JP2009155814A - 設備建物ユニット及び建物 - Google Patents

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Abstract

【課題】海上コンテナを用いた住居は居住空間がせまく、長期居住には適しないのを改善する。
【解決手段】設備建物ユニット1は海上コンテナを用いた躯体2内に台所3、トイレ4、浴室5のみを設け、出入口6を設ける。壁2dの2等分点を中心に点対称に上記を構成する。建物ユニット1の側面に居間寝室等となる居住空間建物ユニット14を結合する。両建物ユニット1,14は2階以上に積上げで集合住宅にできる。海上コンテナは強度が大きいので建物ユニット14は軽量安価にできる。
【選択図】図1

Description

本発明は海上コンテナを用いた設備建物ユニット及びこの設備建物ユニットを用いた建物に関する。
ここで海上コンテナとは国際コンテナ輸送に用いられる規格化されたコンテナをいう。海上コンテナには20フイートコンテナ、40フイートコンテナがあり、ISO、JISで規格化されている。
海上コンテナを用いてその中を住居としたものが供用されている。即ち、その中を居住空間として、例えばいわゆるワンルームマンションの一戸の如くしているものがある。海上コンテナの形状、大きさは、形状が中空直方体であり、40フイートコンテナではJIS規格によれば外矩は長さ12192ミリメートル、幅2438ミリメートル又は2500ミリメートル、高さ2591ミリメートルとなっている。最近は高さが2896ミリメートルのものも普及している。40フイートコンテナの床面積(外矩)は29.62平方メートル又は30.44平方メートルとなる。内矩はやや小さいが、ワンルームマンション相当の面積をもっている。
従来の海上コンテナを用いた建物ユニットはトイレ、浴室、台所、居住空間(居間、寝室等の部屋)を設けたものが多い。
また、夫々長手方向の一側を開放した2つの海上コンテナの開放例を一致させて結合して、長さ12192ミリメートル幅2×2438+αミリメートル又は2×2500ミリメートル+α(αは海上コンテナを結合するための結合部の寸法)の床面積を得る提案もある。
更に又、多数の海上コンテナを平面上、立面上に配設して建物とする事も種々提案されている。
特開2005−282038 特開2007−112508
1つの海上コンテナを上述したようにトイレ、浴室、台所、居住空間を備えたワンルームマンションの一戸を構成することは面積としては足りるかも知れない。しかし、海上コンテナは幅が2438ミリメートルまたは2500ミリメートルである。通常の軸組木造住宅は910ミリメートルがモジュールとなっている。そして、小さい居住空間としては2730ミリメートル×2730ミリメートルの四畳半が通常である。上記海上コンテナの幅は外矩であることを考えると、壁厚を120ミリメートルとしてみると内矩は2190ミリメートル又は2260ミリメートルとなる。上記軸組木造住宅の場合は、和室の場合は部屋の内矩寸法は柱を105ミリメートル角として、2625ミリメートルである。軸組木造住宅で大壁とすると2625ミリメートルよりわずかに小さくなる。
上記の比較より見るように海上コンテナは幅が大きくない。居住空間としても海上コンテナの幅の制約を受ける。そして、トイレ、浴室、台所を配設するために海上コンテナの長手方向にも居住空間のために大きなスペースを設けられない。その結果、海上コンテナにトイレ、浴室、台所、居住空間を設けたワンルームの1戸は居住性を良好とすることを求められても、上記制約のため困難である。
海上コンテナを2つ以上を用いて一戸とする場合、例えばこの海上コンテナの長手方向の側面を夫々開放し、開放した側面を一致させて結合して一つの空間を作り、ここにトイレ、浴室、台所、居住空間を設けたものが種々提案されている。これらの提案ではトイレ、浴室、台所、居住空間は、二つの海上コンテナに分かれて、又は両方にまたがって配設されている。このため、2つの海上コンテナを併せたものを一つの建物として設備機器の配管が2つの海上コンテナに分散してしまう。
本発明は上記の点に鑑みて、トイレ、浴室、台所、等の設備機器の配管がし易く、且つ、この配管によって2つの海上コンテナを平面上で結合する際に、上記配管が障害とならない設備建物ユニットを提供することを目的とする。
本発明は上記設備建物ユニットを用いることによって、充分な居住空間を有する建物を提供することを目的とする。
本発明は上記建物ユニットを多数用いた戸建て住宅又は集合住宅等の建物を提供することを目的とする。
本出願に係る第1の発明は海上コンテナを用いた建物ユニットにおいて、
海上コンテナと、
海上コンテナ内に居住空間を除いて構成した台所、浴室、トイレと、
海上コンテナの長手方向の側板に設けられた台所、浴室、トイレへ通ずる出入口とした開口部、及び海上コンテナと接続される居住空間を有する構造物との接続手段と、
海上コンテナの天板側及び底部に設けられ上階又は下階に設けられる他の海上コンテナとの接続手段と、
を有することを特徴とする設備建物ユニットである。
本出願に係る第2の発明は40フィート海上コンテナの長手方向を2等分して壁を設けて2戸分の空間を設け、長手方向の2等分位置で且つこの2等分位置における短手方向の2等分位置を中心として点対称に各戸分の空間に夫々、台所、浴室、トイレを設けたことを特徴とする設備建物ユニットである。
本出願に係る第3の発明は下階の設備建物ユニットの上に上階の設備建物ユニットを積上げる際に下階の設備建物ユニットに対して水平面上無方位に位置を調節可能に締結できる接続具を下階の設備建物ユニットの天板側及び上階の設備建物ユニットの底部に設け下階の設備建物ユニットに対して上階の設備建物ユニットの水平方向位置合せを可能とした接続手段を有することを特徴とする第1又は第2の発明に記載の設備建物ユニットである。
本出願に係る第4の発明は上階の設備建物ユニットの底部に設ける接続具と下階の設備建物ユニットの天板側に設ける接続具とは、板面が対向した板部に互に交叉する方向の長穴を夫々有し、前記長穴を夫々挿通する中心が同一の直線上にあるおねじと、前記長穴に移動自在に嵌合する平面投影でみて十字形に交叉する二つの嵌合部と、夫々の長穴に嵌合する嵌合部間に設けられ上階の接続具の下面、下階の接続具の上面に着座可能な座部と、を有するボルトを用いて天板側と底部の接続具を結合することを特徴とする第3の発明に記載の設備建物ユニットである。
本出願に係る第5の発明は第1から第4の発明の何れか1つに記載の設備建物ユニットの長手方向の側面と長手方向の側面投影が同一であって、設備建物ユニットの側面に対向する側面が開口された中空の居住空間を有する居住空間建物ユニットと、前記設備建物ユニット、を有し、設備建物ユニットの出入口とした開口部を有する側面と居住空間建物ユニットの開口側を一致させて両建物ユニットを結合したことを特徴とする建物である。
本出願に係る第6の発明は請求項2に記載の設備建物ユニットの長手方向の両側に夫々居住空間建物ユニットを結合したことを特徴とする第5の発明に記載の建物である。
本出願に係る第7の発明は居住空間建物ユニットの幅が海上コンテナの幅よりも大であることを特徴とする第5又は第6の発明に記載の建物である。
本出願に係る第8の発明は下階の居住空間建物ユニット上に上階の居住空間建物ユニットを積上げる際に下階の居住空間建物ユニットに対して水平面上無方位に位置を調節可能に締結できる接続具を下階の居住空間建物ユニットの天板側及び上階の居住空間建物ユニットの底部に設け下階の居住空間建物ユニットに対して上階の居住空間建物ユニットの水平方向の位置合せを可能とした接続手段を有することを特徴とする第5又は第6もしくは第7の発明に記載の建物である。
本出願に係る第9の発明は上階の居住空間建物ユニットの底部に設ける接続具と下階の居住空間建物の天板側に設ける接続具とは、板面が対向した板部に互に交叉する方向の長穴を有し、前記長穴を夫々挿通する中心が同一の直線上にあるおねじと、前記夫々の長穴に移動自在に嵌合する平面投影でみて十字形に交叉する嵌合部と、夫々の長穴に嵌合する嵌合部間に設けられ上階の接続具の下面、下階の接続具の上面に着座可能な座部を有するボルトを用いて天板側と底部の接続具を結合することを特徴とする第8の発明に記載の建物である。
本出願に係る第10の発明は複数の設備建物ユニットを有する集合住宅であって、請求項2に記載の設備建物ユニットの長手方向の両側面に夫々居住空間建物ユニットの長手方向の側面を夫々結合してなる建物ブロックを複数有し、異なる建物ブロックの居住空間建物ユニットの長手方向の側面を結合したことを特徴とする第7又は第8もしくは第9の発明に記載の建物である。
本出願に係る第11の発明は下階の設備建物ユニットの上に上階の設備建物ユニットを積重ねて結合すると共に下階の居住空間建物ユニット上に上階の居住空間建物ユニットを積重ねて結合し建物ブロックを上下に重ねて複数階としたことを特徴とする第10の発明に記載の建物である。
本出願に係る第12の発明は最上階の2つの設備建物ユニット間を結合している居住空間建物ユニットは、他の居住空間建物ユニットよりも強度の大きい躯体としたことを特徴とする第11の発明に記載の建物である。
請求項1の発明によれば、居住空間に適しない幅しかない海上コンテナによっても、台所、浴室、トイレとしては充分な広さがあり、これらが海上コンテナに集積して設けられるので設備ユニットとして機能の充実したユニットとなる。出入口とした開口部のある側に居住空間を有する構造物との接続手段を有するので居間、寝室等として充分な広さを確保する部屋を付設可能となる。上下方向の接続手段を有することにより2階以上の建物を構成する際のユニットとして用いることができる。特に給排水管が海上コンテナに集中できるので海上コンテナに付設する建造物には給排水管の必要がない。
安価で規格化された海上コンテナを用いて内部に設備のみを設けるので低価格で大量に工場生産可能である。海上コンテナを用い海上コンテナの最大総重量よりもはるかに総重量が軽くなる設備しか海上コンテナの躯体は担持しないので躯体としての強度に余裕がある。
請求項2に係る発明によれば、設備建物ユニットの両側に居住空間を有する構造物を設けることができる。
請求項3に係る発明によれば、下階の設備建物ユニットに対して上階の設備建物ユニットの位置の調節を容易に行うことができる。
請求項4に係る発明によれば、xy座標状に上階の設備建物ユニットを移動できるのでx方向に移動する際はy方向には動かず、y方向に移動する際にはx方向に移動せず、xy方向と異なる斜め方向に移動することもできるので容易に上階の設備建物ユニットの位置決めができ、位置決め後はそのまま上下階の設備建物ユニットを締結できる。
請求項5に係る建物によれば、強度の大きい海上コンテナに居住空間建物ユニットを結合するため、居住空間建物ユニットは強度を比較的小さく軽量安価にできる。設備が設備建物ユニットに集中されているので居住空間建物ユニットは簡単な構造であり、海上コンテナのみを用いていないので居住性のよい居間、寝室、応接室、玄関、階段スペースを設けることのできる広さとできる。設備建物ユニット、居住空間建物ユニットは夫々が安価であるので居住空間が充分有り設備の完備した建物を低価格で提供できる。
請求項6に係る発明によれば1つの設備建物ユニットを用いて2戸分の建物ができる。
請求項7に係る発明によれば、居住空間の充分な建物を得ることができる。
請求項8に係る発明によれば、建物を2階以上として組立てて行く際に、下階の建物が完成し、下階の建物の設備建物ユニットに上階の設備建物ユニットを位置を調節可能に固定した後は、下階の居住空間建物ユニットに対して上階の居住空間建物ユニットの位置を調節可能である。従って高階に建物を構成する際の各ユニットの位置合せが容易である。
請求項9に係る発明によれば、xy座標状に上階の居住空間建物ユニットを移動できるのでx方向に移動する際はy方向には動かず、y方向に移動する際にはx方向に移動せず、xyと異なる斜め方向に移動することもできるので容易に上階の居住空間建物ユニットの位置決めができ、位置きめ後はそのまま上下階の居住空間建物ユニットを締結できる。
請求項10に係る発明によれば、建物ブロックの居住空間建物ブロック同志を結合をくり返すことにより、制約なく広い1階層の建物が建設される。
請求項11に係る発明によれば、複数の階の建物ができる。
請求項12に係る発明によれば、2棟の設備建物ユニットの最上階が強度の大きい居住空間建物ユニットで連結されるので高階の建物の強度を向上させ得る。
以下、図面を用いて本発明の実施例について説明する。
図1は設備建物ユニット(以下、建物ユニット1という)、居住空間建物ユニット(以下、建物ユニット14という)を含む2戸の建物を示す床伏図である。図2は建物ユニット1の斜視図である。建物ユニット1は海上コンテナのドライコンテナに加工を加えた躯体2を有している。以下、の説明で海上コンテナはドライコンテナのことをいう。
海上コンテナは各面が夫々パネルで閉成されている。
(躯体)
躯体2は中空直方体形状で4隅にコーナ柱2aを有する。また、図1において長手方向にはコーナ柱2aを結ぶ線上に中間柱2b,2cが配設されている。コーナ柱2a、中間柱2b,2cの上下端は海上コンテナの稜線に沿って夫々設けた横架材(図示されない)で剛結されている。
本建物ユニット1の躯体2の材料の1つとなる海上コンテナは妻側には図略してあるが扉(図は単に壁として示してある)となっている。この扉は閉めた状態で固定されている。ただし、建物ユニット1を製作時のみ妻側の扉を開く。
躯体2の長手方向の側面は海上コンテナとされているときは、パネル板で占められており開口はない。
躯体2の材料となる海上コンテナは外矩で長さ12192ミリメートル、幅2438ミリメートル、又は2500ミリメートル、高さ2591ミリメートルである。ただし、高さは2896ミリメートルを採用可能である。本例では高さ2896ミリメートルを採用している。ここで、多数の建物ユニット1を組合せて一つの建物を作る構成においては上記躯体2の元となる海上コンテナは統一した寸法のものを用いる。この実施例は40フィートのドライコンテナを用いている。
各コ−ナ柱2aの上下には図1には図示されないが、上部すみ金具、下部すみ金具が設けられている。下部すみ金具を地上の基礎上又は下層の建物ユニット1の躯体2の上部すみ金具にスタッキングコーン(以下、コーンという)を介して載置し、固定できるようになっている。ここで、上部すみ金具、下部すみ金具は日本工業規格JISZ1610に規定されているように、上部すみ金具と下部すみ金具の対向面に設けた長円形の穴に、この長円形の穴とほぼ同形部を持つコーンを回転可能に取り付けコーンを回転することにより上下の建物ユニット1,1を連結固定する。なお、上下部すみ金具の連結金具としては例えば、特開2007−112508号公報に用いられているコンテナ用連結金具を用いることができる。後述するように建物ユニット1は上下に重ねられる。また、建物ユニット1の長手方向には居住空間となる別の建物ユニットが接合される。
(躯体内の構成)
躯体2内には居住空間を有しない。ここで居住空間とは、台所、トイレ、浴室等の機能に必要な空間を除くもので、少なくとも居間を含む空間をいう。図1に示すように、躯体2の中間柱2bは躯体2の長手方向を2等分した位置にある。本例では、躯体2の短手方向を横切って、2本の中間柱2bを結ぶ線の2等分点を対称の中心として2戸建の建物のための建物ユニット1を示している。中間柱2b,2b間は壁2dとなっている。そこで、この点対称となっている片側について説明する。他の片側については図示のみで説明を省略する。
今、図1の左側、図2について説明する。図2は図1の下側位置の斜め右上方から斜め左下に向って見る建物ユニット1の斜視図である。図2に示すように躯体2の長手方向の手前側の側板2eは中間柱2b,2c間を開口2fとしてある。この開口2fを有する区画は開口2fの幅を長手方向の大きさとする台所3、台所3への出入口6となっている。台所3の左側はトイレ4、浴室5が設けてある。
台所3は4本の中間柱2b,2cをコーナとする方形で開口2fに接するようにカウンタ3aが設けてある。カウンタ3aは従って建物ユニット1の外方に向って開放されている。このカウンタ3aは幅(奥行)が約700ミリメートル長さは2500ミリメートルである。カウンタ3aの天井側にはカウンタ3aと長さの同一な吊戸棚3bが設けてある。図示のように吊戸棚3bの幅は(奥行)はカウンタ3aの半分程度であり、図1のカウンタ3aの向側(図1の上側)の縁と吊戸棚3bの扉(図示)側の面とはほぼ同一垂直面上にある。カウンタ3aと吊戸棚3bの左側端は壁3cとなっている。壁3cはカウンタ3a、吊戸棚3bの左端の部材である共通の端板となっている。端板である壁3cの図1において左側は床上より天井またはかもい(かもいを設けた場合)まで開口しており、この建物ユニット1への出入口6である。
出入口6より見て台所3の奥右側には台所ユニット3dが配設されている。台所ユニット3dの左側にあるのは冷蔵庫7である。冷蔵庫7の隣りには洗濯機8が置かれている。
トイレ4には台所3側から出入りするための扉4aが設けてある。浴室5には台所3側から出入りするための扉5aが設けてある。図2では浴室5はバス付であるがシャワーのみの場合もある。
海上コンテナは軸組み又はパネル構成もしくはこれらを併用した構成である。海上コンテナの天板2h、底板2g(図2参照)、妻側となる端板2i(扉となっている)はそのまま用い加工を加える。即ち、基本的に海上コンテナは躯体の材料としてそのまま用い加工を加える。
台所3の床3eは躯体の底板2gと例えば200ミリメートルの間隔をあけて設けてある。底板2gと床3e間の空間は配管スペースとする。この配管としては給水配管(冷水配管、温水配管)、排水配管、ガス配管がある。
(給水配管)
図3は給水配管を示す略図である。給水配管が壁面に沿って配設可能であると共に床面下に配設可能な配設方法を示す。給水配管は冷水配管9、温水配管11の2種がある。
冷水配管9、温水配管11は出入口6とは反対側の側板2e、及び妻側の端板2iに沿って設けられる。側板2e,端板2iの内装として例えば、モルタル下地としてのプラスターボード上にモルタルを塗り、その上に仕上材を施工し、側板2e、端板2iに対して内装が空間を間に有する2重壁としている場合は、冷水配管9、温水配管11を壁内に設けることができる。
又、台所3、トイレ4、浴室5の床を躯体2の底板(海上コンテナの底板)2gと間をおいて配設し、該底板2gと床3e間の空間に冷水配管9、温水配管11を設けてもよい。
(冷水配管)
冷水配管9は外部止水栓9aから端板2iの下部を貫通して内部に入り、端板2i近くでT継手9bを介して分岐する。側板2eに沿う冷水配管9の部分には、浴室5の浴槽5bに対する給水栓9c、浴室5の洗場5cの給水栓9d、洗濯機8(図3では図略)への給水栓9e、台所ユニット3dのシンクへの給水栓9fを設ける。端板2iに沿う冷水配管9の部分には、その端末に止水栓9gを設ける。止水栓9gよりは図示されないが便器4cに付設したタンク4bへ配管される。上記において給水栓9c,9d,9e,9fは高さが異なるので、冷水配管9から図示されない立上げ管を介して配設される。上記において、外部止水栓9aは内部止水栓として端板2iの内側に設けてもよい。
(温水配管)
温水配管11は外部止水栓11aから端板2iの下部を貫通して内部に入り、浴槽5bに対する給湯栓11b、洗場5cへの給湯栓11c、台所ユニット3dのシンク位置への給湯栓11dを設ける。
外部止水栓9aは商用水道からの配管から分岐される。集合住宅の場合は外部止水栓11aはこの建物ユニット1の集合体である建物の設備であるボイラから送られる給湯配管から分岐される。一戸建ての場合、外部止水栓9aは外部に設けた給湯ボイラに配管される。
(ガス配管)
台所ユニット3dの調理用熱源としては、電磁式コンロ、ガスがある。何れも採用可能である。本例ではガスコンロを採用している。
図4は建物ユニットの平面図であってガス配管を示す。
ガス配管12は躯体2の底部(海上コンテナの底板2g)と建物ユニット1の床との間に空間を設けて配設する。建物ユニット1の床は台所3、トイレ4、浴室5で夫々上下の位置が異なる。台所3の床3eは水密であることは望ましいが絶対現れないものではない。トイレ4の床を水洗可能とする場合は水密の必要があるが、通常、合成樹脂の厚手シートで内装するので水密の必要がない。浴室5の洗場5cは水密の必要がある。台所3、トイレ4、浴室5の床と躯体2の底板2gとの間に空間を設けるのに格別な困難性はない。
外部コック12aはその入口が外部のガス供給配管に接続され、外部コック12aの出口は建物ユニット1の上記床下で側板2eに沿って配設されたガス管12bに接続されている。ガス管12bにはT継手12cが介装されている。ガス管12bの端末には元栓12dが設けてある。元栓12dから図示されない可撓管を介してガスコンロ3d2に接続されている。T継手12cは台所3とトイレ4及び浴室5間の壁面に沿って出入口6の下方近くに達しているガス管12eが結合される位置にある。ガス管12eの端部にはガスコック12fが設けてある。ガスコック12fは建物ユニット1内の図4において手前側の側板2eの近くにある。手前側の側板2eはガスコック12fに配管可能なように開口(図示されないが設けてある)。ガス管12e及びT継手12cの位置は大容量の排水が行われ得るトイレ4、浴室5の床下よりも台所3の床下の方がよい。
(排水)
図5は排水配管を示す。排水配管は台所3、トイレ4、浴室5の床下に配設される。外部の排水管は図示されないが上下方向に配されており、この外部の排水管に継手13aでもって全体を符号13で示す排水配管が連結されている。排水配管13は径違いのT継手13bで分岐となっている。継手13aからT継手13bまでの排水管13cは直径が100ミリメートル以上である。排水管13cはT継手13b及びT継手13bの上流側の図示されないT継手を介して浴槽5bの排水口5b1と連通している。排水管13cからT継手13bで直角方向に分岐した配水管13dは便器4cに達し、便器4cの排水口4c1に連通している。排水口4c1からの排水管13dは直径が100ミリメートル以上である。
排水管13cはT継手13bを介して側板2eに沿う方向に符号13eで示すように延在している。排水管13eの端末は台所ユニット3dの排水口3d3に連通している。排水管13eは途中で台所3の床下から立上り管で上方に向って分岐し、台所3の床上に開口13fしている。
開口13fの位置は洗濯機8の可撓性の配水管を差込み得る位置にある。上記において配水管13eは直径が70ミリメートル以上である。
上述のような配管構成であるので配管のパターンが単純であり、給水管、給湯管、ガス配管、排水管は夫々をユニット化して妻側の扉を開放して施工可能である。もちろん通常の配管のように組み立ててもよい。
(電気配線)
海上コンテナの天板2hの下方には図示されない天井が建物ユニット1の全体に設けてある。図6に示すように該天井と天板2h間には電気配線がなされている。端板2iに設けられた引込口10aからは壁3cの上部に設けた配電盤10bに配線されている。この配線は図示されないがブレーカを介して次の各照明器具へスイッチ(図示されない)を介して配線される。
上記照明器具とは、台所3全体を照明する天井灯10c、台所ユニット3dを照明する手元灯10d(天井より低い位置にある)、カウンタ3aを照明する装飾灯10e(天井又は吊戸棚3bの背部に設ける)、トイレ4の天井に設ける照明灯10f、浴室5の天井に設ける照明灯10g、配電盤10bからは建物ユニット1の外部への電力供給を行うための分岐配線がなされ、この配線はコネクタ10hが設けてある。
上述の外に図示されないが少なくとも台所3、トイレ4には夫々コンセント(受)が設けてある。
建物ユニット1のコネクタ10hは後述する建物ユニット14の天井と天板間に位置し、建物ユニット1に設けた建物ユニット1の天井と天板間に向って設けてある。
上述のように、この建物ユニット1は調理、食事、排便、入浴をすべて行なうことができるユニットである。且つ、躯体2が海上コンテナを用いているため、
〔1〕強度にすぐれる。この強度は通常の鉄筋コンクリート建物の2倍の強度があるといわれる。従って後述のように建物ユニット1を結合して強度メンバーを構成できる。
〔2〕規格化された海上コンテナを躯体2の材料としているので安価で数量の制限がないといってよい位に入手できる。何故そうなるかというと、貿易においては、世界的にみて各国が夫々同種、同量の貨物を輸出入しているのでないので、国によっては海上コンテナに余剰が多く、使い途がないので放置されている。処が、ドライコンテナは耐候性で水密であるので耐久性がある。海上コンテナはかなり厳しい許容誤差を持つ寸法精度とされているので、製造国にかかわらず、一定の品質、強度のものが得られる。
〔3〕建物ユニット1は工場生産可能であるので大量且つ安価に製作し得る。
〔4〕建物ユニット1はトレーラによる搬送、船舶による輸送ができるので地球上の何処へも搬送できる。
〔5〕建物ユニット1の躯体2は海上コンテナである。海上コンテナの自重量はドライコンテナの40フィートで約3,800kgである。海上コンテナの最大総重量(自重と貨物を併せた制限重量は40フィートで24,000〜30,480kg)である。建物ユニット1の台所3、トイレ4、浴室5の各設備、内装を加えた総重量は海上コンテナの最大総重量よりはるかに軽量である。従って、建物ユニット1の単体としての負荷は、躯体強度に対して余裕がある。従って荷役の際に用いる荷役機械も能力の小さいものでよい。また、建物ユニット1はヘリコプターにより吊上げることが可能であるため、建物ユニット1の陸上の搬送が困難な場所にも容易に設置できる。
(建物ユニットを用いた建物)
建物ユニット1だけでは住居として用いることは無理がある。即ち、座ったり、寝たりする居住空間及び建物への出入口である玄関が欠けている。一方、居住空間が欠けているため、建物ユニット1は生活に必要な機能部材を集積できている。
図1には居住空間を有する構造物として建物ユニット14が連結されている。建物ユニット14の内部は本例では居間及び図示されないが妻側の玄関である。
図7は居住空間を構成する建物ユニット14の略斜視図である。建物ユニット14の長手方向の寸法は建物ユニット1の長手方向の寸法と同寸である。建物ユニット1,14は高さが等しい。
建物ユニット14は建物ユニット14と接合する側は全面が開口部15となっている。開口部15を除く5面は壁面である。この壁面には所要の開口部が設けられる。例えば妻側の一方の壁14aには玄関のための扉を設けるための開口16、他方の壁14bには窓17、また開口部15の奥側の長手方向の壁14cには、この壁14c側を建物ユニット14と同様な他の建物ユニットと接合する場合は全面が壁面、又は通路となる開口部を設ける(図示されない)。
この建物ユニット14は開口部15に対して図7においては左方の壁14aに玄関となる開口16、右方の壁14bには窓となる開口17を設けてあるがこの建物ユニット14は上記と逆に壁14aに窓となる開口17を設け、壁14bに玄関となる開口16を設けたものと併せて一対となる。この一対の一方は建物ユニット1の1側に接合し、他方は建物ユニット1の他の1側に接合する。
図2に示すように、建物ユニット1の側板2e側には、コーナ柱2a及び中間柱2bの夫々の上下に近接してめねじ2jが設けてある。
図7に示すように建物ユニット14の開口部15の内側の縁には妻側及び長手方向の中間の上下にはボルト穴14dが設けてある。
建物ユニット1の側板2e側と建物ユニット14の開口部15側を一致させると、上記建物ユニット1のめねじ2jに建物ユニット14のボルト穴14dが一致する。そこで、ボルト穴14dに図8に示すボルト21を挿通してめねじ2jにねじ込むことにより、建物ユニット1,14は剛結される。上記のめねじ2j、ボルト穴14d、ボルト21でもって建物ユニット1,14の接続手段としている。
図8は図7のA部の拡大図であり、建物ユニット14の一部を示し、建物ユニット1の一部を併記した分解斜視図である。建物ユニット1の型鋼材製のコーナ柱2aと下部の型鋼材製の横架材2kにはフランジ2mが溶接にて固定してある。フランジ2mには上述しためねじ2jが貫通して設けてある。建物ユニット14の軽量型鋼材のコーナ柱14fと下部の軽量型鋼材の横架材14gにわたってフランジ14hが溶接にて固定してある。フランジ14h及び横架材14gを貫通して上述したボルト穴14dが設けてある。
建物ユニット1の長手方向の面に建物ユニット14の長手方向の面を一致させると、同時にボルト穴14dとめねじ2jは一致する。ボルト穴14d及び側板2e、横架材2kに設けた図示されないボルト穴を挿通してボルト21をめねじ2jにねじ込む。これによって建物ユニット1と建物ユニット14は剛結される。建物ユニット1の両側に夫々建物ユニット14を剛結するので同時に2戸分の建物となる。即ち、1つの建物ブロックとなる。
建物ユニット14の側からボルト21をボルト穴14d等他のボルト穴を挿通して建物ユニット1のめねじ2jにねじ込むので、建物ユニット1内に台所3、便所4、浴室5が完成して設備機器が存在するとしても建物ユニット1と建物ユニット14を結合するために建物ユニット1内には手をつける必要がない。建物ユニット14側から作業するのであるから、建物ユニット14の床の一部を外すだけで作業が出来、作業時間が短い。建物ユニット14は建物ユニット1よりははるかに軽量に作れるので、建物ユニット1を据付けてから、軽量の建物ユニット14を荷役して建物ユニット1に建物ユニット14を結合するので荷役機械が小容量のものですみ、荷役作業が容易で早い。
建物ユニット14は軽量鉄骨で軸組に作られるか、金属板パネルで作られる。建物ユニット1の躯体2の強度が大きいので建物ユニット14は建物ユニット1の躯体2により支持され強度、剛性が補われる。そうすると建物ユニット14は開口部15が閉じられて箱状となり、強度が保たれる。建物ユニット1の躯体2の強度が建物ユニット1に建物として要求される強度よりも大きい(海上コンテナは鉄筋コンクリート建等の建物の2倍の強度があるといわれている)ことから、建物ユニット14は建物としては弱い強度に作ってあっても建物ユニット1の躯体2と接合されると建物として充分な強度を有し、剛性が付与される。
本例では、詳細な説明は省略するが建物ユニット14は軽量形鋼材を骨組みとし、断熱材、吸音材を挟み込んだパネルを採用できる。このパネルの外板は化粧金属板であり、内装に相当する室内に面する側は、木、ぬり壁、プリント鉄板等が採用される。従って、建物ユニット14は軽量である。
建物ユニット14は開口部15を有するため、建物ユニット1,14の結合部の壁面は2重にならない。この部分は建物としては建物内を仕切る壁であるから壁面が2重になる無駄が生じない。
建物ユニット14の幅は各種寸法を採用できる。本例では海上コンテナの幅よりも大きい柱間2730ミリメートルに相当する内矩を建物ユニット14に持たせている。ここで柱間2730ミリメートルを建物ユニット14の幅とすることにより、(1)日本においての居住空間として採用している部屋の一側の寸法であるから、居住感覚に違和感がない。(2)玄関サッシ、窓サッシを設ける場合に標準品を使用できる。(3)建具、畳、カーペット等も標準寸法のものを用いることができる。
図示されないが建物ユニット14の床は台所3の床3eの高さとほぼ同一の高さであり、床板の下は建物ユニット14の底板14eとの間には空間が設けられる。この空間を望む位置にガス配管のコック12f(図4参照)がある。従って、コック12fに連結して建物ユニット14の床下にガス配管が出来る。
建物ユニット14は図示はワンルームとしてあるが長手方向が長いので例えば6畳2間、4.5畳1間、入口からの奥行約2mの玄関を設けることが出来る。構造上建物ユニット1,14で強度が保たれているので、建物ユニット14内は強度を格別に必要としない間仕切りですむので建物ユニット14内を居間、寝室、応接室、子供部屋等に容易に分けられる。
建物ユニット14は幅が2730ミリメートルであるので組立てた状態でのユニットとすると日本国内での搬送は困難である。従って建物ユニット14は組立ユニットであり、分解された各ユニットを建築現場まで搬送し、現場で組立てられた建物ユニット14として構成する。
(複数階を有する建物)
図1に示す建物は建物ユニット1の両側に夫々建物ユニット14を結合して建物ブロックとしてある。図1では1つの階層を示してある。この建物ユニット1,14は複数階の建物に構成できる。
2階建以上の建物の場合、下階の1つの建物ユニット1の上に他の同様の建物ユニット1を積み重ねて上階とし、下階の建物ユニット1の上に他の同様の建物ユニット14を積み重ねる。
共に図1に示す下階の建物ユニット1のコーナ柱2aの上端の上部すみ金具(図示されない)と上階のコーナ柱2aの下端下部すみ金具(図示されない)とはアンカ(図示されない)を介して結合される。
図2に示すように建物ユニット1の躯体2の底部とされた底板2gの各すみの下面に下方に向って下部すみ金具22、天板2hの各すみには上面に上方に向って上部すみ金具23が設けられている。下部すみ金具22、上部すみ金具23は標準化されている(日本工業規格JIS、Z1610参照)。これらは、海上コンテナに夫々設けられているのでそのまま用いることもできる。海上コンテナを上下に積み重ねる場合、下階の上部すみ金具23に図示されないコーンを介して上階の下部すみ金具22を重ねる。
本例では、建物ユニット1上に建物ユニット1を重ねる場合により、強力にガタなく重ねるために、すみ金具と、コーンを用いないで結合し、結合方法を変え及び結合個所を増加することで上下の建物ユニット1,1間がゆるぎなく結合することのできる結合方法を採用している。
図2に示すように下部すみ金具22、上部すみ金具23はそのままにしておいて、これら金具の建物ユニット1の長手方向の側に隣接して、及び建物ユニット1の長手方向の2等分位置に下部接続具24、上部接続具25を躯体2に固設した。
図9は図2の建物ユニット1の上下のすみ部の拡大斜視図である。下部接続具24は下部すみ金具22と互に1側面が接している。下部接続具24は躯体2の底板2g側の長手方向で建物ユニット1の稜線に相当する位置に設けられた横架材2k(図8参照)に固定されている。
下部接続具24は中空直方体形状であり、側板2eの外面とほぼ一致する面及びこの面の対向面には全面に開口24aしている。そして、該接続具の底板24bには建物ユニット1の短手方向に長く長穴24cが設けられている。
上部接続具25は上部すみ金具23と互に1側面が接している。上部接続具25は躯体2の天板2h側の長手方向の建物ユニット1の稜線に相当する位置に設けた横架材(図示されない)に固定されている。
上部接続具25は外形の平面投影が下部接続具24と同形同寸法であり、側板2eの外面とほぼ一致する面及びこの面に対向する面には全面に開口25aしている。そして該接続具25の天板25bには建物ユニット1の長手方向と同方向に長い長穴25cが設けられている。
上下の建物ユニット1を外形が一致するように重ねたときに上部接続具25は下部接続具24と平面投影で一致する位置にあり、形状は長穴24c,25cの長手方向が平面投影で直角に交叉している点を除いて同様である。下部接続具24、上部接続具25は鋼板をプレス加工してある。
接合用の特殊なボルト26は上部接続具25の長穴25cの長手方向に移動可能に嵌合する平行平面となった嵌合部26a、下部接続具24の長穴24cの長手方向に移動可能に嵌合する平行平面となった嵌合部26bを有する。嵌合部26a,26bは平面投影で見て直交している。即ち、嵌合部26a,26bは平面投影で見て十字形に交叉している。嵌合部26a,26bの間には下階の建物ユニットの上部接続具25の上面及び上階の建物ユニット1の下部接続具24の下面に着座可能な座部26cを有する。座部26cは嵌合部26a,26bの端面26a1,26b1と同一平面の側面を有しほぼ正方形である。嵌合部26aを構成する部材の下面から下方へ向っておねじ26dが突出している。同様に嵌合部26bを構成する部材の上面から上方へ向っておねじ26eが突出している。おねじ26d,26eは中心が同一の垂直線上にある。ここで、嵌合部26a,26bの夫々の幅wに対しておねじ26d,26eの外径はわずかに小さい。
上下に建物ユニット1を重ねる際、ボルト26のおねじ26dを下階の建物ユニット1の上部接続具25の長穴25cに挿入して、嵌合部26aを長穴25cに嵌合してボルト26を降下すると座部26cの下面が上部接続具25の天板25bに着座する。ここで上部接続具25の開口25aを通じて図示されないナットを上部接続具25内に挿入しておねじ26dにねじ込む。このときこのナットは締め込まない。
次に上階の建物ユニット1を下階の建物ユニット1に重ねる。このとき、上階の建物ユニット1の下部接続具24の長穴24cを上部接続具25に取り付けてあるボルト26のおねじ26eを挿通させ、嵌合部26bに嵌合して底板24bを座部26cに着座する。そして、開口25aから図示されないナットを上部接続具25内に挿入して該ボルト26のおねじ26eにねじ込む。このときこのナットは締込まない。
本例では建物ユニット1の底板2g、天板2hの夫々の平面で見て、各すみ部及び長手方向の各辺の中央に夫々下部接続具24、上部接続具25を設けてある。そこで上述のように上階の下部接続具24と下階の上部接続具25をボルト26を介してゆるく結合してあるので、下階の建物ユニット1に対して上階の建物ユニット1は水平方向に移動できる。
下部接続具24の長穴24cの長さに対してボルト26の嵌合部26bの長さは短いので上階の建物ユニット1の下部接続具24は下階の建物ユニット1の短手方向に上階の建物ユニット1と共に移動できる。また、上部接続具25の長穴25cの長さに対してボルト26の嵌合部26aの長さは短いのでボルト26は下階の建物ユニット1の長手方向に上階の建物ユニット1と共に移動できる。上部接続具25に対するボルト26、下部接続具24の移動は、複数ある接続個所夫々において可能であるので上階の建物ユニット1は下階の建物ユニット1に対して水平面上無方位に位置を調整できる。
建物ユニット1を重ねたときに長穴24c,25cは平面投影で見て直交し、長穴24c,25cの長手方向の長さよりも短い嵌合部26b,26aを持つボルト26を用いている。従って、通常、ボルト穴とボルトで締結する場合はボルトとボルト穴との径差でしか位置を調整できないのに対して本例では接続具の長穴24c,25cの長さはボルトの嵌合部26b,26aよりも長くして、上下接続具の相対的な位置の調整量を大きくとれる。そして、各嵌合部26a,26bの長さはおねじ26d,26eの直径よりも大きくとれるので、上下部接続具の長穴24c,25cに対してのボルト26の円滑な移動量を大きくとれる。従って、夫々40フィート海上コンテナを用いた下階の建物ユニット1に対して上階の建物ユニット1を容易に位置を調整出来る。位置を調整した後はおねじ26d,26eに夫々ねじ込んである図示されないナットを締め込み、上下階の建物ユニット1を締結する。
下階の建物ユニット14の上に上階の建物ユニット14を重ねて連結される場合の構成は、下階の建物ユニット1の上に上階の建物ユニット1を重ねて連結する上述した処と同様である。
図7に示すように、建物ユニット14にはコーナ柱14f(図8参照)の位置及び建物ユニット14の長手方向を2分する位置において底部の底板14e側には下方に向って下部接続具34、及び天板14i側には上部接続具35を夫々平面投影で同一位置に設けてある。下部接続具34は建物ユニット1の下部接続具24と同様で長穴24cと同様に建物ユニット14の短手方向に平行な長穴34aを設けてある。上部接続具35は建物ユニット1の上部接続具25と同様で建物ユニット14の長手方向に平行な長穴35aを設けてある。上下の建物ユニット14は上下の建物ユニット1を連結するボルト26と同様のボルト(図示されない)を用いる。
このように建物ユニット14は構成されているので、建築現場で組立てた後はクレーン等で積上げる。このとき図10に示すように、建物ユニット1−1,14−1を横方向に連結し、建物ユニット1−1の上に建物ユニット1−2を積上げ位置決めして固定した後は、建物ユニット14−2を建物ユニット14−1の上にクレーン等を用いて載置して位置決めする。その際、建物ユニット14−1の上部接続具35の長穴35aと、建物ユニット14−2の下部接続具34の長穴34aが平面投影で見て十字形に交叉しているので、建物ユニット14−2を水平面上無方位に位置を調整できるため、位置合せを容易に行うことができる。
図10における符号36は建物ユニット1−1と建物ユニット14−1、建物ユニット1−2と建物ユニット14−2の接続部の密封材であって夫々の建物ユニットを併せた建物の内外の気密、水密を計るものである。
図10において、最後に積み上げる建物ユニット14−2と建物ユニット14−1の図の左側の下部接続具34、上部接続具35の接続作業のために、建物ユニット14−2の底板14eには開閉される開口(図示されない)を設けておく。
(屋根の防水)
図11は屋根の接続部の妻側より見る正面図である。図10の建物ユニット1−2,14−2を最上階とすると、これら建物ユニット間の雨水に対する防水の必要がある。建物ユニット1−2,14−2間には接続部の長手方向に沿って気密、水密を計る密封材37が施工される。密封材36,37はウレタンフォーム等の圧縮性の又は硬質合成樹脂を挿入してシリコンを用いて水密を計るようにしてもよい。建物ユニット1−2の天板2h、建物ユニット14−2の天板14iには建物ユニット14−2の長手方向の全長にわたり、断面鍵形を有する条材(不等辺のフランジを有する溝型鋼形)38が固定されている。条材38のウエブ38aは上部接続具25,35に夫々接している。条材38の短いフランジ38bは上部接続具25,35よりも低い位置にある。両側の条材38の短い方のフランジ38bを丁度覆うように広幅の溝形条材形状の継目カバー39が嵌め込まれる。継目カバー39のウエブ39aは上部接続具25,35に接している。継目カバー39のフランジ39bを図示矢印方向にかしめて継目カバー39を両建物ユニット1−2,14−2に固定した条材38,38に対して継目カバー39を固定する。
(集合住宅)
図12は上述した建物ユニット1,14を用いた集合住宅の例の一部を分解して示す斜視図である。
ここで、建物ユニット1,14は夫々添付号として‐(ハイフン)n(n;1,2,3…)x(x;a,b,c…)を付して示す。ここでnは建物ユニット1,14の建物における階を示し、xは建物における平面上の位置を示す。
本例では上述した建物ユニット1,14で構成した本体1A、夫々が建物ユニット1,14を用いていない通路階段体1B、又は、追加的に玄関階段通路体1Dでもって集合住宅を構成している。
建物ユニット1−1b,1−2b,1−3bには夫々の長手方向の両側に建物ユニット14−1a,14−2a,14−3a,14−1c,14−2c,14−3cが結合されている。建物ユニット1−1e,1−2e,1−3eには夫々の長手方向に建物ユニット14−1d,14−2d,14−3d,14−1f,14−2f,14−3fが結合されている。これらでもって建物ユニット1の両側に建物ユニット14を固定した建物ブロックとしている。建物ユニット1−1b,1−2b,1−3b、建物ユニット1−1e,1−2e,1−3e、建物ユニット14−1a,14−2a,14−3a、建物ユニット14−1c,14−2c,14−3c、建物ユニット14−1d,14−2d,14−3d、建物ユニット14−1f,14−2f,14−3fは夫々が上下方向に前述したように結合されている。建物ユニット14−1a,1−1b,14−1c,14−1d,1−1e,14−1f、建物ユニット14−2a,1−2b,14−2c,14−2d,1−2e,14−2f、建物ユニット14−3a,1−3b,14−3c,14−3d,1−3e,14−3fは夫々長手方向の側面が結合されている。
居住空間となる居間等を構成する建物ユニット14−1cと14−1d、同じく建物ユニット14−2cと14−2d、同じく建物ユニット14−3cと14−3dは夫々長手方向の壁14cを併せるように結合されている。この結合方法は図示されないが上記壁14cの4つのすみを貫通させたボルトで結合される。
上記のように構成されると、建物ユニット14−1a,14−2a,14−3a,14−1c,14−2c,14−3c,14−1d,14−2d,14−3d,14−1f,14−2f,14−3fの玄関となる開口部16は本体1Aの同じ向きの妻側に来る。なんとなれば、建物ユニット1の両側に配置される建物ユニット14は建物ユニット1を中心として対称に玄関となる開口部16を設けてあるからである。
上記の構成では、各戸に対する通路、階段、集合住宅の出入口を欠いている。即ち本体1Aのみの構成である。そこで本体1Aの妻側に本体1Aの妻面(夫々の建物ユニットの妻側)と一致する面を有する通路階段体1Bを設けて本体1Aの妻面に結合する。通路階段体1Bは本体1Aの図12におい見える手前側の妻面に結合される。
例えば、通路階段体1Bは図示のように6つの直方体を水平方向に3体、垂直方向に3体重ねて9個の通路階段ユニットを有する。通路階段体1Bの一階は通路階段ユニット1B−1a,1B−1b,1B−1cを有する。2階、3階についても同様で符号1B−2a,1B−2b,1B−2c、1B−3a,1B−3b,1B−3cで示してある。各、通路階段体1Bの各ユニットは図示されないが夫々階段と踊り場と、外部に対する開口を有する。これらの開口は1階の通路階段ユニット1B−1a,1B−1b,1B−1cでは外部への出入口となる。2階、3階の通路階段ユニット1B−2a,1B−2b,1B−2c、1B−3a,1B−3b,1B−3cでは前述の開口は窓となる。3階の通路階段ユニット1B−3a,1B−3b,1B−3cの階段は本体1Aの屋上への出入口となるようにしてもよい。屋上への階段は省略してもよい。
このような通路階段体1Bは夫々に階段を設けないで廊下として構成した場合は玄関階段通路体1Dを設ける。玄関階段通路体1Dは長さが本体1Aの桁行方向の長さに通路階段体Bの幅を加えた長さを有する。玄関階段通路体1Dは3階に構成されている。玄関階段通路体1Dの1階1D−1には図示されないが外部への出入口、ロビー、2階1D−2へ昇り降りするための階段を有する。該玄関階段通路体1Dの2階1D−2には3階へ昇り降りするための階段を有する。玄関階段通路体1Dは本体1Aと等高であり、3階1D−3には本体1Aの屋上と同一平面の玄関階段通路体1Dの屋上へ通ずる階段を設けてある。
玄関階段通路体1Dを採用した場合は通路階段体Bは各階に階段を有しない廊下となり、廊下の長手方向の端壁1B−1a1,1B−2a1,1B−3a1には夫々の階において1階1D−1,1D−2,1D−3との間には通行できるように開口している。この開口に対応して玄関階段通路体1Dには人が通行する開口が設けてある。
上述のように構成したので、本体1Aは建物ユニット1−1b,1−2b,1−3b、1−1e,1−2e,1−3eは躯体の強度が非常に大きく、しかも海上コンテナを用いているので躯体は安価である。一方建物ユニット14−1a,14−1c、14−1d,14−1f、14−2a,14−2c,14−2d,14−2f、14−3a,14−3c,14−3d,14−3fの夫々の躯体は強度を小さくでき、安価にできる。
更に又、本体1Aは建物ユニット1,14の集合であり、建物ユニット1,14夫々を工場生産することにより量産効果が得られる。また、本体1Aを施工する場合も、各建物ユニット1,14を結合するだけであるので工期が短い。
(高階の建物の構成)
図13は高階の建物の本体1Aの斜視図である。図に示すように例えば8階建のような場合には、最上階の建物ユニット1−8bと1−8e間の最上階の建物ユニット14−8c,14−8dは躯体に軽量型鋼を用いないで普通の型鋼を用いて強度、剛性を高める。
(建物ユニットの他の実施例)
図14は図1に示した建物ユニット1に対する他の実施例の床伏図である。建物ユニット1の躯体2はクランク状の壁2dで建物ユニット1の長手方向を2分されている。壁2dは躯体2の長手方向に離れてくい違うように設けた短手方向の壁2d−1,2d−1、該壁2d−1,2d−1間を躯体2の長手方向に結んでいる壁2d−2とでクランク状に設けてある。壁2d−2は短手方向の壁2d−4でオフセットしているが壁2d−4をないように壁2d−2を一枚物としてもよい。壁2d−2は延長され壁2d−3となって端板2iに達する。壁2d−3には片引戸で開閉される開口2oが設けてある。壁2d−3により台所3と脱衣所19及び浴室5が仕切られている。浴室5へは脱衣所19から扉5aを開けて出入する。脱衣所19には洗面器27が設けてある。洗面器27の横に洗濯機8が置かれている。
台所3は建物ユニット14に面する側が開口2pで広く開放可能となっている。開口2pは点線で示すようにカーテン3gで建物ユニット14側の居住空間と仕切られている。台所3の図14において右端には造り付けの食器棚28を備えている。開口2pから壁2d−3までの寸法、即ち台所3の奥行は910ミリメートル程度である。台所3には台所ユニット3d、冷蔵庫7が並列している。
食器棚28の背部には収納庫29が設けてある。収納庫29は建物ユニット14に対して開口29aしている。開口29aは両外開き扉で開閉される。壁2d−1の1つと、壁2d−2の一部及び収納庫29の壁29bでもってトイレ4となる空間が構成されている。トイレ4は建物ユニット14から直接出入り可能な開口4eが設けてある。開口4eは外開き戸で開閉される。
この実施例によれば、台所3が建物ユニット14側に向って大きく開口しているので建物ユニット14側に余裕のあるダイニングのスペースをとって食卓を置くことができる。
図15は更に他の実施例の床伏図を示す。この実施例は図1と同様躯体2を壁2dで仕切って、躯体2の長手方向を2等分し、夫々の側に設けたトイレ4、浴室5は図1に示す位置と同じとし、浴室5に脱衣所19を図14と開口2oを除いて同様に配設した例を示す。そして、台所3に面しては浴室又は脱衣所もしくはトイレの開口を設けないで、脱衣所の壁2n及び側板2eと壁2nを結ぶ壁2qでもって台所3と他の部屋との間を仕切ってある。側板2eには台所3と建物ユニット14間の開口31、建物ユニット14からトイレ4と脱衣所19に到る開口32が設けてある。
壁2qは脱衣所19の壁2nの内の躯体2の短手方向の壁に対してオフセットした位置に設けられて、冷蔵庫7を置く凹所と収納庫33を置く凹所を設けてある。
この実施例によれば、居住空間となる建物ユニット14から台所への出入りと、トイレ、脱衣所、脱衣所を介しての浴室への出入りとが別個となっている。従って、台所へ行くときにトイレ、脱衣所への出入口の前を通らなくてもすむ。また、トイレ、脱衣所へ行くときに台所が見えなくてすむ。
図16、図17は上述の実施例に対する変形例を示す。図1の躯体2の中には1組が台所3、トイレ4、浴室5の1組を含むニ組の設備群が設けられている。本例では躯体2の壁2dで仕切られた片側の空間は設備を一切置かないで車庫41とし他の片側は図1、図14、図15の何れかの設備群を設けた。車庫41は海上コンテナのままである。車庫41は端板2iを海上コンテナの観音開きの扉のまま用いる。海上コンテナの高さは既にのべたようにワンボックスカー等の背高車が入り得る2メートル超の室内高があり、端板2i部の扉は床上から天井まで全開するので、車庫41には背高車も入庫できる。車庫41の外部に面する側板には図示されない換気口を設ける。
本例では、躯体2は海上コンテナの半分にのみ生活用設備が設けられているので、建物ユニット1に対して片側のみに居住空間となる建物ユニット14を設ける。この建物ユニット14には少なくとも玄関を設ける。壁2dは車庫41と設備のある空間との間を気密としてある。
本例では平屋とした場合はセカンドハウスとして短い工期で完成できる。
図17は車庫を1階に設けた2階建の場合である。このような構成においても、1階の建物ユニット14−1を店舗とし、1階の建物ユニット1−1の半分を車庫41、他の半分を物置及び2階への階段室42とし、2階の建物ユニット1−2の半分は1階の階段室42上につながる階段室44とし、2階の建物ユニット1−2は階段室44を除いて既にのべた図1、図14、図15のように設備群を設ける。2階の建物ユニット14−2は階段がないので広くなる。
図18は他の実施例の斜視図である。1階を建物ユニット1−1a,1−1b,14−1c、2階を建物ユニット14−2a,1−2b,14−2cで建物ブロックを構成して本体1Aとし、妻側に(片方の妻側)にアーチ構造の屋根43を有するバルコニー43−1,43−2を設けてある。1階のバルコニー43−1は玄関を兼ねている。なお、図示されないが1階のバルコニー43−1から2階のバルコニー43−2への階段を設けた場合は、妻側の一側を出入り口とし4戸のアパートメントとなる。
図19は16戸建のアパートメント形式の集合住宅として構成した例を示す。アーチ構造屋根43は夫々隣接する2戸間は共通の柱43b−1,43b−2で支持され、端部に柱43c−1,43c−2を有する。1階も2階と同構成である。45は管理人室である。
設備建物ユニットを含む床伏図である。 設備建物ユニットの斜視図である。 設備建物ユニットの給水配管を示す平面図である。 設備建物ユニットのガス配管を示す平面図である。 設備建物ユニットの排水配管を示す平面図である。 設備建物ユニットの電気配線を示す平面図である。 住居空間建物ユニットの略斜視図である。 図7のA矢視拡大図である。 設備建物ユニットの上下の角部の拡大斜視図である。 設備建物ユニットの組立て構成を示し、妻側から見る正面図である。 屋根の接続部の正面断面図である。 建物ユニットを用いた集合住宅の斜視図である。 建物ユニットを用いた高階の建物の斜視図である。 他の実施例の床伏図である。(図1に対する) 他の実施例の床伏図である。(図1に対する) 変形例の斜視図である。 変形例の斜視図である。 他の実施例の斜視図である。 他の実施例の斜視図である。
符号の説明
1…建物ユニット 1A…本体 1B…通路階段体 1B−1a,1B−1b,1B−1c,1B−2a,1B−2b,1B−2c,1B−3a,1B−3b,1B−3c…通路階段ユニット 1B−1a1,1B−2a1,1B−3a1…端壁 1D…玄関階段通路体 1D−1…通路階段体の1階 1D−2…通路階段体の2階 1D−3…通路階段体の3階
2…躯体 2a…コーナ柱 2a1…フランジ 2a2…めねじ 2b…中間柱 2c…中間柱 2d…壁 2e…側板 2f…開口 2g…底板 2h…天板 2i…端板 2j…めねじ 2k…横架材 2m…フランジ 2n…壁 2o…開口 2p…開口 2q…壁
3…台所 3a…カウンタ 3b…吊戸棚 3c…壁 3d…台所 3d2…ガスコンロ 3d3…排水口 3e…床 3f…区画 3g…カーテン
4…トイレ 4a…扉 4b…タンク 4c…便器 4c1…排水口 4e…開口
5…浴室 5a…扉 5b…浴槽 5b1…排水口 5c…洗い場 5d…片開き戸
6…出入口 6a…開口
7…冷蔵庫
8…洗濯機
9…浄水配管 9a…外部止水栓 9b…T継手 9c…給水栓 9d…給水栓 9e…給水栓 9f…給水栓 9g…止水栓
10a…引込口 10b…配電盤 10c…天井灯 10d…手元灯 10e…装飾灯 10f…照明灯 10g…照明灯 10h…コネクタ
11…温水配管 11a…外部止水栓 11b…給湯栓 11c…給湯栓 11d…給湯栓
12…ガス配管 12a…外部コック 12b…ガス管 12c…T継手 12d…元栓 12e…ガス管 12f…ガスコック
13…排水配管 13a…継手 13b…T継手 13c…排水管 13d…排水管 13e…排水管 13f…開口
14…建物ユニット 14a…壁 14b…壁 14c…壁 14d…ボルト 14d1…フランジ 14d2…ボルト穴 14e…底板穴 14f…コーナ柱 14g…横架材 14h…フランジ 14i…天板
15…開口部
16…開口部
17…窓
18…ボルト
19…脱衣所
20…空間
21…ボルト
22…下部すみ金具
23…上部すみ金具
24…下部接続具 24a…開口 24b…底板 24c…長穴
25…上部接続具 25a…開口 25b…天板 25c…長穴
26…ボルト 26a…嵌合部 26a1…端面 26b…嵌合部 26b1…端面 26c…座部 26d…おねじ 26e…おねじ
27…洗面器
28…食器棚
29…収納庫 29a…開口 29b…壁
31…開口
32…開口
33…収納庫
34…下部接続具 34a…長穴
35…上部接続具 35a…長穴
36…密封材
37…密封材
38…条材 38a…ウエブ 38b…フランジ
39…継目カバー 39a…ウエブ 39b…フランジ
41…車庫
42…階段室
43…屋根 43−1,43−2…バルコニー 43b−1,43b−2,43c−1,43c−2…柱
44…階段室
45…管理人室

Claims (12)

  1. 海上コンテナを用いた建物ユニットにおいて、
    海上コンテナと、
    海上コンテナ内に居住空間を除いて構成した台所、浴室、トイレと、
    海上コンテナの長手方向の側板に設けられた台所、浴室、トイレへ通ずる出入口とした開口部、及び海上コンテナと接続される居住空間を有する構造物との接続手段と、
    海上コンテナの天板側及び底部に設けられ上階又は下階に設けられる他の海上コンテナとの接続手段と、
    を有することを特徴とする設備建物ユニット。
  2. 40フィート海上コンテナの長手方向を2等分して壁を設けて2戸分の空間を設け、長手方向の2等分位置で且つこの2等分位置における短手方向の2等分位置を中心として点対称に各戸分の空間に夫々、台所、浴室、トイレを設けたことを特徴とする設備建物ユニット。
  3. 下階の設備建物ユニットの上に上階の設備建物ユニットを積上げる際に下階の設備建物ユニットに対して水平面上無方位に位置を調節可能に締結できる接続具を下階の設備建物ユニットの天板側及び上階の設備建物ユニットの底部に設け下階の設備建物ユニットに対して上階の設備建物ユニットの水平方向位置合せを可能とした接続手段を有することを特徴とする請求項1又は2に記載の設備建物ユニット。
  4. 上階の設備建物ユニットの底部に設ける接続具と下階の設備建物ユニットの天板側に設ける接続具とは、板面が対向した板部に互に交叉する方向の長穴を夫々有し、前記長穴を夫々挿通する中心が同一の直線上にあるおねじと、前記長穴に移動自在に嵌合する平面投影でみて十字形に交叉する二つの嵌合部と、夫々の長穴に嵌合する嵌合部間に設けられ上階の接続具の下面、下階の接続具の上面に着座可能な座部と、を有するボルトを用いて天板側と底部の接続具を結合することを特徴とする請求項3に記載の設備建物ユニット。
  5. 請求項1から4の何れか1つに記載の設備建物ユニットの長手方向の側面と長手方向の側面投影が同一であって、設備建物ユニットの側面に対向する側面が開口された中空の居住空間を有する居住空間建物ユニットと、前記設備建物ユニット、を有し、設備建物ユニットの出入口とした開口部を有する側面と居住空間建物ユニットの開口側を一致させて両建物ユニットを結合したことを特徴とする建物。
  6. 請求項2に記載の設備建物ユニットの長手方向の両側に夫々居住空間建物ユニットを結合したことを特徴とする請求項5に記載の建物。
  7. 居住空間建物ユニットの幅が海上コンテナの幅よりも大であることを特徴とする請求項5又は6に記載の建物。
  8. 下階の居住空間建物ユニット上に上階の居住空間建物ユニットを積上げる際に下階の居住空間建物ユニットに対して水平面上無方位に位置を調節可能に締結できる接続具を下階の居住空間建物ユニットの天板側及び上階の居住空間建物ユニットの底部に設け下階の居住空間建物ユニットに対して上階の居住空間建物ユニットの水平方向の位置合せを可能とした接続手段を有することを特徴とする請求項5又は6もしくは7に記載の建物。
  9. 上階の居住空間建物ユニットの底部に設ける接続具と下階の居住空間建物の天板側に設ける接続具とは、板面が対向した板部に互に交叉する方向の長穴を有し、前記長穴を夫々挿通する中心が同一の直線上にあるおねじと、前記夫々の長穴に移動自在に嵌合する平面投影でみて十字形に交叉する嵌合部と、夫々の長穴に嵌合する嵌合部間に設けられ上階の接続具の下面、下階の接続具の上面に着座可能な座部を有するボルトを用いて天板側と底部の接続具を結合することを特徴とする請求項8に記載の建物。
  10. 複数の設備建物ユニットを有する集合住宅であって、請求項2に記載の設備建物ユニットの長手方向の両側面に夫々居住空間建物ユニットの長手方向の側面を夫々結合してなる建物ブロックを複数有し、異なる建物ブロックの居住空間建物ユニットの長手方向の側面を結合したことを特徴とする請求項7又は8もしくは9に記載の建物。
  11. 下階の設備建物ユニットの上に上階の設備建物ユニットを積重ねて結合すると共に下階の居住空間建物ユニット上に上階の居住空間建物ユニットを積重ねて結合し建物ブロックを上下に重ねて複数階としたことを特徴とする請求項10に記載の建物。
  12. 最上階の2つの設備建物ユニット間を結合している居住空間建物ユニットは、他の居住空間建物ユニットよりも強度の大きい躯体としたことを特徴とする請求項11に記載の建物。
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