JP7462389B2 - 不揮発性半導体記憶装置 - Google Patents

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Description

本発明の実施形態は、不揮発性半導体記憶装置に関する。
複数回の書き換えを可能とする不揮発性メモリとして、MTP(Multi Time Programmable ROM)は、複数回の書込み・消去が可能な不揮発性メモリであり、チップの固体情報保持や、初期設定、特性の微調整などに用いられる。MTPでは、電気的に絶縁されたフローティングゲート(FG)への電子の出し入れによりFGの電気的状態を変え、メモリとして動作させている。
特許第6276447号公報 特開2005-175411号公報
本実施の形態は、データ保持特性に優れた不揮発性半導体記憶装置を提供する。
本実施の形態に係る不揮発性半導体記憶装置は、半導体基板と、前記半導体基板上に配置された第1絶縁層と、前記第1絶縁層上に配置され、互いに隣接するメモリセルの一方の第1フローティングゲートを構成する第1導電層と、前記第1絶縁層上に配置され、互いに隣接するメモリセルの他方の第2フローティングゲートを構成する第2導電層と、前記第1導電層及び前記第2導電層を被覆する第3絶縁層と、前記第3絶縁層上に配置された第4絶縁層と、前記第1導電層及び前記第2導電層の側壁部に配置された第2絶縁層とを備える。前記メモリセルは、プログラムトランジスタと、カップリングキャパシタと、リードトランジスタと、イレースキャパシタと、ソースドレインの一方が前記リードトランジスタのソースドレインの一方に接続され、前記リードトランジスタに直列接続されたスイッチトランジスタとを備え、前記プログラムトランジスタ、前記カップリングキャパシタ、前記リードトランジスタ、及び前記イレースキャパシタはフローティングゲートを共有する。前記第1導電層は第1ポリシリコン層を備え、前記第2導電層は第2ポリシリコン層を備え、前記第1絶縁層はゲート酸化膜を備え、前記第2絶縁層はシリコン窒化膜を備え、第4絶縁層は、コンタクトエッチストップ窒化膜を備え、前記第3絶縁層はサリサイドブロック酸化膜を備える。平面視において、前記第1ポリシリコン層の長手方向に直行する方向に隣接して配置された第3ポリシリコン層を備え、前記第3ポリシリコン層は、前記第1絶縁層上に配置され、前記第3絶縁層及び前記第3絶縁層上に配置された前記第4絶縁層により被覆される。平面視において、前記第1ポリシリコン層の長手方向に直行する方向に隣接して配置され、前記第1ポリシリコン層を挟んで前記第3ポリシリコン層と対向して配置された第4ポリシリコン層を備え、前記第4ポリシリコン層は、前記第1絶縁層上に配置され、前記第3絶縁層及び前記第3絶縁層上に配置された前記第4絶縁層により被覆される。前記第4絶縁層と前記第1導電層及び前記第2導電層との間の距離を離隔して、電気的に絶縁された前記第1導電層と前記第2導電層にそれぞれ電荷を保持する。
本実施の形態によれば、データ保持特性に優れた不揮発性半導体記憶装置を提供することができる。
本実施形態に係る不揮発性半導体記憶装置のメモリセルの模式的等価回路構成図。 図1の各部の動作パラメータの説明であって、データ書込み動作時、データ読出し動作時、及びデータ消去動作時における各配線に印加される電圧の一例を示した図。 本実施形態に係る不揮発性半導体記憶装置のメモリセルの消去動作説明図。 本実施形態に係る不揮発性半導体記憶装置のメモリセルの書込み動作説明図。 本実施形態に係る不揮発性半導体記憶装置のメモリセルの読出し動作説明図。 本実施形態に係る不揮発性半導体記憶装置の模式的平面パターン構成図。 図6のI-I線に沿う模式的断面構造図。 図6のII-II線に沿う模式的断面構造図であり、隣接するメモリセルの相対的に幅の狭いFGに隣接してダミーゲート(DG)構造を備える例。 本実施形態に係る不揮発性半導体記憶装置の別の模式的平面パターン構成図。 図9のIII-III線に沿う模式的断面構造図であり、隣接するメモリセルの相対的に幅の広いFGに隣接してダミーゲート(DG)構造を備える例。 本実施形態に係る不揮発性半導体記憶装置において、隣接するメモリセルの相対的に幅の広いFG間にボイド構造を備える例の模式的断面構造図。 本実施形態に係る不揮発性半導体記憶装置において、隣接するメモリセルの相対的に幅の広いFG間にボイド構造を備える別の例の模式的断面構造図。 本実施形態に係る不揮発性半導体記憶装置において、隣接するメモリセルのFG間にボイドを備える構造の断面構造例。 本実施形態に係る不揮発性半導体記憶装置において、隣接するメモリセルのFG間にボイドを備えない構造の断面構造例。 本実施形態に係る不揮発性半導体記憶装置において、隣接する3個のメモリセルのFG、ダミーゲートDG,及び活性領域の模式的平面パターン構成図。 本実施形態に係る不揮発性半導体記憶装置において、図15に対応する回路構成図。 本実施形態に係る不揮発性半導体記憶装置において、1個のメモリセルに対する配線構成例。 本実施形態に係る不揮発性半導体記憶装置において、周辺回路構成を説明する図。
次に、図面を参照して、実施の形態について説明する。以下に説明する図面の記載において、同一又は類似の部分には同一又は類似の符号を付している。ただし、図面は模式的なものであり、各構成部品の厚みと平面寸法との関係等は現実のものとは異なることに留意すべきである。したがって、具体的な厚みや寸法は以下の説明を参酌して判断すべきものである。また、図面の相互間においても互いの寸法の関係や比率が異なる部分が含まれていることは勿論である。
また、以下に示す実施の形態は、技術的思想を具体化するための装置や方法を例示するものであって、各構成部品の材質、形状、構造、配置等を特定するものではない。この実施の形態は、特許請求の範囲において、種々の変更を加えることができる。
[実施の形態]
(不揮発性半導体記憶装置の回路構成)
本実施形態に係る不揮発性半導体記憶装置のメモリセル3の模式的等価回路構成は、図1に示すように表される。本実施形態に係る不揮発性半導体記憶装置は、複数回の書込み・消去が可能な不揮発性メモリ(MTP)であり、電気的に絶縁されたフローティングゲート(FG)への電子の出し入れによりFGの電気的状態を変え、メモリとして動作させている。
メモリセル3は、図1に示すように、カップリングキャパシタ5と、プログラムトランジスタ6と、リードトランジスタ7と、スイッチトランジスタ8と、イレースキャパシタ9とを備え、カップリングキャパシタ5、プログラムトランジスタ6、リードトランジスタ7、及びイレースキャパシタ9で1つのフローティングゲートFGを共有している。
カップリングキャパシタ5は、P型のウェルPW1に形成される。ウェルPW1には、図示しない高濃度N型拡散層を介してカップリングゲート線CGが接続される。カップリングゲート線CGの電位は、ウェルPW1に伝えられ、更に容量結合によりフローティングゲートFGへ伝えられる。
カップリングキャパシタ5のフローティングゲートFGとウェルPW1との間の容量、プログラムトランジスタ6のフローティングゲートFGとN型のウェルNW2との間の容量、イレースキャパシタ9のフローティングゲートFGとP型のウェルPW3との間の容量、リードトランジスタ7のフローティングゲートFGとウェルPW3との間の容量の合計に対する、カップリングキャパシタ5のフローティングゲートFGとウェルPW1との間の容量結合比αは、0.9を超えるように設定するのが好ましい。
フローティングゲートFGに伝わる電位は、a×VCGで表される。aを、0.9を超えるように設定すれば、カップリングゲート線CGの電位VCGのほとんどがフローティングゲートFGに伝わる。以下では、説明を簡単にするために、aはほぼ1とし、カップリングゲート線CGの電位VCGが、容量結合によりフローティングゲートFGに伝わり、フローティングゲートFGの電位がVCGになるものとする。
プログラムトランジスタ6は、ウェルNW2に形成されたP型MOSFET(Field Effect Transistor)を備える。プログラムトランジスタ6には、ソースドレインである高濃度P型拡散層に書込みビット線PGが接続される。また、プログラムトランジスタ6が形成されたウェルNW2には、基板電圧線NWより所定の電圧が印加される。
イレースキャパシタ9は、カップリングキャパシタ5が形成されたウェルPW1とは異なる、ウェルPW3に形成される。ウェルPW3には、高濃度N型拡散層を介してイレースゲート線EGが接続される。イレースゲート線EGの電位は、ウェルPW3に伝えられる。容量結合比aを、0.9を超えるように設定すれば、カップリングキャパシタ5のフローティングゲートFGとウェルPW1との間の容量、プログラムトランジスタ6のフローティングゲートFGとウェルNW2との間の容量、イレースキャパシタ9のフローティングゲートFGとウェルPW3との間の容量、リードトランジスタ7のフローティングゲートFGとウェルPW3との間の容量の合計に対する、イレースキャパシタ9のフローティングゲートFGとウェルPW3との間の容量比は0.1以下となるため、イレースゲート線EGからフローティングゲートFGに伝わる電位は無視できる程度に小さい。
リードトランジスタ7は、イレースキャパシタ9が形成されたウェルPW3に形成されたN型MOSFETを備える。リードトランジスタ7は、ソースドレインの一方がスイッチトランジスタ8のソースドレインの一方に接続され、スイッチトランジスタ8が直列接続された構成を有する。また、リードトランジスタ7のソースドレインの他方の高濃度N型拡散層にはソース線SLが接続される。
スイッチトランジスタ8は、イレースキャパシタ9が形成されたウェルPW3に形成されたN型MOSFETを備える。スイッチトランジスタ8には、ソースドレインの他方の高濃度N型拡散層に読出しビット線BLが接続され、ゲートにスイッチゲート線RGが接続される。スイッチゲート線RGはワード線WLと表示しても良い。スイッチトランジスタ8は、オンオフ動作することにより、読出しビット線BLとリードトランジスタ7とを電気的に接続させたり、或いは電気的な接続を遮断したりすることができる。
図1の各部の動作パラメータの説明であって、データ書込み動作時、データ読出し動作時、及びデータ消去動作時における各配線に印加される電圧の一例は、図2に示すように表される。
メモリセル3の消去(Erase)動作説明は、図3に示すように表され、書込み(Program)動作説明は、図4に示すように表され、読出し(Read)動作説明は、図5に示すように表される。
(データ消去動作モード_図3)
データ消去動作モードにおいては、図2及び図3に示すように、書込みビット線PGにVI(例えば約5V程度の中電圧)、読出しビット線BLにVSS、カップリングゲート線CGにVP、基板電圧線NWにVP、スイッチゲート線RGにVSS、ソース線SLにVSS、イレースゲート線EGにVMが印加される。ここで、各電圧の大小関係は、VP>VI>VDD>VSS=0>VMで表される。
データの消去動作時、カップリングゲート線CGには、電圧VP(例えば約10Vの高電圧)が印加される。書込みビット線PGには、電圧VI(中電圧)が印加される。読出しビット線BL及びソース線SLには、電圧VSS(例えば0V)が印加される。これにより、ウェルPW1の電位が電圧VPに近い値となり、容量結合によりフローティングゲートFGの電位が電圧VPとなる。イレースゲート線EGには電圧VM(マイナス電圧)が印加され、ウェルPW3の電位が電圧VMとなる。これにより、フローティングゲートFGとウェルPW3との間の電位差により、トンネル効果によりイレースゲート線EGの電位に等しいウェルPW3からフローティングゲートFGに対して電子が注入される(電子注入)。
(データ書込み動作モード_図4)
データ書込み動作モードにおいては、図2及び図4に示すように、選択メモリセル3の書込みビット線PGにVP、読出しビット線BLにVSS、カップリングゲート線CGにVM、基板電圧線NWにVP、スイッチゲート線RGにVSS、ソース線SLにVSS、イレースゲート線EGにVSSが印加される。また、非選択メモリセル3の書込みビット線PGにVI、読出しビット線BLにVSS、カップリングゲート線CGにVI、基板電圧線NWにVP、スイッチゲート線RGにVSS、ソース線SLにVSS、イレースゲート線EGにVSSが印加される。ここで、各電圧の大小関係は、VP>VI>VDD>VSS=0>VMで表される。
データ書込み動作時、データを書込む選択メモリセル3が接続されたカップリングゲート線CGに、電圧VM(マイナス電圧)が印加される。これにより、書込み選択メモリセルを含むメモリセル行のウェルPW1の電位が電圧VMとなり、容量結合によりフローティングゲートFGの電位が電圧VMに近い値となる。
書込み選択メモリセル3が接続された書込みビット線PGには、書込みビット線制御回路150(図18参照)から正の高電圧の電圧VP(高電圧)が印加される。これにより、書込み選択メモリセル3を含むメモリセル列のプログラムトランジスタ6のチャネルの電位が電圧VPとなる。書込み選択メモリセル3のプログラムトランジスタ6では、電位が電圧VMに近い値となったフローティングゲートFGと、電圧VPのチャネルとの間の電位差により、トンネル効果により電荷(正孔)がフローティングゲートFGに注入される(正孔注入)。
(データ読出し動作モード_図5)
データ読出し動作モードにおいては、図2及び図5に示すように、選択メモリセル3の書込みビット線PGにVSS、読出しビット線BLにVDD、カップリングゲート線CGにVDD、基板電圧線NWにVDD、スイッチゲート線RGにVDD、ソース線SLにVSS、イレースゲート線EGにVSSが印加される。また、非選択メモリセル3の書込みビット線PGにVSS、読出しビット線BLにVSS、カップリングゲート線CGにVDD、基板電圧線NWにVDD、スイッチゲート線RGにVSS、ソース線SLにVSS、イレースゲート線EGにVSSが印加される。ここで、各電圧の大小関係は、VDD>VSS=0で表される。
例えばメモリセル3のデータ読出し時、データを読出すメモリセル3が接続された読出しビット線BLには、電源電圧VDDが印加される。読出し選択メモリセル3に接続されたスイッチゲート線RGには電源電圧VDDが印加される。これにより、読出し選択メモリセル3のスイッチトランジスタ8は、オン動作し、リードトランジスタ7と読出し選択ビット線BLは、電気的に接続される。
なお、上述した実施の形態においては、イレースキャパシタ9を設けたメモリセル3について述べたが、これに限らず、イレースキャパシタが設けられていないメモリセルとしてもよい。また、その他の実施の形態としては、メモリセルを構成する、カップリングキャパシタ5、プログラムトランジスタ6、リードトランジスタ7、スイッチトランジスタ8及びイレースキャパシタ9のN型、P型の導電型を逆にしたトランジスタであってもよい。
(不揮発性半導体記憶装置の構成)
本実施形態に係る不揮発性半導体記憶装置1の模式的平面パターン構成は、図6に示すように表され、図6のI-I線に沿う模式的断面構造は、図7に示すように表される。
本実施形態に係る不揮発性半導体記憶装置1は、図7に示すように、半導体基板10と、半導体基板10上に配置された第1絶縁層18と、第1絶縁層18上に配置され、互いに隣接するメモリセルの一方の第1フローティングゲートFG1を構成する第1導電層20と、第1絶縁層18上に配置され、互いに隣接するメモリセルの他方の第2フローティングゲートFG2を構成する第2導電層22と、第1導電層20及び第2導電層22を被覆する第3絶縁層26と、第3絶縁層26上に配置された第4絶縁層28とを備える。ここで、第4絶縁層28と第1導電層20及び第2導電層22との間の距離を離隔して、電気的に絶縁された第1導電層20と第2導電層22にそれぞれ電荷を保持することができる。半導体基板10は、例えば、P型のウェルPWであっても良い。また、図7に示すように、第1導電層20及び第2導電層22の側壁部に配置された第2絶縁層24を更に備えていても良い。
互いに隣接するメモリセルは、図1に示したように、カップリングキャパシタ5と、プログラムトランジスタ6と、リードトランジスタ7と、イレースキャパシタ9と、ソースドレインの一方がリードトランジスタ7のソースドレインの一方に接続され、リードトランジスタ7に直列接続されたスイッチトランジスタ8を備える。プログラムトランジスタ6、カップリングキャパシタ5、リードトランジスタ7、及びイレースキャパシタ9はフローティングゲートFGを共有する。互いに隣接するメモリセルは、第1導電層20及び第2導電層22をそれぞれのフローティングゲートFG1、FG2として動作させている。
また、第1導電層20は第1ポリシリコン層を備え、第2導電層22は第2ポリシリコン層を備え、第1絶縁層18はゲート酸化膜を備え、第2絶縁層はシリコン窒化膜を備え、第4絶縁層は、コンタクトエッチストップ窒化膜を備え、前記第3絶縁層はサリサイドブロック酸化膜を備えていても良い。
ここで、第1導電層20と第2導電層22に保持される電荷は、周囲からの電荷の影響を受け易く、例えば、第4絶縁層28内の電荷の影響を受け易い。このため、第4絶縁層28と第1導電層20及び第2導電層22との間の距離を離隔することが第4絶縁層28内の電荷の影響を回避し、データ保持特性に優れた不揮発性半導体記憶装置を提供する上で望ましい。
また、第1導電層20と第2導電層22の間を離隔した方が、第1導電層20と第2導電層22との間の電荷の影響を回避し、データ保持特性に優れた不揮発性半導体記憶装置を提供する上で望ましい。
第4絶縁層28と第1導電層20との間の距離を離隔する部分の対象としては、図7中の矢印Aに示すように、第1導電層20の側壁部と第1導電層20を被覆する第4絶縁層28との間がある。また、図7中の矢印Bに示すように、第1導電層20の平坦部と第1導電層20を被覆する第4絶縁層28との間がある。また、図7中の矢印Cに示すように、隣接する他のメモリセルの第2導電層22との間において、第1導電層20の側壁部と第1導電層20を被覆する第4絶縁層28との間がある。
MTPの動作に当たっては電荷の保持特性(リテンション)が重要な要素の一つとなる。例えば、電気的書換えプログラム可能リードオンリメモリ(EEPROM:Electrically Erasable and Programmable Read Only Memory)では、カップリングゲートCGとフローティングゲートFGとの2層構造のため、CG-FGのシールルド構造の影響で、FGに対する周囲からの電荷の影響は、見え難い。一方、本実施形態に係る不揮発性半導体記憶装置は、複数回の書込み・消去が可能な不揮発性メモリ(MTP)であり、単一導電層(単層ポリシリコンゲート)構造を備えるため、周囲からの電荷の影響を受け易いが、本実施形態に係る不揮発性半導体記憶装置1においては、データ保持特性の高いFG構造を備えている。
データ保持には、SiN(窒化膜)中の電荷の存在が大きく影響していることが実験的に確かめられており、そのため、第4絶縁層28と第1導電層20及び第2導電層22との間の距離を離隔することが望ましい。本実施形態に係る不揮発性半導体記憶装置1においては、図7に示すように、第1導電層(FG1)20と第2導電層(FG2)22と第4絶縁層(SiN)28を離隔し、隣接部分を少なくする構成を備えている。
MTPは、単層ポリシリコンゲート構造の不揮発性半導体記憶装置であり、CMOS(Complementary Metal-Oxide-Semiconductor)プロセスにより簡単に製造可能である。
単層ポリシリコンゲート構造の本実施の形態に係る不揮発性半導体記憶装置は、CMOSプロセスとの互換性があり、通常のMOSFETと同様にメモリセルを形成可能である。
EEPROMでは、CG-FGの2層ポリシリコン構造を有するため、メモリセルを形成するに際しては、CG-FGの2層ポリシリコン構造に特化したプロセスが必要になる。
また、本実施の形態に係る不揮発性半導体記憶装置1は、CMOSと同様の断面構成を備えるため、CMOSLSIとの混載が可能であり、通常のMOS技術と同様に、組込み(Embedded)技術を容易に適用可能である。
また、劣化度を比較すると、単層ポリシリコンゲート構造の本実施の形態に係る不揮発性半導体記憶装置では、フローティングゲートFGに対する電荷の入れ方/出し方が違う。CG-FGの2層ポリシリコン構造のEEPROMでは、同じ酸化膜の所を電荷の出し入れに使用するため、酸化膜の劣化度が大きい。単層ポリシリコンゲート構造の本実施の形態に係る不揮発性半導体記憶装置では、フローティングゲートFGに対する電荷の入れ方/出し方が異なり、電子注入、正孔注入の場所が異なるため、酸化膜の劣化度は、相対的に低い。即ち、単層ポリシリコンゲート構造の本実施の形態に係る不揮発性半導体記憶装置では、書込み/読出し動作において、電荷の通過領域が異なるため、酸化膜の劣化が抑制可能である。したがって、長期間の電荷の保存により記憶保持時間を長くすることができ、信頼性の向上を図ることができる。
一方、本実施の形態に係る不揮発性半導体記憶装置においては、FGの長手方向のサイズは、例えば、約14μm程度であり、2層ポリシリコン構造のEEPROMの約4倍程度であり、メモリセル面積は大きい。
また、本実施の形態に係る不揮発性半導体記憶装置においては、酸化膜の膜厚は、例えば、約13nm程度であり、5V動作のCMOSの酸化膜の膜厚と同程度である。3V動作のCMOS技術を適用する場合には、酸化膜の膜厚は、例えば、約2nm程度である。いずれも、酸化膜を通過する電子注入、正孔注入では、ファウラー-ノルドハイム(FN:Fowler-Nordheim)トンネル伝導により、導通可能である。
本実施の形態に係る不揮発性半導体記憶装置においては、FG-SiNとの距離を離すことにより、周辺の寄生容量の影響を抑えることができる。また、FG(20)-酸化膜(26)-SiN(28)の積層構造において、SiN(28)膜のFG(20)に与える影響を抑えることができる。更に、酸化膜(26)のFG(20)に与える影響を抑えることができる。
(ダミーゲート構造)
また、図6のII-II線に沿う模式的断面構造図であり、隣接するメモリセルの相対的に幅の狭いフローティングゲートFGに隣接してダミーゲートDG構造を備える例は、図8に示すように表される。
図6に示す平面パターン構成例では、相対的に幅の狭いフローティングゲートFG1に隣接して、ダミーゲートDG1、DG2が配置されおり、相対的に幅の狭いフローティングゲートFG2に隣接して、ダミーゲートDG3、DG4が配置されている。
本実施の形態に係る不揮発性半導体記憶装置1は、図6に示すように、平面視において、第1ポリシリコン層(FG1)20の長手方向に直行する方向に隣接して配置された第3ポリシリコン層DG1を備えていても良い。ここで、第3ポリシリコン層(DG1)30は、図8に示すように、第1絶縁層18上に配置され、第3絶縁層26及び第3絶縁層26上に配置された第4絶縁層28により被覆される。
同様に、本実施の形態に係る不揮発性半導体記憶装置1は、図6に示すように、平面視において、第1ポリシリコン層(FG1)20の長手方向に直行する方向に隣接して配置され、第1ポリシリコン層(FG1)20を挟んで第3ポリシリコン層DG1と対向して配置された第4ポリシリコン層DG2を備えていても良い。ここで、第4ポリシリコン層(DG2)30は、図8に示すように、第1絶縁層18上に配置され、第3絶縁層26及び第3絶縁層26上に配置された第4絶縁層28により被覆される。
本実施形態に係る不揮発性半導体記憶装置の別の模式的平面パターン構成は、図9に示すように表され、図9のIII-III線に沿う模式的断面構造図であり、隣接するメモリセルの相対的に幅の広いFGに隣接してダミーゲート(DG)構造を備える例は、図10に示すように表される。
図9に示す平面パターン構成例では、相対的に幅の広いフローティングゲートFG1に隣接して、ダミーゲートDG5、相対的に幅の広いフローティングゲートFG2に隣接して、DG6が配置されている。また、図6に示す平面パターン構成例と同様に、相対的に幅の狭いフローティングゲートFG1に隣接して、ダミーゲートDG1、DG2が配置されおり、相対的に幅の狭いフローティングゲートFG2に隣接して、ダミーゲートDG3、DG4が配置されている。
本実施の形態に係る不揮発性半導体記憶装置1は、図9に示すように、平面視において、第1ポリシリコン層(FG1)20の長手方向に直行する方向に隣接して配置された第5ポリシリコン層DG5を備えていても良い。ここで、第5ポリシリコン層(DG5)30は、図10に示すように、第1絶縁層18上に配置され、第3絶縁層26及び第3絶縁層26上に配置された第4絶縁層28により被覆される。
同様に、本実施の形態に係る不揮発性半導体記憶装置1は、図9に示すように、平面視において、第2ポリシリコン層(FG2)22の長手方向に直行する方向に隣接して配置され、第2ポリシリコン層(FG2)22を挟んで第5ポリシリコン層DG5と対向して配置された第6ポリシリコン層DG6を備えていても良い。ここで、第6ポリシリコン層(DG6)32は、図10に示すように、第1絶縁層18上に配置され、第3絶縁層26及び第3絶縁層26上に配置された第4絶縁層28により被覆される。
本実施の形態に係る不揮発性半導体記憶装置においては、FGの周辺にダミーゲートDG構造(ダミーポリシリコン)を配置することで、FGの横方向におけるSiNとFGの距離を離すことができ、周辺の寄生容量の影響を抑えることができる。また、FG(20)-酸化膜(26)-SiN(28)の積層構造において、ダミーゲートDG構造を配置することで、更に、SiN(28)膜のFG(20)に与える影響を抑えることができる。
(ボイド構造)
本実施形態に係る不揮発性半導体記憶装置において、隣接するメモリセルの相対的に幅の広いFG間にボイド構造を備える例の模式的断面構造は、図11に示すように表される。
また、本実施形態に係る不揮発性半導体記憶装置において、隣接するメモリセルの相対的に幅の広いFG間にボイド構造を備える別の例の模式的断面構造は、図12に示すように表される。図11及び図12は、いずれも図6のI-I線に沿う模式的断面構造に対応している。
本実施形態に係る不揮発性半導体記憶装置1は、図11に示すように、第1ポリシリコン層20と第2ポリシリコン層22との間にエアギャップ領域38を備えていても良い。
また、図11に示すように、エアギャップ領域38は、第1ポリシリコン層20と第2ポリシリコン層22との間に配置される第4絶縁層28上に配置されていても良い。
本実施形態に係る不揮発性半導体記憶装置1は、図12に示すように、第1ポリシリコン層20と第2ポリシリコン層22との間にエアギャップ領域36を備えていても良い。
また、図12に示すように、エアギャップ領域36は、第1ポリシリコン層20と第2ポリシリコン層22との間に配置される第3絶縁層26と第4絶縁層28との間に配置されていても良い。
相対的に幅の狭いFG1、FG2が互いに隣接して配置される例では、FG1・FG2間の距離が広い方が、FG1・FG2間を第3絶縁層26と第4絶縁層28で充填することは容易に可能である。
一方、相対的に幅の広いFG1、FG2が互いに隣接して配置される例では、同じFG1・FG2間で比較すると、FG1、FG2の幅が広い方が、FG1・FG2間を第3絶縁層26と第4絶縁層28で充填することは難しく、かつ、最小スペースであれば、ここだけボイドができ易い傾向がある。即ち、同じスペースで第3絶縁層26と第4絶縁層28を積層すると、FG1、FG2のライン幅が広い方が埋まりにくい。例えば、数値例としては、ライン幅LとスペースSでは、L/S=0.56μm/0.21μmでは、ボイドが生じやすい傾向が観測されている。
―試作構造例―
本実施形態に係る不揮発性半導体記憶装置において、隣接するメモリセルのFG間にボイドを備える構造の断面構造例は、図13に示すように表される。図13の構造例は、相対的に幅の広いFG1、FG2,FG3が互いに隣接して配置される例に対応している。例えば、図15に示すように、隣接するメモリセル31、32、33のパターンにおいて、隣接するFG1、FG2間、隣接するFG2、FG3間にボイドを備える例に対応している。図13に示すように、ボイド38は、基板10の表面方向に次第に広がる構造を備え、しかもFG1、FG2、FG3の厚さの略中間部分で、広がりを停止し、ノッチ部分で引き戻されるような構造を備えている。また、ボイド38の上部先端部分の基板表面からの高さは、FG1、FG2、FG3の上面部分の基板表面からの高さに比べて低く形成されている。また、FG1、FG2、FG3の側壁部に形成される第2絶縁層24の形状は例えば、L字形状若しくはL字の対称構造を備えている。またデバイス表面部分はポリイミドPI等の層間絶縁膜で覆われている。
また、本実施形態に係る不揮発性半導体記憶装置において、隣接するメモリセルのFG間にボイドを備えない構造の断面構造例は、図14に示すように表される。図14の構造例は、相対的に幅の狭いFG1、FG2が互いに隣接して配置され、かつFG1、FG2間に距離があり、第3絶縁層26と第4絶縁層28で充填された例である。図14に示すように、相対的に幅の狭いFG1、FG2が、離隔した距離を持って配置されているため、FG1、FG2間には、ボイドは存在しない。また、FG1、FG2の側壁部に形成される第2絶縁層24の形状は例えば、L字形状若しくはL字の対称構造を備えている。またデバイス表面部分はポリイミドPI等の層間絶縁膜で覆われている。
本実施形態に係る不揮発性半導体記憶装置において、特定の寸法の部分、具体的には相対的に幅の広いFG間の最小寸法部分にボイドが存在する。
データ保持には、FG近傍のSiN(窒化膜)、及びSiO2(酸化膜)中の電荷の存在が大きく影響している。影響の度合いとしてはSiNの方が大きいが、SiO2(酸化膜)にしてもFG近傍の絶対量を減らすことができれば、SiO2(酸化膜)からの電気的影響を抑制可能である。
本実施形態に係る不揮発性半導体記憶装置においては、FG間のSiN下にボイド(Air Gap)を形成することにより、FGの横方向におけるSiNとの距離を離すことができる。また、隣接するメモリセルのFG間にボイドを備えるため、FGの近傍に存在する酸化膜の絶対量を減らし、FGへの電気的影響を小さくすることができ、データ保持特性を良好にすることができる。
例えば、FG間のSiN上にボイドFGを敢えて形成することにより、FG近傍の酸化膜の絶対量を減らし、FGへの電気的影響を小さくすることができ、データ保持特性を良好にすることができる。ボイド(Air Gap)部分は真空のため、比誘電率は最小の1となる。一方、SiO2の比誘電率は3.9、SiNの比誘電率は7.5であるから、ボイド(Air Gap)構造を備えることで、寄生容量の影響を抑制可能である。
また、前述のダミーゲート構造とボイド構造の組み合わせも、より効果的にデータ保持特性を向上させることができる。
(メモリセルアレイ)
本実施形態に係る不揮発性半導体記憶装置において、隣接する3個のメモリセル31、32、33のFG1、FG2、FG3、複数のダミーゲートDG、及び活性領域の模式的平面パターン構成例は、図15に示すように表される。また、図15に対応する回路構成は、図16に示すように表される。図15に示すように、メモリセル31の活性領域には、カップリングキャパシタ51、プログラムトランジスタ61、リードトランジスタ71、スイッチトランジスタ81、及びイレースキャパシタ91が配置されている。詳細な図示は省略されているが、メモリセル32、33の活性領域についても同様に配置されている。
図16に示すように、3個のメモリセル31、32、33は、Y方向に隣接して配置される。プログラムトランジスタ61、62、63のソースドレインには書込みビット線PG1、PG2、PG3が接続され、スイッチトランジスタ81、82、83のソースドレインの他方には読出しビット線BL1、BL2、BL3が接続される。カップリングキャパシタ51、52、53のソースドレインには、カップリングゲート線CGが接続される。プログラムトランジスタのNウェルNW2には基板電圧線NWが接続される。リードトランジスタ71、72、73のソースドレインには、ソース線SLが接続される。スイッチトランジスタのゲートには、スイッチゲート線(ワード線)RG(WL)が接続される。イレースキャパシタ91、92、93のソースドレインには、イレースゲート線EGが接続される。
書込みビット線PG1、PG2、PG3及び読出しビット線BL1、BL2、BL3は、X方向(列方向)に延伸されている。カップリングゲート線CG、基板電圧線NW、ソース線SL、スイッチゲート線RG、及びイレースゲート線EGは、Y方向に延伸されている。
本実施形態に係る不揮発性半導体記憶装置1において、メモリセル3に対する配線構成例は、図17に示すように表される。また、メモリセル3に対する周辺回路構成例は、図18に示すように表される。図17及び図18においては、メモリセル3は、1個のセルCijのみが配置されているが、X方向(列方向)、Y方向(行方向)に複数個マトリックス状に配置される。
本実施の形態に係る不揮発性半導体記憶装置1は、図17に示すように、X方向に延伸する書込みビット線PGと、X方向に延伸する読出しビット線BLと、Y方向に延伸するカップリングゲート線CGと、Y方向に延伸する基板電圧線NWと、Y方向に延伸するスイッチゲート線RGと、Y方向に延伸するソース線SLと、Y方向に延伸するイレースゲート線EGとを備える。書込みビット線PG、及び読出しビット線BLは、X方向に配置されるメモリセル3の個数に応じて複数本配置される。同様に、カップリングゲート線CG、基板電圧線NW、スイッチゲート線RG、ソース線SL、及びイレースゲート線EGは、Y方向に配置されるメモリセル3の個数に応じて複数本配置される。
図18に示すように、読出しビット線BLには、読出しビット線制御回路160が接続され、書込みビット線PGには、書込みビット線制御回路150が接続される。また、カップリングゲート線CGには、カップリングゲート線制御回路180が接続され、基板電圧線NWには、基板電圧線制御回路190が接続され、イレースゲート線EGには、イレースゲート線制御回路200が接続される。
[その他の実施の形態]
上記のように、いくつかの実施の形態について記載したが、開示の一部をなす論述及び
図面は例示的なものであり、限定するものであると理解すべきではない。この開示から当業者には様々な代替実施の形態、実施例及び運用技術が明らかとなろう。
このように、本実施の形態は、ここでは記載していない様々な実施の形態等を含む。
本実施の形態の不揮発性半導体記憶装置は、MTPを搭載したLSIに適用され、チップの固体情報保持や、初期設定、特性の微調整など、幅広い応用分野に適用可能である。
1…不揮発性半導体記憶装置
3…メモリセル
5…カップリングキャパシタ
6…プログラムトランジスタ
7…リードトランジスタ
8…スイッチトランジスタ
9…イレースキャパシタ
10…半導体基板
18…第1絶縁層
20、22、30、32…ポリシリコン層
24、34…第2絶縁層
26…第3絶縁層
28…第4絶縁層
36、38…ボイド(Air Gap)
150…書込みビット線制御回路
160…読出しビット線制御回路
180…カップリングゲート線制御回路(CG制御回路)
190…基板電圧線制御回路(NW制御回路)
200…イレースゲート線制御回路(EG制御回路)
CG…カップリングゲート線
NW…基板電圧線
PG…書込みビット線
EG…イレースゲート線
FG…フローティングゲート
BL…読出しビット線
RG(WL)…スイッチゲート線(ワード線)
PW、PW1、PW2…Pウェル
NW2…Nウェル

Claims (9)

  1. 半導体基板と、
    前記半導体基板上に配置された第1絶縁層と、
    前記第1絶縁層上に配置され、互いに隣接するメモリセルの一方の第1フローティングゲートを構成する第1導電層と、
    前記第1絶縁層上に配置され、互いに隣接するメモリセルの他方の第2フローティングゲートを構成する第2導電層と、
    前記第1導電層及び前記第2導電層を被覆する第3絶縁層と、
    前記第3絶縁層上に配置された第4絶縁層と、
    前記第1導電層及び前記第2導電層の側壁部に配置された第2絶縁層と
    を備え、
    前記メモリセルは、
    プログラムトランジスタと、
    カップリングキャパシタと、
    リードトランジスタと、
    イレースキャパシタと、
    ソースドレインの一方が前記リードトランジスタのソースドレインの一方に接続され、前記リードトランジスタに直列接続されたスイッチトランジスタと
    を備え、前記プログラムトランジスタ、前記カップリングキャパシタ、前記リードトランジスタ、及び前記イレースキャパシタはフローティングゲートを共有し、
    前記第1導電層は第1ポリシリコン層を備え、前記第2導電層は第2ポリシリコン層を備え、前記第1絶縁層はゲート酸化膜を備え、前記第2絶縁層はシリコン窒化膜を備え、第4絶縁層は、コンタクトエッチストップ窒化膜を備え、前記第3絶縁層はサリサイドブロック酸化膜を備え、
    平面視において、前記第1ポリシリコン層の長手方向に直行する方向に隣接して配置された第3ポリシリコン層を備え、
    前記第3ポリシリコン層は、前記第1絶縁層上に配置され、前記第3絶縁層及び前記第3絶縁層上に配置された前記第4絶縁層により被覆され、
    平面視において、前記第1ポリシリコン層の長手方向に直行する方向に隣接して配置され、前記第1ポリシリコン層を挟んで前記第3ポリシリコン層と対向して配置された第4ポリシリコン層を備え、
    前記第4ポリシリコン層は、前記第1絶縁層上に配置され、前記第3絶縁層及び前記第3絶縁層上に配置された前記第4絶縁層により被覆され、
    前記第4絶縁層と前記第1導電層及び前記第2導電層との間の距離を離隔して、電気的に絶縁された前記第1導電層と前記第2導電層にそれぞれ電荷を保持する、不揮発性半導体記憶装置。
  2. 半導体基板と、
    前記半導体基板上に配置された第1絶縁層と、
    前記第1絶縁層上に配置され、互いに隣接するメモリセルの一方の第1フローティングゲートを構成する第1導電層と、
    前記第1絶縁層上に配置され、互いに隣接するメモリセルの他方の第2フローティングゲートを構成する第2導電層と、
    前記第1導電層及び前記第2導電層を被覆する第3絶縁層と、
    前記第3絶縁層上に配置された第4絶縁層と、
    前記第1導電層及び前記第2導電層の側壁部に配置された第2絶縁層と
    を備え、
    前記メモリセルは、
    プログラムトランジスタと、
    カップリングキャパシタと、
    リードトランジスタと、
    イレースキャパシタと、
    ソースドレインの一方が前記リードトランジスタのソースドレインの一方に接続され、前記リードトランジスタに直列接続されたスイッチトランジスタと
    を備え、前記プログラムトランジスタ、前記カップリングキャパシタ、前記リードトランジスタ、及び前記イレースキャパシタはフローティングゲートを共有し、
    前記第1導電層は第1ポリシリコン層を備え、前記第2導電層は第2ポリシリコン層を備え、前記第1絶縁層はゲート酸化膜を備え、前記第2絶縁層はシリコン窒化膜を備え、前記第4絶縁層は、コンタクトエッチストップ窒化膜を備え、前記第3絶縁層はサリサイドブロック酸化膜を備え、
    平面視において、前記第1ポリシリコン層の長手方向に直行する方向に隣接して配置された第3ポリシリコン層を備え、
    前記第3ポリシリコン層は、前記第1絶縁層上に配置され、前記第3絶縁層及び前記第3絶縁層上に配置された前記第4絶縁層により被覆され、
    前記第2絶縁層は、側面視において、L字形状若しくはL字の対称構造を備え、
    前記第4絶縁層と前記第1導電層及び前記第2導電層との間の距離を離隔して、電気的に絶縁された前記第1導電層と前記第2導電層にそれぞれ電荷を保持する、不揮発性半導体記憶装置。
  3. 平面視において、前記第1ポリシリコン層の長手方向に直行する方向に隣接して配置され、前記第1ポリシリコン層を挟んで前記第3ポリシリコン層と対向して配置された第4ポリシリコン層を備え、
    前記第4ポリシリコン層は、前記第1絶縁層上に配置され、前記第3絶縁層及び前記第3絶縁層上に配置された前記第4絶縁層により被覆される、請求項2に記載の不揮発性半導体記憶装置。
  4. 前記第1ポリシリコン層と前記第2ポリシリコン層との間にエアギャップ領域を備える、請求項1~3のいずれか1項に記載の不揮発性半導体記憶装置。
  5. 前記エアギャップ領域は、前記第1ポリシリコン層と前記第2ポリシリコン層との間に配置される前記第4絶縁層上に配置される、請求項4に記載の不揮発性半導体記憶装置。
  6. 前記エアギャップ領域は、前記第1ポリシリコン層と前記第2ポリシリコン層との間に配置される前記第3絶縁層と前記第4絶縁層との間に配置される、請求項4に記載の不揮発性半導体記憶装置。
  7. 前記カップリングキャパシタに接続されたカップリングゲート線と、
    前記プログラムトランジスタの基板に接続された基板電圧線と、
    前記スイッチトランジスタのソースドレインに接続されたビット線と、
    前記スイッチトランジスタのゲートに接続されたスイッチゲート線と、
    前記リードトランジスタのソースドレインに接続されたソース線と、
    前記イレースキャパシタのソースドレインに接続されたイレースゲート線と
    を備える、請求項1~6のいずれか1項に記載の不揮発性半導体記憶装置。
  8. 列方向に延伸された複数の書込みビット線と、
    列方向に延伸された複数の読出しビット線と、
    行方向に延伸された複数のスイッチゲート線と
    を備え、
    前記プログラムトランジスタのソースドレインには前記書込みビット線が接続され、前記スイッチトランジスタのソースドレインの他方には前記読出しビット線が接続される、請求項7に記載の不揮発性半導体記憶装置。
  9. 前記読出しビット線に接続される読出しビット線制御回路と、
    前記書込みビット線に接続される書込みビット線制御回路と、
    前記基板電圧線に接続される基板電圧線制御回路と、
    前記カップリングゲート線に接続されるカップリングゲート線制御回路と、
    前記イレースゲート線に接続されるイレースゲート線制御回路と
    を備える、請求項8に記載の不揮発性半導体記憶装置。
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