JP6218316B2 - 桁ブロック据付装置及び桁ブロックの据付方法 - Google Patents

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Description

本願発明は、道路橋、鉄道橋等として用いられる橋桁を、複数に分割された施工ブロック毎に順次片持ち状に張り出して架設する際に採用することができ、架設中の橋桁の先端に桁ブロックを据え付ける桁ブロック据付装置及び架設中の橋桁の先端に桁ブロックを据え付ける方法に関するものである。
上床版と下床版とをプレストレストコンクリートで形成し、この上床版と下床版とを連結するウェブ部分に鋼材を使用して断面を箱形とした橋桁が知られている。また、鋼桁の上にコンクリート床版を一体となるように形成した合成構造の橋桁も一般に知られている。このような鋼とコンクリートの複合構造の橋桁では、上床版をコンクリートで形成することにより路面の広い範囲に作用する輪荷重を支持するとともに、鋼材をウェブに用いることによって橋桁の自重を軽くすることができる。また、鋼ウェブには縦方向の折り曲げ線で波形に折り曲げた、いわゆる波形鋼ウェブを用い、横方向の曲げ剛性つまり桁断面の変形に対する剛性を大きくした橋桁が広く採用されている。
このような構成を有する橋桁の架設には、橋脚又は橋台から両側又は片側へ所定の長さの施工ブロック毎に張り出して施工する、いわゆる片持ち施工方法を採用することができる。
片持ち施工方法としては、大型の移動支保工をすでに形成された橋桁から張り出すように設置し、この移動支保工上で一つの施工ブロック分の橋桁を構築する方法が一般的である。しかし、鋼ウェブを用いる橋桁では、比較的軽量である鋼ウェブを片持ち状となった構築中の橋桁から先行して張り出して架設する方法が、例えば特許文献1に開示されている。この方法は、施工ブロック毎に鋼ウェブとなる桁ブロックを先行して張り出すように設置し、この桁ブロックに支保工及び作業足場を支持させてコンクリートの床版を形成するものであり、簡易な装置によって橋桁を構築することが可能となる。
また、鋼ウェブとなる桁ブロックを先行して張り出すように設置する方法として、特許文献2に記載されている技術がある。
この方法は、張り出すように形成された橋桁の先端付近に一施工ブロック分の鋼からなる桁ブロックを上下を逆にして設置し、先端付近における橋桁の上方を回転中心として橋桁の先端側に回転して橋桁の先端から突き出す位置に支持するものである。
特開2004−116060号公報 特開2006−316505号公報
しかしながら、特許文献2に記載されているように一施工ブロック分の鋼からなる桁ブロックを橋桁上から該橋桁の前方に回転させる方法では、次のような改善が望まれる点がある。
鋼ウェブとなる桁ブロックを、回転が可能に支持する装置及び回転するように駆動する装置に大きな部材が必要となり、重量が大きくなる。そして、これを各施工ブロックの構築毎に前方へ移動し、据え付けるために多くの作業量が必要となっている。
本発明は、上記のような事情に鑑みてなされたものであり、その目的は、鋼ウェブを構成する桁ブロックを張り出し架設中の橋桁の先端部分に容易に据え付けて接合することができ、施工ブロック毎に移動が容易である桁ブロック据付装置および桁ブロックの据付方法を提供することである。
上記問題点を解決するために、請求項1に記載の発明は、 片持ち状に張り出すように形成された橋桁上に上下を逆にして載置された桁ブロックを、該橋桁の先端付近を中心に前方側に回転して、既に形成された前記橋桁の先端側に据え付ける桁ブロック据付装置であって、 既に形成された前記橋桁の張り出した先端付近と、該橋桁上に載置された桁ブロックとを連結し、該橋桁の軸線とほぼ直角方向でほぼ水平な軸線を中心にして該桁ブロックの前方側への回転が可能に該桁ブロックを支持する回転支持手段と、 前記橋桁上に立ち上げられた支柱と、 前記支柱の上部と前記桁ブロック又は該桁ブロックに取り付けられた部材との間に掛け回されるワイヤと、 該ワイヤを巻き揚げ、前記桁ブロックの後方側を上方に引き揚げる巻き揚げ機と、 前記巻き揚げ機によって後方側が引き揚げられ、重力によって該桁ブロックに後方側への回転モーメントが作用している位置で前記回転支持手段によって支持された該桁ブロックを保持し、該位置から前方側への回転モーメントが作用する位置まで回転移動させる機能を備えるとともに、前方側への回転モーメントが作用する位置で該桁ブロックの保持を解放する回転移動手段と、を有し、 前記巻き揚げ機は、前記桁ブロックに前方側への回転モーメントが作用した状態では、前記ワイヤを送り出して該桁ブロックを既に形成された橋桁の先端側まで回転させるものである桁ブロック据付装置を提供する。
この装置では、既に張り出すように形成された橋桁の先端部分に、次に接合する桁ブロックを上下を逆にして載置し、この桁ブロックを回転支持手段で橋桁と連結した状態で該橋桁の前方へ弧を描くように回転させるので、桁ブロックの重量のほとんどが回転可能に連結された部分を介して橋桁に支持される。したがって、桁ブロックを橋桁の先端側へ張り出すように据え付ける際に大きな揚力を備えた装置が不要となる。そして、桁ブロックを回転移動させる過程において、桁ブロックの重量によってこの桁ブロックに後方への回転モーメントが作用する位置から前方への回転モーメントが作用する位置までを、回転移動手段によって保持し、重力による回転モーメントの方向が反転する位置を安定した状態で移動させることができる。また、既に構築された橋桁上から回転移動手段に保持されるまでの移動及び回転移動手段から解放されて橋桁の前方となる位置までの移動をワイヤによって支持し、該ワイヤの操作で行うことができる。したがって、桁ブロックを張り出した橋桁の先端部に据え付ける工程を簡易な装置によって安定した状態で行うことが可能となる。
請求項2に係る発明は、請求項1に記載の桁ブロック据付装置において、 前記回転移動手段は、 前記支柱の上部に、ほぼ水平な軸線回りの回転が可能に一端が支持されたアームと、 該アームの他端部に設けられ、前記桁ブロック又は該桁ブロックに取り付けられた部材を把持する把持部と、 該アームを、前記軸線回りに回転駆動する駆動装置と、を有するものとする。
この装置では、把持部で桁ブロック又は桁ブロックに取り付けられた部材を把持し、支柱の上部に設けられた回転軸回りにアームを回転させることによって桁ブロックを後方への回転モーメントが作用する位置から前方への回転モーメントが作用する位置まで移動させることができる。そして、アームを介して柱から桁ブロックを保持しているので、桁ブロックの前方側及び後方側の双方への回転モーメントに対して該桁ブロックを保持することができ、重力による回転モーメントの方向が反転する位置を越えて安定した状態で移動させることができる。
請求項3に係る発明は、請求項1又は請求項2に記載の桁ブロック据付装置において、 前記支柱は、走行可能となった台車上に設けられ、 該台車は前記橋桁に一部が埋め込まれたアンカーによって既に形成された橋桁に固定されるものとする。
この装置では、支柱を台車とともに移動して橋桁に固定することができ、桁ブロックを張り出す毎に移動して次の桁ブロックの据え付けを行う位置に移動することが容易となる。
請求項4に係る発明は、請求項3に記載の桁ブロック据付装置において、 前記回転支持手段は、 既に形成された前記橋桁に固定される基部と、 前記桁ブロックを保持する回転支持枠と、 前記基部と前記回転支持枠とを相互間の回転が可能に連結する回転支持軸と、を有し、 前記基部は、前記台車に取り付けられて該台車とともに移動が可能であるとともに、該台車が既に形成された橋桁に固定されたときに該橋桁に固定することが可能となっているものとする。
この装置では、回転支持手段を台車とともに移動して基部を橋桁に固定することができ、回転支持枠を介して桁ブロックを橋桁と回転可能に連結することが簡単な作業で可能となる。そして、回転支持枠とともに桁ブロックを張り出した橋桁の前方側に回転移動させることができる。
請求項5に係る発明は、 片持ち状に張り出すように形成された橋桁の先端からさらに張り出すように桁ブロックを据え付け、前記橋桁と接合する桁ブロックの据え付け方法であって、 既に形成された前記橋桁上の張り出した先端付近に支柱を立設する工程と、 前記橋桁上に上下を逆にして前記桁ブロックを載置する工程と、 前記橋桁の張り出した先端付近と、該橋桁上に載置された前記桁ブロックとを、該橋桁の軸線とほぼ直角方向でほぼ水平な軸線を中心にして該桁ブロックの前方側への回転が可能に連結する工程と、 前記支柱の上部と前記桁ブロック又は該桁ブロックに取り付けられた部材との間にワイヤを掛け回し、該ワイヤを巻き揚げて、前記桁ブロックの後方側を上方に引き揚げる工程と、 前記支柱の上部と前記桁ブロックとを、該桁ブロックの後方側が上方に引き揚げられた状態とした後に、該桁ブロックの前方側への回転及び後方側への回転を制御することが可能に連結する工程と、 回転が可能に支持された前記桁ブロックに重力による後方側への回転モーメントが作用している位置から前方側への回転モーメントが作用する位置まで、前記支柱と連結した状態で該桁ブロックを保持して回転移動させる工程と、 前方側への回転モーメントが作用した状態となった前記桁ブロックを前記ワイヤによって支持し、前記支柱との連結を解放した後に前記ワイヤを送り出して該桁ブロックを既に形成された橋桁の先端側まで回転させる工程と、を含む桁ブロックの据付方法を提供するものである。
この方法では、桁ブロックを片持ち状に張り出した橋桁の前方へ据え付けるのに、大きな揚力を備えた装置が不要になる。また、桁ブロックを回転移動させる過程において、桁ブロックの重量によってこの桁ブロックに後方への回転モーメントが作用する位置から前方への回転モーメントが作用する位置までを、安定した状態で移動させることができるとともに、その前後ではワイヤの操作によって桁ブロックを回転移動させ、張り出した橋桁の前方部に据え付けることが可能となる。
以上説明したように、本発明に係る桁ブロック据付装置では、片持ち状に張り出して形成された橋桁上から該橋桁の前方部に桁ブロックを移動して据え付ける作業を簡単な構成で、安定して行うことが可能となる。
また、本発明に係る桁ブロックの据付方法では、片持ち状に張り出して形成された橋桁上から該橋桁の前方部に桁ブロックを移動して据え付ける作業を、重量の大きい装置を用いることなく、安定して行うことが可能となる。
本発明に係る桁ブロック据付装置を用いて、又は本発明に係る桁ブロックの据付方法で構築することができる橋桁の一例を示す概略側面図及び断面図である。 図1に示す橋桁の鋼ウェブを形成する鋼部材の概略斜視図である。 図1に示す橋桁の構築方法の概略を示す側面図である。 図1に示す橋桁の構築方法の概略を示す側面図である。 本発明の一実施形態であって、図1に示す橋桁の構築に用いることができる桁ブロック据付装置を示す概略側面図である。 図5に示す桁ブロック据付装置によって桁ブロックを架設中の橋桁の前方側に支持する状態を示す概略側面図である。 図6に示す状態における桁ブロック据付装置の概略正面図である。 図5から図7までに示す桁ブロック据付装置で用いることができる回転移動装置の概略側面図である。 図5から図7までに示す桁ブロック据付装置で用いることができる回転移動装置の概略側面図である。 本発明の一実施形態であって、図5から図7までに示す桁ブロック据付装置を用いて桁ブロックを据え付ける方法を示す概略側面図である。 本発明の一実施形態であって、図5から図7までに示す桁ブロック据付装置を用いて桁ブロックを据え付ける方法を示す概略側面図である。 本発明の一実施形態であって、図5から図7までに示す桁ブロック据付装置を用いて桁ブロックを据え付ける方法を示す概略側面図である。 本発明の一実施形態であって、図5から図7までに示す桁ブロック据付装置を用いて桁ブロックを据え付ける方法を示す概略側面図である。 本発明の一実施形態であって、図5から図7までに示す桁ブロック据付装置を用いて桁ブロックを据え付ける方法を示す概略側面図である。
以下、本発明の実施の形態を図に基づいて説明する。
図1は、本発明に係る桁ブロック据付装置を用いて架設することができる橋桁の一例を示す概略側面図及び断面図である。
この橋桁1は、橋台2及び橋脚3の上に支持され、複数の径間に連続して架け渡されたものであり、橋脚3の上部と橋桁1が一体となるように結合されたラーメン構造となっている。そして、橋桁の断面構成は、コンクリートからなる上床版11及び下床版12が左右1対の波形鋼ウェブ13で上下に連結された箱形となっている。
上記波形鋼ウェブ13は、構造用の鋼板を上下方向の折り曲げ線で折り曲げ、断面を波形とした波形鋼板によって形成されており、図2に示すように、波形鋼板の上縁及び下縁に沿って鋼板からなる上フランジ14及び下フランジ15が溶接で接合されている。
上床版11は、上記波形鋼板に溶接接合された上フランジ14の上に密着するように形成されており、橋桁1の架設現場で打設されたコンクリートで形成されている。そして、コンクリート内には鉄筋が配置されるとともに、必要に応じて橋桁の軸線方向又は橋桁の軸線と直角方向に緊張材が配置され、緊張力が導入されてプレストレストコンクリートとされる。なお、橋桁の軸線に対して直角方向の横リブを橋桁の軸線方向に所定間隔で形成し、これらの横リブ間にプレキャストコンクリート板を架け渡して、この上にコンクリートを打設するものであっても良い。
また、下床版12は、波形鋼ウェブ13に溶接接合された下フランジ15と密接するように形成されたコンクリートからなるものであり、コンクリート内には鉄筋及び必要に応じて緊張材が配置される。
次に、上記橋桁1の構築方法について説明する。
この構築方法は、図3(a)に示すように、基礎地盤から立ち上げられた橋脚3上で、橋桁の一部つまり柱頭部1aを橋脚3と連続するように形成する。そして、図3(b)に示すように、この柱頭部1aから両側へ所定長さに分割された施工ブロック1bを順次張り出すように構築してゆくものである。上記施工ブロック1bの長さは、通常3mから10m程度に設定される。
各施工ブロックの構築は次のように行う。
まず、図4(a)に示すように、既に形成された橋桁1cの張り出した先端部分に本発明の実施形態である桁ブロック据付装置20を設置し、既に形成された橋桁1cに固定する。そして、図4(b)中に破線で示すように、桁ブロック据付装置20上に、次に施工するブロックの波形鋼ウェブ13となる桁ブロック16を上下を逆にして載置する。このとき、桁ブロック16は波形となった鋼板の上縁及び下縁に、図2に示すように上フランジ14及び下フランジ15が接合されている。また、箱形断面を形成するように2つの波形鋼板が橋桁の幅方向に所定の間隔で互いに連結されている。この桁ブロック16を架設する橋桁1cの前方側に回転移動して、図4(b)中に実線で示すように橋桁1cの先端から張り出すように支持する。このように桁ブロック16を橋桁1の前方に据え付ける工程については後に詳述する。
上記桁ブロック16の下フランジには、作業ヤードで桁ブロックの軸線方向に沿ってコンクリートブロックを固着しておくこともできる。このコンクリートブロックは、下床版の一部となるものであり、桁ブロックを既に形成された橋桁から張り出すように据え付けた後に、このコンクリートブロックと連続するように下床版を形成することができる。
張り出すように支持された桁ブロック16上には、図4(c)に示すように吊支保工17をともなう桁ブロック据付装置20を前進移動させる。この桁ブロック据付装置20は、車輪32,33によって支持された台車21から下床版を形成するための吊支保工17を、吊り支持部材18によって吊り支持するものとなっている。
下床版12は、上記台車21から吊り支持された吊支保工17上に、コンクリートを打設するための型枠19を形成し、この上で鉄筋を組み立てた後、コンクリートを打設して形成される。なお、橋桁の軸線方向のプレストレスを導入するために下床版のコンクリート内にPC鋼材を配置する場合には、上記鉄筋を配置するとともに、管状のシースを配置した状態でコンクリートを打設し、コンクリートが硬化した後にPC鋼材を挿通することができる。
一方、上床版11の形成においても、下床版12と同様に台車21から吊り支持された吊支保工上に型枠を組み立て、鉄筋及び緊張材を挿通するためのシースを配置してコンクリートを打設することができる。また、下床版12の形成を先行させ、下床版12のコンクリートが硬化した後に、下床版上に支持させた支保工上で型枠を支持してコンクリートを打設するものであっても良い。
上床版が橋軸と直角方向の横リブを有するものであるときには、プレキャストコンクリートからなる横リブとプレキャストコンクリート板とを用いて、下床版と同時に上床版を形成することもできる。つまり、張り出した橋桁の前方部に据え付けられた2つの波形鋼板上にプレキャストコンクリートからなる横リブを配置する。これらの横リブ間に架け渡すようにプレキャストコンクリート板を配置し、この上にコンクリートを打設して、横リブとプレキャストコンクリート板と現場で打設したコンクリートとが一体となった上床版を形成することができる。
なお、上床版11及び下床版12のコンクリートは、張り出すように支持された桁ブロック16に対して、その軸線方向の全域に打設するものでも良いが、桁ブロック16の先端付近を残して上床版11及び下床版12を形成し、残した部分は次の施工ブロックのコンクリートを打設するときに同時にコンクリートを打設して形成することができる。この実施の形態では、桁ブロック16の先端部を残して上床版11及び下床版12を形成し、台車21の前輪32は上床版が形成されていない部分で鋼からなる上フランジ14上に支持されるものとしている。
上記のようにして鋼ウェブとなる桁ブロック16の据え付け及び接合と、下床版12及び上床版11の形成が完了すると、橋桁の軸線方向にプレストレスを導入し、構築した施工ブロックを既に形成されている橋桁1cに強固に一体化する。その後、張り出した橋桁1cの先端側に桁ブロック据付装置20を移動して、次の施工ブロックの構築を行う。このように橋脚から両側に橋桁1を伸長するように形成し、2つの橋脚3,3間で両側から張り出した橋桁1cの先端が接近すると、これらを連結するように鋼ウェブとなる連結用桁ブロックを接合し、上床版及び下床版を形成して連続する橋桁1とする。また、橋脚3と橋台2間では張り出した橋桁の先端と橋台との間に鋼ウェブとなる端部用桁ブロックを架け渡し、張り出した橋桁と連結したのち、上床版及び下床版を一体となるように形成して橋脚と橋台との間で連続する橋桁とする。
上記のように施工ブロック毎に橋桁1を張り出すように形成するときに、鋼ウェブとなる桁ブロック16を、既に形成された橋桁1cの前方に支持する工程は、図5、図6及び図7に示す桁ブロック据付装置20を用い、次のように行うことができる。
図5は、桁ブロック据付装置20の側面図であり、図6はこの桁ブロック据付装置20によって桁ブロック16を橋桁1cの前方側に支持した状態を示す側面図である。また、図7は、図6に示す状態における正面図である。
この桁ブロック据付装置20は、既に形成された橋桁1c上を走行可能となった台車21と、この台車21上に立ち上げられた支柱22と、既に形成された橋桁1cの張り出した先端付近と該橋桁1c上に載置された桁ブロック16とを連結し、該橋桁の軸線とほぼ直角方向の水平な軸線を中心にして該桁ブロック16の前方側への回転が可能に該桁ブロック16を支持する回転支持装置23と、支柱22の上部に架け回されて橋桁1c上に載置された桁ブロック16の後方側を上方に引き上げるためのワイヤ24と、該ワイヤ24を巻き揚げ、又はワイヤを送り出すことができる巻き揚げ機25と、回転支持装置23によって支持された桁ブロック14を保持し、重力によって桁ブロック16に後方側への回転モーメントが作用している位置から前方側への回転モーメントが作用する位置まで回転移動させる回転移動装置26と、を備えている。
上記台車21は、橋桁1の軸線方向に配置された第1の縦梁31と、この第1の縦梁31を支持する前輪32及び後輪33と、第1の縦梁31上において橋桁の軸線と直角方向に支持される複数の横梁34と、横梁34上に支持される第2の縦梁35と、を備えている。
上記前輪32は、張り出し架設中の波形鋼ウェブ13に溶接接合された上フランジ14上を走行するものとなっており、後輪33は上フランジ14上に形成されたコンクリートの上床版11の上を走行するものとなっている。
上記第1の縦梁31は、橋桁1の幅方向に間隔をあけて2つがほぼ平行に配置されており、上床版11のコンクリートに埋め込まれたアンカー(図示しない)によって位置が移動しないように強固に固定することができるものである。特に後方部は跳ね上げるように揚力が作用しても、これに抵抗できるように保持されるものとなっている。
上記横梁34は、2つの第1の縦梁31上に架け渡され、図7に示すように両端部が張り出すように支持されている。この横梁34の両端部付近に係止された吊り支持材18によって、下床版12又は上床版11を形成するための吊支保工17を支持するものとなっている。
上記第2の縦梁35は、複数の横梁34上に架け渡され、第1の縦梁31より橋桁の中心側に配置されており、この第2の縦梁35を介して上記支柱22を支持するものとなっている。
上記支柱は、2つの第2の縦梁35のそれぞれについて前方付近に立設されており、この支柱22の上部と第2の縦梁35の後方部とを連結するように斜材36を固定して支柱22の前後方向への曲げモーメントに抵抗するものとなっている。また、2つの支柱は、上部横梁37によって連結されるとともに横方向斜材38によって連結され、トラス構造として支柱22の横方向への転倒を防止するものとしている。このように支柱は台車21上に支持されて移動が可能となっており、該台車21を介して張り出した橋桁1c上の先端付近に立設されるものとなっている。
上記回転支持装置23は、台車21に取付枠41と昇降装置42とを介して支持された基部43と、桁ブロック16を保持する回転支持枠44と、上記基部43と回転支持枠44とを相互間の回転が可能に連結する回転支持軸45と、を有するものである。
上記基部43は、台車21に取り付けられて該台車21とともに移動が可能であるとともに、該台車21が既に形成された橋桁1cに固定されたときに、上記昇降装置42によって下降させ、橋桁1cの一部となっている上フランジ14に下端を当接させて、ボルト等の固定手段を用いて固定することが可能となっている。
回転支持枠44は、橋桁1cの幅方向に2つの波形鋼板を連結して構成された桁ブロック16を保持して回転移動させるものであり、主枠51と調整枠52とを有するものである。主枠51は、回転支持軸45を介して台車21に連結されている。調整枠52は、主枠51に対して橋桁1cの軸線方向に相対的な移動が可能に接合されており、橋桁1cの軸線方向の相対定な位置を調整する縦方向調整装置53が設けられている。そして、桁ブロック16は、橋桁1cの幅方向に相対的な位置を調整する横方向調整装置54を介して調整枠52に保持される。したがって、回転支持枠44に保持された桁ブロック16は、橋桁1cの軸線方向及び橋桁の幅方向に位置の調整が可能に保持されるものとなっている。
上記回転支持軸45は、橋桁1cの幅方向に水平に支持され、既に形成された橋桁1c上にある時の回転支持枠44の前方端部と基部43の上部とを、この回転支持軸回りの相対的な回転が可能に連結するものである。そして、基部43に対しては回転支持軸45の位置を上下方向に調整する上下方向調整装置55を介して接合されている。
上記ワイヤ24は、一端が支柱22又は回転支持枠44に定着されるともに、上部横梁37に支持された第1の滑車61と、回転支持枠44に設けられた第2の滑車62に複数回架け回され、他端側が台車21の第1の縦梁31に支持された巻き揚げ機25に巻き取られて、ワイヤ24の巻き揚げ及び送り出しができるものとなっている。ワイヤ24を巻き揚げることによって回転支持枠44が上方に引き上げられ、ワイヤを送り出すことによって回転支持枠44が下降するものである。なお、巻き揚げ機25は、一般に広く用いられているワイヤの巻き揚げ機を用いることができる。
回転移動装置26は、図7及び図8に示すように、上部横梁37に支持されて橋桁1cの幅方向にほぼ水平となった支持軸71に回転が可能に支持された第1のアーム72と、第1のアーム72を支持軸回りに回転するように駆動する第1の駆動装置73と、第1のアーム72と同じ支持軸71に回転が可能に支持された第2のアーム74と、第2のアーム74と第1のアーム72との間が閉じた状態と開放された状態との間で相対的に移動するように第2のアーム74を駆動する第2の駆動装置75と、を備えている。
上記第1のアーム72及び第2のアーム74は、支持軸71から張り出した先端付近が、図8(b)に示すように閉じた状態で回転支持枠44に設けられた突起部63を把持する把持部76となっており、回転支持枠44が重力によって回転支持軸45回りに回転しようとするのを規制できるものとなっている。
上記第1の駆動装置73は、一端が上部横梁37に回動が可能に連結され、他端が第1のアームに回動が可能に連結されており、油圧によってロッド73aを押しだし、又はロッド73aを引き込むことにより、第1のアーム72を支持軸71回りに回転駆動するものである。つまり、図8(b)に示すように第1のアーム72の先端が下方又は張り出した橋桁1cの後方側に向いた状態から、第1の駆動装置73のロッド73aを引き込むことによって図9(a)に示すように第1のアーム72の先端が橋桁1cの前方側つまり先端側に向いた位置まで回転駆動するものである。また、第2の駆動装置75は、一端が第1のアーム72に回動が可能に連結され、他端が第2のアーム74に回動が可能に連結されて、第1のアーム72と第2のアーム74との間を、図8(b)に示すように接近した状態つまり閉じた状態として回転支持枠44に設けられた突起部63を挟み込むように保持するものである。また、この第2の駆動装置75によって第1のアーム72と第2のアーム74とが離れた状態つまり開放された状態として、図8(a)に示すように回転支持枠44の回転移動にともなって移動する突起部63が第1のアームと第2のアームとの間に進入すること及び図9(b)に示すように第1のアーム72と第2のアーム74との間から離れるのを許容するものとなっている。つまり、図8(a)に示すように第1のアーム72と第2のアーム74とが開放された状態から第2の駆動装置75がロッドを押し出すことによって図8(b)に示すように第2のアーム74が第1のアーム72に接近するように駆動し、ロッドを引き込むことによって第1のアーム72と第2のアーム74とを開放する状態となるように駆動するものである。
なお、上記回転支持枠44に設けられた突起部63は、図7に示すように本実施の形態ではワイヤ24が架け回される第2の滑車62と同軸上に設けられている。
次に、このような桁ブロック据付装置20を用いて、波形鋼ウェブ3となる桁ブロック16を、架設する橋桁の前方部に据え付ける方法について説明する。
この桁ブロック据付装置20は、図5に示すように既に形成された橋桁1cの先端付近に移動し、橋桁1cに一端が埋め込まれたアンカー(図示しない)を用いて台車21を橋桁1cに固定する。このとき、台車21の前輪32は、先に形成された施工ブロックの先端部分で上床版11のコンクリートが打設されずに上フランジ14が露出している部分に支持される。一方、この桁ブロック据付装置20の回転支持枠44は台車21上に載置された状態としておく。台車21が固定されると昇降装置42を駆動して回転支持装置23の基部43を下降させ、先に連結されて橋桁1cを構成している桁ブロックの上フランジ14上に該基部43の下端を当接する。
上記回転支持枠44の上には、桁ブロック16を上下が逆となるように載置し、調整枠52と連結する。つまり、桁ブロック16は橋桁1の一部となったときに上フランジ14となる部分を下側にしてこの上フランジ14と調整枠52とを横方向調整装置54を介して連結する。
支柱22の上部に支持された第1の滑車61及び回転支持枠44に取り付けられた第2の滑車62に架け回されたワイヤ24を巻き揚げ機25で巻き揚げることにより、図10に示すように、回転支持枠44は回転支持軸45を中心にして後方部分が上方に引き上げられる。
なお、図10から図13までにおいて、支柱22、回転移動装置26は回転支持枠44の両側部にある部材の間又は桁ブロック16のほぼ平行に配置された2つの波形鋼板の間にあって、側面視においては視認することができない部材であるが、これらの図においては回転支持枠44又は桁ブロック16と上記支柱22又は回転移動装置26とが重なる部分では、支柱22及び回転移動装置26を実線で示し、回転支持枠44及び桁ブロック16を仮想線で示す。
上記のように桁ブロック16を保持した回転支持枠44が回転するように引き揚げられたとき、回転移動装置26の第1のアーム72と第2のアーム74とは、図8(a)に示すように第2の滑車62と同軸上で回転支持枠44に取り付けられた突起部63が移動してくる方向(図8(a)中に矢印Aで示す方向)に向かって開放された状態としておく。そして、第1のアーム72と第2のアーム74との間に突起部63が進入した位置で巻き揚げ機25による巻き揚げを停止し、図8(b)及び図11に示すように第2の駆動装置75を駆動して突起部63を第2のアーム74と第1のアーム72との間に挟み込む。なお、この位置では、桁ブロック16と回転支持枠44とを接合したものの重心は回転支持軸45の位置より橋桁1cの後方側つまり張り出した橋桁の橋脚側にあって重力による回転モーメントは後方側へ作用するものとなっている。
つづいて回転支持枠44が有する突起部63を挟み込むように把持した第1のアーム72と第2のアーム74とを、第1の駆動装置73を駆動することによって、図9(a)に示すように突起部63を把持したまま支持軸71回りに張り出した橋桁1cの先端側へ回転させる。これにより回転支持枠44及びこれに保持された桁ブロック16は、さらに回転支持軸45回りに橋桁1cの先端側に回転する。そして、図12に示すように回転支持枠44と桁ブロック16との重心が回転支持軸45より前方側となるまで移動する。この位置では回転支持枠44と桁ブロック16との重力による回転モーメントは前方側へ作用する。このように第1のアーム72と第2のアーム74との回転によって、回転支持枠44と桁ブロック16との重力によって作用する回転モーメントの方向が反転する位置を通過するが、突起部63が第1のアーム72と第2のアーム74とに把持されて回転支持枠44及び桁ブロック16の回転が規制され、制御された状態で回転移動する。したがって、重力によって作用する回転モーメントが反転する位置を通過するときにも、安定した状態で桁ブロック16が回転移動する。
第1のアーム72と第2のアーム74とが回転して桁ブロック16と回転支持枠44の重力による回転モーメントが前方側に作用する位置まで移動すると、巻き揚げ機25を操作して第1の滑車61と第2の滑車62とに架け回されたワイヤ24に張力が作用する状態とし、図9(b)及び図13に示すように第1のアーム72と第2のアーム74との間を開放する。そして、巻き揚げ機25からワイヤ24を送り出すことによって、図14に示すように回転支持枠44と桁ブロック16を橋桁1cの先端側に回転させる。桁ブロック16が反転して上フランジが上側でほぼ水平となる位置まで移動すると、この位置において、上下方向調整装置55、縦方向調整装置53及び横方向調整装置54を動作させ、桁ブロック16の位置を調整して、桁ブロック16の端面が先に形成された施工ブロックの波形鋼ウェブ13の端面と正確に突き合わされる位置に設定する。この状態で桁ブロック16と先に形成された施工ブロックの波形鋼ウェブ13とを溶接によって接合し、桁ブロック16を据え付ける。その後、台車21を前進させて下床版12及び上床版11のコンクリートを打設して一つの施工ブロックの形成を完了する。
以上に説明した実施形態の桁ブロック据付装置21及び桁ブロックの据付方法は、橋桁1を橋脚3上から両側にバランスをとりながら両側に張り出して構築するときに採用されたものであるが、強固に固定された橋台や既に構築された橋桁から片側に張り出すように橋桁を構築する場合にも、同様に本発明の桁ブロック据付装置及び桁ブロックの据付方法を採用することができる。
また、本発明の桁ブロック据付装置における回転支持手段及び回転移動手段は、上記実施形態における回転支持装置及び回転移動装置に限定されるものではなく、他の構造・機構等を用いたものとすることができ、本発明の範囲内で適宜に設計することができる。
一方、回転移動される桁ブロックは、コンクリートの下床版の一部が既に鋼からなる下フランジと密着するように形成されているものであっても良い。また、下床版の一部を桁ブロックと一体としておくときには、鋼ウェブに鋼からなる下フランジを接合するのではなく、鋼ウェブの下端付近をコンクリートに埋め込むように下床版の一部を形成しておくことができる。さらに、下床版は桁ブロックに一体として2つの鋼ウェブを連結するように形成されているものであってもよい。このように構成すると、桁ブロックの重量は増大するが、回転移動時に複数のウェブとなる鋼板材を横方向に連結する横構を簡略化することができるとともに、桁ブロックを所定の位置に据え付けた後の作業を著しく簡略化することができる。
また、本発明の桁ブロック据付装置又は桁ブロックの据付方法を適用することができる橋桁の断面形状は、上記のようにコンクリートの上床版と下床版と波型鋼ウェブとで箱形の断面となったものに限らず、鋼ウェブが平鋼板で形成されるものであってもよい。また、平鋼板からなるウェブが、橋桁の軸線方向に所定長で分割され、上部と下部とで軸線方向の寸法が大きく中位の部分で寸法が縮小された蝶型の部材であってもよい。さらに、上記のような平鋼板からなるウェブには、圧縮力に対する座屈を防止するために、鋼リブ又はコンクリートの補剛部材が接合されているものでもよい。
さらに、下床版が鋼からなる橋桁、断面が箱形ではなく、上フランジと下フランジとウェブとを有する鋼ガーダーの上にコンクリート床版が形成された橋桁にも適用することができる
1:橋桁、 2:橋台、 3:橋脚、
11:上床版、 12:下床版、 13:波形鋼ウェブ、 14:上フランジ、 15:下フランジ、 16:桁ブロック、 17:吊支保工、 18:吊り支持部材、 19:型枠、
20:桁ブロック据付装置、 21:台車、 22:支柱、 23:回転支持装置、 24:ワイヤ、 25:巻き揚げ機、 26:回転移動装置、
31:第1の縦梁、 32:台車の前輪、 33:台車の後輪、 34:横梁、 35:第2の縦梁、 36:斜材、 37:上部横梁、 38:横方向斜材、
41:取付枠、 42:昇降装置、 43:基部、 44:回転支持枠、 45:回転支持軸、
51:回転支持枠の主枠、 52:回転支持枠の調整枠、 53:縦方向調整装置、 54:横方向調整装置、 55:上下方向調整装置、
61:第1の滑車、 62:第2の滑車、 63:突起部、
71:支持軸、 72:第1のアーム、 73:第1の駆動装置、 74:第2のアーム、 75:第2の駆動装置、 76:把持部

Claims (5)

  1. 片持ち状に張り出すように形成された橋桁上に上下を逆にして載置された桁ブロックを、該橋桁の先端付近を中心に前方側に回転して、既に形成された前記橋桁の先端側に据え付ける桁ブロック据付装置であって、
    既に形成された前記橋桁の張り出した先端付近と、該橋桁上に載置された桁ブロックとを連結し、該橋桁の軸線とほぼ直角方向でほぼ水平な軸線を中心にして該桁ブロックの前方側への回転が可能に該桁ブロックを支持する回転支持手段と、
    前記橋桁上に立ち上げられた支柱と、
    前記支柱の上部と前記桁ブロック又は該桁ブロックに取り付けられた部材との間に掛け回されるワイヤと、
    該ワイヤを巻き揚げ、前記桁ブロックの後方側を上方に引き揚げる巻き揚げ機と、
    前記巻き揚げ機によって後方側が引き揚げられ、重力によって該桁ブロックに後方側への回転モーメントが作用している位置で前記回転支持手段によって支持された該桁ブロックを保持し、該位置から前方側への回転モーメントが作用する位置まで回転移動させる機能を備えるとともに、前方側への回転モーメントが作用する位置で該桁ブロックの保持を解放する回転移動手段と、を有し、
    前記巻き揚げ機は、前記桁ブロックに前方側への回転モーメントが作用した状態では、前記ワイヤを送り出して該桁ブロックを既に形成された橋桁の先端側まで回転させるものであることを特徴とする桁ブロック据付装置。
  2. 前記回転移動手段は、
    前記支柱の上部に、ほぼ水平な軸線回りの回転が可能に一端が支持されたアームと、
    該アームの他端部に設けられ、前記桁ブロック又は該桁ブロックに取り付けられた部材を把持する把持部と、
    該アームを、前記軸線回りに回転駆動する駆動装置と、を有することを特徴とする請求項1に記載の桁ブロック据付装置。
  3. 前記支柱は、走行可能となった台車上に設けられ、
    該台車は前記橋桁に一部が埋め込まれたアンカーによって既に形成された橋桁に固定されるものであることを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の桁ブロック据付装置。
  4. 前記回転支持手段は、
    既に形成された前記橋桁に固定される基部と、
    前記桁ブロックを保持する回転支持枠と、
    前記基部と前記回転支持枠とを相互間の回転が可能に連結する回転支持軸と、を有し、
    前記基部は、前記台車に取り付けられて該台車とともに移動が可能であるとともに、該台車が既に形成された橋桁に固定されたときに該橋桁に固定することが可能となっていることを特徴とする請求項3に記載の桁ブロック据付装置。
  5. 片持ち状に張り出すように形成された橋桁の先端からさらに張り出すように桁ブロックを据え付け、前記橋桁と接合する桁ブロックの据え付け方法であって、
    既に形成された前記橋桁上の張り出した先端付近に支柱を立設する工程と、
    前記橋桁上に上下を逆にして前記桁ブロックを載置する工程と、
    前記橋桁の張り出した先端付近と、該橋桁上に載置された前記桁ブロックとを、該橋桁の軸線とほぼ直角方向でほぼ水平な軸線を中心にして該桁ブロックの前方側への回転が可能に連結する工程と、
    前記支柱の上部と前記桁ブロック又は該桁ブロックに取り付けられた部材との間にワイヤを掛け回し、該ワイヤを巻き揚げて、前記桁ブロックの後方側を上方に引き揚げる工程と、
    前記支柱の上部と前記桁ブロックとを、該桁ブロックの後方側が上方に引き揚げられた状態とした後に、該桁ブロックの前方側への回転及び後方側への回転を制御することが可能に連結する工程と、
    回転が可能に支持された前記桁ブロックに重力による後方側への回転モーメントが作用している位置から前方側への回転モーメントが作用する位置まで、前記支柱と連結した状態で該桁ブロックを保持して回転移動させる工程と、
    前方側への回転モーメントが作用した状態となった前記桁ブロックを前記ワイヤによって支持し、前記支柱との連結を解放した後に前記ワイヤを送り出して該桁ブロックを既に形成された橋桁の先端側まで回転させる工程と、を含むことを特徴とする桁ブロックの据付方法。
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