以下、図面を参照して、本発明の実施形態にについて詳細に説明する。
[第1実施形態]
まず、図1から図3を用いて第1実施形態の包装体10および包装袋30について説明する。本実施形態の包装体10は、収容物(物品)XA1を内部に収容し開封するための封止部SEを備えた包装体10であって、一例としてピロー包装体である。図1は、ピロー包装体10を示す外観斜視図であり、図2および図3は、ピロー包装体10の再封止の方法を時系列で示す図であって、図2(A),図2(B)、図3(A)および図3(B)が主要部の平面図、図2(C),図2(D)、図3(C)および図3(D)がそれぞれ図2(A),図2(B)、図3(A)および図3(B)のX−X線断面概要図、図3(E)が同図(D)の変形例を示す断面概要図である。なお、本図および以降の各図において、一部の構成を適宜省略して、図面を簡略化する。そして、本図および以降の各図において、部材の厚みを誇張して表現する。
また、以下の説明における各種方向の定義としては便宜上、図1の上下方向をピロー包装体10の長さ方向L,図示の左右方向を、ピロー包装体10の幅方向W、長さ方向Lと幅方向Wのいずれにも直交する方向を、ピロー包装体10の高さ方向Hとする。
図1を参照して、第1実施形態のピロー包装体10について説明する。
本実施形態のピロー包装体10は、帯状の包装材YA1が筒状となるように、長さ方向Lに沿う両端部を重ね合わせてシールしたセンターシール部CE1と、筒状に製袋されて物品XA1を内包する内包部11を有する。
包装材YA1を筒状に製袋することにより物品(ここでは不図示)は、包装材YA1を対向させるようにして包装される。本実施形態では便宜上、ピロー包装体10において対向する包装材YA1のうち、センターシール部CE1が形成されている面の包装材YA1を第1包装材YA11といい、センターシール部CE1が設けられていない面の包装材YA1を第2包装材YA12という。
また、ピロー包装体10は、第1包装材YA11と第2包装材YA12の長さ方向Lの両端の開口部を潰すように、幅方向Wに沿ってシールされた一対のトップシール部TO1(エンドシール部、横シール部ともいう)を有する。
つまりピロー包装体10の長さ方向Lとは、一方のトップシール部TO1から他方のトップシール部TO1に向かう方向(センターシール部CE1の延在方向)をいい、幅方向Wとはトップシール部TO1の延在方向をいう。
なお、この例では、帯状の包装材YA1の端部同士をシールして筒状に製袋したピロー包装体10(センターシール部(第3シール部)CE1を有するピロー包装体10)を例示するが、センターシール部CE1を有さない袋状の包装材(包装袋)YA1であってもよい。
ピロー包装体10は、封止部SEを備えている。詳細は後述するが、封止部SEは、包装材YA1(YA11,YA12)を重ねてシールした包装材YA1の重合部である。ピロー包装体10の一方のトップシール部TO1(この例では図示上方のトップシール部TO1)は、第1包装材YA11と第2包装材YA12の長さ方向Lの一端部(例えば図示の上方端部T1)を、幅方向Wに加圧して閉じた第2シール部13と、一端部(上方端部T1)よりも包装材YA1の長さ方向Lの他端部(図示の下方端部T2)側を幅方向Wに加圧して閉じた第1シール部14を含んで構成される。第2シール部13と第1シール部14とは所定距離で離間されて互いに(略)平行に配置される。この例のピロー包装体10は、図示の上方端部T1側のトップシール部TO1(第2シール部13と第1シール部14)を剥離して開封することにより、内包された物品を取り出し、また再度内包させることができる。つまりこの場合、図1に示すピロー包装体10の上方端部T1が開封される側の端部であり、上方端部T1が開口部(開封部)OPとなる(図2(B),図2(F)参照)。本実施形態の包装袋30は、例えば、ピロー包装体10を構成する包装袋30である。
ピロー包装体10は、封止部SEの、第1シール部14と第2シール部13との間において、重合された包装材YA1(YA11,YA12)のうち少なくとも一方の重合面となる一方の包装材YA12に再接着可能な封止手段16が設けられている。具体的には、例えば、封止手段16は、第2シール部13と第1シール部14の間において対向する第1包装材YA11と第2包装材YA12のうち、例えば、第2包装材YA12の内面に設けられる。封止手段16は、包装材YA1を再封止および再開封が可能なように接着・粘着または密着などによって包装材YA1の一部を包装材YA1自身に一時的に固定し、開口部を再封止する手段であり、例えば、包装材YA1の一部に接着剤を被着(塗布・吹き付け)させた接着剤層16である。封止手段16は、少なくとも第1シール部14が開封された後に露出可能となっており、それにより包装材YA1を再封止可能に構成されている。
なお、第2シール部13と第1シール部14は、いずれも開封(剥離)可能にシール(例えば熱溶着)されているが、第2シール部13は第1シール部14よりも剥離強度が強く、剥離(開封)の際には第1シール部14よりも強い(大きい)力を必要とするようにシールされている。
内包部11と封止手段16の間に第1シール部14を設けることによって、ピロー包装体10を開封するまでは、封止手段16と内包部11は第1シール部14によって隔離することができる。従って、収容される物品XA1に封止手段(接着剤層)16の成分が移行すること、および封止手段16に物品XA1が接触することによる接着性(粘着性)の劣化を防止できる。
つまり、第1シール部14は、封止手段16と内包部11を隔離できれば十分であるので、第2シール部13よりも剥離強度を弱くしているが、第2シール部13と同等であってもよい。
また、他方のトップシール部TO1(この例では図示下方のトップシール部TO1)は、第1包装材YA11と第2包装材YA12の長さ方向Lの他端部(例えば図示の下端部)を、幅方向Wに加圧して閉じた第3シール部15により構成される。なお、他方のトップシール部TO1も第3シール部15に加えて他のシール部を含んでいてもよい。
図2および図3を参照して、封止部SEの構成および再封止の方法について説明する。両図は、図1に示す上方端部T1側のトップシール部TO1付近を抽出して示す概要図である。図2(A),図2(B)、図3(A)および図3(B)は、センターシール部CE1側(第1包装材YA11側)から見た平面概要図であるが、センターシール部CE1の図示は省略している。また、図2(C),図2(D)、図3(C)および図3(D)がそれぞれ図2(A),図2(B)、図3(A)および図3(B))のX−X線断面概要図であり、図3(E)が同図(D)の変形例を示す断面概要図であり、いずれも物品XA1の図示は省略している。
図2(A)および同図(C)は開封前のピロー包装体10を示す。この状態において、ピロー包装体10の上方端部T1に幅方向Wに延びる第2シール部13が設けられ、所定距離で長さ方向Lに下方端部T2側に離間して幅方向Wに延びる第1シール部14が設けられている。そして両者の間に、幅方向Wに延びる封止手段16が設けられている。
封止手段16は一例として、第2シール部13および第1シール部14のいずれとも長さ方向Lにおいて離間して設けられているが、少なくとも一方と隣接するように配置されてもよい。
同図(C)に示すように、ピロー包装体10は、第1包装材YA11と第2包装材YA12を対向配置して物品XA1を包装し、第2シール部13と第1シール部14においてそれぞれ、第1包装材YA11と第2包装材YA12とがシール(圧着、溶着)されている。なお、同図(C)では説明の便宜上、トップシール部TO1における第1包装材YA11と第2包装材YA12を離間して記載しているが、実際には両者は密着し、少なくとも第2シール部13と第1シール部14においては一体化(包装材YA11、YA12の2枚分が一体化)している。
封止手段16は一例として、第2シール部13および第1シール部14の間(長さ方向Lにおける間)において、第1包装材YA11と第2包装材YA12とがシールされない領域の例えば、第2包装材YA12の内面に設けられる。また、開封前の状態では第1包装材YA11でその全体を覆われており、外部には露出しない。
封止手段16は、包装材YA1を一時的に(再封止でき、また再開封が可能な程度に)接着(粘着)可能なように、包装材YA1の材質や厚み等によって適宜選択される。具体的には、包装材YA1が例えば、食品包装材のポリエチレンやポリプロピレンなどの樹脂フィルムなどの場合、本実施形態の封止手段16は、これらを再封止および再開封が可能となるように接着(または粘着)できる食品包装材用接着剤層である。
ここで本実施形態の第1包装材YA11は、同図(B)に示すように、第1シール部14よりも上方端部T1側に、脆弱領域31を有している。脆弱領域31とは、破断手段32が形成されることによって、第1包装材YA11が所定のパターンで破断容易になっている領域をいう。破断手段32は例えば、所定パターンのミシン目32あるいは、易カット加工線32である。ここで易カット加工線32とは、例えば、樹脂フィルムを所定方向に延伸することで当該方向の直線カット性が優れるように加工した破断予定線をいう。
具体的には、易カット加工線32は、横方向(TD方向、本例では幅方向W)にカットしたい場合には横方向に延伸させ、縦方向にカットしたい場合には縦方向(MD方向、本例では長さ方向L)に延伸させることにより形成され、本例では同図(B)に大破線示すコの字状に易カット加工線が形成される。
なお、易カット加工線32は、延伸により形成されるものに限らず、例えば、第1包装材YA11が3層以上のラミネート樹脂などの場合、その中間層にのみカット部(破断手段(ミシン目等の貫通孔、ハーフカット(例えば、炭酸ガスレーザー吸収層を含む積層フィルムに対して、当該積層フィルムが貫通しない程度にレーザー光(例えば、炭酸ガスレーザー)を照射した部位)))を設けることで、直進カット性を備えたものであってもよい。
また、包装材YA1は、例えばセンターシール部CEに沿う方向のカット性を有する一軸延伸フィルムを用いても良い。
また、本例の破断手段(ミシン目、易カット加工線)31は、包装材YA1の幅方向Wの両端付近且つ、上方端部T1付近に2箇所の破断の起点S1、S2を有する。破断の起点S1,S2とは、破断手段31に沿って破断する際、起点となる部位である。脆弱領域31においては、第1包装材YA11は、破断の起点S1、S2の両方または一方から破断手段31に沿って破断可能となっている。
同図(B)および同図(D)は、第2シール部13および第1シール部14を剥離してピロー包装体10の上方端部T1を開封した状態を示している。
ピロー包装体10は、一般的にはセンターシール部CE1における、上方端部T1側のトップシール部TO1に近い部分の第1包装材YA11と、当該部分に対応する内包部11の反対側の部分の第2包装材YA12と、が摘ままれた状態で、互いに離隔する方向に引っ張られることで、第2シール部13および第1シール部14が剥離されてトップシール部TO1から開封することができ、これにより、開口部OPから物品XA1が出し入れできる。
そして同図(D)に示すように、本実施形態の封止手段16は、第2シール部13および第1シール部14を剥離した場合であっても、第2包装材YA12の内面に確実に固定されているように構成されている。
そして、ピロー包装体10を再封止する場合は、図3(A),同図(C)に示すように、まず第1包装材YA11の一部を切り離す。
図2(B)に示すように、脆弱領域31には第1包装材YA11の幅方向Wの両端付近且つ、上方端部T1付近に2箇所の破断の起点S1、S2を有する破断手段31が設けられている。従って、破断の起点S1,S2から矢印の方向に、破断手段32に沿って容易に第1包装材YA11を破断することができる。
そしてこのようにして破断した第1包装材YA11の一部(切り離し片33)を取り除くことによって、図3(A)、同図(C)に示すように封止手段16が露出する。
なお、第1包装材YA11の破断の起点は2箇所(起点S1、S2)であるが、破断は起点S1(のみ)から行ってもよいし、起点S2(のみ)から行なってもよいし、起点S1,S2から行なってもよい。
切り離し片33が取り除かれると、上方端部T1側には、第2包装材YA12のみ、または、第2包装材YA12、及び、一部が欠けた第1包装材YA11が残存する。
そして、同図(B)、同図(D)に示すように、残存した第2包装材YA12を、下方端部T2に向かって長さ方向Lに折り返すことで、封止手段16を残存する第1包装材YA11の外表面に接着させる。このようにして、ピロー包装体10が再封止される。
また、同図(E)に示すように、残存した第2包装材YA12を含む第1包装材YA11、及び第2包装材YA12とを、下方端部T2に向かって長さ方向Lに折り返すことで、封止手段16を残存する第1包装材YA11の外表面に接着させて、ピロー包装体10が再封止してもよい。
このように、本実施形態の封止手段16は、トップシール部TO1を開封後に再封止をしたい場合には必要に応じて、破断手段32に沿って包装材YA1の一部(第1包装材YA11の一部)を切り離すことによって、確実に封止手段16を露出させることができる。
例えば、従来技術(特許文献2)のように、異なる形状に設けられた表側易切断線と裏側易切断線を開封と同時に切断し、表フィルムのみを切り取って粘着部を露出する構成の場合、開封時には表フィルムだけでなく粘着部が設けられた裏フィルムの一部も切り取られ、再封止が不可となってしまう恐れがある。
一方、本実施形態によれば、封止手段16を露出する場合には、ピロー包装体10を開封後の第1包装材YA11の一部のみを容易に切り離すことができるので、封止手段16が切り離されてしまうことを回避し、確実に封止手段16を露出させることができる。
また、特許文献2に記載の従来技術では、表フィルムと裏フィルムに異なる形状の易切断線を形成する必要があり、包装材または包装機のコストが係り、結果として包装コストが嵩む問題もあるが、本実施形態では、破断手段32は、第1包装材YA11のみに形成すればよいため、従来技術と比較して包装材または包装機に係るコストを低減させ、結果として包装コストを低減させることができる。
また、従来技術(特許文献1)では、再封止部(本実施形態の封止手段16に相当)は包装袋の端部にあり、常にその位置で接着して封止するため、物品の量が減少した場合であっても、再封止した包装袋の大きさは変わらず、扱いにくい問題がある。
しかしながら、本実施形態によれば、物品XA1の分量に応じて、第2包装材YA12の長さ方向Lの折り曲げ量を変化させることで、物品XA1の分量に応じた所望の位置に封止手段16を接着(粘着)させることができる。
例えば、同図(D)において、物品XA1の分量が更に減少した場合には、下方端部T2に向かって長さ方向Lに折り返し量を増やす(同図(D)の下図において、封止手段16の接着(粘着)位置を右方向にずらすことができ、これにより再封止後の包装体をコンパクトにすることができる。なお、切り離し片33は、開封と同時に切り離される構成であってもよい。
図4は、第1実施形態の他の例を示す平面図である。同図(A),同図(B)は封止手段16を露出させる方法の他の例を示す図であり、同図(A)が図2(B)に対応し、図4(B)が図3(A)に対応している。また、図4(C)および同図(D)は封止手段16の他の形態を示す図である。
図4(A)および同図(B)に示すように、第1包装材YA11の切り離し片33は、第1包装材YA11から完全に取り去られる構成ではなく、一部が第1包装材YA11と連続していてもよい。この例では、切り離し片33のうち、第1シール部14近傍でこれと平行な部分(幅方向Wに延びる辺)が第1包装材YA11と連続している。
すなわちこの例の場合も、図2に示す構成と同様に、破断の起点S1,S2の何れか又は両方から矢印の方向に、破断手段32に沿って容易に第1包装材YA11を破断し、封止手段16を露出させることができる。これ以外の構成は、上述の実施形態(図1、図2)と同様であるので説明は省略する。
また、第1包装材YA11(切り離し片33)が取り去られない構成の場合、図4(C)、同図(D)に示すように、第1包装材YA11の内面に他の封止手段16´を設けても良い。この場合、同図(C)に示すように、他の封止手段16´は、開封前の状態で第2包装材YA12側の封止手段16と重畳する位置に設けても良いし、同図(D)に示すように、第2包装材YA12側の封止手段16と重畳しないよう、第2シール部13(第1シール部14)の延在方向に交互に配置される構成であっても良い。他の封止手段16´を設けることによって、封止位置の汎用性を高め、また、再封止の確実性(接着性、粘着性)を高めることができる。
更に、このような構成によれば、切り離し片33がゴミにならずに封止手段16を露出させることができる。
図5は、破断手段32のパターンの他の例を示す平面図である。同図(A)および同図(C)が開封前の状態であって図2(A)に対応する図であり、同図(B)および同図(D)が開封し、切り離し片33を取り去った後の図3(A)に対応する平面図である。
破断手段32は、図2に示すコの字状(矩形状)に限らず、図5(A)に示すようなU字状であってもよいし、図5(C)に示すようなV字状であってもよい。
この場合も、図2に示す構成と同様に、破断の起点S1,S2の何れか又は両方から矢印の方向に、破断手段32に沿って容易に第1包装材YA11を破断し、切り離し片33を取り去って封止手段16を露出させることができる。
また、図5に示す破断手段32のパターンにおいて、図4に示すように、切り離し片33が第1包装材YA11から完全に取り去られない(第1包装材YA11と連続している)構成であってもよい。また、第1包装材YA11(切り離し片33)が取り去られない構成の場合、図4(C)、同図(D)に示すように、第1包装材YA11の内面に他の封止手段16´を設けても良い。これ以外の構成は、上述した図1〜図4に示した実施形態と同様である。
なお、第1実施形態においては、切り離し片33を切り離さずに折り返して(第1包装材YA11に全て又は一部を連続させたままの状態、封止手段16を露出させない状態)で、封止手段16によって再封止を行ってもよい。例えば、物品XA1の分量が減少しないような場合には、包装材YA1の長さを開封前(開封時)の状態を維持して(長さ方向Lの長さが長いままの状態)で再封止することができる。
[第2実施形態]
図6から図8を参照して、第2実施形態について説明する。図6(A)〜同図(C)は、第2実施形態のピロー包装体10の一例を示す図であり、それぞれ図2(A)、図3(A)および図3(B)に対応する平面図である。
第1実施形態のピロー包装体10は、上方端部T1から開封される構成であったが、長さ方向Lにおいて上方端部T1より下方端部T2に近い位置から開封される構成であってもよい。
具体的には、本実施形態のピロー包装体10は、包装材YA1の開封を補助する開封補助手段35を有する。開封補助手段35は、例えば、センターシール部CE1の一部、具体的には、第1包装材YA11の第1シール部14よりもピロー包装体10の下方端部T2側に設けられた開封ノッチ35である。この例の開封ノッチ35は鋭角の谷部を有するV字状の切り欠き部であるが、センターシール部CE1に設けた線状の切れ目であってもよい。
この場合、第1包装材YA11は、開封ノッチ35(第1シール部14)よりも上方端部T1側に、脆弱領域31を有している。脆弱領域31には大破線で示すように破断手段32が形成される。この例の破断手段32は、例えば易カット加工線32である。そして易カット加工線32は、開封ノッチ35付近に破断の起点S3を有する。同図に示す例では、V字状の開封ノッチ35の谷に破断の起点S3を有する例を示している。
開封時には、開封ノッチ35を挟んだ両側のセンターシール部CE1をつまみ、互いに離すように(図示の例では上下方向(L方向)、及びピロー包装体10の厚み方向(H方向)に離すように)引っ張る。これにより1つの破断の起点S3から例えば矢印の方向に、破断手段32に沿って容易に第1包装材YA11を破断することができる。
そしてこのようにして破断した第1包装材YA11の一部(切り離し片33)を取り去ることによって、同図(B)に示すように、封止手段16が露出する。またこれと同時に第1シール部14および第2シール部13が剥離され、ピロー包装体10の上方端部T1が開封される。
つまりこの例では開封と同時に切り離し片33を取り除き、封止手段16を露出させることができる。
この包装体を再封止する場合は、第2包装材YA12を上方端部T1から下方端部T2に向かって必要量折り返し(図3(D)参照)、第1包装材YA11に封止手段16を接着(粘着)させて封止することができる(図6(C))。
なお、ピロー包装体10の最初の開封時には、例えば、開封ノッチ35部分から破断手段32に沿って少なくとも幅方向Wのみに破断すれば、開封することができる。つまり、開封し、切り離し片33を取り去ることなく、物品XA1の取り出しなどを行い、再封する際に(再封時に初めて)切り離し片33を取り去るようにしてもよい。このようにすることで再封直前まで封止手段16は第1包装材YA11(切り離し片33)によってカバーされているため、物品XA1を出し入れする際の、封止手段16と物品XA1の接触を回避できる。これにより例えば、物品XA1が封止手段16に接着(粘着)して引っかかることが防止でき、出し入れをスムーズに行なうことができる。また特に特に物品XA1が食品などの場合にはその屑などの封止手段16への付着が防止でき、結果、封止手段16の粘着(接着)性(再封性)の劣化を回避できる。このように本実施形態の封止手段16は、開封ノッチ35によって第2シール部13および第1シール部14が剥離されて開封された場合に露出可能に構成される。これ以外の構成は、第1実施形態と同様である。
図7は、第2実施形態の他の例を示す平面図である。脆弱領域31は、開封ノッチ35(第1シール部14)から、第2シール部13に達するまでの(第2シール部13には達しない)領域に設けられても良い。
脆弱領域31には大破線で示すように、第2シール部13よりも下方端部T2よりに例えば矩形状の破断手段32が形成される。この例の破断手段32は、例えば易カット加工線32であり、開封ノッチ35付近に1つの破断の起点S3を有する。
開封時には、開封ノッチ35を挟んだ両側のセンターシール部CE1をつまみ、互いに離すように(図示の例では上下方向(L方向)、及びピロー包装体10の厚み方向(H方向)に離すように)引っ張る。これにより1つの破断の起点S3から例えば矢印の方向に、破断手段32に沿って容易に第1包装材YA11を破断することができる。
この場合は、切り離し片33が取り去られると、ピロー包装体10の上方端部T1ではなく、同図(B)に示す第1包装材YA11の一部に矩形状の開口部OPが形成される。
この例の第1シール部14は、封止手段16と内包部11を隔離できれば十分であるので、第2シール部13よりも剥離強度を弱くしている。一方、第2シール部13は剥離強度が非常に強く剥離困難となっている。
また、この例においてもピロー包装体10の最初の開封時には、例えば、開封ノッチ35部分から破断手段32に沿って少なくとも幅方向Wのみに破断すれば、開封することができる。つまり、開封し、切り離し片33を取り去ることなく、物品XA1の取り出しなどを行い、再封する際に(再封時に初めて)切り離し片33を取り去るようにしてもよい。
再封止の方法は、図6(C)と同様に上方端部T1側から折り返して封止手段16にて封止する。これ以外の構成は、上述した第1および第2実施形態と同様である。
図8は、第2実施形態の他の例を示す平面図であり、同図(A)、同図(C)および同図(E)が開封前の状態であり、同図(B),同図(D)および同図(F)がそれぞれ、同図(A)、同図(C)および同図(E)を開封した状態(トップシール部TO1で連結(連続)している切り離し片33を折り返した状態)を示している。
図7に示すような第2シール部13が開封時に剥離されない構成において、切り離し片33は、第1実施形態の図4に示す構成と同様に、第1包装材YA11から完全に切り去られず、一部が連続していてもよい。
例えば、開封時には、図8(A)に示すように開封ノッチ35を挟んだ両側のセンターシール部CE1をつまみ、互いに離すように(図示の例では上下方向(L方向)、及びピロー包装体10の厚み方向(H方向)に離すように)引っ張る。
これにより、同図(B)に示すように、1つの破断の起点S3から例えば矢印の方向に、破断手段32に沿って容易に第1包装材YA11(切り離し片33)が破断され、第2包装材YA12側に設けられた封止手段16が露出する。ただし、上方端部T1において第2シール部13は剥離されず、切り離し片33は包装材YA1に連続したままとなる。また、封止手段16は、切り離し片33側の第1包装材YA11側に設けてもよい。
なお、この例では開封時においても第2シール部13は剥離されない場合を示しているが、第2シール部13は剥離されるが、切り離し片33が包装材YA1(第1包装材YA11または第2包装材YA12)と連続する構成であってもよい。
また、同図(C)および同図(D)に示すように、切り離し片33が第1包装材YA11から取り去られない場合、切り離し片33(第1包装材YA11)側に他の封止手段16´を設けても良い。この場合、同図(C)および同図(D)に示すように、第1包装材YA11および第2包装材YA12が対向する状態において、封止手段16と他の封止手段16´とが重ならない位置に設けられる。また図示は省略するが、封止手段16と他の封止手段16´が重なる位置に設けられても良い。
また、同図(E)、同図(F)に示すように、第1包装材YA11および第2包装材YA12が対向する状態において、封止手段16と他の封止手段16´が重ならず、幅方向Wに沿って交互となるように設けられても良い。
このような構成によれば、封止手段16、16´で封止する位置に汎用性を持たせることができる。
なお、上述の実施形態において、第1包装材YA11には、上述した破断手段32の位置(特に易カット加工線の場合)や、破断の起点S1,S2、S3および開封の方向を示す、ガイドを印刷等するとよい。
以上説明したように、本発明の第2実施形態のピロー包装体10は、その開封時において、開封ノッチ35を挟んだセンターシール部CE1を摘まんでピロー包装体10の高さ方向(H方向)に離しながら開封するため、特許文献2の予想される問題点のように切り離し片33が切り離されてしまう問題がない。また、切り離し片33に封止手段16を設ける場合には、第2シール部13をシール強度の高い強シールすることで、切り離し片33が開封時に切り離されてしまう問題を予防できる。
(変形例)
以上説明した実施形態において、破断手段32が貫通孔でない場合には、破断手段32を第2シール部13と開封ノッチ35の間に設けてもよい。
また、開封用ノッチ35は、Iノッチ(アイノッチ)、Yノッチ(ワイノッチ)でもよい。
また、破断手段(例えば,ミシン目)32が予め付与されたロールフィルム(原反ロール)を使用してもよい。
図9を参照して、上述のピロー包装体10を製造するピロー包装機20の一例について説明する。なお、以下の説明において、帯状に延びる長尺の包装材YA1の長手方向となる第一方向を搬送方向L´とし、包装材YA1の幅方向トップシール部TO1が延びる方向となる第二方向を搬送幅方向W´とし、包装材YA1(物品XA1)の高さ方向(搬送方向L´及び搬送幅方向W´に対して直角となる方向)となる第三方向を搬送高さ方向H´とする。
本実施形態のピロー包装機20は、例えば横型の製袋充填機であり、物品供給装置202と、フィルム供給装置203と、包装機本体204と、封止手段形成装置250と、制御ユニット(図示省略)などを備えている。これら包装機20の各部は、制御ユニットによって統括的に制御される。
制御ユニットは、CPU、RAM、及びROMなどから構成され、各種制御を実行する。CPUは、いわゆる中央演算処理装置であり、各種プログラムが実行されて各種機能を実現する。RAMは、CPUの作業領域として使用される。ROMは、CPUで実行される基本OSやプログラムを記憶する。
物品供給装置202は、物品XA1を等間隔で搬送すると共に、当該物品XA1を下流の包装機本体204に順次搬送する。この物品供給装置202は、例えば、フィンガーコンベアから構成される。具体的に、物品供給装置202は、スリットを有する搬送面(符号省略)と、この搬送面上の物品XA1を側方からガイドするサイドガイド(図示省略)と、駆動用のスプロケット205と、従動用のスプロケット(図示省略)と、これらスプロケットに架け渡されて走行する環状のチェーン206と、このチェーン206に等間隔のピッチで取り付けられた複数のフィンガー207と、動力源となるサーボモーター(図示省略)などを備えている。
駆動用のスプロケットは、サーボモーターの駆動によって回転する。従動用のスプロケット205は、チェーン206の走行によって、駆動用のスプロケットに連動して回転する。チェーン206は、駆動用のスプロケットの回転によって循環するように走行する。複数のフィンガー207は、スリットを介して搬送面の下方から上方に突出する。これら複数のフィンガー207は、チェーン206の走行によって、搬送面上を走行する。これにより、複数のフィンガー207は、搬送面上の物品XA1を押送して包装機本体204に送り出す。
フィルム供給装置203は、包装材(包装フィルム)YA1を下流の包装機本体204に連続して供給する。フィルム供給装置203は、原反軸208と、サーボモーター(図示省略)と、ガイドローラー209a、209bなどを備えている。原反軸208は、原反ロールYB1を回転自在に保持する。この原反軸208は、サーボモーターに動力が与えられて回転し、保持している原反ロールYB1を回転させる。これにより、原反ロールYB1から包装材YA1が繰り出される(引き伸ばされる)。ガイドローラー209a、209bは、原反ロールYB1の搬送方向L´を適宜変換して、包装機本体204側に案内する。
なお、原反ロールYB1から包装材YA1を繰り出す方法として、上述のような原反駆動式の方法を採用する代わりに、フィードローラーを別途設け、当該フィードローラーを動かして包装材YA1を引き出すフィードローラー駆動式の方法を採用してもよい。
封止手段形成装置250は、例えば、接着剤を包装材YA1に被着する接着剤被着手段であり、ここでは一例として原反ロールYB1から送り出された包装材(包装フィルム)YA1が製袋される包装機本体204に供給されるまでの間に設けられて包装材YA1に接着剤を塗布する接着剤塗布装置250である。
接着剤塗布装置250は、例えば、シリンダー255(エアシリンダーなど)の駆動により往復移動する噴射ノズル251を有する。この噴射ノズル251は、ガイドローラー209bの頂点の垂直方向、又はローラー209bの直後(ローラー209bの接線方向の100mm以内)の包装材YA1の幅方向(搬送幅方向W´)に配置され、包装材YA1が張られた状態で包装材YA1に対して垂直に接着剤を塗布可能に構成され、接着剤を塗布する際は、その先端を包装材YA1に接近させた状態で塗布する。また、噴射ノズル251は、搬送幅方向W´に複数を配置してもよい。
また、接着剤の溶融温度が高温の場合には、包装材YA1を介して接着剤塗布装置250の噴射ノズル251の対向する位置に水冷式の冷却手段252を設けるとよい。少なくとも接着剤を塗布する際は、冷却手段252の冷却面を包装材YA1に当接することで溶融した接着剤の熱によって、包装材YA1が熱影響(変形)してしまうのを抑制できる。
また、噴射ノズル251をローラー209bの頂点の垂直方向に配置する構成の場合、当該ローラー209bを冷却する冷却手段を備えたローラーを用いてもよい。
包装材YA1は、封止手段16となる部分に接着剤を介在させた状態で、包装機20に連続して供給される。より具体的には、接着剤は、接着剤塗布装置250によって、原反ロールYB1から送り出された包装材(包装フィルム)YA1が製袋される包装機本体204に供給されるまでの間において、搬送幅方向W´に塗布(吹きつけ)等される。
また、接着剤は、搬送中の包装材YA1に塗布等してもよい。この場合、接着剤塗布装置250を、包装材YA1の搬送と同期させて移動させながら、包装材YA1の所定位置に接着剤を塗布等するようにしてもよい。
また、包装材YA1の手繰り装置を設け、包装材YA1を全体としては連続供給(搬送)しつつ、包装材YA1の搬送方向の一部分(手繰り装置間の一部分)を停止させた状態で、接着剤を塗布等してもよい。または、包装材YA1を間欠的に搬送し、一旦停止した際に接着剤を塗布等してもよい。
包装機本体204は、物品供給装置202から供給される物品XA1を、フィルム供給装置203から供給される包装材YA1で包装する。具体的に、包装機本体204は、製袋器214と、ピンチローラー210と、センターシール装置216と、トップシール装置218と、第一の搬送装置211と、第二の搬送装置212などを備えている。
製袋器214は、フィルム供給装置203から供給される包装材YA1を、搬送幅方向W´の両端縁が互いに重なるように筒状に製袋する。また、製袋器214は、物品供給装置202から供給される物品XA1を、筒状に製袋される包装材YA1に供給する。これにより、物品XA1は、筒状に製袋された包装材YA1に包まれる。すなわち、製袋器214は、包装材YA1を幅方向に曲げて筒状に成形する製袋装置として機能する。
ピンチローラー210は、互いに重なる包装材YA1の両端縁(センターシール部CE1)を挟み込んで、当該センターシール部CE1に搬送力を付与する。
センターシール装置216は、一対のバーシーラー2と、プレスローラー216bと、を備えている。このセンターシール装置216は、一対のバーシーラー2でセンターシール部を挟んで加熱する。そして、センターシール装置216は、加熱されたセンターシール部をプレスローラー216bで圧着してセンターシールする。すなわち、センターシール装置216は、製袋器214の下流において、筒状に成形された包装材YA1にセンターシールを施し、センターシール部CE1(図1参照)を形成する。
第一の搬送装置211は、上流側に配置された搬送手段である上流側ベルトコンベア211であり、センターシールされた筒状の包装材YA1を、当該包装材YA1に包まれた物品XA1と共に、搬送面(符号省略)に載せてトップシール装置218に向けて搬送する。この上流側ベルトコンベア211は、トップシール装置218(横シール装置、エンドシール装置ともいう)のボックスモーションに合わせて、搬送面を搬送方向L´に伸縮させる。第二の搬送装置212は、上流側ベルトコンベア211に後続する搬送手段である下流側ベルトコンベア(シュートコンベア)212であり、上流側ベルトコンベア211で搬送された物品XA1を引き継いで搬送する。下流側ベルトコンベア212も、トップシール装置218のボックスモーションに合わせて、搬送面を搬送方向L´に伸縮させる。
両ベルトコンベア211、212は、トップシール装置218の前後方向の移動に追従して前後移動することで、トップシール装置218との前後方向での隙間を一定距離以下に保持するようになっている。
トップシール装置218は、上下方向に配置した一対のトップシーラー218A、218Bを備え、物品XA1の長さに応じたピッチ毎に、包装材YA1の搬送幅方向W´に、トップシールとカットを行い、トップシール部TO1を形成する。これにより、図1に示すピロー包装体10が形成される。
なお、破断手段32は、レーザ光の照射によって形成される構成に限らず、例えば、回転刃、または往復刃によって搬送される包装フィルムに破断手段32を形成する破断手段形成装置40によって付与されるものであってもよい。往復刃の場合、手繰り機構(アキュムレート機構)を設け、当該手繰り機構に蓄積された余裕分の包装フィルムYA1を繰り出すことで、ピロー包装機20のセンターシール装置216、及びトップシール装置218を連続運転するようにしてもよい。
図10を参照して、破断手段形成装置40の一例について説明する。同図は、破断手段形成装置40の一例を示す正面概要図である。
破断手段形成装置40は、例えば、原反ロールYB1から製袋器214までの帯状のフィルムYA1の引き出し経路上において破断手段32を形成するダイロールカッター装置40である(図9参照)。このダイロールカッター装置40は、図10に示すように、フィルムYA1を挟んで配置される一対のダイロール441,442を備え、一方のダイロール441には、破断手段32を形成するためのカッター443が設けられるともに、駆動機構444により回転力が与えられるようになっている。
駆動機構444は、駆動モータ自体であっても良いし、別途設けた駆動モータからの動力を伝達するための機構でも良い。いずれの場合も、ダイロール441は間欠的に回転駆動できるようになっており、所定のタイミングで1回転し、カッター443と他方のダイロール442との間でフィルムYA1を挟み込んで所定形状の破断手段(ミシン目)32を形成する。また、ダイロール441の停止中は、カッター443はフィルムYA1と非接触状態としているので、一対のダイロール441,442間には所定の空間が形成され、スムーズにフィルムYA1が移動できるようになる。
なお、センターシール装置216は、回転式のシール装置でもよい。
また、トップシール装置218は、回転式のものでもよい。図11は、本実施形態のピロー包装機20のトップシール装置218の他の例を示す正面図である。トップシール装置218は、一対の回転軸302にそれぞれ接続されたトップシーラー218A´、218B´を備えた回転式のものであってもよい。
回転式のトップシール装置218は、例えば、図11に示すように搬送される包装材YA1の上下に対向配置された回転軸302にそれぞれトップシーラー218A´、218B´が取り付けられる。このとき、トップシーラー218A´、218B´の先端の相互に噛合する周面がシール面となり、上下に配したトップシーラー218A´、218B´のシール面同士が接触し、包装材YA1を挟持するようになっている。そして、トップシーラー218A´、218B´内にはヒーターが内蔵されているので、その包装材YA1を挟持することにより係る包装材YA1を加熱溶融させ、これにより熱融着させてシールするようになっている。
さらに、両トップシーラー218A´、218B´の対向面にはカッター刃304あるいは受け刃305が内蔵されており、そのカッター刃304,受け刃305で包装材YA1を挟むことにより包装材YA1を同時に横方向にカットするようになっている。
また、物品供給装置202は、複数のベルトコンベアを直列に配置し、物品XA1を所定の間隔で包装機本体204に送り出すものでもよい。
なお、切り離し片33を第1包装材YA11から取り去る構成の場合、第2シール部13は剥離困難とし、第2シール部13の長さ方向Lの下端部(第2シール部13と第1シール部14の長さ方向Lの間の領域)に破断手段32(ミシン目や易カット加工線)を設けて切り離し片33を切り離すようにしてもよい。
以上説明したように、本発明の包装袋30は、収容物(物品)XA1を内部に収容し開封するための封止部SEを備えた包装袋30であって、封止部SEは、包装材YA1(YA11,YA12)を重ねてシールした包装材YA1の重合部であり、シール部(トップシール部)TO1は収容物XA1の収容空間に隣接した第1シール部14と、当該第1シール部14と間隔を置いて形成された第2シール部13とを備え、第1シール部14と第2シール部13との間において、重合された包装材YA1(YA11,YA12)のうち少なくとも一方の重合面となる一方の包装材YA12に再接着可能な封止手段16が設けられ、封止手段16は、他方の包装材YA11に設けられた剥離部(切り離し片)33を剥離することで少なくとも一部が露出し、他方の前記包装材YA11の外面と接着可能となる、包装袋30である。
また、剥離部33は、露出させる封止手段16と少なくとも一部が重なり、第2シール部13よりも外側にある余剰部位に設けた剥離起点(破断の起点)S1,S2から脆弱部(破断手段)32に沿って剥離される、ものであってもよい。
また、剥離部33が設けられた包装材YA11には、収容空間側に開封補助手段35が設けられ、開封補助手段35から剥離部33を剥離することで開封される、ものであってもよい。
また、剥離された剥離部33が、第2シール部13で一方の包装材YA12と連繋されている、ものであってもよい。
また、第1シール部14及び第2シール部13と交差する方向に包装材YA1の重合部(センターシール部CE1)が設けられており、当該重合部に開封補助手段35が設けられている、ものであってもよい。
また、脆弱部32は、ミシン目又は易カット加工線であってもよい。
また、重合された包装材YA1のそれぞれの重合面に、封止手段16が設けられている、ものであってもよい。
また、包装材YA1のそれぞれの重合面の封止手段16が、互いに交互になるよう設けられている、ものであってもよい。
また、本発明の包装体10は、上記包装袋30を含んで構成された包装体10である。
以上、本発明は、上記実施形態に限られるものではなく、その趣旨および技術思想を逸脱しない範囲で種々の変形が可能である。
すなわち、上記実施形態において、各構成の位置、大きさ、形状、材質、向き、数量などは適宜変更できる。例えば、包装形態は、ピロー包装体10の場合に限らず、本発明は、三方シール包装体や四方シール包装体、あるいは、物品XA1を包装袋で包装した包装体などの各種包装体に適用できる。