JP7421531B2 - ガイド装置の設置構造 - Google Patents
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Description
そして、橋梁改修工事において橋桁の架け替えが行われずに再利用される場合は、ワイヤーソーによって橋桁上面が傷つかないように、ワイヤーソーのずれを防ぐためのガイド部材が用いられることがある(例えば特許文献1参照)。
特許文献1に記載のガイド部材は、橋桁の上フランジに対し、取付部材を介して取り付けられ、かつ、橋桁の上フランジにおける両側縁に沿って配置されている。ワイヤーソーは、これらのガイド部材の上面に沿って回転し、下方へのずれが抑えられている。
しかしながら、上記のように、橋梁改修工事において橋桁が再利用される場合は、ワイヤーソーによって橋桁上面が傷つかないようにしなければならない。そのため、ワイヤーソーによる切断を進めても、ガイド部材がその本来の機能を果たせるようにすることが求められている。すなわち、ガイド部材によるガイドによって、ワイヤーソーによる接合境界面の切断を行いやすくしたいという要望がある。
また、このようなガイド部材と駆動プーリの進行方向との問題だけでなく、例えばコンクリート床版の形状や橋桁の形状、橋梁の長さ方向に並んで配置された橋桁同士の連結部の形状など、他の要因でワイヤーソーによる接合境界面の切断が行いにくい場合もある。このような場合も、ガイド部材によるガイドによって、ワイヤーソーによる接合境界面の切断を行いやすくすることが望まれている。
前記コンクリート床版は、前記複数の橋桁の上面に載せられる部分として、前記複数の橋桁の長さ方向に連続するとともに、断面視略逆台形状に形成されて下方に膨出する複数のハンチ部を備え、
前記ハンチ部は、斜め下向きの一方及び他方の傾斜面を有しており、
切断作業中の前記ワイヤーソーが上面に接するガイド装置が、前記橋桁の上端部における両側縁に沿って配置され、
前記ガイド装置は、前記一方の前記傾斜面側に配置される一方のガイド装置と、前記他方の前記傾斜面側に配置される他方のガイド装置と、を備え、
前記一方のガイド装置及び前記他方のガイド装置の各々は、上面に前記ワイヤーソーが接するガイドシャフトと、前記ガイドシャフトが架け渡されて当該ガイドシャフトを支持する複数のシャフト支持部と、を有しており、
前記一方のガイド装置の前記ガイドシャフトと前記他方のガイド装置の前記ガイドシャフトは、前記橋桁を挟んで対称的な位置関係に配置されており、
前記複数のハンチ部のうち前記橋梁の外側縁部側に位置するハンチ部は、前記橋梁の中央部側に位置する前記一方の傾斜面と、前記橋梁の外側縁部側に位置するとともに前記一方の傾斜面よりも角度が緩く設定された前記他方の傾斜面と、を有しており、
前記他方の傾斜面には、前記橋桁の長さ方向に沿って長尺な溝部が形成されており、
前記一方のガイド装置における前記ガイドシャフトは前記一方の傾斜面の下方に配置されており、
前記他方のガイド装置における前記ガイドシャフトは前記溝部に差し込まれて当該溝部に沿って配置されていることを特徴とする。
前記複数のハンチ部のうち前記橋梁の外側縁部側に位置するハンチ部は、前記橋梁の中央部側に位置する前記一方の傾斜面と、前記橋梁の外側縁部側に位置するとともに前記一方の傾斜面よりも角度が緩く設定された前記他方の傾斜面と、を有しており、
前記コンクリート床版は、前記橋梁の外側縁部側の前記橋桁よりも前記外側縁部側に位置する部分が鉛直に切断されたことによって形成された鉛直面を有しており、
前記一方のガイド装置における前記ガイドシャフトは前記一方の傾斜面の下方に配置されており、
前記他方のガイド装置における前記ガイドシャフトは前記鉛直面の側方に配置されていることを特徴とする。
前記一方のガイド装置における前記シャフト支持部による前記ガイドシャフトの支持形態と、前記他方のガイド装置における前記シャフト支持部による前記ガイドシャフトの支持形態と、が異なる構成となっていることを特徴とする。
前記橋桁はH型鋼によって構成されて、ウェブと、上フランジと、下フランジと、を備え、前記ウェブは、前記橋桁の長さ方向に沿って一定の上下寸法に設定され、前記上フランジは、前記橋桁の長さ方向に沿って一定ではない厚さ寸法に設定されており、
前記一方のガイド装置及び前記他方のガイド装置の前記ガイドシャフトは、厚さ寸法が一定ではない前記上フランジの両側縁に沿って配置され、かつ、当該ガイドシャフトにおける上面の高さ位置は、厚さ寸法が一定ではない前記上フランジにおける上面の高さ位置よりも上方に設定されていることを特徴とする。
前記橋桁はH型鋼によって構成されて、ウェブと、上フランジと、下フランジと、を備え、前記上フランジは、前記橋桁の長さ方向に沿って一定ではない幅寸法に設定されており、
前記一方のガイド装置及び前記他方のガイド装置の前記ガイドシャフトは、幅寸法が一定ではない前記上フランジの両側縁に沿って配置され、かつ、当該ガイドシャフトにおける上面の高さ位置は、幅寸法が一定ではない前記上フランジにおける上面の高さ位置よりも上方に設定されていることを特徴とする。
前記橋桁側の部分に前記ワイヤーソーが接する回転自在な従動プーリが、前記橋桁の上端部における両側縁に沿って配置されていることを特徴とする。
図1において符号1は橋梁を示す。この橋梁1は、例えば鉄道や道路が建設される高架橋であり、本実施形態における橋梁1は、道路が建設される高架橋を指している。
高架橋である橋梁1は、橋脚(図示せず)間に架設されたH型鋼からなる複数の橋桁2と、これら複数の橋桁2上に敷設されて橋梁1の路面を構成するコンクリート床版3と、を備える。コンクリート床版3の外側縁部には、コンクリート製の壁高欄1aが一体に設けられているが、これに限られるものではなく、防護柵が立てられる地覆が一体に設けられてもよい。
なお、本実施形態における橋梁1は高架橋であるとしたが、これに限られるものではなく、本発明の趣旨を逸脱しない範囲でその他の種類の橋を採用してもよい。
なお、補強梁4aや鉛直ブレース4bは、複数の橋桁2の延在方向に間隔を空けて複数設けられている。そのため、橋梁1は、これら補強梁4a及び鉛直ブレース4bによって延在方向に沿って区切られた状態となっている。
また、ハンチ部3aは、図2等に示すように、橋梁1の延在方向と直交する方向の断面視において、コンクリート床版3の下面に複数設けられている。
これら複数のハンチ部3aのうちコンクリート床版3の外側縁部側のハンチ部3aは、コンクリート床版3の中央部側に位置する第一傾斜面3a1と、コンクリート床版3の外側縁部側に位置する第二傾斜面3a2と、を有する。そして、第二傾斜面3a2は、コンクリート床版3の外側縁部までの距離が長い分、第一傾斜面3a1よりも角度が緩く設定されている。第二傾斜面3a2における外側縁部側の端部は、壁高欄1aの外側面と交差する。
なお、複数のハンチ部3aのうちコンクリート床版3の中央部側のハンチ部3aは、橋桁2の両側縁に沿う一方及び他方の傾斜面の角度が、上記の第一傾斜面3a1と等しく設定されている。以下、中央部側のハンチ部3aにおける一方及び他方の傾斜面も、第一傾斜面3a1と称呼するものとする。
換言すれば、橋梁1は、図2に示すように、複数の橋桁2を備えており、これら複数の橋桁2のうち橋梁1の両側縁側に位置する2本の橋桁2の上に載せられるコンクリート床版3のハンチ部3aは、上記の第一傾斜面3a1及び第二傾斜面3a2を有する。一方、複数の橋桁2のうち橋梁1の中央側に位置する橋桁2の上に載せられるコンクリート床版3のハンチ部3aは、一方及び他方の傾斜面の角度が、上記の第一傾斜面3a1と等しく設定されている。
橋梁改修工事は、橋梁1の延在方向に沿って長い区間で行われる場合が多いため、改修工事予定区間のコンクリート床版3は、橋梁1の長さ方向において複数のエリア(解体予定箇所)に分割されて解体・撤去作業が行われる。
本実施形態においては、橋梁1をなるべく通行止めしないようにして橋梁改修工事が行われるものとする。すなわち、図2に示すように、二車線道路であれば片側ずつ改修工事が行われる。
なお、ジベル2aごと接合境界面Jを切断できるようにワイヤーソーWsを配置する場合は、ワイヤーソーWsを、切断対象の橋桁2を挟んで一方側と他方側との間に通す必要がある。そのため、接合境界面J(ハンチ部3a)には、ワイヤーソーWsを通すための挿通孔Jhが形成される。
当該外側に位置する部分3Aの下面は、上記のハンチ部3aにおける第二傾斜面3a2となっており、第二傾斜面3a2の大部分が、コンクリート床版3から切り離されることとなる。これにより、コンクリート床版3の外側縁部側のハンチ部3aは、図4に示すように、角度の緩い第二傾斜面3a2がほとんど無い状態となり、鉛直面3Vが形成されることとなる。この鉛直面3Vにおける下端部の高さ位置は、接合境界面Jの高さ位置以下に設定されている。
このようなガイド装置10が設けられることにより、切断作業中のワイヤーソーWsの撓み(下方へのずれ)を確実に抑制しつつ、ワイヤーソーWsの走行駆動をガイドできる。その結果、ワイヤーソーWsの水平度を確保することができるので、接合境界面Jの切断作業を正確に行うことができ、橋桁2の上端部(上フランジ)がワイヤーソーWsによって傷つけられることを防ぐことができる。
本実施形態における実施例Aのガイド装置10は、図4に示すように、第一傾斜面3a1の下面側に配置される第一ガイド装置11と、第二傾斜面3a2の下面側に配置される第二ガイド装置12と、を備える。
より詳細に説明すると、複数のハンチ部3aのうちコンクリート床版3の中央部側のハンチ部3aの場合は、一方及び他方の第一傾斜面3a1の下面側に第一ガイド装置11が配置される。
また、複数のハンチ部3aのうちコンクリート床版3の外側縁部側のハンチ部3aの場合は、コンクリート床版3の中央部側に位置する第一傾斜面3a1の下面側に第一ガイド装置11が配置され、第二傾斜面3a2の下面側で、かつ、鉛直面3Vの側方に第二ガイド装置12が配置される。
そして、複数のシャフト支持部111は、橋桁2の長さ方向に間隔を空けて配置されており、これら複数のシャフト支持部111における各ブラケット部114の上面に、ガイドシャフト110が架け渡されて固定されている。このときのガイドシャフト110における上面の高さ位置は、橋桁2における上面の高さ位置よりも高く設定されている。
また、ブラケット部114は、吊材113に対して連結される連結部114aを有し、当該連結部114aが吊材113に沿ってスライド移動可能な構成であってもよい。
そして、複数のシャフト支持部121は、橋桁2の長さ方向に間隔を空けて設けられたスチフナ2bに連結されており、これら複数のシャフト支持部121における各ブラケット部123の上面に、ガイドシャフト120が架け渡されて固定されている。このときのガイドシャフト120における上面の高さ位置は、橋桁2における上面の高さ位置よりも高く、かつ、第一ガイド装置11のガイドシャフト110における上面の高さ位置と等しく設定されている。
また、取付プレート122は、橋桁2のスチフナ2bに対してボルト・ナットで連結されるが、クランプ等の固定具によって挟み込まれて取り付けられてもよい。
このような構成の場合、複数のシャフト支持部121は、少なくとも、橋桁2のウェブ又は/及びフランジに取り付けられる取付部と、取付部に連結されて橋桁2から離間する方向に伸びるブラケット部123と、を備える。
ワイヤーソーWsは、切断作業方向Y(図8等参照)の上流側から下流側に向かって接合境界面Jを切断していく。すなわち、床版切断装置は、切断作業方向Yの下流側に配置されており、ワイヤーソーWsを走行駆動させて回転させながら下流側に引っ張って巻き取る構成となっている。そのため、コンクリート床版3に接するワイヤーソーWsの最も上流側に位置する部位Ws1がコンクリート床版3を切断するようになっている。
ワイヤーソーWsのうち、橋桁2の上フランジにおける両側縁からはみ出した部分は、橋桁2の上フランジにおける両側縁に沿って配置されたガイド装置10(第一ガイド装置11、第二ガイド装置12)の上面に接する。これにより、切断作業中のワイヤーソーWsの撓み(下方へのずれ)が確実に抑制され、ワイヤーソーWsの走行駆動がガイドされることになる。その結果、ワイヤーソーWsの水平度を確保することができるので、接合境界面Jの切断作業を正確に行うことができ、橋桁2の上端部(上フランジ)がワイヤーソーWsによって傷つけられることを防ぐことができる。
本実施形態における実施例Bのガイド装置40は、図5,図6に示すように、第一傾斜面3a1の下面側に配置される第一ガイド装置41と、第二傾斜面3a2の下面側に配置される第二ガイド装置42と、を備える。
より詳細に説明すると、複数のハンチ部3aのうちコンクリート床版3の中央部側のハンチ部3aの場合は、一方及び他方の第一傾斜面3a1の下面側に第一ガイド装置41がそれぞれ配置される。
また、複数のハンチ部3aのうちコンクリート床版3の外側縁部側のハンチ部3aの場合は、コンクリート床版3の中央部側に位置する第一傾斜面3a1の下面側に第一ガイド装置41が配置され、第二傾斜面3a2の下面側で、かつ、鉛直面3Vの側方に第二ガイド装置42が配置される。
垂直フレーム412の下端部には、橋桁2における下フランジの上面に設置されるジャッキ412aが設けられている。ジャッキ412aをジャッキアップすることで垂直フレーム412を上方に押し上げることができ、垂直フレーム412の上端部を上フランジの下面に押し付けることができる。これにより、シャフト支持部411を橋桁2に対して強固に、かつ、橋桁2の長さ方向における任意の位置に取り付けることができるとともに、脱着も容易となって施工性の向上に貢献できる。
なお、本実施例Bにおいては、垂直フレーム412とブラケット部413とを連結するブレース414を採用したが、これに限られるものではなく、垂直フレーム412とブラケット部413とを連結できるプレートを採用してもよい。
ブラケット部413の上面は、上記の補強梁4aや水平ブレースよりも上方に位置している。これにより、ガイドシャフト410を、複数のシャフト支持部411に確実に架け渡すことができる。
なお、橋桁2を挟んで一方及び他方に位置するシャフト支持部411は、左右対称に設けられる。
すなわち、第二ガイド装置42は、ガイドシャフト420が鉛直面3Vの側方に配置される点を除き、第一ガイド装置41と同様の構成となっている。
さらに、第一ガイド装置41は、図示しない水平ブレースによって設置位置が制限される場合があるが、そのような場合は、上記の実施例Aにおける第一ガイド装置11を併用してもよい。
ワイヤーソーWsは、切断作業方向Y(図8等参照)の上流側から下流側に向かって接合境界面Jを切断していく。すなわち、床版切断装置は、切断作業方向Yの下流側に配置されており、ワイヤーソーWsを走行駆動させて回転させながら下流側に引っ張って巻き取る構成となっている。そのため、コンクリート床版3に接するワイヤーソーWsの最も上流側に位置する部位Ws1がコンクリート床版3を切断するようになっている。
ワイヤーソーWsのうち、橋桁2の上フランジにおける両側縁からはみ出した部分は、橋桁2の上フランジにおける両側縁に沿って配置されたガイド装置40(第一ガイド装置41、第二ガイド装置42)の上面に接する。これにより、切断作業中のワイヤーソーWsの撓み(下方へのずれ)が確実に抑制され、ワイヤーソーWsの走行駆動がガイドされることになる。その結果、ワイヤーソーWsの水平度を確保することができるので、接合境界面Jの切断作業を正確に行うことができ、橋桁2の上端部(上フランジ)がワイヤーソーWsによって傷つけられることを防ぐことができる。
本実施形態における実施例Cのガイド装置20は、図7,図8等に示すように、第一傾斜面3a1の下面側に配置される第一ガイド装置21と、第二傾斜面3a2の下面側に配置される第二ガイド装置22と、を備える。
より詳細に説明すると、複数のハンチ部3aのうちコンクリート床版3の中央部側のハンチ部3aの場合は、一方及び他方の第一傾斜面3a1の下面側に第一ガイド装置21が配置される。
また、複数のハンチ部3aのうちコンクリート床版3の外側縁部側のハンチ部3aの場合は、コンクリート床版3の中央部側に位置する第一傾斜面3a1の下面側に第一ガイド装置21が配置され、主に鉛直面3Vの側方であって、かつ、コンクリート床版3の上面から橋桁2の下面にかけて第二ガイド装置22が配置される。
また、本実施形態において連結フレーム216は複数用いられており、これら複数の連結フレーム216は、切断作業方向Yと直交する橋梁1の幅方向に間隔を空けて設けられている。さらに、これら複数の連結フレーム216は、ブラケット部214及び固定フレーム215に対して連結される連結部216aを有する。当該連結部216aは、ブラケット部214及び固定フレーム215に沿ってスライド移動可能な構成であってもよい。
すなわち、当該他のシャフト支持部111は、コンクリート床版3の下面にアンカー止めされる取付プレート112と、取付プレート112の下面に取り付けられて下垂する吊材113と、吊材113に交差して連結されて橋桁2に向かって伸びるブラケット部114と、を備える。
なお、本実施例Cにおける他のシャフト支持部111は、上記の実施例Aにおけるシャフト支持部111が採用されるものとしたが、これに限られるものではなく、上記の実施例Bにおけるシャフト支持部411が採用されてもよい。
なお、この第二固定フレーム223は、第一ガイド装置21のシャフト支持部211における固定フレーム215と一体形成されてもよい。
また、本実施形態において連結フレーム224は複数用いられており、これら複数の連結フレーム224は、切断作業方向Yと直交する橋梁1の幅方向に間隔を空けて設けられている。さらに、これら複数の連結フレーム224は、第一固定フレーム222及び第二固定フレーム223に対して連結される連結部224aを有する。
また、ブラケット部225は、連結フレーム224に対して連結される連結部225aを有し、当該連結部225aが連結フレーム224に沿ってスライド移動可能な構成であってもよい。
すなわち、当該他のシャフト支持部は、橋桁2(スチフナ2b、ウェブ、フランジ)に取り付けられる取付部(例えば取付プレート122、垂直フレーム422)と、取付部に連結されて橋桁2から離間する方向に伸びて上記のガイドシャフト220を支持するブラケット部(例えばブラケット部123、ブラケット部423)と、を備える。
なお、このような他のシャフト支持部は、橋桁2を挟んで、第一ガイド装置21における複数の他のシャフト支持部111と対称的な位置関係で配置されるものとする。
また、複数のプーリ250,251,252は、筐体25a内に収納されているものとする。すなわち、複数のプーリ250,251,252は、筐体25aによってカバーされた状態となっている。
なお、床版切断装置25は、複数のプーリ250,251,252の他にも、ワイヤーソーWsを冷却する冷却装置を始め、コンクリート床版3の解体・撤去作業に必要な種々の装置や機能を有するものとする。
ワイヤーソーWsは、これらの駆動プーリ250の回転駆動に伴って繰り出されて高速で走行する。
各固定プーリ251には、移動プーリ252と交互にワイヤーソーWsが巻き掛けられており、切断作業が進むにつれて弛緩するワイヤーソーWsに対して張力を付加する際に効果的に機能する。
各移動プーリ252には、固定プーリ251と交互にワイヤーソーWsが巻き掛けられており、固定プーリ251との間隔を拡げるように移動することによってワイヤーソーWsに張力を付加することができる。
駆動プーリ250から渡されたワイヤーソーWsは、第一従動プーリ254の下面側に巻き回される。駆動プーリ250から第一従動プーリ254の下面側に渡されたワイヤーソーWsは、上方に向かって伸びるように取り回すことができる。
第一従動プーリ254から渡されたワイヤーソーWsは、第二従動プーリ255の上面側に巻き回される。第一従動プーリ254から第二従動プーリ255の上面側に渡されたワイヤーソーWsは、橋桁2の長さ方向(切断作業方向Yの反対方向)に沿って伸びるように取り回すことができる。
第二従動プーリ255から渡されたワイヤーソーWsは、第三従動プーリ256の橋桁2側に巻き回される。第二従動プーリ255から第三従動プーリ256の橋桁2側に渡されたワイヤーソーWsは、橋桁2の長さ方向(切断作業方向Yの反対方向)に沿って伸びるように取り回すことができる。ワイヤーソーWsが第三従動プーリ256の橋桁2側に巻き回されることで、切断作業中のワイヤーソーWsの撓み(外側方へのずれ)が確実に抑制され、ワイヤーソーWsの走行駆動がガイドされることになる。その結果、接合境界面Jの切断作業を正確に行うことができるので、橋桁2の上端部(上フランジ)がワイヤーソーWsによって傷つけられることを防ぐことができる。
また、ワイヤーソーWsの最も上流側に位置する部位Ws1は、橋桁2の上面よりも上方に位置する接合境界面Jの高さに配置される。
また、橋桁2は、複数の橋桁2(H型鋼)が長さ方向に互いに連結されるが、そのときに、複数の橋桁2(H型鋼)の長さ方向端部同士が付き合わされる継手部において添接板2Pを介してボルト及びナットの締付作業が行われる。添接板2Pは、ボルトの軸部が通される複数の貫通孔が形成された矩形板状の鋼板であり、ウェブ連結用と、上フランジ連結用と、下フランジ連結用と、がある。
ウェブ連結用の添接板2Pは、互いに連結される橋桁2のウェブにおける両側面同士の間に跨って配置されている。
上フランジ連結用の添接板2Pは、互いに連結される橋桁2の上フランジにおける上面同士の間と、上フランジにおける下面同士の間と、に跨って配置されている。
下フランジ連結用の添接板2Pは、互いに連結される橋桁2の下フランジにおける上面同士の間と、下フランジにおける下面同士の間と、に跨って配置されている。
すなわち、橋桁2の上フランジは、このような添接板2Pが一体的に設けられることによって、橋桁2の長さ方向に沿って一定ではない厚さ寸法に設定される場合がある。上フランジそのものの厚さ寸法が異なることに加えて、添接板2Pが設けられる場合もある。
本実施例Cにおいては、ガイドシャフト210,220が長さ方向に複数に分割されており、複数に分割されたガイドシャフト210,220を、厚さ寸法が一定ではない上フランジにおける上面と平行になるように配置する。つまり、複数に分割されたガイドシャフト210,220に、水平に配置されるもの、斜めに配置されるもの、水平であっても高さ違いで配置されるものが含まれることになる。ワイヤーソーWsは、このように配置された複数に分割されたガイドシャフト210,220の上面に沿ってガイドされる。したがって、橋桁2の上フランジが、橋桁2の長さ方向に沿って一定ではない厚さ寸法に設定されていても、接合境界面Jの切断作業を正確に行うことができ、橋桁2の上端部(上フランジ)がワイヤーソーWsによって傷つけられることを防ぐことができる。
ただし、これに限られるものではなく、図9のA部及びB部に示すように、複数に分割されたガイドシャフト210同士の接続部において、切断作業方向Yの上流側に位置するガイドシャフト210の方が、下流側に位置するガイドシャフト210よりも上方に位置する段差が形成されてもよい。すなわち、切断作業方向Yの上流側から下流側に向かって下がる形状の段差であれば、ワイヤーソーWsの円滑な走行駆動を実現できる。
図9に示す例においては、上流側に位置する角筒状のガイドシャフト210が、下流側端部の上端部から下流側に伸びる差込板部210aを有しており、この差込板部210aが、下流側に位置する角筒状のガイドシャフト210の中空部に差し込まれている。そのため、複数に分割されたガイドシャフト210同士の接続部において、下流側に位置するガイドシャフト210は、上流側に位置するガイドシャフト210よりも上方に位置することがなくなる。
反対に、切断作業方向Yの上流側から下流側に向かって上がる形状の段差の場合は、ワイヤーソーWsの円滑な走行駆動を実現しにくい。
なお、図示はしないが、橋桁2を挟んで反対側に位置する複数のガイドシャフト220同士も同様に、差込板部を介して接続されているものとする。
このように橋桁2の上フランジが、橋桁2の長さ方向に沿って一定ではない幅寸法に設定される場合には、図10に示すように、第一ガイド装置21及び第二ガイド装置22のガイドシャフト210,220は、幅寸法が一定ではない上フランジの両側縁に沿って配置されることとなる。さらに、当該ガイドシャフト210,220における上面の高さ位置は、幅寸法が一定ではない上フランジにおける上面の高さ位置よりも上方に設定される。
本実施例Cにおいては、ガイドシャフト210,220が長さ方向に複数に分割されており、複数に分割されたガイドシャフト210,220を、幅寸法が一定ではない上フランジにおける両側縁と極力平行になるように配置する。つまり、複数に分割されたガイドシャフト210,220に、上フランジを挟んで平行に配置されるもの、ハの字状に斜めに配置されるもの、平行であって間隔が異なる配置のもの、が含まれることになる。ワイヤーソーWsは、このように配置された複数に分割されたガイドシャフト210,220の上面に沿ってガイドされる。したがって、橋桁2の上フランジが、橋桁2の長さ方向に沿って一定ではない幅寸法に設定されていても、接合境界面Jの切断作業を正確に行いやすく、橋桁2の上端部(上フランジ)がワイヤーソーWsによって傷つけられることを防ぎやすい。
差込板部210aの左右方向(平面視においてガイドシャフト210の長さ方向と直交する方向)の幅寸法は、角筒状に形成されたガイドシャフト210の中空部における左右方向の内寸よりも若干短く設定されている。これにより、図10のC部に示すように、複数のガイドシャフト210同士をまっすぐに接続することもできるし、図10のD部に示すように、複数のガイドシャフト210同士を角度をつけた状態で接続することもできる。そして、このような寸法設定であれば切断作業中におけるガイドシャフト210同士のガタツキやブレも生じにくいため、ワイヤーソーWsの円滑な走行駆動を実現しやすい。
換言すれば、差込板部210aの幅寸法が、ガイドシャフト210の中空部における左右方向の内寸よりも短すぎると、切断作業中におけるガイドシャフト210同士のガタツキやブレが生じやすく、ガイドシャフト210同士の接続安定性が確保しにくい。また、差込板部210aの幅寸法が、ガイドシャフト210の中空部における左右方向の内寸に対してジャストフィットする場合は、ガイドシャフト210同士のガタツキやブレを抑えることができる反面、図10のD部に示すように、複数のガイドシャフト210同士を角度をつけた状態で接続することができない。
なお、橋桁2を挟んで反対側に位置する複数のガイドシャフト220同士も同様に、差込板部を介して接続されているものとする。
特に、複数に分割されたガイドシャフト210,220が斜めに配置された箇所に対応して一対の第三従動プーリ256が配置されていると、高さ違いで配置されガイドシャフト210,220同士や、間隔が異なる配置のガイドシャフト210,220同士に架け渡されるワイヤーソーWsをスムーズにガイドしやすくなる。
ワイヤー差込溝3Mは、厚み方向にコンクリート床版3を貫通して形成され、ガイドシャフト210,210の上面を上方から見ることができる。そのため、コンクリート床版3の上面にいる作業員が、ワイヤーソーWsの動作を確認することができる。
すなわち、ワイヤー差込溝3Mは、ワイヤーソーWsの最も上流側に位置する部位Ws1が差し込まれる溝(開口、スリット)としても機能するが、ワイヤーソーWsの確認窓としても機能することになる。
なお、ワイヤー差込溝3Mに代えて、ワイヤーソーWsの確認窓として、コンクリート床版3を厚み方向に貫通するコア削孔部を形成してもよい。
次に、図面を参照して本発明の第2実施形態について説明する。なお、説明の便宜上、上記の第1実施形態との共通する要素については共通の符号を付して説明を省略又は簡略し、上記の第1実施形態とは異なる構成部分に重点を置いて説明する。
より詳細に説明すると、複数のハンチ部3aのうちコンクリート床版3の中央部側のハンチ部3aの場合は、一方及び他方の第一傾斜面3a1の下面側に第一ガイド装置31が配置される。
また、複数のハンチ部3aのうちコンクリート床版3の外側縁部側のハンチ部3aの場合は、コンクリート床版3の中央部側に位置する第一傾斜面3a1の下面側に第一ガイド装置31が配置され、コンクリート床版3の外側縁部側に位置する第二傾斜面3a2の下面側に第二ガイド装置32が配置される。
すなわち、第一ガイド装置31は、上記の第1実施形態における第一ガイド装置11,21と同様の構成であって、かつ、同様の位置に設置されるため、説明を省略する。
溝部300は、断面視において第二傾斜面3a2から上方に向かって形成されているため、溝底の面が最も上方に位置している。そして、当該溝底は、橋桁2の上面よりも上方に位置している。
そして、第二ガイド装置32におけるガイドシャフト320は、このような溝部300に差し込まれて当該溝部300に沿って配置されている。そして、ワイヤーソーWsは、複数のシャフト支持部321に架け渡されたガイドシャフト320の上面に接する。
溝部300の深さは、ガイドシャフト320の上下寸法よりも長く形成されている。そのため、溝部300に差し込まれたガイドシャフト320の上面と溝底との間には空隙が形成され、当該空隙にワイヤーソーWsが通されることとなる。
また、ワイヤーソーWsを、切断対象の橋桁2を挟んで一方側と他方側との間に通すための挿通孔Jhは、溝部300の空隙から橋梁1の外側縁部に向かって形成されている。ただし、挿通孔Jhを水平方向に伸ばして形成すると、ワイヤーソーWsの取り回しが幅方向に広がってしまうため、挿通孔Jhは斜め下向きに伸ばして形成されている。
取付プレートである複数のシャフト支持部321は、橋桁2の長さ方向に間隔を空けて配置されており、ガイドシャフト320は、これら複数のシャフト支持部321に架け渡されて支持されている。
そして、このような床版切断装置35は、内蔵された複数のプーリとして、駆動装置250aに取り付けられて回転する左右の駆動プーリ350と、左右の駆動プーリ250の間の位置に固定される固定プーリ351と、筐体35aに沿って切断作業方向Yの反対方向に移動する移動プーリ352と、を備える。各移動プーリ352には、固定プーリ351と交互にワイヤーソーWsが巻き掛けられており、固定プーリ351との間隔を拡げるように移動することによってワイヤーソーWsに張力を付加することができる。
なお、床版切断装置335は、複数のプーリ350,351,352の他にも、ワイヤーソーWsを冷却する冷却装置を始め、コンクリート床版3の解体・撤去作業に必要な種々の装置や機能を有するものとする。
ただし、本実施形態の床版切断装置35は、上記実施例Cの床版切断装置25と比較すると、筐体35aが寝かされた状態となっていて、筐体35aの下面に走行部35bが取り付けられている。これにより、本実施形態の床版切断装置35は、足場6の上面に沿って移動することができる。
駆動プーリ350から渡されたワイヤーソーWsは、第一従動プーリ354の下面側に巻き回される。駆動プーリ350から第一従動プーリ254の下面側に渡されたワイヤーソーWsは、上方に向かって伸びるように取り回すことができる。
第一従動プーリ354から渡されたワイヤーソーWsは、第二従動プーリ355の上面側に巻き回される。第一従動プーリ354から第二従動プーリ355の上面側に渡されたワイヤーソーWsは、橋桁2の長さ方向(切断作業方向Yの反対方向)に沿って伸びるように取り回すことができる。
取付部358は、橋桁2における上下のフランジ間に垂直に架け渡されて設けられる垂直フレーム358aと、垂直フレーム358aに交差して連結されて橋桁2から遠ざかる方向に伸びるとともに連結フレーム357が連結されたブラケット部358bと、垂直フレーム358aの下端部に設けられて下フランジの上面に設置されるジャッキ358cと、を備える。
ジャッキ358cをジャッキアップすることで垂直フレーム358aを上方に押し上げることができ、垂直フレーム358aの上端部を上フランジの下面に押し付けることができる。これにより、取付部358を橋桁2に対して強固に、かつ、橋桁2の長さ方向における任意の位置に取り付けることができるとともに、脱着も容易となって施工性の向上に貢献できる。
垂直フレーム358aは、図14に示すように、第一ガイド装置31のブラケット部314に対して取り付けられてもよい。この場合、垂直フレーム358aの下端部に設けられたジャッキ358cは、橋桁2から伸びるブラケットやフレーム材等に対して設置されるものとする。
第二従動プーリ355から渡されたワイヤーソーWsは、第三従動プーリ356の橋桁2側に巻き回される。第二従動プーリ355から第三従動プーリ356の橋桁2側に渡されたワイヤーソーWsは、橋桁2の長さ方向(切断作業方向Yの反対方向)に沿って伸びるように取り回すことができる。ワイヤーソーWsが第三従動プーリ356の橋桁2側に巻き回されることで、切断作業中のワイヤーソーWsの撓み(外側方へのずれ)が確実に抑制され、ワイヤーソーWsの走行駆動がガイドされることになる。その結果、接合境界面Jの切断作業を正確に行うことができるので、橋桁2の上端部(上フランジ)がワイヤーソーWsによって傷つけられることを防ぐことができる。
1a 壁高欄
2 橋桁
2a ジベル
2b スチフナ
2P 添接板
3 コンクリート床版
3A 外側に位置する部分
3V 鉛直面
3M ワイヤー差込溝
3a ハンチ部
3a1 第一傾斜面
3a2 第二傾斜面
10 ガイド装置
11 第一ガイド装置
110 ガイドシャフト
111 シャフト支持部
12 第二ガイド装置
120 ガイドシャフト
121 シャフト支持部
40 ガイド装置
41 第一ガイド装置
410 ガイドシャフト
411 シャフト支持部
412 垂直フレーム
412a ジャッキ
413 ブラケット部
414 ブレース
42 第二ガイド装置
420 ガイドシャフト
421 シャフト支持部
422 垂直フレーム
422a ジャッキ
423 ブラケット部
424 ブレース
J 接合境界面
Jh 挿通孔
Ws ワイヤーソー
Ws1 上流側に位置する部位
Claims (6)
- 複数の橋桁上に敷設されて橋梁の路面を構成するコンクリート床版と前記橋桁との接合境界面を、床版切断装置が備えるワイヤーソーによって切断する場合の切断作業方向が、前記橋桁の長さ方向に沿っており、
前記コンクリート床版は、前記複数の橋桁の上面に載せられる部分として、前記複数の橋桁の長さ方向に連続するとともに、断面視略逆台形状に形成されて下方に膨出する複数のハンチ部を備え、
前記ハンチ部は、斜め下向きの一方及び他方の傾斜面を有しており、
切断作業中の前記ワイヤーソーが上面に接するガイド装置が、前記橋桁の上端部における両側縁に沿って配置され、
前記ガイド装置は、前記一方の前記傾斜面側に配置される一方のガイド装置と、前記他方の前記傾斜面側に配置される他方のガイド装置と、を備え、
前記一方のガイド装置及び前記他方のガイド装置の各々は、上面に前記ワイヤーソーが接するガイドシャフトと、前記ガイドシャフトが架け渡されて当該ガイドシャフトを支持する複数のシャフト支持部と、を有しており、
前記一方のガイド装置の前記ガイドシャフトと前記他方のガイド装置の前記ガイドシャフトは、前記橋桁を挟んで対称的な位置関係に配置されており、
前記複数のハンチ部のうち前記橋梁の外側縁部側に位置するハンチ部は、前記橋梁の中央部側に位置する前記一方の傾斜面と、前記橋梁の外側縁部側に位置するとともに前記一方の傾斜面よりも角度が緩く設定された前記他方の傾斜面と、を有しており、
前記他方の傾斜面には、前記橋桁の長さ方向に沿って長尺な溝部が形成されており、
前記一方のガイド装置における前記ガイドシャフトは前記一方の傾斜面の下方に配置されており、
前記他方のガイド装置における前記ガイドシャフトは前記溝部に差し込まれて当該溝部に沿って配置されていることを特徴とするガイド装置の設置構造。 - 前記複数のハンチ部のうち前記橋梁の外側縁部側に位置するハンチ部は、前記橋梁の中央部側に位置する前記一方の傾斜面と、前記橋梁の外側縁部側に位置するとともに前記一方の傾斜面よりも角度が緩く設定された前記他方の傾斜面と、を有しており、
前記コンクリート床版は、前記橋梁の外側縁部側の前記橋桁よりも前記外側縁部側に位置する部分が鉛直に切断されたことによって形成された鉛直面を有しており、
前記一方のガイド装置における前記ガイドシャフトは前記一方の傾斜面の下方に配置されており、
前記他方のガイド装置における前記ガイドシャフトは前記鉛直面の側方に配置されていることを特徴とする請求項1に記載のガイド装置の設置構造。 - 前記一方のガイド装置における前記シャフト支持部による前記ガイドシャフトの支持形態と、前記他方のガイド装置における前記シャフト支持部による前記ガイドシャフトの支持形態と、が異なる構成となっていることを特徴とする請求項2に記載のガイド装置の設置構造。
- 前記橋桁はH型鋼によって構成されて、ウェブと、上フランジと、下フランジと、を備え、前記ウェブは、前記橋桁の長さ方向に沿って一定の上下寸法に設定され、前記上フランジは、前記橋桁の長さ方向に沿って一定ではない厚さ寸法に設定されており、
前記一方のガイド装置及び前記他方のガイド装置の前記ガイドシャフトは、厚さ寸法が一定ではない前記上フランジの両側縁に沿って配置され、かつ、当該ガイドシャフトにおける上面の高さ位置は、厚さ寸法が一定ではない前記上フランジにおける上面の高さ位置よりも上方に設定されていることを特徴とする請求項1から3のいずれか一項に記載のガイド装置の設置構造。 - 前記橋桁はH型鋼によって構成されて、ウェブと、上フランジと、下フランジと、を備え、前記上フランジは、前記橋桁の長さ方向に沿って一定ではない幅寸法に設定されており、
前記一方のガイド装置及び前記他方のガイド装置の前記ガイドシャフトは、幅寸法が一定ではない前記上フランジの両側縁に沿って配置され、かつ、当該ガイドシャフトにおける上面の高さ位置は、幅寸法が一定ではない前記上フランジにおける上面の高さ位置よりも上方に設定されていることを特徴とする請求項1から4のいずれか一項に記載のガイド装置の設置構造。 - 前記橋桁側の部分に前記ワイヤーソーが接する回転自在な従動プーリが、前記橋桁の上端部における両側縁に沿って配置されていることを特徴とする請求項1から5のいずれか一項に記載のガイド装置の設置構造。
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