JP3087485B2 - アンダーフロアー空調システム - Google Patents

アンダーフロアー空調システム

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JP3087485B2 JP04359226A JP35922692A JP3087485B2 JP 3087485 B2 JP3087485 B2 JP 3087485B2 JP 04359226 A JP04359226 A JP 04359226A JP 35922692 A JP35922692 A JP 35922692A JP 3087485 B2 JP3087485 B2 JP 3087485B2
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藤 浩 二 加
田 直 樹 豊
目 融 磯
山 国 雄 西
林 卓 栗
崎 俊 彦 山
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、空調方法及びその装置
に係り、特に、OA機器等の発熱機器からの熱負荷によ
り事務室内の熱負荷に偏りが生ずる場合のアンダーフロ
アー空調システムに関する。
【0002】
【従来の技術】空調システムを吹き出し方法で分けた場
合、事務室の天井から空調空気を吹き出す天井吹き出し
空調システムと、床から空調空気を吹き出す床吹き出し
空調、所謂アンダーフロアー空調システムとがある。そ
して、パーソナルコンピューターやワークステーション
等のオートメーション機器(以下OA機器という)が多
数設置されたインテリジェントビルでは、OA機器の動
力配線やローカルエリアネットワーク(LAN)等の通
信ケーブルを配線した二重床を、空調機からの空調空気
を供給するチャンバとして利用したアンダーフロアー空
調システムを採用することが多くなってきた。
【0003】また、近年の傾向として、OA機器等の設
置密度の増加に伴い、OA機器等の発熱機器からの発熱
により熱負荷が増加しており、年間を通して冷房空調す
る傾向にある。また、一層の快適性向上が求められるな
かで空調空気の循環量の増加による送風動力が上昇して
おり、空調エネルギーが飛躍的に増加している。図4に
ファンユニットを備えた従来のアンダーフロアー空調シ
ステムを示すように、空調機1から二重床で形成された
床下チャンバ2に供給された空調空気3は、床下チャン
バ2に取付けられた複数のファンユニット4、4…(空
調機1から床下チヤンバ2に供給された空調空気3を各
吹出口5、5…に付帯してあるファン4により事務室6
内に吹き出す)に取り込まれ、ファンユニット4から事
務室6内に吹き出される。事務室6内に吹き出された空
調空気3はOA機器7、7、7等の発熱体からの熱を吸
収して温まり、事務室6内を上昇して天井に形成された
複数の吸気口8、8…から天井チヤンバ9に吸気され
る。天井チヤンバ9に吸気された還気空気10は、還気
ダクト11を介して一部が系外に排気されると共に、導
入された新鮮な外気12と混合されて空調機1に戻る。
空調機1ではフィルター1A、冷却コイル1B、加熱コ
イル1C、加湿器1Dにより温湿度が調整され送風機1
Eにより給気ダクト13を介して再び床下チャンバ2に
供給される。また、事務室6内に供給される空調空気3
の温湿度の制御は、事務室6内に一方の壁に設けられた
温湿度センサー14により事務室6内の温湿度が検知さ
れ、その検知結果が空調機コントローラ15に入力され
る。そして、空調機コントローラ15に予め設定された
温湿度に事務室6内の温湿度がなるように、空調機コン
トローラ15により冷却コイル1B、加熱コイル1C及
び加湿器が制御される。
【0004】上記したアンダーフロアー空調システム
は、事務室6内の人間が移動したり、事務したりする居
住空間16を対象とした空調を行うことができると共
に、OA機器7等により温まった空気を天井方向に上昇
させて居住空間16から除くことができるので、天井吹
き出し空調システムに比べて省エネ性及び快適性に優れ
た空調システムといえる。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、従来の
アンダーフロアー空調システムは、温湿度センサー14
により事務室6内の温湿度を検知し、その検知結果に基
づいて空調機コントローラ15が空調機1を制御するこ
とにより空調空気3を予め設定された温湿度に制御して
いるものの、図5に示すように個々のファンユニット4
から吹き出される空調空気3の吹出量の制御は行われて
おらず、事務室6内に形成された全ての吹出口5からは
常に一定量の空調空気3が吹き出されていた。
【0006】この為、近年のように事務室内にOA機器
7等の発熱機器が多数設置されている場合には以下のよ
うな欠点が生じる。 (1)事務室6内には前記発熱機器7による高熱負荷領
域17とそれ以外の低熱負荷領域18が形成されるにも
かかわらず、全ての吹出口5からは一定の空調空気3が
吹き出される為、高熱負荷領域17を基準として空調空
気3の吹出量を設定すると、低熱負荷領域18では寒す
ぎ、低熱負荷領域18を基準として空調空気3の吹出量
を設定すると、高熱負荷領域17では熱すぎる為、快適
性の点で欠点がある。 (2)また、OA機器7等の発熱機器は一日中運転され
ていることはなく、必要に応じて運転されるのが通常で
ある。この為、発熱機器7からの熱負荷は、前記発熱機
器7の運転・停止により常に変動しているにもかかわら
ず、高熱負荷領域17の各吹出口5からは一定の空調空
気3が吹き出されており空調空気3の無駄が大きくなる
と共に、空調空気3の送風動力が上昇し、空調エネルギ
ーが増加するという欠点がある。
【0007】本発明は、このうような事情に鑑みてなさ
れたもので、事務室内の高熱負荷領域及び低熱負荷領域
の熱負荷の偏り、更にはOA機器等の発熱機器からの熱
負荷の変動に対応させてOA機器近傍の吹出口から吹き
出す空調空気の吹出量を制御するようにしたので省エネ
になると共に快適性を向上できるアンダーフロアー空調
システムを提供することを目的とする。
【0008】
【課題を解決する為の手段】本発明は、前記目的を達成
する為に、空調機からの空調空気を空調室の床面に形成
された複数の吹出口から前記空調室に吹き出すアンダー
フロアー空調システムに於いて、前記空調室をOA機器
等の発熱機器が設置された高熱負荷領域とそれ以外の低
熱負荷領域とに区分けして前記高熱負荷領域に人の存在
情報を検知する人検知手段を設け、前記複数の吹出口の
うち前記高熱負荷領域にある各吹出口には吹出量調整手
段を夫々設け、前記人検知手段の検知結果に基づいて前
記吹出量調整手段の作動及び風量を制御する制御手段を
設け、前記複数の吹出口からの空調空気の吹き出しを低
熱負荷領域の常時吹き出しと高熱負荷領域の個別吹き出
しに分けたことを特徴とする。
【0009】
【作用】本発明は空調室内に設置されたOA機器等の発
熱機器の増加により、空調室内に前記発熱機器周囲の高
熱負荷領域とそれ以外の低熱負荷領域とが形成されるこ
と、及びOA機器等の発熱機器が一日中運転されている
ことはなく、必要に応じて運転されるのが通常であり、
この為に前記発熱機器からの熱負荷も変動することに着
目して成されたものである。
【0010】本発明によれば、空調室をOA機器等の発
熱機器が設置された高熱負荷領域とそれ以外の低熱負荷
領域とに区分けして前記高熱負荷領域に人の存在情報を
検知する人検知手段を設けた。また、前記高熱負荷領域
の各吹出口には吹出量調整手段を設け、前記人検知手段
の検知結果に基づいて制御手段により前記吹出量調整手
段の作動及び風量を制御するようにした。これにより、
低熱負荷領域の吹出口からは空調空気が常時一定風量で
吹き出される一方、高熱負荷領域の吹出口からは、高熱
負荷領域の人の存在情報に基づいて吹出量調整手段の作
動及び風量が制御されて吹出口ごとに個別に空調空気を
吹き出すことがでる。即ち、高熱負荷領域に人が居ない
時には空調空気の事務室内への吹き出しを停止したり又
は吹き出す風量を小さくしたりすることができる。ま
た、高熱負荷領域に人が居る時には空調空気の事務室内
への吹き出しを開始したり又は風量を大きくしたりする
ことができる。
【0011】また、前記人検知手段の代わりに、OA機
器等の発熱機器の運転・停止を検知する作動検知手段、
例えば、発熱機器の運転音を検知するセンサーマイクや
発熱機器の運転振動を検知する振動検知器を設け、これ
らの作動検知手段の検知結果に基づいて前記制御手段に
より前記吹出量調整手段を制御するようにしてもよい。
これにより、OA機器等の発熱機器の運転・停止に対応
させて前記吹出量調整手段を制御することができる。即
ち、発熱機器が停止している時には空調空気の吹き出し
を停止したり又は風量を小さくしたりすると共に、前記
発熱機器が運転されている時には空調空気の吹き出しを
開始したり又は風量を大きくしたりすることができる。
【0012】このように、本発明のアンダーフロアー空
調システムは、事務室内の低熱負荷領域、高熱負荷領域
の熱負荷の偏り、及び高熱負荷領域での熱負荷の変化に
対応させて効率的に空調することができるので省エネ空
調を行うことができると共に、低熱負荷領域、高熱負荷
領域ともに寒すぎたり、熱すぎたりすることがなくなる
ので快適性を向上させることができる。
【0013】
【実施例】以下添付図面に従って本発明に係るアンダー
フロアー空調システム30の好ましい実施例について詳
説する。図1に本発明のアンダーフロアー空調システム
30の第1実施例を示すように、事務室32は上部の非
居住空間34と下部の居住空間36とに想定的に区分け
され、居住空間36は、更にOA機器38等の発熱機器
を設置した高熱負荷領域40と、それ以外の低熱負荷領
域42とに想定的に区分けされている。また、事務室3
2の床面44には複数の吹出口46、46…が形成され
ると共に床下には床下チャンバ48が設けられている。
また、床下チャンバ48内には複数のファンユニット5
0、50…が設けられ、ファンユニット50の送気口が
前記吹出口46に連通している。また、事務室32の天
井面52には複数の吸気口54、54…が形成されると
共に、天井裏には天井チヤンバ56が設けられている。
また、前記床下チャンバ48から延びた給気ダクト58
は空調機60の送気側に繋がり、天井チヤンバ56から
延びた還気ダクト62は前記空調機60の吸気側に繋が
っている。
【0014】また、空調機60は送気側から順に送風機
60A、加湿器60B、加熱コイル60C、冷却コイル
60D及びフィルター60Eで構成され、加熱コイル6
0Cは温水配管64を介して図示しないボイラーに繋が
り、温水を循環するようになっている。また、冷却コイ
ル60Dは冷水配管66を介して図示しない冷凍機に繋
がり、冷水を循環するようになっている。また、加湿器
60Bは水供給配管68を介して図示しない給水機に繋
がっている。
【0015】また、事務室32内の一方側の壁には温湿
度センサー70が取付けられ、信号回線72を介して空
調機コントローラ74に繋がり、空調機コントローラ7
4から更に夫々の信号回線76、78、80、82を介
して送風機60A、加湿器60Bの水供給配管68に設
けられた水量調整弁84、温水配管64に設けられた冷
水量調整弁86、冷水配管66に設けられた温水量調整
弁88に夫々繋がっている。これにより、温湿度センサ
ー70により検知された事務室32内の温湿度に基づい
て、空調機コントローラ74に予め設定した設定温湿度
になるように送風機60A、加湿器60B、加熱コイル
60C、冷却コイル60D、が夫々制御されるようにな
っている。
【0016】また、前記還気ダクト62は還気空気90
の一部を系外に排出する排気ダクト92と新鮮な外気9
4を導入する外気導入ダクト96に接続し、還気ダクト
62、排気ダクト92、外気導入ダクト96には夫々ダ
ンパ98、100、102が設けられている。次に、本
発明の改良部分を説明すると、事務室32内の前記高熱
負荷領域40には夫々デスク104が配置され、デスク
104上にはOA機器38が置かれている。また、各デ
スク104には光センサー106が夫々設けられ、夫々
の光センサー106は信号回線110、112、11
4、116を介してファンユニットコントローラ108
に接続されている。また、ファンユニットコントローラ
108からは更に夫々の信号回線118、120、12
2、124、125を介して高熱負荷領域の前記光セン
サー106に対応するファンユニット50及び前記空調
機コントローラ74に繋がっている。
【0017】次に、上記の如く構成された本発明のアン
ダーフロアー空調システム30の作用を以下に説明す
る。空調機60で温湿度が調整された空調空気126
は、給気ダクト58を介して床下チャンバ48に給気さ
れ、床下チャンバ48内に設けられたファンユニット5
0に取り込まれる。ファンユニット50に取り込まれた
空調空気126はファンユニット50から事務室32の
床44に形成された吹出口46から事務室32内に吹き
出される。事務室32内に吹き出された空調空気126
は、OA機器38や照明128の熱を吸収して温めら
れ、天井に形成された吸気口54から天井チヤンバ56
に吸気される。天井チヤンバ56に吸気された還気空気
90は還気ダクト62を介して空調機60にもどる途中
で排気ダクト92から一部の空気を排気する一方、外気
導入ダクト96から新鮮な外気94を導入する。そし
て、外気94と混合した還気空気90は空調機60のフ
ィルター60E、冷却コイル60D、加熱コイル60
C、加湿器60Bを通って温湿度が調整され送風機60
Aにより再び床下チャンバ48に供給される循環を行
う。
【0018】また、事務室32内に供給される空調空気
126の温湿度の制御は、事務室32内に一方の壁に設
けられた温湿度センサー70により事務室32内の温湿
度が検知され、その検知結果が空調機コントローラ74
に入力される。そして、空調機コントローラ74に予め
設定された温湿度に事務室32内の温湿度がなるよう
に、空調機60の加熱コイル60Cの温水配管64及び
冷却コイル60Dの冷水配管66の夫々の流量バルブ8
6、88の開度が調節されると共に、加湿器60Bの水
供給配管68の流量バルブ84の開度が調節される。
【0019】上記した空調空気の循環及温湿度制御は従
来のアンダーフロア空調システムの作用と同様である。
ところで、事務室32内の熱負荷分布状態をみると、事
務室32に設置されたOA機器38の増加により、事務
室32内にはOA機器38周囲の高熱負荷領域40とそ
れ以外の低熱負荷領域42とが形成される。また、OA
機器38は一日中運転されていることはなく、必要に応
じて運転されるのが通常であり、OA機器38の運転・
停止により高熱負荷領域40の熱負荷は大きく変動す
る。
【0020】そこで、本発明のアンダーフロアー空調シ
ステム30では、低熱負荷領域42のファンユニット5
0は従来どおり一定の風量を事務室32内に吹き出す一
方、高熱負荷領域40のファンユニット50を以下のよ
うに制御するようにした。即ち、OA機器38を使用す
る為にOA機器38の椅子130に人が座ると、光セン
サー106により人の存在情報が検知され、検知信号が
ファンユニットコントローラ108に入力される。ファ
ンユニットコントローラ108では、どの光センサー1
06からの信号であるかを認識し、前記光センサー10
6に対応するファンユニット50を作動して床下チヤン
バ48に供給された空調空気126を前記ファンユニッ
ト50に取り込み吹出口46から事務室32内に送風す
る。この場合、光センサー106により人の存在情報が
検知される前はファンユニット50から送風する空調空
気の風量を小さくしておいて、人の存在情報が検知され
たらファンユニット50の風量が大きくなるようにファ
ンユニットコントローラ108を制御してもよい。ま
た、OA機器38の運転を停止し、OA機器38の椅子
130から人が離れると、光センサー106によりその
情報がファンユニットコントローラ108に入力され、
ファンユニット50の作動を停止する。この場合もファ
ンユニット50の作動を停止しないでファンユニット5
0の風量を小さくするようにしてもよい。
【0021】これにより、OA機器38の運転・停止に
伴う熱負荷の変化に応じてファンユニット50を制御
し、事務室32内に送風する空調空気の風量を制御する
ことができる。従って、空調空気126の無駄がなくな
り効率的な空調を行うことができると共に、送風機60
Aやファンユニット50の送風動力も低減されるので、
省エネ空調を行うことができる。また、OA機器38の
熱負荷の変化に対応して空調されるので、低熱負荷領域
42及び高熱負荷領域40が寒すぎたり、熱すぎたりす
ることがなく快適性を向上させることができる。
【0022】また、ファンユニットコントローラ108
からは、運転されているOA機器38の台数情報が空調
機コントローラ74に入力される。そして、空調機コン
トローラ74では温湿度センサー70からの事務室32
内の温湿度の情報と合わせて空調機60の制御条件を決
め、空調機60を制御して供給する空調空気126の温
湿度を調整する。
【0023】尚、第1実施例ではOA機器デスク104
の下部に取り付けた検知センサーとして光センサー10
6を用いたが、用いるセンサーは高熱負荷領域40に人
の存在・非存在が判断できればどのようなセンサーでも
よい。次に、図2に本発明のアンダーフロア空調システ
ムの第2実施例を示し、第1実施例と同じ部材には同符
号を付して説明する。図2に要部構成図に示すように、
第1実施例で用いた人の存在の有無を検知する光センサ
ー106の代わりに、OA機器デスク104にセンサー
マイク132を取付け、センサーマイク132によりO
A機器38の運転音を検知するようにした。そして、セ
ンサーマイク132で検知された音信号が信号回線13
4を介してファンユニットコントローラ108に入力さ
れる。ファンユニットコントローラ108に入力された
信号はファンユニットコントローラ108の増幅部10
8Aで信号が増幅され制御部108Bに入る。制御部1
08Bではどのセンサーマイク132からの信号である
かを認識して、そのセンサーマイク132に対応するフ
ァンユニット50を作動させて空調空気を吹出口46か
ら事務室32内に吹き出す。また、OA機器38の運転
が止まりセンサーマイク132からの音信号がファンユ
ニットコントローラ108に入力されなくなると、ファ
ンユニットコントローラ108はファンユニット50の
作動を停止する。この場合も、ファンユニット50を作
動させたり停止させたりしないで、ファンユニット50
の風量を調整するようにしてもよい。
【0024】尚、OA機器38の運転・停止を判断する
検知手段としてはOA機器38の運転振動を検知する振
動ピックアップを用いることもできる。また、これらの
センサーマイク132や振動ピックアップに限定される
ものではなく、要はOA機器38の運転・停止を検知で
きる手段であればどのような検知手段でもよい。このよ
うに、本発明のアンダーフロアー空調システム30は、
事務室32内の低熱負荷領域42、高熱負荷領域40の
熱負荷の偏り及び高熱負荷領域40での熱負荷の変化に
対応させて空調することができるので、省エネ空調を行
うことができると共に、快適性を向上させることができ
る。
【0025】尚、第1及び第2実施例ではファンユニッ
ト50を用いたアンダーフロアー空調システム30で説
明したが、図3に示すようにファンユニット50を用い
ずに、空調機60からの空調空気126を床下チャンバ
48の静圧プレッシャーにより床面の吹出口46から吹
き出す場合にも適用することができる。この場合は高熱
負荷領域40の吹出口にダンパ形式の吹出量調整器13
6が設けられる。
【0026】
【発明の効果】以上説明したように、本発明に係るアン
ダーフロアー空調システムによれば、空調室をOA機器
等の発熱機器が設置された高熱負荷領域とそれ以外の低
熱負荷領域とに区分けし、高熱負荷領域には人の存在の
有無、又は、OA機器等の発熱機器の運転・停止を検知
する検知手段を設けた。また、高熱負荷領域の各吹出口
には吹出量調整手段を設け、前記検知手段の検知結果に
基づいて制御手段により前記吹出量調整手段の作動及び
風量を制御するようにした。これにより、低熱負荷領域
の吹出口からは空調空気が常時一定風量で吹き出される
一方、高熱負荷領域の吹出口からは、高熱負荷領域の人
の存在情報に基づいて吹出量調整手段の作動及び風量が
制御されて吹出口ごとに個別に空調空気を吹き出すこと
がでる。
【0027】従って、空調室内の低熱負荷領域、高熱負
荷領域の熱負荷の偏り及び高熱負荷領域での熱負荷の変
化に対応させて空調するこができるので、空調空気の無
駄がなくなり効率的な空調を行うことができると共に、
空調空気の送風動力も低減されるので、省エネ空調を行
うことができる。また、OA機器等の発熱機器の熱負荷
の有無に対応して前記熱負荷が除去されるように空調空
気の吹出量が制御されるので、高熱負荷領域が寒すぎた
り、熱すぎたりすることがなく快適性を向上させること
ができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係るアンダーフロアー空調システムの
第1実施例の構成図
【図2】本発明に係るアンダーフロアー空調システムの
第2実施例の要部構成図
【図3】本発明に係るアンダーフロアー空調システムの
ファンユニットを使用しない場合の構成図
【図4】従来のアンダーフロアー空調システムの構成図
【図5】従来のアンダーフロアー空調システムの空調状
態を示す状態図
【符号の説明】
30…アンダーフロアー空調システム 32…事務室 38…OA機器 40…高熱負荷領域 42…低熱負荷領域 46…吹出口 50…ファンユニット 60…空調機 106…光センサー 108…ファンユニットコントローラ 132…センサーマイク
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 栗 林 卓 東京都千代田区内神田1丁目1番14号 日立プラント建設株式会社内 (72)発明者 山 崎 俊 彦 東京都千代田区内神田1丁目1番14号 日立プラント建設株式会社内 審査官 石川 好文 (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) F24F 11/04 F24F 11/02 F24F 13/068

Claims (4)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 空調機からの空調空気を空調室の床面に
    形成された複数の吹出口から前記空調室に吹き出すアン
    ダーフロアー空調システムに於いて、 前記空調室をOA機器等の発熱機器が設置された高熱負
    荷領域とそれ以外の低熱負荷領域とに区分けして前記高
    熱負荷領域に人の存在情報を検知する人検知手段を設
    け、 前記複数の吹出口のうち前記高熱負荷領域にある各吹出
    口には吹出量調整手段を夫々設け、 前記人検知手段の検知結果に基づいて前記吹出量調整手
    段の作動及び風量を制御する制御手段を設け、前記複数
    の吹出口からの空調空気の吹き出しを低熱負荷領域の常
    時吹き出しと高熱負荷領域の個別吹き出しに分けたこと
    を特徴とするアンダーフロアー空調システム。
  2. 【請求項2】 空調機からの空調空気を空調室の床面に
    形成された複数の吹出口から前記空調室に吹き出すアン
    ダーフロアー空調システムに於いて、 前記空調室をOA機器等の発熱機器が設置された高熱負
    荷領域とそれ以外の低熱負荷領域とに区分けして前記高
    熱負荷領域に前記発熱機器の運転・停止を検知する作動
    検知手段を設け、 前記複数の吹出口のうち前記高熱負荷領域にある各吹出
    口には吹出量調整手段を夫々設け、 前記作動検知手段の検知結果に基づいて前記吹出量調整
    手段の作動及び風量を制御する制御手段を設け、前記複
    数の吹出口からの空調空気の吹き出しを低熱負荷領域の
    常時吹き出しと高熱負荷領域の個別吹き出しに分けたこ
    とを特徴とするアンダーフロアー空調システム。
  3. 【請求項3】 前記作動検知手段は前記発熱機器の運転
    音を検知するセンサーマイクであることを特徴とする請
    求項2のアンダーフロアー空調システム。
  4. 【請求項4】 前記作動検知手段は前記発熱機器の運転
    振動を検知する振動検知器であることを特徴とする請求
    項2のアンダーフロアー空調システム。
JP04359226A 1992-12-25 1992-12-25 アンダーフロアー空調システム Expired - Fee Related JP3087485B2 (ja)

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