JP2017110394A - 鉄骨床版橋 - Google Patents

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Abstract

【課題】主構造部にコンクリート等の不可視部がなく点検が容易で、鋼床版リブ溶接部の疲労損傷の心配もなく、損傷時には特定の狭い範囲の部材を交換可能とし短期かつ低コストで修復できる鉄骨床版橋を提供することを課題とする。【解決手段】橋軸方向に設置された複数の鉄製の主桁2と、隣り合う主桁2に跨るように載置された鉄製のデッキプレート3と、鉄製のボルト及びナットとを有し互いに重ねられたものを圧接し連結状態にする連結手段4とを備え、主桁2は上側フランジAu21と、下側フランジAd22と、ウエブAw23とを有し上側フランジAu21の上面がデッキプレート3の下面に対応する位置に配置されているH形鉄骨によって形成され、デッキプレート3と上側フランジAu21とが互いに重なる部分には貫通孔が形成され、連結手段4はボルトの雄ネジ部が貫通孔に挿入され、ナットが貫通孔から突出した雄ネジ部に螺合された構成になっている。【選択図】図1

Description

本発明は、新設又は架け替えに適用される床版橋であって、鉄骨を主要構成部材とする鉄骨床版橋に関する。
従来、比較的小規模の橋梁においては、コンクリート桁を用いた床版橋や、鋼殻とコンクリートとを合成してなる合成床版橋(例えば特許文献1)などが用いられている。また、近年では複数の角形鋼管を接合して床版を構成する床版橋(例えば特許文献2)などが提供されている。
その他、主要構成部材にコンクリートを使用しない橋梁形式として、鋼床版橋がある。
これらの小規模橋梁においては、維持管理の形態として法令により5年以内の周期における近接目視点検を行っていく必要がある。また、点検後の診断結果の如何によっては、架け替えが必要になることがあることから、目視による診断を的確に行うことが可能な構造とすることが重要である。
特開平05−222707号公報 特開2005−330809号公報
従来技術によるコンクリート床版橋では、比較的小規模の橋梁であって支間長の短いものであっても、相当の重量になるため、架設時に大型の重機が必要になることや、鋼橋に比べて下部工が比較的大きくなり、トータルコストが増加するという課題がある。
合成床版橋は、鋼殻とコンクリートとを合成させることにより効果的な部材断面を構成でき、自重や桁高を軽減できるメリットがあるものの、主要部材を構成する鋼殻が底部を覆うように形成されていることから、その底部鋼殻の裏側(上側)に位置するコンクリートの充填状態の確認が困難であるとともに、維持管理上においても、当該底部鋼殻の裏側を肉眼によって直接視認ができないため、損傷状態の把握が困難であり、高度な点検技術が必要となるなど点検コストの増加に繋がるという課題がある。
角形鋼管床版橋では平行に配列した複数の角形鋼管の互いに接触する各側面に例えばフレッティング等による損傷が生じた場合、目視で確認することができず、また超音波による板厚の測定技術等に基づく腐食検出技術を用いても認識することが困難である。また、床版ユニットを形成する際にコンクリートなどの経時硬化性材料が鋼管内部に充填されることから、維持管理上において合成床版橋と同様の課題がある。
コンクリートなどの経時硬化性材料により主要部材を構成した床版橋は、全体が一体構造となることにより橋梁が完成しており、老朽化等により部分的に重度の損傷が生じた場合に部分的な部材の取り替えが困難であるため、補修コストが増加する課題がある。
また、主要部材にコンクリートなどの比較的長時間の経時硬化性材料を用いた構造では、所定の強度を得るための一定の養生期間を確保する必要があるため、施工期間が長くなる傾向となり、架け替えなど早期の完成を目指す場合の障害となる課題がある。
鋼床版は、床面を形成するデッキプレートの下面に縦リブ及び横リブを溶接した補剛板となっており、加工コストや疲労耐久性に関して課題がある。
本発明は、上記事情に鑑みてなされたものであり、主要部材を構成する材料及び連結部にコンクリートなどの比較的長時間の経時硬化性材料を使用せずに鉄骨構造とボルトによって構成した格子状の桁の上面に無補剛板による床面を構成する鉄骨床版橋を提供することを課題とする。また、主要鉄骨部材の配置においては一定の間隔を確保することによって部材同士の接触などによるフレッティング損傷等の発生を防止することができ、また他の要因で損傷が発生した場合でもその損傷を目視や超音波等の腐食検出技術を用いて早期に発見することができ、かつ特定の狭い範囲の部材を交換可能にすることにより短期間でかつ低コストで修復することができる鉄骨床版橋を提供することを課題としている。
上記課題を解決するために、請求項1に記載の発明は、長手方向を橋軸方向に向けて延在するように設置された少なくとも2本の鉄製の主桁と、その隣り合う主桁に跨るように載置された鉄製のデッキプレートと、雄ネジ部の一端部に頭部を有する鉄製のボルトと前記雄ネジ部に螺合する鉄製のナットとを有し、前記ボルトの頭部と前記ナットとの間に配置された互いに重ねられた複数のものを圧接した状態にすると共に連結した状態にする連結手段とを備えてなり、前記主桁は、上側フランジAuと、この上側フランジAuの下方に位置する下側フランジAdと、これらの上側フランジAu及び下側フランジAdに直交するウエブAwとを有し、前記上側フランジAuの上面が前記デッキプレートの下面に対応する位置に配置されているH形鉄骨によって形成され、前記デッキプレートと前記上側フランジAuとが互いに重なる部分には、その重なる部分を貫通する貫通孔が形成されており、前記連結手段は、前記ボルトの雄ネジ部が前記貫通孔に挿入されており、前記ナットが前記貫通孔から突出した前記雄ネジ部に螺合されていることを特徴としている。
請求項2に記載の発明は、請求項1に記載の発明において、前記隣り合う主桁の間には、当該主桁における長手方向の両端部の各位置及びその両端部間における少なくとも一つの位置に、当該隣り合う主桁に亘るように延在して当該隣り合う主桁に連結された鉄製の横桁が設けられており、前記横桁は、上側フランジBuと、この上側フランジBuの下方に位置する下側フランジBdと、これらの上側フランジBu及び下側フランジBdに直交するウエブBwとを有し、前記上側フランジBuの上面が前記デッキプレートの下面に対応する位置に配置されているH形鉄骨によって形成され、前記主桁には、前記各横桁の前記ウエブBwに対応する位置に、当該ウエブBwに一部が重なった状態となるように形成された鉄製のガセットプレートAgが溶接されており、前記デッキプレートと前記上側フランジBuとが互いに重なる部分には、その重なる部分を貫通する貫通孔が形成されていると共に、前記ウエブBwとガセットプレートAgとが互いに重なる部分にも、その重なる部分を貫通する貫通孔が形成されており、前記連結手段は、前記各貫通孔の位置に配置され、前記各ボルトの雄ネジ部が前記各貫通孔に挿入されており、前記各ナットが前記各貫通孔から突出した前記各雄ネジ部に螺合されていることを特徴としている。
請求項3に記載の発明は、請求項1に記載の発明において、前記隣り合う主桁の間には、当該主桁における長手方向の両端部の各位置及びその両端部間における少なくとも一つの位置に、当該隣り合う主桁に亘るように延在して当該隣り合う主桁に連結された鉄製の横桁が設けられており、前記横桁は、上側フランジBuと、この上側フランジBuの下方に位置する下側フランジBdと、これらの上側フランジBu及び下側フランジBdに直交するウエブBwとを有し、前記上側フランジBuの上面が前記デッキプレートの下面に対応する位置に配置されているH形鉄骨によって形成され、前記主桁には、前記各横桁の前記ウエブBwに対応する位置に、当該ウエブBwの端面に一部が近接して突き合わされた状態となるように形成された鉄製のガセットプレートAgが溶接されており、前記ガセットプレートAg及び前記横桁のウエブBwには、これらのガセットプレートAg及びウエブBwの双方に部分的に重なる形状の鉄製の添え板Asが当該ガセットプレートAg及びウエブBwに重ねられており、前記デッキプレートと前記上側フランジBuとが互いに重なる部分には、その重なる部分を貫通する貫通孔が形成されていると共に、前記ガセットプレートAgと前記添え板Asとが互いに重なる部分及び前記ウエブBwと添え板Asとが互いに重なる部分にも、これらの重なる部分を貫通する貫通孔が形成されており、前記連結手段は、前記各貫通孔の位置に配置され、前記各ボルトの雄ネジ部が前記各貫通孔に挿入されており、前記各ナットが前記各貫通孔から突出した前記各雄ネジ部に螺合されていることを特徴としている。
請求項4に記載の発明は、請求項2又は3に記載の発明において、前記隣り合う主桁の間には、前記隣り合う横桁に亘るように延在して当該隣り合う横桁に連結された鉄製の縦桁が設けられており、前記縦桁は、上側フランジCuと、この上側フランジCuの下方に位置する下側フランジCdと、これらの上側フランジCu及び下側フランジCdに直交するウエブCwとを有し、前記上側フランジCuの上面が前記デッキプレートの下面に対応する位置に配置されているH形鉄骨によって形成され、前記横桁には、前記各縦桁の前記ウエブCwに対応する位置に、当該ウエブCwに一部が重なった状態となるように形成された鉄製のガセットプレートBgが溶接されており、前記デッキプレートと前記上側フランジCuとが互いに重なる部分には、その重なる部分を貫通する貫通孔が形成されていると共に、前記ウエブCwとガセットプレートBgとが互いに重なる部分にも、その重なる部分を貫通する貫通孔が形成されており、前記連結手段は、前記各貫通孔の位置に配置され、前記各ボルトの雄ネジ部が前記各貫通孔に挿入されており、前記各ナットが前記各貫通孔から突出した前記各雄ネジ部に螺合されていることを特徴としている。
請求項5に記載の発明は、請求項2又は3に記載の発明において、前記隣り合う主桁の間には、前記隣り合う横桁に亘るように延在して当該隣り合う横桁に連結された鉄製の縦桁が設けられており、前記縦桁は、上側フランジCuと、この上側フランジCuの下方に位置する下側フランジCdと、これらの上側フランジCu及び下側フランジCdに直交するウエブCwとを有し、前記上側フランジCuの上面が前記デッキプレートの下面に対応する位置に配置されているH形鉄骨によって形成され、前記横桁には、前記各縦桁の前記ウエブCwに対応する位置に、当該ウエブCwの端面に一部が近接して突き合わされた状態となるように形成された鉄製のガセットプレートBgが溶接されており、前記ガセットプレートBg及び前記縦桁のウエブCwには、これらのガセットプレートBg及びウエブCwの双方に部分的に重なる形状の鉄製の添え板Bsが当該ガセットプレートBg及びウエブCwに重ねられており、前記デッキプレートと前記上側フランジCuとが互いに重なる部分には、その重なる部分を貫通する貫通孔が形成されていると共に、前記ガセットプレートBgと前記添え板Bsとが互いに重なる部分及び前記ウエブCwと添え板Bsとが互いに重なる部分にも、これらの重なる部分を貫通する貫通孔が形成されており、前記連結手段は、前記各貫通孔の位置に配置され、前記各ボルトの雄ネジ部が前記各貫通孔に挿入されており、前記各ナットが前記各貫通孔から突出した前記各雄ネジ部に螺合されていることを特徴としている。
請求項6に記載の発明は、請求項1〜5の何れかに記載の前記主桁、前記デッキプレート及び前記連結手段、請求項2〜5の何れかに記載の前記横桁及び前記ガセットプレートAg、請求項3〜5の何れかに記載の前記添え板As、請求項4〜5の何れかに記載の前記縦桁及び前記ガセットプレートBg、又は請求項5に記載の前記添え板Bsは、それぞれの全体が溶融亜鉛メッキ層によって覆われていることを特徴としている。
請求項7に記載の発明は、請求項1〜7の何れかに記載の発明において、前記主桁の前記上側フランジAuの上面以上の高い部位の表面の全体を少なくとも覆うように防水層が設けられ、この防水層の上側に直接又は間接部材を介してアスファルト舗装層が設けていることを特徴としている。
請求項8に記載の発明は、請求項7に記載の発明において、前記防水層は、防水塗装及び防水シートの少なくとも一方によって構成されていることを特徴としている。
請求項1に記載の発明によれば、長手方向を橋軸方向に向けて延在する少なくとも2本の鉄製の主桁を備え、この主桁を上側フランジAu、下側フランジAd及びウエブAwを有するH形鉄骨によって構成しているので、外力としての例えば上下方向の曲げモーメントが作用した場合でも、各主桁がそのH形鉄骨に基づく上下方向の大きな曲げ剛性をもってその曲げモーメントに対抗することができ、橋が上下方向に湾曲変形するのを極力抑えることができる。
例えば、各主桁の長手方向の両端部を下方から支え、その主桁の長手方向の中間部に自動車等の荷重が下方に作用する場合を想定すると、主桁にはその長手方向の中間部を下方に湾曲変位させる曲げモーメントが作用することになるが、各主桁はその上下方向の大きな曲げ剛性によって、橋が下方に湾曲変形するのを抑えることができる。
即ち、主桁の上下方向の曲げ剛性は(E×I)で示すことができる。なお、(E)は縦弾性係数、(I)は上下方向の断面二次モーメントである。この場合、上下方向の断面二次モーメント(I)は主桁の長手方向に直交する断面における水平方向の中立軸から上側フランジAuや下側フランジAdまでの距離の二乗に比例して増大する傾向があると共に、上側フランジAu及び下側フランジAdのそれぞれの断面積に比例して増大する傾向がある。よって、H形鉄骨からなる主桁の上下方向の曲げ剛性を極めて大きなものにすることができるので、各主桁が上記曲げモーメントにより下方へ湾曲変形するのを小さく抑えることができる。
また、デッキプレートが上側フランジAuの上面に連結手段によって圧接された状態で連結されることになるので、これらのデッキプレートと上側フランジAuとは大きな摩擦力をもって一体的に連結された状態になる。このため、デッキプレート上に作用する曲げモーメント等の外力を主桁やデッキプレートをもって保持することができると共に、当該外力を橋全体に平均的に分散させることができる。
従って、橋全体の曲げ変形を極力小さく抑えることができるので、自動車等の走行安定性の向上に寄与することができると共に、橋自体の耐久性の向上を図ることができる。なお、橋の断面二次モーメントを計算するにあたっては、強度メンバーである主桁のみに基づいて行うことになるが、主桁の上側フランジAuに連結手段によって一体的に連結されるデッキプレートも当該橋の上下方向の断面二次モーメントを増大させる一要素となる。即ち、デッキプレートを上側フランジAuに連結手段によって連結することにより、当該橋の曲げ剛性を実質的に向上させることができる。
また、主桁の上側フランジAuとデッキプレートとは、ボルト及びナットを備えた連結手段により締め付けた際の摩擦力をもって一体的に連結され、相対的に動く余地がないので、金属部材同士が連結部で微妙に擦れ合うことで生じるフレッティング腐食等の発生を確実に抑えることができる。
しかも、デッキプレートの下方やその他の部分にコンクリート等を充填させることで強度を向上させるような構成にはなっていないので、各主桁の表面や、デッキプレートの下面等に、酸化等による腐食が発生した場合でもその腐食を目視等により早期に発見することができると共に、その腐食部分を容易に修復することができる。また、デッキプレートの上面に生じた腐食についても、その下面側から、例えば超音波等の腐食検出技術を用いて発見することができるという利点がある。
一方、主桁と、デッキプレートと、これらを連結する連結手段を備えた構成になっているので、主桁やデッキプレートについては工場等で所定の形状に加工することができる。従って、橋を施行する現場においては、加工済みの主桁やデッキプレートを所定の位置に配置した上で、連結手段を用いて連結することが主な作業になるので、作業の安全性の向上、施工期間の短縮、施工コストの低減等を図ることができる。このため、例えば耐用期間を過ぎたような橋の架け替えについても、極めて短期間でかつ低コストで行うことができるという利点がある。
また、例えば、腐食や事故等により橋の特定の部分が破損した場合でも、その破損部分に対応した必要最小限の範囲の主桁やデッキプレートを交換することにより、極めて短時間でかつ低コストで修復することができるという利点がある。
更に、強度の向上のためにコンクリートを用いる構造になっていないので、養生時間を考慮する必要がなく、その分工期の短縮を図ることができる。しかも、強度メンバーの軽量化を図ることができるので、大型重機を手配する必要がなく、その分工期の短縮を図ることができると共に、トータルコストの低減を図ることこができる。
そして更に、デッキプレートが縦リブ等を溶接した補剛板となっていないので、その溶接等に要するコストの低減を図ることができ、かつデッキプレートの疲労耐久性の向上を図ることができる。
請求項2に記載の発明によれば、隣り合う主桁に連結された鉄製の横桁が主桁における長手方向の両端部の各位置及びその両端部間における少なくとも一つの位置に設けられ、その横桁が上側フランジBu、下側フランジBd及びウエブBwとを有するH形鉄骨によって形成され、上側フランジBuとデッキプレートとが連結手段によって圧接された状態に連結されることになるので、例えば隣り合う主桁間のデッキプレートに自動車の軸重が作用し、これにより当該デッキプレートを下方に湾曲させるような曲げモーメントが作用した場合でも、この曲げモーメント等の外力をデッキプレートに加えて横桁によっても支えることができる。
この場合、横桁は主桁と同様に上下方向に大きな曲げ剛性を有するものとなるので、隣り合う主桁間のデッキプレートが下方に湾曲変形するのを極力小さく抑えることができる。また、横桁とデッキプレートの接触部分については、連結手段によって圧接された状態に連結されることになるので、相対的な微動変動が生じることがなく、よってフレッティング腐食等が生じることもない。
また、主桁に溶接されたガセットプレートAgと横桁のウエブBwとが重ね合わされた部分が連結手段によって圧接された状態で連結されることになるので、主桁と横桁とが摩擦力を介して一体的に強固に連結された状態になる。従って、主桁、横桁及びデッキプレートによって、一体化された強固な鉄骨床版橋を得ることができるので、デッキプレート上に作用する自動車等の荷重や曲げモーメント等の外力を橋全体に平均的に分散させることができる。従って、橋全体の曲げ変形をより小さく抑えることができるので、自動車等をより安定的に支持することができると共に、橋自体の耐久性をより向上させることができる。また、主桁のガセットプレートAgと横桁のウエブBwとの接触部分にフレッティング腐食等が生じることもない。
請求項3に記載の発明によれば、ガセットプレートAg及び横桁のウエブBwの双方に部分的に重なった状態となる形状の鉄製の添え板Asを備え、ガセットプレートAgと添え板Asとが互いに重なる部分及びウエブBwと添え板Asとが互いに重なる部分が連結手段によって連結されることになるので、その添え板Asの大きさに相応したより多くの連結手段を用いることにより、主桁と横桁との連結強度の向上を図ることができる。しかも、ガセットプレートAgと添え板Asとの接触部及びウエブBwと添え板Asとの接触部にフレッティング腐食等が生じることもない。
請求項4に記載の発明によれば、隣り合う主桁の間において隣り合う横桁に連結された鉄製の縦桁を設け、その縦桁として上側フランジCu、下側フランジCd及びウエブCwとを有するH形鉄骨を用い、上側フランジCuとデッキプレートとを連結手段によって圧接された状態に連結することができるので、隣り合う主桁間のデッキプレートを下方に湾曲させるような曲げモーメント等の外力をデッキプレート及び横桁に加えて縦桁によっても支えることができる。
この場合、縦桁も上下方向に大きな曲げ剛性を有するものとなるので、隣り合う主桁間に生じる下方への曲げモーメントによってデッキプレートが下方に湾曲変形するのをより小さく抑えることができる。また、縦桁とデッキプレートの接触部分についても、連結手段によって圧接された状態に連結されることになるので、相対的な微動変動が生じることがなく、よってフレッティング腐食等が生じることもない。
また、横桁に溶接されたガセットプレートBgと縦桁のウエブCwとが重ね合わされた部分が連結手段によって圧接された状態で連結されることになるので、横桁と縦桁とが摩擦力を介して一体的に強固に連結された状態になる。従って、主桁、横桁、縦桁及びデッキプレートによって、一体化された強固な鉄骨床版橋を得ることができるので、デッキプレート上に作用する自動車等の荷重や曲げモーメント等の外力を橋全体に平均的に分散させることができる。従って、橋全体の曲げ変形を更に小さく抑えることができるので、自動車等を極めて安定的に支持することができると共に、橋自体の耐久性をより向上させることができる。また、横桁と縦桁の接触部分にフレッティング腐食等が生じることがない。
請求項5に記載の発明によれば、ガセットプレートBg及び縦桁のウエブCwの双方に部分的に重なる状態となる大きさの鉄製の添え板Bsを備え、ガセットプレートBgと添え板Bsとの重ね合わせ部及びウエブCwと添え板Bsとの重ね合わせ部が連結手段によって互いに圧接された状態に連結された状態になるので、その添え板Bsの大きさに基づいて、より多くの連結手段を用いることができ、横桁と縦桁との連結強度の向上を図ることができる。しかも、ガセットプレートBgと添え板Bsとの接触部及びウエブCwと添え板Bsとの接触部にフレッティング腐食等が生じることもない。
請求項6に記載の発明によれば、請求項1〜5の何れかに記載の前記主桁、デッキプレート及び連結手段、請求項2〜5の何れかに記載の横桁及びガセットプレートAg、請求項3〜5の何れかに記載の添え板As、請求項4〜5の何れかに記載の縦桁及びガセットプレートBg、又は請求項5に記載の添え板Bsは、それぞれの表面全体が溶融亜鉛メッキ層、所定の塗装層、及び溶融亜鉛メッキ層に所定の塗装層が重ねられた層の何れかによって覆われているので、防錆効果の極めて高い鉄骨床版橋を得ることができる。
請求項7に記載の発明によれば、主桁の上側フランジAuの上面以上の高い部位の表面全体を少なくとも覆うように防水層が設けられ、この防水層の上側にアスファルト舗装層が設けられているので、雨水等がアスファルト舗装層を介して、デッキプレート等に達するのを防止することができる。従って、デッキプレート等の防錆効果の向上を図ることができる。
また、主桁等によって橋の剛性が高められている一方で、アスファルト舗装層によって路面部の弾力性が向上した状態となることから、橋を通過する際の自動車の安定性と乗り心地の双方を向上させることができると共に、自動車が通過する際の衝撃や騒音の低減を図ることができる。また、アスファルト舗装は、コンクリート舗装に比べて養生時間が極めて短時間となるので、工期の短縮を図る上でも有利である。
請求項8に記載の発明によれば、防水層が防水塗装又は防水シートによって構成されているので、隅部についても十分な防水を図ることができる。しかも、アスファルト舗装層の修復の際に、必要に応じて防水層の修復も行うことができるという利点がある。
本発明の一実施形態として示した鉄骨床版橋を示す斜視図である。 同鉄骨床版橋を示す分解斜視図である。 同鉄骨床版橋を示すデッキプレートを除いた状態の平面図である。 同鉄骨床版橋の要部を示す図であって、(a)は図3のIV−IV線に沿う断面図であり、(b)は(a)における主桁等の上側にデッキプレートを設置した状態を示す断面図であり、(c)は(b)におけるデッキプレートの上側にアスファルト舗装層及び地覆を設置した状態を示す断面図である。 同鉄骨床版橋の要部を示す図であって、(a)は図3のV−V線に沿う断面図であり、(b)は(a)における主桁等の上側にデッキプレートを設置した状態を示す断面図であり、(c)は(b)におけるデッキプレートの上側にアスファルト舗装層及び地覆を設置した状態を示す断面図である。 同鉄骨床版橋の要部を示す図であって、(a)は図3のVI部を示す要部平面図であり、(b)は(a)におけるB−B線に沿う断面図であり、(c)は(b)におけるC−C線に沿う断面図であり、(d)は(c)におけるD−D線に沿う断面図である。 同鉄骨床版橋の要部を示す図であって、(a)は図3のVII部を示す要部平面図であり、(b)は(a)におけるB−B線に沿う断面図であり、(c)は(b)におけるC−C線に沿う断面図であり、(d)は(c)におけるD−D線に沿う断面図である。 同鉄骨床版橋の要部を示す図であって、(a)は図3のVIII部を示す要部平面図であり、(b)は(a)におけるB−B線に沿う断面図であり、(c)は(b)におけるC−C線に沿う断面図である。 同鉄骨床版橋の要部を示す図であって、(a)は図3のIX部を示す要部平面図であり、(b)は(a)におけるB−B線に沿う断面図であり、(c)は(b)におけるC−C線に沿う断面図である。
本発明の一実施形態として示した鉄骨床版橋について図面を参照しながら詳細に説明する。
この実施形態で示す鉄骨床版橋1は、図1〜図3に示すように、長手方向を橋軸方向Xに向けて延在するように設置される少なくとも2本(この実施形態では6本)の鉄製の主桁2と、その隣り合う主桁2に跨るようにして載置される鉄製のデッキプレート3とを備えたものとなっている。
主桁2は、所定の幅の上側フランジAu21と、この上側フランジAu21と同一の幅の下側フランジAd22と、これらの上側フランジAu21及び下側フランジAd22の幅方向の中央部をつなぐウエブAw23とにより断面がH形状の溶接構造用圧延H形鋼(H形鉄骨)によって形成されている。なお、上側フランジAu21は下側フランジAd22と平行に形成され、ウエブAw23は上側フランジAu21及び下側フランジAd22と直交するように形成されている。
デッキプレート3は、図1〜図4に示すように、所定の厚さの一般構造用圧延鋼板によって平面状に形成されたものであり、平面視において長四角形状をなしており、その長手方向の寸法が主桁2の長さと同等の寸法に形成され、その幅方向の寸法が隣り合う一対の主桁2における各上側フランジAu21の幅の1/2弱の部分を覆うような寸法に形成されている。そして、デッキプレート3は、その幅方向の各端部(即ち、各側端部)を、隣り合う各主桁2における各上側フランジAu21の幅方向の1/2弱の部分に均等に重なるように載置した状態で、当該各上側フランジAu21に、鉄製のボルト及び鉄製のナットによる締付力を利用した連結手段4によって連結されるようになっている。
なお、ボルトは雄ネジ部の一端部に六角柱状の頭部を有するものであり、ナットは六角柱状体の軸心部に前記雄ネジ部に螺合する雌ネジ孔を有するものとなっている。そして、連結手段4は、ボルトの頭部と、その雄ネジ部に螺合するナットとの間に配された互いに重ねられた複数のものを圧接した状態にして連結するようになっている。連結手段4は、ボルト及びナットのほかに平座金やバネ座金等を備えたものであってもよい。
この場合、各上側フランジAu21及びこの上に載置されるデッキプレート3の各側端部には、同軸状に貫通する複数の貫通孔が形成されており、連結手段4は、各貫通孔のそれぞれにボルトの雄ネジ部を挿入し、その各貫通孔から突出する雄ネジ部にナットを螺合して締め付けることにより、デッキプレート3と上側フランジAu21とを強力に圧接させて連結するようになっている。
また、この例で示す6本の主桁2は、各ウエブAw23が互いに平行となるように、一定の間隔をおいて並列に配置され、かつ各上側フランジAu21の上面が同一平面(この例では水平面状)となるように設置されている。即ち、各主桁2の上側フランジAu21は、その上面で各デッキプレート3を支持することにより、当該各デッキプレート3を同一平面上の位置に保持するようになっている。
このように並列に配置された6本の主桁2のうち最も外側に位置する主桁2の更に外側には、当該主桁2と同等の長さの外桁200が当該最外位置の主桁2と所定の間隔をおいて平行に設置されている。
外桁200は、所定の幅の上側フランジDu201と、この上側フランジDu201と同一の幅の下側フランジDd202と、これらの上側フランジDu201及び下側フランジDd202の幅方向の一方の端部をつなぐウエブDw203とにより断面がコ字状の溶接構造用圧延溝形鋼(溝形鉄骨)によって形成されており、そのウエブDw203が最外位置の主桁2側に位置するように設置されている。この場合、外桁200のウエブDw203が主桁2のウエブAw23と平行になっており、当該外桁200の上側フランジDu201の上面が主桁2の上側フランジAu21の上面と同一平面状の位置となるようになっている。
また、各最外位置の主桁2とその外側の外桁200には、それらを跨るようにして鉄製の外デッキプレート30が載置されるようになっている。この外デッキプレート30は、デッキプレート3と同様の一般構造用圧延鋼板によって長四角形状に形成されており、厚さ及び長さ寸法がデッキプレート3と同等のものとなっているが、幅寸法が当該デッキプレート3より狭いものとなっている。
即ち、外デッキプレート30は、その一方の側端部が主桁2における上側フランジAu21の幅方向の1/2弱の部分の上面に載置され、他方の側端部が外桁200の上側フランジDu201の上面全体に載置されるように、その幅方向の寸法が設定されており、当該各側端部が上側フランジAu21及び上側フランジDu201に連結手段4によって連結されるようになっている。この場合、主桁2の上側フランジAu21及びその上の外デッキプレート30にも、また外桁200の上側フランジDu201及びその上の外デッキプレート30にも、同軸状に貫通する複数の貫通孔が形成されている。連結手段4は、各貫通孔のそれぞれにボルトの雄ネジ部を挿入し、その各貫通孔から突出する雄ネジ部にナットを螺合して締め付けることにより、外デッキプレート30と上側フランジAu21、及び外デッキプレート30と上側フランジDu201とを強力に圧接させて連結するようになっている。
一方、各隣り合う主桁2の間には、図3に示すように、当該主桁2における長手方向の両端部の各位置及びその両端部間における少なくとも一つの位置(この実施形態では両端部間を4等分する3つの位置)に、当該隣り合う主桁2に亘るように延在して当該隣り合う主桁2に連結された鉄製の横桁5が設けられている。即ち、この実施形態で示す横桁5は、その長手方向を主桁2間に亘る方向である橋軸直交方向(橋軸方向Xに直交する方向)Yに向けられている。
横桁5は、図4、図6及び図8に示すように、所定の幅の上側フランジBu51と、この上側フランジBu51と同一の幅の下側フランジBd52と、これらの上側フランジBu51及び下側フランジBd52の幅方向の中央部をつなぐウエブBw53とにより断面がH形状の溶接構造用圧延H形鋼(H形鉄骨)によって形成され、上側フランジBu51がデッキプレート3に連結手段4によって連結されている。この場合、上側フランジBu51及びこの上に載置されるデッキプレート3には、同軸状に貫通する複数の各貫通孔が形成されており、連結手段4は、各貫通孔のそれぞれにボルトの雄ネジ部を挿入し、その各貫通孔から突出する雄ネジ部にナットを螺合して締め付けることにより、デッキプレート3と上側フランジBu51とを強力に圧接させた状態にして連結するようになっている。
他方、各最外位置の主桁2とその外側の外桁200との間には、これらの主桁2と外桁200を連結する鉄製の外横桁500が主桁2の長手方向における各横桁5に対応する位置に設置されている。各外横桁500は、上側フランジEu501と、下側フランジEd502と、これらの上側フランジEu501と下側フランジEd502とをつなぐウエブEw503とを有する一般構造用圧延H形鋼(H形鉄骨)によって形成され、上側フランジEu501が外デッキプレート30に連結手段4によって連結されるようになっている。但し、図6(a)、図7(a)、図8(a)及び図9(a)は、デッキプレート3や外デッキプレート30を示すことなく、連結手段4について示したものとなっている。なお、外横桁500は、断面の形状及び寸法が横桁5と同一のもので形成されている。ただ、外横桁500は、その長手方向(軸方向)の寸法が横桁5より短いものとなっている。そして、外横桁500は、横桁5と同様に、上側フランジEu501が連結手段4によって外デッキプレート30に強力に圧接された状態で連結されるようになっている。
また、図3に示すように、各横桁5のうち主桁2における長手方向の中央に位置するものが分配横桁05となっている。この分配横桁05は、図5及び図7に示すように、上下方向の曲げ剛性が他の横桁5より大きなもので構成されている。即ち、通常の各横桁5のウエブBw53の高さは、図4及び図6に示すように、主桁2のウエブAw23の高さの3/4程度であるのに対して、分配横桁05のウエブEw053の高さは、図5及び図7に示すように、主桁2のウエブAw23の高さと同程度に設定されている。但し、分配横桁05の上側フランジEu051及び下側フランジEd052については、横桁5の上側フランジBu51及び下側フランジBd52と同等の形状及び寸法となっている。また、各横桁5と分配横桁05の軸方向の長さは同一である。因みに、この例では、上側フランジBu51及び上側フランジEu051の幅として主桁2の上側フランジAu21の幅の1/2程度のものを採用している。
また、各外横桁500についても、主桁2の長手方向の中央に位置するものを外横桁0500としている。この外横桁0500は、分配横桁05と同一の断面形状を有している。また、各外横桁500と外横桁0500の軸方向の長さは同一である。ここで外横桁0500について、分配外横桁0500としていないのは、外横桁については強度等の解析において、分配効果をもたせる要素として考慮していないためである。但し、外横桁0500は、分配横桁05と同一の断面形状を有していることから、実質的には分配効果を有し強度の向上に寄与している。また、外横桁0500を分配横桁05と同一の断面形状としたのは、主桁2の長手方向の中央の位置において、後述するガセットプレートAg24を用いることなく、後述するガセットプレートAg024を用いることが可能となり、これによって全ての主桁2の形状を合わせることができ、製作上および架設上の施工性に配慮したためである。なお、主桁2の長手方向の中央の位置に後述のガセットプレートAg24を設け当該ガセットプレートAg24を介して外横桁500を設けるように構成してもよい。
そして、分配横桁05を除く各横桁5は、図4及び図6に示すように、そのウエブBw53が各主桁2に溶接された鉄製のガセットプレートAg24に連結されるようになっている。即ち、主桁2には、分配横桁05を除く各横桁5のウエブBw53に対応する位置に、当該ウエブBw53に一部が重なった状態となるように形成されたガセットプレートAg24が溶接されている。
ガセットプレートAg24は、主桁2におけるウエブAw23の一方の側に張り出す上側フランジAu21と下側フランジAd22との間にあって、これらの上側フランジAu21、下側フランジAd22及びウエブAw23の内面に沿うように四角形状に形成された保持部24aと、この保持部24aから上側フランジAu21及び下側フランジAd22より更に外側に四角形状に張り出す連結部24bとからなる一枚の平板状の溶接構造用圧延鋼板によって形成されている。このガセットプレートAg24は、保持部24aが上側フランジAu21、下側フランジAd22及びウエブAw23に垂直に当てられた状態で、その当てられた各辺部が上側フランジAu21、下側フランジAd22及びウエブAw23に溶接されている。このガセットプレートAg24は、主桁2におけるウエブAw23の両側に溶接されている。
ガセットプレートAg24の連結部24bは、横桁5のウエブBw53に重なるように当てられた状態で、当該ウエブBw53に連結手段4によって連結されるようになっている。この場合、連結部24bとウエブBw53とが重なる四角形の部分には、その四隅部の各位置に、同軸状に貫通する貫通孔が形成されており、連結手段4は、各貫通孔のそれぞれにボルトの雄ネジ部を挿入し、その各貫通孔から突出する雄ネジ部にナットを螺合して締め付けることにより、連結部24bとウエブBw53とを強力に圧接して連結するようになっている。なお、連結手段4で連結した状態において、各横桁5の上側フランジBu51の上面が主桁2の上側フランジAu21の上面と同一平面状の位置となることが可能なように、連結手段4のボルトを通す各貫通孔の位置及び大きさが設定されている。
一方、各分配横桁05については、図5及び図7に示すように、各主桁2に溶接された鉄製の分配ガセットプレートAg024及び鉄製の添え板As025を介して、ウエブEw053が隣り合う各主桁2に連結されている。即ち、主桁2には、各分配横桁05のウエブEw053の端面に一部が近接して突き合わされた状態となるように形成された鉄製の分配ガセットプレートAg024が溶接されている。
分配ガセットプレートAg024は、主桁2におけるウエブAw23の一方の側に張り出す上側フランジAu21と下側フランジAd22との間にあって、これらの上側フランジAu21、下側フランジAd22及びウエブAw23の内面に沿う四角形の平板状の溶接構造用圧延鋼板によって形成されている。この分配ガセットプレートAg024は、上側フランジAu21、下側フランジAd22及びウエブAw23に垂直に当てられた状態で、その当てられた3つの各辺部が上側フランジAu21、下側フランジAd22及びウエブAw23に溶接され、他の1つの辺部である外辺部024aが上側フランジAu21及び下側フランジAd22の先端を上下につなぐように直線状に延在し、各分配横桁05のウエブEw053の端面に近接して突き合わされた状態となるように形成されている。この分配ガセットプレートAg024は、主桁2におけるウエブAw23の両側に溶接されている。
添え板As025は、分配ガセットプレートAg024及び分配横桁05のウエブBw053の双方に部分的に重なる状態となる大きさの四角形状をなす平板状の一般構造用圧延鋼板によって形成されている。この添え板As025は、ウエブBw053及び分配ガセットプレートAg024の両側の面に均等に重なるように2枚設置された状態で、これらのウエブBw053及び分配ガセットプレートAg024に連結手段4によって連結されるようになっている。
この場合、2枚の添え板As025とウエブBw053とが重なる四角形状の部分には、その四隅部の各位置に、同軸状に貫通する貫通孔が形成されており、連結手段4は、各貫通孔のそれぞれにボルトの雄ネジ部を挿入し、その各貫通孔から突出する雄ネジ部にナットを螺合して締め付けることにより、2枚の添え板As025とウエブBw053とを強力に圧接して連結するようになっている。同様にして、2枚の添え板As025と分配ガセットプレートAg024とについても、その四角形状に重なる部分が連結手段4によって、強力に圧接された状態で連結されている。添え板Asが四角形状に重なる部分の大きさは、分配ガセットプレートAg024側とウエブBw053とで同等となっている。
なお、添え板As025を介して各分配横桁05を各主桁2に連結した状態において、各分配横桁05の上側フランジBu051の上面が主桁2の上側フランジAu21の上面と同一平面状の位置となることが可能なように、連結手段4のボルトを通す各貫通孔の位置及び大きさが設定されている。
また、外横桁0500を除く各外横桁500は、図4及び図8に示すように、そのウエブEw503が主桁2のガセットプレートAg24及び外桁200の鉄製のガセットプレートDg204のそれぞれに、重ねられた状態で、連結手段4によって連結されるようになっている。ガセットプレートDg204は、四角形状をなす一枚の平板状の溶接構造用圧延鋼板により形成されたものであり、その一辺部が外桁200のウエブDw203における主桁2側を向く外面に溶接されている。この場合、ガセットプレートDg204は、その板面が外桁200の長手方向(軸方向)に垂直に向けられている。そして、ガセットプレートDg204は、外横桁500のウエブEw503に重なるように当てられた状態で、当該ウエブEw503に連結手段4によって連結されるようになっている。
この場合、ガセットプレートDg204とウエブEw503とが重ねられた四角形状の部分には、その上下の各位置に、同軸状に貫通する貫通孔が形成されており、連結手段4は、各貫通孔のそれぞれにボルトの雄ネジ部を挿入し、その各貫通孔から突出する雄ネジ部にナットを螺合して締め付けることにより、ガセットプレートDg204とウエブEw503とを強力に圧接して連結するようになっている。一方、ウエブEw503とガセットプレートAg24とは、上述した横桁5の場合と同様に連結手段4により連結されるようになっている。そして、最外位置の主桁2に外横桁500及び外桁200が連結された状態において、各外横桁500の上側フランジEu501の上面及び外桁200の上側フランジDu201の上面が、主桁2の上側フランジAu21の上面と同一平面状の位置となることが可能なように、連結手段4のボルトを通す各貫通孔の位置及び大きさが設定されている。
また、外横桁0500については、図5及び図9に示すように、そのウエブFw0503が上記分配横桁05と同様に、分配ガセットプレートAg024及び添え板As025を介して連結手段4により主桁2に連結されるようになっている。また、外横桁0500は、そのウエブFw0503が上記外横桁500と同様に、ガセットプレートDg204を介して連結手段4により外桁200に連結されるようになっている。
他方、隣り合う主桁2の間には、図3に示すように、隣り合う横桁5に亘るように延在し、又は横桁5と分配横桁05に亘るよう延在し、これらの横桁5や分配横桁05に連結された鉄製の縦桁6が設けられている。即ち、この実施例で示す縦桁6は、その軸方向(長手方向)の各端部が横桁5や分配横桁05の軸方向(長手方向)の中央部に連結されることで、主桁2と平行に延在するように設けられている。
縦桁6は、図3〜図9に示すように、所定の幅の上側フランジCu61と、この上側フランジCu61と同一の幅の下側フランジCd62と、これらの上側フランジCu61及び下側フランジCd62の幅方向の中央部をつなぐウエブCw63とを有する一般構造用圧延H形鋼(H形鉄骨)によって形成されて、上側フランジCu61がデッキプレート3に連結手段4によって連結されている。この場合、上側フランジCu61及びこの上に載置されるデッキプレート3には、同軸状に貫通する複数の各貫通孔が形成されており、連結手段4は、各貫通孔のそれぞれにボルトの雄ネジ部を挿入し、その各貫通孔から突出する雄ネジ部にナットを螺合して締め付けることにより、デッキプレート3と上側フランジCu61とを強力に圧接させた状態にして連結するようになっている。
そして、縦桁6は、そのウエブCw63が横桁5や分配横桁05に溶接された鉄製のガセットプレートBg54に部分的に重ねられた状態で、その重ねられた部分が連結手段4によって連結されるようになっている。即ち、横桁5や分配横桁05には、その長手方向の中央部に、各縦桁6のウエブCw63と部分的に重なることが可能な形状のガセットプレートBg54が溶接されている。
ガセットプレートBg54は、図6(d)に示すように、横桁5におけるウエブBw53の一方の側に張り出す上側フランジBu51と下側フランジBd52との間にあって、これらの上側フランジBu51、下側フランジBd52及びウエブBw53の内面に沿うように四角形状に形成された保持部54aと、この保持部54aから上側フランジBu51及び下側フランジBd52より更に外側に四角形状に張り出す連結部54bとを一体的に備えた一枚の平板状の溶接構造用圧延鋼板(鉄板)により形成されている。このガセットプレートBg54は、保持部54aが上側フランジBu51、下側フランジBd52及びウエブBw53に垂直に当てられた状態で、その当てられた各辺部が上側フランジBu51、下側フランジBd52及びウエブBw53に溶接されるようになっている。なお、このガセットプレートBg54は、横桁5におけるウエブBw53の両側に溶接されるようになっている。
また、このガセットプレートBg54は、分配横桁05においても、図7(d)に示すように、横桁5におけるものと同様に形成されている。
そして、ガセットプレートBg54の連結部54bは、縦桁6のウエブCw63に重なるように当てられた状態で、当該ウエブCw63に連結手段4によって連結されるようになっている。この場合、連結部54bとウエブCw63とが重なる四角形状の部分には、その四隅部の各位置に、同軸状に貫通する貫通孔が形成されており、連結手段4は、各貫通孔のそれぞれにボルトの雄ネジ部を挿入し、その各貫通孔から突出する雄ネジ部にナットを螺合して締め付けることにより、連結部54bとウエブCw63とを強力に圧接した状態に連結するようになっている。なお、連結手段4で連結した状態において、各縦桁6の上側フランジCu61の上面は、主桁2の上側フランジAu21の上面と同一平面状の位置となることが可能なように、上記各貫通孔の位置が設定されている。
なお、分配横桁05と縦桁6との連結については、分配横桁05に溶接された分配ガセットプレートBg(図示せず)と縦桁6のウエブCw63とを添え板Bs(図示せず)を介して連結手段4で連結するように構成してもよい。この場合、分配ガセットプレートBgについては上記分配ガセットプレートAg024と同様の構成になり、添え板Bsについては上記添え板As025と同様の構成になる。
また、各主桁2における分配横桁05に対応する部分には、図7に示すように、下側フランジAd22における幅方向の端縁部に鉄製の支持板26が溶接されている。支持板26は、等脚台形状をなす平板状の溶接構造用圧延鋼板によって形成されており、長辺側の底辺部が下側フランジAd22の端縁部に溶接されることで、当該下側フランジAd22と同一方向に延在している。
そして、支持板26は、分配横桁05が主桁2の分配ガセットプレートAg024に連結された状態において、当該分配横桁05の下側フランジBd052の下面に重なるように位置していると共に、その長さの短い上辺部の全体が下側フランジBd052の幅方向の全体に亘るように位置している。更に、支持板26と下側フランジBd052とが重なる部分は、連結手段4によって連結されるようになっている。即ち、支持板26と下側フランジBd052とが重なる部分には、同軸状に貫通する複数の貫通孔が形成されており、連結手段4は、各貫通孔のそれぞれにボルトの雄ネジ部を挿入し、その各貫通孔から突出する雄ネジ部にナットを螺合して締め付けることにより、支持板26と下側フランジBd052とを強力に圧接して連結するようになっている。
なお、主桁2における長手方向の各端部に位置する横桁5の外側には、図3に示すように、断面形状が縦桁6と同一で当該縦桁6より軸方向の長さが短い短縦桁60が設置されている。この短縦桁60は、縦桁6と同様に、横桁5のガセットプレートBg54に連結手段4を用いて連結されるようになっている。また、外桁200には、図4、図5等に示すように、横桁5や分配横桁05に対応する位置に鉄製の補強板205が溶接されている。この補強板205は、上側フランジDu201、下側フランジDd202及びウエブDw203の内面に溶接された四角形の平板状の溶接構造用圧延鋼板によって形成されている。
そして、主桁2、ガセットプレートAg24、024、添え板As025、支持板26、外桁200、ガセットプレートDg204、補強板205、デッキプレート3、外デッキプレート30、連結手段4としてのボルトやナットその他の座金等、分配横桁05を含む横桁5、ガセットプレートBg54、外横桁500、外横桁0500、縦桁6、短長縦桁60、その他の上述した全ての部材については、それぞれの表面全体が溶融亜鉛メッキ層によって覆われたものとなっている。なお、溶接が施されている部材については、溶接後の状態で溶融亜鉛メッキが施工されるようになっている。
また、図4及び図5に示すように、主桁2、外桁200、横桁5、縦桁6、デッキプレート3及び外デッキプレート30等が連結手段4によって連結され、全体の鉄骨構造が完成した状態において、主桁2における上側フランジAu21の上面以上の高い部位の表面の全体を少なくとも覆うように防水層(図示せず)が設けられ、この防水層に重なるようにアスファルト舗装層81が設けられている。
即ち、防水層は、各デッキプレート3の間の主桁2における上側フランジAu21の上面、デッキプレート3と外デッキプレート30との間の上側フランジAu21の上面、デッキプレート3及び外デッキプレート30の側面から上面に係る部分、デッキプレート3及び外デッキプレート30の上面に露出する連結手段4を少なくとも覆うように設けられている。この場合、上側フランジAu21の上面より下側に防水層を設けてもよいことはいうまでもない。そして、防水層は、防水塗装及び防水シートの一方又は双方を用いて層状に構成されたものとなっている。
また、防水層上には、橋軸直交方向Yの各端部に、橋軸方向Xに延在する地覆82が設置されている。この地覆82は、最外位置の各主桁2から外桁200に係る部分に施工されており、例えば防護柵の設置を可能にするものとなっている。アスファルト舗装層81は、防水層上における地覆82の間であって、各主桁2、横桁5、分配横桁05、縦桁6等によって強化された範囲に施工されている。
そして、主桁2、デッキプレート3及び外デッキプレート30については、この例ではその軸方向長さが10m程度に設定されたものとなっており、車両による搬送が可能なものとなっている。この場合、橋長あるいは支間長も10m程度のものとなる。また、橋の総幅員については、この例では7m程度に設定したものを示している。橋の総幅員については、主桁2等の増減によって、自由に変更することが可能である。
上記のように構成された鉄骨床版橋1においては、長手方向(軸方向)を橋軸方向Xに向けて延在する複数の主桁2を設け、各主桁2を上側フランジAu21、下側フランジAd22及びウエブAw23を有する溶接構造用圧延H形鋼によって構成しているので、例えば主桁2の長手方向の両端部を下方から支持し、その主桁2の長手方向の中間部に自動車等の荷重が下方に作用した場合には主桁2を下方に湾曲させるような曲げモーメントが作用することになるが、その曲げモーメントに対して各主桁2に基づく上下方向の大きな曲げ剛性をもって対抗することができる。
即ち、主桁2の上下方向の曲げ剛性は(E×I)で示すことができる。なお、(E)は縦弾性係数、(I)は上下方向の断面二次モーメントである。この場合、上下方向の断面二次モーメント(I)は主桁2の長手方向に直交する方向の断面における水平方向を向く中立軸から上側フランジAu21や下側フランジAd22までの距離の二乗にほぼ比例して増大すると共に、上側フランジAu21及び下側フランジAd22のそれぞれの断面積に比例して増大することになる。よって、主桁2の上下方向の曲げ剛性として大きなものを得ることができるので、上記曲げモーメントによる各主桁2の下方へのたわみ量を極力低減することができる。
また、デッキプレート3は、上側フランジAu21の上面に、ボルト及びナットによる締付力を利用した連結手段4によって摩擦力を介して一体的に連結されており、当該上側フランジAu21と相対的に動く余地がなく、しかも上述した中立軸から大きく離れた位置にあるので、上記曲げ剛性の増大に大きく貢献することになる。
従って、橋軸方向の中間部を下方向に湾曲変形させるような上記曲げモーメントによる外力に対しては、大きな曲げ剛性をもって対抗することができ、橋の下方への曲げ変形を極めて小さく抑えることができる。
また、主桁2の上側フランジAu21とデッキプレート3とは、相対的に動く余地がないので、鋼材同士が微妙に擦れ合うことで生じるフレッティング腐食等の発生を確実に防止することができる。また、各主桁2の下方をコンクリート等で覆うものではないので、主桁2、横桁5、分配横桁05、縦桁6等の表面や、デッキプレート3の下面に、上記フレッティング以外の酸化等による腐食が発生した場合でもその腐食を目視により早期に発見することができる。また、デッキプレート3の上面の酸化等による腐食については、その下面側から、例えば超音波等の腐食検出技術を用いて早期に発見することができる利点ある。
更に、最外位置の主桁2及びその外側に配置された外桁200、外横桁500、外横桁0500、外デッキプレート30等についても、連結手段4によって摩擦力をもって一体的に連結されているので、それぞれに接触部にフレッティング腐食等の発生を確実に防止することができる。また、外デッキプレート30の下方は、コンクリートが充填されておらず、外桁200、外横桁500等が露出した状態になっているので、これらの外横桁500や外デッキプレート30等が酸化等による腐食した場合でも、目視等により早期に発見することができる。
一方、主桁2、横桁5、分配横桁05、縦桁6、デッキプレート3、外桁200等を連結手段4によって現場で組み立てることで橋の強度メンバーである骨格部の全てを完成させることができるので、主桁2、横桁5、分配横桁05、縦桁6、デッキプレート3等については工場等で事前に加工して溶融亜鉛メッキを施したものを準備しておくことができる。従って、作業の安全性の向上、作業コストの低減、作業時間の短縮等を図ることができ、その作業時間の短縮により工期の短縮を図ることができるという利点がある。このため、例えば耐用期間の過ぎた橋を架け替えるような要求に対しては、極めて短時間かつ低コストで工事を完了させることができ、交通障害を最小限に抑えることができると共に、公費の節減を図ることができる。
また、主桁2とデッキプレート3とがボルト及びナットを用いた連結手段4によって連結され、他の横桁5と主桁2、横桁5と縦桁6等々についても連結手段4によって連結されるように構成されているので、事故等により、特定の構成部材の交換を余儀なくされたような場合でも、必要最小限の主桁2、横桁5、縦桁6、デッキプレート3等を交換することで、短期かつ低コストで元の状態に完全に修復することができるという利点がある。
一方、隣り合う主桁2を連結する横桁5については溶接構造用圧延H形鋼で形成したものをその主桁2の長手方向に所定の間隔をおいて設け、その上側フランジBu51とデッキプレート3とを連結手段4によって連結するように構成しているので、デッキプレート3における隣り合う主桁2間に例えば自動車の軸重が作用し、これにより当該隣り合う主桁2間にデッキプレート3を下方に湾曲させるような曲げモーメントが作用した場合でも、この曲げモーメントを大きな曲げ剛性を有する横桁5及びデッキプレート3によって保持することができる。従って、隣り合う主桁2間のデッキプレート3の曲げ変形を極力低減することができる。また、分配横桁05については、通常の横桁5より上下方向の断面二次モーメントの大きなもので構成しているので、主桁2の長手方向の中央部における橋軸直交方向Yのデッキプレート3の曲げ変形をより小さく抑えることができる。
更に、主桁2に溶接されたガセットプレートAg24に横桁5のウエブBw53が連結手段4によって連結されるので、主桁2と横桁5とを一体的に強固に連結することができる。また、主桁2と分配横桁05については、主桁2に溶接された分配ガセットプレートAg024と、分配横桁05のウエブBw53とが2枚の添え板As025を介して連結手段4によって連結されているので、更に強固に一体的に連結することができる。しかも、連結手段4によって連結されているので、ガセットプレートAg24と横桁5のウエブBw53の接触部分や、分配ガセットプレートAg024と添え板As025との接触部分や、分配横桁05のウエブBw053と添え板As025との接触部分に、フレッティング腐食等が生じることもない。
また更に、隣り合う主桁2の間に縦桁6を設けているので、隣り合う主桁2の間におけるデッキプレートの曲げ剛性を更に高めることができる。しかも、主桁2、横桁5、縦桁6、デッキプレート3等の互いに接触する部分にフレッティング腐食等が生じることもない。
そして、主桁2、デッキプレート3、連結手段4、横桁5、縦桁6等の全ての構成部材の表面全体が溶融亜鉛メッキ層によって覆われているので、防錆効果の極めて高い鉄骨床版橋を得ることができる。
更に、主桁2における上側フランジAu21の少なくとも上面以上の高い位置の表面全体を覆うように防水層を設け、この防水層に重なるようにアスファルト舗装層を設けてなるので、雨水等がアスファルト舗装層を介して、デッキプレート3、主桁2等に達するのを防止することができる。従って、デッキプレート等の上面側の防錆効果を特に向上させることができる。
しかも、主桁2等によって橋の剛性を高めることができる一方、アスファルト舗装層81によって路面部の弾性を向上させることができるので、橋を通過する際の自動車の安定性と乗り心地の双方を向上させることができる。しかも、当該自動車が橋を通過する際の衝撃や騒音を低減することができる。また、アスファルト舗装はコンクリート舗装の場合に比べて極めて短時間の養生時間で済むので、工期の短縮を図ることができ、交通の障害を最小限に抑えることができるという利点がある。
一方、強度の向上のためにコンクリートを用いる構造になっていないので、養生時間を考慮する必要がなく、その分工期の短縮を図ることができる。しかも、強度メンバーの軽量化を図ることができるので、大型重機を手配する必要がなく、その分工期の短縮を図ることができると共に、トータルコストの低減を図ることこができる。
そして更に、デッキプレート3が縦リブ等を溶接した補剛板となっていないので、その溶接等に要するコストの低減を図ることができ、かつデッキプレート3の疲労耐久性の向上を図ることができる。
なお、上記実施形態においては、主桁2を6本設けた例を示したが、この主桁2については2以上の複数本設けるように構成してもよい。また、横桁5については主桁2の長手方向における両端部間に3本設けた例を示したが、この両端部間の横桁5についても、1本以上の他の本数設けるようにしてもよい。
1 鉄骨床版橋
2 主桁
3 デッキプレート
4 連結手段
5 横桁
6 縦桁
21 上側フランジAu
22 下側フランジAd
23 ウエブAw
24 ガセットプレートAg
024 分配ガセットプレートAg
025 添え板As
51 上側フランジBu
52 下側フランジBd
53 ウエブBw
54 ガセットプレートBg
61 上側フランジCu
62 下側フランジCd
63 ウエブCw
81 アスファルト舗装層

Claims (8)

  1. 長手方向を橋軸方向に向けて延在するように設置された少なくとも2本の鉄製の主桁と、
    その隣り合う主桁に跨るように載置された鉄製のデッキプレートと、
    雄ネジ部の一端部に頭部を有する鉄製のボルトと前記雄ネジ部に螺合する鉄製のナットとを有し、前記ボルトの頭部と前記ナットとの間に配置された互いに重ねられた複数のものを圧接した状態にすると共に連結した状態にする連結手段とを備えてなり、
    前記主桁は、上側フランジAuと、この上側フランジAuの下方に位置する下側フランジAdと、これらの上側フランジAu及び下側フランジAdに直交するウエブAwとを有し、前記上側フランジAuの上面が前記デッキプレートの下面に対応する位置に配置されているH形鉄骨によって形成され、
    前記デッキプレートと前記上側フランジAuとが互いに重なる部分には、その重なる部分を貫通する貫通孔が形成されており、
    前記連結手段は、前記ボルトの雄ネジ部が前記貫通孔に挿入されており、前記ナットが前記貫通孔から突出した前記雄ネジ部に螺合されていることを特徴とする鉄骨床版橋。
  2. 前記隣り合う主桁の間には、当該主桁における長手方向の両端部の各位置及びその両端部間における少なくとも一つの位置に、当該隣り合う主桁に亘るように延在して当該隣り合う主桁に連結された鉄製の横桁が設けられており、
    前記横桁は、上側フランジBuと、この上側フランジBuの下方に位置する下側フランジBdと、これらの上側フランジBu及び下側フランジBdに直交するウエブBwとを有し、前記上側フランジBuの上面が前記デッキプレートの下面に対応する位置に配置されているH形鉄骨によって形成され、
    前記主桁には、前記各横桁の前記ウエブBwに対応する位置に、当該ウエブBwに一部が重なった状態となるように形成された鉄製のガセットプレートAgが溶接されており、
    前記デッキプレートと前記上側フランジBuとが互いに重なる部分には、その重なる部分を貫通する貫通孔が形成されていると共に、前記ウエブBwとガセットプレートAgとが互いに重なる部分にも、その重なる部分を貫通する貫通孔が形成されており、
    前記連結手段は、前記各貫通孔の位置に配置され、前記各ボルトの雄ネジ部が前記各貫通孔に挿入されており、前記各ナットが前記各貫通孔から突出した前記各雄ネジ部に螺合されていることを特徴とする請求項1に記載の鉄骨床版橋。
  3. 前記隣り合う主桁の間には、当該主桁における長手方向の両端部の各位置及びその両端部間における少なくとも一つの位置に、当該隣り合う主桁に亘るように延在して当該隣り合う主桁に連結された鉄製の横桁が設けられており、
    前記横桁は、上側フランジBuと、この上側フランジBuの下方に位置する下側フランジBdと、これらの上側フランジBu及び下側フランジBdに直交するウエブBwとを有し、前記上側フランジBuの上面が前記デッキプレートの下面に対応する位置に配置されているH形鉄骨によって形成され、
    前記主桁には、前記各横桁の前記ウエブBwに対応する位置に、当該ウエブBwの端面に一部が近接して突き合わされた状態となるように形成された鉄製のガセットプレートAgが溶接されており、
    前記ガセットプレートAg及び前記横桁のウエブBwには、これらのガセットプレートAg及びウエブBwの双方に部分的に重なる形状の鉄製の添え板Asが当該ガセットプレートAg及びウエブBwに重ねられており、
    前記デッキプレートと前記上側フランジBuとが互いに重なる部分には、その重なる部分を貫通する貫通孔が形成されていると共に、前記ガセットプレートAgと前記添え板Asとが互いに重なる部分及び前記ウエブBwと添え板Asとが互いに重なる部分にも、これらの重なる部分を貫通する貫通孔が形成されており、
    前記連結手段は、前記各貫通孔の位置に配置され、前記各ボルトの雄ネジ部が前記各貫通孔に挿入されており、前記各ナットが前記各貫通孔から突出した前記各雄ネジ部に螺合されていることを特徴とする請求項1に記載の鉄骨床版橋。
  4. 前記隣り合う主桁の間には、前記隣り合う横桁に亘るように延在して当該隣り合う横桁に連結された鉄製の縦桁が設けられており、
    前記縦桁は、上側フランジCuと、この上側フランジCuの下方に位置する下側フランジCdと、これらの上側フランジCu及び下側フランジCdに直交するウエブCwとを有し、前記上側フランジCuの上面が前記デッキプレートの下面に対応する位置に配置されているH形鉄骨によって形成され、
    前記横桁には、前記各縦桁の前記ウエブCwに対応する位置に、当該ウエブCwに一部が重なった状態となるように形成された鉄製のガセットプレートBgが溶接されており、
    前記デッキプレートと前記上側フランジCuとが互いに重なる部分には、その重なる部分を貫通する貫通孔が形成されていると共に、前記ウエブCwとガセットプレートBgとが互いに重なる部分にも、その重なる部分を貫通する貫通孔が形成されており、
    前記連結手段は、前記各貫通孔の位置に配置され、前記各ボルトの雄ネジ部が前記各貫通孔に挿入されており、前記各ナットが前記各貫通孔から突出した前記各雄ネジ部に螺合されていることを特徴とする請求項2又は3に記載の鉄骨床版橋。
  5. 前記隣り合う主桁の間には、前記隣り合う横桁に亘るように延在して当該隣り合う横桁に連結された鉄製の縦桁が設けられており、
    前記縦桁は、上側フランジCuと、この上側フランジCuの下方に位置する下側フランジCdと、これらの上側フランジCu及び下側フランジCdに直交するウエブCwとを有し、前記上側フランジCuの上面が前記デッキプレートの下面に対応する位置に配置されているH形鉄骨によって形成され、
    前記横桁には、前記各縦桁の前記ウエブCwに対応する位置に、当該ウエブCwの端面に一部が近接して突き合わされた状態となるように形成された鉄製のガセットプレートBgが溶接されており、
    前記ガセットプレートBg及び前記縦桁のウエブCwには、これらのガセットプレートBg及びウエブCwの双方に部分的に重なる形状の鉄製の添え板Bsが当該ガセットプレートBg及びウエブCwに重ねられており、
    前記デッキプレートと前記上側フランジCuとが互いに重なる部分には、その重なる部分を貫通する貫通孔が形成されていると共に、前記ガセットプレートBgと前記添え板Bsとが互いに重なる部分及び前記ウエブCwと添え板Bsとが互いに重なる部分にも、これらの重なる部分を貫通する貫通孔が形成されており、
    前記連結手段は、前記各貫通孔の位置に配置され、前記各ボルトの雄ネジ部が前記各貫通孔に挿入されており、前記各ナットが前記各貫通孔から突出した前記各雄ネジ部に螺合されていることを特徴とする請求項2又は3に記載の鉄骨床版橋。
  6. 請求項1〜5の何れかに記載の前記主桁、前記デッキプレート及び前記連結手段、請求項2〜5の何れかに記載の前記横桁及び前記ガセットプレートAg、請求項3〜5の何れかに記載の前記添え板As、請求項4〜5の何れかに記載の前記縦桁及び前記ガセットプレートBg、又は請求項5に記載の前記添え板Bsは、それぞれの全体が溶融亜鉛メッキ層、所定の塗装層、及び溶融亜鉛メッキ層に所定の塗装層が重ねられた層の何れかによって覆われていることを特徴とする鉄骨床版橋。
  7. 前記主桁の前記上側フランジAuの上面以上の高い部位の表面の全体を少なくとも覆うように防水層が設けられ、この防水層の上側にアスファルト舗装層が設けていることを特徴とする請求項1〜6の何れかに記載の鉄骨床版橋。
  8. 前記防水層は、防水塗装及び防水シートの少なくとも一方によって構成されていることを特徴とする請求項7に記載の鉄骨床版橋。
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