JP7356260B2 - 針送りミシン - Google Patents
針送りミシン Download PDFInfo
- Publication number
- JP7356260B2 JP7356260B2 JP2019093997A JP2019093997A JP7356260B2 JP 7356260 B2 JP7356260 B2 JP 7356260B2 JP 2019093997 A JP2019093997 A JP 2019093997A JP 2019093997 A JP2019093997 A JP 2019093997A JP 7356260 B2 JP7356260 B2 JP 7356260B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- feed
- needle
- needle feed
- link member
- sewing machine
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Active
Links
Images
Classifications
-
- D—TEXTILES; PAPER
- D05—SEWING; EMBROIDERING; TUFTING
- D05B—SEWING
- D05B55/00—Needle holders; Needle bars
- D05B55/14—Needle-bar drives
Landscapes
- Engineering & Computer Science (AREA)
- Textile Engineering (AREA)
- Sewing Machines And Sewing (AREA)
Description
送り調節機構は、送り調節モーターにより、上下送り軸から水平送り軸に伝達される往復回動の角度範囲を任意に調節可能である。これにより、送り歯の送りピッチが任意に調節される。
そして、前述したように、針送り軸103は、主動アーム102、針送りロッド105及び従動アーム104を介して水平送り軸101に連結されているので、送り調節機構により水平送り軸101の往復回動の角度範囲が変動すると、それに応じて針送り軸103の往復回動の角度範囲も変動して針送り量が調節されていた。
このため、従来の針送りミシンは、図10に示すように、主動アーム102にその回動半径に沿った長穴102aを設け、主動アーム102と針送りロッド105とを回動可能に連結する支軸(図示略)を長穴102aに沿って位置調節可能に取り付けている。
この支軸の位置調節により、主動アーム102から従動アーム104に伝達される往復回動角度範囲が変更され、送り歯の送りピッチに対して針送り量を変更調節することができるようになっている。
また、ミシンベッド部の内部機構に対して手作業で行われることから、調節が必要となった場合には、縫製作業を一旦終了してから行わねばならず、縫製作業の再開までには長時間を要するという問題も生じていた。
さらに、上記のように、主動アーム102の長穴102aに沿った支軸の位置調節作業は感覚的、経験的に行われることから、定量的に調節することが困難であった。
また、針棒は、上下動を行いつつ針振りを行う構造であることから、被縫製物の途中に段部等による高さが変動する部分が存在すると、そこで針送り量に変動が生じてしまうが、従来の針送りミシンは、そのような事態に対応することは困難であった。
送り歯と、
縫い針を保持する針棒と、
前記送り歯に被縫製物の送り動作を付与する送り機構と、
前記送り歯の送りピッチを調節する送りピッチ調節機構と、
前記縫い針が前記被縫製物を突き刺して針送りを行うように前記針棒に針振り動作を付与する針送り機構とを備えるミシンにおいて、
前記針棒の針振り動作による針送り量を調節する針送り調節機構を備え、
当該針送り調節機構は、
前記針送り量を変更調節する針送り調節モーターを備えることを特徴とする。
前記針送り調節機構は、ミシンモーターから動力を得て前記針送り機構へ往復動作を入力する伝達部材と、
前記伝達部材が前記針送り機構へ入力する往復回動角度の範囲を変更調節する針送り調節体とを備え、
前記針送り調節モーターは、前記針送り調節体を回動させることで前記針送り量を変更調節することを特徴とする。
前記針送り調節機構は、
その一端がミシンモーターに連結した針送りコネクティングロッドと、
その一端が前記針送り機構に連結した針送り入力腕と、
前記針送りコネクティングロッドと前記針送り入力腕とを連結する前記伝達部材としての第一の針送りリンク部材と、
第二の針送りリンク部材とを備え、
前記第一の針送りリンク部材の一端は、前記針送りコネクティングロッドの他端と前記第二の針送りリンク部材の一端とに回動可能に連結され、
前記第一の針送りリンク部材の他端は、前記針送り入力腕の他端に回動可能に連結され、
前記第二の針送りリンク部材の他端は、前記針送り調節体に回動可能に支持され、
前記針送り調節体の回動により、前記第二の針送りリンク部材の姿勢を変動させて、前記第一の針送りリンク部材の他端の回動中心と前記第二の針送りリンク部材の他端の回動中心を離間させることで、前記針送り量を変更調節することを特徴とする。
前記針送り調節機構は、
前記針送り調節体の中立位置では、前記第一の針送りリンク部材の他端の回動中心と前記第二の針送りリンク部材の他端の回動中心が最接近又は同一位置となる状態として針送り量を0とし、
前記中立位置に対する前記針送り調節体の角度変化量に応じて前記針送り量を変更調節可能であることを特徴とする。
前記送りピッチ調節機構は、送りピッチ調節モーターを備え、
前記送りピッチ調節モーターと前記針送り調節モーターとを制御する制御装置と、
前記送り歯の送りピッチを設定入力する下送り設定部と、
当該下送り設定部とは別に、前記針棒の針送り量を設定入力する針送り設定部と、
を備え、
前記制御装置は、
前記下送り設定部からの設定入力に基づいて前記送りピッチ調節モーターを制御し、
前記針送り設定部からの設定入力に基づいて前記針送り調節モーターを制御することを特徴とする。
前記針送り設定部は、前記針送り量を前記送り歯の送りピッチに対する比率によって設定入力することを特徴とする。
前記制御装置は、針数に応じて、前記針送り量を変更調節するように前記針送り調節モーターを制御することを特徴とする。
また、針送り調節モーターの動作量を制御することで、針送り量を定量的に調節することが可能となる。また、制御の再現性も高くなる。
また、針送り調節モーターによって針送り量を変更調節するので、縫製動作中の針送り量の変更も行うことができ、縫製途中の段差等にも適正に対応することが可能となる。
以下、本発明の実施の形態を図1から図8に基づき詳しく説明する。本実施形態では、針送りミシンを例に説明する。
図1に発明の実施形態たる針送りミシン100の機構線図を示す。この針送りミシン100は、例えば、送り歯と同期して針棒12の針振り動作を行い、縫い針11を被縫製物に突き通した状態で被縫製物である上布と被縫製物である下布とを一緒に送るミシンである。
針送りミシン100(以下、単にミシン100とする)は、ミシンフレームと、縫い針11を保持する針棒12の上下動を行う針上下動機構20と、送り歯31の送り動作によって針板上の被縫製物を所定方向に送る送り機構30と、送り歯31による送りピッチを調節する送りピッチ調節機構40と、針棒12の下端部を布送り方向に沿って回動させて針振り動作を行う針送り機構50と、針振り動作における針棒12の往復回動角度を調節する針送り調節機構60と、ミシン100の全体構成の動作制御を行う制御装置90とを備えている。
ミシンフレームは、外形が側面視にて略コ字状を呈しており、ミシンフレームの上部をなし、Y軸方向に延びるミシンアーム部1と、ミシンフレームの下部をなし、Y軸方向に延びるミシンベッド部2と、ミシンアーム部1とミシンベッド部2とを連結する立胴部(図示略)とを有している。
また、以下の説明において、送り方向に沿った水平な方向をX軸方向、X軸方向と直交する水平な方向をY軸方向、X軸方向とY軸方向の両方に直交する方向をZ軸方向(上下方向)と定義する。また、X軸方向に平行であって、送り方向下流側を「前」、上流側を「後」とし、Y軸方向に平行であって前方を向いて左手側を「左」、右手側を「右」とする。
なお、上記ミシンアーム部1とミシンベッド部2は、いずれもY軸方向に沿って延出されている。
送り機構30は、針板(図示略)の開口から出没して被縫製物の下から接して送りを行う送り歯31と、送り歯31を保持する送り台32と、送り台32にX軸方向に沿った往復動作を付与する水平送り機構34と、送り台32にZ軸方向に沿った往復動作を付与する上下送り機構33とを備えている。
送り台32は、前端部において上下送り機構33から上下動動作が入力され、後端部において水平送り機構34から前後方向に往復動作が入力される。上下動動作と前後方向の往復動作は、同期が図られ且つ位相が適宜調整されることで合成され、送り台32及び送り歯31に対して前後方向に沿った長円の周回運動を行わせることができる。この長円の軌跡における上部を移動する際に、送り歯31の上端部が針板の開口部から上方に突出して被縫製物の送り動作を実現する。
上下送り軸331には従動プーリ132が設けられ、後述する針上下動機構20の上軸22には主動プーリ131が設けられ、これらに掛け渡されたタイミングベルト13により、上軸22と上下送り軸331との間で同期回転が行われる。
偏心カム332は上下送り軸331に固定されており、上下送り軸331と共に回転する。上下送りコネクティングロッド333は、一端部で偏心カム332を回転可能に保持し、他端部が送り台32の前端部にY軸回りに回動可能に連結されている。上下送りコネクティングロッド333は、上下方向に向けられた状態で配置され、下端部が偏心カム332によって周回運動を行うと、上端部では送り台32に上下の往復動作を入力することができる。これによって、送り台32には、上軸22の回転と同期した上下の往復動作が入力される。
偏心カム342は上下送り軸331に固定されており、上下送り軸331と共に回転する。水平送りコネクティングロッド343は、一端部で偏心カム342を回転可能に保持し、他端部が送りピッチ調節機構40に連結されている。この水平送りコネクティングロッド343は、概ねX軸方向に向けられており、X軸方向に沿った往復動作を送りピッチ調節機構40を介して水平送り入力腕344に入力する。
水平送り入力腕344は、水平送り軸341から概ね上方に向けられて延出されており、その回動端部は送りピッチ調節機構40に連結されている。送りピッチ調節機構40は、水平送り入力腕344の回動端部に水平方向の往復動作を入力し、水平送り入力腕344を往復回動させる。これにより、水平送り軸341は水平送り入力腕344と共に往復回動動作を行う。
出力腕345は、水平送り軸341から概ね上方に向けられて延出されており、その回動端部はY軸回りに回動可能に送り台32に連結されている。そして、出力腕345は、水平送り軸341と共に往復回動を行い、これにより送り台32に前後方向の往復動作を入力する。
送りピッチ調節機構40は、水平送り機構34の水平送りコネクティングロッド343と水平送り入力腕344とを連結する第一の水平送りリンク部材41と、当該第一の水平送りリンク部材41の回動方向を規制する第二の水平送りリンク部材42と、第二の水平送りリンク部材42の姿勢を変動させる送りピッチ調節体43と、送りピッチ調節体43をY軸回りに回動可能に支持する支軸431から上方に延出された従動腕44と、送りピッチ調節体43を任意の回動角度に回動させる送りピッチ調節モーター45と、送りピッチ調節モーター45の出力軸に設けられた主動腕46と、主動腕46の回動端部と従動腕44の回動端部とを連結する連結リンク47を備えている。
上記送りピッチ調節モーター45はステッピングモーターからなる。
送りピッチ調節機構40の構成は、後述する針送り調節機構60の構成に近似するので、ここでは詳細な説明は省略する。
図2は針上下動機構20と針送り機構50の分解斜視図である。
針上下動機構20は、図1及び図2に示すように、縫い針11を保持する針棒12と、針棒12の上下動の駆動源となるミシンモーター21と、ミシンモーター21の出力軸に連結されて回転駆動を行う上軸22と、上軸22の左端部に固定装備された針棒クランク23と、針棒クランク23の回転中心から偏心した位置に装備されたクランク軸24と、クランク軸24に対して上端部がY軸回りに回転可能に連結されたクランクロッド25と、針棒12を抱き締めで保持し、クランクロッド25の下端部にY軸回りに回転可能に連結された針棒抱き26とを備えている。
上記ミシンモーター21はサーボモーターからなる。
また、符号27は、クランク軸24に対して回転可能に支持された天秤である。
針棒クランク23は、上軸22に対して偏心した位置でクランク軸24を介してクランクロッド25の上端部が連結されているので、当該クランクロッド25の上端部を周回運動させることができる。
従って、針棒抱き26を介して針棒12に連結されたクランクロッド25の上端部における周回運動が針棒12に沿った往復運動に変換されて当該針棒12に伝達される。
針送り機構50は、図1及び図2に示すように、上軸22から針送り調節機構60を介して往復回動の動作が入力される針送り軸51と、針送り軸51の左端部に固定装備された揺動腕52と、針棒12をその長手方向に沿って摺動可能に支持する揺動台53と、針棒12の針棒抱き26の軸部に装備されたコロとしての角駒54と、角駒54を滑動可能にガイドする案内台55と、揺動腕52と案内台55とを連結する連結リンク56と、揺動台53の揺動をガイドするガイド部材57とを備えている。
また、揺動台53の上端部にはX軸方向の後方に向かって延出された角柱状のガイド軸532が設けられており、ガイド部材57に設けられたX軸方向に沿ったガイド溝571に挿入されている。このガイド軸532がガイド部材57のガイド溝571に挿入されることにより、揺動台53の揺動時にY軸方向のガタつきを抑えることができる。
挿入孔551は、案内台55の下端部に設けられ、揺動台53の軸部531を挿入して抱き締め固定するので、案内台55と揺動台53とが一体となって揺動動作を行う。
滑動溝552は、揺動台53に支持された針棒12と平行となる向きで形成されており、針棒12の長手方向に沿った上下動の際には、角駒54を同方向に沿って滑動可能にガイドすることができる。
また、案内台55は、その上端部において、連結リンク56の後端部がY軸回りに回動可能に連結されている。
この連結リンク56は、前端部が揺動腕52の下端部に対してY軸回りに回動可能に連結されているので、針送り軸51の往復回動による揺動腕52のX軸方向に沿った揺動動作が案内台55に伝達される。
そして、案内台55と共に揺動台53が軸部531を中心として揺動し、針棒12をX軸方向に沿って揺動させて針振り動作を行うことができる。
図3は立胴部の内部構成を示した斜視図、図4は針送り調節機構の原理説明図である。
針送り調節機構60は、図1、図3及び図4に示すように、上軸22に固定装備された偏心カム61と、上端部で偏心カム61を回転可能に保持する針送りコネクティングロッド62と、針送り軸51の右端部に固定装備された針送り入力腕63と、針送りコネクティングロッド62と針送り入力腕63とを連結する伝達部材としての第一の針送りリンク部材64と、第二の針送りリンク部材65と、第二の針送りリンク部材65の姿勢を変動させる針送り調節体66と、針送り調節体66をY軸回りに回動可能に支持する支軸661から下方に延出された従動腕67と、針送り調節体66を任意の回動角度に回動させる針送り調節モーター68と、針送り調節モーター68の出力軸に設けられた主動腕69と、主動腕69の回動端部と従動腕67の回動端部とを連結する連結リンク691を備えている。
上記針送り調節モーター68はステッピングモーターからなる。
第一の針送りリンク部材64は二つ一組であり、針送りコネクティングロッド62下端部の左右両側に一本ずつY軸回りに回動可能に連結されている。これら第一の針送りリンク部材64は、概ね、X軸方向に沿って配置され、その前端部は、針送り入力腕63の回動端部(下端部)の左右両側にY軸回りに回動可能に連結されている。
また、それぞれの第二の針送りリンク部材65の前端部は、針送り調節体66に対してY軸回りに回動可能に支持されている。
針送り調節体66は、図4(A)に示すように、第一の針送りリンク部材64と第二の針送りリンク部材65とが重なるように(長手方向の向きが一致するように)維持した状態を中立位置とする。
第一の針送りリンク部材64と第二の針送りリンク部材65は、その長さが一致しており(一致しなくとも良い)、針送り調節体66の中立位置では、第一の針送りリンク部材64の前端部側の回動中心C1と第二の針送りリンク部材65の前端部側の回動中心C2とがY軸方向から見て最接近又は同一位置となる。このため、第一の針送りリンク部材64及び第二の針送りリンク部材65の後端部側から針送りコネクティングロッド62により往復動作が入力されると、第一の針送りリンク部材64及び第二の針送りリンク部材65は、共にその前端部側の回動中心回り回動する。このため、第一の針送りリンク部材64の前端部に連結された針送り入力腕63には回動動作が入力されず、針送り軸51は不動状態となる。
また、針送り調節体66を時計方向に回動させる場合と反時計方向とに回動させる場合とで位相を互いに逆にすることができ、針送り調節モーター68による針送り調節体66の回動方向を制御することにより、縫い針11の針送り方向を被縫製物の正送り方向と逆送り方向を自在に選択することができる。
従って、送りピッチ調節機構40も、送りピッチ調節モーター45による送りピッチ調節体43の回動角度量を制御することにより、送り歯31による送りピッチを任意に調節することができ、送りピッチ調節モーター45による送りピッチ調節体43の回動方向を制御することにより、送り歯31の布送り方向を被縫製物の正送り方向と逆送り方向を自在に選択することができる。
上記ミシン100の制御系を図5のブロック図に示す。この図5に示すように、ミシン100は、各構成の動作制御を行う制御装置90を備えており、当該制御装置90は、ミシン100の基本的なプログラムその他の初期データが記憶されたROM92と、各種のプログラムを実行するCPU91と、CPU91の処理におけるデータ記憶領域となるRAM93と、書き換えを要する各種のプログラムや設定データが記憶されるEEPROM94とを備えている。なお、EEPROM94はフラッシュメモリやハードディスクで代用してもよい。
また、この制御装置90には、各々の動作を制御するための駆動回路45a,68aを介して送りピッチ調節モーター45及び針送り調節モーター68が接続されている。なお、送りピッチ調節モーター45及び針送り調節モーター68は、いずれも、出力軸の軸角度における原点センサを備えており、これらも制御装置90に接続されているが図5では図示を省略する。
上記操作パネル95の入力装置は、表示部の表示画面上を覆うように形成されたタッチパネルや、数字ボタン、スタートボタン等の各種操作ボタンを備え、ユーザーの操作に基づく操作信号を制御装置90に入力する。
これらが設定入力されると、制御装置90のCPU91は、前述した送りテーブル942と針送りテーブル943を参照し、入力された設定ピッチとなる軸角度となるように送りピッチ調節モーター45を駆動し、入力された針送り量となる軸角度となるように針送り調節モーター68を駆動する。
この場合、制御装置90のCPU91は、送りピッチ調節モーター45については前述と同じように駆動し、針送り調節モーター68については、送りピッチの設定値に設定比率を乗じた値の針送り量となる軸角度となるように駆動する。
図8は、縫い開始からの針数によって一針ごとの針送り量(図8では比率を例示)を設定した設定データを示す。この設定データは操作パネル95から入力することができ、入力された設定データはEEPROM94に格納される。
即ち、ミシンモーター21が駆動して縫製が開始されると、CPU91は、毎針ごとに設定データを読み込んで、エンコーダー211が規定の上軸角度を検出すると、針送り調節モーター68を駆動し、設定された針送り量となるように出力軸を位置決めする。
これによって、毎針ごとに設定された針送り量となるよう針送り調節モーター68を制御して、縫製を行うことができる。
なお、布送りピッチについても毎針ごとの縫いピッチを設定データに定めて同様に制御することができる。
上記ミシン100は、針送り調節モーター68によって、針棒12の針振り動作による針送り量の調節を行うので、工具を使用して部材の取り付け位置を変更して調節を行う場合と異なり、針送り量の調節が容易且つ迅速に行うことができ、作業負担を飛躍的に低減することが可能となる。
また、針送り調節モーター68を利用するので、軸角度を決定すれば、針送り量を定量的に調節することが可能となる。また、針送り調節モーター68を利用するので、縫製中であっても、針棒12の針振り動作による針送り量を変更することが可能である。
従って、ミシンモーター21から針送り軸51への動力伝達が継続している状態で、針送り軸51の往復回動角度範囲を円滑に変更調節することが可能となる。
このため、簡単な構造の部品から針送り調節機構60を構成して、針送り軸51の往復回動角度範囲を円滑に変更調節することが可能となる。
これにより、より定量的に送り歯31の送りピッチと針棒12の針送り量とを制御することが可能となる。
従って、段部等の厚さ変動が生じる被縫製物に対して、厚さ変動による針送り量の変動が生じる針数を求めておけば、自動的にこれを修正して針送りを行うことができ、厚さ変動の影響を抑えて、縫い品質の高い縫製を行うことが可能となる。
以上、本発明に係る実施形態に基づいて具体的に説明したが、針送りミシンを構成する各機構の細部構成及び各機構の細部動作に関しても、本発明の主旨を逸脱することのない範囲で適宜変更可能である。
例えば、針送り調節モーターが直接的に針棒12を往復回動させる構成としても良い。
12 針棒
20 針上下動機構
21 ミシンモーター
22 上軸
30 送り機構
31 送り歯
40 送りピッチ調節機構
41 第一の水平送りリンク部材
42 第二の水平送りリンク部材
43 送りピッチ調節体
45 送りピッチ調節モーター
50 針送り機構
51 針送り軸
60 針送り調節機構
62 針送りコネクティングロッド
63 針送り入力腕
64 第一の針送りリンク部材(伝達部材)
65 第二の針送りリンク部材(伝達部材)
66 針送り調節体
68 針送り調節モーター
90 制御装置
95 操作パネル(下送り設定部、針送り設定部)
100 針送りミシン
Claims (6)
- 送り歯と、
縫い針を保持する針棒と、
前記送り歯に被縫製物の送り動作を付与する送り機構と、
前記送り歯の送りピッチを調節する送りピッチ調節機構と、
前記縫い針が前記被縫製物を突き刺して針送りを行うように前記針棒に針振り動作を付与する針送り機構とを備えるミシンにおいて、
前記針棒の針振り動作による針送り量を調節する針送り調節機構を備え、
当該針送り調節機構は、
前記針送り量を変更調節する針送り調節モーターを備え、
前記針送り調節機構は、ミシンモーターから動力を得て前記針送り機構へ往復動作を入力する伝達部材と、
前記伝達部材が前記針送り機構へ入力する往復回動角度の範囲を変更調節する針送り調節体とを備え、
前記針送り調節モーターは、前記針送り調節体を回動させることで前記針送り量を変更調節することを特徴とする針送りミシン。 - 前記針送り調節機構は、
その一端がミシンモーターに連結した針送りコネクティングロッドと、
その一端が前記針送り機構に連結した針送り入力腕と、
前記針送りコネクティングロッドと前記針送り入力腕とを連結する前記伝達部材としての第一の針送りリンク部材と、
第二の針送りリンク部材とを備え、
前記第一の針送りリンク部材の一端は、前記針送りコネクティングロッドの他端と前記第二の針送りリンク部材の一端とに回動可能に連結され、
前記第一の針送りリンク部材の他端は、前記針送り入力腕の他端に回動可能に連結され、
前記第二の針送りリンク部材の他端は、前記針送り調節体に回動可能に支持され、
前記針送り調節体の回動により、前記第二の針送りリンク部材の姿勢を変動させて、前記第一の針送りリンク部材の他端の回動中心と前記第二の針送りリンク部材の他端の回動中心を離間させることで、前記針送り量を変更調節することを特徴とする請求項1に記載の針送りミシン。 - 前記針送り調節機構は、
前記針送り調節体の中立位置では、前記第一の針送りリンク部材の他端の回動中心と前記第二の針送りリンク部材の他端の回動中心が最接近又は同一位置となる状態として針送り量を0とし、
前記中立位置に対する前記針送り調節体の角度変化量に応じて前記針送り量を変更調節可能であることを特徴とする請求項2に記載の針送りミシン。 - 前記送りピッチ調節機構は、送りピッチ調節モーターを備え、
前記送りピッチ調節モーターと前記針送り調節モーターとを制御する制御装置と、
前記送り歯の送りピッチを設定入力する下送り設定部と、
当該下送り設定部とは別に、前記針棒の針送り量を設定入力する針送り設定部と、
を備え、
前記制御装置は、
前記下送り設定部からの設定入力に基づいて前記送りピッチ調節モーターを制御し、
前記針送り設定部からの設定入力に基づいて前記針送り調節モーターを制御することを特徴とする請求項1から請求項3のいずれか一項に記載の針送りミシン。 - 前記針送り設定部は、前記針送り量を前記送り歯の送りピッチに対する比率によって設定入力することを特徴とする請求項4に記載の針送りミシン。
- 前記制御装置は、針数に応じて、前記針送り量を変更調節するように前記針送り調節モーターを制御することを特徴とする請求項4又は請求項5に記載の針送りミシン。
Priority Applications (2)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2019093997A JP7356260B2 (ja) | 2019-05-17 | 2019-05-17 | 針送りミシン |
CN202010412483.1A CN111945310B (zh) | 2019-05-17 | 2020-05-15 | 针进给缝纫机 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2019093997A JP7356260B2 (ja) | 2019-05-17 | 2019-05-17 | 針送りミシン |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2020188825A JP2020188825A (ja) | 2020-11-26 |
JP7356260B2 true JP7356260B2 (ja) | 2023-10-04 |
Family
ID=73337465
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2019093997A Active JP7356260B2 (ja) | 2019-05-17 | 2019-05-17 | 針送りミシン |
Country Status (2)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP7356260B2 (ja) |
CN (1) | CN111945310B (ja) |
Citations (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2000084272A (ja) | 1998-09-11 | 2000-03-28 | Datsukusu:Kk | 刺繍ミシン |
JP2013248070A (ja) | 2012-05-31 | 2013-12-12 | Juki Corp | ミシン |
JP2019055188A (ja) | 2017-09-21 | 2019-04-11 | デュルコップ アドラー アクチエンゲゼルシャフト | ミシンを操作する方法及び当該方法を実行するのに適合したミシン |
Family Cites Families (10)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP4036353B2 (ja) * | 1999-02-08 | 2008-01-23 | Juki株式会社 | 送り歯高さ調整機構 |
JP2002191887A (ja) * | 1999-05-07 | 2002-07-10 | Juki Corp | 針送りミシン |
JP2001025591A (ja) * | 1999-05-07 | 2001-01-30 | Juki Corp | 針送りミシン |
JP2008011915A (ja) * | 2006-07-03 | 2008-01-24 | Juki Corp | ミシン |
JP2009207665A (ja) * | 2008-03-04 | 2009-09-17 | Juki Corp | ミシン |
JP2010012235A (ja) * | 2008-06-03 | 2010-01-21 | Juki Corp | ミシンの針上下動機構 |
CN203247399U (zh) * | 2013-03-29 | 2013-10-23 | Juki株式会社 | 针摆动缝纫机 |
JP6502699B2 (ja) * | 2015-02-20 | 2019-04-17 | Juki株式会社 | ミシン |
JP2018029681A (ja) * | 2016-08-23 | 2018-03-01 | Juki株式会社 | ミシン |
JP2018186894A (ja) * | 2017-04-28 | 2018-11-29 | Juki株式会社 | ミシン |
-
2019
- 2019-05-17 JP JP2019093997A patent/JP7356260B2/ja active Active
-
2020
- 2020-05-15 CN CN202010412483.1A patent/CN111945310B/zh active Active
Patent Citations (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2000084272A (ja) | 1998-09-11 | 2000-03-28 | Datsukusu:Kk | 刺繍ミシン |
JP2013248070A (ja) | 2012-05-31 | 2013-12-12 | Juki Corp | ミシン |
JP2019055188A (ja) | 2017-09-21 | 2019-04-11 | デュルコップ アドラー アクチエンゲゼルシャフト | ミシンを操作する方法及び当該方法を実行するのに適合したミシン |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JP2020188825A (ja) | 2020-11-26 |
CN111945310B (zh) | 2023-05-30 |
CN111945310A (zh) | 2020-11-17 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
JP6761659B2 (ja) | ミシン | |
JP2008259834A (ja) | 鳩目穴かがりミシン | |
JP5759180B2 (ja) | ミシン | |
JP4509491B2 (ja) | 差動送りミシン | |
JP7356260B2 (ja) | 針送りミシン | |
JP3205162U (ja) | 縫製装置 | |
CN1837443B (zh) | 嵌条缝纫机 | |
JP2003326027A (ja) | ミシンの布送り装置 | |
JP2007195957A (ja) | ミシン | |
JP2016209561A (ja) | 縫製装置及び縫製装置の操作方法 | |
TW201920796A (zh) | 操作縫紉機的方法和配置成執行所述方法的縫紉機 | |
JP2006263177A (ja) | ミシン | |
JP4800063B2 (ja) | ミシン | |
JP2007089987A (ja) | 玉縁縫いミシン | |
JP3961124B2 (ja) | 刺繍ミシン | |
JP4790456B2 (ja) | 玉縁縫いミシン | |
JP2005087333A (ja) | 差動送りミシン | |
JP4509847B2 (ja) | ミシン | |
KR100801343B1 (ko) | 재봉틀 | |
JP4509627B2 (ja) | ミシン | |
CN111926471B (zh) | 针进给缝纫机 | |
JP2005087336A (ja) | ミシン | |
JP5037109B2 (ja) | ミシン | |
JP2016220781A (ja) | ミシンとミシンの制御方法 | |
JP2734159B2 (ja) | ミシンのテープ送り装置 |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A621 | Written request for application examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621 Effective date: 20220415 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20230613 |
|
A521 | Request for written amendment filed |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20230810 |
|
TRDD | Decision of grant or rejection written | ||
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 Effective date: 20230829 |
|
A61 | First payment of annual fees (during grant procedure) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61 Effective date: 20230922 |
|
R150 | Certificate of patent or registration of utility model |
Ref document number: 7356260 Country of ref document: JP Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150 |