JP2003193418A - 橋梁のジョイント切断撤去方法及び斜め切断装置 - Google Patents

橋梁のジョイント切断撤去方法及び斜め切断装置

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JP2003193418A
JP2003193418A JP2001395304A JP2001395304A JP2003193418A JP 2003193418 A JP2003193418 A JP 2003193418A JP 2001395304 A JP2001395304 A JP 2001395304A JP 2001395304 A JP2001395304 A JP 2001395304A JP 2003193418 A JP2003193418 A JP 2003193418A
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JP
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joint
cutting
floor slab
sides
rail
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Osamu Fukushima
修 福島
Yusuke Majima
勇介 間嶋
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Nagata Kogyo KK
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Nagata Kogyo KK
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Abstract

(57)【要約】 【課題】橋梁のジョイントの撤去作業が無騒音でスムー
スにおこなわれるようにすると共に、切断後の床版の補
修をおこないやすいように撤去する。 【解決手段】橋梁の床版にアンカーで埋設固定されたジ
ョイント9の両側に断面三角形のレール2をアンカーボ
ルトで固定する。レール2の斜面21の角度は、鉛直に
対して50度とし斜面上をカッターブレード11を有す
る切断装置1を走行させ、床版10を斜めに切断し、ジ
ョイント9の両側に切断溝を2本づつ形成する。この切
断溝に扁平に形成した薄板状の水圧膨張プレートを切断
溝に沿って複数個設置し、圧力水を送水して膨張させて
床版を切断溝に沿って浮き上がらせて撤去する。除去し
た部分に新たなアンカー筋及びジョイントを設置し、コ
ンクリートを打設して補修を終了する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、老朽化等により修
繕が必要となった橋梁のジョイントを切断撤去するジョ
イント撤去方法とその方法に使用する斜め切断装置に関
する。
【0002】
【従来の技術】交通荷重により損傷したり、年月の経過
により老朽化した橋梁のジョイントを補修するため、既
存のジョイントを解体撤去する必要がある。従来、ジョ
イント周囲の床版コンクリートをブレーカー等で破砕撤
去していたが、破砕片が落下しないように防護工事が必
要であり、効率が悪く、また、騒音や振動が発生すると
いう問題があった。
【0003】更に、ジョイント付近の床版をカッターで
鉛直に切断しても、ジョイントはアンカーで強固に固定
されており、床版を切断しただけでは撤去できず、ブレ
ーカーを使用せざるを得ず、迅速な施工が難しかった。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、ジョイント
の撤去作業がスムースにおこなわれるようにすると共
に、切断後の床版の補修をおこないやすいように撤去す
るものである。
【0005】
【課題を解決するための手段】橋梁のジョイントを撤去
する場合において、ジョイントを挟んで斜面を有するガ
イドレールを設置して固定し、この斜面上に回転ブレー
ド型の走行可能な切断装置を傾斜させて設置し、ジョイ
ントの両側の床版を斜めに切断して切削溝を形成し、こ
の切削溝を利用して床版からジョイントを撤去するもの
である。具体的には、この切削溝に圧力で膨張する薄板
状の破砕装置を挿入して膨張させ、ジョイントを迅速に
切断撤去するものである。
【0006】また、ジョイントを挟んで設置した斜面を
有するレールと、そのレールの斜面上を走行する走行装
置、及び走行装置に取り付けてある上下動可能な回転型
ブレードからなる斜め切断装置によって、ジョイントの
両側を斜めに効率的に切断できるようにしたのである。
【0007】ジョイントの両側に形成した斜めの切断溝
に水圧によって膨張する薄板状の水圧膨張プレートを挿
入し、水圧膨張プレートの膨張圧によって床版コンクリ
ートを破壊して浮き上がらせ、ジョイントを撤去するも
のである。
【0008】
【実施例】図1の断面図及び図2の斜視図に示すよう
に、橋梁の床版10にアンカー91で埋設固定されたジ
ョイント9の両側に図3の断面図に示す斜面21を有す
る断面三角形のレール2をアンカーボルト(図示しな
い)で固定する。レール2の斜面の角度は、切断装置1
のカッターブレード11の斜め切断角度を規定するもの
であり、カッターブレード11の鉛直線に対する角度
は、図1に示すように通常は鉛直に対して50度とす
る。35〜60度の範囲で適当な角度を選択するが、3
5度より小さく、60度より大きくしないのが好まし
い。
【0009】カッターブレード11の角度が60度を超
えると切断長が長くなり、また、切断面に対する押圧力
を大きく取れず切断効率が悪くなる。切断角度が35度
よりも小さくなると切断部分の撤去が困難となり、床版
を斜めに切断した意味がなくなる。
【0010】レール2の斜面21には中央部とその脇に
大小2つの突条22、23が形成してあり、この中央の
突条22を切断装置1の車輪12が挟み込んで切断装置
1本体を支持している。
【0011】切断装置1は、前述の保持用の車輪12
と、走行用の車輪13を有し、走行用車輪13は駆動用
油圧モータ(図示しない)によって回転駆動される。走
行用車輪13が取り付けられた基台上には、2本のフレ
ーム15の間にスリーブ16を介してカッターブレード
11が上下動可能に支持してあり、ブレードカバー11
1で刃が露出しないようにしてある。カッターブレード
11は、駆動用油圧モータ110によって回転駆動さ
れ、昇降用の油圧モータ17によってボールネジを回転
させることによって上下動する。昇降用油圧モータ17
はカッターブレードに切断時の押圧力をも加える。
【0012】切断手順を図5〜図6に基づき、以下に説
明する。橋梁の両側には地覆や高欄が存在し、一方、カ
ッターブレードは円形のため端まで切断することができ
ないので、図7に示すように、端から1m程度離れた箇
所に橋軸方向にジョイントをまたいで鉛直の切断線を
形成する。また、切断後に撤去するときの大きさを考慮
して中央部にも橋軸方向に鉛直の切断線を形成する。
また、ジョイント撤去後の新たなジョイントを設置する
際のジョイント設置空間を確保するため、斜め切断線
の外側に鉛直の切断線を形成しておく。
【0013】各々のレール2に切断装置1をセットし、
切断線を入れた箇所から床版10の斜め切断を開始す
る。切断装置1は互いに床版の反対側の端から切断を開
始するようにセットする。カッターブレード11を回転
駆動して床版10に切れ目を形成しながら昇降用モータ
17を駆動して所定の深さまで切断し、走行用車輪13
を駆動して予め設定したレール2の斜面の角度にしたが
って床版10を斜めに切断し、同時にジョイントのアン
カー鉄筋も切断することが必要である。
【0014】床版10を反対側の鉛直切断線まで切断し
たところで、一旦切断装置1をレール2上から除去し、
両レールを最初の位置から30cm程度離した位置にア
ンカーボルトによって固定し、最初と同様に床版10を
切断し、ジョイントを挟んで両側に2本ずつの斜めの切
断溝を形成する。切断溝は、カッターブレードの大きさ
にもよるが、5〜8mm程度にする。
【0015】この切断溝に扁平に形成した厚さ3.5〜
4.5mm、長さ0.5〜1mの薄板状の水圧膨張プレ
ートを切断溝に沿って複数個設置し、圧力水を送水して
膨張させて床版10を切断溝に沿って浮き上がらせる。
水圧膨張プレートを使用せず、クサビや油圧駆動の撤去
装置を使用するなど、適宜の装置によって切断した床版
をジョイントと共に浮き上がらせて撤去する。
【0016】切断溝が床版10に対して斜めに形成して
あるため、切断溝に挿入した水圧膨張プレートの膨張圧
によって容易に切断撤去部分を浮き上がらせることが可
能である。切断溝が片側1本の場合よりも片側2本の切
断溝を形成した方が撤去が容易であり、水圧膨張プレー
トを使用した場合は加える圧力が低圧力で切断した部分
を浮き上がらせることができ、ジョイントを含む部分を
持ち上げて撤去し、断面台形の空間が形成される。2本
目の切断溝を利用して残りの床版部分を撤去し、垂直切
断した切断溝を利用して床版を破壊撤去し、ジョイント
設置部に四角形の空間を形成する。
【0017】形成された空間に突出する立ち上がり筋の
周辺などの下地処理をおこない、高圧エアー等で空間内
部を清掃し、新たなアンカー筋及びジョイントを設置
し、コンクリートを打設して補修を終了する。
【0018】図4は、切断装置の他の実施例であり、切
断装置1自体には走行駆動用モータを装備しない例であ
り、レール2に沿って送りスクリュー25を設けたもの
である。送りスクリューの端部には送りモータ26が設
けてあり、送りスクリュー25を回転駆動する。切断装
置1には送りスクリュー25に対応する内周部に雌ねじ
を設けたスリーブ(図示しない)が設けてあり、送りス
クリュー25の回転に応じて切断装置1はレール2上を
移動し、床版を斜めに切断することができる。カッター
ブレードについては先の実施例と同じであるので説明を
省略する。
【0019】
【発明の効果】ジョイントを挟んで床版を斜めに片側2
箇所切断して切断溝を形成し、この溝に扁平な水圧膨張
プレートを挿入して圧力水によって膨張させ、ジョイン
トを含む床版を浮き上がらせて撤去するようにしたの
で、ブレーカーを使用することなくジョイントの撤去が
可能となり、周辺に騒音を撒き散らすことなく撤去作業
をおこなうことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】切断撤去装置の切断状態を示す断面図。
【図2】切断装置の斜視図。
【図3】レールの拡大図。
【図4】切断装置の他の実施例の斜視図。
【図5】切断工程の説明図。
【図6】切断工程の説明図。
【図7】切断溝の配列説明図。
【符号の説明】
1 切断装置 10 床版 11 カッターブレード 12 保持用車輪 13 走行用車輪 110 駆動用油圧モータ 17 昇降用油圧モータ 2 レール 21 斜面 9 ジョイント
─────────────────────────────────────────────────────
【手続補正書】
【提出日】平成14年2月26日(2002.2.2
6)
【手続補正1】
【補正対象書類名】図面
【補正対象項目名】図1
【補正方法】変更
【補正内容】
【図1】

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】ジョイントを挟んで両側の床版を斜めに切
    断して切削溝を形成し、この斜めの切削溝を利用して床
    版を浮き上がらせてジョイントを撤去する橋梁のジョイ
    ント切断撤去方法。
  2. 【請求項2】ジョイントを挟んで両側の床版を斜めに切
    断して切削溝を形成し、この切削溝に圧力で膨張する薄
    板状の水圧膨張プレートを挿入し、膨張圧によって床版
    を浮き上がらせてジョイントを撤去する橋梁のジョイン
    ト切断撤去方法。
  3. 【請求項3】ジョイントを挟んで斜面を有するガイドレ
    ールを設置して床版に固定し、このレールの斜面上に回
    転ブレード型の走行可能な切断装置を設置し、ジョイン
    トの両側の床版を斜めに切断して切削溝を形成し、この
    切削溝に圧力で膨張する薄板状の水圧膨張プレートを挿
    入し、膨張圧によって床版を浮き上がらせてジョイント
    を撤去する橋梁のジョイント切断撤去方法。
  4. 【請求項4】請求項1〜3のいずれかにおいて、ブレー
    ドの傾斜角が鉛直線に対して35〜60度であり、切削
    溝をジョイント両側に各々2本以上を形成する橋梁のジ
    ョイント切断撤去方法。
  5. 【請求項5】ジョイントを挟んで設置した斜面を有する
    レールと、そのレールの斜面上を走行する走行装置、及
    び走行装置に取り付けてある上下動可能な回転型ブレー
    ドからなる斜め切断装置。
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