JP7424102B2 - 層転写装置 - Google Patents

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Description

本発明は、シートに転写層を転写する層転写装置に関する。
従来、層転写装置として、筐体と、筐体に着脱可能であり、転写層や支持層を有する多層フィルムを支持する層転写用フィルムカートリッジとを備えるものが知られている(特許文献1)。この技術では、層転写用フィルムカートリッジは、多層フィルムに接触して多層フィルムの進行方向を変更する支持ローラや剥離ローラを備えている。
特開2019-172452号公報
ところで、層転写用フィルムカートリッジは、交換用の部材であるため、なるべく簡易な構成であることが望まれる。
そこで、本発明は、層転写用フィルムカートリッジを簡易な構成とすることができる層転写装置を提供することを目的とする。
前記した目的を達成するための層転写装置は、シートに転写層を転写する層転写装置であって、筐体本体を備える筐体と、筐体本体に着脱可能であり、転写層および転写層を支持する支持層を有する多層フィルムを備える層転写用フィルムカートリッジと、を備える。
筐体本体は、多層フィルムに接触して多層フィルムの進行方向を変更する第1案内軸と、第1案内軸で案内された多層フィルムに接触して多層フィルムの進行方向を変更する第2案内軸と、を備える。
筐体は、第2案内軸で案内された多層フィルムに接触して多層フィルムの進行方向を変更する第3案内軸を備える。
このような構成によれば、筐体本体を備える筐体が案内軸を備えるので、層転写用フィルムカートリッジを簡易な構成とすることができる。
前記した層転写装置において、第3案内軸は、筐体本体に対し、第2案内軸で案内された多層フィルムに接触して多層フィルムの進行方向を変更する第1位置と、第1位置と異なる第2位置との間で移動可能である構成とすることができる。
これによれば、第3案内軸が、使用時の位置である第1位置から、第1位置と異なる第2位置に移動することで、層転写用フィルムカートリッジの着脱時に、層転写用フィルムカートリッジと第3案内軸が干渉するのを抑制することができる。これにより、設計の自由度を高めることができる。
前記した層転写装置において、筐体本体は、層転写用フィルムカートリッジを着脱する際に層転写用フィルムカートリッジが通る開口を有し、筐体は、筐体本体に、開口を露出させるオープン位置と、開口を覆うクローズ位置との間で移動可能に支持された筐体カバーを備え、第3案内軸は、筐体カバーに支持されている構成とすることができる。
これによれば、筐体カバーを開くことで第3案内軸が筐体本体内から退避するので、筐体本体に設けられる、層転写用フィルムカートリッジの着脱のための構造を簡易な構成とすることができる。
前記した層転写装置は、筐体カバーに支持された第1支持部材であって、第3案内軸を支持する第1支持部材を備え、第1支持部材は、第3案内軸を、筐体内を搬送可能なシートのうち第3案内軸の軸方向の幅が最大のシートよりも前記軸方向の外側で支持するとともに、第3案内軸を、筐体カバーから離間した位置で支持している構成とすることができる。
これによれば、シートを第3案内軸と筐体カバーとの間を通過させることができる。
前記した層転写装置において、第1支持部材は、第3案内軸の一端部を支持する第1アームと、第3案内軸の他端部を支持する第2アームとを有し、第1アームと第2アームの間隔は、筐体内を搬送可能なシートのうち前記軸方向の幅が最大のシートの幅よりも大きい構成とすることができる。
これによれば、シートを第3案内軸と筐体カバーとの間を通過させつつ、第3案内軸の両端部がアームによって支持されていることで、第3案内軸を多層フィルムに均一に接触させることができる。
前記した層転写装置において、第2案内軸は、筐体本体に固定され、第3案内軸は、筐体カバーに第1位置と第2位置との間で移動可能に支持され、第1位置にある場合、筐体本体に対する層転写用フィルムカートリッジの着脱方向に投影したときに第2案内軸と重なり、第2位置にある場合、前記着脱方向に投影したときに第2案内軸と重ならない構成とすることができる。
これによれば、第3案内軸が第2位置に移動することで、筐体カバーを開閉するときに、第3案内軸が第2案内軸に干渉しないので、筐体本体に対する筐体カバーの支持構造を簡易な構成とすることができるとともに、筐体カバーをスムーズに開閉することができる。
前記した層転写装置は、第3案内軸を第2位置から第1位置に向けて付勢する第1バネを備え、筐体本体は、筐体カバーがオープン位置からクローズ位置に移動する途中で第3案内軸または第3案内軸を筐体カバーに移動可能に支持する部材が接触する押圧部であって、筐体カバーのオープン位置からクローズ位置への移動に伴い第1バネの付勢力に抗して第3案内軸を第1位置から第2位置に移動させる押圧部を備え、第3案内軸は、筐体カバーのオープン位置からクローズ位置への移動に伴って第3案内軸または第3案内軸を筐体カバーに移動可能に支持する部材が押圧部と接触しなくなると第1バネの付勢力によって第2位置から第1位置に移動する構成とすることができる。
これによれば、層転写装置が使えるようになるまでの時間を短くすることができる。また、層転写装置の操作性を向上させることができる。
前記した層転写装置において、第3案内軸は、筐体カバーに固定され、筐体カバーがオープン位置からクローズ位置に移動するのに伴って第2位置から第1位置に移動する構成とすることができる。
これによれば、筐体カバーに対する第3案内軸の支持構造を簡易な構成とすることができる。
前記した層転写装置において、第2案内軸は、筐体本体に第3位置と第4位置との間で移動可能に支持され、第3位置にある場合、筐体本体に対する層転写用フィルムカートリッジの着脱方向に投影したときに第1位置にある第3案内軸と重なり、第4位置にある場合、前記着脱方向に投影したときに第1位置にある第3案内軸と重ならない構成とすることができる。
これによれば、第2案内軸が第4位置に移動することで、筐体カバーを開閉するときに、第3案内軸が第2案内軸に干渉しないので、筐体本体に対する筐体カバーの支持構造を簡易な構成とすることができるとともに、筐体カバーをスムーズに開閉することができる。
前記した層転写装置は、第2案内軸を筐体本体に第3位置と第4位置との間で移動可能に支持する第2支持部材と、第2案内軸を第4位置から第3位置に向けて付勢する第2バネと、を備え、第2支持部材は、オープン位置からクローズ位置に向けて移動する筐体カバーに押圧されることで第2バネの付勢力に抗して第2案内軸を第3位置から第4位置に移動させ、その後、筐体カバーによって押圧されなくなると第2バネの付勢力によって第2案内軸を第4位置から第3位置に移動させる構成とすることができる。
これによれば、層転写装置が使えるようになるまでの時間を短くすることができる。また、層転写装置の操作性を向上させることができる。
前記した層転写装置において、第3案内軸は、筐体本体に支持されている構成とすることができる。
これによれば、筐体カバーに第3案内軸や第3案内軸の支持構造等を設ける必要がないため、筐体カバーを軽量化することができる。これにより、筐体カバーの開閉操作を容易に行うことができる。
本発明によれば、層転写用フィルムカートリッジを簡易な構成とすることができる。
層転写装置を示す図(a)と、多層フィルムの構成を示す断面図(b)である。 層転写装置の筐体カバーを開けた状態を示す図である。 層転写用フィルムカートリッジを示す斜視図である。 第1実施形態に係る層転写装置の第3案内軸の支持構造を示す図(a),(b)である。 筐体カバーを閉める動作に連動して第3案内軸が第1位置から第2位置に移動する動作を示す図(a),(b)である。 筐体カバーを閉じた状態を示す図である。 第2実施形態に係る層転写装置を示す図(a),(b)である。 第3実施形態に係る層転写装置の第2案内軸の支持構造を示す図である。 筐体カバーを閉める動作に連動して第2案内軸が第3位置から第4位置に移動する動作を示す図(a),(b)である。 筐体カバーを閉じた状態を示す図である。 第4実施形態に係る層転写装置を示す図である。 筐体カバーを閉める動作に連動して第3案内軸が移動する動作を示す図(a),(b)である。 第5実施形態に係る層転写装置を示す図である。 筐体カバーを開けた状態を示す図である。 第3案内軸と第4支持部材を示す斜視図である。
次に、第1実施形態について説明する。
図1(a)に示すように、層転写装置1は、例えばレーザプリンタ等の画像形成装置でシートSにトナー像を形成した後、シートSのトナー像の上にアルミニウム等の箔を有する転写層を転写することで、シートSに箔の画像を形成する装置である。層転写装置1は、筐体2と、シート搬送部10と、フィルム供給部30と、転写部50とを備えている。
筐体2は、筐体本体21と、筐体カバー22とを備えている。筐体本体21は、上部に開口21A(図2参照)を有している。開口21Aは、筐体本体21に後述する層転写用フィルムカートリッジFCを着脱する際に層転写用フィルムカートリッジFCが通る開口である。筐体カバー22は、開口21Aを開閉するための部材である。筐体カバー22は、筐体本体21に移動可能に支持されている。詳しくは、筐体カバー22は、回動軸2Aを中心として、開口21Aを覆うクローズ位置(図1(a)の位置)と、開口21Aを露出させるオープン位置(図2の位置)との間で回動可能となっている。
シート搬送部10は、シート供給機構11と、シート排出機構12とを備えている。シート搬送部10は、メインモータMによって回転駆動される。シート供給機構11は、図示せぬシートトレイ上のシートSを一枚ずつ転写部50に向けて搬送する機構である。シート排出機構12は、転写部50を通過したシートSを筐体2の外部に排出する機構である。
フィルム供給部30は、シート供給機構11から搬送されたシートSに重ねるように多層フィルムFを供給する部分である。フィルム供給部30は、層転写用フィルムカートリッジFCと、第1案内軸41と、第2案内軸42と、第3案内軸43と、メインモータMを備えている。
層転写用フィルムカートリッジFCは、図2に示すように、開口21Aを通して筐体本体21に着脱可能となっている。層転写用フィルムカートリッジFCは、多層フィルムFと、供給部310と、巻取部350とを主に備えている。
供給部310は、供給リール31を主に有する。巻取部350は、巻取リール35を主に有する。供給リール31は、転写部50に向けて多層フィルムFを供給するためのリールであり、巻取リール35は、転写部50を通過した多層フィルムFを巻き取るためのリールである。多層フィルムFは、供給リール31に巻回されている。
図1(b)に示すように、多層フィルムFは、複数の層からなるフィルムである。詳しくは、多層フィルムFは、支持層F1と、被支持層F2とを有する。支持層F1は、テープ状の透明な基材であり、被支持層F2を支持している。被支持層F2は、例えば、剥離層F21と、転写層F22と、接着層F23とを有する。
剥離層F21は、支持層F1から転写層F22を剥離しやすくするための層であり、支持層F1と転写層F22との間に配置されている。剥離層F21は、支持層F1から剥離しやすい透明な材料、例えばワックス系樹脂を含んでいる。
転写層F22は、シートSのトナー像の上に転写される層であり、箔を含んでいる。箔とは、薄い金属であり、金、銀、銅、アルミニウム等からなる。また、転写層F22は、金色、銀色、赤色等の着色材料と、熱可塑性樹脂とを含む。転写層F22は、剥離層F21と接着層F23との間に配置されている。
接着層F23は、転写層F22をトナー像に接着しやすくするための層である。接着層F23は、転写部50によって加熱されたトナー像に付着しやすい材料、例えば塩化ビニル系樹脂やアクリル系樹脂を含んでいる。
図1(a)に示すように、供給リール31は、多層フィルムFが巻回される供給軸部31Aを有している。供給軸部31Aには、多層フィルムFの一端が固定されている。
巻取リール35は、多層フィルムFが巻回される巻取軸部35Aを有している。巻取軸部35Aには、多層フィルムFの他端が固定されている。巻取軸部35Aは、メインモータMによって回転駆動される。
層転写用フィルムカートリッジFCが新品の状態においては、供給リール31に巻回されたロール状の多層フィルムFの径は最大となっており、巻取リール35に巻回されたロール状の多層フィルムFの径は最小となっている。また、多層フィルムFを使い切った、層転写用フィルムカートリッジFCの寿命時においては、巻取リール35に巻回されたロール状の多層フィルムFの径は最大となり、供給リール31に巻回されたロール状の多層フィルムFの径は最小となる。
第1案内軸41は、供給リール31から引き出される多層フィルムFの進行方向を変更するための軸である。層転写用フィルムカートリッジFCが筐体本体21に装着された状態において、第1案内軸41は、多層フィルムFの面のうち支持層F1によって形成される第1面FAに接触している。
第1案内軸41は、トナー像が形成された面を下にした状態で搬送されるシートSに対して、供給リール31から引き出された多層フィルムFを下から重ねるように案内している。第1案内軸41は、供給リール31から引き出された多層フィルムFの搬送方向を変えて、シートSの搬送方向と略平行に多層フィルムFを転写部50に向けて案内する。
第2案内軸42は、第1案内軸41で案内された多層フィルムFの進行方向を変更するための軸である。層転写用フィルムカートリッジFCが筐体本体21に装着された状態において、第2案内軸42は、多層フィルムFの第1面FAに接触している。
第2案内軸42は、転写部50を通過した多層フィルムFと接触し、転写部50を通過した多層フィルムFの搬送方向をシートSの搬送方向とは異なる方向に変更することで、多層フィルムFをシートSから離れる方向に案内する。転写部50を通過してシートSと重なった状態で搬送された多層フィルムFは、第2案内軸42を通過する際にシートSとは異なる方向に案内され、シートSから剥離される。
なお、層転写用フィルムカートリッジFCが筐体本体21に装着された状態において、第1案内軸41と第2案内軸42の間に張架される多層フィルムFの面のうち第1面FAと反対側の面であって、転写層F22を含む被支持層F2によって形成される第2面FBは、シート搬送部10によって搬送されるシートSや、加圧ローラ51と接触する。
第3案内軸43は、第2案内軸42で案内された多層フィルムFの進行方向を変更するための軸である。詳しくは、第3案内軸43は、シートSから多層フィルムFを剥離させるときの多層フィルムFの角度を調整する。層転写用フィルムカートリッジFCが筐体本体21に装着されて筐体カバー22が閉じられた状態において、第3案内軸43は、多層フィルムFの第2面FBに接触している。
第3案内軸43が第2案内軸42と巻取リール35の間で張架される多層フィルムFの第2面FBに押し当てられることで、第2案内軸42で案内された多層フィルムFの進行方向が変更され、第2案内軸42を起点に折り曲げられた多層フィルムFの角度(以下、「剥離角度」ともいう。)がより小さくなるように調整されている。詳しくは、剥離角度は、多層フィルムFのうち、第1案内軸41と第2案内軸42の間で張架される部分と、第2案内軸42と第3案内軸43の間で張架される部分とのなす角である。剥離角度が小さいほど、第2案内軸42を通過したシートSが多層フィルムFから剥離しやすくなる。
案内軸41,42,43は、回転可能に支持されていてもよいし、回転不能に支持されていてもよい。
転写部50は、シートSと多層フィルムFを重ねた状態で加熱および加圧することで、シートSに形成されたトナー像の上に転写層F22を転写するための部分である。転写部50は、加圧ローラ51と、加熱ローラ61とを備えている。転写部50は、加圧ローラ51と加熱ローラ61のニップ部において、シートSと多層フィルムFを重ねて加熱および加圧する。
加圧ローラ51は、円筒状の芯金の周囲をゴム層で被覆したローラである。加圧ローラ51は、多層フィルムFの上側に配置され、シートSのトナー像が形成された面とは反対の面と接触可能となっている。加圧ローラ51は、両端部が筐体カバー22に回転可能に支持されている。加圧ローラ51は、加熱ローラ61との間でシートSおよび多層フィルムFを挟み、メインモータMによって回転駆動されることで加熱ローラ61を従動回転させる。このように加圧ローラ51と加熱ローラ61との間でシートSおよび多層フィルムFを挟んだ状態で、加圧ローラ51および加熱ローラ61が回転することで、シートSおよび多層フィルムFが搬送される。
加熱ローラ61は、円筒状に形成された金属管の内部に図示せぬヒータを配置したローラであり、多層フィルムFおよびシートSを加熱している。加熱ローラ61は、多層フィルムFの下側に配置され、多層フィルムFの第1面FAと接触する。
このように構成された層転写装置1では、トナー像が形成された面を下向きにして図示せぬシートトレイに載置されたシートSが、シート供給機構11により一枚ずつ転写部50に向けて搬送される。シートSは、転写部50のシート搬送方向における上流側で、供給リール31から供給された多層フィルムFと重ねられ、シートSのトナー像と多層フィルムFが接触した状態で転写部50に搬送される。
転写部50においては、シートSと多層フィルムFが加圧ローラ51と加熱ローラ61の間のニップ部を通過する際に、加熱ローラ61と加圧ローラ51により加熱および加圧され、トナー像の上に転写層F22が転写される。なお、以下の説明では、トナー像への転写層F22の転写を「層転写」とも称する。
層転写が行われた後、シートSと多層フィルムFは密着した状態で第2案内軸42まで搬送される。シートSと多層フィルムFが第2案内軸42を通過すると、多層フィルムFの搬送方向がシートSの搬送方向と異なる方向に変わるため、シートSから多層フィルムFが剥離される。シートSから剥離された多層フィルムFは、巻取リール35に巻き取られていく。一方、多層フィルムFが剥離されたシートSは、シート排出機構12によって、箔が転写された面を下に向けた状態で、筐体2の外部に排出される。
図3に示すように、層転写用フィルムカートリッジFCは、供給部310および巻取部350の他、ハンドル33を備えている。
供給部310は、供給リール31の他、供給ケース32を有している。また、巻取部350は、巻取リール35の他、巻取ケース36を備えている。なお、以下の説明では、供給リール31の回転軸X1に沿った方向を「第1軸方向」と称し、巻取リール35の回転軸X2に沿った方向を「第2軸方向」と称する。
供給ケース32は、供給リール31を収容するケースであり、中空の略円柱状に形成されている。詳しくは、供給ケース32は、供給リール31の供給軸部31Aに巻回された多層フィルムFを内部に収容している。供給リール31の供給軸部31Aは、供給ケース32の第1軸方向の各端面から外側に突出している。供給リール31は、供給ケース32に回転可能に支持されている。また、供給ケース32は、多層フィルムFが通る供給開口32Aを有している。供給開口32Aは、多層フィルムFを供給ケース32の内側から外側へ案内する。
巻取ケース36は、巻取リール35を収容するケースであり、中空の円柱状に形成されている。詳しくは、巻取ケース36は、巻取リール35の巻取軸部35Aに巻回された多層フィルムFを内部に収容している。巻取リール35の巻取軸部35Aは、巻取ケース36の第2軸方向の各端面から外側に突出している。巻取リール35は、巻取ケース36に回転可能に支持されている。巻取軸部35Aの第2軸方向における一端には、メインモータMからの駆動力を受ける図示せぬ巻取ギヤが固定されている。
図2に示すように、巻取ケース36は、多層フィルムFが通る巻取開口36Aを有している。巻取開口36Aは、多層フィルムFを巻取ケース36の外側から内側へ案内する。多層フィルムFは、供給開口32Aの縁と巻取開口36Aの縁とで支持されることで、供給リール31と巻取リール35の間で張った状態で架け渡されることが可能となっている。
ハンドル33は、ユーザの指がフックされることを許容する部位である。ハンドル33は、第1軸方向に延びるように供給部310に配置されている。詳しくは、ハンドル33は、供給ケース32に支持されている。ハンドル33は、供給ケース32の外周面から、回転軸X1(図3参照)に交差する方向、詳しくは直交する方向に突出している。
図4(a)に示すように、第1案内軸41および第2案内軸42は、筐体本体21に支持されており、第3案内軸43は、筐体カバー22に支持されている。すなわち、筐体本体21は、第1案内軸41と、第2案内軸42とを備え、筐体カバー22は、第3案内軸43を備えている。さらに言えば、筐体2は、筐体本体21に設けられた第1案内軸41および第2案内軸42と、筐体カバー22に設けられた第3案内軸43とを備えている。
第1案内軸41および第2案内軸42は、筐体本体21に移動不能に支持されている。すなわち、第1案内軸41および第2案内軸42は、筐体本体21に固定された状態で設けられている。
第3案内軸43は、筐体カバー22に移動可能に支持されており、筐体本体21に対して移動可能である。詳しくは、第3案内軸43は、筐体カバー22に、第2案内軸42で案内された多層フィルムFに接触して多層フィルムFの進行方向を変更する実線で示す第1位置と、第1位置と異なる仮想線で示す第2位置との間で移動可能に支持されている。これにより、第3案内軸43は、筐体本体21に対し、第1位置と、第2位置との間で移動可能である。
ここで、第3案内軸43の支持構造について詳細に説明する。なお、以下の説明では、第3案内軸43が延びる軸方向、すなわち、第3案内軸43の軸方向を単に「軸方向」と称し、筐体本体21に対する層転写用フィルムカートリッジFCの着脱方向を単に「着脱方向」と称する。本実施形態では、着脱方向は、軸方向に直交する方向である。また、着脱方向は、層転写用フィルムカートリッジFCが筐体本体21に装着された状態における、回転軸X1,X2を結ぶ直線L(図1参照)に直交する方向である。
層転写装置1は、第1支持部材70と、第1バネ80とを備えている。
図4(a),(b)に示すように、第1支持部材70は、第3案内軸43を支持する部材であり、第1アーム71と、第2アーム72とを有している。第1アーム71は、第3案内軸43の軸方向の一端部を支持し、第2アーム72は、第3案内軸43の軸方向の他端部を支持している。第1アーム71および第2アーム72は、着脱方向に延びるような長尺状の部材であり、その長手方向の一端部で第3案内軸43を支持しており、長手方向の他端部が筐体カバー22に支持されている。このため、第1支持部材70は、第3案内軸43を、筐体カバー22から離間した位置で支持している。
また、第1支持部材70は、第3案内軸43を、シートSMAXよりも軸方向の外側で支持している。シートSMAXは、層転写装置1の筐体2内を搬送可能なシートSのうち、軸方向の幅が最大のシートSである。詳しくは、第1アーム71は、軸方向におけるシートSMAXの一端よりも外側に配置されており、第2アーム72は、軸方向におけるシートSMAXの他端よりも外側に配置されている。このため、第1アーム71と第2アーム72の間隔D1は、シートSMAXの幅W1よりも大きい。
さらに説明すると、第1支持部材70は、第3案内軸43を、多層フィルムFMAXよりも軸方向の外側で支持している。多層フィルムFMAXは、筐体2内を搬送可能な多層フィルムFのうち、軸方向の幅が最大の多層フィルムFである。第1アーム71は、軸方向における多層フィルムFMAXの一端よりも外側に配置されており、第2アーム72は、軸方向における多層フィルムFMAXの他端よりも外側に配置されている。このため、間隔D1は、多層フィルムFMAXの幅W2よりも大きい。なお、本実施形態では、多層フィルムFMAXの幅W2は、シートSMAXの幅W1よりも大きい。
第1支持部材70は、第1アーム71および第2アーム72の長手方向の他端部が筐体カバー22に回動可能に支持されている。詳しくは、第1アーム71および第2アーム72は、筐体カバー22に対し、軸方向に平行な回動軸70Aを中心として回動可能となっている。これにより、第1支持部材70は、第3案内軸43を、筐体カバー22に対し、実線で示す第1位置と、仮想線で示す第2位置との間で回動可能に支持している。
第1バネ80は、第3案内軸43を第2位置から第1位置に向けて付勢するバネである。詳しくは、第1バネ80は、第1アーム71および第2アーム72のそれぞれに対応して1つずつ配置され、第1アーム71および第2アーム72を図4(a)の反時計回りに付勢している。一例として、第1バネ80は、ねじりコイルバネである。
なお、図示は省略するが、筐体カバー22には、図4(a)の反時計回りに付勢されたアーム71,72が当接することで、第1アーム71および第2アーム72のそれ以上の回動を規制して、第3案内軸43の位置を第1位置に規制する規制部が設けられている。
第3案内軸43は、実線で示す第1位置にある場合、着脱方向に投影したときに第2案内軸42と重なる。これにより、多層フィルムFの剥離角度を適正な角度にすることができる。また、第3案内軸43は、仮想線で示す第2位置にある場合、着脱方向に投影したときに第2案内軸42と重ならない。これにより、第3案内軸43が第2案内軸42と干渉することなく、筐体カバー22を開閉することができる。
筐体本体21は、筐体カバー22を開閉するときに第3案内軸43を第1位置から第2位置に移動させるための押圧部90を備えている。押圧部90は、筐体本体21に固定された状態で設けられている。押圧部90は、第2案内軸42の軸方向における一端と他端に配置され、軸方向の一端に配置された押圧部90が第2案内軸42の軸方向の一端部を支持し、軸方向の他端に配置された押圧部90が第2案内軸42の軸方向の他端部を支持している。
押圧部90は、第1押圧面91と、第2押圧面92とを有している。
第1押圧面91は、筐体カバー22がオープン位置からクローズ位置に移動する途中で第1支持部材70が接触する面である。第1押圧面91は、層転写用フィルムカートリッジFCを筐体本体21に装着する方向の上流側から下流側(図の略上から下)に向かうにつれて、第1案内軸41や転写部50から離れた位置に位置するように傾斜している。
これにより、第1押圧面91は、筐体カバー22のオープン位置からクローズ位置への移動に伴い第3案内軸43を第1バネ80の付勢力に抗して第1位置から第2位置に移動させる。第3案内軸43は、筐体カバー22のオープン位置からクローズ位置への移動に伴って第1支持部材70の先端部が第1押圧面91(押圧部90)と接触しなくなると第1バネ80の付勢力によって第2位置から第1位置に移動する。
第2押圧面92は、筐体カバー22がクローズ位置からオープン位置に移動する途中で第1支持部材70が接触する面である。第2押圧面92は、層転写用フィルムカートリッジFCを筐体本体21に装着する方向の下流側から上流側(図の略下から上)に向かうにつれて、第1案内軸41や転写部50から離れた位置に位置するように傾斜している。
これにより、第2押圧面92は、筐体カバー22のクローズ位置からオープン位置への移動に伴い第3案内軸43を第1バネ80の付勢力に抗して第1位置から第2位置に移動させる。第3案内軸43は、筐体カバー22のクローズ位置からオープン位置への移動に伴って第1支持部材70の先端部が第2押圧面92と接触しなくなると第1バネ80の付勢力によって第2位置から第1位置に移動する。
次に、本実施形態に係る層転写装置1の作用効果について説明する。
図2に示すように、層転写用フィルムカートリッジFCを筐体本体21に装着していくと、供給ケース32と巻取ケース36の間で架け渡された多層フィルムFが、第1案内軸41と第2案内軸42に接触する。その後、さらに層転写用フィルムカートリッジFCを装着していくと、図5(a)に示すように、多層フィルムFは、供給ケース32、第1案内軸41、第2案内軸42および巻取ケース36の各部材間で架け渡される。
層転写用フィルムカートリッジFCを筐体本体21に装着した後、筐体カバー22をオープン位置から閉めていくと、第1支持部材70の先端部が押圧部90の第1押圧面91に接触する。その後、筐体カバー22をさらに閉めていくと、図5(b)に示すように、第1押圧面91からの反力によって第1支持部材70を介して第3案内軸43が第1バネ80(図4(a)参照)の付勢力に抗して第1位置から第2位置に移動する。これにより、第3案内軸43が第2案内軸42を避けるように動くので、第3案内軸43が第2案内軸42と干渉しなくなる。
第3案内軸43が第2位置に移動した後、筐体カバー22をさらに閉めていくと、第1支持部材70の先端部が第1押圧面91と接触しなくなったところで、第1支持部材70を介して第3案内軸43が第1バネ80の付勢力によって第2位置から第1位置に移動していく。
第3案内軸43は、第1位置に到達する前に、第2案内軸42と巻取ケース36との間で張架された多層フィルムFに接触する。その後、筐体カバー22をさらに閉めていくと、第3案内軸43は、第2案内軸42と巻取ケース36との間で張架された多層フィルムFを供給ケース32に向けて押圧していく。そして、図6に示すように、筐体カバー22がクローズ位置に到達し、第3案内軸43が第1位置に到達すると、多層フィルムFの剥離角度が適正な角度となる。
層転写用フィルムカートリッジFCを筐体本体21から取り外す場合には、筐体カバー22をクローズ位置から開いていく。そうすると、第1支持部材70の先端部が押圧部90の第2押圧面92に接触する。その後、筐体カバー22をさらに開いていくと、図5(b)に示すように、第2押圧面92からの反力によって第1支持部材70を介して第3案内軸43が第1バネ80の付勢力に抗して第1位置から第2位置に移動する。これにより、第3案内軸43が第2案内軸42と干渉しなくなる。
第3案内軸43が第2位置に移動した後、筐体カバー22をさらに開いていくと、図5(a)に示すように、第1支持部材70の先端部が第2押圧面92と接触しなくなり、第1支持部材70を介して第3案内軸43が第1バネ80の付勢力によって第2位置から第1位置に移動する。そして、図2に示すように、筐体カバー22がオープン位置に到達した後、層転写用フィルムカートリッジFCの筐体本体21からの取り外しが可能となる。
以上説明した本実施形態によれば、筐体本体21を備える筐体2が案内軸41,42,43を備えるので、層転写用フィルムカートリッジが案内軸を備える場合と比較して、層転写用フィルムカートリッジFCを簡易な構成とすることができる。これにより、例えば、交換用の部材である層転写用フィルムカートリッジFCの低コスト化を図ることができる。
また、第3案内軸43が、使用時の位置である第1位置から、第1位置と異なる第2位置に移動することで、層転写用フィルムカートリッジFCの着脱時に、層転写用フィルムカートリッジFCと第3案内軸43が干渉するのを抑制することができる。これにより、設計の自由度を高めることができる。
また、第3案内軸43が筐体カバー22に支持されているので、筐体カバー22を開くことで第3案内軸43が筐体本体21内から退避する。これにより、筐体本体21に設けられる、層転写用フィルムカートリッジFCの着脱のための構造、例えば、着脱のためのガイド等を簡易な構成とすることができる。
また、第1支持部材70が、第3案内軸43をシートSMAXよりも軸方向の外側で支持するとともに、第3案内軸43を筐体カバー22から離間した位置で支持しているので、シートSを第3案内軸43と筐体カバー22との間を通過させることができる。
また、第1支持部材70の第1アーム71と第2アーム72の間隔D1がシートSMAXの幅W1よりも大きいので、シートSを第3案内軸43と筐体カバー22との間を通過させつつ、第3案内軸43の両端部がアーム71,72によって支持されていることで、第3案内軸の片方の端部だけが支持される場合と比較して、第3案内軸43を多層フィルムFに均一に接触させることができる。
また、第2案内軸42が筐体本体21に固定された構成で、第3案内軸43が筐体カバー22に第1位置と第2位置との間で移動可能に支持されているので、第3案内軸43が第2位置に移動することで、筐体カバー22を開閉するときに、第3案内軸43が第2案内軸42に干渉しない。これにより、例えば、後述する第4実施形態のように、第3案内軸が第2案内軸を避けるように筐体カバー自身が動く必要がないので、筐体本体21に対する筐体カバー22の支持構造を簡易な構成とすることができるとともに、筐体カバー22をスムーズに開閉することができる。
また、筐体カバー22を開閉するときに、第3案内軸43が、押圧部90によって第1バネ80の付勢力に抗して第1位置から第2位置に移動し、第1バネ80の付勢力によって第2位置から第1位置に移動するので、例えば、筐体カバーを開閉するときに第3案内軸を予め第2位置に移動させておき、筐体カバーを閉じた後に第3案内軸を第1位置に移動させる操作を行う必要がない。これにより、層転写装置1が使えるようになるまでの時間を短くすることができる。また、第3案内軸を手動で第1位置と第2位置との間で移動させる場合と比較して、層転写装置1の操作性を向上させることができる。
なお、本実施形態では、第3案内軸43を筐体カバー22に移動可能に支持する第1支持部材70が押圧部90と接触する構成であったが、これに限定されず、例えば、第3案内軸が押圧部と直接接触する構成であってもよい。この場合、第3案内軸は、筐体カバーのオープン位置からクローズ位置への移動に伴って、第1バネの付勢力に抗して第1位置から第2位置に移動した後、第3案内軸が押圧部と接触しなくなると第1バネの付勢力によって第2位置から第1位置に移動することとなる。
次に、第2実施形態について説明する。なお、以下では、先に説明した実施形態と同様の構成要素については同一の符号を付す等して適宜説明を省略し、先に説明した実施形態と異なる点について詳細に説明する。
本実施形態の層転写装置1は、第1実施形態で説明した押圧部90を備えていない。代わりに、図7に示すように、本実施形態の層転写装置1は、第3案内軸43を移動させるための駆動源として、ソレノイドアクチュエータACを備えている。
ソレノイドアクチュエータACは、筐体カバー22に設けられている。ソレノイドアクチュエータACは、通電してONとすることで、図示せぬプランジャが第1支持部材70を押圧し、第1バネ80(図4(a)参照)の付勢力に抗して第1支持部材70を図の時計回りに回動させる。これにより、第3案内軸43が図7(b)に示す第1位置から図7(a)に示す第2位置に移動する。一方、ソレノイドアクチュエータACへの通電を止めてOFFとすることで、第1バネ80(図4(a)参照)の付勢力によって第1支持部材70が図の反時計回りに回動する。これにより、第3案内軸43が図7(a)に示す第2位置から図7(b)に示す第1位置に移動する。
このような構成では、筐体カバー22を開閉するときに、ソレノイドアクチュエータACをONとすることで、第3案内軸43を第2位置に移動させることができるので、第3案内軸43が第2案内軸42と干渉することなく、筐体カバー22を開閉することができる。また、筐体カバー22を閉じたときに、ソレノイドアクチュエータACをOFFとすることで、第3案内軸43を第1位置に移動させることができるので、多層フィルムFの剥離角度を適正な角度にすることができる。
なお、本実施形態では、駆動源としてソレノイドアクチュエータACを例示したが、これに限定されず、例えば、駆動源は、モータ等であってもよい。
次に、第3実施形態について説明する。
前述した実施形態では、第3案内軸43が筐体カバー22に移動可能に支持されていたが、図8に示すように、本実施形態では、第3案内軸43は、筐体カバー22に移動不能に支持されている。すなわち、第3案内軸43は、筐体カバー22に固定されている。一方、本実施形態では、第2案内軸42は、筐体本体21に移動可能に支持されている。詳しくは、層転写装置1は、第3支持部材170と、第2支持部材110と、第2バネ120とを備えている。
第3支持部材170は、第3案内軸43を支持する部材である。第3支持部材170は、第3案内軸43の軸方向における一端と他端に配置され、軸方向の一端に配置された第3支持部材170が第3案内軸43の軸方向の一端部を支持し、軸方向の他端に配置された第3支持部材170が第3案内軸43の軸方向の他端部を支持している。
第3支持部材170は、着脱方向に延びるような長尺状の部材であり、その長手方向の一端部で第3案内軸43を支持しており、長手方向の他端部が筐体カバー22に固定された状態で支持されている。第3支持部材170は、第1実施形態の第1支持部材70と同様に、第3案内軸43を、筐体カバー22から離間した位置で支持している。また、2つの第3支持部材170の間隔は、シートSMAXの幅W1や多層フィルムFMAXの幅W2(図4(b)参照)よりも大きい。
第3案内軸43は、筐体カバー22に対して動かないように固定されているので、筐体カバー22がオープン位置からクローズ位置に移動するのに伴って、筐体本体21に対し、図9(a),(b)に示す使用時以外の位置である第2位置から、図10に示す使用時の位置である第1位置に移動する。また、第3案内軸43は、筐体カバー22がクローズ位置からオープン位置に移動するのに伴って、筐体本体21に対し、第1位置から第2位置に移動する。
図8に示すように、第2支持部材110は、第2案内軸42を支持する部材である。第2支持部材110は、第2案内軸42の軸方向における一端と他端に配置され、軸方向の一端に配置された第2支持部材110が第2案内軸42の軸方向の一端部を支持し、軸方向の他端に配置された第2支持部材110が第2案内軸42の軸方向の他端部を支持している。
第2支持部材110は、軸方向に平行な回動軸110Aを中心として筐体本体21に回動可能に支持されている。これにより、第2支持部材110は、第2案内軸42を、筐体本体21に対し、実線で示す第3位置と、仮想線で示す第4位置との間で移動可能、具体的には、回動可能に支持している。
第2バネ120は、第2案内軸42を第4位置から第3位置に向けて付勢するバネである。詳しくは、第2バネ120は、第2案内軸42の軸方向における一端と他端に配置され、第2支持部材110を図の反時計回りに付勢している。一例として、第2バネ120は、ねじりコイルバネである。
なお、図示は省略するが、筐体本体21には、図の反時計回りに付勢された第2支持部材110が当接することで、第2支持部材110のそれ以上の回動を規制して、第2案内軸42の位置を第3位置に規制する規制部が設けられている。
第2案内軸42は、実線で示す第3位置にある場合、着脱方向に投影したときに第1位置にある第3案内軸43と重なる。これにより、第3案内軸43によって多層フィルムFの剥離角度を適正な角度にすることができる。また、第2案内軸42は、仮想線で示す第4位置にある場合、着脱方向に投影したときに第1位置にある第3案内軸43と重ならない。これにより、第3案内軸43が第2案内軸42と干渉することなく、筐体カバー22を開閉することができる。
第2支持部材110は、第1被押圧面111と、第2被押圧面112とを有している。
第1被押圧面111は、筐体カバー22がオープン位置からクローズ位置に移動する途中で、筐体カバー22に設けられた第3支持部材170が接触する面である。第1被押圧面111は、層転写用フィルムカートリッジFCを筐体本体21に装着する方向の上流側から下流側(図の略上から下)に向かうにつれて、第1案内軸41や転写部50から離れた位置に位置するように傾斜している。
これにより、第1被押圧面111は、オープン位置からクローズ位置に向けて移動する筐体カバー22に固定された第3支持部材170に押圧されることで、第2案内軸42を第2バネ120の付勢力に抗して第3位置から第4位置に移動させる。すなわち、第1被押圧面111は、第3支持部材170を介して、オープン位置からクローズ位置に向けて移動する筐体カバー22に押圧されることで、第2バネ120の付勢力に抗して第2案内軸42を第3位置から第4位置に移動させる。
第2被押圧面112は、筐体カバー22がクローズ位置からオープン位置に移動する途中で第3支持部材170が接触する面である。第2被押圧面112は、層転写用フィルムカートリッジFCを筐体本体21に装着する方向の下流側から上流側(図の略下から上)に向かうにつれて、第1案内軸41や転写部50から離れた位置に位置するように傾斜している。これにより、第2被押圧面112は、クローズ位置からオープン位置に向けて移動する第3支持部材170に押圧されることで、第2案内軸42を第2バネ120の付勢力に抗して第3位置から第4位置に移動させる。
第2支持部材110は、第3支持部材170によって押圧されなくなると、第2案内軸42を第2バネ120の付勢力によって第4位置から第3位置に移動させる。すなわち、第2支持部材110は、第3支持部材170を介して、筐体カバー22によって押圧されなくなると、第2バネ120の付勢力によって第2案内軸42を第4位置から第3位置に移動させる。
次に、本実施形態に係る層転写装置1の作用効果について説明する。
図9(a)に示すように、層転写用フィルムカートリッジFCを筐体本体21に装着した後、筐体カバー22オープン位置からを閉めていくと、第3支持部材170の先端部が第2支持部材110の第1被押圧面111に接触する。
筐体カバー22をさらに閉めていくと、図9(b)に示すように、第1被押圧面111が第3支持部材170によって押圧されることで、第2支持部材110が図の時計回りに回動し、これによって、第2案内軸42が第2バネ120(図8参照)の付勢力に抗して第3位置から第4位置に移動する。これにより、第2案内軸42が第3案内軸43を避けるように動くので、第3案内軸43と第2案内軸42が干渉しなくなる。
その後、筐体カバー22をさらに閉めていくと、第3支持部材170の先端部が第1被押圧面111と接触しなくなったところで、第2支持部材110が第2バネ120の付勢力によって図の反時計回りに回動し、これによって、第2案内軸42が第4位置から第3位置に移動していく。そして、図10に示すように、筐体カバー22がクローズ位置に到達し、第3案内軸43が第1位置に到達すると、第2案内軸42が第3位置に到達し、多層フィルムFの剥離角度が適正な角度となる。
筐体カバー22をクローズ位置から開いていくと、第3支持部材170の先端部が第2支持部材110の第2被押圧面112に接触する。筐体カバー22をさらに閉めていくと、図9(b)に示すように、第2被押圧面112が第3支持部材170によって押圧されることで、第2支持部材110が図の時計回りに回動し、これによって、第2案内軸42が第2バネ120の付勢力に抗して第3位置から第4位置に移動する。これにより、第3案内軸43と第2案内軸42が干渉しなくなる。
その後、筐体カバー22をさらに閉めていくと、第3支持部材170の先端部が第2被押圧面112と接触しなくなったところで、第2支持部材110が第2バネ120の付勢力によって図の反時計回りに回動し、これによって、図9(a)に示すように、第2案内軸42が第4位置から第3位置に移動していく。そして、筐体カバー22がオープン位置に到達した後、層転写用フィルムカートリッジFCの着脱が可能となる。
以上説明した本実施形態によれば、先に説明した実施形態と同様に、筐体2が案内軸41,42,43を備えるので、層転写用フィルムカートリッジFCを簡易な構成とすることができる。
また、第3案内軸43は、筐体カバー22に固定され、筐体カバー22がオープン位置からクローズ位置に移動するのに伴って第2位置から第1位置に移動するので、筐体カバー22に対する第3案内軸43の支持構造を簡易な構成とすることができる。
また、第3案内軸43が筐体カバー22に固定された構成で、第2案内軸42が筐体本体21に第3位置と第4位置との間で移動可能に支持されているので、第2案内軸42が第4位置に移動することで、筐体カバー22を開閉するときに、第3案内軸43が第2案内軸42に干渉しない。これにより、例えば、第3案内軸が第2案内軸を避けるように筐体カバー自身が動く必要がないので、筐体本体21に対する筐体カバー22の支持構造を簡易な構成とすることができるとともに、筐体カバー22をスムーズに開閉することができる。
また、筐体カバー22を開閉するときに、第3支持部材170が第2案内軸42を第2バネ120の付勢力に抗して第3位置から第4位置に移動させ、その後、第2バネ120の付勢力によって第2案内軸42を第4位置から第3位置に移動させるので、例えば、筐体カバーを開閉するときに第2案内軸を予め第4位置に移動させておき、筐体カバーを閉じた後に第2案内軸を第3位置に移動させる操作を行う必要がない。これにより、層転写装置1が使えるようになるまでの時間を短くすることができる。また、第2案内軸を手動で第3位置と第4位置との間で移動させる場合と比較して、層転写装置1の操作性を向上させることができる。
なお、本実施形態では、第2支持部材110が筐体カバー22に固定された第3支持部材170によって押圧されることで、第2支持部材110が筐体カバー22に押圧される構成であったが、これに限定されない。例えば、第3支持部材を介して筐体カバーに固定された第3案内軸によって第2支持部材が押圧されることで、第2支持部材が筐体カバーに押圧される構成であってもよい。
次に、第4実施形態について説明する。
図11に示すように、本実施形態では、第2案内軸42は、筐体本体21に固定された状態で設けられ、第3案内軸43は、筐体カバー22に固定された状態で設けられている。本実施形態において、筐体カバー22は、開閉するときに第3案内軸43が第2案内軸42を避けるように筐体カバー22自身が動くように筐体本体21に支持されている。
詳しくは、筐体本体21は、筐体カバー22を回動可能に軸支するための回動軸21Bを有し、筐体カバー22は、回動軸21Bが係合する係合穴22Bを有している。係合穴22Bは、軸方向に直交する方向、具体的には、筐体カバー22がクローズ位置にある状態における前後に長い長穴となっている。これにより、筐体カバー22は、筐体本体21に、クローズ位置とオープン位置との間で回動可能、かつ、係合穴22Bの長手方向に沿って移動可能に支持されている。筐体カバー22がクローズ位置にある状態において、回動軸21Bは、係合穴22Bの前寄りに位置する。
このような構成によれば、図12(a),(b)に示すように、筐体カバー22をオープン位置からクローズ位置に移動させるときに、筐体カバー22を、筐体本体21に対して、図の反時計回りに回動させつつ、前に動かすことができるので、第3案内軸43を第2案内軸42の前側を通過させながら図11に示す第1位置に移動させることができる。これにより、第3案内軸43が第2案内軸42と干渉することなく、筐体カバー22を閉じることができる。
また、筐体カバー22をクローズ位置からオープン位置に移動させるときにも、筐体カバー22を、筐体本体21に対して、図の時計回りに回動させつつ、前に動かすことができるので、第3案内軸43を第2案内軸42の前側を通過させることができ、第3案内軸43が第2案内軸42と干渉することなく、筐体カバー22を開くことができる。
次に、第5実施形態について説明する。
前述した実施形態では、第3案内軸43が筐体カバー22に支持されていたが、図13および図14に示すように、本実施形態では、第3案内軸43は、第1案内軸41および第2案内軸42と同様に、筐体本体21に支持されている。
図14および図15に示すように、筐体本体21は、第3案内軸43を支持する第4支持部材140を備えている。第4支持部材140は、第3案内軸43を支持する一対の支持部141と、軸部142と、被押圧部143とを有している。
支持部141は、第3案内軸43の軸方向における一端と他端に配置され、軸方向の一端に配置された支持部141が第3案内軸43の軸方向の一端部を支持し、軸方向の他端に配置された支持部141が第3案内軸43の軸方向の他端部を支持している。
軸部142は、一対の支持部141を接続するように設けられ、軸方向に沿って第3案内軸43と平行に延びている。軸部142は、筐体本体21に回動可能に支持されている。これにより、第3案内軸43は、筐体本体21に対し、多層フィルムFの進行方向を変更する図13に示す第1位置と、第1位置と異なる図14に示す第2位置との間で移動可能、具体的には、回動可能である。
被押圧部143は、軸部142の外周面から、軸方向に交差する方向、詳しくは直交する方向に突出している。第4支持部材140は、図14に実線で示す位置と仮想線で示す位置との間で回動するように支持されており、これによって、第3案内軸43が第2位置と第1位置との間を移動する。本実施形態では、被押圧部143は、軸部142の軸方向における中央付近に1つだけ設けられている(図15参照)。なお、被押圧部143は、軸方向に並んで2つ以上設けられていてもよい。
層転写用フィルムカートリッジFCの巻取ケース36を、第2案内軸42と第3案内軸43の間を通して筐体本体21に装着していくと、巻取ケース36が第4支持部材140の被押圧部143に当接して押圧し、第4支持部材140を図の時計回りに回動させて第3案内軸43を第2位置から第1位置に向けて移動させる。そして、図13に示すように、巻取ケース36が筐体本体21に装着されると、第3案内軸43が第1位置に到達する。
第4支持部材140は、巻取ケース36を筐体本体21から取り外した後に手動で図13に示す位置から図14に示す位置に回動させる構成としてもよいし、バネによって図13に示す位置から図14に示す位置に回動する構成としてもよい。
以上説明した本実施形態によれば、先に説明した実施形態と同様に、筐体2が案内軸41,42,43を備えるので、層転写用フィルムカートリッジFCを簡易な構成とすることができる。
また、第3案内軸43が筐体本体21に支持されているので、筐体カバー22に第3案内軸や第3案内軸の支持構造等を設ける必要がないため、筐体カバー22を軽量化することができる。これにより、筐体カバー22の開閉操作を容易に行うことができる。
なお、本実施形態では、層転写用フィルムカートリッジFCを筐体本体21に装着することで第4支持部材140が回動して、第3案内軸43が第2位置から第1位置に移動する構成であったが、これに限定されない。例えば、第4支持部材を、層転写用フィルムカートリッジの装着とは無関係に、モータ等の駆動源によって回動させ、第3案内軸を第1位置と第2位置との間で移動させる構成としてもよい。
以上に実施形態について説明したが、本発明は前記実施形態に限定されることなく、以下に例示するように適宜変形して実施することができる。
前記実施形態では、第1バネ80としてねじりコイルバネを例示したが、これに限定されず、第1バネは、ねじりコイルバネ以外のバネ、例えば、引張コイルバネや板バネ等であってもよい。第2バネについても同様である。
前記実施形態では、第3案内軸43の両端部がアーム71,72(第1支持部材70)によって支持される構成であったが、これに限定されず、第3案内軸は、片方の端部だけが第1支持部材によって支持される構成であってもよい。
前記実施形態では、筐体2が筐体本体21と筐体カバー22を備えていたが、これに限定されず、例えば、第3案内軸が筐体本体に支持される構成において、筐体は、筐体カバーを備えない構成であってもよい。
前記実施形態では、第3案内軸43が筐体本体21に対し第1位置と第2位置との間で移動可能であったが、これに限定されず、例えば、第3案内軸は、筐体本体に対し動かないように固定されていてもよい。
前記実施形態で説明した層転写用フィルムカートリッジFCの構成は一例であり、前記実施形態の構成に限定されない。例えば、層転写用フィルムカートリッジFCは、供給部310と巻取部350とが連結部材によって連結された構成であってもよい。また、層転写用フィルムカートリッジFCは、ハンドルが、供給部310ではなく、巻取部350に配置されている構成であってもよいし、供給部310と巻取部350の両方に配置されている構成であってもよい。
前記実施形態では、層転写装置1が第1案内軸41、第2案内軸42および第3案内軸43の3つの案内軸を備える構成であったが、これに限定されず、層転写装置は、4つ以上の案内軸を備える構成であってもよい。
前記実施形態では、層転写装置1がレーザプリンタ等の画像形成装置とは別の装置であったが、これに限定されず、層転写装置は画像形成装置と一体に構成されていてもよい。また、前記実施形態では、層転写装置として、シートSのトナー像の上に転写層F22を転写する層転写装置1を例示したが、これに限定されない。例えば、層転写装置は、シートに形成されたインク像の上に転写層を転写する装置や、転写層をサーマルヘッドでシートに転写する装置であってもよい。
前記実施形態では、箔を含む転写層F22を例示したが、これに限定されず、例えば、転写層は、箔や着色材料を含まず、熱可塑性樹脂から形成されていてもよい。また、前記実施形態では、多層フィルムFを4層で構成したが、これに限定されず、多層フィルムは、転写層と支持層を有していれば、層の数はいくつであってもよい。
前記した実施形態および変形例で説明した各要素は、任意に組み合わせて実施してもよい。
1 層転写装置
2 筐体
21 筐体本体
21A 開口
22 筐体カバー
41 第1案内軸
42 第2案内軸
43 第3案内軸
70 第1支持部材
71 第1アーム
72 第2アーム
80 第1バネ
90 押圧部
F 多層フィルム
F1 支持層
F22 転写層
FC 層転写用フィルムカートリッジ
S シート

Claims (10)

  1. シートに転写層を転写する層転写装置であって、
    筐体本体を備える筐体と、
    前記筐体本体に着脱可能であり、前記転写層および前記転写層を支持する支持層を有する多層フィルムを備える層転写用フィルムカートリッジと、を備え、
    前記筐体本体は、
    前記多層フィルムに接触して前記多層フィルムの進行方向を変更する第1案内軸と、
    前記第1案内軸で案内された前記多層フィルムに接触して前記多層フィルムの進行方向を変更する第2案内軸と、を備え、
    前記筐体は、
    前記第2案内軸で案内された前記多層フィルムに接触して前記多層フィルムの進行方向を変更する第3案内軸を備え
    前記第3案内軸は、前記筐体本体に対し、前記第2案内軸で案内された前記多層フィルムに接触して前記多層フィルムの進行方向を変更する第1位置と、前記第1位置と異なる第2位置との間で移動可能であることを特徴とする層転写装置。
  2. 前記筐体本体は、前記層転写用フィルムカートリッジを着脱する際に前記層転写用フィルムカートリッジが通る開口を有し、
    前記筐体は、前記筐体本体に、前記開口を露出させるオープン位置と、前記開口を覆うクローズ位置との間で移動可能に支持された筐体カバーを備え、
    前記第3案内軸は、前記筐体カバーに支持されていることを特徴とする請求項に記載の層転写装置。
  3. 前記筐体カバーに支持された第1支持部材であって、前記第3案内軸を支持する第1支持部材を備え、
    前記第1支持部材は、前記第3案内軸を、前記筐体内を搬送可能なシートのうち前記第3案内軸の軸方向の幅が最大のシートよりも前記軸方向の外側で支持するとともに、前記第3案内軸を、前記筐体カバーから離間した位置で支持していることを特徴とする請求項に記載の層転写装置。
  4. 前記第1支持部材は、前記第3案内軸の一端部を支持する第1アームと、前記第3案内軸の他端部を支持する第2アームとを有し、
    前記第1アームと前記第2アームの間隔は、前記筐体内を搬送可能なシートのうち前記軸方向の幅が最大のシートの前記幅よりも大きいことを特徴とする請求項に記載の層転写装置。
  5. 前記第2案内軸は、前記筐体本体に固定され、
    前記第3案内軸は、
    前記筐体カバーに前記第1位置と前記第2位置との間で移動可能に支持され、
    前記第1位置にある場合、前記筐体本体に対する前記層転写用フィルムカートリッジの着脱方向に投影したときに前記第2案内軸と重なり、
    前記第2位置にある場合、前記着脱方向に投影したときに前記第2案内軸と重ならない
    ことを特徴とする請求項から請求項のいずれか1項に記載の層転写装置。
  6. 前記第3案内軸を前記第2位置から前記第1位置に向けて付勢する第1バネを備え、
    前記筐体本体は、前記筐体カバーが前記オープン位置から前記クローズ位置に移動する途中で前記第3案内軸または前記第3案内軸を前記筐体カバーに移動可能に支持する部材が接触する押圧部であって、前記筐体カバーの前記オープン位置から前記クローズ位置への移動に伴い前記第1バネの付勢力に抗して前記第3案内軸を前記第1位置から前記第2位置に移動させる押圧部を備え、
    前記第3案内軸は、前記筐体カバーの前記オープン位置から前記クローズ位置への移動に伴って前記第3案内軸または前記第3案内軸を前記筐体カバーに移動可能に支持する部材が前記押圧部と接触しなくなると前記第1バネの付勢力によって前記第2位置から前記第1位置に移動することを特徴とする請求項に記載の層転写装置。
  7. 前記第3案内軸は、前記筐体カバーに固定され、前記筐体カバーが前記オープン位置から前記クローズ位置に移動するのに伴って前記第2位置から前記第1位置に移動することを特徴とする請求項から請求項のいずれか1項に記載の層転写装置。
  8. 前記第2案内軸は、
    前記筐体本体に第3位置と第4位置との間で移動可能に支持され、
    前記第3位置にある場合、前記筐体本体に対する前記層転写用フィルムカートリッジの着脱方向に投影したときに前記第1位置にある前記第3案内軸と重なり、
    前記第4位置にある場合、前記着脱方向に投影したときに前記第1位置にある前記第3案内軸と重ならない
    ことを特徴とする請求項に記載の層転写装置。
  9. 前記第2案内軸を前記筐体本体に前記第3位置と前記第4位置との間で移動可能に支持する第2支持部材と、
    前記第2案内軸を前記第4位置から前記第3位置に向けて付勢する第2バネと、を備え、
    前記第2支持部材は、前記オープン位置から前記クローズ位置に向けて移動する前記筐体カバーに押圧されることで前記第2バネの付勢力に抗して前記第2案内軸を前記第3位置から前記第4位置に移動させ、その後、前記筐体カバーによって押圧されなくなると前記第2バネの付勢力によって前記第2案内軸を前記第4位置から前記第3位置に移動させることを特徴とする請求項に記載の層転写装置。
  10. 前記第3案内軸は、前記筐体本体に支持されていることを特徴とする請求項に記載の層転写装置。
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