JP7406630B2 - エレベーター装置及びその三方枠の取付構造 - Google Patents

エレベーター装置及びその三方枠の取付構造 Download PDF

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Description

本発明は、エレベーター装置に係わり、特にエレベーター装置に備えられる乗場ドア装置の三方枠の取付構造に関する。
本発明の背景技術として、特開2014-69966号公報(特許文献1)に記載された三方枠据付構造が知られている。
特許文献1の三方枠据付構造は、エレベーター乗場の出入口に配置される三方枠を据え付ける構造であり、三方枠の縦枠裏側に配置されている縦枠補強材を係止するように連結する連結手段を備える。連結手段は、三方枠の配置スペースを形成する建屋壁部分に着脱自在に取り付けられる。連結手段は、建屋壁部分に形成された三方枠配置用の開口部に着脱自在に取り付けられる壁側連結部材と、縦枠補強材に係合するとともに壁側連結部材に係止される三方枠側連結部材と、を備える。壁側連結部材に対する三方枠側連結部材の係止位置は、開口部に対して左右方向に位置調整可能とされている(要約及び図3参照)。
また連結手段は、建屋壁部分に形成された、三方枠配置用の開口部と三方枠との隙間を塞ぐ塞ぎ板を備える(段落0015参照)。塞ぎ板は、被取付板部に形成されたボルト挿通孔に、壁部に固定されたアンカーボルトが挿通され、壁部のアンカーボルトにネジ結合される(段落0025参照)。さらに特許文献1には、ボルト挿通孔は、左右方向に長い長孔とされることにより、塞ぎ板のボルト締結位置が左右方向に調整可能に構成されてもよいことが記載されている(段落0025参照)。
特開2014-69966号公報
特許文献1の三方枠据付構造では、連結手段が壁側連結部材と三方枠側連結部材との二部品で構成され、壁側連結部材に対する三方枠側連結部材の係止位置が左右方向に調整可能とされており、さらに塞ぎ板のボルト締結位置が左右方向に調整可能に構成されてもよいことが記載されている。しかし特許文献1の三方枠据付構造では、塞ぎ板は一つの部品で構成されており、塞ぎ板の前後方向(人が出入りする方向)における位置調整については配慮されていない。
以下、塞ぎ板は仕切板と呼んで説明する。
本発明の目的は、三方枠を建屋壁に連結する連結部品における、建屋誤差に対する調整代を大きくすることにある。
上記目的を達成するために、本発明の三方枠の取付構造は、
建屋壁の開口部に取り付けられる三方枠の取付構造において、
前記三方枠を構成し建屋壁の開口部の両側縁部に設けられる縦枠と、
前記縦枠を建屋壁に固定する固定部材と、
建屋壁と前記縦枠との隙間を仕切る仕切板と、
を備え、
前記固定部材は、建屋壁側に設けられる第1固定部材と、前記縦枠の側に設けられる第2固定部材と、に分割されて構成され、
前記仕切板は、建屋壁側に設けられる第1仕切板と、前記縦枠の側に設けられる第2仕切板と、に分割されて構成される。
本発明によれば、三方枠を建屋壁に連結する連結部品における、建屋誤差に対する調整代を大きくすることができる。
なお、上述した以外の課題、構成及び効果は、以下の実施形態の説明により明らかにされる。
本発明の一実施例に係るエレベーター装置100の概略を示す側面図(垂直断面図)である。 本発明の一実施例に係るエレベーター装置100の概略を示す上面図(水平断面図)である。 本発明の一実施例に係る三方枠20の一形態20-1について、その取付構造23-1を示す水平断面図である。 図3の三方枠20の縦枠20Bの近傍を拡大して示す部分拡大図である。 第三角法による正面図(a)、側面図(b)及び平面図(c)により、第1固定部材22Aの形状を示す三面図である。 第三角法による正面図(a)、側面図(b)及び平面図(c)により、第2固定部材22Bの形状を示す三面図である。 第三角法による正面図(a)及び側面図(b)により、第1仕切板24Aの形状を示す二面図である。 第三角法による正面図(a)及び平面図(b)により、第2仕切板24Bの形状を示す二面図である。 本発明の一実施例に係る三方枠20の他の形態について、その取付構造21を示す水平断面図である。 図9の三方枠20の縦枠20Bの近傍を拡大して示す部分拡大図である。 第三角法による正面図(a)及び平面図(b)により、第1固定部材22Aの形状を示す二面図である。 第三角法による正面図(a)、側面図(b)及び平面図(c)により、第2固定部材22Bの形状を示す三面図である。 第三角法による正面図(a)及び平面図(b)により、第1仕切板24Aの形状を示す二面図である。 第三角法による正面図(a)及び側面図(b)により、第2仕切板24Bの形状を示す二面図である。
以下、本発明のエレベーター装置を実施するための形態について図1~図10を参照して、また本発明との比較例について図11を参照して説明する。なお、各図において同一または類似の構成には同じ符号を付して繰り返しの説明は省略する。以下の説明において、乗りかご4の昇降方向は垂直方向(上下方向)p(図1参照)であり、垂直方向に垂直な方向を水平方向と呼んで説明する。
図1及び図2を参照して、エレベーター装置100の構成について説明する。図1は、本発明の一実施例に係るエレベーター装置100の概略を示す側面図(垂直断面図)である。図2は、本発明の一実施例に係るエレベーター装置100の概略を示す上面図(水平断面図)である。なお、図2に示すように、水平方向でかつ乗りかご4の前面4Aに平行な方向を幅方向wとし、水平方向でかつ幅方向wに垂直な方向を奥行き方向dとする。
エレベーター装置100は、昇降路1内を昇降する乗りかご4および釣合いおもり5と、図示しない主ロープが巻きかけられる巻上機3と、昇降路1に立設され、乗りかご4の昇降を案内するかご用ガイドレール6,7と、昇降路1に立設され、釣合いおもり5の昇降を案内する釣合いおもり用ガイドレール8,9と、を備えている。
乗りかご4および釣合いおもり5は、建屋に設けられる昇降路1の内部に設けられ、図示しない主ロープによりつるべ式に吊持されている。本実施例では、巻上機3は昇降路1の頂部に配置された例を示しているが、巻上機3の位置は昇降路1の頂部に限定される訳ではない。かご用ガイドレール6,7および釣合いおもり用ガイドレール8,9は昇降路1を形成する建屋壁Wの壁面(内壁)WAに沿って上下方向に立設されている。
本実施例のエレベーター装置100は、トラクション方式のものであり、巻上機3で主ロープを摩擦駆動し、乗りかご4をかご用ガイドレール6,7に沿って上下に昇降させると共に、釣合いおもり5を釣合いおもり用ガイドレール8,9に沿って上下に昇降させる。
巻上機3は昇降路1の上部に設けられた機械室1Bに配置されている。また機械室1B内には、乗りかご4の昇降を含むエレベーター装置100の動作を制御する制御盤2が配置されている。なお、機械室1Bの配置や、巻上機3及び制御盤2の配置については、本実施例の構成に限らず、その他の構成を採用することができる。
昇降路1は建屋に形成され、乗りかご4および釣合いおもり5が昇降する昇降スペースである。乗りかご4は前面4Aに乗客の乗降用の開閉ドア4Bが設けられている。このために、昇降路1の前側(乗場ホールH側)の建屋壁Wには開口部WCが形成されている。
かご用ガイドレール6は、かご用レールブラケット12により、昇降路1の壁面WAに固定されている。かご用ガイドレール7および釣合いおもり用ガイドレール8は、共用レールブラケット11により、昇降路1の壁面WAに固定されている。釣合いおもり用ガイドレール9は、釣合いおもり用レールブラケット10により、昇降路1の壁面WAに固定されている。
建屋壁Wの開口部WCには三方枠20が設けられる。三方枠20は、開口部WCの上縁部(上縁面)WB1、両側縁部(開口部WCの内壁面)WB2,WB3の三方に設けられる。すなわち三方枠20は、上縁部WB1に配置される上枠20Aと、両側縁部WB2,WB3に配置される縦枠20B,20Cと、を有し、門型の枠を構成する。
本実施例では、三方枠20として、二種類の形態について説明する。二種類の形態のうち一方の形態について図3乃至図8を用いて、他方の形態について図9乃至図14を用いて、説明する。なお、本実施例の特徴は三方枠20の取付構造にあり、三方枠20自体の形態は本実施例の形態に限定される訳ではない。
図3乃至図8を参照して、三方枠20の一形態の取付構造について説明する。本形態では、枠幅の小さい三方枠20(縦枠20B,20C)の取付構造を説明する。
図3は、本発明の一実施例に係る三方枠20の一形態について、その取付構造21を示す水平断面図である。
縦枠20Bと縦枠20Cとは同様な取付構造を有するため、図3では縦枠20B側の取付構造21を図示して、縦枠20B側の取付構造21について説明する。
本形態の三方枠20の縦枠20Bは、水平断面が矩形状を成しており、開口部WCの奥側(昇降路側)に配置されている。縦枠20Bは固定部材22によって建屋壁Wに固定される。仕切板24は建屋壁Wと縦枠20Bとの隙間を仕切る。このように取付構造21は、固定部材22と仕切板24とを含んで構成される。
固定部材22は二つの部材22A,22Bを有する。すなわち固定部材22は、建屋壁W側に設けられる第1固定部材22Aと、縦枠20Bの側に設けられる第2固定部材22Bと、に分割されて構成される。この分割構造は、後述するように、建屋誤差を調整して組み立てを行う上で、有利である。
第1固定部材22Aは建屋壁W側の固定部材であり、アンカーボルト50により建屋壁Wの内壁面(昇降路1の壁面)WAに固定されている。第2固定部材22Bは三方枠20の縦枠20B側の固定部材であり、第1固定部材22Aを介して建屋壁W側に固定される。すなわち縦枠20Bは、第2固定部材22B及び第1固定部材22Aを介して建屋壁W側に固定される。
第1固定部材22Aと第2固定部材22Bとはボルト51により締結固定されている。第2固定部材22Bはボルト52により縦枠20Bに締結固定されている。
仕切板24は二つの部材24A,24Bを有する。すなわち仕切板24は、建屋壁W側に固定される第1仕切板24Aと、縦枠30Bの側に固定される第2仕切板24Bと、に分割されて構成される。この分割構造は、後述するように、建屋誤差を調整して組み立てを行う上で、有利である。
第1仕切板24Aは建屋壁W側の仕切り部材であり、アンカーボルト53により建屋壁Wの開口部WCの内壁面WB2に固定されている。第2仕切板24Bは三方枠20の縦枠20Bに固定される仕切り部材であり、ボルト54により縦枠20Bに固定されている。
第1仕切板24Aと第2仕切板24Bとは、非固定の状態で接触するように配置されている。これにより、建屋誤差があっても、第1仕切板24Aと第2仕切板24Bとの組み立てに支障をきたすことがない。
図4を参照して、三方枠20の縦枠20Bの構造について、詳細に説明する。図4は、図3の三方枠20の縦枠20Bの近傍を拡大して示す部分拡大図である。
三方枠20の縦枠20Bは、矩形状を成す四辺のうちの一辺に、縦枠20Bに第2固定部材22Bを取り付ける取付部20B1を有する。取付部20B1は、縦枠20Bの、開口部WCの内壁面WB2と対向する辺に設けられている。
第2固定部材22Bはボルト52により取付部20B1に締結固定される。このために取付部20B1には、ボルト52が螺合するねじ穴が加工されている。しかし取付部20B1は、ボルト52が挿通する通し穴が形成され、ボルト52にナットが締結される構成であってもよい。
なお取付部20B1は縦枠20Bの一部であり、縦枠と区別することなく、縦枠と呼んで説明する。
図4及び図5を参照して、第1固定部材22Aについて、詳細に説明する。図5は、第三角法による正面図(a)、側面図(b)及び平面図(c)により、第1固定部材22Aの形状を示す三面図である。図5では、正面図(a)が図4に図示された第1固定部材22Aの形状を示しており、平面図(c)は正面図(a)の第1固定部材22Aを上から見た図を示している。また図5では、矢印AHが水平方向を示し、矢印APが垂直方向を示している。水平方向AH及び垂直方向APは他の図でも同様に図示される。
第1固定部材22Aは折れ曲がった形状を成し、垂直な角度を成すように構成された第1平面部(第1辺部)22A1と第2平面部(第2辺部)22A2とを有する。すなわち第1固定部材22Aは、長辺を成す第1平面部22A1と短辺を成す第2平面部22A2とを有して、L字状に折れ曲がったL字形状を成す。第1平面部(第1辺部)22A1は短辺を構成し、第2平面部(第2辺部)22A2は長辺を構成する。
第1平面部22A1は、アンカーボルト50が挿通する通し穴61を有し、建屋壁Wの内壁面WAに当接するように、アンカーボルト50によって昇降路1に面する内壁面WAに固定される。このとき、第2平面部22A2は、建屋壁Wの内壁面WAに対して垂直となる角度で第1平面部22A1から折れ曲がり、建屋壁Wの開口部WCの内壁面WB2に平行に配置される。特に本実施例では、第1固定部材22Aの第2平面部22A2は、建屋壁Wの開口部WCの内側に配置される。
第2平面部22A2は、ボルト51が螺合するねじ穴62を複数有する。第2平面部22A2は、第2固定部材22Bと当接し、ボルト51がねじ穴62に螺合されることにより、第2固定部材22Bと締結される。
複数のねじ穴62は、第1平面部22A1の平面に対して平行に並べて配置される。複数のねじ穴62が設けられることにより、第1固定部材22Aに対する第2固定部材22Bの回転方向における位置ずれを防ぐことができる。このために本形態では、必要最小限の2つのねじ穴62が設けられている。
本形態では、ボルト51は第1固定部材22Aに形成されたねじ穴62に螺合されることにより、部品点数の低減と、組立作業の簡易化とを図ることができる。しかし、ボルト51はナットに螺合される構成であってもよい。
また第1固定部材22Aは、面部22AS1を壁面WAと対向するように配置されており、第2平面部22A2は壁面WAに対して乗場ホールH側に位置している。第1固定部材22Aは、平面22AS1とは反対側の平面を壁面WAと対向するように配置することもできる。この場合には、第1固定部材22Aの第2平面部22A2は、建屋壁Wの開口部WCの外側で且つ昇降路1の内側に配置されることになる。すなわち第1固定部材22Aの向きを変えることで、奥行き方向dにおける第2平面部22A2の位置を変えることができる。
このように本形態では、第1固定部材22Aの向きにより、第2平面部22A2に固定される第2固定部材22Bの位置を変更(調整)でき、エレベーター装置100の異なる機種間における部品の共用化を図ることができる。
図4及び図6を参照して、第2固定部材22Bについて、詳細に説明する。図6は、第三角法による正面図(a)、側面図(b)及び平面図(c)により、第2固定部材22Bの形状を示す三面図である。図6では、平面図(c)は正面図(a)の第2固定部材22Bを下から見た図を示しており、図4に図示された第2固定部材22Bの形状を示している。
第2固定部材22Bは、平行に形成された第1平面部22B1及び第2平面部22B2と、段差面部22B3と、を有する。すなわち第2固定部材22Bは、第1固定部材22Aの第2平面部22A2に当接して第2平面部22A2に締結される第1平面部22B1と、第1平面部22B1に平行で縦枠30Bに固定される第2平面部22B2と、を有する。
平行に形成された第1平面部22B1と第2平面部22B2とは、段差面部22B3により、各平面部22B1,22B2の平面に垂直な方向に位置ずれした状態を形成する。第1平面部22B1と第2平面部22B2とは、垂直方向APにおいて、段差面部22B3を境にして反対方向に延びるように形成される。
第2固定部材22Bは、第1平面部22B1の平面22BS1が第1固定部材22Aの平面22AS2と接触するようにして、ボルト51により第1固定部材22Aの平面22AS2に締結される。平面22AS2と平面22AS1とは第1固定部材22Aの表裏の一方を構成する面であり、平面22AS2は平面22AS1と表裏の同じ側で繋がる面である。
このために第1平面部22B1はボルト51が挿通する複数の通し穴63を有する。通し穴63は長穴として形成される。通し穴63は、第1固定部材22Aに対する第2固定部材22Bの水平方向における相対位置の調整を可能にし、建屋誤差による第1固定部材22Aと第2固定部材22Bとの間の水平方向における位置ずれを吸収する。
通し穴63は、少なくともボルト51の本数と同数が設けられる。すなわち通し穴63は、ボルト51が螺合するねじ穴62の数と同数が設けられる。本形態では、通し穴63はボルト51の本数と同数の2つが設けられる。
第2固定部材22Bは、第2平面部22B2の平面22BS2が縦枠20B(取付部20B1)と接触するようにして、ボルト52により縦枠20B(取付部20B1)に締結される。平面22BS2は平面22BS1と同じく、第2固定部材22Bの外面(外周面)を構成する面である。
このために第2平面部22B2は、ボルト52が挿通する複数の通し穴64を有する。本形態では、通し穴64は2つ設けられている。第2平面部22B2における奥行き方向dの長さL22B2は、建屋誤差を吸収する長穴63が形成された第1平面部22B1における奥行き方向dの長さL22B1と比較して、短く形成される。これにより、第2固定部材22Bの材料コストが低減されると共に、第2固定部材22Bが軽量化されて組立作業が容易になる。
本形態では、固定部材22は、第2固定部材22Bにボルト51が挿通する長穴63が形成され、第1固定部材22Aに長穴63を挿通したボルト51が螺合するねじ穴62が形成されている。しかし固定部材22は、第1固定部材22Aと第2固定部材22Bとのうちのいずれか一方にボルト51が挿通する通し穴(長穴)63が形成され、他方にボルト51が螺合するねじ穴62が形成されればよい。しかし、ねじ穴62を形成する部材にはある程度の肉厚が必要であり、重量も増す。三方枠20の固定部材(支持部材)として建屋壁W側に位置する第1固定部材22Aにねじ穴62を形成する方が、三方枠20の支持構造として有利である。
図4及び図7を参照して、第1仕切板24Aについて、詳細に説明する。図7は、第三角法による正面図(a)及び側面図(b)により、第1仕切板24Aの形状を示す二面図である。図7では、平面図の図示を省略しており、正面図(a)は図4に図示された第1仕切板24Aの形状を示している。
第1仕切板24Aは折れ曲がった形状を成し、垂直な角度を成すように構成された第1平面部(第1辺部)24A1と第2平面部(第2辺部)24A2とを有する。すなわち第1仕切板24Aは、アンカーボルト53が挿通する通し穴65が形成されてアンカーボルト53で建屋壁Wの開口部WCの内壁面WB2に固定される第1平面部24A1と、第1平面部24A1に対して垂直に折れ曲がる第2平面部24A2と、を有してL字形状を成す。この場合、第1仕切板24Aの第1平面部24A1と第1仕切板24Aの第2平面部24A2とは、第1仕切板24Aの第1平面部24A1が長辺を成し、第1仕切板24Aの第2平面部24A2が短辺を成してL字形状を形成している。
具体的に説明すると、第1平面部24A1は、アンカーボルト53が挿通可能な複数の通し穴(貫通穴)65が形成され、建屋壁Wの開口部WCの内壁面WB2に当接するように、複数のアンカーボルト53によって開口部WCの内壁面WB2に固定される。複数の通し穴65は垂直方向pに並べて配置される。第1仕切板24Aは、複数のアンカーボルト53によって建屋壁Wに固定されることで、組立時における回転方向への位置ずれを防ぐことができる。本形態では、このために必要で且つ最小限の2つの通し穴65が設けられている。
第2平面部24A2は、開口部WCの内壁面WB2に対して垂直となる角度で、第1平面部24A1に対して折れ曲がる。第2平面部24A2は、複数の貫通穴66を有する。複数の貫通穴66は複数の通し穴65の間隔と同じ間隔に配置される。これにより、第2平面部24A2を図4に示された状態から第1平面部24A1と入れ替えて、第1仕切板24Aを内壁面WB2に締結することができる。
第1平面部24A1における水平方向の長さL24A1は、第2平面部24A2における水平方向の長さL24A2と異なる。本形態では、長さL24A1は長さL24A2よりも長い。すなわち第1平面部24A1と第2平面部24A2とは、第1平面部24A1が長辺を構成し、第2平面部24A2が短辺を構成してL字形状をなす。
図4において、第1平面部24A1と第2平面部24A2との配置を入れ替えることにより、第1仕切板24Aの、開口部WCの内壁面WB2からの突き出し長さを変えることができる。これにより、第1仕切板24Aの、開口部WCの内壁面WB2からの突き出し長さを調整して、建屋誤差に対応することができる。
図4及び図8を参照して、第2仕切板24Bについて、詳細に説明する。図8は、第三角法による正面図(a)及び平面図(b)により、第2仕切板24Bの形状を示す二面図である。図8では、側面図の図示を省略しており、平面図(b)は図4に図示された第2仕切板24Bの形状を示している。
第2仕切板24Bは、平行に形成された第1平面部24B1及び第2平面部24B2と、段差面部24B3と、を有する。すなわち第2仕切板24Bは、縦枠30Bに固定される第1平面部24B1と、第1仕切板24Aの第2平面部24A1に非固定の状態で接触する第2平面部24B2と、第2仕切板24Bの第1平面部24B1と第2仕切板24Bの第2平面部24B2とを平行に接続する段差面部24B3と、有する。
平行に形成された第1平面部24B1と第2平面部24B2とは、段差面部24B3により、各平面部24B1,24B2の平面に垂直な方向に位置ずれした状態を形成する。第1平面部24B1と第2平面部24B2とは、奥行き方向d(水平方向AH)において、段差面部24B3を境にして反対方向に延びるように形成される。
第1平面部24B1は、ボルト54が螺合する複数のねじ穴67を有する。第2仕切板24Bは、三方枠20の縦枠20Bに設けられたボルト54がねじ穴67に螺合されることにより、三方枠20の縦枠20Bに締結される。本形態では、ねじ穴67は2つ設けられている。
第1平面部24B1にねじ穴67を設ける代わりに、ボルト54にナットを螺合させることにより、第1平面部24B1と縦枠20Bとを締結してもよい。
第1仕切板24Aと第2仕切板24Bとは、第1仕切板24Aの第2平面部24A2と第2仕切板24Bの第2平面部24B2とは接触しているだけで、固定されていない。この場合、第1仕切板24Aの第2平面部24A2と第2仕切板24Bの第2平面部24B2とは、建屋壁Wの壁面WB2に平行な方向、すなわち第1仕切板24Aの第1平面部24A1に平行な方向に重ねられた状態で接触する。
本形態では、第1仕切板24Aは、第1平面部24A1が建屋壁Wの壁面WB2に当接し、第2平面部24A2が壁面WB2から突き出すように、建屋壁Wに固定されている。しかし第1仕切板24Aは、第2平面部24A2が貫通穴66を有することで、第1平面部24A1と第2平面部24A2とが入れ替わるように配置することができる。すなわち第1仕切板24Aは、第2平面部24A2が建屋壁Wの壁面WB2に当接し、第1平面部24A1が壁面WB2から突き出すように、建屋壁Wに固定することができる。
この場合、長さL24A1と長さL24A2とが異なることで、仕切板24Aにおける壁面WB2からの突き出し長さを変えることができる。仮に、第2平面部24A2の長さL24A2が足りず、幅方向wにおいて、第1仕切板24Aの第2平面部24A2と第2仕切板24Bの第2平面部24B2との間に隙間が生じる場合がある。この場合は、第1平面部24A1と第2平面部24A2とを入れ替えるように、第1仕切板24Aを配置する。これにより、第1仕切板24Aの第2平面部24A2と第2仕切板24Bの第2平面部24B2との間に隙間が生じないようにすることができる。
この場合、第1仕切板24Aは、折れ曲がり部と通し穴65との間の長さL65と折れ曲がり部と貫通穴66との間の長さL66とが等しい長さになるように、構成されるとよい。これにより、奥行き方向dにおける第1仕切板24Aと第2仕切板24Bとの接触が確実になる。
第1仕切板24Aと同様に第2仕切板24Bにおいても、第1平面部24B1と第2平面部24B2との配置を入れ替えることができるようにしてもよい。この場合、第2仕切板24Bは、第2平面部24B2にねじ穴が設けられ、第1平面部24B1における水平方向の長さL24B1と第2平面部24B2における水平方向の長さL24B2とが異なるように、形成される。
図9乃至図14を参照して、三方枠20の他の形態の取付構造について説明する。
図9は、本発明の一実施例に係る三方枠20の他の形態について、その取付構造21を示す水平断面図である。
本形態においても、縦枠20Bと縦枠20Cとは同様な取付構造を有するため、図9では縦枠20B側の取付構造21を図示して、縦枠20B側の取付構造21について説明する。
本形態の三方枠20の縦枠20Bは、水平断面が台形状を成しており、建屋壁Wの開口部WCの内壁面WB2の全体に亘って配置されている。すなわち壁面WB2の奥行き方向dにおける全体が、縦枠20Bで覆われている。本形態においても、取付構造21は、固定部材22と仕切板24とを含んで構成され、縦枠20Bは固定部材22によって建屋壁Wに固定され、建屋壁Wと縦枠20Bとの隙間が仕切板24で仕切られる。
固定部材22は二つの部材22A,22Bを有する。すなわち固定部材22は、建屋壁W側に設けられる第1固定部材22Aと、縦枠20Bの側に設けられる第2固定部材22Bと、に分割されて構成される。
第1固定部材22A及び第2固定部材22Bは、建屋壁Wの開口部WCの内壁面WB2に沿う方向で且つ水平方向に沿って、2組が配置される。2組の固定部材22は同様な構成である。2組の固定部材22は、奥行き方向(内壁面WB2に沿う方向で且つ水平方向)dに分けて配置される。一方の固定部材22は奥行き方向dにおいて乗場ホールH側に配置され、他方の固定部材22は奥行き方向dにおいて昇降路1側に配置される。本形態の縦枠20Bは、奥行き方向dに長い形状であるが、2組の固定部材22により縦枠20Bの振れを抑制して、安定した状態で縦枠20Bを固定することができる。
第1固定部材22Aは建屋壁W側の固定部材であり、アンカーボルト50により建屋壁Wの開口部WCの壁面WBに固定されている。第2固定部材22Bは三方枠20の縦枠20B側の固定部材であり、第1固定部材22Aを介して建屋壁W側に固定される。すなわち縦枠20Bは、第2固定部材22B及び第1固定部材22Aを介して建屋壁W側に固定される。
第1固定部材22Aと第2固定部材22Bとはボルト51により締結固定されている。第2固定部材22Bはボルト52により縦枠20Bに締結固定されている。
仕切板24は二つの部材24A,24Bを有する。すなわち仕切板24は、建屋壁W側に固定される第1仕切板24Aと、縦枠30Bの側に固定される第2仕切板24Bと、に分割されて構成される。第1仕切板24Aは建屋壁W側の仕切り部材であり、アンカーボルト53により建屋壁Wの内壁面(昇降路1の壁面)WAに固定されている。第2仕切板24Bは三方枠20の縦枠20B側に取り付けられる仕切り部材であり、本形態では溶接により縦枠20Bに固定されている。なお第2仕切板24Bの縦枠20B側への取り付けは、溶接に限定される訳ではない。また第2仕切板24Bを縦枠20Bに溶接する場合は、エレベーター装置100の据付場所に搬入する前に、溶接作業を済ませておくものとする。
本形態においても、第1仕切板24Aと第2仕切板24Bとは、非固定の状態で接触するように配置されている。これにより、建屋誤差があっても、第1仕切板24Aと第2仕切板24Bとの組み立てに支障をきたすことがない。本形態では、第1仕切板24Aの第2平面部24A2と第2仕切板24Bとは、壁面WB2に垂直な方向、すなわち第1仕切板24Aの第1平面部24A1に平行な方向に重なるように、接触する。
図10を参照して、三方枠20の縦枠20Bの構造について、詳細に説明する。図10は、図9の三方枠20の縦枠20Bの近傍を拡大して示す部分拡大図である。
三方枠20の縦枠20Bは、台形状を成す四辺のうちの一辺に、縦枠20Bに第2固定部材22Bを取り付ける取付部20B1を有する。取付部20B1は、台形の一方の脚20B1を構成し、縦枠20Bの、建屋壁Wの壁面WB2と対向する辺に設けられている。本形態では、一方の底辺(下底)20B2と他方の底辺(上底)20B4の壁面WB2側の内角θ21,θ41がそれぞれ90°に構成されている。下底20B2の他方の内角θ22は鋭角(θ22<90°)に、また上底20B4の他方の内角θ42は鈍角(θ22>90°)を成す。これにより、台形の一方の脚20B1は壁面WB2に平行で且つ壁面WB2に接触し、他方の脚20B3は乗場ホールH側から昇降路1側に向かうに従って開口部WCの中心側に位置するように傾斜している。
第2固定部材22Bはボルト52により取付部20B1に締結固定される。このために取付部20B1には、ボルト52が螺合するねじ穴が加工されている。しかし取付部20B1は、ボルト52が挿通する通し穴が形成され、ボルト52にナットが締結される構成であってもよい。
なお取付部20B1は縦枠20Bの一部であり、縦枠と区別することなく、縦枠と呼んで説明する。
図10及び図11を参照して、本形態における第1固定部材22Aについて、詳細に説明する。図11は、第三角法による正面図(a)及び平面図(b)により、第1固定部材22Aの形状を示す二面図である。図5では、正面図(a)が図10に図示された第1固定部材22Aの形状を示しており、平面図(b)は正面図(a)の第1固定部材22Aを上から見た図を示している。また図11は、側面図が省略されている。
第1固定部材22Aは折れ曲がった形状を成し、垂直な角度を成すように構成された第1平面部(第1辺部)22A1と第2平面部(第2辺部)22A2とを有する。すなわち第1固定部材22Aは、短辺を構成する第1平面部(第1辺部)22A1と、長辺を構成する第2平面部(第2辺部)22A2とを有して、L字状に折れ曲がったL字形状をなす。
第1平面部22A1は、アンカーボルト50が挿通する通し穴61を有し、建屋壁Wの壁面WB2に当接するように、アンカーボルト50によって壁面WB2に固定される。このとき、第1固定部材22Aの平面22AS1が壁面WB2に当接する。平面22AS1は、第1固定部材22Aにおいて、第2固定部材22Bが固定される面であり、平面22AS2と平面22AS1とは第1固定部材22Aの表裏の一方で繋がる面である。
第2平面部22A2は、壁面WB2に対して垂直となる角度で、第1平面部22A1から折れ曲がる。この場合、第2平面部22A2は建屋壁Wの開口部WCの内壁面WB2に垂直に配置される。第2平面部22A2は、ボルト51が螺合するねじ穴62を複数有する。第2平面部22A2は、第2固定部材22Bと当接し、ボルト51がねじ穴62に螺合されることにより、第2固定部材22Bと締結される。
複数のねじ穴62は、第1平面部22A1の平面に対して平行な方向に並べて配置されると共に、第1平面部22A1の平面に対して垂直方向に並べて配置される。第1平面部22A1の平面に対して平行な方向に複数のボルト51が設けられることにより、第1固定部材22Aに対する第2固定部材22Bの回転方向における位置ずれを防ぐことができる。もし第1固定部材22Aに対する第2固定部材22Bの回転方向における位置ずれを問題にしなければ、ねじ穴62は第1平面部22A1の平面に対して垂直方向に沿って、一列に配置してもよい。
本形態では、ボルト51が2本用いられており、ねじ穴62も2つでよいが、第2固定部材22Bの取り付け位置を調整できるよう、第1平面部22A1の平面に対して垂直方向に4組のねじ穴62を並べて設けている。これにより、第2固定部材22Bの取り付け位置を調整して、建屋誤差を吸収することができる。
本形態では、ボルト51は第1固定部材22Aに形成されたねじ穴62に螺合されることにより、部品点数の低減と、組立作業の簡易化とを図ることができる。しかし、ボルト51はナットに螺合される構成であってもよい。
また第1固定部材22Aは、第2平面部22A2の平面22AS1の向きを逆向きにすることで、第2固定部材22Bと縦枠20Bとの固定位置を変更(調整)することができる。これにより、建屋誤差の吸収のほか、エレベーター装置100の異なる機種間における部品の共用化を図ることができる。
図10及び図12を参照して、第2固定部材22Bについて、詳細に説明する。図12は、第三角法による正面図(a)、側面図(b)及び平面図(c)により、第2固定部材22Bの形状を示す三面図である。図6では、平面図(c)は正面図(a)の第2固定部材22Bを上から見た図を示しており、図10に図示された第2固定部材22Bの形状を示している。
第2固定部材22Bは、相互に垂直に形成された第1平面部22B1及び第2平面部22B2と、を有する。すなわち第2固定部材22Bは、第1固定部材22Aの第2平面部22A2に当接して第2平面部22A2に締結される第1平面部22B1と、第1平面部22B1に対して垂直に形成され縦枠30Bに固定される第2平面部22B2と、を有する。
第2固定部材22Bは、第1平面部22B1の平面22BS1が第1固定部材22Aの平面22AS2と接触するようにして、ボルト51により第1固定部材22Aの平面22AS2に締結される。
このために第1平面部22B1はボルト51が挿通する複数の通し穴63を有する。通し穴63は長穴として形成される。通し穴63は、第1固定部材22Aに対する第2固定部材22Bの、水平方向における相対位置の調整を可能にし、建屋誤差による第1固定部材22Aと第2固定部材22Bとの間の水平方向における位置ずれを吸収する。
通し穴63は、少なくともボルト51の本数と同数が設けられる。本形態では、通し穴63はボルト51の本数と同数の2つが設けられる。
第2固定部材22Bは、第2平面部22B2の平面22BS2が縦枠20B(取付部20B1)と接触するようにして、ボルト52により縦枠20B(取付部20B1)に締結される。このために第2平面部22B2は、ボルト52が挿通する複数の通し穴64を有する。本形態では、通し穴64は2つ設けられている。
なお平面22BS2は、第2固定部材22Bの表裏の一方で、平面22BS1と繋がる面である。
本形態では、固定部材22は、第2固定部材22Bにボルト51が挿通する長穴63が形成され、第1固定部材22Aに長穴63を挿通したボルト51が螺合するねじ穴62が形成されている。しかしボルト51が挿通する通し穴(長穴)63は、第1固定部材22Aと第2固定部材22Bとのうちのいずれか一方に形成され、他方にボルト51が螺合するねじ穴62が形成されればよい。しかし前述した理由から、第1固定部材22Aにねじ穴62を形成する方が、三方枠20の支持構造として有利である。
図10及び図13を参照して、第1仕切板24Aについて、詳細に説明する。図13は、第三角法による正面図(a)及び平面図(b)により、第1仕切板24Aの形状を示す二面図である。図13では、側面図の図示を省略しており、正面図(a)は図10に図示された第1仕切板24Aの形状を示している。
第1仕切板24Aは折れ曲がった形状を成し、垂直な角度を成すように構成された第1平面部(第1辺部)24A1と第2平面部(第2辺部)24A2とを有する。すなわち第1仕切板24Aは、長辺を成す第1平面部24A1と短辺を成す第2平面部24A2とを有して、L字状に折れ曲がったL字形状を成す。さらに第1仕切板24Aは、第1平面部24A1にアンカーボルト53が挿通する通し穴65が形成されてアンカーボルト53で建屋壁Wの開口部WCの昇降路1の内壁面WAに固定される。
具体的に説明すると、第1平面部24A1は、アンカーボルト53が挿通する複数の通し穴65を有し、建屋壁Wの内壁面WAに当接するように、複数のアンカーボルト53によって内壁面WAに固定される。複数の通し穴65は垂直方向pに並べて配置される。第1仕切板24Aは、複数のアンカーボルト53によって建屋壁Wに固定されることで、組立時における回転方向への位置ずれを防ぐことができる。本形態では、このために必要で且つ最小限の2つの通し穴65が設けられている。
第1仕切板24Aは表裏を裏返すだけで、図5に示す第1固定部材22Aの場合の第2平面部22A2と同様に、第2平面部24A2の折れ曲がる向きが変わる。このため、第1仕切板24Aは表裏を裏返すことで、図5に示す第1固定部材22Aの場合と同様な作用効果が得られる。
第2平面部24A2は、建屋壁Wの壁面WB2に対して平行となるように、第1平面部24A1から折れ曲がる。
図10及び図14を参照して、第2仕切板24Bについて、詳細に説明する。図14は、第三角法による正面図(a)及び側面図(b)により、第2仕切板24Bの形状を示す二面図である。図14では、平面図の図示を省略しており、側面図(b)は図10に図示された第2仕切板24Bの形状を示している。
第2仕切板24Bは、平板状の部材であり、本形態では溶接により縦枠20Bに固定されるため、ボルトの通し穴やねじ穴等は形成されていない。
上述した様に、固定部材22は第1固定部材22A及び第2固定部材22Bの2つの部材で構成される。また仕切板24は、第1仕切板24A及び第2仕切板24Bの2つの部材で構成される。さらに、第1固定部材22Aと第2固定部材22Bとの締結のために第2固定部材22Bに形成した通し穴63は長穴として形成される。これらの構成は、建屋の状況に応じて、2つの部材で構成される固定部材22や仕切板24において、固定部材22の一方の部品や仕切板24の一方の部品をひっくり返して使用することを容易にする。これにより、様々な形態の建屋や、大きな誤差を有する建屋への対応が容易になる。
すなわち上述した実施例では、建屋誤差に対する調整代が大きく、建屋誤差が大きい場合でも三方枠20を固定できるほか、枠幅の小さい三方枠20に対しても固定が容易になる。
なお、本発明は上記した実施例に限定されるものではなく、様々な変形例が含まれる。例えば、上記した実施例は本発明を分かりやすく説明するために詳細に説明したものであり、必ずしも全ての構成を備えるものに限定されるものではない。また、実施例の構成の一部を他の構成に置き換えることが可能である。また、実施例の構成の一部について、他の構成の追加・削除・置換をすることが可能である。
1…昇降路、20…三方枠、20B…縦枠、22…固定部材、22A…第1固定部材、22A1…第1固定部材22Aの第1平面部、22A2…第1固定部材22Aの第2平面部、22B…第2固定部材、22B…第2固定部材、22B1…第2固定部材22Bの第1平面部、22B2…第2固定部材22Bの第2平面部、24…仕切板、24A…第1仕切板、24A1…第1仕切板24Aの第1平面部、24A2…第1仕切板24Aの第2平面部、24B…第2仕切板、24B1…第2仕切板24Bの第1平面部、24B2…第2仕切板24Bの第2平面部、24B3…第2仕切板24Bの段差面部、50…アンカーボルト、51…ボルト、53…アンカーボルト、61…通し穴、62…ねじ穴、63…長穴、65…通し穴、W…建屋壁、WA…昇降路1に面する内壁面、WB2…建屋壁Wの開口部WCの内壁面。

Claims (11)

  1. 建屋壁の開口部に取り付けられる三方枠の取付構造において、
    前記三方枠を構成し建屋壁の開口部の両側縁部に設けられる縦枠と、
    前記縦枠を建屋壁に固定する固定部材と、
    建屋壁と前記縦枠との隙間を仕切る仕切板と、
    を備え、
    前記固定部材は、建屋壁側に設けられる第1固定部材と、前記縦枠の側に設けられる第2固定部材と、に分割されて構成され、
    前記仕切板は、建屋壁側に設けられる第1仕切板と、前記縦枠の側に設けられる第2仕切板と、に分割されて構成され、
    前記第1仕切板は建屋壁に固定され、
    前記第2仕切板は前記縦枠に固定され、
    前記第1仕切板と前記第2仕切板とは、非固定の状態で接触していることを特徴とする三方枠の取付構造。
  2. 請求項1において、
    前記固定部材は、前記第1固定部材と前記第2固定部材とのうちのいずれか一方にボルトが挿通する長穴が形成され、他方に前記ボルトが螺合するねじ穴が形成されていることを特徴とする三方枠の取付構造。
  3. (削除)
  4. 請求項1において、
    前記第1仕切板と前記第2仕切板とは、前記第1仕切板が固定される建屋壁の壁面に平行な方向に重ねられた状態で接触することを特徴とする三方枠の取付構造。
  5. 請求項4において、
    前記固定部材は、前記第2固定部材にボルトが挿通する長穴が形成され、前記第1固定部材に前記長穴を挿通した前記ボルトが螺合するねじ穴が形成されていることを特徴とする三方枠の取付構造。
  6. 請求項5において、
    前記第1固定部材は、長辺を成す第1平面部と短辺を成す第2平面部とを有して、L字状に折れ曲がったL字形状を成し、
    前記第1平面部は昇降路に面する内壁面に固定され、
    前記第2平面部は建屋壁の開口部の内壁面に平行に配置され、
    前記第2固定部材は、前記第1固定部材の前記第2平面部に当接して当該第2平面部に締結される第1平面部と、当該第1平面部に平行で前記縦枠に固定される第2平面部と、を有し、
    前記第1仕切板は、アンカーボルトが挿通する通し穴が形成されてアンカーボルトで建屋壁の開口部の内壁面に固定される第1平面部と、当該第1平面部に対して垂直に折れ曲がる第2平面部と、を有してL字形状を成し、
    前記第2仕切板は、前記縦枠に固定される第1平面部と、前記第1仕切板の前記第2平面部に非固定の状態で接触する第2平面部と、当該第2仕切板の前記第1平面部と当該第2仕切板の前記第2平面部とを平行に接続する段差面部と、有することを特徴とする三方枠の取付構造。
  7. 請求項6において、
    前記第1仕切板の前記第1平面部と前記第1仕切板の前記第2平面部とは、前記第1仕切板の前記第1平面部が長辺を成し、前記第1仕切板の前記第2平面部が短辺を成して前記L字形状を成し、
    前記第1仕切板は、前記第2平面部にアンカーボルトが挿通可能な貫通穴が形成されていることを特徴とする三方枠の取付構造。
  8. 請求項6において、
    前記第1固定部材の前記第2平面部は、建屋壁の開口部の内側に配置されることを特徴とする三方枠の取付構造。
  9. 請求項6において、
    前記第1固定部材の前記第2平面部は、建屋壁の開口部の外側で且つ昇降路の内側に配置されることを特徴とする三方枠の取付構造。
  10. 請求項5において、
    前記第1固定部材は、短辺を成す第1平面部と長辺を成す第2平面部とを有して、L字状に折れ曲がったL字形状を成し、
    前記第1平面部は建屋壁の開口部の内壁面に固定され、
    前記第2平面部は建屋壁の開口部の内壁面に垂直に配置され、
    前記第2固定部材は、前記第1固定部材の前記第2平面部に当接して当該第2平面部に締結される第1平面部と、当該第1平面部に対して垂直に形成され前記縦枠に固定される第2平面部と、を有し、
    前記第1仕切板は、長辺を成す第1平面部と短辺を成す第2平面部とを有して、L字状に折れ曲がったL字形状を成すと共に、当該第1仕切板の第1平面部にアンカーボルトが挿通する通し穴が形成されてアンカーボルトで昇降路の内壁面に固定され、
    前記第1仕切板と前記第2仕切板とは、建屋壁の開口部の内壁面に垂直な方向に重ねられた状態で接触し、
    前記第1固定部材及び前記第2固定部材は、建屋壁の開口部の内壁面に沿う方向で且つ水平方向に沿って、2組が配置されることを特徴とする三方枠の取付構造。
  11. 昇降路内を昇降する乗りかごおよび釣合いおもりと、主ロープが巻きかけられる巻上機と、昇降路1に上下方向に立設され乗りかごおよび釣合いおもりの昇降を案内するガイドレールと、建屋壁の開口部に取り付けられる三方枠と、を備えたエレベーター装置において、
    前記三方枠の取付構造として、請求項1乃至10のいずれかに記載の三方枠の取付構造を備えたことを特徴とするエレベーター装置。
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