JP7338506B2 - 消火栓 - Google Patents

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Description

本発明は、消火栓に関する。
近年、火災から人身や車両を守るための消火栓装置が普及している。また、上記のような消火栓装置の利便性を向上させるための技術が多く提案されている。
例えば、下記特許文献1~3には、監視員通路と道路との間に設けられる消火栓において、筐体の上面又は側面に設けられた扉の内側にノズルを保持する機構を設けた技術が記載されている。
また、下記特許文献4には、監視員通路と道路との間に設けられた消火栓において、道路側と監視員通路側の両方からノズルを取り出すための扉を設けた技術が記載されている。
特開2018-038781号公報 特開2017-209135号公報 特開2019-127420号公報 特開2018-086178号公報
しかしながら、上記特許文献1~3に記載の技術は、いずれも消火栓に設けられた扉自体にノズルを固定する機構に関するものである。扉自体にノズルを固定する機構においては、扉の開閉方向、角度に応じて、ノズルが所定の位置になるように調整する機構が必要となり、構造が複雑化する。また、ノズルを取り外す際には、消火栓に対して正対した状態で引き出す動作が最も引き出し力が少なくて済むが、扉の固定状態、又は開閉角度によっては正対してノズルを引き出すことが困難となる。
上記特許文献4に記載の技術は、道路側及び監視員通路側の両方に扉を設けることが記載されているものの、道路側及び監視員通路側へのノズルを取り出すことを可能とするノズルの固定構造については記載されていない。
そのため、上記特許文献1~4に記載の技術には、消火栓内部に固定されるノズルを道路側及び監視員通路側の両方から取り出す場合における、ノズルの取り出し易さ向上において改善の余地があった。
そこで、本発明は、上記問題に鑑みてなされたものであり、本発明の目的とするところは、消火栓内部に固定されるノズルの取り出し易さの向上させることが可能な消火栓を提供することである。
上記課題を解決するために、本発明のある観点によれば、筐体において互いに対向する二方向に消火栓扉を設け、該二方向からノズルの取り出しを可能とした消火栓であって、上記ノズルにおけるハンドルよりも先端側の部位を前記消火栓内に保持可能なノズルキャッチ部を備え、上記ノズルキャッチ部は、上記ノズルを固定するノズル固定部と、該ノズル固定部よりも上記二方向の取り出し方向に対して上記先端側の部位よりも狭い狭窄部とを有し、上記ノズルの取り出し時は、上記狭窄部を通過させて取り出すようにした、ことを特徴とする消火栓が提供される。
上記狭窄部は、上記先端側の部位が通過する位置に向かって付勢された、一対の板ばね構造とされてもよい。
上記ノズルキャッチ部は、上記二方向の取り出し方向において、上記狭窄部に対して上記ノズル固定部と反対側にガイド部を有し、上記ガイド部は、上記ノズル固定部に対し反対側へ行くに従って上記狭窄部よりも幅が広がってもよい。
上記消火栓は、上記ノズルキャッチ部よりも下方に設けられ、上記ノズルの後端側の部位を下方から支持する支持部をさらに有し、上記支持部は、上記二方向の取り出し方向に対して交差する方向に向かって延出されてもよい。
以上、説明したように本発明によれば、消火栓内部に固定されるノズルの取り出し易さを向上させることが可能な消火栓が提供される。
本発明の一の実施形態に係る消火栓の設置例を示す模式図である。 同実施形態に係る消火栓の設置例を示す模式図である。 同実施形態に係る消火栓の概略構成の一例を示す正面図である。 同実施形態に係る消火栓の概略構成の一例を示す正面図である。 同実施形態に係る消火栓の概略構成の一例を示す側面図である。 同実施形態に係る消火栓の概略構成の一例を示す背面図である。 同実施形態に係る消火栓の概略構成の一例を示す背面図である。 同実施形態に係る消火栓の概略構成の一例を示す拡大図である。 同実施形態に係る消火栓の概略構成の一例を示す拡大図である。 同実施形態に係る消火栓の概略構成の一例を示す端面図である。 同実施形態に係る消火栓の概略構成の一例を示す端面図である。 同実施形態に係る消火栓の使用例を示す拡大図である。 同実施形態に係る消火栓の使用例を示す拡大図である。 同実施形態に係る消火栓の使用例を示す拡大図である。 同実施形態に係る消火栓の使用例を示す拡大図である。 同実施形態に係る消火栓の使用例を示す正面図である。 同実施形態に係る消火栓の使用例を示す拡大図である。 同実施形態に係る消火栓の使用例を示す拡大図である。 同実施形態に係る消火栓の使用例を示す拡大図である。 同実施形態に係る消火栓の使用例を示す背面図である。
以下に添付図面を参照しながら、本発明の好適な実施の形態について詳細に説明する。なお、本明細書及び図面において、実質的に同一の機能構成を有する構成要素については、同一の符号を付することにより重複説明を省略する。
<1.消火栓の設置例>
まず、図1及び図2を参照しながら、本発明の一の実施形態に係る消火栓100の概略構成について説明する。図1及び図2は、本実施形態に係る消火栓100の設置される様子を示す図である。
本実施形態に係る消火栓100は、一例として、自動車等の車両が走行可能な隧道内に設置され、隧道内で発生した火災に対する消火活動の際に利用される。具体的には、図1及び図2に示すように、本実施形態に係る消火栓100は、上部構造である消火栓本体部110が監視員通路PWと道路RWとの境に防護柵様に配置される。一方、消火栓100の下部構造であるホース収納部120が監視員通路PWの下部に配置される。すなわち、ホース収納部120の上部に監視員通路PWの柵Fとなる消火栓本体部110が設けられている。
監視員通路PWは、一般的に道路RWから900~1000mmほどの高さを以って設けられる通路であり、監視員による保守作業や災害時の避難経路として用いられる。後述するように、消火栓本体部110の内部には、消火用のノズル(後述するノズル105に相当)が固定されるノズルキャッチ部(図3におけるノズルキャッチ部140)が備えられる。ホース収納部120は、ノズルと接続されるホース(後述するホース109に相当)を収納可能とされている。消火栓100は、監視員通路PW側からノズル及びノズルに連結されたホースを取り出すことが可能とされている。また、本実施形態に係る消火栓100は、道路RW側からもノズル及びホースを取り出すことが可能とされている。かかるノズル及びホースを介して消火用水が火災発生個所まで供給され、消火活動が行われる。
また、本実施形態に係る消火栓100は、道路RW上で発生した火災を検知するための火災検知器、または赤色表示灯(図示省略)を道路RW側に備えてもよい。
<2.消火栓の構成>
続いて、図3~7を参照しながら、本発明の一の実施形態に係る消火栓100の概略構成について説明する。図3及び図4は、本実施形態に係る消火栓100の構成例を示す正面図である。図5は、本実施形態に係る消火栓100の構成例を示す側面図である。図6及び図7は、同実施形態に係る消火栓100の概略構成の一例を示す背面図である。
(消火栓本体部)
消火栓本体部110は、消火栓100の上部において筐体構造を成す部位である。消火栓本体部110の内部には、消火栓100を利用して消火作業を行う際に必要な各種制御装置、操作機器等が収納されている。具体的には、消火栓本体部110内には、消火栓レバー101、レバーガイド103、及びノズル105を保持するためのノズルキャッチ部140が収納されている。ノズルキャッチ部140の詳細については後述する。
消火栓本体部110は、その内部に収納された機器等を保護するため、内部への異物(粉塵、小動物、又は漏水等の大量の水分)の進入を抑制できる程度に密閉された筐体構造となっている。一方、消火栓本体部110は、消火作業の際、使用者が内部に収容されたノズル105を取り出したり、機器類を操作したりするため、筐体構造の一部が開閉可能とされている。
具体的には、図3~図5に示すように、消火栓本体部110は、通路側扉111を有している。通路側扉111は、消火栓本体部110の監視員通路PW側であって、消火栓本体部110の幅方向(図3におけるX方向)で中央付近に設けられた扉である。通路側扉111は、一例として、一対のヒンジ111aに軸支されることで、監視員通路PW側へ開閉可能とされている。図4に示す通路側扉111を閉じた状態から、図3に示すように通路側扉111を開くことにより、ノズル105及びホース109を消火栓本体部110内から監視員通路PW側へ取り出すことが可能となる。
ここで、消火栓本体部110は、ノズル105等を収納するために要する最小限の厚さで形成されてよい。例えば、消火栓100の短手方向(図1におけるY方向)における厚みは、120mm程度となるように形成され得る。本実施形態に係る消火栓100の消火栓本体部110が上記のように形成されることで、監視員通路PW上の空間を十分に確保することが可能となり、消火活動や避難活動を妨害するおそれを解消することができる。
(ホース収納部)
ホース収納部120は、ノズル105と接続されるホース109を収納可能とされた筐体構造を有する部位である。ホース収納部120は、消火栓本体部110の下方に設けられており、ホース収納部120と消火栓本体部110とは、消火栓100の内部において連通されている。ホース収納部120は、一対の棒状部材であるホースケージ121を有している。ホースケージ121は、その長手方向が消火栓100の長手方向(図3におけるX方向)に沿って延設される。また、一対の棒状部材であるホースケージ121は、上下方向(図3におけるZ方向)に離間して配置される。かかるホースケージ121によって、長円状に巻き取られたホース109が、図5に示すように、ホース収納部120の筐体構造内に保持されている。
ホース109の先端側109a(ノズル105の取り付けられた端部側)は、一対のホースケージ121の間を通って、ホース収納部120から消火栓本体部110に向かって配置されている。消火栓100が使用される場合には、ホースケージ121の間を通りながら、ホース109がホース収納部120から引き出される。ホース109の後端側109b(ノズル105の取り付けられていない端部側)は、消火栓100の外部に設けられた消火水の供給配管(図示せず)に配管接続金109cを介して連結されている。
また、ホース収納部120は、通路側扉111よりも監視員通路PW側に設けられている。具体的には、図5に示すように、消火栓100を側面視(図5におけるX方向視)したとき、巻き取られた状態のホース109が、ホースケージ121によって通路側扉111よりも監視員通路PW側に保持されている。
(道路側扉)
また、消火栓100は、図6及び図7に示すように、道路側扉130を有している。道路側扉130は、消火栓100の道路RW側の面において、消火栓100の高さ方向(図6におけるZ方向)に亘って設けられた扉である。一例として、道路側扉130は、スライドレール構造によって消火栓100の幅方向(図6におけるX方向)に沿って、移動可能とされている。具体的には、道路側扉130の有する上部車輪及び下部車輪(図示せず)が、消火栓100に設けられた上部レール及び下部レール(図示せず)を挟み込むようにしながら転動することで、道路側扉130が移動する。図7に示す道路側扉130が閉じた状態から、図6に示すように道路側扉130が開放されることで、消火栓100の内部から道路RW側にノズル105及びホース109を取り出すことが可能となる。以上、本実施形態に係る消火栓100の概略構成について説明した。
<3.ノズルキャッチ部の構成>
上述したように、本実施形態に係る消火栓100は、それぞれ筐体構造を有する消火栓本体部110及びホース収納部120を備えることで、全体として筐体構造を成している。また、消火栓100は、第1の消火栓扉としての通路側扉111と、第2の消火栓扉としての道路側扉130との2つの扉を有し、これらの扉は互いに対向している。
さらに上述したように、消火栓100は、消火栓100の内部から監視員通路PWに向かう方向と、消火栓100の内部から道路RW側に向かう方向の二方向に、ノズル105を取り出すことが可能とされている。すなわち、本実施形態に係る消火栓100は、その筐体において互いに対向する二方向に消火栓扉を設け、該二方向からノズル105の取り出しを可能としている。
上述したような消火栓100においては、ノズル105を互いに対向する二方向に取り出し可能に消火栓100内に保持しておくことが求められる。そのため、本実施形態に係る消火栓100は、ノズルキャッチ部140を備えている。以下に、図8~図11を参照しながら、本実施形態に係るノズルキャッチ部140の構成について説明する。図8及び図9は、本実施形態に係る消火栓100の概略構成の一例を示す拡大図であり、それぞれ図3及び図5の領域αの拡大図である。図10及び図11は、本実施形態に係る消火栓100の概略構成の一例を示す端面図であり、図9におけるβ-β端面図である。
(ノズルキャッチ部)
図8及び図9に示すように、ノズルキャッチ部140は、ノズル105の一部を把持することにより、消火栓100内に保持する部位である。具体的には、ノズルキャッチ部140は、ノズル105におけるハンドル105aよりも先端側の部位105bを把持可能とされている。なお、先端側の部位105bとは、ハンドル105aよりも先端側であって、さらにノズル105の噴射部105cよりも後端側の部位をさす。特に、先端側の部位105bとは、ハンドル105aと噴射部105cとの間の部位の内、他の部位よりも縮径している領域(例えば、くびれた部分)をさす。
図10及び図11に示すように、ノズルキャッチ部140は、一例として、ノズル105を挟んで互いに対向する一対の部材140a,140bから形成されている。かかる一対の部材140a,140bは、平面視(図10におけるZ方向視)で、平板部141と、平板部141からノズル105が通過する位置Pに向かって凸となるように湾曲して延設された湾曲部143とを有している。湾曲部143は、平板部141の両端部から延設されている。すなわち、湾曲部143は、平面視で平板部141から道路RW側及び監視員通路PW側の両方へ向かってそれぞれ延設されている。一対の部材140a,140bは、一例としてアルミニウム基合金等の金属材料から形成され得る。
湾曲部143は、平板部141側を固定端とし、平板部141と反対側が自由端となるように構成されている。このため、湾曲部143は、平面視でノズル105の取り出し方向に対して交差する方向に変位可能とされている。かかる湾曲部143は、後述するノズル固定部及び狭窄部を形成する。また、ノズルキャッチ部140は、平板部141を介してノズルキャッチ固定部材160に締結されて、取り付けられている。
また、ノズルキャッチ部140において、湾曲部143は、上下一対ずつ設けられてもよい。すなわち、図8及び図9に示すように共通する平板部141に対して、湾曲部143a及び湾曲部143bが上方側に設けられ、さらに湾曲部143c及び湾曲部143dが下方側に設けられてもよい。
さらに、図10及び図11を参照しながら、ノズルキャッチ部140についてより詳細に説明する。ノズルキャッチ部140は、具体的には、ノズル105の先端側の部位105bを固定するノズル固定部145と、狭窄部147とを有している。
(ノズル固定部)
図10及び図11に示すように、ノズル固定部145は、ノズル105の内、ハンドル105aよりも先端側の部位105bと当接可能な部位である。ノズル固定部145は、先端側の部位105bに対して当接することにより、ノズル105を所定の位置に固定する。ここで、固定とは、ノズル105が消火栓100内でノズルキャッチ部140から外れない程度に保持されることをいい、締結部材等によって消火栓100に固定されることを除く趣旨である。一例として、ノズル固定部145は、湾曲部143における狭窄部147よりも平板部141側の部位である。
(狭窄部)
図11に示すように、狭窄部147は、二方向の取り出し方向に対して、ノズル105の先端側の部位105bよりも狭い部位である。狭窄部147は、ノズル105が二方向に沿ってノズルキャッチ部140内を通過することを許容しながら、ノズル固定部145からノズル105が容易に外れることを規制している。一例として、図11に示すように、狭窄部147は、湾曲部143において、ノズルキャッチ部140として互いに対向する一対の部材140a,140b間の距離がノズル105の先端側の部位105bよりも狭くなっている部位である。具体的には、図11に示すように、先端側の部位105bの径Rよりも、一対の部材140a,140bの狭窄部147間の幅W1が、小さくなるように設定されている。換言すれば、狭窄部147は、湾曲部143の凸形状の頂部を含む部位である。
上述の通り、湾曲部143は、平板部141側を固定端とし、反対側が自由端となるように形成されている。さらに、湾曲部143は、ノズル105が通過する位置Pに向かって凸となる形状を有する。すなわち、図10に示すように湾曲部143に形成された狭窄部147は、ノズル105の先端側の部位105bが通過する位置Pに向かって付勢された、一対の板ばね構造とされている。狭窄部147の一対の板ばね構造としての動作については後述する。
(ガイド部)
さらに、ノズルキャッチ部140は、ガイド部149を有してもよい。ガイド部149は、湾曲部143において平板部141の側とは、反対側の端部に形成されている。すなわち、ガイド部149は、ノズルキャッチ部140における二方向の取り出し方向において、狭窄部147に対してノズル固定部145と反対側に設けられている。
上述の通り、湾曲部143は、ノズル105が通過する位置Pに向かって凸となる形状を有している。ガイド部149は、凸形状の頂部を含む部位である狭窄部147よりも、ノズル固定部145と反対側に形成されている。すなわち、ガイド部149は、ノズル固定部145に対して反対側へ行くに従って狭窄部147同士の幅W1よりも、ガイド部149同士の幅W2が広がるように形成されている。
(支持部)
さらに、図8に示すように、消火栓100は、筐体内部において、ノズルキャッチ部140よりも鉛直方向(図8におけるZ方向)で下方に設けられ、ノズル105の後端側の部位105dを下方から支持する支持部150をさらに備える。図8に示すように、支持部150は、二方向の取り出し方向に対して交差する方向に向かって延出されている。
具体的には、支持部150は、消火栓100内において、消火栓本体部110の幅方向(図8におけるX方向)に沿って延出された板状部材である。支持部150としての板状部材の基端は、ノズルキャッチ固定部材160に対して固定されている。支持部150としての板状部材の長さは、先端の位置がノズル105の取り出しに干渉せず、一方、ノズル105の固定状態において、ノズル105を下方から支持可能な程度とされる。
(ノズルキャッチ固定部材)
図8及び図9に示すように、ノズルキャッチ固定部材160は、ノズルキャッチ部140を消火栓100内における所定の位置とするための部材である。また、ノズルキャッチ固定部材160は、消火栓100内において、レバーガイド103及び支持部150とも連結されている。ノズルキャッチ固定部材160は、ノズルキャッチ部140が取り付けられる上部支持体161と、かかる上部支持体161から下方に向かって延設された板状部材163とを有する。かかる板状部材163の下端部には、支持部150の基端が取り付けられている。
ノズルキャッチ固定部材160の上部支持体161は、ノズル105の二方向の取り出しを許容しつつ、ノズル105の上方側を覆うノズルカバーとしての機能を奏する。また、上部支持体161は、ノズルキャッチ部140としての一対の部材140a,140bをノズル105の先端側の部位105bに対して所定の位置となるように固定している。ノズルキャッチ固定部材160を介してノズルキャッチ部140が消火栓100内に固定されることにより、ノズル105を引き出す際の動作を安定して行うことができる。
また、消火栓100内に保持された状態のノズル105の下方側にはホース109が連結されている。このため、ノズルキャッチ固定部材160がノズル105を上方側から覆うように設けられることで、ノズル105を消火栓100から引き出した後、続けて引き出されるホース109に対して引き出しの障害となることが抑制される。
さらに、図8に示すように、ノズルキャッチ固定部材160の上部支持体161の下部には、レバーガイド103の一端が取り付けられている。具体的には、レバーガイド103の上端部103aが、ノズルキャッチ固定部材160において、ノズルキャッチ部140の取り付けられる位置と同程度の高さに取り付けられている。
これにより、ノズルキャッチ部140から取り出された後のノズル105に連結されたホース109が、レバーガイド103に沿ってガイドされる。この結果、ホース109の取り出しが容易になる。特に、監視員通路PW側からノズル105が引き出される場合、ノズル105が取り付けられる高さは、監視員通路PWの上面から約25cm程度となる。このため、消火栓100の使用者は、一旦ノズル105を引き上げる動作を行う。この際、ノズル105に連結されたホース109が、消火栓レバー101に接触したり、消火栓100の筐体内で不用意な変位をしたりする事態が想定される。ノズルキャッチ固定部材160の上部支持体161とレバーガイド103とが連結していることで、図8に示すように、ノズル105の引き出しに伴ってホース109が引き出されても、ホース109の消火栓100内での移動が制限され、上記の事態が回避される。以上、本実施形態に係るノズルキャッチ部140及びその周辺構造について説明した。
<4.消火栓の使用方法>
次に、図12~図20を参照しながら、本実施形態に係る消火栓100の使用方法について説明する。図12~図20は、本実施形態に係る消火栓の使用例を示す拡大図である。なお、図12~図15及び図17~図19において、上部の図は、下部の図におけるA-A端面図である。
まず、図12~図16を参照しながら、監視員通路PW側からノズル105及びホース109を引き出す場合について説明する。まず、消火栓100の通路側扉111が使用者によって開放される。具体的には、通路側扉111に設けられた開閉ハンドル111bが使用者によって操作されて、通路側扉111の固定が解除されるとともに、通路側扉111が監視員通路PW側に開放される。この結果、消火栓レバー101が操作されて、ホース109内に消火用水を供給することが可能となる。また、通路側扉111からノズルキャッチ部140に固定されたノズル105を取り出すことが可能となる。以下に、ノズル105が取り出される際のノズルキャッチ部140の作用について説明する。
図12に示すように、取り出される前の状態において、ノズル105は、ノズルキャッチ部140によって先端側の部位105bが固定されている。すなわち、ノズル固定部145がノズル105の先端側の部位105bに当接し、ノズル105が固定されている。この状態から、ノズル105が監視員通路PW側から取り出される。
具体的には、図13に示すように、使用者によってノズル105が監視員通路PW側へ移動されることで、ノズル105の先端側の部位105bが狭窄部147を通過し始める。すなわち、狭窄部147の付勢力(板ばねとして生じさせる反力)に抗しながら、先端側の部位105bが監視員通路PW側に向かって移動する。換言すれば、ノズルキャッチ部140の互いに対向する湾曲部143を離間させるように先端側の部位105bが移動する。
さらに、ノズル105が移動されると、図14に示すように、先端側の部位105bが狭窄部147に当接しながら、監視員通路PW側に移動する。このとき、狭窄部147から先端側の部位105bが受ける付勢力が最も大きくなる。すなわち、ノズルキャッチ部140の湾曲部143における変位量が最も大きくなる。かかる状態の付勢力は、ノズル105の取り出しを可能にしつつ、ノズル105が容易には外れず、消火栓100内で保持される程度の大きさに設定されている。
ノズル105が更に移動されると、図15に示すように、狭窄部147の通過が完了される。この状態で、ノズル105は、ガイド部149によってガイドされる。具体的には、ガイド部149が、先端側の部位105bに当接しながら、ノズル105を監視員通路PW側に押し出す。このように、ノズル105が、ノズルキャッチ部140から取り出される。
図16に示すように、ノズルキャッチ部140から取り出された後のノズル105は、ホース109とともに消火栓100の外部へと取り出される。使用者は、ノズル105及びホース109を必要とする距離だけ消火栓100から引き出す。引き出されたノズル105及びホース109を介して、火災発生個所に消火用水が供給され、消火活動が行われる。
続いて、図17~図20を参照しながら、ホース109を道路RW側に引き出す場合について説明する。なお、上記したホース109を監視員通路PWに引き出す場合と共通する内容については説明を省略する場合がある。まず、消火栓100の道路側扉130が使用者によって開放される。この結果、消火栓レバー101が操作されて、ホース109内に消火用水を供給することが可能となる。また、通路側扉111からノズルキャッチ部140に固定されたノズル105を取り出すことが可能となる。
図12で説明したノズル105が取り出される前の状態から、ノズル105が道路RW側から取り出される。具体的には、図17に示すように、使用者によってノズル105が道路RW側へ移動されることで、ノズル105の先端側の部位105bが狭窄部147を通過し始める。すなわち、狭窄部147の付勢力に抗しながら、先端側の部位105bが道路RW側に向かって移動する。続いて、図18に示すように、先端側の部位105bが狭窄部147に当接しながら、道路RW側に移動する。このとき、狭窄部147から先端側の部位105bが受ける付勢力が最も大きくなる。
図19に示すように、狭窄部147の通過が完了した状態で、ノズル105は、ガイド部149によってガイドされる。具体的には、ガイド部149が、先端側の部位105bに当接しながら、ノズル105を道路RW側に押し出す。この結果、図20に示すように、道路RW側から、ノズル105が、ノズルキャッチ部140から取り出される。取り出されたノズル105及びホース109を介して、火災発生個所に消火用水が供給され、消火活動が行われる。以上、本実施形態に係る消火栓100の使用方法について説明した。
(作用効果)
本実施形態によれば、対向する二方向に設けられた扉からのノズル105の取り出しが可能な消火栓100において、ノズルキャッチ部140は、二方向の取り出し方向に対して、ノズル105の先端側の部位105bよりも狭い狭窄部147を有し、ノズル105の取り出し時は、狭窄部147を通過させてノズル105が取り出される。このため、二方向のいずれにもノズル105を取り出すことが可能となり、消火栓100内のノズル105及びホース109の取り扱いが容易となる。
また、消火栓100において対向する二方向に設けられた扉から、二方向の取り出し方向に対してノズル105を取り出すことができる。すなわち、消火栓100からの引き出しが容易な方向である消火栓100の正対方向にノズル105を取り出すことが可能となる。このため、消火栓100内のノズル105の取り扱いが容易になる。
また、消火栓100において対向する二方向に設けられた扉から、二方向に沿ってノズル105が、取り出し可能とされるので、消火栓100の筐体内をノズル105が移動する距離が短くなる。この結果、消火栓100の筐体の小型化が可能となる。
また、本実施形態によれば、狭窄部147が、ノズル105の通過する位置に向かって付勢された板ばね構造とされることにより、ノズル105がノズル固定部145から外れることが抑制される。さらに、ノズル105の取り出し時の際には、板ばねの付勢力に抗してノズル105を取り出せばよいので、例えば、別途、取り出しを規制するロック機構を設けて、かかるロックを解除する場合に比べ、簡便かつ取り出し動作を増やす必要がない。また、板ばね構造とすることで、道路RW上を走行する車両等に起因した消火栓100に発生する振動に対しても、かかる振動を板ばねの変位によって吸収でき、ノズルキャッチ部140によって保持されるノズル105及び連結されたホース109への影響を抑制できる。
また、本実施形態によれば、ノズルキャッチ部140が、ガイド部149を有することにより、ノズル105を消火栓100内から取り出す際に取り出し方向に沿ってノズル105の先端側の部位105bがガイドされる。これにより、ノズル105の取り出し動作が容易となる。
また、本実施形態によれば、支持部150によってノズル105が下方から支持されることで、ノズルキャッチ部140に生じる負荷が軽減される。また、ノズル105の取り出し動作の際もノズル105が支持されることで、容易となる。さらに、支持部150は、取り出し方向に対して交差する方向に延出されているので、ノズル105の取り出しの際に支持部150が邪魔にならない。
以上、添付図面を参照しながら本発明の好適な実施形態について詳細に説明したが、本発明は係る例に限定されない。本発明の属する技術の分野における通常の知識を有する者であれば、特許請求の範囲に記載された技術的思想の範疇内において、各種の変更例又は応用例に想到し得ることは明らかであり、これらについても、当然に本発明の技術的範囲に属するものと了解される。
例えば、上記実施形態において、ノズル105が取り出される場合について説明したが、本発明は、かかる例に限定されない。例えば、本発明は、ノズル105が消火栓100内に格納される際に、上記実施形態に係るノズルキャッチ部140に取り付けられる場合にも適用可能である。
また、上記実施形態において、ノズルキャッチ部140が、一対の部材140a,140bから成る例を示したが、本発明は、かかる例に限定されない。例えば、ノズルキャッチ部140は、一方が平板部141と湾曲部143を有する部材であり、他方が、板状部材であってもよい。かかる板状部材は、取り出し方向に沿って長手方向を有するようにノズルキャッチ固定部材160に取り付けられる。かかる板状部材とノズル固定部145によって、先端側の部位105bが保持される。
また、上記実施形態において、ノズルキャッチ部140において、湾曲部143が、上下一対設けられる例を示したが、本発明は、かかる例に限定されず、ノズルキャッチ部140は、上下方向に1つ、または3つ以上の湾曲部143を有するように構成されてもよい。
また、上記実施形態において、狭窄部147は、一対の板ばね構造とされている例を示したが、本発明は、かかる例に限定されない。狭窄部147は、ノズル固定部145からノズル105の先端側の部位105bが容易に外れることを規制できればよい。例えば、狭窄部147は、ノズル105の通過する位置に向かって突出した突起でもよい。ノズル105が取り出される際は、かかる突起が一時的に変形して、ノズル105の通過を許容する。
100 消火栓
101 消火栓レバー
103 レバーガイド
105 ノズル
105b 先端側の部位
105d 後端側の部位
109 ホース
110 消火栓本体部
111 通路側扉(消火栓扉)
120 ホース収納部
130 道路側扉(消火栓扉)
140 ノズルキャッチ部
145 ノズル固定部
147 狭窄部
149 ガイド部
150 支持部
PW 監視員通路
RW 道路
F 柵

Claims (4)

  1. 筐体において互いに対向する二方向に消火栓扉を設け、該二方向からノズルの取り出しを可能とした消火栓であって、
    前記ノズルにおけるハンドルよりも先端側の部位を前記消火栓内に保持可能なノズルキャッチ部を備え、
    前記ノズルキャッチ部は、前記ノズルに固定するノズル固定部と、該ノズル固定部よりも前記二方向の取り出し方向に対して前記先端側の部位よりも狭い狭窄部とを有し、
    前記ノズルの取り出し時は、前記狭窄部を通過させて取り出すようにした、
    ことを特徴とする消火栓。
  2. 前記狭窄部は、前記先端側の部位が通過する位置に向かって付勢された、一対の板ばね構造とされる、請求項1に記載の消火栓。
  3. 前記ノズルキャッチ部は、前記二方向の取り出し方向において、前記狭窄部に対して前記ノズル固定部と反対側にガイド部を有し、
    前記ガイド部は、前記ノズル固定部に対し反対側へ行くに従って前記狭窄部よりも幅が広がる、請求項1又は2に記載の消火栓。
  4. 前記消火栓は、前記ノズルキャッチ部よりも下方に設けられ、前記ノズルの後端側の部位を下方から支持する支持部をさらに有し、
    前記支持部は、前記二方向の取り出し方向に対して交差する方向に向かって延出されている、請求項1~3のいずれか1項に記載の消火栓。
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