JP2004244997A - Pc床版敷設機械 - Google Patents
Pc床版敷設機械 Download PDFInfo
- Publication number
- JP2004244997A JP2004244997A JP2003038514A JP2003038514A JP2004244997A JP 2004244997 A JP2004244997 A JP 2004244997A JP 2003038514 A JP2003038514 A JP 2003038514A JP 2003038514 A JP2003038514 A JP 2003038514A JP 2004244997 A JP2004244997 A JP 2004244997A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- floor slab
- slab
- transfer device
- floor
- laying
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Pending
Links
Images
Landscapes
- Road Paving Structures (AREA)
- Bridges Or Land Bridges (AREA)
Abstract
【課題】道路幅員制御、高さ制限がある施工現場で運搬車両上のPC床版を所定の位置に敷設できるPC床版敷設機械とする。
【解決手段】前後方向に移動可能な機体1にガイド部材8を前後方向に亘って取付け、このガイド部材8に沿って揚重装置7を前後方向に移動自在に設けることで、その揚重装置7により運搬車両5上のPC床版4を持ち上げて後方まで搬送し、揚重装置7でPC床版4を下降することで敷設できるようにしたPC床版敷設機械である。
【選択図】 図1
【解決手段】前後方向に移動可能な機体1にガイド部材8を前後方向に亘って取付け、このガイド部材8に沿って揚重装置7を前後方向に移動自在に設けることで、その揚重装置7により運搬車両5上のPC床版4を持ち上げて後方まで搬送し、揚重装置7でPC床版4を下降することで敷設できるようにしたPC床版敷設機械である。
【選択図】 図1
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、道路、トンネル内、橋梁等のコンクリート舗装に使用されるプレキャストコンクリート床版(以下、PC床版という)を道路等に敷設するPC床版敷設機械に関する。
【0002】
【従来の技術】
道路等の舗装として、路盤にPC床版を敷設し、このPC床版上にアスファルト表層を形成するコンクリート舗装方法が特許文献1に開示されている。
このコンクリート舗装方法は、工場等であらかじめ製造したPC床版を運搬車両で施工現場まで運搬し、そのPC床版をクレーン車等で路盤に敷設し、その上にアスファルト表層を施工するので、施工現場でのコンクリート打設による準備工程やコンクリート養生工程がなく、短かい工期で施工できる。
このことから、前述のPC床版を用いたコンクリート舗装方法は急速施工の必要なコンクリート舗装工事として好適である。
【0003】
特許文献2に、台車にPC床版の製造装置と揚重装置を設け、施工現場でPC床版を製造し、そのPC床版を揚重装置で搬送して路盤に敷設するようにしたPC床版敷設装置が開示されている。
【0004】
【特許文献1】
特開平8−49202号公報
【特許文献2】
特開2000−230211号公報
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
特許文献1に開示されたコンクリート舗装方法を実施する際には、施工現場においてトレーラトラック等の運搬車両からPC床版をクレーン車等で吊り上げ、クレーンブームを旋回して所定の位置まで搬送した後にPC床版を下降して路盤の所定の位置に敷設する。
前述のようにしてPC床版を敷設するので、前述したコンクリート舗装方法を、道路幅員制限、高さ制限のある施工現場では実施できないことがある。
【0006】
例えば、片側一車線を通行可能として反対側の一車線にPC床版を敷設する場合には、クレーンブームを旋回すると片側一車線に張り出すことがあり、このような道路幅員制限がある施工現場では前述のコンクリート舗装方法を実施できない。
また、トンネル内や、歩道橋がある交差点内にPC床版を敷設する場合には、クレーンブームを伸ばすとトンネル内壁、歩道橋に干渉することがあり、このような高さ制限がある施工現場では前述のコンクリート舗装方法を実施できない。
【0007】
特許文献2に開示されたPC床版敷設装置であれば、前述した道路幅員制限、高さ制限がある施工現場でもPC床版を所定の位置に敷設できるが、この装置はPC床版製造装置を備えているので、製造したPC床版の養生時間だけ敷設作業を休止しなければならず、短かい工期で施工できるというPC床版を用いたコンクリート舗装の利点を損なう。
【0008】
本発明は、前述の課題に鑑みなされたものであり、その目的は、道路幅員制限、高さ制限がある施工現場で運搬車両上のPC床版を所定の位置に敷設できるようにしたPC床版敷設機械を提供することである。
【0009】
【課題を解決するための手段及び作用・効果】
第1の発明は、PC床版敷設機械において、
前後方向に移動自在な機体1と、
この機体1に設けた搬送手段2を備え、
前記搬送手段2は、PC床版4を昇降すると共に、そのPC床版4を機体1の前方から後方までほぼ直線的に搬送するものであることを特徴とするPC床版敷設機械である。
【0010】
第1の発明によれば、機体1前方の運搬車両5上のPC床版4を上昇して機体1の後方までほぼ直線的に搬送し、そのPC床版4を下降して敷設することができる。
よって、PC床版4をほぼ直線的に前方から後方に移動するので、そのPC床版4が機体1の幅方向両側に大きく突出したり、機体1よりも著しく高い位置まで移動することがない。
したがって、道路幅員制限、高さ制限がある施工現場で運搬車両5上のPC床版4を所定の位置に敷設できる。
【0011】
第2の発明は、第1の発明において搬送手段2は、PC床版4を昇降する揚重装置7と、この揚重装置7を機体1に対して前後方向に直線的に移動自在にガイドするガイド部材8より成るPC床版敷設機械である。
【0012】
第2の発明によれば、揚重装置7でPC床版4を上昇し、その揚重装置7をガイド部材8に沿って直線的に後方に移動することで、そのPC床版4は直線的に前方から後方まで移動する。
よって、道路幅員制限、高さ制限がある施工現場において運搬車両5上のPC床版4をスムーズに機体1の後方まで搬送して敷設できるので、そのPC床版4の敷設作業を迅速に行なうことができる。
【0013】
第3の発明は、第2の発明においてガイド部材8が縦軸回りに旋回するPC床版敷設機械である。
【0014】
第3の発明によれば、ガイド部材8を旋回することで揚重装置7が左右方向、つまり道路幅員方向に移動する。
よって、PC床版4を道路幅員方向に位置調整して敷設できる。
【0015】
第4の発明は、第2の発明においてガイド部材8に沿って左右方向に向う横ビーム25が前後方向に移動し、この横ビーム25に沿って揚重装置7が左右方向に移動するPC床版敷設機械である。
【0016】
第4の発明によれば、揚重装置7を横ビーム25に沿って移動することでPC床版4を左右方向、つまり道路幅員方向に平行に移動できる。
よって、PC床版4を道路幅員方向に位置調整して敷設できると共に、その位置調整がやり易い。
【0017】
第5の発明は、第1の発明において搬送手段2は、引き込み送り出し装置30と、移送装置40を備え、
前記引き込み送り出し装置30は、機体1前方のPC床版4を持ち上げて移送装置40の前部に引き込んで載置し、かつ移送装置40の後部のPC床版4を持ち上げて機体1の後方まで送り出して下降するもので、
前記移送装置40は、前部に載置したPC床版4を後部まで移送するものであるPC床版敷設機械である。
【0018】
第5の発明によれば、機体1前方の運搬車両5上のPC床版4を引き込み送り出し装置30で移送装置40の前部まで引き込んで載置し、そのPC床版4を移送装置40で後部まで移送し、その後に再び引き込み送り出し装置30で機体1の後方まで送り出して敷設できる。
よって、移送装置40の前部に複数のPC床版4を載置し、その複数のPC床版4を後部まで移送し、その後にPC床版4を一枚ずつ敷設できるから、運搬車両5上の複数のPC床版4を全て移送装置40の前部に載置し、その後に一枚ずつ敷設でき、運搬車両5が敷設作業終了まで待機する必要がなく、運搬車両の待機時間を短かくできる。
【0019】
第6の発明は、第5の発明において引き込み送り出し装置30は、前向き姿勢と後向き姿勢とに亘って旋回する伸縮ブーム31にウインチ33を設けたもので、
移送装置40は前移送装置42と後移送装置43を備え、
この前移送装置42から後移送装置43まで移送されるPC床版4が伸縮ブーム31と干渉しないようにしたPC床版敷設装置である。
【0020】
第6の発明によれば、伸縮ブーム31を前向き姿勢とすることでPC床版4を引き込みでき、伸縮ブーム31を後向き姿勢とすることでPC床版4を送り出しできる。
よって、引き込み送り出し装置30は1つの伸縮ブーム31で構成されるから、構成が単純でコストの安いPC床版敷設機械とすることができる。
【0021】
第7の発明は、第5の発明において引き込み送り出し装置30は、機体1の左右一側部に設けた引き込み装置30aと機体1の左右他側部に設けた送り出し装置30bを備え、
移送装置40は、前記引き込み装置30aと送り出し装置30bとの間において機体1に前後方向に連続して設けてあるPC床版敷設装置である。
【0022】
第7の発明によれば、引き込み装置30aと送り出し装置30bが別々であるから、引き込み動作と送り出し動作を同時に行なうことが可能で、PC床版4を効率良く敷設できる。
また、移送装置40は前後方向に連続しているから、PC床版4を前方から後方にスムーズに移送できる。
【0023】
第8の発明は、第1の発明において搬送手段2は、縦軸回りに旋回する多軸旋回アーム60の先端部にウインチ33を設けたもので、
その多軸旋回アーム60を旋回制御することでウインチ33がほぼ直線に沿って前後方向に移動するようにしたPC床版敷設装置である。
【0024】
第8の発明によれば、多軸旋回アーム60を旋回制御してウインチ33をほぼ直線に沿って前後方向に移動することで、ウインチ33で持ち上げたPC床版4を前方から後方までほぼ直線的に搬送できる。
また、多軸旋回アーム60とウインチ33で搬送手段2としたから、その搬送手段2が単純でコストの安いPC床版敷設機械とすることができる。
【0025】
【発明の実施の形態】
本発明の第1の実施の形態を説明する。
図1に示すように機体1と、この機体1に設けた搬送手段2でPC床版敷設機械としてある。
前記機体1は前後方向に移動自在である。
例えば、機体1は走行体3を備え、この走行体3によって機体1は前後方向に移動自在である。
前記搬送手段2はPC床版4を昇降すると共に、そのPC床版4を機体1の前方から後方までほぼ直線的に搬送するものである。好ましくは、幅狭で長尺なPC床版4を、その長手方向にほぼ直線的に搬送する。
【0026】
このようであるから、例えば、機体1の前方に停止した運搬車両5上のPC床版4を持ち上げ、そのPC床版4をほぼ直線的に機体1の後方まで搬送して下降することで、所定位置に敷設できる。例えば、路盤6上の所定位置に敷設できる。
また、PC床版4をほぼ直線的に搬送するので、PC床版4が機体1の幅方向(左右方向)両側に大きく突出することがないし、PC床版4が機体1よりも著しく高い位置まで移動することがない。
よって、道路幅員制限、高さ制限がある施工現場で、運搬車両5上のPC床版4を所定の位置に敷設できる。
【0027】
この実施の形態ではPC床版4を昇降する揚重装置7と、この揚重装置7を機体1に対して前後方向に直線的に移動自在にガイドするガイド部材8で搬送手段2としてある。
前記ガイド部材8は機体1よりも前方及び後方に突出し、揚重装置7は機体1よりも前方に突出した前部位置と機体1よりも後方に突出した後部位置とに亘って前後方向に直線的に移動自在である。
前記機体1は走行体3に縦軸回りに旋回自在に取付けてある。
【0028】
このようであるから、機体1よりも前方に位置する運搬車両5上のPC床版4を揚重装置7で上昇(ピックアップ)し、そのまま揚重装置7をガイド部材8に沿って機体1に対して後方に移動することでPC床版4を直線的に後方まで移動し、揚重装置7でPC床版4を下降することで路盤6上に敷設する。
【0029】
また、PC床版4を路盤6上に敷設する際に、機体1を旋回してガイド部材8を図2の仮想線で示すように左右に旋回移動してPC床版4を道路の幅員方向に移動することができるので、PC床版4を機体1よりも後方の路盤6上に幅員方向に位置調整して敷設できる。
前述のようにしてPC床版4を敷設したら、機体1を前方に移動して前述の動作を行なうことでPC床版4を敷設する。この動作を繰り返しすることでPC床版4を路盤6上に連続して敷設できる。
【0030】
また、機体1の前方に停止した運搬車両5上のPC床版4を、機体1よりも後方に敷設し、機体1は前方に移動するので、運搬車両5は機体1の前方を走行するから、その運搬車両5が敷設したPC床版5の上を走行することがない。
【0031】
次に、各部材の具体形状の一例を図1、図2、図3に基づいて説明する。
前記走行体3はフレーム3aに左右一対の走行部3bを設けたもので、そのフレーム3aに機体1が旋回機構9で縦軸回りに旋回自在に取付けてある。
前記走行部3bは履帯式であるが、タイヤ式でも良いし、ローラやコロなどでも良い。
前記走行体3bは駆動部を有して自走式としてあるが、けん引式でも良い。
【0032】
前記揚重装置7は自走式のホイストである。例えばガイド部材8に沿って移動する本体7aにウインチ7bを設け、このウインチ7bでフック7cを昇降する自走式のホイストである。
運搬車両5上のPC床版4に吊上具を装着し、この吊上具にウインチ7bのフック7cを係着し、その状態でウインチ7bを駆動することでPC床版4を上昇・下降する。
本体7aは図示しない電動モータで駆動輪を回転することでガイド部材8に沿って移動する。
【0033】
前記ガイド部材8は機体1に上下方向移動自在に取付けてあり、そのガイド部材8は高さ調整可能である。
この実施の形態では、機体1の左右両側部とガイド部材8に亘って左右一対の平行リンク10と左右一対のシリンダ11をそれぞれ取付け、各シリンダ11を伸び作動するとガイド部材8が上方に平行移動し、各シリンダ11を縮み作動するとガイド部材8が下方に平行移動する。
【0034】
このようであるから、PC床版敷設作業時にはガイド部材8を上方に向けて平行移動することでガイド部材8を高くする。
これによって、揚重装置7が高くなるから、運搬車両5上に多段に積み重ねたPC床版4を持ち上げて搬送できる。
また、長い距離を移動する場合や、運搬車両に載置して輸送する際にはガイド部材8を下方に向けて平行移動することでガイド部材8を低くする。
これによって、運搬車両によって輸送する際に全高を低くすることができる。
【0035】
具体的には、前記ガイド部材8は主ビーム12と、この主ビーム12の前後中間部に設けた第1・第2中間横ビーム13,14と、主ビーム12の前後寄りに設けた前横ビーム15、後横ビーム16を備えている。
前記主ビーム12に沿って揚重装置7が前後方向に移動する。
各横ビームは主ビーム12と直角で、左右方向に向いている。
前記機体1の前後左右両側部にブラケット17をそれぞれ設ける。
この各ブラケット17と第1・第2中間横ビーム13,14に亘ってリンク18を前後回動自在に連結して前述の平行リンク10とし、後部のブラケット17と第1中間横ビーム13とに亘って前述のシリンダ11を連結する。このシリンダ11は多段式シリンダであるが、これに限ることはない。
前記前部のブラケット17と前横ビーム15及び後部のブラケット17と後横ビーム16とに亘って左右一対の補強アーム19をそれぞれ着脱自在に連結する。
この補強アーム19は主ビーム12が最も高い位置の時(つまり、PC床版敷設作業時)に取付けて主ビーム12をほぼ水平姿勢にしっかりと保持する。
【0036】
前述のように、左右の平行リンク10及び左右の補強アーム19は機体1の左右方向に離隔しているので、その左右の平行リンク10、左右の補強アーム19にPC床版4が干渉することがなく、機体1の前方のPC床版4を機体1の上方を通して後方まで搬送することができる。
また、PC床版敷設作業時には主ビーム12を補強アーム19でしっかりと保持するので、その主ビーム12に沿ってPC床版4を保持した揚重装置7を確実に移動することができる。
【0037】
前述の機体1には動力源と制御機器が取付けてある。
例えば、機体1の幅方向(左右方向)両側部に動力源20と制御機器21が取付けてある。これらの動力源20、制御機器21はカバー体22で覆われている。
前述の動力源20としては、エンジン、発電機、油圧ポンプ等で、制御機器21は走行体3の駆動モータ、シリンダ11、揚重装置7の電動モータを駆動制御するバルブや電気回路等である。
そして、前述の制御機器21はオペレータによる手動操作、有線による遠隔操作、無線による遠隔操作などが可能である。
また、図1に仮想線で示すようにアウトリガ23を設けて機体1の安定性を向上しても良い。
【0038】
次に、本発明の第2の実施の形態について説明する。
この実施の形態は、図4と図5に示すように前述の実施の形態におけるガイド部材8を短かくして機体1の旋回角度を大きくしてもガイド部材8の後端部が道路の幅員を越えないようにし、それによって機体1の左右一側方に位置する運搬車両5上のPC床版4を荷取り、つまり横取りできるようにしたものである。
例えば、主ビーム12を前横ビーム15と第2中間横ビーム14との間の長さとし、主ビーム12の前端部12aが機体1の前方に大きく突出し、後端部12bは機体1の後端部とほぼ同一位置とし、機体1を旋回した時の主ビーム12の前端部12a(ガイド部材8の前端部8a)の旋回軌跡A(機体1の旋回中心1aを中心とする円軌跡)が大きく、主ビーム12の後端部12b(ガイド部材8の後端部8b)の旋回軌跡Bが小さくなる。
【0039】
好ましくは、PC床版敷設機械を一方の車線Cに沿って移動することで一方の車線CにPC床版を敷設し、他方の車線Dに運搬車両5を走行する場合に、旋回軌跡Aが他方の車線Dを越えないようにすると共に、旋回軌跡Bが一方の車線Cを越えないようにする。
【0040】
このようにすることで、他方の車線Dを走行する運搬車両5を一方の車線CのPC床版敷設機械と並列とし、機体1を旋回して主ビーム12の前端部12aを運搬車両5上に位置させる。
この状態で揚重装置7を主ビーム12の前端部12a近くまで移動し、その揚重装置7で運搬車両5上のPC床版4を持ち上げ、揚重装置7を主ビーム12の後端部12bに向けて移動して前後中間部に位置させ、後述する機体1の旋回時に安定性を向上する。
機体1をさらに旋回して主ビーム12の前端部12aを機体1の後方に向け、揚重装置7を主ビーム12の前端部12aに向けて移動してPC床版4を機体1の後方まで移動し、揚重装置7でPC床版4を下降して機体1の後方の路盤6上に敷設する。なお、機体1の旋回時には長尺なPC床版4が前後方向に向うようにPC床版4を動かすことが好ましい。
【0041】
また、前述のように揚重装置7で運搬車両5上のPC床版4を持ち上げた状態で、機体1を旋回して主ビーム12の前端部12aを機体1の後方に突出させ、揚重装置7でPC床版4を下降して敷設することもできる。
【0042】
また、図1の仮想線で示すように、主ビーム12を前部寄り部分aと後部寄り部分bを境として中間部12−1、前部12−2、後部12−3に3分割し、それぞれを着脱自在に連結するようにしても良い。
例えば、中間部12−1、前部12−2、後部12−3にフランジ12cをそれぞれ設け、対向したフランジ12cをボルト12dで連結する。
このようにすれば、前部12−2と後部12−3を中間部12−1に連結することで、第1の実施の形態のPC床版敷設機械とすることができるし、前部12−2、後部12−3を取り外すことで第2の実施の形態のPC床版敷設機械とすることができる。
よって、道路事情等に応じて好ましい状態でPC床版4を敷設できる。
【0043】
次に、本発明の第3の実施の形態を説明する。
この実施の形態は、図6と図7に示すようにガイド部材8を機体1に前後方向に向けて取付け、そのガイド部材8が昇降しないことが前述の第1の実施の形態と相違し、他はほぼ同様である。
例えば、機体1に取付けフレーム24を取付ける。この取付けフレーム24はほぼコ字形状で、その取付けフレーム24の上部にガイド部材8を前後方向に向けて取付け、揚重装置7で持ち上げたPC床版4が取付けフレーム24と干渉せずに機体1の前後方向に直線状に移動できるようにする。
【0044】
このようにすることで、通常の油圧ショベルを基本としてPC床版敷設機械を製作できる。
例えば、通常の油圧ショベルから運搬室を取り外し、その運転室が取付けたあった場所に取付けフレーム24を取付けることで製作できる。
【0045】
次に、本発明の第4の実施の形態を説明する。
この実施の形態は、図8〜図10に示すように揚重装置7を前後方向及び左右方向に移動可能としたことが第1の実施の形態と相違し、他は同様である。
例えば、ガイド部材8は左右一対の主ビーム12を第1・第2中間横ビーム13,14と前横ビーム15、後横ビーム16で間隔を置いて平行に連結し、その一対の主ビーム12に跨って左右方向に向う横ビーム25を前後方向に移動自在に支承する。
この横ビーム25に沿って揚重装置7を移動自在とする。
【0046】
このようにすれば、横ビーム25を左右一対の主ビーム12に沿って前後方向に移動することで揚重装置7が前後方向に移動し、その横ビーム25に沿って揚重装置7を移動することができるから、揚重装置7で持ち上げたPC床版4を機体1の前後方向及び左右方向に移動することができる。
よって、機体1を旋回させずにPC床版4を道路の幅員方向に移動して位置調整できる。なお、機体1は旋回するようにしても良いし、旋回しないようにしても良い。
【0047】
この実施の形態では、走行体3の走行部3bがタイヤであるから、PC床版敷設作業時にはアウトリガ23で機体1を支持する。
なお、走行体3の走行部3bを履帯式としても良い。
【0048】
次に、本発明の第5の実施の形態を説明する。
この実施の形態は、図11〜図14に示すように搬送手段2が、PC床版4を昇降する引き込み送り出し装置30と、移送装置40を備え、前方の運搬車両5上のPC床版4を引き込み送り出し装置30で持ち上げて移送装置40の前部まで引き込んで載置する。そのPC床版4を移送装置40で、その後部まで移送する。
後部まで移送されたPC床版4を引き込み送り出し装置30で再び持ち上げて後方まで送り出して下降することで後方の路盤6上に敷設する。
このようにすることで、搬送手段2で前方のPC床版4を直線的に後方まで搬送して敷設することができる。
【0049】
例えば、機体1は旋回部50と、この旋回部50の前後に設けた前固定部51、後固定部52を備え、その旋回部50の外周面50aは旋回中心50bを中心とする平面円形状で、前固定部51の後面51a、後固定部52の前面52aが旋回部50の外周面50aに沿った円形状である。
前記引き込み送り出し装置30は、前記旋回部50における旋回中心50bよりも一側寄りに設けたブラケット53に、上下揺動自在に設けた他側方に向う伸縮ブーム31と、その最先端ブーム32に取付けたウインチ33と、最基端ブーム34とブラケット53に亘って取付けた揺動用シリンダ35を備え、伸縮ブーム31を伸縮することでウインチ33が前後方向に移動し、伸縮ブーム31を上下に揺動することでウインチ33が上下動する。前記ブラケット53は伸縮ブーム31でPC床版4を吊り上げて支持した時にカウンターウエイトの役目をする。
【0050】
前記搬送装置40は、前記前固定部51の上面と後固定部52の上面に設けた複数のローラ41を設けた前移送装置42と後移送装置43を備えている。このローラ41は旋回部50の上面50cよりも上方に位置している。
この各ローラ41をモータで回転駆動しても良いし、フリー回転状態としても良い。また、ローラ41の代りにベルトコンベア、ボールなどを設けても良い。
前記前移送装置42は長さ調整自在である。例えば前固定部51は可動片54を備え、この可動片54にもローラ41が設けてあり、可動片54をシリンダ55で上方に揺動して前方に突出した水平とすることで前移送装置42が長くなり、可動片54をシリンダ55で下方に揺動することで前移送装置42が短かくなる。
【0051】
次に、PC床版4の敷設作業の一例を説明する。
図11と図12に示すように、旋回部50を旋回して伸縮ブーム31を前方に向けてブラケット53を後方に位置させる。
運搬車両5を図13に仮想線で示すように機体1に接近させる。この時、前固定部51の可動片54を図13に仮想線で示すように下方に揺動して前移送装置42を短かくすることで、運搬車両5をより一層接近させることができる。
伸縮ブーム31を伸長して図13に仮想線で示すようにウインチ33を運搬車両5上のPC床版4の長手方向中間部、好ましくは長手方向中央部に位置させる。この時、前述のように前移送装置42を短かくすることで伸縮ブーム31の伸長ストロークを短かくすることができる。
前記ウインチ33でPC床版4を持ち上げ伸縮ブーム31を縮小して図13の実線、図14(a)に示すようにPC床版4を前移送装置42に引き込むと共に、下降して前移送装置42に載置する。この動作の時に運搬車両5を前方に走行させると共に、前固定部51の可動片54を上方に揺動して水平とすることで前移送装置42を長くする。これによって長尺なPC床版4を前移送装置42で安定して支持できる。
【0052】
ウインチ33をPC床版4から外し、旋回部50を図14(b)に示すように所定角度、例えば90度旋回し、ブラケット53の前面53aを前・後移送装置42,43のPC床版移送方向と直角方向の一側部(左右一側部)42a,43aよりも側方に位置させる。同一位置でも良い。
この状態でPC床版4を前移送装置42で後方に移送し、後移送装置43のローラ41に接し、図14(c)に示すようにPC床版4の前端部4aを旋回部50の旋回中心50b近くとする。
【0053】
旋回部50を図14(c)に示すように所定角度、例えば90度旋回し、伸縮ブーム31を後方に向けると共に、ブラケット53を前方に位置させる。
この状態でウインチ33によってPC床版4を吊り上げ支持し、伸縮ブーム31を伸長してPC床版4を後方に移動し、ウインチ33でPC床版4を下降して路盤6に敷設する。この時、旋回部50を若干の角度旋回することで伸縮ブーム31が左右方向に旋回移動するので、PC床版4を左右方向に移動して道路の幅員方向に位置決めして敷設することができる。
【0054】
前述の動作は一枚のPC床版4毎に実施しても良い。
また、複数枚のPC床版4を前移送装置42上に引き込んで積み重ね支持し、その後に旋回部50を前述のように旋回して複数枚のPC床版4を順次敷設するようにしても良い。
このようにすれば、運搬車両5の待機時間が、一枚のPC床版4毎に実施する場合に比べて短かくできる。
【0055】
前記旋回部50を固定し、その旋回部50の左右一側部に伸縮ブーム31を前方に向う姿勢と後方に向う姿勢に旋回自在に取付け、PC床版4の移送時にPC床版4が伸縮ブーム31と干渉しないようにしても良い。
【0056】
次に、本発明の第6の実施の形態を説明する。
この実施の形態は、図15に示すように第5の実施の形態における旋回部50を旋回した時に、ブラケット53の後面53bが一方の車線Cを越えないようにし、伸縮ブーム31を最も伸長した時の旋回軌跡Eが他方の車線Dを越えないようにしたものである。
【0057】
このようにすれば、他方の車線Dを走行する運搬車両5を一方の車線CのPC床版敷設機械と並列とし、旋回部50を旋回して伸縮ブーム31を他方の車線Dに向けると共に、伸縮ブーム31を伸縮することでウインチ33で運搬車両5上のPC床版4を前固定部51に平行に引き込んで載置することができる。
この後は、前述の図14(b)、(c)に示すようにしてPC床版4を敷設する。
【0058】
次に、本発明の第7の実施の形態を説明する。
この実施の形態は、図16と図17に示すように引き込み送り出し装置30を、引き込み装置30aと送り出し装置30bに区分したこと及び機体1が旋回しないで、その機体1の前後方向に連続して移送装置40を設けたことが前述の第5の実施の形態と相違し、他の構成は同様である。
例えば、前記引き込み装置30aは機体1の後部左右一側寄りに伸縮ブーム31を前方に向けて旋回自在に設けたものである。
前記送り出し装置30bは機体1の前部左右他側寄りに伸縮ブーム31を後方に向けて旋回自在に設けたものである。
前記移送装置40は機体1における引き込み装置30aと送り出し装置30bとの間の位置にベルトコンベア44を前後方向に向けて取付けたものである。
【0059】
この場合には、引き込み装置30aの伸縮ブーム31を若干旋回してウインチ33を機体1の左右方向中間部に位置させることで前述と同様にしてPC床版4を引き込みする。
引き込んだPC床版4を移送装置40で後方まで移送し、送り出し装置30bの伸縮ブーム31を若干旋回してウインチ33を機体1の左右中間部に位置させることで、前述と同様にしてPC床版4を敷設する。
【0060】
次に、本発明の第8の実施の形態を説明する。
この実施の形態は、図18、図19に示すように前述の第7の実施の形態における引き込み装置30a、送り出し装置30bを第1の実施の形態と同様に揚重装置7をガイド部材8に沿って前後方向に移動自在としたものである。
例えば、機体1の後部左右一側寄りにガイド部材8を前方に向けて旋回自在に取付け、そのガイド部材8に沿って揚重装置7を移動自在に設けて引き込み装置30aとする。
機体1の前部左右他側寄りにガイド部材8を後方に向けて旋回自在に取付け、そのガイド部材8に沿って揚重装置7を移動自在に設けて送り出し装置30bとする。
【0061】
この場合には、前述の第7の実施の形態と同様にしてPC床版4を敷設することができる。
【0062】
次に、本発明の第9の実施の形態を説明する。
この実施の形態は、図20と図21に示すように搬送手段2を多軸旋回アーム60の先端部にウインチ33を取付け、その多軸旋回アーム60を旋回することでウインチ33がほぼ直線、好ましくは直線に沿って機体1の前後方向に移動するようにしたものである。
例えば、多軸旋回アーム60は機体1に縦軸回りに旋回自在に設けた第1アーム61と、この第1アーム61に縦軸回りに旋回自在に設けた第2アーム62を備え、第1アーム61と第2アーム62を図21に仮想線で示すように旋回制御することで第2アーム62の先端部が直線Fに沿って前後方向に移動するようにしてある。
前記第2アーム62の先端部にウインチ33が設けてある。
【0063】
具体的には、第1・第2アーム61,62を一直線として前方に向う姿勢から第1アーム61を反時計方向に旋回して第2アーム62の先端部を直線F上に位置させ、第1アーム61をさらに反時計方向に旋回すると同時に第2アーム62を時計方向に旋回して先端部を直線F上に位置させる。
第1アーム61が左右一側方に向う姿勢から後方に向う姿勢まで旋回する時には第2アーム62を時計方向に旋回して先端部を直線F上に位置させる。
【0064】
よって、第2アーム62の先端部に設けたウインチ33が直線Fに沿って前後方向に移動するから、そのウインチ33で持ち上げたPC床版4を直線的に後方まで移動し、ウインチ33でPC床版4を下降することで機体1の後方の路盤6にPC床版4を敷設できる。
【0065】
次に、第1アーム61と第2アーム62を前述のように旋回制御する一例を説明する。
前記第1モータ63で第1アーム61を旋回し、第2モータ64で第2アーム62を旋回する。
図22に示すように第1モータ63、第2モータ64を制御するコントローラ65を設け、このコントローラ65に第1アーム旋回角検出手段66、第2アーム旋回角検出手段67から第1アーム旋回角、第2アーム旋回角を入力する。前記第1・第2アーム旋回角検出手段66,67は第1・第2モータ63,64とともに回転するタコジェネレータで、その出力パルスをコントローラ65に入力して旋回角を検出するようにしてある。なお、角度検出器で第1・第2アーム61,62の旋回角を検出してコントローラ65に入力しても良い。
【0066】
前記コントローラ65には第2アーム62の先端部が直線Fに沿って移動する時の第1アーム61の旋回角と第2アーム62の旋回角が設定され、実際した検出した旋回角が設定した旋回角となるように第1・第2モータ63,64に回転及び回転方向制御信号を出力する。
【0067】
この実施の形態では、機体1の前寄り左右一側部にブラケット68がシリンダ69で前後方向に揺動自在で取付けてあり、このブラケット68に第1アーム61が旋回自在に取付けてある。
このようであるから、第1アーム61を左右一側方に向う姿勢とすると共に、第2アーム62を第1アーム61に重なり合う姿勢とし、シリンダ69でブラケット68を後方に揺動することで、第1・第2アーム61,62が機体1上に倒伏した姿勢にできる。
よって、輸送時などに全高を低くできる。
【0068】
また、第1アーム61、つまり多軸旋回アーム60を機体1の左右一側部に設けたことによって、第1アーム61を左右一側方に向う姿勢とした時に機体1からの突出寸法が短かく、車線を越えないようにできる。
【0069】
前述の第1・第2・第3・第4・第7・第8・第9の実施の形態のPC床版敷設機械においても、第5の実施の形態のPC床版敷設機械と同様に機体1上に複数のPC床版4を載置し、その後に一枚ずつ敷設することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施の形態を示す側面図である。
【図2】本発明の第1の実施の形態を示す平面図である。
【図3】本発明の第1の実施の形態を示す正面図である。
【図4】本発明の第2の実施の形態を示す側面図である。
【図5】本発明の第2の実施の形態を示す平面図である。
【図6】本発明の第3の実施の形態を示す側面図である。
【図7】本発明の第3の実施の形態を示す正面図である。
【図8】本発明の第4の実施の形態を示す側面図である。
【図9】本発明の第4の実施の形態を示す平面図である。
【図10】本発明の第4の実施の形態を示す正面図である。
【図11】本発明の第5の実施の形態を示す側面図である。
【図12】本発明の第5の実施の形態を示す平面図である。
【図13】PC床版の敷設動作説明図の側面図である。
【図14】PC床版の敷設動作説明図の平面図である。
【図15】本発明の第6の実施の形態を示す平面図である。
【図16】本発明の第7の実施の形態を示す側面図である。
【図17】本発明の第7の実施の形態を示す平面図である。
【図18】本発明の第8の実施の形態を示す側面図である。
【図19】本発明の第8の実施の形態を示す平面図である。
【図20】本発明の第9の実施の形態を示す側面図である。
【図21】本発明の第9の実施の形態を示す平面図である。
【図22】制御回路図である。
【符号の説明】
1…機体、2…搬送手段、3…走行体、4…PC床版、5…運搬車両、6…路盤、7…揚重装置、8…ガイド部材、9…旋回機構、25…横ビーム、30…引き込み送り出し装置、30a…引き込み装置、30b…送り出し装置、31…伸縮ブーム、33…ウインチ、40…移送装置、42…前移送装置、43…後移送装置、60…多軸旋回アーム、61…第1アーム、62…第2アーム、63…第1モータ、64…第2モータ、65…コントローラ。
【発明の属する技術分野】
本発明は、道路、トンネル内、橋梁等のコンクリート舗装に使用されるプレキャストコンクリート床版(以下、PC床版という)を道路等に敷設するPC床版敷設機械に関する。
【0002】
【従来の技術】
道路等の舗装として、路盤にPC床版を敷設し、このPC床版上にアスファルト表層を形成するコンクリート舗装方法が特許文献1に開示されている。
このコンクリート舗装方法は、工場等であらかじめ製造したPC床版を運搬車両で施工現場まで運搬し、そのPC床版をクレーン車等で路盤に敷設し、その上にアスファルト表層を施工するので、施工現場でのコンクリート打設による準備工程やコンクリート養生工程がなく、短かい工期で施工できる。
このことから、前述のPC床版を用いたコンクリート舗装方法は急速施工の必要なコンクリート舗装工事として好適である。
【0003】
特許文献2に、台車にPC床版の製造装置と揚重装置を設け、施工現場でPC床版を製造し、そのPC床版を揚重装置で搬送して路盤に敷設するようにしたPC床版敷設装置が開示されている。
【0004】
【特許文献1】
特開平8−49202号公報
【特許文献2】
特開2000−230211号公報
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
特許文献1に開示されたコンクリート舗装方法を実施する際には、施工現場においてトレーラトラック等の運搬車両からPC床版をクレーン車等で吊り上げ、クレーンブームを旋回して所定の位置まで搬送した後にPC床版を下降して路盤の所定の位置に敷設する。
前述のようにしてPC床版を敷設するので、前述したコンクリート舗装方法を、道路幅員制限、高さ制限のある施工現場では実施できないことがある。
【0006】
例えば、片側一車線を通行可能として反対側の一車線にPC床版を敷設する場合には、クレーンブームを旋回すると片側一車線に張り出すことがあり、このような道路幅員制限がある施工現場では前述のコンクリート舗装方法を実施できない。
また、トンネル内や、歩道橋がある交差点内にPC床版を敷設する場合には、クレーンブームを伸ばすとトンネル内壁、歩道橋に干渉することがあり、このような高さ制限がある施工現場では前述のコンクリート舗装方法を実施できない。
【0007】
特許文献2に開示されたPC床版敷設装置であれば、前述した道路幅員制限、高さ制限がある施工現場でもPC床版を所定の位置に敷設できるが、この装置はPC床版製造装置を備えているので、製造したPC床版の養生時間だけ敷設作業を休止しなければならず、短かい工期で施工できるというPC床版を用いたコンクリート舗装の利点を損なう。
【0008】
本発明は、前述の課題に鑑みなされたものであり、その目的は、道路幅員制限、高さ制限がある施工現場で運搬車両上のPC床版を所定の位置に敷設できるようにしたPC床版敷設機械を提供することである。
【0009】
【課題を解決するための手段及び作用・効果】
第1の発明は、PC床版敷設機械において、
前後方向に移動自在な機体1と、
この機体1に設けた搬送手段2を備え、
前記搬送手段2は、PC床版4を昇降すると共に、そのPC床版4を機体1の前方から後方までほぼ直線的に搬送するものであることを特徴とするPC床版敷設機械である。
【0010】
第1の発明によれば、機体1前方の運搬車両5上のPC床版4を上昇して機体1の後方までほぼ直線的に搬送し、そのPC床版4を下降して敷設することができる。
よって、PC床版4をほぼ直線的に前方から後方に移動するので、そのPC床版4が機体1の幅方向両側に大きく突出したり、機体1よりも著しく高い位置まで移動することがない。
したがって、道路幅員制限、高さ制限がある施工現場で運搬車両5上のPC床版4を所定の位置に敷設できる。
【0011】
第2の発明は、第1の発明において搬送手段2は、PC床版4を昇降する揚重装置7と、この揚重装置7を機体1に対して前後方向に直線的に移動自在にガイドするガイド部材8より成るPC床版敷設機械である。
【0012】
第2の発明によれば、揚重装置7でPC床版4を上昇し、その揚重装置7をガイド部材8に沿って直線的に後方に移動することで、そのPC床版4は直線的に前方から後方まで移動する。
よって、道路幅員制限、高さ制限がある施工現場において運搬車両5上のPC床版4をスムーズに機体1の後方まで搬送して敷設できるので、そのPC床版4の敷設作業を迅速に行なうことができる。
【0013】
第3の発明は、第2の発明においてガイド部材8が縦軸回りに旋回するPC床版敷設機械である。
【0014】
第3の発明によれば、ガイド部材8を旋回することで揚重装置7が左右方向、つまり道路幅員方向に移動する。
よって、PC床版4を道路幅員方向に位置調整して敷設できる。
【0015】
第4の発明は、第2の発明においてガイド部材8に沿って左右方向に向う横ビーム25が前後方向に移動し、この横ビーム25に沿って揚重装置7が左右方向に移動するPC床版敷設機械である。
【0016】
第4の発明によれば、揚重装置7を横ビーム25に沿って移動することでPC床版4を左右方向、つまり道路幅員方向に平行に移動できる。
よって、PC床版4を道路幅員方向に位置調整して敷設できると共に、その位置調整がやり易い。
【0017】
第5の発明は、第1の発明において搬送手段2は、引き込み送り出し装置30と、移送装置40を備え、
前記引き込み送り出し装置30は、機体1前方のPC床版4を持ち上げて移送装置40の前部に引き込んで載置し、かつ移送装置40の後部のPC床版4を持ち上げて機体1の後方まで送り出して下降するもので、
前記移送装置40は、前部に載置したPC床版4を後部まで移送するものであるPC床版敷設機械である。
【0018】
第5の発明によれば、機体1前方の運搬車両5上のPC床版4を引き込み送り出し装置30で移送装置40の前部まで引き込んで載置し、そのPC床版4を移送装置40で後部まで移送し、その後に再び引き込み送り出し装置30で機体1の後方まで送り出して敷設できる。
よって、移送装置40の前部に複数のPC床版4を載置し、その複数のPC床版4を後部まで移送し、その後にPC床版4を一枚ずつ敷設できるから、運搬車両5上の複数のPC床版4を全て移送装置40の前部に載置し、その後に一枚ずつ敷設でき、運搬車両5が敷設作業終了まで待機する必要がなく、運搬車両の待機時間を短かくできる。
【0019】
第6の発明は、第5の発明において引き込み送り出し装置30は、前向き姿勢と後向き姿勢とに亘って旋回する伸縮ブーム31にウインチ33を設けたもので、
移送装置40は前移送装置42と後移送装置43を備え、
この前移送装置42から後移送装置43まで移送されるPC床版4が伸縮ブーム31と干渉しないようにしたPC床版敷設装置である。
【0020】
第6の発明によれば、伸縮ブーム31を前向き姿勢とすることでPC床版4を引き込みでき、伸縮ブーム31を後向き姿勢とすることでPC床版4を送り出しできる。
よって、引き込み送り出し装置30は1つの伸縮ブーム31で構成されるから、構成が単純でコストの安いPC床版敷設機械とすることができる。
【0021】
第7の発明は、第5の発明において引き込み送り出し装置30は、機体1の左右一側部に設けた引き込み装置30aと機体1の左右他側部に設けた送り出し装置30bを備え、
移送装置40は、前記引き込み装置30aと送り出し装置30bとの間において機体1に前後方向に連続して設けてあるPC床版敷設装置である。
【0022】
第7の発明によれば、引き込み装置30aと送り出し装置30bが別々であるから、引き込み動作と送り出し動作を同時に行なうことが可能で、PC床版4を効率良く敷設できる。
また、移送装置40は前後方向に連続しているから、PC床版4を前方から後方にスムーズに移送できる。
【0023】
第8の発明は、第1の発明において搬送手段2は、縦軸回りに旋回する多軸旋回アーム60の先端部にウインチ33を設けたもので、
その多軸旋回アーム60を旋回制御することでウインチ33がほぼ直線に沿って前後方向に移動するようにしたPC床版敷設装置である。
【0024】
第8の発明によれば、多軸旋回アーム60を旋回制御してウインチ33をほぼ直線に沿って前後方向に移動することで、ウインチ33で持ち上げたPC床版4を前方から後方までほぼ直線的に搬送できる。
また、多軸旋回アーム60とウインチ33で搬送手段2としたから、その搬送手段2が単純でコストの安いPC床版敷設機械とすることができる。
【0025】
【発明の実施の形態】
本発明の第1の実施の形態を説明する。
図1に示すように機体1と、この機体1に設けた搬送手段2でPC床版敷設機械としてある。
前記機体1は前後方向に移動自在である。
例えば、機体1は走行体3を備え、この走行体3によって機体1は前後方向に移動自在である。
前記搬送手段2はPC床版4を昇降すると共に、そのPC床版4を機体1の前方から後方までほぼ直線的に搬送するものである。好ましくは、幅狭で長尺なPC床版4を、その長手方向にほぼ直線的に搬送する。
【0026】
このようであるから、例えば、機体1の前方に停止した運搬車両5上のPC床版4を持ち上げ、そのPC床版4をほぼ直線的に機体1の後方まで搬送して下降することで、所定位置に敷設できる。例えば、路盤6上の所定位置に敷設できる。
また、PC床版4をほぼ直線的に搬送するので、PC床版4が機体1の幅方向(左右方向)両側に大きく突出することがないし、PC床版4が機体1よりも著しく高い位置まで移動することがない。
よって、道路幅員制限、高さ制限がある施工現場で、運搬車両5上のPC床版4を所定の位置に敷設できる。
【0027】
この実施の形態ではPC床版4を昇降する揚重装置7と、この揚重装置7を機体1に対して前後方向に直線的に移動自在にガイドするガイド部材8で搬送手段2としてある。
前記ガイド部材8は機体1よりも前方及び後方に突出し、揚重装置7は機体1よりも前方に突出した前部位置と機体1よりも後方に突出した後部位置とに亘って前後方向に直線的に移動自在である。
前記機体1は走行体3に縦軸回りに旋回自在に取付けてある。
【0028】
このようであるから、機体1よりも前方に位置する運搬車両5上のPC床版4を揚重装置7で上昇(ピックアップ)し、そのまま揚重装置7をガイド部材8に沿って機体1に対して後方に移動することでPC床版4を直線的に後方まで移動し、揚重装置7でPC床版4を下降することで路盤6上に敷設する。
【0029】
また、PC床版4を路盤6上に敷設する際に、機体1を旋回してガイド部材8を図2の仮想線で示すように左右に旋回移動してPC床版4を道路の幅員方向に移動することができるので、PC床版4を機体1よりも後方の路盤6上に幅員方向に位置調整して敷設できる。
前述のようにしてPC床版4を敷設したら、機体1を前方に移動して前述の動作を行なうことでPC床版4を敷設する。この動作を繰り返しすることでPC床版4を路盤6上に連続して敷設できる。
【0030】
また、機体1の前方に停止した運搬車両5上のPC床版4を、機体1よりも後方に敷設し、機体1は前方に移動するので、運搬車両5は機体1の前方を走行するから、その運搬車両5が敷設したPC床版5の上を走行することがない。
【0031】
次に、各部材の具体形状の一例を図1、図2、図3に基づいて説明する。
前記走行体3はフレーム3aに左右一対の走行部3bを設けたもので、そのフレーム3aに機体1が旋回機構9で縦軸回りに旋回自在に取付けてある。
前記走行部3bは履帯式であるが、タイヤ式でも良いし、ローラやコロなどでも良い。
前記走行体3bは駆動部を有して自走式としてあるが、けん引式でも良い。
【0032】
前記揚重装置7は自走式のホイストである。例えばガイド部材8に沿って移動する本体7aにウインチ7bを設け、このウインチ7bでフック7cを昇降する自走式のホイストである。
運搬車両5上のPC床版4に吊上具を装着し、この吊上具にウインチ7bのフック7cを係着し、その状態でウインチ7bを駆動することでPC床版4を上昇・下降する。
本体7aは図示しない電動モータで駆動輪を回転することでガイド部材8に沿って移動する。
【0033】
前記ガイド部材8は機体1に上下方向移動自在に取付けてあり、そのガイド部材8は高さ調整可能である。
この実施の形態では、機体1の左右両側部とガイド部材8に亘って左右一対の平行リンク10と左右一対のシリンダ11をそれぞれ取付け、各シリンダ11を伸び作動するとガイド部材8が上方に平行移動し、各シリンダ11を縮み作動するとガイド部材8が下方に平行移動する。
【0034】
このようであるから、PC床版敷設作業時にはガイド部材8を上方に向けて平行移動することでガイド部材8を高くする。
これによって、揚重装置7が高くなるから、運搬車両5上に多段に積み重ねたPC床版4を持ち上げて搬送できる。
また、長い距離を移動する場合や、運搬車両に載置して輸送する際にはガイド部材8を下方に向けて平行移動することでガイド部材8を低くする。
これによって、運搬車両によって輸送する際に全高を低くすることができる。
【0035】
具体的には、前記ガイド部材8は主ビーム12と、この主ビーム12の前後中間部に設けた第1・第2中間横ビーム13,14と、主ビーム12の前後寄りに設けた前横ビーム15、後横ビーム16を備えている。
前記主ビーム12に沿って揚重装置7が前後方向に移動する。
各横ビームは主ビーム12と直角で、左右方向に向いている。
前記機体1の前後左右両側部にブラケット17をそれぞれ設ける。
この各ブラケット17と第1・第2中間横ビーム13,14に亘ってリンク18を前後回動自在に連結して前述の平行リンク10とし、後部のブラケット17と第1中間横ビーム13とに亘って前述のシリンダ11を連結する。このシリンダ11は多段式シリンダであるが、これに限ることはない。
前記前部のブラケット17と前横ビーム15及び後部のブラケット17と後横ビーム16とに亘って左右一対の補強アーム19をそれぞれ着脱自在に連結する。
この補強アーム19は主ビーム12が最も高い位置の時(つまり、PC床版敷設作業時)に取付けて主ビーム12をほぼ水平姿勢にしっかりと保持する。
【0036】
前述のように、左右の平行リンク10及び左右の補強アーム19は機体1の左右方向に離隔しているので、その左右の平行リンク10、左右の補強アーム19にPC床版4が干渉することがなく、機体1の前方のPC床版4を機体1の上方を通して後方まで搬送することができる。
また、PC床版敷設作業時には主ビーム12を補強アーム19でしっかりと保持するので、その主ビーム12に沿ってPC床版4を保持した揚重装置7を確実に移動することができる。
【0037】
前述の機体1には動力源と制御機器が取付けてある。
例えば、機体1の幅方向(左右方向)両側部に動力源20と制御機器21が取付けてある。これらの動力源20、制御機器21はカバー体22で覆われている。
前述の動力源20としては、エンジン、発電機、油圧ポンプ等で、制御機器21は走行体3の駆動モータ、シリンダ11、揚重装置7の電動モータを駆動制御するバルブや電気回路等である。
そして、前述の制御機器21はオペレータによる手動操作、有線による遠隔操作、無線による遠隔操作などが可能である。
また、図1に仮想線で示すようにアウトリガ23を設けて機体1の安定性を向上しても良い。
【0038】
次に、本発明の第2の実施の形態について説明する。
この実施の形態は、図4と図5に示すように前述の実施の形態におけるガイド部材8を短かくして機体1の旋回角度を大きくしてもガイド部材8の後端部が道路の幅員を越えないようにし、それによって機体1の左右一側方に位置する運搬車両5上のPC床版4を荷取り、つまり横取りできるようにしたものである。
例えば、主ビーム12を前横ビーム15と第2中間横ビーム14との間の長さとし、主ビーム12の前端部12aが機体1の前方に大きく突出し、後端部12bは機体1の後端部とほぼ同一位置とし、機体1を旋回した時の主ビーム12の前端部12a(ガイド部材8の前端部8a)の旋回軌跡A(機体1の旋回中心1aを中心とする円軌跡)が大きく、主ビーム12の後端部12b(ガイド部材8の後端部8b)の旋回軌跡Bが小さくなる。
【0039】
好ましくは、PC床版敷設機械を一方の車線Cに沿って移動することで一方の車線CにPC床版を敷設し、他方の車線Dに運搬車両5を走行する場合に、旋回軌跡Aが他方の車線Dを越えないようにすると共に、旋回軌跡Bが一方の車線Cを越えないようにする。
【0040】
このようにすることで、他方の車線Dを走行する運搬車両5を一方の車線CのPC床版敷設機械と並列とし、機体1を旋回して主ビーム12の前端部12aを運搬車両5上に位置させる。
この状態で揚重装置7を主ビーム12の前端部12a近くまで移動し、その揚重装置7で運搬車両5上のPC床版4を持ち上げ、揚重装置7を主ビーム12の後端部12bに向けて移動して前後中間部に位置させ、後述する機体1の旋回時に安定性を向上する。
機体1をさらに旋回して主ビーム12の前端部12aを機体1の後方に向け、揚重装置7を主ビーム12の前端部12aに向けて移動してPC床版4を機体1の後方まで移動し、揚重装置7でPC床版4を下降して機体1の後方の路盤6上に敷設する。なお、機体1の旋回時には長尺なPC床版4が前後方向に向うようにPC床版4を動かすことが好ましい。
【0041】
また、前述のように揚重装置7で運搬車両5上のPC床版4を持ち上げた状態で、機体1を旋回して主ビーム12の前端部12aを機体1の後方に突出させ、揚重装置7でPC床版4を下降して敷設することもできる。
【0042】
また、図1の仮想線で示すように、主ビーム12を前部寄り部分aと後部寄り部分bを境として中間部12−1、前部12−2、後部12−3に3分割し、それぞれを着脱自在に連結するようにしても良い。
例えば、中間部12−1、前部12−2、後部12−3にフランジ12cをそれぞれ設け、対向したフランジ12cをボルト12dで連結する。
このようにすれば、前部12−2と後部12−3を中間部12−1に連結することで、第1の実施の形態のPC床版敷設機械とすることができるし、前部12−2、後部12−3を取り外すことで第2の実施の形態のPC床版敷設機械とすることができる。
よって、道路事情等に応じて好ましい状態でPC床版4を敷設できる。
【0043】
次に、本発明の第3の実施の形態を説明する。
この実施の形態は、図6と図7に示すようにガイド部材8を機体1に前後方向に向けて取付け、そのガイド部材8が昇降しないことが前述の第1の実施の形態と相違し、他はほぼ同様である。
例えば、機体1に取付けフレーム24を取付ける。この取付けフレーム24はほぼコ字形状で、その取付けフレーム24の上部にガイド部材8を前後方向に向けて取付け、揚重装置7で持ち上げたPC床版4が取付けフレーム24と干渉せずに機体1の前後方向に直線状に移動できるようにする。
【0044】
このようにすることで、通常の油圧ショベルを基本としてPC床版敷設機械を製作できる。
例えば、通常の油圧ショベルから運搬室を取り外し、その運転室が取付けたあった場所に取付けフレーム24を取付けることで製作できる。
【0045】
次に、本発明の第4の実施の形態を説明する。
この実施の形態は、図8〜図10に示すように揚重装置7を前後方向及び左右方向に移動可能としたことが第1の実施の形態と相違し、他は同様である。
例えば、ガイド部材8は左右一対の主ビーム12を第1・第2中間横ビーム13,14と前横ビーム15、後横ビーム16で間隔を置いて平行に連結し、その一対の主ビーム12に跨って左右方向に向う横ビーム25を前後方向に移動自在に支承する。
この横ビーム25に沿って揚重装置7を移動自在とする。
【0046】
このようにすれば、横ビーム25を左右一対の主ビーム12に沿って前後方向に移動することで揚重装置7が前後方向に移動し、その横ビーム25に沿って揚重装置7を移動することができるから、揚重装置7で持ち上げたPC床版4を機体1の前後方向及び左右方向に移動することができる。
よって、機体1を旋回させずにPC床版4を道路の幅員方向に移動して位置調整できる。なお、機体1は旋回するようにしても良いし、旋回しないようにしても良い。
【0047】
この実施の形態では、走行体3の走行部3bがタイヤであるから、PC床版敷設作業時にはアウトリガ23で機体1を支持する。
なお、走行体3の走行部3bを履帯式としても良い。
【0048】
次に、本発明の第5の実施の形態を説明する。
この実施の形態は、図11〜図14に示すように搬送手段2が、PC床版4を昇降する引き込み送り出し装置30と、移送装置40を備え、前方の運搬車両5上のPC床版4を引き込み送り出し装置30で持ち上げて移送装置40の前部まで引き込んで載置する。そのPC床版4を移送装置40で、その後部まで移送する。
後部まで移送されたPC床版4を引き込み送り出し装置30で再び持ち上げて後方まで送り出して下降することで後方の路盤6上に敷設する。
このようにすることで、搬送手段2で前方のPC床版4を直線的に後方まで搬送して敷設することができる。
【0049】
例えば、機体1は旋回部50と、この旋回部50の前後に設けた前固定部51、後固定部52を備え、その旋回部50の外周面50aは旋回中心50bを中心とする平面円形状で、前固定部51の後面51a、後固定部52の前面52aが旋回部50の外周面50aに沿った円形状である。
前記引き込み送り出し装置30は、前記旋回部50における旋回中心50bよりも一側寄りに設けたブラケット53に、上下揺動自在に設けた他側方に向う伸縮ブーム31と、その最先端ブーム32に取付けたウインチ33と、最基端ブーム34とブラケット53に亘って取付けた揺動用シリンダ35を備え、伸縮ブーム31を伸縮することでウインチ33が前後方向に移動し、伸縮ブーム31を上下に揺動することでウインチ33が上下動する。前記ブラケット53は伸縮ブーム31でPC床版4を吊り上げて支持した時にカウンターウエイトの役目をする。
【0050】
前記搬送装置40は、前記前固定部51の上面と後固定部52の上面に設けた複数のローラ41を設けた前移送装置42と後移送装置43を備えている。このローラ41は旋回部50の上面50cよりも上方に位置している。
この各ローラ41をモータで回転駆動しても良いし、フリー回転状態としても良い。また、ローラ41の代りにベルトコンベア、ボールなどを設けても良い。
前記前移送装置42は長さ調整自在である。例えば前固定部51は可動片54を備え、この可動片54にもローラ41が設けてあり、可動片54をシリンダ55で上方に揺動して前方に突出した水平とすることで前移送装置42が長くなり、可動片54をシリンダ55で下方に揺動することで前移送装置42が短かくなる。
【0051】
次に、PC床版4の敷設作業の一例を説明する。
図11と図12に示すように、旋回部50を旋回して伸縮ブーム31を前方に向けてブラケット53を後方に位置させる。
運搬車両5を図13に仮想線で示すように機体1に接近させる。この時、前固定部51の可動片54を図13に仮想線で示すように下方に揺動して前移送装置42を短かくすることで、運搬車両5をより一層接近させることができる。
伸縮ブーム31を伸長して図13に仮想線で示すようにウインチ33を運搬車両5上のPC床版4の長手方向中間部、好ましくは長手方向中央部に位置させる。この時、前述のように前移送装置42を短かくすることで伸縮ブーム31の伸長ストロークを短かくすることができる。
前記ウインチ33でPC床版4を持ち上げ伸縮ブーム31を縮小して図13の実線、図14(a)に示すようにPC床版4を前移送装置42に引き込むと共に、下降して前移送装置42に載置する。この動作の時に運搬車両5を前方に走行させると共に、前固定部51の可動片54を上方に揺動して水平とすることで前移送装置42を長くする。これによって長尺なPC床版4を前移送装置42で安定して支持できる。
【0052】
ウインチ33をPC床版4から外し、旋回部50を図14(b)に示すように所定角度、例えば90度旋回し、ブラケット53の前面53aを前・後移送装置42,43のPC床版移送方向と直角方向の一側部(左右一側部)42a,43aよりも側方に位置させる。同一位置でも良い。
この状態でPC床版4を前移送装置42で後方に移送し、後移送装置43のローラ41に接し、図14(c)に示すようにPC床版4の前端部4aを旋回部50の旋回中心50b近くとする。
【0053】
旋回部50を図14(c)に示すように所定角度、例えば90度旋回し、伸縮ブーム31を後方に向けると共に、ブラケット53を前方に位置させる。
この状態でウインチ33によってPC床版4を吊り上げ支持し、伸縮ブーム31を伸長してPC床版4を後方に移動し、ウインチ33でPC床版4を下降して路盤6に敷設する。この時、旋回部50を若干の角度旋回することで伸縮ブーム31が左右方向に旋回移動するので、PC床版4を左右方向に移動して道路の幅員方向に位置決めして敷設することができる。
【0054】
前述の動作は一枚のPC床版4毎に実施しても良い。
また、複数枚のPC床版4を前移送装置42上に引き込んで積み重ね支持し、その後に旋回部50を前述のように旋回して複数枚のPC床版4を順次敷設するようにしても良い。
このようにすれば、運搬車両5の待機時間が、一枚のPC床版4毎に実施する場合に比べて短かくできる。
【0055】
前記旋回部50を固定し、その旋回部50の左右一側部に伸縮ブーム31を前方に向う姿勢と後方に向う姿勢に旋回自在に取付け、PC床版4の移送時にPC床版4が伸縮ブーム31と干渉しないようにしても良い。
【0056】
次に、本発明の第6の実施の形態を説明する。
この実施の形態は、図15に示すように第5の実施の形態における旋回部50を旋回した時に、ブラケット53の後面53bが一方の車線Cを越えないようにし、伸縮ブーム31を最も伸長した時の旋回軌跡Eが他方の車線Dを越えないようにしたものである。
【0057】
このようにすれば、他方の車線Dを走行する運搬車両5を一方の車線CのPC床版敷設機械と並列とし、旋回部50を旋回して伸縮ブーム31を他方の車線Dに向けると共に、伸縮ブーム31を伸縮することでウインチ33で運搬車両5上のPC床版4を前固定部51に平行に引き込んで載置することができる。
この後は、前述の図14(b)、(c)に示すようにしてPC床版4を敷設する。
【0058】
次に、本発明の第7の実施の形態を説明する。
この実施の形態は、図16と図17に示すように引き込み送り出し装置30を、引き込み装置30aと送り出し装置30bに区分したこと及び機体1が旋回しないで、その機体1の前後方向に連続して移送装置40を設けたことが前述の第5の実施の形態と相違し、他の構成は同様である。
例えば、前記引き込み装置30aは機体1の後部左右一側寄りに伸縮ブーム31を前方に向けて旋回自在に設けたものである。
前記送り出し装置30bは機体1の前部左右他側寄りに伸縮ブーム31を後方に向けて旋回自在に設けたものである。
前記移送装置40は機体1における引き込み装置30aと送り出し装置30bとの間の位置にベルトコンベア44を前後方向に向けて取付けたものである。
【0059】
この場合には、引き込み装置30aの伸縮ブーム31を若干旋回してウインチ33を機体1の左右方向中間部に位置させることで前述と同様にしてPC床版4を引き込みする。
引き込んだPC床版4を移送装置40で後方まで移送し、送り出し装置30bの伸縮ブーム31を若干旋回してウインチ33を機体1の左右中間部に位置させることで、前述と同様にしてPC床版4を敷設する。
【0060】
次に、本発明の第8の実施の形態を説明する。
この実施の形態は、図18、図19に示すように前述の第7の実施の形態における引き込み装置30a、送り出し装置30bを第1の実施の形態と同様に揚重装置7をガイド部材8に沿って前後方向に移動自在としたものである。
例えば、機体1の後部左右一側寄りにガイド部材8を前方に向けて旋回自在に取付け、そのガイド部材8に沿って揚重装置7を移動自在に設けて引き込み装置30aとする。
機体1の前部左右他側寄りにガイド部材8を後方に向けて旋回自在に取付け、そのガイド部材8に沿って揚重装置7を移動自在に設けて送り出し装置30bとする。
【0061】
この場合には、前述の第7の実施の形態と同様にしてPC床版4を敷設することができる。
【0062】
次に、本発明の第9の実施の形態を説明する。
この実施の形態は、図20と図21に示すように搬送手段2を多軸旋回アーム60の先端部にウインチ33を取付け、その多軸旋回アーム60を旋回することでウインチ33がほぼ直線、好ましくは直線に沿って機体1の前後方向に移動するようにしたものである。
例えば、多軸旋回アーム60は機体1に縦軸回りに旋回自在に設けた第1アーム61と、この第1アーム61に縦軸回りに旋回自在に設けた第2アーム62を備え、第1アーム61と第2アーム62を図21に仮想線で示すように旋回制御することで第2アーム62の先端部が直線Fに沿って前後方向に移動するようにしてある。
前記第2アーム62の先端部にウインチ33が設けてある。
【0063】
具体的には、第1・第2アーム61,62を一直線として前方に向う姿勢から第1アーム61を反時計方向に旋回して第2アーム62の先端部を直線F上に位置させ、第1アーム61をさらに反時計方向に旋回すると同時に第2アーム62を時計方向に旋回して先端部を直線F上に位置させる。
第1アーム61が左右一側方に向う姿勢から後方に向う姿勢まで旋回する時には第2アーム62を時計方向に旋回して先端部を直線F上に位置させる。
【0064】
よって、第2アーム62の先端部に設けたウインチ33が直線Fに沿って前後方向に移動するから、そのウインチ33で持ち上げたPC床版4を直線的に後方まで移動し、ウインチ33でPC床版4を下降することで機体1の後方の路盤6にPC床版4を敷設できる。
【0065】
次に、第1アーム61と第2アーム62を前述のように旋回制御する一例を説明する。
前記第1モータ63で第1アーム61を旋回し、第2モータ64で第2アーム62を旋回する。
図22に示すように第1モータ63、第2モータ64を制御するコントローラ65を設け、このコントローラ65に第1アーム旋回角検出手段66、第2アーム旋回角検出手段67から第1アーム旋回角、第2アーム旋回角を入力する。前記第1・第2アーム旋回角検出手段66,67は第1・第2モータ63,64とともに回転するタコジェネレータで、その出力パルスをコントローラ65に入力して旋回角を検出するようにしてある。なお、角度検出器で第1・第2アーム61,62の旋回角を検出してコントローラ65に入力しても良い。
【0066】
前記コントローラ65には第2アーム62の先端部が直線Fに沿って移動する時の第1アーム61の旋回角と第2アーム62の旋回角が設定され、実際した検出した旋回角が設定した旋回角となるように第1・第2モータ63,64に回転及び回転方向制御信号を出力する。
【0067】
この実施の形態では、機体1の前寄り左右一側部にブラケット68がシリンダ69で前後方向に揺動自在で取付けてあり、このブラケット68に第1アーム61が旋回自在に取付けてある。
このようであるから、第1アーム61を左右一側方に向う姿勢とすると共に、第2アーム62を第1アーム61に重なり合う姿勢とし、シリンダ69でブラケット68を後方に揺動することで、第1・第2アーム61,62が機体1上に倒伏した姿勢にできる。
よって、輸送時などに全高を低くできる。
【0068】
また、第1アーム61、つまり多軸旋回アーム60を機体1の左右一側部に設けたことによって、第1アーム61を左右一側方に向う姿勢とした時に機体1からの突出寸法が短かく、車線を越えないようにできる。
【0069】
前述の第1・第2・第3・第4・第7・第8・第9の実施の形態のPC床版敷設機械においても、第5の実施の形態のPC床版敷設機械と同様に機体1上に複数のPC床版4を載置し、その後に一枚ずつ敷設することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施の形態を示す側面図である。
【図2】本発明の第1の実施の形態を示す平面図である。
【図3】本発明の第1の実施の形態を示す正面図である。
【図4】本発明の第2の実施の形態を示す側面図である。
【図5】本発明の第2の実施の形態を示す平面図である。
【図6】本発明の第3の実施の形態を示す側面図である。
【図7】本発明の第3の実施の形態を示す正面図である。
【図8】本発明の第4の実施の形態を示す側面図である。
【図9】本発明の第4の実施の形態を示す平面図である。
【図10】本発明の第4の実施の形態を示す正面図である。
【図11】本発明の第5の実施の形態を示す側面図である。
【図12】本発明の第5の実施の形態を示す平面図である。
【図13】PC床版の敷設動作説明図の側面図である。
【図14】PC床版の敷設動作説明図の平面図である。
【図15】本発明の第6の実施の形態を示す平面図である。
【図16】本発明の第7の実施の形態を示す側面図である。
【図17】本発明の第7の実施の形態を示す平面図である。
【図18】本発明の第8の実施の形態を示す側面図である。
【図19】本発明の第8の実施の形態を示す平面図である。
【図20】本発明の第9の実施の形態を示す側面図である。
【図21】本発明の第9の実施の形態を示す平面図である。
【図22】制御回路図である。
【符号の説明】
1…機体、2…搬送手段、3…走行体、4…PC床版、5…運搬車両、6…路盤、7…揚重装置、8…ガイド部材、9…旋回機構、25…横ビーム、30…引き込み送り出し装置、30a…引き込み装置、30b…送り出し装置、31…伸縮ブーム、33…ウインチ、40…移送装置、42…前移送装置、43…後移送装置、60…多軸旋回アーム、61…第1アーム、62…第2アーム、63…第1モータ、64…第2モータ、65…コントローラ。
Claims (8)
- PC床版敷設機械において、
前後方向に移動自在な機体(1)と、
この機体(1)に設けた搬送手段(2)を備え、
前記搬送手段(2)は、PC床版(4)を昇降すると共に、そのPC床版(4)を機体(1)の前方から後方までほぼ直線的に搬送するものであることを特徴とするPC床版敷設機械。 - 搬送手段(2)は、PC床版(4)を昇降する揚重装置(7)と、この揚重装置(7)を機体(1)に対して前後方向に直線的に移動自在にガイドするガイド部材(8)より成る請求項1記載のPC床版敷設機械。
- ガイド部材(8)が縦軸回りに旋回する請求項2記載のPC床版敷設機械。
- ガイド部材(8)に沿って左右方向に向う横ビーム(25)が前後方向に移動し、この横ビーム(25)に沿って揚重装置(7)が左右方向に移動する請求項2記載のPC床版敷設機械。
- 搬送手段(2)は、引き込み送り出し装置(30)と、移送装置(40)を備え、
前記引き込み送り出し装置(30)は、機体(1)前方のPC床版(4)を持ち上げて移送装置(40)の前部に引き込んで載置し、かつ移送装置(40)の後部のPC床版(4)を持ち上げて機体(1)の後方まで送り出して下降するもので、
前記移送装置(40)は、前部に載置したPC床版(4)を後部まで移送するものである請求項1記載のPC床版敷設機械。 - 引き込み送り出し装置(30)は、前向き姿勢と後向き姿勢とに亘って旋回する伸縮ブーム(31)にウインチ(33)を設けたもので、
移送装置(40)は前移送装置(42)と後移送装置(43)を備え、
この前移送装置(42)から後移送装置(43)まで移送されるPC床版(4)が伸縮ブーム(31)と干渉しないようにした請求項5記載のPC床版敷設装置。 - 引き込み送り出し装置(30)は、機体(1)の左右一側部に設けた引き込み装置(30a)と機体(1)の左右他側部に設けた送り出し装置(30b)を備え、
移送装置(40)は、前記引き込み装置(30a)と送り出し装置(30b)との間において機体(1)に前後方向に連続して設けてある請求項5記載のPC床版敷設装置。 - 搬送手段(2)は、縦軸回りに旋回する多軸旋回アーム(60)の先端部にウインチ(33)を設けたもので、
その多軸旋回アーム(60)を旋回制御することでウインチ(33)がほぼ直線に沿って前後方向に移動するようにした請求項1記載のPC床版敷設装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2003038514A JP2004244997A (ja) | 2003-02-17 | 2003-02-17 | Pc床版敷設機械 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2003038514A JP2004244997A (ja) | 2003-02-17 | 2003-02-17 | Pc床版敷設機械 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2004244997A true JP2004244997A (ja) | 2004-09-02 |
Family
ID=33023028
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2003038514A Pending JP2004244997A (ja) | 2003-02-17 | 2003-02-17 | Pc床版敷設機械 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2004244997A (ja) |
Cited By (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2010248753A (ja) * | 2009-04-14 | 2010-11-04 | Mitsubishi Heavy Industries Bridge & Steel Structures Engineering Co Ltd | 橋桁送出し方法および橋桁送出し設備 |
JP2013007172A (ja) * | 2011-06-22 | 2013-01-10 | Ihi Infrastructure Systems Co Ltd | 合成床版架設機及び架設方法 |
JP2022016836A (ja) * | 2020-07-13 | 2022-01-25 | 株式会社ピーエス三菱 | 床版用PCa板架設装置及びその方法 |
JP2023003878A (ja) * | 2021-06-24 | 2023-01-17 | 大林道路株式会社 | コンクリート製品据付装置 |
Citations (6)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS53644A (en) * | 1976-06-24 | 1978-01-06 | Ishikawajima Tekko Kensetsu | Erection method of unit slab in bridge erection construction work and crane for erection |
JPS54122553A (en) * | 1978-02-15 | 1979-09-22 | Siemens Ag | Controller of crane |
JPH01310002A (ja) * | 1988-06-06 | 1989-12-14 | Miyaji Tekkosho:Kk | 橋梁の架橋工法およびその装置 |
JPH11131427A (ja) * | 1997-10-31 | 1999-05-18 | Mitsui Miike Mach Co Ltd | コンクリート橋の床版取替作業機 |
JP2002097897A (ja) * | 2000-09-22 | 2002-04-05 | Taisei Corp | トンネルにおける床版の設置方法 |
JP2004232426A (ja) * | 2003-02-03 | 2004-08-19 | Kawada Construction Co Ltd | 床版架設装置 |
-
2003
- 2003-02-17 JP JP2003038514A patent/JP2004244997A/ja active Pending
Patent Citations (6)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS53644A (en) * | 1976-06-24 | 1978-01-06 | Ishikawajima Tekko Kensetsu | Erection method of unit slab in bridge erection construction work and crane for erection |
JPS54122553A (en) * | 1978-02-15 | 1979-09-22 | Siemens Ag | Controller of crane |
JPH01310002A (ja) * | 1988-06-06 | 1989-12-14 | Miyaji Tekkosho:Kk | 橋梁の架橋工法およびその装置 |
JPH11131427A (ja) * | 1997-10-31 | 1999-05-18 | Mitsui Miike Mach Co Ltd | コンクリート橋の床版取替作業機 |
JP2002097897A (ja) * | 2000-09-22 | 2002-04-05 | Taisei Corp | トンネルにおける床版の設置方法 |
JP2004232426A (ja) * | 2003-02-03 | 2004-08-19 | Kawada Construction Co Ltd | 床版架設装置 |
Cited By (6)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2010248753A (ja) * | 2009-04-14 | 2010-11-04 | Mitsubishi Heavy Industries Bridge & Steel Structures Engineering Co Ltd | 橋桁送出し方法および橋桁送出し設備 |
JP2013007172A (ja) * | 2011-06-22 | 2013-01-10 | Ihi Infrastructure Systems Co Ltd | 合成床版架設機及び架設方法 |
JP2022016836A (ja) * | 2020-07-13 | 2022-01-25 | 株式会社ピーエス三菱 | 床版用PCa板架設装置及びその方法 |
JP7421434B2 (ja) | 2020-07-13 | 2024-01-24 | 株式会社ピーエス三菱 | 床版用PCa板架設装置及びその方法 |
JP2023003878A (ja) * | 2021-06-24 | 2023-01-17 | 大林道路株式会社 | コンクリート製品据付装置 |
JP7221336B2 (ja) | 2021-06-24 | 2023-02-13 | 大林道路株式会社 | コンクリート製品据付装置 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
EP3516118B1 (en) | Concrete screeding system with boom mounted screed head | |
CN107893430A (zh) | 预制综合管廊拼装用的安装车 | |
JP2004244997A (ja) | Pc床版敷設機械 | |
JP7519135B1 (ja) | ブロックの搬送据付 | |
JP2004263449A (ja) | Pc床版架設装置及び該装置を用いたpc床版架設方法 | |
JP2662581B2 (ja) | シールド工法における自動資材搬送方法 | |
JP3622890B2 (ja) | メッシュ敷設式連続舗装工法及びその施工機械 | |
JP3915044B2 (ja) | ボックスカルバート敷設方法 | |
JP4199737B2 (ja) | 搬送手段を備えたバックホー | |
JP3311062B2 (ja) | ボックスカルバートの搬送装置 | |
JP6263339B2 (ja) | トンネル施工用吹付作業装置 | |
JP4612283B2 (ja) | セグメント組立装置およびセグメントの組み付け方法 | |
JP2741846B2 (ja) | 連続杭打ち込みシステム及び連続杭打ち込み方法 | |
JP5945260B2 (ja) | 搬送据付装置 | |
JP3192116B2 (ja) | ボックスカルバート敷設方法および敷設装置 | |
JP2002295198A (ja) | トンネル内での重量物設置方法 | |
JP3552109B2 (ja) | コンクリートブロックの搬送・据付装置 | |
KR100892168B1 (ko) | Psd 모듈 이송용 크레인 장치 | |
JPH0480110A (ja) | コンベア装置 | |
JP6738779B2 (ja) | 杭打機及び杭打機の姿勢変更方法 | |
JP3564639B2 (ja) | コンクリートブロックの搬送・据付装置 | |
JP2717748B2 (ja) | 散物回収方法およびその機械 | |
JPS6323454Y2 (ja) | ||
JP2001200550A (ja) | 可変四節リンクによるブーム支持機構を備えた作業機 | |
JPH09290678A (ja) | 運搬車両 |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A621 | Written request for application examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621 Effective date: 20051129 |
|
A977 | Report on retrieval |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007 Effective date: 20081015 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20081029 |
|
A02 | Decision of refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02 Effective date: 20090304 |