JP2023034231A - 床版切断分離システム、及びコンクリート床版と主桁の切断分離方法 - Google Patents

床版切断分離システム、及びコンクリート床版と主桁の切断分離方法 Download PDF

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康太 丈達
Kota Jotatsu
重洋 岡
Shigehiro Oka
峻二 青木
Shunji Aoki
憲成 神田
Norishige Kanda
晃生 白水
Akio Shiromizu
浩太 藤尾
Kota Fujio
英男 梶原
Hideo Kajiwara
貴士 山口
Takashi Yamaguchi
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Abstract

Figure 2023034231000001
【課題】補助装置を利用して既設床版下の狭隘な作業空間を有効に活用し、効率よくコンクリート床版と主桁とを切断分離することである。
【解決手段】橋梁のコンクリート床版と主桁との接合部を切断分離する床版切断分離システムであって、ワイヤーソー、該ワイヤーソーが掛回される従動プーリー、及び該従動プーリーが設けられるとともに前記主桁を挟んで対をなし、コンクリート床版の下方で前記主桁に沿って移動する移動装置を含む切断装置と、該切断装置による前記接合部の切断分離作業を補助する補助装置と、前記従動プーリーの回転運動を前記補助装置に伝達する回転運動伝達機構と、を備える。
【選択図】図2

Description

本発明は、コンクリート床版と主桁との接合部を切断分離する際に用いる床版切断分離システム、及び床版切断分離システムを用いたコンクリート床版と主桁の切断分離方法に関する。
橋梁の床版更新工事は、劣化した既設床版を耐久性の高い新たな床版へ取替える作業であり、この作業中には交通を遮断せざるを得ない。このため、一般車両の通行止めや種々の通行規制等の工事交通規制を伴うが、既存交通にできる限り影響を与えないよう、工事交通規制の時間を最小にする必要がある。
ところが、新たな床版に取替える作業では、既設床版を既設桁から撤去しなければならず、撤去作業には多大な作業時間を要する。なかでも、床版と鋼げたとの挙動を一体化することで合理化を図った合成桁のずれ止め周りのコンクリートの撤去には、非合成構造に比べて時間がかかっていた。
そこで発明者らは、工事交通規制時間を最小にするべく、工事交通規制の開始とともに撤去のための既設床版の切断を開始できるように、床版下に切断装置をすべて配置する工法を提案し、特許出願した。特許文献1の切断装置は、ワイヤーソーを用いて、既設床版と既設桁との接合部であるハンチ部に既設桁と平行な切断面を形成し、既設床版と既設桁とを切断分離する装置である。
特開2021-021227号公報
特許文献1によれば、既設床版と既設桁とを切断分離する作業を既設床版下で行うため、床版更新工事において実施される工事交通規制時間帯の短期化を図ることが可能となる。しかし、橋梁は、既設床版が既設桁に対して橋軸直交方向に傾斜して設置されていたり、既設床版と既設桁との接合部であるハンチ部のせいが低く形成されている場合があるなど、その構造が必ずしも一様ではない。
したがって、切断装置を所定の位置に配置すると、既設床版の下面に接触する恐れを生じる場合がある。この場合には、既設床版の下面を斫り、また既設床版の下筋を切断するなど煩雑な作業を追加実施する必要となる。このため、既設床版との接触を回避するべく切断装置の姿勢を調整できる装置など、既設床版下で切断装置を好適に利用するための補助装置が求められていた。
特許文献1の切断装置に限らず、ワイヤーソーを用いた切断装置では、既設床版と既設桁との切断分離作業を補助する様々な装置が利用されている。しかし、切断分離作業を補助する装置に動力供給が必要となる場合、動力供給手段を含めると補助装置全体が過大となり作業空間を大きく占有するため、既設床版下の狭隘空間での作業に支障をきたす、といった課題を有していた。
本発明は、かかる課題に鑑みなされたものであって、その主な目的は、補助装置を利用して既設床版下の狭隘な作業空間を有効に活用し、効率よくコンクリート床版と主桁とを切断分離することである。
かかる目的を達成するため、本発明の床版切断分離システムは、橋梁のコンクリート床版と主桁との接合部を切断分離する床版切断分離システムであって、ワイヤーソー、該ワイヤーソーが掛回される従動プーリー、及び該従動プーリーが設けられるとともに前記主桁を挟んで対をなし、前記コンクリート床版の下方で前記主桁に沿って移動する移動装置を含む切断装置と、該切断装置による前記接合部の切断分離作業を補助する補助装置と、前記従動プーリーの回転運動を前記補助装置に伝達する回転運動伝達機構と、を備えることを特徴とする。
本発明の床版切断分離システムによれば、ワイヤーソーが延在方向に走行することによって回転する従動プーリーの回転運動を、回転運動伝達機構を介して補助装置に伝達することができる。これにより、補助装置は、伝達された回転運動を動力として利用できるため動力供給手段が不要となり、コンパクト化を図ることができる。したがって、補助装置を利用して狭隘な既設床版下の作業空間を有効に活用しつつ、効率よくコンクリート床版と主桁との分離作業を実施することが可能となる。
本発明の床版切断分離システムは、前記回転運動伝達機構が、前記従動プーリーと連動する回転元プーリーと、前記補助装置に装備される回転受けプーリーと、前記回転元プーリーと前記回転受けプーリーに掛回される回転運動伝達ベルトと、を備えることを特徴とする。
本発明の床版切断分離システムによれば、ワイヤーソーが延在方向に走行することにより回転する従動プーリーの回転運動を、回転元プーリー及び回転運動伝達ベルトを介して補助装置の回転受けプーリーに伝達する。これにより、補助装置に対して、ワイヤーソーの走行速度で回転する回転運動を伝達することが可能となる。
本発明の床版切断分離システムは、前記補助装置が、外周面に前記回転受けプーリーを設置された軸線周りに回転するガイドローラーを備え、該ガイドローラーは、前記軸線を前記主桁に沿わせて前記接合部近傍に配置され、前記コンクリート床版の裏面と対向する位置に、前記ワイヤーソーが交差して当接されることを特徴とする。
また、本発明の床版切断分離システムは、橋梁のコンクリート床版と主桁との接合部を切断分離する床版切断分離システムであって、ワイヤーソー、該ワイヤーソーが掛回される従動プーリー、及び該従動プーリーが設けられるとともに前記主桁を挟んで対をなし、コンクリート床版の下方で前記主桁に沿って移動する移動装置を含む切断装置と、該切断装置による前記接合部の切断分離作業を補助する補助装置と、を備え、前記補助装置が、軸線周りに回転するガイドローラーを有し、該ガイドローラーは、前記軸線を前記主桁に沿わせて前記接合部近傍に配置され、前記コンクリート床版の裏面と対向する位置に、前記ワイヤーソーが交差して当接されることを特徴とする。
本発明の床版切断分離システムによれば、補助装置に備えたガイドローラーをワイヤーソーの延在方向転換部として機能させることができる。これにより、ワイヤーソーと平行に配置する必要のある移動装置の姿勢を、ワイヤーソーの延在方向をガイドローラーを介して転換させることにより自在に調整できる。したがって、移動装置がコンクリート床版と接触する恐れがある場合にも、ガイドローラーを備えた補助装置を利用して移動装置の姿勢を傾斜させるなどして調整することにより、コンクリート床版との接触を回避させることが可能となる。
また、回転運動伝達機構を備える場合には、ガイドローラーに回転受けプーリーを設置すれば、ワイヤーソーが延在方向に走行する速度で、ガイドローラーを回転させることができる。これにより、走行中のワイヤーソーによって外周面を切削される現象を抑制しつつ、ガイドローラーに、切断分離作業の補助機能を発揮させることが可能となる。
本発明のコンクリート床版と主桁の切断分離方法は、本発明の床版切断分離システムを用いたコンクリート床版と主桁の切断分離方法であって、前記ワイヤーソーを、延在方向に走行させるとともに前記ガイドローラーに沿って前記主桁の延伸方向に移動させ、前記接合部に前記主桁と略平行な切断面を形成することを特徴とする。
本発明のコンクリート床版と主桁の切断分離方法によれば、既設床版下の狭隘な作業環境下にあっても、ガイドローラーをワイヤーソーの、弛み防止、移動方向のガイド、さらには、延在方向転換部に利用し、効率よくコンクリート床版と主桁とを切断分離することが可能となる。
本発明によれば、コンクリート床版の下方で前記主桁に沿って移動する移動装置を含む切断装置と補助装置を利用して、既設床版下の狭隘な作業空間を有効に活用し、効率よくコンクリート床版と主桁とを切断分離することが可能となる。
本発明の実施の形態における切断装置による切断分離作業を示す図である。 本発明の実施の形態における床版切断システムを示す図である。 本発明の実施の形態におけるガイド装置を示す図である(その1)。 本発明の実施の形態におけるガイド装置を示す図である(その2)。 本発明の実施の形態における回転運動伝達機構を示す図である。 本発明の実施の形態における第1フロント支持装置を示す図である。 本発明の実施の形態における床版切断システムによりコンクリート床版と主桁を切断分離する手順を示す図である。
本発明は、道路橋の床版更新工事で実施する作業工程の一つであるコンクリート床版と主桁とを切断分離する作業を、補助装置を備えた床版切断分離システムを用いて実施するものである。以下に、コンクリート床版と主桁の接合部を、押し切り方式で切断分離する場合を事例に挙げ、床版切断分離システム及びコンクリート床版と主桁の切断分離方法の詳細を、図1~図7を参照しつつ、以下に説明する。
橋梁400は、図1で示すように、鋼製の主桁401と主桁401上に設置されたコンクリート床版402とを有し、コンクリート床版402の下面には主桁401との接合部となるハンチ部404が形成されている。また、ハンチ部404には、主桁401の上部フランジに設置された頭部付きスタッド4011が埋設されている。頭部付きスタッド4011は、コンクリート床版402の略水平方向(主に橋軸方向)のずれ止めとして機能する部材である。
上記のコンクリート床版402と鋼製の主桁401とが一体となった合成構造の橋梁400において、床版取替え工事を実施する場合には、まず、ワイヤーソー10を備えた切断装置100を用いて、ハンチ部404に切断面403を形成する。
具体的には、ハンチ部404を橋軸直交方向に貫通させたワイヤーソー10を延在方向に走行させつつ、図2で示すように、切断装置100を構成する第1及び第2フロント支持装置40a、40bを主桁401に沿って移動させる。第1及び第2フロント支持装置40a、40bの詳細は後述するが、それぞれワイヤーソー10が掛回される第1~第8従動プーリー41a~48a、41b~48bを備えている。これにより、ワイヤーソー10はハンチ部404内で、切断面403の形成予定位置に押し当てられつつ、主桁401に沿って橋軸方向に移動する。
すると、ハンチ部404にはワイヤーソー10により切断面403が形成され、主桁401とコンクリート床版402とは切断分離される。こののち、主桁401と切断分離されたコンクリート床版402を撤去し、主桁401の上フランジ上面にケレン作業等の下処理を行ったのち、主桁401上に新設床版を設置する。
上記の手順でハンチ部404に切断面403を形成し、主桁401とコンクリート床版402とを切断分離する作業は、図2で示すように、上記の切断装置100を含む床版切断分離システムDを利用して実施する。
≪≪床版切断分離システム≫≫
床版切断分離システムDは、ワイヤーソー10を備える切断装置100と、ワイヤーソー10による切断分離作業を補助するガイド装置300と、切断装置100から回転運動を伝達することで、ガイド装置300に動作させる回転運動伝達機構200と、を備える。
なお、回転運動伝達機構200は必ずしも設置しなくてもよく、また、ワイヤーソー10による切断分離作業を補助する装置であれば、ガイド装置300とは異なる補助装置を採用してもよい。以下に、補助装置としてガイド装置300を採用し、このガイド装置300を回転運動伝達機構200を利用して作動させる場合を事例に挙げ、床版切断分離システムDの詳細を説明する。
≪≪ガイド装置≫≫
ガイド装置300は、図3(a)で示すように、ワイヤーソー10が交差して当接するガイドローラー301と、ガイドローラー301の両端に接続される一対のコーン部材303と、コーン部材303を介してガイドローラー301を支持するシャフト302とを備えている。また、端部治具304、吊り具305、及びボルト306を備える。
シャフト302は、図3(b)で示すように、ガイドローラー301に挿入される芯材であり、シャフト本体3021とその両端に設けられた細径部3022を有する長尺棒材である。細径部3022はそれぞれ、コーン部材303を貫通した状態で端部治具304に接続され、端部治具304と吊り具305とがボルト306により締結される。
コーン部材303は、シャフト本体3021の細径部3022に装着される筒体であり、外周面にガイドローラー301と対向する側の端部に向けて縮径するテーパー面3031が形成されている。また、内周面側にベアリング3032が介装されており、コーン部材303はシャフト302に装着すると、シャフト302周りに回転自在となる。
ガイドローラー301は、シャフト302を回転軸にして軸心周りに回転する筒状部材であり、両端部の内周面にコーン部材303のテーパー面3031と面どうしで当接可能なテーパー面3011が形成されている。したがって、ガイドローラー301にシャフト302を挿通させ、シャフト302の細径部3022にコーン部材303を装着すると、ガイドローラー301のテーパー面3011とコーン部材303のテーパー面3031とが当接して、コーン部材303が楔状に嵌合される。これにより、ガイドローラー301及びコーン部材303は、図3(c)で示すように、ベアリング3032を介してシャフト302に支持された状態で自在に回転する。
上記のガイド装置300は、図4(a)で示すように、ガイドローラー301の軸線が主桁401に沿うようにしてハンチ部404の近傍に配置され、吊り具305を介してコンクリート床版402の裏面に設置される。吊り具305には複数の調整孔3051が設けられており、これら調整孔3051のいずれを利用して端部治具304と吊り具305とをボルト306で締結することにより、ガイドローラー301の設置高さを調整することができる。ガイドローラー301は、ワイヤーソー10が主桁401を傷つけることのない高さ位置であって、切断面403が形成される高さ位置に対応するよう高さが調整されている。
このようなガイドローラー301は、図2で示すような、ワイヤーソー10が主桁401を傷つけることを防止する機能と、ワイヤーソー10を主桁401の延在方向(橋軸方向)にガイドする機能と、図1で示すような、ワイヤーソー10の弛みを防止する機能に加えて、ワイヤーソー10の方向転換部として機能する。つまり、図1及び図4(b)で示すように、ガイドローラー301を挟んで、ハンチ部404側はワイヤーソー10を切断面403と略平行に延在させ、切断装置100側はワイヤーソー10の延在方向を転換し所望の傾斜角度に延在させることができる。
したがって、例えば図1で示すように、コンクリート床版402が主桁401に対して橋軸直交方向に傾斜して設置されていても、切断装置100を構成する第1フロント支持装置40aを、これに接触させることなくコンクリート床版402の下面近傍に配置することが可能となる。
つまり、コンクリート床版402が下降する側に位置する第1フロント支持装置40aは、コンクリート床版402の下面と接触する恐れがあるため、ハンチ部404を貫通するワイヤーソー10の高さ位置(切断面403の形成位置)と平行な姿勢で配置できない。しかし、ガイド装置300を利用してワイヤーソー10の延在方向を斜下方向に傾斜するよう転換させることにより、この傾斜して延在するワイヤーソー10と平行な姿勢で、第1フロント支持装置40aを配置できる。したがって、コンクリート床版402の下面を斫り込む等の作業を省略することができる。また、ワイヤーソー10が主桁401に当接して傷つける現象を回避することができる。
一方、コンクリート床版402が上昇する側に位置する第2フロント支持装置40bは、ハンチ部404を貫通するワイヤーソー10の高さ位置(切断面403の形成位置)と平行な姿勢で配置できる。したがって、ハンチ部404と第2フロント支持装置40bとの間に位置するガイドローラー301は、ワイヤーソー10が主桁401を傷つけることを防止する機能と、ワイヤーソー10を主桁401の延在方向(橋軸方向)にガイドする機能と、ワイヤーソー10の弛みを防止する機能のみを発揮させている。
これにより、切断装置100によるコンクリート床版402と主桁401との切断分離作業を補助し、コンクリート床版402の下方における狭隘な作業環境下での作業効率を向上することが可能となる。なお、ガイドローラー301は、前述したように、軸周りに回転自在な構成を有するため、交差して当接するワイヤーソー10により従動的に回転する。これに伴って、その外周面はワイヤーソー10によりに経時的に切削される状態となる。したがって、ガイドローラー301に用いる素材としては、SUS管、鉄管、SPG管等、高い硬度を有する筒状部材が好適である。
また、ガイドローラー301が上記の機能を果たせない程度に切削されやせた場合には、ガイドローラー301を取り替え交換するとよい。交換作業は、図3(c)で示すように、ボルト306、端部治具304、及びコーン部材303を取り外して分解する。そののち、シャフト302から既存のガイドローラー301を引き抜き、新たなガイドローラー301を用いて、再度組立てればよい。
上記のとおり、ガイドローラー301は、採用する素材や適時に取り替え交換することで、ワイヤーソー10により従動的に回転する構成のまま、採用することも可能であるが、回転運動伝達機構200を介して能動的に回転させてもよい。
≪≪回転運動伝達機構≫≫
図5で示すように、回転運動伝達機構200はハンチ部404を挟んだ両側に対をなして設置されている。以下に、第1フロント支持装置40aとガイド装置300とに設置されている回転運動伝達機構200を事例に挙げ、その詳細を説明する。
回転運動伝達機構200は、図2及び図5で示すように、第1フロント支持装置40aに備えた第1~第8従動プーリー41a~48aのうち、第5従動プーリー45aの回転運動をガイド装置300に伝達する装置であり、回転受けプーリー201と、回転元プーリー202と、回転運動伝達ベルト203と、調整プーリー204とを備える。
回転受けプーリー201及び回転元プーリー202はともに、ベルトプーリーよりなり、回転受けプーリー201は、ガイドローラー301の外周面に溶接等の固着手段により固着されている。
回転元プーリー202は、図5で示すように、切断装置100の第1フロント支持装置40aに備えた第5従動プーリー45aに対して、前述の回転受けプーリー201とともに同一の鉛直面を形成する位置に装備されている。回転元プーリー202と第5従動プーリー45aは、図6で示すように、同軸に固定されていればよく、別部材よりなるプーリーを一体に固定してもよいし、2重溝が切られたいわゆるダブルプーリーを採用してもよい。
回転運動伝達ベルト203は、これら回転受けプーリー201、回転元プーリー202、及び後述する調整プーリー204に掛回され、回転元プーリー202の回転運動を回転受けプーリー201に伝達する。図4(c)では、断面がV字形状をなすいわゆるVベルトを例示している。このため、回転受けプーリー201及び回転元プーリー202はともに、Vベルトに対応する溝形状を有するベルトプーリーを採用している。
調整プーリー204は、回転受けプーリー201及び回転元プーリー202と同様のベルトプーリーよりなり、図5で示すように、回転受けプーリー201及び回転元プーリー202とともに同一の鉛直面を形成する位置に配置される。そして、この鉛直面内で位置移動可能に設置されることにより、掛回された回転運動伝達ベルト203の張力を調整可能となっている。
上記の構成により、ワイヤーソー10がその延在方向に走行すると第5従動プーリー45aが回転する。すると、これに連動して回転する回転元プーリー202及び回転運動伝達ベルト203を介して、第5従動プーリー45aの回転運動が回転受けプーリー201に伝達される。これにより、回転受けプーリー201が装着されているガイドローラー301は、ワイヤーソー10が走行する速度で回転する。
したがって、ガイドローラー301は、切断装置100による切断分離作業時に、ワイヤーソー10の走行速度が可変しても、同じ速度で能動的に回転する。このため、ワイヤーソー10が交差して接触されていても、その外周面がワイヤーソー10により切削されてやせる現象を低減することができる。なお、第2フロント支持装置40bでは、図2で示すように、第5従動プーリー45bの回転運動を、ガイド装置300のガイドローラー301に伝達している。
上述する構成の回転運動伝達機構200は、ワイヤーソー10がその延在方向に走行することにより生じる第5従動プーリー45a、45bの回転運動を、対をなすガイド装置300各々に伝達可能であれば、上記の構成に限定されるものではない。例えば、回転運動伝達ベルト203にチェーンベルトを採用してもよいし、回転受けプーリー201、回転元プーリー202、回転運動伝達ベルト203、及び調整プーリー204に代えて、複数のギヤを組み合わせることにより回転運動を伝達する構成としてもよい。
しかし、メンテナンスの容易性や、コンクリート床版402と鋼製の主桁401とを切断分離する作業環境下(例えば、粉塵や冷却水の飛散等が生じる等)での使用を考慮すると、Vベルト及びVプーリーの採用が好適である。
また、回転運動伝達機構200はガイド装置300への適用のみでなくその他、切断装置100を使用してコンクリート床版402と主桁401を切断分離する作業を補助する補助装置に採用することができる。回転運動伝達機構200とともに採用する補助装置としては、例えば、切断分離により生じる粉塵を吸引する粉塵吸引装置等への採用が考えられる。
このような場合には、補助装置の動作に応じて、回転運動伝達機構200から伝達された回転運動を他の運動に変換する変換機構を補助装置に備えると良い。具体的には、揺動運動や直線運動に変換するリンク機構やクランク機構のような、回転運動を別の運動に変換する機構を設ける。そうすると、補助装置は、回転運動伝達機構から伝達された回転運動とは異なる運動を動力として利用し作動できる。
さらに、回転運動伝達機構200の回転元プーリー202は、第5従動プーリー45aに代えて第1フロント支持装置40aに備えた第1~第8従動プーリー41a~48aのうち、略鉛直方向に回転する他のプーリーに設置してもよい。
また、回転運動伝達機構200は、同一平面上に配置されていれば、略鉛直をなす面内でなく例えば略水平をなす面内に配置してもよい。この場合には、第5従動プーリー45aに代えて、第1フロント支持装置40aに備えた第1~第8従動プーリー41a~48aのうち、略水平方向に回転するいずれかのプーリーを選択し、これに回転元プーリー202を設置すればよい。
上記の回転元プーリー202が設置される第1~第8従動プーリー41a~48a、41b~48bを備える第1及び第2フロント支持装置40a、40bの詳細を、切断装置100の概略とともに、以下に説明する。
≪≪切断装置≫≫
切断装置100は、図2で示すように、ダイヤモンドソーワイヤーを、エンドレス状に加工したワイヤーソー10と、ワイヤーソー10が掛回される、第1及び第2リア支持装置50a、50b、第1及び第2フロント支持装置40a、40b、ストレージ機構30、及び駆動機構20を備える。また、駆動機構20及びストレージ機構30が設置される吊り架台70と、第1及び第2フロント支持装置40a、40b及び第1及び第2リア支持装置50a、50bの走行方向をガイドする一対の走行レール60とを有する。
≪第1フロント支持装置40a≫
第1フロント支持装置40aは、図6で示すように、ワイヤーソー10が掛回される第1~第8従動プーリー41a~48aと、これらを支持するプーリー架台49とを有している。プーリー架台49は、直列配置された前方架台491及び後方架台492を備え、前方架台491及び後方架台492にはそれぞれ、走行レール60に沿って移動する移動体493と、移動体493を駆動する送り装置494が設けられている。
送り装置494は、前方架台491及び後方架台492それぞれに設けて、これらを同期させる構成としてもよいし、一方のみに設ける構成としてもよい。いずれか一方にのみ送り装置494を設ける場合には、送り装置494を設けていない後方架台492もしくは前方架台491を牽引もしくは押し出す構造とすればよい。
また、前方架台491及び後方架台492の下面には図1で示すように、角度調整部材495が内装されている。これにより、ワイヤーソー10の延在方向をガイド装置300のガイドローラー301を介して転換した際、このワイヤーソー10と平行な姿勢となるよう前方架台491及び後方架台492を傾斜させることができる。
こうして傾斜させた前方架台491及び後方架台492のうち、前方架台491の上面には図2で示すように、第7及び第8従動プーリー47a、48aが装備される。これらはいずれも、掛回されたワイヤーソー10を略水平方向に案内する。一方、後方架台492は、その上面にワイヤーソー10を略水平方向に案内する第1及び第6従動プーリー41a、46aが装備されるだけでなく、側面にワイヤーソー10を略鉛直方向に案内する第2~第5従動プーリー42a~45aが装備される。
これにより、第1フロント支持装置40bから供給されたワイヤーソー10は、第8、第7、第6従動プーリー48a、47a、46aに掛回されて走行したのち、図6で示すように、第5従動プーリー45aで方向転換されて、その後、第4、第3、第2、第1従動プーリー44a、43a、42a、41aに掛回される。
≪第2フロント支持装置40b≫
第2フロント支持装置40bは、第1フロント支持装置40aと同様の構成を有しており、第1~第8従動プーリー41a~48bを備える。これらを支持するプーリー架台49の構成も同様である。
上述の第2フロント支持装置40bには、第1リア支持装置50bから供給されたワイヤーソー10が、第1従動プーリー41bに掛回されたのち方向転換し、第2~5従動プーリー42b~45bに掛回されて走行する。こののち、方向転換されて、第6~8従動プーリー46b~48bに掛回されて走行する。
上記の第1フロント支持装置40a及び第1フロント支持装置40bを備える切断装置100について、構造の詳細は、特開2021-21227号公報に譲るが、その概略は次のとおりである。
≪切断装置の概略≫
一対の走行レール60は、図2及び図7(a)で示すように、ハンチ部404を挟んで対をなして設置され、主桁401に沿って延在するガイド部61と、ガイド部61を支持するガイド支持具62とを備える。ガイド支持具62は、コンクリート床版402の下面に対して着脱自在に設置され、ガイド部61を吊持する。また、図7(b)(c)で示すように、ガイド支持具62はガイド部61に対してスライド自在に接続され、ガイド部61はガイド支持具62に対して高さ方向に移動自在に接続される。
吊り架台70は、図2で示すように、コンクリート床版402の下面に吊下げ状態で設置された水平部材71を備える。水平部材71には、ワイヤーソー10が掛回される第1及び第2の捻転部72、74、駆動機構20、ストレージ機構30が設置されている。第1及び第2の捻転部72、74はいずれも、ワイヤーソー10の走行方向を鉛直方向から鉛直方向に、もしくはその逆に捻転する機構であり、水平プーリー721、741と鉛直プーリー722、742を備える。
ストレージ機構30は、ワイヤーソー10の余長部を一定の緊張力が作用した状態に保持しつつ収納し、また、ハンチ部404の切断作業が進行し、第1及び第2フロント支持装置40a、40bが前進した際に、ワイヤーソー10を段階的に繰り出す機構である。これらの機能を有していれば、いずれの構造を有するものを採用してもよいが、ここでは、鉛直方向に回転する複数のガイドプーリー32が高さ方向に列をなして配置されているプーリーホルダー31を備えている。
プーリーホルダー31は、吊り架台70の水平部材71に吊り下げられ、その隣に鉛直方向に回転する方向転換プーリー33が設置されている。方向転換プーリー33は、ガイドプーリー32に掛回されたワイヤーソー10を、駆動機構20に供給する。これらストレージ機構30に設けた複数のガイドプーリー32及び方向転換プーリー33に対して、ワイヤーソー10の余長部は、一定の緊張力を保持されれば、どのように掛回してもよい。
駆動機構20は、ワイヤーソー10に一定の緊張力と高速回転力を付与するものであり、ワイヤーソー10が掛回さられた駆動プーリー21と、吊り架台70から垂下されたプーリーガイド22と、プーリーガイド22に沿って昇降する昇降装置23とを備えている。昇降装置23は、主桁401と対面する前面側に駆動プーリー21が配置され、背面側に駆動プーリー21を回転させる駆動部24が設置されている。駆動プーリー21は、昇降装置23に水平軸を介して設置され、水平軸周りに鉛直回転することで、掛回されたワイヤーソー10に高速回転力を付与する。
そして、第1及び第2フロント支持装置40a、40bの走行方向後進側にはそれぞれ、第1及び第2リア支持装置50a、50bが配置されている。
第1及び第2リア支持装置50a、50bは、図1及び図3で示すように、それぞれワイヤーソー10が掛回されて水平方向に回転する第1~第4従動プーリー51a~54a、51b~54bと、これらを支持するプーリー架台55とを有している。プーリー架台55の詳細は省略するが、第1フロント支持装置40a及び第1フロント支持装置40bと同様に、走行レール60に沿って移動する移動体、移動体を駆動して第1及び第2リア支持装置50a、50bを移動させる送り装置を備える。
上記の構成を有する切断装置100は、ストレージ機構30に余長部が収納されたワイヤーソー10を駆動プーリー21に掛回す。そののち第1の捻転部72を介して第1リア支持装置50aの第1及び第2従動プーリー51a、52aに掛回したのち、第2リア支持装置50bに設けた第1及び第4従動プーリー51b、54bに掛回す。次に、第2フロント支持装置40bの第1~第8従動プーリー41b~48bに掛回して、ハンチ部404を貫通させる。
ハンチ部404を貫通させたのち、第1フロント支持装置40aの第8~第1従動プーリー48a~41aに掛回したのち、第1リア支持装置50aの第3及び第4従動プーリー53a、54aから、第2の捻転部74を介して、ストレージ機構30に掛回す。
これにより、第1及び第2フロント支持装置40a、40bを一対の走行レール60に沿って前進させると、ワイヤーソー10は、ハンチ部404内で切断面403の形成予定方向に常時押し当てられた状態となる。この状態で、駆動機構20を稼働させることにより、ワイヤーソー10は延在方向に走行しつつ、ハンチ部404内で切断面403の形成範囲を広げながら前進していく。
≪≪床版切断分離システムを用いたコンクリート床版と主桁の切断分離方法≫≫
上記の切断装置100、回転運動伝達機構200及びガイド装置300を備えた床版切断分離システムDを用いて、ハンチ部404に切断面403を形成し、コンクリート床版402と主桁401を切断分離する手順を、次に説明する。
≪事前準備≫
まず、図2で示すように、コンクリート床版402の下面側に、上記の切断装置100を設置する。図2では、ハンチ部404に既設の切断面403が存在することから、ワイヤーソー10をこの切断面403を利用してハンチ部404に貫通させ、第1及び第2リア支持装置50a、50b、第1及び第2フロント支持装置40a、40b、ストレージ機構30、及び駆動機構20に掛回す。これらの作業と同時にもしくは前後して、ガイド装置300を上記の手順で組み立て、コンクリート床版402の下面に設置する。
このとき、第1フロント支持装置40aは、角度調整部材495を用いて前方架台491を傾斜させ、第8従動プーリー48bとコンクリート床版402の接触を抑制している。第1フロント支持装置40aを傾斜姿勢にしても、ワイヤーソー10は、前述したようにガイド装置300のガイドローラー301を介して延在方向を転換した状態となるため、切断作業に影響を与えることはない。なお、ガイド装置300はガイドローラー301のコンクリート床版402の下面と当接する高さ位置が、切断面403の高さ位置と等しくなるよう、高さ調整をしておく。
また、切断装置100の第1フロント支持装置40aに設けた回転元プーリー202と、ガイド装置300のガイドローラー301に設けた回転受けプーリー201とに回転運動伝達ベルト203を掛回し、主桁401を挟んだ一方側に回転運動伝達機構200を設ける。同様に、切断装置100の第2フロント支持装置40bに設けた回転元プーリー202と、ガイド装置300のガイドローラー301に設けた回転受けプーリー201とに回転運動伝達ベルト203を掛回し、主桁401を挟んだ他方側に回転運動伝達機構200を設ける。
≪切断面形成作業≫
上記の事前準備が終了したのち、切断装置100の駆動機構20を作動させ、ワイヤーソー10を延在方向に走行させる。すると、ワイヤーソー10の走行により第1フロント支持装置40aに備えた第5従動プーリー45aが回転し、これに伴い回転運動伝達機構200の回転元プーリー202も回転する。
したがって、回転運動伝達機構200は、回転運動伝達ベルト203及び回転元プーリー202を介して回転運動をガイドローラー301に伝達することができる。第2フロント支持装置40bに接続された回転運動伝達機構200も同様に機能するから、主桁401を挟んで対をなすガイド装置300はともに、ガイドローラー301がワイヤーソー10の走行方向と同一方向に同一速度で回転する。
この状態で、図7(a)で示すように、第1及び第2フロント支持装置40a、40bの走行を開始し、ワイヤーソー10によりハンチ部404内で切断面403の形成し、その範囲を主桁401の延在方向に広げていく。こののち、図7(b)で示すように、ガイド装置300のガイドローラー301の吊り具305近傍もしくは走行レール60のガイド支持具62近傍に到達した時点で一旦、第1及び第2フロント支持装置40a、40bの走行を停止するとともに、ワイヤーソー10延在方向の回転を中断する。
図7(c)で示すように、走行レール60のガイド支持具62を位置移動し、ワイヤーソー10との干渉を回避させるとともに、ガイド装置300を、第1フロント支持装置40aより進行方向前方側に位置移動する。この盛替え作業が終了したのち再度、駆動機構20を稼働させるとともに、第1及び第2フロント支持装置40a、40bを走行させ、図7(d)で示すように、ワイヤーソー10によるハンチ部404に対する切断面403の形成作業を再開する。これらの作業を繰り返し、所定範囲の切断面403を形成する。
上記の構成によれば、ガイド装置300を利用して第1フロント支持装置40aの姿勢を調整し、コンクリート床版402との接触を回避できるため、従来より実施していたコンクリート床版402の下面を斫る作業を省略することが可能となる。また、回転運動伝達機構200を介して伝達された回転運動によってガイドローラー301が回転する。したがって、ガイド装置300は、動力を付与するモーター等の駆動機構を別途設ける必要がないため、コンパクト化を図りつつ、ワイヤーソー10が交差して接触されている外周面が、切削されてやせる現象を低減することができる。
このように、ガイド装置300を利用してコンクリート床版402の下方における狭隘な作業空間を有効に活用し、効率よく切断面403の形成作業を実施することが可能となる。
本発明の床版切断分離システム、及びコンクリート床版と主桁の切断分離方法は、上記実施形態に限定されるものではなく、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で種々の変更が可能である。
例えば、本実施の形態では、切断装置100に押切りハンチ部404に押し切り方式で切断面403を形成し、コンクリート床版402と主桁401とを切断分離するする切断装置100を採用した。しかし、これに限定するものではなく、ワイヤーソー10とワイヤーソーが掛回される従動プーリーを備える切断装置であれば、引き切り方式の切断装置に採用することも可能である。また、ワイヤーソー10もエンドレス状であっても無くてもよく、さらには、ワイヤーソー10に余長部があっても無くてもよい。
また、回転運動伝達機構200及びガイド装置300は、必ずしも主桁401を挟んだ両側に対をなして配置しなくてもよい。さらに、第1及び第2リア支持装置50a、50bに、回転運動伝達機構200及びガイド装置300を設けてもよい。
100 切断装置
10 ワイヤーソー
20 駆動機構
21 駆動プーリー
22 プーリーガイド
23 昇降装置
24 駆動部
30 ストレージ機構
31 プーリーホルダー
32 ガイドプーリー
40a 第1フロント支持装置(移動装置)
40b 第2フロント支持装置(移動装置)
41a~48a 第1~第8の従動プーリー
41b~48b 第1~第8従動プーリー
49 プーリー架台
491 前方架台
492 後方架台
493 移動体
494 送り装置
495 角度調整部材
50a 第1リア支持装置(移動装置)
50b 第2リア支持装置(移動装置)
51a~54a 第1~第4従動プーリー
51b~54b 第1~第4従動プーリー
55 プーリー架台
60 走行レール
61 ガイド部
62 ガイド支持具
70 吊り架台
71 水平部材
72 第1の捻転部
721 水平プーリー
722 鉛直プーリー
73 方向転換プーリー
74 第2の捻転部
741 水平プーリー
742 鉛直プーリー
200 回転運動伝達機構
201 回転受けプーリー
202 回転元プーリー
203 回転運動伝達ベルト
204 調整プーリー
300 ガイド装置(補助装置)
301 ガイドローラー
302 シャフト
3021 シャフト本体
3022 細径部
303 コーン部材
304 端部治具
305 吊り具
306 ボルト
400 橋梁
401 主桁
4011 頭部付きスタッド
402 コンクリート床版
403 切断面
404 ハンチ部(接合部)
D 床版切断分離システム

Claims (5)

  1. 橋梁のコンクリート床版と主桁との接合部を切断分離する床版切断分離システムであって、
    ワイヤーソー、該ワイヤーソーが掛回される従動プーリー、及び該従動プーリーが設けられるとともに前記主桁を挟んで対をなし、コンクリート床版の下方で前記主桁に沿って移動する移動装置を含む切断装置と、
    該切断装置による前記接合部の切断分離作業を補助する補助装置と、
    前記従動プーリーの回転運動を前記補助装置に伝達する回転運動伝達機構と、
    を備えることを特徴とする床版切断分離システム。
  2. 請求項1に記載の床版切断分離システムにおいて、
    前記回転運動伝達機構が、
    前記従動プーリーと連動する回転元プーリーと、
    前記補助装置に装備される回転受けプーリーと、
    前記回転元プーリーと前記回転受けプーリーに掛回す回転運動伝達ベルトと、
    を備えることを特徴とする床版切断分離システム。
  3. 請求項2に記載の床版切断分離システムにおいて、
    前記補助装置が、外周面に前記回転受けプーリーを設置された軸線周りに回転するガイドローラーを備え、
    該ガイドローラーは、前記軸線を前記主桁に沿わせて前記接合部近傍に配置され、
    前記コンクリート床版の裏面と対向する位置に、前記ワイヤーソーが交差して当接されることを特徴とする床版切断分離システム。
  4. 橋梁のコンクリート床版と主桁との接合部を切断分離する床版切断分離システムであって、
    ワイヤーソー、該ワイヤーソーが掛回される従動プーリー、及び該従動プーリーが設けられるとともに前記主桁を挟んで対をなし、コンクリート床版の下方で前記主桁に沿って移動する移動装置を含む切断装置と、
    該切断装置による前記接合部の切断分離作業を補助する補助装置と、を備え、
    前記補助装置が、軸線周りに回転するガイドローラーを有し、
    該ガイドローラーは、前記軸線を前記主桁に沿わせて前記接合部近傍に配置され、
    前記コンクリート床版の裏面と対向する位置に、前記ワイヤーソーが交差して当接されることを特徴とする床版切断分離システム。
  5. 請求項3または4に記載の床版切断分離システムを用いたコンクリート床版と主桁の切断分離方法であって、
    前記ワイヤーソーを、延在方向に走行させるとともに、前記ガイドローラーに沿って前記主桁の延伸方向に移動させ、前記接合部に前記主桁と略平行な切断面を形成することを特徴とするコンクリート床版と主桁の切断分離方法。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP7383847B1 (ja) * 2023-07-25 2023-11-20 オリエンタル白石株式会社 コンクリート床版の切断・撤去方法

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