JP7467914B2 - 箔転写装置 - Google Patents

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Description

本発明は、シートに形成されたトナー像の上に箔フィルムから箔を転写する箔転写装置に関する。
従来、箔転写装置として、箔フィルムが巻回された供給リールと、箔フィルムを巻き取るための巻取リールと、箔フィルムおよびシートを加熱する加熱ローラと、加熱ローラとの間で箔フィルムおよびシートを挟む加圧ローラと、を備えたものが知られている(特許文献1参照)。
特開平7-290685号公報
ところで、箔転写装置においては、箔フィルムの搬送時に供給リールに負荷トルクを付与して、箔フィルムに一定の範囲内の張力(本願において箔フィルムの単位幅当たりの張力の意味であり、単に「張力」と記載する。)が加わるようにしている。これは、箔フィルムに加わる張力が一定の範囲より小さいと箔フィルムが皺になりやすく、一定の範囲より大きいと箔が割れてしまうことがあるからである。しかしながら、箔フィルムの残量が減っていくと、供給リールに巻回されている箔フィルムの径が小さくなるため、箔フィルムに加わる張力が徐々に大きくなる。このため、箔フィルムに加わる張力が一定の範囲外になってしまう虞があった。
そこで、本発明は、箔フィルムに加わる張力が一定の範囲外になることを抑制することを目的とする。
前記課題を解決するため、本発明に係る箔転写装置は、シートに形成されたトナー像の上に、箔フィルムから箔を転写する装置であり、箔フィルムが巻回された供給リールに負荷トルクを付与する負荷付与手段と、加熱ローラと、加熱ローラとの間で箔フィルムを挟持し、供給リールに巻回された箔フィルムを搬送する加圧ローラと、制御部と、を備える。
制御部は、供給リールに巻回されている箔フィルムの残量に応じた残量情報を取得する。制御部は、取得した残量情報に基づいて、箔フィルムの残量が第1閾値未満であるか否かを判定する。制御部は、箔フィルムの残量が第1閾値未満である場合、箔フィルムの残量が第1閾値以上である場合に供給リールに付与される第1負荷トルクより小さな第2負荷トルクを、供給リールに付与するように、負荷付与手段を制御する。
この構成によれば、残量センサで検出した箔フィルムの残量が第1閾値未満となった場合に、供給リールに加わるトルクを第1負荷トルクより小さな第2負荷トルクとするので、箔フィルムの残量が減るにつれて箔フィルムに加わる張力が大きくなっても、箔フィルムに加わる張力を小さくすることができ、箔フィルムに加わる張力が一定の範囲外になることを抑制できる。
前記した構成において、箔転写装置は、複数種類の幅の箔フィルムを装着可能であり、箔フィルムの幅を検出する箔フィルムセンサをさらに備え、制御部は、箔フィルムセンサの信号から箔フィルムの幅を判定し、箔フィルムの幅が所定のフィルム幅未満である場合、箔フィルムの幅が所定のフィルム幅以上である場合よりも第1閾値を大きな値に設定する構成としてもよい。
この構成によれば、所定のフィルム幅以上の箔フィルムよりも強い張力が加わりやすい所定のフィルム幅未満の箔フィルムにおいては、第1閾値を大きな値に設定するので、箔フィルムに過剰な張力が加わる前に第2負荷トルクに切り替えるようになっている。このため、箔フィルムに加わる張力が一定の範囲外になることを抑制できる。
前記した構成において、箔転写装置は、供給リールの回転に伴いパルス信号を発生するエンコーダをさらに備え、制御部は、残量情報としてエンコーダのパルス信号を取得し、取得したパルス信号に基づいて、箔フィルムの残量が第1閾値未満であるか否かを判定する構成としてもよい。
前記した構成において、制御部は、単位時間当たりのパルス信号の数が規定数を超えるか否かを判定することで、箔フィルムの残量が第1閾値未満であるか否かを判定する構成としてもよい。
前記した構成において、制御部は、箔フィルムの残量が第1閾値未満であるか否かの判定結果に基づく判定情報をメモリに記憶させ、箔を転写する転写指令を受け付けてから箔フィルムおよび1枚目のシートを加熱ローラおよび加圧ローラに搬送させるまでの間に、メモリに記憶された判定情報に応じた負荷トルクを供給リールに付与するように、負荷付与手段を制御する構成としてもよい。
この構成によれば、転写指令を受け付ける前にメモリに記憶させた判定情報を利用できる。このため、転写指令を受け付けたときにエンコーダからパルス信号を取得しなくても箔フィルムの残量が第1閾値未満であるか否かを判定できるので、パルス信号を取得するためにわざわざ箔フィルムを搬送する必要がない。この結果、箔フィルムがムダに搬送されることを抑制できる。
さらに、転写指令を受け付けた後に、エンコーダからパルス信号を取得する必要がないので、転写指令を受け付けてから1枚目のシートの搬送を開始するまでの時間が長くなることを抑制できる。
前記した構成において、箔転写装置は、開口を有する筐体と、開口を開閉するカバーと、供給リールおよび箔フィルムを巻き取るための巻取リールを有し、箔フィルムを保持するフィルムカートリッジであって、カバーが開いた状態で開口を通って筐体に着脱可能なフィルムカートリッジと、をさらに備え、制御部は、箔転写装置に電源が投入された場合、または、カバーが閉じられたことを検出した場合、加熱ローラおよび加圧ローラに箔フィルムを搬送させてパルス信号を取得し、取得したパルス信号に基づいて、判定情報をメモリに記憶させる構成としてもよい。
この構成によれば、制御部は、電源が投入された場合、または、カバーが閉じられたことを検出した場合、箔フィルムを搬送させてパルス信号を取得し、取得したパルス信号に基づいて、判定情報をメモリに記憶させるので、電源が投入されていない間やカバーが開いている間に箔フィルムが交換されていたとしても、箔フィルムに加わる張力が一定の範囲外になることを抑制できる適切な負荷トルクを供給リールに付与できる。
前記した構成において、箔転写装置は、開口を有する筐体と、開口を開閉するカバーと、供給リールおよび箔フィルムを巻き取るための巻取リールを有し、箔フィルムを保持するフィルムカートリッジであって、カバーが開いた状態で開口を通って筐体に着脱可能なフィルムカートリッジと、をさらに備え、制御部は、箔転写装置に電源が投入された場合、または、カバーが閉じられたことを検出した場合、箔を転写する転写指令を受け付けた後、第1負荷トルクを供給リールに付与するように、負荷付与手段を制御し、加熱ローラおよび加圧ローラに箔フィルムおよび1枚目のシートを搬送させる構成としてもよい。
この構成によれば、制御部は、電源が投入された場合、または、カバーが閉じられたことを検出した場合、転写指令を受けた後で供給リールに第1負荷トルクを付与するように制御するので、電源が投入されていない間やカバーが開いている間にフィルムカートリッジが交換されていた場合、および、交換されていない場合においても、箔フィルムを搬送することなく、箔転写の実行を始めることができる。このため、箔フィルムを節約できるとともに箔転写を開始するまでにかかる時間を短縮できる。さらに、制御部は、転写指令を受けた後で供給リールに第2負荷トルクではなく第1負荷トルクを付与するので、箔フィルムに加わる張力が一定の範囲より小さくなることを抑制できる。
前記した構成において、負荷付与手段は、供給リールに接続された第1トルクリミッタと、供給リールにクラッチを介して接続可能な第2トルクリミッタと、を有し、制御部は、供給リールに第1負荷トルクを付与する場合、第2トルクリミッタが供給リールに接続されるようにクラッチを制御し、供給リールに第2負荷トルクを付与する場合、第2トルクリミッタが供給リールから切断されるようにクラッチを制御する構成としてもよい。
前記した構成において、制御部は、取得した残量情報に基づいて、箔フィルムの残量が第1閾値より小さな第2閾値未満であるか否かを判定し、箔フィルムの残量が第2閾値未満である場合、第2負荷トルクより小さな第3負荷トルクを供給リールに付与するように、負荷付与手段を制御する構成としてもよい。
この構成によれば、制御部は、箔フィルムの残量が第2閾値未満である場合、供給リールに第3トルクを付与するように制御するので、箔フィルムに加わる張力の変動幅を小さくすることができる。
本発明によれば、箔フィルムに加わる張力が一定の範囲外になることを抑制することができる。
本発明の実施形態に係る箔転写装置を示す図(a)と、箔フィルムの構成を示す断面図(b)である。 箔転写装置のカバーを開けた状態を示す図である。 フィルムユニットを分解して示す斜視図である。 供給リールの軸方向の一端側の構造を示す断面図であり、第1トルクリミッタを説明する図である。 供給リールの軸方向の他端側の構造を示す断面図であり、第2トルクリミッタを説明する図である。 箔転写装置の構成を簡略化して示す図である。 第1フィルムユニット(a)と、第2フィルムユニット(b)と、第3フィルムユニット(c)を示す斜視図である。 3つのフィルムセンサを示す図(a)と、各センサの判定結果を示す表(b)である。 箔フィルムの残量と箔フィルムにかかる張力の関係を示すグラフである。 幅の狭い箔フィルムの残量と箔フィルムにかかる張力の関係を示すグラフである。 制御部の処理を示すフローチャートである。 制御部が実行する判定処理を示すフローチャートである。 第2実施例における供給リールと2つのトルクリミッタとの接続を示す図(a)と、箔フィルムの残量と箔フィルムにかかる張力の関係を示すグラフ(b)である。
本発明の第1実施形態について、適宜図面を参照しながら詳細に説明する。なお、以下の説明においては、まず、箔転写装置の全体構成を簡単に説明した後、本願発明の特徴部分の構成について説明する。
以下の説明において、方向は、図1に示す方向で説明する。すなわち、図1の右側を「前」とし、図1の左側を「後」とし、図1の紙面手前側を「左」とし、図1の紙面奥側を「右」とする。また、図1の上下を「上下」とする。
図1(a)に示すように、箔転写装置1は、例えばレーザプリンタ等の画像形成装置でシートSにトナー像を形成した後、シートSのトナー像の上にアルミニウム等の箔を転写するための装置である。つまり、箔転写装置1は、シートSのトナー像の上に箔を転写することで、シートSに箔の画像を形成している。箔転写装置1は、筐体2と、シートトレイ3と、シート搬送部10と、フィルム供給部30と、転写部50と、制御部300とを備えている。
筐体2は、樹脂などからなり、装置本体21と、カバー22と、を備えている。装置本体21は、上部に開口21A(図2参照)を有している。開口21Aは、装置本体21に後述するフィルムユニットFUを着脱するための開口である。カバー22は、開口21Aを開閉するための部材である。カバー22の後端部は、装置本体21に回動可能に支持されている。カバー22は、開口21Aを閉じる閉位置(図1(a)の位置)と、開口21Aを開放する開位置(図2の位置)との間で回動可能となっている。
筐体2には、カバー22の開閉を検知するカバー開閉センサ23と、操作パネル24が設けられている。カバー開閉センサ23は、カバー22が閉じられている場合(図1(a)参照)には、ON信号を示し、カバー22が開けられた場合(図2参照)にはOFF信号を示す。カバー22が開けられた状態から閉じられると、カバー開閉センサ23の信号がOFF信号からON信号に変わる。操作パネル24は、ユーザが操作するパネルであり、箔転写を実行するためのスイッチなどが配置されている。
シートトレイ3は、用紙、OHPフィルム等のシートSが載置されるトレイである。シートトレイ3は、筐体2の後部に設けられている。なお、シートSは、トナー像が形成された面を下向きにしてシートトレイ3上に載置される。シートトレイ3には、シートトレイセンサSS3が設けられている。シートトレイセンサSS3は、シートトレイ3にシートSが載置された場合、制御部300にON信号を送るようになっている。
シート搬送部10は、シート供給機構11と、シート排出機構12とを備えている。シート供給機構11は、シートトレイ3上のシートSを一枚ずつ転写部50に向けて搬送する機構である。シート供給機構11は、ピックアップローラ11Aと、リタードローラ11Bと、上流側搬送ローラ11Cとを備えている。
ピックアップローラ11Aは、シートトレイ3上のシートSを転写部50に向けて供給するためのローラである。リタードローラ11Bは、ピックアップローラ11Aによって搬送されるシートSを1枚に分離するためのローラである。
リタードローラ11Bは、ピックアップローラ11Aの上に配置されている。リタードローラ11Bは、ピックアップローラ11Aで送り出されるシートSの上に重なっているシートSをシートトレイ3に向けて戻す方向に回転可能となっている。
上流側搬送ローラ11Cは、2つのローラからなり、これらのローラの間でシートSを挟んだ状態で各ローラが回転することで、シートSを搬送可能となっている。上流側搬送ローラ11Cは、ピックアップローラ11Aと転写部50との間に配置され、ピックアップローラ11Aで送り出されるシートSを転写部50に搬送する。
シート排出機構12は、転写部50を通過したシートSを筐体2の外部に排出する機構である。シート排出機構12は、下流側搬送ローラ12Aと、排出ローラ12Bとを備えている。
下流側搬送ローラ12Aおよび排出ローラ12Bは、それぞれ、2つのローラからなり、これらのローラの間でシートSを挟んだ状態で各ローラが回転することで、シートSを搬送可能となっている。下流側搬送ローラ12Aは、転写部50と排出ローラ12Bとの間に配置され、転写部50から送り出されるシートSを排出ローラ12Bに搬送する。排出ローラ12Bは、シートSの搬送方向において下流側搬送ローラ12Aの下流側に配置され、下流側搬送ローラ12Aで送り出されるシートSを筐体2の外に排出する。
フィルム供給部30は、シート供給機構11から搬送されたシートSに重ねるように箔フィルムFを供給する部分である。フィルム供給部30は、フィルムユニットFUと、モータ80を備えている。
フィルムユニットFUは、図2に示すように、後述する供給リール31の軸方向に直交する方向において、開口21Aを通過して装置本体21に着脱可能となっている。フィルムユニットFUは、供給リール31と、巻取リール35と、第1案内軸41と、第2案内軸42と、第3案内軸43とを備えている。フィルムユニットFUの供給リール31には、箔フィルムFが巻回されている。
図1(b)に示すように、箔フィルムFは、複数の層からなるフィルムである。詳しくは、箔フィルムFは、支持層F1と、被支持層F2とを有する。支持層F1は、高分子材料からなるテープ状の透明な基材であり、被支持層F2を支持している。被支持層F2は、例えば、剥離層F21と、転写層F22と、接着層F23とを有する。剥離層F21は、支持層F1から転写層F22を剥離しやすくするための層であり、支持層F1と転写層F22との間に配置されている。剥離層F21は、支持層F1から剥離しやすい透明な材料、例えばワックス系樹脂を含んでいる。
転写層F22は、トナー像に転写される層であり、箔を含んでいる。箔とは、金、銀、銅、アルミニウム等の薄い金属である。また、転写層F22は、金色、銀色、赤色などの着色材料と、熱可塑性樹脂とを含む。転写層F22は、剥離層F21と接着層F23との間に配置されている。
接着層F23は、転写層F22をトナー像に接着しやすくするための層である。接着層F23は、後述する転写部50によって加熱されたトナー像に付着しやすい材料、例えば塩化ビニル系樹脂やアクリル系樹脂を含んでいる。
供給リール31は、樹脂などからなり、箔フィルムFが巻回される供給軸部31Aを有している。供給軸部31Aには、箔フィルムFの一端が固定されている。
巻取リール35は、樹脂などからなり、箔フィルムFを巻き取るための巻取軸部35Aを有している。巻取軸部35Aには、箔フィルムFの他端が固定されている。
なお、図1等においては、便宜上、供給リール31および巻取リール35の両方に箔フィルムFが最大に巻回された状態を図示している。
第1案内軸41は、供給リール31から引き出される箔フィルムFの進行方向を変更するための軸である。
第2案内軸42は、第1案内軸41で案内された箔フィルムFの進行方向を変更するための軸である。
第3案内軸43は、第2案内軸42で案内された箔フィルムFの進行方向を変更して巻取リール35に案内する軸である。
第1案内軸41は、トナー像を下にした状態で搬送されるシートSに対して、供給リール31から引き出された箔フィルムFを下から重ねるように案内している。第1案内軸41は、供給リール31から引き出された箔フィルムFの搬送方向を変えて、シートSの搬送方向と略平行に箔フィルムFを案内する。
第2案内軸42は、転写部50を通過した箔フィルムFと接触し、転写部50を通過した箔フィルムFの搬送方向をシートSの搬送方向とは異なる方向に変更している。転写部50を通過してシートSと重なった状態で搬送された箔フィルムFは、第2案内軸42を通過する際にシートSとは異なる方向に案内され、シートSから剥離される。
転写部50は、シートSと箔フィルムFを重ねた状態で加熱および加圧することで、シートSに形成されたトナー像の上に転写層F22を転写するための部分である。転写部50は、加圧ローラ51と、加熱ローラ61と、切替機構70とを備えている。転写部50は、加圧ローラ51と加熱ローラ61のニップ部において、シートSと箔フィルムFを重ねて加熱および加圧する。
加圧ローラ51は、円筒状の芯金の周囲をシリコンゴムからなるゴム層で被覆したローラである。加圧ローラ51は、箔フィルムFの上側に配置され、シートSの裏面(トナー像が形成された面と反対側の面)と接触可能となっている。
加圧ローラ51は、両端部がカバー22に回転可能に支持されている。加圧ローラ51は、加熱ローラ61との間でシートSおよび箔フィルムFを挟み、モータ80によって回転駆動されることで加熱ローラ61を従動回転させる。このように加圧ローラ51と加熱ローラ61との間でシートSおよび箔フィルムFを挟持した状態で、加圧ローラ51および加熱ローラ61が回転することで、シートSおよび箔フィルムFが搬送される。
加熱ローラ61は、円筒状に形成された金属管の内部にヒータを配置したローラであり、箔フィルムFおよびシートSを加熱している。加熱ローラ61は、箔フィルムFの下側に配置され、箔フィルムFと接触している。
切替機構70は、加圧ローラ51および加熱ローラ61の状態を、加圧ローラ51と加熱ローラ61で箔フィルムFを挟んだ圧接状態と、少なくとも1つのローラが箔フィルムFから離れた離間状態とに切り替えるための機構である。本実施形態では、切替機構70は、加熱ローラ61を、図1に実線で示す圧接位置と、図1に仮想線で示す離間位置との間で移動させることで、加熱ローラ61を箔フィルムFに対して接触・離間させている。つまり、切替機構70は、加熱ローラ61を箔フィルムFから離すことで、加圧ローラ51および加熱ローラ61の状態を、離間状態にする。また、切替機構70は、加熱ローラ61を箔フィルムFに圧接させることで、加圧ローラ51および加熱ローラ61の状態を、圧接状態にする。
制御部300は、CPUと、メモリの一例としての本体メモリ301と、入出力回路と、を備えている。制御部300は、本体メモリ301に記憶されたプログラムやデータに基づいて各種演算処理を行うことによって、制御を実行する。本体メモリ301は、例えば、RAM、ROMである。
このように構成された箔転写装置1では、シートSの表面を下向きにしてシートトレイ3に載置されたシートSが、シート供給機構11により一枚ずつ転写部50に向けて搬送される。シートSは、転写部50のシート搬送方向における上流側で、供給リール31から供給された箔フィルムFと重ねられ、シートSのトナー像と箔フィルムFが接触した状態で転写部50に搬送される。
転写部50においては、シートSと箔フィルムFが加圧ローラ51と加熱ローラ61の間のニップ部を通過する際に、加熱ローラ61と加圧ローラ51により加熱および加圧され、トナー像の上に転写層F22が転写される。なお、以下の説明では、トナー像への転写層F22の転写を、単に「箔転写」とも称する。
箔転写が行われた後、シートSと箔フィルムFは密着した状態で第2案内軸42まで搬送される。シートSと箔フィルムFが第2案内軸42を通過すると、箔フィルムFの搬送方向がシートSの搬送方向と異なる方向に変わるため、シートSから箔フィルムFが剥離される。
シートSから剥離された箔フィルムFは、巻取リール35に巻き取られていく。一方、箔フィルムFが剥離されたシートSは、シート排出機構12によって、箔が転写された表面を下に向けた状態で、筐体2の外部に排出される。
図3に示すように、フィルムユニットFUは、ホルダ100と、ホルダ100に着脱可能なフィルムカートリッジFCとを備えている。フィルムカートリッジFCは、箔フィルムF、供給リール31および巻取リール35と、供給ケース32とを備えている。フィルムカートリッジFCは、カバー22が開いた状態で開口21Aを通って、筐体2に着脱可能となっている。
なお、ホルダ100が装置本体21に設けられ、フィルムカートリッジFCが直接、装置本体21に着脱可能な構成としてもよい。
供給リール31(詳しくは、供給ケース32)および巻取リール35は、ホルダ100に対して、供給リール31の軸方向に直交する方向に着脱可能となっている。
供給ケース32は、供給リール31を収容する中空のケースである。供給ケース32は、略円筒状の外周壁32Aと、外周壁32Aの両端に設けられる略円板状の2つの側壁32Bとを有する。供給リール31は、供給ケース32の各側壁32Bに回転可能に支持されている。
外周壁32Aには、3つの凹部32Dが供給リール31の軸方向に並んで形成されており、識別子としての係合片P1,P2,P3が各凹部32Dに固定可能である。
ホルダ100は、ベースフレーム110と、ベースフレーム110に回動可能(移動可能)に支持される規制フレーム120とを有している。
ベースフレーム110は、前述した第1案内軸41と第2案内軸42を回転可能に支持している。また、ベースフレーム110は、第1保持部111と、第2保持部112と、2つの連結部113と、2つの取手114とを有している。
規制フレーム120は、第3案内軸43を回転可能に支持している。
第1保持部111は、供給ケース32を保持する部位である。第1保持部111は、供給ケース32を介して供給リール31を保持している。
第2保持部112は、巻取リール35を保持する部位である。詳しくは、第2保持部112は、規制フレーム120とともに、中空のケースを構成しており、中空のケース内に巻取リール35を収容している。
供給リール31は、軸方向の一端に供給ギヤ31Gを有している。供給ギヤ31Gは、供給ケース32に形成された切欠から外部に露出している。供給ギヤ31Gは、フィルムカートリッジ200がホルダ100に取り付けられた状態において、後述するギヤ機構130と噛み合うように構成されている。
巻取リール35は、前述した巻取軸部35Aと、2つのフランジ35Bと、巻取ギヤ35Cとを有している。フランジ35Bは、巻取軸部35Aに巻回される箔フィルムFの幅方向の移動を規制するための部位である。フランジ35Bは、巻取軸部35Aよりも大径の円板状に形成されており、巻取軸部35Aの両端部に設けられている。
巻取ギヤ35Cは、箔転写装置1に設けられるモータ80から駆動力を受け、駆動力を巻取軸部35Aに伝達するためのギヤである。巻取ギヤ35Cは、軸方向において、フランジ35Bの外側に配置されている。巻取ギヤ35Cは、巻取軸部35Aと同軸に配置されている。
2つの連結部113は、第1保持部111と第2保持部112とを連結する部位である。各連結部113は、供給リール31の軸方向に間隔を開けて配置されている。
このように連結部113が形成されることで、ホルダ100は、供給リール31の軸方向に直交する直交方向に貫通する貫通穴100Aを有する。
各取手114は、各連結部113の上に配置されている。各取手114は、ホルダ100のうち巻取リール35の軸方向両端にそれぞれ配置されている。
箔転写装置1は、箔フィルムFが巻回された供給リール31に負荷トルクを付与する負荷付与手段を備えている。本実施形態において、負荷付与手段は、第1トルクリミッタ310(図4参照)と、第2トルクリミッタ320(図5参照)を有している。
図4に示すように、第1トルクリミッタ310は、供給リール31の軸方向の一端に設けられている。第1トルクリミッタ310は、供給リール31を回転可能に支持する供給ケース32との間で摩擦力を発生させることで供給リール31に負荷トルクを付与する。
第1トルクリミッタ310は、供給リール31に固定される固定部材311と、固定部材311に対して軸方向に移動可能な可動部材312と、固定部材311と可動部材312との間に配置されるコイルバネ313と、供給ケース32に固定される摩擦パッド314とを備えている。
固定部材311は、円筒状に形成された供給軸部31Aに嵌合されることで、供給軸部31Aに固定されている。可動部材312は、固定部材311によって軸方向に移動可能に支持されている。
そして、可動部材312は、コイルバネ313によって摩擦パッド314に付勢されている。第1トルクリミッタ310は、供給リール31が回転すると、可動部材312と摩擦パッド314との間で摩擦力が生じることで、供給リール31に負荷トルクを付与するようになっている。
図5に示すように、供給リール31に負荷を入力するためのギヤ機構130は、フレームギヤ131と、ギヤ列132とを備えている。フレームギヤ131は、装置本体21に設けられる筐体ギヤ21Gと噛み合うギヤである。フレームギヤ131は、筐体ギヤ21GおよびクラッチCTを介して、第2トルクリミッタ320に連結されている(図6も参照)。
ギヤ列132は、フレームギヤ131と供給ギヤ31Gを連結するギヤ列である。ギヤ列132は、第1ギヤ133と、第2ギヤ134とを備えている。第1ギヤ133は、フレームギヤ131に噛み合っている。第2ギヤ134は、2段ギヤであり、大径ギヤ部134Aと、小径ギヤ部134Bとを有する。
大径ギヤ部134Aは、小径ギヤ部134Bよりも大径のギヤである。大径ギヤ部134Aは、第1ギヤ133に噛み合っている。小径ギヤ部134Bは、供給ギヤ31Gに噛み合っている。第2トルクリミッタ320は、クラッチCTが接続された状態で、供給リール31が回転すると、供給リール31に負荷トルクを付与するようになっている。
前述したように、第1トルクリミッタ310は、供給リール31に接続され、第2トルクリミッタ320は、供給リール31にクラッチCTを介して接続されている。
クラッチCTを接続すると、第1トルクリミッタ310と第2トルクリミッタ320が供給リール31に接続されるので、供給リール31に第1負荷トルクが付与される。
一方、クラッチCTを切断すると、第2トルクリミッタ320が供給リール31と接続されず、第1トルクリミッタ310のみが供給リール31に接続され、供給リール31に第1負荷トルクより小さな第2負荷トルクが付与される。
図6に示すように、モータ80は、巻取リール35に駆動力を付与している。ここで、図6においては、便宜上、箔転写装置1の構成を簡略化して図示している。
箔転写装置1は、供給リール31の回転に伴いパルス信号を発生するエンコーダENをさらに備えている。具体的に、筐体ギヤ21Gは、検知ギヤG4と噛み合っている。検知ギヤG4は、複数のスリットが形成された回転板を有するギヤである。エンコーダENは、検知ギヤG4の回転とともに回転する回転板のスリットを検知してパルス信号を発生する。パルス信号は、エンコーダENから制御部300に送られる。
また、ピックアップローラ11Aと上流側搬送ローラ11Cとの間には、転写部50に向けて搬送されるシートSの通過を検知する第1シートセンサSS1が設けられている。さらに、下流側搬送ローラ12Aと排出ローラ12Bとの間には、転写部50から送り出されるシートSの通過を検知する第2シートセンサSS2が設けられている。
本実施形態では、供給リール31と、加熱ローラ61および加圧ローラ51と、の間に箔フィルムFの張力を調整するものが配置されていない。このため、箔フィルムFに加わる張力は、供給リール31にかかる負荷トルクによって決定される。
ここで、箔転写装置1は、複数種類の幅の箔フィルムFを装着可能である。
本実施形態では、ホルダ100には、箔フィルムFの幅と位置が異なるフィルムカートリッジFCを装着することが可能である。例えば、ホルダ100には、図7(a)に示す第1フィルムカートリッジFC1、図7(b)に示す第2フィルムカートリッジFC2、または、図7(c)に示す第3フィルムカートリッジFC3を装着可能である。
図7(a)に示すように、幅がH1である箔フィルムFを有する第1フィルムカートリッジFC1が装着されたフィルムユニットFUを第1フィルムユニットFU1と呼ぶ。なお、幅H1は、フィルムユニットFUに配置可能な箔フィルムFの最大幅であり、一例として、220mmである。
第1フィルムユニットFU1は、外周壁32Aに形成された3つの凹部32Dのすべてに係合片P1,P2,P3が固定されている。
図7(b)に示すように、幅がH2である箔フィルムFを有し、箔フィルムFが中央に寄せられて配置された第2フィルムカートリッジFC2が装着されたフィルムユニットを第2フィルムユニットFU2と呼ぶ。なお、幅H2は、幅H1より小さく、一例として、110mmである。
第2フィルムユニットPU2は、外周壁32Aに形成された3つの凹部32Dのうち、左右両側の2つの凹部32Dには係合片P1,P3が固定されており、中央の凹部32Dには係合片が固定されていない。
図7(c)に示すように、幅がH3である箔フィルムFを有し、箔フィルムFが箔フィルムFの幅方向の片側に寄せられて配置された第3フィルムカートリッジFC3が装着されたフィルムユニットFUを第3フィルムユニットFU3と呼ぶ。なお、幅H3は、幅H1より小さく、一例として、110mmである。
第3フィルムユニットPU3は、外周壁32Aに形成された3つの凹部32Dのうち、中央の凹部32Dと、左右片側の凹部32Dに係合片P1,P2が固定されており、左右片側のもう一方の凹部32Dには係合片が固定されていない。
図8(a)に示すように、箔転写装置1は、箔フィルムFの幅を検出する箔フィルムセンサ備えている。箔フィルムセンサは、第1センサAS1、第2センサAS2、第3センサAS3の、3つのセンサを備えている。
第1センサAS1、第2センサAS2、第3センサAS3は、フィルムユニットFUが装置本体21に装着された状態で、供給ケース32の外周壁32Aに形成された3つ凹部32Dに対応する位置に配置されている。
第1センサAS1は、フィルムユニットFUの係合片P1を検知したときに制御部300にLOWを表す信号を送り、係合片P1を検知しないときに制御部300にHIGHを表す信号を送る。
第2センサAS2は、フィルムユニットFUの係合片P2を検知したときに制御部300にLOWを表す信号を送り、係合片P2を検知しないときに制御部300にHIGHを表す信号を送る。
第3センサAS3は、フィルムユニットFUの係合片P3を検知したときに制御部300にLOWを表す信号を送り、係合片P3を検知しないときに制御部300にHIGHを表す信号を送る。
制御部300は、第1センサAS1、第2センサAS2、第3センサAS3からの信号を受けることで、第1フィルムユニットFU1、第2フィルムユニットFU2または第3フィルムユニットFU3のどれが装置本体21に装着されているのか判定することができる。
具体的には、図8(b)の表に示すように、第1センサAS1と、第2センサAS2と、第3センサAS3からの信号が、いずれもLOWである場合には、制御部300は、第1フィルムユニットFU1が装置本体21に装着されていると判定する。
また、制御部300は、第1センサAS1および第3センサAS3からの信号がLOWで、第2センサAS2からの信号がHIGHである場合には、第2フィルムユニットFU2が装置本体21に装着されていると判定する。
また、第1センサAS1および第2センサAS2からの信号がLOWで、第3センサAS3からの信号がHIGHである場合には、制御部300は、第3フィルムユニットFU3が装置本体21に装着されていると判定する。
さらに、第1センサAS1、第2センサAS2および第3センサAS3からの信号がいずれもHIGHである場合には、制御部300は、第1フィルムユニットFU1、第2フィルムユニットFU2または第3フィルムユニットFU3のいずれも装置本体21に装着されていないと判定する。
本実施形態では、第1フィルムユニットFU1が装着された場合には、制御部300は、装着された箔フィルムFが所定のフィルム幅以上であると判定する。所定のフィルム幅は、幅H1より小さく、幅H2より大きい値である。所定のフィルム幅は、一例として150mmである。
第2フィルムユニットFU2、または、第3フィルムユニットFU3が装着された場合には、制御部300は、装着された箔フィルムFが所定のフィルム幅未満であると判定する。
次に、制御部300が実行する制御について説明する。
制御部300は、シートトレイ3にシートが載置されたと判定した状態で、操作パネル24の箔転写を実行するスイッチがオンされた場合、箔転写を実行する。制御部300は、供給リール31に巻回されている箔フィルムFの残量に応じた残量情報を取得し、取得した残量情報に応じて、供給リール31に負荷トルクを付与する負荷付与手段を制御する。
制御部300は、層転写を実行するときに、まず、箔転写装置1に電源が投入(電源オン)されたか、または、カバー22が閉じられたかを判定する。
制御部300は、箔転写装置1に電源オンされた場合、または、カバー22が閉じられたことを検出した場合、加熱ローラ61および加圧ローラ51に箔フィルムFを搬送させて、残量情報としてエンコーダENのパルス信号を取得する。そして、制御部300は、取得したパルス信号に基づいて、箔フィルムFの残量が第1閾値Ath1未満であるか否かを判定する。具体的には、制御部300は、単位時間当たりのパルス信号の数が規定数を超えるか否かを判定することで、箔フィルムFの残量が第1閾値Ath1未満であるか否かを判定する。
一方、制御部300は、電源オン、または、カバー22が閉じられたと判定しない場合には、箔フィルムFの残量を取得せず、前回の判定処理に基づいて、供給リール31に負荷トルクを付与する負荷付与手段を制御する。
図9に示すように、制御部300は、箔フィルムFの残量が第1閾値Ath1以上である場合、第1負荷トルクを供給リール31に付与するように、負荷付与手段を制御する。箔フィルムFの残量が第1閾値Ath1以上である場合とは、箔フィルムFの残量が第1閾値Ath1と同じかAth1よりも100%に近い場合であり、図9ではAth1から左側の領域である。
一方、制御部300は、箔フィルムFの残量が第1閾値未満である場合、第2負荷トルクを供給リールに付与するように、負荷付与手段を制御する。箔フィルムFの残量が第1閾値Ath1未満である場合とは、箔フィルムFの残量が第1閾値Ath1よりも0%に近い場合であり、図9ではAth1よりも右側の領域である。
制御部300は、箔フィルムFの残量が第1閾値Ath1未満であるか否かの判定結果に基づく判定情報を本体メモリ301に記憶させる。
具体的には、制御部300は、箔フィルムFの残量が第1閾値以上であったと判定した場合、フラグF=0を本体メモリ301に記憶させる。制御部300は、箔フィルムFの残量が第1閾値未満であったと判定した場合、フラグF=1を本体メモリ301に記憶させる。なお、箔転写装置1の電源OFFまたはカバー22が開いたときに、フラグFは初期値の0となるものとする。
制御部300は、箔を転写する転写指令を受け付けてから箔フィルムFおよび1枚目のシートを加熱ローラ61および加圧ローラ51に搬送させるまでの間に、本体メモリ301に記憶された判定情報(F=0、または、F=1)に応じた負荷トルク(第1負荷トルク、または、第2負荷トルク)を供給リール31に付与するように、負荷付与手段を制御する。
判定情報がF=0であった場合、制御部300は、供給リール31に第1負荷トルクを付与するように、第2トルクリミッタが供給リール31に接続されるようにクラッチCTを制御する。
判定情報がF=1であった場合、制御部300は、供給リール31に第2負荷トルクを付与するように、第2トルクリミッタが供給リール31から切断されるようにクラッチCTを制御する。
制御部300は、箔フィルムFの幅に応じて、第1閾値を設定している。
具体的には、制御部300は、箔フィルムセンサ、すなわち第1センサAS1、第2センサAS2、第3センサAS3の信号から箔フィルムFの幅を判定する。
制御部300は、箔フィルムFの幅が所定のフィルム幅以上である場合、第1閾値をAth1に設定する(図9参照)。Ath1は、一例として、箔フィルムFの残量50%である。
図10に示すように、制御部300は、箔フィルムFの幅が所定のフィルム幅未満である場合、第1閾値をBth1に設定する。Bth1は、Ath1よりも大きな値であり、一例として、箔フィルムFの残量70%である。なお、第1閾値を設定するとは、第1閾値を本体メモリ301に記憶させることをいう。
次に、制御部300が実行する処理の一例について、図11および図12のフローチャートを参照して説明する。
図11に示すように、シートトレイセンサSS3からON信号を受けているときに操作パネル24の箔転写を実行するスイッチがオンされることに応じた信号を受けると、制御部300は、まず、電源オン、または、カバー22が閉じられたかを判定する(S1)。制御部300は、カバー開閉センサ23から受ける信号がOFF信号からON信号に変化した後の、最初の箔転写の実行である場合に、カバー22が閉じられたと判定することができる。
ステップS1において、制御部300は、電源オン、または、カバー22が閉じられていないと判定した場合、(S1,No)、箔フィルムFが交換されていないとして、判定処理(S4)をすることなく、ステップS5に移行する。制御部300は、前回の箔転写の実行後から箔フィルムFが交換されてないと判定した場合、以前の箔転写時に実行した判定処理の結果が本体メモリ301に残っているので、ステップS2~S4を実行する必要がない。
一方、ステップS1において、制御部300は、電源オン、または、カバー22が閉じられたと判定した場合、(S1,Yes)、箔フィルムFが交換されたかもしれないので、箔フィルムFを所定量だけ搬送し(S2)、エンコーダENのパルス信号に基づいて箔フィルムFの残量を取得する(S3)。
ステップS3の後、制御部300は、判定処理S4を実行する。図12に示すように、判定処理S4においては、制御部300は、第1センサAS1、第2センサAS2、第3センサAS3がすべてLOWであるかを判定する(S41)。
図12に示すように、ステップS41において、制御部300は、第1センサAS1、第2センサAS2、第3センサAS3がすべてLOWであると判定した場合(S41,Yes)、第1フィルムカートリッジFC1が装着されていると判定し、第1閾値をAth1に設定する。そして、制御部300は、箔フィルムFの残量がAth1未満であるかを判定する(S42)。
ステップS42において、制御部300は、箔フィルムFの残量がAth1以上であると判定した場合(S42,No)、フラグF=0を本体メモリ301に記憶させ(S43)、ステップS5に移行する。
ステップS42において、制御部300は、箔フィルムFの残量がAth1未満であると判定した場合(S42,Yes)、フラグF=1を本体メモリ301に記憶させ(S44)、ステップS5に移行する。
ステップS41において、制御部300は、第1センサAS1、第2センサAS2、第3センサAS3のいずれかがLOWではないと判定した場合(S41,No)、第2フィルムカートリッジFC2、または、第3フィルムカートリッジFC3が装着されていると判定し、第1閾値をAth1より大きな値であるBth1に設定する。そして、制御部300は、箔フィルムFの残量がBth1未満であるかを判定する(S45)。
ステップS45において、制御部300は、箔フィルムFの残量がBth1以上であると判定した場合(S45,No)、フラグF=0を本体メモリ301に記憶させ(S46)、ステップS5に移行する。
ステップS45において、制御部300は、箔フィルムFの残量がBth1未満であると判定した場合(S45,Yes)、フラグF=1を本体メモリ301に記憶させ(S47)、ステップS5に移行する。
図11に戻り、ステップS5において、制御部300は、フラグF=1であるかを判定する(S5)。
ステップS5において、制御部300は、F=1でない、すなわちF=0と判定した場合(S5,No)、クラッチCTを接続する(S6)。
ステップS6の後、制御部300は、箔転写を実行する(S7)。ステップS7において、制御部300は、シート搬送部10の駆動を開始して、シートトレイ3に載置されたシートSの搬送を開始するとともに、加圧ローラ51の駆動を開始して、箔フィルムFの搬送を開始する。箔フィルムFの搬送が開始されると、供給リール31に第1負荷トルクが付与される。そして、制御部300は、シートトレイセンサSS3がONであるかを判定する(S8)。
ステップS8において、制御部300は、シートトレイセンサSS3がONであると判定した場合(S8,Yes)、シートトレイ3にシートSが載置されているので、箔転写を引き続き実行するために、ステップS3に移行する。なお、箔転写実行中に箔フィルムFが搬送されているので、改めて箔フィルムFを搬送しなくても、エンコーダENからパルス信号が制御部300に送信されている。
ステップS8において、制御部300は、シートトレイセンサSS3がONでない、すなわちシートトレイセンサSS3がOFFであると判定した場合(S8,No)、処理を終了する。
ステップS5において、制御部300は、F=1であると判定した場合(S5,Yes)、クラッチCTを切断する(S10)。クラッチCTが切断され、かつ箔フィルムFが搬送された状態で、供給リール31に第2負荷トルクが付与される。
ステップS10の後、制御部300は、箔転写を実行し(S11)、シートトレイセンサSS3がONであるかを判定する(S12)。
ステップS12において、制御部300は、シートトレイセンサSS3がONであると判定した場合(S12,Yes)、箔転写を引き続き実行するために、ステップS11に移行する。
なお、一度、箔フィルムFの残量が第1閾値以下であると判定されてクラッチCTが切断されると、箔転写の実行中にステップS4による判定処理の結果が変わることはないので、ステップS2に移行する必要はなく、ステップS11に移行する。
ステップS12において、制御部300は、シートトレイセンサSS3がONであると判定しなかった場合(S12,No)、処理を終了する。
以上に説明した、本実施形態によれば、以下のような効果を得ることができる。
従来より、箔転写装置においては、箔フィルムFが皺とならないように箔フィルムFにある程度の張力が加わるようにしている。箔フィルムFに加わる張力が下限より小さくなると、箔フィルムFが皺になりやすい。また、箔フィルムFに加わる張力が上限より大きくなると、箔が割れてしまうことがある。
また、箔転写に伴って、箔フィルムFが減っていくと、箔フィルムFが減るにつれて巻取リール35に巻回されている箔フィルムFの径が小さくなる。巻取リール35に負荷するトルクが同じままで、箔フィルムFの径が小さくなると、箔フィルムFに加わる張力が徐々に大きくなっていく。この結果、図9の破線に示すように、箔フィルムFに加わる張力が一定の範囲外になってしまうことがある。
しかし、本実施形態における箔転写装置1によれば、残量センサで検出した箔フィルムFの残量が第1閾値Ath1未満となった場合に、供給リール31に加わるトルクを第1負荷トルクより小さな第2負荷トルクとするので、箔フィルムFの残量が減るにつれて箔フィルムFに加わる張力が大きくなっても、箔フィルムFに加わる張力を小さくすることができ、図9の実線で示すように、箔フィルムFに加わる張力が一定の範囲外になることを抑制できる。
また、図10に示すように、制御部300は、箔フィルムFの幅が所定のフィルム幅未満である場合、箔フィルムFの幅が所定のフィルム幅以上である場合の第1閾値Ath1よりも大きな閾値Bth1に設定する。このため、箔フィルムFに過剰な張力が加わる前に第2負荷トルクに切り替わるようになっている。この結果、箔フィルムFに加わる張力が一定の範囲外になることを抑制できる。
また、制御部300は、箔フィルムFの残量が第1閾値(Ath1,Bth1)未満であるか否かの判定結果に基づく判定情報を本体メモリ301に記憶させ、箔を転写する転写指令を受け付けてから箔フィルムFおよび1枚目のシートを加熱ローラ61および加圧ローラ51に搬送させるまでの間に、本体メモリ301に記憶された判定情報に応じた負荷トルクを供給リール31に付与するように、負荷付与手段を制御する。このため、転写指令を受け付ける前に本体メモリ301に記憶させた判定情報を利用できる。この結果、転写指令を受け付けたときにエンコーダENからパルス信号を取得しなくても箔フィルムFの残量が第1閾値(Ath1,Bth1)未満であるか否かを判定できるので、パルス信号を取得するためにわざわざ箔フィルムFを搬送する必要がないので、箔フィルムFがムダに搬送されることを抑制できる。さらに、転写指令を受け付けた後に、エンコーダENからパルス信号を取得する必要がないので、転写指令を受け付けてから1枚目のシートの搬送を開始するまでの時間が長くなることを抑制できる。
また、制御部300は、電源が投入された場合、または、カバー22が閉じられたことを検出した場合、箔フィルムFを搬送させてパルス信号を取得し、取得したパルス信号に基づいて、判定情報をメモリ301に記憶させるので、電源が投入されていない間やカバー22が開いている間に箔フィルムFが交換されていたとしても、箔フィルムFに加わる張力が一定の範囲外になることを抑制できる適切な負荷トルクを供給リール31に付与できる。
次に、本発明の第2実施形態について説明する。
第1実施形態では、供給リール31に付与する負荷トルクが第1負荷トルクと第2負荷トルクであったのに対し、第2実施形態では、第1負荷トルクおよび第2負荷トルクに加えて、第3負荷トルクを付与する構成である点が第1実施形態と異なる。
図13(a)に示すように、第2実施形態の供給リール31には、第1トルクリミッタ310および第2トルクリミッタ320に加えて、第3トルクリミッタ330が配置されている。第3トルクリミッタ330は、第2クラッチCT2を介して、筐体ギヤ21Gに連結されている。
クラッチCTおよび第2クラッチCT2を接続すると、第1トルクリミッタ310と第2トルクリミッタ320と第3トルクリミッタ330が供給リール31に接続されるので、供給リール31に第1負荷トルクが付与される。
クラッチCTを接続し、第2クラッチCT2を切断すると、第1トルクリミッタ310と第2トルクリミッタ320が供給リール31に接続されるので、供給リール31に第1負荷トルクより小さな第2負荷トルクが付与される。
クラッチCTおよび第2クラッチCT2を切断すると、第1トルクリミッタ310のみが供給リール31に接続されるので、供給リール31に第2負荷トルクより小さな第3負荷トルクが付与される。
図13(b)に示すように、第2実施形態においても、第1実施形態と同様に、制御部300は、取得した残量情報に基づいて、供給リール31に付与する負荷付与手段を制御する。
制御部300は、取得した箔フィルムFの残量が第1閾値Ath1以上の場合(Ath1より100%に近い場合)、第1負荷トルクを付与するように制御する。
制御部300は、取得した箔フィルムFの残量が第1閾値Ath1未満、かつ、第2閾値以上の場合、第2負荷トルクを付与するように制御する。
制御部300は、箔フィルムFの残量が第2閾値Ath2未満である場合、第3負荷トルクを供給リールに付与するように、負荷付与手段を制御する。
この第2実施例によれば、制御部300は、箔フィルムFの残量が第2閾値Ath2未満である場合、供給リール31に第3トルクを付与するように制御するので、箔フィルムFに加わる張力の変動幅を第1実施例(図13(b)において破線で示している。)よりも小さくすることができる。
なお、本発明は前記実施形態に限定されることなく、以下に例示するように様々な形態で利用できる。
前記実施例では、制御部300は、箔転写装置1に電源オンされた場合、または、カバー22が閉じられたことを検出した場合、加熱ローラ61および加圧ローラ51に箔フィルムFを搬送させて残量情報を取得し、取得した残量情報に応じて負荷付与手段を制御していたが、本発明は、この構成に限定されるものではない。
例えば、制御部300は、箔転写装置1に電源オンされた場合、または、カバー22が閉じられたことを検出した場合、箔を転写する転写指令を受け付けた後、第1負荷トルクを供給リール31に付与するように、負荷付与手段を制御し、加熱ローラ61および加圧ローラ51に箔フィルムFおよび1枚目のシートSを搬送させる構成としてもよい。
この構成によれば、制御部300は、電源が投入された場合、または、カバー22が閉じられたことを検出した場合、前回の箔転写時の供給リールの箔フィルムの残量に関わらず、転写指令を受けた後で供給リール31に第1負荷トルクを付与するように制御するので、電源が投入されていない間やカバーが開いている間にフィルムカートリッジが交換されていた場合、および、交換されていない場合においても、箔フィルムFを搬送することなく、箔転写の実行を始めることができる。このため、箔フィルムFを節約できるとともに箔転写を実行するまでにかかる時間を短縮できる。さらに、制御部300は、転写指令を受けた後で供給リール31に第2負荷トルクではなく第1負荷トルクを付与するので、箔フィルムFに加わる張力が一定に範囲より小さくなることを抑制できる。
前記実施形態では、箔転写装置1は、第1フィルムカートリッジFC1、第2フィルムカートリッジFC2、第3フィルムカートリッジFC3の3種類の箔フィルムFが装着可能であったが、例示したもの以外の他のサイズの箔フィルムFを装着してもよい。
前記実施形態では、箔転写装置が、複数種類の幅の箔フィルムを装着可能であったが、本発明は、1種類の幅の箔フィルムを装着可能な装置であってもよい。この場合には、箔転写装置が備える箔フィルムセンサは、フィルムカートリッジの装着の有無のみ検知するセンサとすればよい。
前記実施形態では、箔フィルムFの幅を検出する箔フィルムセンサの一例としての3つの装着検知センサを備えていたが、装着検知センサの数は、特に限定されるものではない。例えば、装着検知センサの数は、1つ、2つであってもよいし、4つ以上であっても構わない。
前記実施形態では、制御部は、箔フィルムを搬送させ、エンコーダのパルス信号に基づいて箔フィルムの残量を取得していたが、本発明はこれに限定されるものではない。例えば、制御部は、箔フィルムを搬送した長さを測定するセンサに基づいて箔フィルムの残量を取得してもよい。また、制御部は、供給リール、または、巻取リールの回転角度、回転回数に基づいて箔フィルムの残量を取得してもよい。
前記実施形態では、制御部300は、単位時間当たりのパルス信号の数が規定数を超えるか否かを判定することで、箔フィルムFの残量が第1閾値未満であるか否かを判定していたが、パルス信号の幅が規定幅を超えるか否かを判定してもよい。
前記実施形態では、制御部300は、箔フィルムFの残量が第1閾値未満であるか否かの判定情報を本体メモリ301に記憶させていたが、判定情報を他の場所に記憶させる構成としてもよい。例えば、制御部300は、箔フィルムFの残量が第1閾値未満であるか否かの判定情報をフィルムカートリッジFCに配置されたICチップなどのメモリに記憶させてもよい。
前記実施形態では、箔フィルムFを4層で構成したが、本発明はこれに限定されず、箔フィルムは、転写層と支持層を有していれば、層の数はいくつであってもよい。
前記実施形態では、レーザプリンタ等の画像形成装置とは別の装置として箔転写装置1を構成したが、本発明はこれに限定されず、箔転写装置は画像形成装置と一体に構成されていてもよい。
前記した実施形態および変形例で説明した各要素を、任意に組み合わせて実施してもよい。
1 箔転写装置
2 筐体
3 シートトレイ
21 装置本体
21A 開口
22 カバー
23 カバー開閉センサ
24 操作パネル
31 供給リール
35 巻取リール
51 加圧ローラ
61 加熱ローラ
300 制御部
301 本体メモリ
310 第1トルクリミッタ
320 第2トルクリミッタ
AS1 第1センサ
AS2 第2センサ
AS3 第3センサ
CT クラッチ
EN エンコーダ
F 箔フィルム
FC フィルムカートリッジ

Claims (9)

  1. シートに形成されたトナー像の上に、箔フィルムから箔を転写する箔転写装置であって、
    前記箔フィルムが巻回された供給リールに負荷トルクを付与する負荷付与手段と、
    加熱ローラと、
    前記加熱ローラとの間で前記箔フィルムを挟持し、前記供給リールに巻回された前記箔フィルムを搬送する加圧ローラと、
    制御部と、を備え、
    前記制御部は、
    前記供給リールに巻回されている前記箔フィルムの残量に応じた残量情報を取得し、
    取得した前記残量情報に基づいて、前記箔フィルムの残量が第1閾値未満であるか否かを判定し、
    前記箔フィルムの残量が前記第1閾値未満であるか否かの判定結果に基づく判定情報をメモリに記憶させ、
    箔を転写する転写指令を受け付けてから前記箔フィルムおよび1枚目のシートを前記加熱ローラおよび前記加圧ローラに搬送させるまでの間に、前記メモリに記憶された前記判定情報に応じた負荷トルクを前記供給リールに付与するように、前記負荷付与手段を制御し、
    前記箔フィルムの残量が前記第1閾値未満である場合、前記箔フィルムの残量が前記第1閾値以上である場合に前記供給リールに付与される第1負荷トルクより小さな第2負荷トルクを、前記供給リールに付与するように、前記負荷付与手段を制御することを特徴とする箔転写装置。
  2. 前記箔転写装置は、
    複数種類の幅の前記箔フィルムを装着可能であり、
    前記箔フィルムの幅を検出する箔フィルムセンサをさらに備え、
    前記制御部は、前記箔フィルムセンサの信号から前記箔フィルムの幅を判定し、
    前記箔フィルムの幅が所定のフィルム幅未満である場合、前記箔フィルムの幅が前記所定のフィルム幅以上である場合よりも前記第1閾値を大きな値に設定することを特徴とする請求項1に記載の箔転写装置。
  3. 前記箔転写装置は、前記供給リールの回転に伴いパルス信号を発生するエンコーダをさらに備え、
    前記制御部は、
    前記残量情報として前記エンコーダのパルス信号を取得し、
    取得した前記パルス信号に基づいて、前記箔フィルムの残量が前記第1閾値未満であるか否かを判定することを特徴とする請求項1または請求項2に記載の箔転写装置。
  4. 前記制御部は、単位時間当たりの前記パルス信号の数が規定数を超えるか否かを判定することで、前記箔フィルムの残量が前記第1閾値未満であるか否かを判定することを特徴とする請求項3に記載の箔転写装置。
  5. 前記箔転写装置は、
    開口を有する筐体と、
    前記開口を開閉するカバーと、
    前記供給リールおよび前記箔フィルムを巻き取るための巻取リールを有し、前記箔フィルムを保持するフィルムカートリッジであって、前記カバーが開いた状態で前記開口を通って前記筐体に着脱可能なフィルムカートリッジと、をさらに備え、
    前記制御部は、
    前記箔転写装置に電源が投入された場合、または、前記カバーが閉じられたことを検出した場合、前記加熱ローラおよび前記加圧ローラに前記箔フィルムを搬送させて前記パルス信号を取得し、
    取得した前記パルス信号に基づいて、前記判定情報をメモリに記憶させることを特徴とする請求項に記載の箔転写装置。
  6. 前記箔転写装置は、
    開口を有する筐体と、
    前記開口を開閉するカバーと、
    前記供給リールおよび前記箔フィルムを巻き取るための巻取リールを有し、前記箔フィルムを保持するフィルムカートリッジであって、前記カバーが開いた状態で前記開口を通って前記筐体に着脱可能なフィルムカートリッジと、をさらに備え、
    前記制御部は、
    前記箔転写装置に電源が投入された場合、または、前記カバーが閉じられたことを検出した場合、箔を転写する転写指令を受け付けた後、前記第1負荷トルクを前記供給リールに付与するように、前記負荷付与手段を制御し、
    前記加熱ローラおよび前記加圧ローラに前記箔フィルムおよび1枚目のシートを搬送させることを特徴とする請求項3または請求項4に記載の箔転写装置。
  7. 前記負荷付与手段は、
    前記供給リールに接続された第1トルクリミッタと、前記供給リールにクラッチを介して接続可能な第2トルクリミッタと、を有し、
    前記制御部は、
    前記供給リールに第1負荷トルクを付与する場合、前記第2トルクリミッタが前記供給リールに接続されるように前記クラッチを制御し、
    前記供給リールに第2負荷トルクを付与する場合、前記第2トルクリミッタが前記供給リールから切断されるように前記クラッチを制御することを特徴とする請求項1から請求項のいずれか1項に記載の箔転写装置。
  8. 前記制御部は、
    取得した前記残量情報に基づいて、前記箔フィルムの残量が前記第1閾値より小さな第2閾値未満であるか否かを判定し、
    前記箔フィルムの残量が前記第2閾値未満である場合、前記第2負荷トルクより小さな第3負荷トルクを前記供給リールに付与するように、前記負荷付与手段を制御することを特徴とする請求項1から請求項のいずれか1項に記載の箔転写装置。
  9. シートに形成されたトナー像の上に、箔フィルムから箔を転写する箔転写装置であって、
    開口を有する筐体と、
    前記開口を開閉するカバーと、
    前記箔フィルムが巻回された供給リールおよび前記箔フィルムを巻き取るための巻取リールを有し、前記箔フィルムを保持するフィルムカートリッジであって、前記カバーが開いた状態で前記開口を通って前記筐体に着脱可能なフィルムカートリッジと、
    前記供給リールに負荷トルクを付与する負荷付与手段と、
    加熱ローラと、
    前記加熱ローラとの間で前記箔フィルムを挟持し、前記供給リールに巻回された前記箔フィルムを搬送する加圧ローラと、
    制御部と、を備え、
    前記制御部は、
    前記供給リールに巻回されている前記箔フィルムの残量に応じた残量情報を取得し、
    取得した前記残量情報に基づいて、前記箔フィルムの残量が第1閾値未満であるか否かを判定し、
    前記箔フィルムの残量が前記第1閾値未満である場合、前記箔フィルムの残量が前記第1閾値以上である場合に前記供給リールに付与される第1負荷トルクより小さな第2負荷トルクを、前記供給リールに付与するように、前記負荷付与手段を制御し、
    前記箔転写装置に電源が投入された場合、または、前記カバーが閉じられたことを検出した場合、箔を転写する転写指令を受け付けた後、前記第1負荷トルクを前記供給リールに付与するように、前記負荷付与手段を制御し、
    前記加熱ローラおよび前記加圧ローラに前記箔フィルムおよび1枚目のシートを搬送させることを特徴とする箔転写装置。
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