JP6662799B2 - フィルムロール - Google Patents

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Description

本発明は、帯状のフィルムが紙管に巻き付けられてなるフィルムロールに関する。
フィルムロールは、円筒状の管と、当該管の外周に巻き付けられた、例えば、ポリプロピレン(PP)樹脂やポリ塩化ビニル(PVC)樹脂などからなる帯状のフィルムとを備えている。フィルムロールから引き出されたフィルムは、例えば、錠剤やカプセルなどの内容物を収容するためのポケット部の形成加工等が施されることで、ブリスタシートの一部を構成する容器フィルムとして用いられる。
ブリスタシートは、フィルムに対しポケット部を形成するポケット部形成手段や、ポケット部に内容物を充填する充填手段などを有するブリスタ包装機により製造される。ブリスタ包装機は、上記各手段に対するフィルムの連続供給を可能とすべく、フィルムの搬送経路の最上流側に、上記各手段などに供給中のフィルムの終端部と、次に使用されるフィルムの始端部とを自動的に接続するフィルム自動継ぎ装置を備えることがある。
フィルム自動継ぎ装置は、例えば、供給中のフィルムの終端部及び次に使用されるフィルムの始端部を保持する保持手段、両フィルムの端部同士を平行な状態とすべく両フィルムの各端部を切断する切断手段、並びに、両フィルムの端部同士を突き合わせた状態で所定の粘着テープを両フィルムに跨るようにして貼着する貼着手段などを備えている。
ところで、フィルムの巻始め端部は、所定の接着テープによって前記管に固定されることがある。この場合において、フィルムの自動継ぎなどを行うためには、前記管からフィルムの巻始め端部を外す必要がある。尚、この巻始め端部は、供給中のフィルムの終端部に相当する。
しかしながら、前記管として、少なくとも表面が紙からなる紙管を用いた場合には、紙管からフィルムを外す際に、紙管の表面が接着テープに連なるようにして紙管の周方向に沿って剥がれてしまい、この剥がれた長い紙片がフィルムにくっついてきてしまうおそれがある。このような状態になってしまうと、フィルム自動継ぎ装置における正常な動作などに支障を生じさせてしまうおそれがある。
そこで、紙管の表面のうち、接着テープ及び紙管の接着面に対しフィルムの巻き付け方向後方側にて隣接する部位に、切れ目を設ける技術が提案されている(例えば、特許文献1等参照)。
実開昭59−100769号公報
ところが、上記技術を採用した場合であっても、紙管からフィルムを外す際に、紙管の表面のうち前記接着面に対しフィルムの巻き付け方向前方側にて隣接する部位が剥がれてしまうおそれがある。これは、特に紙管に対しフィルムが強固に接着されている場合に生じやすい。そして、剥がれた紙片が接着テープから延びるようにしてフィルムにくっついてきてしまうおそれがある。そのため、上記のような不具合が依然として生じてしまうことが懸念される。
本発明は、上記事情に鑑みてなされたものであり、その目的は、紙管からフィルムを外す際に、紙片が接着テープから延びるようにしてフィルムにくっついてきてしまうことをより確実に防止できるフィルムロールを提供することにある。
以下、上記目的を解決するのに適した各手段につき、項分けして説明する。なお、必要に応じて対応する手段に特有の作用効果を付記する。
手段1.少なくとも表面が紙からなる紙管と、
ブリスタシートの一部を構成する容器フィルムとして用いられる帯状のフィルムとを備え、
前記紙管に対し所定の接着テープによって前記フィルムの巻始め端部が固定された状態で、前記紙管に対し前記フィルムが巻き付けられてなるフィルムロールであって、
前記紙管の表面のうち、前記接着テープ及び前記紙管の接着面に対し前記フィルムの巻き付け方向前方側にて隣接する部位、及び、前記接着面に対し前記巻き付け方向後方側にて隣接する部位の双方にスリットが設けられており、
前記スリットは、前記紙管の表面全周にわたって、所定間隔毎に複数設けられていることを特徴とするフィルムロール。
上記手段1によれば、紙管の表面のうち、接着面に対しフィルムの巻き付け方向前方側及び後方側に隣接する部位の双方に、スリットが形成されている。従って、紙管からフィルムを外す際に、紙管の表面が紙管の周方向に沿って接着テープに連なるようにして剥がれてしまうことを効果的に防止できる。これにより、紙片が接着テープから延びるようにしてフィルムにくっついてきてしまうことをより確実に防止できる。その結果、フィルム自動継ぎ装置における正常な動作のより確実な担保などを図ることができる。
また、紙管の周方向に沿った接着テープの接着位置を特に調整することなく、紙管に対し接着テープを接着したときに、接着面と隣接する部位にスリットを設けることが可能となる。
手段2.前記接着テープは、両面接着テープであり、
前記接着テープは、前記フィルムの巻始め端部からはみ出さない状態で、前記フィルム及び前記紙管に接着されていることを特徴とする手段1に記載のフィルムロール。
上記手段2によれば、紙管からフィルムを外した後に、フィルムの巻始め端部から接着テープがはみ出した状態となってしまうことをより確実に防止できる。これにより、接着テープの影響による不具合の発生をより確実に防止することができ、例えば、フィルム自動継ぎ装置における正常な動作を一層確実に担保することができる。
手段3.前記スリットは、前記紙管の軸方向全域に亘って設けられていることを特徴とする手段1又は2に記載のフィルムロール。
上記手段3によれば、紙管からフィルムを外す際に、仮に紙管の表面のうち接着面の横に位置する部位(接着面に対し紙管の軸方向において隣接する部位)が剥がれてしまったとしても、紙管の表面のうち紙管の周方向に沿って前記剥がれた部分に隣接する部位が、前記剥がれた部分に連なるようにして剥がれてしまうことをより確実に防止できる。これにより、紙片が接着テープから延びるようにしてフィルムにくっついてきてしまうことをより一層確実に防止できる。その結果、フィルム自動継ぎ装置における正常動作の担保などをより確実に図ることができる。
PTPシートの斜視図である。 PTPシートの一部破断拡大正面図である。 PTPフィルムの斜視図である。 PTP包装機の概略構成を示す模式図である。 フィルム供給装置の概略構成を示す模式図である。 フィルム自動継ぎ装置の概略構成を示す斜視模式図である。 フィルムロールを示す斜視模式図である。 容器フィルムの巻始め部分を示すための紙管や容器フィルムなどの斜視模式図である。 スリット等を示すための紙管等の断面模式図である。 スリット等を示すための紙管の斜視模式図である。 紙管から容器フィルムを外す際に、紙管の表面のうち、接着面に対し巻き付け方向後方側にて隣接する部位のみならず、接着面に対し巻き付け方向前方側にて隣接する部位も剥がれ得ることを示すための紙管等の断面模式図である。 別の実施形態におけるスリットの構成を示す紙管の斜視模式図である。 別の実施形態におけるスリットの構成を示す紙管の斜視模式図である。 別の実施形態におけるスリットの構成を示す紙管の斜視模式図である。 別の実施形態において、接着テープとして片面接着テープを用いた場合を示すための紙管等の斜視模式図である。 片面接着テープを用いた場合において、紙管から容器フィルムを外す際に、紙管の表面のうち、接着面に対し巻き付け方向後方側にて隣接する部位のみならず、接着面に対し巻き付け方向前方側にて隣接する部位も剥がれ得ることを示すための紙管等の断面模式図である。
以下、一実施形態について図面を参照しつつ説明する。図1及び図2に示すように、ブリスタシートとしてのPTPシート1は、複数のポケット部2を備えた容器フィルム3と、ポケット部2を塞ぐようにして容器フィルム3に取着されたカバーフィルム4とを有している。本実施形態では、容器フィルム3がフィルムに相当する。
容器フィルム3は、例えば、非晶性ポリエチレンテレフタレート(A−PET)などの比較的硬質の熱可塑性樹脂材料によって形成されている。
一方、カバーフィルム4は、例えばポリエステル樹脂等からなるシーラントが表面に塗布された不透明材料(例えば、アルミニウム箔等)により構成されている。
PTPシート1は、平面視略矩形状に形成されており、シート長手方向に沿って配列された5個のポケット部2からなるポケット列が、シート短手方向に2列形成されている。つまり、計10個のポケット部2が形成されている。各ポケット部2には、錠剤5が1つずつ収容されている。勿論、PTPシート1におけるポケット部2の数や配置を適宜変更してもよい。
PTPシート1は、それぞれ帯状をなす容器フィルム3及びカバーフィルム4から形成された帯状のPTPフィルム6(図3参照)が打抜かれることでシート状に製造される。
次に、上記PTPシート1を製造するための、ブリスタ包装機としてのPTP包装機11の概略について図4を参照して説明する。
PTP包装機11の最上流側には、容器フィルム3を下流側の各装置に対し連続的に供給するためのフィルム供給装置51が設けられている。フィルム供給装置51については後に説明する。
フィルム供給装置51から供給された容器フィルム3は、ガイドロール13に案内されている。容器フィルム3は、ガイドロール13の下流側において間欠送りロール14に掛装されている。間欠送りロール14は、間欠的に回転するモータに連結されており、容器フィルム3を間欠的に搬送する。
ガイドロール13と間欠送りロール14との間には、容器フィルム3の搬送経路に沿って、加熱装置15及びポケット部形成装置16が順に配設されている。そして、加熱装置15によって容器フィルム3が加熱されて該容器フィルム3が比較的柔軟になった状態において、ポケット部形成装置16によって容器フィルム3の所定位置に複数のポケット部2が成形される。ポケット部2の成形は、間欠送りロール14による容器フィルム3の搬送動作間のインターバルの際に行われる。
間欠送りロール14から送り出された容器フィルム3は、テンションロール18、ガイドロール19及びフィルム受けロール20の順に掛装されている。フィルム受けロール20は、一定回転するモータに連結されているため、容器フィルム3を連続的に且つ一定速度で搬送する。テンションロール18は、容器フィルム3を弾性力によって緊張する側へ引っ張った状態とされており、前記間欠送りロール14とフィルム受けロール20との搬送動作の相違による容器フィルム3の弛みを防止して容器フィルム3を常時緊張状態に保持する。
ガイドロール19とフィルム受けロール20との間には、容器フィルム3の搬送経路に沿って、錠剤充填装置21及び検査装置22が配設されている。錠剤充填装置21は、ポケット部2に錠剤5を自動的に充填する充填手段としての機能を有する。検査装置22は、ポケット部2への異物混入の有無等を検査する機能を有する。
一方、帯状に形成されたカバーフィルム4の原反は、最上流側においてロール状に巻回されている。ロール状に巻回されたカバーフィルム4の引出し端は、ガイドロール24によって加熱ロール25の方へと案内されている。加熱ロール25は、前記フィルム受けロール20に圧接可能となっており、両ロール20,25間に容器フィルム3及びカバーフィルム4が送り込まれるようになっている。そして、容器フィルム3及びカバーフィルム4が、両ロール20,25間を加熱圧接状態で通過することで、容器フィルム3にカバーフィルム4が貼着され、ポケット部2がカバーフィルム4で塞がれる。これにより、錠剤5が各ポケット部2に充填されたPTPフィルム6が製造される。
フィルム受けロール20から送り出されたPTPフィルム6は、テンションロール27及び間欠送りロール28の順に掛装されている。間欠送りロール28は、間欠的に回転するモータに連結されているため、PTPフィルム6を間欠的に搬送する。テンションロール27は、PTPフィルム6を弾性力によって緊張する側へ引っ張った状態とされており、前記フィルム受けロール20と間欠送りロール28との搬送動作の相違によるPTPフィルム6の弛みを防止してPTPフィルム6を常時緊張状態に保持する。
間欠送りロール28から送り出されたPTPフィルム6は、テンションロール31及び間欠送りロール32の順に掛装されている。間欠送りロール32は、間欠的に回転するモータに連結されているため、PTPフィルム6を間欠的に搬送する。テンションロール31は、PTPフィルム6を弾性力によって緊張する側へ引っ張った状態とされており、前記間欠送りロール28,32間でのPTPフィルム6の弛みを防止する。
間欠送りロール28とテンションロール31との間には、PTPフィルム6の搬送経路に沿って、スリット形成装置33及び刻印装置34が順に配設されている。スリット形成装置33は、PTPフィルム6の所定位置に切離用スリットを形成する機能を有する。刻印装置34は、PTPフィルム6の所定位置(例えばタグ部)に刻印を付す機能を有する。
間欠送りロール32から送り出されたPTPフィルム6は、その下流側においてテンションロール35及び連続送りロール36の順に掛装されている。間欠送りロール32とテンションロール35との間には、PTPフィルム6の搬送経路に沿って、シート打抜装置37が配設されている。シート打抜装置37は、PTPフィルム6をPTPシート1単位にその外縁を打抜く機能を有する。
シート打抜装置37によって打抜かれたPTPシート1は、取出しコンベア38によって搬送され、完成品用ホッパ39に一旦貯留される。但し、検査装置22によって不良判定されたPTPシート1は、取出しコンベア38の搬送経路に沿って設けられた不良シート排出機構40によって別途排出され、図示しない不良品ホッパに移送される。
前記連続送りロール36の下流側には、裁断装置41が配設されている。そして、シート打抜装置37による打抜き後に帯状に残った残材部(スクラップ部)を構成する不要フィルム部42は、前記テンションロール35及び連続送りロール36に案内された後、裁断装置41に導かれる。尚、前記連続送りロール36には従動ロールが圧接されており、前記不要フィルム部42を挟持しながら搬送動作を行う。裁断装置41は、不要フィルム部42を所定寸法に裁断しスクラップ処理する機能を有する。このスクラップはスクラップ用ホッパ43に貯留された後、別途廃棄処理される。
次いで、フィルム供給装置51について説明する。フィルム供給装置51は、図5に示すように、ロールセット部52,53と、フィルム自動継ぎ装置61と、繰出ローラ54と、収納ボックス55とを備えている。
ロールセット部52,53は、所定の紙管7に対し帯状の容器フィルム3が巻き付けられてなるフィルムロール10がセットされる部位であり、例えば、フィルムロール10を回転可能な状態で支持するための軸部などを備えている。フィルムロール10の構成については、後により詳しく説明する。尚、本実施形態においては、2つのロールセット部52,53を備えることとしているが、3つ以上のロールセット部を備えることとしてもよい。
フィルム自動継ぎ装置61は、一方のロールセット部52(53)にセットされたフィルムロール10の容器フィルム3が消費されたときに、当該容器フィルム3の終端部と、他方のロールセット部53(52)にセットされたフィルムロール10の容器フィルム3の始端部とを接続する。フィルム自動継ぎ装置61については後に説明する。
繰出ローラ54は、フィルム自動継ぎ装置61の下流側において、押圧ローラ56との間で容器フィルム3を挟み込むように配置されている。そして、図示しない繰出モータの駆動により繰出ローラ54が回転することで、フィルムロール10から容器フィルム3が繰出される。尚、繰出ローラ54の下流側においては、容器フィルム3が弛むように構成されている。
また、前記繰出モータの回転量や回転速度は、所定の制御装置(図示せず)によって制御される。本実施形態では、後述する消費検出機構66により供給中の容器フィルム3の終端が検知されると、前記制御装置によって前記繰出モータが制御され、所定位置まで移送した段階で、供給中の容器フィルム3が停止される。
収納ボックス55は、繰出ローラ54の下流に配置されており、容器フィルム3の弛み部分を収容する。容器フィルム3を弛ませておくことで、フィルム自動継ぎ装置61によって容器フィルム3の接続を行っているときであっても、下流側へと容器フィルム3を連続的に供給することが可能となっている。
次いで、フィルム自動継ぎ装置61について説明する。フィルム自動継ぎ装置61は、図6に示すように、保持機構62と、カッタ機構63と、突合せ機構64と、テープ貼着機構65と、消費検出機構66とを備えている。
保持機構62は、一方のロールセット部52(53)から供給されている最中の容器フィルム3の終端側部分を保持する第一保持部62aと、他方のロールセット部53(52)にセットされた、次に使用されるフィルムロール10における容器フィルム3の始端側部分を保持する第二保持部62bとを備えている。本実施形態において、両保持部62a,bは、それぞれ容器フィルム3を吸着保持するように構成されている。但し、その他の手法により容器フィルム3を保持するものであってもよい。例えば、容器フィルム3を挟持することで容器フィルム3を保持するように構成してもよい。
第一保持部62aは、前記制御装置により前記繰出モータが制御され、当該容器フィルム3が停止されたときに吸着動作を実行することで、容器フィルム3の終端側部分を吸着保持する。本実施形態において、容器フィルム3は、その終端が第一保持部62aよりも上流側に僅かに突出した状態で第一保持部62aにより保持される。
第二保持部62bは、次に使用される容器フィルム3の始端が自身よりも下流側に僅かに突出した状態で、当該容器フィルム3を吸着保持する。次に使用される容器フィルム3の始端は、供給中の容器フィルム3が移送されているときに予め繰出される。
カッタ機構63は、回転可能に支持されたロータリーカッタ63A,63Bを備えており、容器フィルム3の幅方向に沿って移動可能とされている。カッタ機構63は、両保持部62a,62bにより両容器フィルム3が保持された状態で、容器フィルム3の幅方向に沿って移動することにより、両容器フィルム3のそれぞれの端部を切断する。その結果、供給中の容器フィルム3の終端縁と、次に使用される容器フィルム3の始端縁とが平行な状態とされる。
突合せ機構64は、第一保持部62a及び第二保持部62bを容器フィルム3の移送方向に沿って接離移動させるものである。本実施形態において、突合せ機構64は、第一保持部62aに固定されたラック64aと、第二保持部62bに固定されたラック64bと、両ラック64a,64bの間に配置され、両者に噛合されたピニオン64cとを備えている。ピニオン64cの回転に伴い、両保持部62a,62bを接離移動させることが可能である。そして、容器フィルム3の切断後に、当該容器フィルム3を保持する両保持部62a,62bを接近移動させることで、両容器フィルム3の端部を平行な状態で突き合せることができるようになっている。尚、突合せ機構は、両保持部62a,62bを接離移動可能とするものであればよく、突合せ機構の構成は適宜変更可能である。
テープ貼着機構65は、容器フィルム3を接続するための粘着テープ65aと、当該粘着テープ65aを引き出すためのチャック65bと、粘着テープ65aを切断するためのカッタ65cとを備えている。テープ貼着機構65は、両保持部62a,62bを接近させ、両容器フィルム3の端部同士を突き合わせた状態で、供給中の容器フィルム3の終端部から次に使用される容器フィルム3の始端部に跨って粘着テープ65aを貼付ける。これにより、両容器フィルム3の端部同士が接続される。また、両容器フィルム3の接続後、カッタ65cによって粘着テープ65aが所定位置にて切断される。
消費検出機構66は、所定の物体検出用のセンサ(図示せず)を備えており、供給中の容器フィルム3における終端を検知する機能を有する。
次いで、フィルム自動継ぎ装置61で使用されるフィルムロール10の構成について説明する。
フィルムロール10は、図7及び図8に示すように、容器フィルム3、紙管7及び接着テープ8を備えている。尚、図8等では、容器フィルム3及び接着テープ8を実際よりも厚肉で示している。
紙管7は、容器フィルム3の幅と同程度の長さを有する円筒状をなしている。紙管7は、少なくとも表面が紙により形成されており、本実施形態では、紙管7の全体が紙製である。紙管7は、フィルムロール10の芯に当たる部分であり、紙管7の外周に対し容器フィルム3が巻き付けられている。尚、容器フィルム3は、弛みがなく、また、紙管7の表面や内周側に位置する容器フィルム3に対し隙間がない状態で巻き付けられている。
接着テープ8は、紙管7の表面に対し容器フィルム3の巻始め端部(供給中の容器フィルム3の終端部に相当する)を固定するためのものである。接着テープ8は、両面に接着層を有する両面接着テープであり、一方の接着層が容器フィルム3の巻始め端部の裏側に取着され、他方の接着層が紙管7の表面に取着されている。
また、本実施形態では、接着テープ8の長さ及び幅が、それぞれ比較的大きなもの(例えば、長さが50mm以上、幅が10mm以上)とされており、紙管7に対し容器フィルム3が強固に接着されている。これは、次の理由による。すなわち、上述の通り、容器フィルム3は、例えばA−PET等からなるものであり、比較的硬質である。従って、弛みや隙間のない状態で容器フィルム3を紙管7へと巻き付けるためには、容器フィルム3の巻取時に、容器フィルム3に対し十分な張力を加えておく必要がある。そこで、容器フィルム3に対し十分な張力を加えるために、紙管7に対し容器フィルム3の巻始め端部が強固に接着されている。
加えて、本実施形態では、図9及び図10(図10では、紙管7及び接着テープ8の接着面BSに対応する平面領域に散点模様を付している)に示すように、紙管7の表面のうち、接着面BSに対し容器フィルム3の巻き付け方向(図9中、黒塗り矢印で示す方向)の前方側にて隣接する部位、及び、接着面BSに対し前記巻き付け方向の後方側にて隣接する部位の双方に、スリット9が設けられている。図9等では、スリット9を実際よりも幅広でかつ深い状態で示している。
スリット9は、次の点を考慮して設けられている。すなわち、上記のように紙管7に対する容器フィルム3の接着力を高めると、紙管7から容器フィルム3の巻始め端部(供給中の容器フィルム3の終端部)を外す際に、紙管7の表面が接着テープ8にくっついた状態で剥がれてしまいやすくなる。尚、紙管7から容器フィルム3を外すことは、例えば、繰出ローラ54などによって容器フィルム3に対し引っ張り力を加えることで行われる。
ここで、紙管7から外された容器フィルム3において、接着テープ8からはみ出さない状態で、紙管7の表面から剥がれた紙片が接着テープ8にくっついた状態であれば、フィルム自動継ぎ装置61における動作に特段支障を生じさせることはない。しかし、実際には、紙管7から容器フィルム3を外す際に、紙管7の表面が接着テープ8に連なるようにして紙管7の周方向に沿って剥がれてしまい、この剥がれた長い紙片が容器フィルム3にくっついてきてしまうといったことが生じ得る。特に接着力が高い場合には、紙管7から容器フィルム3を外す際に、紙管7の表面のうち、接着面BSに対し容器フィルム3の巻き付け方向の後方側にて隣接する部位のみならず、接着面BSに対し前記巻き付け方向の前方側にて隣接する部位でも剥がれが生じてしまい、長い紙片7aが容器フィルム3にくっついた状態(図11参照)となる蓋然性が高まってしまう。そして、容器フィルム3に長い紙片7aがくっついた状態になってしまうと、フィルム自動継ぎ装置61における正常な動作に支障を生じさせてしまうおそれがある。例えば、カッタ機構63により容器フィルム3の端部を切断した後、紙片7aが本来配置されるべきでない空間に配置されて(落下して)しまったり、紙片7aの影響で容器フィルム3の端部同士を適切に接続することができなかったりするおそれがある。
そこで、本実施形態では、上記のような不具合の発生防止を図るべく、紙管7に対し上記の2本のスリット9が形成されている。両スリット9は、紙管7の軸方向全域に亘って設けられた、紙管7の軸方向に延びる直線状の切れ目とされている。
加えて、スリット9は、紙管7の表面に対する接着テープ8の接着前に、例えばカッタナイフなどによって予め設けられている。さらに、スリット9は、紙管7の表面に対する接着テープ8を接着する際の目印としても利用可能となっている。
尚、スリット9を非直線状(例えば、波線状など)としてもよい。また、紙管7の表面に対する接着テープ8の接着後に、スリット9を設けることとしてもよい。さらに、スリット9を接着面BSからわずかに(例えば、接着テープ8の幅以下だけ)離れた位置に設けてもよい。
また、本実施形態において、接着テープ8は、容器フィルム3の巻始め端部からはみ出さない状態で、容器フィルム3及び紙管7に接着されている(図9参照)。
以上詳述したように、本実施形態によれば、スリット9の存在により、紙管7から容器フィルム3を外す際に、紙管7の表面が紙管7の周方向に沿って接着テープ8に連なるようにして剥がれてしまうことを効果的に防止できる。これにより、紙片7aが接着テープ8から延びるようにして容器フィルム3にくっついてきてしまうことをより確実に防止できる。その結果、フィルム自動継ぎ装置61における正常な動作のより確実な担保を図ることができる。
また、スリット9は、紙管7の軸方向全域に亘って設けられている。従って、紙管7から容器フィルム3を外す際に、仮に紙管7の表面のうち接着面BSの横に位置する部位が剥がれてしまったとしても、紙管7の表面のうち紙管7の周方向に沿って前記剥がれた部分に隣接する部位が、前記剥がれた部分に連なるようにして剥がれてしまうことを確実に防止できる。これにより、紙片7aが接着テープ8から延びるようにして容器フィルム3にくっついてきてしまうことをより一層確実に防止できる。その結果、フィルム自動継ぎ装置61における正常動作の担保をより確実に図ることができる。
さらに、接着テープ8は、容器フィルム3の巻始め端部からはみ出さない状態で、容器フィルム3等に接着されている。そのため、紙管7から容器フィルム3を外した後に、容器フィルム3の巻始め端部から接着テープ8がはみ出した状態となってしまうことをより確実に防止できる。これにより、フィルム自動継ぎ装置61における正常な動作を一層確実に図ることができる。
尚、上記実施形態の記載内容に限定されず、例えば次のように実施してもよい。勿論、以下において例示しない他の応用例、変更例も当然可能である。
(a)上記実施形態において、スリット9は、紙管7の軸方向全域に亘って設けられており、紙管7の一端から他端へと貫通する形状とされているが、スリットの構成はこれに限定されるものではない。従って、例えば、図12に示すように、紙管7の表面のうち前記巻き付け方向に沿って接着面BSに隣接する部位のみに対応し、紙管7の一端から他端へと貫通しないスリット9を設けてもよい。
また、図13に示すように、スリット9を、紙管7の表面のうち接着面BSと隣接する部位において、接着面BSの周囲全周に亘って設けることとしてもよい。この場合には、紙管7から容器フィルム3を外したときに、紙片7aが接着テープ8から延びるようにしてくっついてきてしまうことを非常に効果的に防止できる。これにより、フィルム自動継ぎ装置61における正常動作の担保をより一層確実に図ることができる。
(b)図14に示すように、紙管7の軸方向に沿って延びるスリット9を、紙管7の周方向に沿って比較的小さな間隔(例えば、接着テープ8の幅以下の間隔)で複数設けることとしてもよい。この場合には、紙管7の周方向に沿った接着テープ8の接着位置を特に調整することなく、紙管7に対し接着テープ8を接着したときに、接着面BSと隣接する部位にスリット9を設けることが可能となる。尚、接着面BSの外縁のより近傍にスリット9を位置させ、剥がれた紙片7aの長さをより抑えるという点では、各スリット9の間隔をより小さなものとすることが好ましい。従って、各スリット9の間隔を、例えば、接着テープ8の幅の2/3以下とすることがより好ましく、接着テープ8の幅の半分以下とすることがより一層好ましい。
(c)上記実施形態において、接着テープ8は両面接着テープであるが、図15に示すように、接着テープ81として、片面にのみ接着層を有する片面接着テープを用いることとしてもよい。この場合であっても、スリット9は、紙管7の表面のうち、接着面BSに対し容器フィルム3の巻き付け方向前方側にて隣接する部位、及び、接着面BSに対し巻き付け方向後方側にて隣接する部位の双方に設けられる。尚、片面接着テープを用いた場合であっても、図16に示すように、紙管7から容器フィルム3を外す際に、紙管7の表面のうち、接着面BSに対し巻き付け方向後方側にて隣接する部位のみならず、接着面BSに対し巻き付け方向前方側にて隣接する部位も剥がれ得る。
(d)紙管7に接着される側の面と、容器フィルム3に接着される側の面とで接着強度が異なるように接着テープ8を構成してもよい。例えば、容器フィルム3に接着される側の面の接着強度を、紙管7に接着される側の面の接着強度よりも低くすることで、紙管7から容器フィルム3を外す際に、容器フィルム3から接着テープ8が外れやすくなるように構成してもよい。但し、このように構成した場合であっても、容器フィルム3から接着テープ8が必ず外れるということはなく、紙管7の表面剥がれは生じ得るため、スリット9を設けることは有効である。
(e)上記実施形態では、内容物として錠剤を挙げているが、内容物の種別、形状等については特に限定されるものではない。例えば、物品は、食品や電子部品、医療器具(注射器等)、カプセル等であってもよい。
3…容器フィルム(フィルム)、7…紙管、8,81…接着テープ、9…スリット、10…フィルムロール、BS…接着面。

Claims (3)

  1. 少なくとも表面が紙からなる紙管と、
    ブリスタシートの一部を構成する容器フィルムとして用いられる帯状のフィルムとを備え、
    前記紙管に対し所定の接着テープによって前記フィルムの巻始め端部が固定された状態で、前記紙管に対し前記フィルムが巻き付けられてなるフィルムロールであって、
    前記紙管の表面のうち、前記接着テープ及び前記紙管の接着面に対し前記フィルムの巻き付け方向前方側にて隣接する部位、及び、前記接着面に対し前記巻き付け方向後方側にて隣接する部位の双方にスリットが設けられており、
    前記スリットは、前記紙管の表面全周にわたって、所定間隔毎に複数設けられていることを特徴とするフィルムロール。
  2. 前記接着テープは、両面接着テープであり、
    前記接着テープは、前記フィルムの巻始め端部からはみ出さない状態で、前記フィルム及び前記紙管に接着されていることを特徴とする請求項1に記載のフィルムロール。
  3. 前記スリットは、前記紙管の軸方向全域に亘って設けられていることを特徴とする請求項1又は2に記載のフィルムロール。
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