JP4838232B2 - 拡幅桁の接合構造および方法 - Google Patents

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Description

本発明は、既設の橋桁に、橋梁を拡幅するための拡幅桁を接合する接合構造および方法に関するものである。
従来、自動車用道路の高架橋などとして、例えば、図7に示したようなものがある。
図7に示すように、橋脚101の上に2つの箱形断面の主桁102、102が橋幅方向に間隔を隔てて設けられ、それら主桁102、102の上に床版103、舗装(図示せず)が設けられる。
床版103は、主桁102よりも橋幅方向外側に張り出して設置され、その張り出し部分が主桁102から橋幅方向に延びるブラケット104、104により下方から片持ち支持される。
ブラケット104は、床版103を片持ち支持することから、主桁102側ほど大きな力が作用することになる。そのため、ブラケット104は、主桁102側の上下長さが最も長く外側(先端側)に至るにつれ上下方向の長さが短くなる台形状に形成される。
また、ブラケット104が取り付けられる位置の主桁102の内部には、補強のためのダイアフラム(または、リブなど)が設けられる。
ところで、近年、交通量の増加などに対応すべく車線を増やすために、既設の橋梁を拡幅することがある(例えば、特許文献1参照)。
特開2007−63796号公報
既設の橋梁の拡幅は、例えば、図7に示すように、橋脚側では、拡幅橋脚111を新設して既設の橋脚101に接合し、橋桁側では、拡幅桁112を新設すると共に拡幅桁112と既設の主桁(既設桁)102とを拡幅横桁113を介して接合して行われる。
しかしながら、従来、拡幅桁112を既設桁102に接合するに際して、以下のような問題があった。
図7に示すように、新設される拡幅桁112と既設桁102との間には拡幅横桁113が設けられ、その拡幅横桁113は、拡幅桁112と既設桁102とに各々接合される。
拡幅横桁113を既設桁102に接合する場合、強度上、既設桁102内にダイアフラムが設けられた位置で拡幅横桁113を既設桁102に接合する必要がある。
ここで、上述したように、既設桁102においてブラケット104が取り付けられた位置の内部にはダイアフラムが設けられている。2つのブラケット104、104の内、拡幅桁112側(図7において右側)のブラケット104は、拡幅桁112を新設することで張り出し部分がなくなることから不要となる。
そこで、この不要となったブラケット104を撤去して、その位置に、拡幅横桁113を設置することが考えられるが、しかし、ブラケット104を撤去してしまうと床版103の張り出し部分の支持が弱くなってしまう。そのため、拡幅桁112(および拡幅横桁113)の接合が終了するまでは、張り出し部分を使用できなくなってしまう。
また、ブラケット104の撤去作業が必要になるので、拡幅工事に要する時間が増大してしまう。
このように、従来、拡幅桁を接合する際に既設の橋桁構造を変更することから上述のような問題があった。
そこで、本発明の目的は、上記課題を解決し、既設の橋桁を変更することなく既設の橋桁に拡幅桁を接合することができる拡幅桁の接合構造および方法を提供することにある。
上記目的を達成するために本発明は、橋梁の床版が既設桁から橋幅方向に張り出して設けられると共に、その床版の張り出し部分が、上記既設桁から橋幅方向に延びる既設ブラケットにより下方から片持ち支持され、上記既設桁に、上記橋梁を拡幅するための拡幅桁を接合した拡幅桁の接合構造において、上記既設ブラケットの下方に、上記既設桁から上記拡幅桁まで延びる拡幅ブラケットを設けると共に、該拡幅ブラケットを上記既設桁と上記拡幅桁とに各々接合し、かつ上記拡幅ブラケットと上記既設ブラケットとを互いに接合して、上記既設桁と上記拡幅桁とを接続する拡幅横桁としたものである。
好ましくは、上記既設ブラケットが、上記既設桁から橋幅方向外側に上方に傾斜して延びる下フランジを有し、上記拡幅ブラケットが、上記既設ブラケットの下フランジと同じ傾斜角で傾斜する上フランジを有し、それら拡幅ブラケットの上フランジと上記既設ブラケットの下フランジが接合されて、上記拡幅ブラケットと上記既設ブラケットが一体化されたものである。
好ましくは、上記既設桁が箱形断面を有し、該既設桁の腹板に上記既設ブラケットと上記拡幅ブラケットとが接合され、かつ上記既設ブラケットおよび上記拡幅ブラケットが接合された箇所の上記既設桁内にダイアフラムが設けられたものである。
好ましくは、上記既設桁に、上記拡幅ブラケットを接合するための既設側仕口部材が設けられ、上記拡幅ブラケットは、上記既設側仕口部材を介して上記既設桁に接合され、他方、上記拡幅桁に、上記拡幅ブラケットを接合するための拡幅側仕口部材が設けられ、上記拡幅ブラケットが、上記拡幅側仕口部材を介して上記拡幅桁に接合されたものである。
上記目的を達成するために本発明は、橋梁の床版が既設桁から橋幅方向に張り出して設けられると共に、その床版の張り出し部分が、上記既設桁から橋幅方向に延びる既設ブラケットにより下方から片持ち支持され、上記既設桁に、上記橋梁を拡幅するための拡幅桁を接合する拡幅桁の接合方法において、上記既設ブラケットの下方に、上記既設桁から上記拡幅桁まで延びる長さの拡幅ブラケットを配置し、該拡幅ブラケットを上記既設桁と上記拡幅桁とに各々接合し、かつ上記拡幅ブラケットと上記既設ブラケットとを互いに接合して、上記既設桁と上記拡幅桁とを接続する拡幅横桁としたものである。
好ましくは、上記既設桁に、上記拡幅ブラケットを接合するための既設側仕口部材を設けた後、該既設側仕口部材と上記既設ブラケットとに上記拡幅ブラケットを接合し、他方、上記拡幅桁に、上記拡幅ブラケットを接合するための拡幅側仕口部材を設け、上記拡幅桁を設置する際に、上記拡幅桁の上記拡幅側仕口部材を、上記既設桁および上記既設ブラケットに接合された上記拡幅ブラケットに接合するものである。
本発明によれば、既設の橋桁を変更することなく既設の橋桁に拡幅桁を接合することができるという優れた効果を発揮するものである。
以下、本発明の好適な一実施形態を添付図面に基づいて詳述する。
本実施形態の拡幅桁の接合構造(以下、接合構造という)は、橋梁を拡幅する際に用いられ、例えば、自動車用道路の高架橋などで車線を増やすために用いられる。
図1に基づき橋梁の概略構造を説明する。以下の説明において、橋幅方向とは、図1および図2における左右方向であり、橋軸方向および鉛直方向に直交する方向をいう。
図1に示すように、橋脚11、12の上には支承13を介して橋桁14が支持され、その橋桁14の上に床版2および舗装(図示せず)が設けられる。
橋脚11、12は、既設の橋脚11に橋幅方向一側(図1では右側)から拡幅橋脚12を接合して形成され、全体として門型ラーメン構造をなす。
橋桁14は、複数の鋼材を組み合わせて形成された鋼製橋桁であり、既設橋脚11により支持された既設の複数(図例では2つ)の主桁(以下、既設桁という)3、3と、拡幅橋脚12により支持され拡幅のために新設された主桁(以下、拡幅桁という)5とを備える。
既設桁3、3と拡幅桁5とは、各々橋軸方向に延び、かつ互いに橋幅方向に間隔を隔てて配置される。既設桁3と既設桁3との間には、橋幅方向に延び既設桁3同士を接続する既設の横桁15(既設横桁)が設けられる。
また、詳しくは後述するが、既設桁3と拡幅桁5との間には、橋幅方向に延び既設桁3と拡幅桁5とを接続する新設の横桁(以下、拡幅横桁という)7が設けられる。
床版2は、既設の床版(以下、既設床版という)21と拡幅のために新設した拡幅床版22とで構成される。
既設床版21は、既設桁3から橋幅方向外側に張り出す。その既設床版21の拡幅桁5側(図1の右側)の張り出し部分は、拡幅桁5と上記拡幅横桁7とにより下方から支持され、反対側(図1の左側)の張り出し部分は、既設桁3から橋幅方向外側に延びる既設の張り出しブラケット(以下、既設ブラケットという)4により下方から片持ち支持される。
また、図例では、既設桁3の橋幅方向外側に間隔を隔てて既設の縦桁(以下、既設縦桁という)16が設けられ、その既設縦桁16によっても床版2が下方から支持される。既設縦桁16は、既設ブラケット4の先端に接合され、その既設ブラケット4を介して既設桁3に支持される。
拡幅床版22は、拡幅桁5から橋幅方向外側に張り出し、その張り出し部分が、拡幅桁5から橋幅方向外側に延びる新設の張出しブラケット51により支持される。
これら新設の張出しブラケット51と既設ブラケット4と拡幅横桁7と既設横桁15とは、橋軸方向の同じ位置に配置され、また橋軸方向に間隔を隔てて複数設けられる。
床版2の上には、橋幅方向の両端部に落下防止手段(図例では、壁高欄)17、18が各々設けられる。
次に、図2および図3に基づき、本実施形態の接合構造について説明する。
本実施形態の接合構造は、既設桁3に、橋梁1を拡幅するための拡幅桁5を接合するものであり、既設ブラケット4の下方に、既設桁3から拡幅桁5まで延びそれら既設桁3および拡幅桁5に各々接合された拡幅ブラケット6を設け、かつ該拡幅ブラケット6を既設ブラケット4に接合して、既設桁3と拡幅桁5とを接続する拡幅横桁7としたものである。
図2に示すように、既設桁3は、箱形断面(中空断面)を有し、既設桁上フランジ31と既設桁下フランジ32と既設桁腹板33とを備える。
既設桁腹板33には、既設ブラケット4を接合するための既設ブラケット仕口部材331と、拡幅ブラケット6を接合するための既設側仕口部材8とが、上下に並べて設けられる。
既設ブラケット仕口部材331は、既設桁腹板33に溶接接合され、既設側仕口部材8は、既設桁腹板33にボルト811により接合される。図例の既設側仕口部材8は、既設桁腹板33に当接する取付板81と、その取付板81から拡幅桁5側(図2の右側)に延びるウェブ83と、そのウェブ83の下縁に沿って延びる下フランジ82とで構成される。
既設桁3内には、既設桁ダイアフラム34(隔壁)と、複数のリブ35とが設けられる。既設桁ダイアフラム34は、橋軸方向に間隔を隔てて設けられ、既設ブラケット4および拡幅ブラケット6が接合された箇所(橋軸方向における位置)に各々配置される。既設桁3のリブ35は、既設桁ダイアフラム34を貫通して橋軸方向に延びる。
既設ブラケット4は、既設桁3(既設ブラケット仕口部材331)から橋幅方向外側に(図2の右側に)延び、かつ橋幅方向外側に至るにつれ上下方向の長さが短くなる台形状に形成される。既設ブラケット4は、既設ブラケット仕口部材331と既設縦桁16とに、添接板441−443および添接板444を介してボルト45により各々接合される。
図3に示すように、既設ブラケット4は、断面ほぼI字状に形成され、既設ブラケット上フランジ41と、既設ブラケット下フランジ42と、既設ブラケットウェブ43とで構成される。
図2に示すように、既設ブラケット上フランジ41は、橋幅方向にほぼ水平に延び、既設ブラケット下フランジ42は、既設桁3から橋幅方向外側に(図2の右側に)上方に傾斜して延びる。
拡幅桁5は、箱形断面(断面中空状)に形成され、拡幅桁上フランジ51と拡幅桁下フランジ52とそれら上フランジ51および下フランジ52の間を延びる拡幅桁腹板53とを備える。
拡幅桁腹板53には、拡幅ブラケット6を接合するための拡幅側仕口部材9が設けられる。拡幅側仕口部材9は、例えば、溶接などにより拡幅桁腹板53に接合される。拡幅側仕口部材9は、拡幅桁腹板53から橋幅方向にI形断面で延び、上フランジ91と下フランジ92とウェブ93とで構成される。
拡幅側仕口部材9の上方の拡幅桁腹板53には、床版2を支持するための床版受け57が設けられる。
拡幅桁5内には、拡幅桁ダイアフラム54と、複数のリブ55とが設けられる。拡幅桁ダイアフラム54は、橋軸方向に間隔を隔てて設けられ、拡幅ブラケット6が接合された箇所(橋軸方向における位置)に、各々配置される。拡幅桁5のリブ55は、拡幅桁ダイアフラム54を貫通して橋軸方向に延びる。
拡幅ブラケット6は、拡幅桁5(拡幅側仕口部材9)から既設桁3まで(既設側仕口部材8)橋幅方向に延び、拡幅桁5側から既設桁3側に(図2おいて右側から左側)至るにつれ上下方向の長さが短くなる。
図3に示すように、拡幅ブラケット6は、断面ほぼI字状に形成され、拡幅ブラケット上フランジ61と、拡幅ブラケット下フランジ62と、拡幅ブラケットウェブ63とで構成される。
図2に示すように、拡幅ブラケット下フランジ62は橋幅方向にほぼ水平に延び、拡幅ブラケット上フランジ61は橋幅方向に既設ブラケット下フランジ42と同じ傾斜角で傾斜して延びる。
より詳細には、拡幅ブラケット上フランジ61は、拡幅側仕口部材9から既設ブラケット4のほぼ先端の位置まで橋幅方向に水平に延びる水平部611と、その水平部611から既設桁3側(図2の左側)に下方に傾斜して既設側仕口部材8まで延びる傾斜部612とからなる。それら傾斜部612と水平部611との結合部分には、拡幅ブラケット上フランジ61から下方に拡幅ブラケットウェブ63に沿って延びる補剛板613が設けられる。
拡幅ブラケット6と、既設側仕口部材8および拡幅側仕口部材9とは、添接板461−468を介してボルト65により各々接合される。
具体的には、拡幅ブラケット上フランジ61の水平部611が拡幅側仕口部材9の上フランジ91に突き合わせられ、その突き合わせ部分が添接板641、642により挟まれてボルト65により接合される。
同様に、拡幅ブラケット下フランジ62が、既設側仕口部材8の下フランジ82および拡幅側仕口部材9の下フランジ92に添接板643−646を介してボルト接合され、拡幅ブラケットウェブ63が、既設側仕口部材8のウェブ83および拡幅側仕口部材9のウェブ93に添接板647、648を介してボルト接合される。
さらに、本実施形態では、拡幅ブラケット上フランジ61と上記既設ブラケット下フランジ42とが互いに接合されて、上記拡幅ブラケット6と既設ブラケット4が一体化される。
具体的には、拡幅ブラケット上フランジ61と上記既設ブラケット下フランジ42とは、連結板68を間に挟み込ませてボルト69により接合される。連結板68は、拡幅ブラケット上フランジ61の傾斜部612の両端部に各々配置され、荷重を伝達すべく、拡幅ブラケット上フランジ61と既設ブラケット下フランジ42とに各々密接する。連結板68には、ボルト69が貫通する図示しない貫通孔が形成される。
以上、橋軸方向の片面側(図2の紙面表側)における接合構造を説明したが、拡幅ブラケット6や既設ブラケット4を仕口部材8、9、331に接合するための添接板441、644、648や、各種ボルト45、65、69などは、橋軸方向の反対面側(図2の紙面裏側)にも同様に、要求される接合強度に応じて適宜設けられる。
次に、図1から図6に基づき本実施形態の拡幅桁5の接合方法(以下、接合方法という)を説明する。
本実施形態の接合方法では、橋梁1の拡幅区間が橋軸方向に複数に分割され、分割された各区間ごとに、順次、拡幅桁5が拡幅橋脚12の上に設置されて、既設桁3に接合される。
ここで、図4に示すように、拡幅桁5が接合される前には、既設桁3に既設ブラケット仕口部材331を介して既設ブラケット4が接合されており、その既設ブラケット4が既設縦桁16に接合されている。
また、既設桁3、既設ブラケット4および既設縦桁16の上には既設の床版21が設置されており、その既設床版21には既設の壁高欄17が設置されている。
この状態では、既設桁3の張り出し部分が既設ブラケット4により片持ち支持されている。
本実施形態の接合方法では、まず、図4に示すように、既設桁腹板33の下部に、複数のボルト孔(図示せず)を形成して既設側仕口部材8をボルト接合する。また、既設側仕口部材8には、拡幅ブラケット6との接合ための添接板645、646、648を予め取り付ける。
次に、図5に示すように、既設ブラケット4の下方に、既設桁3(既設側仕口部材8)から拡幅桁5(拡幅側仕口部材9)までの長さの拡幅ブラケット6を配置すると共に、その拡幅ブラケット6に、拡幅側仕口部材9との接合のための添接板641−644、647を予め取り付ける。
その配置された拡幅ブラケット6の既設桁3側の端部(図5の左側端部)を既設側仕口部材8に突き合わせ、添接板645、646、648を当てて、その添接板44を介して拡幅ブラケット6を既設側仕口部材8にボルト接合する。また、拡幅ブラケット上フランジ61と既設ブラケット下フランジ42との間に連結板68を挟み込ませて、両フランジ61、42をボルト接合する。
以上の作業は、拡幅桁5を設置する前に予め現場にて行われ、接合される拡幅桁5の橋軸方向長さに応じた数の拡幅ブラケット6(および既設側仕口部材8)が既設桁3に取り付けられる。
他方、拡幅桁5側では、拡幅桁腹板53に拡幅側仕口部材9が接合される。例えば、拡幅側仕口部材9は、拡幅桁5を工場などで製造する際に拡幅桁5に溶接などで接合される。
次に、拡幅桁5を橋脚11(拡幅橋脚12)の上に設置する。その拡幅桁5を設置する際に、拡幅桁5の拡幅側仕口部材9を、既設桁3および既設ブラケット4に予め接合された拡幅ブラケット6に接合する。具体的には、拡幅ブラケット6の拡幅桁5側の端部を拡幅側仕口部材9に突き合わせ、添接板641−644、647を当ててボルト接合する。
これにより、既設ブラケット4および拡幅ブラケット6が一体化して拡幅横桁7となり、その拡幅横桁7により既設桁3と拡幅桁5とが橋幅方向に接続、連結される。
その後、拡幅桁5の上に拡幅床版22を設置し、その拡幅床版22に拡幅壁高欄18を設置する。さらに、既設床版21上の既設の壁高欄17を解体、撤去し、既設床版21と拡幅床版22とを接合する。
以上により橋梁1が拡幅される。
このように、本実施形態では、既設ブラケット4に拡幅ブラケット6を接合して拡幅横桁7を構成したので、既設ブラケット4を一部あるいは全部撤去することなく(すなわち、既設側の橋桁14を変更することなく)、拡幅桁5を既設桁3に接合することができ、拡幅工事中にも橋梁1の既設部分を使用することができる。
その他にも、拡幅工事中に、既設の壁高欄17を撤去しないことから、拡幅工事中に橋梁1の既設部分を使用しても十分な安全性を確保することができる。
既設ブラケット4の撤去作業が不要になり、拡幅工事を迅速、かつ容易に行うことができる。
なお、本発明は、上述の実施形態に限定されず、様々な変形例や応用例が考えられるものである。
例えば、上述の実施形態では、ブラケット4、6や仕口部材8、9などを接合するに際してボルト接合や溶接接合を用いたが、これに限定されず、様々な接合手段による接合が可能であり、例えば、リベット接合などでもよい。
既設桁3および拡幅桁5は、箱形断面のものに限定されず、様々な形状のものが考えられ、例えば、I形断面などでもよい。
既設ブラケット4および拡幅ブラケット6は、I形断面のものに限定されず、様々な形状のものが考えられ、例えば、箱形断面などでもよい。
既設桁3、拡幅桁5、既設ブラケット4の上フランジ31、51、41は、床版2の設置角度に応じて傾斜するものでもよい。
図1は、本発明の一実施形態に係る橋梁の正面図である。 図2は、本実施形態の接合構造の正面図であり、図1の要部を拡大したものを示す。 図3は、図2のIII−III線断面図である。 図4は、本実施形態の接合方法を説明するための図であり、拡幅前の状態を示す。 図5は、本実施形態の接合方法を説明するための図であり、拡幅側仕口部材を既設桁に取り付けた状態を示す。 図6は、本実施形態の接合方法を説明するための図であり、拡幅ブラケットを既設桁に取り付けた状態を示す。 図7は、従来の橋梁の正面図である。
符号の説明
1 橋梁
2 床版
3 既設桁
4 既設ブラケット
5 拡幅桁
6 拡幅ブラケット
7 拡幅横桁

Claims (6)

  1. 橋梁の床版が既設桁から橋幅方向に張り出して設けられると共に、その床版の張り出し部分が、上記既設桁から橋幅方向に延びる既設ブラケットにより下方から片持ち支持され、上記既設桁に、上記橋梁を拡幅するための拡幅桁を接合した拡幅桁の接合構造において、
    上記既設ブラケットの下方に、上記既設桁から上記拡幅桁まで延びる拡幅ブラケットを設けると共に、該拡幅ブラケットを上記既設桁と上記拡幅桁とに各々接合し、かつ上記拡幅ブラケットと上記既設ブラケットとを互いに接合して、上記既設桁と上記拡幅桁とを接続する拡幅横桁としたことを特徴とする拡幅桁の接合構造。
  2. 上記既設ブラケットが、上記既設桁から橋幅方向外側に上方に傾斜して延びる下フランジを有し、上記拡幅ブラケットが、上記既設ブラケットの下フランジと同じ傾斜角で傾斜する上フランジを有し、それら拡幅ブラケットの上フランジと上記既設ブラケットの下フランジが接合されて、上記拡幅ブラケットと上記既設ブラケットが一体化された請求項1記載の拡幅桁の接合構造。
  3. 上記既設桁が箱形断面を有し、該既設桁の腹板に上記既設ブラケットと上記拡幅ブラケットとが接合され、かつ上記既設ブラケットおよび上記拡幅ブラケットが接合された箇所の上記既設桁内にダイアフラムが設けられた請求項1または2記載の拡幅桁の接合構造。
  4. 上記既設桁に、上記拡幅ブラケットを接合するための既設側仕口部材が設けられ、上記拡幅ブラケットは、上記既設側仕口部材を介して上記既設桁に接合され、
    他方、上記拡幅桁に、上記拡幅ブラケットを接合するための拡幅側仕口部材が設けられ、上記拡幅ブラケットが、上記拡幅側仕口部材を介して上記拡幅桁に接合された請求項1から3いずれか記載の拡幅桁の接合構造。
  5. 橋梁の床版が既設桁から橋幅方向に張り出して設けられると共に、その床版の張り出し部分が、上記既設桁から橋幅方向に延びる既設ブラケットにより下方から片持ち支持され、上記既設桁に、上記橋梁を拡幅するための拡幅桁を接合する拡幅桁の接合方法において、
    上記既設ブラケットの下方に、上記既設桁から上記拡幅桁まで延びる長さの拡幅ブラケットを配置し、該拡幅ブラケットを上記既設桁と上記拡幅桁とに各々接合し、かつ上記拡幅ブラケットと上記既設ブラケットとを互いに接合して、上記既設桁と上記拡幅桁とを接続する拡幅横桁としたことを特徴とする拡幅桁の接合方法。
  6. 上記既設桁に、上記拡幅ブラケットを接合するための既設側仕口部材を設けた後、該既設側仕口部材と上記既設ブラケットとに上記拡幅ブラケットを接合し、
    他方、上記拡幅桁に、上記拡幅ブラケットを接合するための拡幅側仕口部材を設け、
    上記拡幅桁を設置する際に、上記拡幅桁の上記拡幅側仕口部材を、上記既設桁および上記既設ブラケットに接合された上記拡幅ブラケットに接合する請求項5記載の拡幅桁の接合方法。
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