JP7472002B2 - 船舶、船舶へのユニットキャビンの設置方法 - Google Patents

船舶、船舶へのユニットキャビンの設置方法 Download PDF

Info

Publication number
JP7472002B2
JP7472002B2 JP2020193663A JP2020193663A JP7472002B2 JP 7472002 B2 JP7472002 B2 JP 7472002B2 JP 2020193663 A JP2020193663 A JP 2020193663A JP 2020193663 A JP2020193663 A JP 2020193663A JP 7472002 B2 JP7472002 B2 JP 7472002B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
unit
hull
ship
vehicle deck
equipment
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Active
Application number
JP2020193663A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2022082225A (ja
Inventor
将洋 浴
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Mitsubishi Shipbuilding Co Ltd
Original Assignee
Mitsubishi Shipbuilding Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Mitsubishi Shipbuilding Co Ltd filed Critical Mitsubishi Shipbuilding Co Ltd
Priority to JP2020193663A priority Critical patent/JP7472002B2/ja
Publication of JP2022082225A publication Critical patent/JP2022082225A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP7472002B2 publication Critical patent/JP7472002B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Landscapes

  • Vehicle Waterproofing, Decoration, And Sanitation Devices (AREA)

Description

本開示は、船舶、船舶へのユニットキャビンの設置方法に関する。
特許文献1に開示されているように、船舶の乗客や乗員の客室や居室であるキャビンは、船体内の居住区に配置されている。
特開2014-133519号公報
ところで、地震、洪水などの自然災害発生時における人員の避難や、疫病流行時の感染症対策等の緊急対応時に、船舶を活用することが検討されつつある。これらの用途で人員を船舶に収容する場合、当然のことながら、船体内の居住区に配置されたキャビンを利用することになる。しかしながら、船体内に設けられたキャビンの数は限られている。そのため、船舶を利用し、より多くの人員を収容できるようにすることが望まれている。
本開示は、上記課題を解決するためになされたものであって、緊急対応時に、より多くの人員を収容することができる船舶、船舶へのユニットキャビンの設置方法を提供することを目的とする。
上記課題を解決するために、本開示に係る船舶は、船舶本体と、複数のユニットキャビンと、を備える。前記船舶本体は、船体、車両甲板、給電設備及び給排水設備を有する。前記車両甲板は、前記船体内に配置されている。前記給電設備は、前記船体に備えられ前記船体の機関室の発電機で発生させた電気を前記船体内に送給する。前記給排水設備は、清水を蓄える清水タンクと清水を送り出すポンプと排水を蓄える排水タンクとを有し前記清水タンクの清水を前記船体内に送給するとともに前記排水タンクに排水を回収する。複数の前記ユニットキャビンは、前記車両甲板上に着脱可能に設置される。複数の前記ユニットキャビンのそれぞれは、ユニットキャビン本体と、電気設備と、を備えている。前記ユニットキャビン本体は、内部に居室を形成する。前記電気設備は、前記給電設備に接続可能である。複数の前記ユニットキャビンの少なくとも一つは、水使用設備をさらに備える。前記水使用設備は、前記給排水設備に接続可能である。
本開示に係る船舶へのユニットキャビンの設置方法は、複数のユニットキャビンを船外から搬入する工程と、複数の前記ユニットキャビンを前記車両甲板上に据え付ける工程と、電気設備を給電設備に接続する工程と、水使用設備を給排水設備に接続する工程と、を含む。複数のユニットキャビンを船外から搬入する工程では、船舶本体の車両甲板上に、内部に居室を有する複数のユニットキャビンを船外から搬入する。前記船舶本体は、船体、車両甲板、給電設備及び給排水設備を有する。前記車両甲板は、前記船体内に配置されている。前記給電設備は、前記船体に備えられ前記船体の機関室の発電機で発生させた電気を前記船体内に送給する。前記給排水設備は、清水を蓄える清水タンクと清水を送り出すポンプと排水を蓄える排水タンクとを有し前記清水タンクの清水を前記船体内に送給するとともに前記排水タンクに排水を回収する。電気設備を前記給電設備に接続する工程では、複数の前記ユニットキャビン内に設けられた電気設備を前記給電設備に接続する。水使用設備を前記給排水設備に接続する工程では、複数の前記ユニットキャビンのうちの少なくとも一つに設けられた水使用設備を前記給排水設備に接続する。
本開示の船舶、船舶へのユニットキャビンの設置方法によれば、緊急対応時に、より多くの人員を収容することが可能となる。
本開示の実施形態に係る船舶の側面図である。 本開示の実施形態に係る船舶の車両甲板上に配置された複数のユニットキャビンのレイアウトの一例を示す平面図である。 本開示の実施形態に係る船舶において、車両甲板上に固縛されたユニットキャビンを示す立面図である。 本開示の実施形態に係る船舶へのユニットキャビンの設置方法の手順を示すフローチャートである。
以下、本開示の実施形態に係る船舶、船舶へのユニットキャビンの設置方法について、図1~図4を参照して説明する。
(船舶の構成)
図1は、この実施形態における船舶の全体構成を示す側面図である。
この実施形態の船舶1は、RORO船(Roll-on/Roll-off船)、PCTC(Pure Car & Truck Carrier)等の車両運搬船や、フェリー等の車両を運搬可能な船舶である。この実施形態の船舶1としては、PCTCを例示している。
図1に示すように、この実施形態の船舶1は、船体2と、車両甲板7Cと、給電設備13、及び給排水設備14と、を有した船舶本体1Aと、ユニットキャビン100と、を備えている。
船体2は、舷側3A,3Bと、船底4と、複数層の甲板7と、を有している。舷側3A,3Bは、左右舷側をそれぞれ形成する一対の舷側外板を有する。船底4は、これら舷側3A,3Bを接続する船底外板を有する。これら一対の舷側3A,3B及び船底4により、船体2の外殻は、船首尾方向FAに直交する断面において、U字状を成している。
甲板7は、船体2内の船高さ方向Dhに間隔をあけて複数層設けられている。これら複数層の甲板7は、乾舷甲板7aや、乾舷甲板7aの下方に配置されて船底外板とともに二重底を構成する底部甲板7b等を含んでいる。
複数層の甲板7のうちの少なくとも一部は、車両甲板7Cとされている。車両甲板7Cには、車両が積載可能となっている。この実施形態では、着岸時に船外から車両甲板7Cに車両が乗り降りするための乗降ランプ8が船体2の舷側3Bに備えられている場合を例示している。また、この実施形態における船体2内には、船高さ方向Dhで隣り合う車両甲板7Cの間を車両が移動するために、ランプウェイ(図示せず)が設けられている。
船体2内には、船体2を推進させる主機11、発電機12等が配置された機関室10が設けられている。
給電設備13は、上記機関室10の発電機12で発生させた電気を船体2内の各部に送給する。
給排水設備14は、清水供給設備14a、温水供給設備14b、排水設備14cを備えている。清水供給設備14aは、清水を船体2内の各部に送給する。清水供給設備14aは、例えば、清水を蓄える清水タンク(図示せず)、清水タンク内の清水を送り出すポンプ(図示せず)等を備えている。温水供給設備14bは、清水を加熱して温水を生成するヒータ(図示せず)、温水を蓄える温水タンク(図示せず)、温水タンク内の温水を送り出すポンプ(図示せず)等を備えている。排水設備14cは、船体2内の各部から排水を回収する。排水設備14cは排水を回収する排水タンク等を備えている。
上記船舶1には、車両甲板7Cに複数のユニットキャビン100が着脱可能とされている。この船舶1は、通常時においては、車両甲板7Cに複数台の車両を搭載して運搬する。一方で、船舶1は、地震、洪水等の災害発生時や、感染症対策等の緊急対応時に、車両甲板7Cに車両ではなく複数のユニットキャビン100を搭載する。
図2に示すように、ユニットキャビン100は、ユニットキャビン本体101と、電気設備103と、を少なくとも有している。ユニットキャビン本体101は、例えば中空箱状で、その内部に1以上の居室102が形成されている。電気設備103は、ユニットキャビン本体101で使用される、例えば照明装置、冷蔵庫、テレビ、コンセント、空気調和装置(エアコンディショナー)105等である。また、複数のユニットキャビン100のうちの少なくとも一つは、水使用設備104を備えている。水使用設備104としては、例えば、トイレ設備、浴室設備、キッチン設備等が挙げられる。なお、図2の例では、全てのユニットキャビン100が、同様の設備を有しているが、複数のユニットキャビン100の間で、具備する設備が異なっていてもよく、例えば、一部のユニットキャビン100は水使用設備104を備えないようにしてもよい。
図3に示すように、ユニットキャビン100が搭載される車両甲板7Cには、通常使用時に、車両を固定するため、フック等の固縛具71が設けられている。固縛具71は、車両甲板7Cの上面から下方に窪む凹部内に設けたものであってもよいし、車両甲板7Cの上面から上方に突出するように設けたものであってもよい。
各ユニットキャビン100のユニットキャビン本体101は、固縛具71に対し、例えば、ラッシングベルト、チェーン(チェーンブロック)、固定金具等の固縛部材110によって固定されている。固縛部材110でユニットキャビン本体101を固定することで、船体2が揺れたときに、車両甲板7C上でユニットキャビン本体101が位置ずれすることが抑えられる。
また、ユニットキャビン100は、支持部材120を備えていてもよい。支持部材120は、ユニットキャビン本体101を車両甲板7Cの上面から上方に離間させた状態で、ユニットキャビン本体101を下方から支持する。これにより、例えば前記固縛具71等の突起物70が車両甲板7Cから上方に突出している場合、ユニットキャビン本体101と固縛具71との干渉を抑えることができる。
ユニットキャビン本体101は、車両甲板7C上において隣り合うユニットキャビン本体101同士を連結可能としてもよい。この場合、隣り合うユニットキャビン本体101同士で船高さ方向Dhに段差が生じないよう、ユニットキャビン本体101のそれぞれにおいて、適宜の高さ調整機構を設けてもよい。
また、ユニットキャビン本体101は、船体2の揺れがユニットキャビン本体101に伝わることが抑えられるように、免震装置や制振装置を備えていてもよい。さらに、ユニットキャビン本体101は、周囲の騒音によって居住環境が損なわれることを防ぐため、防音構造にしてもよい。
図2に示すように、船体2内の車両甲板7Cに臨む位置、言い換えれば船体2内において車両甲板7Cの上面が位置する階層に、給電接続部75と、給排水接続部77とが設けられている。給電接続部75には、各ユニットキャビン100の電気設備103が着脱可能に接続されている。給電接続部75は、具体的には、レセプタクル等であって、船体2に設けられた給電設備13(図1参照)から給電されている。
給排水接続部77には、ユニットキャビン100に設けられた水使用設備104が着脱可能に接続されている。具体的には、給排水接続部77は、清水供給設備14a、温水供給設備14b、排水設備14cにそれぞれ連通された複数の接続口を備えている。これら複数の接続口は、通常時は蓋や弁等によって閉塞され、水使用設備104を接続した場合にそれぞれが開放されるように構成されている。各ユニットキャビン100の電気設備103は、絶縁電線111も用いて給電接続部75に接続され、水使用設備104は、ホースや配管112を用いて給排水接続部77に接続される。
この実施形態において、給電接続部75、給排水接続部77は、船幅方向両側の舷側3A、3Bのそれぞれに、船首尾方向FAに間隔をあけた複数個所に配置されている。給電接続部75、給排水接続部77は、これ以外にも、例えば、車両甲板7C上や、船体2内において車両甲板7Cに臨む位置に配置された隔壁等に配置するようにしてもよい。
船体2内に予め設けられた給電設備13により給電可能な電力の上限が、車両甲板7Cに配置された複数のユニットキャビン100で必要とする電力に対して不足するような場合には、例えば、図1に示すように、非常用の発電装置150を、船体2内に設置するようにしてもよい。この場合、発電装置150は、排気ガスが車両甲板7C上の空間に充満しないよう、例えば最上部の甲板7上のように、大気に曝露された曝露部分に配置してもよい。
上記したような車両甲板7C上に配置される複数のユニットキャビン100は、それぞれが仮設住戸のように、居室102に、キッチン設備、トイレ設備、浴室設備等を備えた構成としてもよい。また、複数のユニットキャビン100のうちの一部を、例えば、浴室専用、トイレ専用、共用キッチン専用、洗濯室専用等としてもよい。また、複数のユニットキャビン100のうちの一部を、診療施設、介護施設、食堂、調理室、売店、運動室、保育室、通信室等として用いるようにしてもよい。
(船舶へのユニットキャビンの設置方法)
図4に示すように、この実施形態に係る船舶1へのユニットキャビン100の設置方法S10は、複数のユニットキャビン100を船外から搬入する工程S11と、複数のユニットキャビン100を車両甲板7C上に据え付ける工程S12と、電気設備103を給電設備13に接続する工程S13と、水使用設備104を給排水設備14に接続する工程S14と、を含んでいる。
複数のユニットキャビン100を船外から搬入する工程S11では、船外から複数のユニットキャビン100を船体2内に搬入する。これには、船舶1を着岸させ、乗降ランプ8を降ろす。この状態で、トレーラーやフォークリフト等を用い、船外から乗降ランプ8を経て船体2内の車両甲板7C上に複数のユニットキャビン100を順次搬入する。
複数のユニットキャビン100を車両甲板7C上に据え付ける工程S12では、船外から搬入した各ユニットキャビン100を、車両甲板7C上に据え付ける。このとき、各ユニットキャビン100は、固縛部材110によって固縛具71に固縛する。これにより、各ユニットキャビン100が車両甲板7C上に固定される。
電気設備103を給電設備13に接続する工程S13では、複数のユニットキャビン100内に設けられた電気設備103を、絶縁電線111、給電接続部75を介して給電設備13に接続する。
また、水使用設備104を給排水設備14に接続する工程S14では、複数のユニットキャビン100のうちの少なくとも一つに設けられた水使用設備104を、ホースや配管112、給排水接続部77を介して給排水設備14に接続する。
なお、上記の工程S12~S14は、並行して実施しても良いし、実施順序を入れ替えても良い。
上記のようにして車両甲板7C上複数のユニットキャビン100を設置することにより、災害発生時の避難者や、感染症対応時の感染者等の人員を船舶1の居住区以外にも収容することができる。
(作用効果)
上記実施形態の船舶、船舶へのユニットキャビンの設置方法では、通常は車両が搭載される車両甲板7C上に、居室102を有した複数のユニットキャビン100を設置することで、船体2内の居住区以外にも、人員を収容可能となる。したがって、緊急対応時に、より多くの人員を収容することができる。
また、車両甲板7Cに臨む位置に、給排水接続部77、給電接続部75が配置されているので、ユニットキャビン100に設けられた水使用設備104、電気設備103を、給排水設備14、給電設備13に容易に接続することができる。
また、上述したような船舶1によれば、車両甲板7C上以外の曝露部分に配置された発電装置150から供給される電力により、電気設備103が使用可能となる。発電装置150は、曝露部分に配置されているので、発電装置150で発生する排気ガスが、車両甲板7C上のユニットキャビン100が設置される空間に及ぶことが抑えられる。
また、上述したような船舶1によれば、ユニットキャビン100を固縛具71に固縛することで、ユニットキャビン100を車両甲板7C上に固定することができる。
また、上述したような船舶1によれば、ユニットキャビン本体101を車両甲板7Cから上方に離間させて支持する支持部材120を備える。
これにより、車両甲板7C上に、突起物70がある場合に、ユニットキャビン本体101が突起物70に干渉することが抑えられる。
また、上述したような船舶1によれば、ユニットキャビン100は、空気調和装置105をさらに備える。
これにより、ユニットキャビン本体101内の居室102の居住環境を快適なものとすることができる。
(その他の実施形態)
以上、本開示の実施の形態について図面を参照して詳述したが、具体的な構成はこの実施の形態に限られるものではなく、本開示の要旨を逸脱しない範囲の設計変更等も含まれる。
例えば、上記実施形態では、車両甲板7Cに臨む位置に、予め、給電接続部75と、給排水接続部77とを備える構成としたが、これに限るものではない。例えば、船舶1が既存の船舶である場合、車両甲板7Cに臨む位置に、予め、給電接続部75と、給排水接続部77が備えられていないことがある。このような場合には、船体2内の他の場所(他の層)に配置された給電設備13や給排水設備14と、車両甲板7C上のユニットキャビン100の電気設備103や水使用設備104とを、配線、ホースや配管を用いて接続するようにしてもよい。
また、上記実施形態で示した船体2の各部の構成、例えば、車両甲板7Cの層数等については、一例に過ぎず、適宜変更可能である。
また、上記実施形態では、ユニットキャビン100がそれぞれ空気調和装置を備える場合を説明したが、空気調和装置の室外機によって車両甲板7Cの温度上昇が問題となる場合には、車両甲板7C内を換気するためのファン(図示せず)による通風回数(回/時)を、通常時よりも増加させるようにしてもよい。
また、ユニットキャビン100がテレビを備える場合、船外に設けられたテレビアンテナに接続されたアンテナ端子を給電接続部75等に設けて、このアンテナ端子を同軸ケーブル等を介してユニットキャビン100に接続するようにしてもよい。
<付記>
実施形態に記載の船舶1、船舶1へのユニットキャビン100の設置方法は、例えば以下のように把握される。
(1)第1の態様に係る船舶1は、船体2、前記船体2内に配置された車両甲板7C、前記船体2に設けられた給電設備13及び給排水設備14を有する船舶本体1Aと、前記車両甲板7C上に着脱可能に設置された複数のユニットキャビン100と、を備え、複数の前記ユニットキャビン100のそれぞれは、内部に居室102を形成するユニットキャビン本体101と、前記給電設備13に接続可能な電気設備103と、を備え、複数の前記ユニットキャビン100の少なくとも一つは、前記給排水設備14に接続可能な水使用設備104をさらに備える。
電気設備103の例としては、照明装置、冷蔵庫、テレビ、コンセント、空気調和装置が挙げられる。
水使用設備104の例としては、トイレ設備、浴室設備、キッチン設備が挙げられる。
この船舶1は、通常は車両が搭載される車両甲板7C上に、居室102を有した複数のユニットキャビン100を設置することで、船体2内の居住区以外にも、人員を収容可能となる。したがって、緊急対応時に、より多くの人員を収容することができることができる。
(2)第2の態様に係る船舶1は、(1)の船舶1であって、前記船舶本体1Aは、前記車両甲板7Cに臨む位置に配置され、前記給排水設備14に対して前記水使用設備104が着脱可能に接続される給排水接続部77と、前記車両甲板7Cに臨む位置に配置され、前記給電設備13に対して前記電気設備103が着脱可能に接続される給電接続部75と、をさらに備える。
これにより、車両甲板7Cに臨む位置に、給排水接続部77、給電接続部75が配置されているので、ユニットキャビン100に設けられた水使用設備104、電気設備103を、給排水設備14、給電設備13に容易に接続することができる。
(3)第3の態様に係る船舶1は、(1)又は(2)の船舶1であって、前記船舶本体1Aにおいて前記車両甲板7C上以外の曝露部分に配置され、前記電気設備103に接続可能な発電装置150をさらに備える。
これにより、車両甲板7C上以外の曝露部分に配置された発電装置150から供給される電力により、電気設備103が使用可能となる。発電装置150は、曝露部分に配置されているので、発電装置150で発生する排気ガスが、車両甲板7C上のユニットキャビン100が設置される空間に及ぶことが抑えられる。
(4)第4の態様に係る船舶1は、(1)から(3)の何れか一つの船舶1であって、前記ユニットキャビン100を前記車両甲板7Cに設けられた固縛具71に固縛可能な固縛部材110をさらに備える。
これにより、ユニットキャビン100を固縛具71に固縛することで、ユニットキャビン100を車両甲板7C上に固定することができる。
(5)第5の態様に係る船舶1は、(1)から(4)の何れか一つの船舶1であって、前記ユニットキャビン100は、前記ユニットキャビン本体101を前記車両甲板7Cから上方に離間させて支持する支持部材120をさらに備える。
これにより、車両甲板7C上に、突起物70がある場合に、ユニットキャビン本体101が突起物70に干渉することが抑えられる。
(6)第6の態様に係る船舶1は、(1)から(5)の何れか一つの船舶1であって、前記ユニットキャビン100は、前記ユニットキャビン本体101内の前記居室102の空気調和を図る空気調和装置105をさらに備える。
これにより、ユニットキャビン本体101内の居室102の居住環境を快適なものとすることができる。
(7)第7の態様に係る船舶1へのユニットキャビン100の設置方法S10は、船体2、前記船体2内に配置された車両甲板7C、前記船体2に設けられた給電設備13及び給排水設備14を有する船舶本体1Aの前記車両甲板7C上に、内部に居室102を有する複数のユニットキャビン100を船外から搬入する工程S11と、複数の前記ユニットキャビン100を前記車両甲板7C上に据え付ける工程S12と、複数の前記ユニットキャビン100内に設けられた電気設備103を前記給電設備13に接続する工程S13と、複数の前記ユニットキャビン100のうちの少なくとも一つに設けられた水使用設備104を前記給排水設備14に接続する工程S14と、を備える。
これにより、船外から搬入した複数のユニットキャビン100を車両甲板7C上に据え付け、電気設備103を給電設備13に接続することで、通常は車両が搭載される車両甲板7C上に、居室102を有した複数のユニットキャビン100を設置することができる。したがって、船体2内の居住区以外にも、人員を収容可能となる。その結果、緊急対応時に、より多くの人員を収容することができる。
(8)第8の態様に係る船舶1へのユニットキャビン100の設置方法S10は、(7)の船舶1へのユニットキャビン100の設置方法S10であって、複数の前記ユニットキャビン100を前記車両甲板7C上に据え付ける工程S12では、それぞれの前記ユニットキャビン100を、前記車両甲板7Cに設けられた固縛具71に固縛する。
これにより、ユニットキャビン100を固縛具71に固縛することで、ユニットキャビン100を車両甲板7C上に固定することができる。
1…船舶
1A…船舶本体
2…船体
3A、3B…舷側
4…船底
7…甲板
7C…車両甲板
7a…乾舷甲板
7b…底部甲板
8…乗降ランプ
10…機関室
11…主機
12…発電機
13…給電設備
14…給排水設備
14a…清水供給設備
14b…温水供給設備
14c…排水設備
70…突起物
71…固縛具
75…給電接続部
77…給排水接続部
100…ユニットキャビン
101…ユニットキャビン本体
102…居室
103…電気設備
104…水使用設備
105…空気調和装置
110…固縛部材
111…絶縁電線
112…ホースや配管
120…支持部材
150…発電装置

Claims (8)

  1. 船体、前記船体内に配置された車両甲板、前記船体に設けられ前記船体の機関室の発電機で発生させた電気を前記船体内に送給する給電設備及び、清水を蓄える清水タンクと清水を送り出すポンプと排水を蓄える排水タンクとを有し前記清水タンクの清水を前記船体内に送給するとともに前記排水タンクに排水を回収する給排水設備と、を有する船舶本体と、
    前記車両甲板上に着脱可能に設置された複数のユニットキャビンと、を備え、
    複数の前記ユニットキャビンのそれぞれは、
    内部に居室を形成するユニットキャビン本体と、
    前記給電設備に接続可能な電気設備と、を備え、
    複数の前記ユニットキャビンの少なくとも一つは、前記給排水設備に接続可能な水使用設備をさらに備える
    船舶。
  2. 前記船舶本体は、
    前記車両甲板に臨む位置に配置され、前記給排水設備に対して前記水使用設備が着脱可能に接続される給排水接続部と、
    前記車両甲板に臨む位置に配置され、前記給電設備に対して前記電気設備が着脱可能に接続される給電接続部と、をさらに備える
    請求項1に記載の船舶。
  3. 前記船舶本体において前記車両甲板上以外の曝露部分に配置され、前記電気設備に接続可能な発電装置をさらに備える
    請求項1又は2に記載の船舶。
  4. 前記ユニットキャビンを前記車両甲板に設けられた固縛具に固縛可能な固縛部材をさらに備える
    請求項1から3の何れか一項に記載の船舶。
  5. 前記ユニットキャビンは、
    前記ユニットキャビン本体を前記車両甲板から上方に離間させて支持する支持部材をさらに備える
    請求項1から4の何れか一項に記載の船舶。
  6. 前記ユニットキャビンは、
    前記ユニットキャビン本体内の前記居室の空気調和を図る空気調和装置をさらに備える
    請求項1から5の何れか一項に記載の船舶。
  7. 船体、前記船体内に配置された車両甲板、前記船体に設けられ前記船体の機関室の発電機で発生させた電気を前記船体内に送給する給電設備及び、清水を蓄える清水タンクと清水を送り出すポンプと排水を蓄える排水タンクとを有し前記清水タンクの清水を前記船体内に送給するとともに前記排水タンクに排水を回収する給排水設備を有する船舶本体の前記車両甲板上に、内部に居室を有する複数のユニットキャビンを船外から搬入する工程と、
    複数の前記ユニットキャビンを前記車両甲板上に据え付ける工程と、
    複数の前記ユニットキャビン内に設けられた電気設備を前記給電設備に接続する工程と、
    複数の前記ユニットキャビンのうちの少なくとも一つに設けられた水使用設備を、前記給排水設備に接続する工程と、を備える
    船舶へのユニットキャビンの設置方法。
  8. 複数の前記ユニットキャビンを前記車両甲板上に据え付ける工程では、
    それぞれの前記ユニットキャビンを、前記車両甲板に設けられた固縛具に固縛する
    請求項7に記載の船舶へのユニットキャビンの設置方法。
JP2020193663A 2020-11-20 2020-11-20 船舶、船舶へのユニットキャビンの設置方法 Active JP7472002B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2020193663A JP7472002B2 (ja) 2020-11-20 2020-11-20 船舶、船舶へのユニットキャビンの設置方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2020193663A JP7472002B2 (ja) 2020-11-20 2020-11-20 船舶、船舶へのユニットキャビンの設置方法

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2022082225A JP2022082225A (ja) 2022-06-01
JP7472002B2 true JP7472002B2 (ja) 2024-04-22

Family

ID=81801967

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2020193663A Active JP7472002B2 (ja) 2020-11-20 2020-11-20 船舶、船舶へのユニットキャビンの設置方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP7472002B2 (ja)

Citations (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2002068078A (ja) 2000-08-25 2002-03-08 Ishikawajima Harima Heavy Ind Co Ltd 浮体構造物
JP2008265583A (ja) 2007-04-21 2008-11-06 Csc:Kk 船室内の空調装置および船舶の生簀の水温調整システム
JP2009155814A (ja) 2007-12-25 2009-07-16 Cf Building Management:Kk 設備建物ユニット及び建物
JP2018090182A (ja) 2016-12-07 2018-06-14 三菱重工業株式会社 船舶の航行方法、及び船舶
JP2022067501A (ja) 2020-10-20 2022-05-06 三菱重工業株式会社 船舶、船舶の運用支援装置、医療用設備の運用支援装置、医療用設備の運用方法及び船舶の製造方法

Patent Citations (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2002068078A (ja) 2000-08-25 2002-03-08 Ishikawajima Harima Heavy Ind Co Ltd 浮体構造物
JP2008265583A (ja) 2007-04-21 2008-11-06 Csc:Kk 船室内の空調装置および船舶の生簀の水温調整システム
JP2009155814A (ja) 2007-12-25 2009-07-16 Cf Building Management:Kk 設備建物ユニット及び建物
JP2018090182A (ja) 2016-12-07 2018-06-14 三菱重工業株式会社 船舶の航行方法、及び船舶
JP2022067501A (ja) 2020-10-20 2022-05-06 三菱重工業株式会社 船舶、船舶の運用支援装置、医療用設備の運用支援装置、医療用設備の運用方法及び船舶の製造方法

Also Published As

Publication number Publication date
JP2022082225A (ja) 2022-06-01

Similar Documents

Publication Publication Date Title
CN210828498U (zh) 组合式寝息结构和寝息组件
RU2445233C2 (ru) Фюзеляж воздушного судна и воздушное судно
KR101123875B1 (ko) 선박 상부구조물 및 그 배열 방법
US7083145B2 (en) Crew rest module and method of forming same
JP5180897B2 (ja) 液化ガス運搬船
GB2088292A (en) Installing prefabricated cabins in ships oil rigs or like marine structures
JP2010523382A (ja) 航空機用床下システム
JP7472002B2 (ja) 船舶、船舶へのユニットキャビンの設置方法
US20060202084A1 (en) Under floor housing system for aircraft passenger entertainment and communications systems
JP4870668B2 (ja) 航空機の客室上部空間の改造
US20210361817A1 (en) Cabin isolation assemblies
JP4443268B2 (ja) 大型客船内のキャビン・デッキ配置および配置方法
US4470365A (en) Concrete marine float having utility distribution system
US11383796B2 (en) Modular ship cabins with improved interior configurations
KR100706045B1 (ko) 선박의 사이드 통로 제작 방법 및 그 설치 구조
US20230150624A1 (en) Hull-mounted installation conversion method
KR101956673B1 (ko) 드릴쉽의 구명보트용 배치 및 탑승 영역 배치 구조
KR101083857B1 (ko) 사전에 조립된 방유니트를 선박 기타 수상이동체에 설치 및접속하는 방법 및 시스템
WO2018105160A1 (ja) 船舶の航行方法、及び船舶
CN113788104B (zh) 船舶海水循环系统及其使用方法
KR20140144345A (ko) 해상 변전소 구조물
EP1613528B1 (en) Floating structure and method for producing said floating structure comprising prefabricated room units and a method of forming prefabricated room units and said prefabricated room units
EP2376325B1 (en) A passenger ship fitted with cabins having a bathtub fitted flush
KR20180063653A (ko) 부유식 해양 구조물의 기계실 환기 시스템
NO20172034A1 (en) LG module and a marine vessel comprising a LG module

Legal Events

Date Code Title Description
A625 Written request for application examination (by other person)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A625

Effective date: 20230208

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20231012

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20231031

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20231222

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20240326

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20240410

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 7472002

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150