JP5022720B2 - ラミネートラベルの製造方法及びラミネートラベルの製造装置 - Google Patents
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従来、このようなラミネートラベルを製造する方法は、例えば、裏面に粘着剤を有したシート状のラベル基材を帯状台紙に仮着し、所要の印字を行ない、このラベル基材に透明若しくは半透明のシート状のフィルム基材を被覆し、次に、このラベル基材にフィルム基材を被覆したシート状物を、得たいラミネートラベルの輪郭線に沿って型で打ち抜き、最後に、打ち抜かれた外側の所謂カスといわれる不要部分を帯状台紙から剥離し、帯状台紙上にラミネートラベルが所定間隔で列設されるようにしている(例えば、特許文献1,2など参照)。このラミネートラベルが形成された帯状台紙は、例えば、ロール状に巻回される。そして、このラミネートラベルを用いるときは、例えば、手作業で、あるいは、周知のラベル貼付装置により。ラミネートラベルを帯状台紙から剥離して種々の物品に貼付する。
上記ラベル片を所定間隔で帯状台紙に列設して仮着したラベル片連続体を用いるとともに、上記フィルム片の裏面に粘着層を設け、該フィルム片を所定間隔で帯状台紙に列設して仮着したフィルム片連続体を用い、上記ラベル片連続体及びフィルム片連続体を夫々長手方向に沿って搬送し、該搬送されるフィルム片連続体のフィルム片を帯状台紙から剥離し、該剥離したフィルム片を、上記搬送されるラベル片連続体のラベル片の表面に貼付し、該ラベル片連続体の帯状台紙上にラミネートラベルを形成する構成としている。
この場合、フィルム片は、ラベル片の大きさに対応させて所定の大きさに形成されるが、ラベル片より小さく形成し、あるいは、ラベル片と同じ大きさに形成し、あるいは、ラベル片より一回り大きく形成するなど、所望の大きさに形成してよい。ラベル片より一回り大きく形成したフィルム片を用いた場合には、ラベル片を保護する機能が増す。
特に、ラミネートラベルの仕様に合わせて、ラベル片への印字の情報の内容を変える際には、即座に印字変更ができずに、無印字のラベル片が生じることがあるが、この場合には、極めて有効になる。
上記ラベル片を所定間隔で帯状台紙に列設して仮着したラベル片連続体を用いるとともに、上記フィルム片の裏面に粘着層を設け、該フィルム片を所定間隔で帯状台紙に列設して仮着したフィルム片連続体を用い、
上記ラベル片連続体をその長手方向に沿って搬送するラベル片搬送機構と、上記フィルム片連続体をその長手方向に沿って搬送し、上記搬送されるフィルム片連続体のフィルム片を帯状台紙から剥離し、該剥離したフィルム片を、上記ラベル片連続体の搬送過程で、該ラベル片連続体のラベル片の表面に貼付し、該ラベル片連続体の帯状台紙上にラミネートラベルを形成するフィルム片貼付機構とを備えた構成にしている。
上記フィルム片貼付機構を、上記フィルム片連続体をその長手方向に沿って搬送するフィルム片搬送部と、該フィルム片搬送部によるフィルム片連続体の搬送過程でフィルム片連続体の帯状台紙を折り返して該帯状台紙に仮着されたフィルム片を剥離する剥離部と、該剥離部により剥離されたフィルム片をその表側から吸着面に吸着する吸着位置及び該吸着したフィルム片を上記貼付テーブル上の帯状台紙に仮着されたラベル片に貼付する貼付位置に移動させられる吸着板とを備えて構成している。吸着板を用いた構成なので、フィルム片を吸着してラベル片に貼付することができ、確実にフィルム片をラベル片に貼付することができる。
これにより、印字部で、ラミネートラベルの仕様に合わせて、種々の情報を印字することができる。また、印字検知センサによりラベル片の表面の印字の有無が検知され、印字検知センサが印字有を検知したときのみフィルム片貼付機構の動作が許容されてラベル片にフィルム片が貼付され、印字無が検知されたときはラベル片にフィルム片が貼付されない。そのため、ラベル片への印字の情報の内容を変えて印字を行なう切換えの際には、即座に印字変更ができずに、ラベル片の帯状台紙を無印字で搬送せざるを得ないことがあり、この場合には、無印字のラベル片が生じるが、印字部で印字されないラベル片には、フィルム片が貼付されないので、不必要なラミネートラベルの発生をできるだけ抑制して無駄を生じにくくすることができ、それだけ、コストダウンが図られる。
また、ラミネートラベルは、ラベル片の大きさに対応させて所定の大きさに形成されたフィルム片を、帯状台紙から剥離してラベル片に貼付することで作成できるので、必要なラベル片を選択して、必要なラベル片のみにフィルム片を被覆できるようになり、そのため、不必要なラミネートラベルの発生をできるだけ抑制して無駄を生じにくくすることができ、この点でも、コストダウンを図ることができる。
ラベル片Tは、例えば、白色PETや白色PETの表面に樹脂組成物をコーティングしたものを用いることができ、表面の印字面が後述の印字部によって印字可能になっている。
更に、フィルム片Fは、ラベル片Tの大きさに対応させて所定の大きさに形成されるが、ラベル片Tより小さく形成し、あるいは、ラベル片Tと同じ大きさに形成し、あるいは、ラベル片Tより一回り大きく形成するなど、所望の大きさに形成してよい。実施の形態では、フィルム片Fは、ラベル片Tより一回り大きく形成されている。
ラベル片連続体Ktは、帯状台紙Dtにラベル基材(図示せず)を仮着し、このラベル基材を得たいラベル片Tの輪郭線に沿ってカッター(図示せず)で打ち抜き、不要部分を取り除く周知の方法で予め作成されている。
また、フィルム片連続体Kfも、帯状台紙Dfにフィルム基材(図示せず)を仮着し、このフィルム基材を得たいフィルム片Fの輪郭線に沿ってカッター(図示せず)で打ち抜き、不要部分を取り除く周知の方法で予め作成されている。ラベル片連続体Kt及びフィルム片連続体Kfは、夫々、ロール状に巻回されている。
フィルム片搬送部31は、機台1に設けられたスタンド32に支持され、フィルム片連続体Kfの帯状台紙Dfを巻き戻して供給する供給リール33と、スタンド32に支持され剥離部35でフィルム片Fが剥離された帯状台紙Dfを巻き取る巻取リール34とを備えている。剥離部35は、図3に示すように、スタンド32に支持され供給リール33から送出されたフィルム片連続体Kfの帯状台紙Dfを折り返してこの帯状台紙Dfに仮着されたフィルム片Fを剥離するエッジを有した剥離板35aで構成されている。フィルム片搬送部31は、フィルム片連続体Kfの搬送方向が、ラベル片連続体Ktの搬送方向に対して、平面から見て直交するように設けられている。また、フィルム片搬送部31及び剥離部35は、剥離されたフィルム片Fが上記の貼付テーブル11の支承面11aに支承され所定位置に位置決めされたラベル片Tの上方に位置するように設けられている。図中符号36は、フィルム片連続体Kfを搬送する搬送ローラである。
更に、吸着板37は、シリンダ41a及びピストン41bからなるエアシリンダ装置41により、その貼付位置Yにおいて押圧位置M及び離間位置Nに移動させられる。エアシリンダ装置41のシリンダ41aの基端はベース39にリンク42で結合されており、ピストン41bの先端は吸着板37の先端側にリンク43で結合されている。
詳しくは、この制御部は、図示外の始動スイッチから始動信号の送出があったとき、あるいは、印字検知センサ21における印字の有無の検知に基づいて電動モータ15を始動して、ラベル片連続体Ktを搬送し、ラベル片検知センサ20の検知に基づいて電動モータ15を停止し、当該ラベル片検知センサ20が検知したラベル片Tよりも後流側にあるラベル片Tを貼付テーブル11の支承面11aの所定位置に位置決めする機能を備えている。また、制御部は、取出し検知センサ22がラミネートラベルLの取り出しを検知したとき、印字検知センサ21における印字の有無の検知に基づく電動モータ15の始動を許容する。
これにより、ラミネートラベル剥離機構16によりラミネートラベルLが帯状台紙Dtから自動的に剥離されるので、取出しが容易になり、そのため、例えば、手動でラミネートラベルLを取り出して、物品に貼付する場合、貼付作業が極めて容易になる。
貼付テーブル11においては、取出し検知センサ22がラミネートラベルLの取り出しを検知しており(S6N0)、取り出しを検知すると(S6YES)、上記の印字検知センサ21における印字の有無の検知に基づく電動モータ15の始動を許容する。
この場合、印字されないラベル片Tには、フィルム片Fが貼付されないので、不必要なラミネートラベルLの発生が防止され、無駄が防止され、それだけ、コストダウンが図られる。
T ラベル片
F フィルム片
Dt 帯状台紙
Df 帯状台紙
Kt ラベル片連続体
Kf フィルム片連続体
1 機台
10 ラベル片搬送機構
11 貼付テーブル
11a 支承面
12 送出部
13 巻取リール
14 開口
15 電動モータ
16 ラミネートラベル剥離機構
16a 剥離板
17 印字部
20 ラベル片検知センサ
21 印字検知センサ
22 取出し検知センサ
30 フィルム片貼付機構
31 フィルム片搬送部
32 スタンド
33 供給リール
34 巻取リール
35 剥離部
35a 剥離板
37 吸着板
X 吸着位置
Y 貼付位置
38 押圧ローラ
39 ベース
M 押圧位置
N 離間位置
40 エアシリンダ装置
41 エアシリンダ装置
45 エア噴射管
50 巻取機構
Claims (5)
- 表面に情報が印字され裏面に粘着層を有したラベル片に該ラベル片の大きさに対応させて所定の大きさに形成された透明若しくは半透明のフィルム片を被覆したラミネートラベルを製造するラミネートラベルの製造方法において、
上記ラベル片を所定間隔で帯状台紙に列設して仮着したラベル片連続体を用いるとともに、上記フィルム片の裏面に粘着層を設け、該フィルム片を所定間隔で帯状台紙に列設して仮着したフィルム片連続体を用い、上記ラベル片連続体及びフィルム片連続体を夫々長手方向に沿って搬送し、該搬送されるフィルム片連続体のフィルム片を帯状台紙から剥離し、該剥離したフィルム片を、上記搬送されるラベル片連続体のラベル片の表面に貼付する前に、該ラベル片の表面における情報の印字の有無を検知し、印字有のときのみ上記フィルム片を貼付し、該ラベル片連続体の帯状台紙上にラミネートラベルを形成することを特徴とするラミネートラベルの製造方法。 - 表面に情報が印字され裏面に粘着層を有したラベル片に該ラベル片の大きさに対応させて所定の大きさに形成された透明若しくは半透明のフィルム片を被覆したラミネートラベルを製造するラミネートラベルの製造装置において、
上記ラベル片を所定間隔で帯状台紙に列設して仮着したラベル片連続体を用いるとともに、上記フィルム片の裏面に粘着層を設け、該フィルム片を所定間隔で帯状台紙に列設して仮着したフィルム片連続体を用い、
上記ラベル片連続体をその長手方向に沿って搬送するラベル片搬送機構と、上記フィルム片連続体をその長手方向に沿って搬送し、上記搬送されるフィルム片連続体のフィルム片を帯状台紙から剥離し、該剥離したフィルム片を、上記ラベル片連続体の搬送過程で、該ラベル片連続体のラベル片の表面に貼付し、該ラベル片連続体の帯状台紙上にラミネートラベルを形成するフィルム片貼付機構とを備え、
上記ラベル片連続体のラベル片に所望の情報を印字する印字部を備え、該印字部の後流側に、上記ラベル片連続体のラベル片の表面にフィルム片を貼付する前に該ラベル片の印字の有無を検知する印字検知センサを設け、該印字検知センサが印字有を検知したとき当該印字有のラベル片に対する上記フィルム片貼付機構の動作を有効にし、上記印字検知センサが印字無を検知したとき当該印字無のラベル片に対する上記フィルム片貼付機構の動作を無効にする制御部を備えたことを特徴とするラミネートラベルの製造装置。 - 上記ラベル片搬送機構で搬送されるラベル片連続体を該ラベル片連続体の搬送過程で支承し上記フィルム片の貼付を行なわせる貼付テーブルを設け、
上記フィルム片貼付機構を、上記フィルム片連続体をその長手方向に沿って搬送するフィルム片搬送部と、該フィルム片搬送部によるフィルム片連続体の搬送過程でフィルム片連続体の帯状台紙を折り返して該帯状台紙に仮着されたフィルム片を剥離する剥離部と、
該剥離部により剥離されたフィルム片をその表側から吸着面に吸着する吸着位置及び該吸着したフィルム片を上記貼付テーブル上の帯状台紙に仮着されたラベル片に貼付する貼付位置に移動させられる吸着板とを備えて構成したことを特徴とする請求項2記載のラミネートラベルの製造装置。 - 上記ラベル片連続体の帯状台紙上にラミネートラベルが形成された後、該ラミネートラベルを帯状台紙から剥離するラミネートラベル剥離機構を設けたことを特徴とする請求項2または3記載のラミネートラベルの製造装置。
- 上記ラベル片連続体の帯状台紙上にラミネートラベルが形成された後、該ラミネートラベルとともに該帯状台紙をロール状に巻き取る巻取機構を設けたことを特徴とする請求項2または3記載のラミネートラベルの製造装置。
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