JP7368402B2 - 電気化学反応単セルおよび電気化学反応セルスタック - Google Patents

電気化学反応単セルおよび電気化学反応セルスタック Download PDF

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Description

本明細書によって開示される技術は、電気化学反応単セルに関する。
水素と酸素との電気化学反応を利用して発電を行う燃料電池の種類の1つとして、固体酸化物を含む電解質層を備える固体酸化物形の燃料電池(以下、「SOFC」という)が知られている。SOFCの最小構成単位である燃料電池単セル(以下、単に「単セル」という)は、電解質層と、電解質層を挟んで所定の方向(以下、「第1の方向」という)に互いに対向する空気極および燃料極とを含む。
従来の単セルでは、電解質層のうち、空気極と燃料極との少なくとも一方である特定電極側の特定表面は、特定電極(または電解質層と特定電極との間に配置される中間層)に対して全面にわたって接触した構成になっている(例えば特許文献1~3参照)。
特開2010-277825号公報 特開平5-307968号公報 特開2005-158739号公報
単セルでは、電解質層と燃料極との熱膨張差に起因して電解質層に応力が生じることがある。電解質層の特定表面が、その電解質層に対向する対向部(特定電極や中間層)に対して全面にわたって接触している上記従来の単セルでは、電解質層に生じた応力が任意の特定箇所に集中し、電解質層が損傷しやすい、という問題がある。なお、電解質層は、緻密で堅いため、応力の発生によって損傷(例えばクラックの発生および進展)しやすい。しかも、電解質層は、空気極に面する空気室と燃料極に面する燃料室との間を区画する機能をも果たすため、特に損傷を抑制する必要がある。
なお、このような課題は、水の電気分解反応を利用して水素の生成を行う固体酸化物形の電解セル(以下、「SOEC」という。)の構成単位である電解単セルにも共通の課題である。なお、本明細書では、燃料電池単セルと電解単セルとをまとめて電気化学反応単セルと呼ぶ。
本明細書に開示される技術は、例えば、以下の形態として実現することが可能である。
(1)本明細書に開示される電気化学反応単セルは、固体酸化物を含む電解質層と、前記電解質層を挟んで第1の方向に互いに対向する空気極および燃料極と、を備える電気化学反応単セルにおいて、前記電解質層のうち、前記空気極と前記燃料極との少なくとも一方である特定電極側の特定表面には、内部が空洞である有底の複数の凹所が形成されている。本電気化学反応単セルでは、電解質層のうち、空気極と燃料極との少なくとも一方である特定電極側の表面には、複数の凹所が形成されている。凹所は、有底であり、かつ、内部が空洞である。このため、例えば特定電極と電解質層との熱膨張差に起因して電解質層に生じた応力が複数の凹所に分散される。また、各凹所の内部が空洞であるため、凹所の内部が空洞でない構成に比べて、凹所に生じた応力が周囲に伝わることが抑制される。これにより、本電気化学反応単セルによれば、電解質層の損傷を抑制することができる。
(2)上記電気化学反応単セルにおいて、前記複数の凹所は、前記電解質層の前記特定表面のうち、前記特定電極に覆われている被覆領域に形成されている第1の凹所が含まれており、前記第1の凹所を画定する前記電解質層の内壁面と前記特定電極との間に空洞が存在している構成としてもよい。仮に、第1の凹所内に特定電極の形成材料が埋設された構成では、例えば電気化学反応単セルの応力変化に伴って、特定電極の埋設部分が第1の凹所の内壁面から剥離することにより、電気化学反応単セルの性能が低下しやすい。また、第1の凹所に生じた応力が特定電極に伝達されたり、特定電極の埋設部分に生じた応力が第1の凹所を介して電解質層に伝達されたりしやすい。これに対して、本電気化学反応単セルでは、第1の凹所を画定する電解質層の内壁面と特定電極との間に空洞が存在しているため、電気化学反応単セルの性能の経時的な低下の抑制と応力の伝達の抑制とを図ることができる。さらに、仮に、電気化学反応単セルの応力変化に伴って、特定電極に亀裂が発生し、特定電極内において亀裂が進展したとしても、第1の凹所を画定する電解質層の内壁面と特定電極との間に存在する空洞において応力が解放されるため、特定電極における亀裂の進展を抑制することができる。
(3)上記電気化学反応単セルにおいて、前記特定電極は、前記第1の方向視で前記被覆領域と重なる領域において部分的に厚みが薄くなっている薄肉部を有し、前記薄肉部が第1の方向視で前記第1の凹所と重なっている構成としてもよい。本電気化学反応単セルでは、特定電極が第1の凹所と重なる位置に薄肉部を有していることにより、特定電極内において発生した応力が薄肉部において確実に解放されるため、特定電極における亀裂の進展をより効果的に抑制することができる。その結果、特定電極の損傷を最小限に抑えることができる。
(4)上記電気化学反応単セルにおいて、前記電解質層と前記特定電極との間に形成された中間層を有し、前記複数の凹所は、前記電解質層の前記特定表面のうち、前記中間層に覆われている被覆領域に形成されている第1の凹所が含まれており、前記第1の凹所の内壁面と前記中間層との間に空洞が存在している構成としてもよい。仮に、第1の凹所内に中間層の形成材料が埋設された構成では、例えば電気化学反応単セルの応力変化に伴って、中間層の埋設部分が第1の凹所の内壁面から剥離することにより、電気化学反応単セルの性能が低下しやすい。また、第1の凹所に生じた応力が中間層に伝達されたり、中間層の埋設部分に生じた応力が第1の凹所を介して電解質層に伝達されたりしやすい。これに対して、本電気化学反応単セルでは、第1の凹所を画定する電解質層の内壁面と中間層との間に空洞が存在しているため、電気化学反応単セルの性能の経時的な低下の抑制と応力の伝達の抑制とを図ることができる。
(5)上記電気化学反応単セルにおいて、前記特定電極は、前記第1の凹所内に突出し、かつ、前記内壁面から離間している突出部分を有している構成としてもよい。本電気化学反応単セルでは、特定電極が突出部分を有していない構成に比べて、電解質層と特定電極との間の剥離を抑制しつつ、電解質層の損傷を抑制することができる。
(6)上記電気化学反応単セルにおいて、前記中間層は、前記第1の凹所内に突出し、かつ、前記内壁面から離間している突出部分を有している構成としてもよい。本電気化学反応単セルでは、中間層が突出部分を有していない構成に比べて、電解質層と中間層との間の剥離を抑制しつつ、電解質層の損傷を抑制することができる。
(7)上記電気化学反応単セルにおいて、前記第1の凹所の開口の最大長さは、1000μm以下である構成としてもよい。本電気化学反応単セルによれば、第1の凹所の開口の最大長さが1000μmより大きい構成に比べて、第1の凹所に起因して電気化学反応単セルの性能が低下することを抑制することができる。
(8)上記電気化学反応単セルにおいて、前記第1の凹所の最大深さは、前記電解質層の厚さの2/3以下である構成としてもよい。本電気化学反応単セルによれば、第1の凹所の最大深さが電解質層の厚さの2/3より長い構成に比べて、電解質層における第1の凹所が形成された部分の抵抗が過度に小さくなることに起因して局所的な電流集中が生じることを抑制することができる。
(9)上記電気化学反応単セルにおいて、前記複数の凹所は、前記電解質層の前記特定表面のうち、前記第1の方向において前記特定電極と重なっていない非重複領域に形成されている複数の第2の凹所が含まれている構成としてもよい。本電気化学反応単セルでは、電解質層の特定表面における非重複領域に第2の凹所が形成されている。このため、電解質層に生じた応力が、電気化学反応に寄与しない非重複領域に分散される。これにより、本電気化学反応単セルによれば、電解質層の損傷を、より効果的に抑制することができる。
(10)上記電気化学反応単セルにおいて、前記凹所の開口の最大長さは、10μm以上である構成としてもよい。本電気化学反応単セルによれば、凹所の開口の最大長さが10μmより小さい構成に比べて、応力が凹所に過度に集中することなく分散されるため、電解質層に生じる損傷がより効果的に抑制される。
(11)上記電気化学反応セルスタックにおいて、複数の電気化学反応単セルを備える電気化学反応セルスタックにおいて、前記複数の電気化学反応単セルの少なくとも1つは、上記(1)から(10)までのいずれか一つの電気化学反応単セルである構成としてもよい。本電気化学反応セルスタックによれば、電解質層の損傷を抑制することができる。
なお、本明細書に開示される技術は、種々の形態で実現することが可能であり、例えば、電気化学反応単セル(燃料電池単セルまたは電解単セル)、電気化学反応単セルを有する電気化学反応単位を複数備える電気化学反応セルスタック(燃料電池スタックまたは電解セルスタック)、それらの製造方法等の形態で実現することが可能である。
第1実施形態における燃料電池スタック100の外観構成を示す斜視図 図1のII-IIの位置における燃料電池スタック100のXZ断面構成を示す説明図 図1のIII-IIIの位置における燃料電池スタック100のYZ断面構成を示す説明図 図2に示す断面と同一の位置における互いに隣接する2つの発電単位102のXZ断面構成を示す説明図 図3に示す断面と同一の位置における互いに隣接する2つの発電単位102のYZ断面構成を示す説明図 図4における単セル110のX1部分の断面構成を示す説明図 図4における単セル110のX2部分の断面構成を示す説明図 第2実施形態における単セル110aのX1a部分の断面構成を示す説明図
A.第1実施形態:
A-1.構成:
(燃料電池スタック100の構成)
図1は、本実施形態における燃料電池スタック100の外観構成を示す斜視図であり、図2は、図1のII-IIの位置における燃料電池スタック100のXZ断面構成を示す説明図であり、図3は、図1のIII-IIIの位置における燃料電池スタック100のYZ断面構成を示す説明図である。各図には、方向を特定するための互いに直交するXYZ軸が示されている。本明細書では、便宜的に、Z軸正方向を上方向と呼び、Z軸負方向を下方向と呼ぶものとするが、燃料電池スタック100は実際にはそのような向きとは異なる向きで設置されてもよい。図4以降についても同様である。なお、上下方向は、特許請求の範囲における第1の方向の一例である。
燃料電池スタック100は、複数の(本実施形態では7つの)発電単位102と、一対のエンドプレート104,106とを備える。7つの発電単位102は、所定の配列方向(本実施形態では上下方向)に並べて配置されている。一対のエンドプレート104,106は、7つの発電単位102から構成される集合体を上下から挟むように配置されている。
燃料電池スタック100を構成する各層(発電単位102、エンドプレート104,106)のZ軸方向回りの周縁部には、上下方向に貫通する複数の(本実施形態では8つの)孔が形成されており、各層に形成され互いに対応する孔同士が上下方向に連通して、一方のエンドプレート104から他方のエンドプレート106にわたって上下方向に延びる連通孔108を構成している。以下の説明では、連通孔108を構成するために燃料電池スタック100の各層に形成された孔も、連通孔108と呼ぶ場合がある。
各連通孔108には上下方向に延びるボルト22が挿通されており、ボルト22とボルト22の両側に嵌められたナット24とによって、燃料電池スタック100は締結されている。なお、図2および図3に示すように、ボルト22の一方の側(上側)に嵌められたナット24と燃料電池スタック100の上端を構成するエンドプレート104の上側表面との間、および、ボルト22の他方の側(下側)に嵌められたナット24と燃料電池スタック100の下端を構成するエンドプレート106の下側表面との間には、絶縁シート26が介在している。ただし、後述のガス通路部材27が設けられた箇所では、ナット24とエンドプレート106の表面との間に、ガス通路部材27とガス通路部材27の上側および下側のそれぞれに配置された絶縁シート26とが介在している。絶縁シート26は、例えばマイカシートや、セラミック繊維シート、セラミック圧粉シート、ガラスシート、ガラスセラミック複合剤等により構成される。
各ボルト22の軸部の外径は各連通孔108の内径より小さい。そのため、各ボルト22の軸部の外周面と各連通孔108の内周面との間には、空間が確保されている。図1および図2に示すように、燃料電池スタック100のZ軸方向回りの外周における1つの辺(Y軸に平行な2つの辺の内のX軸正方向側の辺)の中点付近に位置するボルト22(ボルト22A)と、そのボルト22Aが挿通された連通孔108とにより形成された空間は、燃料電池スタック100の外部から酸化剤ガスOGが導入され、その酸化剤ガスOGを各発電単位102に供給するガス流路である酸化剤ガス導入マニホールド161として機能し、該辺の反対側の辺(Y軸に平行な2つの辺の内のX軸負方向側の辺)の中点付近に位置するボルト22(ボルト22B)と、そのボルト22Bが挿通された連通孔108とにより形成された空間は、各発電単位102の空気室166から排出されたガスである酸化剤オフガスOOGを燃料電池スタック100の外部へと排出する酸化剤ガス排出マニホールド162として機能する。なお、本実施形態では、酸化剤ガスOGとして、例えば空気が使用される。
また、図1および図3に示すように、燃料電池スタック100のZ軸方向回りの外周における1つの辺(X軸に平行な2つの辺の内のY軸正方向側の辺)の中点付近に位置するボルト22(ボルト22D)と、そのボルト22Dが挿通された連通孔108とにより形成された空間は、燃料電池スタック100の外部から燃料ガスFGが導入され、その燃料ガスFGを各発電単位102に供給する燃料ガス導入マニホールド171として機能し、該辺の反対側の辺(X軸に平行な2つの辺の内のY軸負方向側の辺)の中点付近に位置するボルト22(ボルト22E)と、そのボルト22Eが挿通された連通孔108とにより形成された空間は、各発電単位102の燃料室176から排出されたガスである燃料オフガスFOGを燃料電池スタック100の外部へと排出する燃料ガス排出マニホールド172として機能する。なお、本実施形態では、燃料ガスFGとして、例えば都市ガスを改質した水素リッチなガスが使用される。
燃料電池スタック100には、4つのガス通路部材27が設けられている。各ガス通路部材27は、中空筒状の本体部28と、本体部28の側面から分岐した中空筒状の分岐部29とを有している。分岐部29の孔は本体部28の孔と連通している。各ガス通路部材27の分岐部29には、ガス配管(図示せず)が接続される。また、図2に示すように、酸化剤ガス導入マニホールド161を形成するボルト22Aの位置に配置されたガス通路部材27の本体部28の孔は、酸化剤ガス導入マニホールド161に連通しており、酸化剤ガス排出マニホールド162を形成するボルト22Bの位置に配置されたガス通路部材27の本体部28の孔は、酸化剤ガス排出マニホールド162に連通している。また、図3に示すように、燃料ガス導入マニホールド171を形成するボルト22Dの位置に配置されたガス通路部材27の本体部28の孔は、燃料ガス導入マニホールド171に連通しており、燃料ガス排出マニホールド172を形成するボルト22Eの位置に配置されたガス通路部材27の本体部28の孔は、燃料ガス排出マニホールド172に連通している。
(エンドプレート104,106の構成)
一対のエンドプレート104,106は、Z軸方向視で略矩形の平板形状の導電性部材であり、例えばステンレスにより形成されている。一方のエンドプレート104は、最も上に位置する発電単位102の上側に配置され、他方のエンドプレート106は、最も下に位置する発電単位102の下側に配置されている。一対のエンドプレート104,106によって複数の発電単位102が押圧された状態で挟持されている。上側のエンドプレート104は、燃料電池スタック100のプラス側の出力端子として機能し、下側のエンドプレート106は、燃料電池スタック100のマイナス側の出力端子として機能する。
(発電単位102の構成)
図4は、図2に示す断面と同一の位置における互いに隣接する2つの発電単位102のXZ断面構成を示す説明図であり、図5は、図3に示す断面と同一の位置における互いに隣接する2つの発電単位102のYZ断面構成を示す説明図である。
図4および図5に示すように、発電単位102は、単セル110と、セパレータ120と、空気極側フレーム130と、空気極側集電体134と、燃料極側フレーム140と、燃料極側集電体144と、発電単位102の最上層および最下層を構成する一対のインターコネクタ150とを備えている。セパレータ120、空気極側フレーム130、燃料極側フレーム140、インターコネクタ150におけるZ軸方向回りの周縁部には、上述したボルト22が挿通される連通孔108に対応する孔が形成されている。
インターコネクタ150は、Z軸方向視で略矩形の平板形状の導電性部材であり、Crを含む材料、例えばフェライト系ステンレスにより形成されている。インターコネクタ150は、発電単位102間の電気的導通を確保すると共に、発電単位102間での反応ガスの混合を防止する。なお、本実施形態では、2つの発電単位102が隣接して配置されている場合、1つのインターコネクタ150は、隣接する2つの発電単位102に共有されている。すなわち、ある発電単位102における上側のインターコネクタ150は、その発電単位102の上側に隣接する他の発電単位102における下側のインターコネクタ150と同一部材である。また、燃料電池スタック100は一対のエンドプレート104,106を備えているため、燃料電池スタック100において最も上に位置する発電単位102は上側のインターコネクタ150を備えておらず、最も下に位置する発電単位102は下側のインターコネクタ150を備えていない(図2および図3参照)。
単セル110は、電解質層112と、電解質層112に対して上側に配置された空気極(カソード)114と、電解質層112に対して下側に配置された燃料極(アノード)116と、電解質層112と空気極114との間に配置された中間層180とを備える。なお、本実施形態の単セル110は、燃料極116によって単セル110を構成する他の層(電解質層112、空気極114、中間層180)を支持する燃料極支持形の単セルである。
電解質層112は、Z軸方向視で略矩形の平板形状部材であり、緻密な(気孔率が低い)層である。電解質層112は、固体酸化物(例えば、YSZ(イットリア安定化ジルコニア)、ScSZ(スカンジア安定化ジルコニア)、CSZ(カルシア安定化ジルコニア))を含んでいる。このように、本実施形態の単セル110は、電解質として固体酸化物を用いる固体酸化物形燃料電池(SOFC)である。
空気極114は、Z軸方向視で電解質層112より小さい略矩形の平板形状部材であり、気孔率が電解質層112の気孔率よりも高い多孔質な層である。空気極114は、ABOで表されるペロブスカイト型酸化物(例えば、ランタンストロンチウムコバルト鉄酸化物(LSCF)、ランタンストロンチウム鉄酸化物(LSF)、ランタンストロンチウムコバルト酸化物(LSC)、ランタンストロンチウムマンガン酸化物(LSM)、ランタンニッケル鉄酸化物(LNF)等)を含有している。
燃料極116は、Z軸方向視で電解質層112と略同一の大きさの略矩形の平板形状部材であり、気孔率が電解質層112の気孔率よりも高い多孔質な層である。なお図示しないが、本実施形態では、燃料極116は、燃料極116における下方側の表面を構成する基板層と、基板層と電解質層112との間に位置する機能層とを備える。燃料極116の機能層は、主として、電解質層112から供給される酸素イオンと燃料ガスFGに含まれる水素等とを反応させて、電子と水蒸気とを生成する機能を発揮する層であり、電子伝導性物質であるNiと、酸素イオンイオン伝導性酸化物(例えば、YSZ)とを含んでいる。また、燃料極116の基板層は、主として、機能層と電解質層112と空気極114とを支持する機能を発揮する層であり、電子伝導性物質であるNiと、酸素イオン伝導性酸化物(例えば、YSZ)とを含んでいる。
中間層(反応防止層)180は、Z軸方向視で略矩形の平板形状部材である。中間層180は、例えば、SDC(サマリウムドープセリア)、GDC(ガドリニウムドープセリア)、LDC(ランタンドープセリア)、YDC(イットリウムドープセリア)等のイオン伝導性を有する固体酸化物により形成されている。
セパレータ120は、中央付近に上下方向に貫通する略矩形の孔121が形成されたフレーム状の部材であり、例えば、金属により形成されている。セパレータ120における孔121の周囲部分は、電解質層112における空気極114の側の表面の周縁部に対向している。セパレータ120は、その対向した部分に配置されたロウ材(例えばAgロウ)により形成された接合部124により、電解質層112(単セル110)と接合されている。セパレータ120により、空気極114に面する空気室166と燃料極116に面する燃料室176とが区画され、単セル110の周縁部における一方の電極側から他方の電極側へのガスのリークが抑制される。
空気極側フレーム130は、中央付近に上下方向に貫通する略矩形の孔131が形成されたフレーム状の部材であり、例えば、マイカ等の絶縁体により形成されている。空気極側フレーム130の孔131は、空気極114に面する空気室166を構成する。空気極側フレーム130は、セパレータ120における電解質層112に対向する側とは反対側の表面の周縁部と、インターコネクタ150における空気極114に対向する側の表面の周縁部とに接触している。また、空気極側フレーム130によって、発電単位102に含まれる一対のインターコネクタ150間が電気的に絶縁される。また、空気極側フレーム130には、酸化剤ガス導入マニホールド161と空気室166とを連通する酸化剤ガス供給連通孔132と、空気室166と酸化剤ガス排出マニホールド162とを連通する酸化剤ガス排出連通孔133とが形成されている。
燃料極側フレーム140は、中央付近に上下方向に貫通する略矩形の孔141が形成されたフレーム状の部材であり、例えば、金属により形成されている。燃料極側フレーム140の孔141は、燃料極116に面する燃料室176を構成する。燃料極側フレーム140は、セパレータ120における電解質層112に対向する側の表面の周縁部と、インターコネクタ150における燃料極116に対向する側の表面の周縁部とに接触している。また、燃料極側フレーム140には、燃料ガス導入マニホールド171と燃料室176とを連通する燃料ガス供給連通孔142と、燃料室176と燃料ガス排出マニホールド172とを連通する燃料ガス排出連通孔143とが形成されている。
燃料極側集電体144は、燃料室176内に配置されている。燃料極側集電体144は、インターコネクタ対向部146と、電極対向部145と、電極対向部145とインターコネクタ対向部146とをつなぐ連接部147とを備えており、例えば、ニッケルやニッケル合金、ステンレス等により形成されている。電極対向部145は、燃料極116における電解質層112に対向する側とは反対側の表面に接触しており、インターコネクタ対向部146は、インターコネクタ150における燃料極116に対向する側の表面に接触している。ただし、上述したように、燃料電池スタック100において最も下に位置する発電単位102は下側のインターコネクタ150を備えていないため、当該発電単位102におけるインターコネクタ対向部146は、下側のエンドプレート106に接触している。燃料極側集電体144は、このような構成であるため、燃料極116とインターコネクタ150(またはエンドプレート106)とを電気的に接続する。なお、電極対向部145とインターコネクタ対向部146との間には、例えばマイカにより形成されたスペーサー149が配置されている。そのため、燃料極側集電体144が温度サイクルや反応ガス圧力変動による発電単位102の変形に追随し、燃料極側集電体144を介した燃料極116とインターコネクタ150(またはエンドプレート106)との電気的接続が良好に維持される。
空気極側集電体134は、空気室166内に配置されている。空気極側集電体134は、複数の略四角柱状の集電体要素135から構成されており、Crを含む材料、例えば、フェライト系ステンレスにより形成されている。空気極側集電体134は、空気極114における電解質層112に対向する側とは反対側の表面と、インターコネクタ150における空気極114に対向する側の表面とに接触している。ただし、上述したように、燃料電池スタック100において最も上に位置する発電単位102は上側のインターコネクタ150を備えていないため、当該発電単位102における空気極側集電体134は、上側のエンドプレート104に接触している。空気極側集電体134は、このような構成であるため、空気極114とインターコネクタ150(またはエンドプレート104)とを電気的に接続する。空気極114と空気極側集電体134との間に、両者を接合する導電性の接合層が介在していてもよい。なお、空気極側集電体134とインターコネクタ150とが一体の部材として構成されてもよい。
A-2.燃料電池スタック100の動作:
図2および図4に示すように、酸化剤ガス導入マニホールド161の位置に設けられたガス通路部材27の分岐部29に接続されたガス配管(図示せず)を介して酸化剤ガスOGが供給されると、酸化剤ガスOGは、ガス通路部材27の分岐部29および本体部28の孔を介して酸化剤ガス導入マニホールド161に供給され、酸化剤ガス導入マニホールド161から各発電単位102の酸化剤ガス供給連通孔132を介して、空気室166に供給される。また、図3および図5に示すように、燃料ガス導入マニホールド171の位置に設けられたガス通路部材27の分岐部29に接続されたガス配管(図示せず)を介して燃料ガスFGが供給されると、燃料ガスFGは、ガス通路部材27の分岐部29および本体部28の孔を介して燃料ガス導入マニホールド171に供給され、燃料ガス導入マニホールド171から各発電単位102の燃料ガス供給連通孔142を介して、燃料室176に供給される。
各発電単位102の空気室166に酸化剤ガスOGが供給され、燃料室176に燃料ガスFGが供給されると、単セル110において酸化剤ガスOGおよび燃料ガスFGの電気化学反応による発電が行われる。この発電反応は発熱反応である。各発電単位102において、単セル110の空気極114は空気極側集電体134を介して一方のインターコネクタ150に電気的に接続され、燃料極116は燃料極側集電体144を介して他方のインターコネクタ150に電気的に接続されている。また、燃料電池スタック100に含まれる複数の発電単位102は、電気的に直列に接続されている。そのため、燃料電池スタック100の出力端子として機能するエンドプレート104,106から、各発電単位102において生成された電気エネルギーが取り出される。なお、SOFCは、比較的高温(例えば700℃から1000℃)で発電が行われることから、起動後、発電により発生する熱で高温が維持できる状態になるまで、燃料電池スタック100が加熱器(図示せず)により加熱されてもよい。
各発電単位102の空気室166から排出された酸化剤オフガスOOGは、図2および図4に示すように、酸化剤ガス排出連通孔133を介して酸化剤ガス排出マニホールド162に排出され、さらに酸化剤ガス排出マニホールド162の位置に設けられたガス通路部材27の本体部28および分岐部29の孔を経て、当該分岐部29に接続されたガス配管(図示せず)を介して燃料電池スタック100の外部に排出される。また、各発電単位102の燃料室176から排出された燃料オフガスFOGは、図3および図5に示すように、燃料ガス排出連通孔143を介して燃料ガス排出マニホールド172に排出され、さらに燃料ガス排出マニホールド172の位置に設けられたガス通路部材27の本体部28および分岐部29の孔を経て、当該分岐部29に接続されたガス配管(図示しない)を介して燃料電池スタック100の外部に排出される。
A-3.電解質層112の特定表面113の詳細構成:
次に、本実施形態の燃料電池スタック100を構成する単セル110における電解質層112の特定表面113の詳細構成について説明する。本実施形態では、電解質層112の特定表面113は、電解質層112の内、空気極114側であって、中間層180に上下方向に隣接する表面(上面)である。
図6は、図4における単セル110のX1部分の断面構成を示す説明図である。図6には、電解質層112の特定表面113のうちの発電領域113A付近について、上下方向に平行な断面構成が示されている。発電領域113Aは、電解質層112の特定表面113のうち、上下方向視で中間層180に覆われている領域である。図7は、図4における単セル110のX2部分の断面構成を示す説明図である。図7には、電解質層112の特定表面113のうちの非発電領域113B付近について、上下方向に平行な断面構成が示されている。非発電領域113Bは、電解質層112の特定表面113のうち、上下方向において空気極114と重なっていない非重複領域である。なお、図6および図7は、X1、X2部分について、上下方向に平行な断面が写ったSEM(加速電圧 15kV)におけるSEM画像(例えば90倍)を模式的に示したものである。空気極114は、特許請求の範囲における特定電極の一例である。発電領域113Aは、特許請求の範囲における被覆領域の一例であり、非発電領域113Bは、特許請求の範囲における非重複領域の一例である。
電解質層112の特定表面113には、複数の凹所200が形成されている。凹所200は、有底であり、内部が空洞である。具体的には、凹所200は、中間層180(空気極114)側に開口し、かつ、燃料極116側に閉塞している。すなわち、凹所200の内部に中間層180の材料は入り込んでおらず、凹所200の底と中間層180の下表面とは離間しており、空洞が確保されている。なお、凹所200の上下方向の開口形は、略円形状(楕円を含む)である。また、凹所200の上下方向の開口形は、所定方向に伸びる溝状でもよい。
電解質層112の特定表面113に形成された複数の凹所200は、発電側凹所210と非発電側凹所220とを含んでいる。発電側凹所210は、特許請求の範囲における第1の凹所の一例であり、非発電側凹所220は、特許請求の範囲における第2の凹所の一例である。
図6に示すように、発電側凹所210は、電解質層112の発電領域113Aに形成された凹所200である。発電領域113Aには、発電側凹所210が複数形成されている。具体的には、発電領域113Aには、全体にわたって、発電側凹所210が点在している。発電側凹所210を画定する電解質層112の内壁面212と中間層180との間に空洞が存在している。中間層180は、突出部分182を有している。突出部分182は、発電側凹所210の内部に突出し、かつ、電解質層112の内壁面212(底面)から離間している。突出部分182は、凹所200の開口端から該開口の中心に向かうにつれて内壁面212の底面に連続的に近づくように隆起している。
なお、図6および図7に示すように、凹所200の内壁面212は、曲面形状であることが好ましい。これにより、応力が特定箇所に集中することが抑制される。また、凹所200の開口面積は、電解質層112の特定表面113に近づくほど小さくなっていることが好ましい。これにより、電解質層112と中間層180との中間層の接触面積を広く確保しつつ、応力緩和に十分なサイズの空洞を確保することができる。
発電側凹所210の開口の最大長さL1は、例えば1000μm以下である。発電側凹所210の開口の最大長さL1は、例えば10μm以上である。また、発電側凹所210の最大深さD1(発電側凹所210の開口から発電側凹所210の底面までの距離)は、電解質層112の厚さD2の2/3以下である。
図7に示すように、非発電側凹所220は、電解質層112の非発電領域113Bに形成された凹所200である。非発電領域113Bには、非発電側凹所220が複数形成されている。具体的には、非発電領域113Bには、全体にわたって、非発電側凹所220が点在している。非発電側凹所220は、空洞になっており、非発電側凹所220の開口を介して外部に連通している。すなわち、非発電側凹所220の内壁面222は、空気室166に面している。
非発電側凹所220の開口の最大長さL2は、例えば1000μm以下である。非発電側凹所220の開口の最大長さL2は、例えば10μm以上である。また、非発電側凹所220の最大深さD3は、電解質層112の厚さD2の2/3以下である。なお、本実施形態では、電解質層112の上下方向の厚さD2は、10μm以下であり、燃料極116の機能層の上下方向の厚さは20μm以下であり、燃料極116の基板層の上下方向の厚さは1000μm以下である。
A-4.燃料電池スタック100の製造方法:
本実施形態の燃料電池スタック100の製造方法は、例えば以下の通りである。
(電解質層112と燃料極116との積層体の形成)
YSZ粉末に対して、ブチラール樹脂と、可塑剤であるフタル酸ジオクチル(DOP)と、分散剤と、トルエンとエタノールとの混合溶剤とを加え、ボールミルにて混合して、スラリーを調製する。得られたスラリーをドクターブレード法により薄膜化して、所定の厚さ(例えば約6μm)の電解質層用グリーンシートを得る。また、NiO粉末とYSZ粉末との混合粉末に対して、造孔材である有機ビーズと、ブチラール樹脂と、可塑剤であるDOPと、分散剤と、トルエンとエタノールとの混合溶剤とを加え、ボールミルにて混合して、スラリーを調製する。得られたスラリーをドクターブレード法により薄膜化して、所定の厚さ(例えば約400μm)の燃料極基板層用グリーンシートを得る。また、NiO粉末とYSZ粉末との混合粉末に対して、ブチラール樹脂と、可塑剤であるDOPと、分散剤と、トルエンとエタノールとの混合溶剤とを加え、ボールミルにて混合して、スラリーを調製する。得られたスラリーをドクターブレード法により薄膜化して、所定の厚さ(例えば約11μm)の燃料極機能層用グリーンシートを得る。各グリーンシートを貼り付けて圧着することにより、燃料極基板層用グリーンシートと燃料極機能層用グリーンシートと電解質層用グリーンシートとがこの順で積層された成形体を得る。
次に、上記成形体のうち、電解質層用グリーンシートの表面側に対してレーザ加工(レーザ光をスポット照射)を施すことにより、焼成後に凹所200となる凹所を形成する。レーザ加工には、例えば、COレーザ、YAGレーザ、ファイバレーザ等の周知のレーザを用いることができる。その後、凹所が形成された成形体を、所定の温度(例えば約280℃)で脱脂した後、所定の温度(例えば約1350℃)で所定の時間(例えば約1時間)焼成を行う。これにより、電解質層112と燃料極116との積層体を得る。この積層体のうち、電解質層112の特定表面113には凹所200が形成されている。
(中間層180の形成)
GDC粉末に、有機バインダとしてのポリビニルアルコールと、有機溶媒としてのブチルカルビトールとを加えて混合し、粘度を調整して中間層用ペーストを調製する。得られた中間層用ペーストを、上述した凹所200が形成された積層体における電解質層112の表面に、例えばスクリーン印刷によって塗布し、所定の温度(例えば1200℃)で焼成を行う。これにより、中間層180が形成され、中間層180と電解質層112と燃料極116との積層体を得る。中間層用ペーストは、粘性があるため、電解質層112の表面に塗布した際には凹所200の内部を完全に埋めることはなく、凹所200内に空洞が確保される。その状態で焼成されることにより、凹所200の空洞が維持されるとともに、中間層180に上述の突出部分182が形成される。
このように、焼成前の電解質層前駆体の表面に有底の凹所を設けることで上記成形体を同時に焼成する際に生じる脱脂ガスを電解質層前駆体(電解質層112)の特定表面113から速やかに逃がし、電解質層112と中間層180の界面における脱脂ガスの滞留を抑制することで、電解質層112と中間層180との界面で生じる剥離を抑制することができる。
(空気極114の形成)
ペロブスカイト型酸化物(例えばLSCF)の粉末と硫酸塩(例えばSrSO)の粉末との混合粉末を準備し、該混合粉末に対し、有機バインダとしてのポリビニルアルコールと、有機溶媒としてのブチルカルビトールとを加えて混合し、粘度を調整することにより、空気極用ペーストを調製する。得られた空気極用ペーストを、上述した中間層180と電解質層112と燃料極116との積層体における中間層180の表面に、例えばスクリーン印刷によって塗布して乾燥させ、空気極用ペーストが塗布された積層体を所定の温度(例えば約1100℃)で焼成する。これにより、空気極114が形成され、燃料極116と電解質層112と中間層180と空気極114とを備える単セル110が作製される。
上述した方法に従い複数の単セル110を作製した後、組み立て工程(例えば、各単セル110にセパレータ120等の他の部材を取り付ける工程、複数の単セル110を積層する工程、ボルト22により締結する工程等)を行う。以上により、燃料電池スタック100の製造が完了する。
A-5.本実施形態の効果:
以上説明したように、本実施形態の燃料電池スタック100を構成する単セル110は、電解質層112と、電解質層112を挟んで互いに対向する空気極114および燃料極116とを備える。さらに、空気極114と燃料極116との間には中間層180が形成されている。ここで、上述したように、電解質層112は、緻密で堅いため、応力の発生によって損傷(例えばクラックの発生および進展)しやすい。しかも、電解質層112は、空気室166と燃料室176との間を区画する機能をも果たすため、特に損傷を抑制する必要がある。
これに対して、本実施形態では、電解質層112の特定表面113には、複数の凹所200が形成されている。凹所200は、有底であり、内部が空洞である。このため、例えば空気極114と電解質層112との熱膨張差に起因して電解質層112に生じた応力が複数の凹所200に分散され、その結果、例えばクラックの発生を抑制することができる。また、電解質層112と中間層180との層間剥離を抑制することができる。確かに、本実施形態は、電解質層112と中間層180とが隙間無く全面的に接触している構成に比べて、発電性能が若干低くなる可能性はあるが、電解質層112の損傷や電解質層112と中間層180との層間剥離等に起因する発電性能の経時的低下を効果的に抑制することができる。また、各凹所200の内部が空洞であるため、凹所200の内部が空洞でない構成に比べて、応力が凹所200に過度に集中することなく分散され、その結果、例えば亀裂や層間剥離の進展を抑制することができる。以上により、本実施形態によれば、電解質層112の損傷を抑制することができる。
仮に、発電側凹所210内に中間層180の形成材料が埋設された構成では、例えば単セル110の応力変化に伴って、中間層180の埋設部分が発電側凹所210の内壁面から剥離することにより、単セル110の性能が低下しやすい。また、発電側凹所210に生じた応力が中間層180に伝達されたり、中間層180の埋設部分に生じた応力が発電側凹所210を介して電解質層112に伝達されたりしやすい。これに対して、本実施形態では、発電側凹所210を画定する電解質層112の内壁面212と中間層180との間に空洞が存在しているため、単セル110の性能の経時的な低下の抑制と応力の伝達の抑制とを図ることができる。
本実施形態では、中間層180は、突出部分182を有している。突出部分182は、発電側凹所210の内部に突出し、かつ、電解質層112の内壁面212(底面)から離間している。このため、突出部分182と発電側凹所210とが掛かり合うことによって電解質層112と中間層180との間の剥離が抑制される。これにより、本実施形態によれば、中間層180が突出部分182を有していない構成に比べて、電解質層112と中間層180との間の剥離を抑制しつつ、電解質層112の損傷を抑制することができる。
本実施形態では、発電側凹所210の開口の最大長さL1は、例えば1000μm以下である。このため、本実施形態によれば、発電側凹所210の開口の最大長さL1が1000μmより大きい構成に比べて、発電側凹所210の存在による電解質層112と中間層180との接触面積の低下に起因して単セル110の性能が低下することを抑制することができる。
本実施形態では、発電側凹所210の最大深さD1は、電解質層112の厚さD2の2/3以下である。このため、本実施形態によれば、発電側凹所210の最大深さD1が電解質層の厚さD2の2/3より長い構成に比べて、電解質層112における発電側凹所210が形成された部分の抵抗が過度に小さくなることに起因して局所的な電流集中が生じることを抑制することができる。
本実施形態では、非発電側凹所220は、電解質層112の非発電領域113Bに形成された凹所200である。このため、電解質層112に生じた応力が、発電反応に寄与しない非発電領域113Bに分散される。これにより、本実施形態によれば、電解質層112の損傷を、より効果的に抑制することができる。
本実施形態では、凹所200(発電側凹所210、非発電側凹所220)の開口の最大長さL1は、例えば10μm以上である。このため、本実施形態によれば、凹所200の開口の最大長さL1,L2が10μmより小さい構成に比べて、凹所200に生じた応力が周囲に伝わることがより効果的に抑制される。
B.第2実施形態:
図8は、第2実施形態の燃料電池スタック100における単セル110aのX1a部分の断面構成を示す説明図である。なお、X1a部分は、図4における上述のX1部分と同じ位置である。以下では、第2実施形態の単セル110aの構成の内、上述した第1実施形態の110の構成と同一の構成については、同一の符号を付すことによってその説明を適宜省略する。
電解質層112aの特定表面113aに形成された複数の凹所200aは、発電側凹所210aと非発電側凹所(図示しない)とを含んでいる。図8に示すように、発電側凹所210aは、電解質層112aの発電領域113Aaに形成された凹所200aである。発電領域113Aaには、発電側凹所210aが複数形成されている。具体的には、発電領域113Aaには、全体にわたって、発電側凹所210aが点在している。発電側凹所210aを画定する電解質層112aの内壁面212aと空気極114aとの間に空洞が存在している。
空気極114aは、複数の薄肉部182aを有している。薄肉部182aは、空気極114aのうち、上下方向視で発電領域113Aaにおける発電側凹所210aと重なる領域に形成されている。薄肉部182aは、空気極114aのうち、部分的に薄くなっている部分であり、換言すれば、薄肉部182aの周囲部分よりも上下方向の厚さが薄くなっている部分である。具体的には、各薄肉部182aは、上側凹所184aと下側凹所186aとによって形成されている。上側凹所184aは、空気極114aのうち、電解質層112aとは反対側の面(図8で上面)に形成された凹所である。下側凹所186aは、空気極114aのうち、電解質層112a側の面(図8で下面)に形成された凹所である。上側凹所184aと下側凹所186aとは、上下方向視で互いに重なる位置に形成されている。なお、下側凹所186aは、上下方向に対向する発電側凹所210aとともに一体的な空間を形成している。
中間層180aは、空気極114aと電解質層112aとの間に配置されている。ただし、例えば、図8の左側の発電側凹所210aに示すように、空気極114aの下側凹所186aと電解質層112aの発電側凹所210aとをつなぐ貫通孔188aが形成されていてもよい。また、図8の右側の発電側凹所210aに示すように、中間層180aが、発電側凹所210aを画定する電解質層112aの内壁面212aに沿いつつ覆うように配置されていてもよい。なお、図8に示す構成は、例えば上記第1実施形態の燃料電池スタック100の製造方法において、中間層用ペーストや空気極用ペーストの印刷形成時の印圧やペーストの粘度を調整することによって形成することができる。
以上の説明によれば、本実施形態では、単セル110aにおいて、空気極114aは、薄肉部182aを有している。薄肉部182aは、上下方向視で発電側凹所210aと重なっている。これにより、空気極114a内において発生した応力が薄肉部182aにおいて確実に解放されるため、空気極114aにおける亀裂の進展をより効果的に抑制することができる。その結果、空気極114aの損傷を最小限に抑えることができる。また、中間層180aが発電側凹所210aの壁面を覆っており、中間層180aによって空洞が画定される場合においても、単セル110aの性能の経時的な低下の抑制と応力の伝達の抑制とを図ることができる。
C.変形例:
本明細書で開示される技術は、上述の実施形態に限られるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲において種々の形態に変形することができ、例えば次のような変形も可能である。
上記実施形態における単セル110,110aまたは燃料電池スタック100の構成は、あくまで一例であり、種々変形可能である。例えば、上記実施形態では、単セル110,110aが中間層180を含んでいるが、単セル110,110aが中間層180,180aを含んでいなくてもよい。このように中間層180,180aを備えない構成では、電解質層112,112aの特定表面113,113aに対して空気極114,114aが直接覆いかつ接触することになる。このような構成であっても、特定表面113,113aに発電側凹所210,210aが形成されており、発電側凹所210,210aを画定する電解質層112,112aの内壁面212,212aと空気極114,114aとの間に空洞が存在すれば、単セル110,110aの性能の経時的な低下の抑制と応力の伝達の抑制とを図ることができる。
上記実施形態では、燃料極116が基板層と機能層との2層構成であるとしているが、燃料極116が単層構成であってもよいし、3層以上の構成であってもよい。また、上記実施形態において、燃料電池スタック100に含まれる単セル110,110aの個数は、あくまで一例であり、単セル110,110aの個数は燃料電池スタック100に要求される出力電圧等に応じて適宜決められる。
また、上記実施形態では、各ボルト22の軸部の外周面と各連通孔108の内周面との間の空間を各マニホールドとして利用しているが、これに代えて、各ボルト22の軸部に軸方向の孔を形成し、その孔を各マニホールドとして利用してもよい。また、各マニホールドを各ボルト22が挿入される各連通孔108とは別に設けてもよい。
上記実施形態では、特定電極として空気極114,114aを例示したが、燃料極116であってもよい。このような構成では、電解質層112,112aのうち、燃料極116側の表面(図1等で下面)に複数の凹所が形成されていれば電解質層の損傷を抑制することができる。要するに、電解質層の第1の方向の少なくとも一方の特定表面に凹所が形成されていれば、電解質層の損傷を抑制することができる。また、その凹所を画定する電解質層の内壁面と、その表面に隣接する部(層、電極)との間に空洞が存在すれば、電気化学反応単セルの性能の経時的な低下の抑制と応力の伝達の抑制とを図ることができる。また、燃料極116が、第1の凹所内に突出し、かつ、その第1の凹所を画定する内壁面(底面)から離間している突出部分を有していれば、電解質層と特定電極との間の剥離を抑制しつつ、電解質層の損傷を抑制することができる。
上記実施形態において、電解質層112,112aの特定表面113,113aに、発電側凹所210,210aと非発電側凹所220とのいずれか一方が形成されていない構成でもよい。また、上記第1実施形態において、中間層180は、突出部分182を有しない構成でもよい。凹所200(発電側凹所210、非発電側凹所220)の開口の最大長さL1は、例えば1000μmより長くてもよい。発電側凹所210の最大深さD1は、電解質層112の厚さD2の2/3より長くてもよい。
また、上記実施形態における各部材を構成する材料は、あくまで例示であり、各部材が他の材料により構成されていてもよい。
また、上記実施形態において、必ずしも燃料電池スタック100に含まれるすべての単セル110について、電解質層112,112aの特定表面113,113aに凹所200,200aが形成された構成が実現されている必要は無く、燃料電池スタック100に含まれる少なくとも1つの単セル110,110aについて、電解質層112,112aの特定表面113,113aに凹所200,200aが形成された構成が実現されていれば、電解質層112,112aの損傷を抑制することができる。
また、上記実施形態では、平板形の単セル110,110aを対象としているが、本明細書に開示される技術は、平板形以外の他の単セルにも同様に適用可能である。
また、上記実施形態では、燃料ガスに含まれる水素と酸化剤ガスに含まれる酸素との電気化学反応を利用して発電を行うSOFCを対象としているが、本明細書に開示される技術は、水の電気分解反応を利用して水素の生成を行う固体酸化物形電解セル(SOEC)の構成単位である電解単セルや、複数の電解単セルを備える電解セルスタックにも同様に適用可能である。なお、電解セルスタックの構成は、例えば特開2016-81813号に記載されているように公知であるためここでは詳述しないが、概略的には上述した実施形態における燃料電池スタック100と同様の構成である。すなわち、上述した実施形態における燃料電池スタック100を電解セルスタックと読み替え、発電単位102を電解セル単位と読み替え、単セル110を電解単セルと読み替えればよい。ただし、電解セルスタックの運転の際には、空気極114がプラス(陽極)で燃料極116がマイナス(陰極)となるように両電極間に電圧が印加されると共に、連通孔108を介して原料ガスとしての水蒸気が供給される。これにより、各電解セル単位において水の電気分解反応が起こり、燃料室176で水素ガスが発生し、連通孔108を介して電解セルスタックの外部に水素が取り出される。このような構成の電解単セルおよび電解セルスタックにおいても、上記実施形態と同様の凹所200が形成された構成を採用すれば、同様の効果を奏する。
上記実施形態における燃料電池スタック100の製造方法は、あくまで一例であり、種々変形可能である。例えば、上記実施形態では、凹所200を形成するためにレーザ加工を採用したが、これに限らず、他の形成法(例えば孔開け加工)を採用してもよい。
22:ボルト 24:ナット 26:絶縁シート 27:ガス通路部材 28:本体部 29:分岐部 100:燃料電池スタック 102:発電単位 104,106:エンドプレート 108:連通孔 110,110a:単セル 112,112a:電解質層 113a,113:特定表面 113A,113Aa:発電領域 113B:非発電領域 114,114a:空気極 116:燃料極 120:セパレータ 121,131,141:孔 124:接合部 130:空気極側フレーム 132:酸化剤ガス供給連通孔 133:酸化剤ガス排出連通孔 134:空気極側集電体 135:集電体要素 140:燃料極側フレーム 142:燃料ガス供給連通孔 143:燃料ガス排出連通孔 144:燃料極側集電体 145:電極対向部 146:インターコネクタ対向部 147:連接部 149:スペーサー 150:インターコネクタ 161:酸化剤ガス導入マニホールド 162:酸化剤ガス排出マニホールド 166:空気室 171:燃料ガス導入マニホールド 172:燃料ガス排出マニホールド 176:燃料室 180:中間層 182:突出部分 200,200a:凹所 210,210a:発電側凹所 212,212a,222:内壁面 220:非発電側凹所 FG:燃料ガス FOG:燃料オフガス OG:酸化剤ガス OOG:酸化剤オフガス

Claims (9)

  1. 固体酸化物を含む電解質層と、前記電解質層を挟んで第1の方向に互いに対向する空気極および燃料極と、を備える電気化学反応単セルにおいて、
    前記電解質層のうち、前記空気極と前記燃料極との少なくとも一方である特定電極側の特定表面には、内部が空洞である有底の複数の凹所が形成されており、
    前記複数の凹所は、前記電解質層の前記特定表面のうち、前記第1の方向において前記特定電極と重なっていない非重複領域に形成されている複数の第2の凹所が含まれており、
    前記複数の凹所は、前記電解質層の前記特定表面のうち、前記特定電極に覆われている被覆領域に形成されている第1の凹所が含まれており、
    前記第1の凹所を画定する前記電解質層の内壁面と前記特定電極との間に空洞が存在している、
    ことを特徴とする電気化学反応単セル。
  2. 請求項1に記載の電気化学反応単セルにおいて、
    前記特定電極は、前記第1の方向視で前記被覆領域と重なる領域において部分的に厚みが薄くなっている薄肉部を有し、前記薄肉部が第1の方向において前記第1の凹所と重なっている、
    ことを特徴とする電気化学反応単セル。
  3. 固体酸化物を含む電解質層と、前記電解質層を挟んで第1の方向に互いに対向する空気極および燃料極と、を備える電気化学反応単セルにおいて、
    前記電解質層のうち、前記空気極と前記燃料極との少なくとも一方である特定電極側の特定表面には、内部が空洞である有底の複数の凹所が形成されており、
    前記複数の凹所は、前記電解質層の前記特定表面のうち、前記第1の方向において前記特定電極と重なっていない非重複領域に形成されている複数の第2の凹所が含まれており、
    前記電解質層と前記特定電極との間に形成された中間層を有し、
    前記複数の凹所は、前記電解質層の前記特定表面のうち、前記中間層に覆われている被覆領域に形成されている第1の凹所が含まれており、
    前記第1の凹所の内壁面と前記中間層との間に空洞が存在している、
    ことを特徴とする電気化学反応単セル。
  4. 請求項1に記載の電気化学反応単セルにおいて、
    前記特定電極は、前記第1の凹所内に突出し、かつ、前記内壁面から離間している突出部分を有している、
    ことを特徴とする電気化学反応単セル。
  5. 請求項3に記載の電気化学反応単セルにおいて、
    前記中間層は、前記第1の凹所内に突出し、かつ、前記内壁面から離間している突出部分を有している、
    ことを特徴とする電気化学反応単セル。
  6. 請求項1から請求項5までのいずれか一項に記載の電気化学反応単セルにおいて、
    前記第1の凹所の開口の最大長さは、1000μm以下である、
    ことを特徴とする電気化学反応単セル。
  7. 請求項1から請求項6までのいずれか一項に記載の電気化学反応単セルにおいて、
    前記第1の凹所の最大深さは、前記電解質層の厚さの2/3以下である、
    ことを特徴とする電気化学反応単セル。
  8. 固体酸化物を含む電解質層と、前記電解質層を挟んで第1の方向に互いに対向する空気極および燃料極と、を備える電気化学反応単セルにおいて、
    前記電解質層のうち、前記空気極と前記燃料極との少なくとも一方である特定電極側の特定表面には、内部が空洞である有底の複数の凹所が形成されており、
    前記複数の凹所は、前記電解質層の前記特定表面のうち、前記第1の方向において前記特定電極と重なっていない非重複領域に形成されている複数の第2の凹所が含まれており、
    前記凹所の開口の最大長さは、10μm以上である、
    ことを特徴とする電気化学反応単セル。
  9. 複数の電気化学反応単セルを備える電気化学反応セルスタックにおいて、
    前記複数の電気化学反応単セルの少なくとも1つは、請求項1から請求項8までのいずれか一項に記載の電気化学反応単セルである、
    ことを特徴とする電気化学反応セルスタック。
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