JP2021021227A - 切断装置及びコンクリート床版と主桁の切断分離方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】橋梁の主桁上に設置されたコンクリート床版における主桁との接合部を効率よく切断し、コンクリート床版と主桁とを切断分離することの可能な、切断装置及びコンクリート床版と主桁の切断分離方法を提供する。【解決手段】エンドレス状のワイヤーソーと、主桁を挟んだ両側に、主桁に沿って配置される一対の走行レールと、走行レール各々に前後して設置され、ワイヤーソーが掛け回されるとともに水平回転する複数の方向転換プーリーを支持する一対のフロント支持装置及び一対のリア支持装置と、走行レールの一方に近傍して配置される吊り架台に設けられ、一対のフロント支持装置と一対のリア支持装置との離間距離に応じて変化するワイヤーソーの余長部を収納するストレージ機構と、吊り架台に設けられ、ワイヤーソーを駆動する駆動プーリーを備える駆動機構と、を備え、一対のフロント支持装置各々に、走行レールに沿って移動する移動体が備えられるとともに、一対のフロント支持装置の間に、接合部の切断領域が形成されることを特徴とする。【選択図】図3

Description

本発明は、橋梁の主桁上に設置されたコンクリート床版における主桁との接合部を切断するための切断装置、及びコンクリート床版と主桁の切断分離方法に関する。
I型鋼よりなる主桁とコンクリート床版を備える橋梁の更新工事では、コンクリート床版を橋軸方向に分割し、分割したコンクリート床版と主桁とを切断分離することによりコンクリート床版を撤去したのち、撤去後の主桁の上面に新設床版を設置する作業が行われる。そして、コンクリート床版の水平切断作業には、コンクリート造の構造体を切断する際に広く用いられている、ワイヤーソーマシンを採用する場合が多い。
例えば、特許文献1には、エンドレス状のソーイングワイヤーを支持する一対の駆動機と、これら一対の駆動機を橋軸方向に走行させる駆動機保持走行レールとを用いて、橋梁床版を主桁の上面近傍で水平方向に切断する方法が開示されている。
具体的には、床版の下面であって橋桁の近傍両側に、一対の駆動機保持走行レールを橋軸方向に沿わせて設置するとともに、鋼桁との接合部となる橋梁床版の下面に形成されているハンチ部に、橋軸直交方向の挿通孔を一対設ける。次に、ソーイングワイヤーを一対の挿通孔に挿通し、また、駆動機に設けた回転体に張り渡す。
こののち、回転体を回転させてソーイングワイヤーを回転させつつ、駆動機を駆動機保持走行レールに沿って走行させる。これにより、ソーイングワイヤーは、挿通孔の内面から橋軸方向に向けて橋梁床版のハンチ部を水平方向に切断し、橋梁床版と鋼桁とを切り離す。
特開平2−311605号公報
特許文献1の方法によれば、主桁の上面に設置された床版定着用アンカーを、橋梁床版と共に切断できることから、橋梁床版を撤去したのちの主桁の上面で行うケレン作業を省力化することができる。しかし、橋梁には一般に、橋軸直交方向に隣り合う主桁に跨って設置された対傾構が、橋軸方向に間隔を有して複数配置されており、駆動機保持走行レールを橋軸方向に連続して設置することができない。
このため、ワイヤーソーで橋梁床版のハンチ部を水平方向に切断しながら対傾構手前まで駆動機を走行させたのち、この駆動機を対傾構を越えた前方側に設けた次の駆動機保持走行レールに移設する。しかし、駆動機の重量が大きいため、対傾構に到達する毎に実施する駆動機の移設作業は多大な手間を要する。
また、駆動機は上記の手順により、橋梁床版を橋軸方向に分割した複数のコンクリートブロックごとでハンチ部分を切断することはできるが、ソーイングワイヤーの全長が短小なため、対傾構で挟まれた領域の橋梁床版を一度に連続して切断しようとすると、途中で刃こぼれを生じて切断作業を継続できない恐れが生じる。このような場合には、作業を中断してソーイングワイヤーの交換作業を行わなければならず、作業が煩雑なだけでなく作業工程も増大する。
さらに、駆動機は、対傾構が位置する部分を走行することができないため、対傾構の上方に位置する橋梁床版を切断することができない。
本発明は、かかる課題に鑑みなされたものであって、その主な目的は、橋梁の主桁上に設置されたコンクリート床版における前記主桁との接合部を効率よく切断し、コンクリート床版と主桁とを切断分離することの可能な、切断装置及びコンクリート床版と主桁の切断分離方法を提供することである。
かかる目的を達成するため、本発明の切断装置は、橋梁の主桁上に設置されたコンクリート床版における前記主桁との接合部を略水平切断する切断装置であって、エンドレス状のワイヤーソーと、前記主桁を挟んだ両側に、該主桁に沿って配置される一対の走行レールと、該走行レール各々に前後して設置され、前記ワイヤーソーが掛け回されるとともに水平回転する複数の方向転換プーリーを支持する一対のフロント支持装置及び一対のリア支持装置と、前記走行レールの一方に近傍して配置される吊り架台に設けられ、一対の前記フロント支持装置と一対の前記リア支持装置との離間距離に応じて変化する前記ワイヤーソーの余長部を収納するストレージ機構と、前記吊り架台に設けられ、前記ワイヤーソーを駆動する駆動プーリーを備える駆動機構と、を備え、一対の前記フロント支持装置各々に、前記走行レールに沿って移動する移動体が備えられるとともに、一対の該フロント支持装置の間に、前記接合部の切断領域が形成されることを特徴とする。
本発明の切断装置によれば、ワイヤーソーの余長部を収納するストレージ機構と駆動機構とを吊り架台に設け、重量物である駆動機構を、接合部の切断作業時に移動する一対のフロント支持装置及び一対のリア支持装置と別体にする。これにより、一対のフロント支持装置及び一対のリア支持装置や走行レールの構造を簡略化できるとともに、これらの設置や撤去もしくは移設等の作業性を大幅に向上することが可能となる。
また、ワイヤーソーの余長部を収納するストレージ機構を設けることから、ワイヤーソーの長さを自在に設定できる。これにより、例えばワイヤーソーを、一対のフロント支持装置と一対のリア支持装置とが橋軸方向に隣り合う対傾構各々に近接して配置可能な長さに形成すれば、対傾構で橋軸方向に区切られた区画の水平切断作業を、連続して実施することが可能となり、また刃こぼれによる作業中断を抑制することが可能となる。
また、ワイヤーソーを更に長く確保すれば、一対のフロント支持装置を、対傾構で橋軸方向に区切られた区画で走行させてコンクリート床版の接合部を切断したのち、対傾構を越えた隣接する区画の設置した次の走行レールに移設するのみで、駆動機構およびストレージ機構を移動させることなく、対傾構の上部および対傾構を越えた隣接する区画のコンクリート床版まで、長い距離にわたって連続して略水平切断することが可能となる。
本発明の切断装置は、一対の前記リア支持装置に、前記走行レールに沿って移動する移動体が備えられるとともに、一対の前記リア支持装置の間に、前記接合部の切断領域が形成されることを特徴とする。
本発明の切断装置によれば、一対のフロント支持装置の間だけでなく一対のリア支持装置の間にも接合部の切断領域を形成できることから、一度に橋軸方向に平行な2方向に向けてコンクリート床版の接合部を切断できるため、作業時間を大幅に削減することが可能となる。
本発明の切断装置は、複数の前記方向転換プーリーには、前記ワイヤーソーが掛け回される溝部が上端近傍に形成されていることを特徴とする。
本発明の切断装置によれば、前記ワイヤーソーが、一対のフロント支持装置及び一対のリア支持装置の各々に支持され、水平回転する複数の方向転換プーリーの上端近傍に掛け回されることから、一対のフロント支持装置及び一対のリア支持装置各々の間に形成される前記接合部の切断領域を、コンクリート床版の下面に近接した高さ位置に配置することが可能となる。
本発明のコンクリート床版と主桁の切断分離方法は、橋梁の主桁上に設置されたコンクリート床版における前記主桁との接合部を、本発明の切断装置を用いて略水平切断し、前記コンクリート床版と前記主桁とを分離する、コンクリート床版と主桁の切断分離方法において、一対の前記フロント支持装置を前記走行レール上で移動させ、一対の該フロント支持装置の間に位置する前記ワイヤーソーを駆動させつつ前記接合部に押当てることを特徴とする。
本発明のコンクリート床版と主桁の切断分離方法は、一対の前記フロント支持装置を、一対の前記リア支持装置から離間する方向に前進移動させることを特徴とする。
本発明のコンクリート床版と主桁の切断分離方法は、橋梁の主桁上に設置されたコンクリート床版における前記主桁との接合部を、本発明の切断装置を用いて略水平切断し、前記コンクリート床版と前記主桁とを分離する、コンクリート床版と主桁の切断分離方法において、一対の前記フロント支持装置及び一対の前記リア支持装置をともに、前記走行レール上で移動させることにより、一対の該フロント支持装置及び一対の該リア支持装置の各々の間に位置する前記ワイヤーソーを、駆動させつつ前記接合部に押当てることを特徴とする。
本発明のコンクリート床版と主桁の切断分離方法は、一対の前記フロント支持装置及び一対の前記リア支持装置を、互いに離間する方向に移動させることを特徴とする。
本発明のコンクリート床版と主桁の切断分離方法によれば、コンクリート床版の下方側に位置する主桁に沿って配置した走行レール上で、一対のフロント支持装置もしくは一対のリア支持装置を移動させ、コンクリート床版における主桁との接合部をワイヤーソーで切断するから、コンクリート床版上に、切断作業に係る装置を何らする必要がない。したがって、コンクリート床版の、上方で一般車両を供用させながら、下方でコンクリート床版と主桁の切断分離作業を実施することが可能となる。
また、一対のフロント支持装置を一対のリア支持装置から離間する方向に前進移動させる、もしくは、一対の前記フロント支持装置及び一対の前記リア支持装置を、互いに離間する方向に移動させることにより、接合部を、ワイヤーソーによる押し切り方式で切断できる。これにより、一対のフロント支持装置及び一対の前記リア支持装置に設けた方向転換プーリーに掛け回すワイヤーソーの高さを適宜調整することで、切断高さの位置を制御することが可能となる。
本発明によれば、重量物である駆動機構を吊り架台に配置し、接合部の切断作業時に移動する一対のフロント支持装置及び一対のリア支持装置と別体にすることで、別体となった一対のフロント支持装置及び一対のリア支持装置や走行レールの構造を簡略化でき、移設等の作業性を大幅に向上でき、また、ストレージ機構を設けることにより、ワイヤーソーの長さを自在に設定でき、コンクリート床版を連続して切断する際の距離を長く確保することが可能となる。
本発明の実施の形態における切断装置を橋軸方向からみた図である。 本発明の実施の形態における切断装置を橋軸直交方向(図1のA’−A’)からみた図である。 本発明の実施の形態における切断装置を平面視(図1のC’−C’)した図である。 本発明の実施の形態における切断装置の駆動機構とストレージ機構を橋軸直交方向(図1のB’−B’)からみた図である(その1)。 本発明の実施の形態における切断装置の駆動機構とストレージ機構を橋軸直交方向(図1のB’−B’)からみた図である(その2)。 本発明の実施の形態におけるコンクリート床版のハンチ部に穿孔装置を用いて挿通孔を設ける様子を示す図である。 本発明の実施の形態におけるコンクリート床版と主桁の切断分離方法の開始時の様子を平面視(図1のC’−C’)した図である。 本発明の実施の形態におけるコンクリート床版と主桁の切断分離方法を橋軸直交方向(図1のA’−A’)からみた図である。 本発明の実施の形態におけるフロント支持装置及びリア支持装置の両者を橋軸方向の2方向に移動させる様子を平面視(図1のC’−C’)した図である。 本発明の実施の形態におけるフロント支持装置及びリア支持装置の両者を橋軸方向の2方向に移動させる様子を橋軸直交方向(図1のA’−A’)からみた図である。 本発明の実施の形態における第1のフロント支持装置の他の事例を示す図である。
本発明は、橋梁のコンクリート床版取り替え工事において、既設のコンクリート床版を主桁から撤去する際に用いられる装置および方法であり、コンクリート床版における主桁との接合部を水平方向に切断し、コンクリート床版と主桁とを分離させるものである。本実施の形態では、切断装置及びコンクリート床版と主桁の切断分離方法について、接合部を押し切り方式で水平切断する場合を事例に挙げ、以下に、図1〜図11を参照しつつその詳細を説明する。
図1及び図2で示すように、橋梁200は、I型鋼よりなる主桁201と、主桁201上に設置されたコンクリート床版202と、橋軸直交方向に隣り合う主桁201間に、橋軸方向に間隔を有して配置された複数の対傾構203a、203bを有している。また、コンクリート床版202の下面には、主桁201との接合部となるハンチ部204が形成されている。
このような構成の橋梁200には、床版取り替え工事を実施するべく主桁201に吊り足場Sが設けられ、この吊り足場Sとコンクリート床版202との間であって、橋軸方向に隣り合う対傾構203a、203bで区分けされた作業区画Aに、切断装置100が配置されている。
≪切断装置≫
切断装置100は、図1及び図3で示すように、ワイヤーソー10と、ワイヤーソー10が掛け回される、駆動機構20、ストレージ機構30、第1及び第2のフロント支持装置40a、40b、及び第1及び第2のリア支持装置50a、50bを有する。また、切断装置100は、駆動機構20及びストレージ機構30が設置される吊り架台70と、第1及び第2のフロント支持装置40a、40b及び第1及び第2のリア支持装置50a、50bが設置される一対の走行レール60とを有する。
ワイヤーソー10は、コンクリート構造物を切断する際に広く用いられているダイヤモンドソーワイヤーを、エンドレス状に加工したものであり、切断装置100は、このワイヤーソー10を用いて、コンクリート床版202における主桁201との接合部であるハンチ部204を、橋軸方向に沿って水平切断する装置である。なお、水平切断とは、おおよそ橋軸方向に沿って切断することを指し、多少の上下変動が生じる場合も含む。
走行レール60は、図1及び図2で示すように、コンクリート床版202の下面から吊り下げられる状態でハンチ部204を挟んで主桁201に沿って一対配置され、それぞれ作業区画Aの橋軸方向全長にわたって延在している。また、下面側には第1及び第2のフロント支持装置40a、40b及び第1及び第2のリア支持装置50a、50bが走行するガイド部61が形成されている。ガイド部61は、ほこりやハンチ部204を切断する際に発生するコンクリート粉塵等が積層することを防止するべく走行レール60の下面側に形成し、本実施の形態では、ガイド部61にラックを採用している。
第1及び第2のフロント支持装置40a、40bは、図2及び図3で示すように、それぞれワイヤーソー10が掛け回される第1及び第2の方向転換プーリー41、42と、これらを支持するプーリー架台45とを有している。さらに、プーリー架台45は、走行レール60の下面側に形成されたガイド部61に沿ってを移動する移動体43と、移動体43を駆動して第1及び第2のフロント支持装置40a、40bを移動させる送り装置44を有し、本実施の形態では、移動体43としてピニオンを採用している。なお、プーリー架台45は、走行レール60を上面側に支持されている。
また、第1の方向転換プーリー41は走行方向前進側に、第2の方向転換プーリー42は走行方向後進側に配置され、ハンチ部204に近接して配置されている。そして、これらを支持する第1及び第2のフロント支持装置40a、40bの走行方向後進側にはそれぞれ、第1及び第2のリア支持装置50a、50bが配置されている。
第1及び第2のリア支持装置50a、50bは、図1及び図3で示すように、それぞれワイヤーソー10が掛け回される第3〜第5の方向転換プーリー51、52、55と、これらを支持するプーリー架台56とを有している。さらに、プーリー架台56は、走行レール60の下面側に形成されたガイド部61に沿ってを移動する移動体53と、移動体53を駆動し、第1及び第2のリア支持装置50a、50bを移動させる送り装置54を有し、移動体53には、第1及び第2のフロント支持装置40a、40bの移動体43と同様のピニオンを採用している。なお、プーリー架台56は、走行レール60の上面側に支持されている。
また、第3の方向転換プーリー51は走行方向後進側に、第4の方向転換プーリー52は走行方向前進側に配置され、ハンチ部204側に近接して配置されている。そして、第5の方向転換プーリー55は、第3の方向転換プーリー51からみてハンチ部204の反対側に配置されている。なお、第3〜第5の方向転換プーリー51、52、55は第1及び第2の方向転換プーリー41、42とともに水平方向に回転し、ワイヤーソー10を水平面内で方向転換させるプーリーである。
これらを支持する第1及び第2のリア支持装置50a、50bはそれぞれ、図2及び図3で示すように、一対の走行レール60のうち、第1及び第2のフロント支持装置40a、40bが設置されている走行レール60における一方の端部60a近傍であって、最も対傾構203aに近接した位置に待機している。そして、この第1のリア支持装置50aの待機位置近傍に、吊り架台70が配置されている。
吊り架台70は、図3及び図4(a)で示すように走行レール60と平行に延在する水平部材71を有し、コンクリート床版202の下面にアンカーボルト(図示せず)を介して吊下げ状態で設置されている。そして、この水平部材71には、駆動機構20とストレージ機構30が設置されている。
駆動機構20は、ワイヤーソー10に一定の緊張力と高速回転力を付与するものであり、図1及び図4(a)で示すように、ワイヤーソー10が掛け回さられた駆動プーリー21と、吊り架台70から垂下されたプーリーガイド22と、プーリーガイド22に沿って昇降する昇降装置23とを備えている。昇降装置23は、プーリーガイド22を包持する態様で昇降する筒状部材よりなり、図1で示すように、主桁201と対面する前面側に駆動プーリー21が配置され、背面側に駆動プーリー21を回転させるための駆動部24が設置されている。
駆動プーリー21は、昇降装置23に水平軸を介して設置され、水平軸周りに鉛直回転することで、掛け回されたワイヤーソー10に高速回転力を付与する。なお、第1のリア支持装置50aと駆動プーリー21との間であって吊り架台70の水平部材71には、水平プーリー721と鉛直プーリー722よりなり、ワイヤーソー10の移動方向を水平方向から鉛直方向に捻転する第1の捻転部72が、設けられている。
したがって、ワイヤーソー10は、図3及び図4(a)で示すように、この第1の捻転部72を介して第1のリア支持装置50aに設けた第3の方向転換プーリー51から駆動プーリー21に供給されたのち、吊り架台70の水平部材71に設けられた第6の方向転換プーリー73を介してストレージ機構30に供給される。
ストレージ機構30は、図4(a)で示すように、プーリーホルダー31と、プーリーホルダー31に設けた第1〜第4のガイドプーリー32a〜32dと、吊り架台70の水平部材71に設けた第5〜第7のガイドプーリー33a〜33cとを有している。
プーリーホルダー31は、吊り架台70の水平部材71から垂下させた鉛直部材よりなり、ハンチ部204に対向する前面に、第1〜第4のガイドプーリー32a〜32dが高さ方向に列をなして配置されている。また、第5〜第7のガイドプーリー33a〜33cは吊り架台70の水平部材71に設置されており、プーリーホルダー31を挟んだ一方側に第5及び第6のガイドプーリー33a、33bが、また、他方側に第7のガイドプーリー33cが配置されている。
これら、第1〜第4のガイドプーリー32a〜32d、及び第5〜第7のガイドプーリー33a〜33cはいずれも鉛直方向に回転し、第6の方向転換プーリー73から供給されたワイヤーソー10を、鉛直面内で方向転換する。また、ストレージ機構30と第1のリア支持装置50aとの間であって吊り架台70の水平部材71には、水平プーリー741と鉛直プーリー742よりなり、ストレージ機構30から供給されるワイヤーソー10の移動方向を鉛直方向から水平方向に捻転する第2の捻転部74が設けられている。
したがって、ワイヤーソー10は、図4(a)で示すように、駆動機構20から第6の方向転換プーリー73を介してストレージ機構30に供給されたのち、図3で示すように、この第2の捻転部74を介して第1のリア支持装置50aに供給され、第4の方向転換プーリー52に掛け回される。
このような構造のストレージ機構30は、走行レール60上に位置する第1及び第2のフロント支持装置40a、40bと第1及び第2のリア支持装置50a、50bとの離間距離に応じて変化するワイヤーソー10の余長部を一定の緊張力が作用した状態に保持しつつ収納する領域である。
したがって、一定の緊張力を保持した状態でワイヤーソー10の余長部を収納でき、かつ、ハンチ部204の切断作業が進行し、第1及び第2のフロント支持装置40a、40bが前進した際に、ワイヤーソー10を段階的に繰り出すことができれば、第1〜第4のガイドプーリー32a〜32d、及び第5〜第7のガイドプーリー33a〜33cに対してワイヤーソー10をどのように掛け回してもよい。また、ストレージ機構30も、いずれの構造を有するものを採用してもよい。
上記の構成によりワイヤーソー10は、図3で示すように、駆動機構20の駆動プーリー21を介して高速回転力を付与されることにより、第1のフロント支持装置40a、第2のフロント支持装置40b、第2のリア支持装置50b、第1のリア支持装置50aの間を水平方向に移動するとともに、駆動機構20及びストレージ機構30を鉛直方向に移動する。これにより、第1のフロント支持装置40aと第2のフロント支持装置40bとの間に、ハンチ部204の切断領域が形成される。
そして、ハンチ部204の切断領域である、第1のフロント支持装置40aと第2のフロント支持装置40bとの間を通過するワイヤーソー10は、第1及び第2のフロント支持装置40a、40bが走行レール60に沿って前進することに伴って、ハンチ部204に対して水平方向に押当てられる。これにより、切断装置100は、コンクリート床版202のハンチ部204を押し切り方式で水平方向に切断することが可能となる。
また、押し切り方式でハンチ部204を切断できるため、ワイヤーソー10の高さ位置を調整することにより、ハンチ部204における切断領域の高さ位置を制御することが可能となる。ワイヤーソー10の高さ位置の調整は、いずれの方法により行ってもよいが、本実施の形態では、図2で示すように、水平方向に回転するすべての方向転換プーリー(第1〜第5の方向転換プーリー41、42、51、52、55、水平プーリー721、741)に設けるワイヤーソー10を掛け回す溝部411の形成位置を調整している。
具体的には、溝部411を上記の方向転換プーリーの上端に寄せて形成することにより、ハンチ部204の切断位置を、コンクリート床版202の下面高さに近接させている。なお、上記の方向転換プーリーを扁平化もしくは上面を平滑化すれば、ハンチ部204の切断位置を、よりコンクリート床版202の下面高さに近接させることが可能となる。
上記の切断装置100によれば、重量物である駆動機構20を吊り架台70に設置しているため、別体となった第1及び第2のフロント支持装置40a,40b及び第1及び第2のリア支持装置50a,50bや走行レール60の構造を簡略化できるとともに、これらの設置や撤去もしくは移設等の作業性を大幅に向上することが可能となる。
また、ストレージ機構30を設けることにより、ワイヤーソー10の長さを自在に設定できるため、例えばワイヤーソー10を、図5(b)で示すように、第1及び第2のフロント支持装置40a,40b及び第1及び第2のリア支持装置50a,50bとを、対傾構203a、203bに近傍してに配置可能な程度の長さに形成すれば、作業区画Aの水平切断作業を、連続して実施することが可能となり、刃こぼれによる作業中断を抑制することが可能となる。
ワイヤーソー10を更に長く確保すれば、図8(b)、図10(b)で示すように、第1及び第2のフロント支持装置40a,40b及び第1及び第2のリア支持装置50a,50bを移設するのみで、ストレージ機構30及び駆動機構20を移動させることなく、対傾構203a、203bの上部および作業区画Aに隣接する領域のコンクリート床版202まで、長い距離にわたって連続して水平切断することが可能となる。
≪コンクリート床版と主桁の切断分離方法≫
そこで、ワイヤーソー10の長さを、第1及び第2のフロント支持装置40a,40b及び第1及び第2のリア支持装置50a,50bが作業区画Aを越えて配置できる程度に長く確保した場合を事例に挙げ、切断装置100を用いたコンクリート床版202と主桁201の切断分離方法を、以下に説明する。
<水平切断作業を開始する前の先行作業>
まず、図6(a)(b)で示すように、穿孔装置300を用いて、コンクリート床版202のハンチ部204であって水平切断作業の開始位置にワイヤーソー10を挿通させるための挿通孔205を設ける。
穿孔装置300は、図6(a)で示すように、ハンチ部204を穿孔する円筒形状のコアビット301と、回転軸303介してコアビット301を回転するコアドリル本体302と、コアドリル本体302の水平移動を案内するガイド部304と、ガイド部304が設置される一対のブラケット305を備える。
また、本実施の形態では、コアビット301をコンクリート床版202の下面近傍に配置するべく、コアビット301とコアドリル本体302の回転軸303との間に、偏心レデューサー306が設置されている。
ブラケット305は、コンクリート床版202の下面であってハンチ部204の近傍に、図示しないアンカーボルトを介して当接される平板部と平板部に直交する垂下部とを有するL字形状に形成され、図6(b)で示すように、橋軸方向に間隔を有して一対配置されている。また、図6(a)で示すように、ブラケット305の垂下部に、コンクリート床版202の下面と平行であって橋軸直交方向に延在して配置されるガイド部304が設置されている。
上記の穿孔装置300を、コアビット301の先端部が水平切断作業の開始位置と対向するよう据え付けたのち、コアドリル本体302及び偏心レデューサー306を介してコアビット301に回転力を付与させつつ、コアドリル本体302をガイド部304に沿ってハンチ部204に向けて移動させる。すると、コアビット301は、ハンチ部204に押当てられて穿孔しつつ前進し、ハンチ部204に挿通孔205形成する。
なお、図7で示すように、挿通孔205は水平切断作業の開始時に、ワイヤーソー10における第1及び第2のフロント支持装置40a、40bの間に位置する部分と、第1及び第2のリア支持装置50a、50bとの間に位置する部分の両者を挿通させる。したがって、これに対応可能な断面径に形成するが、挿通孔205の断面径の大きさは、コアビット301の断面径で調整してもよいし、穿孔の一部が重なるように複数回連続して穿孔作業を行い、これを挿通孔205としてもよい。
上記の挿通孔205を設ける作業と同時に、もしくは前後して、一対の走行レール60及び吊り架台70をコンクリート床版202の下面であって所定の位置に、アンカーボルト(図示せず)を介して吊り下げ状態に設置する。併せて、走行レール60に、第1及び第2のフロント支持装置40a、40b及び第1及び第2のリア支持装置50a、50bを設置するとともに、吊り架台70に駆動機構20及びストレージ機構30を設置する。併せて、ワイヤーソー10を掛け回して、図7で示すように切断装置100を組立てる。
<対傾構間(作業区間A)に位置するハンチ部の水平切断作業の実施する場合>
切断装置100を組立てた時点では、図7で示すように、第1及び第2のフロント支持装置40a、40b及び第1及び第2のリア支持装置50a、50bを、走行レール60の一方の端部60a(走行方向後進側に位置する対傾構203aの近接位置)近傍に待機させておく。
また、この時点では図4(a)で示すように、駆動機構20の駆動プーリー21は、プーリーガイド22の下端に配置しておく。また、ストレージ機構30ではワイヤーソー10の余長部を、第6の方向転換プーリー73、第1のガイドプーリー32a、第5のガイドプーリー33a、第4のガイドプーリー32dの順に掛け回し、第2の捻転部74に供給しておく。
次に、駆動機構20の駆動プーリー21を駆動部24を介して高速回転させることで、ワイヤーソー10を高速回転させる。なお、駆動機構20には、ワイヤーソー10の緊張力を一定に保持する制御部(図示せず)が設けられており、緊張力に応じて昇降装置23により駆動プーリー21の位置をプーリーガイド22に沿って昇降させる。
こののち、図7の状態から第1及び第2のフロント支持装置40a、40bの走行を開始し、図3で示すように、コンクリート床版202のハンチ部204を水平切断する作業を進行させる。なお、第1及び第2のフロント支持装置40a、40bの各々に設けた送り装置44は同期しているため、第1及び第2のフロント支持装置40a、40bは常時、並行して走行レール60上を走行する。このとき、第1及び第2のリア支持装置50a、50bは、走行レール60上で停止させておく。
第1及び第2のフロント支持装置40a、40bが前進する毎に、ワイヤーソー10は駆動機構20から繰り出され、駆動プーリー21がプーリーガイド22に沿って上昇する。前述したように、駆動機構20には、ワイヤーソー10の緊張力を一定に保持する制御部が設けられているから、駆動プーリー21は、ワイヤーソー10の緊張力を一定に保持しながら、昇降装置23を介してプーリーガイド22に沿って上昇する。
図4(b)で示すように、駆動プーリー21がプーリーガイド22の上端まで移動したところで、第1及び第2のフロント支持装置40a、40bの走行と、駆動プーリー21の回転を一旦停止する。次に、図5(a)で示すように、ストレージ機構30の第4のガイドプーリー32dからワイヤーソー10を取り外すとともに、駆動プーリー21をプーリーガイド22に沿って下降させ、ワイヤーソー10に一定の緊張力を保持する。
上記のとおり、ストレージ機構30から1度に繰り出すことのできるワイヤーソー10の長さは、最長で駆動プーリー21がプーリーガイド22に沿って上端から下降まで移動できる距離の2倍となる。こののち、図5(b)で示すように再度、駆動プーリー21の回転と第1及び第2のフロント支持装置40a、40bの走行とを開始し、コンクリート床版202のハンチ部204を水平切断する作業を進行させる。
上記の手順を繰り返し行って、図8(a)で示すように、第1及び第2のフロント支持装置40a、40bを、走行レール60の他方の端部60b(走行方向前進側に位置する対傾構203bの近接位置)近傍まで到達させる。これにより、作業区画Aにおいて、軸方向に延在するハンチ部204は水平切断され、コンクリート床版202と主桁201は分離される。
<対傾構を越えて(作業区画Aを越えて)ハンチ部の水平切断作業の実施する場合>
図8(a)で示すように、第1及び第2のフロント支持装置40a、40bが、走行レール60の他方の端部60b(走行方向前進側に位置する対傾構203bの近接位置)近傍に到達したところで、第1及び第2のフロント支持装置40a、40bの走行と、駆動プーリー21の回転を停止する。
次に、図8(b)で示すように、エンドレス状に形成されたワイヤーソー10の緊張を緩めて、第1及び第2のフロント支持装置40a、40bを回収する。これと前後して、対傾構203bの走行方向前進側に新たに走行レール60’を設置し、この走行レール60’に、回収した第1及び第2のフロント支持装置40a、40bを移設するとともに、これに先のワイヤーソー10を掛け回して一定の緊張力を付与する。このとき、ワイヤーソー10の長さの不足分は、ストレージ機構30から不足分を繰り出せばよい。
こののち、駆動プーリー21の回転と第1及び第2のフロント支持装置40a、40bの走行とを開始すると、ワイヤーソー10は作業区画Aだけでなく、対傾構203bの上部や作業区画Aに隣接する対傾構203bより走行方向前進側に位置するコンクリート床版202のハンチ部204を切断し、コンクリート床版202と主桁201を分離することが可能となる。
そして、ストレージ機構30に収納したワイヤーソー10の余長部がすべて繰り出されたのちに、走行レール60、吊り架台70に設置した駆動機構20およびストレージ機構30を含めた切断装置100全体を、次の作業区画へ移設すればよい。
上記のコンクリート床版と主桁の切断分離方法は、第1及び第2のフロント支持装置40a、40bのみを走行レール60上で走行させて、コンクリート床版202のハンチ部204を水平切断したが、これに限定されるものではない。図9及び図10(a)で示すように、第1及び第2のリア支持装置50a、50bを走行方向後進側(第1及び第2のフロント支持装置40a、40bに対して離間させる側)に後進させると、第1及び第2のリア支持装置50a、50bの間にも、ハンチ部204の切断領域が形成される。
この場合には、第1及び第2のリア支持装置50a、50bに設けた第3の方向転換プーリー51に対して、ワイヤーソー10を掛け回す手順が異なる。具体的には、第1及び第2のリア支持装置50a、50bを移動させない場合では、図3で示すように、ワイヤーソー10を、第3の方向転換プーリー51の進行方向前進側に掛け回している。
しかし、第1及び第2のリア支持装置50a、50bを移動させる場合には、図9で示すように、ワイヤーソー10を、第3の方向転換プーリー51の進行方向後進側に掛け回す。このため、ワイヤーソー10の第5の方向転換プーリー55への掛け回し方も、移動させない場合とは異なっている。これにより、第1及び第2のリア支持装置50a、50bが走行レール60に沿って後進することに伴って、ハンチ部204に対して水平方向の押当てられるワイヤーソー10は、押し切り方式でハンチ部204を切断することが可能となる。
これにより、一度に橋軸方向に平行な2方向に向けてコンクリート床版202のハンチ部204を切断できるため、作業時間を大幅に削減することが可能となる。なお、第1及び第2のリア支持装置50a、50bの各々に設けた送り装置54は同期しているため、これらは常時、並行して走行レール60上を走行することができる。
また、第1及び第2のリア支持装置50a、50bは、図10(b)で示すように、第1及び第2のフロント支持装置40a、40bと同様の手順で、対傾構203bの走行方向後進側に設けた走行レール60’’に移設でき、対傾構203aの上部および、対傾構203aより走行方向後進側のハンチ部204を切断することも可能である。
上記のコンクリート床版202と主桁201の切断分離方法によれば、コンクリート床版202上には、切断作業に係る装置が何ら配置されることはない。したがって、コンクリート床版202の、上方で一般車両を供用させながら、下方でコンクリート床版202と主桁201の切断分離作業を実施することが可能となる。
本発明の切断装置100、及び切断装置100を用いたコンクリート床版202と主桁201の切断分離方法は、上記実施形態に限定されるものではなく、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で種々の変更が可能である。
例えば、本実施の形態では、第1及び第2のフロント支持装置40a、40bのみを走行レール60上で走行させる場合にも、第1及び第2のリア支持装置50a、50bに、移動体53及び送り装置54を設けたが、走行レール60上に設置することが可能であれば、これらは必ずしも設けなくてもよい。
また、本実施の形態では、押し切り方式でコンクリート床版202のハンチ部204を水平切断したが、必ずしもこれに限定されるものではない。水平切断作業の開始時に、第1及び第2のフロント支持装置40a、40bと第1及び第2のリア支持装置50a、50bとを離間して配置しておき、互いが近接するように、第1及び第2のフロント支持装置40a、40bを後進移動、第1及び第2のリア支持装置50a、50bを前進移動させることにより、引き切り方式に変更することも可能である。
さらに、切断装置100は、乾式で切断するワイヤーソー10もしくは湿式で切断するワイヤーソー10のいずれを採用することも可能であるが、乾式を採用すると切断泥水が発生しないため、より作業性を向上することが可能となる。
また、第1のフロント支持装置40aには、図11で示すように、ハンチ部204との間に、主桁201に沿う軸線周りに鉛直方向に回転する筒体よりなる垂れ防止ローラー46を設け、ワイヤーソー10の垂れ下がりを防止するとよい。なお、垂れ防止ローラー46は、第2のフロント支持装置40b、第1及び第2のリア支持装置50a、50bにも同様に設けるとよい。
100 切断装置
10 ワイヤーソー
20 駆動機構
21 駆動プーリー
22 プーリーガイド
23 昇降装置
24 駆動部
30 ストレージ機構
31 プーリーホルダー
40a 第1のフロント支持装置
40b 第2のフロント支持装置
41 第1の方向転換プーリー
411 溝部
42 第2の方向転換プーリー
43 移動体
44 送り装置
45 プーリー架台
46 垂れ防止ローラー
50a 第1のリア支持装置
50b 第2のリア支持装置
51 第3の方向転換プーリー
52 第4の方向転換プーリー
53 移動体
54 送り装置
55 第5の方向転換プーリー
56 プーリー架台
60 走行レール
61 ガイド部
70 吊り架台
71 水平部材
72 第1の捻転部
721 水平プーリー
722 鉛直プーリー
73 第6の方向転換プーリー
74 第2の捻転部
741 水平プーリー
742 鉛直プーリー
200 橋梁
201 主桁
202 コンクリート床版
203a 対傾構
203b 対傾構
204 ハンチ部(接合部)
300 穿孔装置
301 コアビット
302 コアドリル本体
303 回転軸
304 ガイド部
305 ブラケット
306 偏心レデューサー

Claims (7)

  1. 橋梁の主桁上に設置されたコンクリート床版における前記主桁との接合部を略水平切断する切断装置であって、
    エンドレス状のワイヤーソーと、
    前記主桁を挟んだ両側に、該主桁に沿って配置される一対の走行レールと、
    該走行レール各々に前後して設置され、前記ワイヤーソーが掛け回されるとともに水平回転する複数の方向転換プーリーを支持する一対のフロント支持装置及び一対のリア支持装置と、
    前記走行レールの一方に近傍して配置される吊り架台に設けられ、一対の前記フロント支持装置と一対の前記リア支持装置との離間距離に応じて変化する前記ワイヤーソーの余長部を収納するストレージ機構と、
    前記吊り架台に設けられ、前記ワイヤーソーを駆動する駆動プーリーを備える駆動機構と、を備え、
    一対の前記フロント支持装置各々に、前記走行レールに沿って移動する移動体が備えられるとともに、一対の該フロント支持装置の間に、前記接合部の切断領域が形成されることを特徴とする切断装置。
  2. 請求項1に記載の切断装置において、
    前記一対の前記リア支持装置に、前記走行レールに沿って移動する移動体が備えられるとともに、
    一対の前記フロント支持装置の間に、前記接合部の切断領域が形成されることを特徴とする切断装置。
  3. 請求項1または2に記載の切断装置において、
    複数の前記方向転換プーリーには、前記ワイヤーソーが掛け回される溝部が上端近傍に形成されていることを特徴とする切断装置。
  4. 橋梁の主桁上に設置されたコンクリート床版における前記主桁との接合部を、請求項1から3のいずれか1項に記載の切断装置を用いて略水平切断し、前記コンクリート床版と前記主桁とを分離する、コンクリート床版と主桁の切断分離方法において、
    一対の前記フロント支持装置を前記走行レール上で移動させ、一対の該フロント支持装置の間に位置する前記ワイヤーソーを駆動させつつ前記接合部に押当てることを特徴とするコンクリート床版と主桁の切断分離方法。
  5. 請求項4に記載のコンクリート床版と主桁の切断分離方法において、
    一対の前記フロント支持装置を、一対の前記リア支持装置から離間する方向に前進移動させることを特徴とするコンクリート床版と主桁の切断分離方法。
  6. 橋梁の主桁上に設置されたコンクリート床版における前記主桁との接合部を、請求項2または請求項2を引用する請求項3に記載の切断装置を用いて略水平切断し、前記コンクリート床版と前記主桁とを分離する、コンクリート床版と主桁の切断分離方法において、
    一対の前記フロント支持装置及び一対の前記リア支持装置をともに、前記走行レール上で移動させることにより、
    一対の該フロント支持装置及び一対の該リア支持装置の各々の間に位置する前記ワイヤーソーを駆動させつつ前記接合部に押当てることを特徴とするコンクリート床版と主桁の切断分離方法。
  7. 請求項6に記載のコンクリート床版と主桁の切断分離方法において、
    一対の前記フロント支持装置及び一対の前記リア支持装置を、互いに離間する方向に移動させることを特徴とするコンクリート床版と主桁の切断分離方法。
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