JP2019075197A - 電気化学反応単セル、および、電気化学反応セルスタック - Google Patents

電気化学反応単セル、および、電気化学反応セルスタック Download PDF

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Abstract

【課題】第1の層の電気抵抗の増加を抑制しつつ、電解質層側へのガスの拡散性を向上させる。【解決手段】電気化学反応単セルにおいて、空気極と燃料極との少なくとも一方は、第1の層と、第1の方向において第1の層の電解質層側に隣接する第2の層と、を含んでいる。第1の層および第2の層の第1の方向に略平行な少なくとも1つの断面において、第2の層の形成材料の平均粒径は、第1の層の形成材料の平均粒径より小さく、第2の層は、第1の方向に直交する第2の方向の最大幅が第2の層の形成材料の平均粒径より小さい第1の空隙と、第1の層と第2の層との境界から第2の層の内部に延びており、第2の方向の平均幅が第2の層の形成材料の平均粒径の1.5倍より大きく、かつ、第1の層の平均気孔径より大きい第2の空隙と、を含んでいる。【選択図】図7

Description

本明細書によって開示される技術は、電気化学反応単セルに関する。
水素と酸素との電気化学反応を利用して発電を行う燃料電池の1つとして、固体酸化物形の燃料電池(以下、「SOFC」という)が知られている。SOFCの構成単位である燃料電池単セル(以下、単に「単セル」という)は、固体酸化物を含む電解質層と、電解質層を挟んで所定の方向(以下、「第1の方向」という)に互いに対向する空気極および燃料極とを備える。空気極は、例えばSr(ストロンチウム)を含む材料(例えば、LSCF(ランタンストロンチウムコバルト鉄酸化物))により形成されている。
単セルの構成として、空気極が、第1の層(例えば、集電層)と、第1の方向において第1の層の電解質層側に隣接する第2の層(例えば、活性層)とを含む構成が知られている。そのような構成の単セルでは、一般に、第2の層の形成材料の平均粒径は、第1の層の形成材料の平均粒径より小さい。このため、第2の層では、第1の層に比べて、形成材料の平均粒径が小さいために形成材料間の隙間が小さくなり、電気化学反応の反応場となる形成材料の表面積を広く確保できるが、その一方で、第2の層では、第1の層に比べて、形成材料間の隙間が小さい分だけ、電解質層側へのガスの拡散性が低い。
そこで、従来から、第1の方向に直交する第2の方向の空隙の平均幅(以下、単に「平均幅」という)が第1の層の平均粒径より広く、第1の層を貫通し、第2の層の内部まで達する貫通孔が形成された単セルが知られている(例えば、特許文献1参照)。
特開2012−221946号公報
第1の層を貫通し、第2の層の内部まで達する貫通孔が形成された上記従来の単セルでは、該貫通孔を通じて、電解質層側へのガスの拡散性は向上し得る。しかし、貫通孔の存在によって第1の層の電気抵抗が大きくなり、その結果、電気化学反応単セルの性能が低下するおそれがある。
なお、このような問題は、燃料極が第1の層と、第1の方向において第1の層の電解質層側に隣接する第2の層とを含む構成にも共通の課題である。また、このような課題は、水の電気分解反応を利用して水素の生成を行う固体酸化物形の電解セル(以下、「SOEC」ともいう)の構成単位である電解単セルにも共通の課題である。なお、本明細書では、燃料電池単セルと電解単セルとをまとめて電気化学反応単セルという。
本明細書では、上述した課題を解決することが可能な技術を開示する。
本明細書に開示される技術は、例えば、以下の形態として実現することが可能である。
(1)本明細書に開示される電気化学反応単セルは、固体酸化物を含む電解質層と、前記電解質層を挟んで第1の方向に互いに対向する空気極および燃料極と、を備える電気化学反応単セルにおいて、前記空気極と前記燃料極との少なくとも一方は、第1の層と、前記第1の方向において前記第1の層の前記電解質層側に隣接する第2の層と、を含んでおり、前記第1の層および前記第2の層の前記第1の方向に略平行な少なくとも1つの断面において、前記第2の層の形成材料の平均粒径は、前記第1の層の形成材料の平均粒径より小さく、前記第2の層は、前記第1の方向に直交する第2の方向の最大幅が前記第2の層の形成材料の平均粒径より小さい第1の空隙と、前記第1の層と前記第2の層との境界から前記第2の層の内部に延びており、前記第2の方向の平均幅が前記第2の層の形成材料の平均粒径の1.5倍より大きく、かつ、前記第1の層の平均気孔径より大きい第2の空隙と、を含んでいる。本電気化学反応単セルでは、第2の層は、第1の空隙と、第1の層と第2の層との境界(界面)から第2の層の内部に延びている第2の空隙とを含んでいる。第1の空隙の最大幅は、第2の層の形成材料の平均粒径より小さい。第2の空隙の平均幅は、第2の層の形成材料の平均粒径の1.5倍より大きく、かつ、第1の層の平均気孔径より大きい。これにより、第1の層と第2の層との境界に到達したガスは、該境界から延びている第2の空隙によって、第2の層の内部へと供給されやすくなる。このため、第1の層に上記貫通孔を形成することを要することなく、第2の層における電解質層側へのガスの拡散性が向上する。すなわち、本電気化学反応単セルによれば、第1の層の電気抵抗の増加を抑制しつつ、電解質層側へのガスの拡散性を向上させることができる。
(2)上記電気化学反応単セルにおいて、前記少なくとも1つの断面において、少なくとも1つの前記第2の空隙の前記第1の方向の最大長さは、前記第2の層の前記第1の方向の長さの1/3以上である構成としてもよい。本電気化学反応単セルによれば、第2の空隙の第1の方向の最大長さが、第2の層の第1の方向の長さの1/3未満である構成に比べて、第1の層からのガスが第2の層の内部により深く供給されるため、さらに、電解質層側へのガスの拡散性を向上させることができる。
(3)上記電気化学反応単セルにおいて、前記少なくとも1つの断面において、少なくとも1つの前記第2の空隙の前記境界における前記第2の方向の幅は、前記第1の層の平均気孔径の10倍以上である構成としてもよい。本電気化学反応単セルによれば、境界における第2の空隙の幅が、第1の層の平均気孔径の10倍未満である構成に比べて、第1の層からのガスが第2の層の内部に多く供給されるため、さらに、電解質層側へのガスの拡散性を向上させることができる。
(4)上記電気化学反応単セルにおいて、前記少なくとも1つの断面において、前記断面を前記第2の方向に100μm間隔で区画したときの複数の仮想領域のうち、互いに隣接する少なくとも2つの仮想領域のそれぞれに、少なくとも1つの前記第2の空隙が存在している構成としてもよい。本電気化学反応単セルによれば、第2の方向において広範囲に電解質層側へのガスの拡散性を向上させることができる。
(5)上記電気化学反応単セルにおいて、前記少なくとも1つの断面において、前記互いに隣接する少なくとも2つの仮想領域の少なくとも一方に、2つ以上の前記第2の空隙が存在している構成としてもよい。本電気化学反応単セルによれば、第2の方向において広範囲に電解質層側へのガスの拡散性を向上させることができる。
(6)上記電気化学反応セルスタックにおいて、前記第1の方向に並べて配列された複数の電気化学反応単セルを備える電気化学反応セルスタックにおいて、前記複数の電気化学反応単セルの少なくとも1つは、上記いずれかの電気化学反応単セルであることを特徴とする構成としてもよい。
なお、本明細書に開示される技術は、種々の形態で実現することが可能であり、例えば、インターコネクタ−電気化学反応単セル複合体(インターコネクタ−燃料電池単セル複合体またはインターコネクタ−電解単セル複合体)、インターコネクタ−電気化学反応単セル複合体を備える電気化学反応単位(燃料電池発電単位または電解セル単位)、複数のインターコネクタ−電気化学反応単セルまたは電気化学反応単位を備える電気化学反応セルスタック(燃料電池スタックまたは電解セルスタック)、それらの製造方法等の形態で実現することが可能である。
実施形態における燃料電池スタック100の外観構成を示す斜視図である。 図1のII−IIの位置における燃料電池スタック100のXZ断面構成を示す説明図である。 図1のIII−IIIの位置における燃料電池スタック100のYZ断面構成を示す説明図である。 図2に示す断面と同一の位置における互いに隣接する2つの発電単位102のXZ断面構成を示す説明図である。 図3に示す断面と同一の位置における互いに隣接する2つの発電単位102のYZ断面構成を示す説明図である。 単セル110の詳細構成を示す説明図である。 単セル110の一部分(集電層210、活性層220)のXZ断面構成を示す説明図である。 燃料電池スタック100の製造方法の一例を示すフローチャートである。 実施例と比較例の単セルの構成を概略的に示す説明図である。 性能評価結果を示す説明図である。
A.実施形態:
A−1.構成:
(燃料電池スタック100の構成)
図1は、実施形態における燃料電池スタック100の外観構成を示す斜視図であり、図2は、図1のII−IIの位置における燃料電池スタック100のXZ断面構成を示す説明図であり、図3は、図1のIII−IIIの位置における燃料電池スタック100のYZ断面構成を示す説明図である。各図には、方向を特定するための互いに直交するXYZ軸が示されている。本明細書では、便宜的に、Z軸正方向を上方向と呼び、Z軸負方向を下方向と呼ぶものとするが、燃料電池スタック100は実際にはそのような向きとは異なる向きで設置されてもよい。図4以降についても同様である。
燃料電池スタック100は、複数の(本実施形態では7つの)燃料電池発電単位(以下、単に「発電単位」という)102と、一対のエンドプレート104,106とを備える。7つの発電単位102は、所定の配列方向(本実施形態では上下方向)に並べて配置されている。一対のエンドプレート104,106は、7つの発電単位102から構成される集合体を上下から挟むように配置されている。なお、上記配列方向(上下方向)は、特許請求の範囲における第1の方向に相当する。
燃料電池スタック100を構成する各層(発電単位102、エンドプレート104,106)のZ方向回りの周縁部には、上下方向に貫通する複数の(本実施形態では8つの)孔が形成されており、各層に形成され互いに対応する孔同士が上下方向に連通して、一方のエンドプレート104から他方のエンドプレート106にわたって上下方向に延びる連通孔108を構成している。以下の説明では、連通孔108を構成するために燃料電池スタック100の各層に形成された孔も、連通孔108と呼ぶ場合がある。
各連通孔108には上下方向に延びるボルト22が挿通されており、ボルト22とボルト22の両側に嵌められたナット24とによって、燃料電池スタック100は締結されている。なお、図2および図3に示すように、ボルト22の一方の側(上側)に嵌められたナット24と燃料電池スタック100の上端を構成するエンドプレート104の上側表面との間、および、ボルト22の他方の側(下側)に嵌められたナット24と燃料電池スタック100の下端を構成するエンドプレート106の下側表面との間には、絶縁シート26が介在している。ただし、後述のガス通路部材27が設けられた箇所では、ナット24とエンドプレート106の表面との間に、ガス通路部材27とガス通路部材27の上側および下側のそれぞれに配置された絶縁シート26とが介在している。絶縁シート26は、例えばマイカシートや、セラミック繊維シート、セラミック圧粉シート、ガラスシート、ガラスセラミック複合剤等により構成される。
各ボルト22の軸部の外径は各連通孔108の内径より小さい。そのため、各ボルト22の軸部の外周面と各連通孔108の内周面との間には、空間が確保されている。図1および図2に示すように、燃料電池スタック100のZ方向回りの外周における1つの辺(Y軸に平行な2つの辺の内のX軸正方向側の辺)の中点付近に位置するボルト22(ボルト22A)と、そのボルト22Aが挿通された連通孔108とにより形成された空間は、燃料電池スタック100の外部から酸化剤ガスOGが導入され、その酸化剤ガスOGを各発電単位102に供給するガス流路である酸化剤ガス導入マニホールド161として機能し、該辺の反対側の辺(Y軸に平行な2つの辺の内のX軸負方向側の辺)の中点付近に位置するボルト22(ボルト22B)と、そのボルト22Bが挿通された連通孔108とにより形成された空間は、各発電単位102の空気室166から排出されたガスである酸化剤オフガスOOGを燃料電池スタック100の外部へと排出する酸化剤ガス排出マニホールド162として機能する。なお、本実施形態では、酸化剤ガスOGとして、例えば空気が使用される。
また、図1および図3に示すように、燃料電池スタック100のZ方向回りの外周における1つの辺(X軸に平行な2つの辺の内のY軸正方向側の辺)の中点付近に位置するボルト22(ボルト22D)と、そのボルト22Dが挿通された連通孔108とにより形成された空間は、燃料電池スタック100の外部から燃料ガスFGが導入され、その燃料ガスFGを各発電単位102に供給する燃料ガス導入マニホールド171として機能し、該辺の反対側の辺(X軸に平行な2つの辺の内のY軸負方向側の辺)の中点付近に位置するボルト22(ボルト22E)と、そのボルト22Eが挿通された連通孔108とにより形成された空間は、各発電単位102の燃料室176から排出されたガスである燃料オフガスFOGを燃料電池スタック100の外部へと排出する燃料ガス排出マニホールド172として機能する。なお、本実施形態では、燃料ガスFGとして、例えば都市ガスを改質した水素リッチなガスが使用される。
燃料電池スタック100には、4つのガス通路部材27が設けられている。各ガス通路部材27は、中空筒状の本体部28と、本体部28の側面から分岐した中空筒状の分岐部29とを有している。分岐部29の孔は本体部28の孔と連通している。各ガス通路部材27の分岐部29には、ガス配管(図示せず)が接続される。また、図2に示すように、酸化剤ガス導入マニホールド161を形成するボルト22Aの位置に配置されたガス通路部材27の本体部28の孔は、酸化剤ガス導入マニホールド161に連通しており、酸化剤ガス排出マニホールド162を形成するボルト22Bの位置に配置されたガス通路部材27の本体部28の孔は、酸化剤ガス排出マニホールド162に連通している。また、図3に示すように、燃料ガス導入マニホールド171を形成するボルト22Dの位置に配置されたガス通路部材27の本体部28の孔は、燃料ガス導入マニホールド171に連通しており、燃料ガス排出マニホールド172を形成するボルト22Eの位置に配置されたガス通路部材27の本体部28の孔は、燃料ガス排出マニホールド172に連通している。
(エンドプレート104,106の構成)
一対のエンドプレート104,106は、略矩形の平板形状の導電性部材であり、例えばステンレスにより形成されている。一方のエンドプレート104は、最も上に位置する発電単位102の上側に配置され、他方のエンドプレート106は、最も下に位置する発電単位102の下側に配置されている。一対のエンドプレート104,106によって複数の発電単位102が押圧された状態で挟持されている。上側のエンドプレート104は、燃料電池スタック100のプラス側の出力端子として機能し、下側のエンドプレート106は、燃料電池スタック100のマイナス側の出力端子として機能する。
(発電単位102の構成)
図4は、図2に示す断面と同一の位置における互いに隣接する2つの発電単位102のXZ断面構成を示す説明図であり、図5は、図3に示す断面と同一の位置における互いに隣接する2つの発電単位102のYZ断面構成を示す説明図である。
図4および図5に示すように、発電単位102は、単セル110と、セパレータ120と、空気極側フレーム130と、空気極側集電体134と、燃料極側フレーム140と、燃料極側集電体144と、発電単位102の最上層および最下層を構成する一対のインターコネクタ150とを備えている。セパレータ120、空気極側フレーム130、燃料極側フレーム140、インターコネクタ150におけるZ方向回りの周縁部には、上述したボルト22が挿通される連通孔108に対応する孔が形成されている。
インターコネクタ150は、略矩形の平板形状の導電性部材であり、例えばフェライト系ステンレスにより形成されている。インターコネクタ150は、発電単位102間の電気的導通を確保すると共に、発電単位102間での反応ガスの混合を防止する。なお、本実施形態では、2つの発電単位102が隣接して配置されている場合、1つのインターコネクタ150は、隣接する2つの発電単位102に共有されている。すなわち、ある発電単位102における上側のインターコネクタ150は、その発電単位102の上側に隣接する他の発電単位102における下側のインターコネクタ150と同一部材である。また、燃料電池スタック100は一対のエンドプレート104,106を備えているため、燃料電池スタック100において最も上に位置する発電単位102は上側のインターコネクタ150を備えておらず、最も下に位置する発電単位102は下側のインターコネクタ150を備えていない(図2および図3参照)。
単セル110は、電解質層112と、電解質層112の上下方向の一方側(下側)に配置された燃料極(アノード)116と、電解質層112の上下方向の他方側(上側)に配置された空気極(カソード)114と、電解質層112と空気極114との間に配置された中間層180とを備える。なお、本実施形態の単セル110は、燃料極116で単セル110を構成する他の層(電解質層112、空気極114、中間層180)を支持する燃料極支持形の単セルである。
電解質層112は、略矩形の平板形状部材であり、少なくともZrを含んでおり、例えば、YSZ(イットリア安定化ジルコニア)、ScSZ(スカンジア安定化ジルコニア)、CaSZ(カルシア安定化ジルコニア)等の固体酸化物を含むように形成されている。すなわち、電解質層112は、Zr(ジルコニウム)とY(イットリウム)とを含んでいる。空気極114は、略矩形の平板形状部材であり、例えば、ペロブスカイト型酸化物(例えばLSCF(ランタンストロンチウムコバルト鉄酸化物)、LSM(ランタンストロンチウムマンガン酸化物)、LNF(ランタンニッケル鉄))により形成されている。空気極114の構成については、後に詳述する。燃料極116は、略矩形の平板形状部材であり、例えば、Ni(ニッケル)、Niとセラミック粒子からなるサーメット、Ni基合金等により形成されている。このように、本実施形態の単セル110は、電解質として固体酸化物を用いる固体酸化物形燃料電池(SOFC)である。
中間層180は、略矩形の平板形状部材であり、GDC(ガドリニウムドープセリア)を含むように形成されている。中間層180は、空気極114から拡散したSrが電解質層112に含まれるZrと反応して高抵抗なSZO(SrZrO)が生成されることを抑制する。
セパレータ120は、中央付近に上下方向に貫通する略矩形の孔121が形成されたフレーム状の部材であり、例えば、金属により形成されている。セパレータ120における孔121の周囲部分は、電解質層112における空気極114の側の表面の周縁部に対向している。セパレータ120は、その対向した部分に配置されたロウ材(例えばAgロウ)により形成された接合部124により、電解質層112(単セル110)と接合されている。セパレータ120により、空気極114に面する空気室166と燃料極116に面する燃料室176とが区画され、単セル110の周縁部における一方の電極側から他方の電極側へのガスのリークが抑制される。
空気極側フレーム130は、中央付近に上下方向に貫通する略矩形の孔131が形成されたフレーム状の部材であり、例えば、マイカ等の絶縁体により形成されている。空気極側フレーム130の孔131は、空気極114に面する空気室166を構成する。空気極側フレーム130は、セパレータ120における電解質層112に対向する側とは反対側の表面の周縁部と、インターコネクタ150における空気極114に対向する側の表面の周縁部とに接触している。また、空気極側フレーム130によって、発電単位102に含まれる一対のインターコネクタ150間が電気的に絶縁される。また、空気極側フレーム130には、酸化剤ガス導入マニホールド161と空気室166とを連通する酸化剤ガス供給連通孔132と、空気室166と酸化剤ガス排出マニホールド162とを連通する酸化剤ガス排出連通孔133とが形成されている。
燃料極側フレーム140は、中央付近に上下方向に貫通する略矩形の孔141が形成されたフレーム状の部材であり、例えば、金属により形成されている。燃料極側フレーム140の孔141は、燃料極116に面する燃料室176を構成する。燃料極側フレーム140は、セパレータ120における電解質層112に対向する側の表面の周縁部と、インターコネクタ150における燃料極116に対向する側の表面の周縁部とに接触している。また、燃料極側フレーム140には、燃料ガス導入マニホールド171と燃料室176とを連通する燃料ガス供給連通孔142と、燃料室176と燃料ガス排出マニホールド172とを連通する燃料ガス排出連通孔143とが形成されている。
燃料極側集電体144は、燃料室176内に配置されている。燃料極側集電体144は、インターコネクタ対向部146と、電極対向部145と、電極対向部145とインターコネクタ対向部146とをつなぐ連接部147とを備えており、例えば、ニッケルやニッケル合金、ステンレス等により形成されている。電極対向部145は、燃料極116における電解質層112に対向する側とは反対側の表面に接触しており、インターコネクタ対向部146は、インターコネクタ150における燃料極116に対向する側の表面に接触している。ただし、上述したように、燃料電池スタック100において最も下に位置する発電単位102は下側のインターコネクタ150を備えていないため、当該発電単位102におけるインターコネクタ対向部146は、下側のエンドプレート106に接触している。燃料極側集電体144は、このような構成であるため、燃料極116とインターコネクタ150(またはエンドプレート106)とを電気的に接続する。なお、電極対向部145とインターコネクタ対向部146との間には、例えばマイカにより形成されたスペーサー149が配置されている。そのため、燃料極側集電体144が温度サイクルや反応ガス圧力変動による発電単位102の変形に追随し、燃料極側集電体144を介した燃料極116とインターコネクタ150(またはエンドプレート106)との電気的接続が良好に維持される。
空気極側集電体134は、空気室166内に配置されている。空気極側集電体134は、複数の略四角柱状の集電体要素135から構成されており、例えば、フェライト系ステンレスにより形成されている。空気極側集電体134は、空気極114における電解質層112に対向する側とは反対側の表面と、インターコネクタ150における空気極114に対向する側の表面とに接触している。ただし、上述したように、燃料電池スタック100において最も上に位置する発電単位102は上側のインターコネクタ150を備えていないため、当該発電単位102における空気極側集電体134は、上側のエンドプレート104に接触している。空気極側集電体134は、このような構成であるため、空気極114とインターコネクタ150(またはエンドプレート104)とを電気的に接続する。なお、空気極側集電体134とインターコネクタ150とは一体の部材として形成されているとしてもよい。また、空気極側集電体134は、導電性のコートによって覆われていてもよく、空気極114と空気極側集電体134との間には、両者を接合する導電性の接合層が介在していてもよい。
A−2.燃料電池スタック100の動作:
図2および図4に示すように、酸化剤ガス導入マニホールド161の位置に設けられたガス通路部材27の分岐部29に接続されたガス配管(図示せず)を介して酸化剤ガスOGが供給されると、酸化剤ガスOGは、ガス通路部材27の分岐部29および本体部28の孔を介して酸化剤ガス導入マニホールド161に供給され、酸化剤ガス導入マニホールド161から各発電単位102の酸化剤ガス供給連通孔132を介して、空気室166に供給される。また、図3および図5に示すように、燃料ガス導入マニホールド171の位置に設けられたガス通路部材27の分岐部29に接続されたガス配管(図示せず)を介して燃料ガスFGが供給されると、燃料ガスFGは、ガス通路部材27の分岐部29および本体部28の孔を介して燃料ガス導入マニホールド171に供給され、燃料ガス導入マニホールド171から各発電単位102の燃料ガス供給連通孔142を介して、燃料室176に供給される。
各発電単位102の空気室166に酸化剤ガスOGが供給され、燃料室176に燃料ガスFGが供給されると、単セル110において酸化剤ガスOGおよび燃料ガスFGの電気化学反応による発電が行われる。この発電反応は発熱反応である。各発電単位102において、単セル110の空気極114は空気極側集電体134を介して一方のインターコネクタ150に電気的に接続され、燃料極116は燃料極側集電体144を介して他方のインターコネクタ150に電気的に接続されている。また、燃料電池スタック100に含まれる複数の発電単位102は、電気的に直列に接続されている。そのため、燃料電池スタック100の出力端子として機能するエンドプレート104,106から、各発電単位102において生成された電気エネルギーが取り出される。なお、SOFCは、比較的高温(例えば700℃から1000℃)で発電が行われることから、起動後、発電により発生する熱で高温が維持できる状態になるまで、燃料電池スタック100が加熱器(図示せず)により加熱されてもよい。
各発電単位102の空気室166から排出された酸化剤オフガスOOGは、図2および図4に示すように、酸化剤ガス排出連通孔133を介して酸化剤ガス排出マニホールド162に排出され、さらに酸化剤ガス排出マニホールド162の位置に設けられたガス通路部材27の本体部28および分岐部29の孔を経て、当該分岐部29に接続されたガス配管(図示せず)を介して燃料電池スタック100の外部に排出される。また、各発電単位102の燃料室176から排出された燃料オフガスFOGは、図3および図5に示すように、燃料ガス排出連通孔143を介して燃料ガス排出マニホールド172に排出され、さらに燃料ガス排出マニホールド172の位置に設けられたガス通路部材27の本体部28および分岐部29の孔を経て、当該分岐部29に接続されたガス配管(図示しない)を介して燃料電池スタック100の外部に排出される。
A−3.空気極114の詳細構成:
図6は、単セル110の詳細構成を示す説明図である。図6には、図4の領域X1における単セル110のXZ断面構成が示されている。
本実施形態では、空気極114は、集電層210と、集電層210と電解質層112(および中間層180)との間に配置された活性層220とから構成されている。集電層210と活性層220とは、上下方向において互いに隣接している。空気極114の活性層220は、主として、酸化剤ガスOGに含まれる酸素のイオン化反応の場として機能する層であり、主に電子を伝導するLSCF(ランタンストロンチウムコバルト鉄酸化物)と主に酸素イオンを伝導するGDC(ガドリニウムドープセリア)とを含むように形成されている。活性層220がGDCを含んでいると、活性層220とGDCを含む中間層180との接合性を高めることができると共に、活性層220における反応性を向上させることができる。また、空気極114の集電層210は、主として、空気室166から供給された酸化剤ガスOGを拡散させると共に、発電反応により得られた電気を集電する場として機能する層であり、LSCFを含むように形成されている。なお、集電層210の上下方向の厚さ(以下、単に「厚さ」という)は、例えば30μm以上、450μm以下であり、活性層220の厚さは、例えば2μm以上、100μm以下である。集電層210は、特許請求の範囲における第1の層に相当し、活性層220は、特許請求の範囲における第2の層に相当する。
図7には、単セル110の一部分(集電層210、活性層220)のXZ断面構成が示されている。図7に示すように、本実施形態では、空気極114の上下方向に略平行な少なくとも1つの断面(例えば図7のXZ断面 以下、「特定断面」という)において、活性層220の形成材料(LSCF,GDC)の平均粒径は、集電層210の形成材料(LSCF)の平均粒径より小さい。なお、「上下方向に略平行な断面」とは、上下方向に厳密に平行な断面だけを意味するのではなく、上下方向に対する傾斜角度が±5度の断面が含まれる。また、空気極114の特定断面において、活性層220は、次の空隙に関する第1の条件を満たす。
<空隙に関する第1の条件>
(a)集電層210は、第1の空隙P1と第2の空隙P2とを含む。
(b)第1の空隙P1は、面方向(例えば、Y軸方向に垂直な断面においては「X軸方向」に相当する)の最大幅PD1が、活性層220の形成材料の平均粒径より小さい空隙である。
(c)第2の空隙P2は、集電層210と活性層220との境界Mから活性層220の内部に延びており、第2の空隙P2の面方向の平均幅は、活性層220の形成材料の平均粒径の1.5倍より大きく、かつ、集電層210の平均気孔径より大きい。
第2の空隙P2の面方向の平均幅は、例えば図7に示すように、特定断面上において、第2の空隙P2について、上下方向に等間隔で並ぶ複数点における面方向の幅(図7のΔD1、ΔD2、ΔD3)を測定し、それら複数点の面方向の幅の平均値を算出して求めることができる。また、集電層210の平均気孔径は、集電層210に存在する複数の気孔P3における面方向の径の平均値である。なお、第2の空隙P2の面方向の平均幅は、例えば0.5μm以上、3μm以下である。
また、空気極114の特定断面において、活性層220は、さらに、次の空隙に関する第2の条件を満たすことが好ましい。
<空隙に関する第2の条件>
活性層220に含まれる少なくとも1つの第2の空隙P2の上下方向の最大長さ(深さ)PD2は、活性層220の上下方向の長さの1/3以上である。
なお、第2の空隙P2の上下方向の長さは、例えば1μm以上、20μm以下である。また、第2の空隙P2が上下方向に対する傾斜している場合、集電層210から供給された酸化剤ガスOGを上下方向だけでなく、該上下方向に直交する面方向にも拡散させることができる。但し、第2の空隙P2を起点とする集電層210と活性層220との間の剥離の抑制や、活性層220における導電経路の狭小化の抑制のため、第2の空隙P2の上下方向に対する傾斜角度は、45度以下であることが好ましい。
また、空気極114の特定断面において、活性層220は、さらに、次の空隙に関する第3の条件を満たすことが好ましい。
<空隙に関する第3の条件>
少なくとも1つの第2の空隙P2の境界Mにおける第2の方向の幅ΔDMは、集電層210の平均気孔径の10倍以上である。
また、空気極114の特定断面において、活性層220は、さらに、次の空隙に関する第4の条件を満たすことが好ましい。
<空隙に関する第4の条件>
上記断面を面方向(例えばX軸方向)に100μm間隔で区画したときの複数の仮想領域Rのうち、互いに隣接する少なくとも2つの仮想領域Rのそれぞれに、少なくとも1つの第1の空隙P1が存在している。
なお、互いに隣接する少なくとも2つの仮想領域Rの少なくとも一方に、2つ以上の第2の空隙P2が存在していることがより好ましい。
A−4.燃料電池スタック100の製造方法:
上述した構成の燃料電池スタック100の製造方法は、例えば以下の通りである。図8は、燃料電池スタック100の製造方法の一例を示すフローチャートである。
(電解質層112と燃料極116との積層体の形成)
はじめに、電解質層112と燃料極116との積層体を形成する(S110)。具体的には、YSZ粉末に対して、ブチラール樹脂と、可塑剤であるジオクチルフタレート(DOP)と、分散剤と、トルエンとエタノールとの混合溶剤とを加え、ボールミルにて混合して、スラリーを調製する。得られたスラリーをドクターブレード法により薄膜化して、電解質層用グリーンシートを得る。また、NiOの粉末とYSZの粉末との混合粉末に対して、造孔材である有機ビーズと、ブチラール樹脂と、可塑剤であるDOPと、分散剤と、トルエンとエタノールとの混合溶剤とを加え、ボールミルにて混合して、スラリーを調製する。得られたスラリーをドクターブレード法により薄膜化して、燃料極用グリーンシートを得る。電解質層用グリーンシートと燃料極用グリーンシートとを貼り付けて乾燥させ、例えば1400℃にて焼成を行うことによって、電解質層112と燃料極116との積層体を得る。
(中間層180の形成)
次に、中間層180を形成する(S120)。具体的には、GDC粉末に、有機バインダとしてのポリビニルアルコールと、有機溶媒としてのブチルカルビトールとを加えて混合し、粘度を調整して中間層用ペーストを調製する。得られた中間層用ペーストを、上述した電解質層112と燃料極116との積層体における電解質層112側の表面に例えばスクリーン印刷によって塗布し、例えば1180℃にて焼成を行う。これにより、中間層180が形成され、燃料極116と電解質層112と中間層180との積層体(以下、「中間積層体L」という)が作製される(図6参照)。
(空気極114の形成)
次に、空気極114を形成する。はじめに、LSCF粉末と、GDC粉末と、有機バインダとしてのポリビニルアルコールと、有機溶媒としてのブチルカルビトールとを混合し、粘度を調整して、活性層220を形成するための材料である活性層用ペーストを調製する(S130)。
次に、準備された活性層用ペーストを、中間積層体Lにおける中間層180側の表面(すなわち、中間積層体Lの燃料極116を基準としたときの電解質層112側の表面)に例えばスクリーン印刷によって塗布して乾燥させる(S140)。
次に、LSCF粉末と、有機バインダとしてのポリビニルアルコールと、有機溶媒としてのブチルカルビトールとを混合し、粘度を調整して、集電層210を形成するための材料である集電層用ペーストを調製する(S150)。
次に、準備された集電層用ペーストを、中間積層体Lにおける活性層220側の表面に例えばスクリーン印刷によって塗布して乾燥させ、集電層用ペーストが塗布された中間積層体Lを所定の焼成温度(例えば1100℃)で焼成する(S160)。以下、この焼成工程により、集電層210が形成され、燃料極116と電解質層112と中間層180と活性層220と集電層210との積層体、すなわち、単セル110が作製される。
ここで、この単セル110の製造過程において、例えば次のいずれかの方法1〜3により、上述の空隙に関する各条件を満たす活性層220を形成することができる。
方法1:集電層用ペースト中の有機バインダの含有量に対する、活性層用ペースト中の有機バインダの含有量の比率を著しく高い値(例えば1.25倍以上)にする。該比率が高いほど、活性層用ペーストの焼結性が集電層用ペーストの焼結性に比べて高くなり、より大きい空隙が活性層220に形成される。
方法2:集電層用ペーストの乾燥の進行度合いに対する、活性層用ペーストの乾燥の進行度合いを大きくする。例えば、集電層用ペーストおよび活性層用ペーストが塗布された中間積層体Lの焼成過程において、活性層用ペーストの加熱温度を集電層用ペーストの加熱温度より高くする。具体的には、活性層用ペーストを塗布した中間積層体Lを相対的に高い温度で加熱し、その後、さらに集電層用ペーストを塗布した中間積層体Lを相対的に低い温度で加熱する。また、活性層用ペーストの加熱時間を集電層用ペーストの加熱時間より長くする。具体的には、活性層用ペーストを塗布した中間積層体Lを加熱し、その後、さらに集電層用ペーストを塗布した中間積層体Lを加熱する。また、活性層用ペーストを乾燥する際の送風量を、集電層用ペーストを乾燥する際の送風量より多くする。
なお、上記方法1,2では、活性層220内において、空隙は、特に、活性層220と、該活性層220より多孔質の集電層210との境界(界面)付近に生じやすい。
方法3:上記S140において、中間積層体Lに塗布された活性層用ペーストの乾燥後、集電層用ペーストの塗布前に、活性層用ペーストの表面に溝加工を施して第2の空隙P2となる溝を形成する。なお、S140において、活性層用ペーストをスクリーン印刷する際に活性層用ペーストの表面に形成されるスクリーンメッシュによるメッシュ痕を利用して第2の空隙P2となる溝を形成してもよい。
上述の方法により複数の単セル110を作製し、複数の単セル110を、空気極側集電体134や燃料極側集電体144、インターコネクタ150等の集電部材を間に介してZ軸方向に並べて配置し、ボルト22により締結することにより、上述した燃料電池スタック100が製造される(S170)。
A−5.本実施形態の効果:
図9は、実施例と比較例の単セルの構成を概略的に示す説明図である。実施例の単セルは、少なくとも上述の空隙に関する第1の条件を満たす。比較例の単セルは、少なくとも第1の条件を満たさない。比較例の単セルでは、空気極114に貫通孔Qが形成されている。貫通孔Qは、面方向(X軸方向)の平均幅(以下、単に「平均幅」という)が集電層210の平均粒径より広く、かつ、集電層210を貫通し、活性層220の内部まで達している空隙である。
上述したように、活性層220の形成材料の平均粒径は、集電層210の形成材料の平均粒径より小さい。このため、活性層220では、集電層210に比べて、形成材料の平均粒径が小さいために形成材料(粒子)間の隙間が小さくなり、発電反応の反応場となる形成材料の表面積を広く確保できる。
図9に示す比較例の単セルでは、貫通孔Qを通じて、電解質層112側への酸化剤ガスOGの拡散性は向上し得る。しかし、貫通孔Qの存在によって集電層210における導電経路が狭くなっているために集電層210の電気抵抗が大きくなり、その結果、単セルの性能が低下するおそれがある。
これに対して、実施例の単セルでは、活性層220は、第1の空隙P1と、第2の空隙P2とを含んでいる。第1の空隙P1の最大幅PD1は、活性層220の形成材料の平均粒径より小さい。第2の空隙P2は、集電層210と活性層220との境界M(界面)から活性層220の内部に延びている。第2の空隙P2の平均幅は、活性層220の形成材料の平均粒径の1.5倍より大きく、かつ、集電層210の平均気孔径より大きい。集電層210は、形成材料間の隙間が比較的大きい多孔質であるため、比較例の単セルのような貫通孔Qを形成しなくても、酸化剤ガスOGの拡散性が高い。これにより、集電層210を介して上記境界Mに到達した酸化剤ガスOGは、該境界Mから延びている第2の空隙P2によって、活性層220の内部へと供給されやすくなる。このため、比較例の単セルに比べて、活性層220における電解質層112側への酸化剤ガスOGの拡散性が向上する。すなわち、本実施形態の単セル110によれば、集電層210の電気抵抗の増加を抑制しつつ、電解質層112側へのガスの拡散性を向上させることができる。
また、本実施形態では、上述の空隙に関する第2の条件を満たす場合、第2の空隙P2の上下方向の最大長さPD2活性層が、活性層220の第1の方向の長さの1/3未満である構成に比べて、集電層210からの酸化剤ガスOGが活性層220の内部により深く供給されるため、さらに、電解質層112側へのガスの拡散性を向上させることができる。
また、本実施形態では、上述の空隙に関する第3の条件を満たす場合、第2の空隙P2の境界Mにおける幅ΔDMが、集電層210の平均気孔径の10倍未満である構成に比べて、集電層210からの酸化剤ガスOGが活性層220の内部に多く供給されるため、さらに、電解質層112側へのガスの拡散性を向上させることができる。
また、本実施形態では、上述の空隙に関する第4の条件を満たす場合、面方向において広範囲に電解質層112側へのガスの拡散性を向上させることができる。さらに、互いに隣接する少なくとも2つの仮想領域Rの少なくとも一方に、2つ以上の第2の空隙P2が存在している場合、面方向において広範囲に電解質層112側へのガスの拡散性をさらに向上させることができる。
A−6.性能評価:
複数の単セルのサンプルを作製し、作製された複数の単セルのサンプルを用いて性能評価を行った。図10は、性能評価結果を示す説明図である。以下、この性能評価について説明する。なお、図10中の「第1の条件」の「活性層」欄の「○」は、上述の空隙に関する第1の条件のうちの「第2の空隙P2の面方向の平均幅は、活性層220の形成材料の平均粒径の1.5倍より大きく」という条件を満たすことを意味し、「×」は、同条件を満たさないことを意味する。「集電層」欄の「○」は、空隙に関する第1の条件のうちの「第2の空隙P2の面方向の平均幅は、集電層210の平均気孔径より大きい。」という条件を満たすことを意味し、「×」は、同条件を満たさないことを意味する。また、図10中の「第2の条件」の「長さ割合」欄の数字は、活性層220の上下方向の長さに対する、第2の空隙P2の上下方向の最大長さ(深さ)PD2の割合を意味する。また、図10中の「第3の条件」の「境界幅ΔDM」欄の数字は、集電層210の平均気孔径に対する、第2の空隙P2の境界Mにおける第2の方向の幅ΔDMの倍率を意味する。また、図10中の「第4の条件」の「存在数」欄の数字は、上記断面を面方向(例えばX軸方向)に区画して形成される各仮想領域の面方向の幅と、該仮想領域に存在する第2の空隙P2の数とを意味する。
A−6−1.各サンプルについて:
図10に示すように、単セルの初期特性についての評価は、比較例1〜3および実施例1〜7を対象として行った。比較例1〜3は、いずれも、空隙に関する第1の条件を満たしておらず、第1の条件における「活性層」に関する条件を満たすか否かと「集電層」に関する条件を満たすか否かとの組合せパターンが互いに異なる。実施例1〜7は、いずれも、空隙に関する第1の条件を満たす。実施例1〜7は、「長さ割合」と「境界幅ΔDM」と「存在数」との少なくとも1つの数字が互いに異なる。なお、各層210,220における形成材料の平均粒径、平均気孔径は、各層210,220のSEM断面写真を用い、インターセプト法(例えば、水谷惟恭著、「セラミックプロセシング」、技報堂出版、1985年3月、p.193−p.195参照)によって算出した。具体的には、図7に示すような断面画像において、活性層220に、上下方向(Z軸方向)の直線および上下方向に直交する方向の直線を所定間隔(例えば0.5(μm)間隔)で複数本引き、各直線上の粒子および気孔にあたる部分の長さをそれぞれ形成材料の粒径および気孔径として測定する。対象の部材や領域に位置する1つまたは複数の直線上のすべての粒子および気孔についての粒径および気孔径を計測し、計測値を用いて粒径および気孔径の平均値を算出するものとする。第2の空隙P2の面方向の平均幅の算出方法は上述の通りである。また、活性層220の上下方向の長さは、上記断面画像上において、上下方向に平行な複数の測定用の直線を、面方向(X軸方向)に所定間隔で並ぶように引く。各測定用の直線のうち、活性層220と中間層180との境界から、活性層220と集電層210との境界Mまでの線分の長さを、活性層220の厚さとする。複数の厚さ測定用の直線のそれぞれにおける活性層220の厚さの平均値を、220の上下方向の長さ(平均厚さ)とする。
A−6−2.評価項目および評価方法:
上述したように、本性能評価では、単セルの初期特性についての評価を行った。
(初期特性の評価方法)
作製された各単セルを用いた燃料電池スタックについて、約700℃で空気極に酸化剤ガスOGを供給し、燃料極に燃料ガスを供給し、電流密度が0.55(A/cm)のときの単セルの出力電圧を測定し、その測定値を初期電圧Vo(定格発電運転前の出力電圧)とした。初期電圧Voが0.921(V)以上である場合には最良(◎◎)と判定し、初期電圧Voが0.911(V)以上、0.921(V)未満である場合には良好(◎)と判定し、初期電圧Voが0.901(V)以上、0.911(V)未満である場合には合格(○)と判定し、初期電圧Voが0.891(V)以上、0.901(V)未満である場合には不合格(□)と判定し、初期電圧Voが0.891(V)未満である場合には特に不良(×)と判定した。
A−6−3.評価結果:
図10に示すように、比較例1〜3では、いずれも、初期特性の評価において不合格(□)以下であると判定された。これに対して、実施例1〜7では、いずれも、初期特性の評価において合格(○)以上であると判定された。この評価結果からも、空隙に関する第1の条件を満たすことによって、単セルの初期性能が向上することが分かる。また、存在数が「1つ/200μm」である実施例1〜3では、初期特性の評価において合格(○)であると判定され、存在数が「1つ/100μm」である実施例4,6,7では、初期特性の評価において良好(◎)であると判定され、存在数が「1つ/50μm」である実施例5では、初期特性の評価において最良(◎◎)であると判定された。この評価結果からも、集電層210と活性層220との境界Mにおける第2の空隙P2の出現頻度が多いほど、単セルの初期性能が向上することが分かる。
なお、実施例1〜3では、存在数が「1つ/200μm」であったが、少なくとも上述の空隙に関する第1の条件を満たすような仮想領域を少なくとも1つ有していれば本発明の効果を奏する。また、実施例4、6、7では、存在数が「1つ/50μm」であったが、少なくとも上述の空隙に関する第4の条件を満たすような仮想領域を少なくとも1つ有していれば本発明の効果を奏し、「100μmの領域に2つ」が2つ連続しているような仮想領域を有していれば、さらに効果を有する。要するに、第2の空隙が100μmあたり1つ以上存在しているのが好ましく、100μmあたり2つ以上存在しているのがより一層好ましい。
B.変形例:
本明細書で開示される技術は、上述の実施形態に限られるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲において種々の形態に変形することができ、例えば次のような変形も可能である。
上記実施形態において、活性層220は、空隙に関する第2〜第4の条件の少なくとも1つを満たさないとしてもよい。
上記実施形態における単セル110または燃料電池スタック100の構成は、あくまで一例であり、種々変形可能である。例えば、上記実施形態では、空気極114は、活性層220と集電層210との二層構成であるとしているが、空気極114が活性層220および集電層210以外の他の層を含むとしてもよい。また、上記実施形態では、単セル110は中間層180を備えているが、単セル110は必ずしも中間層180を備える必要は無い。
また、上記実施形態において、燃料電池スタック100に含まれる単セル110の個数は、あくまで一例であり、単セル110の個数は燃料電池スタック100に要求される出力電圧等に応じて適宜決められる。
また、上記実施形態における各部材を構成する材料は、あくまで例示であり、各部材が他の材料により構成されていてもよい。
また、上記実施形態では、燃料電池スタック100は複数の平板形の単セル110が積層された構成であるが、本発明は、他の構成、例えば国際公開第2012/165409号に記載されているように、複数の略円筒形の燃料電池単セルが直列に接続された構成にも同様に適用可能である。
また、上記実施形態では、燃料ガスに含まれる水素と酸化剤ガスに含まれる酸素との電気化学反応を利用して発電を行うSOFCを対象としているが、本発明は、水の電気分解反応を利用して水素の生成を行う固体酸化物形電解セル(SOEC)の構成単位である電解単セルや、複数の電解単セルを備える電解セルスタックにも同様に適用可能である。なお、電解セルスタックの構成は、例えば特開2016−81813号公報に記載されているように公知であるためここでは詳述しないが、概略的には上述した実施形態における燃料電池スタック100と同様の構成である。すなわち、上述した実施形態における燃料電池スタック100を電解セルスタックと読み替え、発電単位102を電解セル単位と読み替え、単セル110を電解単セルと読み替えればよい。ただし、電解セルスタックの運転の際には、空気極114がプラス(陽極)で燃料極116がマイナス(陰極)となるように両電極間に電圧が印加されると共に、連通孔108を介して原料ガスとしての水蒸気が供給される。これにより、各電解セル単位において水の電気分解反応が起こり、燃料室176で水素ガスが発生し、連通孔108を介して電解セルスタックの外部に水素が取り出される。このような構成であっても、本発明を適用することにより、第1の層の電気抵抗の増加を抑制しつつ、電解質層側へのガスの拡散性を向上させることができる。
22:ボルト 24:ナット 26:絶縁シート 27:ガス通路部材 28:本体部 29:分岐部 100:燃料電池スタック 102:発電単位 104,106:エンドプレート 108:連通孔 110:単セル 112:電解質層 114:空気極 116:燃料極 120:セパレータ 121:孔 124:接合部 130:空気極側フレーム 131:孔 132:酸化剤ガス供給連通孔 133:酸化剤ガス排出連通孔 134:空気極側集電体 135:集電体要素 140:燃料極側フレーム 141:孔 142:燃料ガス供給連通孔 143:燃料ガス排出連通孔 144:燃料極側集電体 145:電極対向部 146:インターコネクタ対向部 147:連接部 149:スペーサー 150:インターコネクタ 161:酸化剤ガス導入マニホールド 162:酸化剤ガス排出マニホールド 166:空気室 171:燃料ガス導入マニホールド 172:燃料ガス排出マニホールド 176:燃料室 180:中間層 210:集電層 220:活性層 ΔDM:境界幅 FG:燃料ガス FOG:燃料オフガス L:中間積層体 M:境界 OG:酸化剤ガス OOG:酸化剤オフガス P1:第1の空隙 P2:第2の空隙 P3:気孔 PD1:最大幅 PD2:最大長さ Q:貫通孔 R:仮想領域

Claims (6)

  1. 固体酸化物を含む電解質層と、
    前記電解質層を挟んで第1の方向に互いに対向する空気極および燃料極と、を備える電気化学反応単セルにおいて、
    前記空気極と前記燃料極との少なくとも一方は、第1の層と、前記第1の方向において前記第1の層の前記電解質層側に隣接する第2の層と、を含んでおり、
    前記第1の層および前記第2の層の前記第1の方向に略平行な少なくとも1つの断面において、
    前記第2の層の形成材料の平均粒径は、前記第1の層の形成材料の平均粒径より小さく、
    前記第2の層は、
    前記第1の方向に直交する第2の方向の最大幅が前記第2の層の形成材料の平均粒径より小さい第1の空隙と、
    前記第1の層と前記第2の層との境界から前記第2の層の内部に延びており、前記第2の方向の平均幅が前記第2の層の形成材料の平均粒径の1.5倍より大きく、かつ、前記第1の層の平均気孔径より大きい第2の空隙と、を含んでいることを特徴とする、電気化学反応単セル。
  2. 請求項1に記載の電気化学反応単セルにおいて、
    前記少なくとも1つの断面において、
    少なくとも1つの前記第2の空隙の前記第1の方向の最大長さは、前記第2の層の前記第1の方向の長さの1/3以上であることを特徴とする、電気化学反応単セル。
  3. 請求項1または請求項2に記載の電気化学反応単セルにおいて、
    前記少なくとも1つの断面において、
    少なくとも1つの前記第2の空隙の前記境界における前記第2の方向の幅は、前記第1の層の平均気孔径の10倍以上であることを特徴とする、電気化学反応単セル。
  4. 請求項1から請求項3までのいずれか一項に記載の電気化学反応単セルにおいて、
    前記少なくとも1つの断面において、
    前記断面を前記第2の方向に100μm間隔で区画したときの複数の仮想領域のうち、互いに隣接する少なくとも2つの仮想領域のそれぞれに、少なくとも1つの前記第2の空隙が存在していることを特徴とする、電気化学反応単セル。
  5. 請求項4に記載の電気化学反応単セルにおいて、
    前記少なくとも1つの断面において、
    前記互いに隣接する少なくとも2つの仮想領域の少なくとも一方に、2つ以上の前記第2の空隙が存在していることを特徴とする、電気化学反応単セル。
  6. 前記第1の方向に並べて配列された複数の電気化学反応単セルを備える電気化学反応セルスタックにおいて、
    前記複数の電気化学反応単セルの少なくとも1つは、請求項1から請求項5までのいずれか一項に記載の電気化学反応単セルであることを特徴とする、電気化学反応セルスタック。
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