JPH11214486A - 基板処理装置 - Google Patents

基板処理装置

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JPH11214486A
JPH11214486A JP1407398A JP1407398A JPH11214486A JP H11214486 A JPH11214486 A JP H11214486A JP 1407398 A JP1407398 A JP 1407398A JP 1407398 A JP1407398 A JP 1407398A JP H11214486 A JPH11214486 A JP H11214486A
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JP
Japan
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stage
substrate
wafer
processing apparatus
substrate processing
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JP1407398A
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English (en)
Inventor
Masamitsu Kitahashi
正光 北橋
Shigeo Morimoto
茂夫 森本
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Komatsu Ltd
Original Assignee
Komatsu Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 半導体ウェハと加熱・冷却ステージ間のギャ
ップ長を一定かつ均一に確実に維持し、もって基板温度
の均一化に寄与する。 【解決手段】 ステージ11上面の複数箇所に、一定高
さの複数の突起27が配置される。ステージ11上面の
ウェハ13周縁部に当たる箇所に、突起27より若干高
い弾性材製のOリング29が配置される。ウェハ13が
ステージ11のOリング上に置かれると、バキュームポ
ンプ23がウェハ13とステージ11間の空間を軽い真
空状態にする。ウェハ13は真空の負圧により、Oリン
グ29を押し潰して突起27に吸着する。この状態で、
ウェハ13に対する加熱・冷却を伴う各種処理を行う。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の技術分野】本発明は、半導体ウェハや液晶表示
板などの基板を処理するための装置に関する。
【0002】
【従来の技術】この種の装置は、一般に、処理対象の基
板が載置される平らな上面をもったステージを有し、そ
のステージ上の基板に対し、加熱や冷却などの熱操作を
含む各種の処理を施す。その熱操作は基板の温度が基板
全面にわたって均一になるよう行われることが重要であ
る。例えば半導体ウェハのフォトレジスト処理工程で
は、ウェハの水分を蒸発させたり、ウェハ表面に塗布し
たフォトレジストの溶媒を除去するために、ステージ上
のウェハに対し加熱が行われる。レジストの膜厚を均等
にして品質の安定を高めるために、この加熱ではウェハ
の全面にわたって均一の温度を維持することが重要であ
る。
【0003】また、ステージに基板が接触すると基板が
重金属汚染される可能性があるため、基板とステージ間
にギャップを介して、基板をステージから常に離してお
くことも重要である。
【0004】大部分のこの種の装置では、ステージが、
基板を加熱又は冷却するための熱源としても機能する。
そのような装置では、基板温度を均一にするために、基
板とステージ間のギャップ長を基板全面にわたって一定
に保持することが必要である。この観点に基づいて、特
開平5−47652号の発明は、図1(A)に示すよう
に加熱用のステージ1の上面に複数の突起5を有し、こ
の複数の突起5が基板3の周縁部と中心部で基板3を支
えて、基板3とステージ1間のギャップ長を基板全面に
わたって一定に保つ。また、複数の突起5が基板3をス
テージから離しているので、基板3のステージ1との接
触による汚染の問題もない。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】ステージの熱容量を小
さくして加熱・冷却の応答性を高めるために、ステージ
はできるだけ薄く設計される傾向にある。そのように薄
く、よって剛性の低いステージは、熱操作中に熱膨張に
起因して歪み又は撓みを生じ易い。例えば、ステージの
下面側にヒータや冷却配管が設けられている典型的な構
造では、加熱時には図1(B)に示すようにステージ1
の下面が上面より膨張するのでステージ1は中央部が下
方へ凹むように撓み、逆に冷却時には図1(C)に示す
ように中央部が上方へ盛り上がるように撓む。熱膨張に
よりステージ1が撓むと、たとえ複数の突起5で基板3
を支えていても、基板3とステージ1間のギャップ長は
不均一になり、よって基板温度も不均一になってしま
う。一般に基板3とステージ1間のギャップ長は0.1
mm程度に設計されているが、ステージ1の撓みにより
ギャップ長に0.1mm程度の相違が生じただけで、基
板温度は40K程度も相違してしまう。実用上要求され
ている加熱・冷却の高速性及びそれに伴うステージ熱容
量の小ささの条件下では、0.1mmどころか1mmも
の大きい撓みが生じてしまう可能性がある。
【0006】従って、本発明の目的は、熱操作中にステ
ージが撓んでも、基板とステージ間のギャップ長を一定
かつ均一に維持し、もって基板温度の均一化に貢献する
ことにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明の第1の側面に従
う基板処理装置は、基板が載置される上面をもったステ
ージと、このステージの上面に配置された複数の突起
と、それら複数の突起に基板を押し付ける押し付け機構
とを備える。この基板処理装置によれば、ステージ上面
の複数の突起に基板が押し付けられているので、基板処
理中にステージが多少撓んでも、基板とステージ間のギ
ャップ長は常に突起の高さで均等に保たれる。
【0008】押し付け機構としては、例えば、基板とス
テージ間の空間から空気を引抜くことによってその空間
を適当な真空状態にして基板を突起に押し付けるような
バキューム機構や、基板とステージ間の空間に空気を高
速に流してその空間の気圧を下げることにより基板を突
起に押し付けるような空気流機構などを用いることがで
きる。バキューム機構を用いる場合、ステージ上面に、
基板下面に当接するようになったシール・リングを配置
して、基板とステージ間のシールリングで囲まれた空間
から空気を引き抜くようにすると、その空間の真空状態
を良好に保てるので押し付けを確実に行うことができ
る。シール・リングをステージ上面の基板周縁部に沿う
ような位置に配置して、基板のほぼ全面を真空吸引する
ようにしてもよいし、或いは、複数のシールリングをス
テージ上面の複数箇所に配置して、基板の複数箇所を真
空吸引するようにしてもよいし、或いは、個々の突起の
上面にシール・リングを設けて、各突起が基板を吸着す
るようにしてもよい。ただし、基板とステージ間のギャ
ップ長は通常0.1mm程度と非常に狭いので、シール・
リングを設けなくても、単純に空気を引き抜くだけで基
板を突起に押し付けることは容易である。
【0009】シール・リングは、ゴムのような弾性材で
作ることができ、この場合は、その上端の高さを突起よ
り若干高く設定しておくと、真空吸引したときに基板に
押し潰されて基板下面に良好に密着する。また、個々の
突起自体をリング形状に形成してシール・リングとして
機能させて、各突起が基板を吸着するように構成するこ
ともできる。更に、径の異なる複数のシール・リングを
ステージ上面にセットできるようにして、サイズの異な
る複数種類の基板を吸着できるように構成することもで
きる。
【0010】基板を真空吸引するための排気穴は、ステ
ージ側に設けるのが設計上自然であろう。この場合、専
用の排気穴をステージに設けてもよいが、元々ステージ
に設けられているものを排気穴として利用してもよい。
例えば、基板昇降用のピンが通るステージの貫通穴を排
気穴として流用したり、或いは、その基板昇降用のピン
を管で構成して、その管内を排気穴として利用してもよ
い。
【0011】本発明の第2の側面に従う基板処理装置
は、基板が載置される上面をもったステージと、このス
テージの上面に配置された突起と、ステージの上面に配
置されて基板の下面に当接するようになったシール・リ
ングと、基板とステージ間のシール・リングで囲まれた
空間から空気を引き抜くバキューム機構とを備える。こ
の基板処理装置によれば、シール・リングで囲まれた空
間を真空引きすることにより、基板はシール・リングと
突起とに押し付けられるので、基板処理中にステージが
多少撓んでも、基板とステージ間のギャップ長は常にシ
ール・リング及び突起の高さで均等に保たれる。
【0012】シール・リングは、突起の存在する場所を
包囲するように配置してもよいし、個々の突起の上面に
配置してもよいし、或いは突起自体がシール・リングを
兼ねるように構成してもよい。また、径の異なる複数の
シール・リングをステージ上面にセット可能とすること
によって、異なるサイズの基板に対応できるようにする
こともできる。
【0013】更に、本発明の基板処理装置は、突起やシ
ール・リングの高さ又は弾性程度の調整により、或い
は、基板に加わる押し付け力又は吸着力の調整により、
基板とステージ間のギャップ長を場所によって違えた
り、全体的にギャップ長を調節したりすることができる
ように構成してもよい。
【0014】
【発明の実施の形態】図2は、本発明にかかる基板処理
装置の一実施形態の構成を示すステージの断面図であ
り、図3はステージの上面側から見た平面図である。
【0015】この装置は、例えば半導体ウェハの処理に
使用されるものであり、半導体ウェハ13が載置される
平らな上面をもったステージ11を有している。ステー
ジ11自体の構造には様々なもの(例えば、内部にヒー
タや冷却配管を有している、下面側にヒータや冷却配管
を有している、ヒートパイプである、など)が知られて
いるが、どのようなステージ構造に対しても本発明は適
用できる。よって、説明を分かり易くするため、ここで
はステージ11自体は単純な板として図示しているが、
より複雑な他の構造であってもよいことは言うまでもな
い。
【0016】ステージ11の複数箇所、例えば3個所、
に貫通穴17が穿たれており、この貫通穴17を通っ
て、ウェハ昇降機構15の3本のピン19が昇降するよ
うになっている。ウェハ昇降機構15は、図2(A)に
示すようにピン19を上昇させてウェハ13をステージ
11から上方へ持ち上げたり、図2(B)に示すように
ピン19を下降させてウェハ13をステージ11上に置
いたりする。各ピン19と各貫通穴17内壁との間の隙
間は、例えばゴム製のパッキン21によって、空気が通
らないようシールされている。
【0017】ステージ11の上面の複数箇所には、例え
ば0.1mm程度の同一高さをもった例えば合成樹脂製
の突起27が立設されている。これらの突起27は図2
(B)に示すようにステージ11上に置かれたウェハ1
3を支えて、その高さに相当する空間ギャップをウェハ
13とステージ11間に確保する。
【0018】ステージ11上面にはまた、ウェハ13の
直径より若干小さい直径をもち且つ貫通穴17や突起2
7の存在する領域を包囲する円形のラインに沿って、溝
28が形成されている。この溝28に、ゴムなどの弾性
材製のシール・リング、例えばOリング29、が填め込
まれている。このOリング29は、図2(A)に示すよ
うに、突起27より若干高い高さを有しているため、ウ
ェハ13がステージ11上に置かれようとするとき、突
起27より先に、ウェハ13の周縁部に当接することに
なる。
【0019】ウェハ昇降機構15の3本のピン19の全
部(又は少なくとも1本)は管であって、その下端は配
管を25を介してバキュームポンプ23に接続されてい
る。そして、ピン19の上端に吸気口が開いている。ピ
ン19が降下してウェハ13をステージ11上に置こう
とするとき、ウェハ13がOリング29上に載った時点
からバキュームポンプ23が作動して、ピン19上端の
吸気口から空気を吸入してウェハ13とステージ11間
の空間を軽度の真空にさせる。それにより、図2(B)
に示すように、ウェハ13は、その全面における上下面
間の気圧差によって、Oリング29を押し潰し全ての突
起27に押し付けられる。この状態で、ウェハ13に対
し加熱や冷却などの熱操作を伴った各種の処理(例えば
レジスト処理など)が行われる。
【0020】この処理中の熱操作によりステージ11が
多少撓んでも、ウェハ13はその全面にわたって上下面
間の気圧差で常に全ての突起27に当接した状態に維持
されるので、ウェハ13とステージ11間のギャップ長
は、ウェハ13の全面にわたって一様に突起高さに維持
される。結果として、ステージ11の撓みによるウェハ
13温度の均等性への悪影響が軽減される。
【0021】なお、Oリング29は、ウェハ13の温度
に影響を与えないようにするために、ゴムのように熱伝
導率の低い材料が好ましく、同様の理由から突起27も
合成樹脂のように熱伝導率の低いものが好ましい。突起
27の個数は図3では4個にすぎないが、ウェハ全面に
わたってギャップ長を一様にするためには、より多数
(例えば20個程度)の突起27があった方が良い場合
もある。ウェハ13とステージ11間の空間を軽度な真
空にするためには、Oリング29などでこの空間を完全
に密閉することは有効ではあるが、完全に密閉する必要
性は必ずしもない。そこで、Oリング29に代えて多少
不連続な弾性シールを用いてもよい。ただし、例えばレ
ジスト処理では、レジストから溶媒蒸気を処理チャンバ
から強制的に排出するために、N2などの置換ガスをチ
ャンバ内へ供給するが、この置換ガスがウェハ13の下
面側に侵入するとウェハ温度を変化させるおそれがあ
る。このおそれを回避するには、Oリング29などでウ
ェハ下面の空間を完全に密閉することは効果的である。
真空引きのための排気穴として、必ずしもウェハ昇降用
ピン19を用いる必要はなく、例えばピン10が通って
いる貫通穴17を用いてもよいし、専用の排気穴をステ
ージ11に開けてもよい。
【0022】図4は本発明の別の実施形態を示すステー
ジの断面図、図5はそのステージを上から見た平面図で
ある。
【0023】ステージ31の複数箇所に貫通穴17があ
り、それら貫通穴17にウェハ昇降用のピン39が通っ
ている。このピン39は従来的な単なるピンであって、
前の実施形態のピン19のような真空引きの排気穴を有
するものではない。
【0024】ステージ31の上面には、図2に示したも
のと同様の複数の突起27の他に、真空引きのための排
気穴35を内部に有した管状の複数の突起33が配置さ
れている。この管状突起33の上端面に、排気穴35の
吸気口が開いている。排気穴35はステージ11を貫通
し、その下端が配管25を介しバキュームポンプ23に
接続されている。管状突起33の上端面には、その中央
に排気穴35の吸気口が開いており、この吸気口を包囲
するようにゴムなどの弾性材製のシール・リング、例え
ばOリング37、が取付けられている。管状突起33そ
れ自体の高さは通常の突起27より若干低いか又は同等
の高さであるが、Oリング37の上端の高さは通常の突
起27より若干高い。管状突起33の配置箇所は、図
4、5ではウェハ13の周縁に沿った4箇所と中心部の
1箇所であるが、他の配置であってもよく、その個数も
更に多くてもよい。
【0025】ピン39が降下してウェハ13をステージ
39上に置こうとするとき、ウェハ13は最初に管状突
起33上面のOリング37に当接する。ポンプ23が作
動してウェハ13と管状突起33間のOリング3に囲ま
れた空間から空気を引き抜いてこれを軽度の真空にする
ので、ウェハ13は管状突起33に吸い付けられてOリ
ング3を押し潰し、他の全ての突起27にも当接する。
この状態で、ウェハ13に対する処理が行われる。処理
中の熱操作でステージ31が撓んでも、ウェハ13は複
数の管状突起33に吸い付けれれて全ての突起27、3
3と常に当接しているので、ウェハ13とステージ11
間のギャップ長は、ウェハ全面にわたって突起27の高
さで一様に維持される。
【0026】図6は本発明の第3の実施形態のステージ
を上からみた平面図である。
【0027】ステージ41の上面には、同心に配置され
た直径の異なる複数本、例えば3本、の円形溝43、4
5、47が形成されている。ステージ41の最小径溝4
7より内側の部分には、図2に示したと同様の真空引き
機能をもった複数本の昇降ピン19が設けれられてい
る。また、ステージ41上面の、最小径溝47より内側
の領域、最小径溝47と中間径溝45との間の領域、及
び中間径溝45と最大径溝43との間の領域には、ぞれ
ぞれ、複数個の同一高さの突起27が配置されている。
【0028】上述した3つの溝43、45、47の各々
には、それに適合したサイズをもった弾性材製のOリン
グ(図示せず)を、図2に示した溝28にOリング29
が填め込まれているのと同様の態様で、填め込むことが
でき、且つそのOリングを取り外すことも容易にでき
る。これら3本の溝43、45、47の直径は、サイズ
の異なる3種のウェハの直径に適合したものである(つ
まり、各ウェハ直径より若干小さい)。例えば最小サイ
ズのウェハを処理するときは最小径の溝47にOリング
を填め、また、最大サイズのウェハを処理するときは最
大径の溝43にOリングを填めるというように、処理対
象のウェハのサイズに合った一つの溝に選択的にOリン
グを填める。Oリングの高さは突起27の高さより若干
高い。従って、どのサイズのウェハを処理する場合で
も、そのウェハをステージ41上に置こうとするとき、
最初にOリングがそのウェハの周縁部に当接する。ピン
19からの真空引きによって、図2に示した実施形態と
同様に、ウェハは複数の突起27に押し付けられ、ステ
ージ41が多少撓んでもウェハとステージ41間のギャ
ップ長はウェハ全面にわたって均等に維持される。
【0029】図7は本発明の第4の実施形態のステージ
の断面図である。
【0030】この装置では、図2に示した装置のOリン
グ29に代えて、突起27と同一高さをもった例えば合
成樹脂製の円リング状の突起53が、ステージ51の上
面に接着や焼き付けなどの方法で取付けられている。他
の部分の構成については、図7の装置は図2の装置と共
通である。リング状突起53の上面は十分に平らであっ
て、真空引きしたときにウェハ13の下面と密着する。
従って、図2に示した装置と同様、処理中ステージ51
が多少撓んでも、ウェハは常に全ての突起27、53に
押し付けられ、ギャップ長は均一に保たれる。
【0031】この図7の装置のように、弾性材のシール
・リングを用いずに、硬質の突起自体をシール・リング
として兼用する変形は、図4や図6に示した実施形態に
対しても適用可能である。例えば、図4の装置におい
て、管状突起33の上面から弾性材製Oリング37を除
去し、管状突起33の高さを他の突起27の高さと同一
にして、管状突起33の上面をウェハ13下面に密着さ
せて真空引きを行うようにすることもできる。また、図
6の装置において、溝43、45、47の位置に、弾性
材製Oリングに代えて、突起27と同じ高さの硬質の円
リング状の突起をセットし、この円リング状突起の上面
をウェハ13下面に密着させて真空引きを行うようにす
ることもできる。
【0032】また、図2に示した実施形態からステージ
上のOリング29除去して、図9に示すような構成にし
てもよい。図9の実施形態では、ウェハ13とステージ7
1間の空間は密閉されてはいないが、ウェハ13とステー
ジ71間のギャップ長が0.1mm程度と非常に狭いた
め、この空間からバキュームポンプ23で空気を単純に
引き抜くだけで基板13を突起27に押し付けることは
容易である。しかも、処理終了後にウェハ13を移動さ
せるために押し付け状態を解除する必要があるが、これ
もバキュームポンプ23を停止させるか又は回転数を落
とすだけで簡単に行える。さらに、ウェハ13にOリン
グと接触する箇所が無い分、ウェハ13温度の均一性は
一層良好になるであろうし、ステージ71のメンテナン
スもOリングが無い分だけ楽になる。同様の観点から、
図6の実施形態からも溝43〜47を除去してOリング
を使用しないようにしてもよいし、図7の実施形態から
もリング状突起53を無くしてもよい。
【0033】なお、図9の実施形態で基板13が突起2
7に押し付けられる原理として、一つには他の実施形態
と同様に基板13とステージ71間の空間が真空状態に
なることがあるが、それに加え、基板13とステージ7
1間の空間に空気が高速に流れることによってこの空間
の気圧が下がることも挙げられる。この後者の方の原理
に着目すると、基板押し付け手段として、基板とステー
ジ間の空間に高速の空気流を流すような空気流機構(そ
の一例が図9の実施形態のバキュームポンプによる真空
引きであるが、他の方法も各種考え得る)を採用するこ
とも可能である。また、この場合、その空気流を押し付
け手段だけでなく、基板の加熱又は冷却のための熱媒体
としても利用することもできる。
【0034】ところで、上述した実施形態はいずれも、
ウェハとステージ間のギャップ長をウェハ全面にわたっ
て均等にすることを目的とするものである。しかし、ギ
ャップ長が均等であることが常に最善であるわけではな
く、ギャップ長を故意に僅かに不均等にしてウェハ温度
の不均等を生じさせることが有用な場合もあり得る。こ
のようなギャップ長の微調整も本発明の原理に従えば可
能である。例えば、ウェハへのレジスト塗布工程では、
一般にウェハの高速回転による遠心力でレジスト液をウ
ェハ表面全体へ広げるので、図8に示すようにレジスト
液膜61はウェハ13の周縁部にて他の部分より厚くな
りがちである。しかし、後続する露光工程の品質の安定
性を高めるには、レジスト膜厚を均一にすることが重要
である。そこで、レジスト塗布後のプリベーク工程にお
いて、例えば図2〜図7に示した実施形態でウェハ周縁
部に当接するOリング又は突起の高さを若干低く設定す
る、或は、図2又は図6に示した実施形態で真空度をよ
り高めてウェハ周縁部に当接しているOリングをより低
く潰すなどの方法で、ウェハ周縁部を他の部分よりステ
ージに近づけて周縁部の温度を高めにし、それによりレ
ジスト中の溶媒をより多く蒸発させてプリベーク後のレ
ジスト膜厚を均等にすることが可能である。
【0035】また、図2〜図6に示した実施形態のよう
に、ウェハが真空の負圧で弾性体を押し潰すようになっ
ている装置では、真空度を調節することによって、弾性
体の潰れ度合いを変えてウェハとステージ間のギャップ
長を変え、それをウェハ温度を調整することも可能であ
る。この目的のために、通常の突起27もその少なくと
も一部を弾性体で作ってもよい。
【0036】以上、本発明の幾つかの実施形態を説明し
たが、それらはあくまで説明のための例示であって、本
発明をそれら実施形態にのみ限定する趣旨ではない。本
発明は、その要旨を逸脱することなく、上記以外の他の
様々な形態でも実施することができるものである。本発
明は、実施形態の説明で例示したような半導体ウェハの
レジスト処理装置だけに限らず、他の半導体製造装置、
例えばウェハの露光装置などにも適用でき、また、半導
体ウェハ以外の基板、例えば液晶パネルなどの処理装置
にも適用できる。露光装置に本発明を適用した場合は、
ウェハとステージ間が離れているので重金属汚染が防止
できる他、ウェハとステージ間の距離を均一にできるの
で、焦点距離を一定にすることができるという利点も得
られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】従来の基板処理装置の構成及び問題点を説明す
るステージの断面図。
【図2】本発明にかかる基板処理装置の第1の実施形態
の構成を示すステージの断面図。
【図3】同実施形態のステージを上面側から見た平面
図。
【図4】本発明にかかる基板処理装置の第2の実施形態
の構成を示すステージの断面図。
【図5】同実施形態のステージを上面側から見た平面
図。
【図6】本発明にかかる基板処理装置の第3の実施形態
のステージを上面側から見た平面図。
【図7】本発明にかかる基板処理装置の第4の実施形態
の構成を示すステージの断面図。
【図8】ウェハに塗布されたレジスト膜の厚みの不均一
を示す断面図。
【図9】本発明にかかる基板処理装置の第5の実施形態
の構成を示すステージの断面図。
【符号の説明】
11、31、41、51、71 ステージ 13 半導体ウェハ 19 真空引き機能付きウェハ昇降ピン 23 バキュームポンプ 27 突起 29、37 Oリング 33 真空引き機能付き突起 43、45、47 溝 53 リング状突起

Claims (18)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 基板が載置される上面をもったステージ
    と、 前記ステージの上面に配置された複数の突起と、 前記基板を前記複数の突起に押し付ける押し付け機構と
    を備えた基板処理装置。
  2. 【請求項2】 前記押し付け機構が、前記基板と前記ス
    テージ間の空間から空気を引抜くことにより、又は前記
    空間に高速に空気を流すことにより、前記基板を前記突
    起に押し付ける請求項1記載の基板処理装置。
  3. 【請求項3】 前記押し付け機構が、 前記ステージの上面に配置されて前記基板の下面に当接
    するようになったシール・リングを有し、前記基板と前
    記ステージ間の前記シールリングで囲まれた空間から空
    気を引き抜く請求項2記載の基板処理装置。
  4. 【請求項4】 前記シール・リングが、前記ステージ上
    面の前記基板の周縁部に沿った場所に配置されている請
    求項3記載の基板処理装置。
  5. 【請求項5】 複数個の前記シール・リングが、前記ス
    テージ上面の前記基板下の複数箇所に配置されている請
    求項3記載の基板処理装置。
  6. 【請求項6】 前記シール・リングが弾性材で作られて
    いる請求項3記載の基板処理装置。
  7. 【請求項7】 前記シール・リングの上端の高さが前記
    突起より若干高い請求項6記載の基板処理装置。
  8. 【請求項8】 前記複数の突起の内の少なくとも一つが
    前記シール・リングを兼ねている請求項3記載の基板処
    理装置。
  9. 【請求項9】 前記複数の突起の内の少なくとも一つの
    上端に前記シール・リングが配置されている請求項3記
    載の基板処理装置。
  10. 【請求項10】 径の異なる複数の前記シール・リング
    が前記ステージ上面にセット可能である請求項3記載の
    基板処理装置。
  11. 【請求項11】 前記空気を引き抜くための排気穴を、
    前記ステージの側に有している請求項2記載の基板処理
    装置。
  12. 【請求項12】 前記ステージに設けられた貫通穴と、 前記貫通穴に挿通された、前記基板の昇降のためのピン
    とを更に備え、 前記ピンに前記排気穴が設けられている、又は前記貫通
    穴が前記排気穴を兼ねている請求項11記載の基板処理
    装置。
  13. 【請求項13】 前記複数の突起の内の少なくとも一つ
    の上端に、前記排気穴の吸入口が配置されている請求項
    11記載の基板処理装置。
  14. 【請求項14】 基板が載置される上面をもったステー
    ジと、 前記ステージの上面に配置された突起と、 前記ステージの上面に配置され前記基板の下面に当接す
    るようになったシール・リングと、 前記基板と前記ステージ間の前記シール・リングで囲ま
    れた空間から空気を引き抜くバキューム機構とを備えた
    基板処理装置。
  15. 【請求項15】 前記シール・リングが、前記突起の存
    在する場所を包囲するように配置されている請求項14
    記載の基板処理装置。
  16. 【請求項16】 前記シール・リングが、前記突起の上
    面に配置されている請求項14記載の基板処理装置。
  17. 【請求項17】 前記突起が前記シール・リングを兼ね
    ている請求項14記載の基板処理装置。
  18. 【請求項18】 径の異なる複数の前記シール・リング
    が前記ステージ上面にセット可能である請求項14記載
    の基板処理装置。
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