JP2004211997A - 床下用換気装置及び床下換気構造 - Google Patents

床下用換気装置及び床下換気構造 Download PDF

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Abstract

【課題】建物の基礎自体に直接開口を設けないで基礎壁の十分な強度を保持しつつ基礎パッキン工法による細長い空隙を介した建物の床下空間と外気との換気を十分に行なえる床下用換気装置及びその床下換気構造を提供する。
【解決手段】本発明の床下用換気装置は、基礎壁12と建物土台14間にパッキング16を介在させて形成される細長い空隙Pを介して建物の床下空間Sと外気Eとの通気を行なわせるようにした建物床下構造において、床下空間S内に設置される送風機24と、送風機に連通接続され床下内部側から装着されて該細長い空隙Pに臨むかあるいは空隙P内に挿入される吹出枠262を含む排気ノズル26を備える。排気ノズル26は、送風機から送られる送風ファンによる圧送空気を、パッキング16を基礎と土台間に挟装させることにより形成される細長い空隙から有効に外部空間に対して排気させる。
【選択図】 図1

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、床下用換気装置及び床下換気構造に関し、特に、基礎壁と建物土台間にパッキングを介在させて形成される細長い空隙を介して建物の床下空間と外気との通気を行なわせるようにしたいわゆる基礎パッキン工法による建物に用いて好適な床下用換気装置及び床下換気構造に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来の住居用建物は基礎に直接に風穴としての換気口を適宜複数箇所に穿孔させて、床下内外を連通させ、さらに通常は基礎の他の箇所に送風機に接続する排気ダクト接続用の排気孔を開口させることにより、床下内部空間の防湿を行なって白蟻その他の害虫の繁殖や黴、木材腐朽菌の繁殖を抑制し、床材の腐食防止等を行なっていた。一方、このような基礎換気口による換気方法による場合、基礎に直接開口を設けているので地震等が生じた場合には鉄筋補強を行なっていても最初にこの換気口部分にヒビが生じ、ひいては損壊して建物全体が崩壊しやすいことが特に近時の大震災における被害の実態から明らかにされた。これに対し、図6に示すように、近時、基礎壁と建物土台間に緩衝用パッキングを介在させて形成される細長い空隙を介して建物の床下空間と外気との通気を行なわせるようにし、建物の基礎に一切開口を設けないようにして通気を行なわせるいわゆる基礎パッキン工法が提案されている。この基礎パッキン工法では、基礎の断面欠損を減少させて本来の基礎の強度を十分に保持するとともに、全体としての開口面積は増えるので換気量も増加し、さらに、木材から形成される土台をコンクリートのアルカリ成分に接触させないので腐食を予防できるといった利点がある。
【0003】
ところで、この基礎パッキン工法では、基礎部分に一切開口を設けないようにしているので、基礎自体の強度を向上させ得るものの、緩衝用パッキングを挟装させることにより形成される空隙は細長く、したがって、従来の基礎換気口による方法に増して強制換気が不可欠である。この基礎パッキン工法に基づく床下の換気について、例えば特許文献1の方法が提案されている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
図7は、特許文献1の工法を示す概略図であり、この特許文献1の床下換気方法は、送風機に接続した吐出配管を外気に連通して設置させるために結局は、基礎に直接に排出口を形成させるものであり、従来の基礎換気口方式による開口部分からのヒビ割れ、損壊、さらには建物全体の崩壊等を生じさせるおそれが高いものであった。
【特許文献1】特開2001−248244号公報(第4頁、図1)
【0005】
本発明は、上記従来の課題に鑑みてなされたものであり、その1つの目的は建物の基礎自体に直接開口を設けないで基礎壁の十分な強度を保持しつつ基礎パッキン工法による細長い空隙を介した建物の床下空間と外気との換気を十分に行なえる床下用換気装置及びその床下換気構造を提供することにある。また、本発明の他の目的は、基礎パッキン工法による基礎壁と建物土台間の細長い空隙部分からの排気を安定して行なえ、床下空間側に配置した送風機との送風接続構成を無理なく行なえる床下用換気装置及び床下換気構造を提供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するために、本発明は、基礎壁12と建物土台14間にパッキング16を介在させて形成される細長い空隙Pを介して建物の床下空間Sと外気Eとの通気を行なわせるようにした建物床下構造において、床下空間S内に設置される送風機24と、送風機に連通接続され床下内部側から装着されて該細長い空隙Pに臨むかあるいは空隙P内に挿入される吹出枠262を含む排気ノズル26を備えた床下用換気装置から構成される。排気ノズル26は、送風機から送られる送風ファンによる圧送空気を、パッキング16を基礎と土台間に挟装させることにより形成される細長い空隙から有効に外部空間に対して排気させるノズル手段であり、少なくともその空隙に臨むかあるいは空隙P内に挿入される吹出枠262を含む。送風機からの空気を直接にこの排気ノズルに引き込んで排気させるようにしてもよいが、施工性や組み付け構成からフレキシブルダクトを介在させるとよい。排気ノズル自体の具体的な形状、構成、大きさ等は任意に設定してよい。例えば、実施形態のように、中空三角柱体としてもよいし、円筒形、四角柱体、放物面体、その他の任意形状としてよい。
【0007】
また、排気ノズル26は、吹出枠262と、吹出枠から基礎壁12側に屈曲接続する屈曲壁268を有する本体枠266と、を備えるとよい。吹出枠から上部の土台側に屈曲させるように屈曲壁を構成してもよいが、空気ダクト支持用の支持枠などを設けないで接続する場合に空気ダクトが下方に垂れることを考慮して下部側から空気ダクトを排気ノズル側に接続させる場合が多く、このような場合には、L字状の屈曲隅部で係止させた状態にさせ得るから、具体的な取付作業や、位置決め作業を行ないやすいので有利である。
【0008】
また、その際、本体枠266は、送風機24側に接続され斜め下がり状に設けられた斜壁272を備えるようにするとよい。斜壁272は実施形態のように、壁全体が斜め状に設けられたもののみでなく、例えば他の任意形状の本体枠の一部に斜壁を形成させてその斜壁を介して空気ダクトと排気ノズルを接続させるようにしたものでも良い。斜壁でなく、例えば直角状の壁やダクト側に斜め下がりの壁としてもよいが、ダクトとの接続構成、耐久性保持、送風機との接続構成等の点で、斜壁にダクトを取りつけるほうが好ましい。
【0009】
さらに、吹出枠262の細長い空隙P側に対する相対位置をその進退方向に調整可能として排気ノズル26を該細長い空隙Pに近接して取り付ける取付手段(40)を設けるとよい。単に直角状のブラケット等の固定的取付用板を介して排気ノズルを土台等に取りつけるようにしてもよいが、具体的な施工される建物によりパッキングの大きさ、厚さ、奥行き等が異なる場合が多いので、このように、特に吹出枠を空隙に対して位置調整可能とするのがより好ましい。
【0010】
また、本発明は、請求項1ないし4のいずれかの床下用換気装置を設置した床下換気構造から構成される。
【0011】
【発明の実施の形態】
以下、添付図面に基づいて本発明に係る床下用換気装置及び床下換気構造の実施の形態について説明する。図1は、建物の床下空間S内に本実施形態の床下用換気装置10を設置した状態を示しており、床下用換気装置10は、建物の基礎壁12と建物土台14間にパッキング16を介在させたいわゆる基礎パッキン工法による建物について適用される。図において、例えば建物の外周壁18を支持するように布基礎用の連続フーチング20に支持されて鉄筋コンクリートからなる基礎壁12が地面22に直角状に所要の高さで立設され、例えば図5に示すように建物の外周形状をなすように設けられている。この基礎壁12にはその壁を打抜き状に穿孔する換気口等の開口部分は設けられていない。基礎壁12の上面には例えば基礎壁12の幅よりも小さな厚みのパッキング16が、図5、図6に示すように、適宜長さで、かつ相互に適宜の間隔を空けて配置され、その上に大引等の土台14が横方向に載置され端部や適宜の要所部分を図示しないアンカー部材で固定されている。このパッキング16は、例えば硬質合成樹脂等の緩衝性を有する板材から構成され、土台14と基礎壁の上面間に挟装されてスペーサとして機能する。隣接するパッキング16どうしは図5に示すように、ある程度の間隔で離隔して配置されており、それらの間隔部分に形成される細長い空隙Pを介して床下空間Sと外部空間Eとが連通している。このように基礎壁12に換気口等の開口部分を一切設けず、基礎部分の強度を保持しつつパッキング16間に形成される細長い空隙Pを介して床下内外空間を通気可能とし、床下内の防湿、防虫を行なうとともに、パッキング16によるその上部の建物駆体を緩衝的に支持することにより、より耐震性の高いものとしている。なお、土台14の建物室内側には図示しない建物床部分が形成されその下側部分が床下部分とされる。
【0012】
図1、2において、床下用換気装置10は、床下空間に設置される送風機24と、送風機24に連通接続され基礎壁12と建物土台14間にパッキング16を介在させて形成される細長い空隙Pに、あるいはその空隙Pから外部空間に強制排気させる排気ノズル26と、を備えている。送風機24と、排気ノズル26間には空気ダクト28が介設され送風機から送られる空気を排気ノズル26に送給させる。送風機24は、例えばファン30を内蔵し矢示のように上面側から空気を吸引して側面方向に吹き出す遠心ファンタイプの送風手段である。実施形態において、ファン30の外周接線方向に吐出口32を有する上下に開閉可能な機枠34内にファン30を内蔵して構成され、支持脚36を介して床下内の任意の位置に横置きして配置されている。空気ダクト28は、例えばアルミニウム製の可撓性フレキシブルダクトが用いられ、現場施工段階で適宜に任意方向に曲げ形成できるようになっている。
【0013】
排気ノズル26は、送風機24から送られる床下内の空気を直接にかつ集中的に外部空間Eに向けて排出させるノズル手段であり、実施形態において、床下内部側から装着されて基礎壁12と土台14間に形成される細長い空隙P内に挿入される吹出枠262を含む。これによって、ダクト28を介して送られる空気を排気ノズル26の吹出枠262から空隙Pを介して外部空間Eに確実に排出させる。実施形態において、吹出枠262は、図4に示すように空隙P内にその吹出端側が挿入され得る大きさの細長い矩形枠形状の中空立体薄板形状で形成され、吹出開口も細長い空隙Pと同様の細長い矩形形状で形成され、そのまま奥行き方向に対して空気の通路264を形成している。したがって、排気ノズル内の圧送空気はこの通路264を経由して無理なく空隙P内に吹き出され、さらに、外部空間へと排気される。吹出枠262の外形形状やその内側の吹出開口の形状、構成は任意に設定してもよい。
【0014】
さらに、実施形態において、排気ノズル26は、この吹出枠262に連設される本体枠266を有する。本体枠266は、送風機24と空間的に接続されるダクト28に接続され、ダクト28からの空気を受けて吹出枠262の吹出端から空隙P側に排気させる際に細長い空隙Pに対して効果的に吹き出させるための空気のバッファ手段であり、本実施形態では、図1ないし図4に示すように、略三角形状の端面を有する中空の三角柱体から形成されている。特に、この実施形態では、該本体枠266は、吹出枠262から基礎壁12側に直角下方に屈曲接続する屈曲壁268を備え、これによって、その屈曲隅部269を基礎壁12の上部の直角隅部にあてがった状態で排気ノズル26をセットでき、安定して支持させることができるとともに、施工の際の位置決めや、取り付けも簡単に行なえる。
【0015】
実施形態では、このように、本体枠266は端面或いは断面略直角三角形の中空三角柱体として構成されており、その直角側の一辺を有する壁が屈曲壁268とされ、直角側の他辺の壁が屈曲壁268に直角な位置関係で吹出枠262の上面壁と面一状に一体的に接続された水平壁270とされる。そして、さらに、その三角形の斜辺を形成するように、斜め下がり状に形成された斜壁272を備えている。そして、この斜壁272に形成した開口に接続アダプタ38を介して空気ダクト28が連通接続されている。このように、本体枠266が送風機への連通接続用の斜壁272を有するので、空気ダクトを地面に沿うように配置させた状態で、下方側から本体枠266に接続させることができ、空気ダクトと排気ノズルとの接続部分への応力負荷を小さなものとして接続耐久性を保持させ得るとともに、送風機も横置き自在設置タイプのものを選択でき、取り付け施工性を良好にし、さらに、床下内の任意箇所に必要に応じて何個でも簡易に設置し得る。
【0016】
さらに、図2、3において、排気ノズル26は、位置決め取付機構40により細長い空隙Pに近接して取り付けられている。位置決め取付機構40は、吹出枠262の細長い空隙Pに対する相対位置をその進退方向に調整可能として排気ノズル26を該細長い空隙に近接して取り付ける取付手段であり、本実施形態では、水平壁270及び吹出枠262の上面壁の上面長手両端寄り側に取り付けた溝付きステーにより空隙P側に進退移動自在に案内保持される蝶ねじ42と、蝶ねじに貫通され空隙P側に伸びる長い溝を有する水平部44と、該水平部44に直角状に固定され土台14にビス止め固定される垂直部46と、を含む。そして、垂直部46を例えば土台にビス固定させた状態で水平部44を排気ノズル26側の溝付きステーに位置合わせし、吹出枠262の細長い空隙Pに対する相対位置をその進退方向に調整しつつ排気ノズル26を空隙P近傍に取り付けするようになっている。
【0017】
図2において、排気ノズル26の水平枠262の空気の吹出端は細長い空隙P内に一部を挿入した状態で位置決めされて固定されている。また、図のように、排気ノズルの吹出枠262の横幅は、細長い空隙Pの横幅長さよりも小さく設定されている。このように設定しても送風機からの圧送空気が空隙Pを通過して外部空間に放出されるのに伴って周囲の空気も巻き込んで外気に排出させるので換気効率としてはほとんど差異がない。したがって、吹出枠262の外形形状、あるいはサイズをこの空隙Pよりやや小さくして密着嵌合状に設置し得るように構成してもよい。なお、施工上はパッキング間隔が設置箇所により異なる場合があったり、設置作業の自由度が高い点から、実施形態のように、空隙P内にルーズな状態で挿入、あるいは隣接して配置し得るサイズで形成してもよい。また、排気ノズル26の水平枠262の空気吹出端は細長い空隙Pに一部を完全に挿入しなくとも空隙に臨むように配置させるように排気ノズルを取り付けてもよい。なお、図中48は、必要に応じて屈曲壁268の裏面側に貼着され、基礎壁12との間に介装される弾性パッキン部材である。
【0018】
これによって、例えば図5に示すように床下用換気装置10を設置し、ファン30を駆動させると、床下内の空気を吸引して空気ダクト28、排気ノズル26を介して吹出枠262から細長い空隙Pを通って外部空間Eに向けて排気し、その連続排気による床下内の負圧によりパッキン工法による他の細長い空隙Pから外気を取り込んで、送風機による強制排気並びに強制換気を行う。
【0019】
このように、基礎パッキン工法による建物の床下に本実施形態の床下用換気装置を設置して稼働した場合と、稼働しない場合について、同じ大きさの床下空間に適宜複数箇所にパッキングを配置した図5のような実験用建物について建物外部に風速8.5m/sの風が吹いて装置無稼働の場合と、建物外部が無風で装置稼働の場合について風量実験を行なった結果(黒丸が測定点)、建物外部に風速8.5m/sの風が吹いている時の1.9〜2.8倍の風が床下空間内に流れることが確認された。
【0020】
以上説明した本発明の床下用換気装置及び床下換気構造は、上記の実施の形態にのみ限定されるものではなく、特許請求の範囲に記載した発明の本質を逸脱しない範囲における変更も本発明に含まれる。
【0021】
【発明の効果】
以上、説明した様に、本発明に係る床下用換気装置によれば、基礎壁と建物土台間にパッキングを介在させて形成される細長い空隙を介して建物の床下空間と外気との通気を行なわせるようにした建物床下構造において、床下空間内に設置される送風機と、送風機に連通接続され床下内部側から装着されて該細長い空隙に臨むかあるいは空隙内に挿入される吹出枠を含む排気ノズルを備えた構成であるから、建物の基礎自体に直接開口を設けないで基礎壁の十分な強度を保持しつつ基礎パッキン工法による細長い空隙を介した建物の床下空間と外気との換気を十分に行なうことが可能である。
【0022】
その際、排気ノズルは、吹出枠と、吹出枠から基礎壁側に屈曲接続する屈曲壁を有する本体枠と、を備えることにより、基礎壁の上部の隅角部に屈曲隅部をあてがうようにして取付でき、施工の際の位置決めを簡単に行なえるとともに、パッキング間の細長い空隙に対して安定して排気ノズルを取り付けることができる。また、床下空間側に配置した送風機との送風接続構成を無理なく行なうことができる。
【0023】
また、本体枠は、送風機側に接続され斜め下がり状に設けられた斜壁を備えることにより、送風機側に接続される空気ダクトに応力負荷の小さな斜め下がり状の自然な接続構成で接続して接続耐久性を保持し得るとともに、送風機を平置き安定タイプのものを使用でき、設置位置の自由度及び取付け施工性を良好にし得る。また、床下空間側に配置した送風機との送風接続構成を無理なく行なえる。
【0024】
また、吹出枠の細長い空隙側に対する相対位置をその進退方向に調整可能として排気ノズルを該細長い空隙に近接して取り付ける取付手段が設けられた構成とすることにより、細長い空隙から外部空間側へ排気する際の適正な位置に吹出枠の吹出端を簡単かつ正確に設定できる。
【0025】
また、本発明は、請求項1ないし4のいずれかの床下用換気装置を設置した床下換気構造から構成されるから、建物の基礎自体に直接開口を設けないで基礎壁の十分な強度を保持しつつ基礎パッキン工法による細長い空隙を介した建物の床下空間と外気との換気を十分に行なうことができ、さらに、具体的な建物の床下の内部基礎による空間構成に対応して任意の位置に任意の複数箇所について送風機及び排気ノズルを設置できるので、基礎パッキン工法を十分に生かした床下換気を実現し得る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施形態の床下用換気装置を設置した状態の取付構成説明図である。
【図2】図1の平面説明図である。
【図3】図1の床下用換気装置を斜め背面側から見た要部斜視説明図である。
【図4】図3の床下用換気装置を斜め正面側から見た要部斜視説明図である。
【図5】図1の床下用換気装置を設置した基礎パッキン工法による実験用建物の床下部分の平面説明図である。
【図6】一般的な基礎パッキン工法による建物の基礎及び土台部分を示す一部省略斜視説明図である。
【図7】基礎パッキン工法に適用した従来の基礎換気方式による構成を示す縦断面説明図である。
【符号の説明】
10 床下用換気装置、12 基礎壁、14 土台、16 パッキング、24送風機、26 排気ノズル、28 空気ダクト、40 位置決め取付機構、262 吹出枠、266 本体枠、268 屈曲壁、272 斜壁

Claims (5)

  1. 基礎壁と建物土台間にパッキングを介在させて形成される細長い空隙を介して建物の床下空間と外気との通気を行なわせるようにした建物床下構造において、
    床下空間内に設置される送風機と、
    送風機に連通接続され床下内部側から装着されて該細長い空隙に臨むかあるいは空隙内に挿入される吹出枠を含む排気ノズルを備えたことを特徴とする床下用換気装置。
  2. 排気ノズルは、吹出枠と、吹出枠から基礎壁側に屈曲接続する屈曲壁を有する本体枠と、を備えた請求項1記載の床下用換気装置。
  3. 本体枠は、送風機側に接続され斜め下がり状に設けられた斜壁を備えた請求項2記載の床下用換気装置。
  4. 吹出枠の細長い空隙側に対する相対位置をその進退方向に調整可能として排気ノズルを該細長い空隙に近接して取り付ける取付手段が設けられた請求項1ないし3のいずれかに記載の床下用換気装置。
  5. 請求項1ないし4のいずれかの床下用換気装置を設置した床下換気構造。
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