JP2003336326A - 建物の廃熱構造 - Google Patents

建物の廃熱構造

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JP2003336326A
JP2003336326A JP2002146858A JP2002146858A JP2003336326A JP 2003336326 A JP2003336326 A JP 2003336326A JP 2002146858 A JP2002146858 A JP 2002146858A JP 2002146858 A JP2002146858 A JP 2002146858A JP 2003336326 A JP2003336326 A JP 2003336326A
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building
vertical shaft
box
waste heat
floor
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JP2002146858A
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English (en)
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Kazuo Takeuchi
和男 竹内
Hiroshi Aiga
洋 相賀
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Obayashi Corp
Original Assignee
Obayashi Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 発熱機器のみを一般室内から隔離するととも
に、自然換気により発熱機器から生じた熱の排気を行
う。 【解決手段】 本発明による建物の廃熱構造は、複数階
を備えた建物1のうち各階または所定の階にOA機器な
どの発熱機器16を収容する断熱構造体からなる機器収
容ボックス15を設けてなり、該ボックス15は、建物
1を縦通して建物屋上に開口する排気縦シャフト2、及
び建物1の地上部側に開口する給気縦シャフト3に連通
している構造である。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、建物の内部で発生
するOA機器等の熱を排出し、空調負荷の低減を図るこ
とができる建物の廃熱構造に関する。
【0002】
【従来の技術】室内空調負荷のうち、OA機器や、照明
器具からの発熱は、100%室内に放出されるととも
に、その熱容量自体が大きいため、これらの発熱負荷は
室内空調負荷の70%以上を占めている。このように、
OA機器等からの発熱は、すべて室内に放出されるた
め、空調機により冷却することによって、室内の過度な
温度上昇を抑えている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、OA機
器等の発熱体から放出される熱は高負荷であるため、省
エネルギーの要請に反するばかりか、空調機の容量を増
加する大きな要因になっていて、イニシャルコスト及び
ランニングコストの高騰要因となっている。
【0004】本発明は、以上の課題を解決するためのも
のであり、発熱機器からの発熱を室内に放出することな
く、建物外に放出することができる建物の廃熱構造を提
供することを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】前記目的を達成するため
本発明は、複数階を備えた建物のうち各階または所定の
階にOA機器などの発熱機器を収容するための機器収容
ボックスと、この機器収容ボックスと連通し、該機器収
容ボックス内の空気を前記建物の外に排気するための排
気縦シャフトと、前記機器収容ボックスと連通し、該機
器収容ボックス内に前記建物の外の空気を給気するため
の給気縦シャフトとを備えてなることを特徴とするもの
である。従って、本発明では、発熱機器で生じた熱が機
器収容ボックスから排気縦シャフトを通じて建物の外に
排気されるとともに、機器収容ボックス内には給気シャ
フトを通じて建物の外気が導入される。
【0006】本発明のうち請求項2に記載の発明では、
前記排気縦シャフト及び給気縦シャフトは隣接配置さ
れ、前記ボックスに直接または水平ダクトを介して連通
しているので、効率的な換気を行うことができる。
【0007】本発明のうち請求項3に記載の発明では、
前記排気縦シャフト及び給気縦シャフトは、前記機器収
容ボックスを介して等圧力差廃熱状態となるように配置
されていることにより、強制換気手段を用いることな
く、各機器収容ボックスの換気を自然にかつ均等に行う
ことができる。
【0008】本発明のうち請求項4に記載の発明では、
前記排気縦シャフト及び給気縦シャフトと機器収容ボッ
クスとを連通する開口部が、前記排気縦シャフト側で高
い位置に、前記給気縦シャフト側で低い位置にそれぞれ
設定されていることにより、換気効率を向上することが
できる。
【0009】本発明のうち請求項5に記載の発明では、
前記機器収容ボックスは各階の床下に設けた空間部に配
置されていることにより、室内に余分な空間を設けなく
てよく、建物の有効容積を増大することができる。
【0010】
【発明の実施の形態】以下、本発明の好ましい実施の形
態につき、添付図面を参照して詳細に説明する。
【0011】図1は本発明の廃熱構造を適用した建物を
示す。同図において、この建物1は例えば4階建てであ
って、各階のスラブを縦通して複数の排気縦シャフト2
及びこれに隣接して複数の給気縦シャフト3が配置され
ている。各シャフト2,3は、軽量気泡コンクリートな
どの断熱材から構成される例えば600×600mm程度
の開口面積のものである。各シャフト2,3は、電気配
線用配管経路と兼用することもできる。
【0012】このうち、各排気縦シャフト2は、4階4
Fの天井裏空間に設けた水平ダクト4に合流し、水平ダ
クト4から屋上部RFから突設された排気煙突5を通じ
て建物の外部空間と連通している。また、本実施の形態
では、排気煙突5の頂部に、例えば、上空を流れる風の
気流を整流してその翼型断面形状により煙突5内を負圧
とし、排気誘因効果を生じさせるためのウィンドカウル
6が設けられているとともに、ウインドカウル6の直下
において煙突5の内部には排気ファン7が配置されてい
る。この排気ファン7は非常用の補助動力として設けた
ものであり、通常は停止しているが、例えば夏季におい
て地表部と上空とで温度落差が僅少であって、上昇流が
停滞した場合などに、排気を強制するために駆動され
る。
【0013】各給気縦シャフト3は一階1Fの階下に設
けた水平ダクト8に合流し、この水平ダクト8の端部に
開口された地上部側外気取入口9を通じて地表部におけ
る外部空間に連通している。この外気取入口9にはフィ
ルター10が設けられ、塵埃の侵入を防止している。
【0014】図2,3は前記各シャフト2,3と機器収
容ボックスとの関係を示すものであって、各シャフト
2,3の周囲における各階の床面11の下部であって、
そのスラブ12上には一般部より一段低くした空間部1
4が設けられ、この空間部14には各シャフト2,3に
接して断熱構造体からなる一対の機器収容ボックス15
が設けられている。
【0015】このボックス15は、CPU、UPS、サ
ーバなどのコンピュータあるいはネットワークの本体
部、あるいは照明器具における安定器など、機器類のコ
ンポーネントの中で、特に室内での高負荷な発熱源とな
る機器16のすべてを一括してまたはその一部を収容し
たものである。勿論、例えばコンピュータなどにおい
て、ディスプレイ、キーボードなどの人手による操作や
見ることが必要な機器類は、一般室内Rに分離配置さ
れ、これらの機器16と図示しないケーブルを介して接
続される。
【0016】排気縦シャフト2及び給気縦シャフト3に
は、各ボックス15側に開口部が形成されているととも
に、この開口部を開閉する常開型の防火防煙ダンパ(S
FD:Smoke & Fire Dampar)17,18が設けられて
おり、ボックス15内が開口部を通じて各シャフト2,
3に連通している。各ダンパ17,18は防火区画上必
要なもので、ヒューズ式、煙感知器連動式の双方によ
り、非常時においてはエア通路を遮断できるようにした
もので、通常はボックス15内は各シャフト2,3に連
通している。
【0017】そして、排気シャフト2側のダンパ17
は、ボックス11内の高位置に、給気シャフト3側のダ
ンパ18は低位置にそれぞれ配置され、開口部に高低差
を設けることで、給気シャフト3からボックス11の下
部にダンパ18を通じて導入された空気が機器16の発
熱により暖められて上昇し、この暖められて上昇した空
気がボックス11の上部からダンパ17を通じて排気シ
ャフト2側にスムーズに流れる。
【0018】また、ボックス15の上部は開閉可能であ
って、室内Rの床面11に同一面に設けた点検用の蓋1
9(図3参照)を取り、ボックス15の内部をあけて定
期点検できるようになっている。なお、冬季において、
ボックス15の蓋を開放しておくことにより、機器16
の発熱を暖房に供することができる。
【0019】そして、本実施の形態では、空気がどの機
器収容ボックス15のダンパ17,18を通過しても地
上部側外気取入口9から排気煙突5までの距離が等しく
なるように、各シャフト2,3及び水平ダクト4,8を
配管している(等圧力差廃熱状態)。
【0020】以上により、機器収容ボックス15内に収
容された機器16が発熱すると、ボックス15内部の空
気が暖められて上昇し、その空気は上部側開口部を通じ
て排気縦シャフト2側に流れる。本実施の形態では、空
気がどの機器収容ボックス15のダンパ17,18を通
過しても地上部側外気取入口9から排気煙突5までの距
離が等しくなるので、機器16から発生する熱は、電気
等の駆動源を用いた強制排気手段を採用することなく、
自然換気により建物1の屋上部より大気に廃熱されるこ
とになる。
【0021】また、以上の実施の形態では、機器収容ボ
ックス15を各シャフト2,3に接して配置したが、建
物1の構造上やレイアウト上 、離間配置しなければな
らない場合には、各階において、水平ダクトなどを通じ
て接続することも可能である。
【0022】
【発明の効果】以上の説明から明らかなように、本発明
による建物の廃熱構造によれば、発熱機器からの発熱を
室内に放出することなく、建物外に放出することができ
るため、建物内の空調負荷を低減でき、省エネルギーを
図ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明を適用した建物の全体構成を示す断面説
明図である。
【図2】同建物の各階における各シャフトと、機器収容
ボックスとの関係を示す平面図及び側断面図である。
【図3】同斜視図である。
【符号の説明】
1 建物 2 排気縦シャフト 3 給気縦シャフト 5 煙突(建物屋上側開口部) 9 地上部側外気取入口 11 床面 12 スラブ 14 空間部 15 発熱機器収容ボックス 16 発熱機器 17,18 防火防煙ダンパ(開口部) R 一般室内
フロントページの続き Fターム(参考) 2E001 DB02 EA01 FA24 FA35 NA02 NA07 NC02 ND00 3L056 BC02

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 複数階を備えた建物のうち各階または所
    定の階にOA機器などの発熱機器を収容するための機器
    収容ボックスと、この機器収容ボックスと連通し、該機
    器収容ボックス内の空気を前記建物の外に排気するため
    の排気縦シャフトと、前記機器収容ボックスと連通し、
    該機器収容ボックス内に前記建物の外の空気を給気する
    ための給気縦シャフトとを備えてなることを特徴とする
    建物の廃熱構造。
  2. 【請求項2】 前記排気縦シャフト及び給気縦シャフト
    は隣接配置され、前記ボックスに直接または水平ダクト
    を介して連通していることを特徴とする請求項1に記載
    の建物の廃熱構造。
  3. 【請求項3】 前記排気縦シャフト及び給気縦シャフト
    は、前記機器収容ボックスを介して等圧力差廃熱状態と
    なるように配置されていることを特徴とする請求項1ま
    たは2に記載の建物の廃熱構造。
  4. 【請求項4】 前記排気縦シャフト及び給気縦シャフト
    と機器収容ボックスとを連通する開口部が、前記排気縦
    シャフト側で高い位置に、前記給気縦シャフト側で低い
    位置にそれぞれ設定されていることを特徴とする請求項
    1〜3いずれかの項に記載の建物の廃熱構造。
  5. 【請求項5】 前記機器収容ボックスは各階の床下に設
    けた空間部に配置されていることを特徴とする請求項1
    〜4いずれかの項に記載の建物の廃熱構造。
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Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2010038510A (ja) * 2008-08-08 2010-02-18 Shimizu Corp 冷房負荷低減システム、冷房負荷低減方法
JP2010223487A (ja) * 2009-03-23 2010-10-07 Taisei Corp 多数の発熱機器を設置した建物における空調システム
JP2016106763A (ja) * 2014-12-04 2016-06-20 エア・ウォーター防災株式会社 ガス系消火設備
JP2016142494A (ja) * 2015-02-04 2016-08-08 株式会社竹中工務店 建築物
JP2019157394A (ja) * 2018-03-08 2019-09-19 株式会社竹中工務店 自然換気システム

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Effective date: 20040927