JP7380210B2 - 箔転写装置 - Google Patents

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Description

本発明は、シートに形成されたトナー像上に箔を転写する箔転写装置に関する。
従来、トナー像が形成されたシートに、金属箔などの転写層を有するフィルムを接触させ、加熱ローラと加圧ローラでシートとフィルムを挟みながら加熱することで、トナー像に箔を転写する装置が知られている(特許文献1参照)。
特開2018-173524号公報
ところで、箔を有するフィルム(以下、「箔フィルム」という。)の幅よりも狭い幅のシートに箔の転写をする場合、加熱ローラや加圧ローラは、幅の狭いシートで熱が奪われる結果、ローラの中央に対して、両端部の温度が高くなる。すると、熱膨張によってローラの両端部の直径が大きくなることで、両端部の箔フィルムの搬送速度が中央部に比較して必要以上に速くなり、箔フィルムに皺が寄りやすいという問題がある。
そこで、本発明は、箔フィルムに皺が寄ることを抑制することを目的とする。
上述の課題を解決する箔転写装置は、シートに形成されたトナー像の上に、箔フィルムから箔を転写する箔転写装置であって、第1搬送ローラと、シートの搬送方向における第1搬送ローラの下流側に配置された加熱ローラと、加熱ローラとの間でシートを挟持する加圧ローラと、加熱ローラを、加圧ローラと加熱ローラの軸間距離が第1距離となる第1位置と、第1位置よりも軸間距離が大きい第2距離となる第2位置との間で移動可能な移動機構と、制御部とを備える。
制御部は、複数のシートを連続して搬送して箔を転写する場合において、シートの幅が所定のシート幅より小さい場合には、加熱ローラを第1位置から第2位置に向けて移動させ、その後第1位置に戻す一時移動処理を、第1の枚数のシートに箔の転写が完了する度に実行し、シートの幅が所定のシート幅以上である場合には、加熱ローラを第1位置に維持したまま、第2位置に移動させずに箔をシートに転写し、または、一時移動処理を、第1の枚数よりも多い第2の枚数のシートに箔の転写が完了する度に実行する。
このような構成によれば、制御部は、複数のシートに連続して搬送して箔を転写する場合において、シートの幅が所定のシート幅より小さい場合には、第1の枚数のシートに箔の転写が完了する度に、加熱ローラを第1位置から第2位置へ向けて移動させ、その後第1位置に戻す一時移動処理を実行するので、加熱ローラと加圧ローラの箔フィルムの挟持力を小さくして箔フィルムの歪みを取り、皺を抑制することができる。また、シートの幅が所定のシート幅以上である場合には、加熱ローラを第1位置に維持したまま、第2位置に移動させずに箔をシートに転写し、または、一時移動処理を、第1の枚数よりも多い第2の枚数のシートに箔の転写が完了する度に実行するので、シートへの箔の転写速度を速くすることができる。
前記した箔転写装置は、複数種類の幅の箔フィルムを装着可能であってもよい。この場合、箔フィルムの幅を検出する箔フィルムセンサをさらに備えることができる。制御部は、複数のシートに連続して箔を転写する場合において、箔フィルムセンサの信号から箔フィルムの幅を判定し、シートの幅が所定のシート幅より小さい場合には、箔フィルムが所定の箔フィルム幅より大きいことを条件として、一時移動処理を実行し、箔フィルムが所定の箔フィルム幅以下である場合には、加熱ローラを第1位置に維持したまま、第2位置に移動させずに箔をシートに転写し、または、一時移動処理を、第2の枚数のシートに箔の転写が完了する度に実行することができる。
シートの幅が所定のシート幅より小さい場合であっても、箔フィルムが所定の箔フィルム幅以下である場合には箔フィルムに皺は寄りにくい。このため、このようなシート幅と箔フィルムの幅の組合せの場合には、加熱ローラを第1位置に維持したまま、第2位置に移動させずに箔をシートに転写し、または、一時移動処理を、第2の枚数のシートに箔の転写が完了する度に実行することで、シートへの箔の転写速度を速くすることができる。
また、箔転写装置は、シートの搬送方向における、加圧ローラの下流側に配置された、箔フィルムをシートから剥がすように箔フィルムの移動方向を変える剥離部材と、シートの搬送方向における、剥離部材の下流側に配置された第2搬送ローラとをさらに備えることができる。
制御部は、一時移動処理において、シートの後端が第2搬送ローラを通過する前に加熱ローラを第1位置から第2位置に向けて移動させ始めることが望ましい。
このような構成によれば、シートの後端が第2搬送ローラを通過する前に加熱ローラを第1位置から第2位置に向けて移動させ始めることで、箔フィルムの歪みを早く解消することができ、連続して搬送するシートの間隔を不必要に長くすることがない。
前記した制御部は、一時移動処理において、シートの後端が剥離部材を通過した後に加熱ローラを第1位置から第2位置に向けて移動させ始めてもよい。
このような構成によれば、一時移動処理が、シートへの箔の転写に影響を与えにくい。
箔転写装置は、加熱ローラが第2位置に位置することを検出する移動センサをさらに備えていてもよい。
この場合、制御部は、一時移動処理において、加熱ローラを第2位置へ向けて移動させ始めた後、加熱ローラが第2位置に位置したことを移動センサが検出したときに、第1搬送ローラに次のシートを搬送させ始めることができる。
また、制御部は、一時移動処理において、加熱ローラを第2位置へ向けて移動させ始めた後、加熱ローラが第2位置に位置したことを移動センサが検出する前に、第1搬送ローラに次のシートを搬送させ始めることができる。
また、制御部は、一時移動処理において、加熱ローラを第2位置へ向けて移動させ始めた後、加熱ローラが第2位置に位置したことを移動センサが検出した後に、加熱ローラを第2位置から第1位置へ向けて移動させ始めることができる。
また、箔転写装置は、シートの搬送方向において第1搬送ローラと加圧ローラとの間に配置された、シートの通過を検出するシート通過センサをさらに備えることができる。この場合、制御部は、一時移動処理において、シート通過センサが搬送されているシートの前端を検出したときに、加熱ローラを第2位置から第1位置へ向けて移動させ始めることができる。
前記した第1の枚数は、例えば、1枚であってもよい。
制御部は、シートの長さが長いほど、第1の枚数を小さくしてもよい。
また、制御部は、シートの幅が小さいほど、第1の枚数を小さくすることもできる。
また、制御部は、箔フィルムの幅が大きいほど、第1の枚数を小さくすることもできる。
前記した装置において、加熱ローラは、軸方向における中央部よりも両端部の方が直径が大きい逆クラウン形状であってもよい。
また、加圧ローラは、軸方向における中央部よりも両端部の方が直径が大きい逆クラウン形状であってもよい。
前記した箔転写装置によれば、幅が狭いシートに箔を転写する場合においても、箔フィルムに皺が寄ることを抑制することができる。
本発明の一実施形態に係るフィルムユニットが装着された箔転写装置を示す図である。 箔転写装置のカバーを開けた状態を示す図である。 加熱ローラと加圧ローラを示す図である。 箔フィルムの幅と位置が異なるタイプのフィルムカートリッジの斜視図(a)~(c)である。 センサ等の位置を説明する、箔転写装置のカバーを開けた状態を上から見た図である。 制御部の処理の一例を示すフローチャートである。 幅狭シートの箔転写動作を説明する図(a)、(b)である。 図7に続く、幅狭シートの箔転写動作を説明する図(a)、(b)である。 幅広シートの箔転写動作を説明する図(a)、(b)である。 幅狭シートの箔転写動作時のタイミングチャート(a)と、幅広シートの箔転写動作時のタイミングチャート(b)である。 短いシートの場合、中程度の幅のシート場合、または、箔フィルムの幅が小さい場合の箔転写動作時のタイミングチャートである。
本発明の一実施形態について、適宜図面を参照しながら詳細に説明する。なお、以下の説明においては、まず、箔転写装置の全体構成を簡単に説明した後、本願発明の特徴部分の構成について説明する。
以下の説明において、方向は、図1に示す方向で説明する。すなわち、図1の右側を「前」とし、図1の左側を「後」とし、図1の紙面手前側を「左」とし、図1の紙面奥側を「右」とする。また、図1の上下を「上下」とする。
図1に示すように、箔転写装置1は、例えばレーザプリンタ等の画像形成装置でシートSにトナー像を形成した後、シートSのトナー像の上にアルミニウム等の箔を転写するための装置である。箔転写装置1は、筐体2と、シートトレイ3と、シート搬送部10と、フィルム供給部30と、転写部50と、制御部90とを備えている。
筐体2は、樹脂などからなり、筐体本体21と、カバー22とを備えている。筐体本体21は、上部に開口21A(図2参照)を有している。開口21Aは、筐体本体21に後述するフィルムユニットFUを着脱するための開口であり、フィルムユニットFUが通過可能となっている。カバー22は、開口21Aを開閉するための部材である。カバー22の後端部は、筐体本体21に回動可能に支持されている。詳しくは、カバー22は、後述する供給リール31の回転軸方向に沿って延びる回動軸X3を中心に筐体本体21に対して回動可能となっている。
シートトレイ3は、用紙、OHPフィルム等のシートSが載置されるトレイである。シートトレイ3は、筐体2の後部に設けられている。なお、シートSは、トナー像が形成された面を下向きにしてシートトレイ3上に載置される。
シート搬送部10は、第1搬送ローラ11と、第2搬送ローラ12と、第3搬送ローラ13と、中間搬送ローラ14とを備えている。
第1搬送ローラ11は、シートトレイ3上のシートSを一枚ずつ転写部50に向けて搬送する機構である。第1搬送ローラ11は、ピックアップローラ11Aとリタードローラ11Bを含んでなる。ピックアップローラ11Aは、シートSの下側に配置され、シートSを転写部50に向けて送り出す方向に回転する。リタードローラ11Bは、ピックアップローラ11Aの上側に配置され、シートSの搬送方向(以下、単に「搬送方向」という。)における上流側に向けて、つまり、本実施形態では上向きに向けて戻す方向に回転する。
第2搬送ローラ12および第3搬送ローラ13は、搬送方向における転写部50の下流側に設けられ、転写部50から出てきたシートSを筐体2から排出するように搬送する。
第2搬送ローラ12は、搬送方向において、後述する第2案内軸42の下流側に配置されている。第2搬送ローラ12および第3搬送ローラ13は、搬送方向の上流側から下流側へ向けてこの順に並んでいる。
中間搬送ローラ14は、搬送方向において、第1搬送ローラ11と転写部50の間に配置されている。中間搬送ローラ14は、第1搬送ローラ11でピックアップされたシートSを転写部50へ向けて搬送する。
転写部50は、シートSと箔フィルムFを重ねた状態で加熱および加圧することで、シートSに形成されたトナー像の上に転写層を転写するための部分である。転写部50は、加圧ローラ51と、加熱ローラ61と、移動機構70とを備えている。転写部50は、加圧ローラ51と加熱ローラ61のニップ部において、シートSと箔フィルムFを重ねて加熱および加圧する。
加圧ローラ51は、円筒状の芯金の周囲をシリコンゴムからなるゴム層で被覆したローラである。図3に示すように、加圧ローラ51は、軸方向における中央部の直径DP1よりも両端部の直径DP2の方が大きい逆クラウン形状を有している。一例として、直径DP2は、直径DP1よりも50~200μm程度大きい。
図1に示すように、加圧ローラ51は、箔フィルムFの上側に配置され、シートSの裏面(トナー像が形成された面と反対側の面)と接触可能となっている。
加圧ローラ51は、両端部がカバー22に回転可能に支持されている。加圧ローラ51は、加熱ローラ61との間でシートSおよび箔フィルムFを挟持し、駆動源80によって回転駆動されることで加熱ローラ61を従動回転させる。
加熱ローラ61は、円筒状に形成された金属管の内部にヒータを配置したローラであり、箔フィルムFおよびシートSを加熱する。図3に示すように、加熱ローラ61は、軸方向における中央部の直径DH1よりも両端部の直径DH2の方が大きい逆クラウン形状を有している。一例として、直径DH2は、直径DH1よりも50~200μm程度大きい。
図1に示すように、加熱ローラ61は、搬送方向において第1搬送ローラ11および中間搬送ローラ14の下流側に配置されている。加熱ローラ61は、箔フィルムFの下側に配置され、箔フィルムFと接触する。
移動機構70は、加熱ローラ61を、加圧ローラ51と加熱ローラ61の軸間距離が第1距離となる第1位置(図1の実線参照)と、第1位置よりも軸間距離が大きい第2距離となる第2位置(図1の二点鎖線参照)との間で移動可能な機構である。本実施形態では、移動機構70は、第1位置において加熱ローラ61を箔フィルムFに対して接触させ、第2位置において加熱ローラ61を箔フィルムFに対して離間させる。移動機構70は、図示しないモータまたはソレノイドアクチュエータなどを有してなり、制御部90により制御されることで、加熱ローラ61を移動させるようになっている。移動機構70には、加熱ローラ61が第2位置に位置することを検出する移動センサ71が設けられている。
フィルム供給部30は、第1搬送ローラ11から搬送されたシートSに重ねるように箔フィルムFを供給する部分である。フィルム供給部30は、フィルムユニットFUと、モータ等の駆動源80を備えている。駆動源80は、筐体2に支持されている。
フィルムユニットFUは、図2に示すように、後述する供給リール31の軸方向に直交する方向において、筐体本体21に着脱可能となっている。フィルムユニットFUは、ホルダ100と、ホルダ100に装着されたフィルムカートリッジFCとからなる。図4に示すように、供給リール31は、供給ケース32に収容されており、フィルムカートリッジFCは、供給ケース32に収容された供給リール31と、巻取リール35とからなる。
図1に示すように、供給リール31には、箔フィルムFが巻回されている。
箔フィルムFは、複数の層からなるフィルムである。詳しくは、箔フィルムFは、支持層と、被支持層とを有する。支持層は、高分子材料からなるテープ状の透明な基材であり、被支持層を支持している。被支持層は、例えば、剥離層と、転写層と、接着層とを有する。剥離層は、支持層から転写層を剥離しやすくするための層であり、支持層と転写層との間に配置されている。剥離層は、支持層から剥離しやすい透明な材料、例えばワックス系樹脂を含んでいる。
転写層は、トナー像に転写される層であり、箔を含んでいる。箔とは、金、銀、銅、アルミニウム等の薄い金属である。また、転写層は、金色、銀色、赤色などの着色材料と、熱可塑性樹脂とを含む。転写層は、剥離層と接着層との間に配置されている。接着層は、転写層をトナー像に接着しやすくするための層である。接着層は、後述する転写部50によって加熱されたトナー像に付着しやすい材料、例えば塩化ビニル系樹脂やアクリル系樹脂を含んでいる。
供給リール31は、樹脂などからなり、箔フィルムFが巻回される供給軸部31Aを有している。箔フィルムFは、支持層を外側、被支持層を内側にして、供給リール31に巻回されている。
巻取リール35は、樹脂などからなり、箔フィルムFを巻き取るための巻取軸部35Aを有している。箔フィルムFは、支持層を外側、被支持層を内側にして、巻取リール35に巻回されている。
なお、図1等においては、便宜上、供給リール31および巻取リール35の両方に箔フィルムFが最大に巻回された状態を図示することとする。
図2に示すように、ホルダ100は、第1案内軸41と、第2案内軸42と、第3案内軸43とを備えている。
第1案内軸41は、供給リール31から引き出される箔フィルムFの進行方向を変更するための軸である。第1案内軸41は、樹脂などからなっており、回転可能なシャフト形状を有している。
第2案内軸42は、第1案内軸41で案内された箔フィルムFの進行方向を変更するための軸である。第2案内軸42は、樹脂などからなっており、回転可能なシャフト形状を有している。
第2案内軸42は、搬送方向において加圧ローラ51の下流側に配置されている。第2案内軸は、箔フィルムFをシートから剥がすように箔フィルムFの移動方向を変える剥離部材である。
第3案内軸43は、第2案内軸42で案内された箔フィルムFの進行方向を変更して巻取リール35に案内する軸である。第3案内軸43は、樹脂などからなっており、回転可能なシャフト形状を有している。
フィルムユニットFUを箔転写装置1に装着した状態において、巻取リール35は、筐体2に設けられた駆動源80によって図示反時計回りに回転駆動される。巻取リール35が回転すると、供給リール31に巻回された箔フィルムFが引き出され、引き出された箔フィルムFが巻取リール35に巻き取られていく。詳しくは、箔転写中において、後述する加圧ローラ51と加熱ローラ61によって箔フィルムFが送り出されることで、供給リール31から箔フィルムFが引き出される。そして、加圧ローラ51と加熱ローラ61から送り出された箔フィルムFが、巻取リール35に巻き取られていく。
第1案内軸41は、トナー像を下にした状態で搬送されるシートSに対して、供給リール31から引き出された箔フィルムFを、被支持層を上にした状態で下から重ねるように案内している。第1案内軸41は、供給リール31から引き出された箔フィルムFの搬送方向を変えて、シートSの搬送方向と略平行に箔フィルムFを案内する。
第2案内軸42は、転写部50を通過した箔フィルムFと接触し、転写部50を通過した箔フィルムFの搬送方向をシートSの搬送方向とは異なる方向に変更している。転写部50を通過してシートSと重なった状態で搬送された箔フィルムFは、第2案内軸42を通過する際にシートSとは異なる方向に案内され、シートSから剥離される。
このように構成された箔転写装置1では、図示しない箔転写を指示するスタートボタンが押されると、シートSの表面を下向きにしてシートトレイ3に載置されたシートSが、第1搬送ローラ11により一枚ずつ転写部50に向けて搬送される。シートSは、シート搬送方向における転写部50の上流側で、供給リール31から供給された箔フィルムFと重ねられ、シートSのトナー像と箔フィルムFが接触した状態で転写部50に搬送される。
転写部50においては、シートSと箔フィルムFが加圧ローラ51と加熱ローラ61の間のニップ部を通過する際に、加熱ローラ61と加圧ローラ51により加熱および加圧され、トナー像の上に箔が転写される。
箔が転写された後、シートSと箔フィルムFは密着した状態で第2案内軸42まで搬送される。シートSと箔フィルムFが第2案内軸42を通過すると、箔フィルムFの搬送方向がシートSの搬送方向と異なる方向に変わるため、シートSから箔フィルムFが剥離される。
シートSから剥離された箔フィルムFは、巻取リール35に巻き取られていく。一方、箔フィルムFが剥離されたシートSは、第2搬送ローラ12および第3搬送ローラ13によって、箔が転写された表面を下に向けた状態で、筐体2の外部に排出される。
箔転写装置1は、図4(a)~(c)に示すような複数種類の幅の箔フィルムFを装着可能である。そして、図1および図5に示すように、箔転写装置1は、箔フィルムFの幅を検出する箔フィルムセンサSFを備えている。
例えば、図4(a)~(c)に示すように、箔転写装置1は、フィルムカートリッジFCとして、第1フィルムカートリッジFC1、第2フィルムカートリッジFC2および第3フィルムカートリッジFC3を装着可能である。
第1フィルムカートリッジFC1は、供給リール31の幅と同等の広い幅の箔フィルムFが供給リール31に巻回されている。
第2フィルムカートリッジFC2は、第1フィルムカートリッジFC1の箔フィルムFの約半分の狭い幅の箔フィルムFが供給リール31に巻回されている。箔フィルムFは、供給リール31の軸方向における中央に巻回されている。
第3フィルムカートリッジFC3は、第1フィルムカートリッジFC1の箔フィルムFの約半分の狭い幅の箔フィルムFが供給リール31に巻回されている。箔フィルムFは、供給リール31の軸方向における片側(第3フィルムカートリッジFC3が箔転写装置1に装着された状態において、箔転写装置の右側)に寄って巻回されている。
各フィルムカートリッジFCの供給ケース32は、巻取リール35から遠い側に、3つの凹部32Dを有している。3つの凹部32Dは、供給リール31の軸方向に並んで配置されている。
各フィルムカートリッジFC1~FC3は、3つの凹部32Dに、異なる配置で係合片P1が取り付けられている。具体的には、第1フィルムカートリッジFC1は、3つの凹部32Dのすべてに係合片P1が取り付けられ、第2フィルムカートリッジFC2は、3つの凹部32Dのうち両端の2つに係合片P1が取り付けられ、第3フィルムカートリッジFC3は、3つの凹部32Dのうち図4における左寄りの2つに係合片P1が取り付けられている。
図5に示すように、箔転写装置1は、装着されたフィルムユニットFUの供給ケース32の凹部32Dの位置に対応して3つの箔フィルムセンサSFを有している。箔フィルムセンサSFは、凹部32Dに向けて付勢されるアクチュエータと、このアクチュエータの姿勢を検知するフォトインタラプタとからなる。これにより、箔フィルムセンサSFは、凹部32Dに係合片P1があるか否かを検出可能である。箔フィルムセンサSFが検知した信号は制御部90に出力される。制御部90は、箔フィルムセンサSFの信号から、装着されているフィルムカートリッジFCが第1フィルムカートリッジFC1,第2フィルムカートリッジFC2および第3フィルムカートリッジFC3のいずれであるかを判定し、第1フィルムカートリッジFC1の場合には、フィルム幅が所定のフィルム幅より大きいと判定し、第2フィルムカートリッジFC2または第3フィルムカートリッジFC3の場合には、フィルム幅が所定のフィルム幅より大きくないと判定する。
また、図1および図5に示すように、箔転写装置1は、シートSの搬送経路上に、シートトレイセンサSS1と、シート通過センサSS2と、シート幅センサSWとを備える。各センサSS1,SS2,SWは、搬送されるシートSに向けて付勢されるアクチュエータと、このアクチュエータの姿勢を検知するフォトインタラプタとからなる。フォトインタラプタの信号は、制御部90に出力される。
シートトレイセンサSS1は、シートトレイ3の、幅方向における中央に配置されている。なお、本願において、幅方向とは、箔転写装置1に装着された状態の箔フィルムFの長手方向に直交する幅の方向であり、供給リール31の軸方向と同じ方向である。シートトレイセンサSS1は、シートトレイ3にセットされたシートSを検知可能である。
シート通過センサSS2は、シートSの搬送方向において第1搬送ローラ11と加圧ローラ51との間に配置されている。また、シート通過センサSS2は、幅方向における中央に配置されている。シート通過センサSS2は、シートSの搬送方向において第1搬送ローラ11と加圧ローラ51との間を通過するシートSを検知可能である。
シート幅センサSWは、搬送されるシートの幅が所定のシート幅より大きいか否かを検知するセンサである。シート幅センサSWは、搬送方向における第1搬送ローラ11とシート通過センサSS2の間であって、幅方向における中央から一方側に寄って配置されている。本実施形態では、シート幅センサSWは、第3フィルムカートリッジFC3の箔フィルムFが寄っていない側である左側に寄って配置されている。
一例として、箔転写装置1が、最大でA4サイズまたはレターサイズのシートSに箔の転写が可能な大きさで構成されている場合、シート幅センサSWは、幅方向における中央を通るA5サイズのシートSは検知しないが、A5サイズより大きいサイズのシートSは検知するような位置に配置されている。
制御部90は、各センサの信号に基づき、主に、シート搬送部10および移動機構70を制御して、箔転写装置1の箔転写動作を制御する。制御部90は、CPU、ROM、RAM等を有し、予め記憶されたプログラムに従って処理をすることで、箔転写装置1を制御するように構成されている。
具体的に、制御部90は、複数のシートSを連続して搬送して箔を転写する場合において、シートSの幅が所定のシート幅より小さい場合には、加熱ローラ61を第1位置から第2位置に向けて移動させ、その後第1位置に戻す一時移動処理を、第1の枚数のシートSに箔の転写が完了する度に実行する。一方、制御部90は、シートSの幅が所定のシート幅以上である場合には、加熱ローラ61を第1位置に維持したまま、第2位置に移動させずに箔をシートSに転写することを繰り返す。本実施形態において、第1の枚数は一例として1枚である。もっとも、第1の枚数は1枚に限らず、2枚以上の所定の枚数であってもよい。
また、制御部90は、複数のシートSに連続して箔を転写する場合において、箔フィルムセンサSFの信号から箔フィルムFの幅を判定し、シートSの幅が所定のシート幅より小さい場合には、箔フィルムFが所定の箔フィルム幅より大きいことを条件として、一時移動処理を実行する。一方、制御部90は、箔フィルムFが所定の箔フィルム幅以下である場合には、加熱ローラ61を第1位置に維持したまま、第2位置に移動させずに箔をシートSに転写することを繰り返す。
また、制御部90は、一時移動処理において、シートSの後端が第2搬送ローラ12を通過する前に加熱ローラ61を第1位置から第2位置に向けて移動させ始める。また、制御部90は、一時移動処理において、シートSの後端が第2案内軸42を通過した後に加熱ローラ61を第1位置から第2位置に向けて移動させ始める。
本実施形態において、制御部90は、シート通過センサSS2から出力される信号がON信号からOFF信号に変化してから第1時間T1を経過した時点で、第1位置から第2位置へ向けて加熱ローラ61を移動させ始める。第1時間T1は、シートSの後端が第2案内軸42を通過した後であって、かつ、シートSの後端が第2搬送ローラ12を通過する前に加熱ローラ61を第1位置から第2位置に向けて移動させ始めることができる時間に設定されている。
また、制御部90は、一時移動処理において、加熱ローラ61を第2位置へ向けて移動させ始めた後、加熱ローラ61が第2位置に位置したことを移動センサ71が検出したときに、第1搬送ローラ11に次のシートSを搬送させ始める。
また、制御部90は、一時移動処理において、加熱ローラ61を第2位置へ向けて移動させ始めた後、加熱ローラ61が第2位置に位置したことを移動センサ71が検出した後に、加熱ローラ61を第2位置から第1位置へ向けて移動させ始める。具体的に、本実施形態において、制御部90は、一時移動処理において、加熱ローラ61が第2位置に位置したことを移動センサ71が検出した後、シートS通過センサが搬送されている次のシートSの前端を検出したとき、加熱ローラ61を第2位置から第1位置へ向けて移動させ始める。
以上のような制御部90による箔転写の処理の一例について、図6を参照して説明する。
制御部90は、箔転写を指示するスタートボタンが押された場合、図6の処理を開始する。制御部90は、まず、シートトレイセンサSS1がONか否かを判定し(S100)、ONとなるまで待つ(S100,No)。そして、制御部90は、シートトレイセンサSS1がONとなったら(S100,Yes)、箔フィルムセンサSFの信号に基づいて装着されているフィルムカートリッジFCの箔フィルム幅を判定する(S101)。なお、図示は省略するが、制御部90は、シートSの搬送を開始する前に、加熱ローラ61のヒータをONにし、加熱ローラ61の温度が所定の温度になるのを待つ。
加熱ローラ61の温度が転写可能な温度となった後、制御部90は、シートSの搬送を開始し(S110)、シート通過センサSS2がONとなったか否か判定する(S111)。シート通過センサSS2がONとなったら(S111,Yes)、加熱ローラ61を第2位置から第1位置へ向けて移動(接触移動)を開始させる(S112)。
そして、制御部90は、シート幅センサSWがOFFか否かを判定する(S120)。図7(a)に示すように、シート通過センサSS2がONになった時点で、シート幅センサSWがOFFの場合には、シート幅が所定のシート幅以下である(シート幅が狭い)と判定することができる。一方、図9(a)に示すように、シート通過センサSS2がONになった時点で、シート幅センサSWがONの場合には、シート幅が所定のシート幅より大きいと判定することができる。
制御部90は、シート幅センサSWがOFFでないと判定した場合(S120,No)、シート幅が大きい場合の処理に進む。具体的には、シート通過センサSS2がOFFであるかを判定し(S131)、シート通過センサSS2がOFFとなるのを待つ(S131,No)。シート通過センサSS2がOFFとなったら(S131,Yes、図9(b)参照。)、シートSの後端がシート通過センサSS2を通過したということなので、シートトレイセンサSS1がONであるか、つまり、次の転写すべきシートSがあるかを判定する(S132)。制御部90は、シートトレイセンサSS1がONであれば(S132,Yes)、ステップS110に戻って処理を実行し、次のシートSの箔転写を続ける。具体的には、シート通過センサSS2がOFFとなり(S131,Yes)、シートトレイセンサSS1がONであれば(S132,Yes)、この時点で、制御部90は、次のシートSの搬送を開始する(S110)。ステップS132からステップS110に戻って次のシートSの箔転写を続ける場合には、加熱ローラ61はすでに第1位置にあるので、制御部90は、次のシートSの搬送を開始して(S110)シート通過センサSS2がONとなった(S111,Yes)後、接触移動を開始させるステップS112を行う必要がないので、ステップS112は実行しない。これにより、制御部90は、加熱ローラ61をシートSへの箔転写ごとに離間させることなく、加熱ローラ61を第1位置に維持したまま、複数枚のシートSに連続して箔転写を実行する。これを図示すると、図10(b)に示す幅広シートのように、制御部90は、複数のシートの箔転写を実行している間、ずっと、加熱ローラ61を加圧ローラ51に接触させた状態を維持する。
一方、制御部90は、ステップS132において、シートトレイセンサSS1がONではないと判定した場合(S132,No)、シート通過センサOFFから第2時間T2が経過するまで待ち(S133,No)、シート通過センサOFFから第2時間T2が経過したら(S133,Yes)、加熱ローラ61を第1位置から第2位置へ向けて移動(離間移動)させ始め(S134)、処理を終了する。これにより、箔転写の実行後、加熱ローラ61は、離間位置に位置して停止する。なお、第2時間T2は、シートSの後端が第2案内軸42を通過するのに十分な時間であり、望ましくは、シートSの後端が、搬送方向における第2案内軸42の下流側で、第2搬送ローラ12の上流側に位置するような時間に設定される。
ステップS120において、制御部90は、シート幅センサSWがOFFであると判定した場合(S120,Yes)、箔フィルムFの幅が所定のフィルム幅より大きいか否かを判定し(S141)、箔フィルムFの幅が所定のフィルム幅より大きくないと判定した場合(S141,No)、箔フィルムFに皺は寄りにくいため、ステップS131に進んで、シートSの幅が所定のシート幅以上である場合と同様の処理を実行する。
一方、制御部90は、箔フィルムFの幅が所定のフィルム幅より大きいと判定した場合(S141,Yes)、箔フィルムFに皺が寄りやすいため、ステップS142以下の処理を実行する。まず、制御部90は、シート通過センサSS2がOFFとなってから第1時間T1が経過したか否かを判定し(S142)、第1時間T1が経過するまで待つ(S142,No)。制御部90は、シート通過センサSS2がOFFとなってから第1時間T1が経過したら(S142,Yes)、加熱ローラ61の離間移動を開始する(S143、図7(b)参照。)。このとき、シートSの後端は、搬送方向において、第2案内軸42より下流側で、かつ、第2搬送ローラ12より上流側に位置する。
次に、制御部90は、移動センサ71がONになるのを待ち(S144,No)、ONになったら(S144,Yes)、その時点で、シートトレイセンサSS1がONであるか、つまり、次の転写すべきシートSがあるかを判定する(S145)。制御部90は、シートトレイセンサSS1がONではないと判定した場合(S145,No)、処理を終了する。この場合、加熱ローラ61は、ステップS143においてすでに離間移動が開始され、ステップS144においてすでに移動センサ71がONになっているので、離間移動は終了しており、加熱ローラ61は、第2位置に位置して停止する。
一方、制御部90は、ステップS145において、シートトレイセンサSS1がONであると判定すれば(S145,Yes)、ステップS110に戻って処理を実行し、次のシートSの箔転写を続ける。具体的には、移動センサ71がONになり(S144,Yes)、シートトレイセンサSS1がONであれば(S145,Yes)、この時点で、制御部90は、次のシートSの搬送を開始する(S110、図8(a)の移動センサ71を黒にして示したON状態を参照。)。そして、シート通過センサSS2がONになったら(S111,Yes)、加熱ローラ61の接触移動を開始する(S112。図8(b)参照)。これにより、制御部90は、加熱ローラ61をシートSへの箔転写ごとに離間させて、複数枚のシートSに連続して箔転写を実行する。この場合の箔転写動作を図示すると、図10(a)に示す幅狭シートのように、制御部90は、一枚のシートSに箔転写を実行する度に、加熱ローラ61を接触状態から離間状態にする。
以上に説明した本実施形態の箔転写装置1によれば、本実施形態において以下のような効果を得ることができる。
本実施形態のように、加熱ローラ61および加圧ローラ51が逆クラウン形状を有している場合、箔フィルムFは、幅方向の中央部よりも端部の方が、転写部50における搬送速度が速くなり、箔フィルムFの皺が寄りにくい。しかし、箔フィルムFの幅が広いにもかかわらず、シートSの幅が狭い場合、加熱ローラ61および加圧ローラ51の幅方向の端部の温度が中央部に比較して高くなり、熱膨張により直径の差が大きくなることがある。このような場合には、加圧ローラ51と加熱ローラ61で箔フィルムFを長い時間搬送していると、箔フィルムFに皺が寄りやすくなる。
しかし、制御部90は、複数のシートSを連続して搬送して箔を転写する場合において、シートSの幅が所定のシート幅より小さい場合には、第1の枚数のシートSに箔の転写が完了する度に、加熱ローラ61を第1位置から第2位置へ向けて移動させ、その後第1位置に戻す一時移動処理を実行するので、加熱ローラ61と加圧ローラ51の箔フィルムFの挟持力を小さくして、箔フィルムFの皺を抑制することができる。また、シートSの幅が所定のシート幅以上である場合には、加熱ローラ61を第1位置に維持したまま、第2位置に移動させずに箔をシートSに転写するので、シートSへの箔の転写速度を速くすることができる。
また、箔転写装置1は、シートSの後端が第2搬送ローラ12を通過する前に加熱ローラ61を第1位置から第2位置に向けて移動させ始めることで、箔フィルムFの歪みを早く取ることができ、連続して搬送するシートSの間隔を不必要に長くすることがない。
また、箔転写装置1は、一時移動処理において、シートSの後端が第2案内軸42を通過した後に加熱ローラ61を第1位置から第2位置に向けて移動させ始めるので、一時移動処理が、シートSへの箔の転写に影響を与えにくい。
以上に本発明の一実施形態について説明したが、本発明は前記実施形態に限定されることなく、以下に例示するように様々な形態で利用できる。
例えば、前記実施形態において、制御部90は、一時移動処理において、加熱ローラ61を第2位置へ向けて移動させ始めた後、加熱ローラ61が第2位置に位置したことを移動センサ71が検出したときではなく、加熱ローラ61が第2位置に位置したことを移動センサ71が検出する前に、第1搬送ローラ11に次のシートSを搬送させ始めてもよい。この場合、例えば、図6のステップS144を省略し、移動センサ71のONになるのを待たずに、シートトレイ3に次のシートSがあれば(S145,Yes)、ステップS110に移行してシートSの搬送を開始すればよい。
また、制御部90は、シートSの幅が所定のシート幅以上である場合には、加熱ローラ61を第1位置に維持したまま、第2位置に移動させずに箔をシートSに転写するのではなく、一時移動処理を、第1の枚数よりも多い第2の枚数のシートSに箔の転写が完了する度に実行してもよい。例えば、前記した実施形態において、シートSの幅が所定のシート幅以上である場合には、3枚のシートSに箔の転写が完了する度に一時移動処理を実施してもよい。
また、制御部90は、箔フィルムFが所定の箔フィルム幅以下である場合には、加熱ローラ61を第1位置に維持したまま、第2位置に移動させずに箔をシートSに転写するのではなく、一時移動処理を、第2の枚数のシートSに箔の転写が完了する度に実行してもよい。例えば、前記した実施形態において、シートSの幅が所定のシート幅以上である場合には、3枚のシートSに箔の転写が完了する度に一時移動処理を実施してもよい。
また、制御部90は、シートSの長さが長いほど、第1の枚数を小さくしてもよい。
例えば、シートSの長さが長い第1長さの場合には、図10(a)のように1枚のシートSに箔の転写が完了する度に一時移動処理を実施し、シートSの長さが第1長さより短い第2長さの場合には、図11のように2枚のシートSに箔の転写が完了する度に一時移動処理を実施してもよい。
また、制御部90は、シートSの幅が小さいほど、第1の枚数を小さくしてもよい。
例えば、シートSの幅が小さい第1の幅の場合には、図10(a)のように1枚のシートSに箔の転写が完了する度に一時移動処理を実施し、シートSの幅が第1の幅より大きい第2の幅の場合には、図11のように2枚のシートSに箔の転写が完了する度に一時移動処理を実施してもよい。
また、制御部90は、箔フィルムFの幅が大きいほど、第1の枚数を小さくすることもできる。
例えば、前記実施形態において、箔フィルムFの幅が所定の幅より大きい場合に、1枚のシートSに箔の転写が完了する度に一時移動処理を実施していたが、箔フィルムFの幅が所定の幅より大きくなく、かつ、シートSが所定のシート幅より小さい場合に、図11のように、2枚のシートSに箔の転写が完了する度に一時移動処理を実施してもよい。
前記実施形態では、加熱ローラ61が第2位置において箔フィルムFから離間することとしていたが、加熱ローラ61は、第2位置において箔フィルムFと接触していてもよい。この場合においても、加熱ローラ61が第1位置にある場合よりも第2位置にある場合の方が、加圧ローラ51との間で箔フィルムFを挟持する力が弱まるので、箔フィルムFの歪みを解消し、箔フィルムFの皺の発生を抑制することができる。
前記実施形態では、剥離部材は、回転可能なシャフト形状を有していたが、回転しないシャフトであってもよいし、シャフト形状ではなく、滑らかな先端を有するブレードであってもよい。
前記実施形態では、シートSの幅の大きさを判定(S120)した後、箔フィルム幅の大きさを判定(S141)していたが、この順序は逆であってもよい。
前記実施形態では、加熱ローラ61および加圧ローラ51は逆クラウン形状を有していたが、加熱ローラおよび加圧ローラの一方または両方は、中央部の方が両端部よりも径が大きいクラウン形状を有していてもよい。このような場合にも、箔フィルムに皺がよることがあるので、本発明を適用することができる。
前記実施形態では、フィルムカートリッジFCをホルダ100に対して着脱可能としたが、本発明はこれに限定されるものではない。フィルムカートリッジがホルダに着脱不能に支持されていてもよい。
また、ホルダ100に設けられていた各部材が、筐体に備えられ、フィルムカートリッジが筐体に直接装着されるように構成されていてもよい。
前記実施形態では、レーザプリンタ等の画像形成装置とは別の装置として箔転写装置1を構成したが、本発明はこれに限定されず、箔転写装置は画像形成装置と一体に構成されていてもよい。
前記実施形態においては、シート幅センサSWによって、シートSの幅を検出していたが、シートSの幅は、ユーザが設定するように構成されていてもよい。例えば、箔転写装置がレーザプリンタ等の画像形成装置と一体に形成されている場合に、制御部は、コンピュータ等から画像形成装置に送られた印刷ジョブに含まれる用紙サイズの情報に基づいてシートの幅を判定してもよい。
前記実施形態においては、シートトレイセンサがONからOFFになるまで、箔転写の動作を続けて行うように構成され、この場合を「連続して箔を転写する場合」として扱っていたが、例えば、コンピュータから受信して蓄積している1つ以上のジョブが完了するまでを「連続して箔を転写する場合」として扱ってもよい。
前記実施形態においては、シート通過センサSS2がONになったときに、加熱ローラ61を第2位置から第1位置に向けて移動させ始めていたが、他の条件、タイミングで加熱ローラ61を第2位置から第1位置に向けて移動させ始めてもよい。例えば、加熱ローラ61を第1位置から第2位置に移動させ始めた後、所定時間後に加熱ローラ61を第2位置から第1位置に向けて移動させ始めてもよい。
前記した実施形態および変形例で説明した各要素を、任意に組み合わせて実施してもよい。
1 箔転写装置
3 シートトレイ
11 第1搬送ローラ
12 第2搬送ローラ
31 供給リール
35 巻取リール
42 第2案内軸
50 転写部
51 加圧ローラ
61 加熱ローラ
70 移動機構
71 移動センサ
90 制御部
F 箔フィルム
S シート
SF 箔フィルムセンサ
SS1 シートトレイセンサ
SS2 シート通過センサ
SW シート幅センサ

Claims (15)

  1. シートに形成されたトナー像の上に、箔フィルムから箔を転写する箔転写装置であって、
    第1搬送ローラと、
    前記シートの搬送方向における前記第1搬送ローラの下流側に配置された加熱ローラと、
    前記加熱ローラとの間で前記シートを挟持する加圧ローラと、
    前記加熱ローラを、前記加圧ローラと前記加熱ローラの軸間距離が第1距離となる第1位置と、前記第1位置よりも前記軸間距離が大きい第2距離となる第2位置との間で移動可能な移動機構と、
    制御部とを備え、
    前記制御部は、複数のシートを連続して搬送して箔を転写する場合において、
    前記シートの幅が所定のシート幅より小さい場合には、前記加熱ローラを前記第1位置から前記第2位置に向けて移動させ、その後前記第1位置に戻す一時移動処理を、第1の枚数の前記シートに前記箔の転写が完了する度に実行し、
    前記シートの幅が前記所定のシート幅以上である場合には、前記加熱ローラを前記第1位置に維持したまま、前記第2位置に移動させずに前記箔を前記シートに転写し、または、前記一時移動処理を、前記第1の枚数よりも多い第2の枚数の前記シートに前記箔の転写が完了する度に実行することを特徴とする箔転写装置。
  2. 前記箔転写装置は、
    複数種類の幅の前記箔フィルムを装着可能であり、
    前記箔フィルムの幅を検出する箔フィルムセンサをさらに備え、
    前記制御部は、複数のシートに連続して箔を転写する場合において、
    前記箔フィルムセンサの信号から前記箔フィルムの幅を判定し、
    前記シートの幅が前記所定のシート幅より小さい場合には、前記箔フィルムが所定の箔フィルム幅より大きいことを条件として、前記一時移動処理を実行し、前記箔フィルムが前記所定の箔フィルム幅以下である場合には、前記加熱ローラを前記第1位置に維持したまま、前記第2位置に移動させずに前記箔を前記シートに転写し、または、前記一時移動処理を、前記第2の枚数の前記シートに前記箔の転写が完了する度に実行することを特徴とする請求項1に記載の箔転写装置。
  3. 前記箔転写装置は、
    前記シートの搬送方向における、前記加圧ローラの下流側に配置された、前記箔フィルムを前記シートから剥がすように前記箔フィルムの移動方向を変える剥離部材と、
    前記シートの搬送方向における、前記剥離部材の下流側に配置された第2搬送ローラとをさらに備え、
    前記制御部は、
    前記一時移動処理において、前記シートの後端が前記第2搬送ローラを通過する前に前記加熱ローラを前記第1位置から前記第2位置に向けて移動させ始めることを特徴とする請求項1または請求項2に記載の箔転写装置。
  4. 前記制御部は、
    前記一時移動処理において、前記シートの後端が前記剥離部材を通過した後に前記加熱ローラを前記第1位置から前記第2位置に向けて移動させ始めることを特徴とする請求項3に記載の箔転写装置。
  5. 前記箔転写装置は、前記加熱ローラが前記第2位置に位置することを検出する移動センサをさらに備えることを特徴とする請求項1から請求項4のいずれか1項に記載の箔転写装置。
  6. 前記制御部は、前記一時移動処理において、
    前記加熱ローラを前記第2位置へ向けて移動させ始めた後、前記加熱ローラが前記第2位置に位置したことを前記移動センサが検出したときに、前記第1搬送ローラに次のシートを搬送させ始めることを特徴とする請求項5に記載の箔転写装置。
  7. 前記制御部は、前記一時移動処理において、
    前記加熱ローラを前記第2位置へ向けて移動させ始めた後、前記加熱ローラが前記第2位置に位置したことを前記移動センサが検出する前に、前記第1搬送ローラに次のシートを搬送させ始めることを特徴とする請求項5または請求項6に記載の箔転写装置。
  8. 前記制御部は、前記一時移動処理において、
    前記加熱ローラを前記第2位置へ向けて移動させ始めた後、前記加熱ローラが前記第2位置に位置したことを前記移動センサが検出した後に、前記加熱ローラを前記第2位置から前記第1位置へ向けて移動させ始めることを特徴とする請求項5から請求項7のいずれか1項に記載の箔転写装置。
  9. 前記箔転写装置は、前記シートの搬送方向において前記第1搬送ローラと前記加圧ローラとの間に配置された、前記シートの通過を検出するシート通過センサをさらに備え、
    前記制御部は、前記一時移動処理において、前記シート通過センサが搬送されている前記シートの前端を検出したときに、前記加熱ローラを前記第2位置から前記第1位置へ向けて移動させ始めることを特徴とする請求項8に記載の箔転写装置。
  10. 前記第1の枚数は1枚であることを特徴とする請求項1から請求項9のいずれか1項に記載の箔転写装置。
  11. 前記制御部は、前記シートの長さが長いほど、前記第1の枚数を小さくすることを特徴とする請求項1から請求項8にいずれか1項に記載の箔転写装置。
  12. 前記制御部は、前記シートの幅が小さいほど、前記第1の枚数を小さくすることを特徴とする請求項1から請求項8にいずれか1項に記載の箔転写装置。
  13. 前記制御部は、前記箔フィルムの幅が大きいほど、前記第1の枚数を小さくすることを特徴とする請求項1から請求項8にいずれか1項に記載の箔転写装置。
  14. 前記加熱ローラは、軸方向における中央部よりも両端部の方が直径が大きい逆クラウン形状であることを特徴とする請求項1から請求項13のいずれか1項に記載の箔転写装置。
  15. 前記加圧ローラは、軸方向における中央部よりも両端部の方が直径が大きい逆クラウン形状であることを特徴とする請求項1から請求項14のいずれか1項に記載の箔転写装置。
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