JP2002097897A - トンネルにおける床版の設置方法 - Google Patents

トンネルにおける床版の設置方法

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JP2002097897A
JP2002097897A JP2000289239A JP2000289239A JP2002097897A JP 2002097897 A JP2002097897 A JP 2002097897A JP 2000289239 A JP2000289239 A JP 2000289239A JP 2000289239 A JP2000289239 A JP 2000289239A JP 2002097897 A JP2002097897 A JP 2002097897A
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slab
floor slab
tunnel
floor
horizontal
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JP2000289239A
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Mitsufumi Yonemura
米村光文
Takeshi Nakagawa
中川健
Iwao Nishioka
西岡巌
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Taisei Corp
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Taisei Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】運搬、吊り込み、設置が困難なPC床版を狭い
トンネル内で迅速に運搬し、設置することができるトン
ネルにおける床版の設置方法を提供すること。 【解決手段】トンネル1内に長方形の水平床版21の下
面の中央に、鉛直の支持壁22を水平床版21の短辺と
平行方向に設けた、断面がT字型のプレキャストコンク
リート床版2を設置するに際して、台車5の上に、前記
支持壁22を運搬方向と直交する方向に鉛直に立て、そ
の上に前記水平床版21を水平にしてT字状のまま搭載
すると共に、前記床版を下方から支持材6で支持して運
搬し、設置位置に到達したら、前記床版2の姿勢を保持
した後に、前記支持材6を取り外し、次に前記床版2を
ホイスト9により吊り上げ、水平面内において90度回
転した後に、前記床版2を所定位置へ吊り降ろして設置
する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、トンネルにおける
床版の設置方法に関する。
【0002】
【従来の技術】一般に大断面円形等のトンネル、例え
ば、道路トンネルを構築する場合、トンネルの内部は、
自動車が走行する道路面の下に平面的な床版を設置し、
その下を換気の流通スペースや、配管のスペース、避難
通路等の用途に利用されている。一例として、図5に示
すように、床版2をトンネル1内の下部に設置される。
その場合、床版2としては長方形の水平床版21の下面
の中央に、鉛直の支持壁22を水平床版21の短辺と平
行方向に設けた、断面がT字型のプレキャストコンクリ
ート床版(T字型のPC床版)が使用され、水平床版の
両端部をトンネル1内の下部壁面両側にそれぞれ固定し
た受け台3によって支持し、且つ支持壁22の下端をイ
ンバート支持台4上に載置することで、多数の床版2を
トンネル1の軸方向に敷き並べてトンネルの床面を構築
するようになっている。
【0003】上記T字型のPC床版を設置するに際して
は、例えば図6に示すように、トンネル1内に仮設した
レールaを利用して運搬台車5を走行させ、到達立坑側
から、所定の設置位置へT字型のPC床版2を台車ごと
運搬する。この際、T字型のPC床版2は水平床版2を
下に、鉛直の支持壁22を上向きに搭載して(逆T字
状)運搬するようにしている。そして、図示しないホイ
ストより前記T字型PC床版2を吊り支持して上方に持
ち上げるとともに、水平面内において90゜旋回させる
ことにより、前記PC床版2をトンネル1の幅方向に沿
うように横向きとする。次いで、逆T字状のPC床版を
T字状に反転するとともに、所定位置に前記PC床版2
を設置する。そして、前述の操作を繰返してトンネルの
軸方向に前記T字型のPC床版2を順次設置してトンネ
ル1の床面を構築していく。
【0004】
【本発明が解決しようとする課題】しかし、上記のよう
な従来の設置方法では、作業空間が狭いトンネルの坑内
において、逆T字状で運搬されてきたPC床版2をT字
状に反転する必要があるため、その作業効率が悪いとい
う問題がある。また、反転させる際にはPC床版2の姿
勢安定性を保つことが極めて困難である。
【0005】
【本発明の目的】本発明は上記したような従来の問題を
解決するためになされたもので、その目的とするところ
は、運搬、吊り込み、設置が困難なPC床版を狭いトン
ネル内で迅速に運搬し、設置することができるトンネル
における床版の設置方法を提供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記のような目的を達成
するために、本発明は、トンネル内に長方形の水平床版
の下面の中央に、鉛直の支持壁を水平床版の短辺と平行
方向に設けた、断面がT字型のプレキャストコンクリー
ト床版を設置するに際して、台車の上に、前記支持壁を
運搬方向と直交する方向に鉛直に立て、その上に前記水
平床版を水平にしてT字状のまま搭載すると共に、前記
床版を下方から支持材で支持して運搬し、設置位置に到
達したら、前記床版の姿勢を保持した後に、前記支持材
を取り外し、次に前記床版を吊り上げ、水平面内におい
て90度回転した後に、前記床版を所定位置へ吊り降ろ
して設置し、以上の操作を繰返してトンネルの床面を構
築して行う、トンネルにおける床版の設置方法である。
【0007】
【本発明の実施の形態】以下図面を参照しながら、本発
明のトンネルにおける床版の設置方法の実施例について
説明するが、本発明はこれに限定されるものではない。
なお、説明の都合上、従来と同一の構成部分には同一符
号を付してその説明を省略する。
【0008】<イ>使用する床版 シールド等の工法による道路トンネル1の掘削では、図
5のように、トンネル壁の構築が先行して行なわれる。
このトンネル壁の下部に道路床版となるコンクリート床
版を敷設する。本発明においては、工期の短縮、工事費
の削減を行うために、プレキャストコンクリート(P
C)床版を工場製作、運搬、設置することによって、前
記トンネル内のコンクリート床版を構築するようにし
た。上記床版2は、長方形の水平床版21と、その下面
の中央に水平床版21の短辺と平行方向に、一体的に設
けた鉛直の支持壁22とからなるT字状のものを使用す
る。
【0009】上記のような床版2を例えば、セグメント
内径11.9メートルのトンネル内に道路床版を使用す
る場合、1日10個設置できる。即ち、一日あたり12
メートルのペースの施工することが可能となる(図
5)。一方、従来の現場打ちの方法で構築する場合、8
メートル(セントル長)を4日のサイクルで施工するこ
ととなり、1つのセントルで一日あたり2メートルのペ
ースとなり、作業時間が長くなり、工期や工費が大幅に
増加する。
【0010】<ロ>台車への搭載と運搬 台車5は、図1と2のように、長尺のプレキャストコン
クリート床版2を積載するのに若干長い寸法に形成して
おり、車輪bを有するとともに、トンネル1内の作業床
面に敷設されたレールa上を自走可能としている。上記
PC床版2を運搬するに際して、図1のように、台車5
の上に、PC床版2の支持壁22を鉛直に立て、その上
に水平床版21を水平にしてT字状のまま搭載する。そ
の際に、支持壁22は、運搬方向と直交する方向に向け
て台車5に搭載する。
【0011】一方、水平床版21は、図1及び図2のよ
うに、取外し可能な支持材6で支持しており、支持壁2
2の下端は、固定治具7によって固定している。上記支
持材6は、図2に示すように、その下端がヒンジ構造と
なっており、台車走行の場合、開き止めチェーン6aに
よって、自由な旋回を拘束されているが、設置位置に到
達したら、トンネル1の幅方向両側へ開かれるようにに
なっている。そして、上記台車5によって、前記T字型
のPC床版2を、通常の門型クレーン8の待機位置まで
運搬する。
【0012】<ハ>吊り上げと回転 続いて、トンネル1の軸方向に沿ってT字状のまま搭載
された状態で運搬されてきたPC床版2をホイスト9の
直下に到達したら、それを吊り具9aに連結する。そし
て、ホイスト9によりPC床版2を吊って姿勢を保持し
た後に、上記支持材6を取り外す。次に、図3に示すよ
うに、前記ホイスト9によってPC床版2の支持壁22
を台車5より若干高い位置までに吊り上げる。そして、
ガイドレール8dに沿って前記ホイスト9を前方へ移動
する。このとき、ホイスト9に吊り上げられたPC床版
2を水平方向へ約90度回転し、図4のように、該PC
床版2をトンネル1の軸方向に対して直交させる。
【0013】<ニ>吊り降ろしと設置 そして、ホイスト9を前方へ移動して、徐々に降下させ
て水平床版21の両端部を前記受け台3上に、支持壁2
2の下端をインバート支持台4上に吊り降ろしてそこに
支持させる(図4、5)。この際、必要に応じて、ホイ
スト9を横行させて横方向の位置調整を行い、クレーン
8の走行車輪8eを前後に若干走行させて前後方向の位
置調整を行う。さらに、受け台3とインバート支持台4
の上面に取付けた設置した位置調整治具(図示せず)を
操作することにより、水平床版21の両端部と支持壁で
は、特に高さ調整し、その後にレデェーミクストコンク
リートを打設してPC床版2を固定する。
【0014】そして、図3に示すように、前回設置され
たPC床版2の後部に隣接して新たなPC床版2が設置
される。以上のような工程を繰返すことにより、トンネ
ル1内の限られた狭い作業スペースの中で、他の作業を
中断することなく、T字状のPC床版2を順次設置し、
トンネルの床面を構築していくことができる。
【0015】なお、上記PC床版2は、トンネルの屈曲
や勾配に対して、次のように対応している。即ち、隣接
するPC床版2との間に段差を付けて、クリアランスを
とっておき、曲線部にいて幅方向に長さが変化しても、
隣接する床版2とくっついて、対応できる形状とした。
このほか、本発明は、その基本的技術思想を逸脱しない
範囲で種々設計変更することができる。
【0016】
【本発明の効果】本発明のトンネルにおける床版の設置
方法にあっては、水平床版と支持壁とからなるT字型の
PC床版を台車の上に、前記支持壁を運搬方向と直交す
る方向に鉛直に立て、その上に前記水平床版を水平にし
てT字状のまま搭載すると共に、前記床版を下方から支
持材で支持して運搬し、設置位置に到達したら、前記床
版の姿勢を保持した後に、前記支持材を取り外し、次に
前記床版を吊り上げ、水平面内において90度回転した
後に、前記床版を所定位置へ吊り降ろして設置すること
により、狭いトンネル内においても、迅速かつ安全な施
工を実現できると同時に、施工コストの削減を図ること
が可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のPC床版の設置方法(運搬時)を示す
側面図
【図2】本発明のPC床版の設置方法(運搬時)を示す
断面図
【図3】本発明のPC床版の設置方法(吊り上げと回
転)を示す側面図
【図4】本発明のPC床版の設置方法(吊り降ろしと設
置)を示す断面図
【図5】T字型のPC床版を設置したトンネルを例示す
る断面図
【図6】従来のPC床版の設置方法の作業手順の説明図
【符号の説明】
1 トンネル 2 T字型のPC床版 21 水平床版 22 支持壁 3 受け台 4 インバート支持台 5 (運搬)台車 6 支持材 6a 開き止めチェーン 7 固定治具 8 門型クレーン 9 ホイスト
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 西岡巌 東京都新宿区西新宿一丁目25番1号 大成 建設株式会社内 Fターム(参考) 2D055 AA02 BA01 CA08 GA06 GA07 LA17

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】トンネル内に長方形の水平床版の下面の中
    央に、鉛直の支持壁を水平床版の短辺と平行方向に設け
    た、断面がT字型のプレキャストコンクリート床版を設
    置するに際して、 台車の上に、前記支持壁を運搬方向と直交する方向に鉛
    直に立て、 その上に前記水平床版を水平にしてT字状のまま搭載す
    ると共に、 前記床版を下方から支持材で支持して運搬し、 設置位置に到達したら、前記床版の姿勢を保持した後
    に、前記支持材を取り外し、 次に前記床版を吊り上げ、水平面内において90度回転
    した後に、 前記床版を所定位置へ吊り降ろして設置し、 以上の操作を繰返してトンネルの床面を構築して行う、 トンネルにおける床版の設置方法。
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