JP2022067501A - 船舶、船舶の運用支援装置、医療用設備の運用支援装置、医療用設備の運用方法及び船舶の製造方法 - Google Patents

船舶、船舶の運用支援装置、医療用設備の運用支援装置、医療用設備の運用方法及び船舶の製造方法 Download PDF

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Abstract

Figure 2022067501000001
【課題】搭乗者が感染症に感染するリスクを低減するための船舶、船舶の運用支援装置、医療用設備の運用支援装置、医療用設備の運用方法及び船舶の製造方法を提供する。
【解決手段】船舶は、船体と、前記船体の上又は内部に設けられる設置スペースに設置され、患者を収容するための複数の収容モジュールと、前記設置スペースと、前記設置スペースから隔離された外側スペースとの間に設けられる出入り口と、を備え、前記複数の収容モジュールは、第1モジュールと、前記重症患者用機器が格納される第2モジュールと、を含み、前記第2モジュールは、前記出入り口を基準として、前記第1モジュールよりも離れた位置に設けられる。
【選択図】 図1

Description

本開示は、船舶、船舶の運用支援装置、医療用設備の運用支援装置、医療用設備の運用方法及び船舶の製造方法に関する。
傷病者の治療や輸送を目的とする、治療用機材等を有するモジュール(コンテナ等)を搭載した船舶が存在する。
例えば、特許文献1には、X線CT装置を収納したコンテナが記載されている。
このようなコンテナ(モジュール)を用いれば、コンテナ内でX線CT装置等の医療用機器を作動させることができるとともに、コンテナを輸送機器(船舶やトレーラ等)に搭載する事で自由に運搬することができる。
特開2017-12577号公報
ところで、特許文献1が開示するコンテナでは、コンテナ内部の構造について記載されているが、コンテナをどのように配置するかは記載されていない。例えば、コンテナに感染症患者を収容した際に、コンテナの配置や、コンテナ設置領域における空気の流れによっては、搭乗者等が感染症に感染するリスクが高くなる可能性がある。
上述の事情に鑑みて、本開示の少なくとも一実施形態は、搭乗者が感染症に感染するリスクを低減するための船舶、船舶の運用支援装置、医療用設備の運用支援装置、医療用設備の運用方法及び船舶の製造方法を提供することを目的とする。
本開示の少なくとも一実施形態に係る船舶は、
船体と、
前記船体の上又は内部に設けられる設置スペースに設置され、患者を収容するための複数の収容モジュールと、
前記設置スペースと、前記設置スペースから隔離された外側スペースとの間に設けられる出入り口と、を備え、
前記複数の収容モジュールは、
第1モジュールと、
重症患者用機器が格納される第2モジュールと、
を含み、
前記第2モジュールは、前記出入り口を基準として、前記第1モジュールよりも離れた位置に設けられる。
また、本開示の少なくとも一実施形態に係る船舶の運用支援装置は、
医療用設備としての上述の船舶の運用支援装置であって、
前記複数の収容モジュールの各々について、前記収容モジュールに収容された患者の有無を含む収容情報及び前記患者の重症度の情報を取得するように構成された取得部と、
前記取得部によって取得された情報に基づいて、前記複数の収容モジュールの各々について汚染度を示す汚染度情報を決定するように構成された決定部と、
を備える。
また、本開示の少なくとも一実施形態に係る医療用設備の運用支援装置は、
患者を収容するための複数の収容モジュールを含む医療用設備の運用支援をするための装置であって、
前記複数の収容モジュールの各々について、前記収容モジュールに収容された患者の有無を含む収容情報及び前記患者の重症度の情報を取得するように構成された取得部と、
前記取得部によって取得された情報に基づいて、前記複数の収容モジュールの各々について汚染度を示す汚染度情報を決定するように構成された決定部と、
を備える。
また、本開示の少なくとも一実施形態に係る医療用設備の運用方法は、
設置スペースに設置される複数の収容モジュールと、前記設置スペースと、前記設置スペース外の外側スペースとの間に設けられる出入り口と、を含む医療用設備の運用方法であって、
前記複数の収容モジュールは、
第1モジュールと、
前記出入り口を基準として、前記第1モジュールよりも離れた位置に設けられる第2モジュールと、
を含み、
前記第1モジュールに患者を収容するステップと、
前記第2モジュールに、前記患者よりも重症度の高い重症患者を収容するステップと、
を備える。
また、本開示の少なくとも一実施形態に係る船舶の製造方法は、
船体の上又は内部に設けられる設置スペースに、患者を収容するための複数の収容モジュールを設置するステップを備え、
前記設置するステップは、
前記設置スペースに、重症患者用設備が格納されない第1モジュールを設置するステップと、
前記設置スペースにて、前記設置スペース外の外側スペースとの間に設けられる出入り口を基準として、前記第1モジュールよりも離れた位置に前記重症患者用設備が格納される第2モジュールを設置するステップと、
を含む。
本開示の少なくとも一実施形態によれば、搭乗者が感染症に感染するリスクを低減するための船舶、船舶の運用支援装置、医療用設備の運用支援装置、医療用設備の運用方法及び船舶の製造方法が提供される。
本開示の一実施形態に係る船舶の構成を概略的に示す図である。 一実施形態に係るコンテナ船の構成を概略的に示す図である。 一実施形態に係るフェリー船の構成を概略的に示す図である。 一実施形態に係る収容モジュールの排気ダクトの配置を示す断面図である。 一実施形態に係る収容モジュールと治療用モジュールの概略図である。 一実施形態に係る収容モジュールと空調用モジュールの配置を示す断面図である。 一実施形態に係る廃棄用モジュールの配置を概略的に示す図である。 一実施形態に係る収容モジュールの配置を示す概略的に示す図である。 一実施形態に係る収容モジュールの内部区分け及び配置を示す概略的に示す図である。 一実施形態に係る二種類の収容モジュールの配置例を示した概略的に示す図である。 一実施形態に係る運用支援装置による制御の概略的に示す構成図である。 一実施形態に係る運用支援装置による制御の一例を示すフローチャートである。 一実施形態に係る運転支援装置による重症患者を収容した際の汚染度情報色彩表示の一例を概略的に示す図である。 一実施形態に係る運転支援装置による重症患者を運び出した際の汚染度情報色彩表示の一例を概略的に示す図である。 一実施形態に係る運転支援装置による重症患者を収容した際の汚染度情報文字表示の一例を概略的に示す図である。 一実施形態に係る運転支援装置による重症患者を運び出した際の汚染度情報文字表示の一例を概略的に示す図である。 一実施形態に係る運転支援装置による患者に異常が発生した際の表示部の一例を概略的に示す図である。
以下、添付図面を参照して本開示の幾つかの実施形態について説明する。但し、実施形態として記載されている又は図面に示されている構成部品の寸法、材質、形状、その相対的配置等は、本開示の範囲をこれに限定する趣旨ではなく、単なる説明例にすぎない。
(船舶の構成)
図1~図3は、一実施形態に係る船舶の概略図である。図1及び図2は一実施形態に係る船舶としてのコンテナ船の平面視時の概略図であり、図3は一実施形態に係る船舶としてのフェリー船を側面視した際の概略図である。図1~図3に示すように、一実施形態に係る船舶200は、第1甲板204を含む船体202を備えている。
船舶200は、複数の収容モジュール11と、複数の収容モジュール11を設置するための設置スペース1と、出入り口3と、空気流形成部8と、を備える。図1及び図2に示すように、船舶200は、甲板上にコンテナ等の貨物を積載可能なコンテナ船であってもよい。コンテナ船の場合、船舶200は設置スペース1外の外側スペース2を船舶内に有する。図3に示すように、船舶200は、乗客や自動車を運搬し、船内に設けられた複数層の車両甲板に自動車を搭載するフェリー船であってもよい。フェリー船の場合、船舶200の外部に外側スペースが設けられる。フェリー船は、図3に示すように複数層の車両甲板を有していてもよい。図3に示す船舶200(フェリー船)は、船体202内部に設けられる第3甲板206と、船体202内部において第3甲板206の上方に設けられる第2甲板208と、を含む。
幾つかの実施形態では、船舶200は、後述する運用支援装置6を備えていてもよい。
設置スペース1は、1以上の収容モジュール11が配置される空間である。コンテナ船型の場合は、図1又は図2に示すように、第1甲板204上に設置スペースが設けられてもよい。フェリー船型の場合は、図3に示すように、例えば、第3甲板206、第2甲板208、第1甲板204上に設置スペース1が設けられてもよい。
外側スペース2は、設置スペース1以外の空間であって、例えば、搭乗者が作業をする空間であってもよい。外側スペース2と設置スペース1は隔離壁10によって隔離されている。例えば、図1及び図2に示すコンテナ船型の船舶200の場合は、外側スペース2は、第1甲板204上のスペースであってもよく、搭乗者が作業するための隔離壁10を有する部屋を含んでいてもよい。図3に示すフェリー船型の船舶200の場合は、船舶200外の空間が外側スペース2に該当し、船舶200の外壁が隔離壁10に相当する。但し、搭乗者は外側スペース2以外の設置スペース1や第1甲板204でも作業することができる。また、搭乗者とは、医師等医療関係者、電気/通信設備等に関する作業を行う作業員等の非医療関係搭乗者に限らず、患者のお見舞い等のために船舶200に搭乗する患者の関係者も含む。
出入り口3は、設置スペース1と外側スペース2との間に設けられ、搭乗者が設置スペース1と外側スペース2との間を行き来するときに通過する領域である。出入り口3には、扉が設けられていてもよいし、図3に示すフェリー船型の船舶200の場合は、出入り口3はランプウェイを含んでもよい。
複数の収容モジュール11は、それぞれ、患者を収容するための収容モジュールである。
収容モジュール11は、患者を収容するための機材を内部に備えている。例えば、収容モジュール11内部には、患者を収容するためのベッドや、患者の状態確認のための心電図モニター等の機材が設置されている。なお、収容モジュール11は転倒防止のため、固定器具によって船舶200の床面に固定されてもよい。収容モジュール11は、コンテナやテントを含んでもよい。コンテナとは、内部に貨物を積み込む、直方体形の構造体である。ISO規格では、例えば、20ftコンテナや40ftコンテナが規格化されている。これらコンテナは、いずれも長壁と短壁を有している。なお、収容モジュール11は、船舶200に設置されていないときは、公園や広場等で設置されてもよい。
収容モジュール11は、内部空間を、長手方向に直列配置される複数の分割空間に仕切る仕切りを含んでいてもよい。複数の分割空間は、収容モジュール11の入り口に隣接する前室と、収容モジュール11からの空気を排出するための排気ダクト114が接続される空調室と、前室と空調室との間に設けられ、患者を収容するための収容室を含んでいてもよい。なお、収容モジュール11は内部空間を短手方向に直列配置される複数の分割空間に仕切る仕切りを含んでいてもよい。
上述の実施形態では、収容モジュール11内で前室と収容室が仕切られているため、前室で搭乗者が作業する間は感染症患者に接する機会を低減することができる。また、空調室が収容室の隣に配置されているため、患者によって汚染された空気を効率よく排気ダクト114から排出することができる。
複数の収容モジュール11は、第1モジュール111と、出入り口3を基準として、第1モジュール111よりも離れた位置に設けられる第2モジュール112と、を含む。感染症患者を収容モジュール11に収容する場合、重症患者を第2モジュール112へ、軽症患者を第1モジュール111へ収容する。但し、収容モジュール11の数は2つに限らず、また、患者の重症度の区分も更に細かくてよい。例えば、患者の症状を4段階に分け、出入り口3を基準として、第1モジュール111よりも離れているモジュールに、順番に感染症患者の重症度に応じて患者を収容してもよい。第1モジュール111には、軽症患者向けの機器を格納する。第1モジュール111に格納する軽症患者用の機器としては、例えば、医療用ベッドや体温計等が挙げられる。第2モジュール112には、第1モジュール111に格納されていない重症患者向けの重症患者用機器を格納する。第2モジュール112に格納する重症患者用機器として、例えば、人工呼吸器や体外式膜型人工肺(Extracorporeal membrane oxygenation:ECMO)等が挙げられる。
一実施形態では、例えば図1及び図2に示すように、平面視において、第2モジュール112と出入り口3との距離は、第1モジュール111と出入り口3との距離よりも長い。
一実施形態では、上下方向において、第2モジュール112と出入り口3との距離は、第1モジュール111と出入り口3との距離よりも長い。但し、上下方向とは、重力方向に沿って、垂直上向きを上方向、垂直下向きを下方向と定義する。例えば図3に示すように、フェリー船の場合、ランプウェイ(出入り口3)と同じ階層(図3では第3甲板206)に第1モジュール111を設けるとともに、当該階層とは異なる階層(図3では第2甲板208及び第1甲板204)に第2モジュール112を設けてもよい。また、図3に示すように、第1モジュール111を設置する階層よりも上の階層に第2モジュール112を設けてもよい。このようにモジュールを配置することで、垂直上方向にいくほど、より症状の重い患者が収容されることとなる。
このように、第2モジュール112へ重症患者を収容することで、搭乗者と重症患者との距離を保つことができるとともに、接触する頻度を低減することができる。このため、搭乗者に対する重症患者からの飛沫感染や空気感染のリスクを低減することができる。
一実施形態では、空気流形成部8は、第1モジュール111から第2モジュール112に向かう空気の流れを形成するように構成される。空気流形成部8は、外側スペース2から設置スペース1に向かう方向に空気の流れを形成するようになっていてもよい。
上述の実施形態によれば、第2モジュール112と外側スペース2との距離を長くとることができ、更に第1モジュール111から第2モジュール112に向かう空気の流れを形成することができる。よって、第2モジュール112に第1モジュール111より重症な患者を収容することで、外側スペース2と重症患者が収容される第2モジュール112間を離すことができる。また、第1モジュール111から第2モジュール112に向かう空気の流れを形成するようにしたので、収容モジュール(第1モジュール111及び第2モジュール112)の、感染症患者が滞在することで汚染された空気が出入り口3に向かうのを抑制することができる。すなわち、上述の実施形態によれば、搭乗者が滞在する外側スペース2と、重症患者間の距離を離し、かつ、感染症によって汚染された空気が外側スペース2に向かうことを抑制することができる。これにより、搭乗者への感染リスクを低減することができる。
空気流形成部8は、出入り口3からの空気や、第1モジュール111からの空気を吸引するように構成された吸引部4(4A,4B)を含んでもよい。例えば、吸引部4として、ファンやブロアを用いてもよい。この場合、吸引部4によって、出入り口3からの空気や、第1モジュール111からの空気を吸引部4が吸引し、第2モジュール112方向に向かう空気の流れを形成することができる。そのため、設置スペース1から外側スペース2側へ汚染された空気が移動することを抑制し、搭乗者への感染リスクを低減することができる。
一実施形態では、図1に示すように、吸引部4(図1の吸引部4A)を第1モジュール111と出入り口3との間に設置してもよい。このように吸引部4を設置することで、出入り口3の空気や、第1モジュール111の空気を第2モジュール112に向かわせることができる。このような空気の流れを形成することで、感染症患者によって汚染された空気が搭乗者のいる位置に流入しにくくなる。そのため、搭乗者への感染リスクを低減することができる。
一実施形態では、図2及び図3に示すように、吸引部4(4A,4B)は、出入り口3側ではなく、第1モジュール111よりも第2モジュール112側に設けられてもよい。また、第1モジュール111と第2モジュール112の間に吸引部4を設けてもよい。この場合、第1モジュール111と出入り口3の間に吸引部4を設置しないため、吸引部4が出入り口3を介した搭乗者の移動を妨げ難くなる。
一実施形態では、吸引部4は、第1モジュール111及び第2モジュール112の外部に設けられてもよい。図1及び図2に示す例示的な実施形態では、吸引部4Aは、第1モジュール111及び第2モジュール112の外部に設けられている。
上述の実施形態では、吸引部4(4A)は、第1モジュール111及び第2モジュール112の外部において、第1モジュール111から第2モジュール112に向かう空気の流れを形成する。これにより、搭乗者が滞在する外側スペース2への、第1モジュール111及び第2モジュール112の外部の汚染された空気の流入を抑制できる。これにより、搭乗者の感染リスクを更に低減することができる。
また、吸引部4(4A)は、積極的に空気を吸引するのではなく、第1モジュール111から第2モジュール112に向かう空気の流れを形成するように送風してもよい。
一実施形態では、空気流形成部8は、第1モジュール111と第2モジュール112との間に設けられる配管9を含み、配管9を介して第1モジュール111からの空気が第2モジュール112に導かれるように構成される。
配管9は、一対の収容モジュール11を互いに接続するように設けられていてもよい。図2及び図3で示す例示的な実施形態では、第1モジュール111と第2モジュール112とは配管9で接続されている。
また、空気流形成部8は、例えば図2及び図3に示すように、配管9の内部に設けられる吸引部4(4B)を含んでもよい。図2及び図3に示すように、配管9内のうち、第1モジュール111近傍に吸引部4(4B)を設置してもよい。また、配管9内のうち、第2モジュール112近傍に吸引部4(4B)を設置してもよい。
また、吸引部4(4B)は、積極的に空気を吸引するのではなく、第1モジュール111から第2モジュール112に向かう空気の流れを形成するように送風してもよい。
上述の実施形態では、配管9を含む空気流形成部8を介して第1モジュール111内の空気が第2モジュール112に向かって移動する。よって、第1モジュール111及び第2モジュール112の汚染された空気が外側スペース2へ流入することを抑制できる。すなわち、配管9を介して第1モジュール111内の汚染された空気を第2モジュールに移動させることで、配管9を介さない場合に比べて、汚染された空気が第1モジュール111及び第2モジュール112の外部へ拡散されることを抑制することができる。そのため、軽症患者や搭乗者が汚染された空気に接触する機会が低減され、感染リスクを更に低減することができる。
なお、第1モジュール111から第2モジュール112へ空気を移動させられればよいため、配管9の形状及び長さは特に限定しない。
また、一実施形態では、空気流形成部8は、例えば、船舶200を港等に係留した状態において、第1モジュール111を風上側、第2モジュール112を風下側になるように配置されることで構成されてもよい。
図4は、一実施形態に係る船舶を前方から視た概略図である。図4に示すように、収容モジュール11は、収容モジュール11からの空気を排出するための排気ダクト114を備えていてもよい。図2に示すように、排気ダクト114は船舶200の外側輪郭から外側に向かって突き出るように構成されている。また、排気ダクト114の排出口115は海面SLに対面するように構成される。排気ダクト114の形状は、例えば略L字形状であってもよい。この場合、排気ダクト114は、水平方向に船舶200の外側輪郭から外側に突き出し、垂直下方向に屈曲する。
仮に、収容モジュール11に設けられた開口から直接空中に汚染された空気を排出したり、船舶200の外側輪郭の内側までしか延びていない排気ダクト114から汚染された空気を排出したりすると、搭乗者等がいる第1甲板204に、汚染された空気が残ってしまうおそれがある。また、仮に、排出口115が収容モジュール11の側方に向けて開口するように排気ダクト114が構成され、排出口115が海面SLに対面していない場合、排気された収容モジュール11の汚染された空気は、排出口115から空中に拡散されやすい。更に、排出口115側から収容モジュール11側に向かって風の流れが存在する場合、収容モジュール11からの汚染された空気が第1甲板204に向かって流れる。これにより、汚染された空気が搭乗者に接触する機会が増えると、搭乗者の感染リスクが増大するおそれがある。
この点、上述の実施形態のように、排気ダクト114の排出口115を海面SLに対面させることで、海面SLに対面する排出口115を介して収容モジュール11からの排気を海面SLに向かって排出することができる。そのため、排気ダクト114の排出口115が側方に向けて開口する場合と比較して、汚染された空気が第1甲板204に流入するのを抑制することができる。これにより、搭乗者の感染リスクを更に低減することができる。
排出口115は、上下方向において、第1甲板204よりも海面SLの近くに設置されてもよい。この場合、排出口115と海面SLの間の垂直高さH2は、第1甲板204と海面SLの間の垂直高さH1以下の長さとなる。また、この場合は排気ダクト114の排出口115は海面SLに対面していなくてもよい。
上述の実施形態では、排出口115は、上下方向において第1甲板204よりも海面SLの近くに設置されるので、排出口115と第1甲板204との距離を確保することができる。上下方向において排出口115と第1甲板204の距離が確保されていない場合は、第1甲板204に、汚染された空気が流入する可能性がある。しかし、上下方向において排出口115と第1甲板204の距離が確保されている上述の実施形態では、排出口115から海面SLに向かって排出される空気が第1甲板204に流入するのを効果的に抑制することができる。
なお、収容モジュール11内の空気を外部に排出するために、排気ダクト114内又は収容モジュール11内に吸引部4B等の空気流形成部8を設置してもよい。
排出口115と海面SLの間の垂直高さH2は、第1甲板204と海面SLの間の垂直高さH1の2/3以下であってもよい。この場合、排出口115と第1甲板204との距離を長く確保することができる。このため、排出口115から海面SLに向かって排出される空気が第1甲板204に流入するのをより効果的に抑制できる。
排出口115と海面SLの間の垂直高さH2は、第1甲板204と海面SLの間の垂直高さH1の1/3以上であってもよい。この場合、排出口115と海面SLとの距離が短くなり過ぎない。このため、排出口115から海面SLに向けて排出される空気が海面SLで跳ね返されるのを抑制することができ、跳ね返された空気が第1甲板204に流入するのをより効果的に抑制できる。
図5は、一実施形態に係る収容モジュールと治療用モジュールを側面視した際の概略図である。図5に示すように、船舶200は、収容モジュール11に加え、治療用モジュール12を備えていてもよい。治療用モジュール12とは、患者を治療するための機材を内部に備えたモジュールである。例えば、治療用モジュール12内部には、患者を手術するための手術台や治療用器具を収納した収納コンテナが設置されている。治療用モジュール12は、コンテナであってもよいし、テントであってもよい。
図2に示すように、第2収容モジュール112と、治療用モジュール12とは、近傍に配置されてもよい。一実施形態では、平面視において、治療用モジュール12と第2モジュール112との距離は、治療用モジュール12と第1モジュール111との距離よりも短い。第2モジュール112と、第1モジュール111がそれぞれ複数ある場合、治療用モジュール12と前記第2モジュール112の何れかとの距離は、隣接する第2モジュール112同士の距離よりも短くてもよい。また、治療用モジュール12とすべての第2モジュール112との各距離は、治療用モジュール12と第1モジュール111との各距離よりも短くてもよい。収容モジュール11と治療用モジュール12は、船舶200の長手方向に沿って配列されてもよいし、船舶200の幅方向に沿って配列されてもよい。また、収容モジュール11と治療用モジュール12は上下方向に積み重ねられてもよい。
この場合、第1モジュール111と治療用モジュール12の間の距離よりも第2モジュール112と治療用モジュール12間の距離が近いため、第2モジュール112に収容された重症患者を治療用モジュール12で早く治療することができる。
一実施形態では、収容モジュール11と治療用モジュール12とは、上下方向において互いに異なる位置に配置されてもよい。また、例えば、図5に示すように、収容モジュール11の上に治療用モジュール12を積み重ねて設置してもよい。図3に示すフェリー船型の船舶200の場合、例えば、第1甲板204に治療用モジュール12を、第2甲板208に第2モジュール112を配置してもよい。但し、モジュールの配置は上記に限定されるものではなく、第1甲板204に収容モジュール11を、第2甲板208又は第3甲板206に治療用モジュール12を配置してもよい。上下の階層は、例えばエレベータや階段等の昇降部117を設けて移動できるようにする。この場合、上下方向において、昇降部117と第2モジュール112との距離は、第1モジュール111と第2モジュール112との距離よりも短くてもよい。
収容モジュール11と治療用モジュール12を積み重ねて配置する場合、船舶200の船内においてモジュールが占領する設置面積を低減することができる。また、第2モジュール112と治療用モジュール12を上下方向に配置し、第2モジュール112と治療用モジュール12間で昇降するための昇降部117を設けたので、第2モジュール112と治療用モジュール12との間の移動が容易になる。また、第2モジュール112と昇降部117との間の距離が近いため、重症患者を治療用モジュール12へ運搬しやすい。
幾つかの実施形態では、積み重ねられた収容モジュール11と治療用モジュール12との間には、この間を昇降するための昇降部117が設けられる。例えば、昇降部117は梯子や階段であってもよい。また、昇降部117は、収容モジュール11又は治療用モジュール12の外部に設けられてもよいし、収容モジュール11又は治療用モジュール12の内部に設けられてもよい。
上述の実施形態によれば、積み重ねられた収容モジュール11と治療用モジュール12との間で昇降するための昇降部117を設けたので、収容モジュール11と治療用モジュール12との間の移動が容易になる。
図6は、一実施形態に係る収容モジュールと非医療用モジュールの配置を示す断面図である。図6に示すように、船舶200は、収容モジュール11に加え、非医療用モジュール13を備えていてもよい。非医療用モジュール13は、例えば、海水処理モジュール、通信設備モジュール、電気設備モジュール、空調用モジュールが挙げられる。収容モジュール11と、非医療用モジュール13とは、上下方向において積み重ねられてもよい。出入りの必要性や出入りの頻度が低い非医療用モジュール13を上方に配置することで、出入りの頻度や緊急性の高い収容モジュール11を、出入り口3との間で搭乗者が行き来しやすい甲板上に配置できる。
一実施形態では、図6に示すように、収容モジュール11の上に空調用モジュール13を積み重ねて設置してもよい。空調用モジュール13は、収容モジュール11内の空調を行うための機能を有するモジュールである。図6に示す空調用モジュール13は、室外機131と室内機132とを含む。空調用モジュール13は、室内機132を介して収容モジュール11内部の空調を行う。図6に示す例示的な実施形態では、収容モジュール11の天井部11dと、空調用モジュール13の床部13bに空洞部133が設けられ、この空洞部133に室内機132の一部が嵌め込まれている。
上述の実施形態によれば、収容モジュール11の上に、室外機131及び室内機132を含む空調用モジュール13を積み重ねて設置したので、収容モジュール11自体に室外機131と室内機132を設置する必要がない。このため、収容モジュール11内の空間が空調設備によって狭くなる事が抑制される。また、収容モジュール11の上に設けた空調用モジュール13を介して収容モジュール11内を換気することで、収容モジュール11内のウイルスや細菌を減少させることができる。また、気流の死角を少なくすることができるため、収容モジュール11内の温湿度をむらなく調節することできる。更に、収容モジュール11の天井などの上部から床面に向かう気流によって、収容モジュール11の下部空間に滞留するホコリやウイルスなどを巻き上げることを防止し、収容モジュール11内を清浄に保つことができる。
図7は、一実施形態に係る船舶を概略的に示す断面図である。図7に示すように、船舶200は、収容モジュール11に加え、廃棄物用モジュール5を備えていてもよい。廃棄物用モジュール5は、内部に医療廃棄物を搭載するためのモジュールである。図3及び図7に示すように、第1モジュール111と出入り口3の間に、廃棄物用モジュール5を配置してもよい。上述の実施形態では、医療廃棄物を格納した廃棄物用モジュール5を出入り口3近傍に設置するため、医療廃棄物回収業者(搭乗者)は、患者が収容されている収容モジュール11まで近づくことなく、医療廃棄物を回収することができる。このため、搭乗者の感染リスクを低減することができる。また、図3に示すように、フェリー船において廃棄物用モジュール5を出入り口3近傍に配置してもよい。医療用モジュール5が、船舶200の外部に繋がっており車両で出入りできるランプウェイ(出入り口3)の近傍に配置されることで、ランプウェイ(出入り口3)から船舶200の外部に速やかに医療廃棄物を搬出できる。更に、医療廃棄物を回収するための車両や搭乗者等が、船舶200の内部まで入らずに医療廃棄物を回収できる。
一実施形態では、例えば図5に示すように、収容モジュール11は、収容モジュール11の内部を陰圧に保つための陰圧保持部116を備えていてもよい。陰圧保持部116は、例えば、外部からの空気を収容モジュール11の内部に引き込むためのブロワと、収容モジュール11内の空気を外部に排出するためのブロワと、を含んでもよい。これらのブロワにより、収容モジュール11への吸気量と収容モジュール11からの排気量とのバランスを調節し、収容モジュール11内を、収容モジュール11の外部と比較して、陰圧(低圧)とすることができる。
上述の実施形態によれば、収容モジュール11の内部を陰圧に保つための陰圧保持部116を設けたので、収容モジュール11内部の汚染された空気が収容モジュール11外部に移動することを抑制できる。そのため、汚染された空気が収容モジュール11の外部に拡散されにくくなり、搭乗者の感染リスクを更に低減することができる。
図8は、一実施形態に係る船舶を平面視した様子を概略的に示す図である。図8に示すように、複数の収容モジュール11の各々は、側壁部119を有する直方体形のコンテナであってもよい。側壁部119を形成する側壁の少なくとも1つには、患者が通過可能な開口118が設けられていてもよい。
幾つかの実施形態では、図8に示すように、収容モジュール11としての複数のコンテナは、直線状に配列される複数対のコンテナを含む。複数対のコンテナの各々は、側壁部119に設けられる開口118同士が互い対面するように配置される一対のコンテナを含んでもよい。例えば、図8に示すように、第1モジュール111と第2モジュール112は、それぞれ2つのコンテナが第1甲板204上に配置されている。更に、第1モジュール111と第2モジュール112のそれぞれのコンテナはそれぞれの開口118が対面するように配置されている。
このように収容モジュール11を配置することで、出入り口3から各々の収容モジュール11への搭乗者の移動距離を低減できる。
図9は、一実施形態に係る船舶を平面視した様子を概略的に示す図である。
図9に示すように、複数の収容モジュール11の各々は、一対の長壁141及び一対の短壁142を含む側壁部119を有する直方体形のコンテナを含み、複数の収容モジュール11は、長壁141同士が互いに対面するように直線状に配列される複数のコンテナを含んでもよい。更に、直線状の配列を形成する複数のコンテナの各々は、一対の短壁142のうち出入り口3寄りの短壁142に設けられ、患者が通過可能な開口118を有してもよい。
上述の実施形態によれば、収容モジュール11の開口118が出入り口3を向いているため、搭乗者が出入り口3と収容モジュール11間の移動時間を短縮できる。
図9に示すように、複数の収容モジュール11の各々は、収容モジュール11の内部空間を、長手方向に直列配置される複数の分割空間に仕切る仕切りを有してもよい。この複数の分割空間は、収容モジュール11の入口に隣接する前室120と、収容モジュール11からの空気を排出するための排気ダクト114aが接続される空調室122と、前室120と空調室122との間に設けられ、患者を収容するための収容室121を有してもよい。収容モジュール11の入口はコンテナの側壁部119に設けられる開口118であってもよい。また、本実施形態の排気ダクト114aは排気ダクト114と同一の物であってもよいし、別の物であってもよい。また、排気ダクト114aで収容モジュール11間を接続し、船舶200の外側輪郭に最も近い収容モジュール11の排気ダクト114aから汚染された空気を廃棄してもよい。なお、収容モジュール11は内部空間を短手方向に直列配置される複数の分割空間に仕切る仕切りを含んでいてもよい。
上述の実施形態によれば、収容モジュール11内で空間が仕切られることで、感染症患者によって汚染された空気に搭乗者が接触する頻度を下げることができる。また、排気ダクト114aで収容モジュール11を接続することで、収容モジュール11内の汚染された空気を複数箇所ではなく、一箇所から排出することができる。一箇所から汚染された空気を排出することで、搭乗者が汚染された空気に接触するリスクを低減できる。
図10は、二種類の収容モジュール11の配置例を示した概略図である。一実施形態において、複数の収容モジュール11の各々は、一対の長壁141及び一対の短壁142を含む側壁部119を有する直方体形のコンテナを含んでもよい。この複数のコンテナは、短尺コンテナ113bと、短尺コンテナ113bの長壁141bよりも長い長壁141aを有する長尺コンテナ113aと、を含む。複数の収容モジュール11は、短尺コンテナ113bと、短尺コンテナ113bの長壁141bにそれぞれ接続される複数の長尺コンテナ113aとを含んでもよい。例えば、短尺コンテナ113bは20ftコンテナ、長尺コンテナ113aは40ftコンテナであってもよい。また、短尺コンテナ113bと長尺コンテナ113aの結合部には差圧調整器123を設けてもよい。例えば、短尺コンテナ113bを前室として、長尺コンテナ113aを患者を収容するための収容室として利用する際に、差圧調整器123によって、長尺コンテナ113a内を陰圧に保ってもよい。差圧調整器123としては、例えば、ダンパが挙げられる。更に、結合部には、短尺コンテナ113bと長尺コンテナ113a内を行き来できる開口118aを設けてもよい。
上述の実施形態によれば、二種類の大きさのコンテナを効率良く配置し、より多くの患者を収容することができる。収容室として利用するコンテナ内を陰圧に保つことで、前室にいる搭乗者が汚染された空気に触れる機会を低減することができる。
また、図10に示すように、短尺コンテナ113bの長壁141bに2つの開口118aを設け、短壁142aに開口118aを設けた2つの長尺コンテナ113aを結合させてもよい。この際、短尺コンテナ113bの短壁142bと、長尺コンテナ113aの長壁141aが一直線上に並ぶように配置してもよい。これにより、短尺コンテナ113bと長尺コンテナ113aとにそれぞれ設けられた開口118aや、差圧調整器123を設けるための開口の位置合わせが容易にでき、収容モジュール11の設置にかかる時間を低減することができる。
(運用支援装置の構成)
幾つかの実施形態に係る運用支援装置は、患者を収容するための複数の収容モジュールを含む医療用設備の運用支援をするための装置である。一実施形態では、医療用設備は、上述した船舶200であってもよく、あるいは、陸上の土地(例えば公園等)に設けられた設備であってもよい。船舶200の場合、運用支援装置6は船舶200上のどこに設置されていてもよく、また、計算部62は船舶外部に設置されてもよい。
運用支援装置6は、収容モジュール11に収容された患者の有無を含む収容情報と患者の重症度の情報に基づいて、それぞれの収容モジュール11の汚染度情報を決定する。ここで、汚染度情報とは、収容モジュール11内が感染症によってどれほど汚染されているかを段階的に示す情報である。汚染度情報は、例えば、「清浄」、「不浄」といった2段階で評価されてもよい。また、赤、黄、緑等の色分けによって3段階で評価され、収容された患者の症状がより重い場合は赤、患者が収容されていない場合は緑で示されてもよい。
図11は、一実施形態に係る運用支援装置による制御の概略構成図である。図11に示すように、運用支援装置6は、少なくとも取得部621と決定部622を有する計算部62を含む。計算部62では、収容モジュール11に収容された患者の有無を含む収容情報と患者の重症度の情報に基づいて、それぞれの収容モジュール11の汚染度情報を決定する。
取得部621は、収容された患者の有無を含む収容情報と患者の症状の重症度を取得する。収容情報とは、少なくとも、収容モジュール11内に患者が存在するか否かという情報を含む。また、収容情報は、収容モジュール11内の患者の人数情報を含んでもよい。患者の症状の重症度は、例えば、患者の体温や心拍数、酸素飽和度等の患者の状態に関する情報を含む。当該情報は、搭乗者が手作業で収集し、取得部621に手入力されてもよい。また、当該情報は、センサ61(後述)を用いて収集し、取得部621に自動で入力されてもよい。
決定部622は、取得部621によって取得された情報に基づいて、各々の収容モジュール11について汚染度を示す汚染度情報を決定する。
上述の実施形態によれば、各収容モジュール11内の患者の有無及び重症度に応じて汚染度情報を運用支援装置6が決定するため、搭乗者が各収容モジュール11について汚染度情報を決定する手間を省くことができる。
一実施形態では、計算部62は、汚染度情報を示す色彩又は画像を生成するための生成部623を備えていてもよい。当該色彩又は画像は、上述したように、赤、黄、緑といった色彩で汚染度の段階を示してもよいし、「清浄」、「不浄」といった文字情報からなる画像であってもよい。
計算部62は、プロセッサ(CPU等)、記憶装置(メモリデバイス;RAM等)、補助記憶部及びインターフェース等を備えた計算機を含む。計算部62は、インターフェースを介して、センサ61からの信号を受け取るようになっている。プロセッサは、このようにして受け取った信号を処理するように構成される。また、プロセッサは、記憶装置に展開されるプログラムを処理するように構成される。これにより、上述の各機能部(取得部621、決定部622、生成部623等)の機能が実現される。
計算部62での処理内容は、プロセッサにより実行されるプログラムとして実装される。プログラムは、補助記憶部に記憶されていてもよい。プログラム実行時には、これらのプログラムは記憶装置に展開される。プロセッサは、記憶装置からプログラムを読み出し、プログラムに含まれる命令を実行するようになっている。
運用支援装置6は、収容モジュール11に収容された患者の状態を検知するためのセンサ61を含んでいてもよい。センサ61は体温センサであって、患者の体温を検知してもよい。また、センサ61はカメラや顔認識センサであってもよく、患者の年齢や性別、収容人数を検知してもよい。センサ61は患者の心拍数を測定してもよい。
運用支援装置6は、生成部623で生成された色彩又は画像を表示するための表示部641を備えていてもよい。表示部641は、例えば、ディスプレイ、ランプ等を含んでもよい。ディスプレイやランプ等は、複数の収容モジュール11の各々に対応して設けられていてもよい。
(運用支援のフロー)
図12は、一実施形態による運用支援装置を用いた医療用設備の運用支援方法のフローチャートである。なお、以下において、医療用設備の一例としての船舶200の運用支援方法について説明する。図13~図16は、それぞれ、一実施形態に係る運用支援装置を用いた運用支援方法を説明するための図である。具体的には、図13は、一実施形態に係る運転支援装置による重症患者を収容した際の汚染度情報色彩表示の一例を示す概略図である。図14は、一実施形態に係る運転支援装置による重症患者を運び出した際の汚染度情報色彩表示の一例を示す概略図である。図15は、一実施形態に係る運転支援装置による重症患者を収容した際の汚染度情報文字表示の一例を示す概略図である。図16は、一実施形態に係る運転支援装置による重症患者を運び出した際の汚染度情報文字表示の一例を示す概略図である。
図13から図16に示す例示的な実施形態では、船舶200(医療用設備)は、設置スペース1に設置される複数の収容モジュール11(図では3つ、11a~11c)を含み、収容モジュール11と外側スペース2との間に廊下用モジュール7が設けられている。また、複数の収容モジュール11の各々に対応して表示部641(641a~641c)が設けられている。図示する実施形態では、表示部641は、収容モジュール11と廊下用モジュール7の間に設置された入口に設けられている。他の実施形態では、収容モジュール11の壁面や天井、床面全体が表示部641として機能してもよく、壁面、天井又は床面の一部分が表示部641(641a~641c)として機能してもよい。
また、図13から図16にかけて示すように、設置スペース1内に廊下用モジュール7を出入り口3と収容モジュール11を繋ぐように設置してもよい。この場合、廊下用モジュール7に表示部642(642a~642d)を設けてもよい。図示するように、廊下用モジュール7は、複数の収容モジュール11に対応する複数の領域に区分けされ、廊下用の表示部642(642a~642d)は、複数の領域に対応してそれぞれ設けられていてもよい。例えば、表示部641a~641cは収容モジュール11a~11cのそれぞれの入り口前に、表示部642dは、廊下用モジュール7のうち、収容モジュール11と出入り口3の間に設けられてもよい。表示部642は、廊下用モジュール7の内部に設置されていてもよく、あるいは、廊下用モジュール7の壁面や天井、床面全体又はこれらの一部分が表示部642(642a~642d)として機能してもよい。
図12に示すように、一実施形態では、まず、それぞれの収容モジュール11の収容情報及び収容モジュール11に収容された患者の重症度を検出する(S1)。ステップS1では、センサ61を用いて、患者の状態を検出してもよい。具体的には、図13及び図15において、センサ61は、収容モジュール11に収容された患者81、82a、82bの体温を感知し、該体温を示す信号を計算部62に送るように構成される。また、センサ61は、例えばカメラによって収容モジュール11内に収容された患者の顔を認識し、患者の性別や年齢、収容人数等の情報を予測、これらの情報を示す信号を計算部62に送るように構成される。また、これらの情報はセンサ61を用いず、手作業で運用支援装置6に入力されてもよい。
次に、取得部621は、センサ61から、患者の状態を示す信号を受け取り、この信号に基づいて、収容情報及び重症度を取得する(S2)。
例えば、図13及び図15において、軽症患者81、重症患者82a、82bはそれぞれ収容モジュール11a、11b、11cに収容されている。この場合、収容モジュール11a~11cのそれぞれに対応して設けられるセンサ61は、全て、体温を検知する。このことから、取得部621は、収容モジュール11a~11cのそれぞれについて、患者が収容されている、との収容情報を取得することができる。
また、重症度の定義を示す情報が、あらかじめ、計算部62の記憶装置に記憶されている。この定義は、重症度(重症、軽症、症状無し等)と、各重症度に対応する体温の範囲との対応関係を含む。したがって、センサ61で検知された患者の体温と、上述の定義情報とに基づいて、患者の重症度を取得することができる。図13及び図15の場合、記憶装置に基づいて、収容モジュール11aに収容される患者については、重症と判断される温度よりも体温が低いため軽症、収容モジュール11b、11cに収容される患者については重症と判断される温度よりも体温が高いため重症、との重症度を取得部621は、取得することができる。また、計算部62に送られた患者の性別や年齢情報を基に、患者が重症化しやすい傾向にあるかを判定し、患者の重症度を取得してもよい。
すなわち、図13及び図15の場合、収容モジュール11b及び11cは「患者を収容かつ患者は重症」、収容モジュール11aは「患者を収容かつ患者は軽症」との情報が取得される。
他の実施形態では、ステップS1に変えて、搭乗者の手作業により、収容モジュール11の収容情報及び患者の重症度を取得してもよい。このように取得された収容情報及び重症度は、搭乗者の入力によって計算部62の記憶装置(メモリまたはハードディスク等)に記憶されてもよい。そして、ステップS2では、取得部621は、記憶装置に記憶された収容情報及び重症度を読み取ることにより、収容情報及び重症度を取得するようにしてもよい。
次に、ステップS2で取得した収容情報及び重症度を基に、収容モジュール11各々について決定部622が汚染度情報を決定する(S3)。
例えば、収容モジュール11b及び11cについてステップS2で取得された情報は「患者を収容かつ患者は重症」であるため、図13のように汚染度情報が色彩で示される場合、収容モジュール11b及び11cの汚染度情報は重症であることを示す赤色と決定される。また、例えば、収容モジュール11aについてステップS2で取得された情報は「患者を収容かつ患者は軽症」であるため、図13では、収容モジュール11aの汚染度情報は軽症であることを示す黄色と決定される。図15のように汚染度情報が文字情報で示される場合、重症患者又は軽症患者は「感染」している状態と判別される。収容モジュール11a、11b、11cは全て「患者を収容かつ患者は感染」しているため、これら収容モジュール11の汚染度情報は「不浄」と決定される。但し、「患者が収容されていない」状態は「清浄」と決定される。
更に、ステップS3で決定された汚染度情報を示す色彩又は画像を生成部623によって生成する(S4)。図13では、ステップS3で決定された汚染度情報である、赤色及び黄色を画像として生成部623が生成する。図15では、S3で決定された汚染度情報である、「不浄」という情報を画像として生成部623が生成する。
次に、ステップS4で生成された色彩又は画像を、例えば表示部641が表示する(S5)。収容モジュール11(11a~11c)に設けられる表示部641(641a~641c)は、それぞれの収容モジュール11内の汚染度情報に基づき生成された色彩又は画像を表示する。図13では、重症患者が収容されている収容モジュール11b、11cに対応した表示部641b、641cは赤色を表示する。軽症患者が収容されている収容モジュール11aに対応した表示部641aは黄色を表示する。図15では、患者が収容されている収容モジュール11a、11b、11cにそれぞれ対応した表示部641a、641b、641cは不浄という文字情報を表示する。
廊下用モジュール7の表示部642a~642dに色彩又は画像を表示してもよい。図13の場合、重症患者収容範囲として、表示部642b、642cに赤色を、軽症患者収容範囲として表示部642aに黄色を、清浄範囲として642dに緑色を表示してもよい。但し、清浄範囲とは、感染症患者が滞在していない空間の範囲を示す。また、図15の場合、患者収容範囲として、表示部642a、642b、642cに不浄、清浄範囲として642dに清浄と表示してもよい。
図14及び図16は、重症患者が収容モジュール11bから搬出された例を示す概略図である。収容モジュール11b、11cの収容状態は図13及び図15と同様のため、今回は説明を省略する。図14及び図16で示すように、一実施形態では、まず、それぞれの収容モジュール11の収容情報及び収容モジュール11に収容された患者の重症度を検出する(S1)。収容モジュール11aでは、重症患者82bが搬出されているため、センサ61は患者の体温を感知しない。また、収容モジュール11aについて、センサ61は患者の顔認識もしない。
次に、取得部621は、センサ61から、患者の状態示す信号を受け取り、この信号に基づいて、収容情報及び重症度を取得する(S2)。
例えば、図14及び図16において、収容モジュール11aではセンサ61は体温を検知しない。このことから、取得部621は、収容モジュール11aについて、患者が収容されていない、との収容情報を取得することができる。
すなわち、図14及び図16の場合、収容モジュール11aは「患者は収容されていない」との情報が取得される。
次に、ステップS2で取得した収容情報及び重症度を基に、収容モジュール11各々について汚染度情報を決定する(S3)。
例えば、収容モジュール11aについてステップS2で取得された情報は「患者は収容されていない」であるため、図14では、収容モジュール11aの汚染度情報は清浄範囲であることを示す緑色と、決定部662が決定する。図16のように汚染度情報が文字情報で示される場合、収容モジュール11aは「患者は収容されていない」ため、収容モジュール11aの汚染度情報は「清浄」と、決定部662が決定される。
更に、ステップS3で決定された汚染度情報を示す色彩又は画像を生成部623によって生成する(S4)。図14では、ステップS3で決定された収容モジュール11bの汚染度情報である、緑色を画像として生成部623が生成する。図16では、S3で決定された汚染度情報である、「清浄」という情報を画像として生成部623が生成する。
次に、ステップS4で生成された色彩又は画像を、例えば表示部641bが表示する(S5)。収容モジュール11aに設けられる表示部641bは、図14では緑色を表示する。図16では、表示部641bは、は清浄という文字情報を表示する。
廊下用モジュール7の表示部642bに色彩又は画像を表示してもよい。図14の場合、重症患者収容範囲として、表示部642bは赤色を表示してもよい。また、図16の場合、患者収容範囲として、表示部642bは不浄と表示してもよい。表示部642bを赤色又は不浄と表示することで、出入り口3側に近い収容モジュール11aに患者が収容されている場合も感染リスクのある範囲を示すことができる。
図17は、一実施形態に係る運用支援装置の表示部の一例を示す概略図である。表示部641又は642は、収容モジュール11内の患者に異常が発生した際に、異常が発生した患者の収容されている収容モジュール11への道順を示す画像(経路情報画像)を表示してもよい。
例えば、図17に示すように、重症患者82aに異常が発生した場合、異常事態をセンサ61が検知又は重症患者82bが自らナースコールを押す。センサ61又はナースコールからの異常事態を示す信号は、運用支援装置6の計算部62に送られる。計算部62は、取得部621が受け取った信号に基づいて、異常事態が発生した収容モジュール11bへの経路(例えば、外側スペース2からの経路)を決定部622が決定する。このように決定された経路に基づいて、生成部623は、表示部641又は642に表示させる経路情報画像を生成する。
表示部641又は642は、生成部623が生成した画像、すなわち、異常事態が発生した収容モジュール11への経路情報を含む経路情報画像を表示する。例えば、図17で示すように、出入り口3から収容モジュール11aまでの経路を、矢印として、表示部641又は表示部642が表示する。
上述の実施形態によれば、異常事態が発生した収容モジュール11の位置や、いずれの収容モジュール11に異常が発生したかを知らなくても、搭乗者は表示部641又は642の表示に従って、異常事態が発生した収容モジュール11に容易にたどり着くことができる。
上記各実施形態に記載の内容は、例えば以下のように把握される。
(1)本開示の少なくとも一実施形態に係る船舶(200)は、
船体(202)と、
前記船体の上又は内部に設けられる設置スペース(1)に設置され、患者を収容するための複数の収容モジュール(11)と、
前記設置スペースと、前記設置スペースから隔離された外側スペース(2)との間に設けられる出入り口(3)と、を備え、
前記複数の収容モジュールは、
第1モジュール(111)と、
前記重症患者用機器が格納される第2モジュール(112)と、
を含み、
前記第2モジュールは、前記出入り口を基準として、前記第1モジュールよりも離れた位置に設けられる。
上記(1)の構成によれば、第2モジュール112へ重症患者を収容することで、搭乗者と重症患者との距離を保つことができるとともに、接触する頻度を低減することができる。このため、重症患者からの飛沫感染や空気感染の搭乗者に対するリスクを低減することができる。
(2)いくつかの実施形態では、上記(1)の構成において、
前記船舶は、
前記第1モジュールから前記第2モジュールに向かう空気の流れを形成するように構成された空気流形成部(8)を備える。
上記(2)の構成によれば、第2モジュールが外側スペースから離れ、更に第1モジュールから第2モジュールに向かう空気の流れが形成される。よって、第2モジュールに第1モジュールより重症な患者を収容することで、外側スペースと重症患者間を離すことができる。また、第1モジュールから第2モジュールに向かう空気の流れを形成するようにしたので、収容モジュールの汚染された空気が出入り口に向かうのを抑制することができる。すなわち、上記(2)の構成によれば、搭乗者が滞在する外側スペースと、重症患者間の距離を離し、かつ、感染症によって汚染された空気が外側スペースに向かうことを抑制することで、搭乗者への感染症の感染リスクを低減することができる。
(3)いくつかの実施形態では、上記(2)の構成において、
前記空気流形成部は、前記第1モジュールからの空気を吸引するように構成された送風部(4)を含む。
上記(3)の構成によれば、第1モジュールからの空気を送風部が吸引し、第2モジュール方向に向かう空気の流れを形成することができる。そのため、設置スペースから外側スペース側へ汚染された空気が移動することを抑制し、搭乗者への感染リスクを低減することができる。
(4)いくつかの実施形態では、上記(3)の構成において、
前記送風部は、前記第1モジュールを挟んで前記出入り口とは反対側に設けられる。
上記(4)の構成によれば、送風部は、第1モジュールよりも第2モジュール側の位置に設けられるので、出入り口と第1モジュール間の位置に送風部を配置する必要がない。よって、搭乗者が通行する出入り口近傍のスペースが送風部によって占有されないため、該スペースにおいて搭乗者が円滑に移動できる。
(5)いくつかの実施形態では、上記(2)乃至(4)の何れかの構成において、
前記空気流形成部は、前記第1モジュールと前記第2モジュールとの間に設けられる配管(9)を含み、前記配管を介して前記第1モジュールからの空気が前記第2モジュールに導かれるように構成される。
上記(5)の構成によれば、第1モジュールと第2モジュールとの間に設けられる配管を介して第1モジュールからの空気が第2モジュールに導かれるようにしたので、第1モジュール及び第2モジュールの汚染された空気が外側スペースへ流入するのを抑制することができる。また、配管を介して第1モジュール内の汚染された空気を第2モジュールに移動させることで、配管を介さない場合に比べて、汚染された空気の第1モジュール及び第2モジュールの外部への拡散を抑制することができる。そのため、軽症患者や搭乗者が汚染された空気に接触する機会が低減され、感染リスクを更に低減することができる。
(6)いくつかの実施形態では、上記(1)乃至(5)の何れかの構成において、
前記船舶は、
前記複数の収容モジュールの少なくとも1つは、前記収容モジュールからの空気を排出するための排気ダクト(114)を含み、
前記排気ダクトは、海面に対向する排出口(115)を有するように構成される。
上記(6)の構成によれば、海面に対向する排出口を介して収容モジュールからの排気を海面に向かって排出することができる。そのため、排気ダクトの排出口が側方に向かっている場合と比較して、汚染された空気が拡散されにくく、作業者の感染リスクを更に低減することができる。
(7)いくつかの実施形態では、上記(1)乃至(6)の何れかの構成において、
前記船舶は、前記患者を治療するための治療用モジュール(12)を備え、
平面視において、前記治療用モジュールと前記第2モジュールとの距離は、前記治療用モジュールと前記第1モジュールとの距離よりも短い。
上記(7)の構成によれば、第1モジュールと治療用モジュールの間の距離よりも第2収容モジュールと治療用モジュール間の距離が近いため、第2収容モジュールに収容された重症患者を治療用モジュールで早く治療することができる。
(8)いくつかの実施形態では、上記(7)の構成において、
前記第2モジュールと前記治療用モジュールとは、上下方向において互いに異なる位置に設けられ、
前記船舶は、前記第2モジュールと前記治療用モジュールとの間に設けられる昇降部(117)を備え、
前記上下方向において、前記昇降部と前記第2モジュールとの距離は、前記昇降部と前記第1モジュールとの距離よりも短いことを特徴とする。
上記(8)の構成によれば、第2モジュールと治療用モジュール間で昇降するための昇降部を設けたので、第2モジュールと治療用モジュールとの間の移動が容易になる。また、第2モジュールと昇降部の距離が近いため、重症患者を治療用モジュールへ運搬しやすい。
(9)いくつかの実施形態では、上記(1)乃至(8)の何れかの構成において、
前記船舶は、
前記収容モジュールの上に積み重ねられた空調用モジュール(13)を備える。
上記(9)の構成によれば、収容モジュールの上に空調用モジュールを配置することで、収容モジュール内の空調を効率的に行うことができる。また、空調用モジュールを収容モジュールの上に設置することで、収容モジュール内に空調用の配管等を設置する必要がなくなり、収容モジュール内の空間を狭めにくくできる。
(10)いくつかの実施形態では、上記(1)乃至(9)の何れかの構成において、
前記船舶は、
前記第1モジュールと前記出入り口の間に設けられた廃棄物用モジュール(5)を備える。
上記(10)の構成によれば、医療廃棄物を搭載したモジュールを出入り口近傍に設置するため、医療廃棄物回収業者(搭乗者)は、患者が収容されている収容モジュールまで近づくことなく、医療廃棄物を回収することができる。このため、搭乗者の感染リスクを低減することができる。
(11)いくつかの実施形態では、上記(1)乃至(10)の何れかの構成において、
前記船舶は、
前記収容モジュールの内部を陰圧に保つように構成された陰圧保持部(116)を備える。
上記(11)の構成によれば、収容モジュール内部の汚染された空気が収容モジュール外部に移動しにくくなる。そのため、汚染された空気が収容モジュールの外部に拡散されることを防止し、搭乗者の感染リスクを更に低減することができる。
(12)いくつかの実施形態では、上記(1)乃至(11)の何れかの構成において、
前記船舶は、
前記複数の収容モジュールの各々は、側壁部(119)と、前記側壁部に設けられ、前記患者が通過可能な開口(118)と、を有する直方体形のコンテナを含み、
前記複数の収容モジュールは、直線状に配列される複数対の前記コンテナを含み、前記複数対のコンテナの各々は、前記開口同士が互いに対向するように配置される一対のコンテナを備える。
上記(12)の構成によれば、収容モジュールの開口が互いに対向するように一対のコンテナを配列したため、複数の収容モジュールの開口が互いに近くに位置する。よって、作業者等のコンテナ間の移動時間を短縮できる。また、外部空間にいる人の感染リスク低減も可能となる。
(13)いくつかの実施形態では、上記(1)乃至(12)の何れかの構成において、
前記複数の収容モジュールの各々は、一対の長壁及び一対の短壁を含む側壁部を有する直方体形のコンテナを含み、
前記複数の収容モジュールは、前記長壁同士が互いに対向するように直線状に配列される複数の前記コンテナを含み、
直線状の配列を形成する前記複数のコンテナの各々は、前記一対の短壁のうち前記出入り口寄りの短壁に設けられ、前記患者が通過可能な開口を備える。
上記(13)の構成によれば、重症度が同程度の患者が収容された収容モジュールを、同じ列になるべく多く配置することができる。また、出入り口寄りの短壁に開口を備えるため、搭乗者等の収容モジュールと出入り口間の移動時間を短縮できる。
(14)いくつかの実施形態では、上記(1)乃至(13)の何れかの構成において、
前記複数の主要モジュールの各々は、該収容モジュールの内部空間を、直列配置される複数の分割空間に仕切る仕切りを含み、
前記複数の分割空間は、
前記収容モジュールの前記開口に隣接する前室(120)と、
前記収容モジュールからの空気を排出するための排気ダクト(114a)が接続される空調室(122)と、
前記前室と前記空調室との間に設けられ、前記患者を収容するための収容室(121)と、
を備える。
上記(14)の構成によれば、収容モジュール内を区分けすることで搭乗者等が患者と接触する機会を低減できる。
(15)いくつかの実施形態は、上記(1)乃至(14)の何れかの構成において、
前記複数の収容モジュールの各々は、一対の長壁及び一対の短壁を含む側壁部を有する直方体形のコンテナを含み、
前記複数の収容モジュールは、
前記短尺コンテナと、
前記短尺コンテナの前記長壁にそれぞれ接続される複数の前記長尺コンテナと、
を備える。
上記(15)の構成によれば、二種類の大きさのコンテナを効率良く配置し、より多くの患者を収容することができる。
(16)本開示の少なくとも一実施形態に係る船舶の運用支援装置は、
医療用設備としての上記(1)乃至(15)の何れか一項に記載の船舶の運用支援装置(6)であって、
前記複数の収容モジュールの各々について、前記収容モジュールに収容された患者の有無を含む収容情報及び前記患者の重症度の情報を取得するように構成された取得部(621)と、
前記取得部によって取得された情報に基づいて、前記複数の収容モジュールの各々について汚染度を示す汚染度情報を決定するように構成された決定部(622)と、
を備える。
上記(16)の構成によれば、各収容モジュール内の患者の有無及び重症度に応じて汚染度情報を運用支援装置が決定するため、搭乗者が各収容モジュールについて汚染度情報を決定する手間を省くことができる。
(17)いくつかの実施形態では、上記(16)の構成において、
前記運用支援装置は、
前記汚染度情報を示す色彩又は画像を生成するように構成された生成部(623)と、
前記色彩又は画像を表示するための表示部(641、642)と、
を備える。
上記(17)の構成によれば、各収容モジュール内の汚染度情報を色彩又は画像で表示するため、搭乗者が各モジュールの汚染状態を視覚的に把握することができる。
(18)いくつかの実施形態では、上記(16)又は(17)の構成において、
前記運用支援装置は、
前記収容モジュールに収容された患者の有無又は前記患者の重症度を検出するためのセンサ(61)を備え、
前記取得部は、前記センサの検出結果に基づいて、前記収容情報及び前記重症度の情報を取得するように構成される。
上記(18)の構成によれば、収容モジュール内の患者の有無情報や患者の状態をセンサが自動で検出することができる。そのため、搭乗者が収容モジュールごとの情報を調査し、運用支援装置に手動で入力することなく、自動で汚染度情報を求めることができる。
(19)本開示の少なくとも一実施形態に係る医療用設備の運用支援装置は、
患者を収容するための複数の収容モジュールを含む医療用設備の運用支援をするための装置であって、
前記複数の収容モジュールの各々について、前記収容モジュールに収容された患者の有無を含む収容情報及び前記患者の重症度の情報を取得するように構成された取得部と、
前記取得部によって取得された情報に基づいて、前記複数の収容モジュールの各々について汚染度を示す汚染度情報を決定するように構成された決定部(622)と、
を備える。
上記(19)の構成によれば、各収容モジュール内の患者の有無及び重症度に応じて汚染度情報を運用支援装置が決定するため、搭乗者が各収容モジュールについて汚染度情報を決定する手間を省くことができる。そのため、搭乗者の負担を減らすことができるようになる。
(20)本開示の少なくとも一実施形態に係る医療用設備の運用方法は、
設置スペースに設置される複数の収容モジュールと、前記設置スペースと、前記設置スペースから隔離された外側スペースとの間に設けられる出入り口と、を含む医療用設備の運用方法であって、
前記複数の収容モジュールは、
第1モジュールと、
前記出入り口を基準として、前記第1モジュールよりも離れた位置に設けられる第2モジュールと、
を含み、
前記第1モジュールに患者を収容するステップと、
前記第2モジュールに、前記患者よりも重症度の高い重症患者を収容するステップと、
を備える。
上記(20)の方法によれば、第2モジュール112へ重症患者を収容することで、搭乗者と重症患者との距離を保つことができるとともに、接触する頻度を低減することができる。このため、重症患者からの飛沫感染や空気感染の搭乗者に対するリスクを低減することができる。
(21)本発明の少なくとも一実施形態に係る船舶の製造方法は、
船体の上又は内部に設けられる設置スペースに、患者を収容するための複数の収容モジュールを設置するステップを備え、
前記設置するステップは、
前記設置スペースに、重症患者用設備が格納されない第1モジュールを設置するステップと、
前記設置スペースにて、前記設置スペースから隔離された外側スペースとの間に設けられる出入り口を基準として、前記第1モジュールよりも離れた位置に前記重症患者用設備が格納される第2モジュールを設置するステップからなる。
上記(21)の方法によれば、第2モジュール112へ重症患者を収容することで、搭乗者と重症患者との距離を保つことができるとともに、接触する頻度を低減することができる。このため、重症患者からの飛沫感染や空気感染の搭乗者に対する船舶におけるリスクを低減することができる。
以上、本開示の実施形態について説明したが、本開示は上述した実施形態に限定されることはなく、上述した実施形態に変形を加えた形態や、これらの形態を適宜組み合わせた形態も含む。
本明細書において、「ある方向に」、「ある方向に沿って」、「平行」、「直交」、「中心」、「同心」或いは「同軸」等の相対的或いは絶対的な配置を表す表現は、厳密にそのような配置を表すのみならず、公差、若しくは、同じ機能が得られる程度の角度や距離をもって相対的に変位している状態も表すものとする。
例えば、「同一」、「等しい」及び「均質」等の物事が等しい状態であることを表す表現は、厳密に等しい状態を表すのみならず、公差、若しくは、同じ機能が得られる程度の差が存在している状態も表すものとする。
また、本明細書において、四角形状や円筒形状等の形状を表す表現は、幾何学的に厳密な意味での四角形状や円筒形状等の形状を表すのみならず、同じ効果が得られる範囲で、凹凸部や面取り部等を含む形状も表すものとする。
また、本明細書において、一の構成要素を「備える」、「含む」、又は、「有する」という表現は、他の構成要素の存在を除外する排他的な表現ではない。
1 設置スペース
2 外側スペース
3 出入り口
4,4A,4B 吸引部
5 廃棄物用モジュール
6 運用支援装置
7 廊下用モジュール
8 空気流形成部
9 配管
10 隔離壁
11,11a~11c 収容モジュール
12 治療用モジュール
13 空調用モジュール
61 センサ
62 計算部
81 患者
82a,82b 患者
111 第1モジュール
112 第2モジュール
113a 長尺コンテナ
113b 短尺コンテナ
114、114a 排気ダクト
115 排出口
116 陰圧保持部
117 昇降部
118、118a 開口
119 側壁部
120 前室
121 収容室
122 空調室
123 差圧調整器
131 室外機
132 室内機
141a、b 長壁
142a、b 短壁
200 船舶
202 船体
204 第1甲板
206 第3甲板
208 第2甲板
621 取得部
622 決定部
623 生成部
641,641a~641c 表示部
642,642a~642d 表示部
SL 海面

Claims (21)

  1. 船体と、
    前記船体の上又は内部に設けられる設置スペースに設置され、患者を収容するための複数の収容モジュールと、
    前記設置スペースと、前記設置スペースから隔離された外側スペースとの間に設けられる出入り口と、を備え、
    前記複数の収容モジュールは、
    第1モジュールと、
    重症患者用機器が格納される第2モジュールと、
    を含み、
    前記第2モジュールは、前記出入り口を基準として、前記第1モジュールよりも離れた位置に設けられる
    船舶。
  2. 前記第1モジュールから前記第2モジュールに向かう空気の流れを形成するように構成された空気流形成部を備える
    請求項1に記載の船舶。
  3. 前記空気流形成部は、前記第1モジュールからの空気を吸引するように構成された吸引部を含む
    請求項2に記載の船舶。
  4. 前記吸引部は、前記第1モジュールを挟んで前記出入り口とは反対側に設けられる
    請求項3に記載の船舶。
  5. 前記空気流形成部は、前記第1モジュールと前記第2モジュールとの間に設けられる配管を含み、前記配管を介して前記第1モジュールからの空気が前記第2モジュールに導かれるように構成された
    請求項2乃至4の何れか一項に記載の船舶。
  6. 前記複数の収容モジュールの少なくとも1つは、前記収容モジュールからの空気を排出するための排気ダクトを含み、
    前記排気ダクトは、海面に対面する排出口を有する
    請求項1乃至5の何れか一項に記載の船舶。
  7. 前記患者を治療するための治療用モジュールを備え、
    平面視において、前記治療用モジュールと前記第2モジュールとの距離は、前記治療用モジュールと前記第1モジュールとの距離よりも短い
    請求項1乃至6の何れか一項に記載の船舶。
  8. 前記第2モジュールと前記治療用モジュールとは、上下方向において互いに異なる位置に設けられ、
    前記第2モジュールと前記治療用モジュールとの間に設けられる昇降部を備える
    請求項7に記載の船舶。
  9. 前記収容モジュールの上に設置された空調用モジュールを備える
    請求項1乃至8の何れか一項に記載の船舶。
  10. 前記第1モジュールと前記出入り口の間に設けられた廃棄物用モジュールを備える
    請求項1乃至9の何れか一項に記載の船舶。
  11. 前記収容モジュールの内部を陰圧に保つように構成された陰圧保持部を備える
    請求項1乃至10の何れか一項に記載の船舶。
  12. 前記複数の収容モジュールの各々は、側壁部と、前記側壁部に設けられ、前記患者が通過可能な開口と、を有する直方体形のコンテナを含み、
    前記複数の収容モジュールは、直線状に配列される複数対の前記コンテナを含み、
    前記複数対のコンテナの各々は、前記開口同士が互いに対面するように配置される一対のコンテナを含む
    請求項1乃至11の何れか一項に記載の船舶。
  13. 前記複数の収容モジュールの各々は、一対の長壁及び一対の短壁を含む側壁部を有する直方体形のコンテナを含み、
    前記複数の収容モジュールは、前記長壁同士が互いに対面するように直線状に配列される複数の前記コンテナを含み、
    直線状の配列を形成する前記複数のコンテナの各々は、前記一対の短壁のうち前記出入り口寄りの短壁に設けられ、前記患者が通過可能な開口を有する
    請求項1乃至11の何れか一項に記載の船舶。
  14. 前記複数の収容モジュールの各々は、該収容モジュールの内部空間を、直列配置される複数の分割空間に仕切る仕切りを含み、
    前記複数の分割空間は、
    前記収容モジュールの入口に隣接する前室と、
    前記収容モジュールからの空気を排出するための排気ダクトが接続される空調室と、
    前記前室と前記空調室との間に設けられ、前記患者を収容するための収容室と、
    を含む
    請求項1乃至13の何れか一項に記載の船舶。
  15. 前記複数の収容モジュールの各々は、一対の長壁及び一対の短壁を含む側壁部を有する直方体形のコンテナを含み、
    前記複数のコンテナは、短尺コンテナと、前記短尺コンテナよりも、前記長壁の長さが長い長尺コンテナと、を含み、
    前記複数の収容モジュールは、
    前記短尺コンテナと、
    前記短尺コンテナの前記長壁にそれぞれ接続される複数の前記長尺コンテナと、
    を含む
    請求項1乃至14の何れか一項に記載の船舶。
  16. 医療用設備としての請求項1乃至15の何れか一項に記載の船舶の運用支援装置であって、
    前記複数の収容モジュールの各々について、前記収容モジュールに収容された患者の有無を含む収容情報及び前記患者の重症度の情報を取得するように構成された取得部と、
    前記取得部によって取得された情報に基づいて、前記複数の収容モジュールの各々について汚染度を示す汚染度情報を決定するように構成された決定部と、
    を備える船舶の運用支援装置。
  17. 前記汚染度情報を示す色彩又は画像を生成するように構成された生成部と、
    前記色彩又は画像を表示するための表示部と、を備える
    請求項16に記載の船舶の運用支援装置。
  18. 前記収容モジュールに収容された患者の有無又は前記患者の重症度を検出するためのセンサを備え、
    前記取得部は、前記センサの検出結果に基づいて、前記収容情報又は前記重症度の情報を取得するように構成された
    請求項16又は17に記載の船舶の運用支援装置。
  19. 患者を収容するための複数の収容モジュールを含む医療用設備の運用支援をするための装置であって、
    前記複数の収容モジュールの各々について、前記収容モジュールに収容された患者の有無を含む収容情報及び前記患者の重症度の情報を取得するように構成された取得部と、
    前記取得部によって取得された情報に基づいて、前記複数の収容モジュールの各々について汚染度を示す汚染度情報を決定するように構成された決定部と、
    を備える医療用設備の運用支援装置。
  20. 設置スペースに設置される複数の収容モジュールと、前記設置スペースと、前記設置スペースから隔離された外側スペースとの間に設けられる出入り口と、を含む医療用設備の運用方法であって、
    前記複数の収容モジュールは、
    第1モジュールと、
    前記出入り口を基準として、前記第1モジュールよりも離れた位置に設けられる第2モジュールと、
    を含み、
    前記第1モジュールに患者を収容するステップと、
    前記第2モジュールに、前記患者よりも重症度の高い重症患者を収容するステップと、
    を備える医療用設備の運用方法。
  21. 船体の上又は内部に設けられる設置スペースに、患者を収容するための複数の収容モジュールを設置するステップを備え、
    前記設置するステップは、
    前記設置スペースに、第1モジュールを設置するステップと、
    前記設置スペースにて、前記設置スペースから隔離された外側スペースとの間に設けられる出入り口を基準として、前記第1モジュールよりも離れた位置に重症患者用機器が格納される第2モジュールを設置するステップと、
    を含む
    船舶の製造方法。
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