JP3164069U - 壁体内循環通路を有する建物構造 - Google Patents

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【課題】建物の壁構造材の内側に沿って形成された内部通気層を利用して、家全体を床下に配置した高効率のエアコンで通年管理することによって快適な居住空間を作出することができる壁体内循環通路を有する建物構造を提案する。【解決手段】断熱構造に構成された床下空間20と、断熱構造に構成された小屋裏空間25と、前記床下空間20と前記小屋裏空間25とを接続する壁体内循環通路30と、前記床下空間20に設置された冷暖房用エアコン50及び冷気上昇用送風機60と、前記冷気上昇用送風機60に接続されて床下空間の冷気を前記小屋裏空間25に送り込む冷気上昇用ダクト65と、前記小屋裏空間25に設置された暖気下降用送風機70と、前記暖気下降用送風機70に接続されて小屋裏空間25の暖気を前記床下空間20にに送りこむ暖気下降用ダクト75とを有する。【選択図】図1

Description

この考案は壁体内循環通路を有する建物構造に関し、特には高気密、高断熱の壁内にエアサイクルを作り出し室内環境を一定に保つ住宅建物構造に関する。
近年、通気断熱構造を備えた建物の室内環境制御に関しさまざまな提案がなされている。その多くのものは、建物の壁構造材の外側と内側に沿って外部通気層と内部通気層とを設け、夏季のように外気温が高い場合には、外部通気層と内部通気層を通気させ、室内の熱気と湿気を通気層を介して戸外に排出させ、また床下の冷気を利用することにより室内を快適な環境に維持し、冬季のように外気温が低くなる場合には、外部通気層と内部通気層の通気を阻止して、断熱構造により通気層を保温層として作用させ、また床下の地熱を利用することにより、室内を暖かく快適な環境に維持するものである。さらに、除湿機あるは排気ファンの作用を利用して、この通気断熱構造を備えた建築物の室内環境をより的確に良好な状態に維持することを提案されている(特許文献1参照)。
特開2006−207126号公報
この考案は、建物の壁構造材の内側に沿って形成された内部通気層を利用して、建物全体を床下に配置した高効率のエアコンで通年管理することによって快適な居住空間を作出することができる壁体内循環通路を有する建物構造を提案するものである。
すなわち、請求項1の考案は、断熱構造に構成された床下空間と、断熱構造に構成された小屋裏空間と、前記床下空間と前記小屋裏空間とを接続する壁体内循環通路と、前記床下空間に設置された冷暖房用エアコン及び冷気上昇用送風機と、前記冷気上昇用送風機に接続されて床下空間の冷気を前記小屋裏空間に送り込む冷気上昇用ダクトと、前記小屋裏空間に設置された暖気下降用送風機と、前記暖気下降用送風機に接続されて小屋裏空間の暖気を前記床下空間にに送りこむ暖気下降用ダクトとを有することを特徴とする壁体内循環通路を有する建物構造に係る。
また、請求項2の考案は、前記床下空間に床下換気扇が配置された請求項1に記載の壁体内循環通路を有する建物構造に係る。
さらに、請求項3の考案は、前記小屋裏空間に小屋裏換気扇が配置された請求項1又は2に記載の壁体内循環通路を有する建物構造に係る。
請求項1の考案によれば、断熱構造に構成された床下空間と、断熱構造に構成された小屋裏空間と、前記床下空間と前記小屋裏空間とを接続する壁体内循環通路と、前記床下空間に設置された冷暖房用エアコン及び冷気上昇用送風機と、前記冷気上昇用送風機に接続されて床下空間の冷気を前記小屋裏空間に送り込む冷気上昇用ダクトと、前記小屋裏空間に設置された暖気下降用送風機と、前記暖気下降用送風機に接続されて小屋裏空間の暖気を前記床下空間にに送りこむ暖気下降用ダクトとを有することを特徴とする壁体内循環通路を有する建物構造に係るものであることより、外気温の高い夏季には床下空間に設置したエアコンの冷気を小屋裏に上昇させた後壁体内循環通路を下降流通させることによって、また外気温の低い冬季には床下空間に設置したエアコンの暖気を壁体内循環通路を上昇流通させることによって、効率よく、建物空間全体を快適な環境に維持することができる。
請求項2の考案によれば、請求項1の考案において、前記床下空間に床下換気扇が配置されたものであるから、床下空間の換気を行なうだけではなく、例えば夏季の夜間の冷気を床下空間から、壁体内、小屋裏に取り込むことによって、昼間の冷房負荷を低減させることが可能となる。
さらに、請求項3の考案よれば、請求項1又は2の考案において、前記小屋裏空間に小屋裏換気扇が配置されたものであるから、小屋裏空間の温度が一定以上になったときには(温度センサー付きが望ましい)、換気扇が作動して温度を下げることができる。
この考案の一実施例を表した建物内部の構造図である。 この考案の夏季における作動状態を表した建物内部の構造図である。 この考案の冬季における作動状態を表した建物内部の構造図である。 外側通気層及び内側通気層を表す壁体構造の横断面図である。 壁体内循環通路における2階床構造板と梁材の切込み部を表す部分斜視図である。
図1に示したように、本考案の一実施例に係る建物10は、床下空間20と、小屋裏空間25と、壁体内循環通路30と、冷暖房用エアコン50と、冷気上昇用送風機60と、冷気上昇用ダクト65と、暖気下降用送風機70と、暖気下降用ダクト75とを有する。図1〜図3において、符号11は基礎、12は屋根、13は外壁部、14は内壁部、15は1階床部、16は2階床部を表す。
床下空間20は断熱構造に構成されている。床下空間20の断熱構造としては、基礎11の内周側にウレタン等からなる断熱材を設ける等、公知の構造が用いられる。また、床下空間20には、床下換気扇21が配置され、外気を取り込んで換気を行うことが可能に構成されている。
小屋裏空間25は断熱構造に構成されている。小屋裏空間25の断熱構造としては、屋根12の裏側の通気路内側にウレタン等からなる断熱材を設ける等、公知の構造が用いられる。また、小屋裏空間25には、小屋裏換気扇26が配置され、換気(排気)が可能に構成されている。なお、小屋裏換気扇26は、必要に応じて温度センサーを取り付け、小屋裏空間25の温度が一定以上になったときに作動させるようにしてもよい。
壁体内循環通路30は、床下空間20と小屋裏空間25とを接続するものであり、外壁13部及び内壁部14に形成される。図4に示すように、外壁部13では、一般的には、外装材31、外胴縁32、構造板材33、断熱材34、柱35、内胴縁36、内装材37と順に配置されるが、外装材31と構造板材33との間の内胴縁32を介して形成される空間が外側通気層38であり、断熱材34と内装材37の間に形成されるのが内側通気層39である。本考案にいう壁体内循環通路30はこの内側通気層39を利用するものであり、特に柱35と内装材37との間に内胴縁36を介して形成される。なお、図示しないが、実施例では内側通気層39にウレタン等からなる断熱材34を現場打ちして充填断熱構造としているが、好ましい実施例である。
内壁部14では壁体内に通気層からなる壁体内循環通路30が形成される。なお、図5に示すように、例えば2階床構造板41と梁材43にそれぞれ連通する図示のような切込み部42,44を形成すれば、階層間において確実に壁体内の通気層へ通気させることができ壁体内循環通路30を確保できる。
冷暖房用エアコン50は、床下空間20に設置される。冷暖房用エアコン50としては、公知の床下用エアコン等が用いられる。
冷気上昇用送風機60は、床下空間20に設置される。冷気上昇用送風機60としては、公知の送風機等が用いられる。
冷気上昇用ダクト65は、冷気上昇用送風機60に接続されて床下空間20の冷気を小屋裏空間25に送り込むものである。
暖気下降用送風機70は、小屋裏空間25に設置される。暖気下降用送風機70としては、公知の送風機等が用いられる。
暖気下降用ダクト75は、暖気下降用送風機75に接続されて小屋裏空間25の暖気を床下空間20に送り込むものである。
次に、本考案の建物10の構造の具体的な作動例について説明する。まず、図2に示す外気温の高い夏季においては、床下空間20に設置した冷暖房用エアコン50が冷房として使用される。冷房として作動するエアコン50の冷気は、床下空間20に放出され、冷気上昇用送風機60により冷気上昇用ダクト65を介して小屋裏空間25に送り込まれる。
小屋裏空間25に上昇され冷気は、外壁部13内や内壁部14内に形成された壁体内循環通路30(特に、外壁部13では内側通気層39)をゆっくり下降流通するため、床、壁、天井等の内側から建物10空間全体をゆっくり冷却するとともに、建物10内の湿度を効果的に下げることができる。これにより、通常の室内冷房より快適な除湿を体感することができる。
また、この建物10では、床下空間20に設けた床下換気扇21により、例えば夜間の冷気を床下空間20から、壁体内、小屋裏空間25に取り込むことによって、昼間の冷房負荷を低減させることができる。その際、地中の冷気を取り込むことも可能である。さらに、小屋裏換気扇26を作動させて小屋裏空間25の排気を行うことにより、より効果的に昼間の冷房負荷を低減させることができる。また、小屋裏換気扇26に温度センサーを取り付け、小屋裏空間25の温度が一定以上になったときに小屋裏換気扇26を作動させるようにすれば、小屋裏空間25の温度を自動的に下げることができる。
一方、図3に示す外気温の低い冬季においては、床下空間20に設置した冷暖房用エアコン50が暖房として使用される。暖房として作動するエアコン50の暖気は、地中の熱を加えながら外壁部13内や内壁部14内に形成された壁体内循環通路30(特に、外壁13では内側通気層39)を自然に上昇流通する。その際、床、壁、天井等からの輻射熱により建物10空間全体を暖めるとともに壁内結露を防止することができる。
小屋裏空間25に貯められた暖気は、暖気下降用送風機70により暖気下降用送風機75を介して床下空間20に送り込まれる。そして、床下空間20に送られた暖気は、再び壁体内循環通路30を自然に上昇流通して循環されるため、より効果的に建物10空間全体を暖めることができる。
以上図示し説明したように、本考案の建物構造では、壁体内循環通路と、冷気上昇用ダクトまたは暖気下降用ダクトを介してエアコンの冷気または暖気を効果的に循環させるものであるため、季節に対応して、効率よく、建物空間全体を快適な環境に維持することができる。
なお、本考案の壁体内循環通路を有する建物構造は、前述の実施例のみに限定されるものではなく、考案の趣旨を逸脱しない範囲において構成の一部を適宜に変更して実施することができる。例えば、実施例の壁体構造では充填断熱構造としたが、外断熱構造としてもよい。外断熱構造とした場合も、内側通気層を壁体内循環通路として利用することが好ましい。
10 建物
20 床下空間
25 小屋裏空間
30 壁体内循環通路
50 冷暖房用エアコン
60 冷気上昇用送風機
65 冷気上昇用ダクト
70 暖気下降用送風機
75 暖気下降用ダクト

Claims (3)

  1. 断熱構造に構成された床下空間と、
    断熱構造に構成された小屋裏空間と、
    前記床下空間と前記小屋裏空間とを接続する壁体内循環通路と、
    前記床下空間に設置された冷暖房用エアコン及び冷気上昇用送風機と、
    前記冷気上昇用送風機に接続されて床下空間の冷気を前記小屋裏空間に送り込む冷気上昇用ダクトと、
    前記小屋裏空間に設置された暖気下降用送風機と、
    前記暖気下降用送風機に接続されて小屋裏空間の暖気を前記床下空間にに送りこむ暖気下降用ダクトとを有する
    ことを特徴とする壁体内循環通路を有する建物構造。
  2. 前記床下空間に床下換気扇が配置された請求項1に記載の壁体内循環通路を有する建物構造。
  3. 前記小屋裏空間に小屋裏換気扇が配置された請求項1又は2に記載の壁体内循環通路を有する建物構造。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN110499821A (zh) * 2019-09-24 2019-11-26 河北工业大学 一种建筑节能通风结构及其运行方法
JP2020060363A (ja) * 2018-06-29 2020-04-16 コージーホーム株式会社 冷暖房システム

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JP2020060363A (ja) * 2018-06-29 2020-04-16 コージーホーム株式会社 冷暖房システム
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