JP4872940B2 - 橋梁の架設装置ならびに床版の架設方法および橋梁の架設方法 - Google Patents
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Description
図9は、本発明の第3実施形態に係る架設装置60を用いての橋桁の張り出し架設の全体的な状況の概要を示す側面図である。図9の左側の橋脚80に係る橋梁では、橋脚80の下方から、クレーン84により橋桁ブロック1を橋上に運び上げ、該クレーン84により橋桁ブロック1を架設装置60内に載置して架設作業を行っており、図9の右側の橋脚82に係る橋梁では、台車86により、既設橋桁2の張り出し後方から、既設橋桁2の張り出し先端部に位置する架設装置60に橋桁ブロック1を運搬して架設作業を行っている。図9に示すように、クレーン84または台車86により、架設装置60内に橋桁ブロック1が運ばれる。ただし、クレーン84によって、架設装置60内に橋桁ブロック1を載置できる場合は限られており、架設が進み、張り出し先端3の位置がクレーン84の位置から一定以上遠くなると、台車86のような運搬設備が必要となる。これに対応するためには、例えば、既設橋桁2の張り出し両方向に台車86を用意しておけばよい。
クレーン84または台車86により、架設装置10内に橋桁ブロック1が運ばれた後、橋桁ブロック1を張り出し架設する手順について、図11(A)〜(E)を用いて説明する。図11(A)〜(E)は、クレーン84または台車86により本発明の第1実施形態に係る架設装置10内に橋桁ブロック1が運ばれた後の架設作業の手順を示す概要図である。
床版4の運搬も、図9を用いて説明した橋桁ブロック1の運搬の場合と同様に、クレーン84または台車86によりなされ、架設装置60内に床版4が運ばれる。
橋桁の張り出し架設の終了後、架設した橋桁上に床版を架設する架設作業の手順について説明する。本発明の実施形態に係る架設装置を用いての床版の架設方法は3つある。なお、以下の説明では、本発明の実施形態に係る架設装置として、第3実施形態の架設装置60を用いて説明するが、第1実施形態の架設装置10、第2実施形態の架設装置50、第3実施形態の変形例の架設装置62、第4実施形態の架設装置70を用いることもできる。
床版架設の第1の方法は、架設装置60を用いて鋼桁ブロック1を張り出し架設していき、張り出し架設の終了後、橋桁ブロック1の張り出し架設のときと同様に、架設装置60の後方(吊りフレーム駆動装置18がある側)から架設装置60内に床版4を供給して、この床版4を架設装置60を用いて架設していく方法である。架設装置60は、橋桁ブロック1の張り出し架設のときと同様に、既設橋桁2のレール24上を移動し、橋桁ブロック1の張り出し架設のときに用いたレール24を流用する。図13は、架設装置60を用いて、床版架設の第1の方法を行っている状況を模式的に示す側面図であり、図14〜図16は、同じくその各段階を模式的に示す平面図である。
床版架設の第2の方法は、架設装置60を用いて橋桁ブロック1を張り出し架設していき、張り出し架設の終了後、架設装置60の前方の既設床版5の先頭部の上に床版4を供給し、この床版4を架設装置60を用いて架設していく方法である。架設装置60は、橋桁ブロック1の張り出し架設のときと同様に、既設橋桁2のレール24上を移動し、本方法では橋桁ブロック1の張り出し架設のときに用いたレール24を流用する。床版4は、既設床版5の後方の橋脚上や橋台上から既設床版5の上を運搬されて、既設床版5の先頭部の上に供給される。図17は、架設装置60を用いて、床版架設の第2の方法を行っている状況を模式的に示す側面図であり、図18、図19は、同じくその各段階を模式的に示す平面図である。
床版架設の第3の方法は、橋桁ブロック1の張り出し架設の終了後、架設された既設橋桁2上に架設された既設床版5の上にレール25を配置し、このレール25の上を架設装置60が移動するようにして、既設床版5の先頭部に配置された架設装置60に床版4を供給し、この床版4を架設装置60を用いて架設していく方法である。床版4は、既設床版5の後方の橋脚上や橋台上から既設床版5の上を運搬されて、架設装置60内に供給される。図20は、架設装置60を用いて、床版架設の第3の方法を行っている状況を模式的に示す側面図であり、図21〜図23は、同じくその各段階を模式的に示す平面図である。
2…既設橋桁
3…張り出し先端
4…床版
5…既設床版
10、50、60、62…架設装置
12…吊りフレーム
12A…柱部材
12B…梁部材
14…支持フレーム
14A…橋軸方向部材
14B…橋軸直角方向部材
16…ヒンジ
18…吊りフレーム駆動装置
18A…シリンダ
18B…ロッド
18C、18D、18E…ヒンジ
20…吊り上げ装置
20A…吊りワイヤ
21…旋回装置
22…固定装置
22A…レールクランプ
22B…ストッパ
24、25…レール
26…走行装置
26A…車輪
26B…駆動モータ
28…位置微調整装置
30…第1天秤
32…第2天秤
80、82…橋脚
84…クレーン
86…台車
86A、86B、86C…車輪
Claims (30)
- 橋台または橋脚等の支持部に支持された既設橋桁の張り出し先端に橋桁ブロックを架設して橋桁を延長構築するとともに、構築された橋桁上に床版を架設する橋梁の架設装置であって、
橋軸方向と直交する1つの水平軸を回動軸として共通に有する複数のヒンジと、
2つの柱部材および該2つの柱部材の上端部に連結された1つ以上の梁部材からなり、該2つの柱部材の間の間隔は、前記橋桁ブロックの短手方向の幅および前記床版の短手方向の幅よりも広く、かつ、該2つの柱部材の下端部はそれぞれ前記ヒンジに回動可能に連結されており、該ヒンジの有する前記回動軸を中心として、橋軸方向に鉛直を越えて回動可能な、前記橋桁ブロックまたは前記床版を吊り上げる吊りフレームと、
前記複数のヒンジが、橋軸方向について同一方向側の端部に設けられており、該複数のヒンジを介して前記吊りフレームと回動可能に連結されて、前記吊りフレームを回動可能に支持する支持フレームと、
前記支持フレームを前記既設橋桁または構築された橋桁上に架設された前記床版に固定し、前記支持フレームに加わる力を前記既設橋桁または構築された橋桁上に架設された前記床版に伝達する固定装置と、
前記吊りフレームに対して、橋軸方向の成分を有する圧縮力または引張力を加え、前記回動軸を中心として、前記吊りフレームを橋軸方向に回動速度を制御しつつ鉛直を越えて回動させる駆動装置と、
前記橋桁ブロックまたは前記床版を上昇または下降させる昇降装置と、
前記昇降装置によって吊り上げられた前記床版を所定の向きに旋回させる旋回装置と、
を有することを特徴とする橋梁の架設装置。 - 前記支持フレームは、前記既設橋桁上または構築された橋桁上に架設された前記床版上を移動可能であることを特徴とする請求項1に記載の橋梁の架設装置。
- 前記吊りフレームの柱部材の構造が、トラス構造であることを特徴とする請求項1または2に記載の橋梁の架設装置。
- 前記駆動装置が油圧装置であることを特徴とする請求項1〜3のいずれかに記載の橋梁の架設装置。
- 橋台または橋脚等の支持部に支持された橋桁上に床版を架設する方法であって、
2つの柱部材および該2つの柱部材の上端部に連結された1つ以上の梁部材からなり、該2つの柱部材の間の間隔は前記床版の短手方向の幅よりも広く、かつ、該2つの柱部材の下端部はそれぞれ、橋軸方向と直交する1つの水平軸を回動軸として共通に有するヒンジに回動可能に連結されており、該回動軸を中心として、橋軸方向に回動可能な吊りフレームを、前記橋桁上に既に架設された既設床版の先端から少なくとも前記床版の短手方向の幅だけ離して、床版が未設置の前記橋桁上に配置し、該吊りフレームを床版が未設置の前記橋桁側に傾けた状態で、該吊りフレームにより、長手方向が橋軸方向となるように前記橋桁上に載置された床版を吊り上げる第1の工程と、
前記第1の工程で前記床版が吊り上げられた後、前記吊りフレームを、前記ヒンジの前記回動軸を中心として、床版が未設置の橋桁側に傾いた状態から鉛直を越えて、前記既設床版の側に回動させることによって、前記床版全体を、前記既設床版の側に移動させる第2の工程と、
前記第2の工程で前記既設床版の側に移動させられた前記床版を90度回転させた後、該床版を下降させて、該床版を前記既設床版の先端に隣り合うように架設させる第3の工程と、
を含むことを特徴とする床版の架設方法。 - 前記第2の工程において、前記吊りフレームに対して、前記既設床版に向かう橋軸方向の成分を有する圧縮力を作用させて、該吊りフレームを、床版が未設置の橋桁側に傾いた状態から鉛直まで回動させ、鉛直以降の回動は、該吊りフレームに対して、前記既設床版に向かう方向とは反対方向の橋軸方向の成分を有する引張力を加えて該吊りフレームの回動速度を制御しつつ、該吊りフレームを回動させることを特徴とする請求項5に記載の床版の架設方法。
- 前記第2の工程において、前記床版全体を、前記既設床版の側に移動させる際、該床版の重心が前記橋桁のせん断中心軸上を移動することを特徴とする請求項5または6に記載の床版の架設方法。
- 前記第1の工程の前に、前記橋桁上に配設された軌道上を移動する台車で、前記床版を、前記吊りフレームで吊り上げ可能な位置まで運搬する工程を含むことを特徴とする請求項5〜7のいずれかに記載の床版の架設方法。
- 前記台車は、前記既設床版の方向を前として、中央部よりも前寄りと後端部とに車輪が設置されており、該台車により前記床版を前記吊りフレームで吊り上げ可能な位置の手前まで運搬した後、該台車の先頭部に新たに車輪を設置するとともに、中央部よりも前寄りに設置されていた車輪を外して、新たに台車を構成できるようになっており、この新たに構成された台車で、前記吊りフレームで吊り上げ可能な位置の手前まで運搬された前記床版を前記吊りフレームで吊り上げ可能な位置まで運搬することを特徴とする請求項8に記載の床版の架設方法。
- 橋台または橋脚等の支持部に支持された橋桁上に床版を架設する方法であって、
2つの柱部材および該2つの柱部材の上端部に連結された1つ以上の梁部材からなり、該2つの柱部材の間の間隔は前記床版の短手方向の幅よりも広く、かつ、該2つの柱部材の下端部はそれぞれ、橋軸方向と直交する1つの水平軸を回動軸として共通に有するヒンジに回動可能に連結されており、該回動軸を中心として、橋軸方向に回動可能な吊りフレームを、前記橋桁上に既に架設された既設床版の先端から少なくとも前記床版の短手方向の幅だけ離して、床版が未設置の前記橋桁上に配置し、該吊りフレームを前記既設床版側に傾けた状態で、該吊りフレームにより、長手方向が橋軸直角方向となるように前記既設床版上に載置された床版を吊り上げる第1の工程と、
前記第1の工程で前記床版が吊り上げられた後、前記吊りフレームを、前記ヒンジの前記回動軸を中心として、前記既設床版側に傾けた状態から鉛直方向に向けて回動させることによって、前記床版全体を前記既設床版の先端部を越えさせて、前記床版全体を、前記吊りフレームと前記既設床版の先端との間に移動させる第2の工程と、
前記第2の工程で前記吊りフレームと前記既設床版の先端との間に移動させられた前記床版を下降させて、該床版を前記既設床版の先端に隣り合うように架設させる第3の工程と、
を含むことを特徴とする床版の架設方法。 - 前記第2の工程において、前記床版全体を、前記吊りフレームと前記既設床版の先端との間に移動させる際、該床版の重心が前記橋桁のせん断中心軸上を移動することを特徴とする請求項10に記載の床版の架設方法。
- 橋台または橋脚等の支持部に支持された橋桁上に床版を架設する方法であって、
2つの柱部材および該2つの柱部材の上端部に連結された1つ以上の梁部材からなり、該2つの柱部材の間の間隔は前記床版の短手方向の幅よりも広く、かつ、該2つの柱部材の下端部はそれぞれ、橋軸方向と直交する1つの水平軸を回動軸として共通に有するヒンジに回動可能に連結されており、該回動軸を中心として、橋軸方向に回動可能な吊りフレームを、前記橋桁上に既に架設された既設床版の先頭部に配置し、該吊りフレームを前記既設床版側に傾けた状態で、該吊りフレームにより、長手方向が橋軸方向となるように前記既設床版上に載置された床版を吊り上げる第1の工程と、
前記第1の工程で前記床版が吊り上げられた後、前記吊りフレームに橋軸方向の成分を有する圧縮力を加えて該吊りフレームを、前記ヒンジの前記回動軸を中心として、前記既設床版側に傾いた状態から鉛直を越えて、床版が未設置の前記橋桁側に回動させ、鉛直を越えて回動させた以降は橋軸方向の成分を有する引張力を該吊りフレームに加えて該吊りフレームを回動させることによって、吊り上げられた前記床版全体を前記既設床版の先端を越えさせて、床版が未設置の橋桁側に移動させる第2の工程と、
前記第2の工程で前記既設床版の先端部を越えて床版が未設置の橋桁側に移動させられた前記床版を90度回転させた後、該床版を下降させて、該床版を前記既設床版の先端に隣り合うように架設させる第3の工程と、
を含むことを特徴とする床版の架設方法。 - 前記第2の工程において、前記吊りフレームに対して、床版が未設置の橋桁側に向かう方向の橋軸方向の成分を有する圧縮力を作用させて、該吊りフレームを、前記既設床版側に傾いた状態から鉛直まで回動させ、鉛直以降の回動は、該吊りフレームに対して、床版が未設置の橋桁側に向かう方向とは反対方向の橋軸方向の成分を有する引張力を加えて該吊りフレームの回動速度を制御しつつ、該吊りフレームを回動させることを特徴とする請求項8に記載の床版の架設方法。
- 前記第2の工程において、前記床版全体を、前記既設床版の先端を越えさせて、床版が未設置の橋桁側に移動させる際、該床版の重心が前記橋桁のせん断中心軸上を移動することを特徴とする請求項12または13に記載の床版の架設方法。
- 前記第1の工程の前に、前記既設床版上に配設された軌道上を移動する台車で、前記床版を、前記吊りフレームで吊り上げ可能な位置まで運搬する工程を含むことを特徴とする請求項12〜14のいずれかに記載の床版の架設方法。
- 前記台車は、床版が未設置の前記橋桁側の方向を前として、中央部よりも前寄りと後端部とに車輪が設置されており、該台車により前記床版を前記吊りフレームで吊り上げ可能な位置の手前まで運搬した後、該台車の先頭部に新たに車輪を設置するとともに、中央部よりも前寄りに設置されていた車輪を外して、新たに台車を構成できるようになっており、この新たに構成された台車で、前記吊りフレームで吊り上げ可能な位置の手前まで運搬された前記床版を前記吊りフレームで吊り上げ可能な位置まで運搬することを特徴とする請求項15に記載の床版の架設方法。
- 前記第2の工程における前記床版の移動に支障が生じない範囲で、前記吊りフレームの柱部材の長さが短くされていることを特徴とする請求項5〜16のいずれかに記載の床版の架設方法。
- 前記吊りフレームの柱部材の構造をトラス構造としたことを特徴とする請求項5〜17のいずれかに記載の床版の架設方法。
- 前記床版が、プレキャストコンクリート床版であることを特徴とする請求項5〜18のいずれかに記載の床版の架設方法。
- 前記床版が、鋼・コンクリート合成床版の鋼板パネルであることを特徴とする請求項5〜18のいずれかに記載の床版の架設方法。
- 橋台または橋脚等の支持部に支持された既設橋桁の張り出し先端部に橋桁ブロックを架設して橋桁を延長構築した後、延長構築した該橋桁上に床版を架設する橋梁の架設方法であって、
2つの柱部材および該2つの柱部材の上端部に連結された1つ以上の梁部材からなり、該2つの柱部材の間の間隔は前記橋桁ブロックの短手方向の幅および前記床版の短手方向の幅よりも広く、かつ、該2つの柱部材の下端部はそれぞれ、橋軸方向と直交する1つの水平軸を回動軸として共通に有するヒンジに回動可能に連結されており、該回動軸を中心として、橋軸方向に回動可能な吊りフレームにより、前記橋桁ブロックを吊り上げる第1の工程と、
前記第1の工程で前記橋桁ブロックが吊り上げられた後、前記吊りフレームを、前記ヒンジの前記回動軸を中心として回動させることによって、前記橋桁ブロック全体を前記既設橋桁の張り出し先端を越えて前記既設橋桁の張り出し方向に移動させる第2の工程と、
前記第2の工程で前記既設橋桁の張り出し先端を越えて前記既設橋桁の張り出し方向に移動させられた前記橋桁ブロックを下降させて、該橋桁ブロックを前記既設橋桁の張り出し先端と連結させる位置に配置させる第3の工程と、
前記第3の工程で前記既設橋桁の張り出し先端と連結する位置に配置させられた前記橋桁ブロックの前記既設橋桁の張り出し方向後端を、前記既設橋桁の張り出し先端と連結させることによって橋桁を延長構築する第4の工程と、
前記第4の工程で延長構築された橋桁上に既に架設された既設床版の先端から、架設する床版の短手方向の幅だけ少なくとも離して、前記吊りフレームを床版が未設置の前記橋桁上に配置し、該吊りフレームを床版が未設置の前記橋桁側に傾けた状態で、該吊りフレームにより、長手方向が橋軸方向となるように前記橋桁上に載置された床版を吊り上げる第5の工程と、
前記第5の工程で前記床版が吊り上げられた後、前記吊りフレームを、前記ヒンジの前記回動軸を中心として、床版が未設置の橋桁側に傾けた状態から鉛直を越えて、前記既設床版の側に回動させることによって、前記床版全体を、前記既設床版の側に移動させる第6の工程と、
前記第6の工程で前記既設床版の側に移動させられた前記床版を90度回転させた後、該床版を下降させて、該床版を前記既設床版の先端に隣り合うように架設させる第7の工程と、
を含むことを特徴とする橋梁の架設方法。 - 前記第5の工程において、前記吊りフレームに対して、前記既設床版に向かう橋軸方向の成分を有する圧縮力を作用させて、該吊りフレームを、床版が未設置の橋桁側に傾いた状態から鉛直まで回動させ、鉛直以降の回動は、該吊りフレームに対して、前記既設床版に向かう方向とは反対方向の橋軸方向の成分を有する引張力を加えて該吊りフレームの回動速度を制御しつつ、該吊りフレームを回動させることを特徴とする請求項21に記載の橋梁の架設方法。
- 前記第5の工程において、前記床版全体を、前記既設床版の側に移動させる際、該床版の重心が前記橋桁のせん断中心軸上を移動することを特徴とする請求項21または22に記載の橋梁の架設方法。
- 前記第4の工程の前に、前記橋桁上に配設された軌道上を移動する台車で、前記床版を、前記吊りフレームで吊り上げ可能な位置まで運搬する工程を含むことを特徴とする請求項21〜23のいずれかに記載の橋梁の架設方法。
- 前記台車は、前記既設床版の方向を前として、中央部よりも前寄りと後端部とに車輪が設置されており、該台車により前記床版を前記吊りフレームで吊り上げ可能な位置の手前まで運搬した後、該台車の先頭部に新たに車輪を設置するとともに、中央部よりも前寄りに設置されていた車輪を外して、新たに台車を構成できるようになっており、この新たに構成された台車で、前記吊りフレームで吊り上げ可能な位置の手前まで運搬された前記床版を前記吊りフレームで吊り上げ可能な位置まで運搬することを特徴とする請求項24に記載の橋梁の架設方法。
- 橋台または橋脚等の支持部に支持された既設橋桁の張り出し先端部に橋桁ブロックを架設して橋桁を延長構築した後、延長構築した該橋桁上に床版を架設する橋梁の架設方法であって、
2つの柱部材および該2つの柱部材の上端部に連結された1つ以上の梁部材からなり、該2つの柱部材の間の間隔は前記橋桁ブロックの短手方向の幅および前記床版の短手方向の幅よりも広く、かつ、該2つの柱部材の下端部はそれぞれ、橋軸方向と直交する1つの水平軸を回動軸として共通に有するヒンジに回動可能に連結されており、該回動軸を中心として、橋軸方向に回動可能な吊りフレームにより、橋桁ブロックを吊り上げる第1の工程と、
前記第1の工程で前記橋桁ブロックが吊り上げられた後、前記吊りフレームを、前記ヒンジの前記回動軸を中心として回動させることによって、前記橋桁ブロック全体を前記既設橋桁の張り出し先端を越えて前記既設橋桁の張り出し方向に移動させる第2の工程と、
前記第2の工程で前記既設橋桁の張り出し先端を越えて前記既設橋桁の張り出し方向に移動させられた前記橋桁ブロックを下降させて、該橋桁ブロックを前記既設橋桁の張り出し先端と連結させる位置に配置させる第3の工程と、
前記第3の工程で前記既設橋桁の張り出し先端と連結する位置に配置させられた前記橋桁ブロックの前記既設橋桁の張り出し方向後端を、前記既設橋桁の張り出し先端と連結させることによって橋桁を延長構築する第4の工程と、
前記第4の工程で延長構築された橋桁上に既に架設された既設床版の先端から、架設する床版の短手方向の幅だけ少なくとも離して、前記吊りフレームを床版が未設置の前記橋桁上に配置し、該吊りフレームを前記既設床版側に傾けた状態で、該吊りフレームにより、長手方向が橋軸直角方向となるように前記既設床版上に載置された床版を吊り上げる第5の工程と、
前記第5の工程で前記床版が吊り上げられた後、前記吊りフレームを、前記ヒンジの前記回動軸を中心として、前記既設床版側に傾いた状態から鉛直方向に向けて回動させることによって、前記床版全体を前記既設床版の先端部を越えさせて、前記床版全体を、前記吊りフレームと前記既設床版の先端との間に移動させる第6の工程と、
前記第6の工程で前記吊りフレームと前記既設床版の先端との間に移動させられた前記床版を下降させて、該床版を前記既設床版の先端に隣り合うように架設させる第7の工程と、
を含むことを特徴とする橋梁の架設方法。 - 前記第5の工程において、前記床版全体を、前記吊りフレームと前記既設床版の先端との間に移動させる際、該床版の重心が前記橋桁のせん断中心軸上を移動することを特徴とする請求項26に記載の橋梁の架設方法。
- 前記吊りフレームの柱部材の構造をトラス構造としたことを特徴とする請求項21〜27のいずれかに記載の橋梁の架設方法。
- 前記床版が、プレキャストコンクリート床版であることを特徴とする請求項21〜28のいずれかに記載の橋梁の架設方法。
- 前記床版が、鋼・コンクリート合成床版の鋼板パネルであることを特徴とする請求項21〜28のいずれかに記載の橋梁の架設方法。
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