JPH0874344A - 建築物の自然力利用冷暖房システム及び建築物の自然力利用冷暖房及び換気システム - Google Patents

建築物の自然力利用冷暖房システム及び建築物の自然力利用冷暖房及び換気システム

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JPH0874344A
JPH0874344A JP24063194A JP24063194A JPH0874344A JP H0874344 A JPH0874344 A JP H0874344A JP 24063194 A JP24063194 A JP 24063194A JP 24063194 A JP24063194 A JP 24063194A JP H0874344 A JPH0874344 A JP H0874344A
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air
room
layer
fan
cooling
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JP24063194A
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Toko Hashimoto
東光 橋本
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Tokoh Kogyo
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Tokoh Kogyo
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Publication date
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    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F24HEATING; RANGES; VENTILATING
    • F24FAIR-CONDITIONING; AIR-HUMIDIFICATION; VENTILATION; USE OF AIR CURRENTS FOR SCREENING
    • F24F5/00Air-conditioning systems or apparatus not covered by F24F1/00 or F24F3/00, e.g. using solar heat or combined with household units such as an oven or water heater
    • F24F5/0046Air-conditioning systems or apparatus not covered by F24F1/00 or F24F3/00, e.g. using solar heat or combined with household units such as an oven or water heater using natural energy, e.g. solar energy, energy from the ground
    • F24F5/005Air-conditioning systems or apparatus not covered by F24F1/00 or F24F3/00, e.g. using solar heat or combined with household units such as an oven or water heater using natural energy, e.g. solar energy, energy from the ground using energy from the ground by air circulation, e.g. "Canadian well"
    • YGENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
    • Y02TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
    • Y02BCLIMATE CHANGE MITIGATION TECHNOLOGIES RELATED TO BUILDINGS, e.g. HOUSING, HOUSE APPLIANCES OR RELATED END-USER APPLICATIONS
    • Y02B10/00Integration of renewable energy sources in buildings
    • Y02B10/40Geothermal heat-pumps
    • YGENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
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    • Y02BCLIMATE CHANGE MITIGATION TECHNOLOGIES RELATED TO BUILDINGS, e.g. HOUSING, HOUSE APPLIANCES OR RELATED END-USER APPLICATIONS
    • Y02B30/00Energy efficient heating, ventilation or air conditioning [HVAC]
    • Y02B30/54Free-cooling systems

Abstract

(57)【要約】 【目的】 建築物の全室に自然力利用による冷暖房を効
果的に行うと共に室内の空気の換気をも効果的に行うこ
とができる、建築物の自然力利用の冷暖房及び換気シス
テムを提供する。 【構成】 コンクリート床下の空間に多数のくり石が充
填されて成りその多数のくり石間の隙間の空気層に地熱
が蓄積される蓄冷暖熱層と、この蓄冷暖熱層又はこの近
傍の空間と部屋とを結ぶ第1の空気流通路と、屋外と部
屋とを結ぶ第2の空気流通路と、部屋と屋根裏空間とを
結ぶ第3の空気流通路と、屋根裏空間と屋外とを結ぶ第
4の空気流通路と、前記の第1から第4までの各空気流
通路における空気の流れを促進するファンと、前記の第
2、第3、及び第4の空気流通路を開閉する開閉部と、
屋外の気温を検出する温度センサと、この温度センサか
らの出力に基づいて前記各開閉部及びファンを制御する
制御手段とを含んでいる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、住宅などの建築物の冷
暖房及び換気のために地熱や太陽熱などの自然力を最大
限に利用することができ、また電気的及び機械的エネル
ギーの使用量を最小にすることができる、建築物の自然
力利用冷暖房システム、及び建築物の自然力利用冷暖房
及び換気システムに関する。
【0002】
【従来の技術】本出願の発明者は、実開平6−5480
7号において、逆さ升形状のコンクリート床と地盤線と
の間の空間に充填された多数のくり石層から成り、この
多数のくり石の間の隙間の空間に地熱により夏は涼しく
冬は暖かい空気(井戸水の原理)が蓄積される蓄冷暖熱
層を備え、夏季はこの蓄冷暖熱層により冷やされた冷気
を住宅の壁内通気層又は床内通気層を通して還流させる
と共に、冬季(昼間)は前記蓄冷暖熱層により暖められ
た暖気と天井裏の太陽熱で暖められた暖気を住宅の壁内
通気層又は床内通気層を通して還流させることにより、
住宅全体を安価に冷暖房でき且つ健康的である自然エネ
ルギー利用の快適な住宅システムを提案している。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】前記のような提案で
は、自然エネルギーだけでほとんどの冷暖房を行うこと
ができるが、特に2階の部屋については蓄冷暖熱層から
の冷暖熱が十分に伝わらないという問題が見られた。ま
た住宅においては従来の木造住宅において実現されてい
たような自然換気を実現することが住人の健康にとって
望ましく、この自然換気と上記の自然エネルギー利用の
冷暖房との有機的組合せを図ることが望まれていた。
【0004】本発明はこのような従来の技術の問題点に
着目したもので、その目的は、建築物の全室に自然力利
用による冷暖房を効果的に行うことができる建築物の自
然力利用冷暖房システムを提供することである。また本
発明の他の目的は、前記の自然力利用による冷暖房を効
果的に行うと共に室内の換気をも効果的に行うことがで
きる建築物の自然力利用冷暖房及び換気システムを提供
することである。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
めの本発明に係る建築物の自然力利用冷暖房システムで
は、コンクリート床下の少なくとも20cm以上望まし
くは30cm以上の高さの空間に多数のくり石が充填さ
れて成り、その多数のくり石間の隙間の空気層に地熱が
蓄積される蓄冷暖熱層と、この蓄冷暖熱層又はこの近傍
の空間と部屋とを結ぶ空気流通路と、この空気流通路内
の空気を促進するためのファンと、を含むことを特徴と
している。
【0006】また本発明に係る建築物の自然力利用冷暖
房及び換気システムでは、コンクリート床下の少なくと
も20cm以上望ましくは30cm以上の高さの空間に
多数のくり石が充填されて成り、その多数のくり石間の
隙間の空気層に地熱が蓄積される蓄冷暖熱層と、この蓄
冷暖熱層又はこの近傍の空間と部屋とを結ぶ第1の空気
流通路と、屋外と部屋とを結ぶ第2の空気流通路と、部
屋と屋根裏空間とを結ぶ第3の空気流通路と、屋根裏空
間と屋外とを結ぶ第4の空気流通路と、前記の第1から
第4までの各空気流通路における空気の流れを促進する
ファンと、前記の第2、第3、及び第4の空気流通路を
それぞれ開閉する開閉部と、屋外の気温を検出する温度
センサと、この温度センサからの出力に基づいて前記各
開閉部及びファンを制御する制御手段と、を含むことを
特徴としている。
【0007】また本発明では、前記第1から第4までの
空気流通路は一つの連結部に集中的に接続されており、
前記ファンはこの連結部内に設けられているのがよい。
【0008】さらに本発明では、前記制御手段は、夏季
においては、屋外の気温が所定温度以上になると部屋の
空気及び天井裏の空気を屋外に排出し、屋外の気温が所
定温度以下になると屋外の空気及び前記蓄冷暖熱層又は
その近傍の空間の空気を部屋内に送るように前記開閉部
及びファンを制御すると共に、冬季においては、前記蓄
冷暖熱層又はその近傍の空間の空気と屋根裏の空気とを
部屋内に送るように前記開閉部及びファンを制御する、
ことが望ましい。
【0009】
【作用】上記のように、本発明に係る建築物の自然力利
用冷暖房システムでは、地熱が蓄積される蓄冷暖熱層又
はこの近傍の空間と部屋とを空気流通路で結び、この空
気流通路内の空気をファンにより送るようにしているの
で、蓄冷暖熱層により冷やされ又は暖められた(井戸水
の原理)冷気又は暖気が2階部分を含む全て部屋内に有
効に送られ、自然力利用の冷暖房がより効果的に行われ
るようになる。
【0010】また本発明の建築物の自然力利用冷暖房及
び換気システムでは、制御手段は、温度センサからの出
力に基づいて、前記ファン又は開閉部を制御することに
より、第1の空気流通路を介して蓄冷暖熱層又はこの近
傍の空間から部屋への空気の流れを促進する、第2の空
気流通路を介して部屋内から屋外への又は屋外から部屋
内への空気の流れを促進し又は遮断する、第3の空気流
通路を介して屋根裏空間から部屋内への空気の流れを促
進する、第4の空気流通路を介して屋根裏空間から屋外
への空気の流れを促進する、などの作用を行う。
【0011】また、前記第1から第4までの空気流通路
を一つの連結部に集中的に接続し、、前記ファンをこの
連結部内に設けることにより、最小の部材とコストで効
果的な冷暖房と換気を行うことが可能になる。
【0012】さらに本発明では、前記制御手段は、夏季
においては、屋外の気温が所定温度以上になると部屋の
空気及び天井裏の空気を屋外に排出し、屋外の気温が所
定温度以下になると屋外の空気及び前記蓄冷暖熱層又は
その近傍の空間の空気を部屋内に送るように、前記開閉
部及びファンを制御し、冬季においては、前記蓄冷暖熱
層又はその近傍の空間の空気と屋根裏の空気とを部屋内
に送るように前記開閉部及びファンを制御する。
【0013】
【実施例】以下本発明の実施例を図面を参照して説明す
る。図1は本実施例による建築物の自然力利用冷暖房及
び換気システムの全体構成を示す略図である。図中、符
号1はコンクリート基礎、2はコンクリート床、3はコ
ンクリート基礎とコンクリート床とで囲まれた例えば高
さ35cm、40cm、45cm、又は50cmの空間
内に多数のくり石が充填されて成り、これらの多数のく
り石の隙間の空気層に地熱が蓄積される蓄冷暖熱層であ
る。この蓄冷暖熱層3のくり石層の高さは、少なくとも
20〜25cm以上、望ましくは30cm以上又は40
cm以上であることがよい。本実施例のように30cm
〜40cm程度の高さの空間にくり石を充填させること
により、地熱を有効に蓄積するだけの多数の隙間が形成
される。また、少なくとも20〜25cm以上の高さに
くり石を充填しておくと、地下の水分は多数のくり石の
間の毛細管現象によりある程度上昇するが、約15cm
近くまで上昇すると毛細管現象が断ち切られてそれ以上
は上昇しないようになり、地下からの湿気がコンクリー
ト床2に達することが防止されるようになり、住宅の湿
気防止に有効である。
【0014】また図1において、符号4はコンクリート
床2と部屋6との間に大引を介在させることによりコン
クリート床2と部屋6との間に形成した通気層、5は外
壁と部屋6との間に形成された通気層、7は部屋6と部
屋6との間に形成された通気層である。また図1におい
て、8は蓄冷暖熱層3の近傍に形成された空間で、15
〜20cm程度のくり石9層の上にコンクリート層10
を積層することにより、このコンクリート層10とコン
クリート床2とコンクリート基礎1により囲まれた空間
で、この空間8には蓄冷暖熱層3に蓄積された地熱が良
好に伝えられて、夏は涼しく冬は暖かい(井戸水の原
理)空気が存在するようになっている。なお図示してい
ないが、前記コンクリート層10内には、地中からの湿
気が空間8内に入り込むのを防止するためのビニールシ
ートが介在させられている。
【0015】また図1において、符号11は屋根裏の空
間、12は通気層4及び5内に設けられ、蓄冷暖熱層3
の近傍の空間18と連結部15を介して各部屋6を結ぶ
通気管である。また、符号13は通気層5又は7内に設
けられ、各部屋6と連結部15及び他の通気管12,1
6,及び14を介して前記蓄冷暖熱層3近傍の空間8、
屋根裏空間11、及び屋外とを結ぶ通気管である。また
符号14は連結部15と屋外とを結ぶ通気管である。ま
た符号16は連結部15と屋根裏空間11とを結ぶ通気
管である。
【0016】また図1において、符号17は屋外に設け
られた温度センサで、例えばバイメタルなどにより構成
されている。また符号16はマイクロコンピュータを含
む制御装置、18はユーザーが予め操作内容を設定する
ための操作盤である。
【0017】次に、図2は、前記制御装置16と、前記
温度センサ17、操作盤18、及び連結部15との関係
を示す概略ブロック図、図3はユーザーが設定する操作
盤18の一例を示す図である。図2に示すように、前記
制御装置16は、予めユーザーが操作盤18により設定
した基準温度や指定した季節に応じて、温度センサ17
からの外気温度を示す信号に基づいて、所定の制御信号
を出力して、連結部15内に設けられたファン21及び
各開閉部(ダンパー)22〜24を制御するようにして
いる。また操作盤18は、予めユーザーが制御装置16
に必要な条件を設定しておくためのもので、現在が夏か
冬かの季節を入力するスイッチ18aと、ファン21を
常に駆動可能な状態とするか停止状態(点検などのた
め)とするかを切り替えるためのスイッチ18bと、前
記各開閉部(ダンパー)22〜24の開閉を切り替える
ための基準温度(本実施例ではユーザーが特に指定しな
い場合は自動的に25℃に設定される)を設定する操作
つまみ18cとを備えている。
【0018】次に、図4は前記連結部15の内部構造を
示す図である。この連結部15には、各部屋6に通じる
通気管13と、前記蓄冷暖熱層3近傍の空間8に通じる
通気管12と、屋根裏空間11に通じる通気管16と、
屋外に通じる通気管14とが連結されている。また連結
部15の中央には、ファン21が備えられている。なお
本実施例でこのファン21に、東京芝浦電気株式会社製
換気扇DVC−20TRQを使用している。
【0019】また連結部15には、符号22,23,2
4で示す3つの開閉部(ダンパー)が設けられている。
開閉部22は、蓄冷暖熱層3近傍の空間8に通じる通気
管12とファン21との間の通路と、各部屋6に通じる
通気管13とファン21との間の通路との開閉を、いず
れか一方が開なら他方は閉というように択一的に制御す
るものである。また開閉部23は、屋根裏空間11に通
じる通気管16とファン21との間の通路と、屋外に通
じる通気管14とファン21との間の通路との開閉を、
いずれか一方が開なら他方は閉というように択一的に制
御するものである。また開閉部24は、ファン21と屋
外との間の通路と、ファン21と各部屋6との間の通路
との開閉を、いずれか一方が開なら他方は閉というよう
に択一的に制御するものである。これらの各開閉部2
2,23,24とファン21とは、図2に示すように、
制御装置16からの信号によりその動作が制御されるよ
うになっている。なお本実施例では、これらの各開閉部
22,23,24には、三菱電機株式会社製ダンパーP
−183DUE(商品名)を使用している。
【0020】次に図5は、本実施例における蓄冷暖熱層
3近傍の空間8の構造を説明するための断面図である。
この空間8は、地盤線GLと水平な方向では建物の基礎
1に囲まれると共に、地盤線GLと垂直な方向では、下
方のくり石層の上に積層されたコンクリート層10(図
1参照)と上方のコンクリート床2(図1参照)との間
に囲まれた空間である。この空間8は、図5に示すよう
に、3方を蓄冷暖熱層3に囲まれているため、蓄冷暖熱
層3に蓄熱された地熱がそのまま伝わり、夏は涼しく冬
は暖かい(井戸水の原理)空気が充満することになる。
なお、この空間8内は、その中の空気が通気管12を介
して連結部15に流出するが、その結果空間8内部に負
圧が生じ、外気が水きり(図示せず)を介して流入し、
それがまた地熱により夏は涼しく冬は暖かいものに変化
するようになっている。なお、この空間8への外気の流
入は、前述のように水きりを介してもよいが、例えば屋
外に面したコンクリート壁に換気孔を設けて、この換気
孔から外気を流入させるようにしてもよい。
【0021】次に、本実施例の動作を説明する。本実施
例においては、まずユーザーは予め、前記操作盤18に
より、スイッチ18aにより夏期か冬期かを選択し、ま
たスイッチ18bによりファンを運転状態に設定し、ま
た開閉部(ダンパー)切り替え基準温度を例えば25℃
に設定しておくものとする。
【0022】このような前提で、まず本実施例の夏期の
昼間、すなわち、外気が25℃より高い場合における動
作を図6及び図7に基づいて説明する。この外気が25
℃より高い場合、制御装置16は、図6に示すように、
開閉部22を制御して各部屋6からファン21への通路
を解放させる(同時に前記空間8からファン21への通
路を遮断させる)と共に、屋根裏空間11からファン2
1への通路を解放させ(同時に屋外からファン21への
通路を遮断させ)、さらにファン21から屋外への通路
を解放させる(同時にファン21から各部屋6への通路
を遮断する)。これにより、図7に示すように、各部屋
6内の空気はファン21により強制的に屋外に排出さ
れ、室内の換気が行われる。また屋根裏空間11の太陽
熱により高温になった空気もファン21により屋外に強
制的に排出させられる。また屋外の高温湿の空気が通気
管13を介して直接に各部屋6内に入ることが防止され
る。これにより、屋外の気温が25℃より高い場合の各
部屋6の換気が効果的に行われるようになる。
【0023】次に、本実施例の夏期の夜間、すなわち、
外気が25℃より低い場合における動作を図8及び図9
に基づいて説明する。この外気が25℃より低い場合、
制御装置16は、図8に示すように、開閉部22を制御
して蓄冷暖熱層3近傍の空間8からファン21への通路
を解放させる(同時に各部屋6からファン21への通路
を遮断させる)と共に、屋外からファン21への通路を
解放させ(同時に屋根裏空間11からファン21への通
路を遮断させ)、さらにファン21から各部屋6への通
路を解放させる(同時にファン21から屋外への通路を
遮断する)。これにより、図9に示すように、蓄冷暖熱
層3近傍の空間8からの地熱により冷やされた(夏に涼
しい井戸水の原理による)空気と屋外の25℃以下の比
較的涼しい空気とが、ファン21により強制的に各部屋
6内に送られる。これにより、地熱という自然力の利用
による冷房が各部屋6の全てにわたって効果的に行われ
るようになる。
【0024】次に、本実施例の冬期(ユーザーが操作盤
18のスイッチ18aを冬に切り替えた場合)における
動作を図10及び図11に基づいて説明する。この冬期
においては、制御装置16は、図10に示すように、開
閉部22を制御して蓄冷暖熱層3近傍の空間8からファ
ン21への通路を解放させる(同時に各部屋6からファ
ン21への通路を遮断させる)と共に、屋根裏空間11
からファン21への通路を解放させ(同時に屋外からフ
ァン21への通路を遮断させ)、さらにファン21から
各部屋6への通路を解放させる(同時にファン21から
屋外への通路を遮断する)。これにより、図11に示す
ように、蓄冷暖熱層3近傍の空間8からの地熱により暖
められた(冬に暖かい井戸水の原理による)空気と屋根
裏空間の太陽熱により暖められた空気とが、ファン21
により強制的に各部屋6内に送られる。これにより、地
熱及び太陽熱という自然力の利用による暖房が各部屋6
の全てにわたって効果的に行われるようになる。
【0025】なお本実施例では、蓄冷暖熱層3に蓄積さ
れた地熱をその近傍の空間8を介して各部屋6に送るよ
うにしているが、本発明はこれに限られるものではな
く、例えば、連結部15を介して各部屋6につながる通
気管12の端部を床内の通気層4に設け、この通気層4
内の空気でコンクリート床4を介して蓄冷暖熱層3によ
り冷やされ又は暖められた空気を各部屋6に送るように
してもよい。この場合は、通気層4内に負圧が生じる
が、図示しない水きりから外気が入り込むようになる。
また、前記通気層12の端部を蓄冷暖熱層(くり石層)
3に直接入れて、この蓄冷暖熱層3内の空気を各部屋6
に送るようにしてもよい。
【0026】なお本実施例では、夏期の昼間に部屋の空
気を強制的に換気し且つ冷暖房も行う建築物の自然力利
用冷暖房及び換気システムについて説明したが、本発明
はこれに限られるものではなく、単に蓄冷暖熱層と各部
屋のみを通気管などの空気流通路で結び、その中間にフ
ァンを設けて蓄冷暖熱層から部屋への空気の流通を促進
するだけでも、地熱などの自然力による冷暖房を2階部
分を含む全ての部屋で有効に行うことが可能になる。
【0027】
【発明の効果】以上説明したように、本発明に係る建築
物の自然力利用冷暖房システムでは、地熱が蓄積される
蓄冷暖熱層又はこの近傍の空間と部屋とを空気流通路で
結び、この空気流通路内の空気をファンにより送るよう
にしているので、蓄冷暖熱層の冷気又は暖気が2階部分
を含む全ての部屋内に有効に送られ、自然力利用の冷暖
房がより効果的に行われるようになる。特に本発明で
は、地熱を利用して冷暖房を行っているが、これに係る
電気エネルギーはファン駆動用に使用するものだけなの
で、極めて少ないランニングコストにより冷暖房を行え
るようになる。また本発明と市販のエアーコンディショ
ナーとを併用して冷暖房効率を高めることも可能であ
る。
【0028】また本発明の建築物の自然力利用冷暖房及
び換気システムでは、外気の温度に基づいて前記ファン
又は開閉部を制御することにより、第1の空気流通路を
介して蓄冷暖熱層又はこの近傍の空間から部屋への空気
の流れを促進する、第2の空気流通路を介して部屋内か
ら屋外への又は屋外から部屋内への空気の流れを促進し
又は遮断する、第3の空気流通路を介して屋根裏空間か
ら部屋内への空気の流れを促進する、第4の空気流通路
を介して屋根裏空間から屋外への空気の流れを促進す
る、などにより、地熱や太陽熱などの自然力を利用した
冷暖房と換気を効果的に行うことができる。特に本発明
では、地熱及び太陽熱を利用して冷暖房を行っている
が、これに係る電気エネルギーはファン駆動用に使用す
るものだけなので、極めて少ないランニングコストによ
り冷暖房を行えるようになる。また本発明と市販のエア
ーコンディショナーとを併用して冷暖房効率を高めるこ
とも可能である。
【0029】また、前記第1から第4までの空気流通路
を一つの連結部に集中的に接続し、、前記ファンをこの
連結部内に設けることにより、最小の部材とコストで効
果的な冷暖房と換気を行うことが可能になる。
【0030】さらに本発明では、前記制御手段により、
夏季においては、屋外の気温が所定温度以上になると部
屋の空気及び天井裏の空気を屋外に排出し、屋外の気温
が所定温度以下になると屋外の空気及び前記蓄冷暖熱層
又はその近傍の空間の空気を部屋内に送るように、前記
開閉部及びファンを制御し、冬季においては、前記蓄冷
暖熱層又はその近傍の空間の空気と屋根裏の空気とを部
屋内に送るように前記開閉部及びファンを制御すること
により、季節に即した効果的な冷暖房と換気が可能にな
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例の全体構成を示す略図である。
【図2】制御装置と温度センサ、操作盤、及び連結部と
の関係を示す概略ブロック図である。
【図3】ユーザーが設定する操作盤の一例を示す図であ
る。
【図4】連結部の内部構造を示す略図である。
【図5】蓄冷暖熱層とその近傍の空間を説明するための
断面図である。
【図6】夏期の昼間における本実施例の連結部の動作を
説明するための図である。
【図7】夏期の昼間における本実施例の動作を説明する
ための図である。
【図8】夏期の夜間における本実施例の連結部の動作を
説明するための図である。
【図9】夏期の夜間における本実施例の動作を説明する
ための図である。
【図10】冬期における本実施例の連結部の動作を説明
するための図である。
【図11】冬期における本実施例の動作を説明するため
の図である。
【符号の説明】
1 コンクリート基礎 2 コンクリート床 3 蓄冷暖熱層(くり石層) 4,5,7 通気層 6 部屋 8 蓄冷暖熱層3近傍の空間 11 屋根上空間 12,13,14,16 通気管 15 連結部 16 制御装置 17 温度センサ 18操作盤 21 ファン 22,23,24 開閉部(ダンパー)

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 コンクリート床下の少なくとも20cm
    以上の高さの空間に多数のくり石が充填されて成り、そ
    の多数のくり石間の隙間の空気層に地熱が蓄積される蓄
    冷暖熱層と、 この蓄冷暖熱層又はこの近傍の空間と部屋とを結ぶ空気
    流通路と、 この空気流通路内の空気の流通を促進するためのファン
    と、を含むことを特徴とする、建築物の自然力利用冷暖
    房システム。
  2. 【請求項2】 コンクリート床下の少なくとも20cm
    以上の高さの空間に多数のくり石が充填されて成り、そ
    の多数のくり石間の隙間の空気層に地熱が蓄積される蓄
    冷暖熱層と、 この蓄冷暖熱層又はこの近傍の空間と部屋とを結ぶ第1
    の空気流通路と、 部屋と屋外とを結ぶ第2の空気流通路と、 屋根裏空間と部屋を結ぶ第3の空気流通路と、 屋根裏空間と屋外とを結ぶ第4の空気流通路と、 前記の第1から第4までの各空気流通路における空気の
    流れを促進するファンと、 前記の第2、第3、及び第4の空気流通路をそれぞれ解
    放又は遮断する開閉部と、 屋外の気温を検出する温度センサと、 この温度センサからの出力に基づいて前記各開閉部又は
    ファンを制御する制御手段と、を含むことを特徴とす
    る、建築物の自然力利用冷暖房及び換気システム。
  3. 【請求項3】 請求項2の建築物の自然力利用冷暖房及
    び換気システムにおいて、前記第1から第4までの空気
    流通路は一つの連結部に集中的に接続されており、前記
    ファンはこの連結部内に設けられていることを特徴とす
    る、建築物の地熱及び太陽熱利用冷暖房及び換気システ
    ム。
  4. 【請求項4】 請求項2又は3の建築物の地熱及び太陽
    熱利用冷暖房及び換気システムにおいて、前記制御手段
    は、夏季においては、屋外の気温が所定温度以上になる
    と部屋の空気及び天井裏の空気を屋外に排出し、屋外の
    気温が所定温度以下になると屋外の空気及び前記蓄冷暖
    熱層又はその近傍の空間の空気を部屋内に送るように前
    記開閉部及びファンを制御すると共に、冬季において
    は、前記蓄冷暖熱層又はその近傍の空間の空気を部屋内
    に送るように前記開閉部及びファンを制御する、ことを
    特徴とする建築物の自然力利用冷暖房及び換気システ
    ム。
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Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH10292930A (ja) * 1997-04-18 1998-11-04 Mitsubishi Cable Ind Ltd 建物の温調構造
US6293120B1 (en) 1999-10-18 2001-09-25 Kabushiki Kaisha Toko Kogyo Building air conditioning system using geothermal energy
WO2007147952A1 (fr) * 2006-06-13 2007-12-27 Guillaume Pignol Aeration pour habitation (maison, appartement et building)
CN115045387A (zh) * 2022-05-11 2022-09-13 中国建筑第五工程局有限公司 一种节能绿色房屋建筑结构

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