JP7328681B2 - ダクト、換気システム、及び建物 - Google Patents

ダクト、換気システム、及び建物 Download PDF

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Description

本発明は、ダクト、換気システム、及び建物に関する。
建物に換気扇を設置する場合、外壁に換気口となる穴が開けられ、ベントキャップが取り付けられる。
建物の外壁等に開けられた穴は、建物の外観において目立ってしまうことがある。
本発明は、上記課題に鑑みてなされたものであり、その主な目的は、外壁等に穴を開けずに設置することが可能なダクト、換気システム、及び建物を提供することにある。
上記課題を解決するため、本発明の一の態様のダクトは、基礎と土台の間に基礎パッキンが介在した建物の、前記基礎と前記土台の隙間に配置される第1中空部と、前記第1中空部に対して外部空間側で前記第1中空部と連続し、前記基礎と前記土台の隙間から外部空間へ向けて突出した、開口を有する突出部と、を備える。これによれば、外壁等に穴を開けずにダクトを設置することが可能となり、また、施行やメンテナンスを容易にすることも可能となる。
上記態様において、前記基礎と前記土台の少なくとも一方の外部空間側の面に取り付けるための取付部をさらに備えてもよい。これによれば、突出部が隙間から突出する大きさを定めることが可能となる。
上記態様において、前記突出部は、前記土台に設けられる水切りの内側の空間に収容されてもよい。これによれば、建物の外観において突出部を目立たなくすることが可能となる。
上記態様において、前記開口は下方に向けて開放されてもよい。これによれば、排気等を下方に向けて排出することが可能となる。
上記態様において、前記開口と前記基礎の外部空間側の面との間に突出した返し部をさらに備えてもよい。これによれば、基礎にモルタルを塗る際に開口が塞がれることを抑制することが可能となる。
上記態様において、前記第1中空部に対して床下空間側で前記第1中空部と連続し、前記第1中空部よりも断面積が拡張された第2中空部をさらに備えてもよい。これによれば、第1中空部に気体等を通しやすくすることが可能となる。
上記態様において、前記第1中空部と前記第2中空部の境界は、前記第2中空部と前記基礎の床下空間側の面との間に断熱材用の空間が形成されるように、前記基礎の床下空間側の面から離れて位置してもよい。これによれば、基礎断熱材用の空間を確保することが可能となる。
上記態様において、前記第1中空部の上面と前記第2中空部の上面とが同一平面を形成してもよい。これによれば、床断熱材用の空間を確保することが可能となる。
上記態様において、前記第1中空部と前記第2中空部とが分割可能であってもよい。これによれば、土台を設置した後であってもダクトを設置することが容易となる。
上記態様において、前記突出部は、前記基礎と前記土台の隙間から外部空間へ向けて突出し、さらに下方に延びてもよい。これによれば、基礎の外側の空間を利用することが可能となる。
上記態様において、前記第1中空部を通された電気ケーブルが接続される電気ボックスを支持するための支持部をさらに備えてもよい。これによれば、電気ケーブルを通すためにダクトを利用することが可能となる。
上記態様において、前記突出部は、液体又は気体を通す管を前記開口に連結するための連結部を有してもよい。これによれば、液体又は気体を通すためにダクトを利用することが可能となる。
上記態様において、前記基礎と前記土台の少なくとも一方に凹部が形成され、前記第1中空部が配置される前記基礎と前記土台の隙間の厚さが、前記基礎パッキンの厚さよりも大きくてもよい。これによれば、ダクトの厚さの向上を図ることが可能となる。
また、本発明の他の態様の換気システムは、ダクトと、前記ダクトに連結される送風機と、を備え、前記ダクトは、基礎と土台の間に基礎パッキンが介在した建物の、前記基礎と前記土台の隙間に配置される第1中空部と、前記第1中空部に対して外部空間側で前記第1中空部と連続し、前記基礎と前記土台の隙間から外部空間へ向けて突出した、開口を有する突出部と、を備える。これによれば、外壁等に穴を開けずにダクトを設置することが可能となる。
上記態様において、前記送風機は、前記建物の内壁、床又は天井に設けられ、室内空間を換気してもよい。これによれば、室内空間の換気を行うことが可能となる。
上記態様において、前記送風機は、前記建物の外部空間に設けられたベンチレータであってもよい。これによれば、ベンチレータを利用して換気を行うことが可能となる。
また、本発明の他の態様の建物は、基礎と、土台と、前記基礎と前記土台の間に介在する基礎パッキンと、ダクトと、を備え、前記ダクトは、前記基礎と前記土台の隙間に配置される第1中空部と、前記第1中空部に対して外部空間側で前記第1中空部と連続し、前記基礎と前記土台の隙間から外部空間へ向けて突出した、開口を有する突出部と、を備える。これによれば、外壁等に穴を開けずにダクトを設置することが可能となる。
上記態様において、前記ダクトに連結される送風機をさらに備えてもよい。これによれば、ダクトを換気に利用することが可能となる。
また、本発明の他の態様のダクトは、基礎と土台の少なくとも一方に形成された凹部によって前記基礎と前記土台の間に形成された隙間又は前記基礎に形成された貫通穴に配置される第1中空部と、前記第1中空部に対して外部空間側で前記第1中空部と連続し、前記基礎と前記土台の隙間又は前記基礎の貫通穴から外部空間へ向けて突出した、開口を有する突出部と、を備える。これによれば、外壁に穴を開けずにダクトを設置することが可能となる。
また、本発明の他の態様の換気システムは、ダクトと、前記ダクトに連結される送風機と、を備え、前記ダクトは、基礎と土台の少なくとも一方に形成された凹部によって前記基礎と前記土台の間に形成された隙間又は前記基礎に形成された貫通穴に配置される第1中空部と、前記第1中空部に対して外部空間側で前記第1中空部と連続し、前記基礎と前記土台の隙間又は前記基礎の貫通穴から外部空間へ向けて突出した、開口を有する突出部と、を備える。これによれば、外壁に穴を開けずにダクトを設置することが可能となる。
また、本発明の他の態様の建物は、基礎と、土台と、ダクトと、を備え、前記ダクトは、前記基礎と前記土台の少なくとも一方に形成された凹部によって前記基礎と前記土台の間に形成された隙間又は前記基礎に形成された貫通穴に配置される第1中空部と、前記第1中空部に対して外部空間側で前記第1中空部と連続し、前記基礎と前記土台の隙間又は前記基礎の貫通穴から外部空間へ向けて突出した、開口を有する突出部と、を備える。これによれば、外壁に穴を開けずにダクトを設置することが可能となる。
本発明によれば、外壁等に穴を開けずにダクトを設置することが可能となる。
第1実施形態に係るダクトの側面図である。 同ダクトの平面図である。 同ダクトの正面図である。 同ダクトの底面図である。 同ダクトの背面図である。 第1実施形態に係るダクト、換気システム、及び建物を示す図である。 変形例を示す図である。 変形例を示す図である。 第2実施形態に係るダクト、換気システム、及び建物を示す図である。 第3実施形態に係るダクト及び建物を示す図である。 変形例を示す図である。 変形例を示す図である。 第4実施形態に係るダクト及び建物を示す図である。 変形例を示す図である。 第5実施形態に係るダクト及び建物を示す側面図である。 同ダクト及び建物を示す正面図である。 第6実施形態に係るダクト及び建物を示す側面図である。 同ダクト及び建物を示す正面図である。 第7実施形態に係るダクト及び建物を示す側面図である。 同ダクト及び建物を示す正面図である。
以下、本発明の実施形態について、図面を参照しながら説明する。なお、各実施形態及び変形例において他の実施形態又は変形例と重複する構成については、同番号を付すことで詳細な説明を省略する。
[第1実施形態]
図1-5は、第1実施形態に係るダクト1の側面図、平面図、正面図、底面図、及び背面図である。以下、基礎7に対する外部空間A側(外側)を前方とし、基礎7に対する床下空間B側(内側)を後方とする。
ダクト1が設置される建物100は、基礎7、土台8、及びこれらの間に介在する基礎パッキン9を備える、いわゆる基礎パッキン工法による建物である。基礎7と土台8の間且つ隣り合う2つの基礎パッキン9の間には、外部空間Aから床下空間Bに通じる隙間9aが形成されている(図2参照)。
基礎7の内側の面には基礎断熱材71が配置されており、床下空間Bの上方には床断熱材82が配置されている。土台8の外側の面には、雨水が隙間9aに浸入することを防止するための水切り81が設けられている。
ダクト1は、薄型中空部11、拡張中空部12、突出部13、取付部14、返し部15、連結部16、取付部17を備えている。ダクト1は、例えばステンレス等の金属材料で形成されている。薄型中空部11は第1中空部の例であり、拡張中空部12は第2中空部の例である。
薄型中空部11は、上下方向に薄い矩形筒状に形成されており、上壁111、下壁112、及び左右の側壁113を備えている。薄型中空部11は、基礎7と土台8の隙間9aに配置される。薄型中空部11の大きさは隙間9aと同じ又はそれよりも小さい。
拡張中空部12は、薄型中空部11に対して床下空間B側(内側)に位置しており、薄型中空部11と連続している。拡張中空部12は、薄型中空部11の上壁111、下壁112、及び左右の側壁113とそれぞれ連続する上壁121、下壁122、及び左右の側壁123を備えている。
拡張中空部12は、薄型中空部11よりも断面積が拡張されている、又は薄型中空部11よりも上下方向の厚さが増大している。具体的には、拡張中空部12は、薄型中空部11から離れるほど断面積が徐々に大きくなるように形成されている。
拡張中空部12の下壁122は、薄型中空部11から離れるほど上壁121から離れるように下方に傾斜している。他方、拡張中空部12の上壁121は、傾斜せずに、薄型中空部11の上面111と同一平面を形成しており、これにより床断熱材82を配置するための空間が確保されている。
また、拡張中空部12の左右の側壁123は、薄型中空部11から離れるほど互いに近づくように傾斜している。左右の側壁123の傾斜の程度は、下壁122の傾斜の程度よりも小さい。なお、左右の側壁123は、傾斜していなくてもよい。
薄型中空部11と拡張中空部12の境界19は、基礎7の内側の面から離れて位置しており、拡張中空部12の下面122と基礎7の内側の面との間には、基礎断熱材71を配置するための空間が確保されている。境界19は、拡張中空部12の下壁122の傾斜が始まる位置である。
突出部13は、薄型中空部11に対して外部空間A側(外側)に位置しており、薄型中空部11と連続している。突出部13は、基礎7と土台8の隙間9aから外側に向けて突出している。すなわち、突出部13は、基礎7及び土台8の外側の面よりも外側に突出している。
突出部13は、土台8に設けられる水切り81の内側の空間に収容される。すなわち、隙間9aと水切り81の間には下方に向けて開放された空間が形成されており、突出部13は、その空間に収容される。突出部13が隙間9aから突出する大きさは、水切り81が土台8から張り出す大きさよりも小さい。
突出部13は、開口13aを有している。具体的には、突出部13は、薄型中空部11の上壁111の前端が下方に折り曲げられてできた端部131を有しており、開口13aは、水切り81と同様、下方に向けて開放されている。開口13aには、異物の侵入を防止するためのメッシュが設けられている。
取付部14は、突出部13の左右両側に設けられている。取付部14は、基礎7及び土台8の外側の面と対向し、上下方向に延びる板状のブラケットである。取付部14は、ネジ等によって基礎7及び土台8の外側の面に取り付けられる。取付部14は、基礎7及び土台8の一方のみに取り付けられてもよい。
取付部14は、突出部13が隙間9aから突出する大きさを定めている。すなわち、ダクト1のうち、取付部14よりも外側の部分が突出部13となる。
返し部15は、突出部13の下方を向いた開口13aと基礎7の外側の面との間に突出しており、これにより開口13aがモルタルで塞がれることを防止している。返し部15は、薄型中空部11の下壁112の前端が下方に折り曲げられてできており、開口13aの内側の縁から外下方向に向かって突出している。
連結部16は、拡張中空部12に対して床下空間B側(内側)に設けられている。連結部16は、円筒状に形成されて開口を有しており、拡張中空部12と連続している。連結部16には、他のダクト等が連結される。
取付部17は、薄型中空部11の左右両側に設けられている。取付部17は、基礎7の上面と対向する板状のブラケットである。取付部17は、ネジ等によって基礎7の上面に取り付けられる。なお、取付部14及び17の一方が省略されてもよい。
図6は、第1実施形態に係るダクト1、換気システム10、及び建物100を示す図である。換気システム10は、ダクト1、及びダクト1に連結される送風機20を備えている。送風機20は、中継ダクト30を介してダクト1に連結されている。
送風機20は、建物100の床83に設置されており、室内空間Cを換気する。すなわち、換気システム10は、送風機20の動作によって、室内空間Cの空気をダクト1を通じて外部空間Aへ排気する。これに限らず、外部空間Aの空気をダクト1を通じて室内空間Cへ吸気してもよい。
図7に示すように、送風機20は、建物100の内壁61に設置されてもよい。中継ダクト30は、送風機20から壁部6の内部を通って下方に延び、床下空間Bに出た後にダクト1に連結される。なお、送風機20は、建物100の天井等に設置されてもよい。
また、ダクト1は、送風機20が設置された壁部6Xと離れた又は向きが異なる他の壁部6Yの下方に配置されてもよい。
以上に説明した実施形態によれば、基礎7と土台8の隙間9aを利用することで、建物100の外壁に穴を開けずにダクト1を設置することが可能となり、また、施行やメンテナンスを容易にすることも可能となる。
これによれば、外壁の穴に取り付けるベントキャップが不要となるため、ベントキャップが建物100の外観において目立つことを避けられる。また、ベントキャップの周囲に生じやすい水垢によって建物100の外観が損ねられることも避けられる。また、ベントキャップがなければ、建物100を外から見ても、そこがキッチン、トイレ又は風呂等の換気が行われる部屋とは分からないため、防犯上の観点からも好ましい。
また、実施形態によれば、ダクト1の突出部13が基礎7と土台8の隙間9aから外側に突出しており、開口13aが隙間9aの外側に位置しているので、湿気を含んだ空気を土台8等に当てることなく、外部空間Aへ直接排気することが可能となる。
また、実施形態によれば、建物100の下部にある基礎7と土台8の高さから下方に向けて排気が出るため、隣接する建物の窓などに排気が当たることを避けられる。このことは、建物が密集する地域において特に有用である。
また、実施形態によれば、送風機20が設置された壁部6Xと離れた又は向きが異なる他の壁部6Yの下方にダクト1を配置できるので、キッチン、トイレ又は風呂等の換気が行われる部屋を建物100の外から分かり難くすることが可能となる。
なお、以上に説明した実施形態では、送風機20を室内空間Cの換気に用いていたが、これに限らず、送風機20を床下空間Bに設置し、床下空間Bの換気に用いてもよい。
[変形例]
図8(a),(b)は、変形例に係るダクト1Bの側面図である。ダクト1Bは、薄型中空部11と拡張中空部12とが分割可能に構成されている。すなわち、薄型中空部11と拡張中空部12とが互いに着脱可能になっている。例えば、図8(a)に示すように薄型中空部11の後端部114が拡張中空部12に嵌め込まれてもよいし、図8(b)に示すように拡張中空部12の前端部124が薄型中空部11に嵌め込まれてもよい。薄型中空部11と拡張中空部12とは、ネジ等によって互いに連結される。
これによれば、基礎7上に土台8を設置した後であってもダクト1Bを設置することが容易となる。すなわち、基礎7と土台8の隙間に外部空間A側から薄型中空部11を挿入した後、床下空間B側で薄型中空部11と拡張中空部12を互いに連結することにより、ダクト1Bが設置される。
[第2実施形態]
図9は、第2実施形態に係るダクト1C、換気システム10C及び建物100を示す図である。換気システム10Cは、ダクト1C、及び外部空間Aに設けられたベンチレータ21を備えている。ベンチレータ21は、中継ダクト31を介してダクト1の突出部13に連結されている。突出部13は、下方に延びる垂下部134を有しており、垂下部134の外側の面に中継ダクト31が連結される。
ベンチレータ21は、送風機の一例であり、床下空間Bを換気する。すなわち、換気システム10Cは、ベンチレータ21の動作によって、床下空間Bの空気をダクト1Cを通じて外部空間Aへ排気する。これに限らず、外部空間Aの空気をダクト1Cを通じて床下空間Bへ吸気してもよい。また、ベンチレータ21を室内空間Cの換気に用いてもよい。ベンチレータ21は、自然回転型であってもよいし、電動であってもよい。
[第3実施形態]
図10は、第3実施形態に係るダクト1D及び建物100を示す図である。ダクト1Dは、電気ケーブルWLを通すために用いられる。具体的には、電気ケーブルWLは、床下空間Bからダクト1Dに挿入され、拡張中空部12と薄型中空部11とを順に通され、突出部13の開口13aから外部空間Aに出る。これとは逆に、電気ケーブルWLは、外部空間Aからダクト1Dの開口13aに挿入され、薄型中空部11と拡張中空部12とを順に通され、連結部16等から床下空間Bに出てもよい。
ダクト1Dは、外部空間Aで電気ボックスBXを支持するための支持部151を備えており、突出部13の開口13aから出た電気ケーブルWLは、支持部151に支持された電気ボックスBXに接続される。電気ボックスBXは、例えばコンセントを取り付けるためのスイッチボックスである。
支持部151は板状に形成されており、突出部13の下方に位置している。具体的には、支持部151は、返し部15の下端から下方に延びている。これに限らず、返し部15を省略し、支持部151を取付部14と同一平面に設け、基礎7の外側の面と接触するようにしてもよい。
本実施形態によれば、建物100の外壁等に穴を開けずに、床下空間Bから外部空間Aに電気ケーブルWLを通すことが可能となるとともに、電気ケーブルWLが接続された電気ボックスBXを提供することが可能となる。
また、図11及び図12に示す変形例のダクト1E,1Fのように、電気ボックスBXを収容するための外側に向けて開放された箱状の支持部135が設けられてもよい。支持部135は、突出部13の一部であり、垂下部134の下方に位置し、垂下部134と連続している。
電気ケーブルWLは、突出部13の垂下部134を通って支持部135の内部に至り、電気ボックスBXと接続される。これによれば、電気ケーブルWLを外部空間Aに露出させずに電気ボックスBXと接続することが可能となる。
電気ケーブルWLは、床下空間B側からダクト1Eに挿入されてもよいし、外部空間A側からダクト1Eに挿入されてもよい。
また、ダクト1E,1Fのように、拡張中空部12が省略されてもよい。また、薄型中空部11は、ダクト1Eのように床下空間Bまで延びてもよいし(図11参照)、ダクト1Fのように隙間9aの外部空間A側の一部のみに配置されるように短縮されてもよい(図12参照)。
[第4実施形態]
図13及び図14は、第4実施形態に係るダクト1G,1H及び建物100を示す図である。上記実施形態と重複する構成は同番号を付すことで、詳細な説明を省略する。ダクト1G,1Hは、水等の液体又はガス等の気体を通すために用いられる。
突出部13は、下方に延びる垂下部134を有している。開口13aは、垂下部134の外側の面に形成されている。液体又は気体は、連結部16からダクト1G,1Hに流入し、拡張中空部12と薄型中空部11とを順に通り、突出部13の開口13aに至る。これとは逆に、液体又は気体は、突出部13の開口13aからダクト1G,1Hに流入し、薄型中空部11と拡張中空部12とを順に通り、連結部16に至ってもよい。
突出部13の開口13aの縁には、管TBを連結するための連結部132が設けられている。連結部132は、例えばソケット(管継手)である。連結部132には、ダクト1Gのように流量を調整するための蛇口TPの管TPが連結されてもよいし(図13参照)、ダクト1Hのように流量を検出するためのメーターGMに繋がる管TPが連結されてもよい(図14参照)。
本実施形態によれば、建物100の外壁等に穴を開けずに、床下空間Bから外部空間Aに水道又はガス等を引くことが可能となる。又は、外部空間Aから床下空間Bに水道又はガス等を引いてもよい。
[第5実施形態]
図15及び図16は、第5実施形態に係るダクト1K及び建物100Bを示す側面図及び正面図である。上記実施形態と重複する構成は同番号を付すことで、詳細な説明を省略する。
本実施形態の建物100Bでは、土台8に凹部(溝部)84が形成されている。凹部84は、土台8の下面に形成され、下方に向けて開放されている。また、凹部84は、前後方向に延び、土台8の内側の面から外側の面まで貫通している。これに限らず、凹部は基礎7に形成されてもよいし、基礎7と土台8の両方に形成されてもよい。
ダクト1Kの薄型中空部11が配置される隙間9aは、土台8の凹部84によって形成されている。すなわち、隙間9aは、基礎7の上面と土台8の凹部84の底面(下面)との間に形成されている。このため、隙間9aの厚さ(上下方向の高さ)は、基礎パッキン9の厚さよりも大きい。
ダクト1Kは、例えば水等の液体又はガス等の気体を通すホースHSを床下空間Bから外部空間Aに通すために用いられる。ダクト1Kは、ホースHS(可撓性のある管)に限らず、金属製の管を通すために用いられてもよい。
ダクト1Kは、図15に示すように拡張中空部12が省略されてもよいし、これに限らず、拡張中空部12が設けられてもよい。
ダクト1Kの突出部13は、下方に延びる垂下部134を有している。垂下部134は箱状に形成されており、外側の面に開口13aが形成されている。垂下部134には、基礎7の外側の面に取り付けるための複数の取付部18が設けられている。
ダクト1Kに通されたホースHSは、開口13aの縁の連結部132に取り付けられる蛇口TP又はメーターGM等の管TB(図13及び図14参照)と連結される。又は、ダクト1Kに通されたホースHSは、開口13aを通じて外部空間Aに引き出されてもよい。
本実施形態によれば、土台8の凹部84を利用した、基礎パッキン9よりも厚い隙間9aに薄型中空部11が配置されるため、薄型中空部11を基礎パッキン9よりも厚くすることができ、これにより薄型中空部11にホースHS等の管状部材を通すことが容易となる。
[第6実施形態]
図17及び図18は、第6実施形態に係るダクト1及び建物100Cを示す側面図及び正面図である。上記実施形態と重複する構成は同番号を付すことで、詳細な説明を省略する。
本実施形態の建物100Cでは、基礎7と土台8の間に基礎パッキン9が介在しておらず、基礎7と土台8とが互いに接している。
土台8には、凹部(溝部)84が形成されている。凹部84は、土台8の下面に形成され、下方に向けて開放されている。また、凹部84は、前後方向に延び、土台8の内側の面から外側の面まで貫通している。これに限らず、凹部は基礎7に形成されてもよいし、基礎7と土台8の両方に形成されてもよい。
ダクト1の薄型中空部11が配置される隙間9aは、土台8の凹部84によって形成されている。すなわち、隙間9aは、基礎7の上面と土台8の凹部84の底面(下面)との間に形成されている。
本実施形態によれば、基礎パッキン9を用いず、基礎7と土台8とが互いに接した建物100Cであっても、土台8に設けた凹部84により基礎7と土台8の間に隙間9aを形成し、その隙間9aにダクト1の薄型中空部11を配置することが可能となる。
[第7実施形態]
図19及び図20は、第7実施形態に係るダクト1及び建物100Dを示す側面図及び正面図である。上記実施形態と重複する構成は同番号を付すことで、詳細な説明を省略する。
本実施形態の建物100Dでは、基礎7と土台8の間に基礎パッキン9が介在しておらず、基礎7と土台8とが互いに接している。基礎7には、外部空間Aから床下空間Bに通じる貫通穴7aが形成されている。貫通穴7aは、上下方向に薄い断面矩形状に形成されている。
本実施形態では、基礎7に形成された貫通穴7aにダクト1の薄型中空部11が配置されている。貫通穴7aの幅又は高さは、薄型中空部11との間に隙間が形成されない又は僅かな隙間が形成される程度の大きさとされる。
本実施形態によれば、基礎パッキン9を用いず、基礎7と土台8とが互いに接した建物100Dであっても、基礎7に貫通穴7aを形成し、その貫通穴7aにダクト1の薄型中空部11を配置することが可能となる。
以上、本発明の実施形態について説明したが、本発明は以上に説明した実施形態に限定されるものではなく、種々の変更が当業者にとって可能であることはもちろんである。
1 ダクト、11 薄型中空部(第1中空部の例)、111 上壁、112 下壁、113 側壁、12 拡張中空部(第2中空部の例)、121 上壁、122 下壁、123 側壁、124 前端部、13 突出部、131 端部、132 連結部、134 垂下部、13a 開口、14 取付部、15 返し部、151 支持部、16 連結部、17,18 取付部、19 境界、6 壁部、61 内壁、7 基礎、71 基礎断熱材、7a 貫通穴、8 土台、81 水切り、82 床断熱材、83 床断熱材、84 凹部、9 基礎パッキン、9a 隙間、10 換気システム、20 送風機、21 ベンチレータ、30,31 中継ダクト、100 建物、A 外部空間、B 床下空間、C 室内空間、WL 電気ケーブル、BX 電気ボックス、TP 調整具、HS ホース

Claims (18)

  1. 基礎と土台の間に基礎パッキンが介在した建物の、前記基礎と前記土台の間且つ隣り合う2つの基礎パッキンの間に形成された隙間に配置される第1中空部と、
    前記第1中空部に対して外部空間側で前記第1中空部と連続し、前記隙間から外部空間へ向けて突出した、開口を有する突出部と、
    を備えるダクト。
  2. 前記基礎と前記土台の少なくとも一方の外部空間側の面に取り付けるための取付部をさらに備える、
    請求項1に記載のダクト。
  3. 前記突出部は、前記土台に設けられる水切りの内側の空間に収容される、
    請求項1または2に記載のダクト。
  4. 前記開口は、下方に向けて開放される、
    請求項1ないし3の何れかに記載のダクト。
  5. 前記開口と前記基礎の外部空間側の面との間に突出した返し部をさらに備える、
    請求項4に記載のダクト。
  6. 前記第1中空部に対して床下空間側で前記第1中空部と連続し、前記第1中空部よりも断面積が拡張された第2中空部をさらに備える、
    請求項1ないし5の何れかに記載のダクト。
  7. 前記第1中空部と前記第2中空部の境界は、前記第2中空部と前記基礎の床下空間側の面との間に断熱材用の空間が形成されるように、前記基礎の床下空間側の面から離れて位置する、
    請求項6に記載のダクト。
  8. 前記第1中空部の上面と前記第2中空部の上面とが同一平面を形成する、
    請求項6または7の何れかに記載のダクト。
  9. 前記第1中空部と前記第2中空部とが分割可能である、
    請求項6ないし8の何れかに記載のダクト。
  10. 前記突出部は、前記隙間から外部空間へ向けて突出し、さらに下方に延びる、
    請求項1ないし9の何れかに記載のダクト。
  11. 基礎と土台の間に基礎パッキンが介在した建物の、前記基礎と前記土台の間且つ隣り合う2つの基礎パッキンの間に形成された隙間に配置される第1中空部と、
    前記第1中空部に対して外部空間側で前記第1中空部と連続し、前記隙間から外部空間へ向けて突出した、開口を有する突出部と、
    を備え、
    前記第1中空部を通された電気ケーブルが接続される電気ボックスを支持するための支持部をさらに備える、
    ダクト。
  12. 基礎と土台の間に基礎パッキンが介在した建物の、前記基礎と前記土台の間且つ隣り合う2つの基礎パッキンの間に形成された隙間に配置される第1中空部と、
    前記第1中空部に対して外部空間側で前記第1中空部と連続し、前記隙間から外部空間へ向けて突出した、開口を有する突出部と、
    を備え、
    前記突出部は、液体又は気体を通す管を前記開口に連結するための連結部を有する、
    ダクト。
  13. 前記基礎と前記土台の少なくとも一方に凹部が形成され、
    前記第1中空部が配置される前記隙間の厚さが、前記基礎パッキンの厚さよりも大きい、
    請求項1ないし12の何れかに記載のダクト。
  14. ダクトと、
    前記ダクトに連結される送風機と、
    を備え、
    前記ダクトは、
    基礎と土台の間に基礎パッキンが介在した建物の、前記基礎と前記土台の間且つ隣り合う2つの基礎パッキンの間に形成された隙間に配置される第1中空部と、
    前記第1中空部に対して外部空間側で前記第1中空部と連続し、前記隙間から外部空間へ向けて突出した、開口を有する突出部と、
    を備える、換気システム。
  15. 前記送風機は、前記建物の内壁、床、又は天井に設けられ、室内空間を換気する、
    請求項14に記載の換気システム。
  16. 前記送風機は、前記建物の外部空間に設けられたベンチレータである、
    請求項14に記載の換気システム。
  17. 基礎と、
    土台と、
    前記基礎と前記土台の間に介在する基礎パッキンと、
    ダクトと、
    を備え、
    前記ダクトは、
    前記基礎と前記土台の隙間に配置される第1中空部と、
    前記第1中空部に対して外部空間側で前記第1中空部と連続し、前記基礎と前記土台の隙間から外部空間へ向けて突出した、開口を有する突出部と、
    を備える、建物。
  18. 前記ダクトに連結される送風機をさらに備える、
    請求項17に記載の建物。
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