JPH06101212A - 鉄筋コンクリート床版の補強構造 - Google Patents

鉄筋コンクリート床版の補強構造

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JPH06101212A
JPH06101212A JP4275004A JP27500492A JPH06101212A JP H06101212 A JPH06101212 A JP H06101212A JP 4275004 A JP4275004 A JP 4275004A JP 27500492 A JP27500492 A JP 27500492A JP H06101212 A JPH06101212 A JP H06101212A
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JP
Japan
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floor slab
reinforced concrete
concrete floor
girder
steel plate
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JP4275004A
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English (en)
Inventor
Kazuo Hashimoto
和夫 橋本
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IHI Corp
Original Assignee
IHI Corp
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 確実な補強状態と、容易な解体性を実現す
る。 【構成】 鉄筋コンクリート床版2下面のハンチ部11
を除く平坦部分に鋼板14を当接し、該鋼板14を主桁
1間に連結された補強横桁13によって支持する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、鉄筋コンクリート床版
の補強構造に関するものである。
【0002】
【従来の技術】橋梁などを形成する鉄筋コンクリート床
版は長期間の使用により老朽化して内部に亀裂を生ずる
ため補強する必要がある。
【0003】図3は従来の鉄筋コンクリート床版の補強
構造の一例の概略を表す斜視断面図である。
【0004】所要の間隔を置いて複数配設した橋軸方向
へ延びるI形断面の主桁1上に鉄筋コンクリート床版2
を構築し、該鉄筋コンクリート床版2上にアスファルト
3を敷設した橋梁に対し、老朽化により内部に亀裂4が
生じた鉄筋コンクリート床版2の下面に橋軸方向へ延び
る鋼板5をエポキシ樹脂系の接着剤などを用いて接着
し、或いはさらに必要に応じて鋼板5にアンカーボルト
6を取付けて鉄筋コンクリート床版2の内部に埋め込む
ことにより、鉄筋コンクリート床版2を補強する。
【0005】図4は従来の鉄筋コンクリート床版の補強
構造の他の一例の概略を表す斜視断面図である。
【0006】図3に示した鋼板5に替えてI形断面の増
補桁7を主桁1間の中間位置に配設して鉄筋コンクリー
ト床版2を下面から支持補強し、該増補桁7と前記主桁
1との間に橋軸と直角に延びる横桁8を、目板9及びボ
ルト10を介して接続・固定することにより、鉄筋コン
クリート床版2を補強する。
【0007】尚、図中、12は、増補桁7及び主桁1に
取り付けたブラケットである。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、前述の
鉄筋コンクリート床版の補強構造では、鉄筋コンクリー
ト床版2自体の強度に依存するように補強しているた
め、橋梁の老朽化がさらに進むと、例えば図3の場合に
は、鉄筋コンクリート床版2の劣化とともに鋼板5が剥
がれたり、或いは鋼板5の側端部分の鉄筋コンクリート
床版2の内部に亀裂(図3に示す亀裂a)が生じて鋼板
5ごと鉄筋コンクリート床版2が脱落するなどのおそれ
があり、また図4の場合には、主桁1と増補桁7との中
間部分の鉄筋コンクリート床版2に亀裂(図4に示す亀
裂b)が生じて当該部分の鉄筋コンクリート床版2が脱
落するおそれがある。
【0009】本発明は、前述の実情に鑑み、鉄筋コンク
リート床版を確実に支持し得るようにした鉄筋コンクリ
ート床版の補強構造を提供することを目的としてなした
ものである。
【0010】
【課題を解決するための手段】本発明は、鉄筋コンクリ
ート床版下面の主桁により直接支持されるハンチ部を除
く平坦部分に鋼板を当接し、該鋼板を主桁間にブラケッ
トを介して連結した補強横桁で支持し、前記ブラケット
上面と補強横桁両端部上面に前記ハンチ部に対して間隙
を形成する切欠部を設けたことを特徴とする鉄筋コンク
リート床板の補強構造にかかるものである。
【0011】
【作用】従って、本発明では、鉄筋コンクリート床版の
ハンチ部を除く平坦部全面を、鋼板及び補強横桁を介し
て主桁により支持させたので、鉄筋コンクリート床版が
老朽化し亀裂が生じても、鉄筋コンクリート床版の脱落
や陥没は起こらない。
【0012】また、鉄筋コンクリート床版を張り替える
場合、切欠部によってハンチ部と補強横桁及びブラケッ
トとの間に間隙が形成されるので、カッターで鉄筋コン
クリート床版のハンチ部を切断することができ、切断
後、補強横桁と主桁との結合を解除することにより、鉄
筋コンクリート床版の劣化部分を解体することができ
る。
【0013】
【実施例】以下、本発明の実施例を図面を参照しつつ説
明する。
【0014】図1・図2は本発明の一実施例である。
【0015】又、図中、図3・図4と同じものには同じ
符号が付してある。
【0016】鉄筋コンクリート床版2下面の主桁1によ
って直接支えられる傾斜したハンチ部11を除く平坦部
分に、鋼板14を当接し、該鋼板14を橋軸方向と直角
方向へ延びる補強横桁13により下面側から支持し、該
補強横桁13の両端部を主桁1に結合する。
【0017】尚、15は該鋼板14の下面に配設された
複数の補強リブ15である。
【0018】そして、前記補強横桁13の上面に前記補
強リブ15を嵌入して溶接固定するための凹部16を形
成すると共に、補強横桁13の両端上面に、前記ハンチ
部11に対して間隙を形成する斜めの切欠部18を形成
し、同様に主桁1に取付けたブラケット17から補強横
桁13へ向けて突設された接合用の張出部19の上面
に、前記ハンチ部11に対して間隙を形成する斜めの切
欠部21を形成する。
【0019】尚、図中20は、補強時に、コンクリート
床版2を鋼板14との間に部分的に隙間が形成された場
合に、隙間に充填するセメントグラウトやエポキシ樹脂
などの充填材である。
【0020】次に、作動について説明する。
【0021】補強を行う場合、鉄筋コンクリート床版2
の下面に鋼板14を当接保持し、鋼板14に補強横桁1
3を溶接固定すると共に、主桁1側面の各補強横桁13
の両端部と相対する位置に、ブラケット17を溶接固定
し、該ブラケット17の張出部19に補強横桁13の両
端部を目板9及びボルト10を用いて固定する。
【0022】尚、補強時に鉄筋コンクリート床版2の下
面と鋼板14の上面との間に隙間が形成された場合に
は、必要に応じて鋼板14の側面や鋼板14に適宜形成
した図示しない注入口などから充填材20(セメントグ
ラウト、又はエポキシ系樹脂)を注入する。
【0023】前記によれば、鉄筋コンクリート床版2の
下面に鋼板14を当接し、主桁1間に連結された補強横
桁13で支持したので、鉄筋コンクリート床版2の平坦
部分は全面が鋼板14上に載置される形となり、鉄筋コ
ンクリート床版2が老朽化して強度を失っても前記鋼板
14と補強横桁13を介して主桁1により支持される。
従って、鉄筋コンクリート床版2の老朽化が進み内部に
亀裂が生じた場合でも、鉄筋コンクリート床版2の局部
的な脱落や陥没が起きない。
【0024】また、鉄筋コンクリート床版2の老朽化が
さらに進み、張替工事を要する場合には以下のようにす
る。
【0025】即ち、補強横桁13の両端上面及びブラケ
ット17の張出部19上面に切欠部18,21を形成し
て、ハンチ部11に対して間隙を形成させてあるため、
カッターを破損せずに鉄筋コンクリート床版2を切断す
ることが可能となっていることから、図2に示すよう
に、鉄筋コンクリート床版2のハンチ部11における補
強横桁13の両端部よりも外側の位置をカッターで切断
するようにする(切断線c)。
【0026】この際、鉄筋コンクリート床版2の主桁1
で直接支持されている部分以外の平坦部は、全面が切断
後も鋼板14及び補強横桁13を介して主桁1に支持さ
れるため、交通を止めたり、何らの支持架構を設けるこ
となく切断作業を行うことができる。
【0027】そして、上記した位置を切断すると、補強
横桁13の長さ(図2に示すL2)よりも鉄筋コンクリ
ート床版2の切断幅(図2に示すL1)の方が大きくな
るので、張替えを必要とする部分の補強横桁13を主桁
1から外して鉄筋コンクリート床版2ごと鋼板14と補
強横桁13を上方へ取り出すことにより、鉄筋コンクリ
ート床版2の張り替え部分を容易に解体することができ
る。
【0028】なお、本発明は前述の実施例にのみ限定さ
れるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲内に
おいて種々変更を加え得ることは勿論である。
【0029】
【発明の効果】本発明の鉄筋コンクリート床版の補強構
造によれば、下記のごとき種々の優れた効果を奏し得
る。
【0030】I)鉄筋コンクリート床版の下面に鋼板を
当接し、主桁間に連結された補強横桁で支持したので、
鉄筋コンクリート床版が老朽化し亀裂が生じても、鉄筋
コンクリート床版の脱落や陥没は起こらない。
【0031】II)鉄筋コンクリート床版を張り替える
場合には、鉄筋コンクリート床版のハンチ部における補
強横桁の両端部よりも外側の位置を切断したのち、補強
横桁と主桁との接合部分を解放すれば、張り替え部分の
鉄筋コンクリート床版と鋼床版及び補強横桁を上方へ取
り出すことが可能となり、鉄筋コンクリート床版の張り
替え部分を容易に解体することができ、張替工事期間の
短縮を図ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の鉄筋コンクリート床版の補強構造の概
略を表す斜視断面図である。
【図2】図1に関連する主桁と補強横桁との結合部分の
拡大図である。
【図3】従来の鉄筋コンクリート床版の補強構造の一例
の概略を表す斜視断面図である。
【図4】従来の鉄筋コンクリート床版の補強構造の他の
一例の概略を表す斜視断面図である。
【符号の説明】
1 主桁 2 鉄筋コンクリート床版 11 ハンチ部 13 補強横桁 14 鋼板 17 ブラケット 18,21 切欠部

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 鉄筋コンクリート床版下面の主桁により
    直接支持されるハンチ部を除く平坦部分に鋼板を当接
    し、該鋼板を主桁間にブラケットを介して連結した補強
    横桁で支持し、前記ブラケット上面と補強横桁両端部上
    面に前記ハンチ部に対して間隙を形成する切欠部を設け
    たことを特徴とする鉄筋コンクリート床版の補強構造。
JP4275004A 1992-09-18 1992-09-18 鉄筋コンクリート床版の補強構造 Pending JPH06101212A (ja)

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