JP5210951B2 - 橋桁送出し方法および橋桁送出し設備 - Google Patents

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Description

本発明は、橋梁の架設工事における橋桁送出し方法および橋桁送出し設備に関する。
橋梁の架設工事においては、橋梁端の後方で組み立てられた橋桁を、推進装置により順次前方に送り出す橋桁送出し架設工法がある。推進装置としては、特許文献1に記載されたスライドジャッキや、特許文献2に記載された移送装置や、非特許文献1に記載されたクランプ式ジャッキおよび自走台車などがある。
特許文献1のスライドジャッキは、シリンダの上部に油圧により上下するピストンが設けられ、シリンダの下部に前記油圧の作用でシリンダ下端より突出してレール上を摺動する合成樹脂製の滑走部材を設けられたものである。
特許文献2の移送装置は、推進機構付き無限軌道帯スライド装置の無限軌道帯を自走台車として逆さにして橋桁の移送に用い、また無限軌道帯にスライダを取り付けて方向修正を可能にしたものである。
非特許文献1のクランプ式ジャッキは、送り方向に向けて伸縮する水平ジャッキと、クランプ装置とを、台車または滑り支承に設け、クランプ装置により軌条に反力を持たせつつ水平ジャッキを伸長することで、台車または滑り支承を移動させるものである。
非特許文献1の自走台車は、多軸式特殊台車と特殊ジャッキとを組み合わせたものである。多軸式特殊台車は、地盤の起伏に追従する多数の車輪(マックスキャリア)を有している。
特許第4187392号公報 特開2007−205090号公報
中井正典ほか,「大脇高架橋の架設」,日本橋梁技報2003,日本橋梁株式会社,2003年,p.61−69
上述した特許文献1のスライドジャッキおよび非特許文献1のクランプ式ジャッキは、軌条設備が必要である。このため、軌条の設置を要して設備コストが嵩み、かつ軌条により送り出し方向が一定であるため送り出し方向の修正が難しい。
一方、上述した特許文献2の移送装置は、その長さが2m程であるため、橋桁反力による接地圧が大きく、地盤補強が必要である。また、非特許文献1の自走台車は、多軸式特殊台車の多数の車輪に橋桁反力が分散するが、敷鉄板養生を広い範囲で行わなければならず、設備コストが嵩む。
本発明は上述した課題を解決するものであり、橋桁の送り出しに係る設備を極力低減し、かつ送り出し方向の修正を行うことを目的とする。
上述の目的を達成するために、本発明の橋桁送出し方法では、組み立てられたクローラクレーンをクレーン本体と無限軌道走行体とに分離した後、前記無限軌道走行体に橋桁を載せ、走行する前記無限軌道走行体により前記橋桁を送り出すことを特徴とする。
この橋桁送出し方法によれば、組み立てられたクローラクレーンをクレーン本体と無限軌道走行体とに分離し、この無限軌道走行体を、橋桁を送り出す推進装置として利用することにより、軌条や別途推進装置を必要としない。しかも、クローラクレーンの無限軌道走行体は、元より反力が分散される構造であるため、地盤補強を行ったり、敷鉄板養生を広い範囲で行ったりする必要がない。この結果、橋桁の送り出しに係る設備を極力低減できる。しかも、クローラクレーンの無限軌道走行体は、元より走行方向を変えられるので、橋桁の送り出し方向の修正が容易に行える。
また、本発明の橋桁送出し方法では、前記クレーン本体と前記無限軌道走行体とを分離する工程では、組み立てられた前記クローラクレーンの前記クレーン本体を上昇させて支持し、前記無限軌道走行体を前記クレーン本体から切り離すことを特徴とする。
通常、クローラクレーンにおいて無限軌道走行体を分離するには、旋回体からブームおよびカウンターウェイトを取り外した後、無限軌道走行体から旋回体を取り外すように、クレーン本体を解体している。この点、この橋桁送出し方法によれば、クレーン本体を上昇させて支持するので、クレーン本体を解体することなく、無限軌道走行体のみを分離している。このため、分離作業を短時間で行え、かつ分解前および組立後は、クレーンとして利用できる。この結果、工事期間の短縮化を図り、橋桁の架設工事におけるトータルコストを低減できる。
また、本発明の橋桁送出し方法では、前記クレーン本体と前記無限軌道走行体とを分離した後、前記クレーン本体の油圧装置と前記無限軌道走行体の走行駆動装置とを油圧管で接続して、前記クレーン本体から前記無限軌道走行体を遠隔操作することを特徴とする。
この橋桁送出し方法によれば、無限軌道走行体を操作する操作装置を別途備える必要なく分離した無限軌道走行体を走行させることができる。
上述の目的を達成するために、本発明の橋桁送出し設備では、組み立てられたクローラクレーンのクレーン本体から分離された無限軌道走行体と、前記無限軌道走行体の旋回受部に装着され橋桁の荷重を受ける架台と、前記クレーン本体の油圧装置と前記無限軌道走行体の走行駆動装置とを接続する油圧管と、を備えたことを特徴とする。
この橋桁送出し設備によれば、組み立てられたクローラクレーンのクレーン本体から分離した無限軌道走行体を、橋桁を送り出す推進装置として利用できる。このため、軌条や別途推進装置を必要としない。しかも、クローラクレーンの無限軌道走行体は、元より反力が分散される構造であるため、地盤補強を行ったり、敷鉄板養生を広い範囲で行ったりする必要がない。この結果、橋桁の送り出しに係る設備を極力低減できる。しかも、クローラクレーンの無限軌道走行体は、元より走行方向を変えられるので、橋桁の送り出し方向の修正が容易に行える。
また、本発明の橋桁送出し設備では、前記無限軌道走行体に対して桁押え部または錘を備えることを特徴とする。
この橋桁送出し設備によれば、桁押え部または錘により推進力が低下する事態を防ぎ、無限軌道走行体の推進力を地面に確実に伝えて橋桁の送り出しを適宜行える。
また、本発明の橋桁送出し設備では、組み立てられた前記クローラクレーンの前記クレーン本体を上昇支持する昇降機構を備えることを特徴とする。
通常、クローラクレーンにおいて無限軌道走行体を分離するには、旋回体からブームおよびカウンターウェイトを取り外した後、無限軌道走行体から旋回体を取り外すように、クレーン本体を解体している。この点、この橋桁送出し設備によれば、クレーン本体を上昇させて支持するので、クレーン本体を解体することなく、無限軌道走行体のみを分離している。このため、分離作業を短時間で行え、かつ分解前および組立後は、クレーンとして利用できる。この結果、工事期間の短縮化を図り、橋桁の架設工事におけるトータルコストを低減できる。
本発明によれば、橋桁の送り出しに係る設備を極力低減し、かつ送り出し方向の修正を行える。
図1は、本発明の実施の形態に係る橋桁送出し方法においてクローラクレーンをクレーン本体と無限軌道走行体とに分離する工程の側面図である。 図2は、クローラクレーンをクレーン本体と無限軌道走行体とに分離する工程の正面図である。 図3は、クローラクレーンをクレーン本体と無限軌道走行体とに分離する工程の正面図である。 図4は、クローラクレーンをクレーン本体と無限軌道走行体とに分離する工程の正面図である。 図5は、クローラクレーンをクレーン本体と無限軌道走行体とに分離する工程の正面図である。 図6は、本発明の実施の形態に係る橋桁送出し設備および橋桁の送り出し工程の概略図である。 図7は、橋桁送出し設備の側面図である。 図8は、橋桁送出し設備の正面図である。
以下に、本発明に係る実施の形態を図面に基づいて詳細に説明する。なお、この実施の形態によりこの発明が限定されるものではない。また、下記実施の形態における構成要素には、当業者が置換可能かつ容易なもの、あるいは実質的に同一のものが含まれる。
本実施の形態の橋桁送出し方法および橋桁送出し設備では、図1に示すクローラクレーン1が適用される。クローラクレーン1は、クレーン本体2と無限軌道走行体3とを備えた走行クレーンであり、比較的柔らかい地盤や急勾配での作業ができ、回転もその場でできる利点がある。
クレーン本体2は、主に、旋回体21と、旋回体21に装備されるブーム22と、旋回体21に装備されるカウンターウェイト23とで構成されている。旋回体21は、無限軌道走行体3の上に搭載されるもので、油圧装置24、ブーム駆動装置25、旋回駆動装置26、および操縦席27が設けられている。油圧装置24は、エンジン、およびエンジンにより駆動されて作動油に圧力を加える油圧ポンプを有している。ブーム駆動装置25は、油圧装置24の油圧ポンプから圧送された作動油により作動する油圧モータや油圧シリンダを有しており、これら油圧モータや油圧シリンダによりブーム22を駆動する。旋回駆動装置26は、油圧装置24の油圧ポンプから圧送された作動油により作動する油圧モータを有しており、この油圧モータによりクレーン本体2を無限軌道走行体3に対して水平旋回させる。
無限軌道走行体3は、起動輪31および従動輪32に対して無限軌道帯33を巻いた、いわゆるキャタピラーを構成するものである。この無限軌道走行体3には、旋回受部34および走行駆動装置35を有している。旋回受部34は、クレーン本体2の旋回体21を旋回可能に支持するものである。走行駆動装置35は、油圧装置24の油圧ポンプから圧送された作動油により作動する油圧モータを有しており、この油圧モータにより起動輪31を駆動し、無限軌道走行体3を走行させる。また、無限軌道走行体3は、自身を昇降させる垂直油圧ジャッキ36(図4参照)を有している。
また、クローラクレーン1において、上述したブーム22の駆動、クレーン本体2の旋回、無限軌道走行体3の走行は、操縦席27にてオペレータにより操作される。
このクローラクレーン1は、道路の走行が認められていないことから、クレーン本体2と無限軌道走行体3とが分解され、かつクレーン本体2が、旋回体21と、ブーム22と、カウンターウェイト23とに分解されて、工事の現場まで輸送される。そして、クローラクレーン1の組み立てに際しては、無限軌道走行体3の上に旋回体21が搭載された後、この旋回体21にブーム22およびカウンターウェイト23が取り付けられる。逆に、クローラクレーン1の解体に際しては、旋回体21からブーム22およびカウンターウェイト23が取り外された後、無限軌道走行体3の上から旋回体21が取り外される。
上述したクローラクレーン1が適用される本実施の形態の橋桁送出し方法では、図1〜図5に示すように、組み立てられたクローラクレーン1のクレーン本体2と無限軌道走行体3とを分離する。
このクレーン本体2と無限軌道走行体3とを分離する工程では、図2に示すように、組み立てられたクローラクレーン1のクレーン本体2を、無限軌道走行体3と共に昇降機構4より上昇させる。
昇降機構4は、図1および図2に示すように、基礎梁41と、伸縮装置(ジャッキ)42と、クレーン受梁43とで構成されている。基礎梁41は、長手状に形成された鋼材(例えば、H型鋼材)であり、クローラクレーン1が載置されている地面Gであって、クローラクレーン1の両側に沿ってそれぞれ配置される。伸縮装置42は、基礎梁41の上で、クローラクレーン1の前後方向に複数(本実施の形態では3つ)並べて配置される。クレーン受梁43は、長手状に形成された鋼材(例えば、H型鋼材)であり、クローラクレーン1の幅方向に沿い、クローラクレーン1の両側に配置された伸縮装置42に架けて配置される。
そして、図3に示すように、昇降機構4の伸縮装置42を伸長させることで、基礎梁41で地面Gから支えつつクレーン受梁43によりクレーン本体2を無限軌道走行体3と共に上昇させる。これにより、無限軌道走行体3(クローラクレーン1)が地面Gから離隔される。
さらに、図4に示すように、無限軌道走行体3の垂直油圧ジャッキ36を伸長させ、その伸長した端部を地面Gに接地させる。この状態で、クレーン本体2の旋回体21と、無限軌道走行体3の旋回受部34とを分離する。
さらにまた、図5に示すように、無限軌道走行体3の垂直油圧ジャッキ36を短縮させる。これにより、無限軌道走行体3(クローラクレーン1)が地面Gに接地し、クレーン本体2と分離される。また、クレーン本体2は、昇降機構4により上昇された状態で支持される。
次に、本実施の形態の橋桁送出し方法では、クレーン本体2と無限軌道走行体3とを分離した後、図6に示すように、クレーン本体2の油圧装置24と、無限軌道走行体3の走行駆動装置35とを油圧管5で接続する。これにより、オペレータがクレーン本体2の操縦席27にて、クローラクレーン1を走行させる通常の操作を行うことで、無限軌道走行体3を遠隔操作により単体で走行させることが可能になる。
次に、本実施の形態の橋桁送出し方法では、図7および図8に示すように、無限軌道走行体3の旋回受部34に架台6を装着し、この架台6に橋桁100を載せる。
架台6は、荷重受部61と、桁受梁62と、桁押え部63とで構成されている。荷重受部61は、鋼板などからなり、無限軌道走行体3の旋回受部34の上に固定される。桁受梁62は、長手状に形成された鋼材(例えば、H型鋼材)であり、橋桁100の幅員方向に沿い、橋桁100を上下から挟むように橋桁100の上側と下側とに配置される。そして、橋桁100の下側に配置された桁受梁62は、荷重受部61の上に載置される。この桁受梁62は、橋桁100の長さ方向にて複数(本実施の形態では3つ)並べて配置される。なお、橋桁100と桁受梁62との間には、橋桁100を保護するための緩衝部材7を設けてもよい。桁押え部63は、センターホールジャッキ63a、固定具63b、およびテンションバー63cにより構成されている。上側の桁受梁62の上にセンターホールジャッキ63aが配置され、下側の桁受梁62の下に固定具63bが配置されて、これらセンターホールジャッキ63aと固定具63bとがテンションバー63cで連結される。そして、センターホールジャッキ63aによりテンションバー63cを引っ張り、これにより、センターホールジャッキ63aと固定具63bとの間でテンションバー63cに張力が付与され、上下の桁受梁62と共に橋桁100が挟まれ、橋桁100が下方に押圧され、橋桁100を押さえる。なお、図7および図8に一点鎖線で示すように、錘8を、上側の桁受梁62の上、または橋桁100の上に載せて橋桁100を押さえることができ、かつ、カウンターウェイト23を錘8として使用可能な特徴を有する。
次に、本実施の形態の橋桁送出し方法では、図6に示すように、走行させた無限軌道走行体3により、橋桁を送り出す。
このように、上述した本実施の形態の橋桁送出し方法では、組み立てられたクローラクレーン1をクレーン本体2と無限軌道走行体3とに分離した後、無限軌道走行体3の旋回受部34に架台6を装着してこの架台6に橋桁100を載せ、走行する無限軌道走行体3により橋桁100を送り出す。
この橋桁送出し方法によれば、組み立てられたクローラクレーン1をクレーン本体2と無限軌道走行体3とに分離し、この無限軌道走行体3を、橋桁100を送り出す推進装置として利用している。このため、軌条や別途推進装置を必要としない。しかも、クローラクレーン1の無限軌道走行体3は、元より反力が分散される構造であるため、地盤補強を行ったり、敷鉄板養生を広い範囲で行ったりする必要がない。この結果、橋桁100の送り出しに係る設備を極力低減することが可能になる。しかも、クローラクレーン1の無限軌道走行体3は、元より走行方向を変えられるので、橋桁100の送り出し方向の修正を容易に行うことが可能になる。
また、本実施の形態の橋桁送出し方法では、クレーン本体2と無限軌道走行体3とを分離する工程において、組み立てられたクローラクレーン1のクレーン本体2を昇降機構4により上昇させて支持し、無限軌道走行体3をクレーン本体2から切り離す。
通常、クローラクレーン1では、無限軌道走行体3を分離するには、旋回体21からブーム22およびカウンターウェイト23を取り外した後、無限軌道走行体3から旋回体21を取り外すように、クレーン本体2を解体している。この点、この橋桁送出し方法によれば、クレーン本体2を昇降機構4により上昇させて支持するので、クレーン本体2を解体することなく、無限軌道走行体3のみを分離している。このため、分離作業を短時間で行うことが可能になり、かつ分解前および組立後は、クレーンとして利用することが可能になる。この結果、工事期間の短縮化を図り、橋桁の架設工事におけるトータルコストを低減することが可能になる。
また、本実施の形態の橋桁送出し方法では、クレーン本体2と無限軌道走行体3とを分離した後、クレーン本体2の油圧装置24と無限軌道走行体3の走行駆動装置35とを油圧管5で接続して、クレーン本体2から無限軌道走行体3を遠隔操作する。
この橋桁送出し方法によれば、無限軌道走行体3を操作する操作装置を別途備える必要なく分離した無限軌道走行体3を走行させることが可能である。
上述した本実施の形態の橋桁送出し設備では、組み立てられたクローラクレーン1のクレーン本体2から分離された無限軌道走行体3と、クレーン本体2の油圧装置24と無限軌道走行体3の走行駆動部35とを接続する油圧管5と、無限軌道走行体3の旋回受部34に装着され橋桁100の荷重を受ける架台6とを備える。
この橋桁送出し設備によれば、組み立てられたクローラクレーン1のクレーン本体2から分離した無限軌道走行体3を、橋桁100を送り出す推進装置として利用できる。このため、軌条や別途推進装置を必要としない。しかも、クローラクレーン1の無限軌道走行体3は、元より反力が分散される構造であるため、地盤補強を行ったり、敷鉄板養生を広い範囲で行ったりする必要がない。この結果、橋桁100の送り出しに係る設備を極力低減することが可能になる。しかも、クローラクレーン1の無限軌道走行体3は、元より走行方向を変えられるので、橋桁100の送り出し方向の修正を容易に行うことが可能になる。
また、本実施の形態の橋桁送出し設備では、無限軌道走行体3に対して橋桁100を押さえる桁押え部63または錘8を備える。また、カウンターウェイト23を錘8として使用することもできる。
この橋桁送出し設備によれば、桁押え部63または錘8により推進力が低下する事態を防ぎ、無限軌道走行体3の推進力を地面Gに確実に伝えて橋桁100の送り出しを適宜行うことが可能になる。
また、本実施の形態の橋桁送出し設備では、組み立てられたクローラクレーン1のクレーン本体2を上昇支持する昇降機構4を備える。
通常、クローラクレーン1では、無限軌道走行体3を分離するには、旋回体21からブーム22およびカウンターウェイト23を取り外した後、無限軌道走行体3から旋回体21を取り外すように、クレーン本体2を解体している。この点、この橋桁送出し設備によれば、クレーン本体2を昇降機構4により上昇させて支持するので、クレーン本体2を解体することなく、無限軌道走行体3のみを分離している。このため、分離作業を短時間で行うことが可能になり、かつ分解前および組立後は、クレーンとして利用することが可能になる。この結果、工事期間の短縮化を図り、橋桁の架設工事におけるトータルコストを低減することが可能になる。
以上のように、本発明に係る橋桁送出し方法および橋桁送出し設備は、橋桁の送り出しに係る設備を極力低減し、かつ送り出し方向の修正を行うことに適している。
1 クローラクレーン
2 クレーン本体
21 旋回体
22 ブーム
23 カウンターウェイト
24 油圧装置
25 ブーム駆動装置
26 旋回駆動装置
27 操縦席
3 無限軌道走行体
31 起動輪
32 従動輪
33 無限軌道帯
34 旋回受部
35 走行駆動装置
36 垂直油圧ジャッキ
4 昇降機構
41 基礎梁
42 伸縮装置
43 クレーン受梁
5 油圧管
6 架台
61 荷重受部
62 桁受梁
63 桁押え部
63a センターホールジャッキ
63b 固定具
63c テンションバー
7 緩衝部材
8 錘
100 橋桁
G 地面

Claims (6)

  1. 組み立てられたクローラクレーンをクレーン本体と無限軌道走行体とに分離した後、前記無限軌道走行体に橋桁を載せ、走行する前記無限軌道走行体により前記橋桁を送り出すことを特徴とする橋桁送出し方法。
  2. 前記クレーン本体と前記無限軌道走行体とを分離する工程では、組み立てられた前記クローラクレーンの前記クレーン本体を上昇させて支持し、前記無限軌道走行体を前記クレーン本体から切り離すことを特徴とする請求項1に記載の橋桁送出し方法。
  3. 前記クレーン本体と前記無限軌道走行体とを分離した後、前記クレーン本体の油圧装置と前記無限軌道走行体の走行駆動装置とを油圧管で接続して、前記クレーン本体から前記無限軌道走行体を遠隔操作することを特徴とする請求項1または2に記載の橋桁送出し方法。
  4. 組み立てられたクローラクレーンのクレーン本体から分離された無限軌道走行体と、
    前記無限軌道走行体の旋回受部に装着され橋桁の荷重を受ける架台と、
    前記クレーン本体の油圧装置と前記無限軌道走行体の走行駆動装置とを接続する油圧管と、
    を備えたことを特徴とする橋桁送出し設備。
  5. 前記無限軌道走行体に対して桁押え部または錘を備えることを特徴とする請求項4に記載の橋桁送出し設備。
  6. 組み立てられた前記クローラクレーンの前記クレーン本体を上昇支持する昇降機構を備えることを特徴とする請求項4または5に記載の橋桁送出し設備。
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