JP7393571B2 - 保持装置 - Google Patents
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A-1.静電チャック10の構成:
図1は、第1実施形態における静電チャック10の外観構成を概略的に示す斜視図であり、図2は、第1実施形態における静電チャック10のXZ断面構成を概略的に示す説明図であり、図3および図4は、第1実施形態における静電チャック10のXY断面構成を概略的に示す説明図である。図2には、図3のII-IIの位置における静電チャック10のXZ断面構成が示されており、図3には、図2のIII-IIIの位置における静電チャック10のXY断面構成が示されており、図4には、図2のIV-IVの位置における静電チャック10のXY断面構成が示されている。各図には、方向を特定するための互いに直交するXYZ軸が示されている。本明細書では、便宜的に、Z軸正方向を上方向といい、Z軸負方向を下方向というものとするが、静電チャック10は実際にはそのような向きとは異なる向きで設置されてもよい。
また、静電チャック10は、セラミックス部材100と半導体ウェハWとの間の伝熱性を高めて半導体ウェハWの温度分布の均一性をさらに高めるため、セラミックス部材100の吸着面S1と半導体ウェハWの表面との間に存在する空間にガスを供給するための構成を備えている。なお、本実施形態では、このようなガスとして、ヘリウムガス(Heガス)が用いられる。以下、ヘリウムガスを供給するための構成について、図1~図3を参照して説明する。
図2および図4に示すように、ベース部材200の下面S4には、図示しないヘリウムガス源と接続されるガス源接続孔221が形成されており、ベース部材200の上面S3には、ガス供給孔222が開口している。ベース部材200の内部には、ガス源接続孔221とガス供給孔222とを連通するガス供給流路220が形成されている。
また、図2に示すように、接着層300には、ベース部材200に形成されたガス供給孔222に連通すると共に、接着層300を厚さ方向(上下方向)に貫通する貫通孔310が形成されている。
また、図1および図2に示すように、セラミックス部材100の吸着面S1には、8つのガス噴出孔102が開口している。また、セラミックス部材100の内部には、セラミックス部材100に形成された後述する収容室140の上面144(図4)と、セラミックス部材100の吸着面S1に開口するガス噴出孔102とを接続するガス噴出流路110が形成されている。図2および図3に示すように、ガス噴出流路110は、収容室140の上面144から上方に延びる第1の縦流路111と、第1の縦流路111と連通すると共に面方向に環状に延びる横流路114と、横流路114から上方に延びてガス噴出孔102に連通する第2の縦流路112とから構成されている。
図5は、静電チャック10の吸着面S1上の構成を概略的に示す説明図である。図5には、静電チャック10を上方から見た構成が示されるとともに、吸着面S1上における4つの表面領域X1~X4の構成(凹凸状態)が拡大して示されている。4つの表面領域X1~X4は、互いに同数(2以上 図5では4つ)の突起170をそれぞれ含む。図6から図8は、静電チャック10のXZ断面構成を部分的に示す説明図である。図6には、図5のVI-VIの位置における孔形成領域X1を含む静電チャック10のXZ断面構成が部分的に示されており、図7には、図5のVII-VIIの位置におけるヒータ高温対応領域X3を含む静電チャック10のXZ断面構成が部分的に示されており、図8には、図5のVIII-VIIIの位置における経路対応領域X4に対応する部分のXZ断面構成が示されている。
図5および図6に示すように、吸着面S1上における孔形成領域X1は、複数の突起170に加えて、ガス噴出流路110(ガス噴出孔102)の開口部を含む。具体的には、孔形成領域X1のうち、突起170が形成されていない非形成部分172にガス噴出流路110が開口している。また、孔形成領域X1の非形成部分172には、上下方向(Z方向)視でガス噴出孔102を囲む環状の第1の凹所182が形成されている。第1の凹所182は、非形成部分172における第1の凹所182の周囲部分に対してセラミックス部材100の下面S2側に凹んでいる。また、第1の凹所182の周囲部分からの第1の凹所182の上下方向の深さH2は、第1の凹所182の周囲部分からの突起170の長さH1より短い。なお、第1の凹所182の深さH2は、突起170の長さH1の10%以上であることが好ましく、また、突起170の長さH1の90%以下であることが好ましい。また、上下方向視で、第1の凹所182の内周は、全周にわたってガス噴出孔102に隣接している。還元すれば、第1の凹所182とガス噴出孔102との間に突出部は無い。ここで、上述したように、ガス噴出流路110に連通する収容室140内には充填部材160が充填されている。第1の凹所182は、上下方向視で、ガス噴出流路110と充填部材160と接着層300に形成された貫通孔310とに重なっている。また、上下方向視で、第1の凹所182の外周線と充填部材160の外周線とが全周にわたって互いに重なっている。ガス噴出流路110は、特許請求の範囲における空洞に相当する。接着層300における貫通孔310以外の部分は、特許請求の範囲における接合領域に相当し、接着層300における貫通孔310は、特許請求の範囲における非接合領域に相当する。
図5および図7に示すように、吸着面S1上におけるヒータ高温対応領域X3は、複数の突起170を含む。また、ヒータ高温対応領域X3のうち、突起170が形成されていない非形成部分172には、上下方向(Z方向)視で略丸状の第2の凹所184が形成されている。第2の凹所184は、ガス噴出孔102から離れた位置に形成されている。第2の凹所184は、非形成部分172における第2の凹所184の周囲部分に対してセラミックス部材100の下面S2側に凹んでいる。また、第2の凹所184の周囲部分からの第2の凹所184の上下方向の深さH3は、突起170の長さH1より短い。第2の凹所184の深さH3は、突起170の長さH1の10%以上であることが好ましく、また、突起170の長さH1の90%以下であることが好ましい。ここで、図5に示すように、ヒータライン部506では、円弧部分506Cと直線部分506Dとが折れ線部分506Eを介して繋がっている。第2の凹所184は、上下方向視で、ヒータライン部506の折れ線部分506Eに重なっている。円弧部分506Cおよび直線部分506Dは、特許請求の範囲における第1の発熱部分に相当し、折れ線部分506Eは、特許請求の範囲における第2の発熱部分に相当する。
図5および図8に示すように、吸着面S1上における経路対応領域X4は、複数の突起170を含む。また、経路対応領域X4のうち、突起170が形成されていない非形成部分172には、上下方向(Z方向)視で略矩形状の第3の凹所186が形成されている。第3の凹所186は、ガス噴出孔102から離れた位置に形成されている。第3の凹所186は、非形成部分172における第3の凹所186の周囲部分に対してセラミックス部材100の下面S2側に凹んでいる。また、第3の凹所186の周囲部分からの第3の凹所186の上下方向の深さH4は、突起170の長さH1より短い。第3の凹所186の深さH4は、突起170の長さH1の10%以上であることが好ましく、また、突起170の長さH1の90%以下であることが好ましい。ここで、図5に示すように、上下方向視で、第3の凹所186の全体は、横流路114に重なっている。横流路114は、特許請求の範囲における空洞に相当する。
図5に示すように、吸着面S1上における基準領域X2は、複数の突起170を含む。また、基準領域X2のうち、突起170が形成されていない非形成部分172は、凹所および凸所のいずれも形成されていない略平坦状である。また、基準領域X2(非形成部分172)は、上記表面領域X1,X3,X4とは異なり、上下方向(Z方向)視で、静電チャック10に形成された空洞(ガス噴出流路110、収容室140、貫通孔310)や、ヒータライン部506の折れ線部分506Eに重なっていない。すなわち、基準領域X2は、上下方向視で、静電チャック10(セラミックス部材100)の内部構造に起因して高温の温度特異点となる部分とは異なる位置に位置する表面領域である。なお、図5に示す基準領域X2の位置は一例であり、吸着面S1上において、静電チャック10の内部構造(空洞、セラミックス部材100より熱伝達率が低い部材の存在やヒータの高温部分)に起因して高温の温度特異点となる部分とは異なる位置に位置する表面領域は、基準領域X2である。孔形成領域X1、ヒータ高温対応領域X3および経路対応領域X4は、特許請求の範囲における第1の表面領域に相当し、基準領域X2は、特許請求の範囲における第2の表面領域に相当する。なお、第2の表面領域(基準領域X2)は、第1の表面領域と少なくとも1つの突起170を共有する領域であるとしてもよい。
以上説明したように、本実施形態における静電チャック10では、セラミックス部材100の吸着面S1に形成された複数の突起170によって半導体ウェハWが支持される。吸着面S1における非形成部分172と半導体ウェハWの表面との間にわずかな空間が存在し、この空間にガス噴出孔102からガスが供給される。このため、吸着面S1(特に非形成部分172)と半導体ウェハWとの間の熱伝達は、主としてガスを介して行われる。ここで、図5から図8に示すように、本実施形態における静電チャック10では、セラミックス部材100の吸着面S1上における第1の表面領域(孔形成領域X1、ヒータ高温対応領域X3、経路対応領域X4)の非形成部分172に、凹所(182,184,186)が形成されている。一方、セラミックス部材100の吸着面S1上における基準領域X2には、凹所が形成されていない。第1の表面領域に形成された凹所の底面と吸着面S1に支持される半導体ウェハWとの間の距離は、第2の表面領域の非形成部分172と半導体ウェハWとの間の距離に比べて長い。このため、第1の表面領域の凹所から半導体ウェハWへの熱伝達効率は、第2の表面領域から半導体ウェハWへの熱伝達効率に比べて低い。したがって、本実施形態における静電チャック10によれば、第1の表面領域の非形成部分172に凹所が形成されることにより、高温の温度特異点の発生を抑制することができ、セラミックス部材100の吸着面S1における温度分布を制御することができる。以下、具体的に説明する。
図5および図6に示すように、静電チャック10における孔形成領域X1の直下には、空洞(ガス噴出流路110、接着層300に形成された貫通孔310、ベース部材200に形成されたガス供給流路220)が存在する。一般に、空洞内に存在する空気の熱伝導率は、セラミックス部材100、ベース部材200や接着層300の形成材料(セラミックスや金属など)の熱伝導率より低い。このため、静電チャック10のうち、上下方向(Z方向)視で空洞と重なる孔形成領域X1の直下の部分におけるセラミックス部材100からベース部材200への吸熱効果は、空洞と重ならない基準領域X2の直下の部分におけるセラミックス部材100からベース部材200への吸熱効果に比べて低い(図6の白抜き矢印参照)。したがって、孔形成領域X1における空洞の直上の部分は、静電チャック10の内部構造(空洞)に起因する高温の温度特異点になり易い。また、静電チャック10における孔形成領域X1の直下に、さらに、充填部材160が存在する。上述したように、充填部材160の熱伝達率は、比較的に低く、形成材料等によっては、空洞の熱伝達率より低いことがある。このため、孔形成領域X1の直下の部分におけるセラミックス部材100からベース部材200への吸熱効果は特に低くなり、孔形成領域X1における空洞の直上の部分は、静電チャック10の内部構造(空洞)に起因する高温の温度特異点になり易い。
図5および図7に示すように、吸着面S1上におけるヒータ高温対応領域X3の直下には、ヒータライン部506の折れ線部分506Eが存在する。この折れ線部分506Eは、ヒータライン部506における折れ線部分506E以外の部分(円弧部分506C、直線部分506D)に比べて、角部に電流が集中することによって高温になる(図7の白抜き矢印参照)。したがって、ヒータ高温対応領域X3における折れ線部分506Eの直上の部分は、静電チャック10の内部構造(ヒータ電極500)に起因する高温の温度特異点になり易い。
図5および図8に示すように、吸着面S1上における経路対応領域X4の直下には、横流路114が存在する。横流路114も空洞であるため、静電チャック10のうち、上下方向(Z方向)視で横流路114と重なる経路対応領域X4の直下の部分におけるセラミックス部材100からベース部材200への吸熱効果は、横流路114と重ならない基準領域X2の直下の部分におけるセラミックス部材100からベース部材200への吸熱効果に比べて低い(図8の白抜き矢印参照)。したがって、経路対応領域X4における横流路114の直上の部分は、静電チャック10の内部構造(横流路114)に起因する高温の温度特異点になり易い。
図9は、第2実施形態における静電チャック10aのXZ断面構成を部分的に示す説明図である。第2実施形態の静電チャック10aの構成の内、上述した第1実施形態の静電チャック10と同一の構成については、同一符号を付すことによって、その説明を省略する。
図9に示すように、吸着面S1上におけるヒータ低温対応領域X5は、複数の突起170を含む。また、ヒータ低温対応領域X5のうち、突起170が形成されていない非形成部分172には、上下方向(Z方向)視で非環状(例えば略矩形状や略丸状)の凸所190が形成されている。凸所190は、非形成部分172における凸所190の周囲部分に対してセラミックス部材100aの下面S2とは反対側に突出している。また、凸所190の周囲部分からの凸所190の上下方向の突出長さH5は、突起170の長さH1より短い。このため、凸所190の突出長さH5が突起170の長さH1以上である場合に比べて、凸所190自体が高温の温度特異点になることが抑制される。凸所190の突出長さH5は、突起170の長さH1の10%以上であることが好ましく、また、突起170の長さH1の90%以下であることが好ましい。ここで、上下方向視で、凸所190の一部または全体は、ヒータ電極500のヒータパッド部508に重なっている。ヒータ低温対応領域X5は、特許請求の範囲における第1の表面領域に相当する。また、ヒータライン部506は、特許請求の範囲における第1の発熱部分に相当し、ヒータパッド部508は、特許請求の範囲における第3の発熱部分に相当する。
図9に示すように、吸着面S1上におけるヒータ低温対応領域X5の直下には、ヒータ電極500のヒータパッド部508が存在する。このヒータパッド部508は、ヒータライン部506に比べて、電気抵抗が低いため、単位発熱量が少ない(図9の白抜き矢印参照)。単位発熱量は、上下方向視での単位面積当たりの発熱量を意味する。例えばAとBとの単位発熱量の大小を判断するには、AとBとについて、上下方向視で同じ面積の領域における発熱量を比較する。同発熱量は、該領域の抵抗値と、該領域に流れる電流量との乗算によって求めることができる。ただし、上述のヒータライン部506およびヒータパッド部508のように、互いに流れる電流量が略同一である場合には、ヒータパッド部508とヒータライン部506との抵抗値の大小のみによって単位発熱量の大小を判断できる。したがって、ヒータ低温対応領域X5におけるヒータパッド部508の直上の部分は、静電チャック10の内部構造(ヒータ電極500)に起因する低温の温度特異点になり易い。なお、ヒータパッド部508は、ビア600を介して図示しない給電端子に電気的に接続される。
本明細書で開示される技術は、上述の実施形態に限られるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲において種々の形態に変形することができ、例えば次のような変形も可能である。
Claims (3)
- 第1の方向に略垂直な略平面状の第1の表面と、前記第1の方向において前記第1の表面の反対側に配置された第2の表面とを有し、前記第1の表面に複数の突起が形成されたセラミックス部材と、
第3の表面を有し、前記第3の表面が前記セラミックス部材の前記第2の表面に対向するように配置されたベース部材と、
前記セラミックス部材の前記第2の表面と前記ベース部材の前記第3の表面との間に配置され、前記セラミックス部材と前記ベース部材とを接合する接合部とを備え、
前記セラミックス部材の前記第1の表面上に対象物を保持する保持装置において、
前記セラミックス部材の前記第1の表面は、互いに異なる位置に位置し、かつ、互いに同じ数(2以上)の前記突起を含む、第1の表面領域と第2の表面領域とを含んでおり、
前記第1の表面領域のうち、前記突起が形成されていない非形成部分には、前記突起の前記第1の方向の長さ未満の深さを有することと、前記突起の前記第1の方向の長さ以上の深さを有し、かつ、前記第1の方向視で非環状であることとのいずれか一方を満たすとともに、前記第1の方向に略垂直な略平面状の底面を有し、かつ、前記略平面状の底面の面積が前記各突起の前記第1の方向に垂直な断面積より大きい凹所が形成されており、
前記第2の表面領域のうち、前記非形成部分には、前記凹所が形成されておらず、
前記セラミックス部材と前記ベース部材と前記接合部との少なくともいずれか1つは、高温の温度特異点の発生要因となる内部構造を有し、
前記第1の方向視で、前記高温の温度特異点の発生要因となる前記内部構造は、前記第1の表面領域に形成された前記凹所の少なくとも一部と重なっている、
ことを特徴とする保持装置。 - 請求項1に記載の保持装置において、
前記セラミックス部材の前記第2の表面と前記ベース部材の前記第3の表面との間には、前記接合部が介在する接合領域と、前記接合部が介在しない非接合領域とが存在しており、
前記第1の方向視で、前記非接合領域は、前記第1の表面領域に形成された前記凹所の少なくとも一部と重なっている、
ことを特徴とする保持装置。 - 請求項1に記載の保持装置において、
前記ベース部材には、冷媒流路が形成されており、
前記第1の方向視で、前記ベース部材のうち、前記冷媒流路が形成されていない非冷媒流路部分は、前記第1の表面領域に形成された前記凹所の少なくとも一部と重なっている、 ことを特徴とする保持装置。
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