JP2004114562A - ワイヤソー式切断装置及びこの装置を用いた切断工法 - Google Patents
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Abstract
【課題】ワイヤソー式切断方法において、ワイヤソーをほぼ水平状態に保持しながら切削を行うことができる工法を提供する。
【解決手段】水平状の枠体1B、1Cと、枠体1B、1Cの左右端部に取り付けられた一対の垂直枠体1Aとにより、正面視門型に構成されたフレーム1と、垂直枠体1Aの各下端部に取り付けられたガイドプーリ9に案内される無端状のワイヤソ−3とを備えたワイヤソー式切断装置を用いた切断方法において、路面30に両垂直枠体1Aを挿入可能な孔13を2箇所形成し、前記フレームの両垂直枠体1Aを各孔13に沿って下降させ、且つ、切削時、ワイヤソー3を所定の張力下に保持することにより、ワイヤソー3をほぼ水平状態に保持しながら切削を行うことができるようしたものである。
【選択図】 図1
【解決手段】水平状の枠体1B、1Cと、枠体1B、1Cの左右端部に取り付けられた一対の垂直枠体1Aとにより、正面視門型に構成されたフレーム1と、垂直枠体1Aの各下端部に取り付けられたガイドプーリ9に案内される無端状のワイヤソ−3とを備えたワイヤソー式切断装置を用いた切断方法において、路面30に両垂直枠体1Aを挿入可能な孔13を2箇所形成し、前記フレームの両垂直枠体1Aを各孔13に沿って下降させ、且つ、切削時、ワイヤソー3を所定の張力下に保持することにより、ワイヤソー3をほぼ水平状態に保持しながら切削を行うことができるようしたものである。
【選択図】 図1
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、切断具としておよび同装置を用いた切断工法に関し、特に鉄筋コンクリ−ト壁体のようなコンクリート構造体の切断や道路構造体の切断に好適なワイヤソー式切断装置及びこの装置を用いた切断工法に関する。
【0002】
従来のワイヤソーを使用する切断工法としては、コンクリート壁体に形成された2ヵ所のケーブル案内穴内に先端部に一対のガイドプーリを備えた支柱を挿入した後、ワイヤソーの循環走行と共にワイヤソー駆動機を矢方向に移動させることにより、ワイヤソーに張力を与えながら、床面から底部へと切削降下させることによりコンクリート壁体を切断する、いわゆる「プッシュカット切断加工」がある(例えば、特許文献1参照)。
【0003】
また、ワイヤソーを使用した路面切断装置としては、切断装置本体と該切断装置本体をコンクリート壁体に近接、離間移動自在に支持する押圧手段とを備え、切断装置本体は4個のガイドプーリと、メインシ−ブと、メインシ−ブの回転駆動装置と、フレームとを備えて構成されているものが知られている。(例えば、特許文献2参照)。
【0004】
【特許文献1】
特公平5−41085号公報(第5〜11頁、第1図)。
【特許文献2】
特開平2002−79514号公報(第3頁〜5頁、第1図)。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、特許文献1に記載の切断工法、いわゆる「プッシュカット切断加工」によると、図12に示すように、コンクリート壁体01に形成された2ヵ所のケ−ブル案内穴03a内に先端部にガイドプーリ013a,013bを備えた支柱012a,012bを挿入した後、ワイヤソー015の循環走行と共にワイヤソー駆動機09を矢方向に移動させることにより、ワイヤソーに張力を与えながら、床面から底部へと切削降下させることによりコンクリート壁体01を切断する。
しかしながら、切削初期から中期にかけては通常の切削速度で進行するが、中期から終期に近づくにつれ、ワイヤソーに掛かる張力と切削に要する押し付け力とが併合する関係となり、切削速度が極度に鈍化する。また、ワイヤソーは曲線状態で切削が進行するため、切断位置(ガイドプーリ底部)まで切削が完了しても被切断体の底部には扇状の非切断部分が残ることになる、という課題がある。
【0006】
また、この工法を路面に適用させ、路面底部の扇状の非切断部分を残さないように切断するには、切断予定深さ以上の位置にガイドプーリ底部を設置することにより切削を行うことになる。しかし、ワイヤソーを路盤材又は土壌の中を走行させることにより、ワイヤソーを構成している焼結材が著しく磨耗することになり、ダイヤモンド砥粒が脱落し、ワイヤソーの磨耗が激しく、切断コストが高騰する、という課題もある。
【0007】
また、特許文献2に記載の切断装置は、図13に示すように、切断装置本体064と切断装置本体064をコンクリート壁体01に近接、離間移動自在に支持する押圧手段066とを備え、切断装置本体064は4個のガイドプーリ068a〜068dと、メインシーブ070と、メインシーブ070の回転駆動装置072と、フレーム074とを備えて構成されている。
【0008】
コンクリート壁体01の切断は、回転駆動装置072を回転させながら、ガイドプーリ068a、068cを、コンクリート壁体01に形成した2個のガイド孔084内に挿入し、送りハンドル082を回転操作して切断装置本体064をコンクリート壁体01に近接移動させて、ワイヤソー062を2個のガイド孔084間に存在するコンクリート体に押圧することにより行われる。
【0009】
この場合、ワイヤソー062は予めガイドシーブ068a〜068dとメインシーブ070との間に無端状になるように、長さ及び張力を調節して連結することで捲回しておくようになっているが、切削作業中、張力を調整する手段を備えていないため、切削が完了しても被切断体の底部には扇状の非切断部分が残ることになる、という課題ある。
【0010】
本発明は、前記従来の技術の有するこのような課題を解決するとともに、切削音や金属摩擦音の発生がなく、また、切削深さに制限されることのない無公害なワイヤソー式切断装置および切断工法を提供することにある。
【0011】
【課題を解決するための手段】
本発明の切断方法は、水平状の枠体と、該枠体の左右端部に取り付けられた一対の垂直枠体とにより、正面視門型に構成されたフレームと、前記垂直枠体の各下端部に取り付けられたガイドプーリに案内される無端状のワイヤソーとを備えたワイヤソー式切断装置を用いた切断方法において、路面に前記両垂直枠体を挿入可能な孔を2箇所形成し、前記フレームの前記両垂直枠体を同各孔に沿って下降させ、かつ前記ワイヤソーを一定の張力下に保持することにより、切削時、上記ワイヤソーをほぼ水平状態に保持しながら切削を行うことができるようにして課題解決の手段としている。
【0012】
また、ワイヤソー式切断装置は、水平状の枠体と、該枠体の左右端部に取り付けられた一対の垂直枠体とにより正面視門型に構成されたフレームと、前記垂直枠体の各下端部に取り付けられた一対のガイドプーリと、各ガイドプーリに案内される無端状のワイヤソーと、ワイヤソーの駆動装置と、ワイヤソーを一定の張力下に保持可能なテンション調節機構とにより構成して課題解決の手段としている。
【0013】
更に、ワイヤソー式切断装置をトラックの荷台に出し入れ可能に取り付けて課題解決の手段としている。
【0014】
また、前記各垂直枠体に吸引用パイプを設けて課題解決の手段としている。
【0015】
更にまた、前記各垂直枠体の各下端部に、該垂直枠体の前記孔内への挿入を容易にするための周辺保護部材を設けて課題解決の手段としている。
【0016】
また、前記のワイヤソー式切断装置の2組により、複数切断を行うようにして課題解決の手段としている。
【0017】
【発明の実施の形態】
次に、図面とともに本発明の実施形態について説明する。図1は本発明の第1実施形態としてのワイヤソー式切断装置の正面図、図2は同側面図、図3は図1のA−A矢視断面図、図4は図1のB矢視図、図5は同変形例を示す図、図6(a),(b),(c)は上部ガイドプーリ8a,8dと下部ガイドプーリ9との垂直枠体に対する配置を示す正面図、図7(a)は第2実施形態としてのワイヤソー式切断装置の正面図、(b)は同側面図、図8は図7(a)のC−C矢視断面図、図9は図8のD矢視断面図、図10は第3実施形態としてのワイヤソー式切断装置の正面図、図11は第4実施形態としてのワイヤソー式切断装置の正面図である。
【0018】
図1〜図5において、符号1はワイヤソー式切断装置の主要部を構成するフレームを示しており、このフレーム1は作業車両(トラック)10の荷台10aの側面に、後述する上下動機構を介して取り付けられている。
フレーム1は、図1に示すように、水平状の上側枠体1Cと下側枠体1Bと荷台10aの前後方向に位置する一対の垂直枠体1A,1Aとにより、正面視門型に構成されている。
【0019】
各垂直枠体1Aの下端部に下部ガイドプーリ9が取り付けられている。また、各垂直枠体1Aの上端部よりのところに、上部ガイドプーリ8a、8dが取り付けられ、上側枠体1Cと下側枠体1Bとの間で両枠体のほぼ中央部に上部ガイドプーリ8b、8cが取り付けられている。
【0020】
上側枠体1Cの上側に、駆動モータ6が取り付けられている。符号7は駆動モータ6に取り付けられた駆動プーリ7を示す。更に、ワイヤソー3が、無端状に駆動プーリ7と前記の各上部ガイドプーリ8a〜8d及び下部ガイドプーリ9を捲回するように、取り付けられている。符号5はワイヤソー3の張力調節用のテンションプーリを示しており、このテンションプーリ5は下側枠体1Bに取り付けられた油圧モ−タ−4により上下方向に駆動させられて、切削作業中ワイヤソー3を所定の張力下の保持する機能を有する。符号6aは防護カバ−を示す。
【0021】
このワイヤソー式切断装置による切断作業に際し、初めに、路面(コンクリート地面)30の切削線上に、2個の孔(例えば直径が200mm乃至250mmで間隔は2m以上が好ましい)13が穿孔され、両孔13,13に一対の垂直枠体1A,1Aが挿入される。孔13は切断に必要な深さまで堀下げられる。切断作業の初めの段階では、一対の垂直枠体1A,1Aは路面(コンクリート地面)30の表面とほぼ同じレベルにあり、ワイヤソー3は、その水平部分が路面30の表面に接触した状態にある。図1は、切断が孔13の深さまで行われた状態を示している。
【0022】
ワイヤソー3を孔13内に切削降下させる時に、孔13の側壁にワイヤソー3が接触するのを防止するために、各垂直枠体1Aの中程に接触保護材14が取り付けられている。接触保護材14に代えて図5に示すように、複数のベアリング14Aを設けるようにしてもよい。また、孔13に紙管やビニール管等を挿入して、路盤材の崩れを防止してもよい。
【0023】
更に、各垂直枠体1Aには、切削時に使用する冷却水および切削キリ粉を排出するための吸引パイプ1aが、垂直枠体1Aを上下方向に貫通して設けられている。符号15はガイドプーリ9の金属カバ−を示す。
【0024】
図2において、符号11は各垂直枠体1Aを上下方向に移動自在に支持するスライドブロックを示しており、符号17は、ワイヤソー式切断装置を支持する搭載フレームを示している。この搭載フレーム17はトラック10の左右方向に設けられたラック21に移動可能に案内される水平部17bとスライドブロック11を上下方向に移動可能に支持する垂直部17aと斜め状の補強部17cとを備えており、垂直部17aには、その上下端部に一対のスプロケット20が設けられており、一対のスプロケット20間にチェ−ン20aが張設されている。ラック21に噛み合うピニオン(図示せず)が水平部17bに内蔵されている。下方のスプロケット20は油圧モ−タ−41(図1)で回転駆動される。
【0025】
符号16aは、スライド体16に回転可能支持されたスプロケットを示しており、このスプロケット16aの回転軸には、スライド体16に取り付けられている。そしてスプロケット16aとチェン20aが噛み合っていて、いずれかのスプロケット20を回転することにより、スライド体16を上下方向に移動できる構成になっている。スライド体16を上下方向に移動できる構成としては、このほか油圧シリンダなどの機構、又はラック、ピニオン機構でもよいことはいうまでもない。スライド体16とスライドブロック11とは一体構造となっている。
【0026】
スライドブロック11を上下動させるために、油圧シリンダ装置12がスライドブロック11に取り付けられている。この油圧シリンダ装置12は、使用時、下端部を接地されるとともに、ピストン12aがフレーム1に取り付けられていて、油圧シリンダ装置12の操作により、フレーム1を、切削の進行につれて下降させることができるようになっている。トラック10には、当該切断装置を作業開始時に所定高さや角度に設定するために、油圧式アウトリガー2(図1)が取り付けられている。
【0027】
なお、図6(a)に示すように、垂直枠体1Aの側面に垂直枠体1Aに対してやや斜めに上部ガイドプーリ8a,8dを取り付け、垂直枠体1Aの下端中央部に下部ガイドプーリ9も同様に垂直枠体1Aに対してやや斜めに取り付けて、ワイヤソー3を図6に示すように上部ガイドプーリ8a,8dと下部ガイドプーリ9に懸架すると、ガイドプーリ8a,8dと下部ガイドプーリとの間は垂直枠体1Aに対してやや斜めに走行することになる。また、図3〜図5に示す垂直枠体1Aに対して、上部ガイドプーリ8a,8dと下部ガイドプーリ9の配置関係は斜めになる。
また、図6(b),(c)に示すように、上部ガイドプーリ8a,8dを垂直枠体1Aに垂直枠体1Aに対して垂直に取り付け、下部ガイドプーリ9も同様に垂直枠体1Aの下端中央部に垂直枠体1Aに対して垂直に取り付けて、ワイヤソー3を上部ガイドプーリ8a,8dと下部ガイドプーリ9に懸架すると、ガイドプーリ8a,8dと下部ガイドプーリとの間のワイヤソー3は垂直枠体1Aに対して平行に走行することになる。
【0028】
次に切削操作について説明する。前記のワイヤソー式切断装置を搭載したトラック10を切断予定線上に横付ける。次いで、ラック21の操作で前記の構成のワイヤソー式切断装置をトラック10の荷台10aから押し出したり、引き込んだりして所定場所に移動した後、油圧式アウトリガ−2を操作して所定高さや角度にセットアップする。次に、油圧モ−タ−4を回転させて駆動輪7を回転して、ワイヤソー3を循環走行させる。この油圧モ−タ−4はトラック10にエンジンにより駆動される油圧ポンプ(図示せず)により回転駆動される構成となっており、その油圧を、切断装置の上下動や水平方向移動の動力源としても利用できるようにしておくと、経済効果が上がる。また、油圧ポンプユニットをトラック荷台に搭載することも可能である。
【0029】
駆動輪7の始動により、ワイヤソー3が循環走行して、路面30の切削が開始される。路面30の切削につれてピストン12aを下降させることで、フレーム1を下降させる。フレーム1をその垂直部1Aが孔13内に切削距離だけ下降するので、孔13の深さまでの切断を行うことができる。その間、油圧モ−タ−4によりテンションプーリ5を上下動してワイヤソー3の張力の一定値に保持する操作を行なうことにより、ワイヤソー3をほぼ水平状態に保持しながら切削を行うことができる。
【0030】
なお、フレーム1の昇降機構として、図示の機構のほか、フレーム1を重力により下降させる機構や、クレーンで吊り下げる機構、ホークリフトを使用する機構などが用いられる。また、水平移動機構は、切断機を支持架台に支持させ、この支持架台を路面上を移動させる構成としてもよい。
【0031】
図7〜図9に示す第2実施形態では、フレーム本体22の内側に切削用ガイドバー23を支持するためのフレームガイド輪24が左右上下に4個取り付けられている。切削用ガイドカバ−23は上部に取り付けられている油圧シリンダ25により昇降可能となっており、底部に設けられたガイドプーリ9と孔壁13又は孔底(土)30aとの接触を避けるためにガイドカバー31が取り付けられている。符号31aはガイドカバ−31を切削用ガイドバ−23に取り付けるための接続部材を、符号33はガイドプーリ9の取り付けボルト、符号26はフレーム本体22の下端部に取り付けられた車輪を示す。
【0032】
フレーム本体22に、図7(b)に点線で示すように、切削用ガイドバー23(各切削用ガイドバ−23には図7(a)に示したのと同様の部材が取り付けられている)を二組取り付け、同時に二箇所の切削を行うことができる。二組の切削用ガイドバー23の間隔を調節できるよう、取り付けボルト穴をフレーム本体22に複数個設けておくと、所望間隔で二組の切削用ガイドバー23を取り付けることができる。
【0033】
なお、第2実施形態も、上部ガイドプーリ8a,8dと下部ガイドプーリ9との垂直枠体23に対する配置は、第1実施形態と同様にすることができる。
【0034】
図10に示す第3実施形態では、フレーム本体22の内側又は外側に、昇降支持ガイド切削用ガイドバー(切削用ガイドバー)28が昇降自在に取り付けられている。フレーム本体22に2本のシャフト29aが固定され、2本のシャフト29aにテンション駆動プーリ29が案内支持されている。テンション駆動プーリ29の架台には、ハンドル37で回転駆動されるねじ杆37aに螺合する雌ねじ部材が取り付けられており、ハンドル37を回転することにより、駆動プーリ29を側方へ移動させて、ワイヤソー3の張力調整が行うことができる構成となっている。
【0035】
なお、第3実施形態も、上部ガイドプーリ8a,8dと下部ガイドプーリ9との垂直枠体23に対する配置は、第1実施形態と同様にすることができる。
【0036】
高速循環走行するワイヤソー3は破断することが多く危険なため、全ての操作は遠隔式が望ましい。また、ワイヤソー3の走行部分には防護ネットやフェンダー等を取り付け、安全を図ることが望ましい。
図7、図10の切断装置を車両搭載式にすることは容易である。
【0037】
図11に示す第4の実施形態では、切断用フレーム25の取付台26に角型シャフト27を取り付け、シャフト27は垂直方向に取着する方法や側方に延びるものがある。シャフト27にスライドブロック28を外装させる。シャフト27にはラック31とピニオン(図示せず)を設け、自走モータによりスライドブロックを自在に移動させ、ワイヤソー3の張力を調整することができる。
【0038】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明によれば、次のような効果が得られる。
(1)ワイヤソーをほぼ水平状態に保持しながら切削を行うことができる。
(2)前記(1)の効果により、切断予定深さ以上の位置にガイドプーリ底部を設置する必要がなくなるので、ワイヤソーによる切削長さを低減でき、ワイヤソ−の磨耗を抑制できる。
(3)フレーム本体に、切削機構を二組取り付けることにより、同時に二箇所の切削を行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施形態としてのワイヤソー式切断装置の正面図である。
【図2】同側面図である。
【図3】図1のA−A矢視断面図である。
【図4】図1のB矢視図である。
【図5】同変形例を示す図である。
【図6】(a),(b),(c)は上部ガイドプーリ8a,8dと下部ガイドプーリ9との垂直枠体23に対する配置を示す正面図である。
【図7】(a)は第2実施形態としてのワイヤソー式切断装置の正面図、(b)は同側面図である。
【図8】図7(a)のC−C矢視断面図である。
【図9】は図7のD矢視断面図である。
【図10】第3実施形態としてのワイヤソー式切断装置の正面図である。
【図11】第4実施形態としてのワイヤソー式切断装置の正面図である。
【図12】特許文献1の説明図である。
【図13】特許文献2の説明図である。
【符号の説明】
1 フレーム
1a 吸入パイプ
2 油圧式アウトレガー
3 ワイヤソー
4 油圧モータ
5 テンションプーリ
6 駆動油圧モータ
7 ワイヤソーの駆動輪
8a〜8d 上部ガイドプーリ
9 下部ガイドプーリ
10 車両(トラック)
11 スライドブロック
12 シリンダ装置
12a ピストン
13 孔
16 摺動体
17 搭載フレーム
18 スライド体
19 油圧シリンダ
20 スプロケット
30 路面(地面)
【発明の属する技術分野】
本発明は、切断具としておよび同装置を用いた切断工法に関し、特に鉄筋コンクリ−ト壁体のようなコンクリート構造体の切断や道路構造体の切断に好適なワイヤソー式切断装置及びこの装置を用いた切断工法に関する。
【0002】
従来のワイヤソーを使用する切断工法としては、コンクリート壁体に形成された2ヵ所のケーブル案内穴内に先端部に一対のガイドプーリを備えた支柱を挿入した後、ワイヤソーの循環走行と共にワイヤソー駆動機を矢方向に移動させることにより、ワイヤソーに張力を与えながら、床面から底部へと切削降下させることによりコンクリート壁体を切断する、いわゆる「プッシュカット切断加工」がある(例えば、特許文献1参照)。
【0003】
また、ワイヤソーを使用した路面切断装置としては、切断装置本体と該切断装置本体をコンクリート壁体に近接、離間移動自在に支持する押圧手段とを備え、切断装置本体は4個のガイドプーリと、メインシ−ブと、メインシ−ブの回転駆動装置と、フレームとを備えて構成されているものが知られている。(例えば、特許文献2参照)。
【0004】
【特許文献1】
特公平5−41085号公報(第5〜11頁、第1図)。
【特許文献2】
特開平2002−79514号公報(第3頁〜5頁、第1図)。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、特許文献1に記載の切断工法、いわゆる「プッシュカット切断加工」によると、図12に示すように、コンクリート壁体01に形成された2ヵ所のケ−ブル案内穴03a内に先端部にガイドプーリ013a,013bを備えた支柱012a,012bを挿入した後、ワイヤソー015の循環走行と共にワイヤソー駆動機09を矢方向に移動させることにより、ワイヤソーに張力を与えながら、床面から底部へと切削降下させることによりコンクリート壁体01を切断する。
しかしながら、切削初期から中期にかけては通常の切削速度で進行するが、中期から終期に近づくにつれ、ワイヤソーに掛かる張力と切削に要する押し付け力とが併合する関係となり、切削速度が極度に鈍化する。また、ワイヤソーは曲線状態で切削が進行するため、切断位置(ガイドプーリ底部)まで切削が完了しても被切断体の底部には扇状の非切断部分が残ることになる、という課題がある。
【0006】
また、この工法を路面に適用させ、路面底部の扇状の非切断部分を残さないように切断するには、切断予定深さ以上の位置にガイドプーリ底部を設置することにより切削を行うことになる。しかし、ワイヤソーを路盤材又は土壌の中を走行させることにより、ワイヤソーを構成している焼結材が著しく磨耗することになり、ダイヤモンド砥粒が脱落し、ワイヤソーの磨耗が激しく、切断コストが高騰する、という課題もある。
【0007】
また、特許文献2に記載の切断装置は、図13に示すように、切断装置本体064と切断装置本体064をコンクリート壁体01に近接、離間移動自在に支持する押圧手段066とを備え、切断装置本体064は4個のガイドプーリ068a〜068dと、メインシーブ070と、メインシーブ070の回転駆動装置072と、フレーム074とを備えて構成されている。
【0008】
コンクリート壁体01の切断は、回転駆動装置072を回転させながら、ガイドプーリ068a、068cを、コンクリート壁体01に形成した2個のガイド孔084内に挿入し、送りハンドル082を回転操作して切断装置本体064をコンクリート壁体01に近接移動させて、ワイヤソー062を2個のガイド孔084間に存在するコンクリート体に押圧することにより行われる。
【0009】
この場合、ワイヤソー062は予めガイドシーブ068a〜068dとメインシーブ070との間に無端状になるように、長さ及び張力を調節して連結することで捲回しておくようになっているが、切削作業中、張力を調整する手段を備えていないため、切削が完了しても被切断体の底部には扇状の非切断部分が残ることになる、という課題ある。
【0010】
本発明は、前記従来の技術の有するこのような課題を解決するとともに、切削音や金属摩擦音の発生がなく、また、切削深さに制限されることのない無公害なワイヤソー式切断装置および切断工法を提供することにある。
【0011】
【課題を解決するための手段】
本発明の切断方法は、水平状の枠体と、該枠体の左右端部に取り付けられた一対の垂直枠体とにより、正面視門型に構成されたフレームと、前記垂直枠体の各下端部に取り付けられたガイドプーリに案内される無端状のワイヤソーとを備えたワイヤソー式切断装置を用いた切断方法において、路面に前記両垂直枠体を挿入可能な孔を2箇所形成し、前記フレームの前記両垂直枠体を同各孔に沿って下降させ、かつ前記ワイヤソーを一定の張力下に保持することにより、切削時、上記ワイヤソーをほぼ水平状態に保持しながら切削を行うことができるようにして課題解決の手段としている。
【0012】
また、ワイヤソー式切断装置は、水平状の枠体と、該枠体の左右端部に取り付けられた一対の垂直枠体とにより正面視門型に構成されたフレームと、前記垂直枠体の各下端部に取り付けられた一対のガイドプーリと、各ガイドプーリに案内される無端状のワイヤソーと、ワイヤソーの駆動装置と、ワイヤソーを一定の張力下に保持可能なテンション調節機構とにより構成して課題解決の手段としている。
【0013】
更に、ワイヤソー式切断装置をトラックの荷台に出し入れ可能に取り付けて課題解決の手段としている。
【0014】
また、前記各垂直枠体に吸引用パイプを設けて課題解決の手段としている。
【0015】
更にまた、前記各垂直枠体の各下端部に、該垂直枠体の前記孔内への挿入を容易にするための周辺保護部材を設けて課題解決の手段としている。
【0016】
また、前記のワイヤソー式切断装置の2組により、複数切断を行うようにして課題解決の手段としている。
【0017】
【発明の実施の形態】
次に、図面とともに本発明の実施形態について説明する。図1は本発明の第1実施形態としてのワイヤソー式切断装置の正面図、図2は同側面図、図3は図1のA−A矢視断面図、図4は図1のB矢視図、図5は同変形例を示す図、図6(a),(b),(c)は上部ガイドプーリ8a,8dと下部ガイドプーリ9との垂直枠体に対する配置を示す正面図、図7(a)は第2実施形態としてのワイヤソー式切断装置の正面図、(b)は同側面図、図8は図7(a)のC−C矢視断面図、図9は図8のD矢視断面図、図10は第3実施形態としてのワイヤソー式切断装置の正面図、図11は第4実施形態としてのワイヤソー式切断装置の正面図である。
【0018】
図1〜図5において、符号1はワイヤソー式切断装置の主要部を構成するフレームを示しており、このフレーム1は作業車両(トラック)10の荷台10aの側面に、後述する上下動機構を介して取り付けられている。
フレーム1は、図1に示すように、水平状の上側枠体1Cと下側枠体1Bと荷台10aの前後方向に位置する一対の垂直枠体1A,1Aとにより、正面視門型に構成されている。
【0019】
各垂直枠体1Aの下端部に下部ガイドプーリ9が取り付けられている。また、各垂直枠体1Aの上端部よりのところに、上部ガイドプーリ8a、8dが取り付けられ、上側枠体1Cと下側枠体1Bとの間で両枠体のほぼ中央部に上部ガイドプーリ8b、8cが取り付けられている。
【0020】
上側枠体1Cの上側に、駆動モータ6が取り付けられている。符号7は駆動モータ6に取り付けられた駆動プーリ7を示す。更に、ワイヤソー3が、無端状に駆動プーリ7と前記の各上部ガイドプーリ8a〜8d及び下部ガイドプーリ9を捲回するように、取り付けられている。符号5はワイヤソー3の張力調節用のテンションプーリを示しており、このテンションプーリ5は下側枠体1Bに取り付けられた油圧モ−タ−4により上下方向に駆動させられて、切削作業中ワイヤソー3を所定の張力下の保持する機能を有する。符号6aは防護カバ−を示す。
【0021】
このワイヤソー式切断装置による切断作業に際し、初めに、路面(コンクリート地面)30の切削線上に、2個の孔(例えば直径が200mm乃至250mmで間隔は2m以上が好ましい)13が穿孔され、両孔13,13に一対の垂直枠体1A,1Aが挿入される。孔13は切断に必要な深さまで堀下げられる。切断作業の初めの段階では、一対の垂直枠体1A,1Aは路面(コンクリート地面)30の表面とほぼ同じレベルにあり、ワイヤソー3は、その水平部分が路面30の表面に接触した状態にある。図1は、切断が孔13の深さまで行われた状態を示している。
【0022】
ワイヤソー3を孔13内に切削降下させる時に、孔13の側壁にワイヤソー3が接触するのを防止するために、各垂直枠体1Aの中程に接触保護材14が取り付けられている。接触保護材14に代えて図5に示すように、複数のベアリング14Aを設けるようにしてもよい。また、孔13に紙管やビニール管等を挿入して、路盤材の崩れを防止してもよい。
【0023】
更に、各垂直枠体1Aには、切削時に使用する冷却水および切削キリ粉を排出するための吸引パイプ1aが、垂直枠体1Aを上下方向に貫通して設けられている。符号15はガイドプーリ9の金属カバ−を示す。
【0024】
図2において、符号11は各垂直枠体1Aを上下方向に移動自在に支持するスライドブロックを示しており、符号17は、ワイヤソー式切断装置を支持する搭載フレームを示している。この搭載フレーム17はトラック10の左右方向に設けられたラック21に移動可能に案内される水平部17bとスライドブロック11を上下方向に移動可能に支持する垂直部17aと斜め状の補強部17cとを備えており、垂直部17aには、その上下端部に一対のスプロケット20が設けられており、一対のスプロケット20間にチェ−ン20aが張設されている。ラック21に噛み合うピニオン(図示せず)が水平部17bに内蔵されている。下方のスプロケット20は油圧モ−タ−41(図1)で回転駆動される。
【0025】
符号16aは、スライド体16に回転可能支持されたスプロケットを示しており、このスプロケット16aの回転軸には、スライド体16に取り付けられている。そしてスプロケット16aとチェン20aが噛み合っていて、いずれかのスプロケット20を回転することにより、スライド体16を上下方向に移動できる構成になっている。スライド体16を上下方向に移動できる構成としては、このほか油圧シリンダなどの機構、又はラック、ピニオン機構でもよいことはいうまでもない。スライド体16とスライドブロック11とは一体構造となっている。
【0026】
スライドブロック11を上下動させるために、油圧シリンダ装置12がスライドブロック11に取り付けられている。この油圧シリンダ装置12は、使用時、下端部を接地されるとともに、ピストン12aがフレーム1に取り付けられていて、油圧シリンダ装置12の操作により、フレーム1を、切削の進行につれて下降させることができるようになっている。トラック10には、当該切断装置を作業開始時に所定高さや角度に設定するために、油圧式アウトリガー2(図1)が取り付けられている。
【0027】
なお、図6(a)に示すように、垂直枠体1Aの側面に垂直枠体1Aに対してやや斜めに上部ガイドプーリ8a,8dを取り付け、垂直枠体1Aの下端中央部に下部ガイドプーリ9も同様に垂直枠体1Aに対してやや斜めに取り付けて、ワイヤソー3を図6に示すように上部ガイドプーリ8a,8dと下部ガイドプーリ9に懸架すると、ガイドプーリ8a,8dと下部ガイドプーリとの間は垂直枠体1Aに対してやや斜めに走行することになる。また、図3〜図5に示す垂直枠体1Aに対して、上部ガイドプーリ8a,8dと下部ガイドプーリ9の配置関係は斜めになる。
また、図6(b),(c)に示すように、上部ガイドプーリ8a,8dを垂直枠体1Aに垂直枠体1Aに対して垂直に取り付け、下部ガイドプーリ9も同様に垂直枠体1Aの下端中央部に垂直枠体1Aに対して垂直に取り付けて、ワイヤソー3を上部ガイドプーリ8a,8dと下部ガイドプーリ9に懸架すると、ガイドプーリ8a,8dと下部ガイドプーリとの間のワイヤソー3は垂直枠体1Aに対して平行に走行することになる。
【0028】
次に切削操作について説明する。前記のワイヤソー式切断装置を搭載したトラック10を切断予定線上に横付ける。次いで、ラック21の操作で前記の構成のワイヤソー式切断装置をトラック10の荷台10aから押し出したり、引き込んだりして所定場所に移動した後、油圧式アウトリガ−2を操作して所定高さや角度にセットアップする。次に、油圧モ−タ−4を回転させて駆動輪7を回転して、ワイヤソー3を循環走行させる。この油圧モ−タ−4はトラック10にエンジンにより駆動される油圧ポンプ(図示せず)により回転駆動される構成となっており、その油圧を、切断装置の上下動や水平方向移動の動力源としても利用できるようにしておくと、経済効果が上がる。また、油圧ポンプユニットをトラック荷台に搭載することも可能である。
【0029】
駆動輪7の始動により、ワイヤソー3が循環走行して、路面30の切削が開始される。路面30の切削につれてピストン12aを下降させることで、フレーム1を下降させる。フレーム1をその垂直部1Aが孔13内に切削距離だけ下降するので、孔13の深さまでの切断を行うことができる。その間、油圧モ−タ−4によりテンションプーリ5を上下動してワイヤソー3の張力の一定値に保持する操作を行なうことにより、ワイヤソー3をほぼ水平状態に保持しながら切削を行うことができる。
【0030】
なお、フレーム1の昇降機構として、図示の機構のほか、フレーム1を重力により下降させる機構や、クレーンで吊り下げる機構、ホークリフトを使用する機構などが用いられる。また、水平移動機構は、切断機を支持架台に支持させ、この支持架台を路面上を移動させる構成としてもよい。
【0031】
図7〜図9に示す第2実施形態では、フレーム本体22の内側に切削用ガイドバー23を支持するためのフレームガイド輪24が左右上下に4個取り付けられている。切削用ガイドカバ−23は上部に取り付けられている油圧シリンダ25により昇降可能となっており、底部に設けられたガイドプーリ9と孔壁13又は孔底(土)30aとの接触を避けるためにガイドカバー31が取り付けられている。符号31aはガイドカバ−31を切削用ガイドバ−23に取り付けるための接続部材を、符号33はガイドプーリ9の取り付けボルト、符号26はフレーム本体22の下端部に取り付けられた車輪を示す。
【0032】
フレーム本体22に、図7(b)に点線で示すように、切削用ガイドバー23(各切削用ガイドバ−23には図7(a)に示したのと同様の部材が取り付けられている)を二組取り付け、同時に二箇所の切削を行うことができる。二組の切削用ガイドバー23の間隔を調節できるよう、取り付けボルト穴をフレーム本体22に複数個設けておくと、所望間隔で二組の切削用ガイドバー23を取り付けることができる。
【0033】
なお、第2実施形態も、上部ガイドプーリ8a,8dと下部ガイドプーリ9との垂直枠体23に対する配置は、第1実施形態と同様にすることができる。
【0034】
図10に示す第3実施形態では、フレーム本体22の内側又は外側に、昇降支持ガイド切削用ガイドバー(切削用ガイドバー)28が昇降自在に取り付けられている。フレーム本体22に2本のシャフト29aが固定され、2本のシャフト29aにテンション駆動プーリ29が案内支持されている。テンション駆動プーリ29の架台には、ハンドル37で回転駆動されるねじ杆37aに螺合する雌ねじ部材が取り付けられており、ハンドル37を回転することにより、駆動プーリ29を側方へ移動させて、ワイヤソー3の張力調整が行うことができる構成となっている。
【0035】
なお、第3実施形態も、上部ガイドプーリ8a,8dと下部ガイドプーリ9との垂直枠体23に対する配置は、第1実施形態と同様にすることができる。
【0036】
高速循環走行するワイヤソー3は破断することが多く危険なため、全ての操作は遠隔式が望ましい。また、ワイヤソー3の走行部分には防護ネットやフェンダー等を取り付け、安全を図ることが望ましい。
図7、図10の切断装置を車両搭載式にすることは容易である。
【0037】
図11に示す第4の実施形態では、切断用フレーム25の取付台26に角型シャフト27を取り付け、シャフト27は垂直方向に取着する方法や側方に延びるものがある。シャフト27にスライドブロック28を外装させる。シャフト27にはラック31とピニオン(図示せず)を設け、自走モータによりスライドブロックを自在に移動させ、ワイヤソー3の張力を調整することができる。
【0038】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明によれば、次のような効果が得られる。
(1)ワイヤソーをほぼ水平状態に保持しながら切削を行うことができる。
(2)前記(1)の効果により、切断予定深さ以上の位置にガイドプーリ底部を設置する必要がなくなるので、ワイヤソーによる切削長さを低減でき、ワイヤソ−の磨耗を抑制できる。
(3)フレーム本体に、切削機構を二組取り付けることにより、同時に二箇所の切削を行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施形態としてのワイヤソー式切断装置の正面図である。
【図2】同側面図である。
【図3】図1のA−A矢視断面図である。
【図4】図1のB矢視図である。
【図5】同変形例を示す図である。
【図6】(a),(b),(c)は上部ガイドプーリ8a,8dと下部ガイドプーリ9との垂直枠体23に対する配置を示す正面図である。
【図7】(a)は第2実施形態としてのワイヤソー式切断装置の正面図、(b)は同側面図である。
【図8】図7(a)のC−C矢視断面図である。
【図9】は図7のD矢視断面図である。
【図10】第3実施形態としてのワイヤソー式切断装置の正面図である。
【図11】第4実施形態としてのワイヤソー式切断装置の正面図である。
【図12】特許文献1の説明図である。
【図13】特許文献2の説明図である。
【符号の説明】
1 フレーム
1a 吸入パイプ
2 油圧式アウトレガー
3 ワイヤソー
4 油圧モータ
5 テンションプーリ
6 駆動油圧モータ
7 ワイヤソーの駆動輪
8a〜8d 上部ガイドプーリ
9 下部ガイドプーリ
10 車両(トラック)
11 スライドブロック
12 シリンダ装置
12a ピストン
13 孔
16 摺動体
17 搭載フレーム
18 スライド体
19 油圧シリンダ
20 スプロケット
30 路面(地面)
Claims (6)
- 水平状の枠体と、該枠体の左右端部に取り付けられた一対の垂直枠体とにより、正面視門型に構成されたフレームと、前記垂直枠体の各下端部に取り付けられたガイドプーリに案内される無端状のワイヤソーとを備えたワイヤソー式切断装置を用いた切断方法において、路面に全記両垂直枠体を挿入可能な孔を2箇所形成し、前記フレームの前記両垂直枠体を前各孔に沿って下降させ、且つ前記記ワイヤソーを一定の張力下に保持することにより、切削時、前記ワイヤソーをほぼ水平状態に保持しながら切削を行うことができるようにした切断工法。
- ワイヤソー式切断装置において、該切断装置が、水平状の枠体と、該枠体の左右端部に取り付けられた一対の垂直枠体とにより正面視門型に構成されたフレームと、前記垂直枠体の各下端部に取り付けられた一対のガイドプーリと、該各ガイドプーリに案内される無端状のワイヤソーと、該ワイヤソーの駆動装置と、該ワイヤソーを一定の張力下に保持可能なテンション調節機構とを備えたことを特徴とするワイヤソー式切断装置。
- 請求項2記載のワイヤソー式切断装置が、トラックの荷台に出し入れ可能に取り付けられていることを特徴とするワイヤソー式切断装置。
- 前記各垂直枠体に、吸引用パイプが設けられていることを特徴とする請求項2又は請求項3記載のワイヤソー式切断装置。
- 前記各垂直枠体の各下端部に、該垂直枠体の前記孔内への挿入を容易にするための周辺保護部材が設けられていることを特徴とする請求項2乃至請求項4のいずれか1項記載のワイヤソー式切断装置。
- 請求項2乃至請求項5のいずれか1項記載のワイヤソー式切断装置の2組により、複数切断を行うようにしたことを特徴とするワイヤソー式切断装置を用いた切断工法。
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- 2002-09-27 JP JP2002282498A patent/JP2004114562A/ja active Pending
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