JP2010140753A - 建物用蓄電システム - Google Patents

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健一 杉山
Katsutoshi Murawaka
亮憲 村若
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Abstract

【課題】デッドスペースの有効利用を図りつつ、蓄電池の発生熱を有効利用することができる建物用蓄電システムを得る。
【解決手段】ユニットバス24は浴槽26及び洗い場28を含んで構成されており、固定フレーム30がユニットバス固定フレーム34を介して架台フレーム32に固定されている。ユニットバス固定フレーム34が配設された部分はユニットバス床下デッドスペース38とされており、蓄電池ユニット40は隣り合う架台フレーム32間に納められている。蓄電池ユニット40で発生した排熱は、洗い場28の床36を暖めるために利用されるようになっている。
【選択図】図1

Description

本発明は、建物用蓄電システムに関する。
下記特許文献1には、建物用の電力蓄蔵システムにおいて、蓄電池を建物の床下スペースの台座に載置し、基礎通気口から当該蓄電池を出し入れ可能に構成した技術が開示されている。また別の構成として、床に開口部を設け、開口部から蓄電池を出し入れ可能にした技術が開示されている。なお、換気は基礎開口部を利用して行うようになっている。
特開2000−323113号公報
しかしながら、上記特許文献1に開示された先行技術による場合、蓄電池の収納スペースを床下に見出すに止まっており、蓄電池が蓄電する際に発生する熱の有効利用については何ら考慮されていない。従って、上記先行技術は、この観点から、改良の余地がある。
本発明は上記事実を考慮し、デッドスペースの有効利用を図りつつ、蓄電池の発生熱を有効利用することができる建物用蓄電システムを得ることが目的である。
請求項1の発明に係る建物用蓄電システムは、建物内のデッドスペースに設置され、受電することにより蓄電する蓄電池を備えた蓄電池ユニットと、この蓄電池ユニットで発生した排熱を建物内の所定箇所に供給する排熱供給手段と、を備えている。
請求項2の発明に係る建物用蓄電システムは、請求項1記載の発明において、前記蓄電池ユニットは、前記蓄電池と、この蓄電池を覆うと共に蓄電池が被水するのを防止する防水手段と、この防水手段に設けられた除湿手段と、前記防水手段に設けられると共に前記排熱供給手段の一部を構成し、換気作用により、防水手段内で蓄電池から発生した排熱を前記所定箇所へ直接供給し又は前記排熱供給手段が備える排熱伝達路を介して前記所定箇所へ供給する換気手段と、を含んで構成されている、ことを特徴としている。
請求項3の発明に係る建物用蓄電システムは、請求項2記載の発明において、前記蓄電池ユニットはユニットバスに備えられえており、かつ前記換気手段によって供給された排熱はユニットバス又は給湯器に利用される、ことを特徴としている。
請求項4の発明に係る建物用蓄電システムは、請求項2記載の発明において、前記蓄電池ユニットはキッチンのシンク下方に備えられており、かつ前記換気手段によって供給された排熱はキッチンで利用される、ことを特徴としている。
請求項5の発明に係る建物用蓄電システムは、請求項2記載の発明において、前記蓄電池ユニットは建物内に設けられた全館空調システムの給気口付近に備えられており、かつ前記換気手段によって供給された排熱は暖気の生成に利用される、ことを特徴としている。
請求項1記載の本発明によれば、建物内のデッドスペースには蓄電池ユニットが設置されている。蓄電池ユニットは蓄電池を備えており、受電することにより蓄電池に電気が蓄えられる。これにより、建物内のデッドスペースを有効に利用することができる。
ここで、一般に蓄電池が蓄電した際に発生する熱は排熱として捨てられるが、本発明では排熱供給手段を備えているため、当該排熱を建物内の所定箇所に供給することができる。
請求項2記載の本発明によれば、蓄電池ユニットが備えている蓄電池は、防水手段によって覆われている。このため、蓄電池が被水することはない。また、防水手段には除湿手段が設けられているため、結露等が生じるのを抑制又は防止することができる。さらに、防水手段には換気手段が設けられているため、換気作用により、蓄電池から発生した排熱は、建物の所定箇所へ直接供給されるか、又は排熱供給手段が備える排熱伝達路を介して建物の所定箇所へ供給される。
このように本発明によれば、蓄電池の蓄電性能を良好に維持しつつ、蓄電池で発生する排熱を有効に活用するための仕組みが、一つの蓄電池ユニットとしてコンパクトに形成される。
請求項3記載の本発明によれば、蓄電池ユニットはユニットバスに備えられえている。従来、ユニットバスの周囲のスペースはデッドスペースとして存在していたので、建物のデッドスペースの有効利用が図られる。
また、換気手段によって供給された排熱はユニットバス又は給湯器に利用されるので、排熱発生源(蓄電池)から遠い位置まで排熱を運ぶ必要がない。従って、熱損失が少なくて済む。
請求項4記載の本発明によれば、蓄電池ユニットはキッチンのシンク下方に備えられている。従来、シンク下方のスペースはデッドスペースとして存在することが多かったので、従来のデッドスペースの有効利用が図られる。
また、換気手段によって供給された排熱はキッチンで利用されるので、排熱発生源(蓄電池)から遠い位置まで排熱を運ぶ必要がない。従って、熱損失が少なくて済む。
請求項5記載の本発明によれば、蓄電池ユニットは建物内に設けられた全館空調システムの給気口付近に設けられている。このため、蓄電池から発生した排熱を給気口からそのまま空調経路に導入することができる。従って、蓄電池から発生した排熱の熱損失が極力ない状態で、暖気の生成に利用することができる。その結果、蓄電池の排熱から供給される熱量に相当する分、全館空調システムを稼動させるために本来要求される負荷が軽減される。
以上説明したように、請求項1記載の建物用蓄電システムは、スペースの有効利用を図りつつ、蓄電池の発生熱を有効利用することができるという優れた効果を有する。
請求項2記載の本発明に係る建物用蓄電システムは、蓄電池の蓄電性能を良好に維持しつつ、蓄電池で発生する排熱を有効利用することができ、しかもコンパクト化を図ることができるという優れた効果を有する。
請求項3記載の本発明に係る建物用蓄電システムは、ユニットバスのスペース利用効率を上げると共に、熱損失を少なくして排熱利用効率を上げることができるという優れた効果を有する。
請求項4記載の本発明に係る建物用蓄電システムは、キッチンのスペース利用効率を上げると共に、熱損失を少なくして排熱利用効率を上げることができるという優れた効果を有する。
請求項5記載の本発明に係る建物用蓄電システムは、全館空調システムの熱源に対する負荷を軽減し、省エネ化を促進することができるという優れた効果を有する。
〔第1実施形態〕
まず、図1〜図6を用いて、本発明に係る建物用蓄電システムの第1実施形態について説明する。
(全体構成)
図2には、本実施形態に係る建物用蓄電システム50が適用されたユニット住宅10の概略正面図が示されている。この図に示されるように、ユニット住宅10は、基礎14上に複数個の箱型等の建物ユニット16を据え付けることにより構成された一階部分18と、当該一階部分18の上に複数の箱型等の建物ユニット16を据え付けることにより構成された二階部分20と、二階部分20の上に据え付けられた屋根部分22と、を含んで構成されている。
上記ユニット住宅10の一階部分18の所定の建物ユニット16(ここでは、図2の斜線を付した建物ユニット)には、ユニットバス24が予め工場内で据付けられている。図1に示されるように、ユニットバス24は、浴槽26と、この浴槽26に隣接して設けられた洗い場28と、を含んで構成されている。また、ユニットバス24の下端部には、ユニットバス据付用の固定フレーム30が設けられている。さらに、固定フレーム30の下方には、複数本の架台フレーム32が所定の間隔で配設されている。各架台フレーム32にはユニットバス固定フレーム34がそれぞれ固定されており、ユニットバス24はその下端部に配置された固定フレーム30がユニットバス固定フレーム34を介して架台フレーム32に固定されるようになっている。
なお、図1において、基準線P1はユニットバス据付面を表しており、基準線P2は建物ユニット16の床フレームの下端レベルを表している。また、基準線P3は架台フレーム32の上端レベルを表しており、基準線P4は洗い場28の床36の床レベルを表している。
(要部構成)
ここで、上述したユニットバス24の下方側には、ユニットバス床下デッドスペース38が設けられている。このユニットバス床下デッドスペース38には、複数個の蓄電池ユニット40が収容されている。各蓄電池ユニット40は略直方体形状をしており、隣り合うユニットバス固定フレーム34の間に挿入された状態で、図示しないブラケットを介して架台フレーム32に取り付けられている。
上記の如くして、全ての蓄電池ユニット40がユニットバス固定フレーム34間に収容された状態では、蓄電池ユニット40の上面側及び下面側に隙間42がそれぞれ形成されている。これらの隙間42からユニットバス床下デッドスペース38全体の換気がなされるようになっている(なお、図1の矢印Wが排気口への空気の流れを表している。)。
なお、上記構成では、ユニットバス床下デッドスペース38に蓄電池ユニット40を収容する構成を採ったが、これに限らず、浴槽26の側方にある浴槽横デッドスペース44に蓄電池ユニット40を収容してもよい。
次に、蓄電池ユニット40の構成について説明する。図3(A)に示されるように、各蓄電池ユニット40は、蓄電池52と、この蓄電池52を覆うと共に蓄電池52が被水するのを防止する防水手段としての箱体状の防水ケース80と、この防水ケース80の一方の側部に設けられた換気手段及び除湿手段としての給気口82と、防水ケース80の反対側の側部に設けられた換気手段及び除湿手段としての換気及び除湿ファン84と、を含んで構成されている。なお、これらの給気口82、換気及び除湿ファン82は、本発明における「排熱供給手段」でもある。
蓄電池52としては、例えば、鉛蓄電池、ニッケル水素蓄電池、リチウムイオン蓄電池といった蓄電池が適用可能であるが、ニッケルカドミウム蓄電池等の他の蓄電池であってもよい。ちなみに、鉛蓄電池、ニッケル水素蓄電池は、40℃程度までの発生熱で制御されており、又リチウムイオン蓄電池は60℃程度までの発生熱で制御されている。
また、防水手段としては、防水ケース80以外にも、防水袋、防水シート等でもよく、通常は蓄電池52を防水性能が確保された状態で覆い、交換時を含むメンテナンス時等の必要時には蓄電池52を取り出すべく開放させることができる構成であればよい。
さらに、図3(B)に拡大して示されるように、給気口82は、軸方向の一方の端部から他方の端部へ向かうにつれて径方向寸法が徐々に減少する筒状に形成されたケーシング86を備えている。ケーシング86の基端部(大径部側)には防水カバー88(図3(A)参照)が設けられていると共に、その近傍には、複数のフィン90Aが所定間隔で設けられた防水フィン90が二列に設けられている。防水フィン90のフィン90Aは、給気口82の外側へ片流れに傾斜するように取り付けられている。ケーシング86内の先端部側(小径部側)には、防湿シート92が張られている。
一方、図3(C)に示されるように、換気及び除湿ファン84は、軸方向の一方の端部から他方の端部へ向かうにつれて径方向寸法が徐々に増加する筒状に形成されたケーシング94を備えている。ケーシング94内の基端部側(小径部側)には、図示しないファンモータの駆動力を受けて駆動回転するファン96が設けられている。さらに、ケーシング94内のファン96の外側には、給気口82と同様構成の防湿シート92及び防水フィン90が設けられている。また、ケーシング94の先端部(大径部側)には、防水カバー88(図3(A)参照)が取り付けられている。
次に、上述した蓄電池52の発生熱の利用態様について説明する。
図4に示される態様では、蓄電池ユニット40から得られた排熱を温水配管98に熱吸収させた後、当該温水配管98をユニットバス24の洗い場28の床36の下面側に配置し、輻射熱で洗い場28の床36を暖める態様である。
一方、図5に示される態様では、温水配管98の途中に蓄熱材99が介装されている。この態様では、蓄電池ユニット40から排熱が発生する時間とユニットバス24の洗い場28の床36を暖めたい時間とがずれている場合に、蓄電池ユニット40からの排熱を一旦蓄熱材99に伝達して蓄え、ユニットバス24の洗い場28の床36を暖めたい時間に図示しない制御手段によって蓄熱材99から温水配管98に熱を伝達し、暖められた温水配管98からの輻射熱によってユニットバス24の洗い場28の床36を暖める態様である。
なお、床暖房には温水配管タイプと電熱線タイプとがあり、図4及び図5に示される態様では、いずれも温水配管98を使ったタイプであったが、これに限らず、電熱線タイプに本発明を適用してもよい。その場合、蓄電池ユニット40からの排熱は、加温された電熱線が周囲の空気によって冷やされて熱ロスが発生するのを抑制又は防止するために利用される。
(建物用蓄電システム50のシステム概要)
補足すると、上述した蓄電池52は、建物用蓄電システム50のために用いられる。システムの概要について説明すると、図6に示されるように、建物用蓄電システム50は、蓄電池52及び制御部54を備えた蓄電部56を備えている。制御部54は、蓄電池52の温度を蓄電に最適となるように調整すると共に、蓄電池52への蓄電と放電の切換を制御している。また、蓄電部56には、商用電力系統電源58及び太陽電池等の外部独立電源60がAC線62を介して接続されている。外部独立電源60と蓄電部56とを繋ぐAC線62上には、直流を交流に変換するインバーター64が介在されている。
一方、上述した蓄電部56は、DC線66を介してユニット住宅10内の直流負荷68に接続されている。また、蓄電部56はAC線70を介してユニット住宅10内とも接続されている。なお、このAC線70上には直流を交流に変換するインバーター72が介在されている。さらに、上述した外部独立電源60は、DC線74を介して直流負荷68と直接接続されている。
建物用蓄電システム50では、蓄電池52が商用電力系統58から受電することにより、或いは図示しない太陽電池等の独立電源60から受電することにより、或いは燃料電池の余剰電力等から受電することにより、蓄電される。蓄電した電力は必要に応じてユニット住宅10で使用するエアコン、照明装置、プラグインハイブリッド車、自然冷媒ヒートポンプ給湯器等の負荷に給電される。つまり、この建物用蓄電システム50は、蓄電池52を使い、ユニット住宅10で使用する電気を蓄電及び給電する省エネ技術の一種である。例えば、この建物用蓄電システム50を用いた場合、昼間はソーラーシステムで得られた電力等を蓄電池52に蓄えると共に夜間は料金が安い深夜電力を蓄電池52に蓄え、昼間の料金が高い時間帯に蓄電池52で蓄電した電力を放電して利用するといった使い方ができる。
(作用・効果)
次に、本実施形態の作用並びに効果について説明する。
本実施形態では、ユニットバス床下デッドスペース38又は浴槽横デッドスペース44に蓄電池ユニット40を収容したので、ユニット住宅10内のデッドスペースを有効に活用することができる。特に、ユニットバス床下デッドスペース38や浴槽横デッドスペース44は、温熱環境が他のデッドスペースに比べて整っているので、蓄電池52の収納には適している。
ここで、一般に蓄電池52が蓄電した際に発生する熱は排熱として捨てられるが、本実施形態では、蓄電池ユニット40で発生した排熱が、ユニットバス24内で有効に利用される。
すなわち、まず蓄電池ユニット40を単体でみた場合の作用について説明すると、図示しないコントローラの制御によって図示しないファンモータが作動すると、図3(C)に示されるように、換気及び除湿ファン84のファン96が回転する。これにより、防水ケース80内の空気が吸引されると共に、給気口82から蓄電池ユニット40の外部の空気(ユニットバス床下デッドスペース38内の空気)が取り込まれる。
このとき、仮に給気口82側へ水が浸入しようとしても、防水フィン90にブロックされてケーシング86の下部を傾斜方向側へ流れて排水される。また、ケーシング86内に取り込まれた空気の湿分は、防湿シート92によって取り除かれる。そして、防水ケース80内で発生した蓄電池52の発生熱(排熱)は、ファン96によって換気及び除湿ファン84のケーシング94内へ吸い込まれる。吸い込まれた排気は、防湿シート92で湿分が除去されてから排気される。なお、仮に換気及び除湿ファン84のケーシング94側へ水が浸入しようとした場合には、防水フィン90にブロックされてケーシング94の下部を傾斜方向側へ流れて排水される。
このようにして、蓄電池ユニット40のそれぞれについて、蓄電池52から発生した発生熱(排熱)が蓄電池ユニット40の外部へ取り出される。そして、各蓄電池ユニット40から排出された排気は、図1に示されるように、ユニットバス床下デッドスペース38の隙間42を通って排気Wとして排気される。
上記の如くして集められた排気Wは、図4及び図5に示されるように、ユニットバス24の洗い場28の床36を暖める(床暖房)ために温水配管98若しくは電熱線に供給される。
以上より、本実施形態に係る建物用蓄電システム50によれば、スペースの有効利用を図りつつ、蓄電池52の発生熱を有効利用することができる。
また、本実施形態では、蓄電池ユニット40が防水ケース80を備えており、この防水ケース80内に蓄電池52が納められるので、蓄電池52が被水することがない。また、防水ケース80には防湿シート92を備えた給気口82及び換気及び除湿ファン84が設けられているので、防水ケース80内の空気の湿度が下げられ、蓄電池52に結露等が生じる心配がない。さらに、換気及び除湿ファン84による換気作用が得られるので、防水ケース80内が過度に高温になることを抑制することができる。これらのことから、本実施形態では、蓄電池52の蓄電性能を良好に維持しつつ、蓄電池52で発生する排熱を有効に活用するための仕組みが、一つの蓄電池ユニット40としてコンパクトに形成される。従って、実施形態によれば、蓄電池52の蓄電性能を良好に維持しつつ、蓄電池52で発生する排熱を有効利用することができ、しかもコンパクト化を図ることができる。
さらに、本実施形態では、蓄電池ユニット40で発生した排熱をユニットバス24の洗い場28の床36の暖房に利用する構成としたので、排熱発生源である蓄電池52から遠い位置まで排熱を運ぶ必要がない。従って、熱損失が少なくて済む。その結果、本実施形態によれば、ユニットバス24のスペース利用効率を上げると共に、熱損失を少なくして排熱利用効率を上げることができる。
なお、本実施形態では、蓄電池52の排熱をユニットバス24の洗い場28の床36の暖房に利用したが、これに限らず、洗い場28の予備暖房等に利用してもよいし、エコキュート等の給湯器における給湯タンクの保温や冷媒管の保温、給湯管の保温等に用いてもよい。
〔第2実施形態〕
次に、図7を用いて、本発明に係る建物用蓄電システムの第2実施形態について説明する。なお、前述した第1実施形態と同一構成部分については、同一番号を付してその説明を省略する。
図7に示されるように、この第2実施形態では、キッチン100のシンク102の下方のデッドスペース104に第1実施形態で説明した蓄電池ユニット40が収納されている点に特徴がある。また、キッチン100のシンク配設部位の前面下端部には、スリット状の吹出し口106が設けられており、この吹出し口106の形成エリアと蓄電ユニット40の前面下部(即ち、換気及び除湿ファン84からの排気Aの出口)とはダクト108を介して連通されている。
なお、蓄電池ユニット40が備える給気口82及び換気及び除湿ファン84(第1実施形態参照)並びに吹出し口106及びダクト108が本発明における「排熱供給手段」に相当する。
(作用・効果)
上記構成によっても、前述した第1実施形態と同様の効果が得られる。すなわち、従来、キッチン100のシンク102の下方スペースはデッドスペースとして存在することが多く、このデッドスペース104に蓄電ユニット40を収納させることにより、ユニット住宅10のデッドスペースの有効利用が図られる。
また、蓄電池ユニット40で発生した排気Aは、吹出し口106から暖気Bとして室内に吹出され、足元暖房として利用される。このように利用することにより、蓄電池ユニット40から遠い位置まで排熱を運ぶ必要がない。従って、熱損失が少なくて済む。
これらの結果、本実施形態によれば、キッチン100のスペース利用効率を上げると共に、熱損失を少なくして排熱利用効率を上げることができる。
なお、キッチン100での排熱の利用の仕方は、上記に限られず、他の利用方法であってもよい。例えば、蓄電池ユニット40で発生した排気を食器乾燥機に導いて乾燥速度を上げるようにしてもよい。
〔第3実施形態〕
次に、図8〜図10を用いて、本発明に係る建物用蓄電システムの第3実施形態について説明する。なお、前述した第1実施形態等と同一構成部分については、同一番号を付してその説明を省略する。
図8及び図9に示されるように、この第3実施形態では、全館空調システム110を備えたユニット建物112の地階114に第1実施形態で説明した蓄電池ユニット40が収納されている点に特徴がある。
具体的に説明すると、ユニット建物112は、一例として、地階114と一階部分116と二階部分118とを備えている。一階部分116の天井裏スペース120には室内空調機124が配設されており、又二階部分118の天井裏スペース122には室内空調機125がそれぞれ配設されている。なお、図8及び図9では、全館空調システム110を構成するための他の要素である室外機や室内給排気口、屋外給排気口等の図示は省略している。また、この実施形態における地階114は居室として用いられているスペースではなく、設備機器等が収容されたデッドスペースとして用いられている。
ここで、上述した地階114には、第1実施形態で説明した蓄電池ユニット40が配設されている。また、地階114と一階部分116の天井裏スペース120、二階部分118の天井裏スペース122とは、空調ダクト126を介して相互に連通されている。空調ダクト126における地階114との連通部分が、地階114の空気を供給する給気口128とされている。給気口128には、図示しないコントローラによって開閉制御されるダンパ130が取り付けられている。さらに、地階114はユニット建物112の外部である地表132と排気路134を介して相互に連通されている。
なお、蓄電池ユニット40が備える給気口82及び換気及び除湿ファン84(第1実施形態参照)並びに空調ダクト126が本発明における「排熱供給手段」に相当する。
(作用・効果)
冬季には、図8図示状態とされる。この状態のときには、図示しないコントローラによってダンパ130が開放状態とされる。この状態において、蓄電池52の作用によって発生した排熱は蓄電池ユニット40から排気されて地階114内に送られる。この暖気は、空調ダクト126を通って一階部分116の室内空調機124及び二階部分118の室内空調機125へそれぞれ供給されて、当該室内空調機124、125から一階部分116及び二階部分118へ吹出される。なお、蓄電池ユニット40から発生したガスは、排気路134から排気される。
一方、夏季には、図9図示状態とされる。この状態のときには、図示しないコントローラによってダンパ130が閉止状態とされる。この状態において、蓄電池52の作用によって排熱が発生すると、その排熱はガスと共に排気路134を通って地表132へ排気される。
なお、上記作用では、全館空調システム110において、主に冬季と夏季における蓄電池ユニット40から発生した排気(暖気)の流れを中心に説明したが、全換気は必要に応じて組み合わせて使用すればよい。
このように本実施形態においても、地階114に蓄電池ユニット40を収容することとしたので、ユニット建物112のデッドスペースを有効に利用することができる。なお、一般に地階114は温度変化が少ないので、蓄電池ユニット40を収容するための温熱環境は他のスペースに比べて適している。
また、蓄電池ユニット40から排出された排気を全館空調ダクト126の空調ダクト126内に供給して暖房として利用することとしたので、蓄電池ユニット40から発生した排熱の熱損失が極力ない状態で、暖気の生成に利用することができる。その結果、蓄電池52の排熱から供給される熱量に相当する分、全館空調システム110を稼動させるために本来要求される負荷が軽減され、ひいては省エネ化を促進することができる。
なお、図8及び図9と異なる配置として図10に示される配置を採ることも可能である。図10に示される実施形態では、小屋裏スペース140に蓄電池ユニット40が収容されている。また、小屋裏スペース140には、全館空調システム142の室内空調機144が配設されている。室内空調機144と蓄電池ユニット40とはリターンチャンバ146を介して連通されている。さらに、天井面には、給気口148とリターンガラリ150が設けられている。なお、この構成では、リターンチャンバ142が本発明における「排熱供給手段」に相当する。
この構成によれば、全館空調システム142自体は、室内の空気をリターンガラリ150を介して吸い込み、リターンチャンバ146及び室内空調機144を介して給気口148から暖気を吹出すようになっている。
ここで、この実施形態では、リターンチャンバ146の上流側に蓄電池ユニット40を配置したので、リターンガラリ150から吸い込んだ空気に蓄電池ユニット40で発生した排熱が加わって暖気となり、その後、リターンチャンバ、室内空調機144へ供給される。従って、蓄電池ユニット40で発生した排熱の熱損失が非常に少なく、室内空調機144ひいては全館空調システム142に対する負荷を効果的に減らすことができる。
なお、上述した各実施形態では、ユニット住宅又はユニット建物を例にして説明したが、これに限らず、ユニット工法以外の工法によって建築される建物に対して本発明を適用してもよい。
第1実施形態に係る建物用蓄電システムの蓄電池ユニットをユニットバスに設置した状態を示す縦断面図である。 図1に示されるユニットバスを備えたユニット住宅の概略構成を示す概略正面図である。 (A)は蓄電池ユニットの全体構成を示す概略図、(B)は給気口の拡大断面図、(C)は換気及び除湿ファンの拡大断面図である。 ユニットバスでの排熱利用例を示す概略構成図である。 ユニットバスでの他の排熱利用例を示す概略構成図である。 第1実施形態に係る建物用蓄電システムの全体構成を示す概略構成図である。 第2実施形態に係る建物用蓄電システムの蓄電池ユニットをキッチンのシンク下方に設置した状態を示す斜視図である。 第3実施形態に係り、全館空調システムの冬季での使用状態を示す概略構成図である。 第3実施形態に係り、全館空調システムの夏季での使用状態を示す概略構成図である。 第3実施形態の変形例を示す概略構成図である。
符号の説明
10 ユニット住宅(建物)
22 ユニットバス
38 ユニットバス床下デッドスペース
40 蓄電池ユニット
44 浴槽横デッドスペース
50 建物用蓄電システム
52 蓄電池
80 防水ケース(防水手段)
82 給気口(換気及び除湿収容、排熱供給手段)
84 換気及び除湿ファン(換気及び除湿手段、排熱供給手段)
100 キッチン
102 シンク
104 デッドスペース
106 吹出し口(排熱供給手段)
108 ダクト(排熱供給手段)
110 全館空調システム
112 ユニット建物
114 地階(デッドスペース)
126 空調ダクト(排熱供給手段)
128 給気口
140 小屋裏スペース(デッドスペース)
142 全館空調システム
146 リターンチャンバ(排熱供給手段)

Claims (5)

  1. 建物内のデッドスペースに設置され、受電することにより蓄電する蓄電池を備えた蓄電池ユニットと、
    この蓄電池ユニットで発生した排熱を建物内の所定箇所に供給する排熱供給手段と、
    を備えた建物用蓄電システム。
  2. 前記蓄電池ユニットは、
    前記蓄電池と、
    この蓄電池を覆うと共に蓄電池が被水するのを防止する防水手段と、
    この防水手段に設けられた除湿手段と、
    前記防水手段に設けられると共に前記排熱供給手段の一部を構成し、換気作用により、防水手段内で蓄電池から発生した排熱を前記所定箇所へ直接供給し又は前記排熱供給手段が備える排熱伝達路を介して前記所定箇所へ供給する換気手段と、
    を含んで構成されている、
    ことを特徴とする請求項1記載の建物用蓄電システム。
  3. 前記蓄電池ユニットはユニットバスに備えられえており、
    かつ前記換気手段によって供給された排熱はユニットバス又は給湯器に利用される、
    ことを特徴とする請求項2記載の建物用蓄電システム。
  4. 前記蓄電池ユニットはキッチンのシンク下方に備えられており、
    かつ前記換気手段によって供給された排熱はキッチンで利用される、
    ことを特徴とする請求項2記載の建物用蓄電システム。
  5. 前記蓄電池ユニットは建物内に設けられた全館空調システムの給気口付近に備えられており、
    かつ前記換気手段によって供給された排熱は暖気の生成に利用される、
    ことを特徴とする請求項2記載の建物用蓄電システム。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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