JP7401318B2 - 開閉体装置及び収納装置 - Google Patents

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Description

本発明は、本体の少なくとも一部を開閉する開閉体を本体に係止保持する係止部を有する開閉体装置及びこれを備えた収納装置に関する。
従来、自動車の運転席と助手席との間などに配設された収納装置としてのコンソールボックスが知られている。コンソールボックスは、上面などに開口部を有する本体としての収納体であるボックス本体、及び、このボックス本体の開口部を開閉する開閉体としての蓋体を備えている。蓋体は、ボックス本体に対し、スプリングにより付勢された係止部であるフックによって係止される。このとき、フックは、ボックス本体に設けられたラッチ部を乗り越えると、スプリングの付勢によって蓋体本体に当接する。その当接の際に、高周波数帯の不快音(低級音)が生じないように、フックまたは蓋体本体に、衝撃吸収用の吸収部材が取り付けられている(例えば、特許文献1参照。)。
特表2018-527239号公報 (第2-4頁、図2)
しかしながら、上述の構成では、ゴムやエラストマにより形成された別途の吸収部材が必要になる。また、吸収部材が衝撃を十分に吸収しきれない場合に、フックと吸収部材との合成樹脂同士の接触による不快音が生じないように、さらなる衝撃吸収構造が必要となる場合がある。
本発明は、このような点に鑑みなされたもので、簡素な構成で、第一当接部と第二当接部との当接時に生じる音を低減できる開閉体装置及びこれを備えた収納装置を提供することを目的とする。
請求項1記載の開閉体装置は、本体と、この本体の少なくとも一部を開閉する開閉体とを具備し、前記開閉体は、前記本体に対し可動的な開閉体本体と、この開閉体本体に対し可動的であり、前記開閉体を前記本体に係止保持する係止部とを備え、前記本体と前記開閉体本体との少なくともいずれか一方は、第一当接部を有し、前記係止部は、この係止部による前記開閉体の前記本体への係止時に前記第一当接部と当接する第二当接部を有し、前記第一当接部と前記第二当接部との少なくともいずれか一方は、他方との当接により少なくとも一部が変形して衝撃を吸収する変形部であって、この変形部は、他方との当接方向と交差する方向に沿って延びて前記他方と当接する当接本体部と、この当接本体部に連なって形成される屈曲部と、を備えるものである。
求項記載の開閉体装置は、請求項記載の開閉体装置において、屈曲部は、その周辺よりも肉厚が小さく設定されているものである。
請求項記載の開閉体装置は、請求項1または2記載の開閉体装置において、変形部は、穴部を備えるものである。
請求項記載の収納装置は、請求項1ないしいずれか一記載の開閉体装置を備え、本体は、開口部、及びこの開口部と連通する収容部を有する収納体であり、開閉体は、前記開口部を開閉する蓋体であるものである。
請求項1記載の開閉体装置によれば、第一当接部と第二当接部との少なくともいずれか一方を、他方との当接により少なくとも一部が変形して衝撃を吸収する変形部とし、変形部に、他方との当接方向と交差する方向に沿って延びる当接本体部を設け、この当接本体部に連なって屈曲部を設けることで、当接本体部を屈曲部の位置から変形しやすくすることができ、別部材などを用いることなく、簡素な構成で、第一当接部と第二当接部との当接時に生じる音を容易に低減できる。
求項記載の開閉体装置によれば、請求項記載の開閉体装置の効果に加えて、屈曲部は、その周辺よりも肉厚を小さく設定することで、当接本体部を屈曲部の位置でより変形しやすくし、第一当接部と第二当接部との当接時に生じる音を低減できる。
請求項記載の開閉体装置によれば、請求項1または2記載の開閉体装置の効果に加えて、変形部に穴部を備えることで、変形部をより変形しやすくし、第一当接部と第二当接部との当接時に生じる音を低減できるとともに、穴部の形状や大きさを設定することで、第一当接部と第二当接部との当接時に生じる音を調整可能となる。
請求項記載の収納装置によれば、請求項1ないしいずれか一記載の開閉体装置を備えることで、安価、軽量、かつ部品点数が少ない簡素な構成で、蓋体により開口部を閉塞する際に第一当接部と第二当接部との当接により生じる音を制御できる。
本発明の第1の実施の形態の開閉体装置としての収納装置の第一当接部と第二当接部との当接状態を示す断面図である。 同上収納装置の一部を示す斜視断面図である。 同上収納装置の係止部を示す斜視図である。 同上収納装置を示す斜視図である。 同上収納装置の第一当接部と第二当接部との当接により生じる音の解析データの一例及び比較例を示すグラフである。 本発明の第2の実施の形態の開閉体装置としての収納装置の変形部を示す斜視図である。 本発明の第3の実施の形態の開閉体装置としての収納装置の変形部を示す斜視図である。 本発明の第4の実施の形態の開閉体装置としての収納装置の変形部を示す斜視図である。 本発明の第5の実施の形態の開閉体装置としての収納装置の変形部を示す斜視図である。 本発明の第6の実施の形態の開閉体装置としての収納装置の変形部を示す斜視図である。 本発明の第7の実施の形態の開閉体装置としての収納装置の変形部を示す斜視図である。 本発明の第8の実施の形態の開閉体装置としての収納装置の一部を示す斜視断面図である。 同上収納装置の第一当接部及び緩衝材を示す斜視図である。 同上収納装置の係止部を示す斜視図である。 同上収納装置の第一当接部と第二当接部との接触面積の調整による緩衝材の圧縮量の変化と第一当接部と第二当接部との当接により生じる音との関係を示すグラフである。 本発明の第9の実施の形態の開閉体装置としての収納装置の変形部を示す断面図である。
以下、本発明の第1の実施の形態の構成について、図面を参照して説明する。
図4において、10は開閉体装置としての収納装置であるコンソールボックスを示す。このコンソールボックス10は、例えば自動車の車両の前席すなわち運転席と助手席との間に位置するセンタコンソールの一部を構成する。そして、このコンソールボックス10は、自動車の車体側に取り付けられる本体としての収納体であるボックス本体12と、このボックス本体12に可動的に取り付けられる開閉体としての蓋体13とを備えている。以下、前後方向、両側方向及び上下方向などの方向は、コンソールボックス10を車体に取り付けた状態を基準として説明し、図中では矢印FR方向を前方向、矢印RR方向を後方向、矢印L方向を左方向、矢印Rを右方向、矢印Uを上方向、矢印Dを下方向とする。
ボックス本体12は、合成樹脂により箱状に形成されている。図1に示すように、ボックス本体12は、上端部に、被開閉部としての開口部15を備えている。本実施の形態の開口部15は、前後方向に長手状で、左右方向に短手状の四角形状に形成されている。開口部15は、ボックス本体12の内部に区画される収容部16と連通している。また、ボックス本体12は、蓋体13を支持する支持部を備えている。支持部は、蓋体13を回動可能に支持している。支持部は、ボックス本体12の後部の両側に配置されている。また、支持部は開口部15の後方に形成されている。また、ボックス本体12は、蓋体13を係止するラッチ部18を備えている。ラッチ部18は、支持部と反対側の端部、本実施の形態ではボックス本体12の前部に配置されている。ラッチ部18は、開口部15の縁部に位置している。ラッチ部18は、開口部15の外方である前方に向かって下方に傾斜するように突出している。さらに、ボックス本体12は、ラッチ部18の背後に、蓋体13の一部が挿入される凹部19を備えている。凹部19は、開口部15と連なって形成され、上方及び後方が開放されている。
蓋体13は、リッドなどとも呼ばれ、ボックス本体12の開口部15を回動により開閉する。また、蓋体13は、開口部15を閉じた状態では乗員が肘などを乗せるアームレストとして機能するものでもよい。蓋体13は、ボックス本体12に対し可動的な開閉体本体としての蓋体本体21と、この蓋体本体21に設けられ蓋体13をボックス本体12に係止する係止部22とを備えている。
蓋体本体21は、コンソールボックス10の上部に位置している。蓋体本体21は、合成樹脂により形成されている。蓋体本体21は、開口部15を覆うことができれば、任意の形状とすることができるが、本実施の形態では、前後方向に長手状の四角形状に形成されている。また、蓋体本体21は、ボックス本体12の支持部に回動可能に支持される被支持部を備えている。すなわち、本実施の形態において、蓋体本体21は、被支持部を後部に備え、前部がボックス本体12に対して上下方向に回動することで開口部15を開閉可能となっている。また、蓋体本体21は、スプリングやダンパなどの付勢手段により開口部15を開く方向に付勢されていてもよい。さらに、蓋体本体21は、任意のパーツに分割されていてよいが、本実施の形態においては、第一部材であるロワ部材25と、第二部材であるアッパ部材26とを上下に組み合わせて形成されている。また、蓋体本体21の少なくとも外表面は、皮革、あるいは布などの表皮体によって覆われていてもよい。
さらに、蓋体本体21には、第一当接部28が形成されている。第一当接部28は、蓋体13を閉じて係止部22により蓋体13をボックス本体12に係止した状態で、係止部22側に当接する部分である。本実施の形態において、第一当接部28は、係止部22側と前後方向に沿って当接する。第一当接部28は、蓋体本体21の下部に配置されている。本実施の形態において、第一当接部28は、ロワ部材25に一体的に形成されている。また、第一当接部28は、係止部22に対向して位置する。すなわち、本実施の形態において、第一当接部28は、蓋体本体21の前部に位置する。第一当接部28は、上下方向に沿って延びる第一接続部31と、前後方向に沿って延びる延出部である第一延出部32と、上下方向に沿って延びる当接本体部である第一当接本体部33とを一体的に備えており、第一接続部31と第一延出部32とが連なる部分、及び第一延出部32と第一当接本体部33とが連なる部分が、それぞれ屈曲部である第一屈曲部34,35として形成されている。また、第一当接部28は、左右両側(一方のみ図示)が図2に示すスリット36を介して蓋体本体21から隔離されている。このため、第一当接部28は、前後方向に弾性変形可能な板ばね状の変形部(免震構造)となっている。
図1及び図2に示すように、第一接続部31は、蓋体本体21と基端部が連なっている。第一接続部31は、本実施の形態において、基端部から先端部に向かい下方へと延びている。
第一延出部32は、一端部である後端部が第一屈曲部34を介して第一接続部31の先端部と連なり、他端部である前端部が第一屈曲部35を介して第一当接本体部33の基端部と連なっている。したがって、第一接続部31と第一延出部32とは、クランク状に連なっている。
第一当接本体部33は、本実施の形態において、基端部から先端部に向かい上方へと延びている。すなわち、第一当接本体部33は、第一接続部31の前方に離れ、第一接続部31と対向する位置にある。また、第一当接本体部33は、先端部が自由端状に形成されている。したがって、第一当接部28は、本実施の形態において、側方から見てU字状に形成されている。第一当接本体部33は、本実施の形態において、第一接続部31とは反対側の面である前面が係止部22側と直接当接する部分であるが、前面に緩衝部材が取り付けられていてもよい。
図1ないし図3に示す係止部22は、レバーとも呼ばれ、ボックス本体12のラッチ部18に係合されるものである。係止部22は、蓋体本体21の被支持部とは反対側、本実施の形態では前部に配置されている。係止部22は、スプリングなどの係止付勢手段により付勢されており、この係止付勢手段の付勢により蓋体13の係止状態を維持するとともに、乗員などによる外部操作によって係止を解除可能に構成されている。
係止部22は、合成樹脂により形成されている。係止部22は、係止部本体41と、係止部本体41から延出される被操作部42と、第一当接部28と当接する第二当接部43とを一体的に備えている。
係止部本体41は、上下方向に沿って延びて位置している。係止部本体41は、一端部である上端部側の両側部に、蓋体本体21に対し回動可能に支持される支持部44を備えている。本実施の形態において、係止部本体41は、ロワ部材25に回動可能に支持されている。係止部22は、蓋体本体21に対し前方上側から後方下側に亘り回動可能となっている。また、係止部本体41は、他端部である下端部にフック部45が形成されている。フック部45は、ボックス本体12側に向かって突設されている。すなわち、本実施の形態において、フック部45は、係止部本体41から後方に向かって爪状に突設されている。フック部45は、ラッチ部18に対し下方から係合可能となっている。
被操作部42は、乗員が係止部22を操作する際に指を掛ける指掛け部である。被操作部42は、係止部本体41に対し、フック部45の突出方向とは反対側、すなわち本実施の形態では前側に延出されている。また、被操作部42は、左右方向に沿って延びる板状に形成されている。被操作部42は、蓋体本体21の前端部から前方に延出し、下方から持ち上げるように操作されることにより、係止付勢手段の付勢に抗して係止部22を回動させるようになっている。
第二当接部43は、係止部本体41にて、フック部45から離れた位置に、ボックス本体12側に向かって延出されている。すなわち、本実施の形態において、第二当接部43は、係止部本体41の後部にてフック部45の上方の位置から後方に向かって延出されている。第二当接部43は、上下方向に沿って延びる第二接続部47と、前後方向に沿って延びる延出部である第二延出部48と、上下方向に沿って延びる当接本体部である第二当接本体部49とを一体的に備えており、第二接続部47と第二延出部48とが連なる部分、及び第二延出部48と第二当接本体部49とが連なる部分が、それぞれ屈曲部である第二屈曲部51,52として形成されている。また、第二当接部43は、板状に形成されており、前後方向に弾性変形可能な板ばね状の変形部(免震構造)となっている。
第二接続部47は、係止部本体41と基端部が連なっている。第二接続部47は、本実施の形態において、基端部から先端部に向かい上方へと延びている。
第二延出部48は、一端部である前端部が第二屈曲部51を介して第二接続部47の先端部と連なり、他端部である後端部が第二屈曲部52を介して第二当接本体部49の基端部と連なっている。したがって、第二接続部47と第二延出部48とは、クランク状に連なっている。
第二当接本体部49は、本実施の形態において、基端部から先端部に向かい上方へと延びている。すなわち、第二当接本体部49は、第二接続部47の前方に離れ、第二接続部47よりも上方に位置して第二接続部47と対向しない位置にある。第二当接本体部49は、先端部が自由端状に形成されている。したがって、第二当接部43は、本実施の形態において、側方から見て上方に向かい段差状に傾斜して形成されている。第二当接本体部49は、本実施の形態において、第二接続部47とは反対側の面である後面が第一当接部28の第一当接本体部33の前面と直接当接する部分であるが、後面に緩衝部材が取り付けられていてもよい。
そして、コンソールボックス10は、係止部22を回動可能に支持するとともに係止付勢手段を組み付けたロワ部材25に対し、アッパ部材26を組み付けて蓋体13を形成するとともに、この蓋体13の被支持部を、ボックス本体12の支持部に回動可能に支持し、かつ、ボックス本体12と蓋体13との間に付勢手段を取り付けることで組み立てられる。
このように完成されたコンソールボックス10は、車両の車室内にて、例えば前席間などに組み付けられる。そして、必要に応じて係止部22の被操作部42を持ち上げると、係止部22が回動してフック部45のラッチ部18への係合、すなわち蓋体13のボックス本体12に対する係止が解除され、付勢手段による付勢力が解放されることで蓋体13が回動し、開口部15を最大に開いた最大開き位置で保持される。
一方、蓋体13により開口部15を閉じる場合には、付勢手段の付勢に抗して蓋体本体21を下方に押し込むと、係止部22のフック部45がラッチ部18に対し当接し、蓋体本体21のさらなる押し込みに従いフック部45がラッチ部18との接触を維持しつつ係止部22が係止付勢手段の付勢に抗して徐々に回動し、フック部45がラッチ部18を乗り越えた位置で係止付勢手段の付勢により係止部22が復帰回動(復帰移動)して、フック部45がラッチ部18に係止される。このとき、係止部22の復帰回動(復帰移動)によって、第二当接部43が第一当接部28に対して前方から当接する。より詳細には、第二当接部43の第二当接本体部49が、第一当接部28の第一当接本体部33に対して正面から当接する。すると、図1の二点鎖線に示すように、第一当接部28では、主として第一当接本体部33が第一屈曲部35の位置から当接方向とは反対側の後側へと弾性的に撓み変形する。また、第二当接部43では、主として第二当接本体部49が第二屈曲部52の位置から当接方向とは反対方向の前側へと弾性的に撓み変形する。この結果、第一当接部28と第二当接部43との当接時の衝撃が吸収され、ロック音が抑制される。
このように、第一当接部28と第二当接部43との少なくともいずれか一方、本実施の形態では第一当接部28と第二当接部43との双方を、他方との当接により少なくとも一部が変形して衝撃を吸収する変形部とすることで、別部材などを用いることなく、簡素な構成で、第一当接部28と第二当接部43との当接時に生じるロック音を低減できる。
具体的に、例えば本実施の形態に対応する実施例と、従来の技術に対応する比較例との第一当接部28と第二当接部43との当接時に生じるロック音の高速フーリエ変換(FFT)解析のデータを図5のグラフに示す。図5に示すように、実施例では、比較例と比較して、不快な高周波数帯での音量(音圧レベル)を低減できるとともに、比較例の固有振動数fn1を低周波数帯側の固有振動数fnにシフトすることができ、第一当接部28と第二当接部43との当接時に生じるロック音を快音化できる。
そのため、コストや重量、部品点数を変動させることなく、第一当接部28と第二当接部43との少なくともいずれか一方の構造によってロック音を軽減できる。
また、第一当接部28と第二当接部43との少なくともいずれか一方、本実施の形態では第一当接部28と第二当接部43とに、他方との当接方向と交差する方向に沿って延びる第一当接本体部33と第二当接本体部49とを設け、第一当接本体部33と第二当接本体部49とに連なって第一屈曲部35と第二屈曲部52とを設けることで、第一当接本体部33及び第二当接本体部49を第一屈曲部35及び第二屈曲部52の位置から変形しやすくすることができ、第一当接部28と第二当接部43との当接時に生じるロック音を容易に低減できる。
さらに、第一当接部28と第二当接部43との少なくともいずれか一方の断面係数や曲げモーメントを変化させることにより、ロック音の周波数や高周波数帯の音量の低減量などを所望のように容易に変化させることができる。
そして、ロック音の不快感を軽減し、ロック音を快音化できることにより、従来の技術と比較して重厚感や高級感を得ることが可能になる。
しかも、第一当接部28と第二当接部43との少なくともいずれか一方を変形部としてロック音を抑制する免震構造が仮に劣化したり破損したりした場合でも、係止部22がボックス本体12に接近する方向、すなわち係止部22のフック部45のラッチ部18への掛かり代が大きくなるほうに作用するため、ロック機能には影響しない。
なお、上記の第1の実施の形態において、第一当接部28は、図6に示す第2の実施の形態のように、蓋体本体21から舌片状に突出して形成されていてもよい。また、図7に示す第3の実施の形態のように、第一当接部28には、穴部55が形成されていてもよい。穴部55は、任意の形状としてよいが、本実施の形態では、第一当接部28の第一接続部31、第一延出部32、及び第一当接本体部33に亘り形成された肉抜き穴である。この場合には、変形部である第一当接部28をより変形しやすくし、第一当接部28と第二当接部43との当接時に生じるロック音を低減でき、第一当接部28を軽量化できるとともに、穴部55の形状や大きさを設定することで、第一当接部28と第二当接部43との当接時に生じるロック音を調整可能となる。さらに、第一当接部28の第一屈曲部34,35の屈曲形状は、角度が付いて尖った形状でもよいし、図8に示す第4の実施の形態のように、円弧状でもよい。また、図9に示す第5の実施の形態のように、第一当接部28の第一屈曲部35は、その周辺の部分よりも肉厚が小さく、すなわち薄肉に形成されていてもよい。この場合には、第一当接本体部33を第一屈曲部35の位置でより変形しやすくし、第一当接部28と第二当接部43との当接時に生じるロック音を低減できるとともに、第一屈曲部35の肉厚を設定することで、ロック音の周波数や高周波数帯の音量の低減量を容易に調整できる。また、図10に示す第6の実施の形態のように、第一当接部28は、第一接続部31が基端部から先端部に向かって上方に延び、第一当接本体部33が基端部から先端部に向かって下方に延びる、逆U字状に形成されていてもよい。さらに、図11に示す第7の実施の形態のように、第一当接部28は、第一接続部31と第一当接本体部33との両端部が第一延出部32,32によってそれぞれ連結された環状に形成されていてもよい。この場合、第一屈曲部34,35は円弧状などとすることが好ましい。
このように、第一当接部28は、各部の形状を任意に設定することで、ロック音の周波数や高周波数帯の音量の低減量を容易に調整できる。
また、第2ないし第7の実施の形態の形状は、それぞれ第一当接部28について説明したが、第二当接部43に適用してもよいし、第一当接部28と第二当接部43とのそれぞれに適用してもよい。
さらに、第一当接部28と第二当接部43との少なくともいずれか一方の他方と接触する位置に緩衝材(クッション材)が設定されている場合には、この緩衝材の接触面積を調整することでもロック音の周波数をチューニングすることが可能である。すなわち、接触面積を変えることで緩衝材の圧縮量を変化させることにより、衝撃吸収能力を変えることによってロック音を変えることができる。例えば、図12ないし図15に示す第8の実施の形態では、第一当接部28に緩衝材56が配置されている。緩衝材56は、第一当接本体部33に配置され、第二当接部43の第二当接本体部49と当接可能となっている。図13に示す例では、緩衝材56は、四角形状に形成されており、その上下寸法及び左右寸法がロック音の周波数の調整代となっている。同様に、図14に示すように、第二当接部43では、緩衝材56(図13)と当接する第二当接本体部49の上下寸法及び左右寸法がロック音の周波数の調整代となっている。そして、接触面積を拡大することにより、緩衝材56の圧縮量を減らし、ロック音の周波数を大きく、すなわちロック音を高い音に変化させることができ、接触面積を縮小することにより、緩衝材56の圧縮量を増やし、ロック音の周波数を小さく、すなわちロック音を低い音に変化させることができる(図15)。このように、第一当接部28と第二当接部43との少なくともいずれか一方に配置した緩衝材56と、他方との接触面積を変化させることで、ロック音の周波数を所望のように容易に変化させることができる。
さらに、図16に示す第9の実施の形態のように、ボックス本体12に第一当接部57が形成されていてもよい。例えば、第一当接部57は、ラッチ部18に形成されていてもよい。また、例えば、第一当接部57は、ボックス本体12から延出する延出部58と、延出部58の先端部に形成されたラッチ本体部59とを備えるように形成してもよい。そして、蓋体13により開口部15を閉じる場合に、係止部22の係止部本体41のボックス本体12側に形成された第二当接部60が第一当接部57の延出部58に当接すると、二点鎖線に示すように、延出部58が基端部から当接方向とは反対側の後側へと弾性的に撓み変形することで、第一当接部57と第二当接部60との当接時の衝撃が吸収され、ロック音を低減できるなど、上記の各実施の形態と同様の作用効果を奏することができる。
また、第一当接部と第二当接部とのいずれか一方が変形によりロック音を抑制する変形部であれば、他方は剛体であってもよい。
さらに、第一当接部は、ボックス本体12及び蓋体本体21の双方に設けられていてもよい。
また、上記の各実施の形態において、車両の車室に備えられるコンソールボックス10について説明したが、この構成に限られず、車両の他の位置に配置される例えば小物入れ(トレイ)やカップホルダなどの任意の車両用収納ボックスなどに適用できる。また、車両用に限られず、種々の場所に取り付けられる収納装置に適用することもできる。そして、収納装置に限られず、すなわち、開閉体は収納ボックスの開口部を開閉する蓋体に限られず、操作部などの部分を覆う蓋体を備えた蓋装置として適用することもできる。また、開閉体は、本体に対して回動可能に支持されているものに限られず、例えばスライドなどにより本体に対して可動的なものでもよい。
本発明は、車両の車室に備えられるコンソールボックス、あるいは蓋体を有する小物入れやカップホルダなどに好適に用いられる。
10 開閉体装置としての収納装置であるコンソールボックス
12 本体としての収納体であるボックス本体
13 開閉体としての蓋体
15 開口部
16 収容部
21 開閉体本体としての蓋体本体
22 係止部
28,57 第一当接部
33 当接本体部である第一当接本体部
35 屈曲部である第一屈曲部
43,60 第二当接部
49 当接本体部である第二当接本体部
52 屈曲部である第二屈曲部
55 穴部

Claims (4)

  1. 本体と、
    この本体の少なくとも一部を開閉する開閉体とを具備し、
    前記開閉体は、
    前記本体に対し可動的な開閉体本体と、
    この開閉体本体に対し可動的であり、前記開閉体を前記本体に係止保持する係止部とを備え、
    前記本体と前記開閉体本体との少なくともいずれか一方は、第一当接部を有し、
    前記係止部は、この係止部による前記開閉体の前記本体への係止時に前記第一当接部と当接する第二当接部を有し、
    前記第一当接部と前記第二当接部との少なくともいずれか一方は、他方との当接により少なくとも一部が変形して衝撃を吸収する変形部であって、この変形部は、他方との当接方向と交差する方向に沿って延びて前記他方と当接する当接本体部と、この当接本体部に連なって形成される屈曲部と、を備える
    ことを特徴とする開閉体装置
  2. 屈曲部は、その周辺よりも肉厚が小さく設定されている
    ことを特徴とする請求項記載の開閉体装置。
  3. 変形部は、穴部を備える
    ことを特徴とする請求項1または2記載の開閉体装置。
  4. 請求項1ないしいずれか一記載の開閉体装置を備え、
    本体は、開口部、及びこの開口部と連通する収容部を有する収納体であり、
    開閉体は、前記開口部を開閉する蓋体である
    ことを特徴とする収納装置。
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