JP2005163482A - 建物の換気システム - Google Patents

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Abstract

【課題】
建物全体の冷暖房が好適になされると共に、屋内の換気が好適にでき、環境空間を快適に維持することができる建物の換気システムを提供する。
【解決手段】
基礎2、屋根11および外壁14の居住区画の外側に沿って断熱ボード15が介装され、建物1の居室10に設けられた外気導入口24を介して外気が導入され、この外気を還流させて建物1内が換気される建物の換気システムにおいて、建物1内と断熱ボード10との間に内側通気路17が形成されると共に、居室10の上部に吸気口28が形成され、この排気口28を介して居室10内の空気を排気ファン29によって集めて送気ダクト30で床下空間5に送り、この床下空間5で熱交換させた後、内側通気路17に沿って上昇させ、屋上排気室13に設けられた排気ファン21で屋外に放出させた。
【選択図】図1

Description

本発明は、建物の換気システム、特に、壁体内部に通気空間が形成され、この通気空間を天井裏空間、床下空間等に連通させて居住空間の周りに空気流通路が形成されると共に、この空気流通路内に空気を流通させることにより、外気取得を機械換気方式で行うワンパス方式の建物の換気システムに関するものである。
住宅等の建物では、室内の冷暖房を高めるため壁体部分を断熱構造としたものが一般的に知られている。この断熱構造は一般的には内壁と外壁との間に断熱材を入れ、屋外の熱影響を受けないようにすると共に、屋内の熱が外部に逃げないように防止している。また、断熱性と共に屋内の気密性を高めた構造の建物では、建物内に空気流通路を設けて新鮮な外気が屋内を流通するようにしたものや、外気を取り入れる際に屋内から排気する空気と熱交換する熱交換器を経由させることにより外気を暖めて建物内に導入するといった方式を採用しているものがある。
これらの空気循環建物の内、温熱環境の改善を試みているものには、外気導入ダクトの一端を建物外に開口させ、集熱スステムや熱交換器を介して外気を床下空間に導入し、床面の開口部や壁内通気路に設けた開口部から各室に供給する。そして、室内に供給された空気は室内を還流した後、排気口からダクトを介して屋外に排出されるように構成されているものがある。
然しながら、このような空気循環建物では、各室のダクトおよび集熱システム等を含めると設備費が莫大となり、また、床下に白蟻防除剤等が散布されていれば有害となるばかりでなく、建材の中に含まれるホルムアルデヒド等の揮発性化学物質が室内に流入して頭痛やめまい、吐き気といった症状を引き起こす、所謂シックハウス症候群の居住者が出現する恐れがある。こうした問題点を解決したものとして、図3に示すような建物の換気システムが知られている。
この建物の換気システムは、建物51の屋根裏52に設置された強制排出装置53での空気の吸い上げにより、各室内54の空気と各空気流通路63、64、65、および屋根裏52の屋根裏空間52aと一連の空気の流れを発生させるというものである。
具体的には、この建物51は、外壁55および間仕切壁56をパネル工法によって建築され、屋根57、床58、および外壁55の内側に断熱材59が備えられた高気密性建物である。各室54の一部に設けられた外気導入用の排気口60から各室54内の室内空間54aに導入された空気を、各室54の仕上の床板61の面に設けられた開口部62から床通気路63を介して、外壁通気路64と間仕切壁通気路65を通って屋根裏52の屋根裏空間52aに集め、屋根裏52に設置された強制排出装置53を介して外部へ排出させるようにしている。これにより、常時各室内および壁内の換気が好適になると共に、結露による土台の腐敗や、室内におけるカビやダニの発生を防止することができる。
さらに、二重床66内に循環パイプ(図示せず)が配管され、この循環パイプに、季節により温水または冷水を循環させ、循環パイプから放散される暖気または冷気が外壁通気路64や間仕切壁通気路65を通る際に各壁から放散される暖気または冷気で各室54内の冷暖房をしている。これにより、建物内の各室内を均一な温度に保つことができる。
特開2002−88939号公報
こうした従来の建物の換気システムは、屋根裏52に設置された強制排出装置53での空気の吸い上げにより空気の流れを発生させるワンパス方式であるため、建材等から放出される有害物質が室54内に侵入しないという点では好適な室内換気をすることができるが、二重床66内に循環パイプを配管し、この循環パイプにより熱交換をして各室54内の冷暖房を行うようにしたものであるから、建物の大きさに比例して工事費や、この循環パイプおよびこの循環パイプに付随する機器等の設備費が嵩むだけでなく、季節によってシステム管理を変更しなければならなく、建物の維持管理コストがかかるという問題があった。
本発明は、こうした従来の問題に鑑みこれを解決するためになされたもので、建物全体の冷暖房が好適になされると共に、屋内の換気が好適にでき、環境空間を快適に維持することができる建物の換気システムを提供することを目的とする。
係る目的を達成するために、本発明のうち請求項1に記載の発明は、居住区画の外側に断熱材が介装され、建物の居室に設けられた外気導入口を介して外気が導入され、この外気を還流させて建物内が換気される建物の換気システムにおいて、前記建物内と断熱材との間に内側通気路が形成されると共に、前記居室空間の上部に排気口が形成され、この排気口を介して前記居室内の空気を排気ファンによって集めて送気ダクトで床下空間に送り、この床下空間で熱交換させた後、前記内側通気路に沿って上昇させて屋外に放出させた構成を採用した。
このように、建物内と断熱材との間に内側通気路が形成されると共に、居室の上部に排気口が形成され、この排気口を介して居室内の空気を排気ファンによって集めて送気ダクトで床下空間に送り、この床下空間で熱交換させた後、内側通気路に沿って上昇させて屋外に放出させたので、排気ファンの空気の吸い上げにより建物内に一連の空気の流れを発生させることができるワンパス方式の換気システムを構成することができ、建材等から放出される有害物質が室内に侵入しない建物内の換気が好適に行われると共に、結露による土台の腐敗や、居室内におけるカビやダニの発生を防止することができる。さらに低コストかつ効率的で均一な冷暖房がなされ、環境空間を快適に維持することができる建物の換気システムを提供することができる。
好ましくは、請求項2に記載の発明のように、前記排気ファンが屋根裏空間に配設されていれば、居室の上部に溜まった暖気を効果的に排気口を経由して排気ファンで吸い上げることができ、建物内の換気を好適に行うことができる。
また、請求項3に記載の発明は、前記屋根裏空間に吸気ファンが設けられると共に、この吸気ファンに接続され、一端が前記建物の外部に開口され、他端が前記送気ダクトに連結された吸気ダクトが配設され、この吸気ダクトで導入される温調された外気と熱交換するようにしたので、新たな集熱面等を設けることなく低コストで蓄熱効果を上げると共に、地熱交換の補助をすることができる。
好ましくは、請求項4に記載の発明のように、前記吸気ダクトは、熱伝導率が高くかつ有害物質を放出しない材質で蛇腹状に形成されていれば、小スペースで効率的に熱交換がなされる。
また、請求項5に記載の発明のように、前記建物内にエアコンが配設されていれば、建物内の除湿をはじめ効果的に熱交換型温調システムの補助をすることができる。
また、請求項6に記載の発明は、前記建物の外周側に沿って外壁と屋根の内側に連続して形成され、その下部側の一端は屋外に開通されると共に、上部側の一端は屋上を介して屋外に開通された外側通気路が形成されているので、外側通気路の下部側から進入した外気がこの外側通気路に沿って上昇して屋上から排出されるという定常的な空気の流れが生じ、外壁支持部の換気が良好になり外壁のずり落ち等を防止して耐久性を向上させると共に、この外側通気路がクッションの役割をなして好適な断熱効果を発揮する。
また、請求項7に記載の発明は、前記床下空間が、基礎と、この基礎に隣接された熱橋とを備え、送られてきた空気を前記基礎および熱橋によって熱交換したので、工事費や設備費が嵩むことがなく、また季節によってシステム管理を変更することもなく、建物の維持管理を低コストに抑え、かつ有効な蓄熱システムを提供することができる。
本発明の建物の換気システムは、居住区画の外側に断熱材が介装され、建物の居室に設けられた外気導入口を介して外気が導入され、この外気を還流させて建物内が換気される建物の換気システムにおいて、前記建物内と断熱材との間に内側通気路が形成されると共に、前記居室空間の上部に排気口が形成され、この排気口を介して前記居室内の空気を前記屋根裏空間に設けられた排気ファンによって集めて送気ダクトで床下空間に送り、この床下空間で熱交換させた後、前記内側通気路に沿って上昇させて屋外に放出させたので、排気ファンの空気の吸い上げにより建物内に一連の空気の流れを発生させることができるワンパス方式の換気システムを構成することができ、建材等から放出される有害物質が室内に侵入しない建物内の換気が好適に行われると共に、結露による土台の腐敗や、居室内におけるカビやダニの発生を防止することができる。また、低コストかつ効率的で均一な冷暖房がなされ、環境空間を快適に維持することができる建物の換気システムを提供することができる。
居住区画の外側に断熱材が介装され、建物の居室に設けられた外気導入口を介して外気が導入され、この外気を還流させて建物内が換気される建物の換気システムにおいて、前記建物内と断熱材との間に内側通気路が形成されると共に、前記居室空間の上部に排気口が形成され、この排気口を介して前記居室内の空気を排気ファンによって集めて送気ダクトで床下空間に送り、この床下空間で熱交換させた後、前記内側通気路に沿って上昇させて屋外に放出させた。
以下、本発明の実施の形態を図面に基いて詳細に説明する。
図1は、本発明に係る建物の換気システムの一実施形態を示す断面図、図2は、図1の建物の屋根裏空間を示す平面図である。
この建物1は、コンクリート製の基礎2と、この基礎2に接続された熱橋3と、これらの上に設けられた建物本体4とからなる。基礎2は換気口等を設けずに閉塞された状態で形成され、床下空間5の気密性が確保されている。また、基礎2の外側には後述する断熱材15が延設され、床下空間5での断熱性が好適に得られるようになっている。
建物本体4内には間仕切壁6、内壁7、床8および天井9等により区分された複数の居室10が形成されている。また、これら各居室10と屋根11と間には屋根裏空間12が形成され、その上の棟部には上部排気室13が設けられている。床8、屋根11および外壁14の内側には所定の形態からなる断熱材15が介装され、高気密性の建物1を構成している。この断熱材15は、発泡ポリスチレン(EPS)等の発泡プラスチックからなる断熱ボードで構成されている。なお、こうした断熱材15以外にもグラスウール等からなる断熱材を充填させても良い。また、基礎用断熱材として防蟻剤入りの断熱材が使用され、さらに地面からの熱が床下に回り込むのを防止するためにスカート断熱を基礎周りに適用しても良い。
建物本体4を構成する壁の内部には、外側通気路16と内側通気路17が形成されている。外側通気路16は、建物本体4の外周側に沿って外壁14と屋根11の内側に連続して形成され、その下部側の一端は屋外に開通されると共に、上部側の一端は屋上を介して屋外に開通されている。なお、上部側は屋上だけでなく軒天にも開口させても良い。したがって、図中黒矢印で示すように外側通気路16の下部側から進入した外気はこの外側通気路16に沿って上昇して屋上あるいは屋上と軒天から排出される。外側通気路16では定常的にこのような空気の流れが生じ、外壁支持部の換気が良好になり外壁のずり落ち等を防止して耐久性を向上させると共に、この外側通気路16がクッションの役割をなして好適な断熱効果を発揮する。
一方、内側通気路17は、内壁通気路18と床通気路19および屋根裏通気路20とからなっている。内壁通気路18は、建物本体4の内周側に沿って断熱材15と内壁7間に連続して形成され、その下部側の一端は床下空間5に開通されると共に、上部側の一端は屋根裏通気路20を介して上部排気室13に開通されている。この上部排気室13には床下空間5を経由してきた空気を吸い込み、これを屋外に放出するための排気ファン21が設けられている。なお、本実施形態では、屋根断熱を例示したが、これに限らず、天井に断熱材を介装し、天井断熱として屋根裏空間をそのまま上部排気室としても良い。
ここで、最上階を除く各梁22および土台26には横方向にそれぞれ切欠き22a、26aが形成されている。これにより、一階の内側通気路17を上昇してきた空気は床通気路19を経由して二階の内側通気路17へと流れると共に、二階の床8は密閉されない構造となるため、一階への騒音の響きが緩和される。また、落とし根太に合板張りで一体化されているため強度的にも有利である。なお、最上階の梁23には縦方向の切欠き23aが形成され、二階の内壁通気路18を通過してきた空気は屋根裏通気路20に流れ、上部排気室13の排気ファン21で放出される。
なお、本実施形態では、内側通気路17が内壁通気路18と床通気路19および屋根裏通気路20で構成されているものを例示したが、さらに、間仕切壁6の内部に間仕切壁通気路(図示せず)を設け、この間仕切壁通気路を経由させて床下空間5から上昇してきた空気を屋根裏通気路20に流すようにしても良い。これにより、各居室10の温度を一層均一に維持することができる。
各居室10には外気導入口24が形成されている。この外気導入口24から導入された外気は、各居室10に形成された壁開口部25を介して各居室10を通過した後、最終的に二階の天井9に形成された排気口28を介して屋根裏空間12に集められる。ここで、壁開口部25とは、戸のアンダーカットやガラリ、あるいは引戸等を指し、排気口28は居室10に限らず図示しない廊下や階段であっても良い。また、排気口28は外気導入口24に対向する位置に配設されるのが有効である。なお、外気導入口24は、実施例では居室10における内壁7の略中央に設けられているが、天井9または床8に近接して設けても良い。また、一箇所のみでなく複数箇所に設けても良く、所望の換気流量に応じてその開口面積等が適宜決定される。
図2に示すように、屋根裏空間12には排気ファン29が設けられ、この排気ファン29での空気の吸い上げにより、各居室10内と屋根裏空間12内とに一連の空気の流れを発生させ、建物本体4内の換気が好適に行われると共に、結露による土台の腐敗や、居室10内におけるカビやダニの発生を防止することができる。このように、居室10の上部に溜まった暖気は効果的に排気口28を経由して排気ファン29で吸い上げられ、送気ダクト30を介して床下空間5に送られる。なお、ここでは、屋根裏空間12に排気ファン29を設け、各居室10内の空気を屋根裏空間12に集める構造を例示したが、これに限らず、各居室10の上部に溜まる暖気を床下空間5に送るものであれば良く、例えば、各居室10の上部にそれぞれ排気ファン29を設け、送気ダクト30を介して床下空間5に送るようにしても良い。またこれ以外に、排気ファン21の吸い込みのみで空気の流れを発生させることも可能である。
さらに、屋根裏空間12には吸気ファン31が設けられている。そして、この吸気ファン31に接続され、一端が建物本体4の南側の軒下に開口され、他端が前記送気ダクト30に連結された吸気ダクト32が配設されている。この吸気ダクト32は軒下に限らず棟部に配設されても良い。なお、この吸気ダクト32は、アルミ合金等、熱交換性が高くかつ有害物質を放出しない材質からなり、蛇腹状に形成されている。これにより、冬は太陽光による加熱、夏は放射冷却を利用する熱交換型温調システムを構成している。したがって、この吸気ダクト32により外気は熱交換されて床下空間5に送られるので、新たな集熱面等を設けることなく低コストで蓄熱効果を上げると共に、後述する地熱交換の補助をすることができる。なお、この吸気ファン31は、図示しないタイマーと温度センサーを用いて、冬は昼間、夏は夜間に作動させるようにしても良い。
床下空間5の地中には熱橋3が埋設されている。この熱橋3としては、熱伝導性を考慮し、アルミ合金や銅等の金属やこれらの金属が混入されたコンクリート等からなっている。また、この熱橋3に接続される基礎2の一部(図中水平部)に熱交換面が構成されている。さらに、この熱交換面の効率を上げるため、基礎2の表面に割栗石、木炭、セラミック炭等を配設するのが良い。なお、ベタ基礎の場合は、このように基礎2と熱交換面が同一となるが、布基礎のような場合は熱交換面を別途設けることも可能である。従来から地中にコンクリート製やアルミ系のパイプを埋設し、このパイプの中に空気を流して地熱を利用する方法があるが、パイプ内に水、塵、雑菌等が溜まるという問題があり好ましくない。ここで、地下水によって熱が奪われる恐れがあるため、熱橋3は、地下水位がから少なくとも2m離して埋設されるのが好ましい。例えば、地下水位が5mの場合は、熱橋3は3m以内に設定されるのが好ましい。こうした基礎2および熱橋3を採用することにより、その熱、すなわち、基礎2に蓄積された熱および地熱を床下空間5に導くことができる。そして、屋根裏空間12で集められた空気がこの床下空間5に送られることにより熱交換され、この空気が、図1の白矢印で示すように、内側通気路17、すなわち、内壁通気路18と床通気路19等に送られ、輻射および熱伝導により各居室10の冷暖房を行った後、最終的に屋根裏通気路20を介して上部排気室13から屋外に放出される。したがって、建物本体4の内部の換気が好適になされると共に、結露による土台の腐敗や、居室10内におけるカビやダニの発生を防止することができる。また、効率的で均一な冷暖房がなされ、従来の蓄熱システムに比べ、工事費や設備費が嵩むことがなく、また季節によってシステム管理を変更することもなく、建物の維持管理を低コストに抑え、かつ有効な蓄熱システムが得られ、環境空間を快適に維持することができる建物の換気システムを提供することができる。
このように、エアコン33がない場合、各居室10内の温度に比べ、夏場の昼間は内側通気路17内の方が低く、冬場の夜は逆に内側通気路17内の方が高くなる。そのため、内壁7を通して輻射冷暖房がなされ、居室10内の温度に比べ実際の体感温度は過ごし易い状態になる。必要に応じて、夏は屋根裏空間12に設置されたエアコン33を補助冷暖房として利用し、低コストな夜間電力で作動させ、床下空間5に蓄熱する。また、床下空間5の湿度が上がるような場合には、このエアコン33で除湿することも可能である。なお、エアコン33は、屋根裏空間12に限らず、一階に設置されても、また、屋根裏空間12と一階、あるいはその他の場所に設置されても良い。
次に、地熱交換について具体的に詳述する。
1.夏の昼間は、基礎2および熱橋3の冷熱を利用して内側通気路17より冷却する。この場合、基礎2の表面が温度上昇する。なお、そこに結露する恐れがある場合は必要に応じてエアコン33を使用する。
2.夏の夜間は、居室10内よりも外気の方が低温な場合が多いため、外気を積極的に取り入れて基礎2の表面の温度を冷やす。この補助として軒下の吸気ダクト32による熱交換型温調システムが有効である。熱帯夜のような場合は、適宜エアコン33を作動させるのが好ましい。
3.冬の昼間は、各居室10に日射が差し込み温度が上昇するが、その熱を気流に乗せて基礎2の表面へと蓄熱する。この時、この補助として軒下の吸気ダクト32による熱交換型温調システムが有効である。
4.冬の夜間は、断熱して基礎2で蓄熱された熱を利用して温度を維持する。必要に応じて適宜エアコン33による暖房を利用するのが好ましい。
基礎2および熱橋3からなる床下空間5での熱交換は、蓄熱量が大きい基礎コンクリートを利用しているため、居室10に比べ温度変化は緩慢となり、居室10内の温度変化に対して略5〜8時間のずれが見込まれる。この特性を利用し、内側通気路17内の空気の温度に応じて熱交換、すなわち、各居室10に熱を与えたり、あるいは奪ったりして温度調節をする。また、基礎2自体の蓄熱量もさることながら、本実施形態に係る熱交換は、大地という巨大な熱源により、温度差に略5ヶ月のずれが生じ、これにより安定的な温度を維持することができる。さらに安定化するためには、第一種換気として、各居室10への吸気と排気との熱交換を行い、流入する空気の温度を居室10内の温度に近付けても良い。
本実施形態では、図1の黒矢印で示すように、外気の流れはワンパス方式の一方向とし、循環させずに各居室10内の空気を床下空間5に送るようにしたので、建材等から放出される有害物質や地中からのラドンが循環しないだけでなく、必要以上に居室10と床下空間5との温度差を広げることはない。このことは一階の床8における夏場の結露防止に有効であると共に、冬場は、昼間に導かれた太陽熱を床下空間5へと蓄熱し、夜間の寒さに備えることができる。
以上、本発明の実施の形態について説明を行ったが、本発明はこうした実施の形態に何等限定されるものではなく、あくまで例示であって、本発明の要旨を逸脱しない範囲内において、さらに種々なる形態で実施し得ることは勿論のことであり、本発明の範囲は、特許請求の範囲の記載によって示され、さらに特許請求の範囲に記載の均等の意味、および範囲内のすべての変更を含む。
本発明に係る建物の換気システムは、高気密・高断熱構造を有する建物に適用できる。
本発明に係る建物の換気システムの一実施形態を示す断面図である。 同上、屋根裏空間を示す平面図である。 従来の建物の換気システムを示す断面図である。
符号の説明
1・・・・・・・・建物
2・・・・・・・・基礎
3・・・・・・・・熱橋
4・・・・・・・・建物本体
5・・・・・・・・床下空間
6・・・・・・・・間仕切壁
7・・・・・・・・内壁
8・・・・・・・・床
9・・・・・・・・天井
10・・・・・・・居室
11・・・・・・・屋根
12・・・・・・・屋根裏空間
13・・・・・・・上部排気室
14・・・・・・・外壁
15・・・・・・・断熱材
16・・・・・・・外気通路
17・・・・・・・内側通気路
18・・・・・・・内壁通気路
19・・・・・・・床通気路
20・・・・・・・屋根裏通気路
21、29・・・・排気ファン
22、23・・・・梁
22a、26a・・切欠き
23a・・・・・・切欠き
24・・・・・・・外気導入口
25・・・・・・・壁開口部
26・・・・・・・土台
28・・・・・・・排気口
31・・・・・・・吸気ファン
30・・・・・・・送気ダクト
32・・・・・・・吸気ダクト
33・・・・・・・エアコン
51・・・・・・・建物
52・・・・・・・屋根裏
52a・・・・・・屋根裏空間
53・・・・・・・強制排出装置
54・・・・・・・室
54a・・・・・・室内空間
55・・・・・・・外壁
56・・・・・・・間仕切壁
57・・・・・・・屋根
58・・・・・・・床
59・・・・・・・断熱材
60・・・・・・・排気口
61・・・・・・・床板
62・・・・・・・開口部
63・・・・・・・床通気路
64・・・・・・・外壁通気路
65・・・・・・・間仕切壁通気路
66・・・・・・・二重床

Claims (7)

  1. 居住区画の外側に断熱材が介装され、建物の居室に設けられた外気導入口を介して外気が導入され、この外気を還流させて建物内が換気される建物の換気システムにおいて、前記建物内と断熱材との間に内側通気路が形成されると共に、前記居室空間の上部に排気口が形成され、この排気口を介して前記居室内の空気を排気ファンによって集めて送気ダクトで床下空間に送り、この床下空間で熱交換させた後、前記内側通気路に沿って上昇させて屋外に放出させたことを特徴とする建物の換気システム。
  2. 前記排気ファンが屋根裏空間に配設されている請求項1に記載の建物の換気システム。
  3. 前記屋根裏空間に吸気ファンが設けられると共に、この吸気ファンに接続され、一端が前記建物の外部に開口され、他端が前記送気ダクトに連結された吸気ダクトが配設され、この吸気ダクトで導入された外気と熱交換した請求項1または2に記載の建物の換気システム。
  4. 前記吸気ダクトは、熱交換性が高くかつ有害物質を放出しない材質で蛇腹状に形成されている請求項3に記載の建物の換気システム。
  5. 前記建物内にエアコンが配設されている請求項1乃至4いずれかに記載の建物の換気システム。
  6. 前記建物の外周側に沿って外壁と屋根の内側に連続して形成され、その下部側の一端は屋外に開通されると共に、上部側の一端は屋上を介して屋外に開通された外側通気路が形成されている請求項1乃至5いずれかに記載の建物の換気システム。
  7. 前記床下空間が、基礎と、この基礎に隣接された熱橋とを備え、送られてきた空気を前記基礎および熱橋によって熱交換した請求項1乃至6いずれかに記載の建物の換気システム。
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