JP7383847B1 - コンクリート床版の切断・撤去方法 - Google Patents

コンクリート床版の切断・撤去方法 Download PDF

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Abstract

【課題】鋼桁に沿ってコンクリート床版を水平面に対して斜めに傾斜して切断することにより切断したコンクリート床版の落下のおそれを低減するワイヤソー装置を用いた床版切断及び撤去方法を提供する。【解決手段】コンクリート床版C1,C2の鋼桁H1との接合部分C3を切断して撤去するコンクリート床版の切断・撤去方法において、鋼桁H1の上フランジに取り付けられたずれ止め材(頭付きスタッドジベルS1)を切断するように、ワイヤソー装置1を用いて、鋼桁H1に沿ってコンクリート床版C1,C2の鋼桁H1との接合部C3分を水平面に対して斜めに傾斜して切断する。【選択図】図1

Description

本発明は、床版の切断・撤去方法に関し、詳しくは、ワイヤソー装置を用いた合成床版であるコンクリート床版の切断・撤去方法に関する。
従来、ワイヤソー装置を用いてコンクリート構造物を切断して撤去することが行われている。例えば、本願出願人らが出願した特許文献1には、被切断物を挟んで第1方向に対向し、前記第1方向に交差する第2方向に延びる第1レール及び第2レールと、前記第1レールに取り付けられており、第1プーリーを備える第1移動装置と、前記第2レールに取り付けられており、第2プーリーを備える第2移動装置と、前記第1プーリー及び前記第2プーリーにかけられるワイヤと、前記第1プーリーと前記第2プーリーのうち、少なくとも一方に設けられ、動力を供給する機構とを備え、前記第1移動装置は前記第1レールに沿って移動し、前記第2移動装置は前記第2レールに沿って自動で移動することで被切断物を切断するワイヤ切断機を用いて、床版桁を切断することが記載されている(特許文献1の特許請求の範囲の請求項1、明細書の段落[0028]~[0047]、図面の図1~図5等参照)。
また、近年、図10に示すような合成床版の更新時期が到来し、解体撤去することが困難なコンクリート床版C1,C2と、鋼桁H1の上フランジに突設された頭付きスタッドジベルS1との接合部分C3についてもワイヤソー装置を用いて切断及び撤去することが試みられている。しかし、このような合成床版の従来の切断・撤去方法は、コンクリートカッターでコンクリート床版C1,C2を鉛直切断線B1で切断してジャッキアップなどを用いてコンクリート床版C1,C2を解体・除去し、残りの接合部分C3を後からワイヤソー装置を用いて一点鎖線で示す水平切断線B2で切断・除去し、残りのコンクリート部分をエアーピック等で斫り取って除去していた。このため、合成床版の解体・撤去に時間と労力を要し、コストが嵩むという問題があった。
また、例えば、特許文献2には、一方の傾斜面側に配置される一方のガイド装置と、他方の傾斜面側に配置される他方のガイド装置と、を備え、前記一方のガイド装置及び前記他方のガイド装置の各々は、上面にワイヤソーが接するガイドシャフトと、前記ガイドシャフトが架け渡されて当該ガイドシャフトを支持する複数のシャフト支持部と、を有しており、前記一方のガイド装置の前記ガイドシャフトと前記他方のガイド装置の前記ガイドシャフトは、橋桁を挟んで対称的な位置関係に配置されているワイヤソーを用いて、合成桁の鋼桁とコンクリート床版との接合部分を水平に切断して撤去することが開示されている(特許文献2の特許請求の範囲の請求項1、明細書の段落[0016]~[0033]、図面の図1~図6等参照)。
それに加え、特許文献3には、橋梁のコンクリート床版と主桁との接合部を切断分離する切断装置であって、前記接合部に前記主桁に沿う切断面を形成するワイヤソーと、該ワイヤソーを前記切断面に沿う方向に案内する従動プーリーと、前記主桁に着脱自在に設置された支持機構と、該支持機構に支持され、前記ワイヤソーを周回走行させる駆動ユニットと、を備える切断装置により、合成桁の鋼桁とコンクリート床版との接合部分を水平に切断して撤去することが開示されている(特許文献3の特許請求の範囲の請求項1、明細書の段落[0058]~[0069]、図面の図1,図6,図8等参照)。
しかし、特許文献2に記載のガイド装置とワイヤソーを用いて合成桁の鋼桁とコンクリート床版との接合部分を水平に切断して撤去する方法や特許文献3に記載の切断装置を用いて合成桁の鋼桁とコンクリート床版との接合部分を水平に切断して撤去する方法は、鋼桁を損傷しないためには、特許文献2に記載されているように、大掛かりなガイド装置が必要である上、鋼桁の上フランジの厚さが変わったり、添接板があったりすることにより、鋼桁の上フランジから大幅に離れた高さで切断する必要があり、このため、コンクリート床版のハンチが小さい場合、適用することができないという問題があった。
一方、コンクリート床版と鋼桁の接合部分を斜めに切断して撤去する方法も知られている。例えば、特許文献4には、合成床版における鋼桁上に位置してずれ止めを含む桁上部分に対して、前記ずれ止めを切断するように、ブレードによって橋幅方向の一方又は双方の側面から切削して切削溝を形成するステップと、前記桁上部分における前記切削溝よりも上方に位置する上部を撤去するステップとを備え、前記切削溝を形成するステップにおいて、橋軸方向から見て、前記ブレードにおける前記桁上部分に突入している部分が、前記橋幅方向におけるその反対側の部分に比べて上方に位置するように、前記ブレードが前記鋼桁の前記上面に対して傾いている、撤去工法が開示されている(特許文献4の特許請求の範囲の請求項1、明細書の段落[0028]~[0039]、図面の図1~図7等参照)。
しかし、特許文献4に記載の撤去工法は、鋼桁との接合部分を残して、コンクリート床版を切断して撤去する必要がある上、コンクリート床版が落下しないようにベント等の仮設の支持機構を構築する必要があり、コンクリート床版の撤去作業や更新作業に労力がかかる上、床版落下の危険があり、安全上問題があった。
また、特許文献5には、コンクリート床版の内部に埋設され、かつ主桁の上方に設けてある接合部材に対し、前記コンクリート床版上から、切断装置の刃を、床版の平面方向から床版の上方向に向かって所定角度を有するように差し込んで、当該接合部材を上下方向に分離切断することにより、前記コンクリート床版を部分的に除去することなく、前記切断した接合部材の頭部と、前記主桁との間を縁切りする切断線を、前記コンクリート床版上に間欠的に形成する工程と、前記切断した接合部材の根元部を前記主桁に残したまま、前記切断した接合部材の頭部を埋設したままの前記コンクリート床版を前記主桁から取り外す工程と、を含むことを特徴とする、コンクリート床版の撤去方法が開示されている(特許文献5の特許請求の範囲の請求項1、明細書の段落[0026]~[0034]、図面の図1~図6等参照)。
しかし、特許文献5に記載のコンクリート床版の撤去方法では、鋼桁に沿って斜めに切断するのではなく、コンクリートカッター等の切断装置で橋軸直角方向に沿って斜めに切断するものであり、何度も切断装置で切断するか、複数台の切断装置で切断する必要があり、作業時間がかかり労務コストが嵩むという問題があった。しかも、特許文献5に記載のコンクリート床版の撤去方法では、コンクリートカッターで鋼桁の上フランジに溶殖されたスタッドをコンクリート内に埋設された状態で切断するため、正確にスタッドの位置を測定したとしても鋼桁を損傷するおそれを払拭することができないという問題もあった。
特開2022-187246号公報 特開2023-65755号公報 特開2023-91593号公報 特開2023-1686号公報 特許第6895201号公報
そこで、本発明は、前述した問題に鑑みて案出されたものであり、その目的とするところは、鋼桁に沿ってコンクリート床版を水平面に対して斜めに傾斜して切断することにより切断したコンクリート床版の落下のおそれを低減するワイヤソーを用いた床版切断及び撤去方法を提供することにある。
請求項1に係るコンクリート床版の切断・撤去方法は、コンクリート床版の鋼桁との接合部分を切断して撤去するコンクリート床版の切断・撤去方法であって、前記鋼桁の上フランジに取り付けられたずれ止め材を切断するように、ワイヤソー装置を用いて、鋼桁に沿って前記ずれ止め材を切断する位置でコンクリート床版の鋼桁との接合部分を水平面に対して斜めに傾斜する第1切断ラインで切断するとともに、ワイヤソー装置を用いて、鋼桁に沿って前記ずれ止め材を切断する位置でコンクリート床版の鋼桁との接合部分を水平面に対して斜めに傾斜し、第1切断ラインと交差する第2切断ラインで切断することを特徴とする。
請求項2に係るコンクリート床版の切断・撤去方法は、請求項1に係るコンクリート床版の切断・撤去方法において、前記すれ止め材は、頭付きスタッドジベルであり、ワイヤソー装置を用いて、鋼桁に沿ってコンクリート床版の鋼桁との接合部分を水平面に対して斜めに傾斜して切断する際に、前記鋼桁に橋軸直角方向に並設された前記頭付きスタッドジベルの全ての頭を切断すること特徴とする。
請求項に係るコンクリート床版の切断・撤去方法は、請求項に係るコンクリート床版の切断・撤去方法において、前記れ止め材は、頭付きスタッドジベルであり、前記第1切断ラインで前記鋼桁に橋軸直角方向に並設された前記頭付きスタッドジベルの全ての頭を切断することを特徴とする。
請求項に係るコンクリート床版の切断・撤去方法は、請求項に係るコンクリート床版の切断・撤去方法において、前記第1切断ラインで切断した後、切断した前記コンクリート床版を撤去する前に前記第2切断ラインで切断することを特徴とする。
請求項6に係るコンクリート床版の切断・撤去方法は、コンクリート床版の鋼桁との接合部分を切断して撤去するコンクリート床版の切断・撤去方法であって、前記鋼桁の上フランジに取り付けられたずれ止め材を切断するように、前記コンクリート床版の上面及び下面にそれぞれ前記鋼桁に沿って上下一対のレールが設置されたワイヤソー装置を用いて、前記上下一対のレールに沿ってプーリーを移動しながら切断方向に押圧しながら押し切りして、前記鋼桁に沿ってコンクリート床版の鋼桁との接合部分を水平面に対して斜めに傾斜して切断することを特徴とする。
請求項1~に係る発明によれば、鋼桁の上フランジに取り付けられた頭付きスタッドボルトなどのずれ止め材を切断するように、コンクリート床版と鋼桁との接合部分を斜めに切断するので、鋼桁の上フランジの厚さが変わったり、添接板があったりする場合であっても、鋼桁を損傷することなく、接合部分を切断することができ、コンクリート床版のハンチが小さい場合でも、従来のジャッキアップなどの時間を要する撤去方法を適用することなく、コンクリート床版を切断して撤去することができる。
また、請求項1~に係る発明によれば、コンクリート床版を斜めに切断するので、従来のように、鉛直方向にコンクリート床版を切断する場合のように、下方にベントなどの落下防止施設を設置することなく、コンクリート床版の落下のおそれを低減することができる。
特に、請求項2及び請求項に係る発明によれば、コンクリート床版の鋼桁との接合部分を水平面に対して斜めに傾斜して切断する際及び第1切断ラインで鋼桁に橋軸直角方向に並設された頭付きスタッドジベルの全ての頭を切断するので、斜めに切断したコンクリート床版の上側の床版を容易に撤去することができる。
特に、請求項に係る発明によれば、第1切断ラインで切断して撤去するコンクリート床版をワイヤソーの支持体として用いて第2切断ラインで接合部分を切断することができるので、余計な仮設部材を組立・撤去する必要がなく、コンクリート床版を切断・撤去する作業コストを低減することができる。
特に、請求項に係る発明によれば、レールに沿ってプーリーを移動しながら切断方向に押圧しながら押し切りして切断するので、現在切断している箇所に関係がないプーリーを設ける必要がなく、機械全体の構成を小型化、簡略化することができ、ワイヤソーの設置コストを低減することができる。また、請求項5に係る発明によれば、ワイヤソーが回転している箇所が限定されるので、切断時にワイヤソーに作業員が巻き込まれるおそれが低減され安全性が向上する。
図1は、本発明の実施形態に係るワイヤソーの構成を示す橋軸直角方向に沿った鉛直断面図である。 図2は、本発明の実施形態に係るコンクリート床版の切断・撤去方法の第1貫通孔削孔工程を示す工程説明図である。 図3は、同上のコンクリート床版の切断・撤去方法のワイヤソー組立設置工程を示す工程説明図である。 図4は、同上のコンクリート床版の切断・撤去方法の第1切断ライン切断工程を示す工程説明図である。 図5は、同上のコンクリート床版の切断・撤去方法の第2貫通孔削孔工程を示す工程説明図である。 図6は、同上のコンクリート床版の切断・撤去方法のワイヤソー組立設置工程を示す工程説明図である。 図7は、コンクリート床版の切断・撤去方法の第2切断ライン切断工程を示す工程説明図である。 図8は、コンクリート床版の切断・撤去方法の床版撤去工程を示す工程説明図である。 図9は、コンクリート床版の切断・撤去方法の残りコンクリート部分斫り工程を示す工程説明図である。 図10は、合成床版の従来の切断・撤去方法の概要を示す図である。
以下、本発明に係るコンクリート床版の切断・撤去方法について、図面を参照しながら詳細に説明する。
<ワイヤソー装置>
先ず、図1を用いて、本発明の実施形態に係るコンクリート床版の切断・撤去方法に用いる本発明の実施形態に係るワイヤソー装置1(以下、単にワイヤソー装置1ともいう。)について説明する。図1は、ワイヤソー装置1の構成を示す橋軸直角方向に沿った鉛直断面図である。
なお、本実施形態に係るワイヤソー装置1を、鋼桁H1の上部の接合部分C3で鋼桁H1の上フランジの上面に突設されたずれ止めである頭付きスタッドジベルS1で強固に接合された合成床版であるコンクリート床版C1,C2の上下に設置し、接合部分C3を切断する場合で説明する。また、図中のXは、鋼桁H1に沿った橋軸方向Xを示し、図中のYは、橋軸方向Xと直交する水平方向である橋軸直角方向Yを示している。そして、図中のZは、上下方向を示している。
本実施形態に係るワイヤソー装置1は、通常のワイヤソー装置のように、沢山のプーリーを使用して切断の進行に伴ってワイヤソーの回送ルートを徐々に縮めて小さくして引き切り切断するワイヤソー装置ではなく、特許文献1に記載のワイヤ切断機と同様に、レール上を走行して移動する移動プーリーを使用して切断方向に押圧しながら押し切り切断する移動プーリー式のワイヤソー装置である。
このワイヤソー装置1は、コンクリート床版C1,C2を挟んで対向する上下一対の第1レール11と第2レール12と、この第1レール11上の走行しながら移動する第1移動プーリー2と、第2レール12上の走行しながら移動する第2移動プーリー3と、を備えている。
(第1レール11)
第1レール11は、コンクリート床版C2上にあと施工アンカー等で固定されたレールであり、切断方向である橋軸方向Xに沿って設置されている。また、この第1レール11には、後述の第1移動プーリー2の移動モーターのピニオンギアと噛合する図示しないラックギアが形成されており、このラックギアで第1移動プーリー2を切断方向に案内する機能を有している。
その上、第1レール11の上面は、図1に示すように、水平面に対してα°傾斜する傾斜面11aとなっており、この傾斜面11aの角度で第1切断ラインA1を規定して斜めに切断する機能も有している。
(第1移動プーリー)
第1移動プーリー2は、第1レール11上を走行する移動装置20と、駆動モーター21と、この駆動モーター21で駆動される駆動プーリー22と、この駆動プーリー22を覆うカバー23を備えている。
この移動装置20は、電動モーターである図示しない移動モーターと滑車を有し、第1レール11のラックギアに第1移動プーリー2の移動モーターのピニオンギアを噛合させて移動モーターの回転駆動力で第1移動プーリー2がラックギア上を第1レール11に沿って進めるための装置である。
(第2レール)
また、同様に、第2レール12は、図1に示すように、第1レール11と回転対象の位置にコンクリート床版C1,C2を挟んで対向するように、コンクリート床版C1の下面にあと施工アンカー等で固定されたレールであり、切断方向である橋軸方向Xに沿って設置されている。また、この第2レール12には、後述の第2移動プーリー3の移動モーターのピニオンギアと噛合する図示しないラックギアが形成されており、このラックギアで第2移動プーリー3を切断方向に案内する機能を有している。
その上、第2レール12の上面は、図1に示すように、水平面に対してα°傾斜する傾斜面12aとなっており、この傾斜面12aの角度で第1切断ラインA1を規定して斜めに切断する機能も有している。
(第2移動プーリー)
第2移動プーリー3は、第2レール12上を走行する移動装置30と、前述の駆動モーター21の駆動力に従動する従動プーリー32と、この従動プーリー32を覆うカバー33を備えている。
この移動装置30は、電動モーターである図示しない移動モーターと滑車を有し、第2レール12のラックギアに第2移動プーリー3の移動モーターのピニオンギアを噛合させて移動モーターの回転駆動力で第2移動プーリー3がラックギア上を第2レール12に沿って進めるための装置である。
(ワイヤソー)
また、前述の駆動プーリー22と従動プーリー32には、ループ状のワイヤソー4が巻回されている。このワイヤソー4は、ワイヤロープに研削材としてダイヤモンドチップが埋め込まれた無端状のロープであり、コンクリートに当接してずれ動く(摺動する)ことで削り取って切断する機能を有している。
<コンクリート床版の切断・撤去方法>
次に、図2~図9を用いて、本発明の実施形態に係るコンクリート床版の切断・撤去方法について説明する。
(第1貫通孔削孔工程)
先ず、図2に示すように、本実施形態に係るコンクリート床版の切断・撤去方法では、ワイヤソー装置1のワイヤソー4を挿通するための第1切断ラインA1(図1参照)に対応する水平面に対してα°傾斜した第1貫通孔h1を接合部分C3に削孔する第1貫通孔削孔工程を行う。図2は、本実施形態に係るコンクリート床版の切断・撤去方法の第1貫通孔削孔工程を示す工程説明図である。
本工程では、図示しないコアドリルや研削ドリル等の削孔機でワイヤソー4を挿通可能な所定径(例えば、52mm)の第1貫通孔h1をコンクリート床版C1,C2と鋼桁H1との接合部分C3に削孔する。但し、ワイヤソー4は、ループ状であるため、本工程では、駆動プーリー22や従動プーリー32の直径分離間して平行に2本並設された第1貫通孔h1,h1を削孔する。なお、水平面に対する傾斜角度αは、接合部分C3のハンチ部分の高さや鋼桁H1の上フランジ及び添接板の厚さに応じて適宜設定される。
(ワイヤソー組立設置工程)
次に、図3に示すように、本実施形態に係るコンクリート床版の切断・撤去方法では、前述のワイヤソー装置1を組立て設置するワイヤソー組立設置工程を行う。図3は、本実施形態に係るコンクリート床版の切断・撤去方法のワイヤソー組立設置工程を示す工程説明図である。
具体的には、本工程では、コンクリート床版C1,C2の上面及び下面に第1レール11及び第2レール12をあと施工アンカー等で固定する。そして、第1レール11上に第1移動プーリー2を設置し、第2レール12上に第2移動プーリー3を設置する。その後、前述の駆動プーリー22と従動プーリー32に、ループ状のワイヤソー4を巻回して設置する。
(第1切断ライン切断工程)
次に、図4に示すように、本実施形態に係るコンクリート床版の切断・撤去方法では、第1切断ラインA1による第1切断ライン切断工程を行う。図4は、本実施形態に係るコンクリート床版の切断・撤去方法の第1切断ライン切断工程を示す工程説明図である。
具体的には、本工程では、駆動プーリー22と従動プーリー32に巻回されたワイヤソー4を駆動プーリー22で回転駆動し、第1移動プーリー2及び第2移動プーリー3がそれぞれ第1レール11と第2レール12上を走行することで第1貫通孔h1からワイヤソー4を切断方向である橋軸方向Xに押圧移動して、ワイヤソー4で接合部分C3を押し切り、第1切断ラインA1でコンクリート床版C1,C2を切断してコンクリート床版C1とコンクリート床版C2とに分離する。
このとき、コンクリート床版C1,C2を斜めに切断するので、従来の鉛直方向にコンクリート床版を切断する場合のように、落下するおそれがなく、下方にベントなどの落下防止施設を設置する必要がない。
また、ずれ止めである頭付きスタッドジベルS1を通過する斜めの第1切断ラインA1で切断するので、切断後にコンクリート床版C1,C2を揚重機で持ち上げるだけで容易に撤去できるとともに、鋼桁H1の上フランジの厚さが変わったり、添接板があったりする場合であっても、鋼桁H1を損傷することなく、接合部分C3を切断することができる。このため、コンクリート床版C1,C2のハンチが小さい場合でも、従来のジャッキアップなどの時間を要する撤去方法を適用することなく、コンクリート床版を切断して撤去することができる。
また、本工程では、好ましくは、第1切断ラインA1で鋼桁H1の上フランジに橋軸直角方向Yに沿って並設された2本の頭付きスタッドジベルS1,S1の頭をいずれも切断することが好ましい。勿論、鋼桁H1に橋軸直角方向Yに並設された頭付きスタッドジベルS1が3本以上ある場合は、そのスタッドジベルS1の全ての頭を切断することが好ましい。第1切断ラインで斜めに切断した上側の床版となるコンクリート床版C1を容易に撤去することができるようになるからである。
(第2貫通孔削孔工程)
次に、図5に示すように、本実施形態に係るコンクリート床版の切断・撤去方法では、コンクリート床版C1を撤去する前に、ワイヤソー装置1のワイヤソー4を挿通するための第2切断ラインA2に対応する水平面に対して-α°傾斜した第2貫通孔を接合部分C3に削孔する第2貫通孔削孔工程を行う。図5は、本実施形態に係るコンクリート床版の切断・撤去方法の第2貫通孔削孔工程を示す工程説明図である。
本工程でも、第1貫通孔削孔工程と同様に、削孔機でワイヤソー4を挿通可能な第1貫通孔h1と同径の駆動プーリー22や従動プーリー32の直径分離間して平行に2本並んだ第2貫通孔h2,h2を接合部分C3に削孔する。
なお、本工程は、前述の第1貫通孔削孔工程と同時並行的に第1貫通孔h1と第2貫通孔h2を削孔しておいても構わない。
(ワイヤソー組立設置工程)
次に、図6に示すように、本実施形態に係るコンクリート床版の切断・撤去方法では、前述のワイヤソー装置1と左右対称なワイヤソー装置1’を組立て設置するワイヤソー組立設置工程を行う。図6は、本実施形態に係るコンクリート床版の切断・撤去方法のワイヤソー組立設置工程を示す工程説明図である。
具体的には、本工程では、切り離したコンクリート床版C1の上面に第1レール11’をあと施工アンカー等で固定し、コンクリート床版C2の下面に第2レール12’をあと施工アンカー等で固定する。そして、第1レール11’上に第1移動プーリー2’を設置し、第2レール12’上に第2移動プーリー3’を設置する。その後、駆動プーリー22’と従動プーリー32’に、ループ状のワイヤソー4を巻回して設置する。
(第2切断ライン切断工程)
次に、図7に示すように、本実施形態に係るコンクリート床版の切断・撤去方法では、第2切断ラインA2による第1切断ライン切断工程を行う。図7は、本実施形態に係るコンクリート床版の切断・撤去方法の第2切断ライン切断工程を示す工程説明図である。
具体的には、本工程では、駆動プーリー22’で駆動プーリー22’と従動プーリー32’に巻回されたワイヤソー4を駆動プーリー22’で回転駆動し、第1移動プーリー2’及び第2移動プーリー3’がそれぞれ第1レール11’と第2レール12’上を走行することで第2貫通孔h2からワイヤソー4を切断方向である橋軸方向Xに押圧移動して、ワイヤソー4で接合部分C3を押し切り、第2切断ラインA2でコンクリート床版C1をさらに切断してコンクリート床版C1と接合部分C3とに分離する。
(床版撤去工程)
次に、図8に示すように、本実施形態に係るコンクリート床版の切断・撤去方法では、切断したコンクリート床版C1及びコンクリート床版C2を揚重機で吊り上げて撤去する床版撤去工程を行う。図8は、本実施形態に係るコンクリート床版の切断・撤去方法の床版撤去工程を示す工程説明図である。
(残りコンクリート部分斫り工程)
次に、図9に示すように、本実施形態に係るコンクリート床版の切断・撤去方法では、図9に網掛けで示す残りコンクリート部分C3’をエアーピックなどの斫り機で斫りとって撤去する残りコンクリート部分斫り工程を行う。図9は、本実施形態に係るコンクリート床版の切断・撤去方法の残りコンクリート部分斫り工程を示す工程説明図である。
本工程の終了により、本実施形態に係るコンクリート床版の切断・撤去方法によるコンクリート床版の切断・撤去作業が完了する。
以上説明した本実施形態に係るコンクリート床版の切断・撤去方法によれば、鋼桁H1の上フランジに取り付けられた頭付きスタッドジベルS1などのずれ止め材を切断するように、コンクリート床版C1,C2と鋼桁H1との接合部分C3を斜めに切断するので、鋼桁H1の上フランジの厚さが変わったり、添接板があったりする場合であっても、鋼桁H1を損傷することなく、接合部分C3を切断することができ、コンクリート床版C1,C2のハンチが小さい場合でも、従来のジャッキアップなどの時間を要する撤去方法を適用することなく、コンクリート床版を切断して撤去することができる。
また、本実施形態に係るコンクリート床版の切断・撤去方法によれば、切断後にコンクリート床版C1,C2を揚重機で持ち上げるだけで容易に撤去できるとともに、鋼桁H1の上フランジの厚さが変わったり、添接板があったりする場合であっても、鋼桁H1を損傷することなく、接合部分C3を切断することができる。このため、コンクリート床版C1,C2のハンチが小さい場合でも、従来のジャッキアップなどの時間を要する撤去方法を適用することなく、コンクリート床版を切断して撤去することができる。
その上、本実施形態に係るコンクリート床版の切断・撤去方法によれば、コンクリート床版C1,C2を斜めに切断するので、従来のように、鉛直方向にコンクリート床版C1,C2を切断する場合のように、下方にベントなどの落下防止施設を設置することなく、コンクリート床版C1,C2の落下のおそれを低減することができる。
それに加え、本実施形態に係るコンクリート床版の切断・撤去方法によれば、第1切断ラインA1で切断して撤去するコンクリート床版C1をワイヤソー装置1’を支える支持体として用いて第2切断ラインA2で接合部分C3を切断することができるので、余計な仮設部材を組立・撤去する必要がなく、コンクリート床版を切断・撤去する作業コストを低減することができる。
以上、本発明の実施形態に係るコンクリート床版の切断・撤去方法及びワイヤソー装置1,1’について詳細に説明した。しかし、前述した又は図示した実施形態は、いずれも本発明を実施するにあたって具体化した一実施形態を示したものに過ぎない。よって、これらによって本発明の技術的範囲が限定的に解釈されてはならないものである。
1,1’:ワイヤソー装置
11,11’:第1レール
11a,11a’:傾斜面
12,12’:第2レール
12a,12a’:傾斜面
2,2’:第1移動プーリー
20,20’:移動装置
21,21’:駆動モーター
22,22’:駆動プーリー
23:カバー
3,3’:第2移動プーリー
30,20’:移動装置
32,32’:駆動プーリー
33:カバー
4:ワイヤソー
h1:第1貫通孔(貫通孔)
h2:第2貫通孔(貫通孔)
A1:第1切断ライン
A2:第2切断ライン
B1:鉛直切断線
B2:水平切断線
C1,C2:コンクリート床版
C3:接合部分
C3’:残りコンクリート部分
H1:鋼桁
S1:頭付きスタッドジベル(ずれ止め)

Claims (5)

  1. コンクリート床版の鋼桁との接合部分を切断して撤去するコンクリート床版の切断・撤去方法であって、
    前記鋼桁の上フランジに取り付けられたずれ止め材を切断するように、ワイヤソー装置を用いて、鋼桁に沿って前記ずれ止め材を切断する位置でコンクリート床版の鋼桁との接合部分を水平面に対して斜めに傾斜する第1切断ラインで切断するとともに、ワイヤソー装置を用いて、鋼桁に沿って前記ずれ止め材を切断する位置でコンクリート床版の鋼桁との接合部分を水平面に対して斜めに傾斜し、第1切断ラインと交差する第2切断ラインで切断すること
    を特徴とするコンクリート床版の切断・撤去方法。
  2. 前記れ止め材は、頭付きスタッドジベルであり、ワイヤソー装置を用いて、鋼桁に沿ってコンクリート床版の鋼桁との接合部分を水平面に対して斜めに傾斜して切断する際に、前記鋼桁に橋軸直角方向に並設された前記頭付きスタッドジベルの全ての頭を切断すること
    特徴とする請求項1に記載のコンクリート床版の切断・撤去方法。
  3. 前記れ止め材は、頭付きスタッドジベルであり、前記第1切断ラインで前記鋼桁に橋軸直角方向に並設された前記頭付きスタッドジベルの全ての頭を切断すること
    を特徴とする請求項に記載のコンクリート床版の切断・撤去方法。
  4. 前記第1切断ラインで切断した後、切断した前記コンクリート床版を撤去する前に前記第2切断ラインで切断すること
    を特徴とする請求項に記載のコンクリート床版の切断・撤去方法。
  5. コンクリート床版の鋼桁との接合部分を切断して撤去するコンクリート床版の切断・撤去方法であって、
    前記鋼桁の上フランジに取り付けられたずれ止め材を切断するように、前記コンクリート床版の上面及び下面にそれぞれ前記鋼桁に沿って上下一対のレールが設置されたワイヤソー装置を用いて、前記上下一対のレールに沿ってプーリーを移動しながら切断方向に押圧しながら押し切りして、前記鋼桁に沿ってコンクリート床版の鋼桁との接合部分を水平面に対して斜めに傾斜して切断すること
    を特徴とするコンクリート床版の切断・撤去方法。
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