JP2009302231A - 半導体装置の製造方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】製造工程数及び製造時間を削減しつつ半導体装置の裏面チッピングを防止することができる半導体装置の製造方法を提供することを目的とする。
【解決手段】
半導体基板に貫通配線を形成する貫通配線形成工程と、貫通配線と電気的に接続する表金属バンプを形成する表金属バンプ形成工程と、半導体基板の主裏面に保護膜を形成する保護膜形成工程と、保護膜の一部を除去して、主裏面まで貫通した貫通配線を露出させる開口部形成工程と、開口部から露出した貫通電極と電気的に接続する裏金属バンプを形成する裏金属バンプ形成工程と、半導体基板を切り分けるダイシング工程と、を有し、開口部形成工程において、開口部の形成と同時に、ダイシングの被ダイシング領域に対応する保護膜の領域に開口溝を形成する。
【選択図】図5

Description

本発明は、半導体装置の製造方法であって、特にダイシング時における裏面チッピングを防止する半導体装置の製造方法に関するものである。
近年において、マイクロプロセッサやメモリ等の半導体装置の微細化の進展によりトランジスタ等の素子レベルの集積度が飛躍的に向上してきている。しかし、半導体装置を並べて配置する2次元実装ではパッケージの大きさから限界があるため、これを3次元に積層実装する技術が必須となってきている。3次元実装技術の代表的なものとして、半導体基板を貫通して形成する貫通配線が知られており、半導体装置間を最短距離で接続し、高機能かつ高速動作可能な半導体デバイスを提供することが可能となる。
かかる貫通配線を用いた半導体装置の従来の製造方法を図1及び図2を参照しつつ説明する。
先ず、半導体基板11の内部にフォトリソグラフィ、エッチング及びCVD法等によって貫通配線12を形成する。半導体基板11内に形成された複数の貫通配線12を所定の配線パターンで接続する素子配線13を電解メッキ法等によって形成する。更に、貫通配線12の上方及びダイシング時の切りしろとなるスクライブライン以外の部分等に保護膜14をCVD法等によって形成する(図1(a))。
次に、フォトリソグラフィ、エッチング及びCVD法等によって、素子配線13を介して貫通配線12に接続される表金属バンプ15を形成する(図1(b))。表金属バンプ15を形成後に、表金属バンプ15を覆うようにガラス等の支持基板16を半導体基板11の表面に貼り付ける(図1(c))。以下、表金属バンプ15が形成される半導体基板11の表面側を主表面と称する。
次に、半導体基板11の主表面とは逆側の面(以下、主裏面と称する)に研磨を施して貫通配線12を露出させる(図1(d))。更に、貫通配線12が露出している半導体基板11の主裏面上に裏面保護膜17をCVD法等によって形成する(図1(e))。
次に、フォトリソグラフィ及びエッチングによって、貫通配線12を裏面保護膜17から露出させるべく開口溝18を形成する(図2(f))。更に、CVD法等によって貫通配線12に接続される裏金属バンプ19を形成する(図2(g))。
裏金属バンプ19を形成後に、裏金属バンプ19を覆うようにダイシングテープ20を半導体基板11の主裏面側に貼り付ける。更に、半導体基板11の主表面に貼り付けられた支持基板16を剥離させる。(図2(h))。その後、半導体基板11の主表面側をダイシングブレードによって切削を行うことで半導体基板11を切り分け(図2(i))、ダイシングテープ20から剥がすことによって複数の半導体装置21が形成されることとなる(図2(j))。
しかしながら、上述した半導体装置の製造方法によると、半導体装置21のダイシングの際に、半導体基板11の主裏面に形成された裏面保護膜17が欠ける、すなわち裏面チッピングが生じ易いという問題点があった。これは、半導体チップ11に比べて、裏面保護膜17がガラス質であり脆いからである。
なお、半導体装置自体の主裏面チッピングを防止する方法としては、従来より半導体基板の主裏面のダイシング領域に対応した主裏面の領域に切削溝を形成しておくことで解決するものが特許文献1に開示されている。
特開2001−291683
しかしながら、特許文献1に開示された半導体装置の製造方法では、切削溝をダイシングブレードによって形成する故、製造工程数及び製造時間の増大となる問題点があった。また、切削溝の形成時に生じる半導体基板の屑等の処理も行う必要があり製造時間の増大につながっていった。更に、上述したような主裏面にガラス質からなる裏面保護膜を有する構造の半導体装置においては、その裏面保護膜をダイシングブレードによって切削すると欠けが生じやすい故、特許文献1に開示された方法によって切削溝を形成することが困難であった。
本発明は、以上の如き事情に鑑みてなされたものであり、製造工程数及び製造時間を削減しつつ、主裏面に保護膜が形成された場合の半導体装置の裏面チッピングを防止することができる半導体装置の製造方法を提供する。
上述した課題を解決するために、半導体基板を準備する工程と、半導体基板の主表面から内部に伸びる貫通配線を形成する貫通配線形成工程と、前記貫通配線と電気的に接続する表金属バンプを形成する表金属バンプ形成工程と、前記半導体基板の主裏面に保護膜を形成する保護膜形成工程と、前記保護膜の一部を除去して、前記主裏面まで貫通した前記貫通配線を露出させる開口部形成工程と、前記開口部から露出した前記貫通電極と電気的に接続する裏金属バンプを形成する裏金属バンプ形成工程と、前記半導体基板の主裏面側からのダイシングによって前記半導体基板を切り分けるダイシング工程と、を有する半導体装置の製造方法であって、前記開口部形成工程において、前記開口部の形成と同時に、前記ダイシングの被ダイシング領域に対応する前記保護膜の領域に開口溝を形成すること特徴とする半導体装置の製造方法を提供する。
また、前記開口溝の幅は、前記ダイシングにおけるダイシングブレードの幅よりも広くても良い。更に、前記開口溝の幅は、50μmから70μmであっても良い。
また、前記裏金属バンプ形成工程において、前記裏金属バンプ形成と同時に、前記半導体装置に対応する領域の外周端に、前記外周端に沿った金属壁を形成しても良い。更に、前記金属壁が、前記開口溝を隔てて互いに離間しかつ対向して形成されても良い。
また、前記金属壁は、前記半導体装置に対応する領域を取り囲んでも良い。更に、前記金属壁が、前記半導体装置の外周端及び前記開口溝にまたがって形成されていても良い。
また、前記金属壁の間隔は、前記ダイシングブレードの幅よりも広くても良い。更に、前記金属壁の間隔は、50μmから70μmであっても良い。
本発明の半導体装置の製造方法によれば、半導体基板内埋め込まれた貫通配線に電気的に接続される裏金属バンプのための開口溝と同時にダイシングにおけるスクライブラインに対応した開口溝を主裏面保護膜に形成し、かかるスクライブラインに対応した開口溝に対向した半導体基板の主裏面上の開口溝に沿ってダイシングを行う故、製造工程数及び製造時間を削減しつつ半導体装置の裏面チッピングを防止することができる。
以下、本発明の実施例について添付図面を参照しつつ詳細に説明する。
図3乃至5を参照しつつ、本発明の実施例としての半導体装置の製造方法について詳細に説明する。
先ず、所定の寸法の半導体ウエハである半導体基板31を準備する(図3(a))。なお、半導体基板31には、回路素子が形成されていても良い。
次に、準備した半導体基板31上に後述する貫通配線を埋め込むための開口部を形成するための所定のパターンのレジストからなるマスクをフォトリソグラフィによって形成する。続いて、半導体基板31のマスクが形成されていない部分に異方性ドライエッチングによって貫通配線用の複数の開口部32を形成する。(図3(b))。開口部32の形成後、形成したマスクを除去する。以下、半導体基板31において開口部32が形成される面を主表面と称し、これとは逆側に位置する面を主裏面と称する。
次に、CVD法等によって開口部32の表面にSiO2等の絶縁膜(図示せず)を形成する。続いて、電解メッキ法又はスパッタリング等によって、半導体基板31上に金属を堆積すると同時に、開口部32を埋め込む。更に、堆積した金属をCMP法によって研磨し、開口部32に形成された貫通配線33を露出させる(図3(c))。堆積させる金属は銅又はタングステン等を使用しても良い。なお、本工程を貫通配線形成工程と称する。
次に、複数の貫通配線33を所定配線パターンで接続する素子配線を形成するための開口溝を半導体基板31の主表面上に形成するために、先ず所定のパターンのレジストからなるマスクをフォトリソグラフィによって形成する。続いて、半導体基板31のマスクが形成されていない部分に異方性ドライエッチングによって素子配線用の複数の開口溝34を形成する。(図3(d))。開口溝34の形成後、形成したマスクを除去する。次に、電解メッキ法又はスパッタリング等の周知技術を利用して、開口溝34を充填するように金属を堆積させ素子配線35を形成する(図3(e))。堆積させる金属は貫通配線33と同様に銅又はタングステン等を使用しても良い。なお、素子配線35は、複数の金属層からなる積層構造を有していても良い。
次に、半導体基板31主表面全体に、CVD等によって主表面保護膜36を形成する(図3(f))。例えば、主表面保護膜36は硼素・燐シリケートガラス(BPSG:Boron Phosphorus Silicon Glass)等のガラス質の保護膜であっても良い。なお、本工程を主表面保護膜形成工程と称する。続いて、貫通配線33の上方に位置する部分及び後述するダイシング時の切りしろとなるスクライブライン部分(すなわち、被ダイシング領域に対応する部分)に対応する主表面保護膜36を除去するために、所定のパターンのレジストからなるマスクをフォトリソグラフィによって形成する。その後、主表面保護膜36のマスクが形成されていない部分に異方性ドライエッチングによって開口部37(貫通配線33の上方に位置する部分)及び開口溝38(スクライブライン部分)を形成する。(図4(g))。開口部37及び開口溝38の形成後、形成したマスクを除去する。
次に、開口部37に所望の大きさのバンプ電極を形成するために、フォトリソグラフィによってレジストからなるマスクを形成し、かかるマスクの開口部分に電解メッキ法又はスパッタリング等の周知技術を利用して、表金属バンプ39を形成する(図4(h))。なお、本工程を表金属バンプ形成工程と称する。
次に、半導体基板31の主表面に形成された主表面保護膜36、表金属バンプ39及び半導体基板31の主表面を覆う支持基板40を接着剤等(図示せず)を介して半導体基板31の主表面側に貼り付ける(図4(i))。例えば、支持基板40はガラス基板等の透明な基板であっても良い。
次に、支持基板40が貼り付けられていない面(すなわち、半導体基板31の主裏面)に研磨を施し、貫通配線33を半導体基板31の主裏面から露出させる(図4(j))。続いて、半導体基板31の主裏面全体に、CVD等によって主裏面保護膜41を形成する(図4(k))。例えば、主裏面保護膜41は主表面保護膜36と同様に硼素・燐シリケートガラス(BPSG:Boron Phosphorus Silicon Glass)等のガラス質の保護膜であっても良い。なお、本工程を主裏面保護膜形成工程と称する。続いて、貫通配線33の下方に位置する部分及び後述するダイシング時の切りしろとなるスクライブライン部分(すなわち、被ダイシング領域に対応する部分)に対応する主裏面保護膜41を除去するために、所定のパターンのレジストからなるマスクをフォトリソグラフィによって形成する。かかるマスクの開口部分に異方性ドライエッチングによって開口部42(貫通配線33の下方に位置する部分)及び開口溝43(スクライブライン部分)を形成する。(図5(l))。本工程を有することで、貫通配線33を露出するための開口部42と、チッピング防止のための開口溝43を同時に形成できるため、開口溝43をダイシングブレードを用いた切削によって形成していた従来に比べ、製造時間、製造工程、信頼性の点で優れているものである。なお、開口溝43の幅はダイシングにおけるダイシングブレードの幅よりも広いことが望ましく、例えば50μmから70μmであっても良い。このように開口溝43の幅を調整することによって、ダイシング時におけるダイシングブレードの主裏面保護膜41との接触を防止することが可能となり、製造プロセスの信頼性を向上することができる。また、開口部42及び開口溝43の形成後、形成したマスクを除去する。なお、本工程を主裏面開口溝形成工程と称する。
次に、開口部42に所望の大きさのバンプ電極を形成するために、フォトリソグラフィによって半導体基板31の主裏面側にレジストからなるマスクを形成し、かかるマスクの開口部分に電解メッキ法又はスパッタリング等の周知技術を利用して、貫通配線33に電気的に接続された裏金属バンプ44を形成する(図5(m))。なお、本工程を裏金属バンプ形成工程と称する。
次に、半導体基板31の主裏面側にダイシングテープ45を貼り付け、半導体基板31全体をフレーム(図示せず)に固定する。その後、半導体基板31の主表面側に貼り付けられた支持基板40を剥離する(図5(n))。続いて、ダイヤモンド・ソーであるダイヤモンド微粒を表面に貼り付けた極薄の円形刃であるダンシングブレードを用いて半導体基板31を切り分け(すなわち、ダイシング)を行う。具体的には、スクライブラインに対応した部分である開口溝38に沿ってダイシングを行う(図5(o))。ここで、半導体基板31の主裏面側にもスクライブラインに対応した開口溝43が形成されているため、ダンシングによって主裏面保護膜41を切削することがないため、半導体基板31の主裏面におけるチッピング等を防止することが可能となる。なお、本工程をダイシング工程と称する。
ダイシング後、ダイシングテープ45を所定の治具等を用いて引き伸ばすことによって、ダイシングされた半導体装置同士の隙間を広げる。更に、ダイシングテープ45の裏面側から紫外線を照射することによってダイシングテープの粘着力を低下させ、ダイシングテープ45から複数の半導体装置46を引き剥がすことで、半導体基板31に形成された複数の半導体装置をチップ化することができる(図5(p))。
以上のように、本実施例による半導体装置の製造方法によれば、裏金属バンプ44のための開口部42と同時にダイシング時におけるスクライブラインに対応した開口溝43を形成し、開口部42に対向した開口溝38に沿ってダイシングを行う故、製造工程数及び製造時間を削減しつつ半導体装置の裏面チッピングを防止することができる。
ダイシングによって形成される複数の半導体装置の各々に対応する領域の外周端に沿って金属壁を形成することで、裏面チッピング防止の効果の向上及び裏面チッピングによるクラック拡大の防止をすることが可能となる。かかる金属壁を有する半導体装置の製造方法について図6を参照しつつ詳細に説明する。なお、金属壁を形成する工程以外は第1の実施例と同様であるため、金属壁を形成するまでの工程の説明は省略することとする。
第1の実施例と同様に半導体基板31の主裏面上に形成された主裏面保護膜41に開口部42及び開口溝43を形成する(図6(a))。その後、フォトリソグラフィによってレジストからなるマスクを形成する。かかるマスクの開口部分に電解メッキ法又はスパッタリング等の周知技術を利用して、貫通配線33に電気的に接続された所望の大きさの裏金属バンプ44及び金属壁61を形成する(図6(b))。ここで、図6(b)によって示された半導体基板31全体の底面を図7に示す。図7に示されているように、金属壁61はダイシングによって形成される複数の半導体装置62の各々に対応する領域の外周端に沿い且つかかる領域を取り囲む。また、図7における矢印7によって示された部分が被ダイシング領域である。更に、図6(b)に示されているように、金属壁61は開口溝43を隔てて互いに離間し且つ対向している。更に、金属壁61はダイシングによって形成される複数の半導体装置の各々に対応する領域の外周端及び開口溝43にまたがっている。なお、金属壁61はダイシングによって形成される複数の半導体装置の各々に対応する領域を完全に囲まずに、部分的に開口部を設けても良い。また、開口溝43を隔てて互いに向かい合う金属壁61同士の離間幅は、ダイシングにおけるダイシングブレードの幅よりも広いことが望ましく、例えば50μmから70μmであっても良い。このように開口溝43を隔てて互いに向かい合う金属壁61同士の離間幅を調整することによって、ダイシング時におけるダイシングブレードの主裏面保護膜41の接触を防止することが可能となり、製造プロセスの信頼性を向上することができる。なお、本工程は第1の実施例の裏金属バンプ形成工程に金属壁形成工程が含まれた工程である。
なお、金属壁61の形成位置は上記部分に限定されることはなく、例えば、開口溝43の底面部であって開口溝43縁部から中心側に偏移した位置のみに、互いに向き合いかつ半導体装置62となる領域を囲んで形成しても良い。かかる場合においても、互いに向き合った金属壁61同士の離間幅はダイシングブレードの幅よりも広いことが望ましい。
次に、半導体基板31の主裏面側にダイシングテープ45を貼り付け、半導体基板31全体をフレーム(図示せず)に固定する。その後、半導体基板31の主表面側に貼り付けられた支持基板40を剥離する(図6(c))。続いて、ダイヤモンド・ソーであるダイヤモンド微粒を表面に貼り付けた極薄の円形刃であるダンシングブレードを用いて半導体基板31を切り分け(すなわち、ダイシング)を行う。具体的には、スクライブラインに対応した部分である開口溝38に沿ってダイシングを行う(図6(d))。ここで、ダイシングブレードによる切削溝が、互いに向かい合う金属壁61の間に対応するようにダインシングすることが望ましい。すなわち、図7の矢印7によって示された部分をダイシングすることが望ましい。ダイシングブレードによる切削溝が主裏面保護膜41に到達すると、裏面チッピングの発生原因になるからである。ダインシングブレードによる切削溝が互いに向かい合う金属壁61の間に対応することによって、半導体基板31の主裏面におけるチッピング等の防止効果を向上することが可能となる。更に、裏面チッピンが発生した場合においても、金属壁61によってそのチッピンによるクラックを半導体装置62内部に到達するようなクラック拡大を防止することが可能となる。ダイシング後、第1の実施例と同様にしてダイシングテープ45から複数の半導体装置62を引き剥がすことで、半導体基板31に形成された複数の半導体装置をチップ化することができる(図6(e))。
以上のように、第2の実施例による半導体装置の製造方法によれば、半導体装置62となる領域を囲んで金属壁61形成することで、ダイシングにおける裏面チッピングの防止効果を向上させ、たとえ裏面チッピングが発生した場合においてもクラック拡大を防止することができる。
従来の半導体装置の各製造工程における断面図である。 従来の半導体装置の各製造工程における断面図である。 本発明の第1の実施例としての半導体装置の製造方法の各製造工程における断面図である。 本発明の第1の実施例としての半導体装置の製造方法の各製造工程における断面図である。 本発明の第1の実施例としての半導体装置の製造方法の各製造工程における断面図である。 本発明の第2の実施例としての半導体装置の製造方法の各製造工程における断面図である。 図6(b)によって示された製造工程における半導体基板全体の底面図である。
符号の説明
31 半導体基板
33 貫通配線
35 素子配線
36 主表面保護膜
37 開口部
38 開口溝
39 表金属バンプ
40 支持基板
41 主裏面保護膜
42 開口部
43 開口溝
44 裏金属バンプ
45 ダイシングテープ
46 半導体装置
61 金属壁

Claims (9)

  1. 半導体基板を準備する工程と、
    半導体基板の主表面から内部に伸びる貫通配線を形成する貫通配線形成工程と、
    前記貫通配線と電気的に接続する表金属バンプを形成する表金属バンプ形成工程と、
    前記半導体基板の主裏面に保護膜を形成する保護膜形成工程と、
    前記保護膜の一部を除去して、前記主裏面まで貫通した前記貫通配線を露出させる開口部形成工程と、
    前記開口部から露出した前記貫通電極と電気的に接続する裏金属バンプを形成する裏金属バンプ形成工程と、
    前記半導体基板の主裏面側からのダイシングによって前記半導体基板を切り分けるダイシング工程と、を有する半導体装置の製造方法であって、
    前記開口部形成工程において、前記開口部の形成と同時に、前記ダイシングの被ダイシング領域に対応する前記保護膜の領域に開口溝を形成すること特徴とする半導体装置の製造方法。
  2. 前記開口溝の幅は、前記ダイシングにおけるダイシングブレードの幅よりも広いことを特徴とする請求項1記載の半導体装置の製造方法。
  3. 前記開口溝の幅は、50μmから70μmであることを特徴とする請求項1又は2記載の半導体装置の製造方法。
  4. 前記裏金属バンプ形成工程において、前記裏金属バンプ形成と同時に、前記半導体装置に対応する領域の外周端に、前記外周端に沿った金属壁を形成することを特徴とする請求項1記載の半導体装置の製造方法。
  5. 前記金属壁が、前記開口溝を隔てて互いに離間しかつ対向して形成されることを特徴とする請求項4記載の半導体装置の製造方法。
  6. 前記金属壁は、前記半導体装置に対応する領域を取り囲むことを特徴とする請求項4又は5に記載された半導体装置の製造方法。
  7. 前記金属壁が、前記半導体装置の外周端及び前記開口溝にまたがって形成されていることを特徴とする請求項4乃至6のいずれか1に記載された半導体装置の製造方法。
  8. 前記金属壁の間隔は、前記ダイシングブレードの幅よりも広いことを特徴とする請求項4乃至6のいずれか1に記載の半導体装置の製造方法。
  9. 前記金属壁の間隔は、50μmから70μmであることを特徴とする請求項4乃至7のいずれか1に記載の半導体装置の製造方法。
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