JP6361922B2 - 床吹出し空調システム - Google Patents
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Description
また、前述のような大空間を有する工場として、例えば特許文献1に記載のような地下部のピット底盤に複数の柱材を立設し、それらの柱材によって桁材、PC床版等を下方から支持する地下ピット構造が知られている。この場合には、地下ピット内に生産ラインの一部を配置することで、床上に配置される設備を大幅に減らすことが可能となる。これにより床上を有効に使用することができ、生産効率を向上させている。
すなわち、一般的に成層空調方式による空調は、周囲温度よりも低い冷気が床面に溜まる性質を利用しており、冷房時には比較的有効に機能するが、暖房時には暖気が工場建屋の天井側に向けて上昇してしまい住居域での効果的な暖房が難しく、かつ非効率な空調を行っていた。
しかも、空調機などのピット内空調部をピット内に設置することができるので、例えば建物が工場の場合には、床上の生産装置のレイアウトの自由度を高めることができる。
また、本発明に係る床吹出し空調システムは、前記ピット内に、前記大空間を空調する空調機が設置されていることが好ましい。
また、プレキャストコンクリート床版自体が蓄熱効果を有するので、ピット内の温度変化を小さく抑えた床蓄熱空調とすることが可能となる。そのため、例えば夏季における電力のピーク時間帯に空調を停止させた運転ができる利点がある。
工場10の天井部分には、図示しない排気口が設けられており、工場内空間Rの空気が自然排気されるようになっている。
地下ピット3は、図2及び図3に示すように、ピット底盤3a上に立設され、横方向X及び縦方向Yの各別の方向毎に一定の間隔をあけて配列された柱材31と、柱材31の上端面31aに接合されて架設されるとともに、縦方向Yに沿って長手方向を向けて配列された鉄骨梁からなる桁材32と、を備えている。そして、配列方向に隣り合う桁材32、32上には、対向する2辺のそれぞれを載置させてプレキャストコンクリート床版(以下、PC床版2Aという)が架設されている。
柱材31の寸法や配置間隔L1、L2は、PC床版2Aの形状、重量、このPC床版2A上に走行、或いは設置される機器・設備の重量、及び地下ピット3の高さ等の条件に応じて適宜設定される。本実施の形態では、例えば断面の一辺が70cmのものが採用されている。例えば、柱材31には、上端面31aに突出するアンカーボルト(図示省略)が埋設されており、これらアンカーボルトを使用して桁材32がボルト締結により着脱可能に取り付けられている。
このように構成される桁材32にあっては、柱材31からナットを取り外すことで、長手方向の向きを例えば縦方向Yから横方向Xに変更することが可能である。
PC床版2Aは、一方の対向する縁部の長さ方向の中央において、コ字状に切り欠かれた切欠き凹部21が形成されている。そして、隣り合うPC床版2Aの切欠き凹部21同士を対向させて一致させることで、地下ピット3内と工場室内空間R(図2参照)とを連通する平面視で略正方形状の開口が形成され、これが後述する床吹出し口8となる。
なお、PC床版2Aは、地下ピット3の施工時において、例えば、現地で製造しても良いし、現地とは別の生産工場などで製造して現地に搬入するようにしても良い。
このように本実施の形態による空調設備7では、年間を通じて温度が一定な地下水を利用した構成となっている。
直接空調機70Aは、取水井戸71及び還元井戸72に接続されており、地下ピット3内に供給される外気を直接、冷却、加熱する。間接空調機70Bは、地下ピット3の全体にわたって複数配置され、地下ピット3内の空気を通過させることで、適宜な温度に調整する。なお、本実施の形態では、外気供給ダクト61の端部に接続される直接空調機70Aにも間接空調機70Bが接続されている。
吹上げファン81は、グレーチング82の下面に固定され、床吹出し口8内に収まる形状の簡易なものである。
図4に示すように、本実施の形態では、外気供給ダクト61により地下ピット3内に外気が送り込まれ、地下ピット3内の空気は空調設備7によって所定温度の空調空気に調整される。具体的には、外気供給ダクト61より吸い込まれる外気が外気供給ダクト61の端部に接続される直接空調機70A及び間接空調機70Bを通過して地下ピット3内に導入される。さらに地下ピット3内に複数設けられる間接空調機70Bを通過して空調空気となり、地下ピット3に貯留される。そして、地下ピット3内で温度調整された空調空気は、床吹出し口8から床上の工場室内空間R内に吹き出される。
また、PC床版2A自体が蓄熱効果を有するので、地下ピット3内の温度変化を小さく抑えた床蓄熱空調とすることが可能となる。そのため、例えば夏季における電力のピーク時間帯に空調を停止させた運転ができる利点がある。
本実施例では、図7に示すような床吹出し空調システムの解析モデルを作成し、温熱環境シミュレーションを行い、床上の温熱環境を確認した。実施例1は、上述した吹出しファンを使用した冷房時のケースであり、比較例1は吹出しファンを使用しない冷房時のケースであり、実施例2は吹出しファンを使用しない暖房時のケースである。
この場合の解析結果は、図9に示すように、居住域となる床上2mの高さでは30℃に達しており、さらに、床上3mの高さ以上で最高温度31を超えていることがわかる。このように吹上げファンを用いない自然吹上げのみの空調では、居住域付近まで高温(30°)となっており、実施例1に比べて建物全体としての空調効率が低いことが確認できる。
このように冷却時においては、実施例1のように吹上げファンを使用することで、効果的な空調ができることがわかる。
この場合の解析結果は、図10に示すように、外気よりピット3A内の温度が高いので床吹出し口8(8B)から自然吹上げされた空調空気は、建物の天井に向けて上昇するので、建物の空間は居住域を含めて全体的に20〜22℃の温度でほぼ一様になっていることがわかる。
2 床
2A PC床版(プレキャストコンクリート床版)
3 地下ピット(ピット)
6 外気供給部
7 空調設備(ピット内空調部)
8 床吹出し口
8A 第1床吹出し口
8B 第2床吹出し口
10 工場(建物)
21 切欠き凹部
31 柱材
32 桁材
61 外気供給ダクト
70 空調機
70A 直接空調機
70B 間接空調機
81 吹上げファン(吹上げ手段)
82 グレーチング
R 工場室内空間
X 幅方向
Y 縦方向
Claims (5)
- 床下にピットが配設された大空間を有する建物に設けられる床吹出し空調システムであって、
前記ピットには鉄筋コンクリート造の複数の柱材が立設され、該柱材の上端面に着脱自在に鉄骨造の桁材が架設され、該桁材上にプレキャストコンクリート床版が着脱自在に配設されることで、床および床下のピットが構築され、
前記ピット内に外気を送り込む外気供給部と、
前記ピット内を所定温度に設定するピット内空調部と、
前記床に設けられ、前記ピット内と床上の空間とを連通する複数の床吹出し口と、
を備え、
前記床吹出し口は、前記床の全面にわたって複数配置され、そのうちの少なくとも一部にはピット内の空調空気を床上の前記空間内に吹き上げる吹上げ手段が設けられていることを特徴とする床吹出し空調システム。 - 前記ピット内に、前記大空間を空調する空調機が設置されていることを特徴とする請求項1に記載の床吹出し空調システム。
- 前記床には、前記ピット内に通じる床吸込み口が設けられていることを特徴とする請求項1又は2に記載の床吹出し空調システム。
- 前記床吹出し口は、前記プレキャストコンクリート床版の縁部を切り欠くことで形成されていることを特徴とする請求項1乃至3のいずれか一項に記載の床吹出し空調システム。
- 前記ピットは、地中に設けられる地下ピットであることを特徴とする請求項1乃至4のいずれか一項に記載の床吹出し空調システム。
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