JP7012042B2 - 床版の切断方法、及び、切断装置 - Google Patents
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Description
当該橋梁の床版を更新する際の解体工事においては、桁の上面に取付けられた床版と桁の上面との境界近傍部分を、ワイヤーソーを備えた切断装置を用いて切断する切断方法が知られている。
例えば、当該切断装置を、床版の上面、即ち、道路の上面側に設置して切断する方法(特許文献1参照)、あるいは、切断装置を床版の下面側に設置して切断する方法(特許文献2参照)が知られている。
一方、特許文献2に開示された切断装置を用いた切断方法では、切断装置を床版の下面側に設置して切断するため、道路の通行止め期間を短縮できる。
しかしながら、特許文献2の切断方法では、切断装置のガイド部材を取付部材を介して桁に取付けているので、桁が損傷する可能性がある。
また、特許文献2の切断方法では、床版と桁の上面との間に、ワイヤーソーを挿入するため、及び、ガイド部材の取付部材を桁の上フランジに取付けるための貫通孔を形成しているが、ガイド部材の取付部材を桁に取付けるために、桁の上フランジの上面が露出するような貫通孔を形成しなくてはならず、当該貫通孔の形成時に桁の上面を損傷する可能性もある。
また、特許文献2の切断方法では、ワイヤーソーと桁の上フランジの上面との間の間隔は、桁の上面に位置される取付部材の上端部を形成する板の板厚しかないため、当該板厚が薄い場合には、ワイヤーソーを駆動した場合に、ワイヤーソーが桁の上フランジの上面に接触して桁の上面を損傷する可能性もある。
以上説明したように、特許文献2の切断方法によれば、切断して撤去する部分以外の桁等の再利用する部分を損傷してしまう可能性が高いという問題点があった。
本発明は、床版周辺の利用を損なうことなく、かつ、切断して撤去する部分以外の再利用する部分を損傷する可能性を低くできる床版の切断方法等を提供することを目的とする。
また、桁と桁とを接続する添接板が設置された添接板設置区間においては、上下位置調整機構を用いてガイド手段の上下位置を調整することにより、床版の切断対象部位を、当該添接板及び添接板を固定するボルトの上方の位置に設定したので、支障物であるこれら添接板及びボルトを回避して切断でき、再利用する桁の損傷の可能性を低くできる。
また、桁の幅方向の一端縁に沿って切断動作中のワイヤーソーの下面と接触する回転可能な円周面を有したローラを配置するとともに、桁の幅方向の他端縁に沿って切断動作中のワイヤーソーをガイドするプーリを配置したので、ローラ及びプーリにより、ワイヤーソーを予定の切断位置に精度良く導くことができて、切断精度が向上するとともに、ワイヤーソーがローラ上を滑らかに移動し、ワイヤーソーによる切断動作をスムーズに行えるようになる。
また、本発明に係る切断装置は、上述した床版の切断方法に用いる切断装置であって、ワイヤーソーと、ワイヤーソーの駆動機構と、ワイヤーソーをガイドするガイド手段と、ガイド手段及び駆動機構を床版の下面に取付けるための取付手段と、ガイド手段の上下位置を調整するための上下位置調整機構とを備えたことを特徴とするので、構造物周辺の利用を損なうことなく、かつ、切断して撤去する部分以外の再利用する部分を損傷する可能性を低くできる切断装置を提供できる。また、予定の切断位置にワイヤーソーを精度良く案内できるようになるとともに、切断中に支障物がある場合、ワイヤーソーによる切断位置のレベルを調整することができることから、支障物を回避できて、再利用する部分の損傷の可能性を低くできる。
また、取付手段が、ガイド手段の上下位置を調整するための上下位置調整機構を備えたことを特徴とするので、予定の切断位置にワイヤーソーを精度良く案内できるようになるとともに、切断中に支障物がある場合、ワイヤーソーによる切断位置のレベルを調整することができることから、支障物を回避できて、再利用する部分の損傷の可能性を低くできる。
また、上下位置調整機構は、床版の下面に取付けられて上下方向に延長する上下延長板を有した床側取付部材と、床側取付部材の上下延長板に対して上下方向に移動可能なように取付けられた支持体側取付部材と、支持体側取付部材に取付けられて、床版の下面よりも下方において床版の下面に沿って延長するように設けられた支持体とブラケットを介して支持体の延長方向に固定位置を変更できるように支持体に固定されたガイド手段とを備え、支持体側取付部材を床側取付部材の上下延長板に対して上下方向に移動させることにより、支持体を介してガイド手段の上下位置を調整可能に構成されたことを特徴とする。
また、上下位置調整機構は、床版の下面に取付けられた床側取付部材と、上端が床側取付部材の下面に連結されて垂直方向に延長するように設けられた第1の支持体と、上下方向に移動可能なようにスライダを介して第1の支持体に取付けられ、かつ、ガイド手段が連結された第2の支持体と、上端が床側取付部材に連結されたボルトと、スライダに連結されたとともに、上下方向に移動可能なようにボルトの下端側に連結された支持体側取付部材とを備え、支持体側取付部材を上下移動させることによって、スライダ及び第2の支持体を介してガイド手段の上下位置を調整可能に構成されたことを特徴とする。
また、ガイド手段は、ワイヤーソーが掛け渡される複数のプーリを備えたことを特徴とするので、予定の切断位置にワイヤーソーを精度良く案内できるようになる。
また、各プーリの回転中心軸が当該プーリの上面より上方に突出しないように構成されたことを特徴とするので、プーリを構造物の下面により近付けることができるようになり、切断対象部位を決める際の設定範囲の自由度が増すという効果が得られる。
また、ガイド手段は、切断動作中のワイヤーソーの下面と接触する回転可能な円周面を有したローラを備えたことを特徴とするので、ワイヤーソーを予定の切断位置に精度良く導くことができて、切断精度が向上するとともに、ワイヤーソーがローラ上を滑らかに移動し、ワイヤーソーによる切断動作をスムーズに行えるようになる。
実施形態1に係る構造物の切断方法及び切断装置を、図1乃至図6に基づいて説明する。
尚、図1は橋梁の床版を更新する際の解体工事において、床版の下面に取付けられた切断装置を床版の上方から見た平面図であるので、床版の下方に位置する切断装置及び桁は、本来、点線で示すべきであるが、構成を明確に表すため実線で示した。
尚、切断対象部位3Aは、例えば、桁2の上面2tの幅方向両端側より上方に向けて傾斜する傾斜下面3utに形成された床版3のハンチ(テーパ)部分における桁2の上面2tとの境界近傍部分である。
また、床版3の下面3uは、ハンチ部分の傾斜下面3ut以外の下面である。
尚、本明細書において、幅方向は、図1,図3において「W」で示した方向、上下方向は、図2,図3において「上下」で示した方向と定義して説明する。
また、図2,3において、符号4は足場板などの作業台である。
切断側配列プーリ群21は、例えば図1に示すように、桁2の上面2tの幅方向両側において、桁2の上面2tの延長方向に沿って間隔を隔てて配置された2個のプーリ、即ち、合計4個の従動プーリ25,25…により構成される。尚、切断側配列プーリ群21、及び、駆動側配列プーリ群23を構成する従動プーリの数は、複数個であればよい。
尚、当該従動プーリ25は、図4(a)に示すように、回転中心軸25aとして無頭のボルトを使用し、当該回転中心軸25aの上端(一端)がプーリ本体25bの上面25rより上方に突出しないように構成されている。そして、当該回転中心軸25aの上端(一端)には、ベアリング押さえとして機能する低頭ねじ25dの雄ねじ部25eが螺着される雌ねじ部25fが形成されている。
当該従動プーリ25は、例えば、ブラケット25Zを介して後述する支持体28の延長方向に固定位置を変更できるように当該支持体28に固定される。例えば、従動プーリ25がブラケット25Zに固定され、当該ブラケット25Zが支持体28の延長方向に固定位置を変更できるよう図外のねじ等を用いて当該支持体28に固定される(図6参照)。
尚、プーリ本体25bの円形外周面には、ワイヤーソー10が挿入されてワイヤーソー10を循環移動させるためのガイド溝25mが形成されている。
また、低頭ねじ25dの低頭部25tの上面の中心には、六角レンチ等の工具を挿入して低頭ねじ25dを回転させるための工具挿入孔25kが形成されている。
即ち、従動プーリ27,22は、例えば図4(b)に示すように、回転中心軸として有頭のボルト27aが使用された構成のプーリを用いればよい。
即ち、当該従動プーリ27,22は、ボルト27aを、ベアリング押さえ27cの中心孔、ベアリング25cが組み込まれたプーリ本体25bにおける軸受孔、スペーサ25jの中心孔、ブラケット25Zの貫通孔25gに貫通させた後、ボルト27aの先端側に座金25hを挿入してナット25iを締結することにより構成される。
尚、駆動側配列プーリ群23を構成する複数の各従動プーリ27,27…、及び、経路変換用プーリ22として、図4(a)に示した構成のプーリを使用しても良い。
即ち、切断側配列プーリ群21を構成する複数の各従動プーリ25,25…は、プーリ本体25bの上面25rから上方への突出量が、プーリ27,22と比べて小さくなるように構成されている。
第2支持装置は、例えば図2に示すように、床版3の下面3uよりも下方において床版3の下面3uに沿って延長するように設けられた複数本の支持体28,28と、垂直方向に延長するように設けられた複数本の支持体29,29とが組み合わされた支持枠289により構成される。
第3支持装置は、例えば図3,図5(b)に示すように、支持体29に対して上下方向に移動可能に設けられた支持体30により構成される。
支持体28,29,30は、例えば、断面矩形状の金属管等の長尺材により形成される。
駆動制御装置32は、例えば、駆動プーリ20の回転中心軸20Cに連結された回転駆動源としての図外のプーリ回転用モータ、駆動プーリ20の回転中心軸20Cを回転可能に支持する図外の軸受、駆動プーリ20を支持体29に沿って上下方向に往復動させる直線移動機構33とを備える。
即ち、ピニオンを回転させることで、ラックの延長方向、即ち、支持体29の上下延長方向に駆動プーリ20が往復動可能となるように構成されている。
即ち、第1取付部材41は、ガイド手段としての従動プーリ25を床版3の下面3uに固定するとともに、従動プーリ25の上下位置を調整するための上下位置調整機構を備えた構成となっている。
固定板43aにはアンカーボルト40を貫通させる貫通孔43dが形成され、上下延長板43bには上下延長板43bの延長方向に延長するように形成された長孔43eが形成され、落下防止板43cには上下調整用のねじ47が螺着される貫通ねじ孔44f(図6参照)が形成されている。
そして、上下調整用のねじ47を、例えば、二重ナット48,49のねじ孔及び落下防止板43cの貫通ねじ孔44fに貫通させて、ねじ47の先端47t(図6参照)を連結板44aの下面を形成する板面に接触させることにより、第1取付部材41が構成される。
そして、当該第1取付部材41が床版3に固定された状態で、連結ボルト45の先端側に締結されたナット46を緩めて、上下調整用のねじ47を上下動させることにより、連結板44aに連結された支持体28、及び、支持体28にブラケット25Zを介して固定された従動プーリ25の上下位置を調整できるようになる。
また、図1の右側の3つの第1取付部材41の上下位置調整機構を調整して、図1の右側の支持体28のレベルを調整することによって、当該支持体28上にブラケット25Zを介して固定された図1の右側の2つの従動プーリ25,25を切断面上に位置させることができる。
即ち、当該第1取付部材41は、従動プーリ25がブラケット25Zを介して連結された連結板44aを上下移動可能とした、長孔43e、連結ボルト45,ナット46,上下調整用のねじ47等を有し、従動プーリ25の上下位置を調整可能とした上下位置調整機構を備えている。
床側取付部材50にはアンカーボルト40を貫通させる貫通孔50aが形成され、支持体側取付部材52にはボルト51を貫通させるための貫通孔52aが形成されている。
そして、支持枠289の支持体29の上端(一端)が図外のブラケット及びボルト,ナット等の連結具によって床側取付部材50の下面に連結される。
また、支持体30がスライダ31を介して支持体29に上下方向に移動可能に取付けられており、当該スライダ31と支持体側取付部材52とが例えばブラケット57等の連結具を介して連結される。
さらに、図3に示すように、経路変換用プーリ22が、ブラケット22Zを介して支持体30に連結される。
そして、当該第2取付部材42が床版3に固定された状態で、経路変換用プーリ22が、ブラケット22Z,支持体30,スライダ31,ブラケット57を介して連結された支持体側取付部材52を上下移動させることによって、経路変換用プーリ22の上下位置を調整できるようになる。
即ち、当該第2取付部材42は、経路変換用プーリ22が連結された支持体側取付部材52を上下移動可能としたボルト51とナット53,54,55とを有し、経路変換用プーリ22の上下位置を調整可能とした上下位置調整機構を備えている。
この際、取付手段としての第1取付部材41及び第2取付部材42の上下位置調整機構により、切断対象部位3Aに合わせて従動プーリ25,22の上下位置を調整することができ、予定の切断対象部位3Aを正確に切断できるようになる。
そして、所定範囲の床版3を桁2から切り離した後、当該切り離した床版3をクレーンで楊重可能な適当な大きさに分割して、クレーンで撤去する。
即ち、実施形態1の切断方法によれば、切断装置1を床版3の下面3uにのみ取付けた状態でワイヤーソー10を駆動することにより、床版3と桁2の上面2tとの境界近傍における床版3の切断対象部位3Aを切断するようにしたので、床版更新工事において、切断装置1を床版3の下面3u側に設置して床版3を切断することにより、床版3の周辺の利用、すなわち、道路の利用を損なうことなく、かつ、切断して撤去する部分以外の再利用する部分である桁2を損傷する可能性を低くできるようになる。
例えば、桁2と桁2とを接続する添接板が設置された添接板設置区間において、当該添接板及び添接板を固定するボルト等の支障物を逃げるように従動プーリ25を上方位置に設定できるようになり、桁2を損傷する可能性が低くなる。
従って、例えば、従動プーリ25を、床版3のハンチ(テーパ)部分の傾斜下面3utの下方に位置させる場合において、上述した添接板設置区間で上述した添接板やボルト等の支障物を逃げるように従動プーリ25を上方に設置したい場合に、従動プーリ25を床版3の傾斜下面3utや下面3uにより近付けることができるようになって、上述した添接板やボルト等の支障物よりも上方の位置を切断できるようなり、桁2を損傷する可能性が低くくなる。
即ち、従動プーリ25を床版3の傾斜下面3utや下面3uにより近付けることができるようになり、切断対象部位を決める際の設定範囲の自由度が増すという効果が得られる。
一方、実施形態1に係る切断装置1によれば、従動プーリ25,22の上下位置を調整可能とする上下位置調整機構、及び、低頭ねじ25dを備えた従動プーリ25を用いて従動プーリ25を床版3の傾斜下面3utや下面3uにより近付けることができるようにした構成を備えているので、上述した添接板やボルト等の支障物を逃げるように従動プーリ25を設置できるようになり、ワイヤーソー10による切断動作を中止させることなく、効率的に切断作業を行えるようになる。
実施形態1の切断装置1は、ワイヤーソー10を経路変換用プーリ22を介して経路変換用プーリ22の真下に位置させた従動プーリ27又は駆動プーリ20に導くように構成したが、図7に示すように、ワイヤーソー10を経路変換用プーリ22を介して経路変換用プーリ22の斜め下方に位置させた従動プーリ27又は駆動プーリ20に導くように構成された駆動側配列プーリ群23Aを備えた構成の切断装置としてもよい。尚、斜め下方は、どのような方向であってもよい。即ち、斜め下方の方向は、自在な方向に設定できる。
実施形態1では、ワイヤーソー10を切断方向にガイドする切断側配列プーリ群21と、少なくとも2つの経路変換用プーリ22,22と、ワイヤーソー10を駆動側にガイドする駆動側配列プーリ群23と、駆動プーリ20とを有した構成のガイド手段を備えた切断装置1を例示したが、図8に示すように、ガイド手段が、床版3の下面3uと対向する位置において切断方向に並ぶように配列された複数の従動プーリ25,25…及び駆動プーリ20により構成された切断装置1であってもよい。
即ち、ワイヤーソー10が、切断方向に配列された駆動プーリ20及び複数の従動プーリ25,25…に掛け渡されて、駆動プーリ20が回転しながら切断方向に移動してワイヤーソー10を牽引することにより、ワイヤーソー10が床版3の切断対象部位3Aを切断するように構成された切断装置1であってもよい。
実施形態1で説明したガイド手段を構成する切断側配列プーリ群21の代わりに、図9に示すように、ローラコンベヤ5A,5Aと従動プーリ25,25とで構成されてワイヤーソー10を切断方向に案内するガイド手段を備えた切断装置としてもよい。
ローラコンベヤ5A,5Aは、桁2の上面2tの幅方向の両方の端縁に沿って、即ち、切断方向に沿って延長するように設けられる。
ローラコンベヤ5Aは、所定の間隔を隔てて並ぶように配置されて回転中心軸5bを回転中心として回転可能に設けられた複数のローラ5a,5a…を備えて構成される。
また、各ローラ5a,5a…の各回転中心軸5b,5b…は、例えば、桁2の上面2tの延長方向と直交するように、同一平面上に配置される。
ローラコンベヤ5Aを構成する複数のローラ5a,5a…は、例えば回転中心軸5bの両端部がローラ5aの両端側に設置された側板5c;5cに回転可能に支持された構成である。
また、ローラコンベヤ5Aは、例えば、第1取付部材41,41…に連結された並列配置の支持体28,28Aの上に側板5c;5cが固定されて設けられる。
尚、断動作中のワイヤーソー10は、従動プーリ25,25により経路変換用プーリ22,22に導かれる。
実施形態1で説明したガイド手段を構成する切断側配列プーリ群21の代わりに、図10に示すように、ガイドローラ5B,5Bと従動プーリ25,25とで構成されてワイヤーソー10を切断方向に案内するガイド手段を備えた切断装置としてもよい。
ガイドローラ5B,5Bは、桁2の上面2tの幅方向の両方の端縁に沿って、即ち、切断方向に沿って延長するように設けられる。
各ガイドローラ5B,5B…の各回転中心軸5g,5g…は、例えば、桁2の上面2tの延長方向に沿って延長するように、同一平面上に配置される。
ガイドローラ5Bは、例えば回転中心軸5gの両端部がガイドローラ5Bの両端側に設置された端板5f;5fに回転可能に支持された構成である。
また、ガイドローラ5Bは、例えば、第1取付部材41,41…に連結された並列配置の支持体28Aの上に端板5f;5fが固定されて設けられる。
尚、断動作中のワイヤーソー10は、従動プーリ25,25により経路変換用プーリ22,22に導かれる。
また、実施形態4及び請求項5に係る切断装置によれば、切断側配列プーリ群21を用いた場合と比べて、切断動作の途中でワイヤーソー10を従動プーリ25から外す作業を少なくできるので、作業者の作業の簡易化が図れるようになる。
実施形態4及び請求項5に係る切断装置では、図9及び図10に示すように、桁2の幅方向の両方の端縁に沿って切断動作中のワイヤーソー10の下面と接触する回転可能な円周面を有したローラコンベヤ5A,5Aやガイドローラ5B,5Bを配置した構成のものを例示したが、桁2の幅方向の一端縁に沿って切断動作中のワイヤーソー10の下面と接触する回転可能な円周面を有したローラを配置するとともに、桁2の幅方向の他端縁に沿って切断動作中のワイヤーソー10をガイドするプーリを配置した構成の切断装置を用いて、床版3の切断対象部位3Aを切断するようにしてもよい。
実施形態6によれば、ローラ及びプーリにより、ワイヤーソー10を予定の切断位置に精度良く導くことができて、切断精度が向上するとともに、ワイヤーソー10がローラ上を滑らかに移動し、ワイヤーソー10による切断動作をスムーズに行えるようになる。
例えば、本発明は、道路架橋、鉄道架橋、又は、ボックスカルバート、壁高欄等の構造物を切断する場合にも適用できるので、切断装置をこのような構造物の下面側に設置して当該構造物を切断でき、当該構造物周辺の利用を損なうことなく、かつ、切断して撤去する部分以外の再利用する部分を損傷する可能性を低くできるようになる。
即ち、ワイヤーソーと、ワイヤーソーの駆動機構と、ワイヤーソーのガイド部とを有した切断装置を用いて、ワイヤーソーにより構造物を切断する構造物の切断方法において、ワイヤーソーの駆動機構及びガイド部を構造物の下面に取付けた状態で、ワイヤーソーを駆動することにより、構造物を切断するようにすればよい。
3u 床版(コンクリート構造物)の下面、5A ローラコンベヤ(ローラ)、
5B ガイドローラ(ローラ)、10 ワイヤーソー、20 駆動プーリ、
22,25,27 従動プーリ、25a プーリの回転中心軸、
25r プーリの上面、41 第1取付部材(取付手段)、
42 第2取付部材(取付手段)。
Claims (10)
- ワイヤーソーと、ワイヤーソーの駆動機構と、ワイヤーソーをガイドするガイド手段と、ガイド手段の上下位置を調整するための上下位置調整機構とを有した切断装置を用いて、ワイヤーソーの駆動機構及びガイド手段を床版の下面に取付けた状態で、ワイヤーソーを駆動して、ワイヤーソーにより、桁の上面に取付けられた床版と桁の上面との境界近傍における床版の切断対象部位を切断する床版の切断方法において、
ワイヤーソーによる切断位置の上下高さ位置の変更が必要な場合に、上下位置調整機構を用いてガイド手段の上下位置を調整することにより、ワイヤーソーによる切断位置の上下高さ位置を調整するようにしたことを特徴とする床版の切断方法。 - 桁と桁とを接続する添接板が設置された添接板設置区間においては、上下位置調整機構を用いてガイド手段の上下位置を調整することにより、床版の切断対象部位を、当該添接板及び添接板を固定するボルトの上方の位置に設定したことを特徴とする請求項1に記載の床版の切断方法。
- 桁の幅方向の一端縁に沿って切断動作中のワイヤーソーの下面と接触する回転可能な円周面を有したローラを配置するとともに、桁の幅方向の他端縁に沿って切断動作中のワイヤーソーをガイドするプーリを配置したことを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の床版の切断方法。
- 請求項1乃至請求項3のいずれか一項に記載の床版の切断方法に用いる切断装置であって、
ワイヤーソーと、ワイヤーソーの駆動機構と、ワイヤーソーをガイドするガイド手段と、ガイド手段及び駆動機構を床版の下面に取付けるための取付手段と、ガイド手段の上下位置を調整するための上下位置調整機構とを備えたことを特徴とする切断装置。 - 取付手段が、ガイド手段の上下位置を調整するための上下位置調整機構を備えたことを特徴とする請求項4に記載の切断装置。
- 上下位置調整機構は、
床版の下面に取付けられて上下方向に延長する上下延長板を有した床側取付部材と、
床側取付部材の上下延長板に対して上下方向に移動可能なように取付けられた支持体側取付部材と、
支持体側取付部材に取付けられて、床版の下面よりも下方において床版の下面に沿って延長するように設けられた支持体と、
ブラケットを介して支持体の延長方向に固定位置を変更できるように支持体に固定されたガイド手段とを備え、
支持体側取付部材を床側取付部材の上下延長板に対して上下方向に移動させることにより、支持体を介してガイド手段の上下位置を調整可能に構成されたことを特徴とする請求項5に記載の切断装置。 - 上下位置調整機構は、
床版の下面に取付けられた床側取付部材と、
上端が床側取付部材の下面に連結されて垂直方向に延長するように設けられた第1の支持体と、
上下方向に移動可能なようにスライダを介して第1の支持体に取付けられ、かつ、ガイド手段が連結された第2の支持体と、
上端が床側取付部材に連結されたボルトと、
スライダに連結されたとともに、上下方向に移動可能なようにボルトの下端側に連結された支持体側取付部材とを備え、
支持体側取付部材を上下移動させることによって、スライダ及び第2の支持体を介してガイド手段の上下位置を調整可能に構成されたことを特徴とする請求項5に記載の切断装置。 - ガイド手段は、ワイヤーソーが掛け渡される複数のプーリを備えたことを特徴とする請求項4乃至請求項7のいずれか一項に記載の切断装置。
- 各プーリの回転中心軸が当該プーリの上面より上方に突出しないように構成されたことを特徴とする請求項8に記載の切断装置。
- ガイド手段は、切断動作中のワイヤーソーの下面と接触する回転可能な円周面を有したローラを備えたことを特徴とする請求項4乃至請求項7のいずれか一項に記載の切断装置。
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