JPH0712869U - 太陽熱利用建築物 - Google Patents

太陽熱利用建築物

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JPH0712869U
JPH0712869U JP040603U JP4060393U JPH0712869U JP H0712869 U JPH0712869 U JP H0712869U JP 040603 U JP040603 U JP 040603U JP 4060393 U JP4060393 U JP 4060393U JP H0712869 U JPH0712869 U JP H0712869U
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opening
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damper
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村 良 夫 松
田 桂 三 岡
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Kaneka Corp
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Abstract

(57)【要約】 【目的】暑い夏の時期にもさらに快適な居住空間を提供
することができる太陽熱利用建築物を提供する。 【構成】屋根上の集熱装置6を通った外気の流れを室内
側あるいは室外側に切り換え可能な切換用スイッチを備
えたコントロールボックス20を有し、かつ床下に開閉
ダンパ54を備えた床下換気口50を、棟部に開閉ダン
パ56を備えた棟換気口52をそれぞれ開設した太陽熱
利用建築物において、床下換気口50内の開閉ダンパ5
4と棟換気口52の開閉ダンパ56を前記コントロール
ボックス切換用スイッチのスイッチ操作に連動させて制
御するようにしている。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】
本考案は太陽熱利用建築物に関する。
【0002】
【従来の技術】
近年では、建築物の暖房に関して、特開昭63−165633号公報および特 開昭64−75858号公報に記載してあるように、太陽熱を集熱装置で集熱し 、暖められた空気を建物内部に配置された蓄熱装置に供給し、この蓄熱装置で蓄 熱された熱を除々に放出して建築物内を暖房するようにしたものが知られている 。
【0003】 このような建築物では、一般に、小屋裏空間にコントロールボックスが設置さ れており、このコントロールボックスに具備された2つの流路を選択的に選ぶこ とにより、外気の流れを屋内に導くか、あるいは屋外にそのまま放出できるよう になっている。また、室内の壁面等には、このコントロールボックス内での流路 の切換を遠隔で操作できるように切換用スイッチが取付られている。また、床下 には床下換気口が、棟部には棟換気口がそれぞれ開設されており、これらの換気 口には通常、開閉ダンパが具備されている。
【0004】 このような太陽熱利用の建築物は、夏にクーラーを必要としないような寒冷地 域に施工する場合と、夏にクーラーを必要とするような温暖な地域に施工する場 合とがあるが、いずれの場合にも、寒い冬の時期には、切換用スイッチを操作す ることにより、コントロールボックス内の外気の流れを室内側に導くようにセッ トされる。そして、陽の当たる日中、集熱装置で加熱された外気は、コントロー ルボックス内に導入され、さらにコントロールボックスから室内側に導入され、 前述の蓄熱装置等を介して室内が暖房されている。
【0005】 また、クーラー無しで過ごせるような北方の地域に建造した場合には、夏の時 期に床下換気口、棟換気口をそれぞれ開放し、建屋全体を開放型住宅とし、床下 空間、壁内、棟へと通気をとることで涼感を得る方法も取られている。
【0006】
【考案が解決しようとする課題】
ところで、このように太陽熱を利用した建築物では、寒い冬の暖房については 良好に考慮されているが、暑い夏の時期については必ずしも快適な居住環境を提 供できるには至っていない。すなわち、寒冷あるいは温暖のいづれの地域に施工 した場合であっても、夏の時期に集熱装置で暖められてしまった外気をコントロ ールボックス内の室外側の流路を介して排出できるものの、窓辺付近でも直射日 光を受けるので、この付近の空気が暖められてしまう。すると、その加熱された 空気の熱が室内にこもる結果となり、住環境が悪化されるという問題があった。 しかも、こうした日中の熱が夜間までこもってしまうと、夜中に暑苦しい状況が 続くこともあった。
【0007】 また、北方の地域に建造し、開放型住宅とした場合であっても、壁内通気だけ では十分な涼感を得られないケースもあり、夜間冷気や土中冷気をより積極的に 利用する方法が望まれている。
【0008】 本考案は上記問題に鑑み、暑い夏の時期にさらに快適な居住空間を提供するこ とができる太陽熱利用建築物の提供を目的としている。
【0009】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するための本考案に係る太陽熱利用建築物では、屋根上に集熱 装置を、小屋裏空間に前記集熱装置を通った外気の流れを室内側あるいは室外側 に切り換える切換用スイッチを備えたコントロールボックスをそれぞれ有し、か つ床下に開閉ダンパを備えた床下換気口を、棟部に開閉ダンパを備えた棟換気口 をそれぞれ開設した太陽熱利用建築物において、 前記床下換気口内の開閉ダンパと前記棟換気口内の開閉ダンパとを前記コント ロールボックス切換用スイッチのスイッチ操作に連動させて制御するようにした ことを特徴としている。
【0010】
【作用】
上記構成による本考案によれば、例えば夏にクーラーを必要としない寒冷の地 域に施工する場合、夏の日中にコントロールボックス内のダンパを閉に設定する とともに、このコントロールボックス切換用スイッチのスイッチ操作に連動させ て、床下換気口および棟換気口内の開閉ダンパをそれぞれ開になるように設定す る。すると、屋根上の集熱装置からは室内に暖気が供給されないが、床下換気口 のダンパを介して自然な形で外気が室内に取り入れられる。したがって、窓を開 けなくとも室内の空気に流れが生じ、窓辺付近で加熱された空気を上方に積極的 に導き、棟換気口を介して排出することが可能となる。
【0011】 また、この地域の夏の夜には、コントロールボックス内のダンパを開に設定す るとともに、床下換気口および棟換気口の開閉ダンパをそれぞれ開に成るように 設定する。すると、夏の夜には集熱装置を通って夜間冷気が供給され、かつ床下 換気口および棟換気口からも夜間の冷気が導入される。したがって、室内が放射 冷却による夜間冷気や土中冷気により冷房される。
【0012】 一方、夏にクーラーを必要とする温暖な地域に本考案の太陽熱利用建築物を施 工する場合、夏の日中にコントロールボックス内のダンパを閉に設定するととも に、このコントロールボックス切換用スイッチのスイッチ操作に連動させて床下 換気口および棟換気口の開閉ダンパをそれぞれ閉になるように設定する。すると 、屋根上の集熱装置からは室内に暖気が供給されず、また床下換気口および棟換 気口からも外気が導入されない。したがって、クーラーを利用した強制冷房によ り室内を効果的に冷房することができる。
【0013】 また、この地域の夏の夜には、コントロールボックス内のダンパを開に設定す るとともに、このコントロールボックス切換用スイッチのスイッチ操作に連動さ せて床下換気口および棟換気口の開閉ダンパをそれぞれ開になるように設定する 。すると、夏の夜には集熱装置を通って放射冷却による夜間冷気が供給され、か つ床下換気口および棟換気口からも土中冷気や夜間の冷気が導入される。したが って、室内が冷房される。
【0014】 しかも、このような床下換気口内および棟換気口内の開閉ダンパの切換は、コ ントロールボックス内の流路を切り換える切換用スイッチに連動させて行なうの で、誤動作がなく、しかも作業性が良好である。
【0015】
【実施例】
以下、図面に示した一実施例を参照しながら本考案に係る太陽熱利用建築物に ついて説明する。
【0016】 図1は本考案の一実施例による太陽熱利用建築物を概略的に示したものである 。 図2は本実施例による太陽熱利用建築物の電気系統図を示したものである。
【0017】 図1に示したように、太陽熱利用建築物2では、屋根4の上部に集熱装置6が 設置されている。この集熱装置6は、屋外の空気を取り入れることが可能な空気 取入口8と、ここから取り入れられた空気が流通する内部流路10とを有してい る。内部流路10では、ガラス板等の透明部材を通して太陽熱が照射され、ここ を通る空気が加熱されるようになっている。また、集熱装置6の太陽照射側の一 面には太陽電池12が設置されている。
【0018】 一方、小屋裏空間42には集熱ボックス15が設置されており、集熱装置6で 加熱された外気は可撓性の吸気ダクト14を介してこの集熱ボックス15内に一 旦貯留される。
【0019】 さらに、集熱ボックス15の下流側には連結ダクト18を介してコントロール ボックス20が連通されている。このコントロールボックス20は、集熱ボック ス15に導かれた外気を室内側に導入するか、あるいはそのまま室外に排出する かを、この位置で切換設定できるようにしたものである。すなわち、このコント ロールボックス20には、後述するファン19に近接する導入側の開口の他に、 出口側に室内側の屋内ダクト25に通じる開口と、排出ダクト24に通じる開口 とを有している。さらに、このコントロールボックス20内には、これら出口側 の2つの開口を選択的に開閉するダンパ22が設置されており、図示したように ダンパ22が屋内ダクト25側に傾くことにより排出ダクト24が開放され、ま た、排出ダクト24側に傾くことにより屋内ダクト25が開放される。
【0020】 一方、床下内にはコンクリートブロック31等からなる公知の蓄熱装置30が 設置されている。 さらに、本実施例に係る太陽熱利用建築物2では、基礎34の外周、柱36の 外周および屋根4の屋内側には、断熱材38が、建築物の壁面を包括的に囲繞す るように、しかも床下空間40および屋根裏空間42を連通するような内側通気 層44を形成するように張り巡らしてある。また、このように断熱材38により 、建築物を包括的に囲繞する建築物では、床下空間40に、床下換気口50が開 設されており、この床下換気口50には外方との連通あるいは遮断を選択的に図 るために開閉ダンパ54が設置されている。また、小屋裏空間42には、小屋裏 空間42の通気を図る目的で棟換気口52が開設されており、この棟換気口52 には外方との連通あるいは遮断を選択的に図るために開閉ダンパ56が設置され ている。
【0021】 床下換気口50の開閉ダンパ54および棟換気口52の開閉ダンパ56は、共 に前記コントロールボックス20内のダンパ22を開閉駆動するための制御器1 3のハードウェアで制御されている。
【0022】 コントロールボックス20内のダンパ22および床下換気口50内の開閉ダン パ54ならびに、棟換気口52内のダンパ56の開閉駆動は、例えば、制御器1 3からの指令信号により、図示しないモータが駆動され、そのモータの回転力で 軸が回転し、開閉駆動される。
【0023】 また、これらのダンパ22、54、56は通常は太陽電池12から得た熱エネ ルギーで駆動され、必要に応じて100V電源23からの電力が使用される。 なお、こうした太陽熱利用建築物2では、太陽電池12、集熱ボックス15お よびコントロールボックス20等は各々ユニット化されており、これらは建築物 2に複数組設置されている。さらに、複数の太陽電池12で集熱されたエネルギ ーは、太陽電池ターミナル16に集積され、非使用時に蓄電池17に蓄電される 。そして、この蓄電池17に蓄熱されたエネルギーによりダンパ22、54、5 6およびファン19が駆動される。
【0024】 一方、制御器13には ダンパ22の切換用スイッチ41が接続されている。 この切換用スイッチ41は、例えば、室内の柱などに取り付けられるもので、実 際には、このスイッチ41を操作することで、各コントロールボックス20内の ダンパ22が切換操作される。
【0025】 本実施例による太陽熱利用建築物は、以上のように構成されているが、以下に 、その作用の概略を説明する。 まず、夏にクーラーを必要としない寒冷地域用として制御器のハードウェアが 制御されたものの使用について説明する。
【0026】 このような地域では季節が夏で、しかも昼の場合、切換用スイッチ41はイ側 にセットされる。このとき、切換用スイッチ41からの信号は制御器13に出力 され、コントロールボックス20内のダンパ22が図1の状態にセットされる。 すなわち、屋内ダクト25側の通路が閉となる。
【0027】 このような状態では、集熱装置6の空気取入口8から内部流路10を通って導 かれる暖気は、集熱装置ボックス15、コントロールボックス20および排出ダ クト24を介して屋外にそのまま排出される。したがって、加熱空気が室内に導 入されることはない。このとき、床下換気口50内の開閉ダンパ54と棟換気口 52内の開閉ダンパ56は、前記切換用スイッチ41を操作した時点で、開とな っているため、室内には常時、床下から外気が送風されている。
【0028】 したがって、窓際で直射日光を受けて室内の空気が暖められても、その空気は 、床下から送られてくる自然な風により上方へと送られ、棟換気口52の開閉ダ ンパ56を通って外部に放出される。
【0029】 このようにして、夏の時期に、窓辺近くの空気が加熱され、室内に熱がこもっ たとしても、居住者はその都度窓を開けることなく自然な形で換気することがで きる。
【0030】 また、この地域の夏の夜には、切換用スイッチ41はロ側にセットされる。こ のとき、切換用スイッチ41からの信号は制御器13に出力され、コントロール ボックス20内のダンパ22が排出ダクト24側に傾き、屋内ダクト25への通 路が開となる。すると、放射冷却により外気より2〜3°低くなっている集熱装 置6近傍の冷たい外気が屋内ダクト25を介して室内に供給される。しかも、床 下換気口50の開閉ダンパ54が開となっているので、この床下換気口から夜間 冷気が導入される。さらにまた、蓄熱装置30からの冷熱がほどよく室内に供給 される。したがって、室内にはこれらの冷気を複合的に取り入れることができ、 快適な居住空間を実現できる。
【0031】 一方、冬の昼には、切換用スイッチ41をロ側に操作することにり、コントロ ールボックス20内のダンパ22を排出ダクト24側に傾け、屋内ダクト25側 への通路を開とする。
【0032】 すると、集熱装置6で加熱された外気は、空気取出口8から内部流路10を通 って導かれ、さらに集熱ボックス15からコントロールボックス20内に送給さ れ、ここから屋内ダクト25を介して蓄熱装置30に蓄熱され、かつ屋内に放出 される。よって、室内は太陽熱で加熱された空気でより経済的に暖房することが できる。
【0033】 このとき、床下換気口50の開閉ダンパ54および棟換気口52の開閉ダンパ 56は閉となっているので、外部から冷たい空気が入り込む虞もない。 また、この地域の冬の夜には、切換用スイッチ41はイ側にセットされる。こ のとき、切換用スイッチ41からの信号は制御器13に出力され、コントロール ボックス20内のダンパ22が屋内ダクト25側に傾き、排出ダクト24への通 路が開となる。すると、集熱装置6を通った冷たい外気が排出ダクト24を介し て屋外にそのまま排出される。しかも、このとき床下換気口50の開閉ダンパ5 4と棟換気口52の開閉ダンパ56は閉となっているので、これらの換気口から 冷たい外気が導入されることはない。
【0034】 次に、夏にクーラーを必要とする温暖な地域用として制御器のハードウェアが 制御されたものの使用について説明する。 このような地域では季節が夏で、しかも昼の場合、切換用スイッチ41はイ側 にセットされる。このとき、切換用スイッチ41からの信号は制御器13に出力 され、コントロールボックス20内のダンパ22が図1の状態にセットされる。 すなわち、屋内ダクト25側の通路が閉となる。
【0035】 このような状態では、集熱装置6の空気取入口8から内部流路10を通って導 かれる暖気は、集熱装置ボックス15、コントロールボックス20および排出ダ クト24を介して屋外にそのまま排出される。したがって、加熱空気が室内に導 入されることはない。このとき、床下換気口50内の開閉ダンパ54と棟換気口 52内の開閉ダンパ56は、前記切換用スイッチ41を操作した時点で、閉に制 御される。このため、床下換気口50および棟換気口52から温かい外気は供給 されない。したがって、クーラーによる強制冷房で室内を効果的に冷房すること ができる。
【0036】 また、この地域の夏の夜には、切換用スイッチ41はロ側にセットされる。こ のとき、切換用スイッチ41からの信号は制御器13に出力され、コントロール ボックス20内のダンパ22が排出ダクト24側に傾き、屋内ダクト25への通 路が開となる。すると、放射冷却により外気より2〜3°低くなっている集熱装 置6近傍の冷たい外気が屋内ダクト25を介して室内に供給される。また、この とき、床下換気口50の開閉ダンパ54および棟換気口52の開閉ダンパ56は 開に制御される。したがって、これらの床下換気口50および棟換気口56から 夜間冷気が導入される。さらにまた、蓄熱装置30からの冷熱がほどよく室内に 供給される。したがって、室内にはこれらの冷気を複合的に取り入れることがで き、快適な居住空間を実現できる。
【0037】 一方、冬の昼には、切換用スイッチ41をロ側に操作することにり、コントロ ールボックス20内のダンパ22を排出ダクト24側に傾け、屋内ダクト25側 への通路を開とする。
【0038】 すると、集熱装置6で加熱された外気は、空気取出口8から内部流路10を通 って導かれ、さらに集熱ボックス15からコントロールボックス20内に送給さ れ、ここから屋内ダクト25を介して蓄熱装置30に蓄熱され、かつ屋内に放出 される。よって、室内は太陽熱で加熱された空気でより経済的に暖房することが できる。
【0039】 このとき、床下換気口50の開閉ダンパ54および棟換気口52の開閉ダンパ 56は閉に制御される。したがって、外部から冷たい空気が入り込む虞もない。 また、この地域の冬の夜には、切換用スイッチ41はイ側にセットされる。こ のとき、切換用スイッチ41からの信号は制御器13に出力され、コントロール ボックス20内のダンパ22が屋内ダクト25側に傾き、排出ダクト24への通 路が開となる。すると、集熱装置6を通った冷たい外気が排出ダクト24を介し て屋外にそのまま排出される。しかも、このとき床下換気口50の開閉ダンパ5 4と棟換気口52の開閉ダンパ56は閉となっているので、これらの換気口から 冷たい外気が導入されることはない。
【0040】 このように、本実施例では、クーラーを使用しない寒冷地域では、夏の時期に 床下換気口および棟換気口の開閉ダンパをそれぞれ開に設定しているので、窓辺 付近で加熱されて室内にこもり易い熱を自然な換気で上方に導き、この熱を棟換 気口から排出することができる。また、クーラーを必要とする温暖な地域の夏の 昼には、床下換気口および棟換気口の開閉ダンパを閉に設定しているので、クー ラーにより強制冷房で効果的に室内を冷房できる。
【0041】 以上、本考案の一実施例による太陽熱利用建築物について説明したが、本考案 は上記実施例に何ら限定されない。例えば、蓄熱装置30の構造およに小屋裏に 配置される集熱ボックス15の構造などは、実施例に何ら限定されない。例えば 、小屋裏に棟ダクトを直接、取り付けた建築物であっても良い。
【0042】 また、上記実施例では、建屋の周囲に断熱材38を包括的に囲繞しているが、 建屋の全体に必ずしも囲繞されていなくても良い。
【0043】
【考案の効果】
以上、説明したように、本考案に係る太陽熱利用建築物によれば、夏にクーラ ーを使用しない寒冷な地域において、熱のこもりやすい夏の時期に床下換気口お よび棟換気口内の開閉ダンパを開になるように設定すれば、このダンパを介して 自然な形で空気が室内に取り入れられる。これにより、窓を開けなくとも室内の 空気に流れが生じ、窓辺付近で加熱された空気が上方に積極的に導かれ、上方に 配置される棟換気口を介して排出することが可能となる。また、夏の夜には、コ ントロールボックス内のダンパを開とし、これとともに床下換気口および棟換気 口の開閉ダンパを共に開とすれば、夜間の集熱装置近傍の冷たい外気や床下換気 口および棟換気口を介して夜間冷気が導入されるので、これらの冷気を複合的に 利用することができる。
【0044】 一方、夏にクーラーを必要とする温暖な地域では、クーラーを使用する日中に 、床下換気口および棟換気口とも開閉ダンパを閉になるように設定すれば、部屋 内はクーラーによる強制冷房で効果的に冷房することができる。
【0045】 したがって、いずれの地域で使用する場合であっても、夏の時期により快適な 居住空間を提供することができる。しかも、この床下換気口内の開閉ダンパの切 換は、コントロールボックス内の流路を切り換える切換用スイッチに連動させて 行なうので、誤操作がなく、しかも作業性が良好である。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1は本考案の一実施例に係る太陽熱利用建築
物の概略図である。
【図2】図2は同実施例による太陽熱利用建築物の電気
系統図である。
【符号の説明】
4 屋根 6 集熱装置 20 コントロールボックス 41 切換用スイッチ 50 床下換気口 52 棟換気口 54、56 開閉ダンパ

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】屋根上に集熱装置を、小屋裏空間に前記集
    熱装置を通った外気の流れを室内側あるいは室外側に切
    り換える切換用スイッチを備えたコントロールボックス
    をそれぞれ有し、かつ床下に開閉ダンパを備えた床下換
    気口を、棟部に開閉ダンパを備えた棟換気口をそれぞれ
    開設した太陽熱利用建築物において、前記床下換気口内
    の開閉ダンパと前記棟換気口内の開閉ダンパとを前記コ
    ントロールボックス切換用スイッチのスイッチ操作に連
    動させて制御するようにしたことを特徴とする太陽熱利
    用建築物。
JP040603U 1993-07-26 1993-07-26 太陽熱利用建築物 Pending JPH0712869U (ja)

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