JP2018140519A - パウチ容器のヒートシール装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】パウチ容器のヒートシール装置において、トップシール部材及び一対のサイドシール部材の押圧面全体を均一に当接させ所定の押圧力でシールでき十分な接合強度を確保できるようにする。【解決手段】胴部前面、胴部後面及び天ガセットを有するパウチ容器のヒートシール装置は、胴部前面p1及び胴部後面p2を挟んで押圧加熱してサイドシール部を形成する金属製の一対のサイドシール部材32と、サイドシール部材32の各上面との間に胴部前面p1及び胴部後面p2及び天ガセットp4を挟んで押圧加熱してトップシール部を形成する金属製のトップシール部材30とを備える。トップシール形成突部40の天ガセットp4との当接面に、第1弾性層41が設けられる。一方のサイドシール部材のサイドシール形成突部48の胴部前面p1に接触する当接面に、第2弾性層48aが設けられている。【選択図】図14
Description
本発明は、パウチ容器のヒートシール装置に関し、特に、互いに対向する胴部前面及び胴部後面の上部に天ガセットがヒートシールされたパウチ容器のヒートシール装置に関する。
従来、下記特許文献1には、1枚のシート材を折り曲げ形成することで、両側縁が互いにヒートシールされた胴部前面及び胴部後面と、内側に二つ折りされた状態で胴部前面及び胴部後面の下部にヒートシールされた底ガセットと、胴部前面及び胴部後面の上部にヒートシールされた天ガセットとを備えたパウチ容器を互いに繋がった状態で製造し、最終的に個々に切断することによってパウチ容器を製造する製造装置が記載されている。
上記パウチ容器の製造装置では、胴部前面及び胴部後面を互いに対向した状態で縦方向(例えば鉛直方向)に沿って配置し、胴部前面及び胴部後面の各上部を互いに異なる方向に折り曲げるとともに、胴部前面及び胴部後面の各下部を互いに異なる方向に折り曲げた状態とし、正面視で略I字状に形成する。そして、このように折り曲げられた胴部前面及び胴部後面の各上部の上にスパウト装着済みの天ガセットを配置し、胴部前面及び胴部後面の各下部の下に底ガセットを配置する。
この状態で、ヒートシールユニットにおいて、胴部前面及び胴部後面の幅方向の両側縁がヒートシールされてサイドシール部が形成され、胴部前面及び胴部後面の上縁と天ガセットの周縁とがヒートシールされてトップシール部が形成され、胴部前面及び胴部後面の下縁と底ガセットの周縁とがヒートシールされたボトムシール部が形成される。このようにしてスパウト付きパウチ容器が連続的に繋がった状態で製造される。
上記特許文献1のパウチ容器の製造装置では、ヒートシールユニットにおいて、一対のサイドシール部材の間に胴部前面及び胴部後面の両側縁を挟持してサイドシールが形成され、これと同時に、トップシール部材と一対のサイドシール部材との間に胴部前面及び胴部後面の上縁と天ガセットの周縁とがヒートシールされてトップシール部が形成されるとともに、ボトムシール部材と一対のサイドシール部材との間に胴部前面及び胴部後面の下縁と底ガセットの周縁とがヒートシールされたボトムシール部が形成されることになる。
この場合、一対のサイドシール部材の横方向移動と、トップシール部材の昇降移動、及びボトムシール部材の昇降移動は、モータを駆動源とする移動機構によってそれぞれ実現されるが、各シール部材間で胴部前面及び胴部後面、天ガセット、ならびに、底ガセットを適度な押圧力で挟持できるように各シール部材の押圧面全体が均一に当接するように調整することは非常に手間と時間がかかる煩雑な作業であった。
より詳しくは、各シール部材の押圧面の面当たりの精度が低いと、押圧面が不均一に当接することになり、挟持力(または押圧力)が弱い部分ではシール部の接合強度が低下することになり、他方、挟持力が強くなり過ぎた部分では、各シール部材がパウチ容器を構成するシート材を介して衝突することによって、上記シート材が損傷したり、あるいは、各シール部材や移動機構に衝撃が加わって破損や故障の原因となるおそれがある。
ここで、上記のような各シール部材の押圧面の面当たりの精度が低い状態を解消するため、一対のサイドシール部材の少なくとも一方の当接面と、トップシール部材の当接面に例えばゴム等からなる弾性層を配置することが考えられる。このようにすると、一対のサイドシール部材及びトップシール部材の押圧面の面当たりの精度が低くても、弾性層によって押圧面が不均一に当接することがなくなり、衝撃を吸収できるため、各シール部材の押圧面全体を均一に当接させ所定の押圧力でシールでき十分な接合強度を確保することが極めて容易になる。しかしながら、この場合、サイドシール部材の当接面に設けられた弾性層の端部とトップシール部材の当接面に設けられた弾性層間に胴部前面または胴部後面の上部と天ガセットの周縁とが挟持される領域が発生する。この領域は、弾性層は金属製シール部材より伝熱性が悪く、かつ、金属製シール部材同士で挟持する場合に比べて押圧力も低くなるため、この領域に形成されるトップシール部の接合強度が低下する可能性がある。
本発明の一つの目的は、一対のサイドシール部材及びトップシール部材でシート材を挟んでサイドシール部及びトップシール部を形成するパウチ容器のヒートシール装置において、各シール部材の押圧面全体を均一に当接させ所定の押圧力でシールでき十分な接合強度を確保できるようにすることである。また、本発明の別の目的は、弾性層同士でシート材を挟持する領域をなくしてトップシール部の接合強度低下を抑制することである。本発明は、これらの何れかの目的を達成すればよい。
本発明に係るパウチ容器のヒートシール装置は、幅方向の両側端縁部同士がサイドシール部によってシールされた胴部前面及び胴部後面と、前記胴部前面及び胴部後面の各上端部にトップシール部によって周縁部がシールされた天ガセットとを有するパウチ容器のヒートシール装置であって、胴部前面及び胴部後面の幅方向の両側縁部を挟んで押圧加熱することによりサイドシール部を形成する金属製の一対のサイドシール部材と、胴部前面及び胴部後面を挟んだ状態にあるサイドシール部材の各上面との間に胴部前面及び胴部後面の各上端部及び天ガセットの周縁部を挟んで押圧加熱することによりトップシール部を形成する金属製のトップシール部材と、を備え、前記トップシール部材はトップシール形成突部を有し、前記トップシール形成突部の天ガセットとの当接面に第1弾性層が設けられ、前記一対のサイドシール部材はサイドシール形成突部をそれぞれ有し、一方のサイドシール部材のサイドシール形成突部の胴部前面または胴部後面に接触する当接面に第2弾性層が設けられているものである。
本発明に係るパウチ容器のヒートシール装置において、前記サイドシール形成突部の当接面の上端部はサイドシール形成突部を構成する金属部分で構成され、前記第2弾性層の上端部は前記金属部分の下側に隣接して位置してもよい。
この場合、前記第2弾性層は、サイドシール形成突部の当接面において前記金属部分と略面一に形成されているのが好ましい。
また、本発明に係るパウチ容器のヒートシール装置において、前記第2弾性層は、金属製であるサイドシール形成突部に形成された段差部に嵌め込まれて設けられてもよい。
本発明に係るパウチ容器のヒートシール装置によれば、第1弾性層及び第2弾性層によって、各シール部材の押圧面全体を均一に当接させ所定の押圧力でシールでき、十分な接合強度を確保することができる。
また、本発明に係るパウチ容器のヒートシール装置において、サイドシール部材の当接面の上端を金属部分で構成し、この上端近傍に第1弾性層の端部が位置するように配置すれば、第1弾性層と第2弾性層の間で胴部前面または胴部後面の上部及び天ガセットの周縁部が挟持される領域が無くなり、その結果、トップシール部の接合強度低下を抑制することができる。
以下に、本発明に係る実施の形態について添付図面を参照しながら詳細に説明する。この説明において、具体的な形状、材料、数値、方向等は、本発明の理解を容易にするための例示であって、用途、目的、仕様等にあわせて適宜変更することができる。また、以下において複数の実施形態や変形例などが含まれる場合、それらの特徴部分を適宜に組み合わせて用いることは当初から想定されている。
以下においては、本実施形態の製造装置によって製造されるパウチ容器が胴部前面と胴部後面との間の下部に底ガセットが設けられた自立型のパウチ容器である例について説明するが、これに限定されるものではなく、本発明は底ガセットを有しない非自立型のスパウト付きパウチ容器に適用されてもよい。また、以下では、天ガセットにスパウトが装着されたパウチ容器の製造装置について説明するが、スパウトが無いパウチ容器の製造装置に適用されてもよい。
図1は、パウチ容器SPの製造装置1の概略構成図である。この製造装置1は、シート材を適宜、折り曲げて接合することにより自立型のパウチ容器SP(スタンディングパウチ)を製造する装置である。
この製造装置1の説明に先立って、まず、当該製造装置1で製造されるパウチ容器について説明する。図2は、この製造装置1で製造するパウチ容器SPの斜視図、図3は、当該パウチ容器SPの(a)上面図、(b)正面図、(c)図3(b)のX−X断面図である。なお、この図2及び図3において、ハッチングを施した箇所は、シート材同士が熱により接合されたヒートシール部である。
パウチ容器SPは、シート材を袋状に貼り合わせて形成される容器で、液体や粉体など様々な内容物の収容に用いられる。このパウチ容器SPに用いられるシート材としては、片面にヒートシール性を備え、適度な可撓性を備えているのであれば、その材質や肉厚は特に限定されない。したがって、例えば、ヒートシール性に富むポリエチレンやエチレン−プロピレン共重合体などからなる内層と、印刷性やガス遮蔽性に富むポリアミドやポリエステルなどからなる外層と、を積層した複合フィルムなどを用いることができる。なお、この材質は、あくまで一例であり、パウチ容器SPとして要求される強度や、パウチ容器SP内に収容する内容物の性質などに応じて、適宜、異なる材質、肉厚のシート材が選択されてもよい。
本実施形態が製造対象としているパウチ容器SPは、互いに対向する胴部前面P1及び胴部後面P2と、胴部前面P1及び胴部後面P2の上端部に接合された天ガセットP4、胴部前面P1及び胴部後面P2の下端部に接合された底ガセットP3、及び、天ガセットP4の略中央に接合されたスパウトQを備えている。
スパウトQは、筒部Q1及びフランジ部Q2を備える。筒部Q1及びフランジ部Q2は、樹脂一体成形によって形成されている。筒部Q1は、内容物の充填及び取り出し口となる部分である。パウチ容器SPに内容物が充填された後に、例えばねじ式のキャップによって閉じられる。フランジ部Q2は、スパウトQをパウチ容器SPに固定する部分である。筒部Q1が天ガセットP4の貫通孔に挿入された状態で、フランジ部Q2の上面に天ガセットP4の内面がヒートシールされている。なお、このスパウトQのフランジ部Q2と天ガセットP4とのヒートシール部を、以下では、「スパウトシール部Sa」と呼ぶ。
胴部前面P1及び胴部後面P2は、幅方向の両側縁部が互いにヒートシールにより接合され、サイドシール部Ssが形成されている。天ガセットP4は、上面視略八角形をしており、その中央にはスパウトQの挿通を許容する貫通孔が形成されている。この天ガセットP4の周縁部は、胴部前面P1及び胴部後面P2の上端部に接合され、トップシール部Stを形成している。
底ガセットP3は、内側に二つ折りにされた状態で、胴部前面P1及び胴部後面P2の下部に挟持される部位である。この底ガセットP3の周縁部は、胴部前面P1及び胴部後面P2の下端部に接合され、略舟形のボトムシール部Sbを形成する。
ボトムシール部Sbには、略三角状の未シール部Yが形成されている。未シール部Yでは、胴部前面P1と胴部後面P2とが接合されていない。底ガセットP3には、未シール部Yに対応する位置に、略半円状の切欠部Cが形成されている。かかる切欠部Cが形成されることにより、当該箇所において、胴部前面P1及び胴部後面P2が、直接、接触することが可能となる。そして、この切欠部C、換言すれば、胴部前面P1及び胴部後面P2の接触部を介して、胴部前面P1及び胴部後面P2の下部の両側縁部が接合される。
また、サイドシール部Ssの下部には下側スポットシールLPが形成され、サイドシール部Ssの上部には上側スポットシールUPが形成されている。下側スポットシールLPは、胴部前面P1及び胴部後面P2と底ガセットP3との境界部、すなわち、サイドシール部Ssとボトムシール部Sbの境界部に形成され、該境界部の接合強度をより向上させるために形成される。上側スポットシールUPは、胴部前面P1及び胴部後面P2と天ガセットP4との境界部、すなわち、サイドシール部Ssとトップシール部Stの境界部に形成され、該境界部の接合強度をより向上させるために形成される。
続いて、図1を参照して、製造装置1の全体的な構成を説明する。製造装置1には、パウチ容器SPの材料となるシート材Mをロール状に巻回したシートロールSRがセットされており、図示しない送出機構により、シート材Mが連続的に送出される。
送出されたシート材Mには、罫線形成ユニット10、パンチングユニット12、折り畳みユニット16、スパウト装着ユニット18、第1シールユニット20、切除ユニット22、第2シールユニット24により、順次、所定の処理が施される。そして、複数の処理が施されたシート材Mは、最終的には、切断ユニット26により所定幅間隔で切断され、分離した個々のパウチ容器SPとして出力される。ここで、第1シールユニット20が本発明に係るパウチ容器のヒートシール装置に相当する。
次に、各ユニットでの処理内容について説明する。図4は、罫線形成ユニット10及びパンチングユニット12の処理内容を示す図である。罫線形成ユニット10は、送出されてきたシート材Mに、複数本の罫線L1〜L8を連続的に形成するユニットである。この罫線は、下流での折り畳み作業を容易にするために形成されるもので、例えば、シート材Mに細幅のローラを当接させることで形成できる。
本実施形態では、シート材Mの幅方向に間隔を空けて、8本の罫線L1〜L8を形成している。後述する折り畳みユニット16等では、この罫線L1〜L8に沿って、シート材Mが折り曲げられる。シート材Mのうち、一端から第1罫線L1までの範囲が、最終的に天ガセットP4を構成する。以下では、この天ガセットP4を構成する部分を、「天シート部p4」と呼ぶ。同様に、最終的に胴部前面P1を構成する第1罫線L1から第4罫線L4までの範囲を「前シート部p1」、最終的に底ガセットP3を構成する第4罫線L4から第6罫線L6までの範囲を「底シート部p3」、最終的に胴部後面P2を構成する第6罫線L6からシート材Mの他端までの範囲を「後シート部p2」と呼ぶ。
パンチングユニット12は、天シート部p4にスパウト孔Hを形成するとともに、底シート部p3に一対の接合孔hを形成するユニットである。パンチングユニット12は、天シート部p4に例えば円柱状のパンチを打ち込むことによって、スパウト孔Hを形成する。このスパウト孔Hは、天シート部p4にパウチ容器幅W相当の間隔を空けて順次形成される。一対の接合孔hは、最終的に切欠部Cを形成する孔である。この一対の接合孔hは、底シート部p3のうち第5罫線(底シートを二つ折りする際の折目線)を挟んで対称な位置であって、スパウト孔Hに対して、搬送方向にパウチ容器幅Wの半分程度の距離(1/2W)ずれた位置に形成される。
図5は、折り畳みユニット16及びスパウト装着ユニット18の処理内容を示す図である。折り畳みユニット16は、上流側から送られてきたシート材Mを、罫線L1〜L8に沿って、シート材Mの幅方向に折り曲げる。具体的には、第5罫線L5に沿って内側に二つ折りにされた底シート部p3が、互いに対向する前シート部p1及び後シート部p2の下部に挟持されるように折り曲げる。また、第1罫線L1、第2罫線L2、第8罫線L8に沿っても折り曲げ、前後シート部p1,p2の上部と、天シート部p4と、が重なるように折り曲げる。ここで、図5は、前後シート部p1,p2の上部に天シート部p4を重ねた後、当該天シート部p4が略水平となるように展開した状態を示している。
スパウト装着ユニット18は、天シート部p4に形成されたスパウト孔Hに、スパウトQの筒部Q1を挿入するとともに、当該筒部Q1の端部から外側に張り出したフランジ部Q2を天シート部p4にヒートシールして接合する。すなわち、スパウト装着ユニット18は、スパウト孔Hが形成された天シート部p4を略水平姿勢にした後、筒部Q1が下方に突出し、かつ、フランジ部Q2が天シート部p4に当たるように、スパウトQをスパウト孔Hに挿入する。そして、図5に示すように展開した天シート部p4を前後シート部p1,p2の上部と重なるように折り曲げた後、フランジ部Q2を天シート部p4におけるスパウト孔Hの周縁でヒートシールし、スパウトQをスパウトシール部Saでシート材Mに接合及び装着する。
スパウトQが装着されたシート材Mは、その後、第1シールユニット20に送出される。第1シールユニット20は、送出されてきたシート材Mに対して、ヒートシール処理を施し、ボトムシール部Sb、サイドシール部Ss、トップシール部Stを形成する装置である。この第1シールユニット20は、折り畳み解除機構や、接着機構、冷却機構などを備えている。
折り畳み解除機構は、シート材Mを、底シート部p3の折り畳みを解除して広げた折り畳み解除状態にする機構で、実際にヒートシール作業を行う接着機構より上流位置に設けられる。この折り畳み解除機構は、底シート部p3の折り畳みを解除するべく、第3罫線L3、第7罫線L7に沿ってシート材Mを折り曲げられるのであれば、その機構は特に限定されない。したがって、例えば、前シート部p1の下端及び後シート部p2の下端を吸引保持しつつ離間方向に移動する一対の吸引部材などで構成されてもよい。また、より単純な構成としては、例えば、図6に示すように、折り畳み解除した底シート部p3の底面に接触する上面を備えた板材28などであってもよい。この場合、シート材Mの先端が、底シート部p3が当該板材28の上面に接するように底シート部p3を広げた状態でシート材Mをセットしておけば、後続するシート材Mも自然と、当該板材28付近で折り畳み解除される。かかる折り畳み解除機構により、シート材Mは、正面視において、略I字状形状となる。
折り畳み解除されたシート材Mは、その状態で加熱機構へと送出される。加熱機構は、シート材Mの各部を挟持加圧しつつ、加熱することでシート材Mをヒートシールする機構である。図7は、この加熱機構の正面図である。
加熱機構は、上下に対向配置されたトップシール部材30及びボトムシール部材34と、当該トップシール部材30及びボトムシール部材34の間において左右に対向配置された一対のサイドシール部材32と、これら複数のシール部材を移動させる移動機構とを備えている。上記各シール部材30,32,34は、例えばアルミニウム合金等の金属製のシール部材で構成される。
図7に示すように、トップシール部材30は、サイドシール部材32の上面と協働して、天シート部p4と当該天シート部p4と重ねられた前シート部p1及び後シート部p2の上端部とを挟持加圧しつつ加熱するシール部材である。
図8は、トップシール部材を下側から見た斜視図である。図8に示すように、トップシール部材30の底面には、トップシール部Stに対応した形状(本実施形態では略八角形)の上側トップシール形成突部40が、シート材搬送方向に例えば三つ並んでいる。上側トップシール形成突部40には、ヒータが内蔵されており、当該上側トップシール形成突部40に接触するシート部分をヒートシールすることができるようになっている。各八角形の中央部分には、スパウトQと当該トップシール部材30との干渉を避けるための逃がし孔42が形成されている。
本実施形態では、上側トップシール形成突部40の天シート部p4に当接する当接面が、例えば天然ゴム、合成ゴム等の弾性材料からなる第1弾性層41で構成されている。第1弾性層41には、耐熱性に優れたシリコンゴム等からなるゴムシートを好適に用いることができる。第1弾性層41の厚みは、例えば1〜3mm程度、より好ましくは約2mm程度にすることができる。これよりも厚くなると天シート部p4への伝熱性が悪くなってヒートシール性が低下し、反対に薄くなると破損しやすく且つ天シート部p4への接触時の衝撃を吸収しにくくなるからである。
図7に示すように、サイドシール部材32は、トップシール部材30と対向する上面、対をなすサイドシール部材32と対向する対向面、及び、ボトムシール部材34と対向する底面を備えている。
図9は、サイドシール部材32の斜視図である。図9に示すように、サイドシール部材32の上面には、トップシール部Stを前後に二分割した形状の下側トップシール形成突部50が、シート材搬送方向に例えば三つ並んでいる。換言すれば、対向する二つのサイドシール部材32が接近することで、当該二つのサイドシール部材32の上面に、トップシール部Stに対応した形状、換言すれば、トップシール部材30に形成された上側トップシール形成突部40と同様の形状の下側トップシール形成突部50が構成されるようになっている。トップシール部Stを形成する際には、このサイドシール部材32上面の下側トップシール形成突部50と、トップシール部材30の底面の上側トップシール形成突部40とで、天シート部p4及び前後シート部p1,p2を挟持しつつ加熱する。
サイドシール部材32の対向面には、当該サイドシール部材32を上下に延伸するサイドシール形成突部48が、シート材搬送方向に四つ形成されている。この四つのサイドシール形成突部48は、サイドシール部Ssに対応する位置、大きさに形成されており、各サイドシール形成突部48の配置間隔は、パウチ容器SPの幅にほぼ等しい。また、四つのサイドシール形成突部48のうち、最も上流側及び下流側に設けられたサイドシール形成突部48の幅は、サイドシール部Ss一つ分の幅に等しく、間に設けられた二つのサイドシール形成突部48の幅は、サイドシール部Ss二つ分の幅に等しい。このサイドシール形成突部48の内部にもヒータが内蔵されており、当該サイドシール形成突部48に接触するシート部分をヒートシールすることができるようになっている。サイドシール部Ssを形成する場合には、この対向する一対のサイドシール部材32のサイドシール形成突部48で、前シート部p1及び後シート部p2を挟持しつつ加熱する。
図9に示すように、前シート部p1に対向する一方のサイドシール部材32のサイドシール形成突部48には、前シート部p1に接触する当接面に第2弾性層48aが設けられている。第2弾性層48aの材料、厚み等は、上記第1弾性層41と同様とすることができる。なお、本実施形態では、前シート部p1に当接するサイドシール部材32に第2弾性層48aを設けた例について説明するが、これに代えて、後シート部p2に当接するサイドシール部材32のサイドシール形成突部48に第2弾性層48aを設けてもよい。
サイドシール形成突部48の当接面の上端部は、サイドシール部材32を構成する金属材料からなる金属部分48bで構成される。この金属部分48bの下側に隣接して、第2弾性層48aの上端部が位置している。サイドシール部材32の上面(すなわち下側トップシール形成突部50の上面)から第2弾性層48aの端部までの寸法は、例えば3mmに設定されている。サイドシール形成突部48に段差部が形成されており、この段差部に第2弾性層48aが嵌め込まれた状態で配置されている。これにより、当接面を構成する金属部分48bの側面と第2弾性層48aの側面とが略面一になっている。このように当接面の上端部が金属部分48bで構成されることで、下側トップシール形成突部50において第2弾性層48aが露出しない構成としている。他方、第2弾性層48aの下端部は、サイドシール形成突部48の下端まで設けられている。
図7及び図9に示すように、サイドシール部材32の底面には、ボトムシール部Sbを前後に二分割した形状の上側ボトムシール形成突部52が、シート材搬送方向に例えば三つ並んでいる。換言すれば、対向する二つのサイドシール部材32が接近することで、当該二つのサイドシール部材32の底面に、ボトムシール部Sbに対応した形状の上側ボトムシール形成突部52が構成されるようになっている。
図10は、ボトムシール部材34の斜視図である。ボトムシール部材34は、サイドシール部材32の底面と協働して、底シート部p3と当該底シート部p3の周縁部と重ねられた前後シート部p1,p2の下端部とを挟持加圧しつつ加熱するシール部材である。図10に示すように、ボトムシール部材34の上面には、ボトムシール部Sbに対応した形状の下側ボトムシール形成突部56が形成されている。より具体的には、下側ボトムシール形成突部56は、搬送方向に長尺な二本の直線の間に略六角形が例えば三つ配置されたような形状となっている。この下側ボトムシール形成突部56には、ヒータが内蔵されており、当該下側ボトムシール形成突部56に接触するシート部分をヒートシールすることができるようになっている。
なお、略六角形の下側ボトムシール形成突部56の両側であって切欠部Cに対応する位置には、三角形状の窪み58が形成されている。かかる窪み58が形成されることにより、切欠部C周辺がヒートシールされることなく、パウチ容器SPにおいて上記窪み58に対応した略三角状の未シール部Y(図2及び図3(b)参照)が形成されることになる。
移動機構は、これら三種類のシール部材を移動させるための機構である。より具体的には、移動機構は、トップシール部材30及びボトムシール部材34を昇降させる。また、移動機構は、一対のサイドシール部材32を互いに接近または離間する方向に移動させることができる。こうした移動機構の駆動源として、例えば、サーボモータを用いることができる。このサーボモータの駆動トルクを制御することによって、各シール部材30,32,34でシート材Mを挟持するときの適正な押圧力に調整することができる。
かかる構成の第1シールユニット20でのシール作業の流れについて説明する。折り畳み解除された状態で送出されてきたシート材Mは、図7に示すように、正面視略I字状となっている。このとき、トップシール部材30及びボトムシール部材34は、いずれも、このシート材Mから離間した位置で待機している。また、サイドシール部材32は、前シート部p1及び後シート部p2から離間しつつも、その対向距離が底シート部p3や天シート部p4の幅以下となる位置で待機している。したがって、この状態において、底シート部p3及び天シート部p4の先端は、僅かに、サイドシール部材32の底面及び上面に重なっている。
続いて、トップシール部材30を下降させ、天シート部p4及び前後シート部p1,p2の上縁を、サイドシール部材32の上面に押し当てる。この押し当てにより、シート材Mの高さ位置が規定位置に調整される。
続いて、一対のサイドシール部材32を、互いに接近する方向に移動させ、当該一対のサイドシール部材32で前後シート部p1,p2を挟持押圧する。サイドシール部材32のサイドシール形成突部48及び下側トップシール形成突部50は、ヒータによって加熱された状態にある。したがって、シート材Mのうち、サイドシール形成突部48に接触する部分、すなわち、サイドシール部Ssに相当する部分がヒートシールされる。このときの、トップシール部材30及びサイドシール部材32に設けた第1及び第2弾性層41,48aの作用については、図13以降を参照して後述する。
その後、ボトムシール部材34を上昇させ、サイドシール部材32の底面と協働して、底シート部p3の周縁及び前後シート部p1,p2の下縁を挟持押圧する。また、トップシール部材30も、さらに、下降させ、サイドシール部材32の上面と協働して天シート部p4の周縁及び前後シート部p1,p2の上縁を挟持押圧する。このとき、ボトムシール部材34及びトップシール部材30の下側ボトムシール形成突部56及び上側トップシール形成突部40は、ヒータによってそれぞれ加熱されている。したがって、シート材Mのうち、これら突部56,40に接触する部分、すなわち、ボトムシール部Sbに相当する部分及びトップシール部Stに相当する部分がヒートシールされる。
そして、一定時間の加熱ができれば、図7に示すように、全てのシール部材をシート材Mから離間させ、当該シート材Mを第1シールユニット20から冷却装置へ送出する。冷却装置で冷却された後、シート材Mの底シート部p3は、再び、二つに折り畳まれる(図3(c)参照)。
図11は、第1シールユニット20を通過したシート材Mの(a)上面図及び(b)側面図である。この図10(a),(b)に示すように、第1シールユニット20を通過したシート材Mは、トップシール部St、サイドシール部Ss、ボトムシール部Sbが形成された状態となる。
第1シールユニット20から送出されて冷却されたシート材Mは、続いて、切除ユニット22(図1参照)に送られる。切除ユニット22では、図11に示すように、天ガセットP4に相当する部分が略八角形になるように、不要部分が切除される。具体的には、太線で囲まれた略三角形部分nが切除される。その後、このシート材Mは、底シート部p3が折り畳まれた状態で、第2シールユニット24(図1参照)に送られる。
第2シールユニット24では、接合孔h付近が、ヒータを内蔵したシール部材体で挟持されつつ加熱される。これにより、当該接合孔hを介して前シート部p1と後シート部p2とがヒートシールされる。また、第2シールユニット24では、ヒータを内蔵したシール部材体で挟持されつつ加熱されることにより、下側スポットシールLP及び上側スポットシールUPが形成される。下側スポットシールLPは、サイドシール部Ssとボトムシール部Sbの境界部に形成され、該境界部の接合強度をより向上させる。上側スポットシールUPは、サイドシール部Ssとトップシール部Stの境界部に形成され、該境界部の接合強度をより向上させる。
第2シールユニット24を通過すれば、最後に、シート材Mは、切断ユニット26(図1参照)に送られる。切断ユニット26では、連続したシート材Mを、パウチ容器SPのおける胴部の側縁に相当する位置、より具体的には、サイドシール部Ssの中央位置に一点鎖線で示した切断線CLにおいて切断する。この切断により、互いに分離した個別のパウチ容器SPが形成される。
以上のようにして本実施形態の製造装置1によってパウチ容器SPが製造される。
次に、図13及び図14を参照して、本実施形態の第1シールユニット20について、詳細に説明する。図13は、第1シールユニット20の加熱機構がシート材を挟持した状態を示す図である
図13に示すように、パウチ容器SPのトップシール部St、サイドシール部Ss及びボトムシール部Sbは、第1シールユニット20におけるトップシール部材30、一対のサイドシール部材32及びボトムシール部材34が協働して形成される。具体的には、上述したように、トップシール部材30の上側トップシール形成突部40と一対のサイドシール部材32の各下側トップシール形成突部50との間に、天シート部p4と前後シート部p1,p2が挟まれて押圧加熱されることにより、トップシール部Stが形成される。また、一対のサイドシール部材32の各サイドシール形成突部48の間に、前後シート部p1,p2が挟まれて押圧加熱されることにより、サイドシール部Ssが形成される。また、一対のサイドシール部材32の各上側ボトムシール形成突部52とボトムシール部材34の下側ボトムシール形成突部56との間に、前後シート部p1,p2と底シート部p3とが挟まれて押圧加熱されることにより、ボトムシール部Sbが形成される。
図14(a)は図13におけるD部の拡大断面図であり、同(b)は変形例を示す(a)と同様の図である。図14(a),(b)では、図面を見易くするためにパウチ容器を構成するシート材と上側トップシール形成突部40及びサイドシール形成突部48との間に隙間が形成された状態で示すが、実際には隙間なく密着した状態になっている。
上記のようにして各シール部St,Ss,Sbが形成されるとき、本実施形態の第1シールユニット20では、図14(a)に示すように、上側トップシール形成突部40の天シート部p4との当接面には第1弾性層41が設けられている。そのため、移動機構によってトップシール部材30を下降移動させて一対のサイドシール部材32との間に天シート部p4及び前後シート部p1,p2を挟持するとき、第1弾性層41によって押圧面が不均一に当接することがなくなり、挟持時の衝撃が吸収される。したがって、トップシール部材30の押圧面全体を均一に当接させ所定の押圧力でシールでき十分な接合強度を確保することができる。ここで、移動機構を駆動するモータはトルク制御されており、適正な押圧力に調整するのが容易である。
また、本実施形態の第1シールユニット20では、一対のサイドシール部材32のサイドシール形成突部48のうち、前シート部p1に当接するサイドシール形成突部48の当接面には第2弾性層48aが設けられているが、当接面の上端部は金属部分48bで構成されている。そのため、サイドシール部材32の上面に、第2弾性層48aの端部が露出していない。
図14(b)に示すように、第2弾性層48aをサイドシール部材32の上端まで設けた場合、トップシール部材30の第1弾性層41と第2弾性層48aとの間に相当する領域Rで、天シート部p4及び前シート部p1が挟まれることになる。そうすると、この領域Rでは、他の領域に比べて押圧力が低くなるとともに伝熱性が悪くなり、各シート部p1,p4間の接合が不十分となる可能性がある。
これに対し、本実施形態の第1シールユニット20によれば、図14(a)に示すように、第2弾性層48aが下側トップシール形成突部50の上面に露出していないため、弾性層同士間で天シート部p4及び前シート部p1が挟まれる領域が存在しない。したがって、天シート部p4及び前シート部p1をしっかりと押圧しながら加熱することができ、その結果、各シート部p1,p4間の接合力を十分に得ることができる。
また、移動機構のモータによって一対のサイドシール部材32を互いに接近するように前進させ、前後シート部p1,p2を適度な押圧力で挟持した状態となるように調整する作業が必要になる。本実施形態の第1シールユニット20では、サイドシール部材32において前シート部p1と接触するサイドシール形成突部48の当接面は、上端部を除いて第2弾性層48aによって構成される。これにより、上記第1弾性層41の場合と同様に、一対のサイドシール部材32の押圧面全体を均一に当接させ所定の押圧力でシールでき十分な接合強度を確保することができる。ここで、移動機構を駆動するモータはトルク制御されており、適正な押圧力に調整するのが容易である。
図15(a),(b)は第2弾性層の端部の変形例をそれぞれ示す図である。図14(a)では、第2弾性層48aの厚みが上端部まで一定である場合を例示したが、第2弾性層48aの上端部の厚みが、図15(a)に示すように段階的に薄くなるように形成してもよいし、あるいは、図15(b)に示すように漸減するように形成してもよい。
なお、本発明に係るヒートシール装置は、上述した実施形態及び変形例に限定されるものではなく、本願の特許請求の範囲に記載される事項及びその均等な範囲内において種々の変更や改良が可能である。
例えば、上記においてはサイドシール部材32のサイドシール形成突部48に設けた第2弾性層48aの上端部が、下側トップシール形成突部50の上面よりも少し下方に位置する例について説明したが、これに限定されるものではなく、図14(b)に示すように、サイドシール形成突部48の当接面全体が第2弾性層48aによって構成されてもよい。この場合でも、一対のサイドシール部材32の押圧面全体を均一に当接させ所定の押圧力でシールでき十分な接合強度を確保することができる利点がある。ただし、この場合には、上述したように弾性層同士間で挟持形成される領域での接合強度が低下することが懸念されるが、この領域については第2シールユニット24で形成される上側スポットシールUPで再度ヒートシールされることで接合強度を十分に確保することが可能である。
1 パウチ容器の製造装置、10 罫線形成ユニット、12 パンチングユニット、16 折り畳みユニット、18 スパウト装着ユニット、20 第1シールユニット(ヒートシール装置)、22 切除ユニット、24 第2シールユニット、26 切断ユニット、28 板材、30 トップシール部材、32 サイドシール部材、34 ボトムシール部材、40 上側トップシール形成突部、41 第1弾性層、42 逃がし孔、48 サイドシール形成突部、48a 第2弾性層、48b 金属部分、50 下側トップシール形成突部、52 上側ボトムシール形成突部、56 下側ボトムシール形成突部、C 切欠部、CL 切断線、H スパウト孔、h 接合孔、L1-L8 罫線、LP 下側スポットシール、M シート材、p1 前シート部、P1 胴部前面、p2 後シート部、P2 胴部後面、P3 底ガセット、p3 底シート部、P4 天ガセット、p4 天シート部、Q スパウト、Sa スパウトシール部、Sb ボトムシール部、SP パウチ容器、Ss サイドシール部、St トップシール部、UP 上側スポットシール、Y 未シール部。
Claims (4)
- 幅方向の両側端縁部同士がサイドシール部によってシールされた胴部前面及び胴部後面と、前記胴部前面及び胴部後面の各上端部にトップシール部によって周縁部がシールされた天ガセットとを有するパウチ容器のヒートシール装置であって、
胴部前面及び胴部後面の幅方向の両側縁部を挟んで押圧加熱することによりサイドシール部を形成する金属製の一対のサイドシール部材と、胴部前面及び胴部後面を挟んだ状態にあるサイドシール部材の各上面との間に胴部前面及び胴部後面の各上端部及び天ガセットの周縁部を挟んで押圧加熱することによりトップシール部を形成する金属製のトップシール部材と、を備え、
前記トップシール部材はトップシール形成突部を有し、前記トップシール形成突部の天ガセットとの当接面に第1弾性層が設けられ、
前記一対のサイドシール部材はサイドシール形成突部をそれぞれ有し、一方のサイドシール部材のサイドシール形成突部の胴部前面または胴部後面に接触する当接面に第2弾性層が設けられている、
パウチ容器のヒートシール装置。 - 前記サイドシール形成突部の当接面の上端部はサイドシール形成突部を構成する金属部分で構成され、前記第2弾性層の上端部は前記金属部分の下側に隣接して位置している、請求項1に記載のパウチ容器のヒートシール装置。
- 前記第2弾性層は、サイドシール形成突部の当接面において前記金属部分と略面一に形成されている、請求項2に記載のパウチ容器のヒートシール装置。
- 前記第2弾性層は、金属製であるサイドシール形成突部に形成された段差部に嵌め込まれて設けられる、請求項1〜3のいずれか一項に記載のパウチ容器のヒートシール装置。
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