JP7344235B2 - ブリスタ包装機 - Google Patents

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Description

本発明は、内容物を収容してなるブリスタシートを製造するためのブリスタ包装機に関する。
一般に医薬品や食料品等の分野において用いられるブリスタシートとしてPTP(プレススルーパック)シートが知られている。PTPシートは、錠剤等の内容物が収容されるポケット部を有する容器フィルムと、その容器フィルムに対しポケット部の開口側を密封するように取着されるカバーフィルムとを備えている。
かかるPTPシートは、ブリスタ包装機の一種であるPTP包装機を用いて製造される。PTP包装機は、ポケット部形成手段、充填手段、シール手段、刻印手段、スリット形成手段及び打抜手段などを備えている(例えば、特許文献1等参照)。ポケット部形成手段は、帯状の容器フィルムにポケット部を形成する。充填手段は、ポケット部に内容物を充填する。シール手段は、加熱ローラ及びフィルム受けローラを備えており、これらローラにより、連続搬送される容器フィルム及びカバーフィルムを挟み込みつつ加熱することによって、容器フィルム及びカバーフィルムを取着する。刻印手段は、容器フィルム及びカバーフィルムが取着されてなる帯状のPTPフィルムに対し刻印を付す。スリット形成手段は、PTPフィルムに切離し用のスリットを形成する。打抜手段は、PTPフィルムをPTPシート単位に打ち抜く。
また、充填手段及びシール手段は、連続搬送される容器フィルムを対象として各自の動作を行い、刻印手段、スリット形成手段及び打抜手段は、間欠搬送されるPTPフィルムを対象として各自の動作を行う。そのため、PTPフィルム(容器フィルム)が連続搬送される連続搬送区間とPTPフィルムが間欠搬送される間欠搬送区間との間には、ダンサローラ(例えば、特許文献1における「ローラ37」)が設けられる。ダンサローラによってPTPフィルムへとテンションが加えられることで、搬送態様の相違によるPTPフィルムの弛み防止が図られる。
加えて、刻印手段や打抜手段などは、一時停止中のPTPフィルムに対し各自動作を行うところ、刻印等を適切な位置に形成するとともに、PTPフィルムにおける適切な範囲を打抜くためには、PTPフィルムの一時停止位置にずれやバラツキが生じないようにする必要がある。そのため、前記間欠搬送区間では、ポケット部を収容可能な複数の収容凹部を有し、該収容凹部にポケット部を収容した状態で間欠回転可能な間欠搬送ローラ(例えば、特許文献1における「ローラ35」)によって、PTPフィルムが搬送される。このような間欠搬送ローラを用いることにより、ローラ外周にポケット部を引掛けた状態でPTPフィルムを搬送することができ、PTPフィルムをより確実に適正位置に一時停止させることができる。
特開2012-25482号公報
ところで、シール手段によって容器フィルム及びカバーフィルムを取着する際には、容器フィルム等の加熱に伴い、フィルム受けローラに対しPTPフィルム(容器フィルム)が張り付いた状態となり得る。そのため、シール直後においてPTPフィルムをフィルム受けローラから引き剥がすことができるように、より大きなテンションをダンサローラからPTPフィルムへと加える必要がある。
しかしながら、ダンサローラからPTPフィルムへと大きなテンションが加えられると、この大きなテンションが間欠搬送区間のPTPフィルムに加わり、その結果、間欠搬送ローラに引掛けられたポケット部に対し大きな負荷が加わるおそれがある。そのため、間欠搬送ローラにおいて、ポケット部の潰れが生じたり、潰れには至らなくとも一時的にポケット部が凹んだりするおそれがある。ポケット部の一時的な凹みが生じると、PTPフィルムの一時停止位置が不適正なものとなり、刻印等の形成位置やPTPフィルムの打抜き範囲にずれやばらつきが生じるおそれがある。
また、上記のような不具合は、生産性を高めるべく、PTP包装機の高速化を図ろうとする場合に特に顕著となる。すなわち、PTP包装機の高速化を図るべく、PTPフィルムを高速搬送しようとすると、フィルム受けローラからPTPフィルムを引き剥がすために、ダンサローラからPTPフィルムへとより大きなテンションを加えなければならない。さらに、PTPフィルムを高速搬送するためには、間欠搬送ローラをより高速で回転させる必要がある。このようなテンションの増大と間欠搬送ローラの高速回転とは、ポケット部に加わる負荷の著しい増大を招き、ひいてはポケット部の潰れや一時的な凹みが一層生じやすくなるおそれがある。
本発明は、上記事情に鑑みてなされたものであり、間欠搬送ローラにおいてポケット部の潰れや一時的な凹みが生じることをより確実に防止可能なブリスタ包装機を提供することにある。
以下、上記目的を解決するのに適した各手段につき、項分けして説明する。なお、必要に応じて対応する手段に特有の作用効果を付記する。
手段1.容器フィルムに形成されたポケット部に内容物が収容されるとともに、該ポケット部を塞ぐように前記容器フィルムに対しカバーフィルムが取着されてなるブリスタシートを製造するためのブリスタ包装機であって、
連続搬送される帯状の前記容器フィルム及び帯状の前記カバーフィルムを挟み込みつつ加熱することにより、該容器フィルム及び該カバーフィルムを取着して帯状のブリスタフィルムとするフィルム受けローラ及び加熱ローラと、
前記フィルム受けローラ及び前記加熱ローラの下流であって、前記ブリスタフィルムが連続搬送される連続搬送区間、及び、前記ブリスタフィルムが間欠搬送される間欠搬送区間の間に設けられ、前記ブリスタフィルムにテンションを加えることで、搬送態様の相違による前記ブリスタフィルムの弛みを防止可能なダンサローラと、
前記間欠搬送区間に設けられ、一時停止中の前記ブリスタフィルムに対し所定の処理を行う処理手段と、
前記間欠搬送区間に設けられるとともに、前記ブリスタフィルムの前記ポケット部を収容可能な複数の収容凹部を有し、該収容凹部に前記ポケット部を収容した状態で間欠回転することにより、前記ブリスタフィルムを間欠搬送する間欠搬送ローラと、
前記ダンサローラよりも下流かつ前記処理手段よりも上流に設けられ、自身よりも上流の前記ブリスタフィルムに加わるテンションである上流テンション、及び、自身よりも下流の前記ブリスタフィルムに加わるテンションである下流テンションを分離可能であるとともに、前記間欠搬送ローラの回転に合わせて前記ブリスタフィルムを間欠的に送り出し可能に構成されたテンション分離手段とを備え、
前記上流テンションよりも前記下流テンションが小さなものとなるように設定されていることを特徴とするブリスタ包装機。
尚、「処理手段」としては、例えば、ブリスタフィルムに刻印を付す刻印手段、ブリスタフィルムに切離用のスリットを形成するスリット形成手段、ブリスタフィルムをブリスタシート単位に打抜く打抜手段などを挙げることができる。また、「分離する」とあるのは、「分断する」、「切り離す」、「異なるものとする」等といった文言に置き換えることもできる。
上記手段1によれば、テンション分離手段によって、自身よりも上流のブリスタフィルムに加わる上流テンションと、自身よりも下流のブリスタフィルムに加わる下流テンションとを分離することができる。すなわち、ダンサローラにより生じる上流テンションが、テンション分離手段よりも下流に位置し、間欠搬送ローラによって搬送されるブリスタフィルムへと伝達されないようにすることができる。その上で、上流テンションよりも下流テンションが小さなものとなるように設定されているため、間欠搬送ローラに引掛けられたポケット部に加わる負荷を小さなものとすることができる。これにより、間欠搬送ローラにおいてポケット部の潰れや一時的な凹みが生じることをより確実に防止できる。そのため、間欠搬送区間においてブリスタフィルムをより確実に適正位置に一時停止させることができ、ひいては処理手段による処理が適切に行われるようにすることができる。
また、ブリスタ包装機の高速化を図るべく、ブリスタフィルムをより高速で搬送する場合であっても、ポケット部における潰れや一時的な凹みの発生をより確実に防止できる。従って、ポケット部の潰れ等をより確実に防止しつつ、ブリスタ包装機の高速化を実現することができ、生産性を向上させることができる。
手段2.前記テンション分離手段は、前記ブリスタフィルムの搬送方向に沿った負荷が前記ポケット部に加わらない状態で前記ブリスタフィルムを挟持することにより、前記上流テンション及び前記下流テンションを分離するように構成されていることを特徴とする手段1に記載のブリスタ包装機。
上記手段2によれば、ブリスタフィルムを挟持するというシンプルな手法によって、上流テンション及び下流テンションを分離することができる。従って、テンション分離手段の簡素化を図ることができ、製造やメンテナンスなどに係るコストの増大を抑制することができる。
また、テンション分離手段は、ブリスタフィルムの搬送方向に沿った負荷(ブリスタフィルムに加わるテンションによる負荷)がポケット部に加わらない状態でブリスタフィルムを挟持する。従って、テンション分離手段において、ダンサローラによる負荷がポケット部へと加わることをより確実に防止できる。これにより、ポケット部の潰れや一時的な凹みの発生防止を一層確実に図ることができる。
手段3.前記テンション分離手段は、
周方向に連続し前記ポケット部が収容される環状の溝を有してなる溝付き送りローラと、
前記溝付き送りローラとの間で前記ブリスタフィルムを挟持するグリップローラとを備え、
前記溝付き送りローラが回転することで、前記ブリスタフィルムを間欠的に送り出し可能であることを特徴とする手段2に記載のブリスタ包装機。
上記手段3によれば、ブリスタフィルムを挟持しつつ、間欠搬送ローラの回転に合わせてブリスタフィルムを間欠的な送り出すというテンション分離手段の機能を、非常にシンプルな構造によって実現することができる。これにより、製造等に係るコストの増大を一層効果的に抑制することができる。また、構造がシンプルであるため、装置の動作安定性を高めることができる。
手段4.前記間欠搬送区間に設けられるとともに、前記ブリスタフィルムに対し前記下流テンションを付与し、前記下流テンションの大小に応じて位置が変動する第二ダンサローラと、
前記第二ダンサローラの位置に係る情報を検出可能な位置情報検出手段とを備え、
前記位置情報検出手段により検出された前記第二ダンサローラの位置に係る情報に応じて、前記テンション分離手段による前記ブリスタフィルムの送り出し量が調節可能に構成されていることを特徴とする手段1乃至3のいずれかに記載のブリスタ包装機。
上記手段4によれば、第二ダンサローラの位置に係る情報(すなわち下流テンションの大小)に応じて、ブリスタフィルムの送り出し量を調節することができる。従って、間欠搬送区間においてブリスタフィルムに加わるテンション(下流テンション)をほぼ一定に保つことができる。これにより、間欠搬送区間においてブリスタフィルムの一時停止位置にずれやばらつきが生じることをより効果的に防止でき、ひいては処理手段による処理が一層適切に行われるようにすることができる。
手段5.前記第二ダンサローラは、前記処理手段よりも上流に設けられることを特徴とする手段4に記載のブリスタ包装機。
上記手段5によれば、処理手段による処理後のブリスタフィルムに対し、第二ダンサローラが悪影響を及ぼすことを防止できる。
手段6.前記テンション分離手段及び前記間欠搬送ローラ間において、前記ブリスタフィルムが掛装されるガイドローラを有し、
前記ガイドローラは、周方向に連続し前記ポケット部が収容される環状の溝を具備することを特徴とする手段1乃至5のいずれかに記載のブリスタ包装機。
上記手段6によれば、ガイドローラからポケット部に対する負荷の印加を抑制できる。これにより、ポケット部の潰れや一時的な凹みの発生をより一層確実に防止することができる。
手段7.前記容器フィルムは、アルミラミネートフィルムにより形成されていることを特徴とする手段1乃至6のいずれかに記載のブリスタ包装機。
容器フィルムをアルミラミネートフィルムにより形成することがある。ここで、アルミラミネートフィルムの性質上、ポケット部の形成にあたっては、角の立ったポケット部を形成することが難しい。そのため、容器フィルムをアルミラミネートフィルムにより形成する場合、ポケット部は、通常、全体的に角のない湾曲突状とされる。しかしながら、ポケット部がこのような形状をなす場合には、ポケット部の一部分(一点)のみが間欠搬送ローラに引掛かった状態となり、その一部分に対し局所的に大きな負荷が加わりやすい。また、アルミラミネートフィルム製のポケット部は、そもそも強度が低くなりやすい。従って、容器フィルムをアルミラミネートフィルムにより形成する場合、間欠搬送ローラにおけるポケット部の潰れや一時的な凹みの発生がより懸念される。
この点、上記手段1等を採用することで、上記手段7のように容器フィルムをアルミラミネートフィルムにより形成する場合であっても、ポケット部の潰れや一時的な凹みの発生をより確実に防止することができる。換言すれば、上記手段1等は、容器フィルムがアルミラミネートフィルムにより形成されている場合に、特に有効である。
PTPシートを示す斜視図である。 PTPシートの部分拡大断面図である。 PTPフィルムを示す斜視図である。 PTP包装機の概略構成を示す模式図である。 下流間欠搬送ローラの斜視模式図である。 第一ガイドローラの斜視模式図である。 テンション分離装置の斜視模式図である。 図7のJ-J線にて破断したテンション分離装置の一部破断斜視模式図である。 図7のK-K線にて破断したテンション分離装置の一部破断斜視模式図である。 別の実施形態において、チャック装置などの概略構成を示す模式図である。 チャック装置の斜視模式図である。 チャック装置の一部破断斜視模式図である。
以下に、一実施形態について図面を参照しつつ説明する。まず、「ブリスタシート」としてのPTPシートの構成について説明する。図1,2に示すように、PTPシート1は、複数のポケット部2を備えた容器フィルム3と、ポケット部2を塞ぐようにして容器フィルム3に取着されたカバーフィルム4とを有している。
容器フィルム3は、例えばPP(ポリプロピレン)やPVC(ポリ塩化ビニル)等の透明の熱可塑性樹脂材料により形成されている。一方、カバーフィルム4は、例えばポリプロピレン樹脂等からなるシーラントが表面に設けられた不透明材料(例えばアルミニウム箔等)により構成されている。
PTPシート1は、帯状の容器フィルム3及び帯状のカバーフィルム4から形成された帯状のPTPフィルム6(図3参照)が打抜かれることによって製造されるものであり、平面視略矩形状に形成されている。本実施形態では、PTPフィルム6が「ブリスタフィルム」に相当する。
PTPシート1には、その長手方向に沿って配列された5個のポケット部2からなるポケット列が、その短手方向に2列形成されている。各ポケット部2には、「内容物」としての錠剤5が1つずつ収容されている。
次に、上記PTPシート1を製造するためのPTP包装機10の概略構成について説明する。本実施形態では、PTP包装機10によって「ブリスタ包装機」が構成される。
図4に示すように、PTP包装機10の最上流側では、帯状の容器フィルム3の原反がローラ状に巻回されている。巻回された容器フィルム3の引出し端側は、ローラ13に案内されている。容器フィルム3は、ローラ13の下流側において上流間欠搬送ローラ14に掛装されている。上流間欠搬送ローラ14は、間欠的に回転するモータに連結されており、容器フィルム3を間欠的に搬送する。
両ローラ13,14間には、容器フィルム3の搬送経路に沿って、予熱装置15及びポケット部形成装置16が配設されている。ポケット部形成装置16は、ポケット部2を形成するための複数の成型凹部16bが設けられた下型16aを有している。そして、予熱装置15によって容器フィルム3が予熱されて該容器フィルム3が比較的柔軟になった状態において、前記成型凹部16bに沿うようにして該容器フィルム3が変形させられることで、該容器フィルム3の所定位置に複数のポケット部2が形成される。ポケット部2の形成は、上流間欠搬送ローラ14による容器フィルム3の搬送動作間のインターバルの際に行われる。
上流間欠搬送ローラ14から送り出された容器フィルム3は、テンションローラ18、ローラ19及びフィルム受けローラ20の順に掛装されている。フィルム受けローラ20は、一定回転するモータに連結されており、容器フィルム3を連続的に且つ一定速度で搬送する。テンションローラ18は、容器フィルム3を弾性力によって緊張する側へ引っ張った状態とされており、上流間欠搬送ローラ14とフィルム受けローラ20との搬送動作の相違による容器フィルム3の弛みを防止して容器フィルム3を常時緊張状態に保持する。
テンションローラ18及び後述する第一ダンサローラ26間は、フィルム受けローラ20によって容器フィルム3(PTPフィルム6)が連続搬送される連続搬送区間である。この連続搬送区間には、充填装置21,検査装置22及びシール装置23がこの順で設けられている。
充填装置21及び検査装置22は、ローラ19及びフィルム受けローラ20間における容器フィルム3の搬送経路に沿って配設されている。
充填装置21は、錠剤5を一列に並んだ状態で収容する筒状のシュート、及び、該シュートの出口を開閉可能なシャッタ(それぞれ不図示)を備えており、所定のタイミングにて前記シャッタを開くことでポケット部2に錠剤5を充填する。尚、充填装置21は、錠剤5を吸着可能な吸着ドラム(不図示)を備え、吸着解除によりポケット部2に錠剤5を充填するものであってもよい。
検査装置22は、例えば、錠剤5が各ポケット部2に確実に充填されているか否か、錠剤5における異常(例えば破損など)の有無、ポケット部2への異物混入の有無などに関する検査を行う。
シール装置23は、容器フィルム3及びカバーフィルム4を取着する装置であり、前記フィルム受けローラ20に加えて、発熱可能な加熱ローラ25を備えている。尚、カバーフィルム4はローラ状に巻回されており、巻回されたカバーフィルム4の引出し端は、ローラ24を介してシール装置23の方へと案内されている。
加熱ローラ25は、前記フィルム受けローラ20に圧接可能となっており、両ローラ20,25間に容器フィルム3及びカバーフィルム4が送り込まれるようになっている。そして、両ローラ20,25によって、連続搬送される両フィルム3,4が挟み込まれつつ加熱されることで、容器フィルム3及びカバーフィルム4が取着され、ポケット部2がカバーフィルム4で塞がれる。これにより、錠剤5が各ポケット部2に収容された帯状のPTPフィルム6が製造される。
フィルム受けローラ20及び加熱ローラ25の下流には、第一ダンサローラ26が設けられている。第一ダンサローラ26は、前記連続搬送区間と、自身よりも下流におけるPTPフィルム6が間欠搬送される区間(間欠搬送区間)との間に設けられている。第一ダンサローラ26は、PTPフィルム6にテンションを加えることで、両搬送区間におけるPTPフィルム6の搬送態様の相違によりPTPフィルム6に弛みが生じることを防止する。本実施形態では、第一ダンサローラ26が「ダンサローラ」に相当する。
また、第一ダンサローラ26からPTPフィルム6へと加えられるテンションは、比較的大きなものとなるように設定されている。これは、仮にPTPフィルム6(容器フィルム3)がフィルム受けローラ20の外周面に張り付きそうになったとしても、両フィルム3,4の取着(シール)直後においてPTPフィルム6をフィルム受けローラ20から引き剥がすことができるようにするためである。
第一ダンサローラ26よりも下流において、PTPフィルム6は、それぞれ後述する溝付き送りローラ281及びガイドローラ30,33を介して、下流間欠搬送ローラ35に掛装されている。下流間欠搬送ローラ35の外周には、ポケット部2を収容可能な窪み状の収容凹部35aが複数形成されている(図5参照)。下流間欠搬送ローラ35は、所定の下流サーボモータ35bに連結されており、該下流サーボモータ35bの駆動に伴い、収容凹部35aにポケット部2を収容した状態で間欠回転することにより、PTPフィルム6を間欠搬送する。このとき、PTPフィルム6は、収容凹部35aに収容されたポケット部2が下流間欠搬送ローラ35に引掛かった状態で搬送される。本実施形態では、下流間欠搬送ローラ35が「間欠搬送ローラ」を構成する。
第一ダンサローラ26及び後述するテンションローラ38間は、下流間欠搬送ローラ35によってPTPフィルム6が間欠搬送される間欠搬送区間である。この間欠搬送区間には、テンション分離装置28、第二ダンサローラ29、第一ガイドローラ30、スリット形成装置31、刻印装置32、第二ガイドローラ33及びシート打抜装置37がこの順で設けられている。本実施形態では、テンション分離装置28が「テンション分離手段」を構成し、第一ガイドローラ30及び第二ガイドローラ33がそれぞれ「ガイドローラ」を構成する。また、スリット形成装置31、刻印装置32及びシート打抜装置37がそれぞれ「処理手段」を構成する。
テンション分離装置28は、第一ダンサローラ26よりも下流かつ前記各装置31,32,37よりも上流に設けられている。テンション分離装置28は、自身よりも上流のPTPフィルム6に加わる上流テンションと、自身よりも下流のPTPフィルム6に加わる下流テンションとを分離する。換言すれば、テンション分離装置28は、自身よりも下流のPTPフィルム6に対し上流テンションが加わることを防止する。尚、上流テンションは、第一ダンサローラ26からPTPフィルム6に加わるテンションに相当する。
また、テンション分離装置28は、下流間欠搬送ローラ35の回転に合わせて、PTPフィルム6を下流へと間欠的に送り出す機能を有している。テンション分離装置28のより詳しい構成については、後に説明する。
第二ダンサローラ29は、例えばばね等の付勢手段から加わる付勢力や自重などによって、PTPフィルム6に下流テンションを加える。PTPフィルム6に対し下流テンションが加えられることで、PTPフィルム6の弛みが防止される。但し、第二ダンサローラ29からPTPフィルム6に加えられる下流テンション(より正確には、狙いの下流テンション)は比較的小さなものとなるように設定されており、その結果、上流テンションよりも下流テンション(より正確には、実際の下流テンション)が小さなものとされている。また、第二ダンサローラ29の位置は、実際の下流テンションの大小に応じて上下動するようになっている。
さらに、第二ダンサローラ29に対応して、位置情報検出装置46が設けられている。位置情報検出装置46は、例えば非接触式の位置検出センサにより構成されており、第二ダンサローラ29の位置に係る情報を検出する。本実施形態において、位置情報検出装置46は、第二ダンサローラ29の位置に係る情報として、第二ダンサローラ29自体の位置を検出する。勿論、第二ダンサローラ29の位置に係る情報として、第二ダンサローラ29の位置に連動して変位するもの(例えばPTPフィルム6)に係る位置情報を検出してもよい。位置情報検出装置46により検出された情報は、後述する制御装置51へと送られる。本実施形態では、位置情報検出装置46が「位置情報検出手段」を構成する。
第一ガイドローラ30は、自由回転可能なローラにより構成されており、第二ダンサローラ29の直下流に設けられている。第一ガイドローラ30は、第二ダンサローラ29の影響によって、スリット形成装置31及び刻印装置32に供給されるPTPフィルム6の搬送経路に変動が生じることを防ぎ、該搬送経路を一定に保つ。第一ガイドローラ30の外周部には、周方向に連続する環状の溝30aが複数形成されている(図6参照)。そして、第一ガイドローラ30の外周部に掛装されたPTPフィルム6は、前記溝30aにポケット部2を収容した状態で搬送される。これにより、第一ガイドローラ30からポケット部2に対し、PTPフィルム6の搬送方向に沿った負荷が加わることを防止可能となっている。
スリット形成装置31は、PTPフィルム6の所定位置に切離用スリットを形成する。より詳しくは、スリット形成装置31は、PTPフィルム6を挟むようにして配置されたスリット形成刃31a及び受型31bを備えており、これらによって一時停止中のPTPフィルム6を挟み込むことで、PTPフィルム6の所定位置に切離用スリットを形成する。
刻印装置32は、PTPフィルム6の所定位置にロットナンバー等の識別情報を刻印する。より詳しくは、刻印装置32は、PTPフィルム6を挟むようにして配置された刻印形成刃32a及び受型32bを備えており、これらによって一時停止中のPTPフィルム6を挟み込むことで、PTPフィルム6の所定位置に識別情報を刻印する。尚、図1等では、切離用スリットや刻印の図示を省略している。
第二ガイドローラ33は、自由回転可能なローラにより構成されており、PTPフィルム6を下流間欠搬送ローラ35側へと案内する。第二ガイドローラ33の外周部には、第一ガイドローラ30と同様、周方向に連続する環状の溝33aが複数形成されている。そして、第二ガイドローラ33の外周部に掛装されたPTPフィルム6は、前記溝33aにポケット部2を収容した状態で搬送される。
シート打抜装置37は、PTPフィルム6をPTPシート1単位にその外縁を打抜く、つまりPTPフィルム6からPTPシート1を切離す機能を有する。シート打抜装置37は、所定の打抜き刃37aを備えており、PTPフィルム6の一時停止時に該打抜き刃37aを移動させることで、PTPフィルム6を打抜く。これにより、PTPシート1が得られる。
本実施形態では、スリット形成装置31、刻印装置32及びシート打抜装置37において行われる、切離用スリットや刻印の形成処理及びPTPフィルム6の打抜処理が、それぞれ「所定の処理」に相当する。
シート打抜装置37によって得られたPTPシート1は、コンベア40によって搬送され、完成品用ホッパ41に一旦貯留される。但し、前記検査装置22によって不良判定がなされた場合、この不良判定に係るPTPシート1は、完成品用ホッパ41へ送られることなく、図示しない不良シート排出機構によって別途排出される。
また、シート打抜装置37による打抜き後に帯状に残った不要フィルム部43は、テンションローラ38及び連続送りローラ39に案内された後、裁断装置42に導かれる。裁断装置42は、不要フィルム部43を所定寸法に裁断する。裁断された不要フィルム部43(スクラップ)は、スクラップ用ホッパ44に貯留された後、廃棄処理される。
次いで、テンション分離装置28のより詳しい構成について説明する。テンション分離装置28は、図4,7~9に示すように、溝付き送りローラ281、グリップローラ282及び上流サーボモータ283を備えている。尚、図8は、図7のJ-J線にて破断したテンション分離装置28の一部破断斜視模式図であり、図9は、図7のK-K線にて破断したテンション分離装置28の一部破断斜視模式図である。
溝付き送りローラ281は、周方向に連続し、ポケット部2が収容される環状の溝281aを複数備えている。溝付き送りローラ281の外周部に掛装されたPTPフィルム6は、前記溝281aにポケット部2を収容した状態で搬送される。これにより、PTPフィルム6の搬送方向に沿った負荷(PTPフィルム6に加わるテンションによる負荷)が、溝付き送りローラ281からポケット部2に加わらないようになっている。
グリップローラ282は、回転可能なローラであって、溝付き送りローラ281に圧接されている。グリップローラ282は、溝付き送りローラ281との間でPTPフィルム6を挟持する。両ローラ281,282によりPTPフィルム6を挟持することで、上流テンション及び下流テンションが分離された状態、すなわち、上流テンションがテンション分離装置28よりも下流のPTPフィルム6へと伝達されない状態とされる。
上流サーボモータ283は、溝付き送りローラ281に連結されている。上流サーボモータ283の駆動により溝付き送りローラ281が間欠回転することで、テンション分離装置28の下流へとPTPフィルム6が間欠的に送り出される。
次に、上述したPTP包装機10を構成する各装置を制御するための制御装置51(図4参照)について、主として前記間欠搬送区間におけるPTPフィルム6の搬送に係る点を説明する。制御装置51は、演算手段としてのCPUや、各種プログラムを記憶するROM、各種データを一時的に記憶するRAM、情報を長期記憶するための記憶媒体(例えばメモリ、HDD、SSD等)などを備えたコンピュータシステムにより構成されている。
制御装置51は、上流サーボモータ283及び下流サーボモータ35bを制御可能であり、両モータ283,35bを同期駆動させることで、下流間欠搬送ローラ35の回転に合わせてテンション分離装置28(溝付き送りローラ281)からPTPフィルム6を間欠的に送り出す。これにより、間欠搬送区間においてPTPフィルム6が間欠搬送される。
また、制御装置51は、基本的には、テンション分離装置28(溝付き送りローラ281)から送り出されるPTPフィルム6の量(長さ)、及び、下流間欠搬送ローラ35から送り出されるPTPフィルム6の量(長さ)が、予め設定された基準送り出し量とそれぞれ同一となるように、両モータ283,35bを制御する。
但し、制御装置51は、位置情報検出装置46により検出された情報(第二ダンサローラ29の位置に係る情報)に応じて、上流サーボモータ283の回転角度を制御することで、テンション分離装置28(溝付き送りローラ281)によるPTPフィルム6の送り出し量を微調節する。例えば、第二ダンサローラ29の高さが所定の基準位置よりも僅かに高くなっている場合、すなわち、実際の下流テンションが狙いの下流テンションよりも若干だけ増大している場合、制御装置51は、PTPフィルム6の送り出し量が前記基準送り出し量よりも若干だけ大きなものとなるように、上流サーボモータ283の回転角度を制御する。一方、第二ダンサローラ29の高さが前記基準位置よりも僅かに低くなっている場合、すなわち、実際の下流テンションが狙いの下流テンションよりも若干だけ低下している場合、制御装置51は、PTPフィルム6の送り出し量が前記基準送り出し量よりも若干だけ小さなものとなるように、上流サーボモータ283の駆動を制御する。
以上詳述したように、本実施形態によれば、テンション分離装置28によって、上流テンション及び下流テンションを分離することができる。すなわち、第一ダンサローラ26により生じる上流テンションが、テンション分離装置28よりも下流に位置し、下流間欠搬送ローラ35によって搬送されるPTPフィルム6へと伝達されないようにすることができる。その上で、上流テンションよりも下流テンションが小さなものとなるように設定されているため、下流間欠搬送ローラ35に引掛けられたポケット部2に加わる負荷を小さなものとすることができる。これにより、下流間欠搬送ローラ35においてポケット部2の潰れや一時的な凹みが生じることをより確実に防止できる。そのため、間欠搬送区間においてPTPフィルム6をより確実に適正位置に一時停止させることができ、ひいてはスリット形成装置31やシート打抜装置37等による処理が適切に行われるようにすることができる。
また、PTP包装機10の高速化を図るべく、PTPフィルム6をより高速で搬送する場合であっても、ポケット部2における潰れや一時的な凹みの発生をより確実に防止できる。従って、ポケット部2の潰れ等をより確実に防止しつつ、PTP包装機10の高速化を実現することができ、生産性を向上させることができる。
加えて、テンション分離装置28は、PTPフィルム6を挟持するというシンプルな手法によって、上流テンション及び下流テンションを分離することができる。従って、テンション分離装置28の簡素化を図ることができ、PTP包装機10の製造やメンテナンスなどに係るコストの増大を抑制することができる。
また、特に本実施形態では、PTPフィルム6を挟持しつつ、下流間欠搬送ローラ35の回転に合わせてPTPフィルム6を間欠的な送り出すというテンション分離装置28の機能が、溝付き送りローラ281及びグリップローラ282を用いた非常にシンプルな構造によって実現されている。これにより、製造等に係るコストの増大を一層効果的に抑制することができる。また、構造がシンプルであるため、テンション分離装置28の動作安定性を高めることができる。
さらに、テンション分離装置28は、PTPフィルム6の搬送方向に沿った負荷がポケット部2に加わらない状態でPTPフィルム6を挟持する。従って、テンション分離装置28において、第一ダンサローラ26による負荷がポケット部2へと加わることをより確実に防止できる。これにより、ポケット部2の潰れや一時的な凹みの発生防止を一層確実に図ることができる。
また、第二ダンサローラ29の位置に係る情報(すなわち実際の下流テンションの大小)に応じて、テンション分離装置28からのPTPフィルム6の送り出し量を調節することができる。従って、間欠搬送区間においてPTPフィルム6に加わるテンション(実際の下流テンション)をほぼ一定に保つことができる。これにより、間欠搬送区間においてPTPフィルム6の一時停止位置にずれやばらつきが生じることをより効果的に防止でき、ひいてはスリット形成装置31等による処理が一層適切に行われるようにすることができる。
さらに、第二ダンサローラ29は、前記装置31,32,37よりも上流に設けられている。そのため、これら装置31,32,37による処理後のPTPフィルム6に対し、第二ダンサローラ29が悪影響を及ぼすことを防止できる。
加えて、ガイドローラ30,33は、ポケット部2が収容される溝30a,33aを備えているため、ガイドローラ30,33からポケット部2に対する負荷の印加を抑制できる。これにより、ポケット部2の潰れや一時的な凹みの発生をより一層確実に防止することができる。
尚、上記実施形態の記載内容に限定されず、例えば次のように実施してもよい。勿論、以下において例示しない他の応用例、変更例も当然可能である。
(a)上記実施形態で挙げた容器フィルム3やカバーフィルム4の材料は一例であって、これらの材料を適宜変更してもよい。従って、例えば、容器フィルム3をアルミラミネートフィルムにより形成してもよい。
ここで、容器フィルム3をアルミラミネートフィルムにより形成する場合、ポケット部2の強度が低くなりやすい。また、ポケット部2を形成する際に、上記実施形態のように、成型凹部16bに沿うようにして容器フィルム3を変形させることが難しいため、ポケット部2は、通常、全体的に角のない湾曲突状とされる。これらの事情から、容器フィルム3をアルミラミネートフィルムにより形成する場合、下流間欠搬送ローラ35におけるポケット部2の潰れや一時的な凹みの発生がより懸念される。
しかしながら、上記実施形態におけるPTP包装機10は、上流テンション及び下流テンションを分離し、下流テンションが上流テンションよりも小さく設定されているため、容器フィルム3をアルミラミネートフィルムにより形成する場合であっても、下流間欠搬送ローラ35におけるポケット部2の潰れ等をより確実に防止することができる。換言すれば、上記実施形態におけるPTP包装機10は、容器フィルム3がアルミラミネートフィルムにより形成されている場合に、特に有効である。
(b)上記実施形態において、「テンション分離手段」としてのテンション分離装置28は、溝付き送りローラ281及びグリップローラ282等を有するものとされているが、「テンション分離手段」の構成はこれに限定されるものではない。
従って、例えば、図10に示すように、PTPフィルム6を挟持可能であり、かつ、PTPフィルム6の搬送方向に沿って移動することでPTPフィルム6を間欠的に送り出し可能なチャック装置61によって「テンション分離手段」を構成してもよい。尚、図10では、テンション分離装置28に代えて、自由回転可能なガイドローラ62を設ける例を示している。
チャック装置61は、第一ダンサローラ26の下流かつスリット形成装置31等の上流に設けられており、例えば、図11,12に示すように、下流側に位置する第一チャック機構611と、上流側に位置する第二チャック機構612とを備えている。両チャック機構611,612は、PTPフィルム6を挟持可能に構成されるとともに、PTPフィルム6の搬送方向に沿って延びポケット部2が収容される溝611a,612aを備えている。また、第一チャック機構611は、PTPフィルム6の搬送方向に沿って往復移動可能とされている。
上記チャック装置61は、次のように動作する。すなわち、第二チャック機構612によりPTPフィルム6を挟持しない一方、第一チャック機構611によりPTPフィルム6を挟持した状態で、下流間欠搬送ローラ35の回転に合わせて該第一チャック機構611が下流側へと移動する。これにより、チャック装置61からPTPフィルム6が間欠的に送り出される。送り出し後には、第一チャック機構611によるPTPフィルム6の挟持が解除された上で、第一チャック機構611が元の位置に戻される。尚、第一チャック機構611によりPTPフィルム6が挟持されていないときには、第二チャック機構612によりPTPフィルム6が挟持されることで、上流テンション及び下流テンションの分離状態が維持される。その後、第一チャック機構611によりPTPフィルム6が挟持された上で、第二チャック機構612によるPTPフィルム6の挟持が解除される。以降、上述の動作を繰り返すことで、PTPフィルム6の間欠的な送り出しを繰り返し行うことができる。
上記チャック装置61によれば、両チャック機構611,612の少なくとも一方によりPTPフィルム6を挟持することにより、テンション分離装置28と同様、上流テンション及び下流テンションを分離することができる。また、溝611a,612aにポケット部2が収容されることで、PTPフィルム6の搬送方向に沿った負荷が、チャック装置61からポケット部2に加わらないようにすることができる。
尚、テンション分離手段の更なる別例としては、例えば、PTPフィルム6(容器フィルム3)を吸着するための吸着孔を外周に備え、自身の回転によりPTPフィルム6を間欠的に送り出し可能な吸着ローラを挙げることができる。このような吸着ローラによれば、PTPフィルム6を吸着し、該PTPフィルム6の移動を規制することで、上流テンション及び下流テンションを分離することができる。
(c)上記実施形態のPTPシート1には切離用スリットが設けられているが、切離用スリットに代えて、ミシン目状の貫通切線である切離用ミシン目を設けることとしてもよい。この場合、スリット形成装置31に代えて、一時停止中のPTPフィルム6に対し切離用ミシン目を形成するためのミシン目形成装置を設けてもよい。ミシン目形成装置は、例えば、PTPフィルム6に対し切離用ミシン目を貫通形成するためのミシン目形成刃(例えば、鋸状の刃等)を備えたものである。尚、ミシン目形成装置を設けた場合、ミシン目形成装置は「処理手段」を構成する。
(d)上記実施形態において、第二ダンサローラ29は、各装置31,32,37よりも上流に設けられているが、第二ダンサローラ29をこれら装置31,32,37の間に設けてもよい。例えば、刻印装置32及びシート打抜装置37間に、第二ダンサローラ29を設けてもよい。
(e)上記実施形態では、内容物として錠剤5を挙げているが、内容物は錠剤に限定されるものではない。
また、錠剤の種別や形状等については、上記実施形態に限定されるものではない。例えば錠剤には、医薬のみならず、飲食用に用いられる錠剤なども含まれる。さらに、錠剤には、素錠、糖衣錠、フィルムコーティング錠、腸溶錠及びゼラチン被包錠などが含まれるのは勿論のこと、硬カプセルや軟カプセルなどの各種カプセル錠なども含まれる。加えて、錠剤の形状に関しては、平面視円形状のみならず、例えば、平面視多角形状、平面視楕円形状、平面視長円形状等であってもよい。
(f)製造されるPTPシートの構成は上記実施形態に限定されるものではない。例えばPTPシート1単位のポケット部2の配列や個数は上記実施形態に何ら限定されるものではない。
また、PTPシート1は、切離用スリット及び刻印のうちの少なくとも一方を具備しないものであってもよい。尚、切離用スリットを設けない場合には、スリット形成装置31を省略してもよい。また、刻印を設けない場合には、刻印装置32を省略してもよい。
さらに、上記実施形態において、PTPフィルム6は、その幅方向に沿って1シート分に対応する数のポケット部2が配列された構成となっているが、例えば、その幅方向に沿って複数シート分に対応する数のポケット部2が配列された構成であってもよい。
(g)上記実施形態では、ブリスタシートとしてPTPシート1を挙げているが、PTPシート1以外のブリスタシートに対し本発明の技術思想を適用してもよい。
1…PTPシート(ブリスタシート)、2…ポケット部、3…容器フィルム、4…カバーフィルム、5…錠剤(内容物)、10…PTP包装機(ブリスタ包装機)、20…フィルム受けローラ、25…加熱ローラ、26…第一ダンサローラ(ダンサローラ)、28…テンション分離装置(テンション分離手段)、29…第二ダンサローラ、30…第一ガイドローラ(ガイドローラ)、31…スリット形成装置(処理手段)、32…刻印装置(処理手段)、33…第二ガイドローラ(ガイドローラ)、35…下流間欠搬送ローラ(間欠搬送ローラ)、35a…収容凹部、37…シート打抜装置(処理手段)、46…位置情報検出装置(位置情報検出手段)、281…溝付き送りローラ、282…グリップローラ。

Claims (7)

  1. 容器フィルムに形成されたポケット部に内容物が収容されるとともに、該ポケット部を塞ぐように前記容器フィルムに対しカバーフィルムが取着されてなるブリスタシートを製造するためのブリスタ包装機であって、
    連続搬送される帯状の前記容器フィルム及び帯状の前記カバーフィルムを挟み込みつつ加熱することにより、該容器フィルム及び該カバーフィルムを取着して帯状のブリスタフィルムとするフィルム受けローラ及び加熱ローラと、
    前記フィルム受けローラ及び前記加熱ローラの下流であって、前記ブリスタフィルムが連続搬送される連続搬送区間、及び、前記ブリスタフィルムが間欠搬送される間欠搬送区間の間に設けられ、前記ブリスタフィルムにテンションを加えることで、搬送態様の相違による前記ブリスタフィルムの弛みを防止可能なダンサローラと、
    前記間欠搬送区間に設けられ、一時停止中の前記ブリスタフィルムに対し所定の処理を行う処理手段と、
    前記間欠搬送区間に設けられるとともに、前記ブリスタフィルムの前記ポケット部を収容可能な複数の収容凹部を有し、該収容凹部に前記ポケット部を収容した状態で間欠回転することにより、前記ブリスタフィルムを間欠搬送する間欠搬送ローラと、
    前記ダンサローラよりも下流かつ前記処理手段よりも上流に設けられ、自身よりも上流の前記ブリスタフィルムに加わるテンションである上流テンション、及び、自身よりも下流の前記ブリスタフィルムに加わるテンションである下流テンションを分離可能であるとともに、前記間欠搬送ローラの回転に合わせて前記ブリスタフィルムを間欠的に送り出し可能に構成されたテンション分離手段とを備え、
    前記上流テンションよりも前記下流テンションが小さなものとなるように設定されていることを特徴とするブリスタ包装機。
  2. 前記テンション分離手段は、前記ブリスタフィルムの搬送方向に沿った負荷が前記ポケット部に加わらない状態で前記ブリスタフィルムを挟持することにより、前記上流テンション及び前記下流テンションを分離するように構成されていることを特徴とする請求項1に記載のブリスタ包装機。
  3. 前記テンション分離手段は、
    周方向に連続し前記ポケット部が収容される環状の溝を有してなる溝付き送りローラと、
    前記溝付き送りローラとの間で前記ブリスタフィルムを挟持するグリップローラとを備え、
    前記溝付き送りローラが回転することで、前記ブリスタフィルムを間欠的に送り出し可能であることを特徴とする請求項2に記載のブリスタ包装機。
  4. 前記間欠搬送区間に設けられるとともに、前記ブリスタフィルムに対し前記下流テンションを付与し、前記下流テンションの大小に応じて位置が変動する第二ダンサローラと、
    前記第二ダンサローラの位置に係る情報を検出可能な位置情報検出手段とを備え、
    前記位置情報検出手段により検出された前記第二ダンサローラの位置に係る情報に応じて、前記テンション分離手段による前記ブリスタフィルムの送り出し量が調節可能に構成されていることを特徴とする請求項1乃至3のいずれか1項に記載のブリスタ包装機。
  5. 前記第二ダンサローラは、前記処理手段よりも上流に設けられることを特徴とする請求項4に記載のブリスタ包装機。
  6. 前記テンション分離手段及び前記間欠搬送ローラ間において、前記ブリスタフィルムが掛装されるガイドローラを有し、
    前記ガイドローラは、周方向に連続し前記ポケット部が収容される環状の溝を具備することを特徴とする請求項1乃至5のいずれか1項に記載のブリスタ包装機。
  7. 前記容器フィルムは、アルミラミネートフィルムにより形成されていることを特徴とする請求項1乃至6のいずれか1項に記載のブリスタ包装機。
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