JP2023104231A - ブリスタ包装機及びブリスタシートの製造方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】生産コストの低減などを図ることができるブリスタ包装機などを提供する。【解決手段】ブリスタ包装機としてのPTP包装機10は、PTPフィルム6の搬送経路に沿った、ラベル部材7の貼付を行う位置とPTPフィルム6の切離しを行う位置との間において、容器フィルム3の基準部位に対するラベル部材7の相対位置を検出する。そして、検出された相対位置に基づき、ラベル部材7の貼付位置についての補正及び該貼付位置についての良否判定のうちの少なくとも一方を行う。従って、何らかの不具合によってラベル部材7の貼付位置にずれが生じたとしても、PTPフィルム6の切離しを行う位置に該ラベル部材7が至る前に、不良検出をしたり、貼付位置の補正を行ったりすることができる。これにより、貼付位置の不良により廃棄せざるを得ないPTPフィルム6の量を減らすことができ、生産コストの低減を図ることができる。【選択図】 図7

Description

本発明は、ポケット部に内容物を収容してなるブリスタシートを製造するためのブリスタ包装機、及び、ブリスタシートの製造方法に関する。
一般に医薬品や食料品等の分野において用いられるブリスタシートとしてPTP(プレススルーパック)シートが知られている。PTPシートは、錠剤等の内容物が収容されるポケット部を有する容器フィルムと、その容器フィルムに対しポケット部の開口側を密封するように取着されるカバーフィルムとを備えている。
かかるPTPシートは、搬送される帯状の容器フィルムに対しポケット部を形成する工程、該ポケット部に内容物を充填する工程、該ポケット部の開口側を密封するように容器フィルムに対しカバーフィルムを取着する工程、容器フィルム及びカバーフィルムからなる帯状のPTPフィルムを打抜いてPTPシート単位に切離す工程(切離工程)などを経て製造される。
また、より多くの情報を利用者などに与えるべく、各種情報の記載されたラベル部材を貼付してなるPTPシートも見受けられる(例えば、特許文献1,2等参照)。ラベル部材には、例えば、内容物の名称や用法などの情報が記載される。
上記のようなラベル部材を貼付してなるPTPシートを製造するためのブリスタ包装機(PTP包装機)としては、例えば、前記PTPフィルムに対するラベル部材の貼付を行った後、前記切離工程にてラベル部材の貼付されたPTPフィルムを切離すものが知られている(例えば、特許文献3,4等参照)。
ところで、PTPフィルムの切離予定位置(打抜予定位置)に対しラベル部材の貼付位置がずれていると、切離工程にてラベル部材が切断されてラベル部材の機能が十分に発揮されなくなったり、製造されたPTPシートに対する以降の処理(例えばPTPシートの集積など)に支障が生じたりする等のおそれがある。この点、上記特許文献3では、容器フィルムを搬送するための連続送りローラにおけるエンコーダの値に基づき、PTPフィルム側に対するラベル部材の供給タイミングを調節することで、切離予定位置に対する前記貼付位置のずれ抑制を図る手法が記載されている。
特開2017-226456号公報 実用新案登録第3216800号公報 特開2012-25481号公報 国際公開第2008-146836号公報
しかしながら、上記手法を採用したとしても、結局のところ、実際にPTPフィルムを切離して(打抜いて)みるまで、PTPシートにおけるラベル部材の貼付位置が適正であるか否かを判断することができない。従って、何らかの不具合によって前記貼付位置のずれが生じることとなった場合、ずれの把握により装置を停止させたとしても、少なくともラベル部材の貼付が行われる位置からPTPフィルムの切離しが行われる位置までの間に位置するPTPフィルムについては、前記貼付位置が不適切なものとなっているおそれがある。そのため、多くの資材(容器フィルムやカバーフィルム、ラベル部材)が無駄となり、生産コストの増大を招くおそれがある。
また、実際にPTPフィルムを切離して(打抜いて)みるまで前記貼付位置の適否を判断することができないから、PTP包装機によって製造されるPTPシートの品種を切換えるとき(例えば、ポケット部の形状やシートの寸法など変更するとき)の作業に多大な手間を要するおそれがある。例えば、PTPフィルムに対するラベル部材の貼付位置などの調節作業と、実際にPTPフィルムを切離して(打抜いて)得たPTPシートに基づく実際のラベル部材の貼付位置についての確認作業とを交互に繰り返し行わなければならないおそれがある。さらに、作業に伴い、多くの資材が無駄になる可能性がある。
本発明は、上記事情に鑑みてなされたものであり、その目的は、生産コストの低減などを図ることができるブリスタ包装機などを提供することにある。
以下、上記目的を解決するのに適した各手段につき、項分けして説明する。なお、必要に応じて対応する手段に特有の作用効果を付記する。
手段1.容器フィルムに形成されたポケット部に対し内容物が収容された状態で、該ポケット部を塞ぐように前記容器フィルムに対しカバーフィルムが取着されるとともに、前記カバーフィルムに対し所定のラベル部材が貼付されてなるブリスタシートを製造するためのブリスタ包装機であって、
前記ポケット部に内容物が収容された帯状の前記容器フィルムに対し、帯状の前記カバーフィルムを取着する取着手段と、
前記容器フィルムに対し前記カバーフィルムが取着されてなる帯状のブリスタフィルムに対し前記ラベル部材を貼付するラベル貼付手段と、
前記ラベル部材が貼付された前記ブリスタフィルムを切離して前記ブリスタシートを得る切離手段と、
前記ブリスタフィルムの搬送経路に沿った、前記ラベル貼付手段によって前記ラベル部材の貼付を行う位置と前記切離手段によって前記ブリスタフィルムの切離しを行う位置との間において、前記容器フィルムの所定の基準部位に対する前記ラベル部材の相対位置を検出するラベル相対位置検出手段とを備え、
前記ラベル相対位置検出手段により検出された前記相対位置に基づき、前記ブリスタフィルムに対する前記ラベル部材の貼付位置についての補正及び該貼付位置についての良否判定のうちの少なくとも一方を行うことが可能に構成されていることを特徴とするブリスタ包装機。
上記手段1によれば、ラベル相対位置検出手段により、ラベル部材の貼付を行う位置とブリスタフィルムの切離しを行う位置との間において、容器フィルムの基準部位に対するラベル部材の相対位置が検出される。そして、その検出結果に基づき、ブリスタフィルムに対するラベル部材の貼付位置に関する良否判定や補正が行われる。つまり、ブリスタフィルムを切離した後にラベル部材の位置を検出している訳ではなく、ラベル部材が切離手段に至る前に該ラベル部材の位置が検出され、その検出結果に基づき、該ラベル部材の貼付位置に係る良否判定や、以後に貼付されるラベル部材の貼付位置の補正が行われる。従って、何らかの不具合によってブリスタフィルムの切離予定位置に対するラベル部材の貼付位置にずれが生じたとしても、該ラベル部材が切離手段に至る前に、不良検出をしたり、貼付位置の補正を行ったりすることができる。これにより、貼付位置の不良により廃棄せざるを得ないブリスタフィルム(ブリスタシート)の量を減らすことができ、生産コストの低減を図ることができる。
また、ブリスタフィルムを切離す前の段階で、自動的に、貼付位置の良否を判断したり、貼付位置の補正を行ったりすることができるため、ブリスタ包装機によって製造されるブリスタシートの品種を切換えるときの作業が非常に容易になる。さらに、作業に伴い多くの資材が無駄になることをより確実に防止できる。
加えて、切離手段によるブリスタフィルムの切離しは、通常、「容器フィルム」の所定部分(例えばポケット部)を基準として行われるところ、上記手段1によれば、検出されるラベル部材の相対位置は、「容器フィルム」の基準部位に対するものとされている。そのため、結果的に、検出されるラベル部材の相対位置は、切離予定位置を基準としたものとなる。従って、切離予定位置(ブリスタシートの外縁となる部位)を基準として、貼付位置についての補正や良否判定を行うことができ、補正や良否判定に係る精度を良好なものとすることができる。
手段2.前記ブリスタフィルムの搬送経路に沿った、前記ラベル貼付手段によって前記ラベル部材の貼付を行う位置と前記切離手段によって前記ブリスタフィルムの切離しを行う位置との間において、前記ラベル部材の貼付された前記ブリスタフィルムを撮像する撮像手段を有し、
前記ラベル相対位置検出手段は、前記撮像手段により得られた画像に基づき、前記基準部位に対する前記ラベル部材の相対位置を検出するように構成されており、
前記撮像手段によって得られる前記画像には、前記基準部位と前記ラベル部材とが含まれることを特徴とする手段1に記載のブリスタ包装機。
上記手段2によれば、ラベル相対位置検出手段は、容器フィルムの基準部位とラベル部材とが含まれる画像(1つの画像)に基づき、前記基準部位に対するラベル部材の相対位置を検出する。従って、相対位置を容易にかつ精度よく検出することができる。これにより、処理負担の軽減を図ることができるとともに、貼付位置に関する良否判定や補正をより正確に行うことができる。
手段3.前記ブリスタフィルムを挟んで前記撮像手段と対向するように配置され、前記ブリスタフィルムに対しX線を照射するX線照射手段を有し、
前記ラベル相対位置検出手段は、前記撮像手段により得られた、前記ブリスタフィルムを透過したX線に基づくX線透過画像によって、前記基準部位に対する前記ラベル部材の相対位置を検出するように構成されていることを特徴とする手段2に記載のブリスタ包装機。
上記手段3によれば、容器フィルムやカバーフィルムにアルミニウムなどの金属が用いられている場合であっても、容器フィルムの基準部位とラベル部材とが存在する画像を容易に得ることができる。これにより、前記基準部位に対するラベル部材の相対位置をより容易にかつより精度よく検出することができる。
手段4.前記撮像手段により得らえた前記画像に基づき、前記ラベル部材自体の状態に関する良否判定を行う状態判定手段を有することを特徴とする手段2又は3に記載のブリスタ包装機。
上記手段4によれば、状態判定手段によって、ラベル部材自体の状態に関する良否判定(例えば、ラベル部材にしわや破れなどが生じていないかについて判定)を行うことができる。従って、ラベル部材が貼付されてなるブリスタシートの品質向上をより確実に図ることができる。
また、ラベル部材の状態に関する良否判定は、ラベル部材の相対位置を検出するための画像に基づき行われるため、この良否判定のために別途の画像を得たり、別途の画像を得るための装置(例えば、カメラなど)を設けたりする必要はない。従って、ブリスタ包装機の大型化や複雑化を防ぐことができ、ひいてはブリスタ包装機の製造やメンテナンスに係るコストの増大抑制を図ることができる。
手段5.前記撮像手段は、前記ブリスタフィルムの搬送経路に沿った、前記ラベル貼付手段によって前記ラベル部材の貼付を行う位置の直下流に設けられていることを特徴とする手段2乃至4のいずれかに記載のブリスタ包装機。
尚、「前記ラベル貼付手段によって前記ラベル部材の貼付を行う位置の直下流」とあるのは、例えば、ラベル部材の貼付を行う位置と、該位置から所定のシート分(例えば2~10枚のブリスタシートの分)だけ下流の位置との間の範囲をいう。
上記手段5によれば、ラベル部材の貼付が行われる位置の直下流で、ラベル部材の相対位置を検出することができるため、貼付位置の不良により廃棄せざるを得ないブリスタフィルム(ブリスタシート)を著しく減らすことができる。その結果、生産コストの低減を非常に効果的に図ることができる。また、ブリスタシートの品種切換に係る資材の無駄を大幅に減らすことも可能となる。
手段6.前記基準部位は、前記ポケット部であることを特徴とする手段1乃至5のいずれかに記載のブリスタ包装機。
上記手段6によれば、容器フィルムに必ず設けられるポケット部を基準部位としているため、ラベル部材の相対位置の検出に係る利便性を高めることができる。
手段7.前記ラベル相対位置検出手段は、前記ブリスタフィルムの幅方向に沿って異なる位置に設けられた複数の前記ポケット部ごとに、前記ポケット部に対する前記ラベル部材の相対位置を検出するように構成されており、
前記ラベル相対位置検出手段により検出された複数の前記相対位置に基づき、少なくとも前記ブリスタフィルムに対する前記ラベル部材の貼付位置についての良否判定を行うことが可能な構成されていることを特徴とする手段6に記載のブリスタ包装機。
上記手段7によれば、ラベル相対位置検出手段は、ブリスタフィルムの幅方向に沿って異なる位置に設けられた複数のポケット部(基準部位)ごとに、ポケット部に対するラベル部材の相対位置を複数検出する。そして、その検出された複数の相対位置に基づき、ラベル部材の貼付位置に関する良否判定が行われる。従って、ラベル部材に傾きが生じているか否かについての判定を行うことが可能となり、ラベル部材の貼付位置に関する検査精度をより高めることができる。
手段8.容器フィルムに形成されたポケット部に対し内容物が収容された状態で、該ポケット部を塞ぐように前記容器フィルムに対しカバーフィルムが取着されるとともに、前記カバーフィルムに対し所定のラベル部材が貼付されてなるブリスタシートの製造方法であって、
前記ポケット部に内容物が収容された帯状の前記容器フィルムに対し、帯状の前記カバーフィルムを取着する取着工程と、
前記容器フィルムに対し前記カバーフィルムが取着されてなる帯状のブリスタフィルムに対し前記ラベル部材を貼付するラベル貼付工程と、
前記ラベル部材が貼付された前記ブリスタフィルムを切離して前記ブリスタシートを得る切離工程と、
前記ブリスタフィルムの搬送経路に沿った、前記ラベル貼付工程による前記ラベル部材の貼付が行われる位置と前記切離工程による前記ブリスタフィルムの切離しが行われる位置との間において、前記容器フィルムの所定の基準部位に対する前記ラベル部材の相対位置を検出するラベル相対位置検出工程とを含み、
前記ラベル相対位置検出工程により検出された前記相対位置に基づき、前記ブリスタフィルムに対する前記ラベル部材の貼付位置についての補正及び該貼付位置についての良否判定のうちの少なくとも一方を行うことを特徴とするブリスタシートの製造方法。
上記手段8によれば、上記手段1と同様の作用効果が奏される。
PTPシートを示す斜視図である。 PTPシートの部分拡大断面図である。 PTPフィルムを示す斜視図である。 ラベル部材が貼付されたPTPシートの背面側を示す平面図である。 ラベル部材が開封された状態のPTPシートの背面側を示す平面図である。 PTP包装機の概略構成を示す模式図である。 ラベル貼付装置等の概略構成を示す模式図である。 撮像装置によって得られる画像を示す図である。 ラベル部材の貼付位置にずれが生じている場合における画像を示す図である。 ラベル部材に傾きが生じている場合における画像を示す図である。 ラベル部材に破れなどが生じている場合における画像を示す図である。 別の実施形態におけるラベル部材の相対位置を説明するための図である。
以下に、一実施形態について図面を参照しつつ説明する。まず、「ブリスタシート」としてのPTPシートの構成について説明する。
図1,2に示すように、PTPシート1は、複数のポケット部2を備えた容器フィルム3と、ポケット部2を塞ぐようにして容器フィルム3に取着されたカバーフィルム4とを有している。
本実施形態における容器フィルム3は、例えばPP(ポリプロピレン)やPVC(ポリ塩化ビニル)等の透明の熱可塑性樹脂材料により形成され、透光性を有している。一方、カバーフィルム4は、例えばポリプロピレン樹脂等からなるシーラントが表面に設けられた不透明材料(例えばアルミニウム箔等)により構成されている。勿論、各フィルム3,4の材料は、これらに限定されるものではなく、他の材質のものを採用してもよい。
PTPシート1には、その長手方向に沿って配列された3個のポケット部2からなるポケット列が、その短手方向に2列形成されている。つまり、計6個のポケット部2が形成されている。各ポケット部2には、「内容物」としての錠剤5が1つずつ収容されている。
PTPシート1は、帯状の容器フィルム3及び帯状のカバーフィルム4から形成された帯状のPTPフィルム6(図3参照)がシート状に打抜かれることによって製造されるものであり、平面視略矩形状に形成されている。本実施形態では、PTPフィルム6が「ブリスタフィルム」に相当する。本実施形態におけるPTPフィルム6は、その幅方向に沿って1シート分に対応する数(つまり3個)のポケット部2が配列された構成となっている。
また、図4及び図5に示すように、PTPシート1のカバーフィルム4側には、ラベル部材7が貼付されている。
本実施形態におけるラベル部材7は、紙材製の2つ折りタイプのものであり、カバーフィルム4に貼付される固定片部7aと、該固定片部7aの一側部にて開閉自在に連接された扉片部7bとを有している。
但し、貼付当初のラベル部材7は、ラベル部材7の折れ目となる固定片部7aと扉片部7bとの連接部を除く3辺が、固定片部7aに対し剥離可能な状態で接着等され、閉じられた状態となっている。そして、利用者が扉片部7bの接着等された部分を固定片部7aから引き剥がすことにより、図5に示すように、ラベル部材7は開封された状態となる。
固定片部7aの外側面には感圧接着剤層が設けられており、ラベル部材7は該感圧接着剤層を介してカバーフィルム4に貼付されている。固定片部7aには、各ポケット部2の周縁形状に沿ってミシン目が形成されることにより、切取り可能な取出部7cが形成されている。これにより、利用者はラベル部材7を剥がすことなく、ポケット部2に収容された錠剤5を、固定片部7aを介して容易に取り出すことができる。尚、本実施形態において、取出部7cは、ポケット部2の周縁形状(ポケット部2の開口形状)よりも一回り大きなものとされている。
また、固定片部7a及び扉片部7bの内側面、並びに扉片部7bの外側面には、錠剤5 の名称、用法、効能、服用個数、服用時間など、錠剤5に関する各種情報が印刷されている。
次に、上記PTPシート1を製造するためのPTP包装機10の概略構成について説明する。本実施形態では、PTP包装機10が「ブリスタ包装機」を構成する。
図6に示すように、PTP包装機10の最上流側では、帯状の容器フィルム3の原反がロール状に巻回されている。ロール状に巻回された容器フィルム3の引出し端側は、ガイドロール13に案内されている。容器フィルム3は、ガイドロール13の下流側において間欠送りロール14に掛装されている。間欠送りロール14は、間欠的に回転するモータに連結されており、容器フィルム3を間欠的に搬送する。
ガイドロール13と間欠送りロール14との間には、容器フィルム3の搬送経路に沿って、加熱装置15及びポケット部形成装置16が順に配設されている。そして、加熱装置15によって容器フィルム3が加熱されて該容器フィルム3が比較的柔軟になった状態において、ポケット部形成装置16によって容器フィルム3の所定位置に複数のポケット部2が形成される。ポケット部2の形成は、間欠送りロール14による容器フィルム3の搬送動作間のインターバルの際に行われる。
間欠送りロール14から送り出された容器フィルム3は、テンションロール18、ガイドロール19及びフィルム受けロール20の順に掛装されている。フィルム受けロール20は、一定回転するモータに連結されているため、容器フィルム3を連続的に且つ一定速度で搬送する。テンションロール18は、容器フィルム3を弾性力によって緊張する側へ引っ張った状態とされており、間欠送りロール14とフィルム受けロール20との搬送動作の相違による容器フィルム3の弛みを防止して容器フィルム3を常時緊張状態に保持する。
ガイドロール19とフィルム受けロール20との間には、容器フィルム3の搬送経路に沿って、充填装置21及び検査装置22が順に配設されている。
充填装置21は、例えば所定間隔毎にシャッタを開いて錠剤5を自由落下させること等により各ポケット部2に錠剤5を充填する。検査装置22は、例えば錠剤5が各ポケット部2に確実に充填されているか否か、錠剤5の異常の有無、ポケット部2への異物混入の有無などに関する検査を行う。
一方、帯状に形成されたカバーフィルム4の原反は、最上流側においてロール状に巻回されている。ロール状に巻回されたカバーフィルム4の引出し端は、ガイドロール24によって加熱ロール25の方へと案内されている。
加熱ロール25は、前記フィルム受けロール20に圧接可能となっており、両ロール20,25間に容器フィルム3及びカバーフィルム4が送り込まれるようになっている。そして、容器フィルム3及びカバーフィルム4が、両ロール20,25間を加熱圧接状態で通過することにより、容器フィルム3にカバーフィルム4が取着され、ポケット部2がカバーフィルム4で塞がれる。その結果、錠剤5が各ポケット部2に収容された帯状のPTPフィルム6が製造される。本実施形態では、フィルム受けロール20及び加熱ロール25が「取着手段」を構成する。また、両ロール20,25によって容器フィルム3に対しカバーフィルム4を取着する工程が「取着工程」に相当する。
フィルム受けロール20から送り出されたPTPフィルム6は、テンションロール27及び間欠送りロール28の順に掛装されている。間欠送りロール28は、間欠的に回転するモータに連結されているため、PTPフィルム6を間欠的に搬送する。テンションロール27は、PTPフィルム6を弾性力によって緊張する側へ引っ張った状態とされており、前記フィルム受けロール20と間欠送りロール28との搬送動作の相違によるPTPフィルム6の弛みを防止してPTPフィルム6を常時緊張状態に保持する。
また、フィルム受けロール20とテンションロール27との間におけるPTPフィルム6の搬送経路には、ラベル貼付システム30が配設されている。ラベル貼付システム30の詳細については後述する。
間欠送りロール28から送り出されたPTPフィルム6は、テンションロール31及び間欠送りロール32の順に掛装されている。間欠送りロール32は、間欠的に回転するモータに連結されているため、PTPフィルム6を間欠的に搬送する。テンションロール31は、PTPフィルム6を弾性力によって緊張する側へ引っ張った状態とされており、前記間欠送りロール28,32間でのPTPフィルム6の弛みを防止する。
間欠送りロール28とテンションロール31との間には、PTPフィルム6の搬送経路に沿って、刻印装置34が順に配設されている。刻印装置34は、PTPフィルム6の所定位置(例えばタグ部)に刻印を付す機能を有する。尚、図1等では、刻印の図示を省略している。
間欠送りロール32から送り出されたPTPフィルム6は、その下流側においてテンションロール35及び連続送りロール36の順に掛装されている。間欠送りロール32とテンションロール35との間には、PTPフィルム6の搬送経路に沿って、シート打抜装置37が配設されている。シート打抜装置37は、ポケット部2を基準としたPTPフィルム6の所定位置を打抜く(切離す)機能を有する。PTPフィルム6を打抜く(切離す)ことで、PTPシート1が得られる。本実施形態では、シート打抜装置37が「切離手段」を構成する。また、シート打抜装置37によってPTPフィルム6を切離してPTPシート1を得る工程が「切離工程」に相当する。
シート打抜装置37によって得られたPTPシート1は、コンベア39によって搬送され、完成品用ホッパ40に貯留される。但し、前記検査装置22、又は、それぞれ後述する貼付位置良否判定部75若しくは状態判定部76によって不良判定がなされた場合、この不良判定に係るPTPシート1は、完成品用ホッパ40へ送られることなく、図示しない不良シート排出機構によって別途排出される。
前記連続送りロール36の下流側には、裁断装置41が配設されている。そして、シート打抜装置37による打抜き後に帯状に残った残材部(スクラップ部)を構成する不要フィルム部42は、テンションロール35及び連続送りロール36に案内された後、裁断装置41に導かれる。裁断装置41は、不要フィルム部42を所定寸法に裁断する。裁断された不要フィルム部42(スクラップ)はスクラップ用ホッパ43に貯留された後、別途廃棄処理される。
次いで、ラベル貼付システム30の構成について図7を参照して詳しく説明する。ラベル貼付システム30は、ラベル貼付装置50、X線照射装置61、撮像装置62及び制御装置70を備えている。本実施形態では、ラベル貼付装置50が「ラベル貼付手段」を構成し、同様に、X線照射装置61が「X線照射手段」を、撮像装置62が「撮像手段」を、それぞれ構成する。
まず、ラベル貼付装置50について説明する。ラベル貼付装置50は、搬送されるPTPフィルム6におけるカバーフィルム4側に対応して配設されており、該カバーフィルム4に対しラベル部材7を貼付するものである。
ラベル貼付装置50の上流側には、帯状の剥離紙51を巻回した供給ロール52が回転自在に配設されている。剥離紙51の表面には、複数のラベル部材7が所定間隔で剥離可能に貼付されている。各ラベル部材7は、その折り目が剥離紙51の移送方向に向く(該剥離紙51の幅方向に延びる)ようにして該剥離紙51に貼付されている。尚、本実施形態では、誤差を吸収するため、PTPフィルム6におけるPTPシート1のシート形成ピッチよりも、剥離紙51におけるラベル部材7の貼付ピッチが若干短く設定されている。
ラベル貼付装置50の最下流側には、剥離紙51を巻き取る巻取りロール53が設けられている。巻取りロール53のやや上流側には、剥離紙51を供給ロール52から引き出し順次移送する一対の駆動ロール54a,54bが設けられている。駆動ロール54a,54bは、制御装置70により駆動制御される。
供給ロール52から引き出された剥離紙51は、反転部材55に掛装された後、案内ロール56を経て、駆動ロール54a,54b間を通り、巻取りロール53によって巻き取られるようになっている。
反転部材55は、搬送されるPTPフィルム6のカバーフィルム4側に近接して配置されている。反転部材55は、その先端部が後述する貼付ロール57a,57bに向けて先細るような断面三角形状をなしている。
反転部材55に掛装された剥離紙51は、その裏面を反転部材55の表面に当接させた状態で反転部材55の先端部にて鋭角状に折り返されている。つまり、反転部材55にて剥離紙51の移送方向が反転されるようになっている。このように反転部材55にて剥離紙51の移送方向が反転することにより、該剥離紙51の表面に貼付されているラベル部材7は該剥離紙51から剥離する。
また、反転部材55の先端部近傍には、PTPフィルム6を挟み込むようにして一対の貼付ロール57a,57bが設けられている。そして、反転部材55にて剥離紙51から剥離したラベル部材7は、貼付ロール57a,57b間に導かれることによって、PTPフィルム6のカバーフィルム4に押し付けられ、貼付される。
このようにしてラベル貼付装置50では、反転部材55の先端部にて剥離紙51から剥離されつつ、PTPフィルム6の連続送り動作に同期して送出されたラベル部材7が、貼付ロール57a,57b間に順次導かれ、PTPフィルム6のカバーフィルム4側におけるPTPシート1に相当する部位に貼付される。このような工程が繰り返されることにより、ラベル部材7が順次、PTPフィルム6に貼付されていくこととなる。本実施形態では、ラベル貼付装置50によって、PTPフィルム6に対しラベル部材7を貼付する工程が「ラベル貼付工程」に相当する。
尚、剥離紙51の搬送方向に沿った反転部材55の上流側には、ラベル部材7の位置を検知するセンサ59が設けられている。センサ59は、PTPフィルム6側に対するラベル部材7の送出しタイミングを調節するために利用される。センサ59の検知結果は、制御装置70に入力される。
次いで、X線照射装置61及び撮像装置62について説明する。X線照射装置61は、PTPフィルム6の容器フィルム3側に配置されており、PTPフィルム6に対し該PTPフィルム6(特に容器フィルム3、カバーフィルム4及びラベル部材7)を透過可能なX線を照射する。
撮像装置62は、PTPフィルム6の搬送経路に沿った、ラベル貼付装置50によってラベル部材7の貼付を行う位置とシート打抜装置37によってPTPフィルム6の切離しを行う位置との間において、ラベル部材7の貼付されたPTPフィルム6を撮像する。撮像装置62は、PTPフィルム6のカバーフィルム4側に配置されており、PTPフィルム6を挟んでX線照射装置61と対向した状態とされている。尚、X線照射装置61及び撮像装置62の配置位置を入れ替えてもよい。
また、撮像装置62は、X線を検出可能な複数のX線検出素子(不図示)を備えており、PTPフィルム6を透過したX線に基づくX線透過画像を得る。本実施形態では、X線透過画像として、少なくとも、PTPフィルム6の切離予定位置Ub(図8にて二点鎖線で示す部位)内に位置する(つまり1枚のPTPシート1に対応する)複数のポケット部2と1のラベル部材7とを含む画像が取得される(図8参照)。
さらに、本実施形態において、X線照射装置61及び撮像装置62は、PTPフィルム6の搬送経路に沿った、前記ラベル貼付装置50によってラベル部材7の貼付を行う位置の直下流に設けられている。尚、「ラベル部材7の貼付を行う位置の直下流」とは、例えば、PTPフィルム6の搬送経路に沿った、ラベル貼付装置50によってラベル部材7の貼付が行われる位置と、該位置から数シート分(例えば2~10シート分など)だけ下流の位置との間の範囲をいう。
尚、X線照射装置61及び撮像装置62は、X線を遮蔽可能な材質で構成された遮蔽ボックス(不図示)内に収容されている。遮蔽ボックスは、PTPフィルム6を通過させるためのスリット状の開口が設けられている他は、外部へのX線の漏洩を極力抑えた構造となっている。
次いで、制御装置70について説明する。制御装置70は、演算手段としてのCPUや、各種プログラムを記憶するROM、演算データや入出力データなどの各種データを一時的に記憶するRAMなどを備えた、いわゆるコンピュータシステムとして構成されている。制御装置70は、カメラタイミング制御部71、画像メモリ72、判定用メモリ73、ラベル相対位置検出部74、貼付位置良否判定部75、状態判定部76、結果記憶部77及び補正制御部78を備えている。本実施形態では、ラベル相対位置検出部74が「ラベル相対位置検出手段」を構成し、状態判定部76が「状態判定手段」を構成する。
カメラタイミング制御部71は、撮像装置62の撮像タイミングを制御する。かかる撮像タイミングはPTP包装機10に設けられた図示しないエンコーダからの信号に基づいて制御され、PTPフィルム6を所定量(例えば1~3シート分)送るごとに撮像装置62による撮像が行われる。
画像メモリ72は、撮像装置62により得られたX線透過画像を記憶する。この画像メモリ72に記憶されたX線透過画像に基づいて、ラベル部材7の貼付位置に関する良否判定や補正が実行される。また、このX線透過画像に基づいて、ラベル部材7自体の良否判定も行われる。
判定用メモリ73は、判定に用いられる各種情報を記憶するためのものである。各種情報には、ラベル部材7の貼付位置に関する良否や貼付位置の補正の要否について判定をするための判定基準(位置判定基準)、ラベル部材7自体の状態に関する良否を判定するための判定基準(状態判定基準)、及び、X線透過画像中における検査対象範囲を設定するための情報、X線透過画像中におけるポケット部2部分を特定するための情報などが含まれる。
位置判定基準には、例えば、第一位置判定用閾値T1、第二位置判定用閾値T2、傾き判定用閾値T3、補正要否判定用閾値T4及び理想距離Lrなどが含まれる。位置判定用閾値T1,T2は、PTPフィルム6の搬送方向に沿ったラベル部材7の貼付位置の良否を判定するための数値である。特に閾値T1は、貼付位置に関する許容範囲の最小値を示し、閾値T2は該許容範囲の最大値を示す。傾き判定用閾値T3は、貼付されたラベル部材7における傾きの有無を判定するための数値である。補正要否判定用閾値T4は、貼付位置の補正を行うか否かについて判定するための数値である。理想距離Lrは、PTPフィルム6の搬送方向に沿った、ラベル部材7の所定の長辺部から予め設定された所定のポケット部2までの設計上の距離をいう。
状態判定基準には、例えば、面積閾値T5,T7及び長さ閾値T6,T8などが含まれる。各閾値T5~T8は、ラベル部材7における破れや孔、しわの有無を判定するために用いられる。
また、判定用メモリ73には、X線透過画像に対する二値化処理に用いられる第一数値や第二数値なども記憶されている。第一数値は、ラベル部材7における破れや孔の発生が疑われる部分を抽出するために利用される。第二数値は、ラベル部材7におけるしわの発生が疑われる部分を抽出するために利用される。
ラベル相対位置検出部74は、PTPフィルム6の搬送経路に沿った、ラベル貼付装置50によってラベル部材7の貼付を行う位置とシート打抜装置37によってPTPフィルム6の切離しを行う位置との間における、容器フィルム3の所定の基準部位に対するラベル部材7の相対位置を検出する。本実施形態では、前記基準部位がポケット部2に設定されている。そして、ラベル相対位置検出部74は、撮像装置62によって得られたX線透過画像に基づき、PTPフィルム6の幅方向に沿って異なる位置に設けられた複数のポケット部2ごとに、ポケット部2に対するラベル部材7の相対位置を検出する。
より詳しくは、ラベル相対位置検出部74は、前記相対位置として、PTPフィルム6の搬送方向に沿った、ラベル部材7の所定の長辺部から予め設定された2つのポケット部2までの距離L1,L2(図8参照)を検出する。距離L1,L2は、ラベル部材7ごとに検出される。本実施形態では、ラベル相対位置検出部74によって、容器フィルム3の基準部位(ポケット部2)に対するラベル部材7の相対位置を検出する工程が「ラベル相対位置検出工程」に相当する。
貼付位置良否判定部75は、ラベル相対位置検出部74による検出結果(つまり距離L1,L2)に基づき、PTPフィルム6に対するラベル部材7の貼付位置についての良否判定を行う。本実施形態において、貼付位置についての良否判定は、2種類行われる。
貼付位置に係る1つ目の良否判定は、PTPフィルム6の搬送方向に沿った位置ずれに関するものである。この良否判定は、判定用メモリ73に記憶された位置判定用閾値T1,T2と検出結果(距離L1,L2)とを用いて行われる。例えば、距離L1若しくは距離L2が前記閾値T1よりも小さい、又は、距離L1若しくは距離L2が前記閾値T2よりも大きい場合(図9参照)、前記搬送方向に沿ったラベル部材7の位置ずれが生じており、位置ずれの点で貼付位置は不良であると判定される。一方、距離L1及び距離L2がそれぞれ閾値T1以上閾値T2以下である場合、位置ずれは許容範囲内であり、位置ずれの点で貼付位置は良であると判定される。
また、貼付位置に係る2つ目の良否判定は、ラベル部材7の傾きに関するものである。この良否判定は、判定用メモリ73に記憶された傾き判定用閾値T3と検出結果(距離L1,L2)とを用いて行われる。例えば、距離L1及び距離L2の差分が前記閾値T3よりも大きい場合、ラベル部材7の傾き(図10参照)が生じており、傾きの点で貼付位置は不良であると判定される。一方、前記差分が前記閾値T3以下であれば、ラベル部材7の傾きはほとんどなく、傾きの点で貼付位置は良であると判定される。
状態判定部76は、撮像装置62により得られた画像に基づき、ラベル部材7自体の良否を判定する。この良否判定、例えば次のように行われる。まず、前記第一数値を用いて、得られた画像に対し二値化処理を施されることで、第一処理画像が取得される。第一処理画像では、ラベル部材7における孔や破れの疑いのある部分などが「1(明部)」となり、ラベル部材7における正常な部分などが「0(暗部)」となる。
また、前記第二数値を用いて、撮像装置62により得られた画像に二値化処理が施されることで、第二処理画像が取得される。第二処理画像では、ラベル部材7における正常な部分などが「1(明部)」となり、ラベル部材7におけるしわの疑いのある部分や錠剤5などが「0(暗部)」となる。
そして、第一処理画像及び第二処理画像のそれぞれに対し所定のマスキング処理が施されることで、錠剤5などが検査対象から除外される。
その上で、第一処理画像において、「1(明部)」についての連結成分を特定する処理が行われるとともに、連結成分(塊部分)の面積及び長さが算出される。そして、算出した面積が面積閾値T5以下よりも大きかったり、算出した長さが長さ閾値T6よりも大きかったりする場合には、破れB1や孔B2(図11参照)が存在しているものと判定し、ラベル部材7の状態は不良であると判定される。一方、そうでない場合には、破れB1や孔B2は存在しないものと判定される。
また、第二処理画像においては、「0(暗部)」についての連結成分を特定する処理が行われるとともに、連結成分(塊部分)の面積及び長さが算出される。そして、算出した面積が面積閾値T7以下よりも大きかったり、算出した長さが長さ閾値T8よりも大きかったりする場合には、しわB3(図11参照)が存在しているものと判定し、ラベル部材7の状態は不良であると判定される。一方、そうでない場合には、しわB3が存在しないものと判定される。そして、破れB1、孔B2又はしわB3が存在しないと判定された場合、ラベル部材7自体の状態は良であると判定される。尚、上述の判定手法は、あくまで一例であり、判定手法を適宜変更してもよい。
また、貼付位置良否判定部75や状態判定部76にて不良判定された場合、制御装置70により、不良判定に係るラベル部材7の貼付されたPTPシート1が排出されるように前記不良シート排出機構の動作が制御される。
結果記憶部77は、ラベル相対位置検出部74により得られた検出結果(つまり距離L1,L2)と、貼付位置良否判定部75及び状態判定部76による良否判定結果を記憶する。
補正制御部78は、PTPフィルム6に対するラベル部材7の貼付位置の補正要否についての判定や、PTPフィルム6側に対するラベル部材7の送出し動作の制御などを行う。補正制御部78は、フィルム受けロール20のエンコーダ(不図示)の値に基づき、PTPフィルム6におけるPTPシート1に相当する部位(切離予定位置)がどこに存在するかを正確に把握可能とされている。
補正制御部78による、PTPフィルム6に対するラベル部材7の貼付位置の補正要否についての判定は、ラベル相対位置検出部74により得られた検出結果(距離L1,L2)に基づき、次のようにして行われる。すなわち、距離L1及び距離L2の平均値が算出されるとともに、該平均値と判定用メモリ73に記憶された前記補正要否判定用閾値T4とが比較される。尚、平均値に代えて、距離L1,L2のいずれか一方を用いてもよい。そして、平均値が補正要否判定用閾値T4よりも大きい場合、ラベル部材7の貼付位置に関する補正が必要と判定される。一方、平均値が前記閾値T4以下である場合、ラベル部材7の貼付位置に関する補正は不要と判定される。
ラベル部材7の貼付位置の補正が必要と判定された場合、補正量aが算出される。補正量aは、判定用メモリ73に記憶された理想距離Lrから前記平均値を減算することで算出される。
また、補正制御部78による、PTPフィルム6側に対するラベル部材7の送出し動作の制御は、次のように行われる。すなわち、基本的には、PTPフィルム6の連続搬送と同期するようにしてラベル部材7が送出される(剥離紙51が移送される)ように、駆動ロール54a,54bの動作が制御される。また、センサ59によりラベル部材7が検出されたときに、一旦、剥離紙51の移送が停止されるように駆動ロール54a,54bの動作が制御される。尚、センサ59によりラベル部材7が検出されたとき、PTPフィルム6のうちこのラベル部材7が貼付される予定の部位は、所定位置よりも上流側に位置している。この所定位置は、ラベル部材7の貼付が行われる位置よりも上流側にある。
そして、ラベル部材7の貼付位置の補正が不要であると判定されているときには、切離予定位置(切離予定位置のうちの特定の位置)が前記所定位置に達するタイミングで剥離紙51の移送停止が解除されるように駆動ロール54a,54bの動作が制御される。これにより、ラベル部材7の送出しが再開され、PTPフィルム6における適切な位置にラベル部材7が貼付される。
一方、ラベル部材7の貼付位置に関する補正が必要であると判定されているときには、切離予定位置がPTPフィルム6の搬送方向に沿って前記所定位置から補正量aの分だけずれた位置に達するタイミングで剥離紙51の移送停止が解除されるように駆動ロール54a,54bの動作が制御される。これにより、PTPフィルム6に対するラベル部材7の貼付位置が補正量aの分だけ補正される。その結果、貼付されたラベル部材7に係る距離L1,L2が理想距離Lrにより近づくことになり、貼付位置のずれが修正されることとなる。尚、上記のような貼付位置の補正に係る制御は、再び貼付位置の補正が必要と判定されるまで継続して行われる。
以上詳述したように、本実施形態によれば、PTPフィルム6を切離した後にラベル部材7の貼付位置を検出している訳ではなく、ラベル部材7がシート打抜装置37に至る前に該ラベル部材7の位置が検出され、その検出結果に基づき、該ラベル部材7の貼付位置に係る良否判定や、以後に貼付されるラベル部材7の貼付位置の補正が行われる。従って、何らかの不具合によってPTPフィルム6の切離予定位置(打抜予定位置)に対するラベル部材7の貼付位置にずれが生じたとしても、該ラベル部材7がシート打抜装置37に至る前に、不良検出をしたり、貼付位置の補正を行ったりすることができる。これにより、貼付位置の不良により廃棄せざるを得ないPTPフィルム6(PTPシート1)の量を減らすことができ、生産コストの低減を図ることができる。
また、PTPフィルム6を切離す前の段階で、自動的に、貼付位置の良否を判断したり、貼付位置の補正を行ったりすることができるため、PTP包装機10によって製造されるPTPシート1の品種を切換えるときの作業が非常に容易になる。さらに、作業に伴い多くの資材が無駄になることをより確実に防止できる。
加えて、シート打抜装置37によるPTPフィルム6の切離しは「ポケット部2」を基準として行われるところ、検出されるラベル部材7の相対位置は、容器フィルム3の「ポケット部2」に対するものとされている。そのため、結果的に、検出されるラベル部材7の相対位置は、切離予定位置(打抜予定位置)を基準としたものとなる。従って、切離予定位置を基準として、貼付位置についての補正や良否判定を行うことができ、補正や良否判定に係る精度を良好なものとすることができる。
併せて、容器フィルム3に必ず設けられるポケット部2を前記基準部位としているため、ラベル部材7の相対位置の検出に係る利便性を高めることができる。
さらに、ラベル相対位置検出部74は、容器フィルム3の基準部位(ポケット部2)とラベル部材7とが含まれる画像(1つの画像)に基づき、ラベル部材7の相対位置を検出する。従って、相対位置を容易にかつ精度よく検出することができる。これにより、処理負担の軽減を図ることができるとともに、貼付位置に関する良否判定や補正をより正確に行うことができる。
加えて、X線照射装置61等を用いることで、容器フィルム3やカバーフィルム4にアルミニウムなどの金属が用いられている場合であっても、容器フィルム3の基準部位(ポケット部2)とラベル部材7とが存在する画像(X線透過画像)を容易に得ることができる。これにより、ラベル部材7の相対位置をより容易にかつより精度よく検出することができる。
また、ラベル相対位置検出部74は、PTPフィルム6の幅方向に沿って異なる位置に設けられた複数のポケット部2(基準部位)ごとに、ポケット部2に対するラベル部材7の相対位置を複数検出する。そして、その検出された複数の相対位置に基づき、ラベル部材7の貼付位置に関する良否判定が行われる。従って、ラベル部材7に傾きが生じているか否かについての判定を行うことが可能となり、ラベル部材7の貼付位置に関する検査精度をより高めることができる。
加えて、本実施形態では、ラベル部材7の貼付が行われる位置の直下流でラベル部材7の相対位置を検出することができるため、貼付位置の不良により廃棄せざるを得ないPTPフィルム6(PTPシート1)を著しく減らすことができる。その結果、生産コストの低減を非常に効果的に図ることができる。また、PTPシート1の品種切換に係る資材の無駄を大幅に減らすことも可能となる。
併せて、状態判定部76によって、ラベル部材7自体の状態に関する良否判定を行うことができる。従って、ラベル部材7が貼付されてなるPTPシート1の品質向上をより確実に図ることができる。
さらに、ラベル部材7の状態に関する良否判定は、ラベル部材7の相対位置を検出するための画像に基づき行われるため、この良否判定のために別途の画像を得たり、別途の画像を得るための装置(例えば、カメラなど)を設けたりする必要はない。従って、PTP包装機10の大型化や複雑化を防ぐことができ、ひいてはPTP包装機10の製造やメンテナンスに係るコストの増大抑制を図ることができる。
尚、上記実施形態の記載内容に限定されず、例えば次のように実施してもよい。勿論、以下において例示しない他の応用例、変更例も当然可能である。
(a)上記実施形態において、X線照射装置61及び撮像装置62は、PTPフィルム6の搬送経路に沿った、ラベル貼付装置50によってラベル部材7の貼付を行う位置の直下流に設けられている。これに対し、X線照射装置61及び撮像装置62の設置位置を、PTPフィルム6の搬送経路に沿った、ラベル貼付装置50によってラベル部材7の貼付を行う位置と、シート打抜装置37によってPTPフィルム6の切離しを行う位置との間の範囲内で適宜変更してもよい。従って、例えば、X線照射装置61及び撮像装置62を、PTPフィルム6の搬送経路に沿って刻印装置34よりも下流に設けてもよい。
(b)上記実施形態において、容器フィルム3の基準部位はポケット部2に設定されているが、該基準部位をポケット部2以外としてもよい。従って、前記基準部位を、例えば、容器フィルム3に形成された、ポケット部2に対し一定の位置関係を有するマークなどとしてもよい。
(c)上記実施形態において、補正制御部78は、切離予定位置がPTPフィルム6の搬送方向に沿って所定位置から補正量aの分だけずれた位置に達するタイミングで剥離紙51の移送停止を解除することで、ラベル部材7の貼付位置を補正するように構成されている。これに対し、補正制御部78は、切離予定位置が所定位置に達する前段階にセンサ59によりラベル部材7が検出されたときに、剥離紙51の一時停止位置を補正量aの分だけずらすことで、ラベル部材7の貼付位置を補正するものであってもよい。つまり、ラベル部材7の貼付位置の補正は、一時停止された剥離紙51(ラベル部材7)の動き出しのタイミングを調節することで行ってもよいし、剥離紙51(ラベル部材7)の一時停止位置を調節することで行ってもよい。
(d)上記実施形態では、ラベル相対位置検出部74によって、容器フィルム3の基準部位に対するラベル部材7の相対位置として、PTPフィルム6の搬送方向に沿った2つの距離L1,L2を検出するように構成されているが、1又は3以上の距離を検出するようにしてもよい。
また、ラベル相対位置検出部74は、前記相対位置として、PTPフィルム6の搬送方向と直交する方向(つまり、PTPフィルム6の幅方向)に沿った距離(例えば、ポケット部2及びラベル部材7の短辺部間の距離)を検出するものであってもよい。そして、貼付位置良否判定部75は、検出結果に基づき、前記搬送方向と直交する方向に沿ったラベル部材7の貼付位置の良否を判定するように構成されていてもよい。
(e)ラベル部材7の相対位置は、容器フィルム3の基準部位からラベル部材7の外縁(短辺部や長辺部)までの距離に限定されるものではなく、前記基準部位からラベル部材7の中心又は重心までの距離などであってもよい。
また、ラベル部材7の相対位置としての距離以外の要素を利用してもよい。例えば、図12に示すように、前記相対位置として、ポケット部2から一定の位置(例えば、適切に貼付されたラベル部材7の外縁を含む位置)にある容器フィルム3の基準部位Kに対するラベル部材7の占める面積を用いてもよい。この場合、該面積に基づき貼付位置に係る良否判定を行うことができる。勿論、複数の基準部位Kを設定し、前記相対位置として、各基準部位Kに対するラベル部材7の占める面積(複数の面積)を用いてもよい。
(f)上記実施形態では、ラベル部材7の貼付位置についての良否判定及び該貼付位置の補正の双方が行われるように構成されているが、両者のうちの一方のみが行われる構成としてもよい。例えば、ラベル部材7の貼付位置についての良否判定のみが行われるように構成してもよい。
(g)上記実施形態において、状態判定部76は、ラベル部材7における破れや孔、しわの有無を判定するように構成されているが、その他の項目(例えば、異物の付着や固定片部7aに対する扉片部7bの位置関係など)についての良否判定を行うものであってもよい。また、状態判定部76によるラベル部材7自体の良否判定が行われない構成としてもよい。
さらに、ラベル部材7の貼付位置についての良否判定、該貼付位置の補正、及び、ラベル部材7自体の良否判定のうちの少なくとも1つのみが行われる構成としてもよい。
(h)上記実施形態では、フィルム受けロール20とテンションロール27との間において、PTPフィルム6に対しラベル部材7の貼付がなされるように構成されているが、ラベル部材7の貼付を行う位置はこれに限定されるものではない。ラベル部材7の貼付を行う位置は、フィルム受けロール20及び加熱ロール25によって容器フィルム3にカバーフィルム4を貼着する位置よりも下流であって、シート打抜装置37によってPTPフィルム6の打抜きを行う位置よりも上流であれば、適宜変更可能である。
(i)ラベル貼付装置50の構成は、上記実施形態で挙げたものに限定されない。従って、例えば、断面三角形状の反転部材55に代えて、断面円形状の反転部材や、回転可能なロール状の反転部材を採用してもよい。
(j)上記実施形態では、X線照射装置61からX線を照射し、PTPフィルム6を透過したX線に基づくX線透過画像によって、容器フィルム3の基準部位(ポケット部2)に対するラベル部材7の相対位置が検出されるように構成されている。これに対し、X線照射装置を用いず、例えば、PTPフィルム6を挟んで一対の撮像装置を設置し、これら撮像装置により得られた一対の画像(容器フィルム3側を撮像してなる画像、及び、ラベル部材7側を撮像してなる画像)に基づき、前記相対位置を検出するように構成してもよい。この場合、撮像装置による撮像対象に向けて所定の光(例えば、赤外光など)を照射する照射手段を設けてもよい。
(k)上記実施形態では、ラベル部材7が紙材により形成されているが、ラベル部材7の材質はこれに限定されるものではなく、例えば樹脂を原料としたフィルム基材など他の材質のものであってもよい。
また、ラベル部材7は、上記実施形態の2つ折りタイプのものに限定されず、例えば折り目のない1枚タイプのものや、2つ折りタイプの中に使用説明書等を備えたブックレット型のものであってもよい。
さらに、上記実施形態のラベル部材7には、各ポケット部2の周縁形状に沿ってミシン目が形成されることにより、切取り可能な取出部7cが形成されているが、これに代えて、例えばポケット部2に対応して切込み(例えば、十字状の切込み等)や開口部などを形成することにより、取出部とした構成としてもよい。また、取出部7cを省略した構成としてもよい。
(l)上記実施形態で挙げたPTPシート1の構成は一例であり、例えば、PTPシート1が有するポケット部2の数や配列などを適宜変更してもよい。
(m)上記実施形態において、PTPフィルム6は、その幅方向に沿って1シート分に対応する数のポケット部2が配列された構成となっているが、PTPフィルム6の構成はこれに限定されるものではない。例えば、PTPフィルム6は、その幅方向に沿って2シート分以上に対応する数のポケット部2が配列された構成であってもよい。また、PTPフィルム6の構成に合わせて、ラベル部材7が複数列に並んだ状態で貼付されてなる剥離紙51を用いてもよい。
(n)上記実施形態では、内容物が錠剤5である場合について具体化しているが、内容物の種別、形状等については特に限定されるものではなく、例えば食品や電子部品等が内容物として収容される構成であってもよい。
1…PTPシート(ブリスタシート)、2…ポケット部、3…容器フィルム、4…カバーフィルム、5…錠剤(内容物)、6…PTPフィルム(ブリスタフィルム)、7…ラベル部材、10…PTP包装機(ブリスタ包装機)、20…フィルム受けロール(取着手段)、25…加熱ロール(取着手段)、50…ラベル貼付装置(ラベル貼付手段)、61…X線照射装置(X線照射手段)、62…撮像装置(撮像手段)、74…ラベル相対位置検出部(ラベル相対位置検出手段)、76…状態判定部(状態判定手段)。

Claims (8)

  1. 容器フィルムに形成されたポケット部に対し内容物が収容された状態で、該ポケット部を塞ぐように前記容器フィルムに対しカバーフィルムが取着されるとともに、前記カバーフィルムに対し所定のラベル部材が貼付されてなるブリスタシートを製造するためのブリスタ包装機であって、
    前記ポケット部に内容物が収容された帯状の前記容器フィルムに対し、帯状の前記カバーフィルムを取着する取着手段と、
    前記容器フィルムに対し前記カバーフィルムが取着されてなる帯状のブリスタフィルムに対し前記ラベル部材を貼付するラベル貼付手段と、
    前記ラベル部材が貼付された前記ブリスタフィルムを切離して前記ブリスタシートを得る切離手段と、
    前記ブリスタフィルムの搬送経路に沿った、前記ラベル貼付手段によって前記ラベル部材の貼付を行う位置と前記切離手段によって前記ブリスタフィルムの切離しを行う位置との間において、前記容器フィルムの所定の基準部位に対する前記ラベル部材の相対位置を検出するラベル相対位置検出手段とを備え、
    前記ラベル相対位置検出手段により検出された前記相対位置に基づき、前記ブリスタフィルムに対する前記ラベル部材の貼付位置についての補正及び該貼付位置についての良否判定のうちの少なくとも一方を行うことが可能に構成されていることを特徴とするブリスタ包装機。
  2. 前記ブリスタフィルムの搬送経路に沿った、前記ラベル貼付手段によって前記ラベル部材の貼付を行う位置と前記切離手段によって前記ブリスタフィルムの切離しを行う位置との間において、前記ラベル部材の貼付された前記ブリスタフィルムを撮像する撮像手段を有し、
    前記ラベル相対位置検出手段は、前記撮像手段により得られた画像に基づき、前記基準部位に対する前記ラベル部材の相対位置を検出するように構成されており、
    前記撮像手段によって得られる前記画像には、前記基準部位と前記ラベル部材とが含まれることを特徴とする請求項1に記載のブリスタ包装機。
  3. 前記ブリスタフィルムを挟んで前記撮像手段と対向するように配置され、前記ブリスタフィルムに対しX線を照射するX線照射手段を有し、
    前記ラベル相対位置検出手段は、前記撮像手段により得られた、前記ブリスタフィルムを透過したX線に基づくX線透過画像によって、前記基準部位に対する前記ラベル部材の相対位置を検出するように構成されていることを特徴とする請求項2に記載のブリスタ包装機。
  4. 前記撮像手段により得らえた前記画像に基づき、前記ラベル部材自体の状態に関する良否判定を行う状態判定手段を有することを特徴とする請求項2又は3に記載のブリスタ包装機。
  5. 前記撮像手段は、前記ブリスタフィルムの搬送経路に沿った、前記ラベル貼付手段によって前記ラベル部材の貼付を行う位置の直下流に設けられていることを特徴とする請求項2乃至4のいずれか1項に記載のブリスタ包装機。
  6. 前記基準部位は、前記ポケット部であることを特徴とする請求項1乃至5のいずれか1項に記載のブリスタ包装機。
  7. 前記ラベル相対位置検出手段は、前記ブリスタフィルムの幅方向に沿って異なる位置に設けられた複数の前記ポケット部ごとに、前記ポケット部に対する前記ラベル部材の相対位置を検出するように構成されており、
    前記ラベル相対位置検出手段により検出された複数の前記相対位置に基づき、少なくとも前記ブリスタフィルムに対する前記ラベル部材の貼付位置についての良否判定を行うことが可能な構成されていることを特徴とする請求項6に記載のブリスタ包装機。
  8. 容器フィルムに形成されたポケット部に対し内容物が収容された状態で、該ポケット部を塞ぐように前記容器フィルムに対しカバーフィルムが取着されるとともに、前記カバーフィルムに対し所定のラベル部材が貼付されてなるブリスタシートの製造方法であって、
    前記ポケット部に内容物が収容された帯状の前記容器フィルムに対し、帯状の前記カバーフィルムを取着する取着工程と、
    前記容器フィルムに対し前記カバーフィルムが取着されてなる帯状のブリスタフィルムに対し前記ラベル部材を貼付するラベル貼付工程と、
    前記ラベル部材が貼付された前記ブリスタフィルムを切離して前記ブリスタシートを得る切離工程と、
    前記ブリスタフィルムの搬送経路に沿った、前記ラベル貼付工程による前記ラベル部材の貼付が行われる位置と前記切離工程による前記ブリスタフィルムの切離しが行われる位置との間において、前記容器フィルムの所定の基準部位に対する前記ラベル部材の相対位置を検出するラベル相対位置検出工程とを含み、
    前記ラベル相対位置検出工程により検出された前記相対位置に基づき、前記ブリスタフィルムに対する前記ラベル部材の貼付位置についての補正及び該貼付位置についての良否判定のうちの少なくとも一方を行うことを特徴とするブリスタシートの製造方法。
JP2022005100A 2022-01-17 2022-01-17 ブリスタ包装機及びブリスタシートの製造方法 Pending JP2023104231A (ja)

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