JP4029336B2 - 収納式カップホルダ - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、車両のインストルメントパネルやリアセンターアームレストなどに配置される収納式カップホルダに関する。
【0002】
【従来の技術】
図10に、収納式カップホルダの長手方向断面図を示す。図に示すように、収納式カップホルダ100は、ケース101と本体102とからなる。本体102は、カップ保持口103とストッパ104とサポート105とを備えている。
【0003】
使用状態(カップ保持口にカップが保持されている状態)における各部材の配置を説明する。カップ保持口103は、円状を呈している。カップ保持口103は、挿入されるカップ(図略)の外周面を保持する。ストッパ104は、板片状であって、カップ保持口103内に揺動可能に突出している。ストッパ104は、カップの外周面に弾接する。そして、ストッパ104は、カップのがたつきを抑制する。サポート105は、板状であって、カップ保持口103の下方に展開可能である。サポート105は、カップの底面を保持する。
【0004】
これに対し、図に示す収納状態(本体がケース内に収納されている状態)においては、サポート105は折り畳まれている。サポート105は、ストッパ104と近接している。
【0005】
収納状態においては、ケース101内における本体102のがたつきが問題となる。すなわち、本体102外面とケース101内面との間には、本体102の出し入れを容易にするために、所定のクリアランスが設定されている。このため、収納状態においては、例えば車両の振動などにより、本体102ががたついてしまう。本体102ががたつきケース101内面に当接すると、打音が発生する。この打音は、搭乗者にとって耳障りである。
【0006】
打音の発生を抑制するため、特許文献1には、ばね手段により、収納状態の間、常時本体をケース内面に圧接させて保持する収納式カップホルダが紹介されている。また、特許文献2には、板ばねにより、収納状態の間、常時本体をケース内面に圧接させて保持する収納式カップホルダが紹介されている。さらに、特許文献3には、弾性的に変形する湾曲片により、収納状態の間、常時本体をケース内面に圧接させて保持する収納式カップホルダが紹介されている。
【0007】
【特許文献1】
実開平4−50531号公報
【特許文献2】
実開平6−22069号公報
【特許文献3】
特開2001−63440号公報
【0008】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、収納状態において耳障りとなる打音は、本体102とケース101内面との当接だけから発生する訳ではない。前述したように、収納状態においては、サポート105は、ストッパ104と近接している。また、ストッパ104は、車両の振動などにより、図中一点鎖線で示すように揺動可能である。このため、揺動したストッパ104はサポート105に当接してしまう。そして、両部材の当接により打音が発生する。このように、ストッパ104とサポート105との当接によっても、打音が発生する。
【0009】
しかし、特許文献1、2、3は、いずれもストッパとサポートとの当接による打音については言及していない。
【0010】
ここで、特許文献1,2,3に紹介されている手法を応用して、収納状態において、常時ストッパをサポートに圧接させておくことも考えられる。ところが、ストッパをサポートに圧接させておくには、ストッパとサポートとの間に板ばねなど何らかの弾性部材が必要になる。このため、収納式カップホルダの構造が複雑化してしまう。また、収納状態においては、弾性部材により、常時ストッパをサポートに圧接させておく必要がある。このため、弾性部材の寿命が必然的に短くなる。
【0011】
本発明の収納式カップホルダは、上記課題に鑑みて完成されたものである。したがって、本発明は、収納状態におけるストッパとサポートとの当接による打音を抑制できる収納式カップホルダを提供することを目的とする。
【0012】
【課題を解決するための手段】
(1)上記課題を解決するため、本発明の収納式カップホルダは、内装部材に埋設されたケースと、該ケースに対し出し入れ可能であって、使用状態においてカップの外周面を保持するカップ保持口と、該カップ保持口内に揺動可能に突出し使用状態においてカップの外周面に弾接しカップのがたつきを規制するストッパと、該カップ保持口の下方に展開可能であって使用状態においてカップの底面を保持するサポートと、を持つ本体と、を備えてなり、該サポートが折り畳まれ該ストッパに近接した状態で該本体が該ケース内に収納される収納式カップホルダであって、さらに、前記ストッパはストッパ側当接部を、前記ケースはケース側当接部を、それぞれ有し、該ケース側当接部は前記ケースの内面に突設されたリブに配置され、収納状態において、前記サポートは前記ストッパの揺動軌跡内に配置され、揺動した該ストッパが前記サポートに当接するよりも早く該ストッパ側当接部が該ケース側当接部に当接することにより、揺動可能な該ストッパの該サポートへの当接を抑制できるように構成されていることを特徴とする。
【0013】
つまり、本発明の収納式カップホルダは、ストッパにストッパ側当接部を、ケースにケース側当接部を、それぞれ配置するものである。また、ケース側当接部をケースの内面に突設されたリブに配置するものである。そして、収納状態において、サポートはストッパの揺動軌跡内に配置され、揺動したストッパがサポートに当接するよりも先に、ストッパ側当接部をケース側当接部に当接させることにより、揺動可能なストッパがサポートに当接するのを抑制するものである。
【0014】
具体的には、収納状態におけるストッパ側当接部からケース側当接部までの距離が、「ストッパにおけるサポートとの当接部位」から「サポートにおけるストッパとの当接部位」までの距離よりも、短く設定されている。このため、ストッパがサポートに当接するよりも先に、ストッパ側当接部がケース側当接部に当接する。
【0015】
本発明の収納式カップホルダによると、収納状態におけるストッパとサポートとの当接による打音を抑制することができる。また、本発明の収納式カップホルダによると、収納状態におけるストッパとサポートとの当接そのものが抑制されている。このため、常時ストッパとサポートとを圧接させておく必要がない。したがって、両部材を圧接させるための弾性部材などを、別途配置する必要がない。
【0016】
ここで、ストッパとサポートとの打音を抑制するためには、ストッパとサポートとの当接を許容し、「ストッパにおけるサポートとの当接部位」および「サポートにおけるストッパとの当接部位」のいずれか一方に、音エネルギを吸収できるスポンジ部材などを直接貼り付けることも考えられる。すなわち、両部位の間に、スポンジ部材などを介挿することも考えられる。
【0017】
しかし、ストッパおよびサポートは、引き出し状態(本体がケースから引き出されている状態)および使用状態において、車室内に表出している。したがって、両部材のいずれかに、直接スポンジ部材などを配置すると見栄えが悪い。また、ストッパは、カップのがたつきを規制する部材である。並びに、サポートは、カップ底面を保持する部材である。このため、両部材のいずれかにスポンジ部材などを貼り付けると、収納式カップホルダ本来の機能であるカップ保持機能自体を損なうおそれもある。
【0018】
これに対し、本発明の収納式カップホルダによると、収納状態におけるストッパとサポートとの当接そのものが抑制されている。このため、スポンジ部材などをストッパやサポートに配置する必要がない。したがって、見栄えがよい。また、カップ保持機能を損なうおそれがない。
また、本発明の収納式カップホルダでは、ケース側当接部がケースの内面に突設されたリブに配置されている。このため、後述するように、このリブとして衝撃エネルギ吸収リブを備える場合と同様、ケース側当接部専用の受け座を別途立設する必要がなく、ケースの構造が単純になる。
【0019】
(2)好ましくは、前記ケースは、前記本体に加わる引き出し方向の衝撃エネルギを吸収する衝撃エネルギ吸収リブを前記リブとして備え、前記ケース側当接部は、該衝撃エネルギ吸収リブに配置されている構成とする方がよい。
【0020】
引き出し状態における本体の位置は規制されている。しかし、本体に対し引き出し方向に大きな衝撃エネルギが加わると、規制位置を超えて、本体がケースから脱落するおそれがある。そこで、ケースに衝撃エネルギ吸収リブが配置された収納式カップホルダが開発されている。衝撃エネルギ吸収リブは、自身が例えば変形、破壊などすることにより、衝撃エネルギを吸収する。そして、ケースから本体が脱落するのを抑制する。
【0021】
衝撃エネルギ吸収リブは、ケース内面から突設されている。このため、収納状態における衝撃エネルギ吸収リブからストッパまでの距離は、ケース内面からストッパまでの距離よりも、短い。また、前述したように、収納状態におけるストッパ側当接部からケース側当接部までの距離は、「ストッパにおけるサポートとの当接部位」から「サポートにおけるストッパとの当接部位」までの距離よりも、短く設定する必要がある。
【0022】
そこで、本構成は、この衝撃エネルギ吸収リブにケース側当接部を配置している。仮に、ケース内面にケース側当接部を配置する場合、ストッパ側当接部からケース側当接部までの距離を短くするためには、ケース内面からストッパに向かって、ケース側当接部専用の受け座を別途立設する必要がある。これに対し、本構成の場合、このような受け座を別途立設する必要がない。すなわち、本構成の場合、受け座と衝撃エネルギ吸収リブとが共用化されている。したがって、本構成によると、受け座と衝撃エネルギ吸収リブとを別々に配置する場合と比較して、ケースの構造が単純になる。
【0023】
(3)好ましくは、さらに、前記ストッパ側当接部および前記ケース側当接部の少なくとも一方は、両当接部同士の当接により発生する音エネルギを吸収する音エネルギ吸収部材により形成されている構成とする方がよい。本構成によると、ストッパ側当接部とケース側当接部との当接により発生する音エネルギが、音エネルギ吸収部材により吸収される。このため、両当接部同士の当接により発生する打音が、より小さくなる。
【0024】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の収納式カップホルダの実施の形態について説明する。
【0025】
(1)第一実施形態
まず、本実施形態の収納式カップホルダの構成について説明する。図1に、本実施形態の収納式カップホルダの配置図を示す。図に示すように、収納式カップホルダ1は、リアシート90の車幅方向ほぼ中央に配置されたリアセンターアームレスト91に組み込まれている。リアセンターアームレスト91は、図中白抜き矢印で示すように、リアシート90から展開可能である。図2に、本実施形態の収納式カップホルダの引き出し状態における部分断面図を示す。図3に、図2のI−I断面図を示す。図4に、本実施形態の収納式カップホルダの分解図を示す。
【0026】
これらの図に示すように、収納式カップホルダ1は、ケース2と本体3とを備えている。ケース2は、第一割体200と第二割体201とからなる。第一割体200は、樹脂製であって、底の浅い引き出し状を呈している。第一割体200は、リアセンターアームレスト91の先端部に埋設されている。リアセンターアームレスト91は、本発明の内装部材に含まれる。第一割体200の底面からは、ブロック状の衝撃エネルギ吸収リブ20が一体に形成されている。衝撃エネルギ吸収リブ20は、車幅方向に二列に並んで配置されている。また、衝撃エネルギ吸収リブ20は、ケース2長手方向に三つ並んで配置されている。すなわち、衝撃エネルギ吸収リブ20は、合計六つ配置されている。この六つの衝撃エネルギ吸収リブ20のうち、最も車室内近くに配置された二つの衝撃エネルギ吸収リブ20の頂面には、音エネルギ吸収部材4が配置されている。音エネルギ吸収部材4は、矩形板状を呈しており、EPT(エチレンプロピレンターポリマー)スポンジ発泡ゴムにより形成されている。ケース側当接部21は、この音エネルギ吸収部材4の頂面に配置されている。第二割体201は、樹脂製であって矩形板状を呈している。第二割体201は第一割体200を上方から覆っている。
【0027】
本体3は、樹脂製であって、矩形板状を呈している。本体3は、図2中白抜き矢印で示すように、ケース2に対し出し入れ可能である。本体3は、カップ保持口30とストッパ31とサポート32と爪部材33とを備えている。カップ保持口30は、円形を呈している。カップ保持口30は、本体3の車室内方向端部に、合計二つ開設されている。
【0028】
ストッパ31は、樹脂製であって板片状を呈している。ストッパ31は、ストッパ軸310を介して(図3参照)、カップ保持口30口縁に揺動可能に枢支されている。すなわち、ストッパ31は、図3中白抜き矢印80で示すように、揺動可能である。また、ストッパ31は、白抜き矢印80上向きに付勢されている。ストッパ側当接部34は、ストッパ31の根本付近に配置されている。ストッパ側当接部34および前記ケース側当接部21については、後に詳しく説明する。
【0029】
サポート32は、樹脂製であって板状を呈している。サポート32は、サポート軸320およびアーム321を介して(図3参照)、本体3に揺動可能に枢支されている。すなわち、サポート32は、図3中白抜き矢印81で示すように、揺動可能である。
【0030】
爪部材33は、金属製であって上方から見てコ字状を呈している(図4参照)。爪部材33は、スクリュー330により、本体3の車室外方向端部に、合計二つ止着されている。爪部材33は、引き出し状態において、六つの衝撃エネルギ吸収リブ20のうち、最も車室外方向に配置された二つの衝撃エネルギ吸収リブ20に当接している(図3参照)。この当接により、本体3の引き出し位置が規制されている。本体3に引き出し方向に衝撃エネルギが加わると、爪部材33は六つの衝撃エネルギ吸収リブ20を、車室外方向から車室内方向に向かって、順に破壊していく。衝撃エネルギ吸収リブ20が破壊されることにより、衝撃エネルギが段階的に吸収される。このようにして、衝撃エネルギ吸収リブ20は、本体3の車室内への脱落を抑制している。
【0031】
次に、本実施形態の収納式カップホルダの組み付け方法について説明する。図5に、組み付け前半の状態を示す。図6に、組み付け後半の状態を示す。組み付けにおいては、図5に示すように、まずリアセンターアームレスト91に固定された第一割体200に、本体3を挿入する。なお、本体3には、予めストッパ31およびサポート32などの部材が配置されている。また、第一割体200の二つの衝撃エネルギ吸収リブ20の頂面には、予め音エネルギ吸収部材4が配置されている。次に、図6に示すように、スクリュー330により、爪部材33を、本体3の車室外方向端部に、止着する。そして、第二割体201を第一割体200の上方に固定する。このようにして、本実施形態の収納式カップホルダは組み付けられる。
【0032】
次に、本実施形態の収納式カップホルダの使用状態→引き出し状態→収納状態の切り替えについて説明する。使用状態においては、前出の図3に一点鎖線で示すように、カップ7がカップ保持口30に挿入されている。カップ保持口30は、カップ7外周面を保持している。ストッパ31は、白抜き矢印80上方向への付勢力により、図中一点鎖線で示すように、カップ7外周面に弾接している。そして、ストッパ31は、カップ7のがたつきを抑制している。サポート32は、カップ7底面を保持している。
【0033】
カップ保持口30からカップ7を取り出すと、ストッパ31は、白抜き矢印80上方向への付勢力により、上方に移動する。そして、図3に実線で示す引き出し状態に切り替わる。引き出し状態において、本体3車室内方向端部を押圧すると、本体3がケース2内に収納される。そして、前出の図1に示す収納状態に切り替わる。図7に、本実施形態の収納式カップホルダの収納状態における長手方向断面図を示す。図に示すように、収納状態においては、サポート32が折り畳まれている。サポート32はカップ保持口30内に配置されている。また、サポート32とストッパ31とは近接している。また、ケース側当接部21とストッパ側当接部34とは近接している。
【0034】
次に、本実施形態の収納式カップホルダの収納状態におけるストッパ側当接部およびケース側当接部の動きについて説明する。図8に、図7のストッパ側当接部およびケース側当接部付近の長手方向拡大断面図を示す。図に示すように、収納状態においては、ストッパ側当接部34とケース側当接部21とが、上下方向に対向している。車両の振動などにより、ストッパ31はストッパ軸310を中心に、図中白抜き矢印で示すように、下方向に揺動する。ここで、サポート32は、ストッパ31の揺動軌跡内に配置されている。このため、仮にストッパ側当接部34およびケース側当接部21が配置されていない場合、ストッパ31がサポート32に当接してしまう。そして、耳障りな打音が発生してしまう。これに対し、本実施形態の収納式カップホルダには、ストッパ側当接部34およびケース側当接部21が配置されている。ストッパ側当接部34からケース側当接部21までの距離は、「ストッパ31におけるサポート32との当接部位」から「サポート32におけるストッパ31との当接部位」までの距離よりも、短く設定されている。このため、図中、一点鎖線で示すように、ストッパ31がサポート32に当接するよりも早く、ストッパ側当接部34はケース側当接部21に当接する。
【0035】
次に、本実施形態の収納式カップホルダの効果について説明する。本実施形態の収納式カップホルダ1によると、収納状態におけるストッパ31とサポート32との当接による打音を、抑制することができる。また、本実施形態の収納式カップホルダ1によると、収納状態におけるストッパ31とサポート32との当接そのものが抑制されている。このため、常時ストッパ31とサポート32とを圧接させておく必要がない。したがって、両部材を圧接させるための弾性部材などを、別途配置する必要がない。
【0036】
また、本実施形態の収納式カップホルダ1によると、収納状態におけるストッパ31とサポート32との当接そのものが抑制されている。このため、スポンジ部材などをストッパ31とサポート32との間に介挿する必要がない。したがって、見栄えがよい。また、カップ保持機能を損なうおそれがない。
【0037】
また、本実施形態の収納式カップホルダ1によると、衝撃エネルギ吸収リブ20にケース側当接部21が配置されている。このため、第一割体200内面からストッパ31に向かって、ケース側当接部21専用の受け座を別途立設する必要がない。すなわち、受け座と衝撃エネルギ吸収リブ20とが共用化されている。したがって、本実施形態の収納式カップホルダ1によると、受け座と衝撃エネルギ吸収リブ20とを別々に配置する場合と比較して、第一割体200ひいてはケース2の構造が単純になる。
【0038】
また、本実施形態の収納式カップホルダ1によると、ケース側当接部21が音エネルギ吸収部材4の表面に形成されている。このため、ストッパ側当接部34とケース側当接部21との当接により発生する音エネルギが、音エネルギ吸収部材4により吸収される。したがって、両当接部同士の当接により発生する打音が、より小さくなる。
【0039】
(2)参考形態
この参考形態と第一実施形態との相違点は、ストッパの根本に受け座が形成されている点である。また、この受け座の表面に音エネルギ吸収部材が配置されている点である。したがって、ここでは相違点についてのみ説明する。
【0040】
図9に、参考形態の収納式カップホルダのストッパ側当接部およびケース側当接部付近の長手方向拡大断面図を示す。なお、図8と対応する部位については同じ符号で示す。図に示すように、ストッパ31の根本下面からは、ケース2の第一割体200に向かって延びる角柱状の受け座311が突設されている。受け座311の表面には、音エネルギ吸収部材4が配置されている。そして、音エネルギ吸収部材4の表面に、ストッパ側当接部34が配置されている。一方、参考形態の第一割体200には、衝撃エネルギ吸収リブ20は、合計四つしか配置されていない。このため、ケース側当接部21は第一割体200の底面に形成されている。
【0041】
車両に振動が加わると、図中白抜き矢印で示すように、ストッパ31がストッパ軸310を中心に下方に揺動する。ストッパ側当接部34からケース側当接部21までの距離は、「ストッパ31におけるサポート32との当接部位」から「サポート32におけるストッパ31との当接部位」までの距離よりも、短く設定されている。このため、図中、一点鎖線で示すように、ストッパ31がサポート32に当接するよりも早く、ストッパ側当接部34はケース側当接部21に当接する。
【0042】
参考形態の収納式カップホルダの場合も、第一実施形態の収納式カップホルダ同様に、ストッパ31がサポート32に当接することによる打音の発生を抑制することができる。また、音エネルギ吸収部材4により、ストッパ側当接部34がケース側当接部21に当接することによる打音を小さくすることができる。
【0043】
(3)その他
以上、本発明の収納式カップホルダの実施の形態について説明した。しかしながら、実施の形態は上記形態に特に限定されるものではない。当業者が行いうる種々の変形的形態、改良的形態で実施することも可能である。
【0044】
例えば、ストッパ側当接部34およびケース側当接部21を、共に音エネルギ吸収部材4の表面に形成してもよい。また、ストッパ側当接部34およびケース側当接部21は、面状ではなく、点状であってもよい。また、音エネルギ吸収部材4の材質は特に限定しない。打音のエネルギを吸収できるものであればよい。例えば、不織布、フェルトなどであってもよい。
【0045】
【発明の効果】
本発明によると、収納状態におけるストッパとサポートとの当接による打音を抑制可能な収納式カップホルダを提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 第一実施形態の収納式カップホルダの配置図である。
【図2】 第一実施形態の収納式カップホルダの引き出し状態における部分断面図である。
【図3】 図2のI−I断面図である。
【図4】 第一実施形態の収納式カップホルダの分解図である。
【図5】 第一実施形態の収納式カップホルダの組み付け前半の状態を示す図である。
【図6】 第一実施形態の収納式カップホルダの組み付け後半の状態を示す図である。
【図7】 第一実施形態の収納式カップホルダの収納状態における長手方向断面図である。
【図8】 図7のストッパ側当接部およびケース側当接部付近の長手方向拡大断面図である。
【図9】 参考形態の収納式カップホルダのストッパ側当接部およびケース側当接部付近の長手方向拡大断面図である。
【図10】 従来の収納式カップホルダの長手方向断面図である。
【符号の説明】
1:収納式カップホルダ、2:ケース、20:衝撃エネルギ吸収リブ、200:第一割体、201:第二割体、21:ケース側当接部、3:本体、30:カップ保持口、31:ストッパ、310:ストッパ軸、311:受け座、32:サポート、320:サポート軸、321:アーム、33:爪部材、330:スクリュー、34:ストッパ側当接部、4:音エネルギ吸収部材、7:カップ、90:リアシート、91:リアセンターアームレスト(内装部材)。

Claims (3)

  1. 内装部材に埋設されたケースと、
    該ケースに対し出し入れ可能であって、使用状態においてカップの外周面を保持するカップ保持口と、該カップ保持口内に揺動可能に突出し使用状態においてカップの外周面に弾接しカップのがたつきを規制するストッパと、該カップ保持口の下方に展開可能であって使用状態においてカップの底面を保持するサポートと、を持つ本体と、
    を備えてなり、該サポートが折り畳まれ該ストッパに近接した状態で該本体が該ケース内に収納される収納式カップホルダであって、
    さらに、前記ストッパはストッパ側当接部を、前記ケースはケース側当接部を、それぞれ有し、該ケース側当接部は前記ケースの内面に突設されたリブに配置され、
    収納状態において、前記サポートは前記ストッパの揺動軌跡内に配置され、揺動した該ストッパが前記サポートに当接するよりも早く該ストッパ側当接部が該ケース側当接部に当接することにより、揺動可能な該ストッパの該サポートへの当接を抑制できるように構成されていることを特徴とする収納式カップホルダ。
  2. 前記ケースは、前記本体に加わる引き出し方向の衝撃エネルギを吸収する衝撃エネルギ吸収リブを前記リブとして備え、
    前記ケース側当接部は、該衝撃エネルギ吸収リブに配置されている請求項1に記載の収納式カップホルダ。
  3. さらに、前記ストッパ側当接部および前記ケース側当接部の少なくとも一方は、両当接部同士の当接により発生する音エネルギを吸収する音エネルギ吸収部材により形成されている請求項1に記載の収納式カップホルダ。
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