JP2019172453A - 層転写装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】供給リールから多層フィルムが不用意に引き出されることを防止する。【解決手段】箔転写装置は、フィルムカートリッジと、本体筐体と、フィルム転写部50とを含む。フィルムカートリッジは、多層フィルムFが巻回された供給リール21と、多層フィルムを巻き取る巻取リールと、供給リールの回転を規制する回転規制部材(レバー27)とを含む。回転規制部材は、供給リールの回転を規制する規制位置と、供給リールの回転を許容する非規制位置との間で移動可能である。フィルム転写部は、加熱ローラ61と加圧ローラ51を含む。加熱ローラは、加圧ローラから離間する離間位置と、加圧ローラに対して押圧される押圧位置との間で、加圧ローラに対して移動可能であり、加熱ローラが離間位置にあるときに回転規制部材が規制位置にあり、加熱ローラが離間位置から押圧位置へ移動するのに連動して、回転規制部材が規制位置から非規制位置に移動する。【選択図】図3
Description
本発明は、シートのトナー像が形成された面に複数の層からなる多層フィルムを重ね、トナー像の上に多層フィルムの少なくとも一層を転写する層転写装置に関する。
従来、多層フィルムが巻回された供給リールと、供給リールから多層フィルムを巻き取る巻取リールを備え、供給リールから供給された多層フィルムをシート搬送部から搬送されたシートに重ねた状態で、シートに転写層を転写する層転写装置が知られている(例えば、特許文献1参照)。
このような層転写装置では、供給リール、巻取リール、多層フィルムが、層転写装置の本体筐体に着脱可能なカートリッジに収容されている。
そして、カートリッジが未装着の状態では、供給リールから多層フィルムが引き出されることを防止するため、供給リールの供給軸の回転を回転規制部材により規制している。ユーザが本体筐体にカートリッジを挿入していくと、回転規制部材の係合が解除され、カートリッジを装着した状態では、供給リールから多層フィルムを引き出すことが可能となる。
層転写装置のプリント動作時は、シートと多層フィルムを重ねた状態で、加熱部と加圧部で圧接することで、シートに多層フィルムの転写層を熱転写する。
そして、カートリッジが未装着の状態では、供給リールから多層フィルムが引き出されることを防止するため、供給リールの供給軸の回転を回転規制部材により規制している。ユーザが本体筐体にカートリッジを挿入していくと、回転規制部材の係合が解除され、カートリッジを装着した状態では、供給リールから多層フィルムを引き出すことが可能となる。
層転写装置のプリント動作時は、シートと多層フィルムを重ねた状態で、加熱部と加圧部で圧接することで、シートに多層フィルムの転写層を熱転写する。
このような層転写装置では、プリント動作時に加熱部が加圧部に対して押圧されることになるが、層転写装置の非転写時に加熱部の押圧が解除された状態では、供給リールから多層フィルムが不用意に引き出される虞がある。
そこで、本発明は、フィルムカートリッジが本体筐体に装着された後であっても、供給リールから多層フィルムが不用意に引き出されることを防止できる層転写装置を提供することを目的とする。
前記した課題を解決するため、本発明は、シートのトナー像が形成された面に複数の層からなる多層フィルムを重ね、トナー像の上に多層フィルムの少なくとも一層を転写する層転写装置が、多層フィルムが巻回された供給リールと、供給リールから多層フィルムを巻き取る巻取リールと、供給リールの回転を規制する回転規制部材とを備えるフィルムカートリッジと、フィルムカートリッジを着脱可能な本体筐体と、第1部材と第2部材を備え、第1部材と第2部材の間で、シートと多層フィルムを重ねて加熱および加圧することで、シートに多層フィルムの少なくとも一層を転写するフィルム転写部と、を含む。
回転規制部材は、供給リールの回転を規制する規制位置と、供給リールの回転を許容する非規制位置との間で移動可能である。
そして、第1部材は、第2部材から離間する離間位置と、第2部材に対して押圧される押圧位置との間で、第2部材に対して移動可能であり、第1部材が離間位置にあるときに回転規制部材が規制位置にあり、第1部材が離間位置から押圧位置へ移動するのに連動して、回転規制部材が規制位置から非規制位置に移動することを特徴とする。
回転規制部材は、供給リールの回転を規制する規制位置と、供給リールの回転を許容する非規制位置との間で移動可能である。
そして、第1部材は、第2部材から離間する離間位置と、第2部材に対して押圧される押圧位置との間で、第2部材に対して移動可能であり、第1部材が離間位置にあるときに回転規制部材が規制位置にあり、第1部材が離間位置から押圧位置へ移動するのに連動して、回転規制部材が規制位置から非規制位置に移動することを特徴とする。
この構成によれば、フィルムカートリッジが本体筐体に装着された後であっても、層転写装置の動作時に第1部材が離間位置から押圧位置へ移動を開始しない限り、回転規制部材が規制位置から非規制位置へ移動することがないため、層転写装置の非転写時に、供給リールから多層フィルムが不用意に引き出されることを防止できる。
前記した層転写装置において、回転規制部材は、第1部材が押圧位置へ到達する前に、非規制位置に移動する構成としてもよい。
これによれば、第1部材が離間位置から押圧位置まで移動する間に、回転規制部材が規制位置から非規制位置へ移動するため、供給リールと巻取リールの間で張架された多層フィルムに対して第1部材が移動して圧接することで多層フィルムを破損することを防止できる。
前記した層転写装置において、回転規制部材は、供給リールを収容するケースの内部に配置されてもよい。
これによれば、フィルムカートリッジを小型化することができる。
前記した層転写装置において、例えば、供給リールは、外周面に凹凸部を有し、回転規制部材は、凹凸部と係合可能なレバーであり、レバーは、規制位置のときに凹凸部と係合し、非規制位置のときに凹凸部との係合が外れる構成とすることができる。
この構成において、フィルム転写部は、第1部材が離間位置から押圧位置に移動するときにレバーと係合する突起を有する構成とすることができる。
突起は、供給リールの回転軸線方向において、レバーの幅よりも大きい幅を有する構成とすることができる。
さらに、レバーは、突起が係合可能な第1アームと、凹凸部と係合可能な第2アームと、第1アームと第2アームの間に設けられる軸部とを有し、付勢部材により第2アームが凹凸部に付勢され、第2アームは、第1アームよりも長い構成とすることができる。
第1アームよりも第2アームを長く形成したことにより、第2アーム先端の移動量が大きくなるので、第2アームを確実に凹凸部から外すことができる。
この構成において、フィルム転写部は、第1部材が離間位置から押圧位置に移動するときにレバーと係合する突起を有する構成とすることができる。
突起は、供給リールの回転軸線方向において、レバーの幅よりも大きい幅を有する構成とすることができる。
さらに、レバーは、突起が係合可能な第1アームと、凹凸部と係合可能な第2アームと、第1アームと第2アームの間に設けられる軸部とを有し、付勢部材により第2アームが凹凸部に付勢され、第2アームは、第1アームよりも長い構成とすることができる。
第1アームよりも第2アームを長く形成したことにより、第2アーム先端の移動量が大きくなるので、第2アームを確実に凹凸部から外すことができる。
代替的に、供給リールは、端面に凹凸部を有し、回転規制部材は、供給リールの回転軸線方向に移動可能で、凹凸部と係合可能な係合部を有し、係合部は、規制位置のときに凹凸部と係合し、非規制位置のときに凹凸部との係合が外れる構成とすることもできる。
この構成において、フィルム転写部は、第1部材が離間位置から押圧位置に移動するときに、回転規制部材の係合部を規制位置から非規制位置に移動させる突起を有する構成とすることができる。
さらに、突起は、回転規制部材と接触可能なカム面を有する構成とすることができる。
この構成において、フィルム転写部は、第1部材が離間位置から押圧位置に移動するときに、回転規制部材の係合部を規制位置から非規制位置に移動させる突起を有する構成とすることができる。
さらに、突起は、回転規制部材と接触可能なカム面を有する構成とすることができる。
前記した層転写装置において、突起を耐熱樹脂で形成することができる。
これによれば、フィルム転写部の第1部材が熱源を備える場合、熱源に近接させて突起を設けることができるので、層転写装置を小型化することができる。
前記した層転写装置において、本体筐体は、回転規制部材の移動を検知する検知手段と、制御部を備え、制御部は、検知手段で回転規制部材の移動を検知することで、フィルムカートリッジの有無を検知する構成とすることができる。
これによれば、回転規制部材の移動を検知することで、フィルムカートリッジの有無を検知できるので、別途、フィルムカートリッジを検知するための構成を設ける必要がなくなり、層転写装置を小型化することができる。
前記した層転写装置において、検知手段は、回転規制部材と接触することで移動可能なアクチュエータと、アクチュエータの移動を検知する検知部とを含む構成とすることができる。
これによれば、回転規制部材の移動量が小さく検知が難しい場合であっても、アクチュエータの移動を検知部で検知して、フィルムカートリッジの有無を検知することができる。
また、回転規制部材の移動を検知する検知手段を供給リールの周辺に配置するスペースが確保できない場合でも、アクチュエータを介在させることで、供給リールから離間した位置に検知部を配置することが可能となるため、設計の自由度を高めることができる。
また、回転規制部材の移動を検知する検知手段を供給リールの周辺に配置するスペースが確保できない場合でも、アクチュエータを介在させることで、供給リールから離間した位置に検知部を配置することが可能となるため、設計の自由度を高めることができる。
本発明によれば、供給リールから多層フィルムが不用意に引き出されることを防止することが可能となる。
本発明の一実施形態について、適宜図面を参照しながら詳細に説明する。なお、以下の説明においては、まず、箔転写装置の全体構成を簡単に説明した後、供給リールの周辺構造と、加熱ローラの接離機構について説明する。
以下の説明において、方向は、図1に示す方向で説明する。すなわち、図1の右側を「前」とし、図1の左側を「後」とし、図1の紙面手前側を「左」とし、図1の紙面奥側を「右」とする。また、図1の上下を「上下」とする。
以下の説明において、方向は、図1に示す方向で説明する。すなわち、図1の右側を「前」とし、図1の左側を「後」とし、図1の紙面手前側を「左」とし、図1の紙面奥側を「右」とする。また、図1の上下を「上下」とする。
層転写装置の一例としての箔転写装置1は、例えば、レーザプリンタ等の画像形成装置でシートにトナー像を形成した後、シートのトナー像の上に金箔等の箔を転写するための装置である。
図1に示すように、箔転写装置1は、本体筐体2と、本体筐体2の後部に設けられ、例えば、用紙、OHPフィルム等のシートSが載置されるシートトレイ3と、シートトレイ3から供給されるシートSが通過するシート供給口4と、本体筐体2の前部に設けたシート排出口5と、シート排出口5を通して排出されたシートSが載置されるシート排出トレイ6とを備えている。
本体筐体2は、その内部に、シート供給口4からシート排出口5まで延びる搬送経路SPに沿ってシートSを搬送するシート搬送部10と、シート搬送部10から搬送されたシートSに重ねるように多層フィルムFを供給するフィルム供給部20と、シートSと多層フィルムFを重ねた状態で加熱および加圧するフィルム転写部50とを主に備えている。
本体筐体2は、その内部に、シート供給口4からシート排出口5まで延びる搬送経路SPに沿ってシートSを搬送するシート搬送部10と、シート搬送部10から搬送されたシートSに重ねるように多層フィルムFを供給するフィルム供給部20と、シートSと多層フィルムFを重ねた状態で加熱および加圧するフィルム転写部50とを主に備えている。
シート搬送部10は、複数対のローラを含み、シート供給口4を通して供給されたシートSをフィルム転写部50に向けて搬送するシート供給機構15と、フィルム転写部50を通過したシートSをシート排出口5に向けて搬送する一対の搬送ローラ18とを主に備えている。
シート搬送部10は、シート供給機構15により、シートSのトナー像が形成された面(表面)を下向きにしてシートトレイ3に載置されたシートSを一枚ずつフィルム転写部50に向けて搬送し、フィルム転写部50を通過して箔が転写されたシートSを、搬送ローラ18によりシート排出口5に向けて案内する。
シート搬送部10は、シート供給機構15により、シートSのトナー像が形成された面(表面)を下向きにしてシートトレイ3に載置されたシートSを一枚ずつフィルム転写部50に向けて搬送し、フィルム転写部50を通過して箔が転写されたシートSを、搬送ローラ18によりシート排出口5に向けて案内する。
フィルム供給部20は、多層フィルムFと、供給リール21と、巻取リール31と、支持ローラ41と、剥離ローラ43とを備えている。多層フィルムF、供給リール21、巻取リール31、支持ローラ41、剥離ローラ43は、フィルムカートリッジFCに設けられている。
フィルムカートリッジFCは、本体筐体2の側面に設けたカバー(図示せず)を開けることで、露出した開口部(図示せず)を通して本体筐体2に着脱可能となっている。なお、フィルムカートリッジFCの着脱時において、フィルムカートリッジFCと後述する加圧ローラ51または加熱ローラ61とが干渉しないように、加圧ローラ51および加熱ローラ61の少なくとも一方を移動させて、加圧ローラ51と加熱ローラ61との間にフィルムカートリッジFCを通すための間隔を空けるように構成されている。なお、本実施形態では、加熱ローラ61を加圧ローラ51に対して接触・離間させるための接離機構70によって加熱ローラ61を移動させている。
フィルムカートリッジFCは、シートSの搬送経路SPにおいて、シート供給機構15と搬送ローラ18の間、且つ搬送経路SPの下側に配置される。
フィルムカートリッジFCは、後述する供給リールケース23の両端と巻取リールケース33の両端を、一対のベースプレートBPで接続することで構成される。
フィルムカートリッジFCは、シートSの搬送経路SPにおいて、シート供給機構15と搬送ローラ18の間、且つ搬送経路SPの下側に配置される。
フィルムカートリッジFCは、後述する供給リールケース23の両端と巻取リールケース33の両端を、一対のベースプレートBPで接続することで構成される。
多層フィルムFは、高分子材料からなるテープ状の支持層の上に、剥離層と、転写層としての箔の層を含んでいる。箔とは、金、銀、銅、アルミニウム等の薄い金属である。
多層フィルムFは、主として高分子材料からなる。
多層フィルムFは、主として高分子材料からなる。
供給リール21は、多層フィルムFが巻回される供給軸22を有している。供給リール21は、中空円柱状の供給リールケース23に収容されている。供給リール21は、両端部が供給リールケース23に回転可能に支持されることで、多層フィルムFと一体に回転する。
巻取リール31は、多層フィルムFを巻き取るための巻取軸32を有しており、多層フィルムFの端部が巻取軸32に固定される。巻取リール31は、中空円柱状の巻取リールケース33に収容されている。巻取リール31は、両端部が巻取リールケース33に回転可能に支持されている。
フィルムカートリッジFCを箔転写装置1の本体筐体2に装着すると、巻取リール31は、本体筐体2に設けられた駆動部(図示せず)と係合し、駆動部によって回転駆動される。巻取リール31が回転すると、供給リール21に巻回された多層フィルムFが引き出され、引き出された多層フィルムFが巻取軸32に巻き取られていく。
フィルムカートリッジFCを箔転写装置1の本体筐体2に装着すると、巻取リール31は、本体筐体2に設けられた駆動部(図示せず)と係合し、駆動部によって回転駆動される。巻取リール31が回転すると、供給リール21に巻回された多層フィルムFが引き出され、引き出された多層フィルムFが巻取軸32に巻き取られていく。
支持ローラ41は、フィルムカートリッジFCのベースプレートBPに回転可能に支持されている。
支持ローラ41は、トナー像を下にしてシート供給機構15から搬送されるシートSに対して、供給リール21から供給された多層フィルムFを転写層を上にした状態で重ねるように案内するローラである。支持ローラ41は、供給リール21から引き出された多層フィルムFの搬送方向を変えて、シートSの搬送経路SPと略平行に多層フィルムFを案内する。
支持ローラ41は、トナー像を下にしてシート供給機構15から搬送されるシートSに対して、供給リール21から供給された多層フィルムFを転写層を上にした状態で重ねるように案内するローラである。支持ローラ41は、供給リール21から引き出された多層フィルムFの搬送方向を変えて、シートSの搬送経路SPと略平行に多層フィルムFを案内する。
剥離ローラ43は、フィルムカートリッジFCのベースプレートBPに回転可能に支持されている。
剥離ローラ43は、フィルム転写部50を通過した多層フィルムFと接触し、巻取リール31が多層フィルムFを巻き取ることにより、フィルム転写部50を通過した多層フィルムFの搬送方向をシートSの搬送経路SPとは異なる方向に変更するローラである。
フィルム転写部50を通過してシートSと重なった状態で搬送された多層フィルムFは、剥離ローラ43を通過する際にシートSとは異なる方向に案内され、シートSから剥離される。
剥離ローラ43は、フィルム転写部50を通過した多層フィルムFと接触し、巻取リール31が多層フィルムFを巻き取ることにより、フィルム転写部50を通過した多層フィルムFの搬送方向をシートSの搬送経路SPとは異なる方向に変更するローラである。
フィルム転写部50を通過してシートSと重なった状態で搬送された多層フィルムFは、剥離ローラ43を通過する際にシートSとは異なる方向に案内され、シートSから剥離される。
フィルム転写部50は、第2部材の一例としての加圧ローラ51と、第1部材の一例としての加熱ローラ61と、後述する接離機構70とを備えており、加圧ローラ51と加熱ローラ61のニップ部において、シートSと多層フィルムFを重ねて加熱および加圧することで、シートSに多層フィルムFの転写層を転写する。
加圧ローラ51は、シートSの搬送経路SPの上側で、シートSの裏面(トナー像が形成された面と反対側の面)と接触する位置に配置される。
加圧ローラ51は、中央部に設けた円筒状の芯金の周囲をシリコンゴムからなるゴム層で被覆したローラである。
加圧ローラ51は、両端部が本体筐体2に回転可能に支持され、モータ(図示せず)によって回転駆動される。加圧ローラ51は、加熱ローラ61に押し当てられることで、加熱ローラ61との間でシートSおよび多層フィルムFを挟持し、加圧ローラ51の回転により加熱ローラ61を従動回転させる。
加圧ローラ51は、中央部に設けた円筒状の芯金の周囲をシリコンゴムからなるゴム層で被覆したローラである。
加圧ローラ51は、両端部が本体筐体2に回転可能に支持され、モータ(図示せず)によって回転駆動される。加圧ローラ51は、加熱ローラ61に押し当てられることで、加熱ローラ61との間でシートSおよび多層フィルムFを挟持し、加圧ローラ51の回転により加熱ローラ61を従動回転させる。
加熱ローラ61は、シートSの搬送経路SPの下側で、多層フィルムFと接触する位置に配置される。加熱ローラ61は、後述する接離機構70を介して本体筐体2に移動可能に支持されている。
加熱ローラ61は、円筒状に形成された金属管の内部にヒータ(図示せず)を配置したローラである。加熱ローラ61は、ゴム層を有さない剛体である。
加熱ローラ61は、円筒状に形成された金属管の内部にヒータ(図示せず)を配置したローラである。加熱ローラ61は、ゴム層を有さない剛体である。
このように構成された箔転写装置1では、シートSの表面を下向きにしてシートトレイ3に載置されたシートSが、シート供給機構15により一枚ずつフィルム転写部50に向けて搬送される。
シートSの搬送経路SPに沿って搬送されたシートSは、フィルム転写部50の上流側で、多層フィルムFの搬送経路に沿って供給リール21から供給された多層フィルムFと重ねられ、シートSのトナー像と多層フィルムFの転写層が接触した状態でフィルム転写部50に搬送される。
フィルム転写部50においては、シートSと多層フィルムFが加圧ローラ51と加熱ローラ61のニップ部を通過する際に、加熱ローラ61と加圧ローラ51により加熱および加圧され、トナー像の上に箔が熱転写される。
シートSの搬送経路SPに沿って搬送されたシートSは、フィルム転写部50の上流側で、多層フィルムFの搬送経路に沿って供給リール21から供給された多層フィルムFと重ねられ、シートSのトナー像と多層フィルムFの転写層が接触した状態でフィルム転写部50に搬送される。
フィルム転写部50においては、シートSと多層フィルムFが加圧ローラ51と加熱ローラ61のニップ部を通過する際に、加熱ローラ61と加圧ローラ51により加熱および加圧され、トナー像の上に箔が熱転写される。
箔が熱転写された後、シートSと多層フィルムFは密着した状態で剥離ローラ43まで搬送される。シートSと多層フィルムFが剥離ローラ43を通過すると、多層フィルムFの搬送方向がシートSの搬送方向と異なる方向に変わるため、シートSから多層フィルムFが剥離される。
シートSから剥離された多層フィルムFは、巻取リール31の巻取軸32に巻き取られていく。一方、多層フィルムFが剥離されたシートSは、搬送ローラ18によって、箔が転写された表面を下に向けた状態で、シート排出口5からシート排出トレイ6へと排出される。
シートSから剥離された多層フィルムFは、巻取リール31の巻取軸32に巻き取られていく。一方、多層フィルムFが剥離されたシートSは、搬送ローラ18によって、箔が転写された表面を下に向けた状態で、シート排出口5からシート排出トレイ6へと排出される。
次に、本発明の特徴である供給リール21の周辺構造と、接離機構70の構成について説明する。
図2に示すように、供給リール21を収容する供給リールケース23は、略円筒状に形成されるケース本体24と、ケース本体24の一端にネジSCで固定されるサイドカバー25とを備えている。ケース本体24は、略半円筒状の第1ケース24Aと、略半円筒状の第2ケース24Bとを有し、第1ケース24Aと第2ケース24Bを組み合わせることで略円筒状に形成されている。
図2に示すように、供給リール21を収容する供給リールケース23は、略円筒状に形成されるケース本体24と、ケース本体24の一端にネジSCで固定されるサイドカバー25とを備えている。ケース本体24は、略半円筒状の第1ケース24Aと、略半円筒状の第2ケース24Bとを有し、第1ケース24Aと第2ケース24Bを組み合わせることで略円筒状に形成されている。
サイドカバー25は、円板状のカバー本体25Aと、カバー本体25Aの外周部から供給リール21に向けて突出する外周壁25Bとを有している。
図3に示すように、外周壁25Bは、周方向の一部に開口25Cが形成されている。また、サイドカバー25は、カバー本体25Aの裏面に支持突起25Dと係合突起25Eを有している。
図3に示すように、外周壁25Bは、周方向の一部に開口25Cが形成されている。また、サイドカバー25は、カバー本体25Aの裏面に支持突起25Dと係合突起25Eを有している。
図2に示すように、供給リール21は、供給軸22とフランジ26を備え、サイドカバー25に回転可能に支持されている。
供給軸22は、円筒状の軸部である。
フランジ26は、供給軸22の回転軸線方向の端部に設けられ、供給軸22とともに回転する。フランジ26は、嵌合部26Aと、嵌合部26Aよりも大径となるフランジ部26Eと、フランジ部26Eよりも小径となる円筒状の壁26Bとを一体に有している。
供給軸22は、円筒状の軸部である。
フランジ26は、供給軸22の回転軸線方向の端部に設けられ、供給軸22とともに回転する。フランジ26は、嵌合部26Aと、嵌合部26Aよりも大径となるフランジ部26Eと、フランジ部26Eよりも小径となる円筒状の壁26Bとを一体に有している。
嵌合部26Aは、供給軸22に嵌合する部位であり、フランジ部26Eの一方の面から突出している。
フランジ部26Eは、多層フィルムFの幅方向の端部の位置を規制する部位であり、供給リール21の回転軸線方向において多層フィルムFの幅方向の端部と対向する位置に配置されている。
フランジ部26Eは、多層フィルムFの幅方向の端部の位置を規制する部位であり、供給リール21の回転軸線方向において多層フィルムFの幅方向の端部と対向する位置に配置されている。
円筒状の壁26Bは、フランジ部26Eの他方の面から突出している。また、円筒状の壁26Bは、その外周面から突出する複数の突出部26Cを有している。複数の突出部26Cは、供給リールの外周面に設けられた凹凸部の一例である。
円筒状の壁26Bの内側には、当該壁26Bよりも小径となる軸部26Dが設けられている。軸部26Dは、フランジ部26Eの中心部から回転軸線方向の外側に突出している。軸部26Dは、サイドカバー25に回転可能に支持されている。
円筒状の壁26Bの内側には、当該壁26Bよりも小径となる軸部26Dが設けられている。軸部26Dは、フランジ部26Eの中心部から回転軸線方向の外側に突出している。軸部26Dは、サイドカバー25に回転可能に支持されている。
フィルムカートリッジFCは、本体筐体2から取り外した状態、箔転写装置1の非転写時において、供給リール21の回転を規制する回転規制部材を備えている。回転規制部材は、突出部26Cと係合可能なレバー27である。レバー27は、サイドカバー25のカバー本体25Aに回動可能に取り付けられている。
レバー27は、第1アーム27Aと、第2アーム27Bと、第1アーム27Aと第2アーム27Bの間に設けられる軸部27Cと、第1アーム27Aのサイドカバー25側の面に設けられた係合突起27Dとを有している。レバー27は、供給リールケース23の内部で、フランジ26の複数の突出部26Cと対向する位置に配置されている。
レバー27は、第1アーム27Aと、第2アーム27Bと、第1アーム27Aと第2アーム27Bの間に設けられる軸部27Cと、第1アーム27Aのサイドカバー25側の面に設けられた係合突起27Dとを有している。レバー27は、供給リールケース23の内部で、フランジ26の複数の突出部26Cと対向する位置に配置されている。
第1アーム27Aは、後述する接離機構70の突起72が係合可能な部位である。
第2アーム27Bは、第1アーム27Aよりも長さが長く、フランジ26の突出部26Cと係合する部位である。第2アーム27Bは、付勢部材の一例としてのトーションばね28によって、突出部26Cに付勢されている。
軸部27Cは、円筒状の部位であり、カバー本体25Aの支持突起25Dが挿入されることで、レバー27がサイドカバー25に対して回動可能に支持される。
第2アーム27Bは、第1アーム27Aよりも長さが長く、フランジ26の突出部26Cと係合する部位である。第2アーム27Bは、付勢部材の一例としてのトーションばね28によって、突出部26Cに付勢されている。
軸部27Cは、円筒状の部位であり、カバー本体25Aの支持突起25Dが挿入されることで、レバー27がサイドカバー25に対して回動可能に支持される。
図3に示すように、トーションばね28は、コイル状の部分がカバー本体25Aの支持突起25Dに支持される。そして、トーションばね28の一端が、サイドカバー25の係合突起25Eに係合され、トーションばね28の他端が、第2アーム27Bの係合突起27Dに係合される。これにより、レバー27の第2アーム27Bは、フランジ26の突出部26C側に付勢されて、突出部26Cと係合し、供給リール21の回転が規制される。レバー27は、サイドカバー25の開口25Cの近くに配置されている。
レバー27は、第2アーム27Bがフランジ26の突出部26Cと係合する規制位置と、第2アーム27Bが突出部26Cから離間する位置(後述する非規制位置および最終回動位置)との間で移動可能である。レバー27が規制位置にあるとき、レバー27は突出部26Cと係合し、供給リール21の回転は規制される。レバー27が非規制位置および最終回動位置にあるとき、レバー27は突出部26Cとの係合が外れ、供給リール21の回転は許容される。
レバー27は、第2アーム27Bがフランジ26の突出部26Cと係合する規制位置と、第2アーム27Bが突出部26Cから離間する位置(後述する非規制位置および最終回動位置)との間で移動可能である。レバー27が規制位置にあるとき、レバー27は突出部26Cと係合し、供給リール21の回転は規制される。レバー27が非規制位置および最終回動位置にあるとき、レバー27は突出部26Cとの係合が外れ、供給リール21の回転は許容される。
フィルム転写部50は、加熱ローラ61を移動可能に支持する接離機構70を備えている。
加熱ローラ61は、加圧ローラ51から離間した離間位置(図3に示す位置)と、加圧ローラ51に対して押圧される押圧位置(図5に示す位置)との間で移動可能であり、接離機構70によって、加熱ローラ61が離間位置と押圧位置との間で移動される。
図3に示すように、接離機構70は、本体筐体2に設けられており、加熱ローラ61の回転軸線方向の両端部を回転可能に支持する一対の支持プレート71(一方のみ図示する)と、支持プレート71を移動させて、加熱ローラ61を加圧ローラ51に対して進退させる移動機構(図示せず)とを主に備えている。
加熱ローラ61は、加圧ローラ51から離間した離間位置(図3に示す位置)と、加圧ローラ51に対して押圧される押圧位置(図5に示す位置)との間で移動可能であり、接離機構70によって、加熱ローラ61が離間位置と押圧位置との間で移動される。
図3に示すように、接離機構70は、本体筐体2に設けられており、加熱ローラ61の回転軸線方向の両端部を回転可能に支持する一対の支持プレート71(一方のみ図示する)と、支持プレート71を移動させて、加熱ローラ61を加圧ローラ51に対して進退させる移動機構(図示せず)とを主に備えている。
支持プレート71は、供給リール21と対向する側面71Aに突起72が形成されている。支持プレート71と突起72は、耐熱樹脂により一体に形成される。
突起72は、加熱ローラ61を離間位置から押圧位置に向けて移動すべく、支持プレート71を上昇させる際に、サイドカバー25の開口25Cを通して供給リールケース23内に進入し、レバー27の第1アーム27Aと係合可能となっている。また、第1アーム27Aと確実に係合することができるように、突起72は、供給リール21の回転軸線方向において、レバー27の幅、より詳細には、第1アーム27Aの幅よりも大きい幅を有している(図2参照)。
突起72は、加熱ローラ61を離間位置から押圧位置に向けて移動すべく、支持プレート71を上昇させる際に、サイドカバー25の開口25Cを通して供給リールケース23内に進入し、レバー27の第1アーム27Aと係合可能となっている。また、第1アーム27Aと確実に係合することができるように、突起72は、供給リール21の回転軸線方向において、レバー27の幅、より詳細には、第1アーム27Aの幅よりも大きい幅を有している(図2参照)。
移動機構は、支持プレート71に設けたラックと噛合するピニオンギアまたは支持プレート71の底面と係合する円板カム等の機構からなる。移動機構は、例えば、ピニオンギアを所定量だけ正逆回転させることで、加熱ローラ61を加圧ローラ51から所定距離だけ離間させたり、加熱ローラ61を加圧ローラ51に押圧させたりすることができる。
次に、フィルムカートリッジFCの装着から、箔転写装置1が転写準備を完了するまでの動作を、図3から図5を参照して説明する。図3に示すように、箔転写装置1の非転写時には、加熱ローラ61は離間位置に位置している。このときのフィルム転写部50の状態を離間状態という。加熱ローラ61が離間位置にあるとき、レバー27は規制位置にある。
制御部100(図1参照)は、転写処理が終了すると、移動機構を駆動させて、フィルム転写部50を離間状態にする。この状態において、ユーザは、使用済みのフィルムカートリッジFCを取り外したり、新品のフィルムカートリッジFCを装着したりすることができる。
本体筐体2から取り外されたフィルムカートリッジFCでは、レバー27が規制位置にあり、供給リール21から多層フィルムFを引き出すことができない。
制御部100(図1参照)は、転写処理が終了すると、移動機構を駆動させて、フィルム転写部50を離間状態にする。この状態において、ユーザは、使用済みのフィルムカートリッジFCを取り外したり、新品のフィルムカートリッジFCを装着したりすることができる。
本体筐体2から取り外されたフィルムカートリッジFCでは、レバー27が規制位置にあり、供給リール21から多層フィルムFを引き出すことができない。
箔転写装置1が箔転写を実行するための転写指令を受けると、制御部100が移動機構を駆動させて支持プレート71を上昇させる。
図4は、支持プレート71が上昇し、加熱ローラ61が離間位置から押圧位置に向けて移動している状態を示している。図4に示す位置では、フィルム転写部50は遷移状態となり、加熱ローラ61は、離間位置と押圧位置の間の移動位置にある。
支持プレート71が上昇するにつれて、側面71Aに形成された突起72は、サイドカバー25の開口25Cを通して供給リールケース23内に進入していく。そして、突起72がレバー27の第1アーム27Aと係合し、トーションばね28の付勢力に抗して第1アーム27Aを回動させる。第1アーム27Aが回動すると、軸部27Cを支点として第2アーム27Bが回動し、フランジ26の突出部26Cから外れる。つまり、支持プレート71が上昇し、加熱ローラ61が離間位置から押圧位置に向けて移動するのに連動して、レバー27が規制位置から非規制位置へと移動する。
図4は、支持プレート71が上昇し、加熱ローラ61が離間位置から押圧位置に向けて移動している状態を示している。図4に示す位置では、フィルム転写部50は遷移状態となり、加熱ローラ61は、離間位置と押圧位置の間の移動位置にある。
支持プレート71が上昇するにつれて、側面71Aに形成された突起72は、サイドカバー25の開口25Cを通して供給リールケース23内に進入していく。そして、突起72がレバー27の第1アーム27Aと係合し、トーションばね28の付勢力に抗して第1アーム27Aを回動させる。第1アーム27Aが回動すると、軸部27Cを支点として第2アーム27Bが回動し、フランジ26の突出部26Cから外れる。つまり、支持プレート71が上昇し、加熱ローラ61が離間位置から押圧位置に向けて移動するのに連動して、レバー27が規制位置から非規制位置へと移動する。
さらに支持プレート71が上昇して、図5に示す位置まで到達すると、加熱ローラ61が加圧ローラ51に対して押圧される。図5に示す位置では、フィルム転写部50は押圧状態となり、加熱ローラ61は、押圧位置にある。そして、レバー27は、非規制位置からさらに回動した最終回動位置にある。
レバー27は、加熱ローラ61が押圧位置に到達する前に非規制位置へと移動する。つまり、加熱ローラ61が押圧位置に到達する前に、レバー27の係合が解除される。そのため、多層フィルムFに加わる張力が緩和された状態で、多層フィルムFに対して加熱ローラ61が移動して圧接することになるので、加熱ローラ61の圧接により多層フィルムFが破損することを防止できる。
加熱ローラ61が離間位置から押圧位置まで移動し、多層フィルムFが加熱ローラ61と加圧ローラ51の間で圧接されると、箔転写装置1は転写準備を完了する。
そして、箔転写装置1が転写処理を完了すると、制御部100は、フィルム転写部50を離間状態にする。
レバー27は、加熱ローラ61が押圧位置に到達する前に非規制位置へと移動する。つまり、加熱ローラ61が押圧位置に到達する前に、レバー27の係合が解除される。そのため、多層フィルムFに加わる張力が緩和された状態で、多層フィルムFに対して加熱ローラ61が移動して圧接することになるので、加熱ローラ61の圧接により多層フィルムFが破損することを防止できる。
加熱ローラ61が離間位置から押圧位置まで移動し、多層フィルムFが加熱ローラ61と加圧ローラ51の間で圧接されると、箔転写装置1は転写準備を完了する。
そして、箔転写装置1が転写処理を完了すると、制御部100は、フィルム転写部50を離間状態にする。
以上によれば、本実施形態において以下のような効果を得ることができる。
フィルムカートリッジFCが本体筐体2に装着された後であっても、箔転写装置1の転写準備に係る動作時に加熱ローラ61が離間位置から押圧位置へ移動を開始しない限り、レバー27が規制位置から非規制位置へ移動することがないため、箔転写装置1の非転写時に、供給リール21から多層フィルムFが不用意に引き出されることを防止できる。
フィルムカートリッジFCが本体筐体2に装着された後であっても、箔転写装置1の転写準備に係る動作時に加熱ローラ61が離間位置から押圧位置へ移動を開始しない限り、レバー27が規制位置から非規制位置へ移動することがないため、箔転写装置1の非転写時に、供給リール21から多層フィルムFが不用意に引き出されることを防止できる。
レバー27は、加熱ローラ61が押圧位置へ到達する前に、非規制位置に移動するので、供給リール21と巻取リール31の間で張架された多層フィルムFに対して加熱ローラ61が移動して圧接することで多層フィルムFを破損することを防止できる。
レバー27は、供給リール21を収容する供給リールケース23の内部に配置されているので、フィルムカートリッジFCを小型化することができる。
第1アーム27Aよりも第2アーム27Bを長く形成したことにより、第2アーム27Bの先端の移動量が大きくなるので、第2アーム27Bを確実に突出部26Cから外すことができる。
突起72を耐熱樹脂で形成したことにより、加熱ローラ61のヒータに近接させて突起72を設けることができるので、箔転写装置1を小型化することができる。
次に、図6および図7を参照して、本発明の変形例について説明する。
以下の説明において、前記した実施形態と同様の構成要素については同一符号を付し、詳細な説明を省略する。
図6および図7に示す箔転写装置1は、フィルムカートリッジFCが、回転規制部材を構成するレバー27と接触することで移動可能なアクチュエータ29を備えている。レバー27とアクチュエータ29の係合状態を理解し易くするため、図面においては、レバー27を付勢するトーションばねと、アクチュエータ29を付勢する付勢部材を省略している。
以下の説明において、前記した実施形態と同様の構成要素については同一符号を付し、詳細な説明を省略する。
図6および図7に示す箔転写装置1は、フィルムカートリッジFCが、回転規制部材を構成するレバー27と接触することで移動可能なアクチュエータ29を備えている。レバー27とアクチュエータ29の係合状態を理解し易くするため、図面においては、レバー27を付勢するトーションばねと、アクチュエータ29を付勢する付勢部材を省略している。
図6に示すように、アクチュエータ29は、カバー本体25Aの裏面に形成された支持突起25Fに回動可能に支持され、付勢部材(図示せず)によって、第2アーム27Bおよびフランジ26の突出部26Cに向けて付勢されている。
アクチュエータ29は、湾曲面29Aを有するL字形状の部材であり、第2アーム27Bの下面と湾曲面29Aが接触している。アクチュエータ29は、側面にミラー29Bが貼り付けられている。
レバー27が規制位置にあるとき、アクチュエータ29は、供給リールケース23の内部に位置する。そして、レバー27が非規制位置を通過して最終回動位置まで移動すると、図7に示すように、第2アーム27Bの下面と接触するアクチュエータ29は、サイドカバー25の開口25Cから供給リールケース23の外部に突出する。これにより、ミラー29Bが供給リールケース23の外部に突出する。
アクチュエータ29は、湾曲面29Aを有するL字形状の部材であり、第2アーム27Bの下面と湾曲面29Aが接触している。アクチュエータ29は、側面にミラー29Bが貼り付けられている。
レバー27が規制位置にあるとき、アクチュエータ29は、供給リールケース23の内部に位置する。そして、レバー27が非規制位置を通過して最終回動位置まで移動すると、図7に示すように、第2アーム27Bの下面と接触するアクチュエータ29は、サイドカバー25の開口25Cから供給リールケース23の外部に突出する。これにより、ミラー29Bが供給リールケース23の外部に突出する。
本体筐体2は、供給リールケース23の外部に突出するミラー29Bに対応する位置に、アクチュエータの移動を検知する検知部の一例としての光センサ80を備えている。
光センサ80は、発光素子81と受光素子82を備える反射型のセンサで、発光素子81から出射され、ミラー29Bで反射した光を受光素子82で受光する。光センサ80は、アクチュエータ29とともに、検知手段を構成する。
光センサ80は、発光素子81と受光素子82を備える反射型のセンサで、発光素子81から出射され、ミラー29Bで反射した光を受光素子82で受光する。光センサ80は、アクチュエータ29とともに、検知手段を構成する。
図6に示すように、本体筐体2にフィルムカートリッジFCが装着された直後の状態では、フィルム転写部50は離間状態で、加熱ローラ61が加圧ローラ51から離間した離間位置にある。このとき、フィルムカートリッジFCは、レバー27が規制位置にあり、アクチュエータ29が供給リールケース23の内部に位置しているので、光センサ80の発光素子81から射出された光は、受光素子82で受光することができない。
図7に示すように、箔転写装置1が転写準備を完了すると、フィルム転写部50は押圧状態となり、加熱ローラ61は、加圧ローラ51に対して押圧される押圧位置に移動している。このとき、フィルムカートリッジFCは、レバー27が最終回動位置にあり、アクチュエータ29が供給リールケース23の外部に突出しているので、光センサ80の発光素子81から射出された光は、ミラー29Bで反射され、受光素子82で受光される。
制御部100は、受光素子82が発光素子81からの光を検知すると、フィルムカートリッジFCが本体筐体2に装着されていると判断する。一方、箔転写装置1が転写準備に係る動作を開始した後、受光素子82が発光素子81からの光を受光できない場合、制御部100は、フィルムカートリッジFCが本体筐体2に装着されていないと判断する。
そして、制御部100は、フィルムカートリッジFCが本体筐体2に装着されていないと判断した場合、図示しない表示部にフィルムカートリッジFCが本体筐体2に装着されていない旨を表示させる。また、図示しないLEDを点灯させてフィルムカートリッジFCが本体筐体2に装着されていない旨を報知してもよいし、図示しないスピーカーにより音声でフィルムカートリッジFCが本体筐体2に装着されていない旨を報知してもよい。
制御部100は、受光素子82が発光素子81からの光を検知すると、フィルムカートリッジFCが本体筐体2に装着されていると判断する。一方、箔転写装置1が転写準備に係る動作を開始した後、受光素子82が発光素子81からの光を受光できない場合、制御部100は、フィルムカートリッジFCが本体筐体2に装着されていないと判断する。
そして、制御部100は、フィルムカートリッジFCが本体筐体2に装着されていないと判断した場合、図示しない表示部にフィルムカートリッジFCが本体筐体2に装着されていない旨を表示させる。また、図示しないLEDを点灯させてフィルムカートリッジFCが本体筐体2に装着されていない旨を報知してもよいし、図示しないスピーカーにより音声でフィルムカートリッジFCが本体筐体2に装着されていない旨を報知してもよい。
このような箔転写装置1によると、レバー27と連動して移動するアクチュエータ29を検知することで、フィルムカートリッジFCの有無を検知できるので、別途、フィルムカートリッジFCを検知するための構成を設ける必要がなくなり、箔転写装置1を小型化することができる。
また、レバー27の移動量が小さく検知が難しい場合であっても、アクチュエータ29の移動を光センサ80で検知して、フィルムカートリッジFCの有無を検知することができる。
さらに、レバー27の移動を検知する検知手段を供給リール21の周辺に配置するスペースが確保できない場合でも、アクチュエータ29を介在させることで、供給リール21から離間した位置に光センサ80を配置することが可能となるため、設計の自由度を高めることができる。
また、レバー27の移動量が小さく検知が難しい場合であっても、アクチュエータ29の移動を光センサ80で検知して、フィルムカートリッジFCの有無を検知することができる。
さらに、レバー27の移動を検知する検知手段を供給リール21の周辺に配置するスペースが確保できない場合でも、アクチュエータ29を介在させることで、供給リール21から離間した位置に光センサ80を配置することが可能となるため、設計の自由度を高めることができる。
次に、図8および図9を参照して、本発明の第2実施形態について説明する。
前記した実施形態においては、回転規制部材が供給リール21の回転軸線方向と直交する方向に移動したが、本実施形態においては、回転規制部材が供給リール21の回転軸線方向に移動する。
前記した実施形態においては、回転規制部材が供給リール21の回転軸線方向と直交する方向に移動したが、本実施形態においては、回転規制部材が供給リール21の回転軸線方向に移動する。
図8に示すように、第2実施形態に係る箔転写装置1では、供給リール21のフランジ126は、供給軸22に嵌合される嵌合部126Aと、嵌合部126Aよりも大径となるフランジ部126Bとを備えている。フランジ部126Bは、多層フィルムFの幅方向の端部の位置を規制する部位である。
フランジ部126Bは、サイドカバー25と対向する端面に、凹凸部一例として、放射状に形成された複数の溝126Cを有し、中央部には、サイドカバー25の裏面に設けられた軸(図示せず)が挿入される孔126Dを有している。
フランジ部126Bは、サイドカバー25と対向する端面に、凹凸部一例として、放射状に形成された複数の溝126Cを有し、中央部には、サイドカバー25の裏面に設けられた軸(図示せず)が挿入される孔126Dを有している。
フィルムカートリッジFCは、本体筐体2から取り外した状態および箔転写装置1の非転写時において、供給リール21の回転を規制する規制ばね127を備えている。
規制ばね127は、板ばね部128と、板ばね部128の側面からフランジ部126Bに向けて突出する係合突起129とを有している。
板ばね部128は、サイドカバー25と対向する第1部位128Aと、フランジ126と対向する第2部位128Bとを有している。板ばね部128は、弾性変形することで、第1部位128Aと第2部位128Bが供給リール21の回転軸線方向に近接・離間するようになっている。詳細には、板ばね部128は、第1部位128Aがサイドカバー25のカバー本体25Aの裏面に固定され、第2部位128Bの上端に係合突起129が設けられている。
なお、規制ばね127は、供給リール21の回転を規制する規制位置と、供給リール21の回転を許容する非規制位置との間で移動可能な回転規制部材の一例であり、係合突起129は、係合部の一例である。
より詳細には、規制ばね127の一部である第2部位128Bが、供給リール21の回転軸線方向に移動可能であり、規制ばね127の一部である係合突起129が、規制位置と非規制位置との間で移動可能となっている。
規制ばね127は、板ばね部128と、板ばね部128の側面からフランジ部126Bに向けて突出する係合突起129とを有している。
板ばね部128は、サイドカバー25と対向する第1部位128Aと、フランジ126と対向する第2部位128Bとを有している。板ばね部128は、弾性変形することで、第1部位128Aと第2部位128Bが供給リール21の回転軸線方向に近接・離間するようになっている。詳細には、板ばね部128は、第1部位128Aがサイドカバー25のカバー本体25Aの裏面に固定され、第2部位128Bの上端に係合突起129が設けられている。
なお、規制ばね127は、供給リール21の回転を規制する規制位置と、供給リール21の回転を許容する非規制位置との間で移動可能な回転規制部材の一例であり、係合突起129は、係合部の一例である。
より詳細には、規制ばね127の一部である第2部位128Bが、供給リール21の回転軸線方向に移動可能であり、規制ばね127の一部である係合突起129が、規制位置と非規制位置との間で移動可能となっている。
図9(a)に示すように、係合突起129は、板ばね部128の付勢力によりフランジ部126B側に付勢されることで、フランジ部126Bの溝126Cに係合する。
係合突起129は、規制位置(図9(a)に示す位置)と、非規制位置(図9(b)に示す位置)との間で移動可能である。係合突起129が規制位置にあるとき、係合突起129は溝126Cに係合し、供給リール21の回転は規制される。係合突起129が非規制位置にあるとき、係合突起129は溝126Cとの係合が外れ、供給リール21の回転は許容される。
係合突起129は、規制位置(図9(a)に示す位置)と、非規制位置(図9(b)に示す位置)との間で移動可能である。係合突起129が規制位置にあるとき、係合突起129は溝126Cに係合し、供給リール21の回転は規制される。係合突起129が非規制位置にあるとき、係合突起129は溝126Cとの係合が外れ、供給リール21の回転は許容される。
接離機構70は、前記実施形態とは異なる形状の突起172を備えている。図9(a)に示すように、突起172は、規制ばね127の板ばね部128と接触可能なカム面173を有している。
突起172は、支持プレート71が上昇する際、サイドカバー25の開口25Cを通して供給リールケース23内に進入し、カム面173で板ばね部128を収縮させることにより係合突起129と溝126Cとの係合を解除することができる寸法を有している(図9(b)参照)。
突起172は、支持プレート71が上昇する際、サイドカバー25の開口25Cを通して供給リールケース23内に進入し、カム面173で板ばね部128を収縮させることにより係合突起129と溝126Cとの係合を解除することができる寸法を有している(図9(b)参照)。
本体筐体2は、供給リールケース23の外部に、回転規制部材の移動を検知する検知手段の一例としての光センサ85を備えている。
光センサ85は、発光素子86および受光素子87を備える透過型のセンサで、発光素子86から出射される光を受光素子87で受光する。
発光素子86は、供給リールケース23の上方に設けられ、サイドカバー25の外周壁25Bには、発光素子86と対向する位置に窓25Gが形成されている。
受光素子87は、供給リールケース23の下方に、発光素子86と対向する位置に設けられる。
係合突起129は、規制位置にあるとき、発光素子86の光軸上に位置している。そして、非規制位置にあるとき、係合突起129は、発光素子86の光軸上から退避した位置にある。
光センサ85は、発光素子86および受光素子87を備える透過型のセンサで、発光素子86から出射される光を受光素子87で受光する。
発光素子86は、供給リールケース23の上方に設けられ、サイドカバー25の外周壁25Bには、発光素子86と対向する位置に窓25Gが形成されている。
受光素子87は、供給リールケース23の下方に、発光素子86と対向する位置に設けられる。
係合突起129は、規制位置にあるとき、発光素子86の光軸上に位置している。そして、非規制位置にあるとき、係合突起129は、発光素子86の光軸上から退避した位置にある。
次に、図9を参照して、フィルムカートリッジFCの装着後、箔転写装置1が転写準備を完了するまでの動作を説明する。
フィルム転写部50が離間状態で、加熱ローラ61が加圧ローラ51から離間した離間位置にあるとき、ユーザは、フィルムカートリッジFCを本体筐体2に装着する。
図9(a)に示すように、箔転写装置1が転写準備に係る動作を開始する前の状態では、板ばね部128の付勢力により係合突起129が溝126Cと係合しているため、係合突起129は規制位置にある。この状態では、供給リール21から多層フィルムFが不用意に引き出されることが防止される。
係合突起129が規制位置にあるとき、溝126Cと係合しているので、光センサ85の発光素子86から射出された光は、受光素子87で受光することができない。
フィルム転写部50が離間状態で、加熱ローラ61が加圧ローラ51から離間した離間位置にあるとき、ユーザは、フィルムカートリッジFCを本体筐体2に装着する。
図9(a)に示すように、箔転写装置1が転写準備に係る動作を開始する前の状態では、板ばね部128の付勢力により係合突起129が溝126Cと係合しているため、係合突起129は規制位置にある。この状態では、供給リール21から多層フィルムFが不用意に引き出されることが防止される。
係合突起129が規制位置にあるとき、溝126Cと係合しているので、光センサ85の発光素子86から射出された光は、受光素子87で受光することができない。
箔転写装置1が転写準備を開始し、加熱ローラ61を離間位置から押圧位置に移動させるために、制御部100が支持プレート71を上昇させると、サイドカバー25の開口25Cを通して、突起172が供給リールケース23内に進入する。さらに支持プレート71が上昇すると、図9(b)に示すように、突起172のカム面173が板ばね部128の第2部位128Bの下縁部と接触し、板ばね部128を供給リール21の回転軸線方向の外側に収縮させる。板ばね部128が収縮すると、係合突起129が規制位置から非規制位置に移動し、係合突起129と溝126Cの係合が外れ、供給リール21の回転が許容される。このとき、加熱ローラ61は、加圧ローラ51に対して押圧される押圧位置に移動している。
係合突起129が非規制位置にあるとき、溝126Cとの係合が外れ、発光素子86の光軸上から退避しているので、光センサ85の発光素子86から射出された光は、受光素子87で受光される。
係合突起129が非規制位置にあるとき、溝126Cとの係合が外れ、発光素子86の光軸上から退避しているので、光センサ85の発光素子86から射出された光は、受光素子87で受光される。
制御部100は、受光素子87による光の検知履歴を監視して、未検知の状態が続いた後、受光素子87が光を検知した場合、フィルムカートリッジFCが本体筐体2に装着されていると判断する。一方、受光素子87が光を検知し続ける場合、制御部100は、フィルムカートリッジFCが本体筐体2に装着されていないと判断する。
そして、制御部100は、フィルムカートリッジFCが本体筐体2に装着されていないと判断した場合、前記した変形例と同様に、ユーザに警告を発する。
そして、制御部100は、フィルムカートリッジFCが本体筐体2に装着されていないと判断した場合、前記した変形例と同様に、ユーザに警告を発する。
このような箔転写装置1によると、規制ばね127の係合突起129の移動を検知することで、フィルムカートリッジFCの有無を検知できるので、別途、フィルムカートリッジFCを検知するための構成を設ける必要がなくなり、箔転写装置1を小型化することができる。
以上、本発明の実施形態および変形例について説明したが、本発明は前記実施形態および変形例に限定されるものではない。具体的な構成については、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で適宜変更が可能である。
前記した各実施形態および変形例では、フィルム転写部50が加圧ローラ51と加熱ローラ61を備えているが、フィルム転写部は、このような構成に限定されるものではない。
例えば、加圧ローラ51と加熱ローラ61の一方を変更することができる。
具体的には、加圧ローラ51の代わりに、加圧ローラ51と同じ機能を持つ加圧部材を用いることができる。加圧部材は、例えば、ベルト形状をしたプレッシャーベルト、面状の加圧体として構成することができる。プレッシャーベルト、および、面状の加圧体は、第2部材の一例である。
また、加熱ローラ61の代わりに、加熱ローラ61と同じ機能を持つ加熱部材を用いることができる。加熱部材は、例えば、ベルト形状をした加熱ベルト、面状発熱体、フィルムまたはベルトに囲まれた面状発熱体として構成することができる。加熱ベルト、面状発熱体、フィルムまたはベルトに囲まれた面状発熱体は、第1部材の一例である。
さらに、加圧ローラ51と加熱ローラ61の両方を変更することもできる。例えば、加熱部材としての加熱ベルト、または、フィルムまたはベルトに囲まれた面状発熱体に、加圧部材としてのプレッシャーベルトを組み合わせることもできる。
例えば、加圧ローラ51と加熱ローラ61の一方を変更することができる。
具体的には、加圧ローラ51の代わりに、加圧ローラ51と同じ機能を持つ加圧部材を用いることができる。加圧部材は、例えば、ベルト形状をしたプレッシャーベルト、面状の加圧体として構成することができる。プレッシャーベルト、および、面状の加圧体は、第2部材の一例である。
また、加熱ローラ61の代わりに、加熱ローラ61と同じ機能を持つ加熱部材を用いることができる。加熱部材は、例えば、ベルト形状をした加熱ベルト、面状発熱体、フィルムまたはベルトに囲まれた面状発熱体として構成することができる。加熱ベルト、面状発熱体、フィルムまたはベルトに囲まれた面状発熱体は、第1部材の一例である。
さらに、加圧ローラ51と加熱ローラ61の両方を変更することもできる。例えば、加熱部材としての加熱ベルト、または、フィルムまたはベルトに囲まれた面状発熱体に、加圧部材としてのプレッシャーベルトを組み合わせることもできる。
また、フィルム転写部は、第1部材の一例としての加圧ローラと、第2部材の一例としての加熱ローラを備え、加圧ローラが加熱ローラから離間する離間位置と、加熱ローラに対して押圧される押圧位置との間で、加熱ローラに対して移動可能となる構成とすることもできる。
この構成において、加圧ローラと加熱ローラの一方を変更することができる。
具体的には、加圧ローラの代わりに、加圧ローラと同じ機能を持つ加圧部材を用いることもできる。加圧部材は、例えば、ベルト形状をしたプレッシャーベルト、面状の加圧体として構成することができる。プレッシャーベルト、および、面状の加圧体は、第1部材の一例である。
また、加熱ローラの代わりに、加熱ローラと同じ機能を持つ加熱部材を用いることもできる。加熱部材は、例えば、ベルト形状をした加熱ベルト、面状発熱体、フィルムまたはベルトに囲まれた面状発熱体として構成することができる。加熱ベルト、面状発熱体、フィルムまたはベルトに囲まれた面状発熱体は、第2部材の一例である。
さらに、加圧ローラと加熱ローラの両方を変更することもできる。例えば、加熱部材としての加熱ベルト、または、フィルムまたはベルトに囲まれた面状発熱体に、加圧部材としてのプレッシャーベルトを組み合わせることもできる。
この構成において、加圧ローラと加熱ローラの一方を変更することができる。
具体的には、加圧ローラの代わりに、加圧ローラと同じ機能を持つ加圧部材を用いることもできる。加圧部材は、例えば、ベルト形状をしたプレッシャーベルト、面状の加圧体として構成することができる。プレッシャーベルト、および、面状の加圧体は、第1部材の一例である。
また、加熱ローラの代わりに、加熱ローラと同じ機能を持つ加熱部材を用いることもできる。加熱部材は、例えば、ベルト形状をした加熱ベルト、面状発熱体、フィルムまたはベルトに囲まれた面状発熱体として構成することができる。加熱ベルト、面状発熱体、フィルムまたはベルトに囲まれた面状発熱体は、第2部材の一例である。
さらに、加圧ローラと加熱ローラの両方を変更することもできる。例えば、加熱部材としての加熱ベルト、または、フィルムまたはベルトに囲まれた面状発熱体に、加圧部材としてのプレッシャーベルトを組み合わせることもできる。
なお、第2部材に対して移動可能な第1部材、第1部材に対して移動可能な第2部材としては、加熱ローラ、加圧ローラなどのローラを離間位置と押圧位置との間で移動させることが望ましい。
前記した各実施形態では、供給リール21と供給リールケース23の間に回転規制部材を設けているが、さらに、巻取リール31と巻取リールケース33の間に回転規制部材を設けることもできる。
前記した各実施形態では、フランジ26、126が供給リール21を構成しているが、供給リールを、供給軸と一対のフランジが一体に形成されるボビン型として構成し、回転部材をフランジに固定することもできる。
前記した各実施形態では、巻取リール31の詳細な説明を省略したが、巻取リール31は供給リール21と同様に構成することができる。
前記した各実施形態では、巻取リール31の詳細な説明を省略したが、巻取リール31は供給リール21と同様に構成することができる。
前記各実施形態および変形例で説明した各要素は、任意に組み合わせて実施することができる。
S シート
F 多層フィルム
FC フィルムカートリッジ
1 箔転写装置
2 本体筐体
21 供給リール
27 レバー(回転規制部)
31 巻取リール
50 フィルム転写部
51 加圧ローラ(第2部材)
61 加熱ローラ(第1部材)
70 接離機構
F 多層フィルム
FC フィルムカートリッジ
1 箔転写装置
2 本体筐体
21 供給リール
27 レバー(回転規制部)
31 巻取リール
50 フィルム転写部
51 加圧ローラ(第2部材)
61 加熱ローラ(第1部材)
70 接離機構
Claims (13)
- シートのトナー像が形成された面に複数の層からなる多層フィルムを重ね、前記トナー像の上に前記多層フィルムの少なくとも一層を転写する層転写装置であって、
多層フィルムが巻回された供給リールと、前記供給リールから前記多層フィルムを巻き取る巻取リールと、前記供給リールの回転を規制する回転規制部材とを含むフィルムカートリッジと、
前記フィルムカートリッジを着脱可能な本体筐体と、
第1部材と第2部材を備え、当該第1部材と第2部材の間で、前記シートと前記多層フィルムを重ねて加熱および加圧することで、前記シートに前記多層フィルムの少なくとも一層を転写するフィルム転写部と、を含み、
前記回転規制部材は、前記供給リールの回転を規制する規制位置と、前記供給リールの回転を許容する非規制位置との間で移動可能であり、
前記第1部材は、前記第2部材から離間する離間位置と、前記第2部材に対して押圧される押圧位置との間で、前記第2部材に対して移動可能であり、
前記第1部材が前記離間位置にあるときに前記回転規制部材が前記規制位置にあり、前記第1部材が前記離間位置から前記押圧位置へ移動するのに連動して、前記回転規制部材が前記規制位置から前記非規制位置に移動することを特徴とする層転写装置。 - 前記回転規制部材は、前記第1部材が前記押圧位置へ到達する前に、前記非規制位置に移動することを特徴とする請求項1に記載の層転写装置。
- 前記回転規制部材は、前記供給リールを収容するケースの内部に配置されていることを特徴とする請求項1または請求項2に記載の層転写装置。
- 前記供給リールは、外周面に凹凸部を有し、
前記回転規制部材は、前記凹凸部と係合可能なレバーであり、
前記レバーは、前記規制位置のときに前記凹凸部と係合し、前記非規制位置のときに前記凹凸部との係合が外れることを特徴とする請求項1から請求項3のいずれか一項に記載の層転写装置。 - 前記フィルム転写部は、前記第1部材が前記離間位置から前記押圧位置に移動するときに前記レバーと係合する突起を有することを特徴とする請求項4に記載の層転写装置。
- 前記突起は、前記供給リールの回転軸線方向において、前記レバーの幅よりも大きい幅を有することを特徴とする請求項5に記載の層転写装置。
- 前記レバーは、前記突起が係合可能な第1アームと、前記凹凸部と係合可能な第2アームと、前記第1アームと前記第2アームの間に設けられる軸部とを有し、
付勢部材により前記第2アームが前記凹凸部に付勢され、
前記第2アームは、前記第1アームよりも長いことを特徴とする請求項6に記載の層転写装置。 - 前記供給リールは、端面に凹凸部を有し、
前記回転規制部材は、前記供給リールの回転軸線方向に移動可能で、前記凹凸部と係合可能な係合部を有し、
前記係合部は、前記規制位置のときに前記凹凸部と係合し、前記非規制位置のときに前記凹凸部との係合が外れることを特徴とする請求項1から請求項3のいずれか一項に記載の層転写装置。 - 前記フィルム転写部は、前記第1部材が前記離間位置から前記押圧位置に移動するときに、前記回転規制部材の係合部を前記規制位置から前記非規制位置に移動させる突起を有することを特徴とする請求項8に記載の層転写装置。
- 前記突起は、前記回転規制部材と接触可能なカム面を有することを特徴とする請求項9に記載の層転写装置。
- 前記突起は、耐熱樹脂で形成されることを特徴とする請求項5から請求項7、請求項9および請求項10のいずれか一項に記載の層転写装置。
- 前記本体筐体は、前記回転規制部材の移動を検知する検知手段と、制御部を備え、
前記制御部は、前記検知手段で前記回転規制部材の移動を検知することで、前記フィルムカートリッジの有無を検知することを特徴とする請求項1から請求項11のいずれか一項に記載の層転写装置。 - 前記検知手段は、前記回転規制部材と接触することで移動可能なアクチュエータと、
前記アクチュエータの移動を検知する検知部と、
を含むことを特徴とする請求項12に記載の層転写装置。
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Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP2018064466A JP2019172453A (ja) | 2018-03-29 | 2018-03-29 | 層転写装置 |
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