JP7443097B2 - 半導体ウェハおよび半導体チップ - Google Patents

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Description

本実施形態は、半導体ウェハおよび半導体チップに関する。
半導体チップは、複数のチップ領域が設けられた半導体ウェハの個々のチップ領域が例えばダイシングの工程で分離されることで生成される。チップ領域間には、ダイシングの際に犠牲になってもよい領域が設けられている。チップ領域間に設けられた当該領域は、カーフ領域と称され得る。
半導体ウェハをダイシングして半導体チップへ個片化するとき、あるいは、個片化後、カーフ領域において材料膜が基板から剥がれることがある。材料膜の剥離によるクラックがカーフ領域からチップ領域へ伸展すると、半導体チップの不良の原因となってしまう。
特開2014-27057号公報 特開2009-21474号公報 特開2009-290090号公報 特表2010-536174号公報 特開2014-22611号公報 特開2019-212703号公報
一つの実施形態は、材料膜の剥離によるクラックがチップ領域へ伸展することを防止することができる半導体ウェハおよび半導体チップを提供することを目的とする。
一つの実施形態によれば、半導体ウェハには、それぞれは回路素子が設けられた複数の第1領域と、前記複数の第1領域の間の第2領域と、が形成されている。前記半導体ウェハは、前記複数の第1領域のエッジと、前記第2領域のうちの前記複数の第1領域の個片化の際に切断される第3領域と、の間に、基板の表面に垂直な第1方向に延びる第1凹部に第1埋め込み材料が埋め込まれた第1構造体を備える。
図1は、第1の実施形態にかかる半導体ウェハをおもて面側から見た平面図の一例である。 図2は、第1の実施形態にかかる半導体ウェハのおもて面から見た一部拡大平面図である。 図3は、図2における切断線III-IIIで切断した断面図である。 図4は、図3のダイシングラインの位置でブレードによって切断が行われた後の第1の実施形態の半導体ウェハの断面図である。 図5は、第1の実施形態の破断面の拡大図である。 図6は、第1の実施形態の誘導構造が形成される工程の一例を説明するための模式的な図である。 図7は、半導体チップが3次元のメモリセルアレイを有するNAND型フラッシュメモリのメモリチップである場合の第1の実施形態の半導体ウェハの構成を示す模式的な図である。 図8は、第2の実施形態の誘導構造の一例を説明するための図である。 図9は、ダイシングラインの位置でブレードによって切断が行われた後の第2の実施形態の半導体ウェハの断面図である。 図10は、第2の実施形態の誘導構造が形成される工程の一例を説明するための模式的な図である。 図11は、第3の実施形態の誘導構造の一例を説明するための図である。 図12は、第3の実施形態の誘導構造の断面を拡大した図である。 図13は、ダイシングラインの位置でブレードによって切断が行われた後の第3の実施形態の半導体ウェハの断面図である。 図14は、ダイシングラインの位置でブレードによって切断が行われた後の第3の実施形態の半導体ウェハの別のケースの断面図である。 図15は、第4の実施形態の半導体ウェハの断面図である。 図16は、ダイシングラインの位置でブレードによって切断が行われた後の第4の実施形態の半導体ウェハの断面図である。
以下に添付図面を参照して、実施形態の半導体ウェハおよび半導体チップを詳細に説明する。なお、これらの実施形態により本発明が限定されるものではない。
(第1の実施形態)
図1は、第1の実施形態の半導体ウェハ1をおもて面側から見た平面図の一例である。
なお、図1および以降のいくつかの図には、半導体ウェハ1の裏面からおもて面に向かう向きをZ軸の正の向きとし、チップ領域2の長手方向の1つの向きをX軸の正の向きとし、チップ領域2の短手方向の1つの向きをY軸の正の向きとする座標系が描画されている。この座標系は、説明の便宜のために設けられたものであり、半導体ウェハ1またはその構成要素が特定の向きを有したり、特定の向きで構成または動作したりすることを開示または示唆するものではない。
半導体ウェハ1には複数のチップ領域2がマトリクス状に形成されている。この例では、各チップ領域2は、長方形の形状を有している。なお、各チップ領域2の形状はこれに限定されない。各チップ領域2は、隣接するチップ領域2と離間して設けられている。チップ領域2間の領域はダイシングの際に犠牲になってもよい領域、即ちカーフ領域3とされる。
カーフ領域3には、ダイシングライン4が配置されている。ダイシングの際には、半導体ウェハ1は、ダイシングライン4に沿ってブレードで切削されることによって、切断される。これによって、個々のチップ領域2が互いに分離される。
個々のチップ領域2は、分離された後にパッケージ化される。パッケージ化された個々のチップ領域2またはパッケージ化される前の個々のチップ領域2は、実施形態の半導体チップの一例に該当する。
ダイシングライン4は、より正確には、ブレードによる切削によって消失する領域であり、ブレードの幅に対応した幅を有している。ダイシングライン4の幅は、ブレードの幅よりも広くてもよい。
なお、各チップ領域2は、第1領域に該当する。カーフ領域3は、第2領域に該当する。ダイシングライン4は、第3領域に該当する。Z軸方向は、基板(図3のシリコン基板10)の表面に垂直な第1方向に該当する。
図2は、第1の実施形態の半導体ウェハ1のおもて面から見た一部拡大平面図である。また、図3は、図2における切断線III-IIIで切断した断面図である。
半導体基板であるシリコン基板10にはデバイス層11が設けられている。デバイス層11は、シリコン基板10上に成膜などによって形成された1以上の材料膜から構成される。各チップ領域2においては、デバイス層11に回路素子21が形成されている。
回路素子21は、例えば、メモリセルアレイまたは当該メモリセルアレイを動作させる周辺回路などを含む。なお、回路素子21の具体例はこれらに限定されない。
各チップ領域2の表面は、表面保護膜12でコーティングされる。あるいは表面保護膜12はなくてもよい。
ダイシングの際には、材料膜の境界で材料膜が剥離することによって、切断部位からシリコン基板10に並行に伸展するクラックが起こり得る。第1の実施形態では、このクラックがチップ領域2に侵入することを防止するために、ダイシングライン4と、チップ領域2のエッジと、の間の領域に、誘導構造5が埋め込まれている。
誘導構造5は、例えば、チップ領域2を囲む壁状の構造体である。図2および図3の例では、チップ領域2の周囲に2重の誘導構造5が設けられている。2重の誘導構造5のうちのチップ領域2側に設けられた誘導構造5を、誘導構造5-1と表記する。2重の誘導構造5のうちのダイシングライン4側に設けられた誘導構造5を、誘導構造5-2と表記する。
なお、チップ領域2の周囲に、1重の誘導構造5が設けられていてもよいし、3重以上の誘導構造5が設けられていてもよい。また、誘導構造5は、複数の柱状の構造体によって構成され、当該複数の柱状の構造体がチップ領域2の周囲にチップ領域2を囲むように配置されてもよい。また、誘導構造5の上端は、半導体ウェハ1の表面に露出していてもよい。また、誘導構造5の下端は、シリコン基板10に達していてもよい。
誘導構造5は、内部にボイド6を有している。誘導構造5は、デバイス層11にZ軸方向に延びる凹部が形成され、その凹部に埋め込み材料が堆積されることで形成される。埋め込み材料は、例えば化学蒸着(CVD : chemical vapor deposition)またはスパッタリングなどによって凹部に堆積される。これらの手法で埋め込み材料を堆積する際にボイドが発生しやすくなるように、凹部の開口寸法が決められている。これによって、誘導構造5の内部にボイド6が形成される。なお、埋め込み材料の埋め込み方法は、化学蒸着およびスパッタリングに限定されない。
誘導構造5が内部にボイド6を有していることから、誘導構造5は、誘導構造5の周囲(具体的には、誘導構造5に直接接触する膜)の構造に比べて脆弱であり、周囲にかかった応力によって容易に破断される。従って、ダイシングの際にクラックが発生して、当該クラックが矢印200の方向に伸展してきた場合、誘導構造5が破断されることによって、当該クラックの伸展を誘導構造5が延在するZ軸方向(より正確にはZ軸の正の向き)に誘導することができる。これによって、クラックがチップ領域2の内部まで伸展することを防止することができる。
図4は、図3のダイシングライン4の位置でブレード100によって切断が行われた後の第1の実施形態の半導体ウェハ1の断面図である。
図4からは、シリコン基板10に並行にチップ領域2に向かって伸展するクラックが、伸展する向きを2重の誘導構造5のうちの外側の誘導構造5-2においてZ軸の正の向きに変えたことで、クラックが誘導構造5-2よりもチップ領域2の側に伸展することが防止されていることが読み取れる。つまり、シリコン基板10に並行なクラックの伸展は、誘導構造5-2によって阻止されている。
なお、仮にシリコン基板10に並行なクラックの伸展を誘導構造5-2が阻止できなかった場合、つまり誘導構造5-2が機能しなかった場合、誘導構造5-2よりもチップ領域2側に設けられた誘導構造5-1によって、当該クラックの伸展が阻止され得る。誘導構造5を多重に設けることによって、クラックの伸展の阻止に失敗する可能性を低減することができる。
シリコン基板10に並行に伸展するクラックが誘導構造5によって阻止された場合、半導体チップ9の外周部は、ブレード100によって切断された切断面31と、シリコン基板10に並行に伸展するクラック(換言すると材料膜の剥離)によって生じたシリコン基板10に並行な剥離面32と、誘導構造5の破断によって生じた破断面33と、を含むことになる。
図5は、第1の実施形態の破断面33の拡大図である。
誘導構造5において破断が起きていることから、破断面33では、誘導構造5の埋め込み材料が露出している。破断面33には、ボイド6の内壁部分34が含まれている。埋め込み材料が例えば化学蒸着またはスパッタリングによって堆積された場合、ボイド6の内壁部分34の表面粗さは、破断面33のうちの内壁部分34と異なる破断された部分35の表面粗さよりも滑らかである。
また、内壁部分34は、もともとボイド6の一部であったことから、破断面33に残存する埋め込み材料の膜は、内壁部分34のZ軸方向の中央部分において、内壁部分34のZ軸方向の両端部分に比べて、薄くなっている。よって、内壁部分34は、Z軸方向の1つの向きに向かうにつれてチップ領域2側からダイシングライン4側に傾斜する傾斜面またはダイシングライン4側からチップ領域2側に傾斜する傾斜面を有する。
破断面33に露出する誘導構造5の埋め込み材料の膜は、半導体チップ9の外周部において露出した第1方向に延在する第1膜に該当する。
なお、図3および図4に示されるように、各チップ領域2のエッジより内側には、壁状のエッジシール22が設けられている。この例では、2重のエッジシール22が設けられているが、1重または3重以上のエッジシール22が設けられ得る。もし誘導構造5が機能せず、シリコン基板10に並行に伸展するクラックがチップ領域2に侵入した場合であっても、エッジシール22は、当該クラックが回路素子21まで到達することを防止して、回路素子21を保護することができる。
前述されたように、誘導構造5は、凹部に埋め込み材料が堆積されることによって形成される。誘導構造5のための凹部を形成するプロセスおよび埋め込み材料を堆積するプロセスのうちの一部または全部は、チップ領域2に対する加工のプロセスと共通のプロセスで実施され得る。
図6は、第1の実施形態の誘導構造5が形成される工程の一例を説明するための模式的な図である。なお、本図では、エッジシール22と誘導構造5とが共通の工程で形成されることとしている。
所定の工程によって回路素子21が形成された後、エッチング工程において、エッジシール22のための凹部23と、誘導構造5のための凹部51と、が同時に形成される。図6の(A)は、凹部23および凹部51が形成された後の半導体ウェハ1の一部の領域を半導体ウェハ1のおもて面から見た平面図である。また、図6の(B)は、図6の(A)の半導体ウェハ1を切断線VI-VIで切断した断面図である。
ここで、埋め込み材料の堆積の際にボイド6が発生するように、凹部51の開口部の寸法(開口寸法)、特に幅W1が決められている。エッジシール22のための凹部23の幅W2は、幅W1と同じであってもよいし、幅W1と異なっていてもよい。
続いて、堆積工程が実施される。つまり、例えば化学蒸着またはスパッタリングなどによって、凹部51および凹部23が形成された状態の半導体ウェハ1に、埋め込み材料7が堆積される。
図6の例では、凹部51の開口部の幅W1は、ボイド6が形成されるような値に予め設定されている。これによって、凹部51への埋め込み材料7の充填が完了する前に凹部51の間口が埋め込み材料7で閉塞され、その結果、凹部51内にはボイド6が形成される。
堆積工程によって、図6の(C)に示されるように、半導体ウェハ1は、表面に埋め込み材料7が堆積された状態となる。凹部23は、埋め込み材料7が充填された状態となっている。また、凹部51には、埋め込み材料7が完全には充填されず、ボイド6を有する状態となっている。
その後、半導体ウェハ1の表面に形成された埋め込み材料7の膜が例えば化学機械研磨(chemical mechanical polishing:CMP)等によって除去されることで、半導体ウェハ1は、図6の(D)に示されるように、エッジシール22および誘導構造5が形成された状態となる。
このように、誘導構造5は、エッジシール22と共通の工程によって形成され得る。これによって、誘導構造5を形成するための専用の工程を新たに追加することなく誘導構造5を形成することが可能となる。
なお、図6に示された例では、凹部51は、第1凹部に該当する。エッジシール22は、誘導構造5が形成される工程と共通の工程で形成される構造体である第2構造体に該当する。凹部23は、第2凹部に該当する。埋め込み材料7は、第1埋め込み材料および第2埋め込み材料に該当する。
図6に示された例によれば、誘導構造5は、エッチング工程および堆積工程の両方の点でエッジシール22と共通の工程によって形成される。誘導構造5を形成する工程のうち、エッチング工程および堆積工程のうちの一方のみがエッジシール22を形成する工程と共通化されていてもよい。
なお、誘導構造5が形成される工程と共通の工程で形成される構造体、即ち第2構造体、は、エッジシール22だけに限定されない。以下に、誘導構造5が形成する工程と同じ工程で形成される構造体のバリエーションを説明する。
図7は、半導体チップ9が3次元のメモリセルアレイを有するNAND型フラッシュメモリのメモリチップである場合の第1の実施形態の半導体ウェハ1の構成を示す模式的な図である。
チップ領域2は、周辺回路CIRおよびメモリ部MEMを備える。周辺回路CIRおよびメモリ部MEMは、回路素子21に該当する。
周辺回路CIRは、トランジスタTR及び配線等を含む。周辺回路CIRは絶縁層111で覆われている。絶縁層111上にはソース線SLが配置されている。ソース線SL上には複数のワード線WLが積層されている。
複数のワード線WLには、ワード線WLを積層方向(即ちZ軸方向)に貫通する複数のピラーPLが配置されている。ピラーPLとワード線WLとの交差部には複数のメモリセルが形成される。これにより、メモリセルが3次元に配置されたメモリ部MEMが構成される。
メモリ部MEM内には、メモリ部MEM下方の周辺回路CIRと、メモリ部MEM上方の上層配線等とを接続するコンタクトC1が配置されている。また、周辺回路CIRは、後述するワード線WLの階段状の領域に配置されていてもよい。この階段状の領域において上層配線等と周辺回路CIRとを接続するコンタクトC1が配置されていてもよい。
複数のワード線WLの端部は階段状に構成される。個々のワード線WLの端部には、ワード線WLと上層配線等とを接続するコンタクトC2が配置されている。これにより、多層に積層されるワード線WLを個々に引き出すことができる。
誘導構造5は、高アスペクト比の構造体であれば任意の構造体と同時に形成され得る。
例えば、誘導構造5は、コンタクトC1を形成する工程において、同時に形成されてもよい。誘導構造5は、コンタクトC1を形成する工程において、エッジシール22とともに形成されてもよい。
または、誘導構造5は、コンタクトC2と同時に形成されてもよい。何れかのコンタクトC2を形成する工程において、同時に形成されてもよい。
または、誘導構造5は、ピラーPLを形成する工程において、同時に形成されてもよい。
ワード線WLの積層体が、ソース線SLに到達するスリットSTによって分割される場合がある。誘導構造5は、スリットSTを形成する工程において、同時に形成されてもよい。
以上述べたように、第1の実施形態によれば、カーフ領域3のうちのチップ領域2のエッジとダイシングライン4との間に、シリコン基板10の表面に垂直なZ軸方向に延びる凹部に埋め込み材料が埋め込まれた第1構造体である誘導構造5を備える。
これによって、材料膜の剥離によるクラックの伸展を誘導構造5によってZ軸方向に誘導することができるので、クラックがチップ領域2へ伸展することを防止することが可能となる。
なお、誘導構造5は、デバイス層11をZ軸方向に向かって延びた構成を備えている。
また、第1の実施形態によれば、誘導構造5を構成する埋め込み材料の中にボイド6が形成されている。
これによって、誘導構造5は、誘導構造5の周囲(換言すると、誘導構造5に直接接触する膜)の構造に比べて脆弱であり、周囲にかかった応力によって容易に破断される。これによって、誘導構造5は、クラックを誘導構造5が延びるZ軸方向に誘導することができる。
また、第1の実施形態によれば、チップ領域2は、Z軸方向に延びる凹部に埋め込み材料が埋め込まれた第2構造体を備える。そして、第1構造体である誘導構造5と第2構造体とは、共通の工程によって形成されている。
これによって、誘導構造5を形成するための専用の工程を新たに追加することなく誘導構造5を形成することが可能となる。
第2構造体は、エッジシール22であってもよいし、エッジシール22以外の高アスペクト比の任意の構造であってもよい。なお、エッジシール22は、チップ領域2内にチップ領域2のエッジに沿って設けられた壁状の構造体である。
なお、第2構造体がエッジシール22である場合には、誘導構造5の埋め込み材料とエッジシール22の埋め込み材料とを同じ組成のものとすることができる。しかしながら、誘導構造5の埋め込み材料と第2構造体の埋め込み材料とは必ずしも同じ組成のものでなくてもよい。
また、第1の実施形態によれば、例えば、誘導構造5は、チップ領域2を囲むように形成された壁状の構造体である。しかしながら、前述されたように、誘導構造5は、必ずしも壁状の構造体でなくてもよい。誘導構造5は、複数の柱状の構造体とされ、チップ領域2の周囲にチップ領域2を囲むように配置されてもよい。
また、第1の実施形態によれば、半導体チップ9の外周部には、Z軸方向に延在する切断面31と、Z軸方向に垂直な剥離面32と、Z軸方向に延在する露出した第1膜である破断面33と、が形成されている。
破断面33は、ボイド6で破断されているため、ボイド6の内壁部分34が含まれている。内壁部分34は、Z軸方向の1つの向きに向かうにつれてチップ領域2側からダイシングライン4側に傾斜する傾斜面またはダイシングライン4側からチップ領域2側に傾斜する傾斜面を有する。
(第2の実施形態)
第2の実施形態では、第1構造体の別の例を説明する。第2の実施形態の第1構造体を、誘導構造5aと表記する。また、誘導構造5aは、一例として2重に設けられていることとする。そして、チップ領域2側に設けられた誘導構造5aを誘導構造5a-1と表記し、ダイシングライン4側に設けられた誘導構造5aを誘導構造5a-2と表記する。なお、1重の誘導構造5aが設けられていてもよいし、3重以上の誘導構造5aが設けられていてもよい。
図8は、第2の実施形態の誘導構造5aの構造の一例を説明するための図である。本図は、半導体ウェハ1を図3の場合と同様の切断線で切断した断面図である。
第2の実施形態では、誘導構造5aは、第1の実施形態の誘導構造5と同様、デバイス層11内を半導体ウェハ1の厚さ方向に延びる形状を有している。そして、誘導構造5aは、例えば多孔質の材料で構成されている。ここで、誘導構造5aを構成する材料は、誘導構造5aと直接接触する膜よりも靱性(即ち脆性破壊に対する抵抗)が小さいものであればよく、多孔質の材料以外であってもよい。
誘導構造5aが周囲の構造の材料よりも靱性が低いため、誘導構造5aの近辺に応力がかかった場合、誘導構造5aにおいて優先的に破壊が起きる。誘導構造5aの近辺までクラックが伸びてきた場合、誘導構造5aの近辺にかかる応力によって誘導構造5aにおいて破壊が起きる。これによって、クラックの伸展方向をZ軸方向に誘導し、その結果として、クラックが誘導構造5aを越えてチップ領域2に侵入することを防止することができる。
図9は、ダイシングライン4の位置でブレード100によって切断が行われた後の第2の実施形態の半導体ウェハ1の断面図である。
図9からは、シリコン基板10に並行にチップ領域2に向かって伸展するクラックが、2重の誘導構造5aのうちの外側の誘導構造5a-2の破壊によって、誘導構造5a-1よりもチップ領域2の側に伸展することが防止されていることが読み取れる。つまり、シリコン基板10に並行なクラックの伸展は、誘導構造5a-2によって阻止されている。
シリコン基板10に並行に伸展するクラックが誘導構造5aによって阻止された場合、半導体チップ9aの外周部は、ブレード100によって切断された切断面31と、シリコン基板10に並行に伸展するクラック(換言すると材料膜の剥離)によって生じたシリコン基板10に並行な剥離面32と、誘導構造5aの破断によって生じた破断面33aと、を含むことになる。
図10は、第2の実施形態の誘導構造5aが形成される工程の一例を説明するための模式的な図である。
所定の工程によって回路素子21が形成された後、図10の(A)に示されるように、エッチング工程において、エッジシール22のための凹部23と、誘導構造5のための凹部51と、が同時に形成される。ここで、凹部51の開口部の寸法、特に幅W3は、凹部23の開口部の寸法、特に幅W2に比べて大きくされる。
その後、堆積工程によって、図10の(B)に示されるように、埋め込み材料7の堆積が実施される。凹部23は、埋め込み材料7が充填されて閉塞される。他方、凹部51は、開口部の寸法が大きいため、埋め込み材料7によって閉塞されない。凹部51の内壁に埋め込み材料7が堆積することで、凹部51の内側に凹部53が形成される。
続いて、半導体ウェハ1の表面に形成された埋め込み材料7の膜がCMP等によって除去されることで、半導体ウェハ1は、図10の(C)に示されるように、エッジシール22および凹部53が形成された状態となる。
続いて、多孔質の材料からなる埋め込み材料8が、半導体ウェハ1に堆積される。これによって、図10の(D)に示されるように、凹部53に埋め込み材料8が充填される。
そして、半導体ウェハ1の表面に形成された埋め込み材料8の膜がCMP等によって除去されることで、図10の(E)に示されるように、誘導構造5aのための凹部51に多孔質の材料が埋め込まれた構造を得ることができる。
なお、誘導構造5aは、第1の実施形態の誘導構造5と同様に、高アスペクト比の構造体であれば任意の構造体と同時に形成され得る。
このように、第2の実施形態によれば、第1構造体である誘導構造5aは、誘導構造5aと隣接して直接接触する膜よりも靱性が小さい材料が埋め込まれた構成を有している。
これによって、誘導構造5aは、クラックを誘導構造5aが延びるZ軸方向に誘導することができる。
また、半導体チップ9aの外周部には、第1膜である破断面33aが含まれている。破断面33aは、誘導構造5aの埋め込み材料で構成されている。
(第3の実施形態)
第3の実施形態では、第1構造体のさらに別の例を説明する。第3の実施形態の第1構造体を、誘導構造5bと表記する。また、誘導構造5bは、一例として2重に設けられていることとし、チップ領域2側に設けられた誘導構造5bを誘導構造5b-1と表記し、ダイシングライン4側に設けられた誘導構造5bを誘導構造5b-2と表記する。なお、1重の誘導構造5bが設けられていてもよいし、3重以上の誘導構造5bが設けられていてもよい。
図11は、第3の実施形態の誘導構造5bの構造の一例を説明するための図である。本図は、半導体ウェハ1を図3の場合と同様の切断線で切断した断面図である。また、図12は、第3の実施形態の誘導構造5bの断面を拡大した図である。
第3の実施形態では、誘導構造5bは、第1の実施形態の誘導構造5と同様、デバイス層11内を半導体ウェハ1の厚さ方向に延びる形状を有している。つまり、誘導構造5bのための凹部は、第2構造体のための凹部をエッチングによって形成する際に同時に形成され得る。
誘導構造5bは、壁状の形状を有しており、この壁状の形状の厚さ方向に「第1膜」としての第1の剥離層6aと「第2膜」としての第2の剥離層6bとが積層された構造を有する。ここでは、2枚の第1の剥離層6aの間に1枚の第2の剥離層6bが介在するように、合計3枚の剥離層6a、6bが積層されている。
第1の剥離層6aおよび第2の剥離層6bの各剥離層の材料は、第1の剥離層6aと第2の剥離層6bとの間の密着性が所定レベル以下となるように選択されている。または第1の剥離層6aと第2の剥離層6bと、の間の密着力が、第1の剥離層6aと凹部の外側にあり第1の剥離層6aと隣接して直接接触する膜と、の密着力よりも小さくてもよい。または第1の剥離層6aと第2の剥離層6bと、の間の密着力が、第2の剥離層6bと凹部の外側にあり第2の剥離層6bと隣接して直接接触する膜と、の密着力よりも小さくてもよい。
第1の剥離層6aまたは第2の剥離層6bのみが凹部に形成されていてもよい。このときは第1の剥離層6aまたは第2の剥離層6bと凹部の外側にあり第1の剥離層6aまたは第2の剥離層6bと隣接して直接接触する膜との密着力が所定のレベルよりも低いように形成されている。
例えば、第1の剥離層6aおよび第2の剥離層6bのうちの一方は、WSi、W、SiN、SiCN、またはa-Siによって構成され、他方は、SiO2によって構成される。SiO2としては、TEOS-SiO2が採用されてもよい。これらの材料は、ピラーPLの構成材料に用いられても良い。したがって、第1の剥離層6aと第2の剥離層6bとが積層された構造は、ピラーPLを形成する際に同時に形成され得る。第1の剥離層6a及び第2の剥離層6bのそれぞれは、上記の材料あるいは上記以外の材料を適宜用いることができる。第1の剥離層6a及び第2の剥離層6bの一方または他方は、回路素子21を構成する材料とは異なる材料によって構成されてもよい。
シリコン基板10に並行なクラックが誘導構造5bの近辺まで伸展してきた場合、誘導構造5bにおいて、第1の剥離層6aと第2の剥離層6bとの間で剥離が生じたり、凹部の外側にあり第1の剥離層6aと直接接触する膜と第1の剥離層6aとの間で剥離が生じたりすることによって、クラックの伸展方向をZ軸方向に誘導することができる。その結果、クラックが誘導構造5bを越えてチップ領域2に侵入することを防止することができる。
図13は、ダイシングライン4の位置でブレード100によって切断が行われた後の第3の実施形態の半導体ウェハ1の断面図である。
図13からは、シリコン基板10に並行にチップ領域2に向かってクラックが伸展してきたときに2重の誘導構造5bのうちの外側の誘導構造5b-2において第1の剥離層6aと第2の剥離層6bとの間の剥離が起きたことによって、クラックが誘導構造5b-2よりもチップ領域2の側に伸展することが防止されていることが読み取れる。つまり、シリコン基板10に並行なクラックの伸展は、誘導構造5b-2によって阻止されている。
なお、図13に示される例によれば、第2の剥離層6bとダイシングライン4側の第1の剥離層6aとの間に剥離が起きている。よって、半導体チップ9bの側面は、ブレード100によって切断された切断面31と、シリコン基板10に並行に伸展するクラック(換言すると材料膜の剥離)によって生じたシリコン基板10に並行な剥離面32と、誘導構造5bにおける剥離によって第2の剥離層6bが露出した剥離面33bと、を含むことになる。
図14は、ダイシングライン4の位置でブレード100によって切断が行われた後の第3の実施形態の半導体ウェハ1の別のケースの断面図である。
図14に示される例によれば、図13に示された例と同様に、誘導構造5b-2を構成する複数の膜の間の剥離によって、クラックの伸展が阻止されている。ただし、誘導構造5b-2を構成する複数の膜の隔離が起きた位置が図13に示された例と異なっている。
図14に示される例によれば、一部において、第2の剥離層6bとダイシングライン4側の第1の剥離層6aとの間で剥離している。そして、第2の剥離層6bがクラックの誘導の際に破損したことで、他の一部において、チップ領域2側の第1の剥離層6aと第2の剥離層6bとの間の剥離が起きている。これによって、半導体チップ9bの外周部は、ブレード100によって切断された切断面31と、シリコン基板10に並行に伸展するクラック(換言すると材料膜の剥離)によって生じたシリコン基板10に並行な剥離面32と、誘導構造5bにおける剥離によって第2の剥離層6bが露出した剥離面33cと、誘導構造5bにおける剥離によってチップ領域2側の第1の剥離層6aが露出した剥離面33dと、を含むことになる。
このように、誘導構造5bを構成する複数の膜の剥離が起きる箇所は、変わり得る。第2の剥離層6bとダイシングライン4側の第1の剥離層6aとの間でも剥離が起き得るし、チップ領域2側の第1の剥離層6aと第2の剥離層6bとの間でも剥離が起き得る。また、図14に示されるように、一部では第2の剥離層6bとダイシングライン4側の第1の剥離層6aとの間で剥離が起き、他の一部ではチップ領域2側の第1の剥離層6aと第2の剥離層6bとの間で剥離が起きることがある。また、凹部の外側にあり第1の剥離層6aと直接接触する膜と第1の剥離層6aとの間でも剥離が起き得る。
このように、第3の実施形態によれば、誘導構造5bを構成する複数の膜の間、または誘導構造5bを構成する膜と凹部の外側にあり第1の剥離層6aと直接接触する膜との間、などで剥離が起きることで、クラックの伸展方向をZ軸方向に誘導することができる。
また、ダイシングによって形成された半導体チップ9bの外周部の誘導構造5bは、誘導構造5bを構成する何れかの膜が露出している場合がある。誘導構造5bを構成する膜が露出している場合、当該膜は、例えば、WSi、W、SiN、SiCN、またはa-Siによって構成されている。なお、当該膜は、これら以外の組成の材料によって構成されていてもよい。
(第4の実施形態)
誘導構造5,5a,5bが半導体ウェハ1に深く埋められている場合、クラックが誘導構造5,5a,5bに沿って伸展した後、クラックが誘導構造5,5a,5bの上端から再びチップ領域2に向かって伸展する可能性がある。そのような場合、誘導構造5,5a,5bの上方または誘導構造5,5a,5bとチップ領域2のエッジとの間に、デバイス層11の表面にシリコン基板10に向かって窪んでいる溝部が設けられることで、クラックがチップ領域2に向かうことを防ぐことができる。
図15は、第4の実施形態の半導体ウェハ1の断面図である。なお、本図に示される例では、第1の実施形態の誘導構造5が半導体ウェハ1に設けられているが、誘導構造5に替えて、第2または第3の実施形態の誘導構造5a,5bが設けられていてもよい。
図15に示されるように、デバイス層11の表面において、チップ領域2の外側にデバイス層11の表面にシリコン基板10に向かって窪んでいる溝部TRが設けられている。溝部TRは、チップ領域2を囲むように設けられている。溝部TRは、誘導構造5が形成された後、例えば、デバイス層11の表面に設けられた配線層を含む金属層25や表面保護膜12などをマスクとして用いてエッチングが行われることで形成され得る。金属層25よりもカーフ領域3の側にある材料膜2の表面は保護膜12に覆われる材料膜2の表面よりも下側にある。金属層25はチップ領域2の全周を取り囲むように配置されていてもよいし、飛び飛びに配置されていてもよい。
溝部TRは、誘導構造5の上端からクラックがチップ領域2に向かう前にクラックを半導体ウェハ1の表面まで伸展させるために、誘導構造5の上方か、または誘導構造5とチップ領域2のエッジとの間に設けられる。
図15に示される例によれば、溝部TRは、2重の誘導構造5のうちのチップ領域2側の誘導構造5-1の上方に位置している。よって、2重の誘導構造5のうちの何れからクラックが伸びてきた場合であっても、当該クラックは、溝部TRに誘導される。
図16は、ダイシングライン4の位置でブレード100によって切断が行われた後の第4の実施形態の半導体ウェハ1の断面図である。本図に示される例によれば、シリコン基板10に並行にチップ領域2に向かって伸展するクラックが、伸展する向きを2重の誘導構造5のうちの外側の誘導構造5-2においてZ軸の正の向きに変えている。そして、クラックは、誘導構造5-2の上端を通過した後、チップ領域2ではなく溝部TRの底部に向かって伸展したことで、半導体チップ9cが分離されている。つまり、クラックがチップ領域2に伸展することが防止されている。
このように、誘導構造5,5a,5bの上方または誘導構造5,5a,5bとチップ領域2のエッジとの間に、デバイス層11の表面にシリコン基板10に向かって窪んでいる溝部TRを設けることで、クラックがチップ領域2に向かって伸展することをさらに防止することが可能となる。
なお、第1~第4の実施形態では、半導体ウェハ1は、ブレードダイシングによってダイシングされる例を説明した。ダイシングの手法はこれに限定されない。第1~第4の実施形態は、例えば、ステルスダイシング、アブレーション、RIE(RIE : Reactive Ion Etching)、またはウェットエッチングなどの手法でダイシングが実施される場合においても適用され得る。
以上述べたように、第1~第4の実施形態によれば、半導体ウェハ1には、それぞれは回路素子が設けられた複数の第1領域である複数のチップ領域2と、複数のチップ領域2の間の第2領域であるカーフ領域3と、が形成されている。そして、半導体ウェハ1は、複数のチップ領域2のエッジと、カーフ領域3のうちの複数のチップ領域2の個片化の際に切断される第3領域であるダイシングライン4と、の間に、誘導構造5,5a,5bを備える。誘導構造5,5a,5bは、シリコン基板10の表面に垂直な第1方向であるZ方向に延びる凹部に埋め込み材料が埋め込まれた第1構造体である。
これによって、材料膜の剥離によるクラックがチップ領域へ伸展することを防止することができる。
本発明のいくつかの実施形態を説明したが、これらの実施形態は、例として提示したものであり、発明の範囲を限定することは意図していない。これら新規な実施形態は、その他の様々な形態で実施されることが可能であり、発明の要旨を逸脱しない範囲で、種々の省略、置き換え、変更を行うことができる。これら実施形態やその変形は、発明の範囲や要旨に含まれるとともに、特許請求の範囲に記載された発明とその均等の範囲に含まれる。
1 半導体ウェハ、2 チップ領域、3 カーフ領域、4 ダイシングライン、5,5a,5b 誘導構造、6 ボイド、6a 第1の剥離層、6b 第2の剥離層、7 埋め込み材料、8 埋め込み材料、9,9a,9b,9c 半導体チップ、10 シリコン基板、11 デバイス層、12 表面保護膜、21 回路素子、22 エッジシール、23 凹部、25 金属層、31 切断面、32 剥離面、33 破断面、33a 破断面、33b 剥離面、33c 剥離面、33d 剥離面、34 内壁部分、35 部分、51,53 凹部、100 ブレード、111 絶縁層、200 矢印。

Claims (17)

  1. 路素子が設けられた複数の第1領域と、前記複数の第1領域の間の第2領域と、が形成され、
    前記複数の第1領域のエッジと、前記第2領域のうちの前記複数の第1領域の個片化の際に切断される第3領域と、の間に、基板の表面に垂直な第1方向に延びる第1凹部に第1埋め込み材料が埋め込まれた第1構造体を備え、
    前記第1埋め込み材料は半導体ウェハの表面方向に沿って積層され前記第1方向に延在する第1膜と前記第1膜の内側に形成された第2膜とを含み、
    前記第1膜と前記第2膜との間の密着力は、前記第1膜と前記第1凹部の外側にあり隣接して直接接触する膜との密着力よりも小さい、
    半導体ウェハ。
  2. 前記基板上にデバイス層が設けられ、
    前記第1構造体は、前記デバイス層を前記第1方向に向かって延びる、
    請求項1に記載の半導体ウェハ。
  3. 前記第1構造体の上方かまたは前記第1構造体と前記エッジとの間に、前記デバイス層の表面から前記基板に向かって窪んでいる溝部が設けられている、
    請求項2に記載の半導体ウェハ。
  4. 前記第1膜または前記第2膜は、前記第1膜と前記隣接して直接接触する膜よりも靱性が小さい、
    請求項1に記載の半導体ウェハ。
  5. 前記第1膜はWSi、W、SiN、SiCN、およびa-Siから選択された1つによ
    って構成され、
    前記第2膜はSiO2によって構成される請求項に記載の半導体ウェハ。
  6. 前記第1領域は、前記第1方向に延びる第2凹部に第2埋め込み材料が埋め込まれた第2構造体を備え、
    前記第1凹部と前記第2凹部とは共通の工程によって形成されている、
    請求項1~の何れか一項に記載の半導体ウェハ。
  7. 記第2構造体は、前記複数の第1領域の前記エッジに沿って設けられた壁状の構造体である、
    請求項に記載の半導体ウェハ。
  8. 前記第1埋め込み材料の組成は前記第2埋め込み材料の組成と等しい、
    請求項に記載の半導体ウェハ。
  9. 前記第1構造体は、前記複数の第1領域のそれぞれを囲むように前記第2領域に形成された壁状の構造体である、請求項1~の何れか一項に記載の半導体ウェハ。
  10. 回路素子が設けられた第1領域と、前記第1領域の周囲に形成された第2領域と、を含む半導体基板と、
    前記半導体基板に形成されたデバイス層と、
    前記第2領域の前記デバイス層に形成され、前記半導体基板の表面に垂直な第1方向に延びる第1凹部に第1埋め込み材料が埋め込まれた第1構造体と、
    を備え
    前記第1埋め込み材料は半導体ウェハの表面方向に沿って積層され前記第1方向に延在する第1膜と前記第1膜の内側に形成された第2膜とを含み、
    前記第1膜と前記第2膜との間の密着力は、前記第1膜と前記第1凹部の外側にあり隣接して直接接触する膜との密着力よりも小さい、
    半導体チップ。
  11. 前記第2領域の外周部に、前記第1方向に延在する切断面と、前記第1方向に垂直な剥離面と、前記第1方向に延在する露出した前記第1膜と、を有する、
    請求項1に記載の半導体チップ。
  12. 前記第1膜は、前記第1方向の1つの向きに向かうにつれて前記第1領域側から前記第2領域側または前記第2領域側から前記第1領域側に傾斜する傾斜面を有する、
    請求項1に記載の半導体チップ。
  13. 前記第1膜は多孔質材料によって構成されている、
    請求項1に記載の半導体チップ。
  14. 前記第1膜は、WSi、W、SiN、SiCN、またはa-Siによって構成されている、
    請求項1に記載の半導体チップ。
  15. 前記第1膜の組成は、前記第1埋め込み材料の組成の少なくとも一部を含む、請求項1に記載の半導体チップ。
  16. 前記第1埋め込み材料の中にボイドが形成されている、
    請求項1に記載の半導体ウェハ。
  17. 前記第1埋め込み材料の中にボイドが形成されている、
    請求項10に記載の半導体チップ。
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